JP2013163246A - スチールコード入りゴムシート材の切断装置 - Google Patents

スチールコード入りゴムシート材の切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013163246A
JP2013163246A JP2012027862A JP2012027862A JP2013163246A JP 2013163246 A JP2013163246 A JP 2013163246A JP 2012027862 A JP2012027862 A JP 2012027862A JP 2012027862 A JP2012027862 A JP 2012027862A JP 2013163246 A JP2013163246 A JP 2013163246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting blade
cutting
damper
rubber sheet
sheet material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012027862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5924015B2 (ja
Inventor
Minoru Hirachi
平地  稔
Mitsuhisa Kawaguchi
光久 川口
Kazushige Yasuda
和茂 安田
Ju Kawai
授 河井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2012027862A priority Critical patent/JP5924015B2/ja
Publication of JP2013163246A publication Critical patent/JP2013163246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5924015B2 publication Critical patent/JP5924015B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

【課題】丸刃状の切断装置においてスチール入りゴムシート材の切断角度を調整すること
【解決手段】本発明の切断装置は、スチール入りゴムシートを切断する丸刃状の切断刃を備えた切断装置であり、切断刃は、切断刃を保持する保持部の鉛直軸に支持されるとともに、ゴムシート材切断時において鉛直軸周りに回転自在であり、また切断刃の鉛直軸周りの急激な回転を抑えるダンパーを備えている。ダンパーは、切断刃の回転軸を支持し、切断刃と一体となっている切断刃ホルダーの前または後または左右に離間して配置されており、また、切断刃ホルダーは、切断装置の保持部の鉛直軸に支持されるとともに、ゴムシート材切断時において鉛直軸周りに回転自在であり、さらに、切断刃は、ゴムシート材の切断角度を基準として予め設定した範囲を超える回転をダンパーによって規制されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、空気入りタイヤに使用されるカーカスやベルト等に用いられる補強コードを埋設したスチールコード入りゴムシート材を切断する切断装置に関するものであり、具体的にはゴムシート材切断開始時および切断時に生じる切断刃の異常な回転を抑える手段に関する。
一般に、空気入りタイヤに使用されるカーカスやベルト等には、金属性の補強コードを平行に埋設したスチールコード入りゴムシート材が用いられていて、金属性の補強コードがスチールコード入りゴムシート材の長手方向に傾斜して(傾斜角0°〜30°)配設されている。これらの帯状に連なったスチールコード入りゴムシート材は、搬送用コンベヤベルトに乗せられ、所定長さに裁断された後、成形ドラムに巻き付けられて他のタイヤ構成部材に成形される。
これらの帯状に連続したスチールコード入りゴムシート材を切断する方法は、スチールコード入りゴムシート材をベルトコンベヤで移動させながら、平行に埋設されたスチールコードの間に丸刃状の切断刃を入れて、スチールコード入りゴムシート材をこれらの補強コードに沿って切断する。(特許文献1)しかしながら、切断中に切断刃が動いてスチールコードに平行に切断できなくなる場合がある。このような状態になると切断後の耳ゴム量が切断されたゴムシート材の左右で均一とならず、ゴム剥げが生じる時もある。程度がひどいときには切断刃が補強コードに乗り上げて補強コードを切断し、切断された補強コードの端部がゴムシート材の切断面から露出するという不具合を生じる。これらの問題に対する方策として、切断刃の切断角度を補強コードの傾斜角度と一致するように設定するとともに、コンベヤの搬送速度と切断刃の移動速度とを同期させることにより、ゴムシート材の切断角度が補強コードの傾斜角度と同一になるようにする方法がある。(特許文献1)
あるいは、スチールコード入りゴムシート材の幅方向一端側と他端側との間において補強コード間に、刃先が円弧状の両刃をなす切断刃を挿入し、切断刃をゴムシート材の搬送方向と直交する方向に移動させて切断し、ゴムシート材料の切断時に、切断機構に一定以上の負荷が作用した場合、滑り機構を介して切断機構を滑らせるようにしたものがある。(特許文献2)
あるいは、切断台の上方に設けたカッター用ガイドフレームに取付けた摺動フレームの下方に、円板カッターを走行方向の直角方向に揺動自在のカッターホルダを介して取付け、このカッターホルダの幅方向変位と円板カッターの走行距離とから算出される揺動可能な円板カッタの中立線に対する走行角度が設定限度を超えたとき、該走行角度を零に戻す方向に上記ガイドフレームを回転させることにより、帯状のスチールコード入りゴムシート材の補強コードに沿って切断する方法が提案されている。(特許文献3)あるいは、ガイドロッドに支持された昇降手段の取付軸に、該取付軸の長手方向と直交する向きに回転自在な旋回アームを設け、その先端側に回転自在な丸刃を設けると共に、旋回アームの先端部と、前記昇降手段の側部との間に該旋回アームの旋回を固定又は開放自在に規制する規制手段を設けて、スチールコードの埋設位置に常に追従して丸刃を移動させることが出来、円滑且つ精度良く切断作業が可能としたものがある。(特許文献4)
特許3134181号 特許4162887号 特開平06−106653 特開平01−171793
上述の先行技術文献において提案されているスチールコード入りゴムシート材の切断において、切断時における少しのズレを補正しながら略平行に埋設された補強コードの間を切断する方法としては効果があるが、切断中の切断刃に対する急激な抵抗力により切断刃が回転する場合には余り効果がなく、スチールコード入りゴムシート材に埋設された補強コードを切断してしまうという問題が生じる。特に、スチールコード入りゴムシート材を切断開始する場合には大きな抵抗力を受けるために切断刃が回転する可能性が大きくなる。また、切断中でも、スチールコード入りゴムシートはベルトコンベアで搬送されながら切断されるので、ベルトコンベアの搬送速度と切断刃の移動速度とが狂うと、やはり切断刃の急激な回転が起こってしまい、スチールコード入りゴムシートに埋設された補強コードを切断してしまうという問題が生じる。特許文献2では、切断刃に所定の大きさ以上の負荷が作用した場合に滑り機構を介して切断刃の移動を停止させるようにしているが、装置構造が複雑になるという問題もある。
