JP2013162721A - 回転電機のステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減するとともに、コイルエンド部分の容積を低減して小型化を図ることができる回転電機のステータを提供する。
【解決手段】回転電機のステータ1は、内周面に複数のスロット11が形成された筒状のステータコア10と、スロット11に収容される複数のコイルセグメント21と、ステータコア10の端面のいずれか一方においてコイルセグメント21と電気的に接続される複数の第1コイルエンドプレート22,23,24と、ステータコア10の端面のいずれか他方においてコイルセグメント21と電気的に接続される複数の第2コイルエンドプレート25,26,27と、を備え、複数の第1コイルエンドプレート22,23,24のうちの少なくとも1つが、プレート部24aが他のプレート部22a,23aよりも長く形成され、かつ、プレート部24aが折り曲げられて形成された段付部24a1を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機や発電機等の回転電機に用いられるステータに関するものである。
従来、ステータコア(固定子鉄心)とステータコイル(固定子巻線)とからなる回転電機のステータ(固定子)について、多数の構造が提案されている。例えば、特許文献1では、複数のティースを有するステータコアと、当該ティースに挿入されるU字型導線と、当該U字型導線と接続されるバスバーと、を備えるステータが提案されている。
特開2008−148479号公報(図4参照)
しかしながら、特許文献1で提案されたステータは、前記したU字型導線を曲げ、鍛造加工によって成形する必要があるため、コストがかかるという問題があった。また、特許文献1で提案されたステータは、前記したU字型導線の屈曲部が回転電機の回転軸方向に延出しているため、コイルエンド部分の容積が大きくなって小型化が容易ではないという問題があった。
本発明は、前記した問題点に鑑み創案されたものであり、製造コストを低減するとともに、コイルエンド部分の容積を低減して小型化を図ることができる回転電機のステータを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明に係る回転電機のステータは、内周面に複数のスロットが形成された筒状のステータコアと、前記スロットに収容される複数のコイルセグメントと、前記ステータコアの端面のいずれか一方において前記コイルセグメントと電気的に接続される複数の第1コイルエンドプレートと、前記ステータコアの端面のいずれか他方において前記コイルセグメントと電気的に接続される複数の第2コイルエンドプレートと、を備える回転電機のステータであって、前記コイルセグメントが、前記ステータコアの端面の一方および他方から突出する接続端部を有し、前記第1コイルエンドプレートが、前記ステータコアの周方向に延びる平板状のプレート部と、前記プレート部の一端側から前記ステータコアの径方向にそれぞれ延出され、前記コイルセグメントの接続端部がそれぞれ接続される一対の延出部と、を有し、複数の前記第1コイルエンドプレートおよび複数の前記第2コイルエンドプレートが、前記ステータコアの端面にそれぞれ積み重ねて配置され、複数の前記第1コイルエンドプレートのうちの少なくとも1つが、前記プレート部が他の第1コイルエンドプレートよりも前記ステータコアの周方向に長く形成され、かつ、当該プレート部が折り曲げられて形成された段付部を有する構成とした。
このような構成を備える回転電機のステータは、ステータコアのスロットに複数のコイルセグメントを収容し、かつ、板状の第1コイルエンドプレートおよび第2コイルエンドプレートを介して複数のコイルセグメントの端部同士を電気的に接続することで、コイルエンド部分を回転電機の回転軸方向に延出させることなく、当該回転軸回りのコイルループを容易に形成することができる。
また、回転電機のステータは、例えばコイルセグメントと第1コイルエンドプレートと第2コイルエンドプレートとによって円環状の電流経路であるコイルターンを形成する場合において、複数のコイルターンを接続してコイルループを形成するために、段付部の位置で複数の第1コイルエンドプレートの延出部を交差させて配置することができる。そのため、回転電機のステータは、コイルループを形成する際に、第1コイルエンドプレートの設置スペースを最小限に抑えることができ、省スペース化を図ることができる。
また、本発明に係る回転電機のステータは、前記ステータコアにおける2つのスロットに前記コイルセグメントがそれぞれ収容され、かつ、これらのコイルセグメントの接続端部が、前記ステータコアの端面のいずれか一方において前記第1コイルエンドプレートと接続され、前記ステータコアの端面のいずれか他方において前記第2コイルエンドプレートと接続されることで、円環状の電流経路であるコイルターンが形成され、当該コイルターンが、前記ステータコアにおける異なる2つのスロットに収容される前記コイルセグメントとこれに対応する前記第1コイルエンドプレートおよび第2コイルエンドプレートの組み合わせの数に対応して、前記ステータコアの周方向に複数形成されることで、重ね巻き方式のコイルループが形成される構成とすることが好ましい。
このような構成を備える回転電機のステータは、ステータコアのスロットに複数のコイルセグメントを収容し、かつ、板状のコイルエンドプレートを介して当該複数のコイルセグメントの接続端部同士を電気的に接続することでコイルターンを形成し、当該コイルターンをステータコアの周方向に複数形成することで、重ね巻き方式のコイルループを容易に形成することができる。
また、本発明に係る回転電機のステータは、前記第1コイルエンドプレートが、隣接するコイルターンを形成する第1コイルエンドプレートと端部側が重なって延出部が交差するように配置され、前記段付部が、当該端部側が重なる部分に形成された構成とすることが好ましい。
このような構成を備える回転電機のステータは、段付部の位置で複数の第1コイルエンドプレートの延出部を交差させて配置することで、積層される第1コイルエンドプレートの高さを抑えながら複数のコイルターンを接続することができる。
また、本発明に係る回転電機のステータは、前記段付部を有する第1コイルエンドプレートが、前記ステータコアの端面に積み重ねて配置された複数の前記第1コイルエンドプレートの最上層に配置されている構成とすることが好ましい。
このような構成を備える回転電機のステータは、第1コイルエンドプレートをステータコアの端面上に積層する際に、段付部を有する第1コイルエンドプレートが最も上に配置され、当該段付部を有する第1コイルエンドプレートの上に、段付部を有しない他の第1コイルエンドプレートが配置されることがないため、段付部の段差による無駄なスペース(隙間)の発生を防止することができる。
また、本発明に係る回転電機のステータは、前記ステータコアの端面に積み重ねて配置された複数の前記第1コイルエンドプレートの間に、弾性部材が配置されている構成とすることが好ましい。
このような構成を備える回転電機のステータは、例えば動作中にコイルセグメントが熱伸びや振動した場合であっても、弾性部材の弾性力によってこれらの影響を緩和することができるため、コイルセグメントと第1コイルエンドプレートおよび第2コイルエンドプレートとの接合状態を安定させることができる。
また、本発明に係る回転電機のステータは、前記一対の延出部の長手方向における仮想延長線が、前記ステータコアの内径側で交わっている構成とすることが好ましい。
このような構成を備える回転電機のステータは、ステータコアの端面上において、一対の延出部が互いに干渉しないように第1コイルエンドプレートおよび第2コイルエンドプレートを配置することができる。
本発明に係る回転電機のステータによれば、曲げ、鍛造加工が必要なU字型導線を用いずにステータコイルを形成するため、製造コストを低減することができる。また、回転電機のステータによれば、ステータコアの端面の一方および他方に、コイルエンド部材として板状の第1コイルエンドプレートおよび第2コイルエンドプレートをそれぞれ積層して配置しているため、ステータコアの端面上におけるコイルエンド部分の高さを最小限に抑えることができる。