JP2013156930A - エッジ検出装置、画像データ処理装置、該画像データ処理装置を備える液体吐出装置、エッジ検出方法及びエッジ検出プログラム - Google Patents

エッジ検出装置、画像データ処理装置、該画像データ処理装置を備える液体吐出装置、エッジ検出方法及びエッジ検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像の濃度階調を低下させた場合にも、その画像から本来エッジ領域として検出されるべき画素を、確実にエッジ領域として検出する。
【解決手段】インクジェット記録装置1は、画像データに係る画像を用紙Pに形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像データに係る画像の濃度を低下させて画像を用紙Pに形成するインクセーブモードとを選択的に設定するモード設定手段86と、画像データ内の濃度値に基づいて、1以上の画素を含む領域である画素領域における画像の濃度勾配値を算出するとともに、該画像の濃度勾配値と閾値とに基づいて、画素領域が画像のエッジ領域に該当するか否かを判断するエッジ領域判断手段2とを備えている。エッジ領域判断手段2は、モード設定手段86によりインク材セーブモードと設定されているときには、閾値を通常記録モードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像データのエッジ検出装置、画像データ処理装置、該画像データ処理装置を備える液体吐出装置、エッジ検出方法及びエッジ検出プログラムに関する。
従来から、入力された画像データに基づき、記録媒体にインクを吐出して画像を形成する液体吐出装置が知られている。かかる液体吐出装置は画像データ処理装置を備えており、該画像データ処理装置によって、記録媒体に記録される画像の輪郭線、即ちエッジを検知し、該エッジを形成する際には吐出するインクの液滴サイズを小さなサイズにする。これにより、エッジの滲みが防止され、輪郭が明確になる(特許文献1参照)。
一方、インクセーブモードで印刷することのできる液体吐出装置が知られている。インクセーブモードとは、印刷に使用されるインクの量を節約するために、画像全体の濃度階調を一律に低下させて印刷するモードである。
インクセーブモードで印刷された画像は、通常のモードで印刷された画像よりも淡い色調のものとなる。そして、印刷に使用されるインク量は、通常のモードで印刷する場合に比べて、少量となることが期待される。例えば、風景写真のような画像をインクセーブモードで印刷した場合は、通常のモードで印刷した場合に比べて、使用されるインク量は期待どおりに低減される。
一般に、インクセーブモードを設定するに際しては、濃度階調をどの程度低下させるかをユーザが選択することができる。濃度階調を低下させるほど、印刷された画像はより淡い色調のものとなる。そして、インク使用量をより少なくすることができると期待される(特許文献2参照)。
特開2002−292848号公報 特開2009−234158号公報
ところが、インクセーブモードで印刷しても、インク使用量が期待されるほどには低減されない場合がある。この現象は特に、構成要素のうちの大部分が文字であるような画像を、インクセ−ブモードで印刷した場合に顕著に確認された。
そしてその原因が、画像のエッジ領域の検出にあることをつきとめることができた。つまり、前述したとおり、画像の輪郭を構成するエッジ領域の画素においては、吐出するインクの液滴サイズを小さくして、エッジ領域の滲みを防止し、輪郭を明確にする。ある画素がエッジ領域であるか否かは、その画像と周辺画素との間の濃度変化からその画素における濃度勾配を求め、その濃度勾配がある閾値を超えるか否かによって判断する。
ところが、インクセーブモードにおいて画像全体の濃度階調を一律に低下させると、濃度勾配も一律に低下してしまい、通常のモードにおいてエッジ領域として検出されている画素であっても、インクセーブモードではエッジ領域として検出されない場合があったのである。そうすると、その画像に対応する部分に吐出されるインクの液滴サイズが小さなサイズに変更されないため、インクセーブモードにおいて画像全体の濃度階調を一律に低下させたとしても、インク使用量が期待されるほどには低減できない結果となる。特に、構成要素のうちの大部分が文字であるような画像には、エッジ領域となる画素が非常に多いため、このエッジ領域の未検出の影響が大きいのである。
本発明の目的は、画像の濃度階調を低下させた場合にも、その画像から本来エッジ領域として検出されるべき画素を、確実にエッジ領域として検出することができるようにすることにある。
本発明のエッジ検出装置は、係る点に鑑みてなされたものであって、マトリックス配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに関して、該画像データに係る画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像データに係る画像の濃度を低下させて画像を記録媒体に形成する記録材セーブモードとを選択的に設定するモード設定手段と、
前記画像データ内の濃度値又はその変換値に基づいて、前記複数の画素を構成する1以上の画素を含む領域である画素領域における画像の濃度勾配値を算出するとともに、該画像の濃度勾配値と閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジ領域に該当するか否かを判断するエッジ領域判断手段とを備え、
