JP2013154628A - 出没式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筆記体を突出し筆記可能な状態のみにおいて、前記クリップの円周動によって前記クリップの係合部と軸筒周面に設けられた係合部を備えた膨出部の係合部を相互に係合させる構成を採っている。その結果、筆記体を収納し筆記しない状態では、係合部を備えた膨出部がクリップの脇に位置し、膨出部が指に干渉しやすく筆記具自体を持ち難くしてしまうばかりか、筆記具の胸ポケット等への収納性を損なってしまう。
【解決手段】 クリップを有し、軸筒内に筆記体を出没可能に配置させた出没式筆記具であって、前記クリップの軸筒側に位置する面に係合部を形成すると共に、前記軸筒には係合部と係合する係合受部を設け、また、それら係合部と係合受部とを軸線方向における相対的な移動によって係脱が可能とした出没式筆記具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クリップを有し、軸筒内に筆記体を出没可能に配置させた出没式筆記具に関するものである。
従来から、軸筒内に配置した筆記体を出没させる出没式筆記具が知られている。また、その出没式筆記具であって、筆記先端部が突出したままの状態で、ポケットなどに差し込んでも、服を汚損しない安全機構を搭載した出没式筆記具も知られている。その1例が特開平10−217677号公報である。具体的に説明すると、クリップの先方部に係合部が設けられ、該係止部と対接する軸筒周面の所定位置に係合部を備えた膨出部が設けられて、操作体を回転して筆記体を突出し筆記可能な状態のみにおいて、前記クリップの円周動によって前記クリップの係合部と膨出部の係合部が相互に係合するようになっている。その係合作用によって、クリップの先方部が軸筒面から離反せず、胸ポケット等に差し込まれないようになっている。
特開平10−217677
前記の従来技術では、筆記体を突出し筆記可能な状態のみにおいて、前記クリップの円周動によって前記クリップの係合部と軸筒周面に設けられた係合部を備えた膨出部の係合部を相互に係合させる構成を採っている。その結果、筆記体を収納し筆記しない状態では、係合部を備えた膨出部がクリップの脇に位置し、膨出部が指に干渉しやすく筆記具自体を持ち難くしてしまうばかりか、筆記具の胸ポケット等への収納性を損なってしまう。
本発明は、クリップを有し、軸筒内に筆記体を出没可能に配置させた出没式筆記具であって、前記クリップの軸筒側に位置する面に係合部を形成すると共に、前記軸筒には係合部と係合する係合受部を設け、また、それら係合部と係合受部とを軸線方向における相対的な移動によって係脱が可能としたことを要旨とする。
本発明は、クリップを有し、軸筒内に筆記体を出没可能に配置させた出没式筆記具であって、前記クリップの軸筒側に位置する面に係合部を形成すると共に、前記軸筒には係合部と係合する係合受部を設け、また、それら係合部と係合受部とを軸線方向における相対的な移動によって係脱が可能としたので、筆記体を収納する操作でクリップの係合部と軸筒の周面に設けられた係合部を備えた膨出部の係合部の係合が解除される。この係合の解除によって、胸ポケット等に収納可能な状態になっても、クリップの先端部の玉部に設けた係合部と係合する膨出部がペン先の突出方向に位置する。その結果、膨出部が指に干渉しないため、筆記具自体が持ちやすくなる。また、筆記具の胸ポケット等への収納性も良好なものとなる。
本発明の実施例を示す縦断面図。 (a)クリップ2の縦断面図 (b)クリップ2の上方から見た斜視図 (a)後軸3の縦断面図 (b)後軸3の上方から見た斜視図 摺動子4の上方から見た斜視図 前軸5の上方から見た斜視図 第2例を示す縦断面図。 (a)後軸30の縦断面図 (b)後軸30の上方から見た斜視図 摺動子34の上方から見た斜視図 係合子27の上方から見た斜視図 第3例を示す縦断面図。 クリップ42の下方から見た斜視図 (a)ノック48の外観図 (b)ノック48の上方から見た斜視図 頭冠49の上方から見た斜視図 (a)後軸50の縦断面図 (b)後軸50の要部拡大縦断面図 (c)後軸50の上方から見た斜視図 (a)回転子51の外観図 (b)回転子51の下方から見た斜視図 (a)第4例の玉部と膨出部の係合を示す側面から見た要部拡大縦断面図 (b)クリップの外観図 (a)第5例の玉部と膨出部の係合を示す側面から見た要部拡大縦断面図 (b)クリップの外観図 (a)第6例の玉部と膨出部の係合を示す側面から見た要部拡大縦断面図 (b)クリップの外観図 (a)第7例の玉部と膨出部の係合を示す側面から見た要部拡大縦断面図 (b)クリップの外観図 (a)第8例の玉部と膨出部の係合を示す側面から見た要部拡大縦断面図 (b)クリップの外観図