従って、重ね巻きを成立させながらコイルエンド部分の容積を低減することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る回転電機のステータの全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコアの構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるコイルセグメントと、第1コイルエンドプレートおよび第2コイルエンドプレートとの接続状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を構成する第1コイルエンドプレートの構成を示す図であって、(a)、(b)は、それぞれ形状の異なる第1コイルエンドプレートを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を構成する、段付部を有する第1コイルエンドプレートの構成を示す図であって、(a)は、段付部を有する第1コイルエンドプレートの平面図、(b)は、段付部を有する第1コイルエンドプレートの側面図、である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を構成する第1コイルエンドプレートを配置した例を示す図であって、図1のA部拡大図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を構成する第1コイルエンドプレートを配置した例を示す図であって、図1のA部拡大図の一部を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータの全体構成を示す図であって、ステータコアの一方の端面側を上方に向けた状態における側断面図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータの全体構成を示す図であって、ステータコアの一方の端面側から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を構成する第1コイルエンドプレートの延出部の配置状態を示す図であって、図9のC部拡大図の一部を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を構成する第2コイルエンドプレートの構成を示す図であって、(a)は、形状の異なる3種類の第2コイルエンドプレートのプレート部を回転電機の回転軸方向に重ねるように配置した状態を示す斜視図、(b)は、形状の異なる3種類の第2コイルエンドプレートのプレート部を重ねた状態を示す平面図、である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を構成する左右反転コイルエンドプレート、電源供給コイルセグメント、中点短絡コイルエンドプレートおよび中点連結コイルセグメントを配置した例を示す図であって、図1のB部の一部を示す図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を示す図であって、(a)は、左右反転コイルエンドプレートの構成を示す斜視図、(b)は、中点短絡コイルエンドプレートの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータにおけるコイルターンを説明するための概略図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータが備えるステータコイルの一部を示す図であって、1相分のコイルを抜き出した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータにおけるコイルループを説明するための回路図である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータにおけるコイルループを説明するための図であって、(a)は、図16のD部拡大図、(b)は、図16のD部に対応する部材を示す斜視図、である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータにおけるコイルループを説明するための図であって、(a)は、図16のE部拡大図、(b)は、図16のE部に対応する部材を示す斜視図、である。 本発明の実施形態に係る回転電機のステータにおけるコイルループを説明するための図であって、(a)は、図16のF部拡大図、(b)は、図16のF部に対応する部材を示す斜視図、である。 他の実施形態に係る回転電機のステータを説明するための図であって、(a)は、本発明の実施形態に係る回転電機のステータにおけるコイルエンドプレートとコイルセグメントとの接続状態を示す図、(b)は、他の実施形態に係る回転電機のステータにおけるコイルエンドプレートとコイルセグメントとの接続状態を示す図、である。
以下、本発明に係る回転電機のステータ(以下、単にステータという)を実施するための形態について、図1〜図13を参照しながら説明する。なお、各図に示した構成の寸法・縮尺は、説明の便宜上誇張して示している場合がある。
ステータ1は、外部から供給される電気エネルギーを機械エネルギーに変換して回転運動を行う回転電機の固定子である。ステータ1は、外部から電気エネルギーが入力され、永久磁石を備えたロータ(回転子)を回転運動させるための磁界を発生させる。このステータ1は、例えば誘導電動機、同期電動機等のステータとして用いることができる。ステータ1は、図1に示すように、ステータコア10と、ステータコイル20と、を備えている。
ステータコア10は、図1に示すように、ステータコイル20が装着されるコア部材である。ステータコア10は、図2に示すように、円筒状に形成され、当該筒内に図示しないロータが配置される。ステータコア10は、例えば円環状の薄い電磁鋼板を回転電機の回転軸X方向に積層して形成することができる。このステータコア10の内周面には、図2に示すように、複数のスロット(溝)11が等間隔で形成されている。
スロット11は、図1に示すように、コイルセグメント21を収容するためのものである。スロット11は、図1に示すように、回転電機の回転軸X方向に直線状に形成されている。また、スロット11は、図2に示すように平面視すると、当該回転軸X方向に同じ大きさ(同一断面積)で形成されるとともに、ステータコア10の外径側に向かうに従って幅が増加するような形状に形成される。これにより、実施形態に係るステータ1は、スロット11内に収容されるコイルセグメント21を確実に保持することができる。但し、スロット11は、ステータコア10の径方向に一定の幅で形成されてもよい。
スロット11は、ここでは図2に示すように、回転軸X方向に一列として48個形成される。但し、当該スロット11の数は特に限定されず、ステータコア10の周方向に形成されるコイルターンの数(コイルループのターン数)と、外部から供給される電流の相数と、に対応して適宜変更することができる。なお、ステータ1に形成されるコイルターンの詳細については後記する(後記する図14参照)。
スロット11には、図3に示すように、ステータコア10の一方の端面側から、コイルセグメント21が挿入される。そして、スロット11に収容されたコイルセグメント21は、図3に示すように、ステータコア10の一方の端面側において第1コイルエンドプレート22,23,24と接続され、ステータコア10の他方の端面側において第2コイルエンドプレート27,28,29と電気的に接続される。なお、図3では、スロット11に収容されるコイルセグメント21の一部のみと第1コイルエンドプレート22,23,24の一部のみを抜粋して図示している。
ステータコイル20は、外部から入力された電気エネルギーによって励磁し、回転磁界を発生させるものである。ステータコイル20には、ここでは外部からU相、V相およびW相からなる3相の電流が供給される。そして、ステータコイル20は、ここでは図1に示すように、一般的な巻線ではなく、個片化された複数種類のコイルセグメントと、複数種類のコイルエンドプレートと、から構成される。
複数種類のコイルセグメントは、具体的には図1に示すように、コイルセグメント21と、電源供給コイルセグメント29と、中点連結コイルセグメント31(図12参照)と、から構成される。また、複数種類のコイルエンドプレートは、具体的には図1に示すように、第1コイルエンドプレート22,23,24と、第2コイルエンドプレート25,26,27と、左右反転コイルエンドプレート28と、中点短絡コイルエンドプレート30(図12参照)と、から構成される。そして、ステータコイル20は、図1に示すように、これらの複数種類のコイルセグメントと複数種類のコイルエンドプレートとがステータコア10の端面側で電気的に接続されることで、電気的な一つのコイルループを形成している。なお、ステータ1に形成されるコイルループの詳細については後記する(後記する図16参照)。
ステータコイル20を構成する複数種類のコイルセグメント(コイルセグメント21、電源供給コイルセグメント29、中点連結コイルセグメント31)と、複数種類のコイルエンドプレート(第1コイルエンドプレート22,23,24、第2コイルエンドプレート25,26,27、左右反転コイルエンドプレート28、中点短絡コイルエンドプレート30)とは、電流が流れる方向に直交する断面積がそれぞれ等しくなるように形成される。すなわち、実施形態に係るステータ1においては、ステータコイル20を構成する各コイルセグメントおよび各コイルエンドプレートは、電流が流れる方向に直交する方向における断面形状は各々異なるものの、断面積が同一となるように設計される。これにより、実施形態に係るステータ1は、ステータコイル20における電気抵抗を均一にすることができるため、局所的な発熱が生じることを抑制し、電流を安定させ、回転磁界を安定して形成することができる。
また、図示は省略したが、ステータコイル20を構成する複数種類のコイルセグメント(コイルセグメント21、電源供給コイルセグメント29、中点連結コイルセグメント31)と、複数種類のコイルエンドプレート(第1コイルエンドプレート22,23,24、第2コイルエンドプレート25,26,27、左右反転コイルエンドプレート28、中点短絡コイルエンドプレート30)とは、例えば樹脂含浸等により絶縁処理が施されている。
[コイルセグメント21の構成]
