JP2013215978A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】空白領域の検出を的確化することで、空白スキップの実行機会を増大する。
【解決手段】ドット形成動作と搬送動作とを複数サイクル実行させる。ノズル列別に、第N回目のサイクルのドット形成動作によって形成されるドット領域の位置に所定の搬送量を加えることによって、第N+1回目のサイクルのドット形成動作によって形成可能なドット領域の先頭位置を算出し(S203)、前記各先頭位置から当該ノズル列に対応した色のドット列が要求され部分までの各色空白領域の大きさを算出し(S204)、前記各色空白領域の大きさのうちの最小値をスキップ量として算出し、第N回目のサイクルにおける搬送動作の搬送量を、所定の搬送量にスキップ量を加えて決定する(S208)。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数のノズル列を有する印刷ヘッドを用いて印刷を行う技術に関する。
印刷装置の一つであるインクジェットプリンターでは、移動方向に移動する印刷ヘッドのノズルからインクを吐出して用紙にドットを形成するドット形成動作と、用紙を搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返して、前記移動方向に沿ったドット列(ラスターライン)を用紙上の搬送方向に複数並べることによって、画像を印刷している。
近年、インクジェットプリンターでは、高画質の画像の印刷が可能となったが、その一方で、高画質の画像を短時間で印刷したいという要望がある。そして、この印刷時間の短縮方法としては、所謂「空白スキップ」という方法がある。
空白スキップとは、一枚の用紙上に印刷領域と空白領域とが搬送方向に並んで印刷される場合に、空白領域を飛ばすように大きな搬送量で搬送動作を行うものである。そして、現状では、下記の特許文献1、2のような空白スキップ方法が提案されている。
特開2007−216641号公報 特開2007−237461号公報
前記従来の技術では、種々の条件によって空白領域を検出するようにしているが、それでも、本来、空白スキップできるにもかかわらず、条件を満たさず空白スキップできない場合が発生した。
本発明は、前記の課題を解決するためになされたものであり、空白領域の検出を的確化することで、空白スキップの実行機会を増大することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] ノズルが第1方向に複数配列されたノズル列をインクの色毎に有する印刷ヘッドを用いて、記録媒体に画像を印刷する印刷装置であって、
前記第1方向と交差する第2方向に前記印刷ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを吐出して前記記録媒体に前記第2方向に沿ってドットを形成するドット形成動作と、前記ドット形成動作の終了後、前記記録媒体を前記印刷ヘッドに対して相対的に前記第1方向に搬送する搬送動作と、を複数サイクル実行させる印刷制御部を備え、
前記印刷制御部は、
前記ノズル列別に、第N回目(Nは1以上の整数)のサイクルの前記ドット形成動作によって形成されるドット領域の位置に所定の搬送量を加えることによって、第N+1回目のサイクルの前記ドット形成動作によって形成可能なドット領域の先頭位置を算出する先頭位置算出部と、
前記算出された各先頭位置から当該ノズル列に対応した色のドット列が要求され部分までの各色空白領域の大きさを算出し、前記算出した各色空白領域の大きさのうちの最小値をスキップ量として算出するスキップ量算出部と、
第N回目のサイクルにおける前記搬送動作の搬送量を、前記所定の搬送量に前記スキップ量を加えて決定する搬送量決定部と
を備える、印刷装置。
前記構成の印刷装置によれば、第N回目のサイクルのドット形成動作の終了後に実行される搬送動作において、第N+1回目のサイクルのドット形成動作における各ノズル列によって形成可能なドット領域の先頭位置を想定し、その各先頭位置からの各色空白領域の大きさからスキップ量を定めることができる。このために、空白領域が小さい場合にも対応が可能となり空白領域の検出を的確化することができる。したがって、空白スキップの実行機会を増大することができるという効果を奏する。
[適用例2] 適用例1に記載の印刷装置であって、
各色のノズル列を有する印刷ヘッドを複数有し、前記印刷ヘッド毎の同一色のノズル列から構成される前記色毎の仮想ノズル列を前記ノズル列として、前記印刷制御部の制御を行う、印刷装置。
この構成によれば、複数の印刷ヘッドから構成される仮想ノズル列に対応して、空白スキップを行うことができる。
[適用例3] 適用例1に記載の印刷装置であって、
前記印刷ヘッドとして、有彩色毎のノズル列が前記第1方向に縦列する縦配列印刷ヘッドを備える、印刷装置。
この構成によれば、縦配列印刷ヘッドに対応して、空白スキップを行うことができる。
[適用例4] ノズルが第1方向に複数配列されたノズル列をインクの色毎に有する印刷ヘッドを用いて、記録媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
