JP7210843B2 - シャープペンシル - Google Patents

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Description

本発明は、軸筒を回転することにより筆記先端を軸筒の先端から突出するとともにノック部材を軸筒の後方に突出し、ノック操作により筆記先端から芯を繰り出して筆記できるようにしたシャープペンシルに関するものである。
シャープペンシルは、用途に応じた種々の構成が知られており、その中で、製図用のシャープペンシルは細い芯が使用されるため、軸筒の先端に設けるテーパーを、金属製のテーパーで構成して先端部を強化し、この金属製テーパーを通して芯を保護する芯保護パイプを突出させるタイプのものが多い。この芯保護パイプが曲がったり、折れたりするとテーパーを通過させることができなくなり、また芯の繰り出しができなくなるので、不使用時には筆記先端が軸筒内に没入されていることが望ましい。筆記先端を出没可能に設けたシャープペンシルとして、回転操作により筆記先端を軸筒から突出し、ノック部材をノック操作して芯を筆記先端に繰り出して筆記できるようにした回転出没式シャープペンシルが知られている(例えば特許文献1参照)。この種のシャープペンシルとして、筆記先端とノック部材の出没のタイミングを変えた種々のシャープペンシルが提案されているが、筆記先端の保護を優先するためには、最初にノック部材を、軸筒の後方のノック可能な位置まで移動させ、その後に筆記先端が軸筒から前方に突出し、その段階でノック操作が可能となり、収納する際は、筆記先端が軸筒内に没入してからノック部材が元の位置に戻るよう構成されていることが好ましい。
特許文献1に記載のシャープペンシルは、軸筒の後部に鞘軸を設け、この鞘軸を回転させると、鞘軸は軸筒の後端から後方に移動し、さらに回転させるとテーパー先具が軸筒の先端から突出し、その後、鞘軸をノックすることによりテーパー先具を通して芯が繰り出され、筆記できるよう構成されている。つまり、特許文献1に記載のシャープペンシルでは、鞘軸はノック部材に相当し、軸筒を握って、ノック部材である鞘軸を回転させる構成である。したがって軸筒自体を回転させる構成ではないので、ノック部材である鞘軸を回転させながら軸方向に移動させる操作が必要となり、取り扱いが面倒である。その上、出没させるための部材として、軸筒の内側に、カム筒、案内筒、摺動筒、鉛芯収納筒を順次積層状態に挿入しなければならないから、軸筒が太くなってしまう。さらに、上記各部材を移動させるためのばねとして、強さが相違する3つのばね、すなわち第1ばね、第2ばね、第3ばねを必要とするから、構成が複雑で故障もし易くなり、経済的に得られない。
実開昭56-159279号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図~第6図)
本発明の解決課題は、回転操作により筆記先端とノック部材を軸筒の前方、後方からそれぞれ突出させるようにしたシャープペンシルにおいて、最初に軸筒を回転させると、ノック部材が軸筒の後方に移動するがまだノック操作をすることができず、さらに回転させることにより筆記先端が軸筒の前方から突出し、この状態でノック部材のノック操作が可能になって芯の繰り出しができ、筆記後は軸筒の回転操作により筆記先端が軸筒内に後退してからノック部材が元の位置に戻るようにしたシャープペンシルを提供することである。
本発明によれば、軸筒を回転させることにより筆記先端が軸筒の先端から突出するようにしたシャープペンシルであって、該シャープペンシルはシャープペンシルメカを収納する軸筒を形成するよう回転可能に連結された前軸筒と後軸筒を有し、
該軸筒内には、
シャープペンシルメカの芯タンクの後部を保持し、外面に駆動ピンを有し、前軸筒の後部内面に回り止め状態で前後方向に移動可能に挿入され、後方に付勢されているメカスライダーと、
上記メカスライダーの後部外周を囲み、後軸筒内に回り止め状態で前後方向に移動可能に挿入されたメインカムと、
上記メカスライダーの後部に回り止め状態で前後方向に移動可能に連結され、周面にノックピンを有するノックスライダーと、
上記ノックスライダーの後部に連結され、前部に制御突起を有するノックホルダーと、
上記後軸筒の後部に固定された固定カムが設けられ、
上記メインカムはメカスライダーの上記駆動ピンに対向する可動前面カムと、上記固定カムに対向する可動後面カムを有し、
上記固定カムは上記メインカムの可動後面カムに対向する固定前面カムと、上記ノックホルダーに対向する固定後面カムを有し、
上記可動後面カムと固定前面カムの間には上記ノックスライダーの上記ノックピンが入り込むカム溝が形成され、