Z軸(鉛直軸)周りの切断刃の急激な回転を抑えるストッパーとしてのダンパーを配置する。このストッパーは切断刃と一体となってZ軸周りに回転自在な切断刃のホルダーの前、後または左右に配置されホルダーのZ軸周りの回転範囲を規制する。このストッパーはあらかじめ設定された角度範囲以上に切断刃ホルダーが回転しないように配置される。また、このストッパーは切断刃ホルダーの急激な回転による衝撃を和らげるダンパー(ショックアブソーバー)機能を有する。
ダンパーを備えたことにより、切断刃と一体となった切断刃ホルダーはZ軸周りにあらかじめ設定された範囲以上には回転しないので、切断刃に対して異常な力が加わりZ軸周りに回転しても、切断刃ホルダーと一体となった切断刃の回転は決められた範囲の角度以内に調節される。略平行にゴムシート材内に埋設された補強コードに接触しないようにこの規制角度を設定することにより、回転刃が切断中に異常な力を受けても補強コードを切断することなく補強コード間のゴム部材を切断することができる。急激な回転刃の回転に対して切断刃ホルダーはダンパーに接触するが、接触時の衝撃力はダンパー(ショックアブソーバー)によって弱められ、その反力も小さくなるので、切断刃ホルダーはゆっくりと通常の切断ラインに押し戻される。すなわち、帯状部材のゴムシート部材の切断装置において、切断刃の急激な回転に対しても本発明のダンパーによって所定の角度以上には回転できないので、円盤状の切断刃が切断刃の進行方向に対して、通常の切断時と同様に揺動(腰振り)運動をすることで切断経路が適切に修正される。従って、回転刃が蛇行しながら(たとえば、波状に)ゴムシートを切断することはなく、ゴムシートの切断部はスムーズな切断線(面)となり、かつ補強コードの切断もない。特に回転刃に異常な力が加わる可能性があるゴムシート材の切断開始時(回転刃が最初にゴムシートに接触するとき)においても、所定の範囲内の角度でゴムシート材を切断していくので、切り始めの切断刃のずれを防止し、補強コード間のゴム部材を確実に切断することができる。ダンパーの構造や設置手段は単純なので従来の対策に比べてコスト増加も小さい。
図1は、本発明のダンパーを備えた切断装置を側面から見た図である。 図2は、本発明のダンパーを備えた切断装置を上面から見た図である。 図3は、本発明のダンパーを備えた切断装置の動作機構を示す図である。 図4は、本発明のダンパーを備えた切断装置における切断刃支持機構および角度調整機構を示す図である。 図5は、本発明のダンパーを備えた切断装置におけるゴムシート材の切断方法を示す図である。 図6は、本発明のダンパーの構造を示す図である。 図7は、本発明のダンパーおよび切断刃ホルダーの配置関係を示す第1の実施形態を示す図である。 図8は、本発明のダンパーおよび切断刃ホルダーの配置関係を示す第2の実施形態を示す図である。 図9は、本発明のダンパーおよび切断刃ホルダーの配置関係を示す第3の実施形態を示す図である。 図10は、本発明のダンパーおよび切断刃ホルダーの配置関係を示す第4の実施形態を示す図である。 図11は、本発明のダンパーおよび切断刃ホルダーの配置関係を示す第5の実施形態を示す図である。 図12は、本発明の別のダンパーを示す図である。 図13は、ゴムシート材の切断に及ぼす切断刃の刃先角度の効果を示す図である。
本発明は、空気入りタイヤに使用されるカーカスやベルト等に用いられる補強コードを埋設したスチールコード入りゴムシート材を切断する切断装置に関するもので、ゴムシートの切断開始時または切断中に切断刃に加わる力によって切断刃が急激に回転したときに、その回転を抑えるとともに回転による衝撃を和らげ、正常な切断状況に戻す機能を有するダンパーを備えたものである。
具体的には、本発明は、スチール入りゴムシート材を切断する丸刃状の切断刃を備えた切断装置であり、切断刃は、この切断刃を保持する保持部の鉛直軸(上下方向軸またはZ軸とも称する)に支持されるとともに、ゴムシート材切断時において鉛直軸周りに回転自在であるとともに、切断刃の鉛直軸周りの急激な回転を抑えるダンパーを備えたことを特徴とする。このダンパーは、切断刃の回転軸を支持し、切断刃と一体となっている切断刃ホルダーの前または後または左右に離間して配置されており、切断刃ホルダーは、切断装置の保持部の鉛直軸に支持されるとともに、ゴムシート材切断時において鉛直軸周りに回転自在であることを特徴とする。また、切断刃は、ゴムシート材の切断角度を基準として予め設定した範囲を超える回転をダンパーによって規制されていることを特徴とする。さらに、ダンパーおよび切断刃ホルダーの離間距離は、ダンパーまたはダンパー支持体に備えたアクチュエーターにより自動または手動で調整可能であることを特徴とする。以下、図面をもとに本発明のダンパーを備えた切断装置を詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明のダンパー(ショックアブソーバー)を備えた切断装置を示す図である。図1は、本発明のダンパーを備えた切断装置を側面から見た図である。図2は、本発明のダンパーを備えた切断装置を上面から見た図である。図3は、本発明のダンパーを備えた切断装置の動作機構を示す図である。図4は、本発明のダンパーを備えた切断装置の切断刃支持機構および角度調整機構を示す図である。これらの図において、ゴムシート材1はシート状の未加硫ゴムからなり、図示しない巻き取りドラムから図1等に示す切断装置に送り出される。ゴムシート材1には、多数のスチールコード等の補強コード1aが、ゴムシート材1の長手方向に対して一定の角度θ1(図2を参照)を持って等間隔で平行に埋設されている。各補強コード1aには金属ワイヤ等の撚り線が用いられる。図2の平面図では、一部の補強コード1aを示しているが、実際には補強コード1aがゴムシート材1の長手方向にわたって配列されている。ここで、ゴムシート材1の長手方向に対する傾斜角度(θ1)とは、長手方向に対して鋭角の角度をいうことにする。
ゴムシート材1を切断する切断装置は、ゴムシート材1を搬送するコンベア10、ゴムシート材を切断する切断刃20、切断刃20に接触しながら回動する刃受けロール30、コンベア10および刃受けロール30を駆動する駆動機構40、切断刃20を上下に移動自在に支持する切断刃支持機構50、切断刃20をゴムシート材1の幅方向に移動させる移動機構60、および切断刃20の傾斜角度(切断角度)を調整する角度調整機構70を有する。
コンベア10は、互いにゴムシート材1の搬送方向に間隔をおいて配置されるローラー11、および各ローラー11に巻きかけたベルト12を備え、各ローラー11は一対のフレーム13に回動自在に支持されている。また、コンベア10には、ゴムシート材1の補強コード1aを吸着するための板状の磁石14が設けられ、磁石14は、コンベア10の上面側に配置されるベルト12の下方に配置されている。
