JP2001137668A - 膜分離装置の運転方法 - Google Patents

膜分離装置の運転方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の分離膜ユニットを並列に配置した膜分
離装置において、一部の分離膜ユニットの運転を休止し
ている非通常運転時においても、通常運転時と同等の所
期の処理水量を確保することができ、しかも、膜分離性
能の低下がなく、また、分離膜ユニットの有効利用率が
高く経済的に優れた膜分離装置の運転方法を提供する。 【解決手段】 すべての分離膜ユニットA〜Dが運転を
行っている通常運転時は、各分離膜ユニットA〜Dの膜
の標準圧力で当該各分離膜ユニットに原水を供給し、一
部の分離膜ユニットが運転を休止している非通常運転時
は、運転中の分離膜ユニットに当該分離膜ユニットの膜
の標準圧力よりも高い圧力で原水を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の分離膜ユニッ
トを並列に配置した膜分離装置の運転方法に係り、特
に、このような膜分離装置において、一部の分離膜ユニ
ットの運転を休止している間においても、所期の処理水
量を確保することができ、しかも、膜分離性能の低下が
なく、また、分離膜ユニットの有効利用率が高く経済性
に優れた膜分離装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】逆浸透(RO)膜分離装置等の膜分離装
置は、半導体製造や液晶製造等の電子産業分野或いは医
薬品、食料分野等で使用される超純水の製造装置等にお
いて、主要機器として用いられているが、膜分離装置で
は運転時間の経過と共に、膜の目詰りで透過水量が低下
してくるため、低下した透過水量を回復するために、定
期的に膜の薬品洗浄を行う必要がある。また、薬品洗浄
を行っても透過水量が回復しない分離膜ユニットについ
ては、膜を交換する必要がある。
【0003】この膜の洗浄や交換は、年に2回程度の膜
分離装置の定期検査期間に、装置の運転を停止して行わ
れていたが、近年、定期検査に要する人手の削減を図る
ために、複数の分離膜ユニットを並列に接続し、装置の
運転を継続した平常運転時において、一部の分離膜ユニ
ットのみについて運転を休止して膜の洗浄や交換が行わ
れている。
【0004】なお、分離膜ユニットに使用されている膜
は、通常、膜メーカーにより、所定の透過水量、脱塩率
を得るための標準的な給水圧力(原水側と透過水側との
圧力差)が表示されている。本発明においては、この表
示された圧力を以下、「標準圧力」という。
【0005】ところで、膜分離装置の使用分野、特に、
半導体製造や液晶製造等の電子産業分野或いは医薬品、
食料分野等では、常に所定の処理水量を確保することが
要求されることから、一般的には、上述の如く複数の分
離膜ユニットを並列に接続し、一部の分離膜ユニットに
おいて膜の洗浄又は交換のために運転を休止している間
には、当該運転休止中の分離膜ユニット以外の分離膜ユ
ニットにより処理水量を補い、RO膜分離装置全体とし
ては、常にほぼ一定の処理水量を確保することができる
ように運転が行われている。
【0006】この場合、従来においては、このように複
数の分離膜ユニットを並列に配置したRO膜分離装置に
おいて、すべての分離膜ユニットが運転を行っている通
常運転時には、RO膜面有効圧を当該RO膜の標準圧力
よりも低い圧力に設定し、一部の分離膜ユニットが膜の
洗浄又は交換のために運転を休止している非通常運転時
にはRO膜面有効圧を当該RO膜の標準圧力に設定して
運転が行われている。即ち、例えば、分離膜ユニットを
4系列並列に設置しているRO膜分離装置において、R
O膜の標準圧力が7.5kg/cm(73.5×10
Pa)の場合、通常運転時にはRO膜面有効圧を約6
kg/cm(58.8×10Pa)とし、1系列の
分離膜ユニットが運転を休止し残る3系列のみが運転を
行っている場合には、インバータにより原水の供給ポン
プの回転数を上げることでRO膜面有効圧を標準圧力の
約7.5kg/cmとし、非通常運転時も、RO膜分
