JP2013151198A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ビードワイヤの締め付け力を維持しながら、嵌合圧を低減し、リム組み時の作業性及びビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ビード部4にビードコア5が配された空気入りタイヤ1である。前記ビードコア5は、第1のビードワイヤ9Aと、式(1)で示される伸びαが前記第1のビードワイヤ9Aよりも大きい第2のビードワイヤ9Bとを含む。第2のビードワイヤ9Bは、タイヤ半径方向の最も内側に少なくとも一本配される。
伸びα(%)=ΔL/L×100…(1)
L:無荷重でのビードワイヤ長さ
ΔL:単位荷重を作用させた時の伸び量
【選択図】図2

Description

本発明は、ビードコアの締め付け力を維持しながら、嵌合圧を低減し、リム組み時の作業性及びビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤに関する。
乗用車用の空気入りタイヤのビードコアは、1本又は複数本のビードワイヤをタイヤ周方向に連続的に巻回して構成される。また、タイヤの各種性能を向上させるため、様々な態様のビードコアが提案されている。例えば、タイヤの軽量化を目的として、ビードワイヤの一部に有機繊維が用いられたビードコア(特許文献1参照)や、ロードノイズの吸収を目的として、ビードコア内部に振動吸収用の空隙が設けられたビードコア(特許文献2参照)が提案されている。
特開平7−96720号公報 特開2005−335584号公報
他方、近年、乗用車用の空気入りタイヤは低偏平化が著しく、またパンク状態でも走行可能なランフラットタイヤが増加している。このため、ビードコアの締め付け力を向上してリムずれ及びリム外れを抑制することが特に要求されている。このような要求に対し、通常、ビードコアの幅を広げたり、ビードコアに配されたビードワイヤの本数を増加するという対応がとられている。これにより、ビードコアの締め付け力が向上し、リムずれ及びリム外れが抑制される。
しかしながら、ビードコアの締め付け力が大きくなると、リム組み時、ビード部がリムに設けられたハンプを乗り越え難くなり、ハンプを乗り越えさせる時にの充填される空気圧(以下、この空気圧を「嵌合圧」と呼ぶ。)が大きくなる。このような大きな嵌合圧では、タイヤのビード部がハンプを乗り越えてリムフランジ面に密着したときの衝撃が過大となって、ビード部に損傷が生じてビード部の耐久性を低下させるおそれがある。
本発明は、以上のような問題に鑑み案出されたもので、ビードコアに配されたビードワイヤを、第1のビードワイヤと、この第1のビードワイヤよりも伸びが大きい第2のビードワイヤとを用いて形成するとともに、伸びの大きい前記第2のビードワイヤをタイヤ半径方向の最も内側に配することを基本として、ビードコアの締め付け力を維持しながら、嵌合圧を低減し、リム組み時の作業性及びビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち、請求項1記載の発明は、ビード部にビードコアが配された空気入りタイヤであって、タイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記ビードコアは、複数本のビードワイヤからなり、前記ビードワイヤは、第1のビードワイヤと、式(1)で示される伸びαが前記第1のビードワイヤよりも大きい第2のビードワイヤとを含み、前記第2のビードワイヤは、前記ビードコアのタイヤ半径方向の最も内側に少なくとも一本配されたことを特徴としている。
伸びα(%)=ΔL/L×100…(1)
L:無荷重でのビードワイヤ長さ
ΔL:単位荷重を作用させた時の伸び量
また請求項2記載の発明は、前記ビードコアは、タイヤ軸方向に並んだ複数本のビードワイヤからなるビードワイヤ層が、タイヤ半径方向に複数重なって構成され、前記第2のビードワイヤは、タイヤ半径方向の最も内側のビードワイヤ層である最内側ビードワイヤ層に少なくとも1本配された請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記第2のビードワイヤは、前記最内側ビードワイヤ層のタイヤ軸方向の最も外側に配されている請求項2記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記最内側ビードワイヤ層の全てが、前記第2のビードワイヤである請求項2又は3記載の空気入りタイヤである。
また請求項5記載の発明は、前記第2のビードワイヤは、式(2)で示される伸びの差βが、20%以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
