JP2013155213A - 高分子固体電解質および高分子固体電解質フィルム - Google Patents

高分子固体電解質および高分子固体電解質フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】室温付近でも高いイオン導電性を有し、かつ成膜性や可撓性に優れる高分子固体電解質を得る。
【解決手段】特定の構造を有するエポキシドと二酸化炭素との共重合体であるポリカーボネートおよび金属塩を含む高分子固体電解質。
【選択図】なし

Description

本発明はイオン導電性の高分子固体電解質に関する。さらに詳しくは、高分子を構造材とした高分子固体電解質であって、高いイオン導電性を発揮し、かつ成膜性や柔軟性に優れる高分子固体電解質に関する。
固体電解質を用いて全固体電池を構成した場合、従来型電池の問題点の一つである電池内の内容物(電解液)の漏液がなくなり、電池の安全性が向上する。また、電池の薄型化、積層化が可能になるため、固体電解質は、電池をはじめとした電気化学的デバイス材料として注目されている。
固体電解質の種類としては、無機材料からなるものと有機材料(高分子)からなるものが知られている。
無機材料からなる固体電解質では、イオン導電性は比較的高いが、結晶体であるために機械的強度が乏しく、可撓性を有する膜に加工することが困難であり、電池デバイスに適用する場合には著しく不利となる。
一方、有機材料からなる固体電解質では、可撓性を有する薄膜に成膜することが可能であり、また、成形した薄膜に高分子固有の可撓性に基づく優れた機械的性質を付与することが可能となる。その結果、高分子固体電解質から成る薄膜は、無機系の固体電解質に比べて、電極−高分子固体電解質間のイオン電子交換反応過程で生じる体積変化に柔軟に適応することが可能となり、特に薄型の高エネルギー密度を有する電池の固体電解質材料として有望視されている。
これまでに知られている高分子固体電解質としては、非特許文献1にはポリエチレンオキシド(PEO)−金属塩複合体、また、特許文献1にはPEO等のポリエーテル結合を有する高分子に1種又は2種以上のアルカリ金属塩を配合したイオン伝導性高分子組成物が記載されている。
しかしながら、PEOを構成要素とする材料では、PEOの構造に由来する結晶性の発現により室温近傍でのイオンの移動が抑制され、イオン導電率が低下する問題点を有している。
結晶性を有しないポリマーを適用した例として、特許文献2と特許文献3には、ポリアルキレンカーボネートと周期律第I族および第II族から選ばれる1種または2種以上の金属塩からなる高分子固体電解質が記載されている。
しかしながら、これらの複合体では、イオン導電率が10−7〜10−5s/cmと低く、電池デバイスに適用するには十分ではないといった問題点がある。
ポリアルキレンカーボネートおよび金属塩を含む高分子固体電解質のイオン導電性が向上した例として、特許文献4には、エーテル結合を介して置換基が結合した構造を有する側鎖を備えたポリアルキレンカーボネートおよび金属塩を含む高分子固体電解質が記載されている。
しかしながら、エーテル結合を介して炭化水素基または芳香族炭化水素基が結合した構造を有する側鎖を備えたポリアルキレンカーボネートは、グリシジルエーテル化合物と二酸化炭素との共重合で得られているが、これらのグリシジルエーテル化合物の反応性が低く、ポリカーボネートを取得するのに高い反応温度を必要とし、エネルギー消費、製造コストの観点から問題点を有している。
特開2004−352757号公報 特開昭62−30147号公報 特開昭62−30148号公報 特開2010−287563号公報
British Polymer Journal、英国、1975年、第7号、第319頁
本発明は、このような従来技術の課題を解決しようとするものであり、室温付近でも高いイオン導電性を有し、かつ優れた成膜性や可撓性も有する新たな高分子固体電解質を得ることを目的とする。
発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の構造を有するポリカーボネートおよび金属塩を含む高分子固体電解質が室温付近でも高いイオン導電性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は、以下の態様に関する。
項1.
式(1):
Figure 2013155213
(式中、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、カルバモイル基、シアノ基またはグリコール単位より構成される基を示す。ただし、R1およびR2のいずれか一方はグリコール単位より構成される基である。)で表されるエポキシドと二酸化炭素との共重合体であるポリカーボネートおよび金属塩を含む、高分子固体電解質。
項2.
前記グリコール単位がエチレングリコール単位である、項1に記載の高分子固体電解質。
項3.
金属塩がアルカリ金属塩である、項1または2に記載の高分子固体電解質。
項4.