前記エッジ領域判断手段は、前記モード設定手段により記録材セーブモードと設定されているときには、前記閾値を前記通常記録モードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定する。
本発明の画像データ処理装置は、係る点に鑑みてなされたものであって、マトリックス配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに基づいて画像を記録媒体に形成するようなインク吐出データを作成するインク吐出データ作成手段と、
前記画像データに関して、画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像の濃度を低下させて画像を記録媒体上に形成するインクセーブモードを選択的に設定するモード設定手段と、
前記画像データ内の濃度値又はその変換値に基づいて、前記複数の画素を構成する1以上の画素を含む領域である画素領域における濃度勾配値を算出するとともに、該濃度勾配値と所定の閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジに対応するか否かを判断するエッジ領域判断手段とを備え、
前記エッジ領域判断手段は、前記モード設定手段によりインクセーブモード設定されているときには前記閾値を前記通常記録モードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定し、
前記インク吐出データ作成手段は、前記エッジ領域判断手段が前記エッジ領域に該当すると判断した前記画素領域について、当該画素領域が前記エッジ領域に該当しないと判断された場合と比較して当該画素領域に対応する記録媒体の領域に吐出されるインクが少なくなるように前記インク吐出データを作成する。
本発明のエッジ検出方法は、係る点に鑑みてなされたものであって、画像データに関して、画像の濃度を低下させないで画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像の濃度が低い画像を記録媒体上に形成する記録材セーブモードを選択的に設定する記録材セーブモード設定手段と、
前記画像データ内の濃度値又はその変換値に基づいて、前記複数の画素を構成する1以上の画素を含む領域である画素領域における画像の濃度勾配値を算出するとともに、該画像の濃度勾配値と閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジ領域に該当するか否かを判断するエッジ領域判断工程と、
前記エッジ領域判断工程に関して、前記濃度勾配値の算出前の段階において、前記記録材セーブモード設定手段により記録材セーブモードと設定されているときには、前記閾値を前記記録材セーブモードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定する工程を有している。
本発明の画像データのエッジ検出処理を行うために演算処理装置にて実行されるエッジ検出プログラムは、係る点に鑑みてなされたものであって、画像データに関して、画像の濃度を低下させないで画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像の濃度が低い画像を記録媒体上に形成する記録材セーブモードを選択的に設定する記録材セーブモード設定工程と、
前記画像データ内の画素値又はその変換値に基づいて、各画素領域における濃度勾配値を算出するとともに、該濃度勾配値と所定の閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジに対応するか否かを判断するエッジ領域判断工程と、
前記エッジ領域判断工程に含まれている工程であって、前記濃度勾配値の算出前の段階において、前記記録材セーブモード設定工程にて記録材セーブモードと設定されているときには、前記閾値を前記通常記録モードが設定されているときの閾値とりも小さな値に設定する工程とを、前記演算処理装置に実行させる。
記録材セーブモード設定時には、濃度勾配値の閾値は通常記録モード設定時に比して小さくなる。これによって、記録材セーブモード設定時に、画像データが印刷される濃度が下がっても、画像データの1の画素が画像データのエッジに対応するか否かが正確に判断される。
インクジェット記録装置の全体構成を示す図である。 コントローラの内部構成を示すブロック図である。 ガンマ補正処理部における入力信号と出力信号の階調値の関係を示すグラフである。 (a)、(b)は、画素がマトリックス配置された画像データを模式的に示す平面図である。 フィルタ要素の平面図である。 インクセーブモードにおけるエッジ領域判断手段の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。以下の記載では、上方及び下方は鉛直方向に沿う向きを指す。また、液体の具体例としてインクを例示し、記録媒体として用紙Pを例示し、液体吐出装置の一例として用紙Pにインクで印刷するインクジェット記録装置を例示する。
更に、本実施形態では、印刷の形態としてダイレクト印刷を例示する。ダイレクト印刷とは、画像を記録したメモリカード等の情報記録装置がインクジェット記録装置に挿入された状態にて、該メモリカード内の画像データを直接印刷する印刷の形態である。
(インクジェット記録装置の全体構成)
