JP2013154899A - 飲料用容器の栓体 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料用容器の栓体において、部品点数を削減して蓋体内の空間を有効利用する。
【解決手段】飲料容器本体2に取り付けられた栓体本体4と、栓体本体4の上方を閉じる蓋体5には、上部と下部の間に上下方向に進退自在に設けられ上方向に付勢された係止解除ボタン38と、係止部6を有し略水平方向に進退自在に設けられ蓋体5を閉状態に係止する係止部材26とを備える。そして、蓋体5と栓体本体4の間には、ヒンジ軸15に付設されたリング状弾性部材48を設けて、蓋体5を開方向に付勢している。さらに、リング状弾性部材48は係止部材26を係止方向に付勢していて、かつ係止解除ボタン38を下側に押し込むことにより係止部材26と栓体本体4の係止状態が解除になるように設けている。係止部材26を係止方向に付勢するコイルばねなどが不要となり、係止解除ボタン38の大型化を図ることなどができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、飲料用容器の栓体に関するものである。
従来、魔法瓶などの飲料用容器の上部開口に栓本体が設けられ、この栓本体に蓋体が軸支され、蓋体に設けられた栓本体との係止解除ボタンを押し込んだ際に、流路を閉じる弁体と空気穴を開放する減圧弁を同時に開けることにより、流路と空気穴が開き、さらにコップ部材の内周とぶつかる係止部材を同時に動かし、反対に係止部材を押し込むと係止部材と係合した、弁体と減圧弁が流路と空気穴を閉じ、それらを達する機構として、中栓に金属製弾性部材、係止部材、それらの動きを伝えるリンク部品を配置したものが知られている(例えば特許文献1)。
また、従来、魔法瓶などの飲料用容器の上部開口に栓本体が設けられ、この栓本体に蓋体が軸支されると共に、この蓋体は栓本体との間にリング状弾性部材を介在することで開状態に付勢され、一方蓋体に設けた操作部を水平移動することで、蓋体の係止部材を栓本体より脱して開蓋できるものが知られている(例えば特許文献2)。
さらに、従来、係止部材が、栓体に外嵌したコップ部材の内周に当たることにより、栓体とコップ部材の内側の動きを拘束するものも知られている(例えば特許文献3)。
特開2000−116542号公報 特許第4736133号公報 特開2011−111175号公報
特許文献1のような従来技術においては、複雑な形状を有した部品で構成するため、栓体の内側と全体が洗浄できないところが発生し、栓状後の残水や汚れがたまりやすく、また、複雑な動作を有するため、部品同士が常に嵌合状態であるため、内側を洗浄することができず、さらに複雑な操作を行うため、部品同士が小さくなり、部品点数が多くなって、組立が難しい。さらに、内部に複数の部品を設置する必要があり、栓体の天面に大きなボタンを配置することが難しくなる。
特許文献2のような従来技術においては、蓋体の栓体への係止を解除するためには、操作部である係止解除スライドをヒンジ方向に向かって押す必要があったので、操作方法が分かりにくくなっていた。また、比較的大きな操作用のボタンを配置することが難しい、という問題もあった。
解決しようとする問題点は、飲料用容器の上部開口に栓本体が設けられ、この栓本体に蓋体が軸支され、蓋体には栓本体との係止解除ボタンが設けられた飲料用容器の栓体において、部品点数を削減して蓋体内の空間を有効利用する点である。さらに蓋体を開状態にする操作の確実性を向上する点である。
請求項1の発明の飲料用容器の栓体は、飲料容器本体の上部開口部に着脱自在に取り付けられた栓体本体と、この栓体本体の内部に形成された液流路と、この液流路の上部かつ前記栓体本体の前側に設けた注ぎ口又は飲み口と、前記栓体本体の後側でヒンジ軸を介して回動自在に軸支され前記液流路を開閉する蓋体と、この蓋体に設けられ前記液流路を密閉する止水部材と、
前記蓋体の上部と下部の間に上下方向に進退自在に設けられ、上方向に付勢された係止解除ボタンと、係止部を有し略水平方向に進退自在に設けられ前記蓋体を閉状態に係止する係止部材を備え、前記蓋体と前記栓体本体の間には、前記ヒンジ軸付近に付設されたリング状弾性部材の弾性により蓋体を開方向に付勢されており、かつ前記弾性部材は前記係止部材を係止方向に付勢していて、かつ前記係止解除ボタンを下側に押し込むことにより前記係止部材と前記栓体本体の係止状態が解除になり、前記蓋体が開くことを特徴とする。
請求項2の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1において、前記係止解除ボタンを押し、前記係止部材と前記栓体本体の係止が解除されるときに、前記係止部材の上部に隙間を設け、前記係止部材が斜め方向に動くことにより、前記蓋体が開くことを特徴とする。
請求項3の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1又は2において、前記係止解除ボタンを押し、前記係止部材と前記栓体本体の係止が解除されるときに、前記係止解除ボタンが前記係止部材と係合することを特徴とする。
請求項4の発明の飲料用容器の栓体は、請求項3において、前記係止解除ボタンが下側に押し込まれた際に前記係止部材と係合して解除状態が保持され、前記蓋体が閉状態から開状態になる途中でリング状弾性部材により付勢される力が弱くなり、前記係止解除ボタンの係合が解除され、ボタンが押される前の初期の状態に戻ることを特徴とする。
