JP2013161922A - ウェーハの研磨装置及び研磨方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェーハへの研磨屑の付着を抑制できるウェーハの研磨装置及び研磨方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係るウェーハの研磨装置は、ウェーハWを回転させる回転手段11と、前記ウェーハの一部分に研磨部材14を接触させることにより前記ウェーハを研磨すると共に、前記ウェーハの他の一部分の表面上から研磨屑を吸引する研磨吸引手段12と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態に係るウェーハの研磨装置は、ウェーハWを回転させる回転手段11と、前記ウェーハの一部分に研磨部材14を接触させることにより前記ウェーハを研磨すると共に、前記ウェーハの他の一部分の表面上から研磨屑を吸引する研磨吸引手段12と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、ウェーハの研磨装置及び研磨方法に関する。
半導体装置を製造する際に、ウェーハの周縁部に剣山状の突起が形成される場合がある。この突起を放置しておくと、後の工程において突起が折れ、パーティクルとなる可能性がある。そこで、適宜ウェーハの周縁部を研磨し、突起を除去する。ウェーハの周縁部の研磨は、ウェーハを回転させた状態で、研磨テープをウェーハの周縁部に押し付けることによって行う。しかしながら、このとき、研磨によって発生した研磨屑がウェーハに付着するという問題がある。
本発明の目的は、ウェーハへの研磨屑の付着を抑制できるウェーハの研磨装置及び研磨方法を提供することである。
実施形態に係るウェーハの研磨装置は、ウェーハを回転させる回転手段と、前記ウェーハの一部分に研磨部材を接触させることにより前記ウェーハを研磨すると共に、前記ウェーハの他の一部分の表面上から研磨屑を吸引する研磨吸引手段と、を備える。
実施形態に係るウェーハの研磨方法は、回転するウェーハの周縁部の一部分に研磨部材を接触させて前記ウェーハを研磨しながら、前記ウェーハの周縁部の表面上から研磨屑を吸引する。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する斜視図である。
図2は、本実施形態における研磨吸引手段を例示する斜視図である。
図3は、本実施形態における研磨テープを例示する正面図である。
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する斜視図である。
図2は、本実施形態における研磨吸引手段を例示する斜視図である。
図3は、本実施形態における研磨テープを例示する正面図である。
先ず、本実施形態に係るウェーハの研磨装置について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るウェーハの研磨装置1においては、ステージ11が設けられている。ステージ11は、ウェーハWの裏面に吸着することにより、ウェーハWを保持し、ウェーハWをその中心軸を回転軸として回転させる回転手段である。
図1に示すように、本実施形態に係るウェーハの研磨装置1においては、ステージ11が設けられている。ステージ11は、ウェーハWの裏面に吸着することにより、ウェーハWを保持し、ウェーハWをその中心軸を回転軸として回転させる回転手段である。
研磨対象となるウェーハWの構成及び材料は特に限定されない。ウェーハWは、半導体ウェーハ自体でもよく、半導体ウェーハ上に絶縁膜が形成されたものでもよく、半導体ウェーハ上に導電膜が形成されたものでもよい。半導体ウェーハは、例えばシリコンウェーハであってもよい。絶縁膜は、例えば、シリコン酸化膜(SiO2膜)、TEOS(Tetraethoxysilane:Si(OC2H5)4)膜、シリコン窒化膜(SiN膜)又はポリシラザン(Polysilazane:PSZ)膜であってもよい。絶縁膜の成膜方法は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法、LP−CVD(Low Pressure CVD:低圧化学気相成長)法又は塗布法であってもよい。導電膜は例えば金属膜であってもよく、例えば、タングステン(W)膜、銅(Cu)膜又はアルミニウム(Al)膜であってもよい。導電膜の成膜方法は、例えば、CVD法、PVD(Physical Vapor Deposition:物理気相成長)法又はめっき法であってもよい。
