JP2013152773A - 光ディスク装置、対物レンズ制御方法およびプログラム - Google Patents

光ディスク装置、対物レンズ制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】破損などで焦点合わせを確実に行えない部分のある光ディスクに対しても、より安定的にデータの記録や再生を行え、かつ、データの記録要求または再生要求に対する応答の遅延を低減させられるようにする。
【解決手段】焦点制御部145は、反射レーザ光の強度に応じて、対物レンズ25を光ディスクの記録面に垂直方向に移動させて、レーザ光の焦点位置を光ディスクの記録面に合わせる制御を行う。また、制御可能/不可位置判定部147は、対物レンズ25からの照射光が光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを数値化データ記憶部179から読み出して、焦点制御部145の制御の可否を判定する。制御可能/不可位置判定部147が、焦点制御部145の制御不可と判定したときは、制御切替部149が、制御可能位置確保部148に、対物レンズ25を、焦点制御部145が制御可能な範囲内に位置させる処理を行わせる。
【選択図】図12

Description

本発明は、光ディスク装置、対物レンズ制御方法およびプログラムに関する。
光ディスク装置の焦点制御において、反射率がある一定の範囲(規格内)にある場合には、焦点合わせを正常に行うことが可能である。しかし、光ディスク(光ディスク媒体)の経年劣化や傷、保管環境による反射率の変化、あるいは破損などの影響で焦点合わせを確実に行うことが出来なくなってしまうことがある。
これに対し、特許文献1に記載の光ディスク装置は、光ディスク回転用のスピンドルモータの回転に対応して発生する回転制御パルスに、光ディスクの周方向の分割ゾーンを対応付け、該回転制御パルスに基づいて該光ディスクの記録面上の欠陥部位置を特定するとともに、記録または再生時に該欠陥部位置を回避するか否かを判別する。記録または再生動作は、該特定した欠陥部位置を回避するように光ピックアップのビームスポットを移動させて行う。
これにより、光ディスク装置においてシークやジャンプの場合も安定なサーボ制御が可能とされている。
特開2006−107683号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光ディスク装置は、欠陥部位置を回避するように光ピックアップのビームスポットを移動させるので、データの記録要求または再生要求に対する応答が遅くなってしまう。
本発明は、上述の課題を解決することのできる光ディスク装置、対物レンズ制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による光ディスク装置は、レーザ光を出力するレーザ光発生器と、前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御部と、前記レンズ駆動部に、前記焦点制御部が制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保部と、前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化部と、前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御部の制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定部と、前記制御可能/不可位置判定部が、前記焦点制御部の制御可能と判定した場合は、前記焦点制御部に前記制御を行わせ、前記焦点制御部の制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保部に、前記対物レンズを、前記焦点制御部が制御可能な範囲内に位置させる処理を行わせる制御切替部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の一態様による対物レンズ制御方法は、レーザ光を出力するレーザ光発生器と、前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、を具備する光ディスク装置の対物レンズ制御方法であって、前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御ステップと、前記レンズ駆動部に、前記焦点制御にて制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保ステップと、前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化ステップと、前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御ステップでの制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定ステップと、前記制御可能/不可位置判定ステップにて、前記焦点制御ステップでの制御可能と判定した場合は、前記焦点制御ステップにおける前記制御を行い、前記焦点制御ステップでの制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保ステップにおける、前記対物レンズを、前記焦点制御ステップにて制御可能な範囲内に位置させる処理を行う制御切替ステップと、を具備することを特徴とする。
また、本発明の一態様によるプログラムは、レーザ光を出力するレーザ光発生器と、前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、を具備する光ディスク装置を制御するコンピュータに、前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御ステップと、前記レンズ駆動部に、前記焦点制御にて制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保ステップと、前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化ステップと、前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御ステップでの制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定ステップと、前記制御可能/不可位置判定ステップにて、前記焦点制御ステップでの制御可能と判定した場合は、前記焦点制御ステップにおける前記制御を行い、前記焦点制御ステップでの制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保ステップにおける、前記対物レンズを、前記焦点制御ステップにて制御可能な範囲内に位置させる処理を行う制御切替ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、経年劣化や傷、保管環境による反射率の変化、あるいは破損などの影響で、焦点合わせを確実に行うことが出来ない部分のある光ディスクに対しても、より安定的にデータの記録や再生を行うことができ、かつ、データの記録要求または再生要求に対する応答の遅延を低減させることができる。
本発明の一実施形態における光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における光ディスクの構造の概略を示す説明図である。 同実施形態における光ヘッドの概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における対物レンズの位置と、光センサが受光する反射光の強度との関係の例を示す説明図である。 同実施形態における焦点合わせ制御回路の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における、焦点制御部が行う自動焦点合わせを中断する必要がある例を示す説明図である。 同実施形態におけるポジションマップ回路の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態において、メモリが記憶するポジションマップの例を示す説明図である。 同実施形態において、光ディスク装置の初期化動作を示すフローチャートである。 同実施形態において、光ディスク装置がポジションマップを生成する処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態において、光ディスク装置が、光ディスクの記録再生領域に対するアクセスを行う際の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の最小構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、光ディスク装置1は、光ヘッド20と、前置増幅器30と、焦点合わせ制御回路40と、トラック制御回路60と、キャリッジ71と、キャリッジガイドレール72と、モーションジェネレータ73と、フレキシケーブル74と、波形整形回路75と、ポジションカウンタ76と、移動量カウンタ77と、キャリッジ駆動回路78と、ポジションマップ回路79と、スピンドルモータ80とを具備する。