伸びの差β(%)=(α2−α1)/α2×100…(2)
α1:第1のビードワイヤの伸び
α2:第2のビードワイヤの伸び
また請求項6記載の発明は、前記第2のビードワイヤは、破断強度が前記第1のビードワイヤの破断強度の90%以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項7記載の発明は、前記第1のビードワイヤはスチールワイヤであり、前記第2のビードワイヤは有機繊維コードである請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項8記載の発明は、前記ビードコアは、前記ビードワイヤがタイヤ周方向に巻回されてなり、前記第2のビードワイヤは、前記第1のビードワイヤと一体に接続されてタイヤ周方向に連続する請求項1乃至7のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項9記載の発明は、前記第1及び第2のビードワイヤは、夫々複数本のフィラメントを撚り合わせたコードからなり、前記第2のビードワイヤの撚り構造が、前記第1のビードワイヤの撚り構造と異なる請求項1乃至8のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、ビードコアが、第1のビードワイヤと、この第1のビードワイヤよりも伸びが大きい第2のビードコアとを含み、この第2のビードワイヤは、タイヤ半径方向の最も内側に少なくとも一本配される。このような空気入りタイヤは、第1のビードワイヤがビードコアの締め付け力を維持する一方、ビード部がハンプを乗り越える際には、ビードコアの最もタイヤ半径方向内側に配される第2のビードワイヤが局部的に大きく伸びるため、嵌合圧を低減させることができ、リム組み時の作業性及びビード部の耐久性が向上する。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。 図1のビード部を拡大した部分断面図である。 ハンプを乗り越える際のビード部の部分断面図である。 本発明の一実施形態を示すビードコアの断面図である。 本発明の一実施形態を示すビードコアの断面図である。 本発明の一実施形態を示すビードコアの断面図である。 (a)は、撚り構造の一例を示したビードワイヤの拡大図、(b)は(a)のビードワイヤよりも撚り回数が少ないビードワイヤの拡大図、(c)は単線ワイヤに波くせ付けを施したビードワイヤの拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は本実施形態の空気入りタイヤ1の正規状態におけるタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面図である。ここで、正規状態とは、タイヤを正規リムにリム組みし、かつ、正規内圧を充填した無負荷の状態とする。以下、特に言及しない場合、タイヤの各部の寸法はこの正規状態で測定された値とする。
また前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。さらに「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7と、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外方に向かって先細状にのびるビードエーペックスゴム8とが設けられており、この例では乗用車用のラジアルタイヤが示される。
また、前記カーカス6は、1枚のカーカスプライ6Aからなり、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るトロイド状の本体部6aと、ビードコア5の周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを含む。また、前記カーカスプライ6Aは、カーカスコードをトッピングゴムで被覆したコードプライであって、本実施形態では前記カーカスコードがタイヤ赤道Cに対して例えば75〜90゜の角度で傾けて配されている。カーカスコードには、ポリエステルコード、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードが好適であり、必要によりスチールコードを採用することができる。
前記ベルト層7は、ベルトコードがタイヤ赤道Cに対して、例えば15〜35度の角度で傾斜して配列された2枚のベルトプライ7A、7Bを、ベルトコードが交差する向きにタイヤ半径方向で重ね合わされて構成される。このベルトコードには、例えば、スチールコード、アラミド又はレーヨン等が好適に採用される。
