JP2006040505A - 光ディスク記録再生装置のフォーカス制御方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置のフォーカス制御方法 Download PDF

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幸二 塚越
Takeshi Yamamoto
剛 山本
Hideki Osawa
秀樹 大沢
Yasutsugu Hanamoto
康嗣 花本
Hitoshi Ogura
仁 小倉
Yasuhiko Mori
康彦 森
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Abstract

【課題】 多層ディスクを使用する光ディスク記録再生装置のフォーカス制御方法を提供する。
【解決手段】 第1記録層及び第2記録層にレーザー光が合焦した状態にあるとき、対物レンズ3を変位させるフォーカシングコイル6に供給される駆動電圧を各記録層毎に検出し、その検出された駆動電圧の差に基づいて第1記録層と第2記録層との間にあるスペーサー部の厚さを求める測定動作を光ディスク上の2箇所以上で行い、測定された複数のスペーサー厚の平均値からスペーサー厚を求め、求められたスペーサー厚に基づいて第2記録層に対するデフォーカス量を設定し、光学式ピックアップ2から照射されるレーザー光を第2記録層に合焦させるフォーカスサーボ動作を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学式ピックアップに組み込まれているレーザーダイオードから照射されるレーザー光にて光ディスクに記録されている信号の読み出し動作又は該光ディスクへのデータ信号の記録動作を行う光ディスク記録再生装置のフォーカス制御方法に関する。
レーザーダイオードから照射されるレーザー光によって光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や該光ディスクへの信号の記録動作を行う光ディスク記録再生装置が普及している。光ディスク記録再生装置としては、CDと呼ばれる光ディスクを使用するものとDVDと呼ばれる光ディスクを使用するものが一般的である。
光ディスクに多くの信号を記録する要望が高いため、CDからDVDへの移行が行われているが、このDVDディスクの中には、1つの記録層だけではなく2つの記録層が設けられている2層ディスクと呼ばれる光ディスクが開発されている。
斯かる2層ディスクを使用する光ディスク記録再生装置において、光学式ピックアップから照射させるレーザー光を各信号層に合焦させる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−188457号公報
特許文献1に記載されている技術は、光学式ピックアップから照射されるレーザー光を2つの信号層に合焦させるためのフォーカス制御動作を光ディスクの記録層の配置が正確である、即ち光ディスクの物理特性が規格通りであることを前提として行うようにされている。
ところが、DVD方式の光ディスクは、所定の厚さ(0.6mm)の2枚のディスクを張り合わせて作成されるようにされている。その結果、光ディスクの表面から第1記録層との間に設けられているカバー層の厚さは略一定にすることは出来るが、2枚のディスクの接着部であるスペーサー部、即ち第1記録層と第2記録層との間に設けられるスペーサー部の厚みは一定ではなくディスク毎に相違することになる。その結果、第1記録層及び第2記録層に対して設定されているデフォーカス量では、正確なフォーカスサーボ動作を行うことが出来ないという問題がある。
また、各光ディスクにおいて、全体のスペーサー部の厚さは一定ではなく、特に内周側と外周側とではスペーサー部の厚さが大きく相違することがあり、光ディスク全体で正確なフォーカスサーボ動作を行うことは出来ないという問題がある。
本発明は、斯かる問題を解決することが出来るフォーカス制御方法を提供しようとするものである。
本発明は、第1記録層及び第2記録層にレーザー光が合焦した状態にあるとき、対物レンズを変位させるフォーカシングコイルに供給される駆動電圧を各記録層毎に検出し、その検出された駆動電圧の差に基づいて第1記録層と第2記録層との間にあるスペーサー部