光ディスク装置1は、光ディスク(光ディスク媒体)10の装填を受けて、光ディスク10へのデータの書込(記録)や、光ディスク10からのデータの読出(再生)を行う。ただし、本発明の適用範囲は、光ディスクに対する記録および再生を行う光ディスク装置に限らない。再生専用の光ディスク装置や記録専用の光ディスク装置にも本発明を適用可能である。
図2は、光ディスク10の構造の概略を示す説明図である。同図(a)は、光ディスク10を反射面側から見た外形の概略を示す。同図(b)は、光ディスク10を反射面に対して垂直に切断した断面の概略を示す。同図(c)は、光ディスク10の校正領域に設けられた溝の形状の概略を示す。同図(d)は、光ディスク10の記録再生領域A12の構成の概略を示す。
同図(a)および(b)に示すように、光ディスク10は、同心円状もしくはスパイラル状に形成されたトラック方向の溝を有する記録再生領域A12と、光ディスクの所定の領域、例えば内周付近の一定領域に一定幅の半径方向の溝を形成した校正領域A11とを備える。
また、同図(d)に示すように、記録再生領域A12は、記録層Y12を含んで構成されている。
記録層Y12は、例えば、金属膜の表面にて実現された反射面と、反射面の下側(光ディスク装置1に装填された際に、光ヘッド20に近い側)に設けられた色素部分とを有する。そして、記録層Y12は、記録時(データ書込時)に、光ヘッド20からレーザ光を照射されると、照射箇所の色素を変化(例えば変色)させることでデータを記憶する。この色素変化の有無に応じて、再生時(データ読出時)に光ヘッド20からレーザ光を照射された際に、記録層Y12が反射する光の強度が異なる。従って、光ディスク装置1は、光ディスク10をトラックに沿って走査して、反射光の強度の変化を検出することで、データを読み出すことができる。
校正領域A11は、例えば内周付近の幅3mmの区間に設けられている。そして、同図(c)に示すように、校正領域A11には、光ディスク10の半径方向に複数の溝が形成されている。この溝の深さは、光ヘッド20が光ディスク10に照射するレーザ光の波長λの1/4となっている。また、この溝の間隔は、レーザ光の波長λと同じ間隔、または、波長λに近い間隔となっている。
光ヘッド20が、この溝にレーザ光を照射した場合、溝の凹部からの反射光と、凸部からの反射光との位相差はλ/4×2=λ/2となる。
同図(c)に示す焦点ずれ時の光スポットA16のように、光ヘッド20からのレーザ光の焦点が光ディスク10の記録面からずれて光スポットが広がった状態では、凹部からの反射光と凸部空の反射光とが互いに打ち消しあう。このため、線L16にて示すように、焦点ずれ時においては、光ヘッド20(の光センサ)が得る反射光は、比較的弱い光レベルのものとなっている。
一方、合焦時の光スポットA15のように、光ヘッド20からのレーザ光が光ディスク10の記録面に合焦して光スポットが狭く、レーザ光が主に凹部に(または主に凸部に)照射される状態では、反射光の打ち消し合いの影響は限定的である。従って、線L15にて示すように、合焦時においては、光ヘッド20(の光センサ)が得る反射光は、比較的強い光レベルのものとなっている。
このように、光ディスク装置1は、校正領域A11の溝にレーザ光を照射することで、焦点制御用の反射光を得ることができる。
ただし、本発明の適用範囲は、図2に示す光ディスクに限らない。本発明では、レーザ光などの光を用いてデータを再生可能な様々な光ディスクを用いることができる。例えば、光ディスクの記録層は、上記のように反射面と色素層とを有するものに限らず、反射面に部分的な凹凸(ピット)を有し、凹凸にてレーザ光を乱反射させることで反射光の強度を変化させるものであってもよい。
スピンドルモータ80は、光ディスク10を回転させる。その際、スピンドルモータ80は、所定角度回転する毎に矩形波を生成してポジションマップ回路79に出力する。以下では、スピンドルモータ80が出力する矩形波を「エンコーダ出力」と称する。このエンコーダ出力は、ポジションマップ回路79が光ディスク10の回転角度を検出して当該光ディスク10における位置を特定するのに用いられる。
キャリッジ71には、光ヘッド20と、前置増幅器30と、モーションジェネレータ73とが取り付けられている。キャリッジガイドレール72は、光ディスク10の半径方向に設けられており、キャリッジ71がキャリッジガイドレール72に沿って移動することで、キャリッジ71に取り付けられている各部(特に光ヘッド20)が、光ディスク10の半径方向に移動する。
モーションジェネレータ73は、キャリッジ71の移動に応じた矩形波(矩形波の電圧信号)を波形整形回路75に出力する。ここで、モーションジェネレータ73は、キャリッジ71の移動方向に応じて、当該移動方向を示す矩形波を出力する。例えば、モーションジェネレータ73は、キャリッジ71が光ディスクの外周方向に所定の距離を移動する毎に正電圧の矩形波を出力し、キャリッジ71が光ディスクの内周方向に所定の距離を移動する毎に負電圧の矩形波を出力する。
フレキシケーブル74は、折り曲げ可能な電線を含んで構成され、キャリッジ71に取り付けられている各部が出力する信号や、当該各部への信号を伝送する。
波形整形回路75は、モーションジェネレータ73からの矩形波を整形して(電圧変化を急峻にして)、整形された矩形波をポジションカウンタ76と移動量カウンタ77とに出力する。
ポジションカウンタ76は、本発明における半径位置情報生成部の一例に該当し、モーションジェネレータ73が波形整形回路75を介して出力する矩形波を計数(カウント)して、キャリッジ71の位置を示す数値(光ディスク10の半径方向の位置を示す情報)を生成する。具体的には、モーションジェネレータ73が出力した矩形波が、キャリッジ71が光ディスク10の外周方向に移動したことを示す場合、ポジションカウンタ76はカウントアップを行う。また、モーションジェネレータ73が出力した矩形波が、キャリッジ71が光ディスク10の内周方向に移動したことを示す場合、ポジションカウンタ76は、カウントダウンを行う。
ポジションカウンタ76は、生成した数値を、移動量カウンタ77とポジションマップ回路79とに出力する。
移動量カウンタ77は、ポジションカウンタ76からの数値に基づいて、キャリッジ71の移動量を決定し、決定した移動量を示す情報をキャリッジ駆動回路78に出力する。
キャリッジ駆動回路78は、移動量カウンタ77が決定した移動量を示す情報に基づいて、キャリッジ71を光ディスク10の半径方向に移動させる。このキャリッジ駆動回路78は、本発明における半径方向移動部の一例に該当する。キャリッジ駆動回路78は、キャリッジ71を光ディスク10の半径方向に移動させることで、キャリッジ71に取り付けられている対物レンズ25を光ディスク10の半径方向に移動させる。
ここで、ポジションカウンタ76は、本発明における半径位置検出部の一例に該当する。すなわち、ポジションカウンタ76は、キャリッジ駆動回路78が対物レンズ25を光ディスク10の半径方向に移動させた移動量に基づいて、前記光ディスクの半径方向における前記対物レンズの位置を検出する。
光ヘッド20は、光ディスク10にレーザ光を照射し、反射光の強度を測定する。
図3は、光ヘッド20の概略構成を示すブロック図である。同図において、光ヘッド20は、レーザ光発生器21と、回折格子22と、ハーフミラー23と、コリメータレンズ24と、対物レンズ25と、光センサ26と、焦点方向駆動コイル27と、トラック方向駆動コイル28とを具備する。
また、焦点方向駆動コイル27は焦点合わせ制御回路40に接続され、トラック方向駆動コイル28は、トラック制御回路60に接続されている。また、光センサ26は、前置増幅器30を介して焦点合わせ制御回路40に接続されている。
レーザ光発生器21は、所定の波長のレーザ光を照射(出力)する。
回折格子22は、レーザ光発生器21が照射したレーザ光を偏光して通過させる。また、回折格子22は、反射光をレーザ光発生器21に帰還させないように機能する。
ハーフミラー23は、回折格子22を通してレーザ光発生器21から出力されたレーザ光を反射させて光ディスク10に照射する。また、ハーフミラー23は、光ディスク10からの反射光を光センサ26に透過させる。
コリメータレンズ24は、拡散されたレーザ光を平行光に変換する。
対物レンズ25は、レーザ光発生器21が出力したレーザ光を集光する。この対物レンズ25は、焦点方向(光ディスク10の記録面に対して垂直方向)および光ディスク10の半径方向に移動可能に設置されている。そして、対物レンズ25は、焦点方向に移動することで照射光(光ディスク10に照射されるレーザ光)の焦点の位置(光ディスク10の記録面に対して垂直方向の位置)を変化させることができ、照射光の焦点を光ディスク10の記録面に一致(合焦)させる。また、対物レンズ25は、光ディスク10の半径方向に移動することで照射光の焦点の位置(光ディスク10の半径方向の位置)を変化させることができ、照射光を光ディスク10のトラック軌道に合わせる。
光センサ26は、対物レンズ25が集光したレーザ光が、光ディスク10にて反射した反射レーザ光の強度を検出する。具体的には、光センサ26は、光ディスク10からの反射光を受光して、光強度を示す電気信号に変換する。そして、光センサ26は、得られた電気信号を、前置増幅器30を介して焦点合わせ制御回路40に出力する。
前置増幅器30は、光センサ26が電気信号に変換した信号を増幅し、増幅された信号を、光センサ信号(光センサ26が検出した信号)として、フレキシケーブル74を介して焦点合わせ制御回路40とトラック制御回路60とに出力する。なお、以下では、前置増幅器30が出力する光センサ信号、および、当該信号の電位(電圧)を、いずれも「Vs」にて示す。