前記第1方向と交差する第2方向に前記印刷ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを吐出して前記記録媒体に前記第2方向に沿ってドットを形成するドット形成動作と、前記ドット形成動作の終了後、前記記録媒体を前記印刷ヘッドに対して相対的に前記第1方向に搬送する搬送動作と、を複数サイクル実行させる工程
を備え、
前記工程は、
前記ノズル列別に、第N回目(Nは1以上の整数)のサイクルの前記ドット形成動作によって形成されるドット領域の位置に所定の搬送量を加えることによって、第N+1回目のサイクルの前記ドット形成動作によって形成可能なドット領域の先頭位置を算出し、
前記算出された各先頭位置から当該ノズル列に対応した色のドット列が要求され部分までの各色空白領域の大きさを算出し、前記算出した各色空白領域の大きさのうちの最小値をスキップ量として算出し、
第N回目のサイクルにおける前記搬送動作の搬送量を、前記所定の搬送量に前記スキップ量を加えて決定する、印刷方法。
適用例4の印刷方法は、適用例1の印刷装置と同様に、空白スキップの実行機会を増大することができる。
さらに、本発明は、前記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、前記印刷装置を含む印刷システム、前記印刷装置に含まれる各部を備える印刷制御装置、前記印刷装置に含まれる各部を機能として実現するコンピュータープログラムとしての形態、このコンピュータープログラムやこのコンピュータープログラムを記録した印刷媒体等の形態等で実現することが可能である。
第1実施例の印刷システム10の構成を示すブロック図である。 プリンターの内部の一部の斜視図である。 印刷ヘッド41のノズル配列の説明図である。 バンド印刷の様子を示す説明図である。 印刷処理を示すフローチャートである。 印刷処理で実行される搬送スケジュール検討処理を示すフローチャートである。 ハーフトーン画像データとドット形成動作時におけるノズル列の位置との関係を示す説明図である。 従来例の空白スキップ制御による問題点を示す説明図である。 第2実施例における印刷ヘッド541のノズル配列を示す説明図である。 第2実施例におけるハーフトーン画像データとドット形成動作時におけるノズル列の位置との関係を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて、下記の順序に従って説明する。
A.第1実施例:
A1.印刷システムの構成:
A2.ノズル配列とバンド印刷:
A3.印刷処理:
A4.搬送スケジュール検討処理:
A5.実施例効果:
A6.第1実施例変形例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.印刷システムの構成:
図1は、印刷システム10の構成を示すブロック図である。印刷システム10は、ホストコンピューター200とプリンター300とを備える。ホストコンピューター200とプリンター300とはUSBケーブル120によって接続されている。ホストコンピューター200は、印刷のためのデータ(以下「印刷用画像データ」と言う。)をプリンター300に転送する。プリンター300は、ホストコンピューター200から転送された印刷用画像データに基づいて印刷媒体(用紙)に画像を印刷する。この印刷用画像データは、ホストコンピューター200の有するプリンタードライバーによって元画像データに基づいて生成されたデータであり、各画素について各色のドット形成の有無を示すドットデータである。
ホストコンピューター200は、CPU201、RAM203、ROM205、ディスプレイ装置コントローラー207、キーボードコントローラー209、ハードディスクドライブ(HDD)コントローラー211、通信インターフェイス(I/F)220を備える。これらの構成要素はバス230を介して互いに接続されている。ディスプレイ装置コントローラー207にはディスプレイ装置215が、キーボードコントローラー209にはキーボード217が、HDDコントローラー211にはハードディスクドライブ(HDD)219が、それぞれ接続されている。通信I/F220にはUSBケーブル120が接続されている。CPU201は、ホストコンピューター200全体の動作を制御するために、HDD219に記憶されているコンピュータープログラムをRAM203に読み出して実行する。
プリンター300は、インクジェットプリンターで、しかもシリアル式のプリンターであり、CPU301、RAM303、ROM305、ユニットコントローラー307、操作パネル315、通信インターフェイス(I/F)320を備える。これらの構成要素はバス330によって互いに接続されている。ユニットコントローラー307には、搬送ユニット309、キャリッジユニット311、およびヘッドユニット313が接続されている。CPU301は、ユニットコントローラー307によって各ユニット309〜313を制御する。