の厚さを求める測定動作を光ディスク上の2箇所以上で行い、測定された複数のスペーサー厚の平均値からスペーサー厚を求め、求められたスペーサー厚に基づいて第2記録層に対するデフォーカス量を設定し、光学式ピックアップから照射されるレーザー光を第2記録層に合焦させるフォーカスサーボ動作を行うように構成されている。
また、本発明は、スペーサー部の厚さ測定を行う位置を少なくとも光ディスクの内周側の位置と外周側の位置に設定するように構成されている。
そして、本発明は、スペーサー部の厚さ測定を行う位置を光ディスクから得られる位置情報データに基いて設定するように構成されている。
更に、本発明は、スペーサー部の厚さ測定を行う位置を光学式ピックアップの径方向への送り動作を行うピックアップ送り用モーターの回転数に基いて設定するように構成されている。
また、本発明は、スペーサー厚に対応して設定されたデフォーカス量が記憶されたメモリー回路を設け、求められたスペーサー厚に対応したデフォーカス量を前記メモリー回路から読み出すことによってデフォーカス量を設定するように構成されている。
そして、本発明は、対物レンズを光ディスクから離れた位置より光ディスクの面方向へ移動させることによって光検出器から生成されるフォーカスエラー信号に基いて合焦動作の判定を行うように構成されている。
また、本発明は、対物レンズを光ディスクの面に接近させた位置から光ディスク面より離間する方向へ移動させることによって光検出器から生成されるフォーカスエラー信号に基いて合焦動作の判定を行うように構成されている。
そして、本発明は、対物レンズが光ディスク面に接近する位置を規制する最接近位置規制部材を設け、該最接近位置規制部材にて規制される最接近位置から光ディスク面より離間する方向へ対物レンズを移動させるように構成されている。
また、本発明は、光ディスクを静止させた状態でスペーサー部の厚さを測定するように構成されている。
本発明は、第1記録層と第2記録層との間にあるスペーサー部の厚さを光ディスク上の2箇所以上で測定し、測定された複数のスペーサー厚の平均値からスペーサー厚を求め、求めたスペーサー厚に基づいて第2記録層に対するデフォーカス量を設定し、光学式ピックアップから照射されるレーザー光を第2記録層に合焦させるフォーカスサーボ動作を行うようにしたので、光ディスク上の全領域におけるフォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。
また、本発明は、第1記録層及び第2記録層にレーザー光が合焦した状態にあるとき、対物レンズを変位させるフォーカシングコイルに供給される駆動電圧を各記録層毎に検出し、その検出された駆動電圧の差に基いて第1記録層と第2記録層との間にあるスペーサー部の厚さを測定するようにしたので、即ち対物レンズの変位距離を利用してスペーサー部の厚さを測定するようにしたので回路構成を簡単にすることが出来る。
そして、本発明は、光ディスクを静止させた状態にてスペーサー厚を測定するようにしたので、光ディスクの回転による影響を受けることはなく、正確なスペーサー厚を求める
ことが出来る。
本発明は、第1記録層と第2記録層との間にあるスペーサー部の厚みを測定することによりフォーカスサーボ動作を行うデフォーカス量を設定するようにしたものである。
図1は本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示すブロック回路図、図2は本発明に係る光ディスクとレーザー光との関係を示す説明図、図3は本発明の動作を説明するための信号波形図、図4は本発明の動作を説明するための説明図である。
図1において、1はスピンドルモーター(図示せず)によって回転駆動される光ディスクであり、例えば線速度一定になるように回転制御されるように構成されているとともに図2に示すように第1記録層L1及び第2記録層L2が設けられている。2はレーザー光を照射するレーザーダイオード(図示せず)が組み込まれている光学式ピックアップであり、レーザーダイオードから照射されるレーザー光を光ディスク1の記録層に合焦させる対物レンズ3、光ディスク1から反射されるレーザー光を受光し電気信号に変換するとともに4分割センサー等にて構成される光検出器4、対物レンズ3を光ディスク1の径方向に変位させるトラッキングコイル5、対物レンズ3を光ディスク1の信号面に対して垂直方向に変位させるフォーカシングコイル6が組み込まれている。