焦点合わせ制御回路40は、前置増幅器30からの光センサ信号Vsに基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号を焦点方向駆動コイル27に出力する。焦点合わせ制御回路40の、より詳細な説明については、図5を参照して後述する。
焦点方向駆動コイル27は、本発明におけるレンズ駆動部の一例に該当し、焦点合わせ制御回路40からの駆動信号に基づいて、対物レンズ25を焦点方向に移動させる(対物レンズ25と光ディスク10との距離を変化させる)。
トラック制御回路60は、光センサ信号Vsに基づいて駆動信号を生成してトラック方向駆動コイル28に出力する。
トラック方向駆動コイル28は、トラック制御回路60からの駆動信号に基づいて、対物レンズ25を光ディスク10の半径方向に移動させる。
図4は、対物レンズ25の位置と、光センサ26が受光する反射光の強度との関係の例を示す説明図である。同図の横軸は、対物レンズ25の焦点方向の位置を示しており、右側ほど光ディスク10に近く、左側ほど光ディスク10から遠い。また、同図の縦軸は、前置増幅器30が出力する光センサ信号の電位を示しており、上側ほど電位が大きく、下側ほど電位が小さい。
線L21は、対物レンズ25の位置と光センサ信号Vsの電位との関係を示す。
また、電位Vsjは、レーザ光が光ディスク10の記録面に合焦している場合の、光センサ信号Vsの電位を示す。電位VsxおよびVsyは、いずれも、レーザ光の焦点が光ディスク10の記録面付近に位置する場合の、光センサ信号Vsの電位を示す。電位Vspは、焦点合わせ制御回路40が自動焦点合わせ(対物レンズ25の焦点方向の位置に応じて前置増幅器30が出力する光センサ信号Vsに基づく、対物レンズ25の焦点方向の位置のフィードバック制御)を開始する際の電位として設定されている「自動焦点合わせ開始電位」を示す。光センサ信号Vsの電位が自動焦点合わせ開始電位Vspとなっている場合、焦点合わせ制御回路40は、対物レンズ25の焦点方向の位置が自動焦点合わせ開始位置となるように、焦点方向駆動コイル27に駆動信号を出力する。この自動焦点合わせ開始位置は、焦点合わせ制御回路40が自動焦点合わせを開始する際の、対物レンズ25の焦点方向の位置である。
図4に示すように、レーザ光が光ディスク10の記録面に合焦している場合に、光センサ信号Vsの変位幅(高周波成分の振幅)が極大となる。この変位幅は、光ディスク10の記憶するデータのビット(bit)値が「1」の箇所にレーザ光が照射されている場合の、光センサ信号Vsの電位と、当該ビット値が「0」の箇所にレーザ光が照射されている場合の、光センサ信号Vsの電位との差である。また、ビット値「1」の箇所は、例えば、図2で説明した色素層がレーザ光を透過させる箇所など、反射光強度が強い箇所である。ビット値「1」の箇所は、例えば、色素層がレーザ光を透過させない箇所など、反射光強度が弱い箇所である。
また、光センサ信号Vsの変位幅は、レーザ光が光ディスク10の記録面に合焦する際の対物レンズ25の位置(以下、「合焦位置」と称する)の近くにある場合に大きく、対物レンズ25が合焦位置から離れるに従って小さくなる。
また、対物レンズ25が合焦位置から大きく離れると、例えば、対物レンズ25の焦点方向の位置が変化しても光センサ信号Vsの電位に検出可能な変化が現れなくなるなど、対物レンズ25の焦点方向の位置と、光センサ信号Vsの電位との間に1対1対応の関係を得られなくなる。そうすると、焦点合わせ制御回路40が、自動焦点合わせ(光センサ信号Vsに基づいて、レーザ光が光ディスク10の記録面に合焦するように対物レンズ25の焦点方向の位置を制御するフィードバック制御)を継続できなくなってしまう。
このように、対物レンズ25の焦点方向の位置には、自動焦点合わせ可能な範囲がある。焦点合わせ制御回路40は、この範囲の上限における光センサ信号Vsの電位、または、下限における光センサ信号Vsの電位、あるいはこれら両方を予め記憶しておくことで、自動焦点合わせ可能か否かを判定し得る。後述するように、本実施形態の焦点合わせ制御回路40は、自動焦点合わせ可能な範囲の下限(光ディスク10から最も遠い位置)を示す電位として、自動焦点合わせ開始電位Vspを記憶している。
図5は、焦点合わせ制御回路40の概略構成を示すブロック図である。同図において、焦点合わせ制御回路40は、低域フィルタ41と、高域フィルタ42と、反射光ピークレベル判定器43と、合焦位置補正バイアス生成器44と、焦点レベル生成器45と、レンズ位置判定回路46と、マイクロコンピュータ47と、初期焦点合わせ回路48と、アナログスイッチ49と、焦点方向駆動アンプ50と、自動焦点合わせ開始電位以下検出回路(以下、「「Vsp>」検出回路」と称する)51とを具備する。
焦点合わせ制御回路40は、ディスクアクセスの初期化にて対物レンズ25の初期位置制御を行う際、対物レンズ25を合焦位置に移動させるための、フォーカスサーボの補正バイアス値を合焦位置補正バイアス生成器44に保持する(記憶させる)。この初期位置制御の状態では、アナログスイッチ49が、マイクロコンピュータ47と焦点方向駆動アンプ50とを接続する。そして、レンズ位置判定回路46と、マイクロコンピュータ47と、初期焦点合わせ回路48と、アナログスイッチ49と、焦点方向駆動アンプ50との経路にて駆動信号を焦点方向駆動コイル27に出力して、対物レンズ25の位置制御を行う。
また、焦点合わせ制御回路40は、記録再生領域A12へのアクセス時に、所定の波長のレーザ光を記録再生領域A12に照射して得られる反射光を用いて自動焦点合わせを行う。その際、焦点合わせ制御回路40は、所定の波長のレーザ光に対応する補正バイアス値に基づいて生成した駆動信号を焦点方向駆動コイル27に出力して、対物レンズ25の位置制御を行う。この自動焦点合わせ状態では、アナログスイッチ49が、焦点レベル生成器45と焦点方向駆動アンプ50とを接続する。そして、低域フィルタ41と、焦点レベル生成器45と、アナログスイッチ49と、焦点方向駆動アンプ50との経路にて駆動信号を焦点方向駆動コイル27に出力して、対物レンズ25の位置制御を行う。
低域フィルタ41は、光センサ信号Vsの低周波成分(直流成分)を通過させて、焦点レベル生成器45と、「Vsp>」検出回路51とに出力する。なお、以下では、光センサ信号Vsの低周波成分、および、当該低周波成分の電位を、いずれも「Vdc」にて示す。
高域フィルタ42は、光センサ信号Vsの高周波成分(交流成分)を通過させて、反射光ピークレベル判定器43に出力する。なお、以下では、光センサ信号Vsの高周波成分、および、当該高周波成分の電位を、いずれも「Vac」にて示す。
反射光ピークレベル判定器43は、ピークホールド回路にて、光センサ信号Vsの高周波成分の電位Vacの最大レベル値(ピーク値)を保持(記憶)する。そして、反射光ピークレベル判定器43は、当該ピーク値と現在値との違いを示す信号を生成し、AD変換器でAD変換して合焦位置補正バイアス生成器44に出力する。
合焦位置補正バイアス生成器44は、対物レンズ25の焦点位置(合焦点位置)を制御するための焦点レベル生成器45に対し、光ディスク10における反射率の違いを反映した反射光ピークレベル判定器43のデータから、補正バイアスを生成する。そして、合焦位置補正バイアス生成器44は、生成した補正バイアスを焦点レベル生成器45に出力する。
焦点レベル生成器45は、低域フィルが41から出力される信号に基づいて、焦点レベル(対物レンズ25からの照射光が光ディスク10の記録面に合焦している度合い)を示す信号を出力する。なお、以下では、焦点レベル生成器45が出力する信号、および、当該信号の電位を、いずれも「Vo」にて示す。
レンズ位置判定回路46は、焦点レベル生成器45からの信号Voに基づくデジタルデータを生成して、マイクロコンピュータ47とポジションマップ回路79とに出力する。
マイクロコンピュータ47は、本発明における制御可能/不可位置判定部の一例に該当し、アナログスイッチ49の切替を行う。また、マイクロコンピュータ47は、ディスクアクセスの初期化にて対物レンズ25の初期位置制御を行う際、焦点合わせ制御回路40の各部を制御する。
初期焦点合わせ回路48は、ディスクアクセスの初期化にて対物レンズ25の初期位置制御を行う際、対物レンズ25を焦点方向に移動させる駆動信号の元となる信号を、焦点方向駆動アンプ50に出力する。
アナログスイッチ49は、焦点方向駆動アンプ50に信号を出力する回路を切り替える。
焦点方向駆動アンプ50は、焦点レベル生成器45または初期焦点合わせ回路48から出力される信号に基づいて、対物レンズ25を焦点方向に移動させる駆動信号を生成する(入力信号を増幅させる)。そして、焦点方向駆動アンプ50は、当該駆動信号を焦点方向駆動コイル27に出力する。
「Vsp>」検出回路51は、本発明における強度判定部の一例である。この「Vsp>」検出回路51は、光センサ26が検出した反射レーザ光の強度が所定の閾値強度より小さいか否かを判定する。具体的には、「Vsp>」検出回路51は、光センサ信号Vsの電位(より正確には、低域フィルタ41を通過した光センサ信号Vsの直流成分Vdcの電位)が、自動焦点合わせ開始電位Vspより小さいか否かを判定する。
