JP6172111B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6172111B2
JP6172111B2 JP2014212340A JP2014212340A JP6172111B2 JP 6172111 B2 JP6172111 B2 JP 6172111B2 JP 2014212340 A JP2014212340 A JP 2014212340A JP 2014212340 A JP2014212340 A JP 2014212340A JP 6172111 B2 JP6172111 B2 JP 6172111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross member
pair
floor panel
spare tire
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014212340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016078658A (ja
Inventor
英行 塚本
英行 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014212340A priority Critical patent/JP6172111B2/ja
Publication of JP2016078658A publication Critical patent/JP2016078658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6172111B2 publication Critical patent/JP6172111B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両の下部車体構造に関し、特に後側クロスメンバよりも後方のフロアパネルに下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパンを備えた車両の下部車体構造に関する。
従来より、フロアパネルにスペアタイヤの幅相当の深さを有するスペアタイヤパンを凹設して、このスペアタイヤパンにスペアタイヤを略水平状に収納するスペアタイヤ収納構造は知られている。
底床フロアとされたスポーツ用多目的乗用車、所謂SUV(Sport Utility Vehicle)では、乗員が着座するシートが前後に2列以上(例えば3列)並設されるため、複数のシートを支持するためのクロスメンバが前後に亙って複数設けられ、最後列のシートの一部をスペアタイヤパンの上方に配設する構造も公知である。
特許文献1の車両の下部車体構造は、前後方向に延びる左右1対のサイドシルと、この1対のサイドシルに架設されたフロアパネルと、1対のサイドシルの内側且つフロアパネルの下面側において前後方向に延びる左右1対のフロントサイドフレーム及び左右1対のリヤサイドフレームとを備え、リヤサイドフレームの前端部にサイドシル側に屈曲する屈曲部材を設け、この屈曲部材の前端部にフロントサイドフレームの後端部を接合している。
この特許文献1の車両の下部車体構造には、1対のフロントサイドフレームに架設された第1〜第3クロスメンバと、1対のリヤサイドフレームに架設された第4〜第6クロスメンバと、第4クロスメンバとキックアップ部の頂部近傍に設けられた第5クロスメンバとを前後方向に連結する左右1対の縦メンバとが形成されている。
これにより、下部車体の剛性を確保している。
特開2005−67288号公報
ところで、スペアタイヤパンとその前方のクロスメンバとの離隔距離が長い車体の場合、後突時、スペアタイヤの前端部により前記クロスメンバが前方移動し、スペアタイヤが前側上方へ移動する虞がある。
本発明の目的は、後突時の衝突エネルギ吸収性能を確保しつつスペアタイヤの前側上方への移動を抑制できる車両の下部車体構造等を提供することである。
請求項1の車両の下部車体構造は、前後方向に延びる左右1対のサイドシルと、この1対のサイドシルに架設されたフロアパネルと、前記1対のサイドシルの内側且つ前記フロアパネルの下面側において前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側において前記1対のリヤサイドフレームに架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバと、前記後側クロスメンバよりも後方のフロアパネルに下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパンとを備えた車両の下部車体構造において、前記前側クロスメンバと後側クロスメンバとを前後方向に連結する縦メンバであって、前記スペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置された縦メンバを設け 前記縦メンバが、前記フロアパネルと協働して前後方向に延びる閉断面を構成したことを特徴としている。
この車両の下部車体構造では、スペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置され且つ前側クロスメンバと後側クロスメンバとを前後方向に連結する縦メンバを設けているため、スペアタイヤの前端部による後側クロスメンバの前方移動を阻止し、スペアタイヤの前側上方への移動を抑制することができる。
