JP2013150559A - 果樹の栽培方法 - Google Patents

果樹の栽培方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013150559A
JP2013150559A JP2012012189A JP2012012189A JP2013150559A JP 2013150559 A JP2013150559 A JP 2013150559A JP 2012012189 A JP2012012189 A JP 2012012189A JP 2012012189 A JP2012012189 A JP 2012012189A JP 2013150559 A JP2013150559 A JP 2013150559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fruit tree
fruit
tree
root
cultivation method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012012189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013150559A5 (ja
Inventor
Naoki Negishi
直希 根岸
Yuji Fujii
裕二 藤井
Takeshi Mochizuki
勇志 望月
Akiyoshi Kawaoka
明義 河岡
Yoshio Otani
義夫 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tochigi Prefecture
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Tochigi Prefecture
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Prefecture, Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd filed Critical Tochigi Prefecture
Priority to JP2012012189A priority Critical patent/JP2013150559A/ja
Publication of JP2013150559A publication Critical patent/JP2013150559A/ja
Publication of JP2013150559A5 publication Critical patent/JP2013150559A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】本発明は、果実の生理障害の発生を軽減する技術を開発することを目的とする。
【解決手段】本発明は、果樹の自根苗を、根圏制御及びフルメット処理を行って栽培する、果樹の栽培方法を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、果樹の栽培方法に関する。
果樹においては、果実に様々な生理障害が発生することが知られている。ナシの果実生理障害としてはみつ症、コルク状果肉障害などがある。これらの生理障害は、果肉組織の褐変、組織の崩壊又は空洞化、食味の低下の原因となり、ナシの商品価値を著しく低下させる。このため、果実の生理障害の発生を軽減するための技術が様々提案されてきた。
果実の生理障害の発生を軽減するための技術としては、例えば、カルシウム剤散布やジベレリン生合成阻害剤などが知られている(非特許文献1及び2参照)。
猪俣雄司ら「二ホンナシ’豊水’のみつ症発生に及ぼす被袋、炭酸カルシウム剤処理及び果実−外気温の差の影響」1999,園学雑.68:336−342 田中敬一ら「二ホンナシ(Pyrus pyrifolia Nakai var.culta Nakai)みつ症の発生機構とCa−EDTAによる防止効果」1992.園学雑.61:183−190
しかしながら、従来の方法はいずれも、十分な効果を奏さず、実用性に欠けるものであった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、果実の生理障害の発生を軽減する技術を開発することにある。
本発明は、以下の発明を提供する。
〔1〕果樹の自根苗を、根圏制御及びフルメット処理を行って栽培する、果樹の栽培方法。
〔2〕根圏制御は、自根苗に対し100L〜150Lの量の培土を用いて行う、上記〔1〕に記載の果樹の栽培方法。
〔3〕根圏制御は、樹体の吸水量に応じた灌水条件にて行う、上記〔1〕又は〔2〕に記載の果樹の栽培方法。
〔4〕根圏制御は、樹体の吸肥量に応じた施肥条件にて行う、上記〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
〔5〕根圏制御は、地面と遮根シートで遮断した盛り土に苗木を移植し、樹体の吸水量に応じた灌水量、樹体の吸肥量に応じた施肥量を施用して行う、上記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
〔6〕フルメット処理は、満開期に果そうに2ppmのフルメット液剤を散布する処理である、上記〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
〔7〕果樹が、ナシ属植物である、上記〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
〔8〕自根苗は挿し木苗である、上記〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
〔9〕上記〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法により果樹を栽培することにより、果実の生理障害を軽減する方法。