以下、ステータコイル20の一部を構成するコイルセグメント21について説明する。なお、以下の説明では、コイルセグメント21、第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27を包括的、または抽象的に示す場合は、それぞれ「コイルセグメント」、「コイルエンドプレート」、「第1コイルエンドプレート」、「第2コイルエンドプレート」等と表記して符号を省略する場合がある。また、以下の説明では、コイルセグメント21が有する共通の構成(例えば一対の脚部)や、第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27が有する共通の構成(例えば一対の延出部)等を説明する際に、冗長な記載を避けるために当該共通の構成の符号を省略する場合がある。
コイルセグメント(コイルバー)21は、図1に示すように、ステータコイル20におけるコイル構成部材であり、外部から供給された電流を回転電機の回転軸X方向に流すためのものである。コイルセグメント21は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性の棒状部材で構成され、図3に示すように、直線状に形成されている。但し、コイルセグメント21の素材は、導電性および成形性に優れた素材であれば特に限定されない。
コイルセグメント21は、図3に示すように、ステータコア10のスロット11に収容された際に、一方の端面側から突出する接続端部21aと、他方の端面側から突出する接続端部21bと、を備えている。すなわち、図3に示すように、コイルセグメント21の全長は、ステータコア10の全長よりも接続端部21a,21aの長さだけ長く構成されている。この接続端部21aは、図3に示すように、第1コイルエンドプレート22,23,24の延出部(図4および図5参照)と接続される。また、接続端部21bは、図3に示すように、第2コイルエンドプレート25,26,27の延出部(図11参照)と接続される。
接続端部21a,21bには、コイルセグメント21と各コイルエンドプレートとが接続される際に、例えば締結部材32(図3参照)が挿入される、図示しない所定深さの孔部が形成されている。但し、コイルセグメント21と各コイルエンドプレートとを溶接等の他の方法によって接合する場合は、当該孔部は形成されていなくてもよい。
ここで、実施形態に係るステータ1は、後記するように、ステータコア10の径方向に形成するコイルターンの数(コイルループのターン数)と外部から供給される電流の相数とを乗じた数だけ、ステータコア10の一方の端面上に第1コイルエンドプレート22,23,24を積層するとともに、ステータコア10の他方の端面上に第2コイルエンドプレート25,26,27を積層する(後記する図8参照)。
この場合、電流の相数に応じて第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27の積層数が増加し、第1コイルエンドプレート22,23,24と第2コイルエンドプレート25,26,27との距離が回転電機の回転軸X方向に離れることになる。従って、実施形態に係るステータ1は、長さの異なるコイルセグメント21を電流の相数分だけ用意する。これにより、ステータ1は、外部から供給される電流の相数に対応してステータコア10の端面上に積層される第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27の積層数が増加し、ステータコア10を挟んで、第1コイルエンドプレート22,23,24と第2コイルエンドプレート25,26,27との距離が拡大する場合であっても、当該拡大する距離に応じてコイルセグメント21の長さを調整することができる。そして、ステータ1は、各層に配置された第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27と、コイルセグメント21と、を容易に接続することができ、組み立て性を向上させることができる。
なお、前記したコイルターンとは、ステータコア10における2つのスロット11にコイルセグメント21が収容され、かつ、これらのコイルセグメント21の接続端部21a,21bがそれぞれ、ステータコア10の端面のいずれか一方(図1では一方の端面側)において第1コイルエンドプレート22,23,24と接続され、ステータコア10の端面のいずれか他方(図1では他方の端面側)において第2コイルエンドプレート25,26,27と接続されることで形成される円環状の電流経路のことを意味している(後記する図14参照)。このようなコイルターンは、ステータコア10における同一のスロット11に収容されるコイルセグメント21とこれに対応する第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27の組み合わせの数に対応して、ステータコア10の径方向に複数形成される(後記する図14参照)。また、コイルターンは、ステータコア10における異なる2つのスロット11に収容されるコイルセグメント21とこれに対応する第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27の組み合わせの数に対応して、ステータコア10の周方向にも複数形成され、重ね巻き方式コイルループを形成することになる(後記する図16参照)。
ここで、コイルループとは、ステータコア10の径方向および周方向に形成される全てのコイルターンによって構成されるステータ1全体の電流経路(回転電機の回転軸X回りの電流経路)のことを意味している(後記する図16参照)。このようなコイルループは、後記するように、具体的には右回りと左回りの2種類で構成される(後記する図16参照)。
[第1コイルエンドプレート22,23,24の構成]
以下、ステータコイル20の一部を構成する第1コイルエンドプレート22,23,24について説明する。
第1コイルエンドプレート22,23,24は、ステータコイル20におけるコイルエンド部材であり、ステータコア10の一方の端面側において、コイルセグメント21に流れた電流を別のコイルセグメント21へと渡すためのものである。第1コイルエンドプレート22,23,24は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性の板状部材で構成される。但し、第1コイルエンドプレート22,23,24の素材は、導電性および成形性に優れた素材であれば特に限定されない。
第1コイルエンドプレート22は、具体的には図4(a)に示すように、平板状に形成されたプレート部22aと、プレート部22aの一端側からステータコア10の径方向に延出する一対の延出部22b,22cと、を有している。この一対の延出部22b,22cは、図4(a)に示すように、延出部22cが延出部22bよりも長く形成されている。また、延出部22b,22cは、より具体的には図4(a)に示すように、プレート部22aの一端側から延出された一対の第1延出部22b1,22c1と、当該一対の第1延出部22b1,22c1の一端側からそれぞれ延出された一対の第2延出部22b2,22c2と、を有している。
第2延出部22b2,22c2には、図4(a)に示すように、第1コイルエンドプレート22とコイルセグメント21とが接続される際に、例えば締結部材32(図3参照))が挿入される、貫通した孔部が形成されている。但し、第1コイルエンドプレート22とコイルセグメント21とを溶接等の他の方法によって接合する場合は、当該孔部は形成されていなくてもよい。
第1コイルエンドプレート23は、具体的には図4(b)に示すように、平板状に形成されたプレート部23aと、プレート部23aの一端側からステータコア10の径方向に延出する一対の延出部23b,23cと、を有している。この一対の延出部23b,23cは、図4(b)に示すように、延出部23cが延出部23bよりも長く形成されている。また、一対の延出部23b,23cは、図4(a)、(b)に示すように、延出部23bが第1コイルエンドプレート22の延出部22bよりも長く形成され、延出部23cが第1コイルエンドプレート22の延出部22cよりも長く形成されている。また、延出部23b,23cは、より具体的には図4(b)に示すように、プレート部23aの一端側から延出された一対の第1延出部23b1,23c1と、当該一対の第1延出部23b1,23c1の一端側からそれぞれ延出された一対の第2延出部23b2,23c2と、を有している。
第2延出部23b2,23c2には、図4(b)に示すように、第1コイルエンドプレート23とコイルセグメント21とが接続される際に、例えば締結部材32(図3参照)が挿入される、貫通した孔部が形成されている。但し、第1コイルエンドプレート23とコイルセグメント21とを溶接等の他の方法によって接合する場合は、当該孔部は形成されていなくてもよい。
第1コイルエンドプレート24は、具体的には図5(a)、(b)に示すように、平板状に形成されたプレート部24aと、プレート部24aの一端側からステータコア10の径方向に延出する一対の延出部24b,24cと、を有している。この一対の延出部24b,24cは、図5(a)に示すように、延出部24cが延出部24bよりも長く形成されている。また、一対の延出部24b,24cは、図4(a)、(b)および図5(a)に示すように、延出部24bが第1コイルエンドプレート23の延出部23bよりも短く形成され、延出部24cが第1コイルエンドプレート22の延出部22cよりも長く形成されている。また、延出部23b,23cは、より具体的には図5(a)に示すように、プレート部24aの一端側から延出された一対の第1延出部24b1,24c1と、当該一対の第1延出部24b1,24c1の一端側からそれぞれ延出された一対の第2延出部24b2,24c2と、を有している。
