JP2013161914A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾いた状態で回路基板に実装されることを抑制できる電子部品を提供することである。
【解決手段】第1のランド及び第2のランドを有する回路基板上に実装される電子部品10a。積層体12は、実装面S10を有している。外部電極14aは、第1のランドと接合される複数の接合部15a,15bと導通部13aを有しており、実装面S10に設けられている。外部電極14bは、第2のランドと接合され、かつ、外部電極14aとy軸方向に並んでおり、さらに、実装面S10に設けられている。接合部15a,15bは、x軸方向に並んでいる。導通部13aの線幅w2は、y軸方向における各接合部15a,15bの幅w1,w3よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板に実装される電子部品に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の積層コイル部品が知られている。該積層コイル部品では、セラミック積層体の同一の面(以下、実装面と称す)に二つの外部電極が設けられている。外部電極は、セラミック積層体の実装面以外の面には折り返して形成されていない。以上のような電子部品によれば、外部電極が実装面にのみ設けられているので、電子部品が回路基板上にはんだ付けにより実装される際に、はんだがセラミック積層体の実装面以外の面に付着しない。そのため、はんだは、セラミック積層体からはみ出して側方に広がることがない。その結果、電子部品を狭い領域に実装することが可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載の電子部品は、以下に説明するように、傾いた状態で回路基板に実装されるおそれがある。より詳細には、特許文献1に記載の電子部品は、はんだが塗布された回路基板上に配置される。はんだが加熱により液状化され、液状化したはんだの表面張力により、電子部品は回路基板に吸着される。その後に、はんだが硬化することよって、電子部品が回路基板上に実装される。電子部品の実装過程において、液状化したはんだは、実装面の外部電極上を容易に移動することできる。これにより、外部電極上においてはんだの厚みが不均一となり、結果として、電子部品が、回路基板上において傾いてしまうおそれがある。すなわち、電子部品が傾いた状態で回路基板に実装されるおそれがある。
特開2005−322743号公報
そこで、本発明の目的は、傾いた状態で回路基板に実装されることを抑制できる電子部品を提供することである。
本発明の一実施形態に係る電子部品は、第1のランド及び第2のランドを有する回路基板上に実装される電子部品であって、実装面を有する本体と、前記第1のランドと接合される複数の第1の接合部、及び、該複数の第1の接合部を接続する第1の導通部を有する第1の外部電極であって、前記実装面に設けられている第1の外部電極と、前記第2のランドと接合され、かつ、前記第1の外部電極と所定方向に並んでおり、前記実装面に設けられている第2の外部電極と、を備えており、前記複数の第1の接合部は、前記所定方向に直交する方向に並んでおり、前記第1の導通部の線幅は、前記所定方向における前記各第1の接合部の幅の最大値よりも小さいこと、を特徴とする。
本発明によれば、傾いた状態で回路基板に実装されることを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る電子部品の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品をz軸方向から平面視した図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 電子部品及び回路基板をz軸方向から透視した図である。 第1の変形例に係る電子部品をz軸方向から平面視した図である。 第2の変形例に係る電子部品をz軸方向から平面視した図である。 第3の変形例に係る電子部品をz軸方向から平面視した図である。 第4の変形例に係る電子部品をz軸方向から平面視した図である。 第5の変形例に係る電子部品をz軸方向から平面視した図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
(電子部品の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品10aの外観斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る電子部品10aをz軸方向から平面視した図である。図3は、本発明の一実施形態に係る電子部品10aの積層体12の分解斜視図である。以下、電子部品10aの積層方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときに、電子部品10aの短辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10の長辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