請求項5の発明の飲料用容器の栓体は、請求項3において、前記係止解除ボタンと係止部材の係合が前記ヒンジ軸側に設けられた係止解除用突起と接触し、前記係止部材がヒンジ軸側と遠ざかる方向に動いていて、係止が解除されることを特徴とする。
請求項6の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1又は2において、前記栓体本体と前記蓋上と蓋下の間に設けられ、略上下方向に進退自在に動く係止ボタンを有し、前記係止解除ボタンにより飲み口側に有し、蓋体閉状態においては蓋体の天面と同一状態にあり、前記係止解除ボタンを押し、前記蓋体を開状態とする際に前記係止部材が係止ボタンと係合し、前記係止ボタンが前記蓋体の天面より飛び出し、前記蓋体を閉じる際に係止ボタンを押すことにより蓋体を前記閉状態にすることができることを特徴とする。
請求項7の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1〜6において、前記蓋体の外側にコップ部材が嵌合された時、前記係止部材が係止解除される前に前記コップ部材の内面に接触し、前記係止部材の動きを拘束することを特徴とする。
請求項8の発明の飲料用容器の栓体は、請求項1〜7において、前記係止部材が前記蓋体より突出していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、係止解除ボタンを押さない限り、係止部材の係止を解除できない。反対に係止解除ボタンを押圧したときのみ、係止部材と栓体本体の係止は解除状態となり、リング状弾性部材の付勢により蓋体が回動する。この際、係止部材はヒンジ軸付近に付設されたリング状弾性部材により付勢されているので、蓋内部の空間を有効活用でき、係止解除ボタンのサイズを大きくできる。
請求項2の発明によれば、係止解除ボタンを押圧し、係止部材が水平に動く際において、蓋体上と係止部材の間に隙間を設けることにより、係止部材が解除後、水平よりも上方に動くことができる。このため、係止解除ボタンから手を離した後、元の係合状態に戻りにくく蓋を確実に開くことができる。
請求項3の発明によれば、係止解除ボタンと係止部材が係止することにより、確実に係止解除状態が保持される。
請求項4の発明によれば、リング状弾性体の伸縮率が蓋体の回動して開く過程において変化するため、回動途中でリング状弾性体の引張力が弱くなり、係止解除ボタンと係止部材の係止が自動的に解除される。よって、蓋体を閉じる際にも通常通り閉めればよく、利便性が高い。
請求項5の発明によれば、蓋体が開き、係止部材がヒンジ軸に接近した際において、ヒンジ軸側に設けた突起に係止部材が当たることで、係止解除ボタンが上方に戻る機構であって、蓋体を閉めたとき、解除ボタンは元の押圧する前の状態に戻っている。係止解除ボタンをより確実にもとの位置に戻すことができる。
請求項6の発明によれば、係止解除ボタンを押圧することで、確実に係止部材と栓体本体の係止を解除でき、栓体本体を外嵌するコップ部材を閉めるときや蓋体を閉じると同時に係止ボタンを押すことにより、係止部材と係止ボタンの係止を解除することができ、利便性、確実性に優れている。
請求項7の発明によれば、コップ部材を閉めたときにおいて、係止部材は、コップ部材の内側面と接触し、蓋体とコップ部材の動きを拘束する。そのため、係止している係止解除ボタンは動くことはないため、コップ部材が容器本体に装着しているときに、蓋体が開くことがないロック機構を形成することができる。
請求項8の発明によれば、係止部材が蓋体より突出することで、視覚的に係止解除がわかりやすくなる。また、容器内が減圧状態で蓋体が開かなくても係止部材に指や爪をかけて開くことができる。
本発明の実施例1を示す斜視図である。 同拡大断面図である。 同係止解除状態の斜視図である。 同係止解除状態の断面図である。 同半開き状態の斜視図である。 同半開き状態の断面図である。 同フルオープン状態の斜視図である。 同フルオープン状態の断面図である。 同フルオープン状態の平面図である。 同分解斜視図である。 同分解断面図である。 本発明の実施例2を示す係止状態の断面図である。 同係止解除状態の断面図である。 同半開き状態の断面図である。 同フルオープン状態の断面図である。 同分解斜視図である。 同分解断面図である。 同係止部材の斜視図である。 同係止解除ボタン斜視図である。 本発明の実施例3を示す係止状態の断面図である。 同係止解除状態の断面図である。 同半開き状態の断面図である。 同フルオープン状態の断面図である。 同分解斜視図である。 同分解断面図である。 同係止部材の斜視図である。 本発明の実施例4を示す係止状態の断面図である。 同係止状態の断面図である。 同係止解除状態の斜視図である。 同係止解除状態の断面図である。 同係止部材の斜視図である。 同係止ボタンの斜視図である。 同フルオープン状態の斜視図である。 同フルオープン状態の断面図である。 同分解斜視図である。 同分解断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜11は実施例1を示しており、魔法瓶等の液体容器の栓体1は、容器本体2の上部開口部3に着脱自在に取り付けられる外栓等と称する栓体本体4と、該栓体本体4の上部に上下方向に回動可能に設けられて栓体本体4の上部開口を開閉する内栓等と称する蓋体5と、該蓋体5を栓体本体4に閉状態に係止する係止部6とを有している。容器本体2は外容器7と内容器8の間に真空等の断熱層9を介在している。さらに、蓋体5の上方を覆うように容器本体2にコップ部材10を着脱自在に設ける。このコップ部材10は底部を上向きとして、容器本体2の首部外周に螺着できるようになっている。尚、栓体1の中心線11は、容器本体2の中心線11と一致するように配置されている。
