JP2013160095A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出退機構の出退部材の嵌合凹部からの解除と、出退部材の嵌合凹部への嵌合と行う弁開閉時期制御装置を簡便に構成する。
【解決手段】外部ロータと内部ロータ20との相対回転位相を規制する出退機構Lとしてロックピン31と嵌合凹部32とを備え、ロックピン31に引退方向に油圧を作用させる第1受圧面T1と第2受圧面T2とをロックピン31に形成し、ロックピン31に延出方向に油圧を作用させる付勢受圧面Qを形成する。ロック解除時には進角油路25から分岐した独立解除油路36の作動油の油圧を第1受圧面T1と第2受圧面T2とに独立して作用させ、ロックピン31をロック状態に切り換える際には、遅角油路26から分岐したロック作動油路37の作動油の油圧を付勢受圧面Qに独立して作用させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、弁開閉時期制御装置に関し、詳しくは、内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転部材と、これと同軸上に配置され内燃機関の弁開閉用のカムシャフトと一体回転する従動側回転部材とが、夫々の相対回転位相が変更自在となるように備えられ、相対回転位相の変化を規制するロックピン等の出退部材を有した出退機構を制御する技術の改良に関する。
上記のように構成された弁開閉時期制御装置として特許文献1には、駆動側回転部材(文献ではハウジング)の内部に従動側回転部材(文献ではベーンロータ)を相対回転自在に嵌め込んだ構成が示されている。この特許文献1では、駆動側回転部材に形成された複数の仕切壁の中間位置に従動側回転部材に形成された複数の羽根部を配置することで羽根部を挟む位置に進角室と遅角室とを形成し、羽根部の1つに出退機構(文献ではロック機構)を備えている。この出退機構は、羽根部に形成されたピン孔に進退自在に収容されたロックピンと、ハウジングのフロントカバーに形成されたロック孔と、ロックピンをロック孔の方向に付勢するスプリングとで構成されている。
この特許文献1では、ロックピンの先端部分に進角室からの作動油を供給することによりロックピンのロックを解除する解除油路と、ロックピンの内端部に形成された大径部に遅角室からの作動油を供給することによりロックピンのロックを解除する解除油路とが示されている。
また、弁開閉時期制御装置として特許文献2には、相対回転位相を中間回転位相に保持する出退機構(文献では保持機構)が備えられている。この出退機構は従動側回転部材(文献ではベーンロータ)の2つベーン各々に設けられたロックピン(第1ロックピンと第2ロックピン)と、駆動側回転部材(文献ではハウジング)に連結するスプロケット本体に形成された係合溝(文献では第1係合溝と第2係合溝)と、ロックピンを係合方向に付勢するスプリング(文献では第1スプリングと第2スプリング)とを備えている。
この特許文献2では、ロックピンを収容する空間に対して、作動油の油圧をロックピンに対して係合方向(ロック方向)に付勢する押込用受圧室と、ロックピンを係合の解除方向(ロック解除方向)に作用させる解除用油圧室とが形成されている。この押込用受圧室と、解除用受圧室と、進角室と、遅角室とに対してオイルポンプからの作動油を制御して供給する第1電磁切換弁と第2電磁切換弁とを備えている。
このような構成から、第1電磁切換弁と第2電磁切換弁とを制御することでエンジンの始動時には解除用油圧室に作動油を供給してロック解除を行い、相対回転位相を遅角方向に変化させる。また、エンジンを停止させる際には押込用受圧室に作動油を供給してロック状態にするように制御形態が設定されている。
つまり、弁開閉時期制御装置では、特許文献1や特許文献2にも示されるようにエンジンの始動時には出退機構により駆動側回転部材と従動側回転部材との相対回転位相を、エンジンの始動に適した位相に維持する。
また、特許文献2に記載される構成では、油圧により出退機構を構成する2つのロックピンを所定の順序で抜き方向に作動させてロック解除を行い、油圧の作用によりロックピンをロック方向に作動させることでロック状態に移行させるものである。
特開2003‐328708号公報 特開2009‐299643号公報
例えば、遅角室とロックピンとの間にロック解除用の油路を形成し、遅角室からの作動油の圧力をロックピンに対してロック解除方向に作用させ、嵌合用の凹部から引き抜く構成では次のような不都合を招くこともあった。つまり、遅角室への作動油の供給により遅角室の油圧が上昇してロックピンを凹部から引き抜いた後(ロック解除後)に、相対回転位相が遅角方向に変化し始めた際に遅角室の容積拡大に伴い遅角室の圧力が低下し、ロックピンが再び凹部に嵌合してロック位置に戻ることがあった。特に、凹部が長孔状(回転方向に長い長孔状)に形成される構成では、遅角室の容積拡大に伴う圧力低下により、ロックピンが容易に凹部に嵌り込みロック位置に戻るだけではなく、ロックピンが凹部の開口縁に接触して円滑な相対回転が損なわれることがあった。
更に、前述したものと同様に遅角室とロックピンとの間にロック解除用の油路を形成した構成において、遅角室への作動油の供給で相対回転位相を変化させる際には、ロックピンをロック解除位置に保持する制御も行われる。このように相対回転位相を変化させる場合において、遅角室の圧力が低下した場合にはロックピンの先端が相対回転する部材に接触して円滑な相対回転が損なわれることもあった。このような不都合は進角室とロックピンとの間にロック解除油路を形成し、進角室からの作動油の油圧でロックピンのロックを解除を行う構成においても同様に発生するものであった。
また、例えば、遅角室とロックピンとの間にロック油路を形成し、遅角室からの作動油をロックピンに対してロック方向に作用させロック用の凹部に嵌合させる構成では次のような不都合を招くこともあった。つまり、遅角室への作動油の供給により作動油の油圧が上昇してロックピンを凹部に嵌合させた後に、相対回転位相が遅角方向に変化し始めた際に遅角室の容積拡大に伴い遅角室の圧力が低下し、ロックピンが凹部から抜け出し(ロックが解除され)、ロック状態に移行できないことがあった。このような不都合は進角室とロックピンとの間にロック油路を形成し、進角室からの作動油の油圧でロックピンを凹部に嵌合させる構成においても同様に発生するものであった。
本発明の目的は、出退機構の出退部材の嵌合凹部からの解除と、出退部材の嵌合凹部への嵌合とを行う弁開閉時期制御装置を簡便に構成する点にある。
