JP2013162668A - 車両用回転電機の回転子 - Google Patents

車両用回転電機の回転子 Download PDF

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Abstract

【課題】爪状磁極に設けられたつば部によって磁石の遠心方向へ移動を抑えることができるとともに磁石の割れを防止することができる車両用回転電機の回転子を提供すること。
【解決手段】車両用交流発電機1の回転子3は、それぞれに複数の爪状磁極731、732を有する一対のランデル型ポールコア7と、漏洩磁束を防ぐ向きに着磁されて一対のランデル型ポールコア7の爪状磁極731、732の間に配置された複数の磁石30と、これら複数の磁石30のそれぞれを保持する複数の磁石保持器31とを有する。爪状磁極731、732は、外径側端部において周方向に突出して磁石保持器31の一部が当接するつば部を有し、磁石30は、長手方向に複数に分割されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、乗用車やトラック等に搭載される車両用回転電機の回転子に関する。
従来から、ポールコアの爪状磁極の両側面に漏れ磁束低減用の磁石を装着するとともに、爪状磁極の外周側に設けられたつば部に磁石保持器の外周部を当接させるようにした回転電機の回転子が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような回転子の構造を採用することにより、回転子を回転させた際に、磁石の遠心方向の移動を抑えることができる。
特開平10−201150号公報(第6頁、図11−13)
ところで、特許文献1に開示された回転電機の回転子では、爪状磁極に設けられたつば部によって磁石保持器の外周部が拘束されているが、回転子の回転時に爪状磁極の先端側が遠心力によって外周側に広がると、この広がりに応じた応力が磁石保持器内の磁石に作用し、この応力が最大となる位置で磁石が割れるという問題があった。特に、磁石保持器の周方向に隣接する2つの爪状磁極は、先端側の向きが反対になっており、これらの向きが異なる先端側が別々に広がるため、磁石保持器に収納された磁石にはその長手方向の中央部分に応力集中が発生し、この中央部分で割れやすくなる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、爪状磁極に設けられたつば部によって磁石の遠心方向の移動を抑えることができるとともに磁石の割れを防止することができる車両用回転電機の回転子を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車両用回転電機の回転子は、それぞれに複数の爪状磁極を有する一対のランデル型鉄心と、漏洩磁束を防ぐ向きに着磁されて一対のランデル型鉄心の爪状磁極の間に配置された複数の磁石と、これら複数の磁石のそれぞれを保持する複数の磁石保持器とを有する回転子とを備える車両用回転電機の回転子において、爪状磁極は、外径側端部において周方向に突出して磁石保持器の一部が当接するつば部を有し、磁石は、長手方向に複数に分割されている。爪状磁極間に装着する磁石を長手方向に複数に分割しているため、回転時に磁石に隣接する爪状磁極の先端側が遠心力によって外側に広がった場合であっても、磁石の中央部分における応力集中を低減し、磁石の割れを防止することができる。
また、上述した磁石と磁石保持器は1対1に対応しており、磁石を構成する複数の磁石分割片が1つの磁石保持器によって保持されることが望ましい。複数の磁石分割片を1つの磁石保持器によって保持することにより、部品点数の低減が可能となるとともに、回転子を組み付ける際の工数低減が可能となる。
また、上述した磁石保持器は、軸方向にそれぞれが独立していることが望ましい。それぞれの磁石保持器を軸方向に沿って独立させることにより、複数の磁石保持器を連結する部材をランデル型鉄心の軸方向端面側に配置する必要がなく、この軸方向端面に冷却ファンを溶接する場合に広い面積を確保することが可能となる。
また、上述した磁石の分割面は、長手方向に対して傾斜していることが望ましい。磁石保持器に隣接する2つの爪状磁極の先端側の向きが反対になっているため、それぞれの先端側が広がったときに、磁石にはその長手方向に対して傾斜した向きに最大応力が作用するが、磁石の分割面をその長手方向に対して傾斜させることにより、最大応力と交差する向き(例えば直交する向き)に磁石を分割することが可能になり、磁石に対する応力集中を効果的に低減することができる。
