JP6828390B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ビードコアを具えた空気入りタイヤに関する。
従来から、空気入りタイヤのビード部に埋設されたリング状のビードコアにおいて、例えば、ビードワイヤを渦巻状に巻き重ねたワイヤリングをタイヤ軸方向に複数並べた構造のものが知られている。
ビードワイヤは、例えば、複数本のフィラメントを撚り合わせた撚りコードからなるものが知られている。このようなビードワイヤは、ビード部の柔軟性を高めるので、このビードワイヤが設けられた空気入りタイヤは、優れた乗り心地性能を発揮する。しかしながら、この種のビードワイヤが設けられた空気入りタイヤは、空気入りタイヤが装着されるリムとビードコアとの拘束力が小さくなるので、操縦安定性能やユニフォミティが悪化しやすいという問題があった。
特許第4409947号公報
また、ビードワイヤは、例えば、単線コードからなるものが知られている。このようなビードワイヤは、大きな剛性を有するので、ビードコアとリムとの拘束力を高め得る。このため、このビードワイヤが設けられた空気入りタイヤは、優れた操縦安定性能やユニフォミティを発揮する。しかしながら、この種のビードワイヤが設けられた空気入りタイヤは、ビード部の柔軟性が低下するので、乗り心地性能が悪化しやすいという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ビードコアを改善することを基本として、乗り心地性能、操縦安定性能及びユニフォミティをバランス良く向上させ得る空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、ビード部にリング状のビードコアが埋設された空気入りタイヤであって、前記ビードコアは、ビードワイヤを渦巻状に巻き重ねたワイヤリングがタイヤ軸方向に複数並べられており、前記ワイヤリングは、前記ビードワイヤが複数本のフィラメントを撚り合わせた撚りコードからなる第1リングと、前記ビードワイヤが単線コードからなる第2リングとを含む。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記撚りコードの曲げ剛性が、前記単線コードの曲げ剛性よりも小さいのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記撚りコードの曲げ剛性が、前記単線コードの曲げ剛性の0.10〜0.29倍であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記撚りコードの曲げ剛性が、100N〜260Nであるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記撚りコードが、張力を2.5Nから49.0Nまで増加させたときの伸度が、0.03%以上であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ビードコアの最もタイヤ軸方向外側のワイヤリングが、前記第1リングであるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ビードコアに含まれる前記第1リングの数が、前記第2リングの数と同じかそれ以上であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ビードコアにおいて、前記ビードワイヤの最大の渦巻数が、タイヤ軸方向に並べられた前記ワイヤリングの総数の1.5倍以上であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤがフランジを有する正規リムにリム組みされ、かつ、正規内圧が充填された無負荷の正規状態において、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外端が、前記フランジのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記撚りコードが、コアフィラメントと、前記コアフィラメントの周囲に配されたシースフィラメントとを含む層撚り構造を有するのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記撚りコードが、前記フィラメントが束ねて撚り合わされた束撚り構造を有するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、ビード部にリング状のビードコアが埋設されている。ビードコアは、ビードワイヤを渦巻状に巻き重ねたワイヤリングがタイヤ軸方向に複数並べられている。