図2は、プリンター300の内部の一部の斜視図である。図2を適宜参照しながら、図1に示す各ユニット309〜311を説明する。搬送ユニット309は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に搬送方向に所定の搬送量で用紙Sを搬送させるためのものである。キャリッジユニット311は、キャリッジ31(図2)に搭載されたヘッド41(図2)を搬送方向と交差する方向(以下、移動方向という)に移動させるためのものである。ヘッドユニット313は、用紙Sにインクを吐出するためのものであり、ヘッド41を有する。ヘッド41の下面にはノズルが複数設けられており、ノズルからインクが吐出される。なお、本実施形態のプリンター300では、ヘッド41が移動方向の一方側から移動する際にも他方側から移動する際にも、ヘッド41からインクが吐出され、双方向印刷が行われる。前記搬送方向は、副走査方向に該当し、本発明で言う「第1方向」に相当する。前記移動方向は、主走査方向に該当し、本発明で言う「第2方向」に相当する。
A2.ノズル配列とバンド印刷:
図3は、印刷ヘッド41のノズル配列の説明図である。図示するように、印刷ヘッド41の下面には、マゼンタ(M)インクを吐出するマゼンタノズル列91と、シアン(C)インクを吐出するシアンノズル列92と、イエロー(Y)インクを吐出するイエローノズル列93と、ブラック(K)インクを吐出するブラックノズル列94とが形成されている。各ノズル列91〜94は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを同数個(例えば180個)備えている。そして、各ノズルには、それぞれインクチャンバー(不図示)と、ピエゾ素子(不図示)が設けられており、ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張し、各ノズルからインク滴が吐出される。
各ノズル列91〜94の複数のノズルは、搬送方向に沿って一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列しており、ノズル列91〜94のノズルは、下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯180)。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、用紙に形成されるドットの最高解像度での間隔)であり、また、kは2以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向の最小ドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、kは4である。なお、180dpiや720dpiの各値に換えて、印刷を行う際には、ドットピッチに見合った大きさのドットが形成され得る。
各ノズル列91〜94は、前述したようにノズル数が等しく、またノズルピッチk・Dも互いに同じであるので、その搬送方向の全長(そのノズル群が有する搬送方向の最上流のノズル#180の中心と最下流のノズル#1の中心との間隔)は、互いに等しくなっている。
本実施例では、各ノズル列91〜94の配列位置は、搬送方向において同一ではない。図示するように、ブラックノズル列94は、搬送方向の下流側に向かって最も後方の位置に配置されている。マゼンタノズル列91とイエローノズル列93とは、ブラックノズル列94に対してドットピッチ分(=D)だけ上流方向にずれて配置されている。シアンノズル列92は、ブラックノズル列94に対して2ドットピッチ分(=2・D)だけ上流方向にずれて配置されている。なお、この各ノズル列91〜94の配列位置は一例であり、この配列位置に本発明は限られない。例えば、2つの搬送方向位置を交互にとる千鳥配列、搬送方向の上流側(あるいは下流側)に次第に大きくずれる傾斜配列等の他の配列位置とすることができる。
このような構成のシリアル式のプリンター300では、キャリッジユニット311によって移動方向に移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させて用紙S上にドットを形成するドット形成動作と、搬送ユニット309によって用紙Sを搬送方向に搬送する搬送動作と、を交互に繰り返す。その結果、先のドット形成動作により形成されたドットの位置とは異なる位置にドットを形成することができ、用紙上に2次元の画像を形成することができる。
図4は、2次元画像の形成の様子を示す図である。説明の簡略のため、1つのノズル列が有するノズルの数を12個とする。図示では、マゼンタノズル列(ここでは、単にノズル列と呼ぶ)91を代表して示した。本来プリンター300ではノズル列91に対して用紙Sが搬送方向に搬送されるが、図中ではノズル列91を搬送方向に移動させて描いている。ノズル列91の移動方向への1回の移動(以下、パスとも呼ぶ)によりドット領域を印刷するドット形成動作と、ドット領域の端部に位置するドット同士の間隔がノズルピッチ(180dpi)となるように用紙を所定の搬送量F1にて搬送する搬送動作と、を交互に繰り返す。
図4では、先のパスにて白丸(○)のドットで構成されるドット領域が形成され、後のパスにて黒丸(●)のドットで構成されるドット領域が形成されている。1つのドット領域は、複数のドットが移動方向に並んだドット列(以下、ラスターライン)が、ノズルピッチ(180dpi)おきにノズル数分だけ搬送方向に並んで構成される。また、先のパスのドット領域(○)における最上流側のラスターラインと後のパスのドット領域(●)における最下流側のラスターラインとの間隔がノズルピッチ180dpiとなるように、用紙の搬送量F1が決定される。