作用について説明する。後軸3と前軸5とを相対的に回転させることによって、筆記体7が出没する。
筆記体7のペン先11を先金6の先端開口部8からから突出させる操作で、クリップ2の先端部100の玉部21に設けた係合部22が、後軸3の周面に設けられた係合溝24を備えた膨出部23に向かって、かつ、軸線方向に向かって移動し、係合する。この時、クリップ2に持ち上げる力がかかっても、クリップ2が持ち上がらないため、胸ポケットに差すことができない。よって、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
また、クリップ2先端部の玉部21に設けた係合部22と、後軸3の周面に設けられた係合溝24を備えた膨出部23がペン先出方向に、即ち、軸線方向に向かって相対移動し係合する構成のため、回転繰り出し式筆記具に限らず、ノック式ボールペン等の出没式筆記具に適用することもできる。
尚、前記の従来技術では筆記体7を収納し筆記しない状態では、係合部22を備えた膨出部23は前記係合以外の機能は果たさないが、本発明では筆記体7を収納し、筆記しない状態であってもクリップ2の先端部100の玉部21がクリップ2の弾性により、胸ポケット等を膨出部23に押圧し、膨出部23の後軸3筒径方向の高さ分、クリップ2の保持力を高める働きをする。
第1例について図1〜図5を基に説明する。1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されている回転繰り出し式の出没式筆記具であり、クリップ2の先端部の玉部21に設けた係合部22が、後軸3の周面に設けられた係合溝24を備えた膨出部23に向かって移動し、係合する例である。
軸本体1は、クリップ2と後軸3、摺動子4、前軸5、先金6より構成される。前記前軸5の前方部と先金6は、螺合によって着脱自在に結合されているが、前軸5の後方部と後軸3の前方部は回転可能ではあるものの、前後動不可能に結合される。前記軸本体1の内部には、筆記体7が前後動可能に配置され、その筆記体7は先金6の先端開口部8から突出が可能なものとなっている。尚、その筆記体7は、コイルスプリングなどの弾撥部材9によって後方に付勢されている。
また、前記後軸3の後部内面には、カム溝10が形成され、そのカム溝10には前記筆記体7の後端部と当接する摺動子4が係合している。その摺動子4の後端部には、クリップ2が回転可能ではあるものの、前後動不可能に結合される。尚、本例においては、前軸5と先金6は螺合により結合されるが、一体的に形成されていても良い。
前記後軸3の内部であって、ペン先11の突出方向側には、円周リブ12が2本形成されている。一方、前軸5の外周には2本の円周リブ13が形成されており、それら円周リブ12と円周リブ13が係合することで、後軸3と前軸5は回転自在であるが、前後移動不能に結合されている。
また、前記摺動子4は、後軸3と前軸5の内部に跨った状態で位置している。その摺動子4の上部の外周には、2個の摺動突起14が対向した位置に形成されている。一方、前記後軸3にはカム溝10が形成されており、前記摺動突起14と係合している。また、摺動子4には2本の摺動溝15が対向した位置に設けられており、その摺動溝15は前記前軸5に形成された2本の摺動突起99と係合している。
前記摺動子4の内部であって、ペン先11の突出方向側には、当接面101を形成する。当接面101にはコイルスプリングなどの弾撥部材9によって後方に付勢されたボールペンなどの筆記体7の後端が当接面101に当接する。前記後軸3と前軸5の相対的な回転によって、摺動子4は後軸3の内部を回転しつつペン先11の突出方向に前進する。この際、その摺動子4は、摺動突起14が後軸3のカム溝10を摺動・前進することで、後軸3の内部を前進する。