第2延出部24b2,24c2には、図5(a)に示すように、第1コイルエンドプレート24とコイルセグメント21とが接続される際に、例えば締結部材32(図3参照)が挿入される、貫通した孔部が形成されている。但し、第1コイルエンドプレート24とコイルセグメント21とを溶接等の他の方法によって接合する場合は、当該孔部は形成されていなくてもよい。
プレート部24aは、図5(a)、(b)に示すように、板状の当該プレート部24aが折り曲げられて形成された段付部24a1を有している。この段付部24a1は、コイルセグメント21と第1コイルエンドプレート22,23,24と第2コイルエンドプレート25,26,27とによってコイルターンを形成し、複数のコイルターンを接続してコイルループを形成する際に、図6のP部に示すように、他の第1コイルエンドプレート24の延出部と交差するクロスポイントに配置されるように形成される。また、段付部24a1は、図6に示すように、他の第1コイルエンドプレート24との段付部24a1と回転電機の回転軸X方向(上下方向)に重ねて配置できるように、複数の第1コイルエンドプレート24の板厚を整えるように折り曲げて形成されている。
段付部24a1は、ここでは図5(a)、(b)に示すように、プレート部24aにおける延出部24b寄りの位置に設けられているが、当該段付部24a1は、第1コイルエンドプレート24に供給される電流の相ごとに異なる位置に設けられる。すなわち、前記したクロスポイントは、第1コイルエンドプレート24に供給される電流の相に応じて、当該第1コイルエンドプレート24のプレート部24aの異なる位置に生じるため(図6)、当該電流の相ごとに異なる位置に段付部24a1が設けられた第1コイルエンドプレート24が用いられることになる。従って、例えば外部からUVWの3相の電流が供給される場合は、図6に示すように、プレート部24aにおける3箇所の異なる位置に段付部24a1を有する3種類の形状の第1コイルエンドプレート24が用いられる。
段付部24a1は、より具体的には図6に示すように、U相の電流が流れる第1コイルエンドプレート24(U相)の場合は延出部24c寄りの位置に設けられ、V相の電流が流れる第1コイルエンドプレート24(V相)の場合は延出部24bと延出部24cとの中間の位置に設けられ、W相の電流が流れる第1コイルエンドプレート24(W相)の場合は延出部24b寄りの位置に設けられる。但し、段付部24a1の位置は、ステータコア10の径方向および周方向に形成されるコイルターンの数(コイルループのターン数)等によって変化するため、図6の例に限定されない。なお、前記した図5で示した第1コイルエンドプレート24は、図6における第1コイルエンドプレート24(W相)を一例として示したものである。
段付部24a1を有する第1コイルエンドプレート24(U相)、24(V相),24(W相)は、図6に示すように、ステータコア10の一方の端面側において、回転電機の回転軸X方向に積層して配置され、かつ、複数の第1コイルエンドプレート22,23,24の最上層に配置される。すなわち、第1コイルエンドプレート22,23,24は、後記するようにコイルターンの数(コイルループのターン数)と電流の相数とを乗じた数だけステータコア10の一方の端面上に積層されるが(後記する図8参照)、段付部24a1を有する第1コイルエンドプレート24(U相)、24(V相),24(W相)は、図6に示すように、最も上側の3層に段付部24a1の位置を重ねるようにして積層される。これにより、実施形態に係るステータ1は、第1コイルエンドプレート22,23,24をステータコア10の端面上に積層する際に、段付部24a1を有する第1コイルエンドプレート24が最も上に配置され、当該段付部24a1を有する第1コイルエンドプレート24の上に、段付部24a1を有しない他の第1コイルエンドプレート22,23が配置されることがないため、段付部24a1の段差による無駄なスペース(隙間)の発生を防止することができる。
このような段付部24a1を有する第1コイルエンドプレート24は、図7に示すように、ステータコア10の一方の端面側において、隣接するコイルターンを形成する第1コイルエンドプレート24と、プレート部24aの端部側が重なるように配置される。そして、第1コイルエンドプレート24は、図7に示すように、その延出部24bが、隣接する第1コイルエンドプレート24の延出部24cと交差するように配置される。すなわち、第1コイルエンドプレート24の段付部24a1は、図7のP部に示す他の第1コイルエンドプレート24と交差する部分、すなわちクロスポイントに形成されている。これにより、実施形態に係るステータ1は、段付部24a1の位置で複数の第1コイルエンドプレート24の延出部を交差させて配置することで、積層される第1コイルエンドプレート24の高さを抑えながら複数のコイルターンを接続することができる。なお、図6において、サンド(砂状)ハッチングで示したものは、U相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を、クロス(交差斜線状)ハッチングで示したものは、V相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を、ドット(粒状)ハッチングで示したものは、W相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を示している。また、前記した図7は、図1のA部拡大図の一部であって、1相分(W相)のステータコイル20を抜粋したものを示している。
以下、第1コイルエンドプレート22,23,24に共通する構成上の特徴について説明する。まず、第1コイルエンドプレート22,23,24のプレート部は、図1に示すように、当該第1コイルエンドプレート22,23,24がステータコア10の端面上に配置された場合において、ステータコア10の周方向に延出するように形成される。すなわち、第1コイルエンドプレート22,23,24のプレート部は、図4および図5に示すように、ステータコア10の端面の形状に合わせて湾曲して形成される。
また、第1コイルエンドプレート22,23のプレート部は、図4(a)、(b)に示すように平面視すると、それぞれ同一の面積となるように形成されるとともに、ステータコア10の周方向における長さが同一となるように形成される。一方、第1コイルエンドプレート24のプレート部は、図5(a)に示すように平面視すると、第1コイルエンドプレート22,23のプレート部(図4(a)、(b)参照)よりも大きな面積となるように形成されるとともに、第1コイルエンドプレート22,23のプレート部よりもステータコア10の周方向における長さが長くなるように形成される。
第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の延出部は、図4および図5に示すように、互いに所定の間隔を開けて、プレート部22a,23a,24aの一端側から延出している。これにより、第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の延出部は、図3に示すように、ステータコア10の異なる2つのスロット11にそれぞれ収容されたコイルセグメント21の接続端部21aと電気的に接続されることになる。なお、第1コイルエンドプレート22,23の一対の延出部の間隔は、図4に示すようにそれぞれ同一の間隔となるように形成される。一方、第1コイルエンドプレート24の一対の延出部の間隔は、図5に示すように、第1コイルエンドプレート22,23の一対の延出部(図4(a)、(b)参照)よりも大きな間隔となるように形成される。
第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の第1延出部は、図1に示すように、当該第1コイルエンドプレート22,23,24がステータコア10の端面上に配置された場合において、当該ステータコア10の径方向に延出するように形成される。また、同様に、第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の第2延出部は、ステータコア10の周方向に、それぞれ同じ向きとなる方向に延出するように形成される。このように、実施形態に係るステータ1は、第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の第1延出部の延出方向と、一対の第2延出部の延出方向とが直交しているとともに、第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の第2延出部の延出方向が揃うように構成される。従って、ステータ1は、複数の第1コイルエンドプレート22,23,24を回転電機の回転軸X方向に重ねた際に、第1コイルエンドプレート22,23,24の第2延出部が他の第1コイルエンドプレート22,23,24の第1延出部と重ならない状態となるため、締結部材32(図3参照)による締結のためのスペースを確保することができる。