本発明の特徴は、内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転部材と、前記駆動側回転部材と同軸上に配置され前記内燃機関の弁開閉用のカムシャフトと一体回転する従動側回転部材とを備え、作動油の供給により前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材と相対回転位相を遅角方向に変化させる遅角室と、作動油の供給により前記相対回転位相を進角方向に変化させる進角室とが形成され、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との一方の回転部材に出退自在に支持される出退部材と、他方の回転部材に形成され前記出退部材が嵌合する嵌合凹部と、前記出退部材を延出方向に付勢するスプリングとを備えて前記相対回転位相を所定位相に拘束または所定位相範囲内にて規制する出退機構が構成されると共に、前記進角室と前記遅角室との一方の油室への作動油の供給時に前記出退部材を前記嵌合凹部から抜き出す方向に作動油を供給する解除油路と、前記進角室と前記遅角室との他方の油室への作動油の供給時に前記出退部材を前記嵌合凹部に嵌合させる方向に作動油を供給する作動油路とを備え、前記解除油路と前記作動油路との少なくとも一方が独立した油路として形成されている点にある。
この構成によると、出退部材の嵌合凹部から抜き出す作動を行う際には、一方の油室に供給される作動油が解除油路に供給され、この作動油の油圧により出退部材を嵌合凹部から抜き出す作動が実現する。これとは逆に、出退部材を嵌合凹部に挿入する際には、他方の油室に供給される作動油を作動油路に供給し、この作動油の油圧により出退部材を嵌合凹部の方向に作動させることで出退部材の嵌合凹部への嵌合が実現する。また、解除油路と作動油路との少なくとも一方が独立した油路として形成されているので、出退部材の嵌合凹部からの抜き出し又は嵌合凹部への嵌合を迅速に行える。
この構成では遅角室と進角室との一方に作動油が供給される際に、その作動油の一部が解除油路に供給され、遅角室と進角室との他方に作動油が供給される際に、その作動油の一部が作動油路に供給されるので、遅角室と進角室とを選択して作動油を供給するための単一の制御弁を備えるだけで済み、油路構成が単純となる。
従って、出退機構の出退部材の嵌合凹部からの解除と、出退部材の嵌合凹部への嵌合とを行う開閉時期制御装置が簡便に構成された。
本発明は、前記進角室に作動油を供給する進角油路と、前記遅角室に作動油を供給する遅角油路とが、前記従動側回転部材に形成されると共に、前記解除油路が、前記従動側回転部材の内部において前記進角油路又は前記遅角油路から分岐して形成されても良い。
これによると、進角油路から分岐により形成された油路では進角室の作動油の圧力が上昇する以前に分岐された解除油路に供給される作動油の油圧を上昇させることが可能となり、出退部材の抜き出し方向への作動を迅速に行える。
本発明は、前記進角室に作動油を供給する進角油路と、前記遅角室に作動油を供給する遅角油路とが、前記従動側回転部材に形成されると共に、前記作動油路が、前記従動側回転部材の内部において前記進角油路又は前記遅角油路から分岐して形成されても良い。
これによると、例えば、進角油路から分岐して作動油路を形成した構成では進角室の作動油の圧力が上昇する以前に分岐された作動油路に供給される作動油の油圧を上昇させることが可能となり、相対回転位相を進角方向に変化させた場合に出退部材の挿入方向への作動を迅速に行える。遅角油路から分岐して作動油路を形成した構成では、前述した構成と同様に、相対回転位相を進角方向に変化させる場合に出退部材の挿入方向への作動を迅速に行える。
本発明は、前記出退部材を引退方向に作動油の油圧を作用させる第1受圧面と第2受圧面とが前記出退部材に形成され、前記進角室と前記遅角室との一方の油室からの作動油の油圧を前記第1受圧面に作用させる連通解除油路が形成され、前記進角室と前記遅角室との一方の油室に作動油を供給する油路から分岐した作動油の油圧を前記第2受圧面に作用させる前記解除油路が形成されても良い。
これによると、第1受圧面に連通解除油路からの作動油を供給して出退部材に対して引退方向に油圧を作用させ、第2受圧面に独立解除油路からの作動油を供給して出退部材に引退方向に油圧を作用させることが可能となる。そして、第1受圧面に作用する油圧と第2受圧面に作用する油圧とで出退部材を嵌合凹部から抜き出してロック解除を行える。
第1実施形態の弁開閉時期制御装置の縦断側面図である。 図1のII−II線断面図である。 第1実施形態のロック解除作動を連続的に示す断面図である。 第1実施形態のロック作動を示す断面図である。 第1実施形態の変形例(a)のロック作動油路を示す断側面図である。 第2実施形態の弁開閉時期制御装置の縦断側面図である。 第2実施形態の弁開閉時期制御装置の縦断正面図である。 第2実施形態の規制機構及び拘束機構の構成を示す分解斜視図である。 第2実施形態の内部ロータの斜視図である。 第2実施形態の第3状態を示す平面図である。 第2実施形態の第3状態を示す断面図である。 第2実施形態の第3状態から第2状態への移行を示す平面図である。 第2実施形態の第3状態から第2状態への移行を示す断面図である。 第2実施形態の第2状態から第1状態への移行を示す平面図である。 第2実施形態の第2状態から第1状態への移行を示す断面図である。 第2実施形態の第1状態を示す平面図である。 第2実施形態の第1状態を示す断面図である。 第2実施形態の通常運転時における進角制御を示す平面図である。 第2実施形態の通常運転時における進角制御を示す断面図である。 第2実施形態の通常運転時における遅角制御を示す平面図である。 第2実施形態の通常運転時における遅角制御を示す断面図である。 第2実施形態の第1状態から第2状態への移行を示す平面図である。 第2実施形態の第1状態から第2状態への移行を示す断面図である。 第2実施形態の第2状態から第3状態への移行を示す平面図である。 第2実施形態の第2状態から第3状態への移行を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態の基本構成〕
図1及び図2に示すように、内燃機関としてのエンジン100のクランクシャフト101とタイミングチェーン102を介して同期回転する駆動側回転部材としての外部ロータ10を備え、エンジン100の燃焼室の吸気弁又は排気弁を開閉するためのカムシャフト1と同軸で一体回転する従動側回転部材としての内部ロータ20を備え、外部ロータ10と内部ロータ20との回転位相を制御する油圧制御系を備えて弁開閉時期制御装置が構成されている。特に、この第1実施形態では、進角室R1に作動油を供給する際に、ロックピン31(出退部材の一例)に対して独立解除油路36(解除油路の一例)からの作動油を直接的(進角室R1を介さず)に供給することによりロックピン31のロック解除を行う構成に特徴を有する。
この弁開閉時期制御装置は、外部ロータ10と内部ロータ20とがカムシャフト1の回転軸芯Xと同軸芯で相対回転自在に配置され、作動油の給排により外部ロータ10と内部ロータ20との相対回転位相を変化させ、カムシャフト1の回転により開閉制御される弁(吸気弁又は排気弁)の開閉時期(タイミング)の変更を実現する。また、この弁開閉時期制御装置では、相対回転位相を最遅角でロックし(拘束し)、油圧によりロック解除が可能な出退機構としてロック機構Lを備えており、これらの構成を以下に説明する。