金属塩の含有量が、ポリカーボネートの構成繰返し単位[O−CO−Oユニット]に対する金属塩イオンのモル比([金属塩イオン]/[O−CO−Oユニット])として、0.05〜0.9である、項1〜3のいずれか1項に記載の高分子固体電解質。
項5.
項1〜4のいずれか1項に記載の高分子固体電解質から得られる高分子固体電解質フィルム。
項6.
項1〜4のいずれか1項に記載の高分子固体電解質を溶媒に溶解させ、キャスト法によりフィルム化することを特徴とする高分子固体電解質フィルムの製造方法。
本発明によると、室温付近でも高いイオン導電性を有し、かつ成膜性に優れる新たな高分子固体電解質、および可撓性に優れる高分子固体電解質フィルムを得ることができる。
本発明の高分子固体電解質は、特定の構造を有するポリカーボネートおよび金属塩を含んでいる。本発明の高分子固体電解質に用いられるポリカーボネートとしては、式(1):
Figure 2013155213
(式中、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、カルバモイル基、シアノ基またはグリコール単位より構成される基を示す。ただし、R1およびR2のいずれか一方はグリコール単位より構成される基である。)で表されるエポキシドと二酸化炭素とを触媒の存在下で重合して得られる共重合体が挙げられる。
前記式(1)で表されるエポキシドとしては、(i)R1およびR2のいずれか一方がグリコール単位より構成される基であり、他方が水素原子、メチル基、エチル基、n−ブチル基およびn−デシル基等のアルキル基、メトキシ基およびエトキシ基等のアルコキシ基、メタノイル基およびエタノイル基等のアルカノイル基、カルバモイル基またはシアノ基であるもの、(ii)R1およびR2の両方が同一、又は異なっていてもよいグリコール単位より構成される基であるものが挙げられる。
本明細書において、グリコール単位とは、置換もしくは非置換の直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素の2つの炭素原子のそれぞれが一つの水酸基で置換されたジオール化合物から2つの水素原子が引き抜かれた二価の残基を意味する。グリコール単位の由来となるジオール化合物としては特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等が挙げられる。グリコール単位としては、これらの中でも、イオン伝導性が高くなる観点からエチレングリコール単位が好ましい。
グリコール単位への置換基としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基およびn−デシル基等のアルキル基、メトキシ基およびエトキシ基等のアルコキシ基、メタノイル基およびエタノイル基等のアルカノイル基、カルバモイル基またはシアノ基等が挙げられる。
前記式(1)で表されるエポキシドにおいて、グリコール単位の繰り返し回数nは、1〜50回が好ましく、1〜30回がより好ましく、高い反応性を有する観点から1〜15回がさらに好ましい。
前記(i)で表されるエポキシドは、例えば、下式に示すように、エピクロロヒドリンとエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール類とを反応させる方法(Journal of Organic Chemistry 1983, 48, p.1117)により製造することができる。
Figure 2013155213
前記(i)で表されるエポキシドの具体例としては、2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)メチルオキシランおよび2−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチルオキシラン等が挙げられる。
前記(ii)で表されるエポキシドは、例えば、エピクロロヒドリンに代えて、1,4−ジクロロ−2,3−エポキシブタンを用いて、同様にして、R1およびR2に、非置換のエチレングリコール単位より構成される基を導入することにより製造することができる。
前記(ii)で表されるエポキシドの具体例としては、2,3−ビス((2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)メチル)オキシランおよび2,3−ビス((2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)オキシラン等が挙げられる。
一方、二酸化炭素は、気体のまま反応容器に導入して共重合反応に使用する。反応容器内の二酸化炭素の圧力は、0.01〜6MPaであることが好ましく、より好ましくは、0.1〜3.0MPaである。
反応に使用するエポキシドと二酸化炭素のモル比は、典型的には1:0.1〜1:10であるが、好ましくは1:0.5〜1:3.0、より好ましくは1:1.0〜1:2.0である。
なお、本発明に用いられるポリカーボネートを製造する際に、以下に記載の一般的なエポキシドをモノマーとして加えても良い。
一般的なエポキシドとしては、特に限定されるものではないが、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ペンテンオキシド、2−ペンテンオキシド、1−ヘキセンオキシド、1−オクテンオキシド、1−ドデセンオキシド、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、ビニルシクロヘキサンオキシド、3−フェニルプロピレンオキシド、3,3,3−トリフルオロプロピレンオキシド、3−ナフチルプロピレンオキシド、3−フェノキシプロピレンオキシド、3−ナフトキシプロピレンオキシド、ブタジエンモノオキシド、3−ビニルオキシプロピレンオキシドおよび3−トリメチルシリルオキシプロピレンオキシド等が挙げられる。中でも、高い反応性を有する観点から、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドが特に好ましい。