離装置としての総処理水量が通常運転時と同等となるよ
うに運転が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】膜分離装置において、
一部の分離膜ユニットの運転を休止して膜の洗浄や交換
を行う非通常運転の期間は、すべての分離膜ユニットの
運転を行っている通常運転の期間に比べて非常に短い時
間であるにもかかわらず、通常運転時はRO膜面有効圧
を標準圧力よりも低い圧力とし、非通常運転時において
のみRO膜面有効圧を標準圧力として運転を行う従来の
膜分離装置の運転方法では、次のような問題がある。
【0008】 通常運転時に標準圧力よりも低いRO
膜面有効圧で運転するため、RO膜の塩除去性能が当該
RO膜の膜性能よりも低くなり、処理水の水質が低下す
る。即ち、例えば、RO膜(東レ株式会社製「SUL−
G20」,標準圧力=7.7kg/cm)の圧力特性
は図4に示す通りであり、運転圧力が高いほど、透過水
量も除去性能も高い。しかし、膜分離装置の総運転時間
のうちの大部分を占める通常運転時において、標準圧力
よりも低いRO膜面有効圧で運転を行う従来の運転方法
では、この通常運転期間中の塩除去性能が当該RO膜本
来の性能よりも低く、処理水の水質が劣るものとなる。
【0009】 膜分離装置の総運転時間のうちの大部
分を占める通常運転期間中において、標準圧力よりも低
いRO膜面有効圧で運転を行うことから、所定の処理水
量を得るための膜エレメントの必要数が標準圧力で運転
を行う場合よりも多くなるため、不経済である。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決し、複
数の分離膜ユニットを並列に配置した膜分離装置におい
て、一部の分離膜ユニットの運転を休止している非通常
運転時においても、通常運転時と同等の所期の処理水量
を確保することができ、しかも、膜分離性能の低下の問
題がなく、また、分離膜ユニットの有効利用率が高く経
済性に優れた膜分離装置の運転方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の膜分離装置の運
転方法は、並列に設置された複数の分離膜ユニットを備
えてなる膜分離装置の運転方法において、すべての分離
膜ユニットが運転を行っている通常運転時は、各分離膜
ユニットの膜の標準圧力とほぼ等しい圧力で各分離膜ユ
ニットに原水を供給し、一部の分離膜ユニットが運転を
休止している非通常運転時は、運転中の分離膜ユニット
に当該分離膜ユニットの膜の標準圧力よりも高い圧力で
原水を供給することを特徴とする。
【0012】本発明では、膜分離装置の総運転時間の大
部分を示す通常運転時において有効圧力を膜の標準圧力
とほぼ等しい圧力として運転を行い、非通常運転時にお
いて有効圧力を膜の標準圧力よりも高い圧力として運転
を行うことにより、通常運転時と非通常運転時とでほぼ
同等の総処理水量を確保する。
【0013】このため、通常運転時において、標準圧力
の運転で従来法に比べて高い除去性能を得ることがで
き、非通常運転時においては標準圧力よりも高い圧力の
運転で更に高い除去性能を得ることができる。即ち、例
えば、標準圧力7.7kg/cmのRO膜であれば、
図4に示す如く、通常運転時に有効圧力7.5kg/c
の運転で除去率99.5%で処理を行うことがで
き、非通常運転時において有効圧力を10kg/cm
として運転を行った場合には、除去率約99.6%で更
に高い除去性能を得ることができる。
【0014】しかも、標準圧力で運転するため、所定の
処理水量を得るための膜エレメントの必要数を本来の膜
性能に対応した個数とすることができることから、従来
法に比べて膜エレメント個数を低減することができ経済
的に優れる。
【0015】なお、非通常運転時には膜の標準圧力より
も高い有効圧力で運転を行うことになるが、非通常運転
は一次的なものであるため、このように標準圧力よりも
高い有効圧力で運転を行うことによる膜破損等の問題の
恐れは極めて少ない。
【0016】このような有効圧力の調整は、原水供給ポ
ンプのインバータ制御により容易に行うことができる。