また、研磨装置1には、ウェーハWを研磨しつつ、ウェーハWの表面上から研磨屑を吸引する研磨吸引手段12が設けられている。研磨吸引手段12には、研磨ヘッド13、研磨部材としての研磨テープ14、及び例えば2本の吸引管15が設けられている。研磨ヘッド13は、そのヘッド面13aをウェーハWに対向させており、一定の範囲内で位置及び姿勢が変更可能である。研磨テープ14の形状は帯状であり、その長手方向における一部分が研磨ヘッド13のヘッド面13aに押し付けられるような経路に、一定の張力が印加された状態で配置されている。研磨テープ14は、不織布研磨テープでもよく、砥粒研磨テープでもよい。砥粒テープに含まれる砥粒は、例えば、ダイアモンド、炭化珪素(SiC)、立方晶窒化ホウ素(cBN)、炭化ホウ素(B4C)又はアルミナ(Al2O3)であってもよい。
研磨テープ14は、モーターを含む駆動手段(図示せず)により、上述の経路に沿って連続的に搬送される。これにより、研磨テープ14が研磨ヘッド13のヘッド面13aに対して摺動し、研磨テープ14における未使用の部分が、ヘッド面13a上に連続的に供給される。そして、研磨ヘッド13がウェーハWに接近することにより、研磨ヘッド13によって研磨テープ14がウェーハWに押し付けられる。
図2に示すように、吸引管15の先端部15aは、研磨ヘッド13の内部に配置されており、上下に配列されている。また、先端部15aの先端面は開口されている。研磨ヘッド13のヘッド面13aには、吸引管15に連通した開口部13bが形成されている。吸引管15は、ポンプ(図示せず)に接続されており、先端部15aの先端面からエアを吸引する。
図3に示すように、研磨テープ14には、複数の貫通孔14aが形成されている。貫通孔14aは例えば周期的に配列されており、常に、少なくとも1つの貫通孔14aが、研磨ヘッド13の開口部13b上に配置されるようになっている。各貫通孔14aの形状は例えば円形である。
次に、上述の如く構成された研磨装置の動作、すなわち、本実施形態に係るウェーハの研磨方法について説明する。
図1〜図3に示すように、先ず、ウェーハWの下面をステージ11に吸着させて、ウェーハWをステージ11によって保持させる。このとき、例えば、ウェーハWの処理面を上面とし、非処理面(裏面)を下面とする。次に、ステージ11を回転させて、ウェーハWをその中心軸を回転軸として回転(自転)させる。一方、駆動手段(図示せず)に、研磨テープ14をその張架経路に沿って搬送させる。また、ポンプを作動させて、吸引管15にエアを吸引させる。
図1〜図3に示すように、先ず、ウェーハWの下面をステージ11に吸着させて、ウェーハWをステージ11によって保持させる。このとき、例えば、ウェーハWの処理面を上面とし、非処理面(裏面)を下面とする。次に、ステージ11を回転させて、ウェーハWをその中心軸を回転軸として回転(自転)させる。一方、駆動手段(図示せず)に、研磨テープ14をその張架経路に沿って搬送させる。また、ポンプを作動させて、吸引管15にエアを吸引させる。
この状態で、研磨ヘッド13のヘッド面13aをウェーハWに対向させつつ、研磨ヘッド13をウェーハWの周縁部の端面あるいは上面側又は下面側に接近させる。これにより、研磨テープ14における研磨ヘッド13のヘッド面13a上に配置された部分が、研磨ヘッド13によってウェーハWの周縁部に押し付けられる。これにより、ウェーハWの周縁部の端面、上面又は下面が研磨されて、例えば、剣山状の突起が除去される。この研磨に伴い、研磨屑(図示せず)が発生する。
一方、吸引管15が、研磨ヘッド13の開口部13b及び研磨テープ14の貫通孔14aを介して、ウェーハWの周縁部の表面上から研磨屑を吸引する。例えば、ウェーハWの周縁部の上面を研磨するときは、主として研磨ヘッド13内の上側に配置された吸引管15によって研磨屑が吸引され、ウェーハWの周縁部の下面を研磨するときは、主として下側に配置された吸引管15によって研磨屑が吸引される。これにより、ウェーハWの表面から研磨屑が除去される。
このように、本実施形態においては、研磨テープ14における貫通孔14aを除く部分の一部が、ウェーハWの周縁部の一部に接触する。但し、ウェーハWは回転しているため、ウェーハWの周縁部の各部分は順次研磨テープ14に接触し、一定時間内に周縁部の全周が研磨される。また、吸引管15が、ウェーハWの周縁部における研磨テープ14の貫通孔14aに対向した部分の表面上から、研磨屑を吸引する。但し、ウェーハWは回転しているため、ウェーハWの周縁部の各部分は順次貫通孔14aに対向し、一定時間内に周縁部の全周の表面上が吸引される。すなわち、ある時刻においては、ウェーハWの周辺部における研磨される部分と吸引される部分とは異なっているが、ウェーハWは回転しているため、ウェーハWの回転周期以上の時間内に、ウェーハWの周縁部の全周が研磨され、周辺部の全周の表面上から研磨屑が吸引される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、回転するウェーハWの一部分を研磨しながら、同時に、ウェーハWの他の一部分上から研磨屑を吸引することができるため、研磨屑を効率的に除去し、研磨屑がウェーハWに付着することを抑制できる。