前記栓体本体4は、上部前側に注ぎ口12を上方へ突設して有底筒状に形成された栓体部13と、該栓体部13の下部に設けられて容器本体2への取付部14からなり、栓体部13を容器本体2の上部開口部3内に挿入して、その下部に設けられた取付部14を容器本体2の首部に螺着して取り付けられる。
栓体部13の上部後側に、蓋体5が水平方向の支軸たるヒンジ軸15にて上下方向にヒンジ回動可能に取り付けられている。これにより、栓体1はヒンジ軸15と径方向に対向する側、すなわち前側が注ぎ口12になる。
前記栓体部13は、上面のほぼ中央に、底壁16をヒンジ軸15側から注ぎ口12側へ低くなるよう傾斜して前後方向がやや長い凹部17が形成されている。そして底壁16の低い方に液通孔18を、高い方に空気孔19をそれぞれ穿設して、該底壁16から上部開口、すなわち注ぎ口12の間を液流路18Fとしている。
前記蓋体5は、凹部17に遊挿する有底筒状に形成された蓋下体21と、該蓋下体21の上部開口を、空洞部22を介して覆う蓋上体23とからなり、蓋下体21の外周、底面にはシール部材たる止水部材24が装着しており、蓋閉時には止水部材24は液通孔18、空気孔19を閉塞できるようになっている。尚、蓋下体21と蓋上体23は、それぞれに設けられた下側爪部、上側爪部による嵌着部25を介して一体化している。実施例では嵌着部25は後述する係止部材26に設けた長孔27に遊挿している。
前記蓋上体23の外周面の前方下部には、係止部6が設けられていると共に、栓体本体4の外周面の前方上部には係止部6が係止可能な係止受け部28が設けられている。そして、係止部6は蓋体5の空洞部22において前後方向に摺動自在なスライド部材兼用で係止部材26の前部に設けられている。
蓋上体23は中心線11を中心とした平面が円形なほぼ筒状であって、その外周面の前側に正面が矩形をなした内外を連通する連通部たる窓穴29が形成されている。この窓穴29は平面が外周面下縁の周囲の、1/3以下、実施例では略1/4の長さを有する円弧状に形成されており、その上端は蓋上体23の天面30の前側を前部切り欠き部31を介して切り欠き状態となっており、この前部切り欠き部31に係止部6の上部6Aが、蓋上体23の天面30と同一面状となるように延設し、係止部6が蓋体5で隠れていないように突出している。そして、窓穴29に嵌合するように前後方向にスライド可能なスライド部材でもある係止部材26の前面に係止部6が設けられているものであって、係止部6は外周面下縁の正面、すなわち外周面の前方下縁の中央に下向き突起部32を設けると共に、この下向き突起部32の下部に内向き、すなわち上下方向の蓋体5の中心線11の方向に向いた内向き小突起部33を設けている。この内向き小突起部33の下面33Uは内側に向かうに従い上向きになるように傾斜している。
そして、係止受け部28は窓穴29の下部外側に向けて突設しており、その上面29Uは後方へ向かうほど高くなるように傾斜している。係止部6が係止している状態では、係止部6の前方の外周面6Sの上部と蓋上体23の外周面23Sとは同一曲面状に配置されている。また係止部材26の前部からヒンジ軸15の方向に延長して平面視平板状の中間板部34を介して後部がヒンジ軸15の軸受け35と隙間36を有して設けられている。
さらに、係止部6が係止受け部28に係止している状態では、係止部6の前面の外周面6Sの下部には蓋上体23の外周面23Sより前方突起部37が前方に配置されており、この前方突起部37は周方向に沿って設けられている。このため、係止部6の前方の外周面6Sの下部に前方突起部37を介して指掛け或いは爪掛けができるようになっている。
また、コップ部材10を栓体本体4に被せて螺着した状態では、前方突起部37と該前方突起部37と対向するコップ部材10の部位、実施例では内周面との間の隙間の長さAは、係止部6と係止受け部28との前後方向の係止長さBよりも短くなっている(隙間の長さA<係止長さB)。
係止部材26の係止解除ボタン38は、蓋下体21と蓋上体23との間の空洞部22に上下方向に進退自在に設けられており、その上部38Uを蓋上体23の天面30の中央に貫通孔を介して上方に臨んで設けられていると共に、下部38Dは間隔をおいて底壁16の上方に配置されている。そして、係止解除ボタン38は底壁16側から支持された弾性部材、実施例ではコイルばね38Sによって上方へ付勢している。実施例では係止解除ボタン38の下部より中間部を上向きに形成した凹部17と、底壁16に上向きに設けられた突起との間にコイルばね38Sが介在している。また、図2に示されるように、係止部6は後述するリング状弾性部材48によって付勢されているため、コイルばね無しでも、係止解除ボタンを上方向へ保持する分力が発生して、係止解除ボタンは元の位置を保持できる。