請求項2の車両の下部車体構造は、前後方向に延びる左右1対のサイドシルと、この1対のサイドシルに架設されたフロアパネルと、前記1対のサイドシルの内側且つ前記フロアパネルの下面側において前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側において前記1対のリヤサイドフレームに架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバと、前記後側クロスメンバよりも後方のフロアパネルに下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパンとを備えた車両の下部車体構造において、前記前側クロスメンバと後側クロスメンバとを前後方向に連結する縦メンバであって、前記スペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置された縦メンバを設け、前記縦メンバの下方に後部が配設された燃料タンクを備え、前記縦メンバの下端壁部が前側程上方に移行する湾曲状に形成されたことを特徴としている。
この車両の下部車体構造では、スペアタイヤの前端部による後側クロスメンバの前方移動を阻止し、スペアタイヤの前側上方への移動を抑制することができる。
また、燃料タンクの配置スペースを確保しつつ、縦メンバ内の応力集中を抑制して縦メンバの座屈タイミングを遅らせることができる。
請求項3の車両の下部車体構造は、前後方向に延びる左右1対のサイドシルと、この1対のサイドシルに架設されたフロアパネルと、前記1対のサイドシルの内側且つ前記フロアパネルの下面側において前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側において前記1対のリヤサイドフレームに架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバと、前記後側クロスメンバよりも後方のフロアパネルに下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパンとを備えた車両の下部車体構造において、前記前側クロスメンバと後側クロスメンバとを前後方向に連結する縦メンバであって、前記スペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置された縦メンバを設け、前記縦メンバと前記スペアタイヤパンの中心部が、車幅方向中心を通って前後方向に延びる延長線上に配置されたことを特徴としている。
この車両の下部車体構造では、スペアタイヤの前端部による後側クロスメンバの前方移動を一層阻止し、スペアタイヤの前側上方への移動を抑制することができる。
請求項の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記前側クロスメンバの下端壁部が前記後側クロスメンバの下端壁部よりも上側に配設され、前記縦メンバの下端壁部が前側程上方に移行するように形成されたことを特徴としている。
これにより、縦メンバによる後側クロスメンバの支持剛性を向上でき、スペアタイヤの前側上方への移動を一層抑制することができる。
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1項の発明において、前記縦メンバは、後突時、前記後側クロスメンバの上昇移動を抑制するように前記前側クロスメンバに連結されていることを特徴としている。
これにより、後側クロスメンバの上昇移動を抑制してスペアタイヤの前側上方への移動を抑制することができる。
本発明の車両の下部車体構造によれば、後突時の衝突エネルギ吸収性能を確保しつつスペアタイヤの前側上方への移動を抑制することにより、乗員の安全性を確保することができる。
実施例1に係る車両を左側後方から視た図である。 シートとトランクボードを省略した荷室を左側上方から視た図である。 平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 底面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 縦メンバを示す図であって、(a)は底面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 後突時のスペアタイヤパン周りの変形挙動を示す図であって、(a)は衝突中期状態、(b)は衝突後期状態を示す図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を車両に適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。また、図中、矢印F方向を、前方とし、矢印L方向を、左方として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図8に基づいて説明する。
図1〜図5に示すように、車両Vは、左右1対のサイドシル1と、フロアパネル2と、左右1対のリヤサイドフレーム3と、複数のクロスメンバ11〜16と、縦メンバ4等を備えたスポーツ用多目的乗用車(Sport Utility Vehicle)である。
この車両Vは、3列目シート8の後方に形成された荷室と、後部開口部5を開閉可能なリフトゲート(図示略)を備えている。