電子部品10aは、図1ないし図3に示すように、積層体(本体)12、外部電極14(14a,14b)、コイルL、接続導体20(20a〜20k)及びビアホール導体v1〜v13を備えている。
積層体12は、直方体状をなしており、コイルLを内蔵している。以下では、積層体12のz軸方向の正方向側の面を実装面S10と定義する。
積層体12は、図3に示すように、絶縁体層16(16a〜16l)がz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に並ぶように積層されることにより構成されている。絶縁体層16はそれぞれ、長方形状をなしており、磁性体材料により作製されている。以下では、絶縁体層16のz軸方向の正方向側の面を表面と称し、絶縁体層16のz軸方向の負方向側の面を裏面と称す。
コイルLは、図3に示すように、コイル導体18(18a〜18d)及びビアホール導体v14〜v16により構成されている。コイルLは、z軸方向に延在する軸を有しており、時計回り方向に旋廻しながらz軸方向の正方向側から負方向側に向かって進行する螺旋状をなしている。
コイル導体18a〜18dはそれぞれ、図3に示すように、絶縁体層16f〜16iの表面上に設けられている。コイル導体18a〜18dはそれぞれ、導電性材料からなり、要所で折曲がった形状に形成されている。また、コイル導体18a〜18cは一周分の長さを有しており、コイル導体18dは半周分の長さを有している。以下では,コイル導体18a〜18dにおいて、時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
ビアホール導体v14〜v16は、絶縁体層16f〜16hをz軸方向に貫通している。ビアホール導体v14は、コイル導体18aの下流端とコイル導体18bの上流端とを接続している。ビアホール導体v15は、コイル導体18bの下流端とコイル導体18cの上流端とを接続している。ビアホール導体v16は、コイル導体18cの下流端とコイル導体18dの上流端とを接続している。
外部電極14a,14bは、図1及び図2に示すように、積層体12の実装面S10においてy軸方向に並ぶように設けられている。なお、外部電極14a,14bは、積層体12の実装面S10にのみ設けられており、x軸方向の両側の側面及びy軸方向の両端の端面には設けられていない。
外部電極14aは、接合部15a,15b及び導通部13aを有している。接合部15a,15bは、長方形状の導体であり、実装面S10のy軸方向の正方向側の短辺に沿ってx軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並んでいる。さらに、接合部15a,15bは等しい面積を有している。また、接合部15aと接合部15bとは、y軸方向に延在するスリットG1を挟んで対向している。スリットG1は、外部電極14aにおいてx軸方向の中央に位置している。これにより、接合部15a,15bは、図2に示すように、y軸方向に平行な直線であって、実装面S10の対角線の交点を通過する直線Aに関して、線対称な構造をなしている。
導通部13aは、接合部15aと接合部15bとを接続している。導通部13aは、線状の導体であって、スリットG1のy軸方向の負方向側に設けられている。図2に示すように、導通部13aのy軸方向の幅(線幅)w2は、接合部15aのy軸方向の幅w1及び接合部15bのy軸方向の幅w3よりも小さい。
外部電極14bは、外部電極14aよりもy軸方向の負方向側に設けられている。外部電極14bは、接合部15c,15d及び導通部13bを有している。接合部15c,15dは、長方形状の導体であり、実装面S10のy軸方向の負方向側の短辺に沿ってx軸方向の負方向から正方向へとこの順に並んでいる。さらに、接合部15c,15dは等しい面積を有している。また、接合部15cと接合部15dとは、y軸方向に延在するスリットG2を挟んで対向している。スリットG2は、外部電極14bにおいてx軸方向の中央に位置している。これにより、接合部15c,15dは、図2に示すように、y軸方向に平行な直線であって、直線Aに関して、線対称な構造をなしている。
導通部13bは、接合部15cと接合部15dとを接続している。導通部13bは、線状の導体であって、スリットG2のy軸方向の正方向側に設けられている。図2に示すように、導通部13bのy軸方向の幅(線幅)w5は、接合部15cのy軸方向の幅w4及び接合部15dのy軸方向の幅w6よりも小さい。
ビアホール導体v1〜v8はそれぞれ、図3に示すように、絶縁体層16a〜16hをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより一本のビアホール導体を構成している。また、ビアホール導体v1〜v8は、外部電極14aの接合部15aとコイル導体18dの下流端とを、接続導体20a〜20gを介して接続している。
ビアホール導体v9〜v13はそれぞれ、図3に示すように、絶縁体層16a〜16eをz軸方向に貫通しており、互いに接続されることにより一本のビアホール導体を構成している。また、ビアホール導体v9〜v13は、外部電極14bの接合部15dとコイル導体18aの上流端とを、接続導体20h〜20kを介して接続している。