本実施形態によれば、回転するウェーハWの一部分を研磨しながら、同時に、ウェーハWの他の一部分上から研磨屑を吸引することができるため、研磨屑を効率的に除去し、研磨屑がウェーハWに付着することを抑制できる。
また、吸引管15の先端部15aを研磨ヘッド13内に配置し、研磨ヘッド13のヘッド面13aに開口部13bを形成し、研磨テープ14に貫通孔14aを形成することにより、吸引管15が開口部13b及び貫通孔14aを介して、研磨屑を吸引することができる。これにより、ウェーハWにおいて、研磨屑が吸引される部分を研磨される部分の近傍に配置することができる。この結果、発生した研磨屑の多くを、ウェーハWに付着する前に吸引することができる。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
図4は、本変形例における研磨テープを例示する正面図である。
図4に示すように、本変形例に係るウェーハの研磨装置は、前述の第1の実施形態に係る研磨装置(図1〜図3参照)と比較して、研磨テープの貫通孔の形状が異なっている。すなわち、本変形例においては、研磨テープ17に複数の貫通孔17aが形成されている。各貫通孔17aの形状は、研磨テープ17の長手方向に延びるスリット状である。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同じである。
図4は、本変形例における研磨テープを例示する正面図である。
図4に示すように、本変形例に係るウェーハの研磨装置は、前述の第1の実施形態に係る研磨装置(図1〜図3参照)と比較して、研磨テープの貫通孔の形状が異なっている。すなわち、本変形例においては、研磨テープ17に複数の貫通孔17aが形成されている。各貫通孔17aの形状は、研磨テープ17の長手方向に延びるスリット状である。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同じである。
なお、研磨テープに形成する貫通孔の形状及び配置は、図3及び図4に示した例には限定されず、研磨テープの機械的強度及び吸引管による研磨屑の吸引を確保できればよい。但し、常に1つ以上の貫通孔が開口部13b上に位置するように、貫通孔が配置されていることが好ましい。例えば、第1の実施形態においては、貫通孔14aの形状が真円形である例を示したが、貫通孔14aの形状は楕円形又は長円形であってもよい。また、変形例においては、スリット状の貫通孔17aが研磨テープ17の長手方向に延びる例を示したが、貫通孔17aは研磨テープ17の幅方向に延びていてもよい。
次に、第2の実施形態について説明する。
図5は、本実施形態における研磨吸引手段を例示する斜視図である。
図6は、本実施形態における研磨テープを例示する正面図である。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係るウェーハの研磨装置の研磨吸引手段22においては、研磨ヘッド23、研磨テープ24及び例えば4本の吸引管25が設けられている。吸引管25の先端部25aは、研磨ヘッド23の外部に配置されており、研磨ヘッド23の側面に取り付けられている。また、研磨ヘッド23の研磨面23aには、開口部は形成されておらず、平坦である。更に、研磨テープ24には貫通孔は形成されていない。
図5は、本実施形態における研磨吸引手段を例示する斜視図である。
図6は、本実施形態における研磨テープを例示する正面図である。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係るウェーハの研磨装置の研磨吸引手段22においては、研磨ヘッド23、研磨テープ24及び例えば4本の吸引管25が設けられている。吸引管25の先端部25aは、研磨ヘッド23の外部に配置されており、研磨ヘッド23の側面に取り付けられている。また、研磨ヘッド23の研磨面23aには、開口部は形成されておらず、平坦である。更に、研磨テープ24には貫通孔は形成されていない。