7は対物レンズ3がフォーカシングコイル6への駆動信号の供給動作によって光ディスク1の面に最も接近したとき対物レンズ3を支持するレンズホルダー(図示せず)と当接する最接近位置規制部材であり、該対物レンズ3の光ディスク1に対する最接近位置を規制するように設けられている。
8は光学式ピックアップ2を光ディスク1の径方向へ移動させるピックアップ送り用モーターであり、周縁に送り溝が形成されている送り用シャフト9を回転駆動することによって該光学式ピックアップ2を移動させるように構成されている。
10は前記光検出器4から得られる電気信号が光信号として入力される光出力信号処理回路であり、レーザー光の信号トラックに対するズレを示すトラッキングエラー信号、レーザー光の記録層に対するフォーカスズレを示すフォーカスエラー信号及び光ディスク1に記録されている信号の読み出し信号である再生信号を生成するように構成されている。斯かる光出力信号処理回路10による各種の信号生成動作は周知の回路にて行われるので、その説明は省略する。
11は前記光出力信号処理回路10によって生成されて出力されるトラッキングエラー信号が入力されるトラッキングサーボ回路であり、入力されるトラッキングエラー信号に基くトラッキングコイル駆動信号を前記トラッキングコイル5に供給することによってトラッキング制御動作を行うように構成されている。12は前記光出力信号処理回路10によって生成されて出力されるフォーカスエラー信号が入力されるフォーカスサーボ回路であり、入力されるフォーカスエラー信号に基くフォーカシングコイル駆動信号を前記フォーカシングコイル6に供給することによってフォーカス制御動作を行うように構成されている。
前記フォーカスサーボ回路12からフォーカシングコイル6に供給されるフォーカシングコイル駆動信号は、対物レンズ3を光ディスク1の記録層に合焦させる位置である動作位置に変位させる直流電圧と光ディスク1の面振動に伴うフォーカスズレを補正するために対物レンズ3を高速で変位させる高周波信号とより構成されているが、斯かる信号は周
知であるので説明は省略する。
13は前記光出力信号処理回路10内に設けられている2値化回路によって2値化された再生信号が入力されるとともにデジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路であり、光ディスク1に記録されている同期信号や位置情報データ等の各種の信号を復調するように構成されている。14は光ディスク記録再生装置の各動作を制御する制御回路であり、前記デジタル信号処理回路13より生成される同期信号を利用してスピンドルモーターによる光ディスク1の回転制御動作や再生信号及び記録信号の処理動作、そして外部に設けられているパーソナルコンピューター等のホスト機器との信号の送受信動作を制御するように構成されている。斯かる制御回路14は、マイクロコンピューターにて構成されており、内部に設けられているフラッシユROM等に記憶されているプログラムソフトに基いて各種の制御動作を行うように構成されている。
15は前記光出力信号処理回路10から出力されるフォーカスエラー信号が入力される合焦検出回路であり、入力されるフォーカスエラー信号に基いてレーザー光が第1記録層L1又は第2記録層L2に合焦しているか否かを検出し、合焦していると判定されたとき合焦を示す判定信号、例えばH(高い)レベルの信号を制御回路14に対して出力するように構成されている。図3は、対物レンズ3を光ディスク1に設けられている記録層から離れた位置から接近させた場合に光出力信号処理回路10より生成されるフォーカスエラー信号を示すものであり、フォーカスエラー信号は、周知のようにS字状に変化することになる。斯かるS字状の変化は光ディスク1が2層のディスクであればS字状の変化が2つ現れることになる。図3において、ゼロクロスと呼ばれるF点が合焦したと判定するレベルであり、合焦検出回路15は入力されるフォーカスエラー信号のF点を検出したときHレベルの判定信号を出力するように構成されている。
