JP2013152097A - 測位装置、測位方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測位装置100であって、当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律航法制御処理部4と、一のアクセスポイントAPから所定の無線通信回線を介して送信された信号の通信アンテナ6aによる受信の際の信号強度を測定する強度測定部6bと、測定された信号強度を基準として一のアクセスポイントと当該装置本体との距離を算出する距離算出部7aと、移動経路の複数の地点にてそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、自律航法制御処理部により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する移動位置補正部7bと、を備えている。
【選択図】図1
Description
また、無線機器から送信された識別情報の受信時の電波強度に基づいて、当該無線機器の位置を特定する固有情報設定装置を備えたシステムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、上記特許文献2では、GPS衛星からの電波受信ができない場合には、表示されたレイアウト図内にて固有情報設定装置の位置を指定する必要があり、ユーザにとってその操作が煩雑となる。
当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律測位手段と、一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号を受信する信号受信手段と、この信号受信手段による信号の受信の際の信号強度を測定する強度測定手段と、この強度測定手段により測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する距離算出手段と、前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、前記自律測位手段により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する第1補正手段と、を備えたことを特徴としている。
測位装置を用いた測位方法であって、当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する処理と、一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号を受信する処理と、一の固定基地局から送信された信号の受信の際の信号強度を測定する処理と、測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する処理と、前記移動経路の複数の地点にてそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する処理と、を含むことを特徴としている。
測位装置のコンピュータを、当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律測位手段、一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号の信号受信手段による受信の際の信号強度を測定する強度測定手段、この強度測定手段により測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する距離算出手段、前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、前記自律測位手段により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する第1補正手段、として機能させることを特徴としている。
一実施形態の測位装置100は、ユーザに携帯所持され、GPS(全地球測位システム)による測位(GPS測位)と、自律航法用センサを用いた測位(自律航法測位)とを併用して、ユーザの移動軌跡を表わす一連の位置データを逐次記録していく装置である。
図1に示すように、測位装置100は、中央制御部1と、GPS処理部2と、センサ部3と、自律航法制御処理部4と、記憶部5と、無線処理部6と、補正処理部7と、基地局特定部8と、基地局位置補正部9と、計時部10と、表示部11と、操作入力部12等を備えている。
RAMは、例えば、CPUにより実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域などを備える。
ROMは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されたプログラム、具体的には、測位装置100で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラムや、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ等を記憶する。例えば、ROMには、継続的な自律航法測位と間欠的なGPS測位とにより移動経路上の各地点の位置データを取得していく測位処理のプログラムが記憶されている。
