JP2013151255A - 車両の後部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の後突時において、バックドアの直ぐ前方に設けられたシートに着座した乗員の保護空間を確保することが可能な車両の後部構造を提供することを目的とする。
【解決手段】車両後端部に設けられたバックドア6と、該バックドア6の直ぐ前方に設けられた最後列シート7と、該最後列シート7の下方において車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム9、9とを備えた車両の後部構造であって、車両後方からリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時、最後列シート7に着座した乗員Xを車両前方かつ上方に移動させるための移動促進構造(板バネ部材15、エッジ部20c)を備えた。
【選択図】図6
【解決手段】車両後端部に設けられたバックドア6と、該バックドア6の直ぐ前方に設けられた最後列シート7と、該最後列シート7の下方において車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム9、9とを備えた車両の後部構造であって、車両後方からリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時、最後列シート7に着座した乗員Xを車両前方かつ上方に移動させるための移動促進構造(板バネ部材15、エッジ部20c)を備えた。
【選択図】図6
Description
この発明は、バックドアの直ぐ前方に設けられたシートの下方において車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームを備えた車両の後部構造に関する。
従来、車両衝突時に乗員を保護することを目的として、例えば、車両衝突の検出又は予知に基づいてエアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置や、車両衝突の検出又は予知に基づいてシートベルトの張力を付与するプリテンショナ装置、鞭打ち防止構造等を備えたものが提案されている。
また、その中でも、特に、車両後端部に設けられたバックドアの直ぐ前方に位置するシートに着座した乗員を保護することを目的としたものが複数提案されている。例えば、下記特許文献1では、両端が最後端の柱状フレームに固定された袋帯状のエアバッグを備えたものが開示されている。
下記特許文献1では、車両後突時に上記エアバッグを膨張展開させることで、バックドアの直ぐ前方に位置する最後列シートに着座した乗員の頭部を拘束することを可能にしており、これにより、乗員の後方移動に伴う車両後端部への二次衝突を防止している。
また、下記特許文献2では、車両後突時に最後列シートを車両前方にスライド移動させるように構成したものが開示されている。
下記特許文献2では、車両後突時に最後列シートを車両前方にスライド移動させることで、車体後部の変形の影響が上記最後列シートの乗員に及ぶことを防止している。
しかしながら、上記特許文献1では、車両の後突によってその後部が変形した場合、最後列シートに着座した乗員の保護空間を充分に確保できないという問題があった。
また、上記特許文献2では、最後列シートを車両前方にスライド移動させた時、最後列シートと直ぐ前方のシートとの間隔が極端に狭くなり、その結果、上記最後列シートに着座した乗員の保護空間を充分に確保できなくなるという問題があった。
この発明は、車両の後突時において、バックドアの直ぐ前方に設けられたシートに着座した乗員の保護空間を確保することが可能な車両の後部構造を提供することを目的とする。
この発明の車両の後部構造は、車両後端部に設けられたバックドアと、該バックドアの直ぐ前方に設けられたシートと、該シートの下方において車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームとを備えた車両の後部構造であって、車両後方から上記リヤサイドフレームに衝突荷重が入力された時、上記シートに着座した乗員を車両前方かつ上方に移動させるための移動促進構造を備えたものである。
この構成によれば、車両の後突によってリヤサイドフレームに衝突荷重が入力された時、乗員を車両前方かつ上方に移動させることで、車体後部が変形したとしても、乗員の保護空間を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記移動促進構造が、上記衝突荷重の入力時に、上記シートのシートクッションの前端部が後端部よりも下方に移動するように構成されているものである。
この構成によれば、乗員をより確実に車両前方かつ上方に移動させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記移動促進構造が、上記衝突荷重の入力時に、車両前方へ圧縮変形するリヤサイドフレームが、上記シートよりも車両前方において下方へ折曲することを防止するための折曲形態制御構造を有するものである。
この構成によれば、乗員が車両後方に移動することを確実に防止でき、車体後部の変形の影響が乗員に及ぶことを確実に防止できる。
この発明の一実施態様においては、上記移動促進構造が、上記衝突荷重の入力時に、車両前方へ圧縮変形するリヤサイドフレームが、上記シートよりも車両前方において上方へ折曲することを促進するものである。