〔弁開閉時期制御装置の構成〕
弁開閉時期制御装置は、前述した外部ロータ10と内部ロータ20とを前部位置のフロントプレート2と、これと反対側(エンジン側)のリヤプレート3とで挟み込み、外部ロータ10とフロントプレート2とリヤプレート3とを一体化するように連結ボルト4で連結して構成されている。
リヤプレート3の外周位置にはタイミングチェーン102が巻回するスプロケット3Sが一体的に形成され、フロントプレート2と内部ロータ20との間には、内部ロータ20を進角方向S1に付勢するトーションスプリング5が備えられている。内部ロータ20をカムシャフト1に連結固定する固定ボルト6が、回転軸芯Xと同軸芯で配置され、この固定ボルト6の外周側に後述する進角油路25の一部が形成されている。
外部ロータ10は円筒形の外殻部11から内部に向けて複数の突出部12が突設され、内部ロータ20は円柱形の本体部分21から外方に向けて複数の仕切突起22が放射状に突設されている。また、外部ロータ10の複数の突出部12の中間に形成される油室(空間)に仕切突起22を嵌め込むように外部ロータ10と内部ロータ20とが配置されている。
このような構成から、複数の突出部12の中間位置に形成される油室(空間)を仕切突起22が仕切る形態となり、外部ロータ10と内部ロータ20とは、油室内で仕切突起22が移動し得る角度だけ相対回転自在となる。外部ロータ10は、前述したタイミングチェーン102により図2にS(回転方向S)で示す方向に回転駆動される。仕切突起22を基準にして一方側には、作動油が供給されることにより相対回転位相が進角方向S1に変化させる進角室R1が形成される。仕切突起22を基準にして他方側には、作動油が供給されることにより相対回転位相が遅角方向S2に変化させる遅角室R2が形成される。また、突出部12の突出端には内部ロータ20の本体部分21の外周に接触する外部シール13が備えられ、仕切突起22の突出端には外部ロータ10の外殻部11の内面に接触する内部シール23が備えられている。
相対回転位相が最遅角と最進角との間の中央近傍を中間位相と称しており、トーションスプリング5は、相対回転位相が最遅角にある状態から相対回転位相を中間位相に達するまで付勢力を作用させるように付勢力が作用する範囲が設定されている。尚、トーションスプリング5の付勢力が作用する範囲は中間位相を超えるものであっても良く、中間位相に達しないものであっても良い。
この弁開閉時期制御装置には、進角室R1に連通する進角油路25と、遅角室R2に連通する遅角油路26とが形成されている。進角油路25と遅角油路26とはカムシャフト1の内部に連通しており、このカムシャフト1の外面のジョイントJから電磁弁Vに接続している。エンジン100で駆動される油圧ポンプPからの作動油を電磁弁Vに供給する油路が形成されている。電磁弁Vは、進角油路25と遅角油路26との一方の油路を選択して作動油を供給し、他方の油路の排油を行う。電磁弁Vはエンジン100の回転を制御するエンジンを制御するECUによって制御される。
〔ロック機構〕
ロック機構Lは、内部ロータ20に形成された複数の仕切突起22の一つに対して、回転軸芯Xと平行姿勢の軸芯に沿って出退自在に備えた出退部材としてのロックピン31と、このロックピン31が嵌合するようにリヤプレート3に形成した嵌合凹部32と、ロックピン31を嵌合方向(延出方向)に付勢するロックスプリング33とを備えて構成されている。
このロック機構Lは、相対回転位相を最遅角にロックする(拘束する)ため嵌合凹部32の位置が設定され、このロック機構Lはエンジン100の停止時に相対回転位相を最遅角にロックする。このように相対回転位相を最遅角にロックした状態でエンジン100を始動する場合には吸排気時の負荷が軽減されるためセルモータに供給される電力も少なくて済む。このような理由から、例えば、アイドルストップ制御のようにエンジン100の停止と起動とを頻繁に行う車両では、エンジン100の停止時に相対回転位相を最遅角に設定する制御が行われる。
また、エンジン100を停止させる際には、弁開閉時期制御装置の相対回転位相を最遅角に設定すると共に、油圧がアシストする状態でロック機構Lのロック操作を行う。次に、エンジン100を始動する場合には、ECUが、クランキングを開始した後に、エンジン始動(点火によりエンジン100が稼動する状態)に円滑に移行するためにロック機構Lのロックを解除して相対回転位相を進角方向S1に移行させる制御が行われる。このような要請から進角方向S1に変化させるために進角室R1に作動油が供給される際には、適切なタイミングでロックピン31を嵌合凹部32から抜き出す作動が行われる。
図3に示すように、ロックピン31は、先端側の嵌合部31Aと、これより大径となるピン本体31Bとを一体形成し、ピン本体31Bにロックスプリング33を収容するスプリング空間31Cが形成されている。これに対応して仕切突起22においてロックピン31を収容するために形成された収容孔部28には、嵌合部31Aが挿通する第1孔部28Aと、ピン本体31Bが挿通する第2孔部28Bとが形成されている。
嵌合部31Aの先端部分には第1受圧面T1が形成され、嵌合部31Aとピン本体31Bとの境界部分にリング状の第2受圧面T2が形成され、ロックピン31のロックスプリング33が収容される空間側に付勢受圧面Qが形成されている。
嵌合凹部32には、進角室R1からの作動油の油圧を第1受圧面にT1に作用させるための連通解除油路35(解除油路の一例)が接続している。収容孔部28には、第2受圧面T2に作動の圧力を作用させる独立解除油路36(解除油路の一例)が接続している。前述したように進角油路25がカムシャフト1の内部から内部ロータ20に亘って形成されている。この進角油路25の中間部分にロック解除側分岐部Dを形成し、このロック解除側分岐部Dで分岐した作動油が独立解除油路36に供給される。つまり、独立解除油路36は、進角室R1に作動油を供給する進角油路25とは別個に形成された油路として構成されている。
また、前述したように遅角油路26がカムシャフト1の内部から内部ロータ20に亘って形成され、この遅角油路26の中間部分にロック作動側分岐部Eを形成し、このロック作動側分岐部Eで分岐した作動油がロック作動油路37(作動油路の一例)に供給される。このロック作動油路37は遅角室R2には直接的に接続しない独立した油路として形成されている。
エンジン100の始動時のように低速回転状態で油圧ポンプPから供給される作動油の油圧によってもロックピン31を嵌合凹部32から抜き出せるように、第1受圧面T1と第2受圧面T2とを併せた受圧面積の値が設定されている。つまり、エンジン100が増速し油圧ポンプPから供給される作動油の油圧が上昇した状況では第2受圧面T2に作用する作動油の油圧だけでもロックピン31を嵌合凹部32から抜き出せるように第2受圧面T2の受圧面積の値が設定されている。つまり、進角室R1に作動油の油圧が作用すると、第1受圧面T1及び第2受圧面T2に抜き出し方向(引退方向)に油圧が作用するが、第2受圧面T2だけに油圧が作用してもロックピン31が嵌合凹部32から抜け出せるように第2受圧面T2の受圧面積を設定してある。