前記ビードエーペックスゴム8は、硬質のゴムからなり、前記本体部6aと折返し部6bとの間に配され、かつビードコア5からタイヤ半径方向外方に向かって先細状にのびる。これにより、ビード部4及びサイドウォール部3が補強される。
図2は、ビード部4を拡大した部分断面図であり、前記ビードコア5は、複数本のビードワイヤ9がタイヤ周方向に巻回されて構成される。本実施形態のビードコア5は、タイヤ軸方向に並んだ4本のビードワイヤ9からなるビードワイヤ層10が、タイヤ半径方向に4段重なることにより、断面略矩形状をなす。ビードワイヤ9の本数及びビードコア5の断面形状は、本実施形態のものに限定されるものではない。
前記ビードワイヤ9は、第1のビードワイヤ9Aと、下記の式(1)で示される伸びαが前記第1のビードワイヤ9Aよりも大きい第2のビードワイヤ9Bとを含む。なお、両ワイヤを識別し易くするため、図面において、第2のビードワイヤ9Bにのみハッチングが施されている。
伸びα(%)=ΔL/L×100…(1)
L:無荷重でのビードワイヤ長さ
ΔL:単位荷重を作用させた時の伸び量
前記伸びαは、ビードワイヤ9がスチールワイヤである場合は、JIS G3510の「スチールタイヤコード試験方法」における切断荷重及び切断時全伸び(6.4項)に準拠して測定され、ビードワイヤ長さ(つかみ間隔)250mm、引張速度125mm/minで、単位荷重を作用させたときの伸び量を測定して算出される。また、ビードワイヤ9が有機繊維コードである場合は、JIS L1017の「化学繊維タイヤコード試験方法」の項において「一定荷重伸び率(8.7項)」の「標準時試験」により測定した一定荷重時の伸び率として前記伸びαが測定される。
第1のビードワイヤ9Aは、ビードコア5の締め付け力を維持するためにビードコア5の主要部分を構成する一方、第2のビードワイヤ9Bは、嵌合圧を低減させるため、タイヤ半径方向の最も内側に少なくとも一本配される。これにより、第1のビードワイヤ9Aがビードコア5全体としての締め付け力を維持する一方、第2のビードワイヤ9Bが最もビードベース面12に近い箇所に配されるため、リム組み時には、第2のビードワイヤ9Bが局部的に伸び、ビードベース面12がハンプ11aを乗り越える際の移動が容易となる。このため、嵌合圧を効果的に低減させることができ、リム組み時の作業性及びビード部4の耐久性が向上する。なお、本明細書において、「締め付け力」とは、正規状態でのビードベース面12からリムベース面11bに作用する圧力を意味する。
本実施形態では、第2のビードワイヤ9Bは、タイヤ半径方向の最も内側のビードワイヤ層10である最内側ビードワイヤ層10Aに少なくとも1本配される。これにより、ビードベース面12がハンプ11aを乗り越える際、最内側ビードワイヤ層10Aに配された第2のビードワイヤ9Bが局部的に伸び、嵌合圧が低減する。
また、第2のビードワイヤ9Bは、最内側ビードワイヤ層10Aのタイヤ軸方向の最も外側に配されるのが好ましい。この場合、断面略矩形のビードコア5のヒール側の角部に、伸びの大きい第2のビードワイヤ9Bが配されるため、図3に示されるように、リム組み時、ビードヒール12aがハンプ11aに接触した状態で空気圧が充填された際、ハンプ11aに最初に押圧されるビードコア5の角部に配された第2のビードワイヤが局部的に大きく伸び、ビードヒール12a及びビードベース面12がハンプ11aを乗り越え易くなり、効果的に嵌合圧が低減する。
図4乃至図6には、ビードコア5の他の実施形態が示される。
嵌合圧が高い場合は、図4に示されるように、最内側ビードワイヤ層10Aのヒール側の複数本(この例では2本)のビードワイヤ9が第2のビードワイヤ9Bで構成されても良い。また、図5に示されるように、最内側ビードワイヤ層10Aの全てが、第2のビードワイヤ9Bで構成されても良い。必要に応じて第2のビードワイヤ9Bの本数が変更されることにより、ビードコア5の締め付け力を維持しながら、効果的に嵌合圧が低減する。
また、ビードコア5のヒール側の角部がハンプ11aを乗り越える際の抵抗が特に大きい場合は、図6に示されるように、最内側ビードワイヤ層10Aのヒール側の複数本のビードワイヤ9のみならず、そのタイヤ半径方向外側のビードワイヤ層10のタイヤ軸方向の最も外側のビードワイヤ9とが、第2のビードワイヤ9Bで構成されるのが好適である。これにより、ビードヒール12aがハンプ11aを乗り越える際、3本の第2のビードワイヤ9Bが伸びるため、より一層嵌合圧が低減しうる。
前記第2のビードワイヤ9Bの本数は、特に限定されるものではないが、少なすぎると、嵌合圧の低減効果が十分に発揮され難く、逆に、多くなると、ビードコア5の締め付け力が低下するおそれがある。このような観点から、第2のビードワイヤ9Bの本数は、全てのビードワイヤ9に対して好ましくは2%以上、より好ましくは4%以上、さらに好ましくは6%以上が望ましく、また好ましくは45%以下、より好ましくは35%以下、さらに好ましくは25%以下に設定されるのが望ましい。