【0017】本発明においては、上述のような有効圧力
の制御により膜分離装置全体としての総処理水量が通常
運転時と非通常運転時とでほぼ同等となるように運転を
行うのが好ましいが、使用場所で必要とされる処理水量
に余裕がある場合には、非通常運転時の総処理水量が通
常運転時の総処理水量よりも若干少なくなるようにして
も良い。
【0018】なお、「標準圧力とほぼ等しい」とは標準
圧力の90〜110%である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の膜
分離装置の運転方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】図1,図2及び図3は本発明の膜分離装置
の運転方法の実施の形態を説明する膜分離装置の系統図
であり、それぞれ、図1はすべての分離膜ユニットが運
転を行っている通常運転時、図2は分離膜ユニットAが
膜交換のために運転を休止している非通常運転時、図3
は分離膜ユニットBが膜洗浄のために運転を休止してい
る非通常運転時を示す。
【0021】図1〜3において、A,B,C,Dは分離
膜ユニットを示し、V1A,V1B,V1C,V1D
原水入口弁、V2A,V2B,V2C,V2Dは透過水
出口弁、V3A,V3B,V3C,V3Dは濃縮水出口
弁、V4A,V4B,V4C,V4Dは透過水側洗浄排
水出口弁、V5A,V5B,V5C,V5Dは濃縮水側
洗浄排水出口弁、P,P,P,Pは原水供給ポ
ンプを示す。V6a,V6b,V6cは原水供給ポンプ
〜Pのヘッダ配管の開閉弁を示す。
【0022】なお、図1〜3において、太実線は水の流
れている配管を示し、細実線は水の流れていない配管を
示す。また、黒塗りの弁は開弁状態であることを示し、
白抜きの弁は閉弁状態であることを示す。
【0023】図1に示す通常運転時は、4系列の分離膜
ユニットA〜Dのすべてにおいて運転を行う。即ち、原
水入口弁V1A,V1B,V1C,V1D、透過水出口
弁V 2A,V2B,V2C,V2D、及び濃縮水出口弁
3A,V3B,V3C,V 3Dを開、その他の弁を閉
とし、原水供給ポンプP,P,P,Pを作動さ
せて各分離膜ユニットA〜Dに原水を供給し、透過水
(処理水)を採水すると共に、濃縮水を排出する。
【0024】この通常運転時においては、各分離膜ユニ
ットA〜DのRO膜面有効圧がほぼ標準圧力、例えば、
約7.5kg/cmとなるようにインバータにより供
給ポンプP〜Pの吐出圧力を調整する。
【0025】この通常運転時において、図4より明らか
なように、有効圧力約7.5kg/cmのときの透過
水量は約30m/日であるため、4系列合計の透過水
量は約120m/日となる。
【0026】図2に示す非透過水量時は、4系列の分離
膜ユニットA〜Dのうちの1系列の分離膜ユニット(図
2においては分離膜ユニットA)において膜の交換を行
い、その他の分離膜ユニットB〜Dにおいて運転を行
う。即ち、原水入口弁V1B,V1C,V1D、透過水
出口弁V2B,V2C,V2D、及び濃縮水出口弁V
,V3C,V3Dを開、その他の弁を閉とし、原水供
給ポンプP,P,P を作動させて分離膜ユニット
A以外の各分離膜ユニットB〜Dに原水を供給し、透過
水(処理水)を採水すると共に、濃縮水を排出する。
【0027】この非通常運転時においては、各分離膜ユ
ニットB〜DのRO膜面有効圧が上記のほぼ標準圧力よ
りも高い圧力、例えば、約10kg/cm(9.8×
10 Pa)となるようにインバータにより供給ポンプ
〜Pの吐出圧力を調整する。
【0028】この場合、運転を実施している分離膜ユニ
ットは3系列であるが、図4より明らかなように、有効
圧力約10kg/cmのときの透過水量は約40m
/日であるため、3系列合計の透過水量は約120m
/日となり、通常運転時の合計の透過水量とほぼ同等と
なる。
【0029】分離膜ユニットAにおける膜交換終了後
は、分離膜ユニットAの原水入口弁V 1A、透過水出口
弁V2A及び濃縮水出口弁V3Aを開とし、原水供給ポ
ンプP を作動させて分離膜ユニットAの運転を再開す
ると共に、全分離膜ユニットA〜Dの有効圧力を標準圧
力に調整して通常運転を再開する。