第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の延出部は、図1に示すように、当該第1コイルエンドプレート22,23,24がステータコア10の端面上に配置された場合において、当該一対の延出部の長手方向における仮想延長線L,Lが、ステータコア10の内径側で交わるように形成される。すなわち、第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の延出部は、図4および図5に示すように、一方の延出部22b,23b,24bが延出する方向と、他方の延出部22c,23c,24cが延出する方向と、にそれぞれ仮想延長線L,Lを引いた場合において、この2本の仮想延長線L,Lがステータコア10の内径側で交差するような方向に延出している。言い換えれば、第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の延出部は、図4および図5に示すように、前記した2本の仮想延長線L,Lが、平行、あるいはステータコア10の内径側に拡がるのではなく、ステータコア10の外径側に拡がるように構成されている。これにより、実施形態に係るステータ1は、ステータコア10の端面上において、一対の延出部が互いに干渉しないように第1コイルエンドプレート22,23,24を配置することができる。
なお、第1コイルエンドプレート22,23,24は、図7に示すように、ステータコア10の端面に積み重ねて配置された第1コイルエンドプレート22,23,24の間に、弾性部材33が配置されることが好ましい。これにより、ステータ1は、例えば動作中にコイルセグメント21が熱伸びや振動した場合であっても、弾性部材33の弾性力によってこれらの影響を緩和することができるため、コイルセグメント21と第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27との接合状態を安定させることができる。
以上のような構成を備える第1コイルエンドプレート22,23,24は、図8に示すように、ステータコア10の一方の端面側に配置され、同図に示すように、回転電機の回転軸X方向に複数積層される。そして、当該ステータコア10の一方の端面上に積層された第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の延出部は、例えば締結部材32(図3参照)によって、コイルセグメント21の接続端部21aと電気的に接続される。なお、第1コイルエンドプレート22,23,24とコイルセグメント21とは、締結部材32以外にも、カシメ、溶接、ロウ付け等により固定されてもよい。
ステータコア10の一方の端面上における第1コイルエンドプレート22,23,24の積層数は、具体的にはコイルターンの数(コイルループのターン数)と電流の相数とを乗じた数となる。ここで、実施形態に係るステータ1は、後記するようにコイルターンの数が3ターンであり、かつ、電流の相数が3相である。従って、第1コイルエンドプレート22,23,24の積層数は、図8に示すように合計で9層となる。なお、図8では、ステータコア10の一方の端面上にコイルエンドプレートが10層積層されているが、そのうちの1層は、同図に示すように左右反転コイルエンドプレート28が配置される層である。また、図8において、サンド(砂状)ハッチングで示したものは、U相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を、クロス(交差斜線状)ハッチングで示したものは、V相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を、ドット(粒状)ハッチングで示したものは、W相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を示している。
このように、実施形態に係るステータ1は、ステータコア10の一方の端面側に配置されるコイルエンド部材として板状の第1コイルエンドプレート22,23,24を積層しているため、図8に示すように、一方の端面側におけるコイルエンド部分の高さh1を最小限に抑えることができるとともに、第1コイルエンドプレート22,23,24に電流が流れることで生じた熱がステータコア10に伝熱しやすくなり、冷却効率が向上する。
第1コイルエンドプレート22,23,24は、図9に示すように、実施形態に係るステータ1を一方の端面側(上方)から平面視すると、ステータコア10の周方向に、層ごとに円環状となるように複数配置される。そして、ステータ1は、図10に示すように、ステータ1におけるコイルターンを形成する全ての第1コイルエンドプレート22,23,24の一対の第2延出部に形成された孔部が外部から容易に視認できる。従って、このような第1コイルエンドプレート22,23,24を備えるステータ1は、組み立て時において締結部材32による締結作業を容易に行うことができるとともに、例えばコイルターンの数や、第1コイルエンドプレート22,23,24の位置等を容易に変更することができ、組み立て性とメンテナンス性にも優れている。
ここで、ステータコア10の一方の端面上において、当該ステータコア10の周方向に配置された第1コイルエンドプレート22,23,24には、一つおきに同方向の電流が流れる。すなわち、前記したように、ステータコア10の端面上に第1コイルエンドプレート22,23,24が円環状に配置された場合、例えば図9に示すように、最上層の第1コイルエンドプレート24Rのそれぞれには、回転電機の回転軸Xを中心とした右回りの電流Iが流れ、最上層の第1コイルエンドプレート24Lのそれぞれには、回転電機の回転軸Xを中心とした左回りの電流Iが流れる。また、その下に積層されているその他の第1コイルエンドプレート22,23,24も同様である。このように、実施形態に係るステータ1は、互いに隣接する第1コイルエンドプレート22,23,24には逆方向の電流が流れるように構成されている。なお、図9において、サンド(砂状)ハッチングで示したものは、U相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を、クロス(交差斜線状)ハッチングで示したものは、V相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を、ドット(粒状)ハッチングで示したものは、W相の電流が流れる第1コイルエンドプレート22,23,24を示している。また、図9では、説明の便宜上、第1コイルエンドプレート22,23,24以外の構成は図示を省略している。
[第2コイルエンドプレート25,26,27の構成]
以下、ステータコイル20の一部を構成する第2コイルエンドプレート25,26,27について説明する。なお、第2コイルエンドプレート25,26,27は、一部の構成を除いて前記した第1コイルエンドプレート22,23,24と共通した構成を備えているため、当該第1コイルエンドプレート22,23,24と共通する部分については適宜説明を省略する。
第2コイルエンドプレート25,26,27は、図11(a)に示すように、平板状に形成されたプレート部25a,26a,27aと、当該プレート部25a,26a,27aの一端側からステータコア10の径方向に延出する一対の延出部25b,25c,26b,26c,27b,27cと、を備えている。一対の延出部25b,25cのそれぞれと、一対の延出部26b,26cのそれぞれと、一対の延出部27b,27cのそれぞれは、図11(a)に示すように、互いに同じ長さで形成されている。また、第2コイルエンドプレート25,26,27の一対の延出部は、図11(a)に示すように、一対の延出部25b,25c、一対の延出部26b,26c、一対の延出部27b,27c、の順に長く形成されている。
第2コイルエンドプレート25,26,27は、図11(a)に示すように、プレート部25a,26a,27aが全て平板状に形成されており、前記した第1コイルエンドプレート24のような段付部24a1は設けられていない。また、第2コイルエンドプレート25,26,27のプレート部は、図11(b)に示すように平面視すると、それぞれ同一の面積となるように形成されるとともに、ステータコア10の周方向における長さが同一となるように形成される。また、第2コイルエンドプレート25,26,27の一対の延出部の間隔は、図11(b)に示すように、同一の間隔となるように形成される。
第2コイルエンドプレート25,26,27のプレート部は、図11(a)に示すように、当該第2コイルエンドプレート25,26,27を回転電機の回転軸X方向にこの順番で重ね、図11(b)に示すようにこれを平面視すると、同じ位置に重なるように配置される。すなわち、第2コイルエンドプレート25,26,27を重ねると、図11(b)に示すように、最も上に配置された第2コイルエンドプレート25のプレート部のみが露出し、他の第2コイルエンドプレート26,27のプレート部は露出しない状態となる。
以上のような構成を備える第2コイルエンドプレート25,26,27は、前記した図8に示すように、ステータコア10の他方の端面側に配置され、同図に示すように、回転電機の回転軸X方向に複数積層される。そして、当該ステータコア10の一方の端面上に積層された第2コイルエンドプレート25,26,27の一対の延出部は、例えば締結部材32(図3参照)によってコイルセグメント21の接続端部21bと電気的に接続される。なお、第2コイルエンドプレート25,26,27とコイルセグメント21とは、締結部材32以外にも、カシメ、溶接、ロウ付け等により固定されてもよい。
ステータコア10の一方の端面上における第2コイルエンドプレート25,26,27の積層数は、具体的にはコイルターンの数(コイルループのターン数)と電流の相数とを乗じた数となる。ここで、実施形態に係るステータ1は、後記するようにコイルターンの数が3ターンであり、かつ、電流の相数が3相である。従って、第2コイルエンドプレート25,26,27の積層数は、図8に示すように、合計で9層となる。