前記第2のビードワイヤ9Bの伸びαは、第1のビードワイヤ9Aよりも大きく設定されるが、大き過ぎると、通常走行時、第2のビードワイヤ9Bの伸びが過度に大きくなり、他のビードワイヤ9の負担が大きくなるおそれがあり、逆に小さ過ぎると、嵌合圧の低減効果が十分に発揮され難くなる。このような観点から、第2のビードワイヤ9Bは、下記の式(2)で示される伸びの差βが、20%以下、より好ましくは10%以下が望ましく、また5%以上、より好ましくは8%以上が望ましい。
伸びの差β(%)=(α2−α1)/α2×100…(2)
α1:第1のビードワイヤの伸び
α2:第2のビードワイヤの伸び
ビードコア5を構成するビードワイヤ9は、通常走行時、1本でも破断すると、それがきっかけとなって連鎖的に他のビードワイヤ9に破断が生じるおそれがある。このため、第2のビードワイヤ9Bの破断強度は、第1のビードワイヤ9Aの破断強度の90%以上であることが望ましく、より好ましくは95%以上が望ましい。これにより、第1及び第2のビードワイヤ9A及び9B間での破断強度の差を減じ、ビードワイヤ9の連鎖的な破断が抑制される。また、第2のビードワイヤ9Bが、第1のビードワイヤ9Aより破断強度が大きい場合も望ましい。なお、前記破断強度は、前記伸びαの測定方法に準拠して測定され、試験片切断時の切断荷重を破断強度とする。
図7には、ビードワイヤ9のいくつかの実施形態が示される。
第1のビードワイヤ9Aは、例えばスチールワイヤが望ましく、本実施形態では、図7(a)に示されるように、伸びが小さいスチールの単線ワイヤで構成される。これにより、十分な締め付け力が発揮され、リムずれ及びリム外れが防止される。また、第1のビードワイヤ9Aは、第2のビードワイヤ9Bよりも伸びαが小であれば良く、図7(b)や(c)に示されるように、スチールフィラメント9aを撚り合わせたスチールコードも採用しうる。
第2のビードワイヤ9Bは、伸びαが第1のビードワイヤ9Aよりも大きいものが採用され、本実施形態では、図7(b)又は(c)に示されるように、複数のスチールのフィラメント9aを撚り合わせたコードからなるスチールワイヤが採用される。これにより、第2のビードワイヤ9Bには第1のビードワイヤ9Aよりも大きい伸びαが与えられる。
第2のビードワイヤは、スチールの単線ワイヤが採用されても良い。この場合、第2のビードワイヤ9Bの伸びαを、第1のビードワイヤ9Aよりも大にするべく、例えば図7(d)に示されるように、第2のビードワイヤ9Bの断面積が、第1のビードワイヤ9Aの断面積よりも小に設定される。なお、図7(d)に示されるように、第2のビードワイヤ9Bに、波くせ付けが施されても良い。
また、第2のビードワイヤ9Bは、第1のビードワイヤ9Aと一体に接続されてタイヤ周方向に連続することが望ましい。これにより、タイヤ生産時、例えば1本のビードワイヤ9を連続して巻回することができ、生産性が向上しうる。なお、第1及び第2のビードワイヤ9A及び9Bの接続は、例えばカシメ又は溶接により行われる。
さらに、第2のビードワイヤ9Bには、有機繊維コードも採用されうる。この場合、前記伸びの差βが大となり、効果的に嵌合圧が低減される他、ビードコア5の軽量化により、燃費性能が向上しうる。第2のビードワイヤ9Bの有機繊維コードとしては、例えばアラミド等の引張強度が高い有機繊維コードが好適である。
前記第1及び第2のビードワイヤ9A及び9Bの両方に、複数本のフィラメント9aを撚り合わせたコードを用いることもできる。この場合、第2のビードワイヤ9Bの撚り構造は、第1のビードワイヤ9Aの撚り構造と異なる態様が採用される。例えば、図7(a)及び(b)に示されるように、単位長さ当たりの撚り回数を相違させて、第1のビードワイヤよりも伸びαが大きい第2のビードワイヤ9Bが採用される。
本発明は、タイヤ軸方向両側のビードコア5に配されるが、必要に応じて、どちらか片側にのみ配されても良い。例えば、ハンプ11a及びリムベース面11bの形状が、タイヤ軸方向の一方側と他方側とで異なっており、一方側のハンプ11a及びリムベース面11bの形状が他方側よりも嵌合し難い形状の場合は、該一方側に、本発明のビードコア5が配されたビード部4を配する。これにより、両側に本発明のビードコア5を配するよりも、リムずれ性能が低下し難くなる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の基本構造をなすサイズが175/60R15の空気入りタイヤが表1の仕様に基づき試作されるとともに、各試供タイヤについて、リムずれ量及び嵌合圧がテストされた。また、前記第2のビードワイヤが設けられていない従来タイヤが、比較例として同様のテストがされた。テスト方法は以下の通りである。