また、上述した爪状磁極の間に磁石保持器を組み付ける際に未着磁の磁石が用いられることが望ましい。これにより、回転子を組み付けてランデル型鉄心や回転軸の外形部分を切削した後に磁石を着磁することが可能になり、磁石に付着した切削粉を除去する特別な工程が不要になり、回転子の製造コストを低減することができる。
また、上述した磁石保持器は、非磁性材料を用いて形成されていることが望ましい。これにより、磁性材料により形成された磁石保持器を用いた場合に比べて磁石の磁束減少を抑制することができる。
また、上述した爪状磁極の内径面に当接するとともに円環状に形成されたリング部材をさらに備え、リング部材に複数の磁石保持器のそれぞれが固定されることが望ましい。これにより、磁石保持器が軸方向にずれることを防止することができる。また、ランデル型鉄心にリング部材を取り付けた後に各磁石保持器を取り付けることにより、一対のランデル型鉄心の相対的な周方向位置が許容範囲内でずれた場合であっても、適切な位置に磁石保持器を取り付けることができ、磁石保持器の組付精度を向上させることができる。
また、上述した磁石保持器と磁石の間と、磁石保持器と爪状磁極との間に樹脂材料が充填されていることが望ましい。これにより、磁石が磁石保持器内で移動したり、磁石保持器が爪状磁極間で移動することを防止することができる。
一実施形態の車両用交流発電機の主要部断面図である。 回転子の斜視図である。 爪状磁極の形状を示す部分的な平面図である。 爪状磁極の形状を示す部分的な側面図である。 隣接する爪状磁極とその間に配置された磁石保持器および磁石との関係を示す説明図である。 磁石と磁石保持器の説明図である。 回転子の回転時に磁石に作用する応力分布と磁石30の分割位置を示す図である。 爪状磁極にリング部材を取り付けた状態を示す部分的な断面図である。 リング部材に各磁石保持器を装着した状態を示す部分的な斜視図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態の車両用交流発電機の主要部断面図である。本実施形態の車両用交流発電機1は、電機子として働く固定子2と、界磁として働く回転子3と、固定子2および回転子3を支持するハウジング4と、交流電力を直流電力に変換する整流器5等を含んで構成されている。
図2は、回転子3の斜視図である。なお、回転子3の軸方向端面には冷却ファンが固定されているが、図2ではこれらの冷却ファンが省略されている。
回転子3は、回転軸6と一体になって回転するものであり、一対のランデル型ポールコア(ランデル型鉄心)7と、ランデル型ポールコア7を磁化する界磁コイル8と、回転軸6の後方端部近傍に設けられて界磁コイル8の両端に接続されたスリップリング9、10と、それぞれのランデル型ポールコア7の軸方向端面に取り付けられた冷却ファン11、12と、一対のランデル型ポールコア7の間に配置されてこれらの間の漏洩磁束を低減する磁石30を保持する磁石保持器31とを含んで構成されている。
回転軸6は、プーリ20に連結されており、車両に搭載された走行用のエンジン(図示せず)により回転駆動される。プーリ側の一方のランデル型ポールコア7は、回転軸6に組み付けられたボス部711と、ボス部711のプーリ側端部より径方向に延びるディスク部721と、ディスク部721の外周側から軸方向に伸びる複数の爪状磁極731とにより構成されている。反プーリ側の他方のランデル型ポールコア7は、回転軸6に組み付けられたボス部712と、ボス部712の反プーリ側端部より径方向に延びるディスク部722と、ディスク部722の外周側から軸方向に伸びる複数の爪状磁極732とにより構成されている。これらのポールコア7は鍛造により成形される。複数の爪状磁極731と複数の爪状磁極732のそれぞれが互いに噛み合うとともに、ボス部711、712の外周側に界磁コイル8を配置した状態で、一対のランデル型ポールコア7が回転軸6に圧入されて組み付けられている。
爪状磁極731、732の極数は6〜8が一般的であるが、例えば本実施形態では極数が8に設定されている。レギュレータ13から界磁コイル8にスリップリング9、10を介して界磁電流が流れると、一方の爪状磁極731がN極に、他方の爪状磁極732がS極に磁化される。