上記カム溝は、後軸筒を前軸筒に対して相対的に一次回転させた際、ノックピンを介してノックスライダー及びノックホルダーを後方に移動させる第1カム溝と、後軸筒をさらに二次回転させた際、ノックスライダー及びノックホルダーを後方に移動した位置に保持する第2カム溝を有し、
上記メインカムの可動前面カムは、後軸筒を一次回転させた際、メカスライダーを後退した位置に保持する第1カム面と、後軸筒をさらに二次回転させた際、駆動ピンを介してメカスライダーを前進させる第2カム面を有し、
上記固定カムの固定後面カムには上記ノックホルダーの上記制御突起に対向する当接面が形成され、上記メカスライダーが前進位置にあるとき上記ノックスライダーを前進できるよう上記制御突起が進入可能な受孔を上記当接面に形成し、
上記メカスライダーが前進位置にあるとき上記ノックホルダーをノックしてノックスライダーを前進させ、ノックピンによりメインカムを前進し、メカスライダーを介して上記シャープペンシルメカの芯タンクを押圧し芯を繰り出すように構成したこと、
を特徴とするシャープペンシルが提供される。
また、本発明によれば、上記ノックホルダーの内方には消しゴムが装着され、周囲にはノックパイプ及びノックキャップが嵌着され、上記固定カムは後端が後軸筒から突出し、該突出部にはクリップが装着されている上記シャープペンシルが提供される。
上記後軸筒は、前軸筒の後部に形成した小径部に装着され、内面に回転制御リブを有し、上記小径部の外面には後軸筒を回転した際、該回転制御リブが当接する制限突起が設けられている上記シャープペンシルが提供される。
本発明は上記のように構成され、前軸筒と後軸筒を回転可能に連結して軸筒を形成し、軸筒内に収納したシャープペンシルメカの芯タンクを、前軸筒の後部内面に回り止め状態で前後方向に移動可能に装着したメカスライダーで保持し、後軸筒内に回り止め状態で前後方向に移動可能に挿入したメインカムを該メカスライダーの後方に設け、メカスライダーに設けた駆動ピンをメインカムの可動前面カムに対向させている。メカスライダーの後部には回り止め状態で前後方向に移動可能にノックスライダーを連結してあり、このノックスライダーにはノックホルダーが連結されている。上記後軸筒の後部には固定カムを設けてあり、メインカムの可動後面カムと固定カムの固定前面カムの間で、上記ノックスライダーに設けたノックピンが入り込むカム溝を形成してある。そして、後軸筒を前軸筒に対して相対的に一次回転させた際、ノックピンを介してノックスライダー及びノックホルダーを後方に移動させるよう上記カム溝に第1カム溝を設けたので、後軸筒の一次回転によりノックホルダーをノック可能な後方位置に移動させることができる。このとき、上記メインカムの可動前面カムにはメカホルダーの駆動ピンが当接しているが、後軸筒を一次回転させた際には、メカスライダーを後退した位置に保持するよう第1カム面を可動前面カムに設けてあるから、メカスライダーは移動せず、シャープペンシルメカの筆記先端が前軸筒の先端から突出することはない。したがって、ノックホルダーが先に後軸筒の後方に移動した段階では、筆記先端はまだ前軸筒内に収納されているので、筆記先端を確実に保護することができる。
一次回転させた状態から、後軸筒をさらに二次回転させると、上記カム溝にはノックスライダー及びノックホルダーを後方に移動した位置に保持する第2カム溝を形成してあるので、ノックホルダーは後退したままであるが、上記メインカムの前面カムには、後軸筒を二次回転させた際、駆動ピンを介してメカスライダーを前進させる第2カム面を設けてあるから、シャープペンシルメカはメカスライダーを介して前進し、筆記先端は前軸筒から突出し、筆記することができる。
さらに、上記固定カムの固定後面カムに、上記ノックホルダーの制御突起に対向する当接面を形成し、該当接面に上記メカスライダーが前進位置にあるとき上記ノックスライダーを前進させることができるよう上記制御突起が進入可能な受孔を形成したので、メカスライダーが前進していないとき、すなわちシャープペンシルメカの筆記先端が前軸筒内に後退しているときには、ノックホルダーをノックしても制御突起が当接面に当接してノック操作をすることができない。後軸筒を二次回転して筆記先端を前軸筒から突出させた状態では、当接面に形成した受孔に上記制御突起が対向するので、ノックホルダーをノックすることができ、このノック操作によりノックスライダー、ノックピンを介してメインカムが前進し、駆動ピンが押されてメカスライダーが前進し、メカスライダーによりシャープペンシルメカの芯タンクが押されて、芯を繰り出すことができる。