一般的なエポキシドの使用量としては、特に限定されるものではないが、式(1)で表されるエポキシド1モルに対して、一般に20モル以下とすることができ、10モル以下であることが好ましく、5モル以下であることがより好ましい。
前記重合で用いられる触媒としては、例えば、特開2010−1443号公報記載のような、特定の置換基を有した、下記式(2):
Figure 2013155213
または下記式(3):
Figure 2013155213
(式中、RおよびRは、同一でも異なっていてもよく、互いに独立して、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換の芳香族基、または置換もしくは非置換の芳香族複素環基であるか、または2個のRもしくは2個のRが互いに結合して置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和の脂肪族環を形成してもよく、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換の芳香族基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のアシル基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換の芳香族オキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアラルキルオキシカルボニル基であるか、または隣り合う炭素原子上のRとRとが互いに結合して置換もしくは非置換の脂肪族環または芳香環を形成してもよく、ZはF、Cl、Br、I、N 、CF3SO3 -、p−CH364SO3 -、BF4 -、NO2 -、NO3 -、OH-、PF6 -、BPh4 -、SbF6 -、ClO4 -、OTf-、OTs-、脂肪族カルボキシラート、芳香族カルボキシラート、アルコキシドおよび芳香族オキシドからなる群より選択されるアニオン性配位子である。)で表されるコバルト錯体を用いることができる。
触媒の使用割合は、エポキシド1モルに対して、0.05モル以下であることが好ましく、0.01モル以下であることがより好ましい。また、反応時間が長くなることから、0.00001モル以上であることが好ましく、0.00002モル以上であることがより好ましい。
前記重合において、さらに助触媒を使用することができる。用いられる助触媒としては、ビス(トリフェニルホスフォラニリデン)アンモニウムクロリド(PPNCl)、ピペリジン、ビス(トリフェニルホスフォラニリデン)アンモニウムフルオリド(PPNF)、ビス(トリフェニルホスフォラニリデン)アンモニウムペンタフルオロベンゾエート(PPNOBzF5)、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド(nBu4NCl)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド(nBu4NBr)、テトラ−n−ブチルアンモニウムアイオダイド(nBu4NI)、テトラ−n−ブチルアンモニウムアセテート(nBu4NOAc)、テトラ−n−ブチルアンモニウムナイトレート(nBuNO)、トリエチルホスフィン(EtP)、トリ−n−ブチルホスフィン(nBuP)、トリフェニルホスフィン(Ph3P)、ピリジン、4−メチルピリジン、4−ホルミルピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N−メチルイミダゾール、N−エチルイミダゾール、N−プロピルイミダゾールなどが挙げられ、好ましくはPPNCl、PPNF、PPNOBzF5およびnBu4NClであり、より好ましくは、高い反応活性を有する観点からPPNClおよびPPNFである。
必要に応じて使用される助触媒の使用割合は、前記触媒1モルに対して、0.1〜10モルであることが好ましく、0.3〜5モルであることがより好ましく、0.5〜1.5モルであることがさらにより好ましい。
前記重合において、必要に応じて溶媒を使用することができる。用いられる溶媒としては、使用されるエポキシド、二酸化炭素、触媒および助触媒と反応しないものであれば特に制限はなく、例えば、炭化水素類、エーテル類、エステル類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類などが挙げられる。具体的には、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロエタン、クロロベンゼンなどが挙げられる。中でも、溶解性が高いことからエーテル類およびハロゲン化炭化水素類が好ましく、特に、1,2−ジメトキシエタンおよび塩化メチレンが好ましい。これら溶媒は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶媒を使用する場合の使用量としては、前記エポキシド100質量部に対して50〜10000質量部であることが好ましく、100〜5000質量部であることがより好ましい。
前記重合は、加圧可能な公知の重合反応装置、例えば、オートクレーブを用いて行うことができる。重合の反応温度は、副生成物である環状カーボネートの生成反応を抑制する観点、および反応時間を短縮する観点から、0℃〜100℃であることが好ましく、10℃〜90℃であることがより好ましく、20℃〜60℃であることがさらにより好ましい。
反応時間は、反応条件により異なるが、通常、1〜100時間である。
前記重合は、酸素などの影響を排除するために不活性雰囲気下で実施することが好ましい。