以上のように構成された電子部品10aは、回路基板上に実装される。以下に、電子部品10aの回路基板への実装について図面を参照しながら説明する。図4は、電子部品10a及び回路基板100をz軸方向から透視した図である。
図4に示すように、回路基板100は、基板本体101及びランド102(102a,102b)を有している。基板本体101は、例えば、多層配線基板である。ランド102は、基板本体101の主面上に設けられている外部接続用の電極である。
電子部品10aが回路基板100に実装される際には、実装面S10と回路基板100とが対向する。そして、外部電極14a(接合部15a,15b)は、ランド102aにはんだにより接合される。外部電極14b(接合部15c,15d)は、ランド102bにはんだにより接合される。
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10aの製造方法について図面を参照しながら説明する。なお、以下では、複数の電子部品10aを同時に作成する際の電子部品10aの製造方法について説明する。
まず、図3の絶縁体層16となるべきセラミックグリーンシートを準備する。具体的には、酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化銅(CuO)及び酸化ニッケル(NiO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤剤、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、絶縁体層16となるべきセラミックグリーンシートを作製する。
次に、図3に示すように、絶縁体層16a〜16hとなるべきセラミックグリーンシートのそれぞれに、ビアホール導体v1〜v16を形成する。具体的には、絶縁体層16a〜16hとなるべきセラミックグリーンシートにレーザビームを照射してビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、図3に示すように、絶縁体層16a〜16iとなるべきセラミックグリーンシートの表面上に、外部電極14a,14bとなるべき下地電極、コイル導体18a〜18d及び接続導体20a〜20kを形成する。具体的には、絶縁体層16f〜16iとなるべきセラミックグリーンシートの表面上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、外部電極14a,14bとなるべき下地電極、コイル導体18a〜18d及び接続導体20a〜20kを形成する。なお、外部電極14a,14bとなるべき下地電極、コイル導体18a〜18d及び接続導体20a〜20kを形成する工程とビアホールに対して導電性ペーストを充填する工程とは、同じ工程において行われてもよい。
次に、図3に示すように、絶縁体層16a〜16lとなるべきセラミックグリーンシートをこの順に並ぶように積層・圧着して、未焼成のマザー積層体を得る。その後、未焼成のマザー積層体を静水圧プレスなどにより加圧して本圧着を行う。
次に、マザー積層体をカット刃により所定寸法の積層体12にカットする。その後、未焼成の積層体12に、脱バインダー処理及び焼成を施す。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、800℃〜900℃で2.5時間の条件で行う。
次に、実装面S10の下地電極に対してめっき工法により、Ni/Snめっきを施して、外部電極14を形成する。以上の工程により、図1に示すような電子部品10aが完成する。
(効果)
以上のような電子部品10aによれば、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装されることを抑制できる。より詳細には、外部電極14aは、接合部15a,15b及び導通部13aを有している。導通部13aの線幅w2は、接合部15a,15bのy軸方向の幅w1,w3より小さい。そのため、電子部品10aが実装される際、接合部15a,15b間において、液状化したはんだの移動が妨げられる。これにより、接合部15a,15b間で、はんだが移動して、はんだの厚みが不均一になることが抑制される。その結果、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装されることが抑制される。
また、接合部15a,15bの面積が略等しいことにより、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装されることが、さらに抑制される。より詳細には、例えば、接合部15aの面積が,接合部15bの面積よりも著しく大きい場合を想定する。この場合、接合部15aにおいて、液状化したはんだの厚みが不均一になるおそれがある。結果として、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装される。しかしながら、電子部品10aにおいては、接合部15a,15bの面積は略等しいため、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装されることが抑制される。