〔10〕果実の生理障害が、コルク状果肉障害及び/又はみつ症である上記〔9〕に記載の方法。
本発明によれば、果実の生理障害を顕著に軽減することができる。
本発明の果樹の栽培方法においては、果樹の自根苗を栽培するに当たり、根圏制御及びフルメット処理を行う。
果樹は、果実が食用である植物であればいずれでもよい。果樹は草本植物でも木本植物でもよいが、木本植物が好ましい。木本植物としては例えば、マツ属(Pinus)植物、サクラ属(Prunus)植物(サクラ(Prunus spp.)、ウメ(Prunus mume)、ユスラウメ(Prunus tomentosa)、スモモ(Prunus salicina)など)、アボカド属(Avocado)植物、マンゴー属(Mangifera)植物(マンゴー(Mangifera indica)など)、ヤマモモ属(Myrica)植物、ブドウ(Vitis)属植物、リンゴ(Malus)属植物、バラ属(Rosa)植物、ワニナシ属(Persea)植物(アボカド(Persea americana)など)、ナシ属(Pyrus)植物(ニホンナシ(Pyrus serotina Rehder、Pyrus pyrifolia)、セイヨウナシ(P.communis)など)、モモ属(Amygdalus)植物(オウトウなど)、ビワ属(Eriobotrya)植物(ビワ(Eriobotrya japonica)など)、カキノキ属(Diospyros)植物(カキ(Diospyros kaki)など)クリ属(Castanea)植物(クリなど)、マタタビ属(Actinidia)植物(キウイフルーツ(Actinidia deliciosa)など)、アナナス属(Ananas)植物(パインアップル(Ananas comosus)など)、ミカン属(Citrus)植物(ウンシュウミカン(Citrus unshiu)、ナツミカン(Citrus natsudaidai)、ハッサク(Citrus hassaku)、イヨカン(Citrus iyo)、グレープフルーツ(Citrus X paradisi)など)、が挙げられ、これらに属する果樹であることが好ましい。果樹の例としては、マンゴー、アボカド、ヤマモモ、ブドウ、リンゴ、バラ、ウメ、ユスラウメ、ナシ(ニホンナシ、セイヨウナシ)、オウトウ、ビワ、カキ、クリ、キウイフルーツ、スモモ、パインアップル、かんきつ類(ウンシュウミカン、)が挙げられ、ナシ属植物が好ましく、ニホンナシがさらに好ましい。
本発明においては、果樹の自根苗として用いる。自根苗は、挿し木苗を意味する。
挿し木苗とは、挿し木により作出される苗、すなわち、シュートの切断部位を発根床に挿し付けて培養し、発根床内で発根させて作出される苗である。
シュートは、枝、茎、頂芽、腋芽、不定芽、葉、子葉、胚軸、不定胚、苗条原基等、発根能を有する組織である。シュートは、温室や屋外に生育している植物個体から得られたものでもよいし、組織培養法により得られた培養組織であってもよいし、天然の植物体の一部の組織であってもよい。
シュートは、母本植物から得た挿し穂(例えば切り取った枝(緑枝(当年枝)や熟枝(前年以前に伸びた枝)、芽、葉など))、又は、母本植物の一部を組織培養して得た多芽体若しくは茎葉であることが好ましい。
木本植物の場合を例にとって、組織培養により多芽体を誘導する方法を以下に説明する。まず、材料とする植物から頂芽、腋芽等の組織を採取し、採取した組織について、有効塩素量0.5〜4%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液又は有効塩素量5〜15%の過酸化水素水溶液に10〜20分間浸漬して表面殺菌を行う。次いで、これを滅菌水で洗浄し、固体培地に挿し付けて芽を開じょさせ、伸長してきたシュートを同じ組成の培地で継代培養することにより、多芽体を形成させる。ナシの場合には、固体培地は通常、ショ糖1〜5質量%、植物ホルモンとしてベンジルアデニン(以下、BAと略す。)0.02〜1mg/l、ゲランガム0.2〜0.3質量%もしくは寒天0.5〜1質量%を含有するムラシゲ・スクーグ(以下、MSと略す。)を用いる。こうして形成された多芽体からは活発に不定芽が分化し、伸長してくるので、本発明においてはこの伸長して来た不定芽を切取り、挿し穂として使用すればよい。多芽体自体は、適当に分割して多芽体形成に用いた培地と同一組成の培地で培養することにより維持し、増殖させることができる。
発根床は通常、植物のシュートを支持するための支持体(挿し床)を含む。支持体は、栽培の期間中シュートを挿しつけた状態で保持できるものであればよく、水および/または液体培地を保持できる(流出させない、蒸発させない、浸潤するなど)ことが好ましい。
支持体の素材としては例えば、砂(川砂、山砂)、赤玉土、鹿沼土等の自然土壌;籾殻燻炭、ココナッツ繊維、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、水ごけ、ガラスビーズ等の人工土壌、などが例示され、これらのうちの1種類を選択して使用できる。また2種類以上を選択し混合して調製することができる。中でも、バーミキュライト、パーライト、ピートモスが好ましい。
自然土壌や人工土壌は、これを構成する微粒子の粒径が、0.5〜7mm程度であることが好ましく、0.5〜5.5mm程度であることがより好ましい。バーミキュライト、パーライトの場合には、1〜5.5mm程度であることが好ましく、1.5〜5mmであることがより好ましい。