図3は、爪状磁極731の形状を示す部分的な平面図である。また、図4は爪状磁極の形状を示す部分的な側面図である。これらの図に示すように、爪状磁極731は、外径側端部において周方向両側に突出するつば部7311と、隣接する爪状磁極732に対向する周方向側面7312と、組み付けたときに内周側に配置される界磁コイル8に対向する内径面7313とを有する。爪状磁極732についても同様であり、つば部7321、周方向側面7322、内径面7323を有する。なお、周方向側面7312、7322については鍛造成形時の表面形状を維持した状態、もしくは切削などの加工が施されている状態のどちらでもよい。
図5は、隣接する爪状磁極731、732とその間に配置された磁石保持器31および磁石30との関係を示す説明図である。また、図6は磁石30と磁石保持器31の説明図である。磁石30は、ネオジウム磁石などの希土類磁石が用いられ、長手方向に複数個に分割されている。本実施形態では、磁石30は2個に分割されており、長手方向に対して傾斜した分割面302を有する2個の磁石分割片301によって磁石30が構成されている。これら2個の磁石分割片301をそれぞれの分割面302で当接させた状態で、磁石30が磁石保持器31に収納される。この磁石保持器31は、ステンレスなどの非磁性材料の金属板により成形されている。図6に示した例では、磁石保持器31は直方体形状を有し、一の面に磁石30が挿入される開口が形成され、それ以外の5面が磁石30を収納、保持する壁面となっている。磁石保持器31の一方の対向面311(図6)は、周方向に対向する爪状磁極731、732の間において、それぞれの周方向側面7312、7322によって周方向に挟持される。また、磁石保持器31の他方の対向面312(図6)の外径側の一部3121が爪状磁極731、732のつば部7311、7321に当接している。このように爪状磁極731、732間に磁石保持器31が配置されている。
なお、磁石30と磁石保持器31は、1対1に対応している。また、各磁石保持器31は、軸方向(回転軸6に沿った方向)にそれぞれが独立している。それぞれの磁石保持器31を軸方向に沿って独立させることにより、複数の磁石保持器31を連結する部材をランデル型ポールコア7の軸方向端面側に配置する必要がなく、この軸方向端面に冷却ファン11、12を溶接するための広い面積を確保することが可能となる。
また、磁石30(磁石分割片301)は、界磁コイル8に電流を流したときにN極となる一方の爪状磁極、例えば爪状磁極731の周方向側面7312に対向する側面がN極に、界磁コイル8に電流を流したときにS極となる他方の爪状磁極、例えば爪状磁極732の周方向側面7322に対向する側面がS極になるように着磁されている。このように磁石30を着磁することにより、爪状磁極731、732間の磁束漏洩を防止している。
磁石30の着磁は、回転子3についての切削加工等が終了してから行われる。すなわち、爪状磁極731、732の間に磁石保持器31を組み付ける際に未着磁の磁石30が用いられる。回転子3としては、最終的にランデル型ポールコア7の外周面や回転軸6の外周面等を切削してそれらの面の寸法精度を確保する必要があり、これらの切削加工が終了してから磁石30の着磁が行われる。磁石30を着磁する前にこれらの切削加工を行っているため、この加工において生じた切削粉は磁性を帯びておらず、洗浄液を用いて容易に洗い流すことができる。なお、回転子3を組み立てた後に磁石30を着磁する方法としては、従来から行われている手法を用いることができる。例えば、特開2009−050131号公報で開示された着磁装置を用いて磁石30の着磁が行われる。
ところで、上述したように磁石30を構成する2つの磁石分割片301の境界である分割面302は、磁石30の長手方向に対して傾斜しており、次に分割面302の向きについて説明する。図7は、回転子3の回転時に磁石30に作用する応力分布と磁石30の分割位置を示す図である。図7には磁石30が分割されていない場合の応力分布が示されている。また、a、b、c、dは等応力線であり、aで示された等応力線の内部が最も応力が高い部分であり、外側に向かってb、c、dの順に応力が小さくなっている。また、矢印fは、最大応力が作用する箇所における応力ベクトル方向を示している。一体となった磁石30を用いた場合には、矢印fが示された箇所においてこの矢印fと垂直な向きに磁石30が割れやすくなる。本実施形態では、矢印fで示された最大応力が作用する箇所においてその応力ベクトル方向と直交する向きに分割面302を設定している。