【0030】図3に示す非通常運転時は、4系列の分離
膜ユニットA〜Dのうちの1系列の分離膜ユニット(図
3においては分離膜ユニットC)において膜の洗浄を行
い、その他の分離膜ユニットA,B,Dにおいて運転を
行う。即ち、原水入口弁V ,V1B,V1C,V
1D、透過水出口弁V2A,V2B,V2D及び濃縮水
出口弁V3A,V3B,V3Dと、分離膜ユニットCの
透過水側洗浄排水出口弁V4C及び濃縮水側洗浄排水出
口弁V5Cを開、その他の弁を閉とし、原水供給ポンプ
,P,P,Pを作動させて分離膜ユニットC
以外の各分離膜ユニットA,B,Dに原水を供給し、透
過水(処理水)を採水すると共に、濃縮水を排出し、分
離膜ユニットCについては、原水を通水して洗浄を行
い、洗浄排水を排出する。
【0031】この非通常運転時においては、各分離膜ユ
ニットA,B,DのRO膜面有効圧が標準圧力よりも高
い圧力、例えば約10kg/cmとなるようにインバ
ータにより供給ポンプP,Pの吐出圧力を調整す
る。
【0032】この場合においても、運転を実施している
分離膜ユニットは3系列であるが、図4より明らかなよ
うに、有効圧力約10kg/cmのときの透過水量は
約40m/日であるため、3系列合計の透過水量は約
120m/日となり、通常運転時の合計の透過水量と
ほぼ同等となる。
【0033】なお、洗浄対象の分離膜ユニットCでは、
透過水側洗浄排水の出口側において水質のモニタリング
を行い、排水の水質(導電率、TOC等)が回復したこ
とを確認したら、透過水出口弁V2C及び濃縮水出口弁
3Cを開とし、その後洗浄排水出口弁V4C,V5C
を閉とし、全分離膜ユニットA〜DのRO膜面有効圧を
ほぼ標準圧力となるように調整して通常運転を再開す
る。
【0034】このように、通常運転時のRO膜面有効圧
をほぼ標準圧力とし、非通常運転時のRO膜面有効圧を
このほぼ標準圧力よりも高い圧力とすることで、非通常
運転時も通常運転時と同等の処理水量を確保することが
できる。しかも、膜分離装置の総運転時間の大部分を占
める通常運転時にほぼ標準圧力で運転を行うことによ
り、高い除去性能で高水質処理水を得ることを可能とす
ると共に、標準圧力よりも低い圧力で運転する場合に比
べて、所定の処理水量を得るための膜エレメント数を低
減してコストダウンを図ることができる。
【0035】なお、図1〜3に示す膜分離装置は、本発
明が適用される膜分離装置の実施の形態の一例を示すも
のであって、本発明が適用される膜分離装置の構成は何
ら図示のものに限定されるものではない。例えば、原水
供給ポンプは必ずしも各分離膜ユニット毎に設ける必要
はなく、全分離膜ユニットに1台の供給ポンプであって
も良い。ただし、各分離膜ユニット毎に供給ポンプを設
ける方が、各分離膜ユニットの圧力をほぼ均等に調整す
ることができ、好ましい。また、供給ポンプP 〜P
のヘッダ配管と開閉弁V6a〜V6cは必ずしも必要と
されず、省略しても良いが、これらを設けることによ
り、供給ポンプのうちの一部が破損したときに、他のポ
ンプで補うことができる。
【0036】また、分離膜ユニットの膜種や膜形式、そ
の設置個数や接続形態等についても何ら図示のものに限
定されるものではない。なお、分離膜ユニットの有効圧
力を調節するために、供給ポンプの吐出圧力を調整する
手段としては、インバータ制御が好ましいが、各分離膜
ユニットの入口配管に流量可変弁を設け、この弁の開度
調整で制御しても良い。ただし、任意の圧力に容易に調
整できる点から、インバータ制御が有利である。
【0037】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
【0038】実施例1 図1に示す膜分離装置において、本発明方法に従って、
下記の運転条件で運転を行った。なお、用いた供給ポン
プ、分離膜ユニットは、次の通りである。