刃受けロール30は、外周面を硬質金属で形成され、コンベア10の一端側(上流側、すなわちゴムシート材1の受け側)において、ゴムシート材1の下方に近接するように配置されている。刃受けロール30は支軸31を中心に回転するようになっていて、支軸31は両端側を一対の縦枠32に軸受け33を介して回転自在に支持されている。刃受けロール30の外周面には切断刃20の刃先が当接するようになっており、刃受けロール30が回転すると、切断刃20が刃受けロール30と接触するようになっている。この場合、切断刃20は、角度調整機構70によってゴムシート材1の長手方向に対して所定の角度(傾斜角度θ1)をなすように保持される。
駆動機構40は、コンベア10の搬送方向下流側のローラー11の回転軸に取り付けられた第1のスプロケット41、刃受けロール30の支軸31に取り付けられた第2のスプロケット42と、互いに同軸状に連結された第3および第4のスプロケット43および44、第1のスプロケット41と第3のスプロケット43に巻き掛けられた第1のチェーン45、第2のスプロケット42と第4のスプロケット44に巻き掛けられた第2のチェーン46、第2のチェーン46に噛み合う第5のスプロケット47、および第5のスプロケット47を回転させるモーター48から構成されている。
この駆動機構40では、モーター48が回転すると、第5のスプロケット47に掛けられた第2のチェーン46が駆動され、第2のチェーン46によって第4のスプロケット44が回転する。次に、第3のスプロケット43が第4のスプロケット44と一体に回転する第3のスプロケット43によって第1のチェーン45が駆動され、第1のチェーン45によって第1のスプロケット41が回転する。これにより、モーター48の回転力がコンベア10のローラー11と刃受けロール30に伝達され、コンベア10のローラー11と刃受けロール30とが互いに同期して同方向に同速度で回転するようになっている。
切断刃20は、支軸(切断刃回転軸)21を中心に回転する丸刃からなり、その外周縁の刃先は切断刃20の軸方向両面で傾斜するように形成されている。切断刃支持機構50は、図3および図4に示すように、切断刃20を回動自在に支持する支持部材(切断刃ホルダーとも称する)51、支持部材51を支持する支軸52、支軸52をZ軸(上下方向軸または鉛直軸)周りに回動自在に支持するスリーブ53、スリーブ53の上下にそれぞれ配置された一対の固定板54、上方の固定板54に連結された幅方向に一対のロッド55、各ロッド55を上下に移動させるシリンダユニット56.およびシリンダユニット56をゴムシート材1の幅方向に移動自在に支持するガイドレール57から構成されている。ここで、Z軸とは支軸52の方向、すなわち切断装置における上下(鉛直)方向を言う。
切断刃20の支持部材(切断刃ホルダー)51は、切断刃20を保護し支持しており、本実施形態ではL字状の部材からなり、その側面部に切断刃20の支軸21を回転自在に備えている。支軸52は上下方向(Z軸方向または鉛直軸方向)に伸びるように構成され、その下端には支持部材51の上面が固定されている。支軸52はスリーブ53内を挿通し、その上部はシリンダユニット56内に摺動自在に挿入され、シリンダユニット56に対して支軸52を上下動できるようになっている。シリンダユニット56は、各ロッド55を駆動するエアシリンダー(図示せず)を内部に備えており、各ロッド55を上下動させることにより、切断刃20、支持部材51、支軸52、スリーブ53および各固定板54を上昇および下降させるようになっている。ガイドレール57は、各支柱(縦枠)32の上端に架け渡された横枠58の側面に連結され、シリンダユニット56と摺動自在に係合している。
移動機構60は、ガイドレール57の両端側に配置された一対の第1のプーリ61、各第1のプーリ61に巻き掛けられたベルト62、ベルト62を駆動する第2のプーリ63、第2のプーリ63を回転させるモーター64、支持機構50のシリンダユニット56に取り付けられた第1の挟持板65、および支持機構50の上方の固定板54に取り付けられた第2の挟持板66から構成されている。ベルト62は内面側に歯を有する歯付ベルトからなり、第2のプーリ63がベルト62の内面に噛み合うようになっている。
角度調整機構70は、支持機構50の切断刃20のホルダーとなっている支持部材(切断刃ホルダー)51のゴムシート材1に対する傾斜角度を調整する機構(すなわち、切断刃20によるゴムシート材1の切断角度を決める機構)であり、スリーブ53内に挿通された支軸52と支持部材51との連結を解除する機能を持つロックピン73、ロックピン73を軸方向に移動自在に支持する支持部材74、ロックピン73を軸方向に移動させるロックレバー75、ロックピン73および支持部材74およびロックレバー75を支持する台座71、台座71と一体となり支持部材51と連結自在な円弧板72から構成される。ロックレバー75を上げると、ロックピン73が軸方向外側に引き抜かれることによりスリーブ53の内部で支軸52と支持部材51の連結が解除される。同時に台座71と一体となっている円弧板72は支持部材51と連結し、ロックレバー75を通じて円弧板72を回動することにより、切断刃ホルダー51および切断刃20を回転できるようになり、ゴムシート材1の長手方向に対して切断刃20の傾斜角度(切断角度)を任意に調整することができる。傾斜角度を設定した後は、ロックレバー75を下げると円弧板72と支持部材51との連結がはずれるとともに、ロックピン73が軸方向内側に戻り、スリーブ53の内部で支持部材51は支軸52と連結する。この状態で切断を開始すると切断刃20はゴムシート材1を一定の傾斜角度θ1で切断することができる。
次に、切断装置においてゴムシート材1を切断する方法について説明する。図5は、本発明のゴムシート材1の切断方法を示す図であり、ゴムシート材1を切断刃20で切断した途中の状態を模式的に示した平面図である。角度調整機構70を用いて切断刃20の傾斜角度θ1が設定された後、切断刃20はゴムシート材1を傾斜角度θ1で切断を開始し、ゴムシート材1の長手方向に対して一定の傾斜角度(切断角度)θ1を保持しながら刃受けロール30上の外周面に接触しつつ、長手方向へ移動するゴムシート材1の幅方向へ移動しながらゴムシート材1を切断する。ゴムシート材1が傾斜角度θ1で切断されるように、切断刃20の幅方向移動速度およびゴムシート材1の移動速度が調整される。