更に、接合部15a,15bは、y軸方向に平行な直線であって、実装面S10の対角線の交点を通過する直線Aに関して線対称な構造をなしている。これにより、接合部15aをランド102aに吸着するはんだの表面張力と、接合部15bをランド102aに吸着するはんだの表面張力とが略等しくなる。その結果、電子部品10aにおいて、直線Aを中心として回転するモーメントが打ち消されて0に近づく。よって、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装されることが、より一層抑制される。
外部電極14bは、接合部15c,15d及び導通部13bを有している。接合部15c、15d及び13bの位置関係、形状及び面積は、外部電極14aの接合部15a,15b及び導通部13aにおける位置関係、形状及び面積と同様である。よって、外部電極14bも、外部電極14aと同様に、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装されることを抑制できる。
電子部品10aによれば、その製造工程を簡略化できる。より詳細には、電子部品10aでは、電子部品10aが傾いた状態で回路基板100に実装されることを抑制するために、外部電極14aが接合部15a,15bを有している。外部電極14aにおいて、コイルLは接合部15aのみと接続されているので、コイルLと接合部15bとを電気的に接続するために、接合部15aと接合部15bとを互いに接続する必要がある。接合部15aと接合部15bとを接続する方法としては、例えば、積層体12内に接合部15aと接合部15bとを接続するための導体層及びビアホール導体を設けることが挙げられる。ただし、この場合には、導体層及びビアホール導体を形成する必要があり、製造工程が複雑になる。
そこで、電子部品10aでは、接合部15aと接合部15bとは、実装面S10に設けられている導通部13aにより接続されている。導通部13aは、接合部15a,15bと同じ工程により形成される。そのため、導体層及びビアホール導体を形成するよりも、導通部13aを形成する方が容易である。以上より、電子部品10aの製造工程を簡略化できる。
また、電子部品10aでは、導通部13aが設けられているので、接合部15aと接合部15bとを接続するための導体層及びビアホール導体が積層体12内に設けられなくてもよい。これにより、電子部品10aでは、積層体12内のスペースを有効利用することが可能となる。
本願発明者は、電子部品10aが奏する効果をより明確にするために、以下に示す実験を行った。より詳細には、第1のサンプルとして、電子部品10aを作製した。第2のサンプルとして、2つの接合部15a,15b及び導通部13aを有さない電子部品であって、1つの接合部からなる長方形状の外部電極を有する電子部品を作製した。そして、1000個の第1のサンプル及び第2のサンプルにおいて、実装時の傾きが発生したサンプルの個数を調べた。以下に、実験結果を示す。
第1のサンプル:0個/1000個
第2のサンプル:400個/1000個
以上のように、電子部品10aによれば、実装時の傾きの発生を抑制できることが分かる。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る電子部品10bについて図面を参照しながら説明する。図5は、第1の変形例に係る電子部品10bをz軸方向から平面視した図である。
電子部品10aと電子部品10bとの相違点は、導通部13a,13bの位置である。その他の点については、電子部品10aと電子部品10bとでは相違しないので、説明を省略する。なお、電子部品10bにおける導通部を導通部13a’,13b’とする。また、電子部品10bをあらわす図5において、電子部品10aと同様の構成については、電子部品10aと同じ符号を付した。
図5に示すように、導通部13a’は、接合部15aにおけるx軸方向の正方向側の辺の中央と、接合部15bにおけるx軸方向の負方向側の辺の中央とを接続している。また、導通部13b’は、接合部15cにおけるx軸方向の正方向側の辺の中央と、接合部15dにおけるx軸方向の負方向側の辺の中央とを接続している。
以上のように構成された電子部品10bによっても、電子部品10aと同じように、電子部品10bが傾いた状態で回路基板100に実装されることを抑制できる。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る電子部品10cについて図面を参照しながら説明する。図6は、第2の変形例に係る電子部品10cをz軸方向から平面視した図である。
電子部品10aと電子部品10cとの相違点は、導通部13a,13bの位置である。その他の点については、電子部品10aと電子部品10cとでは相違しないので、説明を省略する。なお、電子部品10cにおける導通部を導通部13a’’,13b’’とする。また、電子部品10cをあらわす図6において、電子部品10aと同様の構成については、電子部品10aと同じ符号を付した。