一回のドット形成動作によって、印刷ヘッド41のヘッド高さ(=(ノズル数)×ノズルピッチ)分の印刷領域が完成される。そして、各ドット形成動作の後になされる搬送動作では、ヘッド高さ分の搬送量で紙が搬送され、これによって、ドット形成動作毎にドット領域が搬送方向につなぎ合わされて紙上に画像が形成(印刷)される。ドット領域はバンド状の領域であることからバンド領域と呼ばれ、このような印刷は「バンド印刷」と呼ばれる。
A3.印刷処理:
ホストコンピューター200側で実行される印刷処理について、次に説明する。ホストコンピューター200のHDD219(図1)には、プリンタードライバーが予めインストールされている。CPU201は、プリンタードライバーをHDD219からRAM203に読み出して実行することで、アプリケーションプログラムから出力された画像データを、印刷用画像データに変換する印刷処理を行う。このプリンタードライバーは、コンピュータープログラムであり、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタードライバーは、インターネットを介してホストコンピューター200にダウンロードすることも可能である。なお、コンピュータープログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
図5は、ホストコンピューター200のCPU201によって実行される印刷処理を示すフローチャートである。この印刷処理は、印刷開始指示を契機として実行開始される。処理が開始されると、CPU201は、まず、印刷対象である元画像データをアプリケーションプログラムから入力する(ステップS110)。次いで、CPU201は、元画像データを用紙に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する解像度変換処理を行う(ステップS120)。例えば、印刷解像度が180×180dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを180×180dpiの解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。
次いで、CPU201は、RGBデータをCMYK色空間により表されるCMYKデータに変換する色変換処理を行う(ステップS130)。なお、CMYKデータは、プリンター300が有するインクの色に対応したデータである。この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)に基づいて行われる。なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。
次いで、CPU201は、高階調数のCMYKデータを、プリンター300が形成可能な階調数のデータに変換するハーフトーン処理を行う(ステップS140)。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などが利用される。ハーフトーン処理されたデータは、印刷解像度(例えば720×720dpi)と同等の解像度である。ハーフトーン処理後の画像データでは、画素ごと1ビット又は2ビットの画素データが対応しており、この画素データは各画素でのドットの形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ)を示すデータになる。ドットの大きさは、例えば「大」、「中」、「小」といったように変えることができる。
次いで、CPU201は、印刷時のドット形成動作毎になされる用紙の搬送動作の搬送量を検討する搬送スケジュール検討処理を行う(ステップS150)。そして、検討結果たる各搬送量はドット形成動作の順番に関連付けられて搬送スケジュールテーブルに格納される。前記搬送量は、図4においては搬送量F1に相当する。なお、この搬送スケジュール検討処理は、後述するラスタライズ処理のなかで行っても良い。搬送スケジュールテーブルは、RAM203に格納される。
次いで、CPU201は、マトリクス状に並ぶ画素データを、印刷時のドット形成順序に従って並べ替えるラスタライズ処理を行う(ステップS160)。例えば、印刷時に数回に分けてドット形成動作が行われる場合、各ドット形成動作に対応する画素データをそれぞれ抽出し、ドット形成動作の順序に従って並べ替える。なお、印刷方式が異なれば印刷時のドット形成順序が異なるので、印刷方式に応じてラスタライズ処理が行われることになる。ラスタライズ処理を経て生成された画素データは印刷用画像データとして構成される。また、このラスタライズ処理では、各ドット形成動作に対応させて搬送量が印刷用画像データ中に記録されるが、その記録は、前記搬送スケジュールテーブルから、対応する搬送量を参照することで行われる。
次いで、CPU201は、ステップS160で生成された画素データを印刷用画像データとして、プリンター300に送信する(ステップS170)。ステップS170の実行後、この印刷処理を終了する。