16は前記フォーカスサーボ回路12からフォーカシングコイル6に供給されるフォーカシングコイル駆動電圧が入力されるとともにその直流電圧を検出するフォーカシングコイル駆動電圧検出回路である。17は前記フォーカシングコイル駆動電圧検出回路16にて検出された直流電圧が入力されるとともに前記合焦検出回路15から最初のHレベルの判定信号が出力されたとき、入力された状態にある直流電圧の値を記憶する第1メモリー回路、18は前記フォーカシングコイル駆動電圧検出回路16にて検出された直流電圧が入力されるとともに前記合焦検出回路15から次のHレベルの判定信号が出力されたとき、入力された状態にある直流電圧の値を記憶する第2メモリー回路である。斯かる第1メモリー回路17及び第2メモリー回路18の記憶動作及び記憶された電圧値の消去動作等は制御回路14によって制御されるように構成されている。
19は前記第1メモリー回路17及び第2メモリー回路18に記憶された直流電圧値からその差電圧を検出する電圧差検出回路であり、制御回路14によって差電圧の検出動作及び検出信号の出力動作が制御されるように構成されている。斯かる電圧差検出回路19による差電圧の検出動作は、第2メモリー回路18による電圧値の記憶動作が行われたときに行われるように構成されている。
20は前記電圧差検出回路19にて検出された電圧差に基いて第1記録層L1と第2記録層L2との間に設けられているスペーサー部Sの厚さを求めるスペーサー厚測定回路であり、前もって設定されている差電圧の値と厚さの関係から求めることが出来、求められたスペーサー厚を示すデータが前記制御回路14によって信号の記憶動作及び読み出し動作が制御されるスペーサー厚メモリー回路21に出力される。斯かるスペーサー厚メモリー回路21は、前記スペーサー厚測定回路20から出力されるスペーサー厚を示すデータを記憶するように構成されている。
前記スペーサー厚測定回路20によるスペーサー厚の測定動作が行われてスペーサー厚メモリー回路21へのデータの記憶動作が行われると、ピックアップ送り用モーター8を回転させて光学式ピックアップ2の位置を光ディスク1上の例えば外周方向へ移動させてスペーサー部Sの厚さを測定する動作を行う。このようにして測定されたスペーサー厚のデータは前記スペーサー厚メモリー回路21に入力され、該スペーサー厚メモリー回路21に記憶されることになる。
22は前記制御回路14によって動作が制御されるスペーサー厚演算回路であり、前記スペーサー厚メモリー回路21に記憶されている複数のスペーサー厚データからその平均値を演算し、その演算に基いて求められた値を光ディスク1の第1記録層L1と第2記録層L2との間にあるスペーサー部Sの厚さを示すデータとして制御回路14に出力するように構成されている。
23は前記ピックアップ送り用モーター8を回転駆動するピックアップ送り用モーター駆動回路であり、前記トラッキングサーボ回路11から出力されるトラッキングコイル駆動信号の直流電圧のレベルが所定値に達したとき、前記ピックアップ送り用モーター8を所定回転させて光学式ピックアップ2の本体を極僅か移動させる動作及びサーチ動作等のように光学式ピックアップ2の本体を大きく移動させるための駆動動作を行うように構成されている。
24は前記制御回路14によってデータの読み出し動作が制御されるデフォーカスデータメモリー回路であり、スペーサー部Sの厚さに対するデフォーカス量を示すデータがテーブルデータとして記憶されている。ここで、光学式ピックアップ2から光ディスク1に対して照射されるレーザー光のフォーカス制御動作について説明する。フォーカシングコイル6にフォーカスサーボ回路12からフォーカシングコイル駆動信号が供給されて対物レンズ3が光ディスク1の面に対して垂直方向に変位すると、光出力信号処理回路10から図3に示すようなS字状のフォーカスエラー信号が生成されて出力される。S字状のフォーカスエラー信号のゼロクロス点Fが光検出器4上に照射されるレーザー光の照射スポットから合焦したと判定される点であるが、光ディスク1の記録層に対しては最適な合焦点であるとは断定出来ない。
即ち、ターンテーブル(図示せず)上に載置されている光ディスク1と光学式ピックアップ2との位置関係のズレや光学式ピックアップ2内における各光学部品及び光検出器4の取り付け位置の誤差等によってS字状のフォーカスエラー信号のゼロクロス点Fが光ディスク1の記録層に対しては最適な合焦点にならないからである。斯かる点を改良するためにフォーカスサーボ回路12によるフォーカスサーボ動作を行う合焦点を最良点にずらす設定動作、即ちデフォーカス量の設定動作が行われる。斯かるデフォーカス量の設定動作は、制御回路14によるフォーカスサーボ回路12に対する制御動作によって行われる。