図1に示すように、インクジェット記録装置1は直方体状の筐体10を有し、該筐体10の天板上部には、排紙部11が設けられている。筐体10内には、上方から下方に向かって、ヘッド4、搬送ユニット5、給紙ユニット6、タンク群7が配置されている。ヘッド4は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各インクの液滴を用紙Pに吐出する。搬送ユニット5は、用紙Pを水平に搬送した後に排紙部11に送る。給紙ユニット6は、搬送ユニット5に用紙Pを供給する。タンク群7は、各色のインクを貯蔵したタンク70を複数水平に並べて構成される。搬送ユニット5の下流側であって、ヘッド4の上流側には、インクの吐出に先立ち、処理液を用紙Pに吐出する処理液ヘッド4aが設けられている。ここで、処理液とは、インクを用紙Pに吐出する前に、用紙Pに塗布されて、インクの成分を凝集又は析出させるものであり、これにより高い印刷品質を維持し又は画質を向上させる。前記タンク群7には、処理液を貯蔵した処理液タンク70aも含まれる。
筐体10の内側上部にて、ヘッド4に干渉しない位置には、筐体10内の各機構及び電気回路の動作を司るコントローラ8が配置されている。筐体10の側面にて、コントローラ8の下側には、メモリカード等の情報記録装置が挿入される挿入口13が設けられている。該情報記録装置からの画像信号は、コントローラ8に入力される。
筐体10の上面には、コントローラ8に電気的に接続された操作パネル12が設けられている。使用者は該操作パネル12を操作して、濃度を低下させないで画像を用紙Pに印刷する通常記録モードと、該通常記録モードよりも濃度が低い画像を用紙Pに印刷するインクセーブモードとを選択的に設定する。
搬送ユニット5は、図1中の用紙Pを左から右に搬送する機構である。以下の記載では、印刷領域において用紙Pを搬送する方向を副走査方向、水平面内において該副走査方向と直交する方向を主走査方向と呼ぶ。
前記搬送ユニット5は、プラテン50と、該プラテン50の両側に配備された搬送ローラ51、51aを有する。搬送方向上流側の搬送ローラ51によって搬送力を付与された用紙Pはプラテン50の上面に支持されつつ搬送される。プラテン50を通過した用紙Pは、搬送方向下流側の搬送ローラ51aによって搬送力を付与されて、該搬送ローラ51aと排紙部11との間に位置するガイド52及び送りローラ53によって排紙部11に送られる。
前記給紙ユニット6は、給紙トレイ60と給紙ローラ61を有し、該給紙ローラ61と前記搬送ユニット5との間には、2つのガイド62及び送りローラ63が配置されている。給紙ローラ61は給紙トレイ60内の最上位の用紙Pを取り出し、該ガイド62及び送りローラ63によって搬送ユニット5の上流側に搬送する。
ヘッド4は、主走査方向に延びた直方体状のラインヘッドであって、その下面はインクを吐出する多数の液体吐出孔が形成されたノズル面40として形成されている。各ヘッド4は、吐出すべきインクの色に対応したタンク70にチューブ(図示せず)を介して接続される。ノズル面40の液体吐出口からはインクが液滴状に吐出され、該吐出されるインクの液滴にはその径のサイズに応じて、大滴、中滴、小滴の3種類がある。
(コントローラ)
図2は、コントローラ8の内部構成を示すブロック図である。コントローラ8は、情報記録装置から入力される画像信号の上流側から下流側に向かって、RIP処理部80、高速シリアルインターフェイスであるPCIエクスプレス81、ガンマ補正処理部82、誤差拡散処理部83、エッジ領域判断手段2、液滴変更部84を設けている。該液滴変更部84は、ヘッド4に接続される。
コントローラ8は1又は複数のコンピュータからなり、各コンピュータはCPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するプログラムやプログラムで使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CPUがプログラム実行時にデータを一時的に記憶するためのRAM、CPUと外部機器を接続するためのインターフェース、およびこれらを接続する内部経路等を備えている(それぞれ不図示)。このCPUが実行するプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の各種記憶媒体に記憶されており、これらの記憶媒体からEEPROMにインストールされる。そして、このプログラムがCPUで実行されることにより各処理部、エッジ領域判断手段2、液滴変更部84の処理が実現される。なお、各処理部、エッジ領域判断手段2、液滴変更部84がそれぞれFPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などにより構成されていてもよい。
エッジ領域判断手段2はその内部に、信号の上流側から下流側に向かって、メモリを有する移動平均処理部20、フィルタ部3、2乗和演算部21、比較演算部22、閾値設定部23を備える。比較演算部22は、閾値設定部23及び液滴変更部84に接続される。フィルタ部3は主走査方向の微分フィルタであるソーベル(sobel)フィルタX30と、副走査方向の微分フィルタであるソーベルフィルタY31とを並列に備えている。ガンマ補正処理部82及び閾値設定部23には、モード設定手段86が接続される。モード設定手段86は操作パネル12に接続されており、使用者がインクセーブモードを設定する旨の情報を操作パネル12に入力した際には、モード設定手段86はガンマ補正処理部82及び閾値設定部23をインクセーブモードに設定する。
閾値設定部23にはテーブルが内蔵され、該テーブル内に後記する画素の濃度勾配値の2乗値に対応する閾値が格納されている。閾値設定部23のテーブルには、通常記録モードに対応した閾値である第一の種類の閾値(閾値A)と、インクセーブモードに対応した閾値である第二の種類の閾値(閾値B)とが格納されている。閾値Bは、閾値Aよりも小さな値である。尚、閾値設定部23は、ヘッド制御や給紙・排紙動作を司る制御回路(図示せず)内に設けられてもよい。