前記後軸3の後部には、開口部16が形成されており、その開口部16からクリップ2を挿入することができる。そのクリップ2の両側面には、対向した位置に2個の摺動溝17が長手方向に形成されている。また、そのクリップ2を後軸3のペン先11の突出方向に挿入すると、前記摺動溝17と後軸3の内部に形成された2本の摺動突起18とが係合し、前後移動自在であるが、回転不能に結合される。
前記クリップ2の内部には2本の円周リブ19が形成されている。その円周リブ19が摺動子4の後部の外周に形成された2本の円周リブ20と係合する。その結合によって、クリップ2と摺動子4は回転自在であるが、前後移動不能に結合される。つまり、クリップ2は後軸3と摺動子4との結合によって、後軸3に対して相対的な回転が防止され、その結果、摺動子4の前後移動に合わせて移動することが可能になる。
さらに、前記クリップ2の玉部21には、正面から見たとき凸形状をした係合部22がペン先11の突出方向に向かって形成されている。
前記後軸3の下部の外周であって、クリップ2の玉部21からペン先11の突出方向への進行上には、膨出部23が形成されている。その膨出部23は左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間には、クリップ2の玉部21に形成された係合部22が係合する係合溝24が形成されている。前記係合部22の角部にはテーパ面102が形成される。ペン先11の突突出操作時、クリップ2が進行方向から横方向にずれても、テーパ面102が係合溝24の端面に当たることで、横方向のずれが修正され、正常に係合することが可能になる。
次に動作について説明する。図1に示す状態より、後軸3と前軸5とを相対的に回転させることによって、後軸3のカム溝10が摺動子4の摺動突起14を押圧する。摺動子4の摺動突起14を押圧することによって、摺動子4と筆記体7が弾撥部材9の弾撥力に抗して前進し、筆記体7のペン先11が先金6の先端開口部8から突出する。
このとき、摺動子4は、回転されつつペン先11の突出方向に移動する。そして、その摺動子4の摺動突起14がカム溝10の係止溝25に没入・係合されることで、摺動子4と後軸3の回転が規制され、前記筆記体7は弾撥部材9によって後方に付勢されているのにも関わらず、前記の突出状態が維持される。
この摺動子4が前進移動するとき、摺動子4に回転自在であるが、前後移動不能に結合されたクリップ2も前進移動する。そのクリップ2の前進移動に伴い、クリップ2の玉部21も後軸3の周面に形成された膨出部23に向かって、かつ、軸線方向に向かって前進する。即ち、ペン先11が突出して筆記可能な状態になるとき、クリップ2の玉部21の係合部22が、膨出部23の係合溝24に挿入され、クリップ2の玉部21と膨出部23も係合される。これによって、筆記可能な状態においては、玉部21と膨出部23とが係合されるため、クリップ2を持ち上げる力がかかってもクリップ2が持ち上がることはない。その結果、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
ここで、前記筆記体7を先金6内に没入させる場合は、後軸3と前軸5とを筆記体突出操作時と同じ方向か、筆記体突出操作時とは逆に回す。後軸3と前軸5の相対的な回転によって、摺動子4の摺動突起14とカム溝10の係止溝25との係合が解除される。そして、摺動突起14と係止溝25との係合が解除されることで、摺動子4の回転規制が解除される。この回転規制の解除によって、前記摺動子4は弾撥部材9の弾撥力によって後軸3内をペン先11の突出方向とは反対の方向に移動させられる。これによって、ペン先11は、先金6内に没入する。この際、前記摺動突起14が、前記後軸3のカム溝10の端部26に達することで、摺動子4のペン先11の突出方向とは反対の方向への移動は停止し、筆記体7は収納状態になる。この摺動子4のペン先11の突出方向とは反対の方向への移動に伴い、クリップ2もペン先11の突出方向とは反対の方向に移動する。そのクリップ2の移動によって、そのクリップ2の玉部21も後軸3の周面に形成された膨出部23から離れる方向に移動する。その結果、クリップ2の玉部21の係合部22と膨出部23の係合溝24との挿入が解除され、玉部22と膨出部23との係合も解除される。つまり、クリップ2を持ち上げることが可能になり、胸ポケット等に差すことも可能になる。