この構成によれば、乗員をより確実に車両前方かつ上方に移動させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤサイドフレームが、その後端部下面において、側面視で車両後方かつ上方に傾斜する傾斜部を有するものである。
この構成によれば、リヤサイドフレームに衝突荷重が入力された時、後端部上面を後端部下面より大きく圧縮変形させることによって、リヤサイドフレームをより確実に上方に折曲させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記衝突荷重の入力時に、上記シートを車体に固着するシートブラケットを押圧することにより、該シートブラケットと車体との連結を解除し、上記シートの車両前方かつ上方への移動を許容する連結解除手段を備えたものである。
この構成によれば、乗員をより確実に車両前方かつ上方に移動させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記衝突荷重の入力に伴って、上記シートに着座する乗員が上記シートのシートバックを車両後方に押圧した時、該シートバックを車両前方かつ上方に押圧する反力を発生させる反力発生手段を備えたものである。
この構成によれば、反力発生手段の反力を利用してシートバックを車両前方かつ上方に回転させることにより、乗員の車両前方かつ上方への移動を補助することができる。
この発明によれば、車両の後突によってリヤサイドフレームに衝突荷重が入力された時、乗員を車両前方かつ上方に移動させることで、車体後部が変形したとしても、乗員の保護空間を確保することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る後部構造を備えた車両を示す側面図であり、図2は、同平面図である。本実施形態に係る車両Vは、図1、図2に示すように、車室1の床面(下面)を形成するフロアパネル2を設けており、このフロアパネル2の後部に、後方かつ上方に立上るキックアップ部3を形成している。そして、このキックアップ部3には後方に向けて略水平に延びるリヤフロア4を連設しており、このリヤフロア4によって後部荷室5の底面を形成している。なお、図中、矢印Fは車両の前方、矢印Rは車両の後方を示す。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る後部構造を備えた車両を示す側面図であり、図2は、同平面図である。本実施形態に係る車両Vは、図1、図2に示すように、車室1の床面(下面)を形成するフロアパネル2を設けており、このフロアパネル2の後部に、後方かつ上方に立上るキックアップ部3を形成している。そして、このキックアップ部3には後方に向けて略水平に延びるリヤフロア4を連設しており、このリヤフロア4によって後部荷室5の底面を形成している。なお、図中、矢印Fは車両の前方、矢印Rは車両の後方を示す。
また、フロアパネル2の上部には、車両後端部に配設されたバックドア6の直ぐ前方に配設された最後列シート7と、該最後列シート7より前方に位置する前列シート8とが配設されている。
最後列シート7は、シートクッション7aと、シートバック7bと、ヘッドレスト7cとを備えており、キックアップ部3の直ぐ後方に配設されている。
前列シート8は、最後列シート7と同様、シートクッション8aと、シートバック8bと、ヘッドレスト8cとを備えており、車室1内にシートを2列配置したものであれば、ドライバーズシートやパッセンジャーズシートを構成し、車室1内にシートを3列配置したものであれば、2列目シートを構成する。
また、車両Vには、シート7、8の下方において、リヤフロア4の左右両側部下面からキックアップ部3の左右両側部下面まで車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム9が設けられている。そして、上述のリヤフロア4とこのリヤサイドフレーム9との間には、車両前後方向に延びる閉断面10が形成されている。
さらに、左右一対のリヤサイドフレーム9の後端には、図1に示すように、リヤエンドパネル11が接続されており、車幅方向および上下方向に延びるリヤエンドパネル11を挟んで一対のリヤサイドフレーム9、9のそれぞれの後端部には、衝撃吸収用のクラッシュカン12、12がそれぞれ接続されている。そして、このクラッシュカン12、12の各後端部には、車幅方向に延びるリヤバンパビーム13が接続され、これらクラッシュカン12やリヤバンパビーム13が、リヤバンパ14によって後方から覆われている。
図3は、図2のA−A線矢視断面図である。本実施形態では、図1〜図3に示すように、リヤフロア4とリヤサイドフレーム9とにより形成された閉断面10内に、後述する移動促進構造の一部を構成する折曲形態制御構造としての板バネ部材15が配設されている。
この板バネ部材15は、車両前後方向において、フロアパネル2のキックアップ部3と車両前後方向において略対応する位置に配設されており、前列シート8のシートバック8bの下端部と、最後列シート7のシートクッション7aの前端部との間に位置している。
また、板バネ部材15は、その前後両端部15a、15aで固定部材16を介して車体(リヤサイドフレーム9)に固定されている。
固定部材16は、図3に示すように、リヤサイドフレーム9の両側壁を貫通するボルト16aと、該ボルト16aに螺合するナット16bと、ボルト16aの外周に固定された円筒状のラバーブッシュ16cとにより構成されている。このうち、ラバーブッシュ16cは、ボルト16a、ナット16bの螺合により、閉断面10内で車体(リヤサイドフレーム9)に連結されている。