発根床の調製は、支持体(必要に応じてトレー(プラグトレー、セルトレー等)に充填してもよい)に、シュートを挿し付けてから、或いはシュートを挿し付ける前に、水および/または液体培地を保持(例えば膨潤、湿潤)させて行う。発根床は必要に応じて培養容器内に設置してもよい。支持体のpHは4〜8に調整することが好ましく、pH4程度(例えば、pH4〜6)の酸性に調整することがより好ましい。これにより、雑菌などの増殖を抑制することができる。培養容器は例えば、密閉型でもよいし開放型でもよいが、密閉型のものが好ましく、湿度を高く(例えば90%以上に)保つことができる密閉型の培養容器が好ましい。密閉型の培養容器を用いることにより、シュートを高湿度下に置くことが容易となるので枝についた葉の蒸散作用が抑制され、従来行われていた葉の一部切除処理を省略することができるほか、湿度維持が容易となる。
発根床へのシュートの挿し付けは、通常、シュートの基部(もとの個体又は組織からシュートを切り出した際の切断面)が発根床に接するようにして行う。植物は、本来的に頂部と基部とを認識し、不定根は、通常、その基部から形成される。そのためシュートの基部が発根床に接するように差し付けられると、シュートから形成された不定根が、必要な栄養素を含有する発根床中にそのまま伸長することができるからである。シュートに人為的に(例えばカッターなどで)切断又は切込みを入れて、切断面又は切り込み部分が発根床に接するようにして挿しつけてもよい。
挿し付け前のシュートに対し予めオーキシン処理を行っておくことで、シュートからの不定根形成を、促進することもできる。オーキシン処理としては、例えば、シュートを濃度5〜100ppmのオーキシン溶液に浸漬する処理、タルク1gあたり1〜20mgのオーキシンを混合した粉末をシュートの切断面に塗布する処理が挙げられる。
発根床の調製においては、水と液体培地の少なくともいずれかを支持体に保持させればよく、水と液体培地の両者を支持体に保持させてもよい。支持体に保持させる水および/または液体培地の量(すなわち、発根床に含まれる水および/または液体培地の量)は、支持体の飽和質量付近であることが好ましく、発根床の質量に対して200〜350%の量であることがより好ましい。
液体培地としては、ムラシゲ・スクーグ(MS)培地、リンスマイヤー・スクーグ培地、ガンボーグのB5培地、ホワイトの培地、ニッチ・ニッチの培地等、植物の組織培養用培地として一般的に良く知られた基本培地又はその希釈培地が例示され、B5培地又はこれを希釈したものが好ましく、B5培地を2〜6倍に希釈したものがより好ましく、B5培地を3〜5倍に希釈したものがさらに好ましい。基本培地には、必要に応じ、植物ホルモン、炭素源、抗酸化剤、無機成分、ビタミン類、アミノ酸類などの成分から選ばれる1種類又は2種類以上が添加されていてもよい。
植物ホルモンとしては、オーキシン類(例えば、ナフタレン酢酸(NAA)、インドール酢酸(IAA)、p−クロロフェノキシ酢酸、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4D)、インドール酪酸(IBA)及びこれらの誘導体等)が、サイトカイニン類(例えば、ベンジルアデニン(BA)、カイネチン、ゼアチン及びこれらの誘導体等)が例示される。このうちオーキシン類が好ましく、中でも、インドール酪酸(IBA)、ナフタレン酢酸(NAA)等が入手も容易であり使いやすいのでより好ましく、IBAがさらにより好ましい。植物ホルモンの基本培地に対する添加割合は、好ましくは1〜50mg/l、より好ましくは2〜10mg/lである。
炭素源としては、ショ糖が例示される。ショ糖の基本培地に対する添加割合は特に限定されないが、通常は5〜30g/lである。なお、炭素源を添加した液体培地を使用する場合には、挿し穂の培養を無菌環境下で行うことが好ましい。これにより微生物の繁殖を抑制することができる。また、炭素源を用いる代わりに、炭酸ガスを培養環境中に付与することもできる。炭酸ガスの培養環境における好ましい濃度は、300ppm〜2000ppm、好ましくは300〜1500ppm、より好ましくは800ppm〜1500ppm程度である。これにより、挿し穂を無菌環境下で培養する必要がないので好ましい。
抗酸化剤としては、アスコルビン酸や亜硫酸塩等が例示される。また、無機物質としては、窒素、リン、カリウム、硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素、モリブデン、塩素、ヨウ素、コバルト等の元素、これらを含む無機塩が例示される。1ビタミン類としては、ビオチン、チアミン(ビタミンB1)、ピリドキシン(ビタミンB4)、ピリドキサール、ピリドキサミン、パントテン酸カルシウム、イノシトール、ニコチン酸、ニコチン酸アミド及び/又はリボフラビン(ビタミンB2)が例示される。そしてアミノ酸類としては、グリシン、アラニン、グルタミン酸、システイン、フェニルアラニン、リジンが例示される。
液体培地は、市販の液肥(例えばハイポネックス(登録商標))であってもよい。
培養容器内の炭酸ガス濃度は、300ppm〜2000ppm、好ましくは、300ppm〜1500ppm、より好ましくは800ppm〜1500ppmであることがより好ましい。炭酸ガス濃度を調整するために、容器内への炭酸ガス供給が可能な培養容器(例えば、二酸化炭素透過性の膜で蔽われた開口部を有する容器)が例示される。開口部の形状は特に問わない。二酸化炭素透過性の膜の材料は特に限定されず、ポリテトラフルオロエチレンなどが例示される。また、膜の孔径も特に限定されず、約0.1μm〜約1μmのものなどが例示される。
培養温度は通常23〜28℃、平均湿度は通常40%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは90%以上に設定し得る。
培養時の光強度は、光合成有効光量子束密度として約10μmol/m2/s〜約1000μmol/m2/sであることが好ましく、約50μmol/m2/s〜約500μmol/m2/sであることがより好ましい。いずれの場合でも、通常は約2週間〜約5週間で、シュートからの発根が観察されるようになる。また、培養は、650nm〜670nmの波長成分と450nm〜470nmの波長成分とを9:1〜7:3の割合で含む光の照射下で行うことが好ましく、これらの波長成分を9:1〜8:2の割合で含む光の照射下で行うことがより好ましい。かかる波長成分を含む光を照射して栽培を行うことで、シュートからの発根がより促進され得る。