左右1対のサイドシル1は、閉断面部材によって夫々構成され、車幅方向両端部において前後方向に延びるように夫々形成されている。
フロアパネル2は、1対のサイドシル1に架設され、車室と荷室の各々の床面を構成している。このフロアパネル2には、左右1対のリヤホイールハウス6の前端側部分に対応する位置において後方上り傾斜状のキックアップ部Kが形成されている。
フロアパネル2上には、キックアップ部Kよりも前側に1列目シート(図示略)と2列目シート7が搭載され、キックアップ部Kよりも後側に3列目シート8が搭載されている。2列目シート7の下方には、フロアパネル2を間に介して燃料タンク9が装備されている。荷室床面のフロアパネル2には、中央部分に下方へ凹入したスペアタイヤパン2aが形成され、スペアタイヤTが収容されている。スペアタイヤパン2aの中心部は、車幅方向中心を通って前後方向に延びる延長線上に配置されている。通常、荷室床面は、トランクボード10によって上面が覆われている。
図5に示すように、左右1対のリヤサイドフレーム3は、1対のサイドシル1の内側且つフロアパネル2の下面側において前後方向に延びるように夫々形成されている。
リヤサイドフレーム3は、断面略ハット状に形成され、フロアパネル2と協働して前後方向に延びる閉断面を構成している。このリヤサイドフレーム3の途中部は、キックアップ部Kに対応してオーバーハングするように後方上り傾斜状に形成されている。
1対のリヤサイドフレーム3の後端部には、リヤエンドパネル21を介してバンパレイン23が装着された左右1対のクラッシュカン22が取り付けられている。
次に、複数のクロスメンバ11〜16について説明する。
No.3クロスメンバ11は、フロアパネル2の下面側において1対のサイドシル1の途中部に架設されている。このNo.3クロスメンバ11は、断面略クランク状に形成され、フロアパネル2と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
図4〜図6に示すように、中間クロスメンバ12(前側クロスメンバ)は、No.3クロスメンバ11の後方に配設され、フロアパネル2の下面側において1対のリヤサイドフレーム3の前端側部分に架設されている。この中間クロスメンバ12は、断面略ハット状に形成され、フロアパネル2と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
これらNo.3クロスメンバ11と中間クロスメンバ12が、2列目シート7のスライド機構の前端部及び後端部を夫々支持している。
No.4クロスメンバ13(後側クロスメンバ)は、中間クロスメンバ12の後方に配設され、フロアパネル2の下面側において1対のリヤサイドフレーム3のキックアップ部Kの頂部近傍位置に架設されている。このNo.4クロスメンバ13は、断面略ハット状に形成され、フロアパネル2と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
No.4クロスメンバ13の下端壁部13aは、No.3クロスメンバ11の下端壁部11aよりも高く、中間クロスメンバ12の下端壁部12aよりも低い高さ位置に配設されている。
図2〜図4,図6に示すように、No.4クロスメンバ13の上側には、フロアパネル2を介して上側クロスメンバ14が配設されている。この上側クロスメンバ14は、断面略ハット状に形成され、フロアパネル2と協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。No.4クロスメンバ13の前後両フランジ部と上側クロスメンバ14の前後両フランジ部とフロアパネル2とは、溶接にて三重接合されて車幅方向に延びる閉断面が上下に並設されている。これらの前側フランジ部は、後側フランジ部よりも低い高さ位置に配設されている。
No.5クロスメンバ15は、No.4クロスメンバ13の後方に配設され、フロアパネル2及びスペアタイヤパン2aの下面側において1対のリヤサイドフレーム3の途中部に架設されている。このNo.5クロスメンバ15は、断面略ハット状に形成され、フロアパネル2及びスペアタイヤパン2aと協働して車幅方向に延びる閉断面を構成している。
リヤクロスメンバ16は、リヤエンドメンバと、このリヤエンドメンバの後側に配設されたリヤエンドパネル21とが協働して車幅方向に延びる閉断面構造に形成されている。
このリヤクロスメンバ16は、後部開口部5の下縁部分を構成している。
図2〜図4,図6に示すように、スペアタイヤパン2aの前端側上方には、左右1対のリヤホイールハウス6の後端側部分に対応して1対のリヤサイドフレーム3の途中部に上側に突設された左右1対の取付部24を介して架設された横シートフレーム17が設けられている。この横シートフレーム17の車幅方向中央部は、上側クロスメンバ14の車幅方向中央部と前後方向に直線状に延びる縦シートフレーム18によって連結されている。これら横シートフレーム17及び縦シートフレーム18が、ベンチ型3列目シート8を支持している。尚、符号24は、図2において取付部を覆うカバーを指し、図3において板金部材で形成された取付部を指している。
次に、縦メンバ4について説明する。
縦メンバ4は、後突時、スペアタイヤTの前端部による押圧力に起因したNo.4クロスメンバ13の前方移動及び上方移動を抑制するように構成されている。
