JP2013150515A - 降圧スイッチングレギュレータおよびその制御回路、制御方法、それを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽負荷時における降圧スイッチングレギュレータの出力電圧のリップルを低減する。
【解決手段】ピーク電流検出回路104は、スイッチングトランジスタM1に流れる電流IM1が所定のピーク電流IPEAKに達するとアサートされるピーク電流検出信号S2を生成する。コンパレータ102は、出力電圧VOUTに応じたフィードバック電圧VFBを所定の基準電圧VREFと比較し、フィードバック電圧VFBが基準電圧VREFより低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号S1を生成する。ロジック回路120は、(1)比較信号S1がアサートされると、パルス信号SPFMをスイッチングトランジスタM1のオンレベルに遷移させ、(2)ピーク電流検出信号S2のアサートと、比較信号S1のネゲートの早い方のタイミングにおいて、パルス信号SPFMをスイッチングトランジスタM1のオフレベルに遷移させる。
【選択図】図3
【解決手段】ピーク電流検出回路104は、スイッチングトランジスタM1に流れる電流IM1が所定のピーク電流IPEAKに達するとアサートされるピーク電流検出信号S2を生成する。コンパレータ102は、出力電圧VOUTに応じたフィードバック電圧VFBを所定の基準電圧VREFと比較し、フィードバック電圧VFBが基準電圧VREFより低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号S1を生成する。ロジック回路120は、(1)比較信号S1がアサートされると、パルス信号SPFMをスイッチングトランジスタM1のオンレベルに遷移させ、(2)ピーク電流検出信号S2のアサートと、比較信号S1のネゲートの早い方のタイミングにおいて、パルス信号SPFMをスイッチングトランジスタM1のオフレベルに遷移させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、降圧スイッチングレギュレータに関する。
電池電圧や、商用交流電圧を直流化した電圧を降圧するために、降圧スイッチングレギュレータ(DC/DCコンバータ)が利用される。図1は、本発明者が検討した降圧スイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。スイッチングレギュレータ10rは、入力端子P1に入力された入力電圧VINを降圧し、所定の目標レベルに安定化された出力電圧VOUTを、出力端子P2に接続される負荷(不図示)に供給する。
スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、インダクタL1、出力キャパシタC1の回路トポロジーは、一般的な同期整流型の降圧スイッチングレギュレータのそれと同様である。
第1抵抗R1および第2抵抗R2は、出力電圧VOUTを分圧し、フィードバック電圧VFBを生成する。コンパレータ102は、フィードバック電圧VFBを所定の基準電圧VREFと比較し、フィードバック電圧VFBが基準電圧VREFより低くなるとアサート(ハイレベル)され、高くなるとネゲート(ローレベル)される比較信号S1を生成する。
ピーク電流検出回路104は、スイッチングトランジスタM1に流れる電流IM1が所定のピーク電流IPEAKに達するとアサート(ハイレベル)されるピーク電流検出信号S2を生成する。ロジック回路108は、比較信号S1およびピーク電流検出信号S2に応じてレベルが遷移するパルス信号SPFMを生成する。ロジック回路108は、(1)比較信号S1がアサートされると、パルス信号SPFMをスイッチングトランジスタM1のオンに対応するオンレベル(ハイレベル)に遷移させる。またロジック回路108は、(2)ピーク電流検出信号S2がアサートされると、パルス信号SPFMをスイッチングトランジスタM1のオフに対応するオフレベル(ローレベル)に遷移させる。ドライバ110は、パルス信号SPFMに応じてスイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2を相補的にスイッチングする。