このロック機構Lでは、第1孔部28Aと嵌合部31Aとの間で作動油が多少リークしても、第2孔部28Bとピン本体31Bとの間で作動油のリークが抑制される精度を有していれば第1受圧面T1と第2受圧面T2とに作用する油圧によりロックピン31の抜き出し(引退)が可能である。このような理由から、第2孔部28Bとピン本体31Bとの嵌合精度を高く設定し、第1孔部28Aの内径を嵌合部31Aの外径より設定値だけ大きく設定するように低い精度で加工されている。このような構成から、第2孔部28Bの軸芯とピン本体31Bとの軸芯とを高い精度で一致させるために高い精度での加工を行わずに済み、加工を容易にしている。
〔ロック機構の作動形態〕
この第1実施形態の構成から、エンジン100を停止させる際には遅角油路26から遅角室R2に作動油を供給することにより相対回転位相が遅角方向に変化する。このように遅角室R2に供給される作動油はロック作動側分岐部Eからロック作動油路37に供給され、このロック作動油路37から付勢受圧面Qに供給される。このように付勢受圧面Qに作動油の油圧が作用した場合にはロックスプリング33の付勢力をアシストする形態で油圧を作用させることになり、例えば、相対回転位相が変動する状況であっても、相対回転位相が最遅角に達したタイミングでロックピン31の嵌合部31Aを嵌合凹部32に対して迅速に嵌合させる。
エンジン100の始動時にロック機構Lのロック状態を解除して相対回転位相を進角方向S1に変化させる場合には、ECUが電磁弁Vを制御することにより進角油路25から進角室R1に作動油が供給される。進角油路25に供給された作動油はロック解除側分岐部Dから独立解除油路36に送られ、この作動油の油圧が予圧として第2受圧面T2に作用する。前述したように第2受圧面T2に作用する油圧だけでもロックピン31を嵌合凹部32から抜くことができる。しかし、この直後に進角油路25から第1受圧面T1に対して作動油の油圧が作用することで、図3(b)の状態から図3(c)の状態へとより迅速にロックピン31の抜き出しが行われる(ロック機構Lのロックが解除される)。
つまり、独立解除油路36には進角油路25のロック解除側分岐部Dで分岐した作動油が供給されるので、独立解除油路36から第2受圧面T2に供給される作動油の油圧は、進角室R1の圧力の影響を受けることが殆どなく、第2受圧面T2に作用する油圧を短時間のうちに上昇させるのである。
また、進角油路25から供給される作動油が進角室R1に充満した後に連通解除油路35に供給される作動油の油圧が上昇する。これにより、既に第2受圧面T2に作用している油圧によりロックピン31を抜き出し方向に作動させ、更に、連通解除油路35から第1受圧面T1に作用する油圧により迅速にロックピン31を嵌合凹部32から抜き出し、ロック機構Lのロックが解除される。
〔第1実施形態の作用・効果〕
相対回転位相を最遅角に設定してロック機構Lをロック状態に設定する場合には、ロック作動油路37からの作動油をロックピン31に作用させることにより、迅速、確実にロック状態に移行できる。また、作動油が進角室R1に充満した直後にロック機構Lのロックが解除されるので、外部ロータ10と内部ロータ20とを相対回転させる力が低い状態でロック機構Lのロック解除が可能となり、例えば、強い剪断力の作用によりロックピン31が抜き出し不能に陥ることがなく、ロック解除を確実に行える。前述した加工精度の設定により、第1孔部28Aと嵌合部31Aとが密嵌合していないので、ロックピン31が嵌合凹部32から抜き出される際には第1孔部28Aと嵌合部31Aとの間の摺動抵抗が小さく、迅速な抜き出しを実現する。
更に、ロック機構Lのロックが解除される時点で進角室R1には作動油が既に充満しているため、外部ロータ10と内部ロータ20とが相対回転し難い状態にあり、カムシャフト1から作用する外力によって相対回転位相が乱れる不都合を招くこともない。そして、進角室R1に供給される作動油の油圧により相対回転位相が進角方向S1の方向に変化し、この進角方向S1への変化をトーションスプリング5の付勢力がサポートして一層迅速な変化が実現する。
特に、本発明の弁開閉時期制御装置では、ロックピン31の挿抜を制御するための専用の弁を必要としないので、油路系が単純化し、部品点数の増大も抑制して製造が容易でコストの低減も実現する。
因みに、この第1実施形態では、相対回転位相を必要とする位相に設定する場合には、ECUが電磁弁Vを制御することにより進角油路25と遅角油路26との一方を選択して作動油を供給する。ロック状態に移行する場合には、遅角油路26にのみ作動油を供給する制御が行われ、相対回転位相が最遅角に達した時点でロックスプリング33の付勢力によりロックピン31の嵌合部31Aが嵌合凹部32に嵌合してロック状態に達する。
〔第1実施形態の変形例〕
(a)図5に示すように、前述した第1実施形態と同様に進角油路25の中間部分のロック解除側分岐部Dで分岐した作動油の油圧を独立解除油路36から第2受圧面T2に作用させる油路系を備えると共に、第1実施形態とは異なり、遅角室R2からの作動油を仕切突起22に形成したロック作動油路37から付勢受圧面Qに作用するように構成する。
このように構成することにより、ロック機構Lのロック解除を必要とする場合には、独立解除油路36からの作動油により迅速にロック解除を行うことになり、ロック機構Lによるロック状態に移行する場合には、遅角室R2に供給される作動油を付勢受圧面Qに供給し、この付勢受圧面Qに作用する油圧をロックピン31に対してロック作動方向に作用させ、ロックスプリング33の付勢力をアシストする形態で迅速なロック状態への移行が実現する。
(b)また、第1実施形態の変形例として、前述した変形例のロック作動油路37を形成するものにおいて、独立解除油路36に代えて進角室R1からの作動油の油圧を第2受圧面T2に対して直接的に作用させるロック解除油路を仕切突起22に形成しても良い。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態では、弁開閉時期制御装置の基本的な構成は第1実施形態と共通するものであるが、第1実施形態と比較して、外部ロータ10と内部ロータ20との相対回転位相が最遅角と最進角との中間となる中間位相においてロック機構Lによりロックする(拘束する)点が異なり、これに関連して油路構成が異なる。特に、この第2実施形態では、遅角室R2に作動油を供給する際に、第1ロック部材45(出退部材の一例)に対して付勢油路86(作動油路の一例)からの作動油を直接的(遅角室R2を介さず)に供給することにより第1ロック部材45(出退部材の一例)を規制凹部52に突入させ規制状態への移行を行う構成に特徴を有する。