そして、係止解除ボタン38の上部38Uと下部38D間の前側周面には下方へ行くほど一様に後方へ向かう傾斜部39が前向きに設けられ、この傾斜部39に対向する係止部材26にも、下方へ行くほど一様に後方へ向かい傾斜部39と摺動可能な傾斜受け部40が後向きに設けられており、係止解除ボタン38を下方に押圧すると傾斜部39が傾斜受け部40、ひいては係止部材26を前方へ移動せしめて、係止部6が係止受け部28より前方へ移動して係止受け部28との係止を解除できるようになっている。実施例では、中間板部34の後側に形成した上下方向の貫通孔41に下部38D側が貫通し、この貫通孔41の前縁に傾斜受け部40が形成されている。
尚、図2に示すように係止した閉蓋状態において、窓穴29の後方には係止部材26が上下方向を規制しながら前後方向に摺動可能な係止部材26の摺動案内路42が設けられている。この摺動案内路42は空洞部22に形成されており、そして、係止解除ボタン38を押圧して傾斜部39が傾斜受け部40を下向きに押圧したとき、前後方向の中間部が支点となって係止部材26、ひいては係止部6が上方へ移動できるようになっている。このため、係止部材26の上面と摺動案内路42の上面との間に第一の隙間46が形成されている。さらに、係止部材26の下面と摺動案内路42の下面との間に第二の隙間47が形成されている。これにより係止解除ボタン38を押圧すると係止部材26は前進すると共に、傾斜部39と傾斜受け部40との接触部位が力点、中間部が支点、係止部6が作用点となって、係止部6が係止受け部28より係止解除されると、同時に係止部6が係止受け部28を乗り上げて係止解除をスムーズに行うことができるようになっている。
次に栓体1に対して蓋体5を開蓋方向に付勢するヒンジまわりの弾性部材たるリング状弾性部材48について詳述する。栓体本体4の取付部14の上面の後ろ側にヒンジ軸15の中央部が貫通する軸支部等とも称する前記軸受け35が設けられている。この軸受け35は、中心軸線(図示せず)をヒンジ軸15の中心軸線15Zと一致させるようにした円柱形状になして、取付部14の上面より垂直に立設している。
また、リング状弾性部材48は、Oリングや輪ゴムのようなゴム、エラストマー、シリコン等の環状をなした細長な紐状形状であって、実施例では円形リング状に形成されているものを取り付けている。そして、このリング状弾性部材48を、開蓋時に平面を矩形になるようにしてその一側部である一側辺部48Aを軸受け35の前側下部に引っ掛けるようにして係止する。一方、リング状弾性部材48の左右に配置される中間部である弾性部材本体としての左右辺部48Bは、軸受け35の左右側面側に配置されるものであって、閉蓋時と中開き時にヒンジ軸15に掛けて折り返していると共に、全開蓋時にヒンジ軸15の下方に位置して後方へほぼ直線状に配置されている。この左右辺部48Bの折り返しは、一側辺部48A側よりヒンジ軸15の外周面の下部に接触して通ってから外周面の後ろ側に接触して上向きに折り返すように掛け止められている。
さらに左右辺部48Bの先端側、すなわち他側部である他側辺部48Cを係止部材26の後部側に引っ掛けるようにして接続している。このため、係止部材26の後部には上方へ折り返して倒U字形をなしたリング状弾性部材48用の係止受け部49が形成されている。この他側辺部48Cは、蓋閉時において、一側辺部48Aよりも前方に位置して、しかもヒンジ軸15の中心軸線15Zの上方に配置される。このため、図2に示すように係止解除ボタン38が押圧されていない閉蓋状態にあっては、左右辺部48Bは、ヒンジ軸15に180゜以上掛けて折り返している。このため、リング状弾性部材48は伸張状態にあって係止部材26を後方に引き込むように作用している。
そして、この状態で、図3,4に示すように係止解除ボタン38が押圧された閉蓋状態にあっては、傾斜部39により傾斜受け部40、ひいては係止部材26が前進することで、係止部6の係止状態が解除されると共に、リング状弾性部材48はさらに伸張する。そして左右辺部48Bは、ヒンジ軸15に180゜以上掛けて折り返しているため、リング状弾性部材48は伸張状態にあって係止部材26を後方に引き込むように作用している。
さらに、使用者が係止解除ボタン38を押して係止を解除すると、係止部6が前方に飛び出てくる。その際、解除を認識した使用者が係止解除ボタン38から手を離すと、係止部6は元の位置に戻って再び係止しようとするが、止水部材24の弾性により蓋体は上方に付勢されているため、係止部6は元の位置に戻ることなく、蓋体は開くことになる。
さらに、図7,8に示す蓋体5を90゜より大きく180゜より小さく開いたフルオープンの状態で係止するために、軸受け35の外周面の後部に係止受け用突起50を形成すると共に、蓋体5の軸受け35の近傍に係止用突起51を形成しており、この係止用突起51は蓋体5の回動方向において係止受け用突起50に係止可能に設けられている。
次に前記構成についてその作用を説明する。係止部6が係止受け部28に係止することで、蓋体5は閉状態を維持される。この状態ではリング状弾性部材48の付勢力にしたがって係止部6は後ろ向きに付勢され続ける。そして、止水部材24により液通孔18、空気孔19を封ずるようにしている。
一方、閉蓋状態の蓋体5を蓋開するときは、係止解除ボタン38をコイルばね38Sとリング状弾性部材の垂直方向への分力の付勢力に抗して押圧せしめ下降して、傾斜部39が傾斜受け部40を前方に押圧することで、係止部6が係止受け部28より離脱して係止状態が解除される。この後、蓋体5はリング状弾性部材48によって開方向に付勢されて90゜開き、さらに係止小突起48、係止受け小突起49が係止するまで回動して、蓋体5は斜め上向きに維持されると共に、係止解除ボタン38が復帰する。この状態で容器本体2を傾斜して収納液を液通孔18より排出することができる。