後軸筒を反対方向に回転すると、上述とは逆に、最初にシャープペンシルメカの筆記先端が前軸筒のテーパー内に没入し、次にノックホルダー等が前進し、ノックホルダーに取り付けたノックキャップが後軸筒の後端に近接して、該後端との間に大きな隙間を生じない状態になり、持ち運びに支障を生じることがない。以上のように、本発明のシャープペンシルは、従来のように複数の筒状体を軸筒内で積層する構成ではないので、軸筒を細く形成でき、作動のためのスプリングの数も少ないから、製造も容易で、故障も少なく、経済的に得ることができる。
本発明の一実施例を示し、筆記状態を示す断面図。 シャープペンシルメカの正面図。 前軸筒を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は断面図、(D)は右側面図。 グリップの断面図。 テーパーの断面図。 後軸筒を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は断面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 メカスライダーを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は断面図、(E)は右側面図、(F)は左側面図。 メインカムを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 ノックスライダーを示し、(A)は平面図、(B)は半断面図、(C)は左側面図。 ノックホルダーを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は断面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 ノックパイプの断面図。 ノックキャップを示し、(A)は半断面図、(B)は右側面図。 固定カムを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は断面図、(E)は右側面図、(F)は左側面図。 カムの展開図を示し、(A)は初期状態の説明図、(B)はそのときの前軸筒と後軸筒の関係を示す断面図。 カムの展開図を示し、(A)は後軸筒を一次回転したときの説明図、(B)はそのときの前軸筒と後軸筒の関係を示す断面図。 カムの展開図を示し、(A)は後軸筒を二次回転したときの説明図、(B)はそのときの前軸筒と後軸筒の関係を示す断面図。 カムの展開図を示し、(A)はノックホルダーをノックしたときの説明図、(B)はそのときの前軸筒と後軸筒の関係を示す断面図。 シャープペンシルの使用態様を示し、(A)はポケットモード、(B)はペンケースモード、(C)はライティングモードの説明図。
図1は、筆記状態における本発明の一実施例を示し、軸筒1は、回転可能に連結された前軸筒2と後軸筒3で構成され、前軸筒2の外周には金属製のグリップ4がねじ着され、先端には金属製のテーパー5がねじ着され、軸筒内に収納したシャープペンシルメカ6の筆記先端に設けた芯保護パイプ9がテーパー5から前方に突出し、不使用時には後退可能に設けられている。
なお、本発明において、前、前部、前方、先とは、シャープペンシルメカの筆記先端(芯保護パイプ)が前軸筒から前進して突出する方向を意味し、筆記先端が前軸筒内に後退して没入する方向を後、後部、後方という。
また、本発明において、「後軸筒を前軸筒に対して相対的に回転させる」とは、回転可能に連結された前軸筒、後軸筒のいずれか一方の軸筒を、他方の軸筒に対して回転させることをいい、「一時回転」とは、筆記先端が軸筒内に収納されている初期位置から最初の回転操作による回転であり、「二次回転」とは、一次回転からさらに行う回転操作による回転のことである。
上記シャープペンシルメカ6については、公知の構成であるので詳述しないが、図2に示すように、芯タンク7の前方に設けた先端筒部8内に、図示を省略したチャック、クラッチが内装され、該先端筒部8の前方には、ステンレスパイプ等で構成した芯保護パイプ9が設けられている。そして、先端筒部8の移動を阻止した状態で、チャックスプリング10に抗して芯タンク7を押圧して前進させると、公知のように、芯保護パイプ9の先端から芯を繰り出すことができるものである。
