JP2013156128A - スプロケットの摩耗計測治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置に設置されたままの大型のスプロケットの摩耗を、簡略な装置構成で、しかも一人の作業者にて容易且つ正確に計測できるようにする。
【解決手段】スプロケット1の噛合凹部8の摩耗をスプロケット1が設置された状態で計測するためのスプロケットの摩耗計測治具であって、スプロケット1の周方向に一定間隔で備えられる穴部に取り付けて少なくとも1つの噛合凹部8を跨ぐように配置される支持本体56と、噛合凹部8の内面と間隔を保持するよう支持本体56に支持され噛合凹部8の初期位置20との距離を計測するよう備えた舌片部60とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉱石粉を含む配合原料をパレット台車上に供給し搬送しつつ焼結を行うことによって焼結鉱を製造する焼結機におけるパレット台車駆動用のスプロケットの如き大型のスプロケットの摩耗計測治具に関するものである。
製鉄所に備えられる焼結機では、原料ヤードからの粉鉱石、石灰粉、コークス粉等の主原料を計量してミキサーに供給し、ミキサーで均一に混合した配合原料を焼結機に供給して加熱焼結することにより焼結鉱を製造している。焼結機で製造した焼結鉱は冷却機を介して高炉に供給される。
図6は、下向通風方式の焼結機の一例を示したものであり、この焼結機50は、水平方向に間隔を隔てて配置した前後のスプロケット1a,1bからなる大型のスプロケット1を有しており、スプロケット1a,1b間には、該スプロケット1a,1bの外周を巡るように複数のパレット台車2が無端状に配置されている。前記スプロケット1a,1bにおける前記パレット台車2の幅方向(図6の紙面に対して奥側)には、軸3を介して対をなすように連結したスプロケット1a,1bが備えられている。
前記パレット台車2の幅方向両端部には、図7、図8に示す如く、車輪軸4を介して車輪5が突出して設けてあり、この車輪5は前後2箇所に設けられている。前記車輪5は、図6に示すレール6に支持されて前記パレット台車2の移動を無端状に案内するようになっている。尚、スプロケット1a,1bの外周を移動するパレット台車2の車輪5は、図示しないレールによって挟まれるように支持されている。
図6の幅方向前後に備えられた各スプロケット1a,1bの歯7の間の噛合凹部8には、図7、図8に示したパレット台車2の車輪軸4が噛合しており、前記スプロケット1a,1bが回転することにより前記パレット台車2は噛合凹部8により押されて矢印方向に循環移動するようになっている。
前記各パレット台車2の幅方向端部上面には、図7、図8に示す如く、均一に混合された前記配合原料9を受けるための側板10が設けてあり、更に、各パレット台車2の底部には前後方向に延びるスリット11が幅方向に複数形成された火格子12を設けている。
図6の左側のスプロケット1aの上部には、前記配合原料9をパレット台車2に供給するためのドラムフィーダ等の給鉱装置13が設けてあり、該給鉱装置13よりもパレット台車2の移動方向下流側には点火炉14が設けてあり、又、図6の右側のスプロケット1bの下部には、パレット台車2が反転することでパレット台車2から落下する焼結鉱9aを受けるための受ホッパ15が設けてある。該受ホッパ15で受けた焼結鉱9aは冷却機へ搬送される。
又、給鉱装置13からの配合原料9を受けて下流側へ搬送する上側のパレット台車2の下側には、吸引ダクト16に連通されて排ガスの吸引を行う風箱17が設けられている。
そして、前記給鉱装置13によりパレット台車2に供給された配合原料9は、点火炉14により点火され、前記風箱17の吸引によって生じる下向きの通風により燃焼が継続されて移動し、パレット台車2が下流へ移動する間に鉱石は焼き固められて気孔率の高い焼結鉱9aとなって受ホッパ15に排出される。
前記焼結機50は、前後に備えられるスプロケット1a,1bの軸間距離が例えば110メートル、スプロケット1のピッチ円直径が例えば4.1メートル、スプロケット1の幅方向の厚みが例えば110ミリメートルを有する大型の構造となっており、配合原料9が供給された複数のパレット台車2からなる大重量を移動させるために高い剛性強度を備えている。
前記した如く、ピッチ円直径が4メートルを超えるような大型のスプロケット1は、複数のブロックを溶接により組み立てて製造することが行われており、このために、例えば歯7ごとに吊り上げて組み立てるための吊り穴からなる穴部18が歯7ごとに備えられている。又、歯7を成形する際にスプロケット1を把持するためのチャック穴をスプロケット1に備えることも行われている(特許文献1参照)。