なお、低域フィルタ41と、焦点レベル生成器45と、アナログスイッチ49と、焦点方向駆動アンプ50との組み合わせが、本発明における焦点制御部の一例に該当する。すなわち、これら各部の経路にて駆動信号を生成して焦点方向駆動コイル27に出力することで、光センサ26が検出した反射レーザ光の強度に応じて対物レンズ25を光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、レーザ光の焦点位置を光ディスク10の記録面に合わせる制御(自動焦点合わせ)を行う。
また、レンズ位置判定回路46と、マイクロコンピュータ47と、初期焦点合わせ回路48と、アナログスイッチ49と、焦点方向駆動アンプ50との組み合わせが、本発明における制御可能位置確保部の一例に該当する。すなわち、これら各部の経路にて駆動信号を生成して焦点方向駆動コイル27に出力することで、対物レンズ25を、焦点制御部の一例に該当する上記各部(以下では、単に「焦点制御部」と称する)が制御可能な範囲内に位置させる。具体的には、これら各部は、対物レンズ25を、自動焦点合わせ開始位置(焦点合わせ制御回路40が自動焦点合わせを開始する際の、対物レンズ25の位置)に位置させる。
また、アナログスイッチ49は、本発明における制御切替部の一例に該当する。すなわち、アナログスイッチ49は、光ディスク10の記録面における、対物レンズ25が集光したレーザ光の照射位置について、ポジションマップが、焦点制御部の制御可能を示す場合は、これら焦点制御部に前記制御を行わせる。一方、ポジションマップが、焦点制御部の制御不可を示す場合、アナログスイッチ49は、制御可能位置確保部の一例に該当する上記各部(以下では、単に「制御可能位置確保部」と称する)に、焦点制御部が制御可能な範囲内に対物レンズ25を位置させる処理を行わせる。
ここで、ポジションマップは、本発明における数値化データの一例である。この数値化データは、光ディスク10の記録面のうち焦点制御部が制御を行える部分を示す情報である。この、光ディスク10の記録面のうち焦点制御部が制御を行える部分について図6を参照して説明する。
図6は、焦点制御部が行う自動焦点合わせを中断する必要がある例を示す説明図である。同図おいて、光ディスク装置1は、焦点制御部にて自動焦点合わせを行って、光ディスク10の内周側から外周側へアクセス(記録または再生)する。その際、光ディスク10の記録面上にダメージ箇所P31がある。光ヘッド20が、ダメージ箇所P31にレーザ光を照射している状態では、光ディスク10からの反射光の強度が著しく低下し、線L31で示される光センサ信号Vsの電位が低下している。
ここで、図4を参照して説明したように、対物レンズ25の焦点方向の位置には、自動焦点合わせ可能な範囲があり、これに対応して光センサ信号Vsの電位にも自動焦点合わせ可能な範囲がある。
ダメージ箇所P31において光センサ信号Vsの電位が自動焦点合わせ可能な範囲よりも低下した場合、焦点制御部が当該光センサ信号Vsに基づいて自動焦点合わせを行うと、対物レンズ25の焦点方向の位置が自動焦点合わせ可能な範囲を外れて光ディスク10から遠ざかってしまう。
一旦、対物レンズ25の焦点方向の位置が自動焦点合わせ可能な範囲を外れてしまうと、対物レンズ25がダメージ箇所P31を通過した後(従って、照射光がダメージ箇所P31を通過した後)も、光センサ信号Vsの電位は、自動焦点合わせ可能な範囲よりも低下したままとなる。そのため、対物レンズ25がダメージ箇所P31を通過した後も、焦点制御部は、自動焦点合わせを再開する(対物レンズ25の焦点方向の位置を適切に制御する)ことができない。
そこで、ダメージ箇所P31通過後に自動焦点合わせを再開可能にするために、光ディスク装置1は、光センサ信号Vsが自動焦点合わせ可能な範囲を外れることを検出すると、焦点制御部の自動焦点合わせを中断して、対物レンズ25の焦点方向の位置を自動焦点合わせ可能な範囲内に保持する。
具体的には、「Vsp>」検出回路51は、光センサ信号Vsの電位が、自動焦点合わせ可能な下限値電位に合わせて設定されている(本実施形態では、下限値電位から余裕分だけ高い電位に設定されている)自動焦点合わせ開始電位Vspより小さいか否かを判定する。そして、「Vsp>」検出回路51が、光センサ信号Vsの電位が自動焦点合わせ開始電位Vspより小さいと判定(検出)すると、アナログスイッチ49が、焦点方向駆動アンプ50への出力経路を初期焦点合わせ回路48側に切り替える。当該切替にて、初期焦点合わせ回路48と焦点方向駆動アンプ50とが接続され、制御可能位置確保部が構成される。この制御可能位置確保部は、対物レンズ25の焦点方向の位置を自動焦点合わせ開始位置に保持する。
光センサ信号Vsの電位が再び自動焦点合わせ開始電位Vsp以上となったことを、「Vsp>」検出回路51が検出すると、アナログスイッチ49が、焦点方向駆動アンプ50への出力経路を焦点レベル生成器45に切り替える(戻す)。当該切替にて、焦点制御部が構成される。この場合、対物レンズ25が焦点制御範囲内にあるので、焦点制御部は、レーザ光の焦点を光ディスク10に合わせることができる。従って、光ディスク装置1は、光ディスク10のダメージを受けた箇所を回避しながら焦点合わせを継続して行うことができる。
このように、光ディスク10の記録面のうち、光センサ信号Vsの電位が自動焦点合わせ可能な範囲内の電位となる部分(本実施形態では、自動焦点合わせ開始電位Vsp以上となる部分)が、焦点制御部が制御を行える部分に該当する。
そして、数値化データは、光ディスク10の記録面のうち焦点制御部が制御を行える部分として、光センサ信号Vsの電位が自動焦点合わせ可能な範囲内の電位となる部分を、数値化された焦点レベルのデータにて示す。
ポジションマップ回路79は、数値化データの一例としてのポジションマップの管理(記憶および読み出し)を行う。このポジションマップ回路79は、本発明における数値化データ記憶部の一例に該当する。
図7は、ポジションマップ回路79の概略構成を示すブロック図である。同図において、ポジションマップ回路79は、カウンタ791と、メモリ792とを具備する。
カウンタ791は、スピンドルモータ80からのエンコーダ出力を計数して、光ディスク10の回転角度を示す情報を生成する。以下では、カウンタ791が生成するエンコーダ出力の計数値を、「エンコーダ出力カウント値」と称する。
メモリ792は、例えば半導体メモリなどの記憶デバイスで実現され、ポジションマップを記憶する。
図8は、メモリ792が記憶するポジションマップの例を示す説明図である。同図において、ポジションマップは、ポジションカウント値(ポジションカウンタ76の出力)毎の行とエンコーダ出力カウント値毎の列とを有し、各欄に、光センサ26の電気信号の強弱を示す数値(本実施形態では、光センサ信号Vsに基づいて生成される焦点レベル生成器45の出力信号VoをAD変換し得られたレンズ位置判定回路46の出力)を格納している。
ここで、ポジションカウント値は、光ディスク10上の半径方向の位置を示す。また、エンコーダ出力カウント値は、光ディスク10の回転角度(スピンドルモータ80の回転角度)を示す。従って、ポジションカウント値とエンコーダ出力カウント値との組み合わせで、光ディスク10における位置を特定可能であり、ポジションマップは、光ディスク10の各位置について、光センサ信号の強弱を示す数値を格納している。
このポジションマップは、焦点制御部が、光ディスク10の傷や破損等で焦点制御(自動焦点合わせ)を行える部分と行えない部分とを区別するために用いられる。
メモリ792は、例えば、ポジションカウント値を上位ビット(Bit)とし、エンコーダ出力カウント値を下位ビットとしたアドレス(以下、「ポジションマップアドレス」と称する)と、レンズ位置判定回路46の出力とを対応付けて記憶することで、ポジションマップを記憶する。
なお、ポジションマップ回路79は、本発明における合焦レベル数値化部の一例に該当し、光センサ26が検出した反射レーザ光の強度に基づいてポジションマップを生成して記憶する(ポジションマップ回路79に記憶させる)。より具体的には、ポジションマップ回路79は、ポジションカウンタ76が検出した光ディスク10の半径方向における対物レンズ25の位置に基づいて特定された光ディスク10の記録面における位置の位置情報(ポジションマップアドレス)と、当該位置において焦点制御部が制御(自動焦点合わせ)を行えるか否かを示す情報(レンズ位置判定回路46の出力)とを対応付けてポジションマップを生成する。
また、本発明における制御切替部の一例であるアナログスイッチ49は、レンズ位置判定回路46がポジションマップを生成する際(信号Voに基づくデジタルデータを生成してポジションマップ回路79に記憶させる際)、「Vsp>」検出回路51が、光センサが検出した反射レーザ光の強度が所定の閾値強度より小さいと判定すると(具体的には、光センサ信号Vsの電位が自動焦点合わせ開始電位Vspより小さいと判定すると)、対物レンズ25を焦点制御部が制御可能な範囲内(自動焦点合わせ開始位置)に位置させる処理を制御可能位置確保部に行わせる。一方、「Vsp>」検出回路51が、光センサが検出した反射レーザ光の強度が所定の閾値強度以上であると判定すると、アナログスイッチ49は、焦点制御部に制御(自動焦点合わせ)を行わせる。
また、アナログスイッチ49は、ポジションカウンタ76が検出した光ディスク10の半径方向における対物レンズ25の位置に基づいてポジションマップ回路79から読み出されたポジションマップに基づいて、焦点制御部に制御(自動焦点合わせ)を行わせるか、対物レンズ25を焦点制御部が制御可能な範囲内に位置させる処理を制御可能位置確保部に行わせるかの切替を行う。