導通部13a’’は、スリットG1のy軸方向の負方向側に設けられている。さらに、導通部13a’’は、接合部15aにおけるy軸方向の負方向側であってx軸方向の正方向側の角と、接合部15bにおけるy軸方向の負方向側であってx軸方向の負方向の角とを接続している。更に、導通部13a’’は、接合部15a,15bよりもy軸方向の負方向側に突出している。これにより、実装面S10をz軸方向から平面視したときに、導通部13a’’の一部はランド102aと重ならない領域に設けられている。導通部13b’’は、スリットG2のy軸方向の正方向側に設けられている。さらに、導通部13b’’は、接合部15cのy軸方向の正方向側であってx軸方向の正方向側の角と、15dのy軸方向の正方向側であってx軸方向の負方向側の角とを接続している。更に、導通部13b’’は、接合部15c,15dよりもy軸方向の正方向側に突出している。これにより、実装面S10をz軸方向から平面視したときに、導通部13b’’の一部はランド102bと重ならない領域に設けられている。
以上のように構成された電子部品10cでは、該電子部品10cが回路基板100に実装される際、電子部品10cが傾いた状態で回路基板100に実装されることをより効果的に抑制できる。より詳細には、実装面S10をz軸方向から平面視したときに、導通部13a’’の一部は、ランド102aと重ならない領域に設けられている。よって、電子部品10cを実装する際に、導通部13a’’の一部は、はんだと接触しづらくなる。結果として、電子部品10cを実装する際に、接合部15a,15b間において、液状化したはんだの移動がより効果的に妨げられる。これにより、接合部15a,15b間で、はんだが移動して、はんだの厚みが不均一になることが抑制される。その結果、電子部品10cが傾いた状態で回路基板100に実装されることがさらに抑制される。
(第3の変形例)
以下に、第3の変形例に係る電子部品10dについて図面を参照しながら説明する。図7は、第3の変形例に係る電子部品10dをz軸方向から平面視した図である。
電子部品10aと電子部品10dとの相違点は、外部電極14a,14bの構成である。その他の点については、電子部品10aと電子部品10dとでは相違しないので、説明を省略する。また、電子部品10dをあらわす図7において、電子部品10aと同様の構成については、電子部品10aと同じ符号を付した。
電子部品10dでは、外部電極14aは、接合部15e,15f,15g及び導通部13c,13dを有している。接合部15e,15f,15gは、長方形状の導体であり、実装面S10のy軸方向の正方向側の短辺に沿ってx軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並んでいる。また、さらに、接合部15e,15f,15gは、それぞれ等しい面積を有している。ここで、接合部15eと15fとは、y軸方向に延在するスリットG3を挟んで対向している。スリットG3は、外部電極14aにおいてy軸に平行である。さらに、スリットG3は、実装面S10のx軸に平行な短辺を3等分する2つの直線B,Cのうち、x軸方向の負方向側の直線B上に位置している。また、接合部15fと15gとは、y軸方向に延在するスリットG4を挟んで対向している。スリットG4は、外部電極14aにおいてy軸に平行である。さらに、スリットG4は、実装面S10のy軸方向の正方向側の短辺を3等分する2つの直線B,Cのうち、x軸方向の正方向側域の直線C上に位置している。
導通部13c,13dは、線状の導体である。導通部13cは、接合部15eと接合部15fとを接続しており、スリットG3のy軸方向の負方向側に設けられている。図7に示すように、導通部13cのy軸方向の幅(線幅)w8は、接合部15eのy軸方向の幅w7及び接合部15fのy軸方向の幅w9よりも小さい。また、導通部13dは、接合部15fと接合部15gとを接続しており、スリットG4のy軸方向の負方向側に設けられている。図7に示すように、導通部13dのy軸方向の幅(線幅)w10は、接合部15fのy軸方向の幅w9及び接合部15gのy軸方向の幅w11よりも小さい。
なお、外部電極14bは、外部電極14aと同様の構造であるため、説明を省略する。
以上のように構成された電子部品10dも、電子部品10aと同じように、傾いた状態で回路基板100に実装されることを抑制できる。
(第4の変形例)
以下に、第4の変形例に係る電子部品10eについて図面を参照しながら説明する。図8は、第4の変形例に係る電子部品10eをz軸方向から平面視した図である。
電子部品10dと電子部品10eとの相違点は、電子部品10dの導通部13d,13eの位置を変更したものである。その他の点については、電子部品10dと電子部品10eとでは相違しないので、説明を省略する。なお、電子部品10eにおいて、電子部品10dの導通部13d,13eに相当する導通部を導通部13d’,13e’とする。また電子部品10eをあらわす図8において、電子部品10dと同様の構成については、電子部品10dと同じ符号を付した。