即ち、受信アンテナ2aは、GPS受信手段として、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星(測位衛星;図1には一つのみ図示)Sから送信されるGPS信号(例えば、アルマナック(概略軌道情報)やエフェメリス(詳細軌道情報)など)を所定のタイミングで受信する。そして、受信アンテナ2aは、受信したGPS信号をGPS処理部2に出力する。
また、GPS処理部2は、予め設定された所定の時間間隔毎に、当該装置本体の現在位置に係る位置データを逐次取得する(詳細後述)。
ここで、GPS処理部2は、受信アンテナ2aにより受信されたGPS信号に基づいて、当該装置本体の存する位置を測位し、その位置データを取得する第1測位手段を構成している。
3軸加速度センサ3bは、自律航法用センサであり、互いに直交する3軸方向の加速度をそれぞれ検出する。そして、3軸加速度センサ3bは、検出された各軸の検出信号を所定の周波数でサンプリングして、自律航法制御処理部4に出力する。
気圧センサ3cは、高低差を求めるために気圧を検出するセンサである。また、気圧センサ3cは、検出された気圧の検出信号を自律航法制御処理部4に出力する。
即ち、自律航法制御処理部4は、例えば、屋内等の受信アンテナ2aにより信号受信が行われない環境下にて、センサ部3の自律航法用センサを用いた自律航法測位を行う。具体的には、自律航法制御処理部4は、所定のサンプリング周期で3軸地磁気センサ3a及び3軸加速度センサ3bにより検出された検出データを取得して、これらの検出データから測位装置100の移動方向及び移動量を算出していく。具体的には、自律航法制御処理部4は、3軸地磁気センサ3aの出力に現れる歩行時特有の出力変動パターンから移動方向を算出する。また、自律航法制御処理部4の移動量算出部(移動量算出手段)は、3軸加速度センサ3bの出力から測位装置100の上下動の認識処理を行い、この上下動から歩数を求めて予め設定済みの歩幅データと乗算することで、歩行による移動量を算出する。また、自律航法制御処理部4は、これら移動方向と移動量の算出に加えて、気圧センサ3cの出力値の変化から高さ方向の移動量についても算出する。
具体的には、自律航法制御処理部4は、検出データを取得する直前に予めGPS処理部2により取得された当該装置本体の存する現在位置の位置データに、算出された移動方向及び移動量からなる相対的なベクトルデータを加算することで移動経路の各地点の位置データを算出する。また、自律航法制御処理部4は、当該位置データを所定の時間間隔毎に連続して算出することで、当該装置本体の位置データを取得する。
また、自律航法測位により算出された移動経路に係る一連の位置データは補正前データとして記憶部5に蓄積される。
なお、自律航法制御処理部4は、移動経路中の何れか一の地点(例えば、地点B等)を所定地点として、当該所定地点の位置データに移動方向及び移動量からなる相対的なベクトルデータを加算することで移動経路の所定地点よりも先の各地点の位置データを算出するようにしても良い。
また、移動履歴データ5bには、例えば、一連の位置データに付随して、位置データの取得順序を表わすインデックスナンバー「No.」と、位置データが取得されたときの時刻を表わす時刻データと、位置データが補正済みのものか否かを表わす補正フラグ等がそれぞれ登録されるようになっている。
ここで、記憶部5は、一の固定基地局の位置データと当該一の固定基地局の識別信号とを関連付けて記憶する記憶手段を構成している。
なお、上記した地図データベース5dは、一例であってこれに限られるものではなく、当該データベースに記憶される情報の内容等は適宜任意に変更可能である。
具体的には、無線処理部6は、通信アンテナ6aと、強度測定部6bとを具備している。
ここで、ビーコンパケットには、各アクセスポイントAPを識別する識別信号(例えば、ESS-ID(Extended Service Set Identifier)、BSS-ID(Basic Service Set Identifier)、MAC(Media Access Control)アドレス等)や、受信信号強度(例えば、RSSI(Rceived Signal Strength Indication)等)が含まれている。
また、通信アンテナ6aは、複数のアクセスポイントAP、…(図4(a)等参照)の各々から送信された信号を受信する。即ち、通信アンテナ6aは、無線通信可能範囲内に存する各アクセスポイントAPから定期的に送信されたビーコンパケットを受信する。
そして、通信アンテナ6aは、受信したビーコンパケットを強度測定部6bに出力する。
具体的には、強度測定部6bは、自律航法制御処理部4による測位処理にて、移動経路の各地点(例えば、地点B〜地点E等;図4(a)参照)の位置データが取得される際に、各アクセスポイントAP毎に通信アンテナ6aによる信号の受信の際の信号強度を当該移動経路の各地点(例えば、地点C〜地点E等)にて測定する。
そして、強度測定部6bは、測定された各地点の受信信号強度を各アクセスポイントAPを識別する識別信号と対応付けて補正処理部7に出力する。
即ち、補正処理部7は、自律航法制御処理部4によって算出されて記憶部5に記憶されている移動履歴データ5bに基づいて、移動経路中の各地点の位置データの補正を行う。