また、焦点レベル生成器45と、レンズ位置判定回路46とのとの組み合わせが、本発明における合焦レベル数値化部146の一例に該当する。すなわち、焦点レベル生成器45と、レンズ位置判定回路46とで、対物レンズ25からの照射光が光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データとして、焦点レベルを示す信号Voを数値化したデータを生成する。
また、スピンドルモータ80と、ポジションマップ回路79のカウンタとの組み合わせが、本発明における回転角情報生成部の一例に該当し、光ディスクの回転角を示す回転角情報として、カウント値を生成する。
次に、図9〜図13を参照して、光ディスク装置1の動作について説明する。
図9は、光ディスク装置1の初期化動作を示すフローチャートである。
光ディスク装置1の電源が投入されると(ステップS1)、マイクロコンピュータ47が、予め記憶しているプログラムを実行してキャリッジ71に対する制御を開始する。そして、マイクロコンピュータ47は、まず、キャリッジ71の位置など光ディスク装置1の状態を認識する(ステップS2)。
次に、マイクロコンピュータ47は、キャリッジ71を内周側の限界点(初期位置)まで移動させる(ステップS3)。
ステップS3において、マイクロコンピュータ47は、まず、キャリッジ71の内周側への移動を開始させる(ステップS310)。
例えば、マイクロコンピュータ47は、移動量カウンタ77のカウント値として、キャリッジ71の可動距離以上の移動量を内周側へ移動させることを示す値(例えば、当該移動量のマイナス値)を予め(図9の処理開始前に)記憶しておき、当該カウント値を移動量カウンタ77に出力する。そして、移動量カウンタ77は、自らのカウント値として当該カウント値を設定する(書き込む)。すると、キャリッジ駆動回路78は、移動量カウンタ77のカウント値が負の値になっていることに応じて、キャリッジ71を光ディスク10の内周側へ移動させる。
ここで、キャリッジ71の初期位置は、キャリッジ71が光ディスク10の内周側へ移動可能な限界点に設定されている。キャリッジ71が、光ディスク10の内周側へ移動可能な限界点に到達して停止することで、モーションジェネレータ73が矩形波を出力しなくなる。
そこで、ポジションカウンタ76は、モーションジェネレータ73からの出力の有無を判定する(ステップS320)。モーションジェネレータ73からの出力が無いことを検出することで、ポジションカウンタ76は、キャリッジ71が初期位置に到達したことを検出する。
ステップS320において、モーションジェネレータ73からの出力有りと判定した場合(ステップS320:yes)、ステップS320に戻る。
一方、モーションジェネレータ73からの出力無しと判定した場合(ステップS320:no)、ポジションカウンタ76は、自らの記憶するポジションカウント値を0に設定する(ステップS330)。すなわち、キャリッジ71が初期位置に到達したことを検出すると、ポジションカウンタ76は、ポジションカウント値をゼロクリアする。このポジションカウント値「0」は、キャリッジ71が初期位置(光ディスク10の内周側へ移動可能な限界点)にあることを示す値である。
ポジションカウント値が0になると、マイクロコンピュータ47は、当該ポジションカウント値に基づいて、キャリッジ71を内周側へ移動させる制御を終了する(ステップS340)。
ステップS3の後、マイクロコンピュータ47は、光ヘッド20が光ディスク10の校正領域A11(図2)に位置するようにキャリッジ71を移動させる(ステップS350)。
ステップS350において、マイクロコンピュータ47は、まず、移動量カウンタ77に、キャリッジ71の初期位置から校正領域A11までの移動量(本実施形態では、16進表現で「0F40」)を示すカウント値を設定する(ステップS351)。具体的には、マイクロコンピュータ47が、移動量「0F40」を予め記憶しておき、当該移動量を移動量カウンタ77に出力する。そして、移動量カウンタ77は、自らのカウント値として当該移動量を設定する(書き込む)。
次に、キャリッジ駆動回路78が、キャリッジ71を校正領域A11へ低速移動させる(ステップS352)。具体的には、キャリッジ駆動回路78は、移動量カウンタ77のカウント値が正の値になっていることに応じて、キャリッジ71を光ディスク10の外周側へ移動させる。キャリッジ71の移動に伴って、モーションジェネレータ73が矩形波を出力し、移動量カウンタ77は、当該矩形波に基づいて自らのカウント値を減少させる。そして、キャリッジ駆動回路78は、移動量カウンタ77のカウント値が0になるまで、キャリッジ71の移動を継続させる。
移動量カウンタ77のカウント値が0になると、キャリッジ駆動回路78は、キャリッジ71を停止させる。また、移動量カウンタ77は、割り込み信号INTをマイクロコンピュータ47に出力し、マイクロコンピュータ47は、当該割り込み信号INTに応じて割り込み処理プログラムを実行する。そして、マイクロコンピュータ47は、当該割り込み処理において、キャリッジが校正領域付近に位置づけられているか否かの判定(確認)を行う(ステップS353)。
ステップS353において、キャリッジが校正領域付近に位置づけられていないと判定した場合(ステップS353:no)、マイクロコンピュータ47は、タイムアウト(例えば3秒)を待ってエラー処理を実行する。
一方、キャリッジが校正領域付近に位置づけられていると判定した場合(ステップS353:yes)、光ディスク装置1は、光ディスク10が装填されたことを検出するまで処理待ち状態となる(ステップS361)。
光ディスクが装填されたことを検出すると、マイクロコンピュータ47は、ポジションカウンタ76の値が校正領域A11付近を示しているか否かを判定(確認)する(ステップS362)。例えば、光ディスク装置1の具備する光ディスク検出用センサが、光ディスク10が装填されたことを検出して割り込み信号INTをマイクロコンピュータ47に出力し、割り込み信号INTの出力を受けたマイクロコンピュータ47は、上記の判定を行う。
校正領域付近を示していないと判定した場合(ステップS362:no)、光ディスク装置1は、エラー処理にてステップS3およびS350を再実行し、キャリッジ71の校正領域への移動を試みる。
一方、ポジションカウンタ76の値が校正領域A11付近を示していると判定した場合(ステップS362:yes)、マイクロコンピュータ47が、焦点引き込み操作プログラムを読み出して実行することで、焦点ずれの校正および焦点の引き込みを行う(ステップS363)。
具体的には、まず、マイクロコンピュータ47は、初期焦点合わせ回路48のDA変換器出力値を、自動焦点合わせ開始電位Vspレベルを示すVop出力となるように調整する。
Vop出力を検出すると、次に、マイクロコンピュータ47は、焦点レベル生成器45が焦点方向駆動アンプ50に信号を出力するようにアナログスイッチ49を切り替える。そして、マイクロコンピュータ47は、合焦位置補正バイアス生成器44へのバイアスデータを変化させて対物レンズ25を移動させ、光センサ信号電位Vsが合焦時のレベルVsxになるよう調整する。
光センサ信号電位Vsが合焦時のレベルVsxになり、かつ、反射光ピークレベル判定器43のAD変換器出力にて校正領域A11からの反射光のピークレベル値の変化点を確認すると、マイクロコンピュータ47は、対物レンズ25が合焦点に至ったと判定し、焦点ずれの校正および焦点の引き込みを完了する。そして、焦点合わせ制御回路40は、合焦位置を維持する閉回路:光センサ26出力→前置増幅器30→低域フィルタ41→焦点レベル生成器45→アナログスイッチ49→焦点方向駆動アンプ50→焦点方向駆動コイル27→対物レンズ25→光センサ26にて対物レンズ25の位置制御を行う。
その後、図9の処理を終了し、続いて光ディスク装置1は、ポジションマップ生成処理を行う。なお、光ディスク装置1が、同じ光ディスク10の装填を前回受けた際に生成したポジションマップを記憶しておき、当該ポジションマップを用いることでポジションマップ生成処理を省略可能としてもよい。
図10は、光ディスク装置1がポジションマップを生成する処理手順を示すフローチャートである。
同図の処理において、まず、マイクロコンピュータ47が、対物レンズ25の現在位置(光ディスク10の校正領域A11)から、光ディスク10外周側へ移動可能な限界点(可動限界点、Outer Limit)までの移動量を移動量カウンタ77にセットする(ステップS511)。そして、キャリッジ駆動回路78は、移動量カウンタ77のカウント値に基づいて、光ディスク10の外周側への、対物レンズ25(キャリッジ71)の低速移動を開始させる(ステップS512)。
対物レンズが光ディスク10の外周側へ低速移動している状態において、ポジションマップ回路79は、ポジションマップのアドレスを算出する(ステップS513)。具体的には、ポジションマップ回路79は、ポジションカウンタ76からのポジションカウント値と、スピンドルモータ80のエンコーダ出力に基づくエンコーダ出力カウント値とを組み合わせて、ポジションマップのアドレスとする。
そして、ポジションマップ回路79は、ポジションマップの、ステップS513で算出したアドレスに、そのときの光センサ信号Vsのレベルとして、電位Voの値を書き込む(ステップS514)。この電位Voの値は、低域フィルタ41を通過した光センサ信号Vsの低周波成分に基づいて、焦点レベル生成器45が出した電位Voの値を、レンズ位置判定回路46のAD変換器が数値化(デジタルデータ化)したものである。