一方、板バネ部材15では、その前後両端部15a、15aが、図1に示すように略円形に巻き込まれた形状をなしており、略円形をなす前後両端部15a、15aには、図3に示すようにラバーブッシュ16cが嵌め込まれている。このように、ボルト16a、ナット16bで車体に連結されたラバーブッシュ16cが、前後両端部15a、15aに嵌め込まれることにより、板バネ部材15は、ラバーブッシュ16cによって弾性支持された状態で車体に固定されている。
図4は、前列シートのブラケット及びその周辺を示す斜視図であり、図5は、図4のB−B線矢視断面図である。車両Vでは、最後列シート7、前列シート8が、図1、図2、図4、図5に示すようなブラケット17〜20を介してフロアパネル2に支持されている。
最後列シート7では、これに対応してフロアパネル2上に車体側ブラケット17が取付けられており、シート側ブラケット18を、ボルト、ナットからなる連結部材21で車体側ブラケット17に連結することにより、最後列シート7がフロアパネル2に支持されている。
また、前列シート8では、これに対応してフロアパネル2上に前側、後側ブラケット19、20が取付けられており、車両前後方向に延びるように配設されたロアレール22が、両ブラケット19、20を介してフロアパネル2に取付けられる一方、前列シート8のシートクッション8aの下部には、ロアレール22に沿って摺動可能なアッパレール(図示略)が設けられている。これにより、前列シート8は、車両前後方向にスライド可能に支持されている。
ここで、前側ブラケット19は、図1、図2、図4に示すように、側面視で略断面ハット状をなしており、その前後の脚部19a、19aがフロアパネル2に固定される一方、前後の脚部19a、19aの間で上方に突出する中間部19bにてロアレール22の前端部を固定している。
一方、後側ブラケット20は、図1、図2、図4、図5に示すように、フロアパネル2の上面に沿って形成された平面状の連結凹部20aと、該連結凹部20aより後方で上方に突出する凸部20bと、凸部20bの後端部でフロアパネル2に向かって略真っ直ぐ下方に延びるエッジ部20cとを有している。そして、後側ブラケット20は、その車幅方向内側の連結凹部20aがボルト、ナットからなる連結部材23によってフロアパネル2に連結される一方、車幅方向外側にてロアレール22の後端部を固定している。
本実施形態では、上述した構成のうち、板バネ部材15と後側ブラケット20のエッジ部20cとにより、後述する移動促進構造30を構成しており、さらには、板バネ部材15が、後述する折曲形態制御構造を構成している。
次に、図6を参照しながら、障害物Yの後突によって車両後方からリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された場合について説明する。この場合、車両Vでは、先ず、図6に示すように、クラッシュカン12が圧縮変形することで、上記衝突荷重の一部が吸収される。そして、クラッシュカン12の圧縮変形によって吸収しきれなかった上記衝突荷重により、今度はリヤサイドフレーム9の後端部が圧縮変形する。
ここで、車両Vのように、フロアパネル2の一部にキックアップ部3を形成した車種では、一般的に、リヤサイドフレーム9の後端部が圧縮変形した後、さらに衝突荷重が入力されると、図6中二点鎖線で示すように、キックアップ部3が上方に山折れすることにより、リヤサイドフレーム9が、最後列シート7よりも前方において下方に折曲する傾向にあり、その結果、最後列シート7に着座した乗員X(図1、図6参照)を車両後方に移動させる懸念があった。
そこで、本実施形態では、上述したように、キックアップ部3と同じ位置に板バネ部材15を配設しており、リヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時、板バネ部材15を弓状に撓ませて、そこに上記衝突荷重に対する反力を発生させることにより、キックアップ部3が上方に山折れすることを防止している。
このため、リヤサイドフレーム9では、これが下方に折曲することなく、図6中実線で示すように、キックアップ部3よりも前方において上方に折曲するようになっており、その結果、最後列シート7に着座した乗員Xを車両前方かつ上方に移動させることができるようになっている。
このように、本実施形態では、板バネ部材15が、乗員Xを車両前方かつ上方へ移動させるための移動促進構造30の一部として機能し、かつ、最後列シート7よりも車両前方においてリヤサイドフレーム9が下方へ折曲することを防止すべく、その折曲形態(折曲の形状、折曲する方向等)を制御する折曲形態制御構造として機能している。
また、後側ブラケット20のエッジ部20cがフロアパネル2に向かって真っ直ぐ下方に延びていることにより、リヤサイドフレーム9が上方に折曲する時には、エッジ部20cが、フロアパネル2(リヤサイドフレーム9)と干渉し、その結果、エッジ部20cの位置にリヤサイドフレーム9の折曲点を発生させるようになっている。そして、この折曲点の発生によって、リヤサイドフレーム9の上方への折曲がさらに促進され、最終的には、図6に示すように、最後列シート7のシートクッション7aの前端部が後端部よりも下方に移動する程度までリヤサイドフレーム9が折曲するようになっている。