【0039】 [機器仕様] 供給ポンプ : 帝国電機製 18m/hr×120m×18.5kw 4台 RO分離膜ユニット: 東レ株式会社製RO膜エレメント 「SUL−G20」 標準圧力7.7kg/m 4系列2bank 6V−3V [運転条件] 原水水量 : 50m/hr 処理水水量 : 40m/hr 回収率 : 80% 水温 : 25℃ 分離膜ユニットの有効圧力: 通常運転時 約7.5kg/m 非通常運転時 約10kg/m (なお、非通常運転時とは、4台の分離膜ユニ ットのうちの1台のみが膜洗浄又は膜交換のた めに運転を休止しているときである。) 上記運転条件であれば、通常運転時において1台の分離
膜ユニットから10m /hrの透過水量を得ることが
でき、4台の分離膜ユニットから合計で40m /hr
の処理水を得ることができる。また、非通常運転時にお
いては、1台の分離膜ユニットから13.4m/hr
の透過水量を得ることができ、3台の分離膜ユニットか
ら合計で40m/hrの処理水を得ることができる。
【0040】運転期間中の原水及び処理水の水質と脱塩
率は表1に示す通りであり、高水質の処理水を得ること
ができることがわかる。また、同様の装置構成で通常運
転時の有効圧力を約6kg/cmとし、非通常運転時
の有効圧力を7.5kg/cmとして同等の処理水量
を得る従来法に比べて、必要とするRO膜エレメント数
を低減することができ、約20%のコストダウンが可能
となった。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の膜分離装置
の運転方法は、膜分離装置の総運転時間の大部分を占め
る通常運転時において有効圧力を膜のほぼ標準圧力とし
て運転を行い、非通常運転時において有効圧力を膜の標
準圧力よりも高い圧力として運転を行うことで、通常運
転時と非通常運転時とでほぼ同等の総処理水量を確保す
るものであるため、 従来法に比べて高い除去性能を得ることができるた
め、処理水の水質が向上する。 従来法に比べて所定の処理水量を得るために必要な
膜エレメント数を低減することができるため、装置コス
トを削減することができる。等の効果が奏され、本発明
によれば、工業的、経済的に有利に膜分離処理を行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜分離装置の運転方法の実施の形態を
示す膜分離装置の通常運転時の系統図である。
【図2】本発明の膜分離装置の運転方法の実施の形態を
示す膜分離装置の非通常運転(膜交換)時の系統図であ
る。
【図3】本発明の膜分離装置の運転方法の実施の形態を
示す膜分離装置の非通常運転(膜洗浄)時の系統図であ
る。
【図4】RO膜の圧力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
A,B,C,D 分離膜ユニット V1A,V1B,V1C,V1D 原水入口弁 V2A,V2B,V2C,V2D 透過水出口弁 V3A,V3B,V3C,V3D 濃縮水出口弁 V4A,V4B,V4C,V4D 透過水側洗浄排水出
口弁 V5A,V5B,V5C,V5D 濃縮水側洗浄排水出
口弁 P,P,P,P 原水供給ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 大谷 高広 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA05 JA53A JA64A KA63 KA67 KC02 KC12 KE03Q KE07Q KE12P KE13P KE16P KE19P KE23Q PA01 PB02 PC02 PC11 PC41

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に設置された複数の分離膜ユニット
    を備えてなる膜分離装置の運転方法において、 すべての分離膜ユニットが運転を行っている通常運転時
    は、各分離膜ユニットの膜の標準圧力とほぼ等しい圧力
    で各分離膜ユニットに原水を供給し、 一部の分離膜ユニットが運転を休止している非通常運転
    時は、運転中の分離膜ユニットに当該分離膜ユニットの
    膜の標準圧力よりも高い圧力で原水を供給することを特
    徴とする膜分離装置の運転方法。
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