ワイヤリングは、ビードワイヤが複数本のフィラメントを撚り合わせた撚りコードからなる第1リングと、ビードワイヤが単線コードからなる第2リングとを含んでいる。撚りコードからなる第1リングは、空気入りタイヤのビード部の柔軟性を高め、優れた乗り心地性能を発揮する。また、単線コードからなる第2リングは、空気入りタイヤのビード部の剛性を高く維持して、ビードコアとリムとの拘束力の低下を抑制し、操縦安定性能やユニフォミティを高める。
従って、本発明の空気入りタイヤは、乗り心地性能、操縦安定性能及びユニフォミティがバランス良く向上する。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。 図1のビード部の拡大図である。 本実施形態のワイヤリングの平面図である。 本実施形態の撚りコードの断面図である。 他の実施形態のビード部の断面図である。 他の実施形態の撚りコードの断面図である。 ビードワイヤの曲げ剛性を測定する要領を示す側面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤ1(以下、単に「タイヤ」ということがある)の正規状態のタイヤ回転軸(図示省略)を含むタイヤ子午線断面図である。本発明は、自動二輪車用の他、乗用車用のタイヤ1として好適に用いられる。
「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムRM(以下、単に「リム」ということがある)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUSCOLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は、180kPaである。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からビード部4に至るカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されるベルト層7と、ビード部4に埋設されるビードコア5とを具える。
カーカス6は、少なくとも1枚、本実施形態では、1枚のカーカスプライ6Aからなる。カーカスプライ6Aは、一対のビードコア5(一方のビードコアは図示省略)間をトロイド状に跨る本体部6aと、この本体部6aの両側に連なりかつビードコア5の回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを含んでいる。カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して、例えば75〜90°の角度で傾けられたカーカスコードを含んでいる。カーカスコードには、例えば有機繊維コード又はスチールコードが採用される。
ベルト層7は、本実施形態では、タイヤ半径方向の内外に2枚のベルトプライ7A、7Bで構成されている。ベルトプライ7A、7Bは、タイヤ赤道Cに対して、例えば、15〜45゜の角度で傾斜して配列されたベルトコード(図示省略)を含んでいる。ベルトコードは、例えば、スチール、アラミド又はレーヨン等が好適に採用されている。
図2は、図1のビード部4の拡大図である。図2に示されるように、ビードコア5は、タイヤ軸方向に複数並べられたワイヤリング10で形成されている。本実施形態のビードコア5は、2つのワイヤリング10が並べられて形成されている。
図3は、ワイヤリング10の平面図である。図3に示されるように、ワイヤリング10は、本実施形態では、1本のビードワイヤ11が渦巻状に巻き重ねられたリング状に形成されている。ワイヤリング10は、ビードワイヤ11の巻き付け始端11aと、巻き付け終端11bとを具えている。特に限定されるものではないが、ユニフォミティを高める観点より、ビードワイヤ11の巻き付け始端11aと巻き付け終端11bとがタイヤ半径方向に揃えられているのが望ましい。
ワイヤリング10の構造は、本実施形態のように、1本のビードワイヤ11を巻き回して構成するいわゆるシングルワインド構造の他、いわゆるテープビード構造であってもよい。テープビード構造とは、複数本のビードワイヤ11が並べられてなるテープ状のストリップが、タイヤ周方向に巻き回して構成されたものである。
ワイヤリング10は、第1リング13と、第2リング14とを含んでいる。第1リング13は、ビードワイヤ11が複数本のフィラメント15を撚り合わせた撚りコード13a(図4に示す)から形成されている。第2リング14は、ビードワイヤ11が単線コード14aから形成されている。撚りコード13aからなる第1リング13は、タイヤ1のビード部4の柔軟性を高めるので、優れた乗り心地性能を発揮する。また、単線コード14aからなる第2リング14は、タイヤ1のビードワイヤ11の剛性を高く維持し、ビードコア5とリムRMとの拘束力の低下を抑制するので、操縦安定性能を高める。従って、本発明のタイヤ1は、乗り心地性能、優れた操縦安定性能及びユニフォミティがバランス良く向上する。