通常、培養開始から4〜8週間で、シュートの基部より不定根が形成される。培養期間中、発根床(支持体)に水や液体培地を追加してもよいが、適当な時期(通常は培養期間の後半以降、たとえば培養期間が8週間のときは5〜6週間目の間)に最低限の量(例えば発根床を湿らす程度)の追加に抑えることが好ましい。多芽体、培養組織由来の不定芽から挿し木苗を得る場合は、発根後、順化の過程を経る必要がある。
不定根が形成されたシュートは、これをある程度の期間、そのまま、或いはポットに移植して培養を続けて根を充実させた後、発根苗として育苗容器又は苗畑等に移植して育成することにより、使用可能な苗とすることができる。苗を育成する際の用土や、温度・光強度等の条件は、その植物に適するように適宜設定すればよい。例えば用土や、温度・光強度等の条件は、下記の根圏制御において例示した条件の範囲で適宜設定することができる。
本発明において用いる挿し木の成長の程度は特に限定されない。植物種にもよるが、ニホンナシの場合には、通常2cm〜10cm程度に成長していればよく、根圏制御に直接定植するためには150cm〜250cmに成長していることが好ましい。
本発明においては、自根苗の根圏制御を行う。根圏制御とは、根域を制限すると共に、根圏の養水分を制御することを意味する。
根圏制御は、自根苗の成育を抑制しない条件で行えばよく、例えば、容器(ポット、コンテナなど)に収容した培土に苗木を移植して行う方法、地面(通常は略水平面)と遮根シートで遮断した盛り土に苗木を移植して行う方法などが挙げられる。このうち、培土から余分な水分を容易に除去できることから、後者が好ましい。盛り土の形状は、通常は底面105cm×60cm、上面90×45cm、高さ30cmの台形がよい。
培土としては例えば、上記自根苗の説明において例示した自然土壌、人工土壌、及び、それらの混合土壌を用いることができる。人工土壌の例を更に挙げると、バーク堆肥、泥炭、木炭、腐植酸質資材、VA菌根菌資材などの天然有機物;ポリビニルアルコール系資材、ポリエチレンイミン系資材などの高分子;珪藻土焼成粒、ゼオライト、ベントナイト、ロックウールなどの無機質などが挙げられる。
培土の使用量は、ニホンナシの自根苗の場合を例に取ると、培土の容量は、1株あたり30〜350リットルであることが好ましく、100〜150リットルであることがより好ましい。
容器及び遮根シートは、透水防止性を有することが好ましい。これにより、水分及び施肥量を正確に管理することができる。また、容器及びシートは、苗の根を外部に透過させない程度の耐久性(不透根性)を有することが好ましい。これにより、根の範囲を制限し、根圏制御を確実に行うことができる。容器及びシートは、透水防止性と不透根性の両方を有することが好ましい。
容器及び遮根シートは、それぞれ2種類以上を組み合わせ用いてもよい。例えば遮根シートの場合、透水防止性のあるシートと不透根性を有するシートとを組み合わせて用いることが好ましく、透水防止性のあるシートの上に不透根性を有するシートを重ねた状態で、その上に培土を盛り土することがより好ましい。
容器及びシートの素材は特に限定されず、例えば、合成樹脂、木、織布、不織布などが挙げられ、シートの場合には合成樹脂及び不織布が好ましい。吸水防止製のあるシートとしては合成樹脂シートが好ましく、不透根性のあるシートとしては不織布が好ましい。
培土を容器又はシートに収容した際に露出する表面は、透水防止性のあるシートで被覆しておくことが好ましい。これにより水分及び施肥量を正確に管理することができる。透水防止性のあるシートは、遮光性であることが好ましく、白色又はシルバーであることがより好ましい。
根域の養水分の制御とは、施肥及び灌水量を制御することを意味する。根圏制御は、樹体の灌水量に応じた灌水条件にて進めればよい。また、樹体の吸肥量に応じた施肥条件にて進めればよい。
灌水量は1日あたり1L〜50Lが好ましく、3L〜30Lがより好ましい。灌水は、ドリップ形式により行うことが好ましい。ドリップ式灌水の場合には、日中30分〜2時間おきに1日あたり10〜30回程度灌水を行うことが望ましい。
肥料としては例えば緩効性肥料(窒素:リン酸:カリウム=14:12:14)が挙げられ、肥効期間は100日タイプが好ましい。施肥量は樹齢ごとに定めされ、成木では窒素成分で年間100gが好ましい。
本発明においては、フルメット処理を行う。フルメットは合成されたサイトカイニンであり、その有効成分はホルクロルフェニュロンである。
フルメットの自根苗への施用の態様には作物、使用目的毎に使用濃度、使用回数、使用方法が規定されている。例えば、種子への粉衣、吹付けまたは塗沫、花房浸漬、花房散布、果実散布などが挙げられる。
フルメットの剤型は特に制限されない。例えば、粉剤、水和剤、顆粒剤、乳剤などを用いることができる。
フルメットの施用量は、果樹の種類や状態、処理時期、処理方法、製剤などによって異なり、必要に応じて調整できる。具体的には、1回あたりの使用濃度として、果実散布の場合、通常5ppm以下、好ましくは2〜5ppm、より好ましくは2ppmである。フルメット処理は、満開期の果そうに対して行うことが好ましく、満開期の果そうに対し2ppmのフルメット液剤を散布する処理であることが好ましい。
本発明により、栽培された果樹から得られる果実の生理障害を軽減することが可能である。果実の生理障害は、植物自体の習性による障害であればよく、例えば、みつ症、コルク状果肉障害、水浸状果肉障害等を挙げることができる。
以下、実施例により本発明を説明する。
実施例1
(1)自根苗の作出(挿し木)
ニホンナシ(栃木県農業試験場で2007年5月14日に採取、品種:豊水)の当年生枝(1葉をつけた新梢)を挿し穂として用いた。なお、挿し穂の葉は、半分程度に切断して蒸散作用を抑制すると共に、挿し穂を密植した場合に、隣り合った挿し穂の葉と葉が重なり合わないようにした上で挿し付けた。