A4.搬送スケジュール検討処理:
印刷対象の元画像データで示される画像中において、搬送方向の所定範囲に亘って連続してラスターラインの形成されない空白領域が存在する場合に、その空白領域を飛ばして用紙を搬送し、印刷時間を短縮する処理が行われる。これを空白スキップと言うが、この空白スキップは、前記バンド印刷とバンド印刷の間の既定の搬送量F1よりも実際の搬送量を大きくすることで達成される。
図6は、印刷処理のステップS150で実行される搬送スケジュール検討処理を示すフローチャートである。処理が開始されると、まず、CPU201は、サイクル番号Nに初期値”1”をセットする(ステップS201)。本明細書では、印刷時のドット形成動作の一単位を「サイクル」と呼び、サイクル番号Nはそのサイクルの順位を示す変数である。
次いで、CPU201は、ノズル列番号Lに初期値”1”をセットする(ステップS202)。ノズル列番号Lはノズル列91〜94を特定する変数である。ここでは、L=1のときマゼンタノズル列91を、L=2のときシアンノズル列92を、L=3のときイエローノズル列93を、L=4のときブラックノズル列94をそれぞれ示す。その後、CPU201は、サイクル番号Nに値1を加えた回数目(=N+1回目)のドット形成動作時における、ノズル列番号Lに対応したノズル列のバンド先頭位置を算出する(ステップS203)。本明細書で、「ノズル列のバンド先頭位置」とは、ノズル列の移動方向への移動によって形成されるドット領域(バンド領域)の先頭(搬送方向の下流側の先頭)位置を意味する。
図7は、ハーフトーン処理後の画像データ(以下、「ハーフトーン画像データ」と呼ぶ)とドット形成動作時におけるノズル列の位置との関係を示す説明図である。図7(a)はハーフトーン画像データを示し、図7(b)は空白スキップを行わないバンド印刷の際のドット形成動作時におけるノズル列の位置を示す。なお、図7(c)には、搬送スケジュール検討処理によって空白スキップを行なったときのノズル列の位置を示した。図7(b)に示すように、バンド印刷の際には、N回目のドット形成動作時のノズル列91N〜94N、(N+1)回目のドット形成動作時のノズル列91N+1〜94N+1というように副走査方向にノズル列が移動する。先のノズル列91N〜94Nから次のノズル列91N+1〜94N+1への搬送量は図中F1となっている。このF1は、規定の搬送量であり、適用例1における「所定の搬送量」に相当する。搬送スケジュール検討処理のステップS203(図6)によれば、91N〜94Nのうちのノズル列番号Lに対応したノズル列のバンド先頭位置に所定の搬送量F1を加えることで、91N+1〜94N+1のうちのノズル列番号Lに対応したノズル列のバンド先頭位置TPが求められる。図示のTPは、サイクル番号N=1の場合である。
ステップS203の実行後、CPU201は、ハーフトーン画像データにおけるLに対応したインク色についてのバンド先頭位置TPからの空白ライン数をカウントする処理を行う(ステップS204)。すなわち、ハーフトーン画像データにおける各インク色の空白領域の大きさを空白ライン数として求める。図7(a)に例示するハーフトーン画像データの場合、ステップS204の処理で求められる空白ライン数は次の値となる。図7(a)中、ハーフトーン画像データの右側にはラスタ−番号を付した。L=1の場合の対応するインク色はマゼンタ(M)であることから、マゼンタノズル列91N+1のバンド先頭位置TPからマゼンタ(M)のデータ(マゼンタのドット列が要求される部分)D1までの空白ライン数は、図中△を付したラスター番号が8番〜10番の3ラインである。
図6のステップS204の実行後、CPU201は、ステップS204で求めた空白ライン数を、Lに対応したインク色についてのバッファB(L)に格納する(ステップS205)。その後、CPU201は、ノズル列番号Lを値1だけインクリメントして(ステップS206)、ノズル列番号Lが値4を上回ったか否かを判定する(ステップS207)。ここで、上回っていないと判定された場合には、ステップS203に処理を戻して、次のノズル列についてのステップS203ないしS205の処理を実行する。
こうしてステップS207によって、ノズル列番号Lが値4を上回ると判定されるまでに、MCYKについてのバンド先頭位置からの空白ライン数がバッファB(1)〜B(4)に格納される。ステップS207によって、ノズル列番号Lが値4を上回ると判定されると、ステップS208に処理を移行して、CPU201は、バッファB(1)〜B(4)の中から最小値を選択し、その最小値をスキップ量として記憶する。
図7(a)に例示したハーフトーン画像データの場合、ブラックインクについての空白ライン数が値1で最小となることから、スキップ量SKは値1として記憶される。CPU201は、ステップS208の実行後、サイクル番号Nのときの搬送量F(N)を、次式(1)に基づいて求める(ステップS209)。
F(N)=F1+SK …(1)
ここで、F1は、規定の搬送量である(図7(b)参照)。SKは、ステップS208で求められたスキップ量である。