情報記録装置から送信される画像データは、先ずRIP処理部80に入力される。該画像データは、ページ記述言語などで表現されており、RIP処理部80は、該画像データに公知のRIP(Raster Image Processor)処理を行って、これを画素が用紙Pの印刷可能な領域に対応してマトリックス状に配置されたビットマップデータに変換する。ビットマップデータは1つの画素を8ビット、即ち0から255までの256濃度階調で表したデータとして、RIP処理部80から出力される。該ビットマップデータは、PCIエクスプレス81を介してガンマ補正処理部82に送信される。ガンマ補正処理部82は、8ビットで入力されたデータを10ビット、即ち0から1023までの1024濃度階調で示されるデータに変換して出力する。2ビット増加させて出力することにより、後記の誤差拡散処理等の濃度制御をより精密に行うことができる。
図3は、ガンマ補正処理部82における入力信号を横軸に、出力信号を縦軸に示して、両信号の関係を示すグラフである。0階調が白色を示し、横軸の255階調及び縦軸の1023階調が黒色を表す。入力信号と出力信号の関係は、図3に実線で示すように線形であるのが好ましいが、図3に点線で示すように曲線状になることがある。ガンマ補正処理部82は、入力信号と出力信号の関係がかかる曲線状となった場合に、直線状の関係に補正する。なお、図3の点線で示す曲線は上に凸となる曲線であるが、下に凸(凹んでいる)曲線となる場合もある。
ここにおいて、モード設定手段86によってインクセーブモードに設定されている場合は、ガンマ補正処理部82は、入力信号と出力信号の関係を示す傾斜線の勾配を緩やかにする。具体的には、図3に一点鎖線で示すように、横軸の255階調が縦軸の1023階調に1以下の係数を乗じた階調に変換されるように傾斜線の勾配を緩やかにする。例えば、係数が0.8の場合は、横軸の255階調が縦軸の1023×0.8≒818階調となるように傾斜線の勾配を緩やかにする。階調が高いほど、使用するインクの量が多いから、インクセーブモードでは出力信号の階調の値を全体的に小さくして、用紙Pに印刷する際に使用するインクの全体量を減らしている。
各画素を10ビットで示して、ガンマ補正処理部82から出力された画像データ、即ちビットマップデータは、図2に示すように、誤差拡散処理部83に送信される。誤差拡散処理部83は入力された画像データを各画素の値が4値となる画像データ(4値化画像のデータ)に変換する。この際に誤差拡散処理部83は、或る1の画素とその周囲の画素の濃度誤差を該周囲の画素に拡散することで、入力画像データと出力画像データの濃度誤差を小さくしている。誤差拡散処理部83から出力される4値化画像のデータは、各画素が2ビット、即ち4種類の値で示される。
該4種類の値は、「00」、「01」、「10」、「11」であり、これらは画素の濃度値に対応する。インクジェット記録方式では、画素の濃度値はインクの液滴の有無及びサイズに比例するから、これら4種類の値はインクの液滴のサイズにも対応する。具体的には、「00」が液滴非吐出、「01」が前記の小滴、「10」が前記の中滴、「11」が前記の大滴に対応する。
誤差拡散処理部83から出力された4値化画像のデータは、移動平均処理部20に送信されて、一旦移動平均処理部20内のメモリに記憶される。以下に移動平均処理部20、フィルタ部3、2乗和演算部21の動作を示す。図4(a)、(b)は、移動平均処理部20内のメモリに記憶され、画素95がマトリックス配置された画像データ9を模式的に示す平面図である。図示の便宜上、画像データ9には、「00」と「01」に対応する画素95だけが配列されていると仮定する。
移動平均処理部20は、先ず主走査方向に沿って配置された画素を処理する。画像データ9内の、例えば図4(a)に符号Aで示すように、マトリックスの中心に位置する1の画素95を中心画素と決定する。そして、当該画素Aを中心として、主走査方向に3つ、副走査方向に3つの画素95がマトリックス配列された平均領域90を画定する。該平均領域90内の画素95の濃度値の平均値を算出する。図4(a)に示す平均領域90内の画素95は「01」が6つで「00」が3つであるから、該平均領域90内の画素95の濃度値を平均した値は、2/3となる。
移動平均処理部20は、次に図4(b)に示すように、移動平均処理部20内のメモリに記憶されている画像データ9に対応して、平均化画像データ91を画素の濃度値の平均値に基づいて作成する。この移動平均処理は、各画素95の濃度値を周囲の画素を含めて平均化することにより、画像のエッジに隣接する独立点などが後で述べるエッジ判断処理に悪影響を及ぼさないようにするものである。平均化画像データ91は、演算用画素92をマトリックス状に配置して構成され、該マトリックス状の演算用画素92の中心に演算用中心画素AAが配置されている。演算用中心画素AAは、中心画素Aに対応する。該演算用画素92は前記の平均領域90内の画素の濃度値を平均した値に基づいて定められる。
図4(b)に示す平均化画像データ91において、演算用画素92の濃度値は演算用中心画素AAよりも右側に配置された画素が「01」の値を有する。演算用中心画素AAよりも左側に配置された画素が、算出した画素95の濃度値の平均値である2/3の値を有する。
移動平均処理部20で移動平均処理が施された濃度値のデータは、次にソーベルフィルタXによるフィルタ処理が施される。