〔第2実施形態の基本構成〕
図6〜図9に示すように、駆動側回転部材としての外部ロータ10と、この外部ロータ10に対して同軸上に配置され、カムシャフト1と同期回転する従動側回転部材としての内部ロータ20とを備えて弁開閉時期制御装置が構成されている。
外部ロータ10は、カムシャフト1が接続される側に取り付けられるリヤプレート3と、カムシャフト1が接続される側とは反対側に取り付けられるフロントプレート2と、リヤプレート3とフロントプレート2とで挟まれる外殻部11とから構成される。外部ロータ10に内装される内部ロータ20は、カムシャフト1の先端部に一体的に組み付けられ、外部ロータ10に対して一定の範囲内で相対回転が可能に構成されている。
外部ロータ10の外殻部11には、径内方向に突出する複数の突出部12が回転方向Sに沿って互いに離間する位置に形成され、突出部12と内部ロータ20とにより油室が形成されている。
各油室は、内部ロータ20の一部をなす仕切突起22又は内部ロータ20に取り付けられるベーン24によって、進角室R1と遅角室R2とに二分されている。仕切突起22に形成された第1収容部51と第2収容部61には、それぞれ規制部材として機能する第1ロック部材45と、拘束部材として機能する第2ロック部材46が収容される。この第2実施形態ではロック機構Lが、規制機構50と拘束機構60とで構成されている。これらの構成については後述する。
カムシャフト1及びリヤプレート3に形成された進角油路25は、進角室R1に連通している。同様に、カムシャフト1及び内部ロータ20に形成された遅角油路26は、遅角室R2に連通している。
外部ロータ10と内部ロータ20とが相対回転可能な一定の範囲は、油室の内部で仕切突起22又はベーン24が変化可能な範囲に対応する。進角室R1の容積が最大となる相対回転位相が最進角であり、遅角室R2の容積が最大となる相対回転位相が最進角である。
電磁弁Vは、エンジンを制御するECUによって操作される。電磁弁Vは、進角油路25への作動油の供給を許すと同時に遅角油路26からの作動油の排出を許して相対回転位相を進角方向S1に変化させる進角ポジションVfに設定可能である。これと同様に電磁弁Vは、進角油路25及び遅角油路26への作動油の給排を阻止して位相回転位相を保持する保持ポジションVnと、遅角油路26への作動油の供給を許すと同時に進角油路25からの作動油の排出を許して相対回転位相を遅角方向S2に変化させる遅角ポジションVrとに設定可能に構成されている。この電磁弁Vは、ECUからの制御信号のない状態においては、進角ポジションVfに保持されるように構成されている。また、ECUが電磁弁Vを進角ポジションVfに設定する制御を進角制御と称し、電磁弁Vを遅角ポジションVrに設定する制御を遅角制御と称する。
〔ロック機構L:規制機構〕
相対回転位相を最遅角位相から中間ロック位相までの範囲(以下、「規制範囲F」と称する)に規制する規制機構50の構成について、図8、図9及び図10〜図24に基づき説明する。
規制機構50は、主に段付き円筒形の第1ロック部材45と、第1ロック部材45を収容する第1収容部51と、第1ロック部材45が突入可能となるようリヤプレート3の表面に形成された長孔形状の規制凹部52(嵌合凹部の一例)とから構成される。
第1ロック部材45は、径が異なる円筒を4段積み重ねた形状である。この4段の円筒をリヤプレート3の側から順に、第1段部45a、第2段部45b、第3段部45c及び第4段部45dと称する。第2段部45bは第1段部45aよりも径が小さくなるよう構成され、それよりフロントプレート2の側では、第2段部45b、第3段部45c、第4段部45dと順に径が大きくなるように構成されている。
第1段部45aは規制凹部52に突入可能に形成され、第1段部45aが規制凹部52に突入している時は、後述の如く相対回転位相が規制範囲Fの範囲内に規制される。第4段部45dには円筒形の凹部45eが形成され、第1スプリング53(ロックスプリングの一例)が収容される。この凹部45eと、凹部45eの外周位置における第1ロック部材45の端面(図8では上面)で付勢受圧面Qが形成されている。
第1収容部51は、カムシャフト1の回転軸芯Xの方向に沿って仕切突起22に形成され、フロントプレート2の側からリヤプレート3の側に亘って内部ロータ20を貫通している。第1収容部51は、例えば、径が異なる円筒状の空間を3段積み重ねた形状であって、第1ロック部材45がその内部で移動可能なように形成してある。第1収容部51の内周面のうち後述する連通油路85と接続する部分には、断面半円状の縦溝部51aが形成される。この縦溝部51aと連通油路85とを介して、後述する第1油室54、第2油室55及び第4油室65は連通するよう構成されている。
規制凹部52は、回転軸芯を中心とした円弧状であって、その径方向における位置は後述のロック凹部62とはわずかに異なるように形成してある。規制凹部52には、進角側の端部である第1端部52aと、遅角側の端部である第2端部52bとが形成されている。第1ロック部材45が第1端部52aと当接状態にある時は、相対回転位相が中間ロック位相となる。第1ロック部材45が第2端部52bと当接状態にある時は、相対回転位相が最遅角位相となる。即ち、規制凹部52は規制範囲Fに対応している。
第1ロック部材45は、第1収容部51に収容されるとともに、第1スプリング53によってリヤプレート3の側に常時付勢されている。第1ロック部材45の第1段部45aが規制凹部52に突入すると、相対回転位相が規制範囲Fの範囲内に規制され、「規制状態」が作り出される。第1スプリング53による付勢力に抗して第1段部45aが規制凹部52から退出すると、規制状態が解除され、「規制解除状態」となる。
第1ロック部材45を第1収容部51に収容すると、第1ロック部材45と第1収容部51とによって第1油室54及び第2油室55が形成される。第1油室54は第1ロック部材45の第2段部45bの外側に形成され、第1油室54に作動油が供給された場合には、第1ロック部材45の第3段部45cの底面である第1受圧面45fに作動油圧を作用させて第1ロック部材45を規制凹部52から退出させる。第2油室55は第1ロック部材45の第3段部45cの外側に形成され、第2油室55に作動油が供給された場合には、第1ロック部材45の第4段部45dの底面である第2受圧面45gに作動油圧を作用させて第1ロック部材45を規制凹部52から退出させる。尚、第1油室54と第2油室55とは、縦溝部51aを介して連通している。
また、第1ロック部材45を第1収容部51に収容すると、第1ロック部材45とフロントプレート2とによって背面油室56が形成される。この背面油室56は、第1ロック部材45の凹部45eと一体の空間として形成され、後述する付勢油路86から作動油が供給された場合には、第1ロック部材45の付勢受圧面Qに作動油圧が作用することから第1ロック部材45をリヤプレート3の側に付勢する。