このように、リヤサイドフレーム9が最後列シート7よりも車両前方において上方に折曲することを促進するエッジ部20cは、板バネ部材15と共に移動促進構造30の一部として機能している。
本実施形態では、上述したように、車両Vの後突によってリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時、最後列シート7に着座した乗員Xを車両前方かつ上方に移動させることで、車体後部が変形したとしても、乗員Xの保護空間を確保することができる。
また、シートクッション7aの前端部が後端部よりも下方に移動する程度まで最後列シート7を傾斜させることにより、乗員Xをより確実に車両前方かつ上方に移動させることができる。
また、リヤサイドフレーム9が最後列シート7よりも前方において下方に折曲することを防止するための板バネ部材15(折曲形態制御構造)を備えることにより、乗員Xが車両後方に移動することを確実に防止でき、車体後部の変形の影響が乗員Xに及ぶことを確実に防止できる。
また、リヤサイドフレーム9がキックアップ部3よりも前方において上方に折曲することを、移動促進構造の一部を構成するエッジ部20cにより促進するようにしたことで、乗員Xをより確実に車両前方かつ上方に移動させることができる。
なお、本実施形態では、板バネ部材15とエッジ部20cとによって移動促進構造30を構成することとしたが、折曲形態制御構造としての板バネ部材15のみによって移動促進構造30を構成してもよい。
(第2実施形態)
次に、図7〜図11に示す第2実施形態について説明する。なお、図7〜図11において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
次に、図7〜図11に示す第2実施形態について説明する。なお、図7〜図11において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図7に示すように、リヤサイドフレーム9が、その後端部下面に、側面視で車両後方かつ上方に傾斜する傾斜部9aを有している。そして、図示を省略するが、最後列シート7の下方の位置には、ビードや脆弱部等で構成した折曲予定部を有している。
また、フロアパネル2上には、複数のブラケット41〜44を介して最後列シート7及び前列シート8に共通のロアレール40が取付けらており、前列シート8と共に、最後列シート7においても、そのシートクッション7aの下部には、ロアレール40に沿って摺動可能なアッパレール(図示略)が設けられている。これにより、最後列シート7及び前列シート8が、車両前後方向にスライド可能に支持されている。
また、ロアレール40は、その後端部下面に、リヤサイドフレーム9と同様、側面視で車両後方かつ上方に傾斜する傾斜部40aを有しており、さらには、上記折曲予定部と車両前後方向において略対応する位置には、ビードや脆弱部等で構成した折曲予定部を有している。
本実施形態では、車両Vの後突によって車両後方からリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力されると、後端部下面の傾斜部9aにより、後端部上面が、図8に示すように後端部下面に対して大きく圧縮変形し、これによって、リヤサイドフレーム9の後端部では、これを車両前方かつ上方に向かって押圧する押圧力が発生するようになっている。
この時、板バネ部材15の反力によって、第1実施形態と同様、リヤサイドフレーム9が上方に折曲し始めることになるが、リヤサイドフレーム9の後端部が、車両前方かつ上方に押圧されることで、先ずは、リヤサイドフレーム9の後部が、図9に示すように、車両前方かつ上方に折曲する。そして、上述した折曲予定部が折曲点となることにより、図10に示すように、リヤサイドフレーム9の車両前方かつ上方への折曲がより促進されることになる。
ここで、リヤサイドフレーム9の折曲が進行すると、図10に示すように、その後端部がロアレール40の後端部に当接してこれを車両後方から押圧することになる。この時、ロアレール40は、その後端部下面の傾斜部40aにより、リヤサイドフレーム9の後端部と同様、後端部上面が後端部下面に対して大きく圧縮変形し、その結果、上記折曲予定部を折曲点として、リヤサイドフレーム9と共に車両前方かつ上方に折曲するようになっている。
このように、リヤサイドフレーム9、ロアレール40の後端部下面に傾斜部9a、40aを有する構成であっても、リヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時には、後端部上面を後端部下面より大きく圧縮変形させることによって、リヤサイドフレーム9をより確実に上方に折曲させることができる。そして、第1実施形態と同様、最後列シート7に着座した乗員Xを、図11に示すように車両前方かつ上方に移動させることができる。
なお、本実施形態では、リヤサイドフレーム9及びロアレール40の後端部下面に傾斜部9b、40aを有する構成となっているが、リヤサイドフレーム9のみ傾斜部9aを有する構成であってもよい。また、必ずしも最後列シート7、前列シート8に共通するロアレール40でなくてもよい。
(第3実施形態)
次に、図12〜図15に示す第3実施形態について説明する。なお、図12〜図15において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