ソーベルフィルタX30は、係数がマトリックス状に配列された図5に示すフィルタ要素32を内部に有する。フィルタ要素32内のマトリックスの行数と列数は、第1処理領域93と等しい。ソーベルフィルタX30は、該フィルタ要素32を第1処理領域93に被せる。フィルタ要素32の中心に位置する係数(図5では「0」)を、第1処理領域93の演算用中心画素AAに被せて、該係数と演算用中心画素AAの濃度値を乗算する。同時に、演算用中心画素AAの周辺に位置する画素の濃度値と該周片に位置する画素に被さるフィルタ要素32の係数を乗算する。各乗算された値を加算して、演算用中心画素AAについて、主走査方向に沿うエッジ判断値を求める。このエッジ判断値は、演算用中心画素AAについて、主走査方向に沿う濃度勾配値を表す。
また、ソーベルフィルタY31は係数がマトリックス状に配列されたフィルタ要素を有して、ソーベルフィルタX30と同様に、演算用画素の濃度値と該画素に被さるフィルタ要素の係数を乗算する。各乗算された値を加算して、演算用中心画素について、副走査方向に沿うエッジ判断値を求める。なお、ソーベルフィルタによるこれらの処理は、公知の技術と同様である。
演算用中心画素について求められた、主走査方向に沿うエッジ判断値と、副走査方向に沿うエッジ判断値とは、図2の2乗和演算部21に送信される。該2乗和演算部21は、主走査方向に沿うエッジ判断値を2乗した第1の2乗値を求める。また、2乗和演算部21は副走査方向に沿うエッジ判断値を2乗した第2の2乗値を求める。2乗和演算部21は第1の2乗値と第2の2乗値とを加算してエッジ判断値の2乗和を求めて、これを比較演算部22に送信する。エッジ判断値の2乗和を求める理由は、エッジ判断値は負の値である場合があり、これでは後段の閾値との比較が正しくできない可能性があるからである。
比較演算部22はエッジ判断値の2乗和と、閾値設定部23から送信される濃度勾配値の2乗に対応する閾値とを比較する。エッジ判断値の2乗和が閾値を越える値であれば、演算用中心画素AAと周辺の演算用画素との濃度差が大きいから、比較演算部22は演算用中心画素AAに対応した中心画素Aがエッジ領域に対応していると判断する。比較演算部22の判断結果に基づいて、液滴変更部84は該中心画素A周辺の画像データを印刷する際に、インクを小滴化する。これにより、エッジ領域を印刷する際にインクが用紙P上で滲む(例えばフェザリングの発生)ことを防いでいる。換言すれば、印刷される画像のエッジ領域をシャープにしている。
移動平均処理部20は該中心画素Aに対して主走査方向及び副走査方向に沿ってずれて位置する画素95を新たに中心画素として、以上の動作を繰り返す。
ここで、インクセーブモードにあっては、ガンマ補正処理部82にて濃度階調が低下しているから、ソーベルフィルタX30、ソーベルフィルタY31にて算出される濃度勾配値、即ちエッジ判断値も小さくなる。このエッジ判断値が小さくなったにも拘わらず、エッジ判断値の2乗に対応する閾値が閾値Aであると、中心画素Aがエッジ領域に対応していても、エッジ判断値の2乗和が閾値A以下となる場合がある。これでは、該エッジ領域が正しく判断されない。この結果、エッジ領域に対応する画素周辺の画像データを印刷する際に、インクが小滴化されず、インクが用紙P上で滲む。また、インクセーブモードであるにも拘わらず、却ってインクを節約できない問題もある。この点に鑑みて、インクセーブモードではエッジ領域判断手段2は、図6のフローチャートに示す動作を行う。
(インクセーブモード)
使用者が操作パネル12を操作して、インクセーブモードに設定して画像データの処理( 印字指令など)を指示すると(ステップS1)、モード設定手段86はその旨の情報をガンマ補正処理部82と閾値設定部23に送信する。ガンマ補正処理部82は、入力信号と出力信号の関係を示す傾斜線の勾配を、図3に一点鎖線で示すように、緩やかにする。即ち、印刷時に使用するインクの量を減らすべく、各画素の濃度階調(出力される濃度諧調)を下げる(ステップS2)。誤差拡散処理部83はガンマ補正処理部82から出力される画像データを白黒の4値化画像に変換する。誤差拡散処理部83から出力される4値化画像のデータは、前記の如く各画素が2ビットの値で示される。
一方、閾値設定部23ではモード設定手段86からの情報に基づき、内蔵のテーブルからインクセーブモードに対応した閾値Bを読み出す。前記の如く、閾値Bは、通常記録モードに対応した閾値Aよりも小さな値である。この閾値Bを比較演算部22に送信する(ステップS3)。
移動平均処理部20及びフィルタ部3にて各画素の濃度勾配値、即ちエッジ判断値を求め、2乗和演算部21にてエッジ判断値の2乗和を求める(ステップS4)。このエッジ判断値の2乗和の値は、比較演算部22に送信される。
比較演算部22は、エッジ判断値の2乗和の値と閾値Bとを比較する(ステップS5)。エッジ判断値の2乗和の値が、閾値Bを越える値であれば、演算用中心画素AAと周辺の演算用画素92との濃度差が大きいから、比較演算部22は演算用中心画素AAに対応した中心画素Aが画像のエッジ領域に対応していると判断する。具体的には、オン信号を送信する。比較演算部22の判断結果に基づいて、液滴変更部84は該中心画素A周辺の画像データを印刷する際に、インクを小滴化するようなインク吐出データを作成する(ステップS6)。即ち、液滴変更部84は、本発明における「インク吐出データ作成手段」を構成する。ヘッド4からは、小滴化されたインクが用紙Pに吐出される。これにより、エッジ領域を印刷する際に、インクが用紙P上で滲むことを防いでいる。