次に、第2例について図6〜図9を基に説明する。1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されている回転繰り出し式の出没式筆記具であり、係合子27に設けられた係合溝28を備えた膨出部29が、後軸30に形成されたクリップ部31の先端部103の玉部32に設けた係合部33に向かって移動し、係合する例である。
軸本体40は、係合子27、後軸30、摺動子34、前軸5、先金6より構成される。後軸30はクリップ部31と軸部41とが一体的に形成される。前軸5の前方部と先金6は螺合によって着脱自在に結合されているが、前軸5の後方部と後軸3の前方部は回転可能ではあるものの、前後動不可能に結合される。前記軸本体40の内部には、筆記体7が前後動可能に配置され、その筆記体7は先金6の先端開口部8から突出が可能なものとなっており、前記筆記体7はコイルスプリングなどの弾撥部材9によって後方に付勢されている。
また、前記後軸30の後部内面には、カム溝10が形成され、そのカム溝10には前記筆記体7の後端部と当接する摺動子4が係合している。その摺動子34と連動し移動するよう、摺動子34には係合子27が回転可能ではあるものの、前後動不能に係止される。筆記体7を没入させる動作は、前記第1例と同様、前軸5と後軸30の相対的回転によって行う。
前記摺動子34の外周には、円周リブ35が2本形成されている。その円周リブ35は係合子27が挿入されたとき、係合子27の前後端面を挟み込むと共に、摺動子34と係合子27は回転自在であるが、前後移動不能に結合される。
前記後軸30のクリップ部31と対峙する側には、開口部36が形成されており、係合子27の膨出部29が、その開口部36にはまり込む。また、前記係合子27が摺動子34の前後移動に合わせて前後移動することで、前記膨出部29も開口部36を前後に移動する。
前記クリップ部31の玉部32には、正面から見たとき凸形状をした係合部33がペン先11の突出方向に長く形成されている。また、前記係合子27の全部の外周には膨出部29が形成される。その膨出部29は左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間にクリップ部31の玉部32に形成された係合部33が係合する係合溝28が形成されている。前記係合部33の角部にはテーパ面104が形成される。ペン先11の突突出操作時、クリップ部31が進行方向から横方向にずれても、テーパ面104が係合溝28端面に当たることで、横方向のずれが修正され、正常に係合することが可能になる。
次に動作について説明する。第1実施例と同様、後軸と前軸とを相対的に回転させることで筆記体を出没させる。具体的に説明すると、前記後軸3と前軸5とを相対的に回転させることによって、摺動子34が前進移動する。このとき、摺動子34に回転自在であるが、前後移動不能に結合された係合子27も前進移動する。この係合子27の前進移動に伴い、前記膨出部29の係合溝28が、クリップ部31の玉部32に形成された係合部33に向かって前進する。
ところで、前記摺動子34の前進移動によって、摺動突起37がカム溝38の係止溝39に没入・係合し、前記ペン先11が突出して筆記可能な状態になる。このとき、膨出部29の係合溝28が軸線方向に向かって移動すると共に、クリップ部31の玉部32に形成された係合部33に挿入され、クリップ玉部31と膨出部29は係合される。この玉部31と膨出部33との係合により、筆記可能な状態のとき、クリップ部31を持ち上げる力がかかっても、クリップ部31が持ち上がることはない。その結果、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
ここで、前記筆記体7を先金6内に没入させる場合は、前記後軸30と前軸5とを筆記体突出操作時と同じ方向か、筆記体突出操作時とは逆に回す。このとき、摺動子34はペン先出方向とは反対の方向に移動するため、摺動子34に回転自在であるが、前後移動不能に結合された係合子27の移動に伴って、玉部32の係合部33と膨出部29の係合溝28との挿入が解除され、玉部32と膨出部29との係合も解除される。つまり、クリップを持ち上げることが可能になり、胸ポケット等に差すことが可能になる。尚、この際、胸ポケット等を挟む玉部32が膨出部29の後方に位置するため、前記の第1例よりもスムーズに胸ポケット等に差すことができる。