切断刃20がゴムシート材1を切断しているときは、切断刃20は支軸52の周りに自由に回転できるようになっているが、回転刃20はその両側に配置されている補強コード1aからの反力の釣り合いにより、切断刃20はその両側の補強コード1aの間のセンターにガイドされる。すなわち、丸刃状の切断刃が進行方向に対して揺動(腰振り)運動をすることで切断経路が適切に(自動的に)修正されていく。図13は、ゴムシート材1の切断に及ぼす切断刃20の刃先角度γの効果を示す図である。切断刃20がゴムシート材1を切断すると、切断刃20の紡錘形状の膨らんだ部分に両側に配置されている補強コード1aからの反力を両側から受けて、切断刃は補強コード1aのセンターにガイドされるようになる。図13(a)に示す刃先角度γ1は図13(b)に示す刃先角度γ2より小さい(γ1<γ2)。また、それに対応して刃幅も小さくなっている。ゴムシート材1を切断すると切断刃20は切断力P0の分力として刃先面に垂直な方向へ力を受ける。この力をP1{図13(a)の刃先角度γ1の場合}およびP2{図13(b)の刃先角度γ2の場合}とすると、P1=P0sinγ1およびP2=P0sinγ2となり、P1<P2となる。このように切断刃20の紡錘形の刃先角度γを大きくすることにより、その反力が大きくなるので、切断刃20はゴムシート材1の中央付近によりガイドされやすくなる。たとえば、刃先角度を50〜70度の範囲にした切断刃20を用いるとその効果が大きい。また、これにより切断中における補強コード1aとの接触を抑えることができるので、補強コード1aが露出せずゴム剥げが生じないようにすることができる。
しかしながら、ゴムシート材1を切断開始するとき、切断中にゴムシート材1や切断刃20の移動速度が大きく変動したとき、あるいは切断刃20等へ急激な外力が加わったときには、切断刃20が急に回転し始め、切断刃20の切断方向が急に変化するので、上述の方法では対応しきれず、補強コード1aを切断してしまう場合もある。そこで、本発明においては、切断開始時や切断中に切断刃20が所定角度を超えてずれようとする場合に、この所定角度以上にはずれないようにするとともに、衝撃を吸収しながら反力で所定位置に押し戻す機構を有するダンパー(ショックアブソーバー)を設ける。
本発明のダンパー80は、図1〜図4に示すようにL字状のダンパー支持体87の垂直部材に取りつけられ、切断刃20を支持する支持部材(切断刃ホルダー)51の外側に近接して配置される。角度調整機構70で切断刃20を所定の傾斜角度に設定したときに、この設定状態に合わせてダンパー支持体87が固定される。ダンパー80の先端部は衝撃吸収用の構造を有し、切断刃ホルダー51の前方面、または後方面、または左右の側面に近接して配置される。図4において、ダンパー支持体87はL字状の板材であり、水平部材と垂直部材からなり、水平部材の一端は装置本体(たとえば、固定板54)と回転自在に連結しており、角度調整機構70により切断刃20を所定角度に設定したときに、その所定角度に合わせてダンパー支持体87を装置本体へ手動または自動で固定できるようになっている。切断刃20は力を受けると支軸(Z軸または鉛直軸)52の周りに回転するが、ダンパー支持体87は固定されているのでそのままの角度を保持している。すなわち、切断刃20や支軸52が回転してもダンパー支持体87は動かない。
図1〜図4においては、ダンパー支持体87は切断刃ホルダー51よりも外側に伸びており、水平部材の他端部において垂直下方に垂直部材がL字型に接続している。このダンパー支持体87の垂直部材に棒状のダンパー80が切断刃ホルダー51の前方面へ近接できるように移動自在に固定されている。棒状のダンパーは、たとえば、ダンパー支持体87の垂直板材に設けた孔に挿通され、押し込み式または回転ネジ式に移動でき、ダンパー80の先端部は切断刃ホルダーの外面(前方面、または左右の側面、または後方面)に接近できるようになっている。切断刃ホルダー51の外面とダンパー80の先端部(接触部)との離間が所定距離になったときに、ダンパー80をダンパー支持体に固定する。
切断刃ホルダー51が所定角度で回転するとダンパー80の先端部に接触(衝突)するようにダンパー80の先端部が切断刃ホルダー51の外面に近接して配置される。従って、ダンパー80は固定されているので、切断刃ホルダー51が回転してダンパー80の先端部に接触(衝突)してもそれ以上は回転できないようになっている。さらに衝突時の衝撃力はダンパーが吸収するので、衝突による反力は弱くなる。その結果、切断刃ホルダー51はダンパー80により押し戻されるが、その押し戻し力、すなわち逆方向へ回転する力は弱くなっているので、切断刃20はゆっくりと通常の切断ライン(一定の傾斜角度である)に復帰する。仮に通常の切断ラインを超えるほどの反力を受けても今度は逆側のダンパー80の先端部に衝突するが、この衝突力は最初の場合よりも弱いので、その反力もかなり弱くなり、今度はゆっくりと通常の切断ラインに戻る。
図6は、本発明のダンパーの構造の一例を示す図である。円柱形状のダンパー80はダンパー支持体87(の垂直部材)に挿通され固定されている。ダンパー80は、先端部で目的物に接触または衝突する部分である円柱形状の接触部材82、その接触部材82を支持している円柱形状のダンパー軸81、ダンパー軸81をピストン状に受ける円筒形状のシリンダー(枠体)85、ダンパー軸81の他端でありシリンダー85内に挿入されているダンパー軸と同一形状の押圧部83、押圧部83に連結しシリンダー内に配置された衝撃吸収体84、およびダンパーの他端部で衝撃吸収体84の他端部を固定し、シリンダー85と結合しているキャップ部材86から構成される。図6に示すように、ダンパー80とダンパー支持体87の結合部はネジ切りになっており、キャップ部材86を回すことによりダンパー80を移動させることができ、ダンパー先端部の接触部材82は、目的物である切断刃ホルダー51の外面(前方面、後方面、または左右側面)に接近させて、所定距離Dを有するようにダンパー80をダンパー支持体87に固定できる。
切断刃ホルダー51がダンパー先端部の接触部材82に接触する(衝突する)場合、その接触力(衝突力)が小さい時は、弾性体材料からなる接触部材82で反発されて切断刃ホルダー51はゆっくりと元に押し返される。接触力(衝突力)が大きい時は、ダンパー軸81も押されてシリンダー85内に配置された衝撃吸収体84(たとえばコイルばねやクッション材料)を押し衝撃力が吸収されると同時に衝撃吸収体84がダンパー軸を押し戻し、さらに接触部材82を通して切断刃ホルダー51は元に押し返される。しかし、この反力は衝撃力に比べるとかなり小さくなっているので、押し返される切断刃ホルダー51の力は弱くなっている。この結果、切断刃ホルダー51は通常の切断位置、すなわち補強コード間の中心位置付近に戻ってゴムシートを切断していく。切断刃ホルダー51とダンパー80の接触部82との離間距離Dは切断刃20が補強コード1aを切断しないように決めることができるので、切断刃ホルダー51はダンパー80で設定した以上には回転できない。
図7は、ダンパー80および切断刃ホルダー51の配置関係を示す図で、切断刃ホルダー51のホルダー側面51(51S)が片側だけの実施形態(第1の実施形態)を示す模式図である。図7(a)は切断刃ホルダー51の前面から見た図で、図7(b)は側面側から見た図、図7(c)は上面側から見た図であり、説明に不要な部分は記載していない。切断刃20はその回転軸21に支持され、回転軸21とともに回転し、ゴムシート材1を補強コード1aの間で切断する。回転軸21は切断刃ホルダー51に支持されるとともに切断刃ホルダー51に内蔵されているモーター(図示せず)により回転する。切断刃ホルダーの上面51(51T)は装置の支軸52に支えられ、支軸52と一体となって支軸52とともに支軸52(Z軸に相当)の周りに回転する。