尚、ステップS5にて、エッジ判断値の2乗和の値が、閾値B以下と判断されれば、演算用中心画素AAと周辺の演算用画素92との濃度差が小さいことが判る。比較演算部22は、演算用中心画素AAに対応した中心画素Aは、画像のエッジに対応していないと判断する。比較演算部22は液滴変更部84にオフ信号を送信し、液滴変更部84はインク吐出データを変更しない(ステップS7)。以降、移動平均処理部20は中心画素Aから主走査方向及び副走査方向にずれた画素を中心画素に設定して、上記の動作を繰り返す。
上記実施形態にあっては、インクセーフモード設定時には、各画素の濃度勾配値に対する閾値Bは、通常記録モード設定時における閾値Aよりも小さく設定されている。これによって、インクセーブモード設定時に、画像データが印刷される濃度が下がっても、画像データ内の画素が画像データのエッジに対応するか否かが正確に判断される。これによって、インクセーブモードにてエッジを印刷する際に、インクを確実に減らすことができる。
上記記載では、モード設定手段86からインクセーブモードに設定された旨の情報に基づき、エッジ領域判断手段2は閾値Bを読み出して、これをエッジ判断値の2乗和の値と比較して、演算用中心画素AAに対応した中心画素Aが画像のエッジに対応しているか否かを判断している。即ち、モード設定手段86とエッジ領域判断手段2とによって、本発明の「エッジ検出装置」を構成している。また、液滴変更部84はエッジ領域判断手段2からの判別結果に基づいてインク吐出データを変更している。即ち、液滴変更部84とモード設定手段86とエッジ領域判断手段2とによって、本発明の「画像データ処理装置」を構成している。
(第2実施形態)
前記の如く、移動平均処理部20は、演算用中心画素AAを含む第1処理領域93及び第2処理領域を考慮して、濃度勾配値を求めている。従って、演算用中心画素AAの濃度勾配値が一定値以上に大きな場合は、演算用中心画素AAのみならず該演算用中心画素AAに隣接する演算用画素92も、画像のエッジ領域に対応していると考えられる。この演算用中心画素AAのみならず該演算用中心画素AAに隣接する演算用画素92を含む画素領域が、画像のエッジ領域に対応している場合、該画素領域を第1種のエッジと呼ぶ。
また、濃度勾配値が一定値よりも小さいが、濃度勾配自体は存在する、即ち演算用中心画素AAは周辺の演算用画素92に比して濃度差があるときは、演算用中心画素AAだけが画像のエッジ領域に対応し、周辺の演算用画素92はエッジ領域よりも画像の内側に存在していると考えられる。この演算用中心画素AAだけを含む画素領域が画像のエッジ領域に対応している場合、該画素領域を第2種のエッジと呼ぶ。
この点に鑑みて、本実施形態では閾値設定部23内には閾値Bとして、第1の閾値と該第1の閾値よりも小さな第2の閾値とが設定されている。第1の閾値が第1種のエッジに、第2の閾値が第2種のエッジに夫々対応する。
インクセーブモードにて、比較演算部22がエッジ判断値の2乗和の値が、第1の閾値を越えていると判断すれば、演算用中心画素AA及び該演算用中心画素AAに隣接する演算用画素92を含む画素領域がエッジ領域であると判断できる。即ち、演算用中心画素AAは第1種のエッジ内に位置すると判断できる。
従って、比較演算部22は液滴変更部84が大滴又は中滴に対応するインク吐出データを作成していた場合は、該インク吐出データを小滴に対応するインク吐出データに変更する旨の信号を送信する。液滴変更部84はインク吐出データを変更し、ヘッド4から小滴のインクが用紙Pに吐出される。これにより、画像のエッジ領域を印刷する際の滲みを防いでいる。
インクセーブモードにて、比較演算部22がエッジ判断値の2乗和の値が、第1の閾値を越えないが、第2の閾値を越えていると判断すれば、演算用中心画素AAのみを含む画素領域がエッジ領域であると判断できる。即ち、演算用中心画素AAは第2種のエッジ内に位置すると判断できる。
従って、比較演算部22は液滴変更部84が大滴に対応するインク吐出データを作成していた場合は、該インク吐出データを中滴に対応するインク吐出データに変更する旨の信号を送信する。比較演算部22は液滴変更部84が中滴に対応するインク吐出データを作成していた場合は、該インク吐出データを小滴に対応するインク吐出データに変更する旨の信号を送信する。即ち、吐出するインクの液滴の大きさを一段階小さくしている。液滴変更部84はインク吐出データを変更し、ヘッド4から中滴又は小滴のインクが用紙Pに吐出される。
演算用中心画素AAのみを含む画素領域がエッジ領域である場合は、周辺の演算用画素92はエッジ領域よりも画像の内側に存在している。このため、吐出するインクの液滴の大きさを極度に小さくすると、却って印刷された画像が不鮮明となる可能性がある。従って、吐出するインクの液滴の大きさを一段階小さくしている。
このように、閾値を2つ設けることにより、1の画素がエッジ領域に対応していた場合に、小滴のインクを吐出して、エッジ領域が滲むことをより正確に防止することができる。また、1の画素がエッジ領域の近傍であってエッジ領域よりも内側の位置に対応していた場合には、該1の画素に対応する画像を鮮明に印刷することができる。
尚、第2の閾値を小さすぎる値に設定すると、エッジ判断値の2乗和の値が第2の閾値と同程度の値であれば、比較演算部22が画像のエッジ領域を誤検出する可能性がある。この場合は、第2の閾値を第1の閾値を上回らない程度に大きく設定し直してもよい。