図4〜図6に示すように、縦メンバ4は、フロアパネル2と燃料タンク9との間で且つ車幅方向中心を通って前後方向に延びる延長線上に配置され、中間クロスメンバ12とNo.4クロスメンバ13とを前後方向に連結している。
図7(a)〜図7(c)に示すように、縦メンバ4は、鉛直断面略ハット状に形成され、下端壁部4aと、この下端壁部4aの左右両端部から鉛直上方へ立ち上がる左右1対の側壁部4b,4cと、これら1対の側壁部4b,4cの上端部から車幅方向外側に夫々張り出した左右1対のフランジ部4d,4eと、下端壁部4aの前端部から前方に張り出した前側フランジ部4fと、下端壁部4aの後端部から後方に張り出した後側フランジ部4gとを備えている。
下端壁部4aは、燃料タンク9の後部上面に沿って前側程上方に移行する湾曲状であって上方へ膨出するような湾曲状に形成されている。左右1対のフランジ部4d,4eは、前後方向に均等配列され且つ車幅方向に延びる複数(例えば3つ)のビードを夫々備え、フロアパネル2の下面側に接合されている。前側フランジ部4fが中間クロスメンバ12の下端壁部12aに接合され、後側フランジ部4gがNo.4クロスメンバ13の下端壁部13aに接合されている。これにより、縦メンバ4は、フロアパネル2と協働して前後方向に延びる断面略矩形状の閉断面を構成している。
次に、後突時におけるスペアタイヤT及び各部材の変形挙動について説明する。
図6に示すように、後突前の通常状態では、スペアタイヤTの上端側部分が上側に若干突出した状態でスペアタイヤパン2a内に収容され、スペアタイヤTの前端側部分上方に3列目シート8が配設されている。
衝突初期には、バンパレイン23を介して入力された衝突荷重は、クラッシュカン22が潰れ変形することにより、吸収される。
図8(a)に示すように、衝突中期には、クラッシュカン22の潰れ変形によって吸収されない衝突荷重がスペアタイヤTに作用し、スペアタイヤTを前方に押圧する。
No.4クロスメンバ13が縦メンバ4を介して中間クロスメンバ12に支持されているため、No.4クロスメンバ13(上側クロスメンバ14)とスペアタイヤパン2aの前端部との間のフロアパネル2の所定部分がスペアタイヤTの前端部からの押圧力によって圧縮されて変形を開始する。
図8(b)に示すように、衝突後期には、フロアパネル2の所定部分の圧縮変形が完了してスペアタイヤTの前端部からの押圧力がNo.4クロスメンバ13に直接的に作用する。閉断面状の縦メンバ4がNo.4クロスメンバ13を支持しているため、No.4クロスメンバ13の前方移動を抑制し、中間クロスメンバ12とNo.4クロスメンバ13との間のフロアパネル2の所定部分の圧縮変形を抑制している。
また、スペアタイヤTの前端部からの押圧力により、No.4クロスメンバ13には側面視にて前側フランジ部を中心に反時計回りに回転して上昇移動させる応力が作用するが、後側フランジ部4gがNo.4クロスメンバ13の下端壁部13aに接合されているため、No.4クロスメンバ13の上昇移動が抑制される。
次に、上記車両Vの下部車体構造の作用・効果について説明する。
車両Vの下部車体構造によれば、スペアタイヤパン2aの前端部に対応した車幅方向位置に配置され且つ中間クロスメンバ12とNo.4クロスメンバ13とを前後方向に連結する縦メンバ4を設けているため、スペアタイヤTの前端部によるNo.4クロスメンバ13の前方移動を阻止し、スペアタイヤTの前側上方への移動を抑制することができる。
また、No.4クロスメンバ13よりも後方のフロアパネル2に下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパン2aとを備えているため、スペアタイヤパン2aを積極的にクラッシュストロークとして機能させることなく、スペアタイヤパン2aとNo.4クロスメンバ13との離隔距離にてクラッシュストロークを確保することができる。
中間クロスメンバ12の下端壁部12aがNo.4クロスメンバ13の下端壁部13aよりも上側に配設され、縦メンバ4の下端壁部4aが前側程上方に移行するように形成されているため、縦メンバ4によるNo.4クロスメンバ13の支持剛性を向上でき、スペアタイヤTの前側上方への移動を一層抑制することができる。
縦メンバ4の下方に後部が配設された燃料タンク9を備え、縦メンバ4の下端壁部4aが前側程上方に移行する湾曲状に形成されたため、燃料タンク9の配置スペースを確保しつつ、縦メンバ4内の応力集中を抑制して縦メンバ4の座屈タイミングを遅らせることができる。
縦メンバ4は、後突時、No.4クロスメンバ13の上昇移動を抑制するように中間クロスメンバ12に連結されているため、No.4クロスメンバ13の上昇移動を抑制してスペアタイヤTの前側上方への移動を抑制することができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、車幅方向中心を通って前後方向に延びる延長線上に配置された単一の縦メンバの例を説明したが、少なくともスペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置された縦メンバが存在すれば良く、2以上の縦メンバを設置しても良い。
2〕前記実施形態においては、No.4クロスメンバとスペアタイヤパンの前端部との間のフロアパネルの所定部分を後突時のクラッシュストロークにした例を説明したが、最後列シートの乗員の着座状態に影響を与えない範囲でスペアタイヤを上方移動させてスペアタイヤパンの一部分をクラッシュストロークに利用しても良い。これにより、No.4クロスメンバとスペアタイヤパンの前端部との間を短くすることができる。