軽負荷検出コンパレータ106は、同期整流トランジスタM2のオン期間において、同期整流トランジスタM2に流れる電流をモニタし、この電流がゼロ付近のしきい値まで低下するとアサートされる軽負荷検出信号S3を生成する。ドライバ110は、軽負荷検出信号S3がアサートされると、スイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2を両方オフし、スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2の接続点であるスイッチングノードLXをハイインピーダンスとする。
図2は、図1のスイッチングレギュレータ10rの軽負荷時の動作を示す時間波形図である。本明細書における波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化されている。
時刻t0にフィードバック電圧VFBが基準電圧VREFまで低くなると、比較信号S1がアサートされ、パルス信号SPFMがオンレベルとなり、スイッチングトランジスタM1がオンする。スイッチングトランジスタM1がオンすると、スイッチングトランジスタM1を経由してインダクタL1に流れる電流IM1が時間とともに増大する。時刻t1に電流IM1がピーク電流IPEAKに達すると、ピーク電流検出信号S2がアサートされ、パルス信号SPFMがオフレベルに遷移し、スイッチングトランジスタM1がオフ、同期整流トランジスタM2がオンする。
同期整流トランジスタM2を経由してインダクタL1に流れる電流IM2は、時間とともに低下していき、時刻t2にゼロ付近のしきい値レベルITHまで減少すると、軽負荷検出信号S3がアサートされる。軽負荷検出信号S3がアサートされると、スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2が両方オフとなり、スイッチングノードLXがハイインピーダンスとなる。
時刻t3にフィードバック電圧VFBが基準電圧VREFまで低下すると、再び比較信号S1がアサートされる。スイッチングレギュレータ10rは、時刻t0〜t3の動作を繰り返す。
この構成では、負荷電流IOUTの大きさにかかわらず、スイッチングトランジスタM1を経由するコイル電流IL(=IM1)が所定のピーク電流IPEAKに達するまでの期間、スイッチングトランジスタM1がオンされる。図1の回路では、スイッチングトランジスタM1のオン時間が負荷電流IOUTにかかわらず実質的に一定となるため、軽負荷状態では、出力キャパシタC1に余剰なコイル電流が供給され、出力電圧VOUTのリップルが大きくなる。なお以上の考察を当業者の一般的な技術常識と把握してはならない。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、軽負荷時における降圧スイッチングレギュレータの出力電圧のリップルの低減にある。
本発明のある態様は、入力電圧を降圧し、目標レベルに安定化された出力電圧を生成する降圧スイッチングレギュレータの制御回路に関する。制御回路は、出力電圧に応じたフィードバック電圧を所定の基準電圧と比較し、フィードバック電圧が基準電圧より低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号を生成するコンパレータと、降圧スイッチングレギュレータのスイッチングトランジスタに流れる電流が所定のピーク電流に達するとアサートされるピーク電流検出信号を生成するピーク電流検出回路と、比較信号およびピーク電流検出信号に応じてレベルが遷移するパルス信号を生成するロジック回路であって、(1)比較信号がアサートされると、パルス信号をスイッチングトランジスタのオンに対応するオンレベルに遷移させ、(2)ピーク電流検出信号のアサートと、比較信号のネゲートの早い方のタイミングにおいて、パルス信号をスイッチングトランジスタのオフに対応するオフレベルに遷移させるロジック回路と、パルス信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングするドライバと、を備える。