磁石保持器31に隣接する2つの爪状磁極731、732の先端側の向きが反対になっているため、それぞれの先端側が回転時の遠心力で広がったときに、磁石30にはその長手方向に対して傾斜した向きに最大応力が作用する。本実施形態では、磁石30の分割面302をその長手方向に対して傾斜させることにより、最大応力と交差(直交)する向きに磁石30を分割している。
このように、本実施形態の車両用交流発電機1の回転子3では、爪状磁極731、732間に装着する磁石30を長手方向に2個に分割しているため、回転時に磁石30に隣接する爪状磁極731、732の先端側が遠心力によって外側に広がった場合であっても、磁石30の中央部分における応力集中を低減し、磁石30の割れを防止することができる。また、分割した2個の磁石分割片301を1つの磁石保持器31に収納して保持することにより、部品点数の低減が可能となるとともに、回転子3を組み付ける際の工数低減が可能となる。
また、磁石30の分割面302を長手方向に対して傾斜させることにより、具体的には、回転時に非分割の磁石30に最大応力が作用する向きに対して直交する向きに磁石30を分割することにより、磁石30に対する応力集中を効果的に低減することができる。また、磁石保持器31を非磁性材料を用いて形成することにより、磁性材料により形成された磁石保持器31を用いた場合に比べて磁石30の磁束減少を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、隣接する爪状磁極731、732間に各磁石保持器31を配置したが、あらかじめ、爪状磁極731、732の内径面7313、7323に当接するように円環状のリング部材74を組み付け、このリング部材74に各磁石保持器31を装着して固定するようにしてもよい。
図8は、爪状磁極731、732にリング部材74を取り付けた状態を示す部分的な断面図である。また、図9はリング部材74に各磁石保持器31を装着した状態を示す部分的な斜視図である。図8に示すように、爪状磁極731の内径面7313にはリング部材74を嵌合するための切り欠き部7314が設けられている。他の爪状磁極732についても同様であり、内径面7323にはリング部材74を嵌合するための切り欠き部7324が設けられている。これらの切り欠き部7314、7324にリング部材74を嵌合させた状態で一対のランデル型ポールコア7の組み付けが行われる。この時点では、磁石保持器31はリング部材74に装着されていない。その後、隣接する爪状磁極731、732間の空間に各磁石保持器31が挿入される。このとき、それぞれの磁石保持器31をリング部材74に係止して固定する。係止の具体的な方法としては、例えば、磁石保持器31の一の面(爪状磁極731、732間に挿入したときに内径側となる面)を折り返すことによりリング部材74を挟み込むことができる係止部を形成し、この係止部をリング部材74に係止して磁石保持器31を固定する場合が考えられる。
このように、リング部材74を用いて磁石保持器31を固定することにより、磁石保持器31が軸方向にずれることを防止することができる。また、ランデル型ポールコア7にリング部材74を取り付けた後に各磁石保持器31を取り付けることにより、一対のランデル型ポールコア7の相対的な周方向位置が許容範囲内でずれた場合であっても、適切な位置に磁石保持器31を取り付けることができ、磁石保持器31の組付精度を向上させることができる。
また、上述した磁石保持器31と磁石30の間と、磁石保持器31と爪状磁極731、732との間の少なくとも一方(望ましくは両方)に樹脂材料を充填するようにしてもよい。樹脂材料としては、例えばエポキシ等の熱硬化性の液体材料が用いられる。これにより、磁石30が磁石保持器31内で移動したり、磁石保持器31が爪状磁極731、732間で移動することを防止することができる。