前記スプロケット1の噛合凹部8と車輪軸4との噛合部には非常に大きな負荷が作用する上に高温の雰囲気で使用されるため、図9に示す如く、スプロケット1の回転によって噛合凹部8が車輪軸4を押圧する部分には大きな摩耗減肉部19が生じる。図9中、20は噛合凹部8が減肉する前の初期位置を示している。
上記摩耗が、幅方向に配置されたスプロケット1a,1bで異なって進行した場合にはパレット台車2の送り量が幅方向で異なり、このために、図10に示すように、パレット台車2の相互間に幅方向で偏った隙間21を生じることになる。このように、パレット台車2相互間に偏った隙間21が生じると、前記風箱17によって吸引されることによる漏風に差が生じ、この漏風の差によって、焼結鉱9aの製品に焼き斑22が生じるという問題がある。
この問題のために、前記スプロケット1の摩耗状態を計測する計測作業が定期的に実施されており、摩耗が大きく進行した場合には、スプロケット1の摩耗部への肉盛溶接等による再生工事、或いは新しいスプロケット1と交換する復旧工事等を行うようにしている。
前記スプロケット1の摩耗の計測には、従来、図11に示すように、前記スプロケット1の隣接する歯7の歯先部7aと噛合凹部8の外部傾斜面8aとに当接する当接部23と、該当接部23に連なって前記スプロケット1の噛合凹部8内に入り込んで噛合凹部8との間に間隔24が形成された舌片部25とを有する計測治具26が用いられていた。前記舌片部25は、図9に示した噛合凹部8の初期位置20に対して間隔24分だけ小さい大きさに形成している。
図11の計測治具26を用いた摩耗の計測は、一人の作業者が、前記計測治具26の当接部23をスプロケット1の隣接する歯先部7aと外部傾斜面8aに押し当てた状態に支持し、他の一人の作業者が、スケール或いはノギス等の計測具を用いて、前記噛合凹部8と舌片部25との間の間隙を、複数の測定点(例えばa,b,c,d)について計測している。又、前記スプロケット1は例えば110ミリメートルのような大きな幅方向の厚みを有していてスプロケット1の幅方向で摩耗が異なることが考えられるため、前記計測治具26を用いて、スプロケット1の幅方向の一側と他側と中間部の3個所の計測を行うようにしている。
しかし、前記計測治具26により前記噛合凹部8の摩耗を正確に計測するためには、計測治具26の面がスプロケット1の面と常に平行になるように支持する必要があるが、計測治具26が動いて平行な状態からずれてしまうことにより正確な計測ができないことがあった。また、図9に示すように、摩耗減肉部19が生じることによって、前記計測治具26を当接させて位置決めする外部傾斜面8a自体が摩耗によって減肉しているために、図11に示すように、計測治具26は摩耗していない側の外部傾斜面8aに押し当てるように支持しているが、舌片部25が初期位置からずれてしまう可能性があり、この場合にも正確な計測ができないことが考えられる。
又、前記噛合凹部8と舌片部25との間の間隙の計測は、例えば舌片部25の周縁部に対して計測具を直角に当てるというように常に同じ姿勢で計測する必要があるが、目測で直角状態を確認して計測しているために、計測ごとに計測値が変化してしまう可能性があり、正確な計測ができなかった。更に、スプロケット1の幅方向の中間部において噛合凹部8の摩耗をスケール等の計測具を用いて計測することは非常に困難であった。
又、従来の計測治具26は、スプロケット1の周方向側面或いは周方向下面へ押し付けた状態で支持していることが大変であり、このために、スプロケット1の上部の例えば3箇所の噛合凹部8を計測し、続いてスプロケット1を所要角度回転させた後に同様に上部3箇所の噛合凹部8を計測するという作業を例えば5回繰り返すことで全ての噛合凹部8を計測するようにしており、そのために、計測の作業能率が非常に悪いという問題を有していた。
この種の技術の先行技術分献情報としては、歯車を支持する支持具と、歯車の歯底部に対向して接触・離間可能に進退運動する測定子と、測定子の先端を歯底部に押し当てた際の測定子の位置を測定するようにしたダイヤルゲージを具備し、歯車の歯底部に現出した余肉部の進展状況から歯先部の摩耗量を把握するようにした金型寿命判断装置がある(特許文献2参照)。
特開2003−202068号公報 特開2007−327874号公報
しかし、前記特許文献2に示す金型寿命判断装置は、支持具に設置して計測を行うような小型の歯車の摩耗を計測するためのものであり、図6に示す焼結機50のスプロケット1のような大型で、しかも焼結機50に設置されたままの状態で計測する必要があるものには適用することができない。