例えば、当該測位装置100を所持するユーザが移動経路の始点Aから移動する場合に(図4(a)等参照)、移動経路の始点AにおいてGPS測位が行われ、続いて、屋内などの受信アンテナ2aにより信号受信が行われない環境下やGPS処理部2による測定期間内にて、ユーザが地点B〜地点Eへと移動する間、自律航法測位が連続的に行われる。
なお、図4(a)及び図4(b)並びに図5にあっては、受信アンテナ2aによりGPS信号の受信(GPS測位)が行われずに自律航法測位が行われる領域Rを破線で模式的に表している。また、補正前の一連の位置データに対応する軌跡T1を、二点鎖線で表す(図4(a)等参照)。
即ち、アクセスポイントAPからは一定の出力強度で信号が出力されているため、当該アクセスポイントAPまでのAP距離dが近いほど受信信号強度が大きく、反対にAP距離dが遠いほど受信信号強度が小さくなる。そこで、距離算出部7aは、例えば、一のアクセスポイントAP(例えば、第1アクセスポイントAP1)について、当該アクセスポイントAPの識別信号と対応付けられた各地点(例えば、地点C〜地点E等)の受信信号強度及び各アクセスポイントAPの出力強度に基づいて所定の演算を行って、一のアクセスポイントAPと当該装置本体とのAP距離d(例えば、AP距離d1〜d3等)を算出する。同様に、距離算出部7aは、他のアクセスポイントAP(例えば、第2、第3アクセスポイントAP2、AP3等)についても同様の処理を行って、各アクセスポイントAPと当該装置本体とのAP距離dを算出する。
また、距離算出部7aは、算出されたAP距離dを所定の格納手段(例えば、記憶部5等)に一時的に格納する。
即ち、自律航法制御処理部4により取得された移動経路の各地点の位置データが正確な場合、移動経路の複数の地点(例えば、地点C〜地点E等)の各々を中心とし、且つ、当該複数のAP距離d、…(例えば、AP距離d1〜d3等)の各々を半径とする複数の球体B、…(例えば、第1〜第3球体B1〜B3等)の交点が一致する。つまり、当該交点の位置に、一のアクセスポイントAP(例えば、アクセスポイントAP1)が存することとなる。ここで、自律航法制御処理部4により取得された移動経路の各地点の位置データは、設定済みの歩幅データを基準として特定されるため、当該歩幅データがユーザの実際の歩幅の大きさと異なると、当該移動経路の各地点の位置データを正確に特定することができない。特に、自律航法制御処理部4による測位処理では、歩数に応じて累積的に誤差が生じてしまう。
そこで、移動位置補正部7bは、距離算出部7aにより複数のAP距離d、…が算出された移動経路の複数の地点の各々を中心とし、且つ、当該複数のAP距離d、…の各々を半径とする複数の球体B、…の交点を一致させるように設定済みの歩幅データを補正する。例えば、移動位置補正部7bは、第1アクセスポイントAP1について距離算出部7aにより算出された3つのAP距離d1〜d3を半径とし、地点C〜地点Eの位置を中心とする仮想的な第1〜第3球体B1〜B3を設定する。ここで、第1〜第3球体B1〜B3の交点が一致しない場合には、移動位置補正部7bは、第1〜第3球体B1〜B3の交点を一致させるように予め設定済みの歩幅データを補正(例えば、1.0m等に補正)することで、移動経路の地点C〜地点Eの位置データを補正して、補正後の地点B1〜地点E1を含む移動経路を算出する。
なお、図4(b)等にあっては、所定数のアクセスポイントAPのうち、第1アクセスポイントAP1に対応するAP距離d1〜d3、第1〜第3球体B1〜B3のみを表している。
このような位置データの補正が、移動経路の各地点(例えば、始点A〜地点E等)を表わす一連の位置データに対して行われる。これにより、移動経路の各地点について補正後の各地点(例えば、地点B1〜地点E1等)の位置データを得ることができる。なお、補正後の一連の位置データに対応する軌跡T2を実線で表す(図5参照)。
即ち、基地局特定部8は、基地局特定手段として、距離算出部7aにより複数のAP距離d、…が算出された移動経路の複数の地点の位置データ及び当該複数のAP距離d、…に基づいて、一のアクセスポイントAP(例えば、第1アクセスポイントAP1等)の位置データを特定する。即ち、上述したように、自律航法制御処理部4により取得された移動経路の各地点の位置データが正確な場合、移動経路の複数の地点(例えば、地点C〜地点E等)の各々を中心とし、且つ、当該複数のAP距離d、…(例えば、AP距離d1〜d3等)の各々を半径とする複数の球体B、…(例えば、第1〜第3球体B1〜B3等)の交点が一致する。
そこで、基地局特定部8は、先ず、例えば、第1アクセスポイントAP1について距離算出部7aにより算出された3つのAP距離d1〜d3を半径とし、地点C〜地点Eの位置を中心とする仮想的な第1〜第3球体B1〜B3を設定する。ここで、第1〜第3球体B1〜B3の交点が一致しない場合には、基地局特定部8は、予め設定済みの歩幅データを補正(例えば、1.0m等に補正)して移動経路の地点C〜地点Eの位置データを補正することで、第1〜第3球体B1〜B3の交点を一致させる。そして、基地局特定部8は、当該交点の位置を第1アクセスポイントAP1の存する位置として特定し、当該第1アクセスポイントAP1の位置データを取得する。また、基地局特定部8は、例えば、第2、第3アクセスポイントAP2、AP3等の他のアクセスポイントAPの各々について、その位置データを特定する。
そして、基地局特定部8は、アクセスポイントAPの位置データを各アクセスポイントAP毎に識別信号と関連付けて記憶部5に出力して、当該記憶部5に基地局データ5cに記憶させる。