ダンパー80は円柱形状をなし、L字形状のダンパー支持体87の側板(垂直部材)87Sに移動自在に固定されている。ダンパー支持体87の上板(水平部材)87Tは支軸52とは別個にZ軸まわりに回転できるようになっており(たとえば、角度調整機構70の一部として)、ゴムシート材1の切断中は一定の角度を有して固定される。切断刃20の傾斜角度(θ1)を設定したときに切断刃ホルダー51の傾斜角度もθ1に設定される。この傾斜角度θ1に合わせて、ダンパー80の傾斜角度もθ1に設定され、ダンパーの先端部(接触部82)が切断刃ホルダーの前面よりDだけ離間して配置される。すなわち、図7においては、2本の円柱状のダンパー80は、支軸(鉛直軸またはZ軸)52の周りの回転方向において距離Lで離間して配置され、また切断刃ホルダー側面部51Sの前面の前方に距離Dだけ離間して配置されている。ダンパー80はダンパー支持体87の側板87Sに固定されているが移動自在であるから、距離Dを適度に調節できる。
回転刃20がゴムシート材1を切断中に急に力を受けて支軸52の周りに回転したとき、回転刃ホルダー51も同じ方向に回転する。たとえば、図7(c)に示すように、91の方向に回転すると、ダンパー80は回転せず一定の傾斜角度θ1を維持しているので、切断刃ホルダー51の前面がダンパー80(80−1)の接触部82に当たる。ダンパー82は衝撃吸収性があり弾力性があるので、切断刃ホルダー51をゆっくりと押し戻す。この結果切断刃ホルダーはある一定角度以上には回転できず、しかも押し戻された回転速度はダンパー80へ衝突する前の回転速度よりかなり小さくなっているので、通常の状態、すなわち補強コード1a間の中間部へ戻ってゴムシート材1を切断し続ける。
一方、もう一つのダンパー80(80−2)は、支軸(鉛直軸またはZ軸)52の周りの回転方向においてダンパー80−1に対して距離Lだけ離間して配置されており、また切断刃ホルダー側面部51Sの前面の前方に距離Dだけ離れて配置されている。切断刃20が上記とは逆、すなわち92の方向に回転すると、切断刃ホルダー51の前面がダンパー80(80−2)の接触部82に当たり、切断刃ホルダー51をゆっくりと押し戻す。この結果切断刃ホルダー51はある一定角度以上には回転できず、しかも押し戻された回転速度はダンパー80へ衝突する前の回転速度よりかなり小さくなっているので、通常の状態、すなわち補強コード1a間の中間部へ戻ってゴムシート材1を切断し続ける。
このように、本発明のダンパーを用いることにより、通常の切断時とは違う大きな力を受けて切断刃20が回転しても、2本のダンパー80で設定した角度以上には回転しないで、かつ衝撃力をかなり弱められて押し戻されるので、通常のゴムシート材1の切断ラインから逸脱することなくゴムシート材1を切断することができる。距離L、Dは補強コード1aが切断刃20によって切断されないような切断刃20の傾斜角度からの回転角度の限界値から決定される。尚、図7では円柱状のダンパー80を2本用いたが、切断刃ホルダー51の回転を許容範囲内に抑えることができれば、ダンパーは1つでも良い。たとえば図12は異なる形状を有するダンパーを示す図であるが、図12に示すように、ダンパー80の先端部(接触部82)は2つのダンパー80−1および80−2に分かれているが、本体部は結合したU字形状であるダンパー{図12(a)}や、距離Lの部分がつながり接触部82が一つになりダンパー80−1および80−2が一体となった直方体形状のダンパー{図12(b)}でも良い。
図8は本発明のダンパーを用いた切断装置の別の実施形態(第2の実施形態)を示す図である。図8(a)は切断刃ホルダー51の前面から見た図で、図8(b)は側面側から見た図、図8(c)は上面側から見た図であり、説明に不要な部分は記載していない。図8に示す第2の実施形態では、切断刃ホルダー51は切断刃20の両側に側面(51S−1、51S−2)を有し、切断刃20の支軸21はこの両側面で支持されている。それぞれの切断刃ホルダー51にける両側面(51S−1、51S−2)の前面の前方に距離Dだけ離間して円柱形状のダンパー80(80−1、80−2)が配置されている。切断刃ホルダー51S−1に対してはダンパー80−1が、切断刃ホルダー51S−2に対してはダンパー80−2が配置されている。切断刃20が力を受けて回転し、切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が91の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−1の前面がダンパー80−1の接触部82に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は91の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。同様に、切断刃20が力を受けて回転し、切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が92の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−2の前面がダンパー80−2の接触部82に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は92の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。このように本発明のダンパー80により切断刃20の回転が規制されるので、ゴムシート材1は規定角度を超えて切断されることはなく、補強コード1aの切断を防止することができる。
図9は本発明のダンパーを用いた切断装置の別の実施形態(第3の実施形態)を示す図である。図9(a)は切断刃ホルダー51の前面から見た図で、図9(b)は側面側から見た図、図9(c)は上面側から見た図であり、説明に不要な部分は記載していない。図9に示す第3の実施形態においては、切断刃ホルダー51は切断刃20の両側に側面(51S−1、51S−2)を有し、切断刃20の支軸21はこの両側面で支持されている。それぞれの切断刃ホルダー51にける両側面(51S−1、51S−2)の後面の後方に距離Dだけ離間してダンパー80(80−1、80−2)が配置されている。切断刃ホルダー51S−1に対してはダンパー80−1が、切断刃ホルダー51S−2に対してはダンパー80−2が配置されている。切断刃20が力を受けて回転し、切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が91の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−1の後面がダンパー80−1の接触部82に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は91の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。同様に、切断刃20が力を受けて回転し、切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が92の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−2の後面がダンパー80−2の接触部82に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は92の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。このように本発明のダンパー80により切断刃20の回転が規制されるので、ゴムシート材1は規定角度を超えて切断されることはなく、補強コード1aの切断を防止することができる。