上記前軸筒2は、図3に示すように、大径部11と小径部12で形成され、大径部11の外周に、図4に示すような金属製のグリップ4を装着して、外面に設けたねじ部13、グリップ4のねじ部14をねじ着してある。先端内面に設けたねじ部15には、図5に示すように、貫通孔16を有する金属製のテーパー5を挿入してねじ着してあり、テーパーの前部小孔18は、シャープペンシルメカ6が前進した際、先端筒部8を受け入れる内径を有している。前軸筒2の小径部12には壁部を切り欠いて透孔19を設けてあり、外面には後軸筒3の内面に設けた係止段部29に掛け止めできるよう係止突起21を設けてあり、かつ後軸筒3の内面に設けた回転制御リブ22の周面方向に対向するよう制限突起23を設けてあり、周面にはブレ止め用の隆起部24を形成してある。図1に示す実施例では、後軸筒3を、前軸筒3に対して初期位置から約240°回転したとき回転制御リブ22が制限突起23の側面に当接して、回転止めする位置関係に設けてある。上記小径部12の内面には、メカスライダー25を回り止め状態で前後方向に移動可能に挿入できるよう該メカスライダーに設けた案内リブ26が摺動可能に係合するメカスライダー案内溝27を設けてある。大径部11と小径部12が連絡する内面段部28とメカスライダー25間には、図1に示すように、メカスライダー25を後方に付勢する中間スプリング29が装着されている。
後軸筒3は、図6に示すように、前軸筒2の小径部12に装着される内径に形成され、内面に上記回転制御リブ22及び係止段部20を設けてあり、さらにメインカム30及び固定カム31を回り止め状で連結するための回り止めリブ32が前後方向に延び、後端には固定カム31の係止突起33を係合する係合孔34が設けられ、飾りリング35を先端に介在させて前軸筒2の小径部12の外周に回転可能に連結される。
上記メカスライダー25は、図7に示すように、シャープペンシルメカ6の芯タンク7を挿入保持する保持孔36を有し、該保持孔の内面には芯タンクに圧着するよう隆起部37が形成されている。中間部の外面には、後軸筒3の内面に内接する環状突部38があり、該環状突部に続いて、先端が後方に向かって平面視三角形状に延びる駆動ピン39が形成されている。該駆動ピン39の前方には、上述したように、上記前軸筒2のメカスライダー案内溝27に係合する案内リブ26が形成され、後方に延びる小径部40にはノックスライダー41の内面に形成した係止リブ42が摺動可能に係合するノックスライダー案内溝43が形成されている。
上記メカスライダー25の後部外周を囲んで上記メインカム30が設けられている。該メインカムは、図8に示すように、上記後軸筒3の内面に形成した上記回り止めリブ32に係合するメインカム案内溝44を外面に有し、上記後軸筒3に回り止め状態で前後方向に移動可能に挿入されている。該メインカム30は、前方に可動前面カム45を有し、後方に可動後面カム46を有する。
上記ノックスライダー41は、図9に示すように、筒状体に形成され、メカスライダー25の後部に回り止め状態で前後方向に移動可能に連結されるよう、上述したように、内面に上記メカスライダー25に設けたノックスライダー案内溝43に摺動可能に係合する係止リブ42を有し、筒状体の周面には、ノックピン47が突設されている。ノックスライダー41の後部には、ノックホルダー48を連結するための小径部49が設けられ、該小径部49にはノックホルダー48に設けた係止溝50に係合する係止リブ51と、ノックホルダー48に設けた環状凹部52が係合する環状突起53が設けられている。
上記ノックホルダー48は、上記ノックスライダー41の後部に連結され、図10に示すように、後部に消しゴム54を収納する収納孔55を有し、外周には上記固定カム31に内接するフランジ部56があり、該フランジ部56の一部からは前方に延びる制御突起57が設けられている。内面には、前後方向に延びる上記係止溝50と環状方向に延びる環状凹部52が設けられている。外面には、図11に示すノックパイプ58を嵌着した際に、摩擦的に保持できるよう隆起部59を設けてあり、このノックパイプ58の後端には、図12に示すようなノックキャップ60が嵌着されている。ノックホルダー48の前端と上記固定カム31の内面段部間には、ノックホルダー48を後方に付勢するリターンスプリング61が設けられている。
上記後軸筒3の後部には、上記固定カム31が固定されている。該固定カム31は、図13に示すように、筒状に形成され、上述したように、後軸筒3の係合孔34に係止するための係止突起33を有し、後軸筒3の後端から後方に突出する大径部62には、クリップ63が装着される。大径部62の前方の小径部64は、大径部との間に形成された肩部が後軸筒3の後端に当たる位置まで後軸筒3内に挿入され、後軸筒3内に設けた回り止めリブ32に係合する係合溝65を有している。小径部の前面には、上記ノックスライダー41のノックピン47に対向しかつ上記メインカム30の可動後面カム46に対向する固定前面カム66が設けられ、その後方の大径部の内面には、上記ノックホルダー48に対向する固定後面カム67が設けられている。この固定後面カムには、上記ノックホルダーの制御突起57に対向する当接面68が形成されている。