次に、第3例について図10〜図15を基に説明する。1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されているノック式の出没式筆記具であり、クリップ42の先端部105の玉部43に設けた係合部44が後軸50の周面に設けられた係合溝45を備えた膨出部46に向かって移動し、係合させる例である。
軸本体47は、クリップ42、ノック48、頭冠49、後軸50、回転子51、前軸52、グリップ53より構成されている。前記前軸52の後方部と後軸50の前方部は、螺合によって着脱自在に結合される。また、軸本体47の内部には、筆記体7が前後動可能に配置されており、その筆記体7は前軸52の先端開口部68から突出が可能なものとなっている。尚、その筆記体7は、コイルスプリングなどの弾撥部材9によって後方に付勢されている。
前記後軸50の後部内面には、カム溝54が形成されており、そのカム溝54には前記筆記体7の後端部と当接する回転子51が係合している。また、その回転子51の後部にはノック48が回転不能ではあるものの、前後動可能に係合される。
前記前軸52と後軸50とは螺着などの手段によって着脱自在に固定されている。その前軸36の表面には、ゴム状弾性体などからなるグリップ42が装着されており、筆記の際における滑り防止効果と共に疲労の軽減などを向上させている。
前記後軸50の後部内面に形成されたカム溝54は、長手方向に形成された複数の縦リブ55と溝部56から構成されているが、縦リブ55の下端面には傾斜面57 が同一方向に形成されている。
一方、前記ノック48の外周側面には複数の摺動突起58が形成され、その摺動突起58の下方には下方に向けて尖った山形傾斜面59が形成されている。また、前記摺動突起58は、前記カム溝54の溝部56対して前後動可能に係合していると共に、ノック48は後軸50に対して回転不能ではあるものの、前後動可能に係合している。
前記ノック48の前方には、回転子51が配置され、その回転子51の外周面には摺動突起60が形成されている。この摺動突起60も前記カム溝54の溝部56に対して前後動可能に係合している。また、摺動突起60の上端部には、前記ノック48の山形傾斜面59と当接する傾斜面61が形成されており、ノック48に形成されている山形傾斜面59と当接している。即ち、ノック48が押圧され、前方に移動すると回転子51も追従して前方に移動する。本例においては、上記の構成を採ることによって、いわゆる、デビットカム機構と称されるカム機構を構成している。
前記回転子51の上部の外周には、円周リブ62が形成されている。前記回転子51とノック48は、円周リブ62とノック48の内部に形成された円周リブ63とが係合することで、回転自在であるが、前後移動不能に結合される。また、前記回転子35の下部には、コイルスプリングなどの弾撥部材9によって後方に付勢された前記筆記体7の後端部を囲繞するようにして保持する延設部64が形成されている。
さらに、前記後軸50の後部には、頭冠49が凹凸嵌合などの手段によって装着・固定されており、その頂部近傍を後軸50の後端部から露出させている。そして、頭冠49の前方部には、後軸50に嵌まり込む筒状部65が形成されている。その筒状部65には係合突起66が形成されており、前記後軸50の係合孔67と係合し、後軸50に対する抜け、回転を防止している。
前記ノック48の後端部には、クリップ42が挿入されており、そのクリップ42の玉部43には、正面から見たとき凸形状をした係合部44がペン先11の突出方向に長く形成されている。また、前記後軸50の周面であって、クリップ42の玉部43からペン先11の突出方向への進行上には、膨出部46が形成されている。その膨出部46は左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間には、クリップ42の玉部に形成された係合部43が係合する係合溝45が形成されている。
次に動作について説明する。ノック48を押圧すると、回転子51を介して筆記体7が弾撥部材9 の弾撥力に抗して前進し、前記回転子51の傾斜面61 が後軸50の傾斜面57に当接し、筆記体7の没入が阻止され、ペン先11が突出して筆記可能な状態になる。