すなわち、ステップS209によれば、図7(c)に示すように、先の一サイクルのバンド印刷と次の一サイクルのバンド印刷の搬送量F(N)が、既定の搬送量F1よりもスキップ量SK、すなわち1画素分だけ大きく定められる。
図6に戻って、その後、CPU201は、ステップS209で算出した搬送量F(N)を搬送スケジュールテーブルに記憶する(ステップS210)。続いて、CPU201は、サイクル番号Nを値1だけインクリメントして(ステップS211)、サイクル番号Nが最終のバンド画像に対応したサイクル番号Nmaxを上回ったか否かを判定する(ステップS212)。ここで、上回っていないと判定された場合には、ステップS202に処理を戻して、次のサイクル番号Nのバンド画像についてのステップS202ないしS212の処理を実行する。ステップS202ないしS212の処理の繰り返しにより、印刷対象のハーフトーン画像データ全体についての搬送スケジュールの検討がなされる。ステップS212で、NがNmaxを上回ったと判定された場合には、「リターン」に抜けて、搬送スケジュール検討処理を終了する。
図5の印刷処理において、CPU201は適用例1における「印刷制御部」として機能する。図6の搬送スケジュール検討処理におけるステップS202、S203、206、S207は適用例1における「先頭位置算出部」として機能する。ステップS204、S205、S208の処理において、CPU201は適用例1における「スキップ量算出部」として機能する。ステップS209、S210の処理において、CPU201は適用例1における「搬送量決定部」として機能する。
A5.実施例効果:
以上説明したように、本実施例では、第N回目のサイクルのドット形成動作の終了後に実行される搬送動作において、第N+1回目のサイクルのドット形成動作における各ノズル列のバンド先頭位置を想定し、その各バンド先頭位置からの空白ライン数の最小値をスキップ量SKとして定めることができる。すなわち、空白ライン数の検出を的確化することができる。このために、図7に例示したように、空白ライン数が値1というように小さい場合にも空白スキップを行うことができる。したがって、空白スキップの実行機会を増大することができるという効果を奏する。
A6.第1実施例変形例:
前記第1実施例では、インクの色毎に1本ずつのノズル列91〜94が設けられていたが、本発明ではこれに限られない。例えば、各インク色のノズル列を有する印刷ヘッドを2つ備え、2つの印刷ヘッドを搬送方向に並べることで、移動方向の1パスで印刷できるラスター数を稼ぐようにしたプリンターに本発明を適用することができる。一方の印刷ヘッドに備えられる特定色のノズル列と、他方の印刷ヘッドに備える前記特定色のノズル列とを搬送方向につなげて考えたときに、1本の仮想的なノズル列(以下、「仮想ノズル列」と呼ぶ)を得ることができるが、この仮想ノズル列を適用例1における「ノズル列」と考え、仮想ノズル列によるバンド先頭位置を図6のステップS203で求めるように構成すればよい。
図8は、従来例の空白スキップ制御による問題点を示す説明図である。図8(a)はハーフトーン画像データを示し、先に例示した図7(a)と同じものである。先行特許文献の特許文献1(特開2007−216641号公報)に記載の発明によれば、図8(b)に示すように、全てのノズル列91〜94において、最上流のノズル列92の#1のノズルN1より搬送方向上流側にあるノズル(すなわち、領域RY内に含まれるノズル)に割り付けるラスターデータが空白データであることを第1条件としている。さらに、最上流のノズル列92の#1のノズルN1のラスター位置から連続して空白ラスターが1ラスター以上あることを第2条件として、第1条件および第2条件を満たしたときに、空白スキップを行っている。しかしながら、ブラック(K)のラスター番号が8番の位置が空白データでないことから、第1条件が少なくとも満たされず、空白スキップは行われない。したがって、特許文献1に記載の発明によれば、空白スキップできるにもかかわらず、第1条件および第2条件を満たさないために空白スキップができないことがある。これに対して、前述したように第1実施例では、空白スキップができる。したがって、第1実施例によれば、空白スキップの実行機会を増大することができる。
B.第2実施例:
図9は、第2実施例における印刷ヘッド541のノズル配列を示す説明図である。第2実施例における印刷ヘッド541は、第1実施例における印刷ヘッド41と比べて、ノズル配列の方式が相違する。第1実施例における印刷ヘッド41は、インクの色毎の複数のノズル列がほぼ同一の搬送方向位置に存在する「横配列ヘッド」と呼ばれるものであったが、これに対して、第2実施例における印刷ヘッド541は、「縦配列ヘッド」と呼ばれるものである。なお、第2実施例における印刷ヘッド541以外の構成は、第1実施例と同一であるので、同一の構成要素については、第1実施例と同一の符合を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、この印刷ヘッド541は、ブラックノズル列550とカラーノズル列560とを有している。両ノズル列550、560は、搬送方向に沿った一直線上にそれぞれ配列されている。ブラックノズル列550(ノズルを○で示す)は、180個のノズル#1〜#180を有している。カラーノズル列560は、イエローノズル列561(ノズルを△で示す)と、マゼンタノズル列562(ノズルを□で示す)と、シアンノズル列C563(ノズルを◇で示す)とを含んでいる。なお、この明細書では、有彩色インク用のノズル列561〜563を「有彩色ノズル列」とも呼ぶ。各有彩色ノズル列561〜563は、60個のノズル#1〜#60(#61〜#120、#121〜#180)を有している。また、各有彩色ノズル列561〜563のノズルピッチは、ブラックノズル列550のノズルピッチと同じである。有彩色ノズル群のノズルは、ブラックノズル列のノズルと同じ搬送方向の位置に配置されている。