次に、図12〜図15に示す第3実施形態について説明する。なお、図12〜図15において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、最後列シート7のシートバック7bが、図12に示す枢支軸50によって回転自在に軸支されることにより、シートクッション7aに対し前方に折り畳み可能に構成されている。
具体的には、シートクッション7a、シートバック7bは、図12に示すように、それぞれ金属製のパイプ材からなるシートクッションフレーム71、シートバックフレーム72により構成されている。そして、このうち、シートバックフレーム72の左右両端には、左右一対の回転支持ブラケット73が設けられ、この回転支持ブラケット73の下端部が、枢支軸50によって回転自在に軸支されることにより、シートバックフレーム72、つまりはシートバック7bが回転可能に軸支されている。
枢支軸50は、後述する反力発生手段を構成すべく、左右一対の回転支持ブラケット73、73間を車幅方向に延びるトーションバースプリングで構成されており、その端部がシート側ブラケット18を介して車体に支持されている。
また、枢支軸50には、アーム51が取付けられており、シートバック7bの起立状態において、その先端部が、シートバックフレーム72の下部に当接している。
このように、本実施形態では、シートバックフレーム72が、枢支軸50によって回転自在に軸支されることにより、起立状態のシートバック7bを車両前方に向かって回転操作した時には、これをシートクッション7aに対して前方に折り畳むことができるようになっている。
また、車両Vの後突によってリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時には、最後列シート7に着座した乗員Xが、慣性の影響でシートバック7bを車両後方に押圧することによって、これが図13に示すように、車両後方かつ下方に回転するようになっている。
この時、最後列シート7では、シートバック7bの上記回転に伴って、シートバックフレーム72に当接するアーム51が押圧され、これが車両後方かつ下方に回転する。そして、このアーム51の回転により、枢支軸50には、図13の時計方向に向かって捩れが発生し、この捩れの発生に起因して、反対方向(図13の反時計方向)の反力が発生するようになっている。
本実施形態では、枢支軸50にて上記反力を発生させることにより、この反力を利用して、図14に示すように、シートバック7bを車両前方かつ上方に回転させることができ、このシートバック7bの回転によって、乗員Xの車両前方かつ上方への移動を補助することができる。
このように、本実施形態では、枢支軸50が、上記衝突荷重の入力に伴って、乗員Xがシートバック7bを車両後方に押圧した時、該シートバック7bを車両前方かつ上方に押圧する反力を発生させる反力発生手段として機能している。
ところで、最後列シート7では、アーム51とシートバックフレーム72(シートバック7b)とを連結することなく、両者を当接させるのみとしているが、これにより、シートバック7bを回転操作する際、アーム51が操作の妨げになることを防止できる。
なお、枢支軸50にアーム51を取付ける場合には、図15に示すように、アーム51の先端部の位置が、折り畳み状態のシートバック7bの背面(上面)のラインL(図15中一点鎖線で示す)よりも下方に位置するようにアーム51の長さを設定するのが好ましい。これにより、シートバック7bの背面を荷物W(図15参照)の載置面として利用する際、アーム51が邪魔になることを防止できる。
なお、その他の作用効果は、上述した先の実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図16〜図19に示す第4実施形態について説明する。なお、図16〜図19において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
次に、図16〜図19に示す第4実施形態について説明する。なお、図16〜図19において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、上述した第3実施形態と同様、反力発生手段としての枢支軸50、及びアーム51を備えると共に、シート側ブラケット18には、連結部材21に対応してボルト孔とシート側ブラケット18の外側とを連通させるスリット18a、18aが形成されている。
そして、シート側ブラケット18の直ぐ後方のフロアパネル2上には、連結解除手段としてのブラケット押圧部材60が配設されている。
また、リヤサイドフレーム9では、ブラケット押圧部材60の前方において、複数枚のパネルを接合するか、又は他よりも厚肉に形成することで高い剛性を有する高剛性部9bが設定されると共に、最後列シート7のシートクッション7aでは、そのシートクッションフレーム71の一部において、高剛性部9bと同様の構成をなす高剛性部71aが設定されている。
本実施形態では、車両Vの後突によってリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時、先ず、高剛性部9bとの間の剛性差により、図17に示すように、その後方部位が圧縮変形し、リヤサイドフレーム9上のブラケット押圧部材60が、車両前方に移動する。そして、ブラケット押圧部材60の移動により、シート側ブラケット18が車両前方に押圧される。
この時、シート側ブラケット18は、スリット18a、18aにより、連結部材21に対して相対移動することが可能であり、この相対移動により、連結部材21を、図17に示すように、シート側ブラケット18の外側に向かって相対移動させることができるようになっている。