図2の(A)は、第1記録層L1に対するフォーカス制御動作が行われた状態であり、対物レンズ3により絞られたレーザー光は、カバー層Cを通して第1記録層L1に合焦されることになる。図2の(B)は、第2記録層L2に対するフォーカス制御動作が行われた状態であり、対物レンズ3により絞られたレーザー光は、カバー層C、第1記録層L1及びスペーサー部Sを通して第2記録層L2に合焦されることになる。
斯かる構成において、第1記録層L1に対するデフォーカス量の設定動作は、カバー層Cの厚さは略規定の厚さであり、光ディスク記録再生装置の製造時にテストディスクを使用して設定される。斯かるデフォーカス量の設定動作は、光検出器4より得られる再生信号のレベルが最大になる状態になるようにフォーカシングコイル6に供給する駆動信号のレベルを調整することによって設定することが出来る。また、光ディスク1から再生され
る信号に含まれるジッタ値が最小になるようにフォーカシングコイル6に供給するフォーカシングコイル駆動信号のレベルを調整することによって設定することが出来る。
更に、前述した方法によるデフォーカス量の設定の他に記録動作に対するフォーカス特性を重視する場合には、記録層に対してテスト信号をフォーカシングコイル6に供給するフォーカシングコイル駆動信号のレベルを段階的に変更させて記録し、その記録信号を再生したRF信号から得られるβ値の値が最も高くなるテスト信号を記録したときのフォーカシングコイル駆動信号のレベルになるように設定することによって最適なデフォーカス量を設定することが出来る。このβ値は、RF信号のプラス側ピークレベルをA1、マイナス側ピークレベルをA2とすると、β=(A1+A2)/(A1−A2)として算出されるものである。
そして、第2記録層L2に対するデフォーカス量の設定動作は、第1記録層L1と同様に設定されるが、第1記録層L1と第2記録層L2との間にあるスペーサー部Sの厚さとデフォーカス量との関係を検出し、その厚さに対する補正量を示すデータとをデフォーカスデータメモリー回路24に記憶させる動作を光ディスク記録再生装置の製造時に行う。
以上に説明したようにデフォーカス量の設定動作は行われるが、次にスペーサー部Sの厚さを測定する動作について説明する。スペーサー部Sの厚さを測定する最初の動作は、ピックアップ送り用モーター8を回転駆動することによって光学式ピックアップ2を光ディスク1の内周側に設けられているリードイン領域に移動させることによって行われる。斯かるリードイン領域の位置を検出する動作は、光ディスク1に記録されている位置情報データを読み出すことによって行うことが出来る。
光学式ピックアップ2をリードイン領域に移動させた後、前記フォーカスサーボ回路12からフォーカシングコイル6に対してスペーサー部Sの厚さを測定するためのフォーカシングコイル駆動信号が供給されるが、斯かる駆動信号は、対物レンズ3を光ディスク1の表面から離間する方向へ一旦移動させる信号を供給した後に光ディスク1の表面方向へ移動させるように行われる。
斯かる動作が行われるとレーザーダイオードから生成されるレーザー光を照射させた状態で対物レンズ3が光ディスク1の表面から離間した位置より接近する方向へ移動されることになる。斯かる動作が行われると、レーザー光の合焦点が第1記録層L1及び第2記録層L2を通過する毎に図3に示すフォーカスエラー信号が光出力信号処理回路10から出力されることになる。
図2の(A)は、レーザー光が第1記録層L1に合焦した状態を示し、図2の(B)は、レーザー光が第2記録層L2に合焦した状態を示すものであり、対物レンズ3はスペーサー部Sの厚さだけ変位していることになる。図4の実線FDはフォーカスサーボ回路12からフォーカシングコイル6に供給される駆動電圧を示すものであり、F1点はレーザー光が第1記録層L1に合焦した時点を示し、F2点はレーザー光が第2記録層L2に合焦した時点を示している。
レーザー光が第1記録層1に合焦したか否かの判定動作は、光出力信号処理回路10から出力されるフォーカスエラー信号の変化を合焦検出回路15が検出することによって行われる。即ち、合焦検出回路15がフォーカスエラー信号のゼロクロス点Fを検出するとHレベルの判定信号を制御回路14に対して出力する。また、斯かる動作が行われているとき、フォーカシングコイル駆動電圧検出回路16による駆動電圧の検出動作は行われた状態にある。