実施形態に係るステータ1は、ステータコア10の他方の端面上において、当該ステータコア10の周方向に全て同種(形状)の第2コイルエンドプレートが配置される。例えば図8に示すように、第2コイルエンドプレート27は上から1層目〜3層目に配置され、第2コイルエンドプレート26は上から4層目〜6層目に配置され、第2コイルエンドプレート25は上から7層目〜9層目に配置される。
また、実施形態に係るステータ1は、ステータコア10の他方の端面上に積層された第2コイルエンドプレート25,26,27に、層ごとに同相の電流が流れる。例えばステータ1は、図8に示すように、上から1層目はU相、2層目はV相、3層目はW相、4層目はV相、5層目はW相、6層目はU相、7層目はW相、8層目はV相、9層目はU相、というように、層ごとに同相の電流が流れるコイルの抵抗値を合わせるために、U相、V相、W相を上記のように配置し、かつ、コイルセグメント21の長さを相ごとに同等となるようにしている。
このように、実施形態に係るステータ1は、ステータコア10の他方の端面側に配置されるコイルエンド部材として板状の第2コイルエンドプレート25,26,27を積層しているため、図8に示すように、他方の端面側におけるコイルエンド部分の高さh2を最小限に抑えることができるとともに、第2コイルエンドプレート25,26,27に電流が流れることで生じた熱がステータコア10に伝熱しやすくなり、冷却効率が向上する。そのため、ステータ1は、図8に示すように、ステータコア10の一方の端面側に第1コイルエンドプレート22,23,24を積層し、ステータコア10の他方の端面側に第2コイルエンドプレート25,26,27を積層することで、コイルエンド部分の高さh1,h2を最小限に抑えることができるとともに、ステータコア10の端面の両面から熱引きを行うことができる。
[ステータコイル20の残りの構成]
以下、ステータコイル20の残りの構成について説明する。ステータコイル20は、図12に示すように、これまで説明したコイルセグメント21、第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27の他に、左右反転コイルエンドプレート28と、電源供給コイルセグメント29と、中点短絡コイルエンドプレート30と、中点連結コイルセグメント31と、を備えている。なお、図12は、図1のB部拡大図であって、1相分(W相)のステータコイル20を抜粋したものを示している。
左右反転コイルエンドプレート28は、コイルセグメント21、第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27に流れる電流の方向を反転させるものである。左右反転コイルエンドプレート28は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性の板状部材で構成される。但し、左右反転コイルエンドプレート28の素材は、導電性および成形性に優れた素材であれば特に限定されない。
なお、電流の方向を反転させるとは、具体的には、ステータコイル20によって形成されるコイルループの方向を変えることを意味する。すなわち、実施形態に係るステータ1は、後記するように、コイルセグメント21と、第1コイルエンドプレート22,23,24と、第2コイルエンドプレート25,26,27とによって、ステータコア10の径方向および周方向にコイルターンを形成することで、回転電機の回転軸Xを中心とした右回りのコイルループと、左回りのコイルループと、の2つのコイルループを形成する(後記する図16参照)。そして、左右反転コイルエンドプレート28は、右回りのコイルループの終点を形成する第1コイルエンドプレートと、左回りのコイルループの始点を形成する第1コイルエンドプレートとに電気的に接続されることで、右回りと左回りのコイルループを切り換える。なお、ステータ1に形成されるコイルループの詳細については後記する(後記する図16参照)。
左右反転コイルエンドプレート28は、具体的には図13(a)に示すように、平板状に形成されたプレート部28aと、プレート部28aの一端側からステータコア10の径方向に延出する一対の延出部28b,28cと、を有している。この一対の延出部28b,28cは、図13(a)に示すように、それぞれ同じ長さに形成されている。また、延出部28b,28cは、より具体的には図13(a)に示すように、プレート部28aの一端側から延出された一対の第1延出部28b1,28c1と、当該一対の第1延出部28b1,28c1の一端側からそれぞれ延出された一対の第2延出部28b2,28c2と、を有している。
第2延出部28b2,28c2には、図13(a)に示すように、左右反転コイルエンドプレート28とコイルセグメント21とが接続される際に、例えば締結部材32(図3参照)が挿入される、貫通した孔部が形成されている。但し、左右反転コイルエンドプレート28とコイルセグメント21とを溶接等の他の方法によって接合する場合は、当該孔部は形成されていなくてもよい。
プレート部28aには、図13(a)に示すように、前記した第1コイルエンドプレート24と同様に、板状のプレート部28aが折り曲げられて形成された段付部28a1が設けられている。この段付部28a1は、前記した第1コイルエンドプレート24の段付部24a1と同様に、他のコイルエンドプレートの延出部と交差するクロスポイントに配置されるように形成される。なお、段付部28a1は、ここでは図12のP部に示すように、隣接して配置された中点短絡コイルエンドプレート30とのクロスポイントに配置されている。
段付部28a1は、前記した第1コイルエンドプレート24と同様に、左右反転コイルエンドプレート28に供給される電流の相ごとに異なる位置に設けられ、例えば外部からUVWの3相の電流が供給される場合は、3箇所の異なる位置に段付部28a1を有する3種類の左右反転コイルエンドプレート28が用いられる。なお、図13(a)で示した左右反転コイルエンドプレート28は、W相の電流が流れるものを一例として示している。
以上のような構成を有する左右反転コイルエンドプレート28は、図12に示すように、ステータコア10の一方の端面側において第1コイルエンドプレート22,23の上に積層され、例えば締結部材32(図3参照)によって、ステータコア10の異なる2つのスロット11に挿入されたコイルセグメント21の接続端部21aと電気的に接続される。なお、左右反転コイルエンドプレート28とコイルセグメント21とは、締結部材32以外にも、カシメ、溶接、ロウ付け等により固定されてもよい。
電源供給コイルセグメント29は、コイルセグメント21、第1コイルエンドプレート22,23,24、第2コイルエンドプレート25,26,27および左右反転コイルエンドプレート28に外部電源からの電流を供給するものである。電源供給コイルセグメント29は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性の棒状部材で構成され、図12に示すように、直線状の形状を呈している。但し、電源供給コイルセグメント29の素材は、導電性および成形性に優れた素材であれば特に限定されない。なお、図示は省略したが、電源供給コイルセグメント29も前記したコイルセグメント21と同様に、外部から供給される電流の相数に対応して長さ違いのものを3種類用いる。
以上のような構成を有する電源供給コイルセグメント29は、図12に示すように、ステータコア10の一方の端面側において当該ステータコア10のスロット11に挿入される。そして、当該スロット11に収容された電源供給コイルセグメント29の他方の端面側の接続端部は、ステータコア10の他方の端面側に表出し、締結部材32(図3参照)によって、第2コイルエンドプレート25,26,27の一対の第2延出部(図11(a)、(b)参照)と電気的に接続される。また、電源供給コイルセグメント29の一方の端面側の接続端部29aは、図12に示すように、ステータコア10の一方の端面側に表出し、図示しない外部の電源と接続される。なお、電源供給コイルセグメント29と第1コイルエンドプレート22,23,24とは、締結部材32以外にも、カシメ、溶接、ロウ付け等により固定されてもよい。
中点短絡コイルエンドプレート30は、外部から各コイルセグメントおよび各コイルエンドプレートに供給された複数の相の電流を中点で短絡させるものである。中点短絡コイルエンドプレート30は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性の板状部材で構成され、図13(b)に示すように、三又状の形状を呈している。但し、中点短絡コイルエンドプレート30の素材は、導電性および成形性に優れた素材であれば特に限定されない。
中点短絡コイルエンドプレート30は、具体的には図13(b)に示すように、平板状に形成されたプレート部30aと、プレート部30aの一端側から延出する3つの延出部30b,30c,30dと、を有している。この3つの延出部30b,30c,30dは、図13(a)に示すように、それぞれ同じ長さに形成されている。
この延出部30b,30c,30dには、図13(b)に示すように、中点短絡コイルエンドプレート30と中点連結コイルセグメント31とが接続される際に、例えば締結部材32(図3参照)が挿入される、貫通した孔部が形成されている。但し、中点短絡コイルエンドプレート30と中点連結コイルセグメント31とを溶接等の他の方法によって接合する場合は、当該孔部は形成されていなくてもよい。なお、中点短絡コイルエンドプレート30と中点連結コイルセグメント31とは、一体で形成することもできる。