そして、シート側ブラケット18、連結部材21が相対移動すると、今度は、シートクッションフレーム71において、高剛性部71aとの間の剛性差により、その後方部位が圧縮変形する。これにより、シート側ブラケット18の移動がさらに促進され、その結果、連結部材21は、シート側ブラケット18の外側により近づくようになっている。
このように、連結部材21をシート側ブラケット18の外側に向かって相対移動させることにより、枢支軸50で発生した反力によってシートバック7bが車両前方かつ上方に回転した時には、この回転力の作用によって、図18、図19に示すように、連結部材21による車体側ブラケット17(車体)とシート側ブラケット18との連結状態が解除され、その結果、最後列シート7が車体から外れるようになっている。
本実施形態では、上述したように、車体側ブラケット17(車体)とシート側ブラケット18との連結状態を解除して、最後列シート7を車体から外すことにより、該最後列シート7の車両前方かつ上方への移動を許容することができ、その結果、最後列シート7に着座する乗員Xをより確実に車両前方かつ上方へ移動させることができる。
なお、その他の作用効果は、上述した先の実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、図20〜図22に示す第5実施形態について説明する。なお、図20〜図22において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
次に、図20〜図22に示す第5実施形態について説明する。なお、図20〜図22において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、上述した第4実施形態と同様、反力発生手段としての枢支軸50、アーム51、高剛性部9b、71a、及びブラケット押圧部材60を備えると共に、最後列シート7が、連結部材81によってフロアパネル2に直接連結されるシートブラケット80を介してフロアパネル2に支持されている。
シートブラケット80は、座部80aと直立部80bとにより、車両前方又は後方から見て略L字状をなしており、その座部80aには、連結部材81に対応して長孔形状のボルト孔80cが穿設される一方、座部80aから直立する直立部80bには、枢支軸50の端部を支持するための支持部が形成されている。
このうち、ボルト孔80cには、その車両後端部において、図20(b)、図21(b)に示すように、連結部材81のボルトが挿通された車両前端部の孔幅よりも大きく設定された拡幅部80dが形成されており、この拡幅部80dの孔幅は、少なくとも上記ボルトの頭部の幅よりも大きく設定されている。
本実施形態では、車両Vの後突によって車両後方からリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時、先ず、高剛性部9bとの間の剛性差により、図21(a)に示すように、その後方部位が圧縮変形し、リヤサイドフレーム9上のブラケット押圧部材60が、車両前方に移動する。そして、ブラケット押圧部材60の移動により、シートブラケット80が車両前方に押圧される。
この時、シートブラケット80は、長孔形状のボルト孔80cにより、連結部材81に対して相対移動することが可能であり、この相対移動により、連結部材81を、図21に示すように、拡幅部80dに向かって相対移動させることができるようになっている。
そして、シートブラケット80、連結部材81が相対移動すると、今度は、シートクッションフレーム71において、高剛性部71aとの間の剛性差により、その後方部位が圧縮変形する。これにより、シートブラケット80の移動がされに促進され、連結部材81は、ボルト孔80cの拡幅部80dまで到達するようになっている。
このように、連結部材81を拡幅部80dまで到達させることにより、枢支軸50で発生した反力によってシートバック7bが車両前方かつ上方に回転した時には、この回転力の作用によって、図22に示すように、連結部材81によるフロアパネル2(車体)とシートブラケット80との連結状態が解除され、その結果、最後列シート7が車体から外れるようになっている。
本実施形態では、上述したように、フロアパネル2(車体)とシートブラケット80との連結状態を解除して、最後列シート7を車体から外すことにより、第4実施形態と同様、最後列シート7の車両前方かつ上方への移動を許容することができ、その結果、最後列シート7に着座する乗員Xをより確実に車両前方かつ上方へ移動させることができる。
なお、その他の作用効果は、上述した先の実施形態と同様である。
(第6実施形態)
次に、図23、図24に示す第6実施形態について説明する。なお、図23、図24において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
次に、図23、図24に示す第6実施形態について説明する。なお、図23、図24において、上述した実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、上述した第4、第5実施形態と同様、反力発生手段としての枢支軸50、アーム51、及び高剛性部9bを備えると共に、最後列シート7が連結部材81によってフロアパネル2に直接連結されるシートブラケット90を介してフロアパネル2に支持されている。