一方、植物ホルモンとしてIBA10mg/lを添加した、支持体が保水しうる飽和質量の4倍希釈B5液体培地にて湿潤させた支持体(混合培土−1(バーミキュライト(粒径2mm以下):パーライト(粒径1.5〜5mm):ピートモス(直径10mm以下)=1:2:1))を、市販のプラグトレー(上径は縦5cm×横5.2cm、下径は縦2cm×横2.4cm、深さ7.8cm)に充填して発根床を調製した。この発根床に豊水67本、幸水45本の挿し穂を挿し付けた。このプラグトレーを長方体形状のポリカーボネート製の培養容器(最大寸法:縦48cm×横68cm×高さ20.8cm)内に設置した。この容器内の温度は28℃、湿度50%以上であった。炭酸ガス濃度1000ppm、温度25℃、湿度60%に調節した培養室内で、650〜670nmの波長成分と450〜470nmの波長成分とを、8:2の割合で含む光照射下(40μmol photons m−2 s−1)で培養した。挿し木は2007年5月〜翌年3月まで約10ヶ月間行った。
(2)自根苗のポットへの移植
発根して苗長2cm程度に伸長した自根苗を得た。自根苗を順化させるため、自根苗を培土10Lを詰めた不織布ポットにそれぞれ移植し、温室内で育成した。培土の組成は、赤玉土:バーク堆肥=2:1とした。緩効性肥料(窒素:リン酸:カリウム=14:12:14)を、窒素成分の量として1苗あたり10g、移植時に施用した。ドリップ式灌水を、毎日午前4時から40分おきに1日あたり20回行った。灌水量は1樹あたり3Lとした。温度条件は5℃〜30℃とし、自然日長下で育成した。育成期間は2008年4月24日から1年間とした。
(3)自根苗の根圏制御栽培
得られた育成樹(長さ100cm〜250cm)について、以下の条件による根圏制御栽培を行った。温室内で、地面にビニールシート(厚さ:0.1mm、大きさ:幅70cm)及び遮蔽シート(素材:100%不織布、厚さ:0.3mm、大きさ:幅200cm、商品名:ルートラップ30A)の順に敷き、その上に底面105cm×60cm、高さ30cmの盛り土を調製した。培土の組成は、赤玉土:バーク堆肥=2:1とした。そこへ上記の自根苗の育成樹を移植した。栽植密度は200樹・1,000m・列間2.5m、樹間2mとした。処理樹は地面から1.5mで切り戻し、新梢を8本育成した。フルメット処理は、フルメットとして市販品(メーカー名:協和発酵、商品名:フルメット液剤)を用い、満開期に2ppmの液剤を果そう散布した。緩効性肥料(窒素:リン酸:カリウム=14:12:14)を、窒素成分の量として1苗あたり30g、移植時に施用した。ドリップ式灌水を、毎日午前4時から40分おきに1日あたり20回行った。灌水量は1樹あたり5L(開始時〜5月)、10L(7〜9月)、3L(10月〜落葉)とした。温度条件は5℃〜30℃とし、自然日長下で育成した。育成期間は2009年4月から2年間とした。
育成樹より果実20〜30個を収穫した。果実のコルク状果肉障害及びみつ症の状況を、慣行に従い以下の点数により評価した。
〔コルク状果肉障害の状況〕
0:無
1:1〜2個
2:3〜4個
3:5個以上
〔みつ症の状況〕
0:無
1:果皮直下にうっすらとしたみつ症が認められるか、または1cm未満の境界明瞭なみつ症がみとめられる。
2:1cm以上の透明で境界明瞭なみつ症が認められるか、またはみつ症の小斑点が切断面のかなりの面積を占める。
3:上記「2」の症状がかなり拡大して、梗あ部、ていあ部で切断面の1/4以上、赤道部では1/8以上の境界明瞭なみつ症が認められる。
各育成樹について算出された点数の、10本の育成樹について平均値を算出した。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、フルメット処理を行わなかったほかは同様の処理を行った。結果を表1に示す。
比較例2
実施例1において、根圏制御を行わず、地植えで栽培を行ったほかは同様の処理を行った。結果を表1に示す。
比較例3
実施例1において、自根苗の代わりに接木苗を用いたほかは同様の処理を行った。接木苗は、ニホンヤナマシを台木にして豊水を接木したものを用いた。結果を表1に示す。
比較例4
比較例1において、自根苗の代わりに接木苗を用いたほかは同様の処理を行った。接木苗は比較例3と同様のものを用いた。結果を表1に示す。
Figure 2013150559
表1より、実施例1においては、比較例1〜4と比較してコルク状果肉障害及びみつ症のいずれも少ないことが分かる。この結果は、本発明の栽培方法により、生理障害の少ない果実を生産できる果樹を生産できることを示している。

Claims (10)

  1. 果樹の自根苗を、根圏制御及びフルメット処理を行って栽培する、果樹の栽培方法。
  2. 根圏制御は、自根苗に対し100L〜150Lの量の培土を用いて行う、請求項1に記載の果樹の栽培方法。
  3. 根圏制御は、樹体の吸水量に応じた灌水条件にて行う、請求項1又は2に記載の果樹の栽培方法。
  4. 根圏制御は、樹体の吸肥量に応じた施肥条件にて行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
  5. 根圏制御は、地面と遮根シートで遮断した盛り土に苗木を移植し、樹体の吸水量に応じた灌水量、樹体の吸肥量に応じた施肥量を施用して行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
  6. フルメット処理は、満開期に果そうに2ppmのフルメット液剤を散布する処理である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
  7. 果樹が、ナシ属植物である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