〔ロック機構L:拘束機構〕
相対回転位相を中間ロック位相にロック(拘束)する拘束機構60の構成について、図8、図9及び図10〜図24に基づき説明する。拘束機構60は、主に段付き円筒形の第2ロック部材46と、第2ロック部材46を収容する第2収容部61と、第2ロック部材46が突入可能となるようリヤプレート3の表面に形成された円孔形状のロック凹部62とから構成される。
第2ロック部材46は、例えば径が異なる円筒を2段積み重ねた形状である。この2段の円筒をリヤプレート3の側から順に、第1段部46a及び第2段部46bと称する。第1段部46aの径は、第2段部46bの径よりも小さくなるように構成されている。
第1段部46aはロック凹部62に突入可能に形成され、第1段部46aがロック凹部62に突入している状態の時は、相対回転位相が中間ロック位相にロックされる。第2段部46bには円筒形の凹部46cが形成され、第2スプリング63が収容される。
第2収容部61は、回転軸芯の方向に沿って内部ロータ20に形成され、フロントプレート2の側からリヤプレート3の側に亘って内部ロータ20を貫通している。第2収容部61は、径が異なる円筒状の空間を2段積み重ねた形状であって、第2ロック部材46がその内部で移動可能なように形成してある。
第2ロック部材46は、第2収容部61に収容されるとともに、第2スプリング63によってリヤプレート3の側に常時付勢されている。第2ロック部材46の第1段部46aがロック凹部62に突入すると、相対回転位相が中間ロック位相に保持され、「ロック状態」が作り出される。第2スプリング63による付勢力に抗して、第1段部46aがロック凹部62から退出すると、ロック状態が解除され、「ロック解除状態」となる。
第2ロック部材46をロック凹部62に突入させると、第2ロック部材46とロック凹部62とによって第3油室64が形成される。第3油室64は第2ロック部材46のリヤプレート3の側に形成され、第3油室64に作動油が供給された場合には、第1ロック部材45の第1段部46aの底面である第1受圧面46dに作動油圧を作用させて第2ロック部材46をロック凹部62から退出させる。
第2ロック部材46を第2収容部61に収容すると、第2ロック部材46と第2収容部61とによって第4油室65が形成される。第4油室65は第2ロック部材46の第1段部46aの外側に形成され、第4油室65に作動油が供給された場合には、第2ロック部材46の第2段部46bの底面である第2受圧面46eに作動油圧を作用させて第2ロック部材46をロック凹部62から退出させたロック解除状態が保持される。
次に各油路の構成について、図8、図9及び図10〜図24に基づき説明する。
〔規制解除油路〕
規制解除状態を実現するための規制解除油路81(解除油路の一例)は、規制時連通油路82と解除時連通油路83とを備えている。規制時連通油路82は、後述するリヤプレート油路91とU字状油路92とからなり、規制状態を解除するために進角室R1から第1油室54に作動油を供給する油路である。又、解除時連通油路83は、第1ロック部材45が規制凹部52から退出している時に、規制解除状態を保持するために進角室R1から第1油室54に作動油を供給する油路である。
第1油室54は縦溝部51aを介して第2油室55と連通するとともに、縦溝部51a及び後述する連通油路85を介して第4油室65と連通している。従って、規制解除油路81、即ち規制時連通油路82及び解除時連通油路83のうち何れかから第1油室54に供給された作動油は、第2油室55及び第4油室65に供給される。
リヤプレート油路91は、リヤプレート3の内部ロータ20の側の表面に形成された円弧溝状の油路であり、進角室R1と連通している。又、U字状油路92は、内部ロータ20のリヤプレート3の側の表面に形成されたU字溝状の油路であり、第1油室54に連通している。リヤプレート油路91は、第1ロック部材45が規制範囲Fの範囲内における所定の遅角側の範囲(以下、「規制解除可能範囲G」と称する)内にある時にのみ、U字状油路92と連通するように構成されている。尚、規制解除可能範囲Gの範囲内に第1ロック部材45があるとは、第1段部45aの全領域が規制解除可能範囲Gの範囲内にあることをいう。
即ち、規制時連通油路82は、第1ロック部材45が規制解除可能範囲Gの範囲内にあり、リヤプレート油路91とU字状油路92とが連通状態の時に進角室R1に作動油が供給されると、第1油室54及び第2油室55に作動油を供給し、第1受圧面45f及び第2受圧面45gに作動油圧を作用させて第1ロック部材45による規制状態を解除する。
解除時連通油路83は、仕切突起22の内部に形成された管状の油路であり、進角室R1と連通している。第1ロック部材45が規制凹部52に突入して規制状態にある場合には、第1ロック部材45の第3段部45cの側壁によって、解除時連通油路83と第1油室54との連通が遮断される。これに対して、第1ロック部材45が規制凹部52から退出して規制解除状態となっている時には、解除時連通油路83は第1油室54に連通し、進角室R1から供給される作動油により規制解除状態を保持する。
進角室R1から第1油室54に作動油が供給される場合、規制時連通油路82と解除時連通油路83とのうち何れから第1油室54に作動油が供給されるかは、基本的には第1ロック部材45の動作に応じて択一的となるように構成されている。しかし、厳密には、規制時連通油路82と解除時連通油路83との切換時においては、規制時連通油路82及び解除時連通油路83の何れからも作動油が第1油室54に供給されるように構成してある。これは、規制時連通油路82と解除時連通油路83との切換時に何れの連通油路も第1油室54と連通しない状況が生じると、第1油室54が一時的に密閉状態となり、第1ロック部材45の動作の円滑性が損なわれてしまうのを防止するためである。
〔ドレン油路〕
ドレン油路87は、第1ロック部材45が規制凹部52に突入する時に、第1ロック部材45の移動抵抗となる第1油室54及び第2油室55の内部の作動油を速やかに排出するための油路である。ドレン油路87は、リヤプレート3を回転軸芯の方向に貫通するよう形成されている。
ドレン油路87は、第1ロック部材45が規制解除可能範囲Gよりも進角側の所定の範囲にある時にのみU字状油路92と連通し、第1油室54及び第2油室55の内部の作動油がU字状油路92及びドレン油路87を介して排出される。第1ロック部材45が規制解除可能範囲Gの範囲内にある時には、ドレン油路87とU字状油路92とが連通しないように構成してあるため、リヤプレート油路91とU字状油路92とが連通している時に、進角室R1から供給された作動油が、そのままドレン油路87に排出されるのを防止する。
〔ロック解除油路〕