上記のように、固定カム31の固定前面カム66は、ノックピン47を挟んで、メインカム30の可動後面カム46に対向しているから、メインカム30と固定カム31の間には、ノックスライダー41のノックピン47が入り込むカム溝69が形成される。
図14に示すカムの展開図を参照して、上記カム溝69を説明すると、カム溝69は、初期位置においてノックピン47を保持し、その位置から、後軸筒3を前軸筒2に対して相対的に一次回転させた際、実施例においては120°回転させた際、回転方向に対して後方に傾斜する第1カム溝70と、さらに二次回転により120°回転させた際、回転方向に沿って円周方向に延びる第2カム溝71を有している。このようなカム溝69を形成するため、メインカム30の可動後面カム46と固定カム31の固定前面カム66は、初期位置から一次回転が終了する位置まで回転方向に対して後方に傾斜し、その後の二次回転に対しては回転方向に沿って延びている。
一方、上記メインカム30の可動前面カム45は、初期位置において駆動ピン39が当接する位置から、後軸筒3を前軸筒2に対して相対的に一次回転させた際、実施例においては120°回転させた際、駆動ピン39をその位置に保持するよう回転方向に沿って円周方向に延びる第1カム面72と、さらに二次回転により120°回転させた際、回転方向に沿って前方に傾斜する第2カム面73を有し、第2カム面73に続いて、小さな係止部74を有する平坦カム面75が回転方向に沿って形成されている。
上記固定カム31の固定後面カム67には、上述したように、上記制御突起57に対向する当接面68が形成されている。この当接面63には、初期位置において、ノックホルダー48が前進できるよう、制御突起57を受け入れ可能な前方に凹んだ凹陥部76が形成されているが、その後、後軸筒を前軸筒に対して相対的に一次回転するときには、回転方向に対して後方に傾斜しており、これにより制御突起57の前進を妨げた状態でノックホルダー48を後方に移動させている。この位置から後軸筒3を二次回転してメインカム30、固定カム31を回転させると、駆動ピン39が押されてメカスライダー25が前進し、該駆動ピン39が平坦カム面75に達したとき、上記制御突起57を前方に進入できるよう当接面68に受孔77を形成してある。
上記の構成により、後軸筒を前軸筒に対して相対的に回転させると、メインカムと固定カムは後軸筒と一緒になって回転する。この際、固定カムは前後方向に移動しないが、メインカムは前後方向に移動可能をなっている。初期位置においては、上記図1に示す筆記位置からシャープペンシルメカ6が後退し、筆記先端が軸筒内に収納され、ノックホルダー48は前進してノックキャップ60が後軸筒の後端に近づき、外観は、図18(A)に示すように、全体が収納状態にあるポケットモードになっている。
図14から図17は、カムの展開図を示しているが、この展開図は、理解を容易にするため、カムを固定状態に図示し、カムの回転に伴って駆動ピンやノックピンが、図において上下方向に移動したように説明してある。
図14は、初期状態を示し、駆動ピン39は、第1カム面72の平面部に位置し、ノックピン47は、固定後面カム67の初期位置に形成された凹部78に入っている。この状態から後軸筒3を前軸筒2に対して相対的に一次回転させると、図15に示すように、メインカム30及び固定カム31が回転することにより、ノックスライダー41は第1カム溝70に案内されて後方に移動し、ノックホルダー48を介して後軸筒3の後端からノックキャップ60が後方のノック可能な位置に離れる。この状態では、駆動ピン39は可動前面カム45の第1カム面72により前方向には移動されないから、メカスライダー25は初期位置に保持され、シャープペンシルメカ6の先端筒部8に設けた芯保護パイプ9は前軸筒2内にあり、その外観は図18(B)に示すような、ペンケースモードとなっている。
図15に示す状態から、後軸筒を二次回転させると、図16に示すように、ノックピン47は第2カム溝71により前後方向に移動しないが、駆動ピン39は第2カム面73に押されて前方に移動し、メカスライダー25を介してシャープペンシルメカ6の先端筒部8に設けた芯保護パイプ9はテーパー5から突出し、図18(C)に示すように、筆記可能なライティングモードになる。