上記では、印刷の形態としてダイレクト印刷を例示した。しかし、本実施形態にて説明したエッジ検出装置及び画像データ処理装置の技術的内容は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と言う)のような情報送信装置にケーブル又は無線LAN等を介して接続されたインクジェット記録装置1についても適用することができる。情報送信装置からの画像データを印刷する形態としては、ストレージ印刷と通常印刷とがある。ストレージ印刷とは、情報送信装置からインクジェット記録装置1に対して印刷を指示した使用者が、インクジェット記録装置1に認証条件を入力することにより印刷が開始される印刷の形態を意味する。また、通常印刷とは、インクジェット記録装置1が情報送信装置から入力された画像データを入力順に印刷する印刷の形態である。
ストレージ印刷の場合にてインクセーブモードで印刷するには、使用者が認証条件をインクジェット記録装置1に入力することが必要であるから、上記実施形態と同様に、使用者が操作パネル12を操作してインクセーブモードを設定する。これに対し、通常印刷の場合には、画像データ内にインクセーブモードに設定する旨の情報を含ませることができる。この場合は、図2に一点鎖線で示すように、モード設定手段86には画像データが直接入力され、該画像データ内の情報に基づいてインクセーブモードを設定する。
また、情報送信装置がPCである場合は、画像のエッジ領域をPC内で検知することができる場合がある。この場合は、エッジ領域判断手段2は作動せず、PCにてエッジ領域が判断された画像データが液滴変更部84に入力される。また、情報送信装置がPCである場合にて、インクセーブモードを設定する際には、使用者が操作パネル12を操作してインクセーブモードに設定しても、PCの画面又はPCに付随したキーボードからインクセーブモードの設定を入力して、インクジェット記録装置1に送信してもよい。通常はPCにインストールされたプリンタドライバにおいてインクセーブモードの設定と画像データの印刷指令の両方が指示され、プリンタへと送信される。
上記記載では、ガンマ補正処理部82において、傾斜線の勾配を緩やかにする際に乗じる係数を0.8としたが、この値に限定されない。
エッジ領域判断手段2では、2乗和演算部21にてエッジ判断値の2乗和を求めて、これを比較演算部22にて閾値と比較している。しかし、エッジ判断値の2乗和に代えて、該エッジ判断値の2乗和の平方根を求め、これを閾値と比較してもよい。
また、微分フィルタとして、ソーベルフィルタに代えて、プレウイット(prewitt)フィルタを用いてもよい。また他のエッジ検出フィルタを使用することもできる。
上記ではインクで記録された画像のエッジを検出する場合に、通常記録モードに比してインクセーブモードでの濃度勾配値の閾値を小さくしている。しかし、同様の技術的思想はレーザープリンタにてレーザーで記録された画像のエッジを検出する場合にも適用可能である。この場合は、「インクセーブモード」に代えて「記録材セーブモード(トナーセーブモード)」となる。レーザープリンタにおいても検出したエッジを明確化するための画像処理が一般的に行われており、本発明を適用することで画像のエッジを的確に明確化することが可能となる。
上記記載では、移動平均処理部20において移動平均処理が行われているが、移動平均処理が行われない構成であってもよい。
本発明は、通常記録モードとインクセーブモードを選択的に切り換え可能なインクジェット記録装置に適用すると有用である。
1 インクジェット記録装置
2 エッジ領域判断手段
4 ヘッド
8 コントローラ
23 閾値設定部
82 ガンマ補正処理部
86 モード設定手段

Claims (9)

  1. マトリックス配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに関して、該画像データに係る画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像データに係る画像の濃度を低下させて画像を記録媒体に形成する記録材セーブモードとを選択的に設定するモード設定手段と、
    前記画像データ内の濃度値又はその変換値に基づいて、前記複数の画素を構成する1以上の画素を含む領域である画素領域における画像の濃度勾配値を算出するとともに、該画像の濃度勾配値と閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジ領域に該当するか否かを判断するエッジ領域判断手段とを備え、
    前記エッジ領域判断手段は、前記モード設定手段により記録材セーブモードと設定されているときには、前記閾値を前記通常記録モードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定する、エッジ検出装置。
  2. 前記エッジ領域判断手段は、前記画素領域における画像の濃度勾配値を算出するフィルタリング処理の演算処理特性に基づいて、前記閾値を変更する、請求項1に記載のエッジ検出装置。
  3. 前記変換値は、前記複数の画素に対応する記録媒体の領域に吐出するインクの液滴サイズのデータである、請求項1又は2に記載のエッジ検出装置。
  4. マトリックス配置された複数の画素における各画素の濃度値を有する画像データに基づいて画像を記録媒体に形成するようなインク吐出データを作成するインク吐出データ作成手段と、
    前記画像データに関して、画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像の濃度を低下させて画像を記録媒体上に形成するインクセーブモードを選択的に設定するモード設定手段と、