このとき、クリップ玉部42は軸線方向に向かって移動すると共に、玉部42の係合部43が膨出部46の係合溝45に挿入され、クリップ玉部42と膨出部46は係合される。この玉部42と膨出部46との係合により、筆記体7のペン先11が前軸52の先端開口部68から突出し、筆記可能な状態となるが、クリップ31を持ち上げる力がかかってもクリップ31が持ち上がることはなく、胸ポケット等に挿入することができない。よって、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
ここで、前記筆記体7を前軸52に没入させる場合は、再びノック部材48を押圧する。この押圧操作によって、回転子51の傾斜面61と後軸50の傾斜面57との係合が解除されると共に、前記弾撥部材9の付勢力によって筆記体7が収納される。
このとき、ノック48の移動に伴って、クリップ玉部43も後軸50の周面に形成された膨出部46から離れる方向に移動する。この移動によって、前記クリップ玉部43の係合部44と膨出部46の係合溝45との挿入が解除され、玉部43と膨出部46との係合も解除される。つまり、クリップ42を持ち上げることが可能になり、胸ポケット等に差すことが可能になる。
次に、第4例について図16を基に説明する。第1例と同様、1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されている回転繰り出し式の出没式筆記具であり、クリップ69の先端部106の玉部70に設けた係合溝71が、後軸73周面に設けられた係合部73を備えた膨出部74に向かって移動し、係合させる例である。
前記後軸72の周面であって、クリップ69の玉部70からペン先11の突出方向への進行上には、膨出部74が形成されている。その膨出部74を正面から見たとき、T形状をした係合部73がペン先11の突出方向に向かって形成されている。
一方、前記クリップ69には、玉部70が左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間には、膨出部74の係合部73と係合できる係合溝71が形成されている。
その他の構成、動作は第1例と同様であり、前記後軸72と前軸5とを相対的に回転させることで筆記体を出没させる。前記筆記体7のペン先11が先金6の先端から突出し、筆記可能な状態のとき、クリップ2を持ち上げる力がかかってもクリップ2が持ち上がることはなく、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
また、筆記体7を先金6内に没入し、胸ポケット等に差すことが可能な状態のとき、胸ポケット等を挟む玉部70が2個形成されているため、胸ポケット等との接触面積が多くなり、クリップ保持能力が第1例より高くなる。これに加えて、係合部73がT形状となるため、前記後軸3との連結部を2個から1個に減らすことができる。つまり、前記後軸72の外径が小さく、膨出部73を形成する面積が狭い場合であっても、本発明を適用させることができると共に、効果も得られる。
次に、第5例について図17を基に説明する。第1例と同様、1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されている回転繰り出し式の出没式筆記具であり、クリップ75の先端部107の玉部76に設けた係合部77が後軸78周面に設けられた係合溝79を備えた膨出部80に向かって移動し、係合させる例である。
前記クリップ75の玉部76には、正面から見たとき、なだらかな円形状をした係合部77がペン先11の突出方向に向かって形成されている。
一方、後軸78の周面であって、クリップ75の玉部76からペン先出方向への進行上には、膨出部80が形成されている。その膨出部80は左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間には、クリップ75の玉部76に形成された係合部77と係合できる係合溝79が形成されている。