筆記芯が消耗したら、図16に示す状態で、ノックキャップ60を、リターンスプリング61に抗してノックし、ノックピン47を前進させれば、図17に示すように、ノックピン47がメインカム30の可動後面カム46に当ってメインカム30は前進する。この前進により、駆動カム39が押されてメカスライダー25が前進し、芯タンク7をノックするので、シャープペンシルメカから芯が供給され、芯保護パイプ9から芯を繰り出すことができる。このように、上記メカスライダー25が前進位置にあるライティングモードのときにのみ、シャープペンシルメカ6から芯を繰り出できるようにしたので、不要な芯の突出を防止することができる。
上記後軸筒を反対方向に回転すると、上述とは逆に、最初の回転により中間スプリング29でメカスライダーが後退してシャープペンシルメカの筆記先端が前軸筒のテーパー内に没入し、次の回転によりノックピンが第1カム溝にガイドされて前進し、ノックホルダー等を前進させ、ノックホルダーに取り付けたノックキャップが後軸筒の後端に近接して、該後端との間に大きな隙間を生じていない上記図18(A)に示す状態になり、持ち運びに支障を生じることがない。
上記実施例において、回り止めのために設けたリブや案内溝は、一実施例であり、各リブや案内溝を、実施例に示す部材とは反対側の部材に設けることもできる。
1 軸筒
2 前軸筒
3 後軸筒
6 シャープペンシルメカ
7 芯タンク
25 メカスライダー
30 メインカム
31 固定カム
39 駆動ピン
41 ノックスライダー
45 可動前面カム
46 可動後面カム
47 ノックピン
48 ノックホルダー
57 制御突起
58 ノックパイプ
60 ノックキャップ
66 固定前面カム
67 固定後面カム
68 当接面
69 カム溝
77 受孔

Claims (4)

  1. 軸筒を回転させることにより筆記先端が軸筒の先端から突出するようにしたシャープペンシルであって、該シャープペンシルはシャープペンシルメカを収納する軸筒を形成するよう回転可能に連結された前軸筒と後軸筒を有し、
    該軸筒内には、
    シャープペンシルメカの芯タンクの後部を保持し、外面に駆動ピンを有し、前軸筒の後部内面に回り止め状態で前後方向に移動可能に挿入され、後方に付勢されているメカスライダーと、
    上記メカスライダーの後部外周を囲み、後軸筒内に回り止め状態で前後方向に移動可能に挿入されたメインカムと、
    上記メカスライダーの後部に回り止め状態で前後方向に移動可能に連結され、周面にノックピンを有するノックスライダーと、
    上記ノックスライダーの後部に連結され、前部に制御突起を有するノックホルダーと、
    上記後軸筒の後部に固定された固定カムが設けられ、
    上記メインカムはメカスライダーの上記駆動ピンに対向する可動前面カムと、上記固定カムに対向する可動後面カムを有し、
    上記固定カムは上記メインカムの可動後面カムに対向する固定前面カムと、上記ノックホルダーに対向する固定後面カムを有し、
    上記可動後面カムと固定前面カムの間には上記ノックスライダーの上記ノックピンが入り込むカム溝が形成され、
    上記カム溝は、後軸筒を前軸筒に対して相対的に一次回転させた際、ノックピンを介してノックスライダー及びノックホルダーを後方に移動させる第1カム溝と、後軸筒をさらに二次回転させた際、ノックスライダー及びノックホルダーを後方に移動した位置に保持する第2カム溝を有し、
    上記メインカムの可動前面カムは、後軸筒を一次回転させた際、メカスライダーを後退した位置に保持する第1カム面と、後軸筒をさらに二次回転させた際、駆動ピンを介してメカスライダーを前進させる第2カム面を有し、
    上記固定カムの固定後面カムには上記ノックホルダーの上記制御突起に対向する当接面が形成され、上記メカスライダーが前進位置にあるとき上記ノックスライダーを前進できるよう上記制御突起が進入可能な受孔を上記当接面に形成し、
    上記メカスライダーが前進位置にあるとき上記ノックホルダーをノックしてノックスライダーを前進させ、ノックピンによりメインカムを前進し、メカスライダーを介して上記シャープペンシルメカの芯タンクを押圧し芯を繰り出すように構成したこと、
    を特徴とするシャープペンシル。
  2. 上記ノックホルダーには消しゴムが装着され、周囲にはノックパイプ及びノックキャップが嵌着されている請求項1に記載のシャープペンシル。
  3. 上記固定カムは後端が後軸筒から突出し、該突出部にはクリップが装着されている請求項1または2に記載のシャープペンシル。
  4. 上記後軸筒は、前軸筒の後部に形成した小径部に装着され、内面に回転制御リブを有し、上記小径部の外面には後軸筒を回転した際、該回転制御リブが当接する制限突起が設けられている請求項1から3のいずれかに記載のシャープペンシル。
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