このような蓋開時において、係止解除ボタン38を押圧したにもかかわらず、万一係止部6が前方へ移動しなくなったときは、係止部材26の上面における周面からの前方突起部37に指掛け或いは爪掛けして強制的に引き出すことができる。
また、蓋体5は容器本体4に取り付けた後、下端縁部が外部で露出していて、かつ容器本体に接触することのないようになっている。このため、蓋を閉じる際に再び係止状態となるよう確実に押し込めると共に、減圧等の理由で係止解除ボタン38を押しても蓋体5が開かない際に、縁部に手をかけて蓋を開くことができるようになっている。
以上のように、前記実施例では飲料容器本体2の上部開口部3に着脱自在に取り付けられた栓体本体4と、この栓体本体4の内部に形成された液流路18Fと、この液流路18Fの上部かつ栓体本体4の前側に設けた注ぎ口12と、栓体本体4の後側でヒンジ軸15を介して回動自在に軸支され液流路18Fを開閉する蓋体5と、この蓋体5に設けられ液流路18Fを密閉する止水部材24と、蓋体5の上部と下部の間に上下方向に進退自在に設けられ、上方向に付勢された係止解除ボタン38と、係止部6を有し略水平方向に進退自在に設けられ蓋体5を閉状態に係止する係止部材26を備え、蓋体5と栓体本体4の間には、ヒンジ軸15に付設されたリング状弾性部材48の弾性により蓋体5を開方向に付勢されており、かつリング状弾性部材48は係止部材26を係止方向に付勢していて、かつ係止解除ボタン38を下側に押し込むことにより係止部材26と栓体本体4の係止状態が解除になり、蓋体5が開くようにすることで、リング状弾性部材48は蓋体5の開き方向に付勢する手段の他に、係止部材26を引き込み方向に付勢する手段も兼用できることで、蓋体5の中間部内部の部品点数を軽減できると共にその設置に伴うスペースをなくすことができ、この結果例えば操作性を向上するための係止解除ボタン38の大型化を図ることなどができる。
具体的には飲料容器本体2の上部開口部3に着脱自在に取り付けられた栓体本体4と、この栓体本体4の内部に形成された液流路18Fと、この液流路18Fの上部かつ栓体本体4の前側に設けた注ぎ口12と、栓体本体4の後側でヒンジ軸15を介して回動自在に軸支され液流路18Fを開閉する蓋体5とを備え、この蓋体5には液流路18Fを密閉する止水部材24と、蓋体5の上部と下部の間に上下方向に進退自在に設けられ、上方向に付勢されると共に上部38Uを天面30にあらわした係止解除ボタン38と、栓体本体4の前側に設けられた係止受け部28に係止可能な係止部6を有し略水平前後方向に進退自在に設けられて蓋体5を閉状態に係止する係止部材26を備え、栓体本体4と蓋体5には、ヒンジ軸15の後部に左右辺部48Bが掛けられて付設されたリング状弾性部材48の一側辺部48A、他側辺部48Cを接続して、リング状弾性部材48の引っ張り弾性により蓋体5は開方向に付勢されており、かつリング状弾性部材48の引っ張り弾性は係止部材26を係止方向に付勢していて、かつ係止解除ボタン38と係止部材26との間に係止解除ボタン38を押圧することで係止解除ボタン38を前進せしめて係止解除状態とする傾斜部39、傾斜受け部40からなる下方移動−前進移動変換機構を介在して、係止部6を付勢する弾性部材48と蓋体5を開状態にする弾性部材48を共有するため、部品点数が少ない。また、係止解除ボタン38と係止部6を使用することで、栓体本体4と蓋体5の係止を行い、係止解除ボタン38を押圧することにより、係止部6を蓋体5が開く方向に解除する機構であって、係止に関係する部品が係止解除ボタン38と係止部6と栓体本体4の3点のため、これまでの中栓より部品点数が少ない。また、係止解除ボタン38、係止部6、係止部材を付勢するためのリング状弾性部材48と係止部6とヒンジを拘束する弾性部材48の4点が蓋上体23と蓋下体21との間の空洞部22に配置されることにより、既存の中栓よりも部品点数を少なくすることができる。また、部品形状が複雑な形状を有しておらず、部品点数が少ないため、組立時間を短くすることができる。しかも、蓋体5の開閉のために係止部6と係止解除ボタン38と付勢のためにリング状弾性部材48を蓋体5の内部とヒンジ軸15間に配置するため、蓋体5内の空間を有効利用することが可能となり、この結果、蓋体5の天面30に配置する係止解除ボタン38の上部38Uを大きくして操作性を向上することができる。
特に、細長状のリング状弾性部材48の一側辺部48Aをヒンジ軸15の軸受け35の前側下部に係止、接続して一側辺部48Aを栓体本体4のヒンジ軸15の中心軸線15Zよりも容器本体2の中心側でかつ一側辺部48Aを、ヒンジ軸15の中心軸線15Zよりも前側でかつ下方に配置すると共に、他側辺部48Cを係止部材26の後部に係止、接続し、
蓋閉状態でリング状弾性部材48の左右辺部48Bをヒンジ軸15の外周面後ろ側略半周に巻きつけると共に、リング状弾性部材48の他側辺部48Cを一側辺部48Aよりも前方であってヒンジ軸15の中心軸線15Zの上方に配置することにより、蓋閉状態と中開き時には、リング状弾性部材48は、ヒンジ軸15に掛けられて折り返されるようにし、
蓋開状態でリング状弾性部材48の中間部を前記ヒンジ軸15の下方側に位置して後方へ略直線状には位置し、リング状弾性部材48がヒンジ軸15の中心軸線15Zの下方に位置するように配置して、前記ヒンジ軸15の中心軸線15Zと左右辺部48Bとの距離とリング状弾性部材48の収縮力により蓋体5を開方向へ付勢するようにすることで、リング状弾性部材48の収縮力により係止部材26を後方へ確実に付勢できる。