その他の構成、動作は第1実施例と同様であり、前記後軸78と前軸5とを相対的に回転させることで筆記体7を出没させる。前記筆記体7のペン先11が先金6の先端から突出し、筆記可能な状態のとき、クリップ75を持ち上げる力がかかってもクリップ75が持ち上がることはなく、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
また、筆記体7を先金6内に没入し、胸ポケット等に差すことが可能な状態のとき、係合部77がなだらかな円形状をしているため、胸ポケット等との接触面積が少なくなり、胸ポケット等へ差すときの挿入抵抗が少なくなると共に、玉部76が衣類等に引っかかる心配が少なくなる。
次に、第6例について図18を基に説明する。第1例と同様、1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されている回転繰り出し式の出没式筆記具であり、クリップ81の先端部108の玉部82に設けた係合溝83が後軸84周面に設けられた係合部85を備えた膨出部86に向かって移動し、係合させる例である。
前記後軸84の周面であって、クリップ81の玉部82からペン先出方向への進行上には、膨出部86が形成されていると共に、その膨出部86を正面から見たとき、なだらかな円形状をした係合部85がペン先11の突出方向に向かって形成されている。
また、前記クリップ81には、玉部82が左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間には、前記膨出部86の係合部85と係合できる係合溝83が形成されている。
その他の構成、動作は第1例と同様であり、前記後軸84と前軸5とを相対的に回転させることで筆記体7を出没させる。前記筆記体7のペン先11が先金6の先端から突出し、筆記可能な状態のとき、クリップ81を持ち上げる力がかかってもクリップ81が持ち上がることはなく、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
また、筆記体7を先金6内に没入し、胸ポケット等に差すことが可能な状態のとき、胸ポケット等を挟む玉部82が2個形成されるため、胸ポケット等との接触面積が多くなり、クリップ保持能力が第1例より高くなる。加えて、後軸84との連結部を2個から1個に減らすことができるため、後軸84の外径が小さく、膨出部86を形成する面積が狭い場合であっても、本発明を適用させることができると共に、効果も得られる。
次に、第7例について図19を基に説明する。第1例と同様、1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されている回転繰り出し式の出没式筆記具であり、クリップ87先端部109の玉部88に設けた係合部89が後軸90周面に設けられた係合溝91を備えた膨出部92に向かって移動し、係合させる例である。前記クリップ87の玉部88には、正面から見たとき、なだらかな台形状をした係合部89がペン先11の突出方向に向かって形成されている。
一方、後軸90の周面であって、クリップ87の玉部88からペン先出方向への進行上には、膨出部92が形成されている。その膨出部92は左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間には、クリップ87の玉部88に形成された係合部89が係合する係合溝91が形成されている。
その他の構成、動作は第1実施例と同様であり、前記後軸90と前軸5とを相対的に回転させることで筆記体7を出没させる。前記筆記体7のペン先11が先金6先端から突出し、筆記可能な状態のとき、クリップ87を持ち上げる力がかかっても、そのクリップ87が容易に持ち上がることはなく、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
また、2個ある膨出部92が左右に開くことで、前記係合溝91の幅を広げることが可能となる。よって、通常の力では係合は解除されないものの、クリップ87に大きな持ち上げる力がかかった場合には、係合部89と係合溝91の係合が解除され、玉部88と膨出部92の破損が回避される。
次に、第8例について図20を基に説明する。第1例と同様、1本のボ−ルペンが摺動自在に配置されている回転繰り出し式の出没式筆記具であり、クリップ93の先端部110の玉部94に設けた係合溝95が後軸96周面に設けられた係合部97を備えた膨出部98に向かって移動し、係合させる例である。