即ち、基地局位置補正部9は、第2補正手段として、基地局特定部8により新たに特定された一のアクセスポイントAPの位置データに基づいて、記憶部5に一のアクセスポイントAPの識別信号と関連付けて記憶されている当該一のアクセスポイントAPの位置データを補正する。具体的には、基地局位置補正部9は、先ず、基地局特定部8により一のアクセスポイントAP(例えば、第1アクセスポイントAP1等)の位置データが新たに特定されると、記憶部5から当該一のアクセスポイントAPの識別信号と関連付けられている基地局データ5cを取得する。そして、基地局位置補正部9は、取得した基地局データ5cに係る一のアクセスポイントAPの位置データと、新たに特定された一のアクセスポイントAPの位置データとに基づいて所定の演算を行って、その代表値(例えば、平均値等)を補正後の一のアクセスポイントAPの位置データとして算出する。
また、基地局位置補正部9は、所定数のアクセスポイントAPの各々について、その位置データを補正する。
なお、計時部10は、取得した時刻情報に基づいて、日付や曜日等の暦を特定しても良い。
図2及び図3は、測位処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図4〜図5は、測位処理を説明するための図であり、図4(a)及び図4(b)は、自律航法測位された移動経路の補正前の軌跡T1を模式的に表し、図5は、自律航法測位された移動経路の補正後の軌跡T2を模式的に表すものである。
なお、記憶部5には、制御データ5aとして、予め中央制御部1により設定された歩幅データ(例えば、0.8m等)が記憶されているものとする。また、例えば、屋内などのGPS測位処理が行われない領域Rには、第1〜第3アクセスポイントAP1〜AP3が配置されているものとする。また、ユーザの移動経路は、一平面であり、階段の上り下りはないもののとする。
ここで、GPS測位処理の実行タイミングであると判定されると(ステップS1;YES)、中央制御部1のCPUは、GPS測位指令をGPS処理部2に出力し、GPS処理部2は、GPS測位指令の入力に基づいて、当該装置本体の存する現在位置の測位(GPS測位)を行う(ステップS2)。そして、GPS処理部2は、受信アンテナ2aにより受信されたGPS信号に基づいて測位演算された現在位置の位置データを記憶部5に転送して、計時部10により計時された時刻データと対応付けて記憶させる(ステップS3)。
これにより、移動経路の始点Aの位置データが記憶部5に記憶されたものとする。
具体的には、自律航法制御処理部4は、所定のサンプリング周期でセンサ部3の各種センサにより検出された検出データを取得し、3軸加速度センサ3bにより検出された検出データに基づいて歩数をカウントし(ステップS4)、3軸加速度センサ3bと3軸地磁気センサ3aの検出データに基づいて移動方向の方位を算出する(ステップS5)。続けて、移動量算出部は、3軸加速度センサ3bの出力から装置本体の上下動に応じた歩数を求めて予め設定済みの歩幅データと乗算して歩行による移動量を算出した後、自律航法制御処理部4は、当該移動量と移動方向の方位とから移動ベクトルを算出する(ステップS6)。このとき、自律航法制御処理部4は、これら移動方向と移動量の算出に加えて、気圧センサ3cの出力値の変化から高さ方向の移動量についても算出する。
そして、自律航法制御処理部4は、検出データを取得する直前の当該装置本体の存する現在位置(例えば、GPS測位された始点A)の位置データに、算出された移動方向及び移動量からなる移動ベクトルを加算することで、自律航法の測位結果である測位地点の位置データを算出する(ステップS7)。そして、自律航法制御処理部4は、算出された測位地点(例えば、地点B等)の位置データを記憶部5に転送し、記憶部5は、計時部10により計時された時刻データと対応付けて移動履歴データ5bとして記憶する(ステップS8)。
即ち、自律航法制御処理部4は、間欠的に行われるGPS測位の実行タイミング以外のタイミングでも、自律航法測位処理を実行し、測位演算された地点の位置データは、時刻データと対応付けられて記憶部5の移動履歴データ5bに逐次記憶される。
ステップS9にて、無線通信の実行タイミングであると判定されると(ステップS9;YES)、無線処理部6は、第1〜第3アクセスポイントAP1〜AP3から定期的に送信されるビーコンパケットを通信アンテナ6aにより受信したか否かを判定する(ステップS10)。
ここで、GPS測位は、受信アンテナ2aによりGPS信号が受信された場合に、当該装置本体の存する現在位置が測位されることから、例えば、屋内などをユーザが移動中には実行されないこととなる。
すると、無線処理部6は、通信アンテナ6aにより受信された各ビーコンパケットに含まれる識別信号を加算した数を表すデータを補正処理部7に出力して、補正処理部7は、当該データに対応する識別信号数(例えば、「3」等)を変数nに設定する(ステップS11)。
続けて、無線処理部6の強度測定部6bは、自律航法測位された地点(例えば、地点C等)にて通信アンテナ6aにより受信された当該指定済みのアクセスポイントAPに対応するビーコンパケットを取得し、当該ビーコンパケットに含まれる受信信号強度を測定する(ステップS14)。そして、強度測定部6bは、測定された地点の受信信号強度を当該指定済みのアクセスポイントAPの識別信号と対応付けて補正処理部7に出力する。