撚りコード13aの曲げ剛性は、単線コード14aの曲げ剛性よりも小さいのが望ましい。撚りコード13aの曲げ剛性が単線コード14aの曲げ剛性よりも大きい場合、撚りコード13aの直径d1(図4に示す)が過度に大きくなり、タイヤ質量が増加して乗り心地性能が悪化するおそれがある。なお、撚りコード13aの曲げ剛性が単線コード14aの曲げ剛性よりも過度に小さい場合、第1リング13の剛性が大きく低下するので、操縦安定性能が悪化するおそれがある。
上述の作用をより効果的に発揮させるため、撚りコード13aの曲げ剛性は、単線コード14aの曲げ剛性の0.10〜0.29倍であるのが望ましい。
本明細書では、「曲げ剛性」は、図7に模式的に示すように、ビードワイヤ11を、その撚りが解けないように150mmの長さで溶断して試験片100を得ると共に、例えば米国テーバ社製の剛性度試験器(Model 150-D)等を用いて測定される剛性として定義される。具体的には、試験片100の一端101を冶具201に固定すると共に、この固定端から130mmの長さでのびる試験片100の他端102に試験片100に対して垂直方向に力を負荷する。そして、該試験片100の他端102での開き角度が40゜になったときの抗力(曲げ硬さ)Nが測定される。
撚りコード13aの曲げ剛性は、100N〜260Nであることが望ましい。撚りコード13aの曲げ剛性が100N未満の場合、ビードコア5とリムRMとの拘束力が低下して、操縦安定性能に影響を及ぼすおそれがある。曲げ剛性が260Nを超える場合、ビード部4の柔軟性が小さくなり、乗り心地性能に影響を及ぼすおそれがある。また、曲げ剛性が260Nを超える場合、撚りコード13aが太くなり、タイヤ質量が増加して乗り心地性能が悪化するおそれがある。
撚りコード13aは、張力を2.5Nから49.0Nまで増加させたときの伸度が、0.03%〜0.75%であることが望ましい。撚りコード13aの伸度が0.03%未満の場合、ビードワイヤ11の柔軟性が不足して、乗り心地性能に影響を及ぼすおそれがある。伸度が0.75%を超える場合、ビードコア5とリムRMとの拘束力が低下して、操縦安定性能に影響を及ぼすおそれがある。
上述の作用を効果的に発揮させるために、単線コード14aは、前記伸度が、0.03%〜0.07%が望ましい。
図4は、本実施形態の撚りコード13aの断面図である。撚りコード13aは、複数本のコアフィラメント15a、シースフィラメント15bが撚り合わされた構造を有している。ビードワイヤ11は、コアフィラメント15aを含む芯部分18と、芯部分18の周囲に配されるシースフィラメント15bが撚り合わされた外層部分19とからなる層撚り構造を有している。このような層撚り構造を有するビードワイヤ11は、優れた柔軟性を発揮して、ビード部4の柔軟性を高める。
撚りコード13aのフィラメント15の直径d1は、0.15〜0.45mmが望ましい。直径d1が0.15mm未満の場合、ビードコア5の上記拘束力が低下して、操縦安定性能に影響を及ぼすおそれがある。直径d1が0.45mm以上の場合、ビード部4の柔軟性が不足して、乗り心地性能に影響を及ぼすおそれがある。
図2には、通常の走行状態のタイヤ1aの輪郭が二点鎖線で示されている。図2に示されるように、タイヤ1は、例えば、走行状態では、リムRMのフランジFに沿って、ビード部4がタイヤ軸方向の外側に屈曲変形する。このため、リムRMのリムベースBには、タイヤ軸方向内側よりもタイヤ軸方向外側の方に、大きな荷重が作用する。このような観点より、第1リング13は、ビードコア5の最もタイヤ軸方向外側に配されているのが望ましい。これにより、高い柔軟性を有する第1リング13が大きな荷重を吸収するので、リムベースBへの応力が、タイヤ軸方向の内外に亘って均等化される。従って、リムRMとタイヤ1との嵌合圧の変化が小さくなるので、操縦安定性能が向上する。本実施形態では、第1リング13がビードコア5の最もタイヤ軸方向外側に配され、第2リング14は、第1リング13よりもタイヤ軸方向内側に配されている。
ビードワイヤ11の最大の渦巻数は、ワイヤリング10の総数の1.5倍以上であるのが望ましい。ワイヤリング10の総数の1.0倍を超えてタイヤ半径方向外側に巻き重ねられたビードワイヤ11は、タイヤ1の内圧充填及び荷重の負荷時において大きな張力を発生するので、ビードコア5の上記拘束力を高め、操縦安定性能を向上する。本実施形態では、ワイヤリング10は、タイヤ軸方向に2列に並べられ、かつタイヤ半径方向に8段巻き重ねられている。このため、本実施形態のタイヤ1では、ワイヤリング10のタイヤ半径方向の最内のビードワイヤ11Aから3段目のビードワイヤ11Bと最外側の8段目のビードワイヤ11Cとの間で大きな張力が発生するので、ビードコア5の上記拘束力が大きく高められる。