また、上述した実施形態では、磁石30が挿入される面以外の5面を壁面とする磁石保持器31(図6)を用いたが、爪状磁極731、732の内径面7313、7323に対向する第1の面と、爪状磁極731の周方向側面7312に対向する第2の面と、爪状磁極732の周方向側面7322に対向する第3の面を含み、その他の面を省略した磁石保持器を用いるようにしてもよい。第1の面を有することにより、磁石30全体の外形方向への移動を拘束することができるとともに、爪状磁極731、732のつば部7311、7321の端部近傍において磁石30に過大な応力集中が生じることを防止することができる。また、第2および第3の面を有することにより、鍛造成形時の表面形状を維持している爪状磁極731、732の周方向側面7312、7322における部分的な凹凸によって磁石30に過大な応力集中が生じることを防止することができる。
また、上述した実施形態では、磁石30を2分割した場合について説明したが、3分割あるいはそれ以上の数に分割するようにしてもよい。また、非分割の磁石30に最大応力が作用する箇所においてその応力ベクトル方向と直交する向きに分割面302を設定したが、分割面302の向きをこの直交する向きからずらすようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、車両用交流発電機の回転子について説明したが、その他の回転電機、例えば、電動動作を行う回転電機や発電動作と電動動作の両方を行う回転電機の回転子についても本発明を適用することができる。
上述したように、本発明によれば、爪状磁極間に装着する磁石を長手方向に複数に分割しているため、回転時に磁石に隣接する爪状磁極の先端側が遠心力によって外側に広がった場合であっても、磁石の中央部分における応力集中を低減し、磁石の割れを防止することができる。
1 車両用交流発電機
2 固定子
3 回転子
4 ハウジング
5 整流器
6 回転軸
7 ランデル型ポールコア
8 界磁コイル
11、12 冷却ファン
30 磁石
31 磁石保持器
74 リング部材
301 磁石分割片
302 分割面
731、732 爪状磁極
7311、7321 つば部
7312、7322 周方向側面
7313、7323 内径面

Claims (8)

  1. それぞれに複数の爪状磁極を有する一対のランデル型鉄心と、漏洩磁束を防ぐ向きに着磁されて前記一対のランデル型鉄心の前記爪状磁極の間に配置された複数の磁石と、これら複数の磁石のそれぞれを保持する複数の磁石保持器とを有する回転子とを備える車両用回転電機の回転子において、
    前記爪状磁極は、外径側端部において周方向に突出して前記磁石保持器の一部が当接するつば部を有し、
    前記磁石は、長手方向に複数に分割されていることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  2. 請求項1において、
    前記磁石と前記磁石保持器は1対1に対応しており、
    前記磁石を構成する複数の磁石分割片が1つの前記磁石保持器によって保持されることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  3. 請求項2において、
    前記磁石保持器は、軸方向にそれぞれが独立していることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記磁石の分割面は、長手方向に対して傾斜していることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記爪状磁極の間に前記磁石保持器を組み付ける際に未着磁の前記磁石が用いられることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記磁石保持器は、非磁性材料を用いて形成されていることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記爪状磁極の内径面に当接するとともに円環状に形成されたリング部材をさらに備え、
    前記リング部材に前記複数の磁石保持器のそれぞれが固定されることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
  8. 請求項1〜7のいずれかにおいて、
    前記磁石保持器と前記磁石の間と、前記磁石保持器と前記爪状磁極との間に樹脂材料が充填されていることを特徴とする車両用回転電機の回転子。
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