4本の吸引管25のうち、1本目の吸引管25の先端部25aは、ウェーハW(図1参照)の上面側であって、ウェーハWの回転方向における上流側、すなわち、ウェーハWの回転に伴い、ウェーハWの周縁部の各部分が近づいてくる側に配置されている。2本目の吸引管25の先端部25aは、ウェーハWの上面側であって、ウェーハWの回転方向における下流側、すなわち、ウェーハWの回転に伴い、ウェーハWの周縁部の各部分が遠ざかる側に配置されている。3本目の吸引管25の先端部25aは、ウェーハWの下面側であって、上流側に配置されている。4本目の吸引管25の先端部25aは、ウェーハWの下面側であって、下流側に配置されている。
本実施形態において、各吸引管25は、研磨ヘッド23の側方、すなわち、ウェーハWの回転方向における上流側及び下流側から研磨屑を吸引する。
本実施形態によれば、研磨ヘッド23の外部に吸引管25の先端部25aを配置することにより、研磨ヘッド23の構成を簡略化することができる。また、研磨テープ24に貫通孔を形成する必要がないため、研磨テープ24のコストを低減できると共に、機械的強度が向上する。また、研磨効率が向上する。
本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。なお、吸引管25の本数は、4本には限定されない。
本実施形態によれば、研磨ヘッド23の外部に吸引管25の先端部25aを配置することにより、研磨ヘッド23の構成を簡略化することができる。また、研磨テープ24に貫通孔を形成する必要がないため、研磨テープ24のコストを低減できると共に、機械的強度が向上する。また、研磨効率が向上する。
本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。なお、吸引管25の本数は、4本には限定されない。
次に、第3の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する斜視図である。
図8は、本実施形態における吸引ヘッドを例示する下面図である。
図9は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する断面図である。
図7は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する斜視図である。
図8は、本実施形態における吸引ヘッドを例示する下面図である。
図9は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係るウェーハの研磨装置3においては、研磨吸引手段32に、研磨ヘッド23、研磨テープ24、吸引管35及び吸引ヘッド36が設けられている。研磨ヘッド23及び研磨テープ24の構成は、前述の第2の実施形態と同様である。
吸引管35は研磨ヘッド23から離隔しており、ウェーハWの上方に配置されている。吸引管35の最下部、すなわち、先端部には、吸引ヘッド36が取り付けられている。吸引ヘッド36の形状は、外周部に1ヶ所の切欠部36aが形成された略円板状であり、その直径は、吸引管35の直径よりも大きく、ウェーハWの直径と同程度である。これにより、ウェーハWの上面の大部分が吸引ヘッド36によって覆われる。但し、吸引ヘッド36はウェーハWに接していない。また、切欠部36aにおいては、ウェーハWの上面が露出している。
図8及び図9に示すように、吸引ヘッド36の内部は中空であり、吸引管35に連通されている。吸引ヘッド36の下面の外周部には、複数個の貫通孔36bが形成されている。貫通孔36bの形状は例えば円形であり、吸引ヘッド36の下面の外縁に沿って配列されている。
本実施形態においては、ステージ11がウェーハWを回転させると共に、研磨ヘッド23が研磨テープ24をウェーハWの周縁部の一部、すなわち、吸引ヘッド36の切欠部36a内に露出した部分に押し付けることにより、ウェーハWの周縁部を研磨する。また、吸引管35が、吸引ヘッド36の貫通孔36bを介して、ウェーハWの周縁部の上面から研磨屑を吸引する。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第2の実施形態と同様である。
次に、第3の実施形態の変形例について説明する。
図10は、本変形例における吸引ヘッドを例示する下面図である。
図10に示すように、本変形例に係るウェーハの研磨装置は、前述の第3の実施形態に係る研磨装置(図7〜図9参照)と比較して、吸引ヘッドにおける切欠部の形状及び貫通孔の形状が異なっている。すなわち、本変形例において、吸引ヘッド37の切欠部37aの形状は矩形である。また、吸引ヘッド37の下面には、1本のスリット状の貫通孔37bが形成されている。貫通孔37bは、吸引ヘッド37の下面の外縁に沿って延びているが、切欠部37aには形成されていない。このため、貫通孔37bの形状は、切欠部37aにおいて途切れた略環状である。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同じである。