このようにして得られるポリカーボネートは、前記反応終了後、常法により濃縮、乾燥して単離することができる。また、カラムクロマトグラフィーなどの周知の手段を用いて、前記ポリカーボネートをさらに精製してもよい。
前記重合により得られるポリカーボネートの分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC;ポリスチレン換算)によって測定した典型的な数平均分子量(Mn)では、例えば1,000〜2,000,000、好ましくは2,000〜1,000,000であり、より好ましくは3,000〜100,000である。
本発明の高分子固体電解質を構成する金属塩としては、従来の高分子固体電解質に用いられているアルカリ金属塩を好ましく使用することができる。アルカリ金属塩としては、例えば、LiBr、LiCl、LiI、LiSCN、LiBF、LiAsF、LiClO、CHCOOLi、CFCOOLi、LiCFSO、LiPF、LiN(CFSO、LiC(CFSOなどのリチウム塩を使用することができる。これらの中でも、前記重合により得られるポリカーボネートへの相溶性に優れ、イオン伝導性が高くなる観点からLiN(CFSO(リチウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド:LiTFSI)が好ましい。
また、金属塩としては、上述のリチウム塩のアニオンと、リチウム以外のアルカリ金属、例えばカリウム、ナトリウム等との塩を使用することもできる。
高分子固体電解質を構成する金属塩の含有量は、使用する金属塩やポリカーボネートの種類などにより異なるが、通常、ポリカーボネートの全ての構成繰返し単位[O−CO−Oユニット]に対する金属塩イオンのモル比([金属塩イオン]/[O−CO−Oユニット])として、0.05〜0.9であることが好ましく、0.1〜0.5がより好ましい。この比が0.05より小さいと導電率が低下し、0.9より大きいと金属塩の析出により高分子固体電解質の成膜性が低下するおそれがある。
ポリカーボネートおよび金属塩を含有する本発明の高分子固体電解質を製造する方法としては特に制限はなく、種々の方法により任意の形状の高分子固体電解質を得ることができる。
例えば、一般に、高分子固体電解質は膜の形態で使用されることが多く、このための成膜方法としては、上述のポリカーボネートおよび金属塩を溶媒に均一に溶解させた後、溶液を平坦な基板にキャストし、溶媒を蒸発させることによりフィルムを得るというキャスト法により成膜することができる。この場合、溶媒としては、ポリカーボネートおよび金属塩の双方を溶解させることができる溶媒の中から、高分子固体電解質の用途等に応じて適宜選択して使用することができる。一般には、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドやテトラヒドロフラン等の適度な極性を有する有機溶媒を使用することができる。
前記溶媒の使用量としては、前記ポリカーボネート100質量部に対して100〜10000質量部であることが好ましく、250〜2500質量部であることがより好ましい。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、本実施例で得られたポリカーボネートの数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(ジーエルサイエンス社製高速液体クロマトグラフィーシステムDG660B・PU713・UV702・RI631A)を用いて、テトラハイドロフラン(THF)中、40℃にて測定し、標準ポリスチレンを基準にして算出した。
本実施例で得られたポリカーボネートのH−NMRスペクトルの測定は、JEOL社製JNM−ECP500(500MHz)を用いて行った。
本実施例において作成した固体高分子電解質フィルムのイオン伝導度(σ)は、東洋テクニカ社製solartron SI 1260を用いて複素インピーダンスを測定し、次式:
Figure 2013155213
(式中、Rはバルク抵抗値、dは試料の厚さ、Aは電極の面積である。)に基づきイオン伝導度(σ)を算出した。
複素インピーダンスの測定では、電位勾配に沿ったイオンの泳動と同時に、電気二重層の充放電、電極反応などが起こるために、周波数依存性を示す。この周波数依存性を、実数部を横軸、虚数部を縦軸とした平面にプロット(Cole−Coleプロット)し、その軌跡を説明する等価回路の値(抵抗値)を求めた。
グリコール単位を有するエポキシドは、既報(Journal of Organic Chemistry 1983, 48, p.1117)に記載の方法に従って合成した。
また、下記式(4):
Figure 2013155213
で表されるコバルトサレン錯体(4)は、US−B2−7674873(p.6)記載の方法に従って合成した。
[合成例1]
500mL容のステンレス製オートクレーブに、コバルトサレン錯体(4)0.407g(0.5mmol)、PPNCl 0.287g(0.5mmol)を仕込み、窒素雰囲気に置換した後、2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)メチルオキシラン(MEEMO)88.1g(0.5mol)を加え、二酸化炭素を0.7MPaまで圧入して、圧力を一定に保ちながら25℃で24時間撹拌した。常圧に戻した後、内容物を塩化メチレンに溶解させ、1M塩酸で2回洗浄した後、揮発分を濃縮し、残留物をジエチルエーテルで2回洗浄した。その後、80℃で5時間真空乾燥を行い、無色ゴム状のポリマーを97g得た(収率90%)。
=72,400、M/M=2.03
H−NMR(CDCl)δ 5.03(br,1H,CH),4.50−4.25(br,2H,CHCH),3.70−3.61(m,8H,CHCHO),3.54−3.43(m,2H,CHOCHCH),3.37(s,3H,CHCHOCH)ppm.