また、係止解除ボタン38を押し、係止部6と栓体本体4の係止が解除されるときに、係止部6の上部に第一の隙間46、第二の隙間47を設け、係止部6が斜め方向に動くことにより、具体的には係止解除ボタン38の下部38Dの傾斜部39、係止部材26の後部に設けられる傾斜受け部40はそれぞれ下方へ行くほど一様に後方へ向かうように形成されて、係止解除ボタン38を押圧することで、係止部6を前進せしめて係止解除でき、さらに傾斜受け部40により梃子における力点が形成されており、また係止部材26の前後方向の中間により係止部材26の回転中心たる梃子における支点が形成されており、そして、係止部6側が梃子における作用点が形成されると共に、係止部材26が揺動できるように第一の隙間46、第二の隙間47が形成されていることで、蓋体5が開くようにしたことで、係止解除ボタン38を押圧し、係止部6が水平に動く際において、蓋体5上と係止部6の間に第一の隙間46を設けることにより、係止部6と栓体1の係合が解除され蓋体5が開く際に斜め上方に係止部材26が動き、ボタンから手を離し蓋体5を開く際に蓋体5が確実に上がることができるようになっている。
さらに、蓋体5の外側にコップ部材10が取付された時、係止部6が係止解除される前にコップ部材10の内面に接触し、係止部6の動きを拘束するようにしたことで、コップ部材10を閉めたときにおいて、係止部6はコップ部材10の内側面と接触し、蓋体5とコップ部材10の動きを拘束する。そのため、係止している係止部6は動くことはないので、コップ部材10が容器本体2に被さっているときに、蓋体5が開くようなことはない。
しかも、係止部6の前面の周面30Sの下部は蓋上体23の外周面25Sより前方突起部37を介して前方に配置されていることで、係止部6は蓋体5よりも突出することで、視覚的に係止解除がわかりやすくなる。また、容器本体2の内部が減圧状態となって係止部材26が動きにくくなって蓋体5が開かなくとも、係止部6の前方突起部37に指掛けなどして係止部6を引き出したり、蓋体5の下端部の縁に手をかけて、係止受け部28との係止状態を蓋体5を開くことができる。
また、蓋体5をフルオープンの状態で係止するために、軸受け35の外周面の後部に係止受け用突起50を形成すると共に、蓋体5の軸受け35の近傍に係止用突起51を形成したことにより、フルオープンの状態での栓体1を洗浄しやすくなる。
以下に他の実施例について説明する。尚、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図12〜19は実施例2を示しており、係止解除ボタン38に係止解除保持用係合部61を設けると共に、係止部材26に係止解除保持用係合部61に係止可能な係止解除保持用係合受け部62を設ける。実施例では係止解除保持用係合部61は傾斜部39における上側の前部に前向きに開口した凹部によって形成されており、また係止解除保持用係合受け部62は後向きの凸によって形成されている。もちろんこの凹凸関係は逆でも構わない。
したがって、図12に示すように係止状態にあっては傾斜部39と傾斜受け部40とが斜め状態で接触しており、そして図13に示すように係止解除ボタン38を押圧することで、傾斜部39と傾斜受け部40との摺動に対応して係止部6が前方へ移動して係止受け部28との係止解除がなされる。同時に係止解除保持用係合部61と係止解除保持用係合受け部62が係止状態となり、そしてこの係止状態は係止部材26をリング状弾性部材48によって後方に付勢する力により保持される。このため、図14に示すように蓋体5が上向きに開いた状態においても、係止解除状態となっている。
尚、閉める際に使用者は係止部6を前方に引くことにより係止解除ボタン38を元の位置に戻せばよい。
実施例2においては、実施例1に示した外周面6Sに設けられた前方突起部37は実施例2ではないが、係止部6としての機能は実施例1とかわらない。
以上のように、前記実施例では係止解除ボタン38が下側に押し込まれた際に前記係止部6として係合して解除状態が保持されるので、蓋体5が開いている間は係止解除ボタン38が蓋体5の中に下がり、係止解除状態を保持することができる。
尚、実施例2では係止解除保持用係合部61と係止解除保持用係合受け部62が係合した時を前提としてコイルばね38Sのばね係数とリング状弾性部材48との弾性力を調整することで、係止部6の係止状態からコイルばね38Sに抗して係止解除ボタン38を指で押圧することで、係止部6はリング状弾性部材48の後方への引っ張り力に抗して前進して係止解除状態とすることができる。一方、係止解除ボタン38から指を離すことで、蓋体5はリング状弾性部材48の引っ張り力で開蓋方向に回動する。この回動に伴って、リング状弾性部材48の付勢作用が係止解除ボタン38のコイルばね38Sによる係止解除ボタン38の付勢作用より大きくなるように調整されている(係止部6(係止部材26)への付勢力に関して、リング状弾性部材48の付勢力>係止解除ボタン38のコイルばね38Sによる付勢力)。したがって、蓋体5が開くと同時に係止解除ボタン38を引き込んで自動的に戻すことができるようになっている。