次に、マイクロコンピュータ47は、ポジションカウンタ76の値に基づいて、対物レンズ25が光ディスク10の外周側の可動限界点に到達したか否かを判定する(ステップS515)。到達したと判定した場合(ステップS515:yes)、同図の処理を終了する。
一方、対物レンズ25が光ディスクの外周部の可動限界点に到達していないと判定した場合(ステップS515:no)、マイクロコンピュータ47は、光センサ信号Vsの電位がVsp未満か否かを判定する(ステップS521)。具体的には、マイクロコンピュータ47は、「Vsp>」検出回路51の出力に基づいて当該判定を行う。
光センサ信号Vsの電位がVsp以上であると判定した場合(ステップS521:no)、ステップS513に戻る。
一方、光センサ信号Vsの電位がVsp未満であると判定した場合(ステップS521:yes)、マイクロコンピュータ47は、アナログスイッチ49を初期焦点合わせ回路48側へ切り替える(ステップS531)。そして、初期焦点合わせ回路48の出力信号を、アナログスイッチ49が焦点方向駆動アンプ50に伝達することで、焦点合わせ制御回路40は、対物レンズ25の焦点方向の位置を、自動焦点合わせ開始位置に固定する(ステップS532)。
このように、対物レンズ25(キャリッジ71が)外周部の可動限界点に移動するまで、ポジションマップへの記憶処理が続けられ、途中で、光センサ信号電位Vsが自動焦点合わせ開始電位Vspより低下すると、対物レンズ25の焦点方向の位置が焦点制御範囲から外れない状態が保たれる。
次に、マイクロコンピュータ47は、ポジションカウンタ76の値に基づいて、対物レンズ25が光ディスクの外周部の可動限界点に到達したか否かを判定する(ステップS533)。到達したと判定した場合(ステップS533:yes)、同図の処理を終了する。
一方、対物レンズ25が光ディスクの外周部の可動限界点に到達していないと判定した場合(ステップS533:no)、ポジションマップ回路79は、ステップS513の場合と同様、ポジションマップのアドレスを算出する(ステップS541)。
そして、ポジションマップ回路79は、ステップS514の場合と同様、ポジションマップの、ステップS541で算出したアドレスに、そのときの光センサ信号Vsのレベルとして、電位Voの値を書き込む(ステップS542)。
ただし、ここでは、光センサ信号Vsの電位は、対物レンズ25の自動焦点合わせ可能な電位の下限値(自動焦点合わせ開始電位Vsp)未満となっており、ポジションマップ回路79は、当該電位を示すデータをポジションマップに書き込む。すなわち、ポジションマップ回路79は、自動焦点合わせ不可であることを示すデータをポジションマップに書き込む。
次に、マイクロコンピュータ47は、ステップS521の場合と同様、光センサ信号Vsの電位がVsp未満か否かを判定する(ステップS543)。
光センサ信号Vsの電位がVsp未満であると判定した場合(ステップS543:yes)、ステップS533に戻る。
一方、光センサ信号Vsの電位がVsp以上であると判定した場合(ステップS543:no)、マイクロコンピュータ47は、アナログスイッチ49を焦点レベル生成器45側へ切り替える(ステップS551)。この切替にて、焦点合わせ制御回路40は、対物レンズ25の焦点方向位置固定を解除し、再び自動焦点合わせを行う。
その後、ステップS512に戻る。
このように、光センサ信号Vsの電位がVsp以上に復帰すると、焦点合わせ制御回路40は、自動焦点合わせを再開し、ポジションマップ回路79は、ポジションマップへのVoデータ書込みを継続する。
図11は、光ディスク装置1が、光ディスク10の記録再生領域A12に対するアクセス(データ書込や読出)を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
同図の処理において、まず、マイクロコンピュータ47が、データの先頭位置までの移動量を求めて移動量カウンタに設定し、キャリッジ71(特に対物レンズ25)は、データの先頭位置へと移動する(ステップS611)。
次に、マイクロコンピュータ47は、データの末尾位置までの移動量を求めて移動量カウンタに設定し、キャリッジ71(特に対物レンズ25)は、データの末尾位置への移動を開始する(ステップS612)。具体的には、対物レンズ25が、光ディスク10の外周側へ低速移動する。
次に、マイクロコンピュータ47は、データの書込または読出を終了したか否かを判定する(ステップS613)。終了したと判定した場合(ステップS613:yes))、同図の処理を終了する。
一方、データの書込または読出を終了していないと判定した場合(ステップS613:no))、ポジションマップ回路79は、図10のステップS513の場合と同様、ポジションマップのアドレスを算出する(ステップS621)。
そして、ポジションマップ回路79は、ステップS621で算出したアドレスに基づいて、ポジションマップからデータを読み出し、マイクロコンピュータ47に出力する(ステップS622)。
そして、マイクロコンピュータ47は、ポジションマップ回路79からのデータに基づいて、自動焦点合わせを実行可能か否かを判定する(ステップS623)。具体的には、マイクロコンピュータ47は、ポジションマップ回路79からのデータの示す光センサ信号Vsの電位に基づいて、当該電位がVsp未満の場合は自動焦点合わせを実行不可と判定し、Vsp以上の場合は自動焦点合わせを実行可能と判定する。
自動焦点合わせ可能と判定した場合(ステップS623:yes)、光ディスク装置1は、光ディスク10の当該位置に対してデータの書込または読出を行う(ステップS631)。
その後、ステップS613に戻る。
一方、自動焦点合わせ不可と判定した場合(ステップS623:no)、マイクロコンピュータ47は、アナログスイッチ49を初期焦点合わせ回路48側へ切り替える(ステップS641)。そして、初期焦点合わせ回路48の出力信号を、アナログスイッチ49が焦点方向駆動アンプ50に伝達することで、焦点合わせ制御回路40は、対物レンズ25の焦点方向の位置を、自動焦点合わせ開始位置に固定する(ステップS642)。
次に、マイクロコンピュータ47は、ステップS621の場合と同様、光センサ信号Vsの電位がVsp未満か否かを判定する(ステップS643)。光センサ信号Vsの電位がVsp未満であると判定した場合(ステップS643:yes)、ステップS643に戻る。すなわち、光ディスク装置1は、光ディスク10のアクセス位置がダメージ領域を通過するのを待ち受ける。
一方、光センサ信号Vsの電位がVsp以上であると判定した場合(ステップS643:no)、マイクロコンピュータ47は、アナログスイッチ49を焦点レベル生成器45側へ切り替える(ステップS651)。この切替にて、焦点合わせ制御回路40は、対物レンズ25の焦点方向位置固定を解除し、再び自動焦点合わせを行う。
その後、ステップS613に戻る。
このように、光ディスク10の記録再生領域A12に対するデータ書込や読出を行う場合、光ディスク装置1は、ポジションマップに記憶されたダメージ領域(Vo値が所定のレベルから外れる箇所)を避けてデータ書込や読出を行う。
以上のように、光ディスク10に対するデータ書込または読出を行う際、アナログスイッチ49は、ポジションマップの値に基づいて(マイクロコンピュータ47の制御に従って)、焦点方向駆動アンプへの接続経路を切り替える。当該切替にて、アナログスイッチ49は、ポジションマップが自動焦点合わせ可能を示す場合は、焦点制御部に自動焦点合わせを行わせる。一方、ポジションマップが自動焦点合わせ不可を示す場合、アナログスイッチ49は、制御可能位置確保部に、焦点制御部が自動焦点合わせ可能な範囲内に対物レンズ25を位置させる処理を行わせる。
従って、光ディスク装置1では、光ディスク10のダメージ領域を回避するように光ピックアップのビームスポットを移動させずとも、ダメージ領域通過を待って自動焦点合わせを再開し、データ書込や読出を行うことができる。
よって、経年劣化や傷、保管環境による反射率の変化、あるいは破損などの影響で、焦点合わせを確実に行うことが出来ない部分のある光ディスクに対しても、より安定的にデータの記録や再生を行うことができ、かつ、データの記録要求または再生要求に対する応答の遅延を低減させることができる。
また、ポジションマップを生成する際、アナログスイッチ49は、「Vsp>」検出回路51の出力に基づいて(マイクロコンピュータ47の制御に従って)、焦点方向駆動アンプへの接続経路を切り替える。当該切替にて、アナログスイッチ49は、「Vsp>」検出回路51の出力が自動焦点合わせ可能を示す場合は、焦点制御部に自動焦点合わせを行わせる。一方、「Vsp>」検出回路51の出力が自動焦点合わせ不可を示す場合、アナログスイッチ49は、制御可能位置確保部に、焦点制御部が自動焦点合わせ可能な範囲内に対物レンズ25を位置させる処理を行わせる。
従って、光ディスク10に対するデータ書込や読出の場合と同様、光ディスク装置1では、光ディスク10のダメージ領域を回避するように光ピックアップのビームスポットを移動させずとも、ダメージ領域通過を待って自動焦点合わせを再開し、ポジションマップを生成できる。このように、光ディスク装置1は、より迅速にポジションマップを生成できる。
また、ポジションカウンタ76は、キャリッジ71の移動量に応じてモーションジェネレータ73が出力する矩形波を計数することで、キャリッジ71(対物レンズ25)の、光ディスク10の半径方向における位置を検出する。