ここで、変数nが「0」でないと判定されると(ステップS17;NO)、補正処理部7は、識別信号数に対応する数のアクセスポイントAPの中で、上記アクセスポイントAP(例えば、第1アクセスポイントAP1等)とは識別信号の異なる他のアクセスポイントAP(例えば、第2アクセスポイントAP2等)を指定した後(ステップS18)、処理をステップS13に戻す。中央制御部1のCPUは、指定された他のアクセスポイントAP(例えば、第2アクセスポイントAP2等)についてのステップS13以降の各処理の実行を制御する。
上記の各処理を繰り返し実行することで、変数nに設定された識別信号数の分のAP距離dが算出される。
ステップS19にて、AP距離dを3つ以上算出済みでないと判定されると(ステップS19;NO)、図2に示すように、中央制御部1のCPUは、処理をステップS1に戻し、GPS処理部2によるGPS測位処理の実行タイミングであるか否かを判定し(ステップS1)、それ以降の処理の実行を制御する。
そして、図3に示すように、ステップS19にて、一のアクセスポイントAP(例えば、第1アクセスポイントAP1等)についてのAP距離dを3つ以上算出済みであると判定されると(ステップS19;YES)、基地局特定部8は、当該一のアクセスポイントAPの位置データを特定する(ステップS20)。
具体的には、基地局特定部8は、例えば、第1アクセスポイントAP1について距離算出部7aにより算出された3つのAP距離d1〜d3を半径とし、地点C〜地点Eの位置を中心とする仮想的な第1〜第3球体B1〜B3を設定する。その後、基地局特定部8は、予め設定済みの歩幅データを補正(例えば、1.0m等に補正)して移動経路の地点C〜地点Eの位置データを補正することで、第1〜第3球体B1〜B3の交点を一致させ、当該交点の位置を第1アクセスポイントAP1の存する位置として特定し、当該第1アクセスポイントAP1の位置データを取得する。
そして、特定されたアクセスポイントAPの位置データは識別信号と関連付けて記憶部5に出力され、当該記憶部5に基地局データ5cに記憶される。
ここで、所定数のアクセスポイントAPについての位置データを特定済みでないと判定されると(ステップS21;NO)、図2に示すように、中央制御部1のCPUは、処理をステップS1に戻し、GPS処理部2によるGPS測位処理の実行タイミングであるか否かを判定し(ステップS1)、それ以降の処理の実行を制御する。
具体的には、移動位置補正部7bは、一のアクセスポイントAP(例えば、第1アクセスポイントAP1等)について距離算出部7aにより算出された3つのAP距離d1〜d3を半径とし、地点C〜地点Eの位置を中心とする仮想的な第1〜第3球体B1〜B3を設定する。その後、移動位置補正部7bは、当該第1〜第3球体B1〜B3の交点を一致させるように予め設定済みの歩幅データを補正(例えば、1.0m等に補正)する。また、移動位置補正部7bは、他のアクセスポイントAP(例えば、第2、第3アクセスポイントAP2、AP3等)についても上記と同様の処理を行って、各アクセスポイントAP毎に対応する複数の球体B、…の交点を一致させるように補正した歩幅データを算出する。
そして、移動位置補正部7bは、所定数のアクセスポイントAPについて算出された歩幅データに基づいて所定の演算を行って、その代表値(例えば、平均値等)を最終的な歩幅データとして算出する。続けて、移動位置補正部7bは、補正後の歩幅データに基づいて、自律航法測位された移動経路の各地点の位置データを補正して、補正後の各地点(例えば、地点B1〜地点E1等)を含む移動経路を算出する。
そして、記憶部5は、補正後の各地点の位置データを移動履歴データ5bの対応する補正前の各地点の位置データに上書きして記憶する。
具体的には、基地局位置補正部9は、例えば、第1アクセスポイントAP1について移動位置補正部7bにより一致させた第1〜第3球体B1〜B3の交点の位置を第1アクセスポイントAP1の存する位置として特定し、補正後の第1アクセスポイントAP1の位置データとして取得する。また、基地局位置補正部9は、他のアクセスポイントAP(例えば、第2、第3アクセスポイントAP2、AP3等)についても上記と同様の処理を行って、各アクセスポイントAP毎に補正後の位置データを取得する。
そして、基地局位置補正部9は、補正後の各アクセスポイントAPの位置データを当該アクセスポイントAPの識別信号と関連付けて記憶部5に出力して、当該記憶部5に補正後の基地局データ5cとして上書きさせる。
また、自律測位された移動経路の各地点の位置データの補正を自動的に行うことができるので、装置本体を所持するユーザに対して如何なる操作も強いることなく当該移動経路の各地点の特定を簡便に行うことができる。
さらに、一のアクセスポイントAPの位置データが新たに特定された場合には、この一のアクセスポイントAPの識別信号と関連付けて記憶されている当該一のアクセスポイントAPの位置データを補正することができるので、一のアクセスポイントAPのより正確な位置を特定することができ、当該一のアクセスポイントAPの位置データを利用した装置本体の存する位置の測位をより適正に行うことができる。
以下に、測位装置100の変形例について説明する。
図6は、変形例1の測位装置200の概略構成を示すブロック図である。
