JP2013160263A - ころ軸受用溶接保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】モーメント荷重が溶接ビートに集中してかからないようにして、溶接部で分断しにくい軸受用溶接保持器を提供する。
【解決手段】環状をなし円周方向にころ収納用のポケット孔20を複数設けた帯状鋼板11からなり、ポケット孔20は円周方向両側で隣り合う一対の柱部21と軸方向両側で対向する一対の環状部22、23とが囲む空間により構成され、帯状鋼板11の円周方向の両端部を、一対の環状部22、23に設け、一対の環状部22、23の両端部間に突合せ溶接部24、25を設けたころ軸受用溶接保持器であって、突合せ溶接部24、25の帯状鋼板円周方向両側の一対の柱部21に対応する位置で一対の環状部22、23に、帯状鋼板11の軸方向両側の端面から柱部に向けて切欠きを形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、針状ころ軸受用溶接保持器などのころ軸受用溶接保持器に関する。
従来の溶接保持器は、例えば図5に示すものがある(特許文献1)。100は帯状鋼板、101はポケット孔、102はポケット孔101の円周方向両側の柱部、106、107はポケット孔101の軸方向両側の環状部、108、109は溶接部、110、111は溶接ビードである。
この溶接保持器は、幅が一定で所定の長さに切断した帯状鋼板100を環状に丸めて作られる。溶接保持器は、円周方向に複数の転動体収納用のポケット孔101を有し、各ポケット孔101は、円周方向両側で隣り合う一対の柱部102と、軸方向両側で対向する一対の環状部106、107が取り囲む空間により構成される。帯状鋼板100の両端を、一対の環状部106、107に設け、一対の環状部106、107の両端部を突合せ溶接することによって前記両端部間に溶接部108、109が形成されている。
溶接保持器の軸方向において、溶接部108、109の両側に三角形状の開先120、121を設け、溶接部108、109より軸方向両側へ突出する溶接ビート110、111を、前記開先120、121内に収納させている。
こうして作られた溶接保持器の各ポケット孔101へころを収容し、ころとともに溶接保持器を外輪および内輪間へ組み込み、内輪を回転させると、軸受のラジアル荷重がかかるところに向けて、ころの進み遅れが発生し、ラジアル荷重がかかるところを通過すると、ころの進み過ぎが発生する。また、ころの傾きが発生するので、一対の環状部の一方に引っ張り荷重が作用し、結果としてモーメント荷重が作用する。このモーメント荷重が溶接ビート110、111の一方に集中し、溶接部108、109の一方で保持器が分断される可能性がある。
特開2006−64043号公報
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、モーメント荷重が溶接ビートに集中してかからないようにして、溶接部で分断しにくい軸受用溶接保持器を提供する。
請求項1に記載の発明は、環状をなし円周方向にころ収納用のポケット孔を複数設けた帯状鋼板からなり、前記ポケット孔は円周方向両側で隣り合う一対の柱部と軸方向両側で対向する一対の環状部とが囲む空間により構成され、前記帯状鋼板の円周方向の両端部を、前記一対の環状部に設け、前記一対の環状部の両端部間に突合せ溶接部を設けたころ軸受用溶接保持器であって、前記突合せ溶接部の帯状鋼板円周方向両側の前記一対の柱部に対応する位置で前記一対の環状部に、前記帯状鋼板の軸方向両側の端面から前記柱部に向けて切欠きを形成したことを特徴するものである。
本発明によれば、切欠きによって、柱部に対応する位置にある環状部の剛性が低下し、環状部が柱部に対応する位置で柔軟性を持つので、ここでモーメント荷重を吸収することができる。よって、溶接ビートにかかるモーメント荷重が低下し、溶接部での保持器の分断を防ぐことができる。
本発明の一実施形態におけるころ軸受用溶接保持器の斜視図である。 本発明の一実施形態におけるころ軸受用溶接保持器の展開平面図である。 本発明の他の実施形態におけるころ軸受用溶接保持器の斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態におけるころ軸受用溶接保持器の展開平面図である。 従来のころ軸受用溶接保持器の展開平面図である。