前記合焦検出回路15からHレベルの判定信号が出力されると、制御回路14から第1メモリー回路17に対してメモリー動作を行わせるための制御信号が出力される。斯かる制御信号が第1メモリー回路17に対して出力されると、該第1メモリー回路17による駆動電圧の記憶動作が行われる。斯かる記憶動作によって前記第1メモリー回路17に記憶される駆動電圧値は、図4に示すようにV1となる。
斯かる動作が行われた後対物レンズ3の光ディスク1の面方向への更なる移動動作が行われると、図2の(B)に示すようにレーザー光が第2記録層L2に合焦した状態になる。斯かる動作が行われるとき、レーザー光が第2記録層L2に合焦したか否かの判定動作が、前述したように光出力信号処理回路10から出力されるフォーカスエラー信号の変化を合焦検出回路15が検出することによって行われる。前記合焦検出回路15がフォーカスエラー信号のゼロクロス点Fを検出すると前述したようにHレベルの判定信号を制御回路14に対して出力する。
前記合焦検出回路15からHレベルの判定信号が出力されると、制御回路14から第2メモリー回路18に対してメモリー動作を行わせるための制御信号が出力される。斯かる制御信号が第2メモリー回路18に対して出力されると、該第2メモリー回路18による駆動電圧の記憶動作が行われる。斯かる記憶動作によって前記第2メモリー回路18に記憶される駆動電圧値は、図4に示すようにV2となる。
前述したように第1記録層L1及び第2記録層L2に合焦した時点におけるフォーカシングコイル6に供給される駆動電圧値V1及びV2の第1メモリー回路17及び第2メモリー回路18への記憶動作は行われるが、斯かる動作が行われると、電圧差検出回路19による両電圧の差を検出する動作が行われる。
斯かる電圧差検出回路19によって検出される電圧差は、対物レンズ3の変位量の差であり、この変位差は第1記録層L1と記録層L2との間スペーサー部Sの厚みに比例することになる。従って、前もって電圧差に対応してスペーサー部Sの厚みを設定しておくことにより該スペーサー部Sの厚みをデータとして認識することが出来る。斯かるスペーサー部Sの厚みを示すデータがスペーサー厚測定回路20からスペーサー厚メモリー回路21に対して出力される。
スペーサー部Sの厚みを示すデータがスペーサー厚測定回路20から出力されてスペーサー厚メモリー回路21に入力されると、該スペーサー厚メモリー回路21は、厚さ測定を行った位置と厚さを示すデータとを第1のデータとして記憶する動作を行う。
斯かる第1データのスペーサー厚メモリー回路21への記憶動作が行われると、ピックアップ送り用モーター8の回転駆動動作によって光学式ピックアップ2を光ディスク1の外周側に設けられているリードアウト領域に移動させる動作が行われる。斯かるリードアウト領域の位置検出動作は、光ディスク1に記録されている位置情報データを読み出すことによって行われる。
光学式ピックアップ2がリードアウト領域に移動されると、フォーカスサーボ回路12からフォーカシングコイル6に対してスペーサー部Sを測定するためのフォーカシングコイル駆動信号が供給される。そして、斯かる場合においても駆動信号は、対物レンズ3を光ディスク1の表面から離間する方向へ一旦移動させる信号を供給した後に光ディスク1の表面方向へ移動させるように行われる。
斯かる動作が行われると、レーザーダイオードから生成されるレーザー光を照射させた状態で対物レンズ3が光ディスク1の表面から離間した位置から接近する方向へ移動され
ることになる。斯かる動作が行われると、前述した動作と同様にレーザー光の合焦点が第1記録層L1及び第2記録層L2を通過する毎に図3に示すフォーカスエラー信号が光出力信号処理回路10から出力されることになる。
そして、斯かる場合にも図4に示すようなフォーカシングコイル駆動信号がフォーカスサーボ回路12からフォーカシングコイル6に対して出力され、第1記録層L1及び第2記録層L2にレーザー光が合焦した時点F1及びF2おける駆動電圧V1及びV2が第1メモリー回路17及び第2メモリー回路18に記憶される。