  8. 自根苗は挿し木苗である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の果樹の栽培方法により果樹を栽培することにより、果実の生理障害を軽減する方法。
  10. 果実の生理障害が、コルク状果肉障害及び/又はみつ症である請求項9に記載の方法。
JP2012012189A 2012-01-24 2012-01-24 果樹の栽培方法 Pending JP2013150559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012189A JP2013150559A (ja) 2012-01-24 2012-01-24 果樹の栽培方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012012189A JP2013150559A (ja) 2012-01-24 2012-01-24 果樹の栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013150559A true JP2013150559A (ja) 2013-08-08
JP2013150559A5 JP2013150559A5 (ja) 2015-02-05

Family

ID=49047535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012012189A Pending JP2013150559A (ja) 2012-01-24 2012-01-24 果樹の栽培方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013150559A (ja)

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103918519A (zh) * 2014-04-04 2014-07-16 宁波市鄞州区农业科学研究所 一种白肉枇杷双膜大棚保温促早成熟栽培方法
CN104170632A (zh) * 2014-08-26 2014-12-03 广西壮族自治区林业科学研究院 一种培育半红树植物海芒果优质插穗的方法
CN104322339A (zh) * 2014-03-17 2015-02-04 浙江台州一罐食品有限公司 一种提高枇杷结果率的栽培方法
CN104396676A (zh) * 2014-12-12 2015-03-11 广西壮族自治区林业科学研究院 扁桃景观大树的培育方法
CN104396414A (zh) * 2014-12-02 2015-03-11 黄岚 一种富硒芒果的生产方法
CN104584972A (zh) * 2015-01-19 2015-05-06 张端瑛 一种维c富硒猕猴桃栽培技术
CN104620927A (zh) * 2015-02-15 2015-05-20 山东省潍坊市农业科学院 一种核果果树快速丰产稳产的栽培方法
CN104686270A (zh) * 2015-02-03 2015-06-10 新疆天物生态科技股份有限公司 一种具有sod酶活性的库尔勒香梨的生产方法
JP2015146743A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 吉田 啓嗣 苗木の育苗方法
CN104871912A (zh) * 2015-06-08 2015-09-02 象州县科学技术情报研究所 喀斯特石漠化山地李子的栽培方法
CN105028099A (zh) * 2015-07-22 2015-11-11 钟山县公安镇力发水果种植专业合作社 一种防止贡柑裂果的方法
CN105325244A (zh) * 2015-11-02 2016-02-17 浙江省柑桔研究所 一种联合应用amf与pgpr菌剂进行柑橘容器菌根苗栽培的方法
CN105815171A (zh) * 2016-03-23 2016-08-03 民勤县惠农生产资料有限公司 一种美国幸运李的栽培方法
CN105875123A (zh) * 2014-12-08 2016-08-24 重庆市杰普农业股份合作社 一种李子种植方法
CN105875316A (zh) * 2014-12-23 2016-08-24 重庆市万盛经开区通越猕猴桃种植园 一种猕猴桃的种植方法
CN105941054A (zh) * 2016-05-27 2016-09-21 贵州省兴仁县佳文生态农业开发有限公司 一种枇杷的育苗方法
CN106212145A (zh) * 2016-06-24 2016-12-14 苏州市泰盛农业科技有限公司 一种优质枇杷的大棚种植方法
CN106258773A (zh) * 2016-10-14 2017-01-04 苏州名夫果园生态农业有限公司 一种红心猕猴桃的栽培方法
CN106577118A (zh) * 2016-11-30 2017-04-26 永仁金宏农业科技开发有限公司 樱桃的种植管理方法
CN106665243A (zh) * 2016-12-21 2017-05-17 阜阳市颍泉区玉寿种植专业合作社 一种梅花的扦插育苗方法
CN107047177A (zh) * 2017-03-17 2017-08-18 界首市兴邦家庭农场 一种梨树谢花后的管理方法
CN108207467A (zh) * 2018-01-08 2018-06-29 佛山市所能网络有限公司 一种富含多种微量元素的板栗种植方法
CN109168842A (zh) * 2018-07-27 2019-01-11 田东县文设芒果专业合作社 一种提高芒果实生苗出苗移栽率的栽培方法
CN109348955A (zh) * 2018-10-23 2019-02-19 中国热带农业科学院海口实验站 一种油梨砧木苗高效培育方法
CN110754283A (zh) * 2019-12-04 2020-02-07 湖南瑞生源生物科技有限公司 一种杨梅的栽培方法