印刷時には、印刷ヘッド541が主走査方向に一定速度で移動している間に、各ノズルからインク滴が吐出される。但し、印刷方式によっては、すべてのノズルが常に使用されるとは限らず、一部のノズルのみが使用される場合もある。白黒印刷の際には、180個のブラックノズルがすべて使用可能である。
一方、カラー印刷の際には、CMYの各色について60個のノズルがそれぞれ使用されるとともに、ブラックノズルも60個使用される。カラー印刷の際に使用される60個のブラックノズルは、例えばイエローの60個のノズルと同じ副走査位置に配置されているノズル#1〜#60である。すなわち、カラー印刷の際には、#1〜#60がイエローの仮想ノズル列もしくはブラックの仮想ノズル列となり、#61〜#120がマゼンタの仮想ノズル列となり、#121〜#180がシアンのノズル列となる。この仮想ノズル列をノズル列として、第1実施例における搬送スケジュール検討処理(図6)が実行される。第1実施例における印刷処理(図5)および搬送スケジュール検討処理(図6)は、第2実施例においてもそのまま適用される。
図10は、第2実施例におけるハーフトーン画像データとドット形成動作時におけるノズル列の位置との関係を示す説明図である。図10(a)はハーフトーン画像データを示し、図10(b)は空白スキップを行わないバンド印刷の際のドット形成動作時におけるノズル列の位置を示し、図10(c)は第2実施例におけるドット形成動作時におけるノズル列の位置を示す。図中において、黒く塗りつぶされた図形は、ハートーン画像データの印刷に使用されるノズルを示しており、白い図形は使用されないノズルを示している。
ここで、図中のパス2のドット形成動作の終了後に実行される搬送動作を例にあげて説明する。パス2のドット形成動作の終了後に、図6のステップS203の処理によって、パス2の各ノズル列のバンド先頭位置に所定の搬送量F1を加えることで、パス3の各ノズル列のバンド先頭位置が求められる。図10(b)におけるTP1がパス3のブラックの仮想ノズル列の先頭位置であり、TP2がマゼンタのパス3の仮想ノズル列の先頭位置であり、TP3がパス3のシアンの仮想ノズル列の先頭位置である。
その後、図6のステップS204の処理によって、各色についてのバンド先頭位置TP1〜TP3からの空白ライン数がカウントされる。図10(a)に例示するハーフトーン画像データの場合、シアンの仮想ノズル列のバンド先頭位置TP3からシアン(C)のデータまでの空白ライン数は、図中△を付したラスター番号が13番〜16番の4ラインである。マゼンタの仮想ノズル列のバンド先頭位置TP2からマゼンタ(M)のデータまでの空白ライン数は、図中△を付したラスター番号が10番〜16番の7ラインである。ブラックの仮想ノズル列のバンド先頭位置TP1からブラック(B)のデータまでの空白ライン数は、図中△を付したラスター号が7番〜12番の6ラインである。
その後、図6のステップS208によって、前記カウントされた空白ライン数(4ライン、7ライン、6ライン)の中から最小値である4ラインが選択され、その4ラインがスキップ量SKと定められる。
その後、図6のステップS209によって、搬送量Fは、規定の搬送量である3ラインにスキップ量SKである4ラインを加えた7ラインとなる。この結果、図10に示すように、パス2のドット形成動作の終了後に実行される搬送動作は7ラインの搬送量で行われる。
したがって、第2実施例によれば、図10に例示したように、縦配列方式の印刷ヘッド541においても、空白スキップを行うことができる。従来、縦配列方式の印刷ヘッドでは空白スキップがなされることがなかったが、これに対して、第2実施例によれば、第1実施例と同じ制御プログラムを用いて空白スキップを行うことができることから、プログラム開発が容易である。
C.変形例:
この発明は前記第1ないし第3実施例やその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
前記各実施例では、印刷ヘッドは、CMYKの各インク色に対応した4つのノズル列を備える構成としたが、本発明はこれに限られない。例えば7色インク、すなわち、CMYKにライトマゼンタ、ライトシアン、ダークイエローを付加した7色インクに対応した7つのノズル列を備える構成としてもよい。さらに、ノズル列の数は他の複数とすることもできるし、1つだけとすることもできる。
・変形例2:
前記各実施例では、本発明をホストコンピューター側で実現していたが、本発明はこれに限られない。例えば、プリンター側で実現する構成としてもよい。また、CPU201が行っていた機能の一部または全部をコンピューター200にインストールしたソフトウェアとしてのRIP(Raster image processor)が行う構成とすることもできる。また、コンピューター200とプリンター300の間に接続したハードウェアとしてのRIPが行う構成としてもよい。
・変形例3:
前記各実施例では、プリンターが有する印刷ヘッドのノズルからインクを吐出させるためのインクの吐出方式としては、ピエゾ素子の駆動によるものとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ該気泡によりインクを吐出させるサーマル方式等、種々の方式とすることができる。
・変形例4:
前記実施例および各変形例において、ソフトウェアによって実現した機能は、ハードウェア、例えばディスクリートな電子回路によって実現するものとしてもよい。
なお、前述した各実施例および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…印刷システム
31…キャリッジ
41…印刷ヘッド
91…マゼンタノズル列
92…シアンノズル列
93…イエローノズル列
94…ブラックノズル列
120…USBケーブル
141…印刷ヘッド
200…ホストコンピューター
201…CPU
203…RAM
205…ROM
207…ディスプレイ装置コントローラー
209…キーボードコントローラー
211…HDDコントローラー
215…ディスプレイ装置
217…キーボード
219…HDD
220…通信I/F
230…バス
300…プリンター
301…CPU
303…RAM
305…ROM
307…ユニットコントローラー
309…搬送ユニット
311…キャリッジユニット
313…ヘッドユニット
315…操作パネル
320…通信I/F
330…バス
550…ブラックノズル列
560…カラーノズル列
561…イエローノズル列
562…マゼンタノズル列

Claims (4)

  1. ノズルが第1方向に複数配列されたノズル列をインクの色毎に有する印刷ヘッドを用いて、記録媒体に画像を印刷する印刷装置であって、
    前記第1方向と交差する第2方向に前記印刷ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを吐出して前記記録媒体に前記第2方向に沿ってドットを形成するドット形成動作と、前記ドット形成動作の終了後、前記記録媒体を前記印刷ヘッドに対して相対的に前記第1方向に搬送する搬送動作と、を複数サイクル実行させる印刷制御部を備え、
    前記印刷制御部は、
    前記ノズル列別に、第N回目(Nは1以上の整数)のサイクルの前記ドット形成動作によって形成されるドット領域の位置に所定の搬送量を加えることによって、第N+1回目のサイクルの前記ドット形成動作によって形成可能なドット領域の先頭位置を算出する先頭位置算出部と、
    前記算出された各先頭位置から当該ノズル列に対応した色のドット列が要求され部分までの各色空白領域の大きさを算出し、前記算出した各色空白領域の大きさのうちの最小値をスキップ量として算出するスキップ量算出部と、
    第N回目のサイクルにおける前記搬送動作の搬送量を、前記所定の搬送量に前記スキップ量を加えて決定する搬送量決定部と
    を備える、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    各色のノズル列を有する印刷ヘッドを複数有し、前記印刷ヘッド毎の同一色のノズル列から構成される前記色毎の仮想ノズル列を前記ノズル列として、前記印刷制御部の制御を行う、印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドとして、有彩色毎のノズル列が前記第1方向に縦列する縦配列印刷ヘッドを備える、印刷装置。
  4. ノズルが第1方向に複数配列されたノズル列をインクの色毎に有する印刷ヘッドを用いて、記録媒体に画像を印刷する印刷方法であって、
    前記第1方向と交差する第2方向に前記印刷ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを吐出して前記記録媒体に前記第2方向に沿ってドットを形成するドット形成動作と、前記ドット形成動作の終了後、前記記録媒体を前記印刷ヘッドに対して相対的に前記第1方向に搬送する搬送動作と、を複数サイクル実行させる工程
    を備え、
    前記工程は、
    前記ノズル列別に、第N回目(Nは1以上の整数)のサイクルの前記ドット形成動作によって形成されるドット領域の位置に所定の搬送量を加えることによって、第N+1回目のサイクルの前記ドット形成動作によって形成可能なドット領域の先頭位置を算出し、
    前記算出された各先頭位置から当該ノズル列に対応した色のドット列が要求され部分までの各色空白領域の大きさを算出し、前記算出した各色空白領域の大きさのうちの最小値をスキップ量として算出し、
    第N回目のサイクルにおける前記搬送動作の搬送量を、前記所定の搬送量に前記スキップ量を加えて決定する、印刷方法。
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