図10は本発明のダンパーを用いた切断装置の別の実施形態(第4の実施形態)を示す図である。図10(a)は切断刃ホルダー51の前面から見た図で、図10(b)は側面側から見た図、図10(c)は上面側から見た図であり、説明に不要な部分は記載していない。図10に示す第4の実施形態においては、切断刃ホルダー51は切断刃20の両側に側面(51S−1、51S−2)を有し、切断刃20の支軸21はこの両側面で支持されている。それぞれの切断刃ホルダー51にける両側面(51S−1、51S−2)の側面外側に距離Dだけ離間してダンパー80(80−1、80−2)が配置されている。切断刃ホルダー51S−1に対してはダンパー80−1が、切断刃ホルダー51S−2に対してはダンパー80−2が配置されている。ダンパー80は切断刃ホルダー51の前方に配置されており、円柱形状のダンパー80の側面が切断刃ホルダー51にける両側面(51S−1、51S−2)の側面外側に距離Dだけ離間している。切断刃20が力を受けて回転し切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が91の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−1の側面がダンパー80−1の(側面側にある)接触部82(82−1)に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は91の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。同様に、切断刃20が力を受けて回転し、切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が92の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−2の側面がダンパー80−2の(側面側にある)接触部82(82−2)に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は92の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。このように本発明のダンパー80により切断刃20の回転が規制されるので、ゴムシート材1は規定角度を超えて切断されることはなく、補強コード1aの切断を防止することができる。
図11は本発明のダンパーを用いた切断装置の別の実施形態(第5の実施形態)を示す図である。図11(a)は切断刃ホルダー51の前面から見た図で、図11(b)は側面側から見た図、図11(c)は上面側から見た図であり、説明に不要な部分は記載していない。図11に示す第5の実施形態においては、切断刃ホルダー51は切断刃20の両側に側面(51S−1、51S−2)を有し、切断刃20の支軸21はこの両側面で支持されている。それぞれの切断刃ホルダー51にける両側面(51S−1、51S−2)の側面外側に距離Dだけ離間してダンパー80(80−1、80−2)が配置されている。切断刃ホルダー51S−1に対してはダンパー80−1が、切断刃ホルダー51S−2に対してはダンパー80−2が配置されている。図10では、ダンパー80は切断刃ホルダー51の前方に配置され、前方のダンパー支持部87に固定されて、切断刃ホルダー51に対して前後に移動するようになっていたが、図11におけるダンパー80は、切断刃ホルダー51の側面51Sの側面側に配置されたダンパー支持部80の側面部87S(87S−1、2)に固定されており、切断刃ホルダー51の側面51Sとダンパー80の接触部82との距離Dを調整することができる。すなわち、ダンパー80は切断刃ホルダー51の側面51Sに対して垂直方向から距離Dを調整できるようになっている。
切断刃20が力を受けて回転し切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が91の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−1がダンパー80−1の接触部82(82−1)に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は91の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。同様に、切断刃20が力を受けて回転し、切断刃20と一体となった切断刃ホルダー51が92の矢印方向へ回転すると、切断刃ホルダー51の側面51S−2の側面がダンパー80−2の接触部82(82−2)に当たり押し戻される。従って、切断刃ホルダー51は92の矢印方向に対して離間距離Dに規定される角度以上には回転しない。このように本発明のダンパー80により切断刃20の回転が規制されるので、ゴムシート材1は規定角度を超えて切断されることはなく、補強コード1aの切断を防止することができる。
ダンパー80と切断刃ホルダー51との距離Dは、ダンパー80を固定しているダンパー支持部87に対してダンパー80を手動または自動で移動させて調節できる。自動で調整するために、たとえば、ダンパー80またはダンパー支持部87にエアーシリンダー等のアクチュエーターを取り付けて外部からのコントロールによって、ダンパー支持部87Sの前後方向に対してダンパー80を移動できるようにする。特にゴムシート材1の切断開始時には、切断刃20に力が加わり切断刃20が鉛直軸周りに回転しようとするので、ダンパー80と切断刃ホルダーとの距離Dを調節する(距離Dを小さくする)ことにより、この回転を押さえることができる。そして切断開始後はこの距離を通常の値に戻すように自動調節することによって、切断刃ホルダー20が両側の補強コード1aなどからの反力のつりあいによってスムーズにゴムシート材1を補強コード1aに沿って切断することができる。また、切断刃20の横方向(切断刃支持軸21方向)位置を決めるために、切断刃ホルダー51にエアーシリンダー等のアクチュエーターを備えても良い。これによって、特に切断開始時の切断刃20に対する横方向への力を抑えることができ、所望の切断角度でゴムシート1を切断開始することができる。