ロック解除油路84は、リヤプレート3に形成された溝状の油路であり、第3油室64と連通している。第2ロック部材46がロック凹部62に突入したロック状態では、ロック解除油路84は遅角室R2と連通するよう構成されており、遅角室R2からロック解除油路84を介して第3油室64に供給された作動油が、第2ロック部材46の第1受圧面46dに作動油圧を作用させ、第2ロック部材46をロック凹部62から退出させてロック解除状態とする。
〔連通油路〕
連通油路85は、仕切突起22の内部に形成された管状の油路であり、第1収容部51の縦溝部51aと第4油室65とを連通している。規制解除油路81、即ち規制時連通油路82及び解除時連通油路83のうち何れかから第1油室54に作動油が供給されると、第1油室54内の作動油が縦溝部51aを介して連通油路85に供給され、その結果、第4油室65に作動油が供給されるため、ロック解除状態を保持することができる。
〔付勢油路〕
遅角油路26がカムシャフト1の内部から内部ロータ20に亘って形成され、カムシャフト1の内部の遅角油路26の中間部分にロック作動側分岐部Eを形成し、このロック作動側分岐部Eで分岐した作動油を背面油室56に供給する付勢油路86が形成されている。従って、遅角室R2に作動油が供給される際には、ロック作動側分岐部Eで分岐した作動油が付勢油路86を介して背面油室56に供給され、この作動油圧が付勢受圧面Qに作用し、第1ロック部材45をリヤプレート3の側に付勢するので速やかに規制状態を実現する。一方、進角室R1に作動油が供給されると、背面油室56の作動油は付勢油路86を介して排出されるので、速やかに規制解除状態を実現する。
〔規制機構及びロック機構の動作〕
相対回転位相は、エンジン100が停止する際には中間ロック位相でロック状態に達するように制御される。エンジン始動時には、中間ロック位相から相対回転位相を規制解除可能範囲Gの範囲内に変化させる遅角制御(遅角方向S2への制御)の後に、進角制御(進角方向S1への制御)を行うことによりロック状態を解除し、規制範囲Fのうち規制解除可能範囲Gに含まれない範囲内で進角制御に切り換えることによりロック状態を実現する。
〔ロック解除時及び規制解除時の動作〕
ロック状態を解除した後に規制状態を解除する手順、即ち、図10、図11に示す如く規制機構50による規制と拘束機構60による保持とが行われる第3状態から、図22、図23に示す如く拘束機構60によるロック状態が解除された第2状態を経て図16、図17に示す如く拘束機構60によるロック状態が解除され、更に、規制機構50の規制が解除される第1状態に移行する手順について、図10〜図17に基づき説明する。
図10、図11は、エンジン100の始動時及びエンジン100の停止時のロック状態、即ち第3状態における規制機構50及び拘束機構60を示す。エンジン始動時には、電磁弁Vが進角ポジションVfにあるため進角室R1に作動油が供給される。しかし、第1ロック部材45は規制解除可能範囲Gの範囲外にあるため、規制時連通油路82からは第1油室54に作動油が供給されない。又、解除時連通油路83も第1油室54と連通していないため、第1油室54に作動油が供給されない。よって、ロック状態が維持される。
図14、図15は、エンジン始動後、ロック状態を解除するため、即ち第3状態から第2状態へ移行するために遅角制御により電磁弁Vが遅角ポジションVrに切り換えられた際の状態を示す。この際、ロック解除油路84を介して遅角室R2から第3油室64に作動油が供給され、第2ロック部材46の第1受圧面46dに作動油圧が作用し、第2ロック部材46がロック凹部62から退出してロック状態が解除される。ロック状態が解除されると、第1ロック部材45は遅角方向に移動する。
図示しない位相センサが、第1ロック部材45が規制解除可能範囲Gの範囲内に位置する相対回転位相となったことを検知すると、ECUは、進角制御により電磁弁Vを進角ポジションVfに切り換え、第2状態から第1状態へ移行が行われる。この移行時の状態を図14、図15に示す。リヤプレート油路91とU字状油路92とが連通しているため、規制時連通油路82から第1油室54に作動油が供給される。すると、第1ロック部材45の第1受圧面45fに作動油圧が作用し、第1ロック部材45は規制凹部52から退出し、規制状態が解除される。
この時、第1油室54内の作動油は、縦溝部51aを介して第2油室55にも供給されるので、第1ロック部材45の第2受圧面45gにも作動油圧が作用するとともに、背面油室56からは付勢油路86を介して作動油が排出されるので、第1ロック部材45は規制凹部52から速やかに退出することができる。又、第1油室54内の作動油は、縦溝部51a及び連通油路85を介して第4油室65にも供給されるので、第2ロック部材46の第2受圧面46eにも作動油圧が作用し、ロック解除状態を保持する。
遅角油路26及び付勢油路86の最小管径が、進角油路25の最小管径よりも大きくなるように構成されていると、第2状態から第1状態に移行する時に、背面油室56の内部の作動油が付勢油路86を介して排出されやすくなるので好適である。即ちこのような構成により、背面油室56の内部の作動油による残圧により第1ロック部材45を規制凹部52から退出させ難くなるということがなく、より速やかに規制状態の解除を実現することができる。
又、本第2実施形態においては、油圧ポンプPと電磁弁Vとの間に、油圧ポンプPの側への作動油の流れを禁止する逆止弁75を備えている。従って、進角制御時に、カムトルクの影響による進角室R1における作動油圧の変動を抑えることができるので、進角室R1の作動油圧の変動下限値を上昇させることができ、より速やかに規制状態の解除を実現することができる
図16、図17は、進角制御によって、規制解除状態及びロック解除状態を保持している時の状態、即ち第1状態における規制機構50及び拘束機構60を示す。この時、解除時連通油路83を介して進角室R1の作動油が第1油室54に供給される。第1油室54と第4油室65とは縦溝部51a及び連通油路85により連通するため、進角室R1から第1油室54に供給される作動油は、第4油室65にも供給される。その結果、規制解除状態及びロック解除状態が保持される。
〔通常運転状態における動作〕
次に、規制解除状態及びロック解除状態、即ち第1状態が実現され通常の運転状態となった時の動作について、図18〜図21に基づき説明する。
通常の運転状態において、進角制御を行った時の状態を図18、図19に示す。進角制御の時には、進角室R1、解除時連通油路83、第1油室54、縦溝部51a、連通油路85及び第4油室65が連通するから、規制解除状態及びロック解除状態が保持された状態で進角作動する。
通常の運転状態において、遅角制御を行った時の状態を図20、図21に示す。この時、遅角室R2から第3油室64に作動油が供給されるので、ロック解除状態が保持される。一方、第1油室54には作動油が供給されないので、第1ロック部材45は付勢油路86から供給される作動油及び第1スプリング53によって付勢され、リヤプレート3と当接する。この動作の際、第1油室54、第2油室55及び縦溝部51aの内部の作動油は、解除時連通油路83を介して進角室R1に排出される。