3〕前記実施形態においては、最後列のシートの一部をスペアタイヤパンの上方に配設した例を説明したが、最後列のシートをスペアタイヤパンの前端部よりも前側に搭載しても良い。また、横シートフレーム及び縦シートフレームを省略することも可能である。
4〕前記実施形態においては、スペアタイヤの上端側部分が若干突出した状態でスペアタイヤパン内に収容された例を説明したが、スペアタイヤの幅相当の深さを有するスペアタイヤパンを形成し、スペアタイヤ全体をスペアタイヤパン内に収容可能な車両にも適用可能である。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
V 車両
1 サイドシル
2 フロアパネル
2a スペアタイヤパン
3 リヤサイドフレーム
4 縦メンバ
4a 下端壁部
9 燃料タンク
12 中間クロスメンバ(前側クロスメンバ)
12a 下端壁部
13 No.4クロスメンバ(後側クロスメンバ)
13a 下端壁部
T スペアタイヤ

Claims (5)

  1. 前後方向に延びる左右1対のサイドシルと、この1対のサイドシルに架設されたフロアパネルと、前記1対のサイドシルの内側且つ前記フロアパネルの下面側において前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側において前記1対のリヤサイドフレームに架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバと、前記後側クロスメンバよりも後方のフロアパネルに下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパンとを備えた車両の下部車体構造において、
    前記前側クロスメンバと後側クロスメンバとを前後方向に連結する縦メンバであって、前記スペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置された縦メンバを設け
    前記縦メンバが、前記フロアパネルと協働して前後方向に延びる閉断面を構成したことを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 前後方向に延びる左右1対のサイドシルと、この1対のサイドシルに架設されたフロアパネルと、前記1対のサイドシルの内側且つ前記フロアパネルの下面側において前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側において前記1対のリヤサイドフレームに架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバと、前記後側クロスメンバよりも後方のフロアパネルに下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパンとを備えた車両の下部車体構造において、
    前記前側クロスメンバと後側クロスメンバとを前後方向に連結する縦メンバであって、前記スペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置された縦メンバを設け、
    前記縦メンバの下方に後部が配設された燃料タンクを備え、
    前記縦メンバの下端壁部が前側程上方に移行する湾曲状に形成されたことを特徴とする車両の下部車体構造。
  3. 前後方向に延びる左右1対のサイドシルと、この1対のサイドシルに架設されたフロアパネルと、前記1対のサイドシルの内側且つ前記フロアパネルの下面側において前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側において前記1対のリヤサイドフレームに架設された前側クロスメンバ及び後側クロスメンバと、前記後側クロスメンバよりも後方のフロアパネルに下方へ凹入するように形成されたスペアタイヤパンとを備えた車両の下部車体構造において、
    前記前側クロスメンバと後側クロスメンバとを前後方向に連結する縦メンバであって、前記スペアタイヤパンの前端部に対応した車幅方向位置に配置された縦メンバを設け、
    前記縦メンバと前記スペアタイヤパンの中心部が、車幅方向中心を通って前後方向に延びる延長線上に配置されたことを特徴とする車両の下部車体構造。
  4. 前記前側クロスメンバの下端壁部が前記後側クロスメンバの下端壁部よりも上側に配設され、
    前記縦メンバの下端壁部が前側程上方に移行するように形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両の下部車体構造。
  5. 前記縦メンバは、後突時、前記後側クロスメンバの上昇移動を抑制するように前記前側クロスメンバに連結されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両の下部車体構造。