図6に示すように、変形例1の測位装置200は、GPS処理部2を具備せずに、無線処理部(第2測位手段)6が、強度測定部6bにより測定された複数のアクセスポイントAP、…から送信された信号(例えば、ビーコンパケット等)の通信アンテナ6aによる受信の際の信号強度に基づいて、当該装置本体の位置(例えば、始点A等)を測位し、その位置データを取得する。
即ち、当該装置本体の存する位置を測位する方法として、上記実施形態の測位装置100では、GPS処理部2を用いた方法を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、変形例1の測位装置200のように、無線処理部6を用いて行っても良い。
また、第1〜第3アクセスポイントAP1〜AP3の位置データを特定するようにしたが、アクセスポイントAPの特定数は一例であってこれに限られるものではなく、少なくとも一のアクセスポイントAPの位置データを特定しさえすれば良い。
加えて、移動経路の各地点の位置データの補正に、複数のアクセスポイントAP、…からの信号を用いるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、少なくとも一のアクセスポイントAP(例えば、第1アクセスポイントAP1等)からの信号のみを用いることで当該各地点の位置データの補正を行うことができる。さらに、この場合には、必ずしもアクセスポイントAPを識別する識別信号を利用する必要もない。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、自律測位処理ルーチン、強度測定処理ルーチン、距離算出処理ルーチン、第1補正処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、自律測位処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律測位手段として機能させるようにしても良い。また、強度測定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号の信号受信手段による受信の際の信号強度を測定する強度測定手段として機能させるようにしても良い。また、距離算出処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、強度測定手段により測定された信号強度を基準として一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する距離算出手段として機能させるようにしても良い。また、第1補正処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、移動経路の複数の地点にて距離算出手段によりそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、自律測位手段により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する第1補正手段として機能させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
測位装置であって、
当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律測位手段と、
一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号を受信する信号受信手段と、
この信号受信手段による信号の受信の際の信号強度を測定する強度測定手段と、
この強度測定手段により測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する距離算出手段と、
前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、前記自律測位手段により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する第1補正手段と、
を備えたことを特徴とする測位装置。
<請求項2>
歩幅を設定する歩幅設定手段と、
この歩幅設定手段により設定された歩幅を基準として前記移動量を算出する移動量算出手段とを更に備え、
前記第1補正手段は、前記距離算出手段により前記複数の距離が算出された前記移動経路の複数の地点の各々を中心とし、且つ、当該複数の距離の各々を半径とする複数の球体の交点を一致させるように前記歩幅設定手段により設定済みの歩幅を補正して、前記移動経路の各地点の位置データを補正することを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
<請求項3>
前記信号受信手段は、前記一の固定基地局から送信され、当該一の固定基地局を識別する識別信号を受信し、
前記距離算出手段により前記複数の距離が算出された前記移動経路の複数の地点の位置データ及び当該複数の距離に基づいて、前記一の固定基地局の位置データを特定する基地局特定手段と、
この基地局特定手段により特定された前記一の固定基地局の位置データと、当該一の固定基地局の識別信号とを関連付けて記憶する記憶手段とを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の測位装置。
<請求項4>