そして、シートブラケット90の直ぐ後方のフロアパネル2上には、連結解除手段としてのブラケット押上部材91が配設されている。このブラケット押上部材91は、図23、図24に示すように、前端部が車両前方に向かって先細りとなる楔形状をなしており、シートブラケット90の後端部に配置されている。
シートブラケット90は、座部90aと直立部90bとにより、車両前方又は後方から見て略L字状をなしており、その座部90aには、連結部材81に対応してボルト孔(図示略)が穿設される一方、座部90aから直立する直立部90bには、枢支軸50の端部を支持するための支持部が形成されている。
このうち、座部90aには、その後端部において、車両後方かつ上方に屈曲した屈曲部90cが形成されており、屈曲部90とフロアパネル2との間の隙間には、上述したブラケット押上部材91の前端部が挿入されている。
本実施形態では、車両Vの後突によって車両後方からリヤサイドフレーム9に衝突荷重が入力された時、先ず、高剛性部9bとの間の剛性差により、図21(a)に示すように、その後方部位が圧縮変形し、リヤサイドフレーム9上のブラケット押上部材91が、車両前方に移動する。
そして、ブラケット押上部材91の移動により、ブラケット押上部材91は、屈曲部90cとフロアパネル2との間の隙間から、フロアパネル2とシートブラケット90との間に入り込み、シートブラケット90を車両上方に押上げる。この時、楔形状の前端部によって、連結部材81のボルトの頭部が、図24に示すように切断され、フロアパネル2(車体)とシートブラケット90との連結状態が解除されるようになっている。
このように、フロアパネル2(車体)とシートブラケット90との連結状態を解除することにより、枢支軸50で発生した反力によってシートバック7bが車両前方かつ上方に回転した時には、この回転力の作用によって、最後列シート7が車体から外れるようになっている。
本実施形態では、上述したように、フロアパネル2(車体)とシートブラケット90との連結状態を解除して、最後列シート7を車体から外すことにより、第4、第5実施形態と同様、最後列シート7の車両前方かつ上方への移動を許容することができ、その結果、最後列シート7に着座する乗員Xをより確実に車両前方かつ上方へ移動させることができる。
なお、その他の作用効果は、上述した先の実施形態と同様である。
(その他の実施形態)
ところで、上述した実施形態では、バックドア6の直ぐ前方に配設されたシートを最後列シート7として、その前方に前列シート8を設けているが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、バックドアの前方にシートを1列のみ配設したものに本発明を適用してもよい。この場合、車両の後突に伴う車体後部の変形により、インストルメントパネルやダッシュパネル等からなる車室の前壁部と上記シートとの間隔が狭くなった時、乗員を車両前方かつ上方に移動させることで、上述した各実施形態と同様、乗員の保護空間を確保することができるという効果が得られる。
ところで、上述した実施形態では、バックドア6の直ぐ前方に配設されたシートを最後列シート7として、その前方に前列シート8を設けているが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、バックドアの前方にシートを1列のみ配設したものに本発明を適用してもよい。この場合、車両の後突に伴う車体後部の変形により、インストルメントパネルやダッシュパネル等からなる車室の前壁部と上記シートとの間隔が狭くなった時、乗員を車両前方かつ上方に移動させることで、上述した各実施形態と同様、乗員の保護空間を確保することができるという効果が得られる。
また、折曲形態制御構造(移動促進構造)を板バネ部材15で構成することに必ずしも限定されず、例えば、これを弾性の無い棒状、板状の部材で構成してもよい。また、キックアップ部3と対応する位置にあるリヤサイドフレーム9の部位を他よりも高剛性に設定することで折曲形態制御構造を構成してもよい。この場合、例えば、上記部位を他よりも厚肉にしたり、複数枚のパネルを重ねたりする等することによって折曲形態制御構造を形成することができる。但し、上述した各実施形態のように、弾性を有する部材(板バネ部材15)によって折曲形態制御構造を構成するほうが、該構造の塑性変形を抑制できるという点で好ましく、これにより、リヤサイドフレーム9が上記塑性変形の影響で予期しない方向に折曲することを防止できるという利点がある。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、移動促進構造は、板バネ部材15、エッジ部20cに対応し、
以下同様に、
折曲形態制御構造は、板バネ部材15に対応し、
連結解除手段は、ブラケット押圧部材60、ブラケット押上手段91に対応し、
反力発生手段は、枢支軸50に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の、移動促進構造は、板バネ部材15、エッジ部20cに対応し、
以下同様に、
折曲形態制御構造は、板バネ部材15に対応し、
連結解除手段は、ブラケット押圧部材60、ブラケット押上手段91に対応し、
反力発生手段は、枢支軸50に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
6…バックドア
7…最後列シート
9…リヤサイドフレーム
9a、40a…傾斜部
15…板バネ部材
20c…エッジ部
30…移動促進構造
50…枢支軸
60…ブラケット押圧部材
91…ブラケット押上部材