本発明の一実施形態について、図1および図2を参酌しつつ説明する。図1はころ軸受用溶接保持器の斜視図であり、図2はころ軸受用溶接保持器の展開平面図である。
図1および図2において、10はころ軸受用溶接保持器全体を示す。11は帯状鋼板、20はポケット孔、21はポケット孔20の円周方向両側の柱部、22、23はポケット孔20の軸方向両側の環状部、24、25は溶接部である。
溶接保持器10は、円周方向に複数のポケット孔20を有する一枚の帯状鋼板11を環状に丸め、この円周方向の両端部を突合せ溶接して構成されている。各ポケット孔20は、円周方向両側の柱部21によって円周方向に仕切られている。帯状鋼板11の両端部は、環状部22、23に設けられ、環状部22、23の両端部間に突合せ溶接部24、25が設けられている。
ポケット孔20は、円周方向両側の柱部21と軸方向両側の環状部22、23とで囲まれた平面視矩形形状(図2)をなしている。柱部21は円周方向に一定幅で軸方向に延びる部分であり、環状部22、23は軸方向に一定幅で円周方向に延びる部分である。
溶接保持器10は、幅が一定で所定長さに切断した帯状鋼板11を円周方向に環状に丸めて作られ、円周方向の両端部が突合せ溶接されるものであり、その両端部が突合せ溶接されて溶接部24、25が形成される。これら溶接部24、25は、環状部22、23でしかもポケット孔20の円周方向の中間に設けられている。溶接部24、25は、帯状鋼板11の板厚分だけ、しかも環状部22、23と同じ幅分だけ、帯状鋼板11を溶かした部分である。
溶接部24、25の溶接保持器軸方向両側には、突合せ溶接したときにはみ出た溶接ビード24a、25aが形成されている。溶接ビード24a、25aは、溶接部24、25の両側面を塞ぐような形で設けられる。すなわち、溶接ビード24a、25aは、溶接部24、25の円周方向の幅より大きめの幅でもって帯状鋼板11の板厚方向に貫通して設けられている。溶接ビード24a、25aは、溶接保持器10の外周面と平行な面で断面したとき、断面半円形状の肉盛である。
溶接部24、25の溶接保持器円周方向両側の柱部21に対応する位置にある環状部22、23に、溶接保持器10の両端面から前記柱部21へ向けて切欠き22a、23aが形成されている。切欠き22a、23aは、溶接保持器10の外径側から見て三角形状を有し、帯状鋼板11の板厚分だけ溶接保持器10の径方向に形成されている。切欠き22a、23aは、三角形の底辺が溶接保持器10の両端面側、三角形の頂角が柱部21側となるように形成され、切欠き22a、23aの三角形の大きさは、溶接ビート24a、25aよりも大きい。すなわち、柱部21から溶接保持器10の両端面に向けて、幅が漸増するように切欠き22a、23aが形成されている。この切欠き22a、23aによって柱部21に対応する位置にある環状部22、23は、剛性が低下して柔軟性を有する。
次に溶接保持器10の製造方法を説明する。帯状鋼板11にプレス加工を施し、溶接保持器10の展開平面を作る。帯状鋼板11の材料としては、例えば、成形性に優れたSPCCからなるフープ材を用いることができる。
溶接保持器10の展開平面を作るのに、打ち抜きプレス金型が使用され、打ち抜きプレス金型によって、複数のポケット孔20、帯状鋼板11の両端部(環状部22、23の両端部)が同時に成形される。すなわち、材料の打ち抜きと材料の切断が同時に行われる。
この後、帯状鋼板11を折り曲げプレス金型にセットし、折り曲げプレス金型によって、帯状鋼板11は環状に折り曲げ成形される。この結果、環状部22、23の両端部が互いに接触する。環状部22、23の両端部に図略の電極をそれぞれ接触させ、電流を流す。電流が両端部間を流れるときの抵抗熱によって両端部間が溶け、かかる状態で円周方向に突合せ荷重をかけることによって両端部が一体化する。
帯状鋼板11の両端部(環状部22、23の両端部)が溶け込むので、帯状鋼板11は、溶接前においては、その両端部に溶接しろを必要とする。そのため、帯状鋼板11は、実際の溶接保持器の円周方向長さよりも溶接しろ分だけ長く切断されている。帯状鋼板11は、その両端部が突合わされて溶接される結果、溶接後においては、帯状鋼板11の円周方向の長さは、その溶接部を含めて規定の円周方向長さとなる。