<リムずれ量>
各テストタイヤを15×6JJの正規リムに装着し、内圧250kPa充填後、室内にて72時間自然放置後、車両に装着して、速度50km/hからの急停車を1度実施した後、タイヤとリムとのずれ量が測定された。結果は、比較例を100とした指数であり、数値が小さい程リムずれ量が小さいことを示す。
<嵌合圧>
各テストタイヤを前記正規リムに装着する際の嵌合圧が測定された。結果は、比較例を100とした指数であり、数値が小さい程嵌合圧が小さいことを示す。
テスト結果を表1に示す。
Figure 2013151198
テストの結果、実施例1乃至9は、比較例と比べてリムずれ量及び嵌合圧が低減しているのが確認できる。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエーペックスゴム
9 ビードワイヤ
10 ビードワイヤ層
11 リム
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。 図1のビード部を拡大した部分断面図である。 ハンプを乗り越える際のビード部の部分断面図である。 本発明の一実施形態を示すビードコアの断面図である。 本発明の一実施形態を示すビードコアの断面図である。 本発明の一実施形態を示すビードコアの断面図である。 (a)及び(b)は、撚り構造の一例を示したビードワイヤの拡大図、(c) は(b)のビードワイヤよりも撚り回数が少ないビードワイヤの拡大図、(d)は単線ワイヤに波くせ付けを施したビードワイヤの拡大図である。

Claims (9)

  1. ビード部にビードコアが配された空気入りタイヤであって、
    タイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記ビードコアは、複数本のビードワイヤからなり、
    前記ビードワイヤは、第1のビードワイヤと、式(1)で示される伸びαが前記第1のビードワイヤよりも大きい第2のビードワイヤとを含み、
    前記第2のビードワイヤは、前記ビードコアのタイヤ半径方向の最も内側に少なくとも一本配されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
    伸びα(%)=ΔL/L×100…(1)
    L:無荷重でのビードワイヤ長さ
    ΔL:単位荷重を作用させた時の伸び量
  2. 前記ビードコアは、タイヤ軸方向に並んだ複数本のビードワイヤからなるビードワイヤ層が、タイヤ半径方向に複数重なって構成され、
    前記第2のビードワイヤは、タイヤ半径方向の最も内側のビードワイヤ層である最内側ビードワイヤ層に少なくとも1本配された請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2のビードワイヤは、前記最内側ビードワイヤ層のタイヤ軸方向の最も外側に配されている請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記最内側ビードワイヤ層の全てが、前記第2のビードワイヤである請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第2のビードワイヤは、式(2)で示される伸びの差βが、20%以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
    伸びの差β(%)=(α2−α1)/α2×100…(2)
    α1:第1のビードワイヤの伸び
    α2:第2のビードワイヤの伸び
  6. 前記第2のビードワイヤは、破断強度が前記第1のビードワイヤの破断強度の90%以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第1のビードワイヤはスチールワイヤであり、前記第2のビードワイヤは有機繊維コードである請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ビードコアは、前記ビードワイヤがタイヤ周方向に巻回されてなり、
    前記第2のビードワイヤは、前記第1のビードワイヤと一体に接続されてタイヤ周方向に連続する請求項1乃至7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記第1及び第2のビードワイヤは、夫々複数本のフィラメントを撚り合わせたコードからなり、
    前記第2のビードワイヤの撚り構造が、前記第1のビードワイヤの撚り構造と異なる請求項1乃至8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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