    前記画像データ内の濃度値又はその変換値に基づいて、前記複数の画素を構成する1以上の画素を含む領域である画素領域における濃度勾配値を算出するとともに、該濃度勾配値と所定の閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジに対応するか否かを判断するエッジ領域判断手段とを備え、
    前記エッジ領域判断手段は、前記モード設定手段によりインクセーブモード設定されているときには前記閾値を前記通常記録モードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定し、
    前記インク吐出データ作成手段は、前記エッジ領域判断手段が前記エッジ領域に該当すると判断した前記画素領域について、当該画素領域が前記エッジ領域に該当しないと判断された場合と比較して当該画素領域に対応する記録媒体の領域に吐出されるインクが少なくなるように前記インク吐出データを作成する、画像データ処理装置。
  5. 前記エッジ領域判断手段には閾値として、第1閾値と該第1閾値よりも小さな第2閾値の2つの値が設定され、
    前記インク吐出データ作成手段は、前記画素値又はその変換値に基づくデータから、液滴のサイズに対応するデータを作成し、
    前記エッジ領域判断手段は、前記濃度勾配値が第1の閾値を越えれば、該濃度勾配値に係る前記画素領域を第1種のエッジと判断し、前記濃度勾配値が第2の閾値を越え且つ第1の閾値を越えなければ、該濃度勾配値に係る画素領域を第2種のエッジと判断し、
    前記インク吐出データ作成手段は、第1種のエッジ及び第2種のエッジと判断された画素領域において、前記液滴のサイズに対応するデータを液滴のサイズが小さくなるようにデータを変更し、且つ、第2種のエッジと判断された画素領域よりも第1種のエッジと判断された画素領域の方が、液滴のサイズが小さくなるようにデータを変更する、請求項4に記載の画像データ処理装置。
  6. 前記エッジ領域判断手段には閾値として、第1閾値と該第1閾値よりも小さな第2閾値の2つの値が設定され、
    前記インク吐出データ作成手段は、前記画素値又はその変換値に基づくデータから、液滴のサイズである大滴、中滴、小滴若しくは液滴非吐出に対応するデータを作成し、
    前記エッジ領域判断手段は、前記濃度勾配値が第1の閾値を越えれば、該濃度勾配値に係る前記画素領域を第1種のエッジと判断し、前記濃度勾配値が第2の閾値を越え且つ第1の閾値を越えなければ、該濃度勾配値に係る画素領域を第2種のエッジと判断し、
    前記インク吐出データ作成手段は、第1種のエッジと判断した画素領域において、前記液滴のサイズである大滴、中滴、小滴若しくは液滴非吐出に対応するデータが大滴又は中滴に対応するデータである場合は、該データを小滴に対応するデータに変更し、
    前記インク吐出データ作成手段は、第2種のエッジと判断した前記画素領域において、前記液滴のサイズである大滴、中滴、小滴若しくは液滴非吐出に対応するデータが大滴に対応するデータである場合は、該データを中滴に対応するデータに変更し、前記液滴のサイズである大滴、中滴、小滴若しくは液滴非吐出に対応するデータが中滴に対応するデータである場合は、該データを小滴に対応するデータに変更する、請求項4に記載の画像データ処理装置。
  7. 請求項4乃至6の何れかに記載の画像データ処理装置と、該画像データ処理装置から出力されるインク吐出データに対応したサイズの液滴を記録媒体に吐出するヘッドを備えた、液体吐出装置。
  8. 画像データに関して、画像の濃度を低下させないで画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像の濃度が低い画像を記録媒体上に形成する記録材セーブモードを選択的に設定する記録材セーブモード設定手段と、
    前記画像データ内の濃度値又はその変換値に基づいて、前記複数の画素を構成する1以上の画素を含む領域である画素領域における画像の濃度勾配値を算出するとともに、該画像の濃度勾配値と閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジ領域に該当するか否かを判断するエッジ領域判断工程と、
    前記エッジ領域判断工程に関して、前記濃度勾配値の算出前の段階において、前記記録材セーブモード設定手段により記録材セーブモードと設定されているときには、前記閾値を前記記録材セーブモードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定する工程を有している、エッジ検出方法。
  9. 画像データのエッジ検出処理を行うために演算処理装置にて実行されるプログラムであって、
    画像データに関して、画像の濃度を低下させないで画像を記録媒体に形成する通常記録モードと、該通常記録モードよりも画像の濃度が低い画像を記録媒体上に形成する記録材セーブモードを選択的に設定する記録材セーブモード設定工程と、
    前記画像データ内の画素値又はその変換値に基づいて、各画素領域における濃度勾配値を算出するとともに、該濃度勾配値と所定の閾値とに基づいて、前記画素領域が画像のエッジに対応するか否かを判断するエッジ領域判断工程と、
    前記エッジ領域判断工程に含まれている工程であって、前記濃度勾配値の算出前の段階において、前記記録材セーブモード設定工程にて記録材セーブモードと設定されているときには、前記閾値を前記通常記録モードが設定されているときの閾値よりも小さな値に設定する工程とを、前記演算処理装置に実行させる、エッジ検出プログラム。
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