図10は、本変形例における吸引ヘッドを例示する下面図である。
図10に示すように、本変形例に係るウェーハの研磨装置は、前述の第3の実施形態に係る研磨装置(図7〜図9参照)と比較して、吸引ヘッドにおける切欠部の形状及び貫通孔の形状が異なっている。すなわち、本変形例において、吸引ヘッド37の切欠部37aの形状は矩形である。また、吸引ヘッド37の下面には、1本のスリット状の貫通孔37bが形成されている。貫通孔37bは、吸引ヘッド37の下面の外縁に沿って延びているが、切欠部37aには形成されていない。このため、貫通孔37bの形状は、切欠部37aにおいて途切れた略環状である。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同じである。
なお、吸引ヘッドの貫通孔の形状は円形及びスリット状には限定されず、研磨屑の吸引に必要な気流速度を確保できるような面積及び配置であればよい。但し、ウェーハWの周縁部を研磨する場合には、吸引ヘッドの貫通孔もウェーハWの周縁部の近傍に配置されていると、研磨屑を効率的に吸引できるため、好ましい。
次に、第4の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する斜視図である。
図12は、本実施形態における吸引ヘッドを例示する正面図である。
図11は、本実施形態に係るウェーハの研磨装置を例示する斜視図である。
図12は、本実施形態における吸引ヘッドを例示する正面図である。
図11及び図12に示すように、本実施形態に係るウェーハの研磨装置4においては、研磨吸引手段42に、研磨ヘッド23、研磨テープ24、吸引管45及び吸引ヘッド46が設けられている。研磨ヘッド23及び研磨テープ24の構成は、前述の第2の実施形態と同様である。
吸引管45は研磨ヘッド23から離隔しており、吸引管45の先端部には吸引ヘッド46が取り付けられている。吸引ヘッド46はウェーハWの側方に配置されている。吸引ヘッド46の形状はU字形状であり、ウェーハWの周縁部における研磨テープ24が押し付けられる部分とは異なる部分を、上下から挟むように覆っている。これにより、吸引ヘッド46は、ウェーハWの面取りされたべベル(Bevel)部を覆う。但し、吸引ヘッド46は、ウェーハWには接していない。また、吸引ヘッド46の内部は中空であり、吸引管45に連通されている。更に、吸引ヘッド46の先端面は開口されており、開口部46aとなっている。
本実施形態においては、ステージ11がウェーハWを回転させると共に、研磨ヘッド23が研磨テープ24をウェーハWの周縁部の一部に押し付けることにより、ウェーハWの周縁部を研磨する。また、吸引管45が、吸引ヘッド46を介して、ウェーハWの周縁部の表面上から研磨屑を吸引する。
本実施形態においては、ウェーハWにおける研磨テープ24に接触される部分と、吸引ヘッド46により吸引される部分とが、同じ回転経路上に配置されている。このため、ウェーハWの回転に伴い、ウェーハWにおける研磨された部分は必ず吸引される。これにより、発生した研磨屑を効率よく吸引することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第2の実施形態と同様である。
次に、第4の実施形態の変形例について説明する。
図13は、本変形例における吸引ヘッドを例示する正面図である。
図13に示すように、本変形例に係るウェーハの研磨装置は、前述の第4の実施形態に係る研磨装置(図11及び図12参照)と比較して、吸引ヘッドの先端面の形状が異なっている。すなわち、本変形例においては、吸引ヘッド47の先端面には、遮蔽板48が嵌め込まれており、遮蔽板48には、複数の貫通孔48aが形成されている。各貫通孔48aの形状は円形である。
図13は、本変形例における吸引ヘッドを例示する正面図である。
図13に示すように、本変形例に係るウェーハの研磨装置は、前述の第4の実施形態に係る研磨装置(図11及び図12参照)と比較して、吸引ヘッドの先端面の形状が異なっている。すなわち、本変形例においては、吸引ヘッド47の先端面には、遮蔽板48が嵌め込まれており、遮蔽板48には、複数の貫通孔48aが形成されている。各貫通孔48aの形状は円形である。
本変形例によれば、吸引ヘッド47の先端面に、貫通孔48aが形成された遮蔽板48を設けることにより、貫通孔48aを介して吸引される気流の速度を高めることができる。これにより、研磨屑を効果的に吸引することができる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第4の実施形態と同じである。