尚、上記のように第1ロック部材45がリヤプレート3と当接するように付勢されても、第1ロック部材45はリヤプレート3の表面上を滑動するので、弁開閉時期制御装置の動作に支障をきたすことはない。又、規制凹部52とロック凹部62は径方向にずらした位置に形成しているため、第1ロック部材45がロック凹部62に突入することはない。
〔規制時及びロック時の動作〕
最後に、規制状態とした後にロック状態とする手順、即ち第1状態から第2状態を経て第3状態に移行する手順について、図22〜図25に基づき説明する。
図示しない位相センサが、規制機構50及び拘束機構60が規制解除状態及びロック解除状態を保持している状態、即ち第1状態の時に、第1ロック部材45が規制範囲Fの範囲内且つ規制解除可能範囲Gの範囲外に位置する相対回転位相となったことを検知すると、ECUは電磁弁Vを進角ポジションVfに切り換える。
図22、図23は、規制状態が実現した状態、即ち第2状態と同様の状態における規制機構50及び拘束機構60を示す。このように第1ロック部材45を規制凹部52に突入させる際には、ロック作動側分岐部Eで分岐した作動油が付勢油路86から背面油室56の付勢受圧面Qに供給され、この作動油圧と第1スプリング53により第1ロック部材45がリヤプレート3の側に付勢される。このような付勢が行われると共に、U字状油路92とドレン油路87とが連通し、第1油室54、第2油室55及び縦溝部51aの内部の作動油がドレン油路87から排出されるので、第1ロック部材45は速やかに規制凹部52に突入する。
規制状態を実現してからも遅角制御を維持すると、第1ロック部材45が規制解除可能範囲Gの範囲内に移動し、リヤプレート油路91とU字状油路92とが連通するので、次に進角制御に切り換えた時に規制状態が解除されてしまう。このため、規制状態を実現した後は、第1ロック部材45が規制解除可能範囲Gの範囲内に移動する前に進角制御に切り換える必要がある。
第1ロック部材45が規制解除可能範囲Gに入る前に進角制御に切り換えると、図24、図25に示すように、第1ロック部材45は規制凹部52から退出せずに進角作動する。その結果、第1ロック部材45が規制凹部52の第1端部52aに当接し、中間ロック位相に保持される。この時、連通油路85への作動油供給が断たれているので、第2ロック部材46は第2スプリング63によって付勢されロック凹部62に突入し、図10、図11に示したロック状態、即ち第3状態が実現される。この時、第3油室64の内部の作動油はロック解除油路84を介して遅角室R2から排出され、第4油室65の内部の作動油は連通油路85、縦溝部51a、第1油室54、U字状油路92及びドレン油路87を介して排出されるので、第2ロック部材46の突入動作を妨げることがない。
このように、本第2実施形態では、第1ロック部材45が規制凹部52から退出した状態から、規制凹部52に突入する場合には、第1スプリング53の付勢力だけではなく、付勢油路86から作用する油圧が第1ロック部材45の付勢受圧面Qに対して突入方向に作用するため、この油圧によりアシストされる状態で規制凹部52に突入することが可能となる。
特に、付勢油路86がロック作動側分岐部Eからの作動油を、付勢受圧面Qに対して作用させる構成であるため、カムシャフト1から作用する外力により相対回転位相が変動する場合のように遅角室R2の作動油の圧力が変動する場合にも、圧力変動がない作動油の圧力を継続的に付勢受圧面Qに作用させることが可能となり、規制凹部52に対して迅速に突入させる作動を実現している。
本発明は、ロックピンを油圧式に作動させる弁開閉時期制御装置に利用することができる。
1 カムシャフト
10 駆動側回転部材(外部ロータ)
20 従動側回転部材(内部ロータ)
31 出退部材(ロックピン)
32 嵌合凹部
33 スプリング(ロックスプリング)
35 解除油路(連通解除油路)
36 解除油路(独立解除油路)
37 作動油路(ロック作動油路)
45 出退部材(第1ロック部材)
46 出退部材(第2ロック部材)
52 嵌合凹部(規制凹部)
53 ロックスプリング(第1スプリング)
81 解除油路(規制解除油路)
86 作動油路(付勢油路)
D 分岐部(ロック解除側分岐部)
R1 進角室
R2 遅角室
T1 第1受圧面
T2 第2受圧面
L ロック機構

Claims (4)

  1. 内燃機関のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転部材と、
    前記駆動側回転部材と同軸上に配置され前記内燃機関の弁開閉用のカムシャフトと一体回転する従動側回転部材とを備え、
    作動油の供給により前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材と相対回転位相を遅角方向に変化させる遅角室と、作動油の供給により前記相対回転位相を進角方向に変化させる進角室とが形成され、
    前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との一方の回転部材に出退自在に支持される出退部材と、他方の回転部材に形成され前記出退部材が嵌合する嵌合凹部と、前記出退部材を延出方向に付勢するスプリングとを備えて前記相対回転位相を所定位相に拘束または所定位相範囲内にて規制する出退機構が構成されると共に、
    前記進角室と前記遅角室との一方の油室への作動油の供給時に前記出退部材を前記嵌合凹部から抜き出す方向に作動油を供給する解除油路と、前記進角室と前記遅角室との他方の油室への作動油の供給時に前記出退部材を前記嵌合凹部に嵌合させる方向に作動油を供給する作動油路とを備え、前記解除油路と前記作動油路との少なくとも一方が独立した油路として形成されている弁開閉時期制御装置。
  2. 前記進角室に作動油を供給する進角油路と、前記遅角室に作動油を供給する遅角油路とが、前記従動側回転部材に形成されると共に、前記解除油路が、前記従動側回転部材の内部において前記進角油路又は前記遅角油路から分岐して形成されている請求項1記載の弁開閉時期制御装置。
  3. 前記進角室に作動油を供給する進角油路と、前記遅角室に作動油を供給する遅角油路とが、前記従動側回転部材に形成されると共に、前記作動油路が、前記従動側回転部材の内部において前記進角油路又は前記遅角油路から分岐して形成されている請求項1記載の弁開閉時期制御装置。
  4. 前記出退部材を引退方向に作動油の油圧を作用させる第1受圧面と第2受圧面とが前記出退部材に形成され、前記進角室と前記遅角室との一方の油室からの作動油の油圧を前記第1受圧面に作用させる連通解除油路が形成され、前記進角室と前記遅角室との一方の油室に作動油を供給する油路から分岐した作動油の油圧を前記第2受圧面に作用させる前記解除油路が形成されている請求項1記載の弁開閉時期制御装置。
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