CN111955267A (zh) * 2020-09-06 2020-11-20 绿色田园(衡阳)农业发展有限公司 一种白沙枇杷的种植方法
CN111955269A (zh) * 2020-09-07 2020-11-20 绿色田园(衡阳)农业发展有限公司 一种枇杷树幼苗的种植方法
CN112997826A (zh) * 2021-03-26 2021-06-22 黄昌学 一种水稻猕猴桃套种方法
CN115380753A (zh) * 2022-08-12 2022-11-25 山东省烟台市农业科学研究院 一种提升高海拔地区矮化自根砧苹果苗木质量的育苗方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646672A (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 Nippon Filcon Co Ltd 直根の成長を抑制した果樹栽培方法と栽培する果樹の根の徒長防止網
JP2005204662A (ja) * 2003-12-26 2005-08-04 Tochigi Prefecture 果樹類の盛土式根圏制御栽培方法
JP2006316046A (ja) * 2005-04-12 2006-11-24 Sumitomo Chemical Co Ltd 梨果実におけるみつ症発生抑制剤
JP2009213388A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Kyowa Hakko Bio Co Ltd 風害を受けにくい果実の栽培方法
WO2011090727A2 (en) * 2009-12-28 2011-07-28 The Regents Of The University Of California Mitigation of alternate bearing

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646672A (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 Nippon Filcon Co Ltd 直根の成長を抑制した果樹栽培方法と栽培する果樹の根の徒長防止網
JP2005204662A (ja) * 2003-12-26 2005-08-04 Tochigi Prefecture 果樹類の盛土式根圏制御栽培方法
JP2006316046A (ja) * 2005-04-12 2006-11-24 Sumitomo Chemical Co Ltd 梨果実におけるみつ症発生抑制剤
JP2009213388A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Kyowa Hakko Bio Co Ltd 風害を受けにくい果実の栽培方法
WO2011090727A2 (en) * 2009-12-28 2011-07-28 The Regents Of The University Of California Mitigation of alternate bearing

Cited By (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015146743A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 吉田 啓嗣 苗木の育苗方法
CN104322339A (zh) * 2014-03-17 2015-02-04 浙江台州一罐食品有限公司 一种提高枇杷结果率的栽培方法
CN103918519A (zh) * 2014-04-04 2014-07-16 宁波市鄞州区农业科学研究所 一种白肉枇杷双膜大棚保温促早成熟栽培方法
CN103918519B (zh) * 2014-04-04 2016-04-20 宁波市鄞州区农业科学研究所 一种白肉枇杷双膜大棚保温促早成熟栽培方法
CN104170632B (zh) * 2014-08-26 2016-02-17 广西壮族自治区林业科学研究院 一种培育半红树植物海芒果优质插穗的方法
CN104170632A (zh) * 2014-08-26 2014-12-03 广西壮族自治区林业科学研究院 一种培育半红树植物海芒果优质插穗的方法
CN104396414A (zh) * 2014-12-02 2015-03-11 黄岚 一种富硒芒果的生产方法
CN105875123A (zh) * 2014-12-08 2016-08-24 重庆市杰普农业股份合作社 一种李子种植方法
CN104396676A (zh) * 2014-12-12 2015-03-11 广西壮族自治区林业科学研究院 扁桃景观大树的培育方法
CN105875316A (zh) * 2014-12-23 2016-08-24 重庆市万盛经开区通越猕猴桃种植园 一种猕猴桃的种植方法
CN104584972A (zh) * 2015-01-19 2015-05-06 张端瑛 一种维c富硒猕猴桃栽培技术
CN104686270A (zh) * 2015-02-03 2015-06-10 新疆天物生态科技股份有限公司 一种具有sod酶活性的库尔勒香梨的生产方法
CN104620927A (zh) * 2015-02-15 2015-05-20 山东省潍坊市农业科学院 一种核果果树快速丰产稳产的栽培方法
CN104871912A (zh) * 2015-06-08 2015-09-02 象州县科学技术情报研究所 喀斯特石漠化山地李子的栽培方法
CN105028099A (zh) * 2015-07-22 2015-11-11 钟山县公安镇力发水果种植专业合作社 一种防止贡柑裂果的方法
CN105325244A (zh) * 2015-11-02 2016-02-17 浙江省柑桔研究所 一种联合应用amf与pgpr菌剂进行柑橘容器菌根苗栽培的方法