プレート部30aには、図13(b)に示すように、前記した第1コイルエンドプレート24と同様に、板状のプレート部30aが折り曲げられて形成された段付部30a1が設けられている。この段付部30a1は、前記した第1コイルエンドプレート24の段付部24a1と同様に、他のコイルエンドプレートの延出部と交差するクロスポイントに配置されるように形成される。なお、段付部30a1は、ここでは図12のPに示すように、隣接して配置された第1コイルエンドプレート24とのクロスポイントに配置されている。
以上のような構成を有する中点短絡コイルエンドプレート30は、図12に示すように、ステータコア10の一方の端面側において第1コイルエンドプレート22,23の上に積層され、締結部材32(図3参照)によって、ステータコア10の異なる3つのスロット11に挿入された、3本の中点連結コイルセグメント31と電気的に接続される。なお、中点短絡コイルエンドプレート30と中点連結コイルセグメント31とは、締結部材32以外にも、カシメ、溶接、ロウ付け等により固定されてもよい。
中点連結コイルセグメント31は、中点短絡コイルエンドプレート30と第2コイルエンドプレート25,26,27とを電気的に接続するものである。中点連結コイルセグメント31は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性の棒状部材で構成され、図12に示すように、直線状の形状を呈している。但し、中点連結コイルセグメント31の素材は、導電性および成形性に優れた素材であれば特に限定されない。なお、中点連結コイルセグメント31のその他の構成は、コイルセグメント21と同様であるためここでは説明を省略する。
ここで、これまで説明した左右反転コイルエンドプレート28、電源供給コイルセグメント29、中点短絡コイルエンドプレート30および中点連結コイルセグメント31は、前記した第1コイルエンドプレート22,23,24と同様に、図12に示すように、各コイルエンドプレートの間に弾性部材33が配置されることが好ましい。これにより、ステータ1は、例えば動作中にコイルセグメント21が熱伸びや振動した場合であっても、弾性部材33の弾性力によってこれらの影響を緩和することができるため、コイルセグメント21と各コイルエンドプレートとの接合状態を安定させることができる。
以上説明したような構成を備える実施形態に係るステータ1は、ステータコア10のスロット11に複数のコイルセグメント21を収容し、かつ、板状の第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27を介して複数のコイルセグメント21の端部同士を電気的に接続することで、コイルエンド部分を回転電機の回転軸X方向に延出させることなく、当該回転軸X回りのコイルループを容易に形成することができる。
また、ステータ1は、例えばコイルセグメント21と第1コイルエンドプレート22,23,24と第2コイルエンドプレート25,26,27とによって円環状の電流経路であるコイルターンを形成する場合において、複数のコイルターンを接続してコイルループを形成するために、段付部24a1の位置で複数の第1コイルエンドプレート24の延出部を交差させて配置することができる。そのため、ステータ1は、コイルループを形成する際に、第1コイルエンドプレート24の設置スペースを最小限に抑えることができ、省スペース化を図ることができる。
また、ステータ1は、ステータコア10のスロット11に複数のコイルセグメント21を収容し、かつ、板状のコイルエンドプレートを介して当該複数のコイルセグメント21の接続端部同士を電気的に接続することでコイルターンを形成し、当該コイルターンをステータコア10の周方向に複数形成することで、重ね巻き方式のコイルループを容易に形成することができる。
このようなステータ1によれば、曲げ、鍛造加工が必要なU字型導線を用いずにステータコイル20を形成するため、製造コストを低減することができる。また、ステータ1によれば、ステータコア10の端面の一方および他方に、コイルエンド部材として板状の第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27をそれぞれ積層して配置しているため、ステータコア10の端面上におけるコイルエンド部分の高さを最小限に抑えることができる。従って、重ね巻きを成立させながらコイルエンド部分の容積を低減することができ、装置全体の小型化を図ることができる。
[ステータ1の動作]
以下、実施形態に係るステータ1の動作、すなわち、ステータ1によって形成するコイルターンおよびコイルループの詳細について、図14〜図19参照しながら詳細に説明する。
まず、図14および図15を参照しながらコイルターンについて説明する。図14は、図1に示すステータコイル20の中の1相分(W相)だけを抜粋したものであり、互いに隣接するコイルセグメント21と、第1コイルエンドプレート22,23,24と、第2コイルエンドプレート25,26,27とによって形成される2つのコイルターンを示している。この2つのコイルターンは、図14に示すように、右回りのコイルターン(図面左側)と、左回りのコイルターン(図面右側)とからなる。
このような右回りと左回りのコイルターンは、図14に示すように、ステータコア10における同一のまたは異なるスロット11に挿入されるコイルセグメント21とこれに対応する第1コイルエンドプレート22,23,24および第2コイルエンドプレート25,26,27の数に対応して、ステータコア10の径方向および周方向にそれぞれ複数形成される。そして、このようなステータコア10の径方向および周方向に形成される複数のコイルターンのうち、図14に示すように、ステータコア10の周方向に隣接する電流経路には、同図の矢印に示すように、それぞれ逆回転の方向に電流が流れている。
右回りのコイルターンは、図14に示すように、コイルセグメント21R,21R,21R,21R,21R,21Rと、第1コイルエンドプレート22R,23R,24Rと、第2コイルエンドプレート25R,26R,27Rとによって形成される電流経路である。この右回りのコイルターンの始点を図14においてドットハッチングで示すコイルセグメント21Rとした場合、当該コイルセグメント21Rに電流Iが供給されると、電流Iはコイルセグメント21R、第1コイルエンドプレート24R、コイルセグメント21R、第2コイルエンドプレート25R、コイルセグメント21R、第1コイルエンドプレート22R、コイルセグメント21R、第2コイルエンドプレート26R、コイルセグメント21R、第1コイルエンドプレート23R、コイルセグメント21R、第2コイルエンドプレート27R、の順番に進む。これにより、ステータコア10の径方向に電流Iが循環し、右回りのコイルターンが形成される。
左回りのコイルターンは、図14に示すように、コイルセグメント21L,21L,21L,21L,21L,21Lと、第1コイルエンドプレート22L,23L,24Lと、第2コイルエンドプレート25L,26L,27Lとによって形成される電流経路である。この左回りのコイルターンの始点を第2コイルエンドプレート27Lとした場合、当該第2コイルエンドプレート27Lに電流Iが供給されると、電流Iは第2コイルエンドプレート27L、コイルセグメント21L、第1コイルエンドプレート23L、コイルセグメント21L、第2コイルエンドプレート26L、コイルセグメント21L、第1コイルエンドプレート22L、コイルセグメント21L、第2コイルエンドプレート25L、コイルセグメント21L、第1コイルエンドプレート24L、コイルセグメント21Lの順番に進む。これにより、ステータコア10の径方向に電流Iが循環し、左回りのコイルターンが形成される。
そして、このような右回りおよび左回りのコイルターンは、図15に示すように、ステータコア10の周方向にも複数形成される。なお、図15は、図1に示すステータコイル20の1相分(W相)だけ抜粋したものである。図15に示すように、電源供給コイルセグメント29に例えばW相の電流が供給されると、「1」、「2」、「3」、「4」の順に右回りのコイルターンを全体として左回りに進みながら周回し、左回りのコイルループを形成する。そして、図15に示すように、左右反転コイルエンドプレート28で電流の方向が切り替わり、「5」、「6」、「7」、「8」の順に左回りのコイルターンを全体として右回りに進みながら周回し、右回りのコイルループを形成する。
ここで、実施形態に係るステータ1は、具体的には、ステータコア10の径方向に、右回りのコイルターンと左回りのコイルターンとがそれぞれ所定のスロット間に3ターンずつ形成される。また、ステータコア10の周方向に、外部から供給される電流の相ごとに、右回りのコイルターンと左回りのコイルターンとがそれぞれ4ループずつ(計8ループ)形成される。
次に、図16を参照しながらコイルループについて説明する。図16は、図15に示す1相分(W相)のステータコイル20を回路図で示したものである。但し、図16では、説明を簡略化するために、ステータコア10の周方向のコイルターンを合計4ループ(右回りと左回りのコイルターンがそれぞれ2ループずつ)として説明する。また、図16におけるコイルの右端と左端は閉じて繋がっているものとして説明する。