7…最後列シート
9…リヤサイドフレーム
9a、40a…傾斜部
15…板バネ部材
20c…エッジ部
30…移動促進構造
50…枢支軸
60…ブラケット押圧部材
91…ブラケット押上部材
Claims (7)
- 車両後端部に設けられたバックドアと、
該バックドアの直ぐ前方に設けられたシートと、
該シートの下方において車両前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレームとを備えた車両の後部構造であって、
車両後方から上記リヤサイドフレームに衝突荷重が入力された時、上記シートに着座した乗員を車両前方かつ上方に移動させるための移動促進構造を備えた
車両の後部構造。 - 上記移動促進構造は、上記衝突荷重の入力時に、上記シートのシートクッションの前端部が後端部よりも下方に移動するように構成されている
請求項1記載の車両の後部構造。 - 上記移動促進構造は、上記衝突荷重の入力時に、車両前方へ圧縮変形するリヤサイドフレームが、上記シートよりも車両前方において下方へ折曲することを防止するための折曲形態制御構造を有する
請求項1または2記載の車両の後部構造。 - 上記移動促進構造は、上記衝突荷重の入力時に、車両前方へ圧縮変形するリヤサイドフレームが、上記シートよりも車両前方において上方へ折曲することを促進するものである
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の後部構造。 - 上記リヤサイドフレームは、その後端部下面において、側面視で車両後方かつ上方に傾斜する傾斜部を有する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両の後部構造。 - 上記衝突荷重の入力時に、上記シートを車体に固着するシートブラケットを押圧することにより、該シートブラケットと車体との連結を解除し、上記シートの車両前方かつ上方への移動を許容する連結解除手段を備えた
請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両の後部構造。 - 上記衝突荷重の入力に伴って、上記シートに着座する乗員が上記シートのシートバックを車両後方に押圧した時、該シートバックを車両前方かつ上方に押圧する反力を発生させる反力発生手段を備えた
請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両の後部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012013979A JP2013151255A (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | 車両の後部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012013979A JP2013151255A (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | 車両の後部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013151255A true JP2013151255A (ja) | 2013-08-08 |
Family
ID=49048019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012013979A Pending JP2013151255A (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | 車両の後部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013151255A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017171000A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 株式会社Subaru | 車両の衝撃緩和機構 |
JP2020121600A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 本田技研工業株式会社 | エアバッグシステム |
-
2012
- 2012-01-26 JP JP2012013979A patent/JP2013151255A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017171000A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 株式会社Subaru | 車両の衝撃緩和機構 |
JP2020121600A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 本田技研工業株式会社 | エアバッグシステム |
CN111645626A (zh) * | 2019-01-29 | 2020-09-11 | 本田技研工业株式会社 | 气囊系统 |
JP7098547B2 (ja) | 2019-01-29 | 2022-07-11 | 本田技研工業株式会社 | エアバッグシステム |
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