ビードワイヤ11の最大の渦巻数が過度に大きくなる場合、タイヤ質量が増加して、乗り心地性能が悪化するおそれがある。このため、ビードコア5のタイヤ半径方向の外端5oは、フランジFのタイヤ半径方向の外端Foよりもタイヤ半径方向の内側に位置しているのが望ましい。すなわち、ビードコア5の外端5oの径R1は、フランジFの外端Foの径R2よりも小さいのが望ましい。このようなタイヤ1は、ビード部4が、フランジFに沿って屈曲変形しやすくなり、サイドウォール部3からビード部4にかけて適度な柔軟性が維持される。
図5は、他の実施形態のビード部4の断面図である。この実施形態のビード部4は、タイヤ軸方向に3列に並べられたワイヤリング10で形成されている。即ち、ワイヤリング10は、最もタイヤ軸方向外側に設けられた外側部10a、最もタイヤ軸方向内側に設けられた内側部10b、及び、外側部10aと内側部10bとの間に設けられた中間部10cを含んでいる。
この実施形態では、外側部10aは、第1リング13で形成されている。このように、第1リング13が、ビードコア5のタイヤ軸方向の最も外側に配されているので、上述の通り、タイヤ1の操縦安定性能が高く維持される。
内側部10bは、この実施形態では、第2リング14で形成されている。また、中間部10cは、第1リング13で形成されている。このように、リムベースBの内側部10bが配される領域よりも大きな荷重が作用する中間部10cが配される領域に第1リング13が形成されているので、中間部10cに作用する荷重も第1リング13によって吸収される。このため、リムベースBに対する応力の変化がより小さくなるので、リムRMとタイヤ1との嵌合圧が均等化されるので、操縦安定性能が向上する。
なお、内側部10bは、第1リング13で形成され、中間部10cは、第2リング14で形成されていても良い。このような態様のビードコア5は、第2リング14のタイヤ軸方向の内外で、ビードコア5の剛性バランスが高く確保されるので、図5に記載されたビードコア5に比して、とりわけ、直進走行時での乗り心地性能が高く維持される。
このように、ビードコア5が、3つ以上のワイヤリング10で形成される場合、第1リング13の数が、第2リング14の数と同じかそれ以上であるのが望ましい。これにより、ビードコア5の柔軟性やビード部4の剛性がバランス良く確保されるので、操縦安定性能と乗り心地性能やユニフォミティとが効果的に高められる。
この実施形態のワイヤリング10は、ビードワイヤ11がタイヤ半径方向に5段巻き重ねられている。このような実施形態においても、上述の作用を効果的に発揮させるため、ビードワイヤ11のタイヤ半径方向の渦巻数が、ワイヤリング10の総数の1.5倍以上であるのが望ましい。また、ビードコア5の外端5oは、フランジFの外端Foよりもタイヤ半径方向の内側に位置しているのが望ましい。
図6は、他の実施形態の撚りコード13aの断面図である。この実施形態の撚りコード13aは、複数のフィラメント15cが束ねて撚り合わされた束撚り構造を有している。このような束撚り構造を有する撚りコード13aは、図4に示される撚りコード13aと比較すると安価であり、ビードコア5のコストダウンに寄与する。
以上、本発明の空気入りタイヤ1が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1の基本構造をなすサイズ180/55ZR17の自動二輪車用空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、乗り心地性能、操縦安定性能及びユニフォミティがテストされた。各仕様の空気入りタイヤにおいて、ビードコアは、略U字状の溝を有する環状の冶具にゴムで被覆されたスチールのビードワイヤが巻き回されて形成された。また、カーカスには、2/1400dtexのナイロンコードが51本/50mmで打ち込まれて形成されたカーカスプライが用いられ、生タイヤが成形された。テスト方法は、以下の通りである。
単線コードの曲げ剛性:900N
単線コードの伸度:0.032%
<乗り心地性能>
各試供タイヤがサイズMT5.50×17のリムに装着され、内圧290kPa、荷重1.3kN、速度15km/hの条件下で、高さ5mm長さが5mmの突起を乗り越えた際に、発生する反力及び収束するまでの時間が測定された。結果は、実施例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど良好である。