JP2014212340A 2014-10-17 2014-10-17 車両の下部車体構造 Active JP6172111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014212340A JP6172111B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 車両の下部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014212340A JP6172111B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 車両の下部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016078658A JP2016078658A (ja) 2016-05-16
JP6172111B2 true JP6172111B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=55957414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014212340A Active JP6172111B2 (ja) 2014-10-17 2014-10-17 車両の下部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6172111B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7284931B2 (ja) 2019-01-21 2023-06-01 スズキ株式会社 車体後部構造
JP2023013132A (ja) * 2021-07-15 2023-01-26 本田技研工業株式会社 車体後部構造
WO2024014482A1 (ja) * 2022-07-14 2024-01-18 三菱自動車工業株式会社 車両の後部構造
JP7550821B2 (ja) 2022-08-05 2024-09-13 本田技研工業株式会社 車体後部構造

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0764281B2 (ja) * 1989-09-30 1995-07-12 マツダ株式会社 車両の後部車体構造
JPH0475782U (ja) * 1990-11-13 1992-07-02
JPH092336A (ja) * 1995-06-19 1997-01-07 Nissan Motor Co Ltd 自動車の車体構造
JPH10316050A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Nissan Motor Co Ltd 自動車のリヤフロア構造
JP2008087650A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車のフロア構造
JP4878646B2 (ja) * 2009-05-28 2012-02-15 本田技研工業株式会社 車体後部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016078658A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4276185B2 (ja) 車体前部構造
JP5205073B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP4286884B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5871983B2 (ja) 車体の後部に搭載されるバッテリモジュールの保護構造
JP4747812B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP4572241B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP6689911B2 (ja) 車体下部構造体
JP6204437B2 (ja) 自動車の車体構造
JP6787233B2 (ja) 車両下部構造
JP6156036B2 (ja) 自動車の車体構造
JP6172111B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP5657705B2 (ja) 自動車のフロントフード構造
JP5377043B2 (ja) 車体後部構造
JP5396945B2 (ja) 車両の車体下部構造
JP7264846B2 (ja) 自動車ボデー
JP2011031760A (ja) 車両用シートのシートバック構造
JP4300937B2 (ja) 自動車の側突対応構造
JP6303479B2 (ja) キャブオーバー型車両の構造
JP2013001235A (ja) 小型車両の衝突対応構造
JP5071163B2 (ja) 車両のサブフレーム
JP6252160B2 (ja) キャブオーバー型車両の構造
JP2021142763A (ja) 自動車の車体構造
JP2009012634A (ja) 車両の車体構造
JP7182081B2 (ja) 車両のキャブ構造
JP6160593B2 (ja) 車両の後部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6172111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150