前記突合せ溶接により溶けた材料は、帯状鋼板11の板厚方向および幅方向にはみ出す。幅方向にはみ出すことによって、溶接保持器10の軸方向両側面に溶接ビード24a、25aが形成される。この溶接ビード24a、25aは、溶接保持器10の円周方向の幅を持って、帯状鋼板11の板厚方向の全厚さに渡って形成される。溶接ビード24a、25aは、溶接保持器10の外周面と平行な面で断面したときに、断面半円形状の肉盛である。帯状鋼板11の板厚方向にはみ出た肉盛は、グラインダー等で除去される。溶接方法は、上記以外の公知の溶接方法でも実施することができる。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、図1および図2に示すように、環状部22、23に開先を設けずに溶接保持器10の両端面あるいはポケット孔20の内周面より溶接ビード24a、25aを突出させた。他の実施形態として、図3に示すように、溶接部26、27の溶接保持器軸方向両側で環状部22、23に三角形状の開先22b、23bを形成しても良い。開先22b、23b内に溶接ビード26a、27aが保持され、溶接保持器10の端面からの溶接ビード26a、27aのはみ出し、あるいはポケット孔20の内周面からの溶接ビード26a、27aのはみ出しが無いか、少なくなり、ころ等との干渉が無くなるメリットがある。開先22b、23bを設けるとこの部分における環状部22、23の剛性が低下してモーメント荷重が集中しやすいので、切欠き22a、23bを開先22b、23bよりも大きく形成して、切欠き22a、23aにモーメント荷重が集中するようにする。また、図1の切欠き22a、23aよりも図3の切欠き22a、23aを大きくする。上述した以外の部位は、図1の実施形態と同様であるので、同じ番号を付与して説明は省略する。
上述した実施形態は、図1および図2に示すように、溶接保持器10の軸方向両側で、しかも溶接部24、25を挟んで溶接保持器10の円周方向両側で、環状部22、23に切欠き22a、23aを形成した。さらに他の実施形態として、図4に示すように、溶接保持器30の軸方向両側で、環状部42、43に溶接保持器30の円周方向に連続して切欠き42a、43aを形成しても良い。切欠き42a、43a間が山となり、この山のところに溶接部44、45が来るように、しかも、柱部21に対応する位置に切欠き42a、43aが来るように、環状部42、43に切欠き42a、43aを形成する。溶接保持器30の円周方向に切欠き42a、43aを連続して形成したことによって、環状部42、43自体が柔軟性を持ち、モーメント荷重を環状部42、43の全体で受け止めることができる。よって、溶接部44、45にかかるモーメント荷重は、上述した実施形態よりもかなり小さくなるが、切欠き42a、43aの加工コストが増大する。上述した以外の部位は、図1の実施形態と同様であるので、同じ番号を付与して説明は省略する。
上述した実施形態は、溶接保持器10の外径側から見て、三角形状となるように切欠き22a、23aを形成した。さらなる他の実施形態として、半円形状となるように切欠き22a、23aを形成しても良い。この場合、柱部21側から溶接保持器10の両端面に向けて切欠き22a、23a幅が広がるように形成する。
上述した溶接保持器10は、針状ころ軸受用溶接保持器に限らず、円筒ころ軸受用溶接保持器にも適用できる。
10:溶接保持器、11:帯状鋼板、20:ポケット孔、21:柱部、22:環状部、22a:切欠き、23:環状部、23a:切欠き、24:溶接部、24a:溶接ビード、25:溶接部、25a:溶接ビード

Claims (1)

  1. 環状をなし円周方向にころ収納用のポケット孔を複数設けた帯状鋼板からなり、前記ポケット孔は円周方向両側で隣り合う一対の柱部と軸方向両側で対向する一対の環状部とが囲む空間により構成され、前記帯状鋼板の円周方向の両端部を、前記一対の環状部に設け、前記一対の環状部の両端部間に突合せ溶接部を設けたころ軸受用溶接保持器であって、前記突合せ溶接部の帯状鋼板円周方向両側の前記一対の柱部に対応する位置で前記一対の環状部に、前記帯状鋼板の軸方向両側の端面から前記柱部に向けて切欠きを形成したことを特徴とするころ軸受用溶接保持器。
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