又、特許文献2以外にも、レーザ光等を用いてスプロケットの摩耗を計測するようなことも考えられるが、この場合には装置が複雑且つ高価になってしまい、やはり適用することは困難である。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、装置に設置されたままの大型のスプロケットの摩耗を、簡略な装置構成で、しかも一人の作業者にて容易且つ正確に計測できるようにしたスプロケットの摩耗計測治具を提供しようとするものである。
本発明は、スプロケットの噛合凹部の摩耗をスプロケットが設置された状態で計測するためのスプロケットの摩耗計測治具であって、スプロケットの周方向に一定間隔で備えられる穴部に取り付けて少なくとも1つの噛合凹部を跨ぐように配置される支持本体と、前記噛合凹部の内面と間隔を保持するよう前記支持本体に支持され前記噛合凹部の初期位置との距離を計測するよう備えた舌片部とを有することを特徴とするスプロケットの摩耗計測治具、に係るものである。
前記スプロケットの摩耗計測治具において、前記舌片部が、前記支持本体に対してスプロケットの厚さ方向にスライド可能に支持されていることは好ましい。
又、前記スプロケットの摩耗計測治具において、前記舌片部に測定基準穴が形成してあり、
該測定基準穴に一端の嵌合部が嵌合する支持ロッドと、該支持ロッドの嵌合部近傍に直交して固定されたインボリュート板と、該インボリュート板の周縁部に前記噛合凹部の初期位置との距離が表記された距離表示部と、前記支持ロッドの他端に有する把持部とからなるインボリュート計測具を備えたことは好ましい。
本発明によれば、噛合凹部の初期位置との距離を計測するための舌片部を、スプロケットの周方向に備えられる穴部に取り付けた支持本体に支持したので、舌片部を介して噛合凹部の初期位置との距離を計測する作業を精度よく行うことができ、しかも計測作業を一人の作業者によって容易に行うことができる。更に、舌片部を備えた支持本体をスプロケットの穴部に取り付けるようにしたので、スプロケット全周のいずれの位置にも取り付けて噛合凹部の摩耗の計測を行うことができ、従来のようにスプロケットを回転させて計測する必要がないため、能率的な計測作業が可能になるという優れた効果を奏し得る。
又、前記舌片部に測定基準穴を形成し、該測定基準穴に嵌合する嵌合部を有するインボリュート計測具を備えることにより、計測作業を更に高能率且つ高精度に行うことができる。
本発明のスプロケットの摩耗計測治具の一実施例を示す正面図である。 図1をII−II方向から見た側面図である。 摩耗計測治具をスプロケットにセットする状態を示す側面図である。 本発明のスプロケットの摩耗計測治具の他の実施例を示す正面図である。 (a)は図4の実施例に使用するインボリュート計測具の側面図、(b)は(a)をVB−VB方向から見た正面図である。 焼結機の一例を示す正面図である。 図6の焼結機に備えられるパレット台車の側面図である。 図7をVIII−VIII方向から見た平面図である。 スプロケットの噛合凹部の摩耗状態を示す正面図である。 パレット台車間に隙間が生じる状態を示す斜視図である。 従来の摩耗を計測する際に用いられる計測治具の一例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1、図2は、大型のスプロケット1の各歯7に備えられている吊り穴からなる穴部18(図6)に取付けるようにした場合の摩耗計測治具の一実施例を示しており、この摩耗計測治具51は、前記スプロケット1の1つの噛合凹部8を跨ぐ長さを有する横板52の両端部の下方に脚部53が延設された2枚の支持プレート54a,54bを、前記スプロケット1を幅方向に隙間を有して挟むように配置し、前記横板52の両端部位置を連結具55により連結して支持プレート54a,54bが一体に組み立てられた支持本体56を構成している。
前記支持プレート54a,54bの脚部53の下端部には、前記スプロケット1に備えられる穴部18に通して配置される取付具57が設けてあり、該取付具57によって前記支持本体56をスプロケット1に固定するようにしている。
前記支持プレート54a,54bを連結する前記連結具55は、図2、図3に示すように、ロッド55aの両端にストッパ部55bが形成され、該ストッパ部55bの外側にはネジ部55cが突出しており、該ネジ部55cに、前記支持プレート54a,54bの横板52の両端部に設けた連結穴55d(図3)を貫通させて、前記ネジ部55cに蝶ナット55eを絞め込むことにより、支持プレート54a,54bは所定の間隔で一体に組み立てられる。