以上詳細に本発明を説明してきたが、明細書のある部分に記載し説明した内容を記載しなかった他の部分においても矛盾なく適用できることに関しては、当該他の部分に当該内容を適用できることは言うまでもない。さらに、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施でき、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことも言うまでもない。
本発明は、補強用コードを埋設した帯状のタイヤゴムシート材の切断に適用できる。
1・・・ゴムシート材、1a・・・補強コード、
10・・・コンベヤ、11・・・ローラー、
13・・・フレーム、14・・・磁石、
20・・・切断刃、21・・・切断刃支持機構、
30・・・刃受けロール、31・・・支軸、
32・・・縦枠、33・・・軸受け、
40・・・駆動機構、41・・・第1のスプロケット、
42・・・第2のスプロケット、43・・・第3のスプロケット、
44・・・第4のスプロケット、45・・・第1のチェーン、
46・・・第2のチェーン、47・・・第5のスプロケット、
48・・・モーター、
50・・・切断刃支持機構、51・・・支持部材(切断刃ホルダー)、
52・・・支軸(Z軸)、53・・・スリーブ、
54・・・固定板、55・・・ロッド、
56・・・シリンダユニット、57・・・ガイドレール、
60・・・移動機構、61・・・第1のプーリ、
62・・・ベルト、63・・・第2のプーリ、
64・・・モーター、65・・・第1の挟持板、
70・・・角度調整機構、71・・・台座、
72・・・円弧板、73・・・ロックピン、
74・・・支持部材、75・・・ロックレバー、
80・・・ダンパー、81・・・ダンパー軸、
82・・・接触部材、83・・・押圧部、
84・・・衝撃吸収体、85・・・シリンダー(枠体)、
86・・・キャップ部材、

Claims (5)

  1. スチール入りゴムシートを切断する丸刃状の切断刃を備えた切断装置であって、前記切断刃は、前記切断刃を保持する保持部の鉛直軸に支持されるとともに、ゴムシート材切断時において鉛直軸周りに回転自在であるとともに、前記切断刃の鉛直軸周りの急激な回転を抑えるダンパーを備えたことを特徴とする切断装置。
  2. 前記ダンパーは、前記切断刃の回転軸を支持し、前記切断刃と一体となっている切断刃ホルダーの前または後または左右に離間して配置されており、前記切断刃ホルダーは、前記切断装置の保持部の鉛直軸に支持されるとともに、ゴムシート材切断時において前記鉛直軸周りに回転自在であることを特徴とする、請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記切断刃は、ゴムシート材の切断角度を基準として予め設定した範囲を超える回転をダンパーによって規制されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の切断装置。
  4. 前記ダンパーおよび前記切断刃ホルダーの離間距離は、ダンパーまたはダンパー支持体に備えたアクチュエーターにより調整可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの項に記載の切断装置。
  5. 切断刃の刃先角度は50〜70度であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかの項に記載の切断装置。
JP2012027862A 2012-02-10 2012-02-10 スチールコード入りゴムシート材の切断装置 Active JP5924015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027862A JP5924015B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 スチールコード入りゴムシート材の切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027862A JP5924015B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 スチールコード入りゴムシート材の切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013163246A true JP2013163246A (ja) 2013-08-22
JP5924015B2 JP5924015B2 (ja) 2016-05-25

Family

ID=49174959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012027862A Active JP5924015B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 スチールコード入りゴムシート材の切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5924015B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131352A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 出光工業株式会社 切断装置及び絶縁スペーサの生産方法
CN107571294A (zh) * 2017-10-17 2018-01-12 苏州富通高新材料科技股份有限公司 一种板材切割装置
CN107696090A (zh) * 2017-10-17 2018-02-16 苏州富通高新材料科技股份有限公司 一种板材切割机
CN110428968A (zh) * 2019-08-29 2019-11-08 苏州扬麒电子工业有限公司 变压器装配背胶一体机
WO2020039760A1 (ja) 2018-08-23 2020-02-27 横浜ゴム株式会社 コード入りゴムシート部材の切断装置および方法
CN114130922A (zh) * 2021-11-10 2022-03-04 吴肇鹏 一种用于长镀铜纤维自动分段裁减设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS507190A (ja) * 1973-03-06 1975-01-24
JPH01171793A (ja) * 1987-12-25 1989-07-06 Yokohama Rubber Co Ltd:The スチールベルトの自動切断装置
JPH01183396A (ja) * 1988-01-18 1989-07-21 Bridgestone Corp シート状材料の切断装置
JPH06106653A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ用帯状部材の切断装置
JPH06297387A (ja) * 1993-04-08 1994-10-25 Bridgestone Corp 帯状部材の切断方法
JP2002113688A (ja) * 2000-10-11 2002-04-16 Bridgestone Corp コード入りゴムシートの切断方法および装置