導通部13d’は、接合部15fと接合部15gとを接続しており、スリットG4のy軸方向の正方向側に設けられている。また、導通部13e’は、接合部15hと接合部15iとを接続しており、スリットG5のy軸方向の負方向側に設けられている。
以上のように構成された電子部品10eも、電子部品10dと同じように、傾いた状態で回路基板100に実装されることを抑制できる。
(第5の変形例)
以下に、第5の変形例に係る電子部品10fについて図面を参照しながら説明する。図9は、第5の変形例に係る電子部品10fをz軸方向から平面視した図である。
電子部品10aと電子部品10fとの相違点は、外部電極14a,14bの構成である。その他の点については、電子部品10aと電子部品10fとでは相違しないので、説明を省略する。また、電子部品10fをあらわす図9において、電子部品10aと同様の構成については、電子部品10aと同じ符号を付した。
電子部品10fにおける外部電極14aは、4つの接合部15k,15l,15m,15n及び3つの導通部13g,13h,13iを有している。すなわち、電子部品10aから電子部品10fへの変更点は、電子部品10dの場合と略同様に、接合部及び導通部の数が電子部品10aに対して増加したことである。
外部電極14bは、外部電極14aと同様の構造であるため、説明を省略する。
以上のように構成された電子部品10fも、電子部品10aと同じように、傾いた状態で回路基板100に実装されることを抑制できる。
(その他の実施形態)
なお、本発明に係る電子部品は、前記実施形態に係る電子部品10a〜10fに限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10a〜10fは、コイルLを内蔵するとしたが、コイルL以外の回路素子を内蔵していてもよい。コイルL以外の回路素子としては、例えば、コンデンサが挙げられる。
また、接合部15の形状は長方形状に限らない。ただし、接合部15の形状が長方形以外の形状である場合には、導通部13の線幅(y軸方向の幅)は、該導通部13が接続している2つの接合部15のy軸方向の幅の最大値のそれぞれよりも小さい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、電子部品が傾いた状態で回路基板に実装されることを抑制できる点において優れている。
G1〜G12 スリット
L コイル
S10 実装面
10a〜10f 電子部品
12 積層体
13a〜13l 導通部
14a,14b 外部電極
15a〜15r 接合部
16a〜16l 絶縁体層
18a〜18d コイル導体

Claims (6)

  1. 第1のランド及び第2のランドを有する回路基板上に実装される電子部品であって、
    実装面を有する本体と、
    前記第1のランドと接合される複数の第1の接合部、及び、該複数の第1の接合部を接続する第1の導通部を有する第1の外部電極であって、前記実装面に設けられている第1の外部電極と、
    前記第2のランドと接合され、かつ、前記第1の外部電極と所定方向に並んでおり、前記実装面に設けられている第2の外部電極と、
    を備えており、
    前記複数の第1の接合部は、前記所定方向に直交する方向に並んでおり、
    前記第1の導通部の線幅は、前記所定方向における前記各第1の接合部の幅の最大値よりも小さいこと、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記複数の第1の接合部の面積はそれぞれ、略等しいこと、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記複数の第1の接合部はそれぞれ、前記所定方向に平行な直線に関して線対称な構造をなしていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記第1の導通部の少なくとも一部は、前記実装面の法線方向から平面視したときに第1のランドと重ならない領域に設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記第1の接合部は、前記所定方向に延在するスリットを挟んで対向していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記第2の外部電極は、前記第2のランドと接合される複数の第2の接合部、及び、該複数の第2の接合部を接続する第2の導通部を有しており、
    前記複数の第2の接合部は、前記所定方向に直交する方向に並んでおり、
    前記第2の導通部の線幅は、前記所定方向における前記各第2の接合部の幅の最大値よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016086066A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 株式会社村田製作所 電子部品、回路モジュール及び回路基板
JP2018190828A (ja) * 2017-05-03 2018-11-29 Tdk株式会社 コイル部品

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