なお、吸引ヘッドの貫通孔の形状は円形には限定されず、研磨屑の吸引に必要な気流速度を確保できるような面積及び配置であればよい。
なお、吸引ヘッドの貫通孔の形状は円形には限定されず、研磨屑の吸引に必要な気流速度を確保できるような面積及び配置であればよい。
なお、前述の各実施形態及びその変形例においては、ウェーハWの周縁部を研磨する例を示したが、これには限定されない。また、研磨部材として研磨テープを使用する例を示したが、これには限定されない。
以上説明した実施形態によれば、ウェーハへの研磨屑の付着を抑制できるウェーハの研磨方法及び研磨装置を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態及びその変形例は、相互に組み合わせて実施することができる。
1、3、4:研磨装置、11:ステージ、12:研磨吸引手段、13:研磨ヘッド、13a:ヘッド面、13b:開口部、14:研磨テープ、14a:貫通孔、15:吸引管、15a:先端部、17:研磨テープ、17a:貫通孔、23:研磨ヘッド、24:研磨テープ、25:吸引管、25a:先端部、35:吸引管、36:吸引ヘッド、36a:切欠部、36b:貫通孔、37:吸引ヘッド、37a:切欠部、37b:貫通孔、42:研磨吸引手段、45:吸引管、46:吸引ヘッド、46a:開口部、47:吸引ヘッド、48:遮蔽板、48a:貫通孔、W:ウェーハ
Claims (5)
- ウェーハを回転させる回転手段と、
前記ウェーハの周縁部の一部に研磨部材を接触させることにより前記ウェーハを研磨すると共に、前記ウェーハの周縁部の他の一部の表面上から研磨屑を吸引する研磨吸引手段であって、前記回転手段により回転されている前記ウェーハの回転周期以上の時間内に、前記ウェーハの周縁部の全周を研磨すると共に、前記ウェーハの周縁部の全周の表面上から研磨屑を吸引する研磨吸引手段と、
を備え、
前記研磨吸引手段は、
貫通孔が形成された研磨テープを前記ウェーハの周縁部に押し付ける研磨ヘッドと、
先端部が前記研磨ヘッドの内部に配置され、前記研磨テープの前記貫通孔を介して前記ウェーハの周縁部の表面上から研磨屑を吸引する吸引管と、
を有するウェーハの研磨装置。 - ウェーハを回転させる回転手段と、
前記ウェーハの一部分に研磨部材を接触させることにより前記ウェーハを研磨すると共に、前記ウェーハの他の一部分の表面上から研磨屑を吸引する研磨吸引手段と、
を備えたウェーハの研磨装置。 - 前記一部分は、前記ウェーハの周縁部の一部であり、
前記他の一部分は、前記周縁部の他の一部である請求項2記載のウェーハの研磨装置。 - 前記研磨吸引手段は、前記回転手段により回転されている前記ウェーハの回転周期以上の時間内に、前記ウェーハの周縁部の全周を研磨すると共に、前記ウェーハの周縁部の全周の表面上から研磨屑を吸引する請求項3記載のウェーハの研磨装置。
- 回転するウェーハの周縁部の一部分に研磨部材を接触させて前記ウェーハを研磨しながら、前記ウェーハの周縁部の表面上から研磨屑を吸引するウェーハの研磨方法。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012022130A Pending JP2013161922A (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | ウェーハの研磨装置及び研磨方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013161922A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020131330A (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-31 | 株式会社荏原製作所 | 研磨装置および研磨方法 |
-
2012
- 2012-02-03 JP JP2012022130A patent/JP2013161922A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020131330A (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-31 | 株式会社荏原製作所 | 研磨装置および研磨方法 |
JP7260322B2 (ja) | 2019-02-18 | 2023-04-18 | 株式会社荏原製作所 | 研磨装置および研磨方法 |
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