JP2007253319A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Karl Eugen Fischer Gmbh バンド材料、特に繊維コードバンドまたはスチールコードバンドの切断のための切断装置
JP2012016751A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 補強コード入りゴムシート材の切断方法及びその装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS507190A (ja) * 1973-03-06 1975-01-24
JPH01171793A (ja) * 1987-12-25 1989-07-06 Yokohama Rubber Co Ltd:The スチールベルトの自動切断装置
JPH01183396A (ja) * 1988-01-18 1989-07-21 Bridgestone Corp シート状材料の切断装置
JPH06106653A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ用帯状部材の切断装置
JPH06297387A (ja) * 1993-04-08 1994-10-25 Bridgestone Corp 帯状部材の切断方法
JP2002113688A (ja) * 2000-10-11 2002-04-16 Bridgestone Corp コード入りゴムシートの切断方法および装置
JP2007253319A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Karl Eugen Fischer Gmbh バンド材料、特に繊維コードバンドまたはスチールコードバンドの切断のための切断装置
JP2012016751A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 補強コード入りゴムシート材の切断方法及びその装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131352A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 出光工業株式会社 切断装置及び絶縁スペーサの生産方法
CN107571294A (zh) * 2017-10-17 2018-01-12 苏州富通高新材料科技股份有限公司 一种板材切割装置
CN107696090A (zh) * 2017-10-17 2018-02-16 苏州富通高新材料科技股份有限公司 一种板材切割机
WO2020039760A1 (ja) 2018-08-23 2020-02-27 横浜ゴム株式会社 コード入りゴムシート部材の切断装置および方法
JP2020028949A (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 横浜ゴム株式会社 コード入りゴムシート部材の切断装置および方法
KR20200127037A (ko) 2018-08-23 2020-11-09 요코하마 고무 가부시키가이샤 코드 포함 고무 시트 부재의 절단 장치 및 방법
KR102272334B1 (ko) 2018-08-23 2021-07-02 요코하마 고무 가부시키가이샤 코드 포함 고무 시트 부재의 절단 장치 및 방법
RU2755183C1 (ru) * 2018-08-23 2021-09-14 Дзе Йокогама Раббер Ко., Лтд. Режущее устройство и способ резания листового резинового элемента с кордовым каркасом
US11312035B2 (en) 2018-08-23 2022-04-26 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Cutting device and cutting method of cord-embedded rubber sheet member
CN110428968A (zh) * 2019-08-29 2019-11-08 苏州扬麒电子工业有限公司 变压器装配背胶一体机
CN114130922A (zh) * 2021-11-10 2022-03-04 吴肇鹏 一种用于长镀铜纤维自动分段裁减设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP5924015B2 (ja) 2016-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5924015B2 (ja) スチールコード入りゴムシート材の切断装置
KR101470375B1 (ko) 레이저 파이프 절단장치
US10589885B2 (en) Film roll support device
JP6258527B2 (ja) 大型パイプ高速切断機
CN205076532U (zh) 用于切割珍珠棉板的分条机
CN103501931A (zh) 用于厚带材取样的装置
CN105767115B (zh) 一种皮带式对虾开背装置
CN108326926A (zh) 一种纸板横切装置及其控制方法
JP6655722B2 (ja) 連続ストリップの長さを切断してタイヤ構成部材を形成する切断装置および方法
JP5633676B2 (ja) 補強コード入りゴムシート材の切断方法及びその装置
US11542046B2 (en) Banding and packaging device
CN105690457A (zh) 一种地垫分切机
CN104418136B (zh) 网切断方法及网切断装置
KR100873691B1 (ko) 스폰지 자동 재단장치
US10875107B2 (en) Circular saw machine capable of suppressing runout of circular saw blade
CN204817766U (zh) 一种金属分条机
KR20150141857A (ko) 물품의 수직 상하 이송장치
JP4865288B2 (ja) 管体の切断装置。
US11312035B2 (en) Cutting device and cutting method of cord-embedded rubber sheet member
JP2016046947A (ja) 防護管挿入器
JP6832069B2 (ja) ワーク把持方法及びチャック装置
JP2013047134A (ja) クロスガイダー装置
JP3203709U (ja) 異形鋼板の搬送装置
CN214495147U (zh) 切割装置
KR101884808B1 (ko) 지관 절단기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5924015

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250