このようにすることで、リング状弾性部材48の伸縮率が蓋体5の回動して開く過程において変化するため、回動途中でリング状弾性部材48の引っ張り力が弱くなり、係止解除ボタン38と係止部6の係止が自動的に解除される。具体的には蓋体5のフルオープン時において、リング状弾性部材48における係止部材26の引っ張り力が、係止部6を外周面23Sより突出させて維持させる力(傾斜部39と傾斜受け部40との静摩擦力、係止部材26における空洞部22の内壁等との静摩擦力などの合計)より大きくなることによって、係止部6、さらには係止解除ボタン38は復帰して、蓋体5を閉じる際にも通常通り閉めればよく、利便性が高くなる。
図20〜26は実施例3を示しており、実施例3では実施例2と同様に係止解除ボタン38に係止解除保持用係合部61を設けると共に、係止部材26に係止解除保持用係合部61に係止可能な係止解除保持用係合受け部62を設けている。そして閉蓋状態において、係止部材26の後部の係止受け部49を後方へ延長し、この延長部63を軸受け35に近接させる。そしてヒンジ軸15受け又はその近傍に係止部材26の係止解除押し出し用突起64を設けている。尚、実施例では係止解除押し出し用突起64は軸受け35と一体的に設けられるものであって、係止解除押し出し用突起64は前向きで斜め上向きに設けられており、その突出長さLは、係止解除保持用係合部61と係止解除保持用係合受け部62との係止長さBよりも大きく形成されている(突出長さL>係止長さB)。すなわち、蓋体5が斜め上向きに開き始めて延長部63が係止解除押し出し用突起64に当たり始めから突出長さの先端に延長部63が至るまでの係止部材26の押し出し長さ(これは突出長さと同じ長さ)は、係止解除保持用係合部61と係止解除保持用係合受け部62との係止部材26のスライド方向にある係止長さよりも大きく形成されている。尚、実施例では突起64の先端64Aはヒンジ軸15を回転中心としたとき最大半径上に配置されていると共に、先端64Aより下面64D側は後ろ下向きに傾斜しており、先端64Aの上面64U側は後ろ下向き或いは上向きに設けられている。
したがって、閉蓋状態にあっては、延長部63は後退しており、そして係止解除ボタン38を指で押圧すると、係止部6は前進して係止解除状態になると共に、係止解除保持用係合部61と係止解除保持用係合受け部62が係止して解除状態が保持される。そして、蓋体5を斜め上向きに開くと、延長部63は先端手前に当接することで、係止解除保持用係合部61と係止解除保持用係合受け部62の係止状態が解除され、さらに延長部63は先端64Aに当接することで、比較的大きく延長部63は押し出され、係止解除保持用係合部61と係止解除保持用係合受け部62の係止状態が完全に解除され、この結果、解除ボタンはコイルばね38Sの復元力で持ち上げられて当初位置に復帰するようになっている。
さらに、蓋体5をフルオープンすると、延長部63は上面64Uに沿って摺動することで、延長部63、ひいては係止部6はリング状弾性部材48により後退されるようになっている。
以上のように、前記実施例においては、係止解除ボタン38と係止部6の係止が前記ヒンジ軸15側に設けられた係止解除押し出し用突起64と接触し、係止部6がヒンジ軸15側と遠ざかる方向に動いて、係止が解除されることにより、蓋体5が開き、係止部6がヒンジ軸15側に接触した際において、ヒンジ軸15側に設けた係止解除押し出し用突起64に係止部6の延長部63が当接することで、係止解除ボタン38を上方に戻して、蓋体5を閉めたときは解除ボタンは元の押す前に自動的に戻すことができる。
具体的には、軸受け35に係止解除押し出し用突起64を前方へ向けて斜め上向きに設けるカム状であって、この突起64の先端64Aから下面64D、上面64Uはヒンジ軸15の中心軸線15Zとの距離が短くなるようにそれぞれ後退しており、そして、係止部材26が閉蓋では、下面64Dに、開蓋状態に移行するにしたがって先端64A、上面64Uに沿うように摺動できるようになっている。
図27〜36は実施例4を示しており、実施例4は蓋体5に係止解除ボタン38の他に、係止解除状態から係止状態に切り替えするための係止ボタン65を設けたものである。係止解除ボタン38には上向きの付勢手段は設けられておらず、上下方向に摺動できるようになっている。
係止ボタン65は蓋体5の天面30において係止解除ボタン38の前方に上下方向摺動自在に設けられると共に、係止ボタン65の下部には上下二段に第一の係止部66、第二の係止部67が設けられている。この係止ボタン65はコイルばね68によって常時上方へ付勢されている。第一の係止部66の左右方向の第一の横幅Mより、第二の係止部67の左右方向の第二の横幅Nは大きく形成されている(第一の横幅M<第二の横幅N)。尚、第一の係止部66と第二の係止部67の前後長さはほぼ同じに形成されている。
一方、係止部材26の中間部に第一の係止受け部69と第二の係止受け部70が前後方向に配置される。これら第一の係止受け部69と第二の係止受け部70は左右一対の段部71を介して前後方向に連通して並設したもので、それぞれ上下方向貫通して設けられる。第一の係止受け部69、第二の係止受け部70のそれぞれ平面は、第一の係止部66、第二の係止部67のそれぞれの平面とほぼ同一に形成されている。また、第一の係止受け部69の下面には上下方向の段部72が形成されている。