[実施例1]
(1)固体高分子電解質フィルムの作成
50mL容のナス型フラスコに、合成例1で得られたポリカーボネート 1.0g、LiTFSI 0.13g([金属塩イオン]/[O−CO−Oユニット]=0.10 mol/mol)、アセトニトリル10mLを仕込み、溶解させ、均一な溶液を得た。
絶縁基板としてスライドガラス(幅:26mm、長さ:76mm、厚み:1mm)を用意し、アセトンを用いて洗浄した。その後、UV−オゾン処理装置(セン特殊光源株式会社製、商品名:卓上型光表面処理装置 PL16−110)を用いて、スライドガラスの表面処理を行い、試験用スライドガラスとした。
次に、試験用スライドガラスに、マスキングテープを用いて、長方形(10mm×50mm)のパターンを形成し、上記アセトニトリル溶液を流し込んだ。室温でアセトニトリルを蒸発させた後、マスキングテープを除去し、110℃で、8時間乾燥させることにより、固体高分子電解質フィルムを作成した。
(2)アルミラミネート測定セルの作成
PPラミネートフィルム上にAu箔(正極兼リード線)、Cu箔(陰極兼リード線)を貼り付けた後、正極上に固体高分子電解質フィルム、Li箔の順に重ね合わせた後、PPラミネートフィルムを閉じた。次に、PPラミネートフィルムをアルミラミネートフィルムで挟み込んだ後、脱気しながらシールを施し、アルミラミネート測定セルを作成した。
(3)イオン伝導度(σ)の評価
得られたアルミラミネート測定セルを用いてイオン伝導度(σ)を測定した。なお、測定温度は、25℃,40℃,60℃,80℃である。
[実施例2]
実施例1において、LiTFSI 0.13g([金属イオン]/[O−CO−Oユニット]=0.10 mol/mol)に代えてLiTFSI 0.22g([金属イオン]/[O−CO−Oユニット]=0.17mol/mol)を用いた以外は実施例1と同様にして固体高分子電解質フィルムを作成した。
次に、実施例1と同様にしてアルミラミネート測定セルを作成し、イオン伝導度(σ)を測定した。
[比較例1]
実施例1において、本実施例で得られたポリカーボネートに代えてポリエチレンカーボネート(EMPWER MATERIALS社製、商品名 QPAC25)を用いた以外は、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。
[比較例2]
実施例1において、本実施例で得られたポリカーボネートに代えてポリプロピレンカーボネート(EMPWER MATERIALS社製、商品名 QPAC40)を用いた以外は、実施例1と同様にしてイオン伝導度を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2013155213
表1に示す結果から、合成例1で得られるポリマーを用いた固体高分子電解質でのイオン伝導度が優れていることが分かる。
本発明によれば、室温付近でも高いイオン導電性を有し、かつ優れた成膜性や可撓性を有する高分子固体電解質を得ることができる。
本発明の高分子固体電解質は、リチウム電池等のエネルギー密度の高い電池をはじめとする種々の電気化学的デバイス向け材料として使用することができる。

Claims (6)

  1. 式(1):
    Figure 2013155213
    (式中、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、カルバモイル基、シアノ基またはグリコール単位より構成される基を示す。ただし、R1およびR2のいずれか一方はグリコール単位より構成される基である。)で表されるエポキシドと二酸化炭素との共重合体であるポリカーボネートおよび金属塩を含む、高分子固体電解質。
  2. 前記グリコール単位がエチレングリコール単位である、請求項1に記載の高分子固体電解質。
  3. 金属塩がアルカリ金属塩である、請求項1または2に記載の高分子固体電解質。
  4. 金属塩の含有量が、ポリカーボネートの構成繰返し単位[O−CO−Oユニット]に対する金属塩イオンのモル比([金属塩イオン]/[O−CO−Oユニット])として、0.05〜0.9である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の高分子固体電解質。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子固体電解質から得られる高分子固体電解質フィルム。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子固体電解質を溶媒に溶解させ、キャスト法によりフィルム化することを特徴とする高分子固体電解質フィルムの製造方法。
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