このようにして、駆動電圧V1及びV2が第1メモリー回路17及び第2メモリー回路18に記憶されると、電圧差検出回路19による電圧差検出動作が前述したように行われる。斯かる電圧差検出回路19によって電圧差の検出動作が行われると、その電圧差に基いてスペーサー厚測定回路20によるスペーサー厚の測定動作が行われ、得られたスペーサー厚を示すデータがスペーサー厚メモリー回路21に対して出力される。
スペーサー部Sの厚さを示すデータがスペーサー厚測定回路20から出力されてスペーサー厚メモリー回路21に入力されると、該スペーサー厚メモリー回路21は、厚さ測定を行った位置と厚さを示すデータとを第2のデータとして記憶する動作を行う。
前述した動作によってスペーサー厚メモリー回路21にリードイン領域の厚さデータである第1データとリードアウト領域の厚さデータである第2データとが記憶されると、スペーサー厚演算回路22による平均値を求めるための演算処理動作が行われる。斯かるスペーサー厚演算回路22による演算処理動作が行われると、第1データと第2データより得られる平均値がスペーサー部Sの厚さを示すデータとして制御回路14に対して出力される。
前述したスペーサー部Sの厚さを示すデータが制御回路14に入力されると、そのデータに対応してデフォーカスデータメモリー回路24に記憶されているデフォーカス量を読み出し、そのデフォーカス量に基くフォーカスサーボ動作を行うべくフォーカスサーボ回路12に対する設定動作を行う。
斯かるフォーカスサーボ回路12に対するデフォーカス量の設定動作を行う結果、第2記録層L2に対するフォーカス制御動作を正確に行うことが出来る。その結果、第2記録層L2に記録されている信号の再生動作及び該第2記録層L2への信号の記録動作を最適な状態にて行うことが出来る。
前述したリードイン領域及びリードアウト領域におけるスペーサー部Sの厚さ測定動作は、対物レンズ3を光ディスク1の面から離間させた位置から接近させる方向へ変位させることによって行うようにしたが、反対に対物レンズ3を光ディスク1の面に接近させた位置から離間させる方向へ変位させることによって測定することも出来る。この場合には、第2記録層L2に対応する駆動電圧V2が第1メモリー回路17に記憶された後に第1記録層L1に対応する駆動電圧V1が第2メモリー回路18に記憶されることになる。
斯かる場合には、電圧差がマイナスになるが、データとしては、絶対値として取り込むようにすれば問題なくスペーサー部Sの厚さを測定することは出来る。
また、スペーサー部Sの厚さを測定するために対物レンズ3を光ディスク1の面に接近させた位置から離間させる方向へ変位させる場合、対物レンズ3をレンズホルダーが最接近位置規制部材7に当接する位置まで変位させるようにすると、スペーサー厚を測定するために行う対物レンズ3の変位動作によって対物レンズ等が光ディスク1に衝突すること
を防止することが出来る。
前述したようにスペーサー部Sの測定動作は行われるが、斯かる動作を行う場合に光ディスク1を静止させた状態にて行うと光ディスク1の回転に伴う面ブレ等の影響を受けないので正確な測定動作を行うことが出来る。そして、光ディスク1を静止した状態で行う場合には、レーザー光の出力を光ディスク1の記録層に対して悪影響を与えないレベルに抑えるようにされている。
尚、本実施例では、スペーサー部Sの厚さ測定をリードイン領域とリードアウト領域にて行うようにしたが、光ディスクの内周側の位置と外周側の位置であれば良く、その位置は任意に設定することは出来る。また、内周側と外周側の2箇所にてスペーサー部Sの厚さ測定を行うようにしたが、3ヶ所以上にて測定するようにすることも出来る。そして、この場合には、スペーサー厚演算回路22による演算処理動作としては、全てのデータを加算して平均値を算出したり、最大値と最小値を使用してその平均値をを求める等の種々の動作を行うようにすることも出来る。
また、本実施例では、スペーサー部Sの厚さを測定する位置への光学式ピックアップ2の移動動作を光ディスク1から得られる位置情報データを利用して行うようにしたが、ピックアップ送り用モーター駆動回路23から出力される駆動信号の出力時間やピックアップ送り用モーター8から得られる回転パルス信号の数等から光学式ピックアップ2の移動位置を求め、その距離に基いてスペーサー部Sの厚さを測定する位置を設定するようにすることも出来る。
そして、本実施例では、2層の記録層を有する光ディスクについて説明したが、3層以上の記録層を有する光ディスクを使用する光ディスク記録再生装置に実施することも出来る。