したがって、係止部6による係止状態にある閉蓋状態にあっては、係止ボタン65は押し込まれて第二の係止部66が上下方向の段部72に係止されていると共に、第一の係止部66が第一の係止受け部69に嵌合している。この際、係止部材26はリング状弾性部材48で後方に付勢されており、またコイルばね68は圧縮している。そして、係止解除ボタン38を押圧すると、傾斜部39、傾斜受け部40を介して係止部6、係止部材26は前進して係止受け部28との係止状態が解除される。また、係止部材26の前進に伴って当初は第一の係止受け部69の下側に配置されていた第二の係止部67の上方に第二の係止受け部70が配置されることで、コイルばね68の復元力で係止ボタン65は押し上げられて、第二の係止部67は第二の係止受け部70に嵌合し、開蓋する。
一方、再び閉蓋時において、係止ボタン65をコイルばね68に抗して押し下げると、第二の係止部67が押し下げられて左右一対の段部71との係止状態が解除されると共に、第一の係止部66が第一の係止受け部69に嵌合する。その結果リング状弾性部材48の弾性力によって係止部材26は後退させられて、係止部6が係止受け部28に係止するようになっている。
以上のように、栓体本体4と蓋上と蓋下の間に設けられ、略上下方向に進退自在に動く係止ボタン65を有し、係止解除ボタン38により飲み口側に有し、蓋体5閉状態においては蓋体5の天面30と同一状態にあり、係止解除ボタン38を押し、蓋体5を開状態とする際に係止部6が係止ボタン65と係合し、係合ボタンが蓋体5の天面30より飛び出し、蓋体5を閉じる際に係止ボタン65を押すことにより蓋体5を閉状態にすることができ、このため具体的には、リング状弾性部材48により後方へ引っ張られている係止部6、ひいては係止部材26を押圧時に前進せしめて係止解除するための係止解除ボタン38の他に、係止解除状態にある係止部6を後退せしめて係止状態に切り替える係止ボタン65を設け、これら係止解除ボタン38、係止ボタン65を選択的に操作して、係止解除ボタン38を押圧することで、確実に係止部6と係止受け部28との係止を解除でき、閉めるときも蓋体5を閉じると同時に係止ボタン65を押圧することにより、係止部6と係止ボタン65の係止を確実に行うことができる。
以上のように本発明に係る飲料用容器の栓体は、各種の用途に適用できる。また、例えば、栓体には飲み口が設けられるものでもよい。
2 飲料容器本体
3 上部開口部
4 栓体本体
5 蓋体
6 係止部
10 コップ部材
12 注ぎ口
15 ヒンジ軸
18F 液流路
24 止水部材
26 係止部材
30 天面
38 係止解除ボタン
48 リング状弾性部材
65 係止ボタン

Claims (8)

  1. 飲料容器本体の上部開口部に着脱自在に取り付けられた栓体本体と、この栓体本体の内部に形成された液流路と、この液流路の上部かつ前記栓体本体の前側に設けた注ぎ口又は飲み口と、前記栓体本体の後側でヒンジ軸を介して回動自在に軸支され前記液流路を開閉する蓋体と、この蓋体に設けられ前記液流路を密閉する止水部材と、
    前記蓋体の上部と下部の間に上下方向に進退自在に設けられ、上方向に付勢された係止解除ボタンと、係止部を有し略水平方向に進退自在に設けられ前記蓋体を閉状態に係止する係止部材を備え、前記蓋体と前記栓体本体の間には、前記ヒンジ軸付近に付設されたリング状弾性部材の弾性により蓋体を開方向に付勢されており、かつ前記弾性部材は前記係止部材を係止方向に付勢していて、かつ前記係止解除ボタンを下側に押し込むことにより前記係止部材と前記栓体本体の係止状態が解除になり、前記蓋体が開くことを特徴とする飲料用容器の栓体。
  2. 前記係止解除ボタンを押し、前記係止部材と前記栓体本体の係止が解除されるときに、前記係止部材の上部に隙間を設け、前記係止部材が斜め方向に動くことにより、前記蓋体が開くことを特徴とする請求項1記載の飲料用容器の栓体。
  3. 前記係止解除ボタンが下側に押し込まれた際に前記係止部材として係合して解除状態が保持される請求項1又は2に記載の飲料用容器の栓体。
  4. 前記係止解除ボタンが下側に押し込まれた際に前記係止部材と係合して解除状態が保持され、前記蓋体が閉状態から開状態になる途中でリング状弾性部材により付勢される力が弱くなり、前記係止解除ボタンの係合が解除され、ボタンが押される前の初期の状態に戻ることを特徴とする請求項3記載の飲料用容器の栓体。
  5. 前記係止解除ボタンと係止部材の係合が前記ヒンジ軸側に設けられた係止解除用突起と接触し、前記係止部材がヒンジ軸側と遠ざかる方向に動いていて、係止が解除されることを特徴とする請求項3記載の飲料用容器の栓体。
  6. 前記栓体本体と前記蓋上と蓋下の間に設けられ、略上下方向に進退自在に動く係止ボタンを有し、前記係止解除ボタンにより飲み口側に有し、蓋体閉状態においては蓋体の天面と同一状態にあり、前記係止解除ボタンを押し、前記蓋体を開状態とする際に前記係止部材が係止ボタンと係合し、前記係止ボタンが前記蓋体の天面より飛び出し、前記蓋体を閉じる際に係止ボタンを押すことにより蓋体を前記閉状態にすることができることを特徴とする請求項1又は2記載の飲料用容器の栓体。
  7. 前記蓋体の外側にコップ部材が嵌合された時、前記係止部材が係止解除される前に前記コップ部材の内面に接触し、前記係止部材の動きを拘束することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の飲料用容器の栓体。
  8. 前記係止部材が前記蓋体より突出していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の飲料用容器の栓体。
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