前記基地局特定手段は、前記距離算出手段により新たに前記複数の距離が算出された前記移動経路の複数の地点の位置データ及び当該複数の距離に基づいて、前記一の固定基地局の位置データを新たに特定し、
前記基地局特定手段により新たに特定された前記一の固定基地局の位置データに基づいて、前記記憶手段に前記一の固定基地局の識別信号と関連付けて記憶されている当該一の固定基地局の位置データを補正する第2補正手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の測位装置。
<請求項5>
前記信号受信手段は、複数の固定基地局から送信された識別信号をそれぞれ受信し、
前記距離算出手段は、前記強度測定手段により各固定基地局毎に測定された信号強度を基準として前記各固定基地局と当該装置本体との距離をそれぞれ算出し、
前記第1補正手段は、前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された前記各固定基地局と当該装置本体との距離に基づいて、当該移動経路の各地点の位置データを補正することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の測位装置。
<請求項6>
測位衛星から送信されたGPS信号を受信するGPS受信手段と、
このGPS受信手段により受信されたGPS信号に基づいて、当該装置本体の位置を測位し、その位置データを取得する第1測位手段と、を更に備え、
前記自律測位手段は、前記第1測位手段により取得された前記位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで前記移動経路の各地点の位置データを取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の測位装置。
<請求項7>
前記強度測定手段は、複数の固定基地局から送信された信号の前記信号受信手段による受信の際の信号強度をそれぞれ測定し、
前記強度測定手段により測定された複数の信号強度に基づいて、当該装置本体の位置を測位し、その位置データを取得する第2測位手段を更に備え、
前記自律測位手段は、前記第2測位手段により取得された前記位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで前記移動経路の各地点の位置データを取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の測位装置。
<請求項8>
測位装置を用いた測位方法であって、
当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する処理と、
一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号を受信する処理と、
一の固定基地局から送信された信号の受信の際の信号強度を測定する処理と、
測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する処理と、
前記移動経路の複数の地点にてそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する処理と、
を含むことを特徴とする測位方法。
<請求項9>
測位装置のコンピュータを、
当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律測位手段、
一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号の信号受信手段による受信の際の信号強度を測定する強度測定手段、
この強度測定手段により測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する距離算出手段、
前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、前記自律測位手段により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する第1補正手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 中央制御部
2 GPS処理部
2a GPSアンテナ
3 センサ部
4 自律航法制御処理部
4a 移動量算出部
5 記憶部
6 無線処理部
6a 通信アンテナ
6b 強度測定部
7 補正処理部
7a 距離算出部
7b 移動位置補正部
8 基地局特定部
9 基地局位置補正部
AP アクセスポイント
Claims (9)
- 測位装置であって、
当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律測位手段と、
一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号を受信する信号受信手段と、
この信号受信手段による信号の受信の際の信号強度を測定する強度測定手段と、
この強度測定手段により測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する距離算出手段と、
前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、前記自律測位手段により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する第1補正手段と、