CN105815171A (zh) * 2016-03-23 2016-08-03 民勤县惠农生产资料有限公司 一种美国幸运李的栽培方法
CN105941054A (zh) * 2016-05-27 2016-09-21 贵州省兴仁县佳文生态农业开发有限公司 一种枇杷的育苗方法
CN106212145A (zh) * 2016-06-24 2016-12-14 苏州市泰盛农业科技有限公司 一种优质枇杷的大棚种植方法
CN106258773A (zh) * 2016-10-14 2017-01-04 苏州名夫果园生态农业有限公司 一种红心猕猴桃的栽培方法
CN106577118A (zh) * 2016-11-30 2017-04-26 永仁金宏农业科技开发有限公司 樱桃的种植管理方法
CN106665243A (zh) * 2016-12-21 2017-05-17 阜阳市颍泉区玉寿种植专业合作社 一种梅花的扦插育苗方法
CN107047177A (zh) * 2017-03-17 2017-08-18 界首市兴邦家庭农场 一种梨树谢花后的管理方法
CN107047177B (zh) * 2017-03-17 2018-04-10 界首市兴邦家庭农场 一种梨树谢花后的管理方法
CN108207467A (zh) * 2018-01-08 2018-06-29 佛山市所能网络有限公司 一种富含多种微量元素的板栗种植方法
CN109168842A (zh) * 2018-07-27 2019-01-11 田东县文设芒果专业合作社 一种提高芒果实生苗出苗移栽率的栽培方法
CN109348955A (zh) * 2018-10-23 2019-02-19 中国热带农业科学院海口实验站 一种油梨砧木苗高效培育方法
CN110754283A (zh) * 2019-12-04 2020-02-07 湖南瑞生源生物科技有限公司 一种杨梅的栽培方法
CN110754283B (zh) * 2019-12-04 2022-10-28 湖南瑞生源生物科技有限公司 一种杨梅的栽培方法
CN111955267A (zh) * 2020-09-06 2020-11-20 绿色田园(衡阳)农业发展有限公司 一种白沙枇杷的种植方法
CN111955269A (zh) * 2020-09-07 2020-11-20 绿色田园(衡阳)农业发展有限公司 一种枇杷树幼苗的种植方法
CN112997826A (zh) * 2021-03-26 2021-06-22 黄昌学 一种水稻猕猴桃套种方法
CN112997826B (zh) * 2021-03-26 2023-07-14 黄昌学 一种水稻猕猴桃套种方法
CN115380753A (zh) * 2022-08-12 2022-11-25 山东省烟台市农业科学研究院 一种提升高海拔地区矮化自根砧苹果苗木质量的育苗方法
CN115380753B (zh) * 2022-08-12 2023-05-30 山东省烟台市农业科学研究院 一种提升高海拔地区矮化自根砧苹果苗木质量的育苗方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013150559A (ja) 果樹の栽培方法
KR101587707B1 (ko) 난 유묘의 생산방법
JP5612605B2 (ja) クローン苗の生産方法
Mateus-Rodríguez et al. Response of three potato cultivars grown in a novel aeroponics system for mini-tuber seed production
JP6316545B2 (ja) 挿し木苗の生産方法
JP6895287B2 (ja) 植物の挿し木苗の生産方法
CN101595824B (zh) 用檀香树种子胚离体快速育苗的方法
CN108243944A (zh) 一种蝴蝶兰快速育种方法及优质品种组织培养繁殖方法
CN108419675B (zh) 一种紫果西番莲顶梢的组培育苗方法
JP5337838B2 (ja) 不定根形成促進剤、該不定根形成促進剤を含有する発根用培地、および、該不定根形成促進剤を用いるクローン苗の生産方法
CN100998314B (zh) 沙棘的组培快繁方法
JP5792933B2 (ja) クローン苗の生産方法
JP7325925B2 (ja) 採穂母樹の生産方法
JP7292162B2 (ja) 採穂母樹の生産方法
CN110558130B (zh) 七子花扦插方法
JP2013021989A (ja) クローン苗の生産方法
Aboel-Nil Micropropagation of Casuarina
CN105830582B (zh) 一种白及种子的快速回土培育方法
CN105340742A (zh) 一种云南樱桃成年优良单株“广州”樱的组培快繁方法
Sabareeswaran et al. Standardization of growing media for hardening plantlets of Dendrobium var. Thongchai Gold
AU2004202861A1 (en) Method for Culturing Cutting
JP4403764B2 (ja) 植物組織の発根方法
KR102653875B1 (ko) 꼬리진달래의 액아를 이용한 기내 대량증식 배양 방법
KR102609856B1 (ko) 개정향풀의 식물체 대량증식 배양 방법
JP4316221B2 (ja) シクラメン塊茎の生産方法、この方法に使用する液体培地、およびシクラメン苗の生産方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161019

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20161109

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20170127