又、前記取付具57は、図3に示すように、ストッパ部57aの一側にテーパ部57bとボルト部57cを備え且つ前記ストッパ部57aの他側にネジ部57dを備えたテーパ付きボルト57eと、該テーパ付きボルト57eの前記ボルト部57cに螺合するテーパ部57fとストッパ部57gからなるテーパ付きナット57hと、前記テーパ付きボルト57eのネジ部57dに前記支持プレート54aの脚部53に設けた取付穴57iを貫通させて前記ネジ部57dに絞め付ける蝶ナット57jと、前記テーパ付きナット57hをテーパ付きボルト57eのボルト部57cに螺合した際にテーパ付きナット57hから突出する前記ボルト部57cに前記支持プレート54bの脚部53に設けた取付穴57iを貫通させて前記ボルト部57cに絞め付ける蝶ナット57jとを有している。
更に、前記連結具55のロッド55aには、該ロッド55aに沿ってスライドすることができ、且つ蝶ネジ等の固定具58により所定の位置に固定できるようにしたスライド駒59が設けてあり、該スライド駒59には、舌片部60を有する計測プレート61が固定されている。該計測プレート61は、図1に示す横板61aの両端部が前記スライド駒59に固定されており、横板61aの前後中間の下側に舌片部60が突出している。そして、前記舌片部60は、噛合凹部8の初期位置20に対して間隔24を有するように小さい大きさで形成されて噛合凹部8の内部に侵入できるようになっている。
前記支持プレート54a,54b及び計測プレート61には、開口部62を設けて軽量化を図ることにより運搬及び設置の作業を容易にすることが好ましい。
次に、上記実施例の作動を説明する。
図3は、本発明の摩耗計測治具51をスプロケット1に取り付ける前の状態を示しており、この状態では、支持プレート54aと連結具55のロッド55aと取付具57のテーパ付きボルト57eがコの字形に保持されており、且つ連結具55のロッド55aには、舌片部60を有する計測プレート61が固定されたスライド駒59が取り付けられている。
前記取付具57のテーパ付きボルト57eを図2に示すようにスプロケット1の穴部18に貫通させることによりスプロケット1の反対側に突出させ、突出したテーパ付きボルト57eのボルト部57cにテーパ付きナット57hを螺合して締め付ける。すると、テーパ部57b,57fの作用により取付具57は穴部18に心合わせされた状態に固定される。
続いて、連結具55のロッド55aに備えたネジ部55cに前記支持プレート54bの連結穴55dを貫通させると共に、前記取付具57のテーパ付きナット57hから突出したボルト部57cに前記支持プレート54aの脚部53に設けた取付穴57iを貫通させ、前記ネジ部55cに蝶ナット55eを絞め付けると共に、前記ボルト部57cに蝶ナット57jを絞め付けることにより、支持本体56をスプロケット1に固定する。これにより、摩耗計測治具51は、前記穴部18を介してスプロケット1に精度良く取り付けられる。ここで、前記摩耗計測治具51をスプロケット1に取り付ける作業は一人の作業者によって行うことができる。
尚、図3では、支持プレート54aと連結具55のロッド55aと取付具57のテーパ付きボルト57eを予めコの字形に組み立て、それをスプロケット1に取り付ける場合について説明したが、前記コの字形に組み立てたものではスペース的にスプロケット1に取り付けることが困難な場合には、前記テーパ付きボルト57eを穴部18に通してテーパ付きナット57hを締め込むことによりテーパ付きボルト57eをスプロケット1に固定した後、該テーパ付きボルト57eに、前記支持プレート54a,54b及び連結具55を取り付けるようにしてもよい。
前記摩耗計測治具51がスプロケット1に取り付けられると、計測プレート61の舌片部60は、図1のように噛合凹部8の初期位置20に対して間隔24を有した規定の位置に精度良く支持され、且つ舌片部60の面はスプロケット1の面と平行に支持される。
従って、前記噛合凹部8と舌片部60との間の間隙を、複数の測定点(例えばa,b,c,d)について、従来と同様にスケール或いはノギス等の計測具を用いて精度良く計測することができる。この時、前記測定点はa,b,c,d以外の任意の点において測定することができる。又、図2に示すように、スライド駒59をロッド55aに沿ってスライドさせることにより、スプロケット1の幅方向の一側と他側と中間部等の複数個所を計測することができる。