従って、例えば光ディスク10からのデータ読出速度に基づいて対物レンズの位置を算出する方法(光ディスクの外周側ほど1周の長さが長くなり、データ読出速度が速くなる)と比較して、より簡単に、かつ、より正確に対物レンズ25の位置を求めることができる。さらに、このポジションカウンタ76が求めた位置に基づいてポジションマップの生成やポジションマップからのデータ読出を行うことで、より簡単に、かつ、より正確に、ポジションマップの生成やポジションマップからのデータ読出を行うことができる。
次に図12を参照して、本発明の最小構成について説明する。
図12は、本発明の最小構成を示す概略ブロック図である。同図において、光ディスク装置100は、レーザ光発生器21と、対物レンズ25と、光センサ26と、焦点制御部145と、合焦レベル数値化部146と、制御可能/不可位置判定部147と、制御可能位置確保部148と、制御切替部149と、レンズ駆動部150と、半径位置情報生成部176と、数値化データ記憶部179と、回転角情報生成部180とを具備する。
同図において、図3の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(21、25、26)を付している。
また、レンズ駆動部150は、焦点方向駆動コイル27と同様、対物レンズ25を光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させる。
また、焦点制御部145は、上述した低域フィルタ41と、焦点レベル生成器45と、アナログスイッチ49と、焦点方向駆動アンプ50との組み合わせと同様、光センサ26が検出した反射レーザ光の強度に応じて、レンズ駆動部150に、対物レンズ25を光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、レーザ光の焦点位置を光ディスクの記録面に合わせる制御を行う。
また、制御可能位置確保部148は、上述したレンズ位置判定回路46と、マイクロコンピュータ47と、初期焦点合わせ回路48と、アナログスイッチ49と、焦点方向駆動アンプ50との組み合わせと同様、レンズ駆動部150に、焦点制御部145が制御可能な範囲内に対物レンズ25を位置させる
また、合焦レベル数値化部146は、上述した焦点レベル生成器45と、レンズ位置判定回路46とのとの組み合わせと同様、対物レンズ25からの照射光が光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する。
また、半径位置情報生成部176は、ポジションカウンタ76と同様、光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する。
また、回転角情報生成部180は、上述したスピンドルモータ80と、ポジションマップ回路79のカウンタとの組み合わせと同様、光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する。
また、数値化データ記憶部179は、ポジションマップ回路79と同様、数値化データ記憶部179は、半径位置情報と回転角情報とで特定される光ディスクの位置における数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する。
また、制御可能/不可位置判定部147は、マイクロコンピュータ47と同様、光ディスクの記録面における対物レンズ25が集光したレーザ光の照射位置について、半径位置情報生成部176が生成した半径位置情報と、回転角情報生成部180が生成した回転角情報とに基づいて、数値化データ記憶部179から数値化データを読み出し、読み出した数値化データに基づいて、焦点制御部145の制御の可否を判定する。
また、制御切替部149は、アナログスイッチ49と同様、制御可能/不可位置判定部147が、焦点制御部145の制御可能と判定した場合は、焦点制御部145に制御を行わせ、焦点制御部145の制御不可と判定した場合は、制御可能位置確保部148に、対物レンズ25を、焦点制御部145が制御可能な範囲内に位置させる処理を行わせる。
この構成において、光ディスク装置1の場合と同様、光ディスクに対するデータ書込または読出を行う際、制御可能/不可位置判定部147が、数値化データに基づいて、焦点制御部145の制御の可否を判定する。そして、制御可能/不可位置判定部147が、焦点制御部145の制御不可と判定したときは、制御切替部149が、制御可能位置確保部148に、対物レンズ25を、焦点制御部145が制御可能な範囲内に位置させる処理を行わせる。
従って、光ディスクのダメージ領域を回避するように光ピックアップのビームスポットを移動させずとも、ダメージ領域通過を待って自動焦点合わせを再開し、データ書込や読出を行うことができる。
よって、経年劣化や傷、保管環境による反射率の変化、あるいは破損などの影響で、焦点合わせを確実に行うことが出来ない部分のある光ディスクに対しても、より安定的にデータの記録や再生を行うことができ、かつ、データの記録要求または再生要求に対する応答の遅延を低減させることができる。
なお、焦点合わせ制御回路40の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)レーザ光を出力するレーザ光発生器と、前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御部と、前記レンズ駆動部に、前記焦点制御部が制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保部と、前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化部と、前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御部の制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定部と、前記制御可能/不可位置判定部が、前記焦点制御部の制御可能と判定した場合は、前記焦点制御部に前記制御を行わせ、前記焦点制御部の制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保部に、前記対物レンズを、前記焦点制御部が制御可能な範囲内に位置させる処理を行わせる制御切替部と、を具備することを特徴とする光ディスク装置。
(付記2)前記制御可能/不可位置判定部は、前記数値化データ記憶部が前記数値化データを記憶する際、前記合焦レベル数値化部が生成した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御部の制御の可否を判定することを特徴とする付記1に記載の光ディスク装置。
(付記3)前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に移動させる半径方向移動部を具備し、前記半径位置情報生成部は、前記半径方向移動部が前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に移動させた移動量に基づいて、前記光ディスクの半径方向における前記対物レンズの位置を検出することを特徴とする付記1または2に記載の光ディスク装置。
(付記4)レーザ光を出力するレーザ光発生器と、前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、を具備する光ディスク装置の対物レンズ制御方法であって、前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御ステップと、前記レンズ駆動部に、前記焦点制御にて制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保ステップと、前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化ステップと、前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御ステップでの制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定ステップと、前記制御可能/不可位置判定ステップにて、前記焦点制御ステップでの制御可能と判定した場合は、前記焦点制御ステップにおける前記制御を行い、前記焦点制御ステップでの制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保ステップにおける、前記対物レンズを、前記焦点制御ステップにて制御可能な範囲内に位置させる処理を行う制御切替ステップと、を具備することを特徴とする対物レンズ制御方法。
(付記5)レーザ光を出力するレーザ光発生器と、前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、を具備する光ディスク装置を制御するコンピュータに、前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御ステップと、前記レンズ駆動部に、前記焦点制御にて制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保ステップと、前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化ステップと、前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御ステップでの制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定ステップと、前記制御可能/不可位置判定ステップにて、前記焦点制御ステップでの制御可能と判定した場合は、前記焦点制御ステップにおける前記制御を行い、前記焦点制御ステップでの制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保ステップにおける、前記対物レンズを、前記焦点制御ステップにて制御可能な範囲内に位置させる処理を行う制御切替ステップと、を実行させるためのプログラム。