本発明の別の態様もまた、制御回路である。この制御回路は、入力電圧を降圧し、目標レベルに安定化された出力電圧を生成する降圧スイッチングレギュレータの制御回路であって、出力電圧に応じたフィードバック電圧を所定の基準電圧と比較し、フィードバック電圧が基準電圧より低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号を生成するコンパレータと、降圧スイッチングレギュレータのスイッチングトランジスタをオンしてから所定のオン時間経過後にアサートされるピーク電流検出信号を生成するピーク電流検出回路と、比較信号およびピーク電流検出信号に応じてレベルが遷移するパルス信号を生成するロジック回路であって、(1)比較信号がアサートされると、パルス信号をスイッチングトランジスタのオンに対応するオンレベルに遷移させ、(2)ピーク電流検出信号のアサートと、比較信号のネゲートの早い方のタイミングにおいて、パルス信号をスイッチングトランジスタのオフに対応するオフレベルに遷移させるロジック回路と、パルス信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングするドライバと、を備える。
これらの態様において、フィードバック電圧が基準電圧より低くなってから高くなるまでの時間、つまり比較信号がアサートされてからネゲートされるまでの遅延時間は、負荷が軽くなるにしたがい短くなる。したがってある程度負荷が軽くなると、ピーク電流検出信号がアサートされるよりも早く、比較信号がネゲートされるようになり、負荷が軽いほどパルス信号のオンレベルの期間(オン時間)が短くなっていく。その結果、軽負荷時における出力電圧のリップルを低減することができる。
比較信号は、アサートがハイレベル、ネゲートがローレベルに割り当てられ、ピーク電流検出信号は、アサートがローレベルに割り当てられてもよい。ロジック回路は、比較信号とピーク電流検出信号の論理積を生成するANDゲートと、入力端子に所定のハイレベル電圧を受け、そのクロック端子に比較信号を受け、反転論理のクリア端子にANDゲートの出力を受けるDフリップフロップと、を含んでもよい。
この構成によれば、比較信号およびピーク電流検出信号にもとづいて遷移するパルス信号を生成できる。
この構成によれば、比較信号およびピーク電流検出信号にもとづいて遷移するパルス信号を生成できる。
ロジック回路はさらに、スイッチングトランジスタのオン期間においてローレベルとなるスイッチング信号と、比較信号の論理和を生成するORゲートをさらに含んでもよい。ANDゲートは、ORゲートの出力とピーク電流検出信号の論理積を生成してもよい。
降圧スイッチングレギュレータは、スイッチングトランジスタと直列に接続された同期整流トランジスタを有する同期整流型であってもよい。ドライバは、パルス信号に応じてスイッチングトランジスタおよび同期整流トランジスタを相補的にスイッチングしてもよい。
制御回路は、同期整流トランジスタがオンの期間において、同期整流トランジスタの両端間の検出電圧を所定のしきい値電圧と比較し、検出電圧がしきい値電圧より小さくなるとアサートされる軽負荷検出信号を生成する軽負荷検出コンパレータをさらに備えてもよい。ドライバは、同期整流トランジスタのオン期間において軽負荷検出信号がアサートされると、同期整流トランジスタをオフしてもよい。
降圧スイッチングレギュレータは、スイッチングトランジスタと直列に接続された整流ダイオードを有する同期整流型であってもよい。
制御回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
本発明の別の態様は、降圧スイッチングレギュレータに関する。降圧スイッチングレギュレータは、入力電圧が印加される入力ラインと接地ラインの間に順に直列に設けられるスイッチングトランジスタおよび同期整流トランジスタと、スイッチングトランジスタと同期整流トランジスタの接続点であるスイッチングノードと出力ラインの間に設けられたインダクタと、出力ラインと接地ラインの間に設けられた出力キャパシタと、出力ラインに生ずる出力電圧に応じたフィードバック電圧を受け、スイッチングトランジスタおよび同期整流トランジスタをスイッチングする上述の制御回路と、を備えてもよい。
本発明の別の態様は、降圧スイッチングレギュレータに関する。降圧スイッチングレギュレータは、入力電圧が印加される入力ラインと接地ラインの間に順に直列に設けられるスイッチングトランジスタおよび整流ダイオードと、スイッチングトランジスタと整流ダイオードの接続点であるスイッチングノードと、出力ラインの間に設けられたインダクタと、出力ラインと接地ラインの間に設けられた出力キャパシタと、出力ラインに生ずる出力電圧に応じたフィードバック電圧を受け、スイッチングトランジスタをスイッチングする上述の制御回路と、を備えてもよい。