図16に示すように、実施形態に係るステータ1は、例えば外部からW相の電流が供給されると、当該電流は、「1」に示すコイルターンを右回りに3回周回した後、左方向に進み、2つ左隣の「2」のコイルターンを右回りに3回周回する。そして、図16に示すように、「2」のコイルターンの終点で電流の方向が切り替わり、今度は「3」のコイルターンを左回りに3回周回した後、右方向に進み、2つ左隣の「4」のコイルターンを左回りに3回周回し、外部に出力される。すなわち、実施形態に係るステータ1は、図16に示すように、「1(右回り)」、「2(右回り)」、「3(左回り)」、「4(左回り)」の順に、まず全ての右回りのコイルターンを周回した後に、全ての左回りのコイルターンを周回する。
以下、図16の回路図のD部、E部およびF部を構成する具体的な部材について説明する。図17(a)、(b)に示すように、前記したD部おけるc1に対応する部材は第2コイルエンドプレート27であり、前記したD部おけるc2に対応する部材は第2コイルエンドプレート26であり、前記したD部おけるc3に対応する部材は第2コイルエンドプレート25である。
また、図18(a)、(b)に示すように、前記したE部おけるc4に対応する部材は第1コイルエンドプレート24であり、前記したE部おけるc5に対応する部材は第1コイルエンドプレート22であり、前記したE部おけるc6に対応する部材は第1コイルエンドプレート23である。また、図19(a)、(b)に示すように、前記したF部おけるc7に対応する部材は左右反転コイルエンドプレート28であり、前記したF部おけるc8に対応する部材は中点短絡コイルエンドプレート30であり、前記したF部おけるc9に対応する部材は電源供給コイルセグメント29である。
以上、本発明の実施形態に係る回転電機のステータについて、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、実施形態に係るステータ1では、各コイルセグメントと各コイルエンドプレートとを接続する際に、図20(a)に示すように、各コイルエンドプレートの第2延出部の下面に各コイルセグメントの接続端部の上面を当接させ、上から締結部材32(図3参照)等によって固定していたが、各コイルセグメントと各コイルエンドプレートとの接続の形態はこれに限定されない。
例えば、図20(b)に示すように、第2延出部に相当する部分がないコイルエンドプレートを用意し、当該コイルエンドプレートの延出部の側面に各コイルセグメントの接続端部の側面を当接させ、例えば締結部材32(図3参照)等によって横から固定することとしても構わない。このように構成することで、ステータ1は、例えば動作中にコイルセグメントに熱伸びが発生した場合であっても、各コイルセグメントと各コイルエンドプレートとの間の接合状態に影響を与えることがなく、両者が常に電気的に接続された状態を維持することができる。従って、このような構成を備える変形例に係るステータは、前記した弾性部材33(図7および図12参照)を用いることなく、各コイルセグメントと各コイルエンドプレートとの接合状態を安定させることができる。
また、実施形態に係るステータ1では、各コイルセグメントと各コイルエンドプレートとの接合手段として締結部材32を例示したが、接合手段はこれに限られず、前記したようにカシメ、溶接、ロウ付け等の手段を用いても構わない。
また、実施形態に係るステータ1では、ステータコア10の径方向にコイルターンを3ターン形成する構成としたが、コイルターンは2ターンでも4ターンでも構わない。このようにステータコア10の径方向にコイルターンを2ターンにする場合は、ステータコア10のスロット11に収容するコイルセグメント21の数を2つにし、図8に示すステータコア10の一方の端面側に積層する第1コイルエンドプレート22,23,24と他方の端面側に積層する第2コイルエンドプレート25,26,27の数を6つにすればよい。また、ステータコア10の径方向にコイルターンを4ターンにする場合は、ステータコア10のスロット11に収容するコイルセグメント21の数を4つにし、図8に示すステータコア10の一方の端面側に積層する第1コイルエンドプレート22,23,24と他方の端面側に積層する第2コイルエンドプレート25,26,27の数を12個にすればよい。
また、実施形態に係るステータ1では、ステータコア10の一方の端面側に第1コイルエンドプレート22,23,24、左右反転コイルエンドプレート28および中点短絡コイルエンドプレート30を配置し、ステータコア10の他方の端面側に第2コイルエンドプレート25,26,27を配置する構成としたが、ステータコア10の一方の端面側に第2コイルエンドプレート25,26,27を配置し、ステータコア10の他方の端面側に第1コイルエンドプレート22,23,24、左右反転コイルエンドプレート28および中点短絡コイルエンドプレート30を配置しても構わない。
1 ステータ
10 ステータコア
11 スロット
20 ステータコイル
21 コイルセグメント(コイルバー)
21a,21b 接続端部
22,22R,22L,23,23R,23L,24,24R,24L 第1コイルエンドプレート
22a,23a,24a プレート部
24a1 段付部
22b,22c,23b,23c,24b,24c 延出部
22b1,22c1,23b1,23c1,24b1,24c1 第1延出部
22b2,22c2,23b2,23c2,24b2,24c2 第2延出部
25,25R,25L,26,26R,26L,27,27R,27L 第2コイルエンドプレート
25a,26a,27a プレート部
25b,25c,26b,26c,27b,27c 延出部
25b1,25c1,26b1,26c1,27b1,27c1 第1延出部
25b2,25c2,26b2,26c2,27b2,27c2 第2延出部
28 左右反転コイルエンドプレート
28a プレート部
28a1 段付部
28b,28c 延出部
28b1,28c1 第1延出部
28b2,28c2 第2延出部
29 電源供給コイルセグメント
29a 接続端部
30 中点短絡コイルエンドプレート
30a プレート部
30a1 段付部
30b,30c,30d 延出部
31 中点連結コイルセグメント
32 締結部材
33 弾性部材
,P,P,P クロスポイント
X 回転電機の回転軸

Claims (6)

  1. 内周面に複数のスロットが形成された筒状のステータコアと、前記スロットに収容される複数のコイルセグメントと、前記ステータコアの端面のいずれか一方において前記コイルセグメントと電気的に接続される複数の第1コイルエンドプレートと、前記ステータコアの端面のいずれか他方において前記コイルセグメントと電気的に接続される複数の第2コイルエンドプレートと、を備える回転電機のステータであって、
    前記コイルセグメントは、前記ステータコアの端面の一方および他方から突出する接続端部を有し、
    前記第1コイルエンドプレートは、
    前記ステータコアの周方向に延びる平板状のプレート部と、
    前記プレート部の一端側から前記ステータコアの径方向にそれぞれ延出され、前記コイルセグメントの接続端部がそれぞれ接続される一対の延出部と、を有し、
    複数の前記第1コイルエンドプレートおよび複数の前記第2コイルエンドプレートは、前記ステータコアの端面にそれぞれ積み重ねて配置され、
    複数の前記第1コイルエンドプレートのうちの少なくとも1つは、前記プレート部が他の第1コイルエンドプレートよりも前記ステータコアの周方向に長く形成され、かつ、当該プレート部が折り曲げられて形成された段付部を有することを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記ステータコアにおける2つのスロットに前記コイルセグメントがそれぞれ収容され、かつ、これらのコイルセグメントの接続端部が、前記ステータコアの端面のいずれか一方において前記第1コイルエンドプレートと接続され、前記ステータコアの端面のいずれか他方において前記第2コイルエンドプレートと接続されることで、円環状の電流経路であるコイルターンが形成され、
    当該コイルターンが、前記ステータコアにおける異なる2つのスロットに収容される前記コイルセグメントとこれに対応する前記第1コイルエンドプレートおよび第2コイルエンドプレートの組み合わせの数に対応して、前記ステータコアの周方向に複数形成されることで、重ね巻き方式のコイルループが形成されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記第1コイルエンドプレートは、隣接するコイルターンを形成する第1コイルエンドプレートと端部側が重なって延出部が交差するように配置され、
    前記段付部は、当該端部側が重なる部分に形成されたことを特徴とする請求項2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記段付部を有する第1コイルエンドプレートは、前記ステータコアの端面に積み重ねて配置された複数の前記第1コイルエンドプレートの最上層に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記ステータコアの端面に積み重ねて配置された複数の前記第1コイルエンドプレートの間には、弾性部材が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回転電機のステータ。
  6. 前記一対の延出部の長手方向における仮想延長線が、前記ステータコアの内径側で交わっていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回転電機のステータ。
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