前記計測プレート61に備えた舌片部60は、スプロケット1の周方向に備えられる穴部18に取り付けた支持本体56によって支持されているので、舌片部60を介して前記噛合凹部8の初期位置20との距離を計測する作業は一人の作業者にて容易に行うことができる。更に、舌片部60はスプロケット1の穴部18に取り付けた支持本体56によって支持されているため、スプロケット1の任意の位置に摩耗計測治具51を取り付けて計測することができ、従来のようにスプロケット1を回転することなく、固定したままのスプロケット1の全周の噛合凹部8を計測できるので、計測の作業能率を大幅に向上することができる。
尚、図1の実施例では、一つの舌片部60を備えた計測プレート61により一つの噛合凹部8の計測を行う摩耗計測治具51について例示したが、二つ以上の噛合凹部8の計測ができるように、二つ以上の噛合凹部8に跨がった形状を有する支持本体56の計測プレート61に二つ以上の舌片部60を備えるようにしてもよく、又、特許文献1に示したように、スプロケットに備えたチャック穴に取り付けるようにした摩耗計測治具を構成してもよい。このように、前記摩耗計測治具51を構成する支持本体56及び計測プレート61は、持ち運びが容易で、且つ変形を生じない所要の強度を有していれば、その大きさ、形状等には限定されない。
図4は本発明のスプロケットの摩耗計測治具の他の実施例を示すものであり、この摩耗計測治具51では、前記舌片部60における測定を必要とする測定点(例えばa,b,c,d)に測定基準穴63を設けており、該測定基準穴63を用いてインボリュート計測具69により噛合凹部8の摩耗を計測するようにしている。
図5(a)、(b)は前記インボリュート計測具69の一例を示すもので、該インボリュート計測具69は、前記舌片部60の測定基準穴63に一端の嵌合部64が嵌合可能な支持ロッド65と、該支持ロッド65の嵌合部64近傍に直交して固定されたインボリュート板66と、該インボリュート板66の周縁部に、前記噛合凹部8の初期位置20との距離が表記された距離表示部67と、前記支持ロッド65の他端に有する把持部68とからなる構成を備えている。
図4、図5(a)、(b)の摩耗計測治具51では、インボリュート計測具69の嵌合部64を前記舌片部60の測定基準穴63に嵌合して回転させると、インボリュート板66の周縁が噛合凹部8及び摩耗減肉部19に当接して回転できなくなるので、インボリュート板66が噛合凹部8及び摩耗減肉部19に当接して回転が停止した当接部に表記されている距離を読み取ることにより、初期位置20との距離(摩耗量)を計測することができる。
従って、図4、図5(a)、(b)の摩耗計測治具51によれば、インボリュート計測具69を用いたことにより、噛合凹部8の摩耗を高い精度で高能率に計測することができる。又、インボリュート計測具69によれば、スプロケット1の幅方向の中間部における噛合凹部8の摩耗も容易に精度良く計測することができる。
尚、本発明のスプロケットの摩耗計測治具は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 スプロケット
1a,1b スプロケット
8 噛合凹部
19 摩耗減肉部
20 初期位置
24 間隔
51 摩耗計測治具
56 支持本体
60 舌片部
61 計測プレート
63 測定基準穴
64 嵌合部
65 支持ロッド
66 インボリュート板
67 距離表示部
68 把持部
69 インボリュート計測具

Claims (3)

  1. スプロケットの噛合凹部の摩耗をスプロケットが設置された状態で計測するためのスプロケットの摩耗計測治具であって、スプロケットの周方向に一定間隔で備えられる穴部に取り付けて少なくとも1つの噛合凹部を跨ぐように配置される支持本体と、前記噛合凹部の内面と間隔を保持するよう前記支持本体に支持され前記噛合凹部の初期位置との距離を計測するよう備えた舌片部とを有することを特徴とするスプロケットの摩耗計測治具。
  2. 前記舌片部は、前記支持本体に対してスプロケットの厚さ方向にスライド可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のスプロケットの摩耗計測治具。
  3. 前記舌片部に測定基準穴が形成してあり、
    該測定基準穴に一端の嵌合部が嵌合する支持ロッドと、該支持ロッドの嵌合部近傍に直交して固定されたインボリュート板と、該インボリュート板の周縁部に前記噛合凹部の初期位置との距離が表記された距離表示部と、前記支持ロッドの他端に有する把持部とからなるインボリュート計測具を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスプロケットの摩耗計測治具。
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