を備えたことを特徴とする測位装置。 - 歩幅を設定する歩幅設定手段と、
この歩幅設定手段により設定された歩幅を基準として前記移動量を算出する移動量算出手段とを更に備え、
前記第1補正手段は、前記距離算出手段により前記複数の距離が算出された前記移動経路の複数の地点の各々を中心とし、且つ、当該複数の距離の各々を半径とする複数の球体の交点を一致させるように前記歩幅設定手段により設定済みの歩幅を補正して、前記移動経路の各地点の位置データを補正することを特徴とする請求項1に記載の測位装置。 - 前記信号受信手段は、前記一の固定基地局から送信され、当該一の固定基地局を識別する識別信号を受信し、
前記距離算出手段により前記複数の距離が算出された前記移動経路の複数の地点の位置データ及び当該複数の距離に基づいて、前記一の固定基地局の位置データを特定する基地局特定手段と、
この基地局特定手段により特定された前記一の固定基地局の位置データと、当該一の固定基地局の識別信号とを関連付けて記憶する記憶手段とを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の測位装置。 - 前記基地局特定手段は、前記距離算出手段により新たに前記複数の距離が算出された前記移動経路の複数の地点の位置データ及び当該複数の距離に基づいて、前記一の固定基地局の位置データを新たに特定し、
前記基地局特定手段により新たに特定された前記一の固定基地局の位置データに基づいて、前記記憶手段に前記一の固定基地局の識別信号と関連付けて記憶されている当該一の固定基地局の位置データを補正する第2補正手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の測位装置。 - 前記信号受信手段は、複数の固定基地局から送信された識別信号をそれぞれ受信し、
前記距離算出手段は、前記強度測定手段により各固定基地局毎に測定された信号強度を基準として前記各固定基地局と当該装置本体との距離をそれぞれ算出し、
前記第1補正手段は、前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された前記各固定基地局と当該装置本体との距離に基づいて、当該移動経路の各地点の位置データを補正することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の測位装置。 - 測位衛星から送信されたGPS信号を受信するGPS受信手段と、
このGPS受信手段により受信されたGPS信号に基づいて、当該装置本体の位置を測位し、その位置データを取得する第1測位手段と、を更に備え、
前記自律測位手段は、前記第1測位手段により取得された前記位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで前記移動経路の各地点の位置データを取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の測位装置。 - 前記強度測定手段は、複数の固定基地局から送信された信号の前記信号受信手段による受信の際の信号強度をそれぞれ測定し、
前記強度測定手段により測定された複数の信号強度に基づいて、当該装置本体の位置を測位し、その位置データを取得する第2測位手段を更に備え、
前記自律測位手段は、前記第2測位手段により取得された前記位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで前記移動経路の各地点の位置データを取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の測位装置。 - 測位装置を用いた測位方法であって、
当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する処理と、
一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号を受信する処理と、
一の固定基地局から送信された信号の受信の際の信号強度を測定する処理と、
測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する処理と、
前記移動経路の複数の地点にてそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する処理と、
を含むことを特徴とする測位方法。 - 測位装置のコンピュータを、
当該装置本体の移動方向及び移動量を連続的に検出し、所定地点の位置データに前記移動方向及び移動量を積算していくことで移動経路の各地点の位置データを取得する自律測位手段、
一の固定基地局から所定の無線通信回線を介して送信された信号の信号受信手段による受信の際の信号強度を測定する強度測定手段、
この強度測定手段により測定された信号強度を基準として前記一の固定基地局と当該装置本体との距離を算出する距離算出手段、
前記移動経路の複数の地点にて前記距離算出手段によりそれぞれ算出された複数の距離に基づいて、前記自律測位手段により取得された当該移動経路の各地点の位置データを補正する第1補正手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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