1、100 光ディスク装置
20 光ヘッド
21 レーザ光発生器
22 回折格子
23 ハーフミラー
24 コリメータレンズ
25 対物レンズ
26 光センサ
27 焦点方向駆動コイル
28 トラック方向駆動コイル
30 前置増幅器
40 焦点合わせ制御回路
41 低域フィルタ
42 高域フィルタ
43 反射光ピークレベル判定器
44 合焦位置補正バイアス生成器
45 焦点レベル生成器
46 レンズ位置判定回路
47 マイクロコンピュータ
48 初期焦点合わせ回路
49 アナログスイッチ
50 焦点方向駆動アンプ
51 自動焦点合わせ開始電位以下検出回路
60 トラック制御回路
71 キャリッジ
72 キャリッジガイドレール
73 モーションジェネレータ
74 フレキシケーブル
75 波形整形回路
76 ポジションカウンタ
77 移動量カウンタ
78 キャリッジ駆動回路
79 ポジションマップ回路
80 スピンドルモータ
145 焦点制御部
146 合焦レベル数値化部
147 制御可能/不可位置判定部
148 制御可能位置確保部
149 制御切替部
150 レンズ駆動部
176 半径位置情報生成部
179 数値化データ記憶部
180 回転角情報生成部

Claims (5)

  1. レーザ光を出力するレーザ光発生器と、
    前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、
    前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、
    前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、
    前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御部と、
    前記レンズ駆動部に、前記焦点制御部が制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保部と、
    前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化部と、
    前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、
    前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、
    前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、
    前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御部の制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定部と、
    前記制御可能/不可位置判定部が、前記焦点制御部の制御可能と判定した場合は、前記焦点制御部に前記制御を行わせ、前記焦点制御部の制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保部に、前記対物レンズを、前記焦点制御部が制御可能な範囲内に位置させる処理を行わせる制御切替部と、
    を具備することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記制御可能/不可位置判定部は、前記数値化データ記憶部が前記数値化データを記憶する際、前記合焦レベル数値化部が生成した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御部の制御の可否を判定することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に移動させる半径方向移動部を具備し、
    前記半径位置情報生成部は、前記半径方向移動部が前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に移動させた移動量に基づいて、前記光ディスクの半径方向における前記対物レンズの位置を検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. レーザ光を出力するレーザ光発生器と、
    前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、
    前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、
    前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、
    前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、
    前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、
    前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、
    を具備する光ディスク装置の対物レンズ制御方法であって、
    前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御ステップと、
    前記レンズ駆動部に、前記焦点制御にて制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保ステップと、
    前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化ステップと、
    前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御ステップでの制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定ステップと、
    前記制御可能/不可位置判定ステップにて、前記焦点制御ステップでの制御可能と判定した場合は、前記焦点制御ステップにおける前記制御を行い、前記焦点制御ステップでの制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保ステップにおける、前記対物レンズを、前記焦点制御ステップにて制御可能な範囲内に位置させる処理を行う制御切替ステップと、
    を具備することを特徴とする対物レンズ制御方法。
  5. レーザ光を出力するレーザ光発生器と、
    前記レーザ光発生器が出力した前記レーザ光を集光する対物レンズと、
    前記対物レンズが集光した前記レーザ光が光ディスクにて反射した反射レーザ光の強度を検出する光センサと、
    前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させるレンズ駆動部と、
    前記光ディスクの半径方向の位置を示す半径位置情報を生成する半径位置情報生成部と、
    前記光ディスクの回転角を示す回転角情報を生成する回転角情報生成部と、
    前記半径位置情報と前記回転角情報とで特定される前記光ディスクの位置における前記数値化データと、当該半径位置情報と当該回転角情報とを対応付けて記憶する数値化データ記憶部と、
    を具備する光ディスク装置を制御するコンピュータに、
    前記光センサが検出した前記反射レーザ光の強度に応じて、前記レンズ駆動部に、前記対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させて、前記レーザ光の焦点位置を前記光ディスクの記録面に合わせる制御を行う焦点制御ステップと、
    前記レンズ駆動部に、前記焦点制御にて制御可能な範囲内に前記対物レンズを位置させる制御可能位置確保ステップと、
    前記対物レンズからの照射光が前記光ディスクの記録面に合焦している度合いを数値化した数値化データを生成する合焦レベル数値化ステップと、
    前記光ディスクの記録面における前記対物レンズが集光した前記レーザ光の照射位置について、前記半径位置情報生成部が生成した前記半径位置情報と、前記回転角情報生成部が生成した前記回転角情報とに基づいて、前記数値化データ記憶部から前記数値化データを読み出し、読み出した前記数値化データに基づいて、前記焦点制御ステップでの制御の可否を判定する制御可能/不可位置判定ステップと、
    前記制御可能/不可位置判定ステップにて、前記焦点制御ステップでの制御可能と判定した場合は、前記焦点制御ステップにおける前記制御を行い、前記焦点制御ステップでの制御不可と判定した場合は、前記制御可能位置確保ステップにおける、前記対物レンズを、前記焦点制御ステップにて制御可能な範囲内に位置させる処理を行う制御切替ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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