前記後軸96の周面であって、クリップ93の玉部94からペン先11の突出方向への進行上には、膨出部98が形成されている。その膨出部98を正面から見たとき、台形状をした係合部97がペン先11の突出方向に向かって形成されている。前記クリップ93には、玉部94が左右対称に2個形成されており、それら2個の膨出部23から構成される隙間には、膨出部98の係合部97が係合する係合溝95が形成されている。
その他の構成、動作は第1例と同様であり、前記後軸96と前軸5とを相対的に回転させることで筆記体7を出没させる。前記筆記体7のペン先11が先金6先端から突出し、筆記可能な状態のとき、前記クリップ93に持ち上げる力がかかっても、クリップ93が持ち上がることはなく、胸ポケットに差すことができず、胸ポケット等をインキで汚す心配がない。
また、2個ある膨出部98が左右に開くことで、前記係合溝95の幅を広げることが可能である。よって、通常の力では係合解除されないものの、クリップ93に大きな持ち上げる力がかかった場合には、係合部97と係合溝95の係合が解除され、玉部94と膨出部98の破損が回避される。さらに、筆記体7を先金6内に没入し、胸ポケット等に差すことが可能な状態のとき、胸ポケット等を挟む玉部94が2個形成されているため、胸ポケット等との接触面積が多くなり、クリップ保持能力が第1例より高くできる。
1 軸本体
2 クリップ
3 後軸
4 摺動子
5 前軸
6 先金
7 先端開口部
8 円周リブ
9 弾性部材
10 カム溝
11 ペン先
12 円周リブ
13 円周リブ
14 摺動突起
15 摺動溝
16 開口部
17 摺動溝
18 摺動突起
19 円周リブ
20 円周リブ
21 玉部
22 係合部
23 膨出部
24 係合溝
25 係止溝
26 カム溝端部
27 係合子
28 係合溝
29 膨出部
30 後軸
31 クリップ部
32 玉部
33 係合部
34 摺動子
35 円周リブ
36 開口部
37 摺動突起
38 カム溝
39 係止溝
40 軸本体
41 軸部
42 クリップ
43 玉部
44 係合部
45 係合溝
46 膨出部
47 軸本体
48 ノック
49 頭冠
50 後軸
51 回転子
52 前軸
53 グリップ
54 カム溝
55 縦リブ
56 溝部
57 傾斜面
58 摺動突起
59 山形傾斜部
60 摺動突起
61 傾斜面
62 円周リブ
63 円周リブ
64 延設部
65 筒状部
66 係合突起
67 係合孔
68 先端開口部
69 クリップ
70 玉部
71 係合溝
72 後軸
73 係合部
74 膨出部
75 クリップ
76 玉部
77 係合部
78 後軸
79 係合溝
80 膨出部
81 クリップ
82 玉部
83 係合溝
84 後軸
85 係合部
86 膨出部
87 クリップ
88 玉部
89 係合部
90 後軸
91 係合溝
92 膨出部
93 クリップ
94 玉部
95 係合溝
96 後軸
97 係合部
98 膨出部
99 摺動突起
100 先端部
101 当接面
102 テーパ面
103 先端部
104 テーパ面
105 先端部
106 先端部
107 先端部
108 先端部
109 先端部
110 先端部

Claims (2)

  1. クリップを有し、軸筒内に筆記体を出没可能に配置させた出没式筆記具であって、前記クリップの軸筒側に位置する面に係合部を形成すると共に、前記軸筒には係合部と係合する係合受部を設け、また、それら係合部と係合受部とを軸線方向における相対的な移動によって係脱が可能とした出没式筆記具。
  2. 前記クリップの係合部を係合受部に嵌まり込ませた請求項1記載の出没式筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016117274A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 株式会社サクラクレパス 出没式筆記具
JP2017047671A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 国立大学法人 名古屋工業大学 筆記具

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