本発明に係る光ディスク記録再生装置の一実施例を示すブロック回路図である。 本発明に係る光ディスクとレーザー光との関係を示す説明図である。 本発明の動作を説明するための信号波形図である。 本発明の動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 光学式ピックアップ
3 対物レンズ
4 光検出器
6 フォーカシングコイル
7 最接近位置規制部材
8 ピックアップ送り用モーター
10 光出力信号処理回路
12 フォーカスサーボ回路
14 制御回路
15 合焦検出回路
16 フォーカシングコイル駆動電圧検出回路
17 第1メモリー回路
18 第2メモリー回路
19 電圧差検出回路
20 スペーサー厚測定回路
21 スペーサー厚メモリー回路
22 スペーサー厚演算回路
24 デフォーカスデータメモリー回路

Claims (9)

  1. 少なくとも第1及び第2の記録層を有する光ディスクを使用するとともに第1記録層側から照射されるレーザー光によって信号の記録再生動作を行うように構成された光ディスク記録再生装置のフォーカス制御方法であり、第1記録層及び第2記録層にレーザー光が合焦した状態にあるとき、対物レンズを変位させるフォーカシングコイルに供給される駆動電圧を各記録層毎に検出し、その検出された駆動電圧の差に基づいて第1記録層と第2記録層との間にあるスペーサー部の厚さを求める測定動作を光ディスク上の2箇所以上で行い、測定された複数のスペーサー厚の平均値からスペーサー厚を求め、求められたスペーサー厚に基づいて第2記録層に対するデフォーカス量を設定し、光学式ピックアップから照射されるレーザー光を第2記録層に合焦させるフォーカスサーボ動作を行うようにしたことを特徴とする光ディスク記録再生装置のフォーカス制御方法。
  2. スペーサー部の厚さ測定を行う位置を少なくとも光ディスクの内周側の位置と外周側の位置に設定したことを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御方法。
  3. スペーサー部の厚さ測定を行う位置を光ディスクから得られる位置情報データに基いて設定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のフォーカス制御方法。
  4. スペーサー部の厚さ測定を行う位置を光学式ピックアップの径方向への送り動作を行うピックアップ送り用モーターの回転数に基いて設定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のフォーカス制御方法。
  5. スペーサー厚に対応して設定されたデフォーカス量が記憶されたメモリー回路を設け、求められたスペーサー厚に対応したデフォーカス量を前記メモリー回路から読み出すことによってデフォーカス量を設定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御方法。
  6. 対物レンズを光ディスクから離れた位置より光ディスクの面方向へ移動させることによって光検出器から生成されるフォーカスエラー信号に基いて合焦動作の判定を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御方法。
  7. 対物レンズを光ディスクの面に接近させた位置から光ディスク面より離間する方向へ移動させることによって光検出器から生成されるフォーカスエラー信号に基いて合焦動作の判定を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御方法。
  8. 対物レンズが光ディスク面に接近する位置を規制する最接近位置規制部材を設け、該最接近位置規制部材にて規制される最接近位置から光ディスク面より離間する方向へ対物レンズを移動させるようにしたことを特徴とする請求項7に記載のフォーカス制御方法。
  9. 光ディスクを静止させた状態でスペーサー部の厚さを測定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のフォーカス制御方法。
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