<操縦安定性能>
各テストタイヤが、上記の条件で、排気量1300ccの自動二輪車の後輪に装着された。なお、前輪には、市販タイヤが装着されている。そして、テストライダーが、上記テスト車両をドライアスファルト路面の周回コースであるテストコースを走行させ、このときの応答性、剛性感、グリップ力、荒れた路面での安定性及び過渡特性に関する走行特性がテストライダーの官能により評価された。結果は、実施例1を100とする評点で表され、数値が大きいほど良好である。
<ユニフォミティ>
各テストタイヤについて、JASO C607:2000の「自動車用タイヤのユニフォミティ試験方法」の試験条件に準拠して、ラジアルランアウト(RRO)が測定された。結果は、測定値の逆数を用い、実施例1を100とする指数であり、数値が小さい程、タイヤのユニフォミティが優れていることを示す。
テスト結果が表1に示される。
Figure 0006828390
Figure 0006828390
表1から明らかなように、実施例の空気入りタイヤは、比較例に比べて乗り心地性能と、操縦安定性能やユニフォミティとが有意にバランス良く向上していることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
4 ビード部
5 ビードコア
10 ワイヤリング
11 ビードワイヤ
13 第1リング
13a 撚りコード
14 第2リング
14a 単線コード
15 フィラメント

Claims (10)

  1. ビード部にリング状のビードコアが埋設された空気入りタイヤであって、
    前記ビードコアは、ビードワイヤを渦巻状に巻き重ねたワイヤリングがタイヤ軸方向に複数並べられており、
    前記ワイヤリングは、
    前記ビードワイヤが複数本のフィラメントを撚り合わせた撚りコードからなる第1リングと、
    前記ビードワイヤが単線コードからなる第2リングとを含み、
    前記ワイヤリングは、最もタイヤ軸方向外側に設けられた外側部、最もタイヤ軸方向内側に設けられた内側部、及び、前記外側部と前記内側部との間に設けられた中間部を含み、
    前記外側部及び前記内側部は、前記第1リングで形成され、
    前記中間部は、前記第2リングで形成される空気入りタイヤ。
  2. 前記撚りコードの曲げ剛性は、前記単線コードの曲げ剛性よりも小さい請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記撚りコードの曲げ剛性は、前記単線コードの曲げ剛性の0.10〜0.29倍である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記撚りコードの曲げ剛性は、100N〜260Nである請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記撚りコードは、張力を2.5Nから49.0Nまで増加させたときの伸度が、0.03%以上である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ビードコアに含まれる前記第1リングの数が、前記第2リングの数と同じかそれ以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ビードコアにおいて、前記ビードワイヤの最大の渦巻数は、タイヤ軸方向に並べられた前記ワイヤリングの総数の1.5倍以上である請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記空気入りタイヤがフランジを有する正規リムにリム組みされ、かつ、正規内圧が充填された無負荷の正規状態において、
    前記ビードコアのタイヤ半径方向の外端は、前記フランジのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の内側に位置する請求項1乃至のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記撚りコードは、コアフィラメントと、前記コアフィラメントの周囲に配されたシースフィラメントとを含む層撚り構造を有する請求項1乃至8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記撚りコードは、前記フィラメントが束ねて撚り合わされた束撚り構造を有する請求項1乃至8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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