本発明の別の態様は、電子機器に関する。電子機器は、電池と、その入力ラインに電池の電圧を受ける上述の降圧スイッチングレギュレータと、降圧スイッチングレギュレータの出力ラインに接続されるプロセッサと、を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、軽負荷時における降圧スイッチングレギュレータの出力電圧のリップルを低減できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また、「信号A(電圧、電流)が信号B(電圧、電流)に応じている」とは、信号Aが信号Bと相関を有することを意味し、具体的には、(i)信号Aが信号Bである場合、(ii)信号Aが信号Bに比例する場合、(iii)信号Aが信号Bをレベルシフトして得られる場合、(iv)信号Aが信号Bを増幅して得られる場合、(v)信号Aが信号Bを反転して得られる場合、(vi)あるいはそれらの任意の組み合わせ、等を意味する。「応じて」の範囲は、信号A、Bの種類、用途に応じて定まることが当業者には理解される。
図3は、実施の形態に係るスイッチングレギュレータ10の構成を示す回路図である。スイッチングレギュレータ10は、制御回路100、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、インダクタL1および出力キャパシタC1を備える。
制御回路100は、ひとつの半導体基板に一体集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。本実施の形態では、スイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2は制御回路100に一体集積化されるが、それらは制御回路100の外部に設けられてもよい。
制御回路100の入力端子INは、入力電圧VINが供給される入力ラインLINと接続され、接地端子GNDは接地ラインLGNDと接続される。出力ラインLOUTと制御回路100のスイッチング端子LXの間には、インダクタL1が設けられる。出力ラインLOUTと接地ラインの間には、出力キャパシタC1が設けられる。第1抵抗R1および第2抵抗R2は、出力ラインLOUTと接地ラインLGNDの間に直列に設けられた分圧回路であり、出力電圧VOUTに応じたフィードバック電圧VFBを生成し、制御回路100のフィードバック端子FBに入力する。
制御回路100は、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2に加えて、コンパレータ102、ピーク電流検出回路104、軽負荷検出コンパレータ106、ドライバ110、ロジック回路120を備える。
スイッチングトランジスタM1は、IN端子とLX端子の間に設けられ、同期整流トランジスタM2はLX端子とGND端子の間に設けられる。コンパレータ102は、フィードバック電圧VFBを所定の基準電圧VREFと比較し、フィードバック電圧VFBが基準電圧VREFより低くなるとアサート(ハイレベル)され、高くなるとネゲートされる比較信号S1を生成する。
スイッチングトランジスタM1は、IN端子とLX端子の間に設けられ、同期整流トランジスタM2はLX端子とGND端子の間に設けられる。コンパレータ102は、フィードバック電圧VFBを所定の基準電圧VREFと比較し、フィードバック電圧VFBが基準電圧VREFより低くなるとアサート(ハイレベル)され、高くなるとネゲートされる比較信号S1を生成する。
ピーク電流検出回路104は、スイッチングトランジスタM1のオン期間において、スイッチングトランジスタM1に流れる電流IM1が所定のピーク電流IPEAKに達するとアサート(ローレベル)されるピーク電流検出信号S2を生成する。たとえばピーク電流検出回路104は、スイッチングトランジスタM1の電圧降下を、ピーク電流IPEAKに応じたしきい値電圧と比較するコンパレータで構成できる。なおピーク電流検出回路104の構成は特に限定されず、公知の回路を用いればよい。
ロジック回路120は、比較信号S1およびピーク電流検出信号S2に応じてレベルが遷移するパルス信号SPFMを生成する。具体的にロジック回路120は、(1)比較信号S1がアサートされると、パルス信号SPFMをスイッチングトランジスタM1のオンに対応するオンレベル(ハイレベル)に遷移させる。またロジック回路120は、(2)ピーク電流検出信号S2のアサートと、比較信号S1のネゲートの早い方のタイミングにおいて、パルス信号SPFMを、スイッチングトランジスタM1のオフに対応するオフレベル(ローレベル)に遷移させる。
ロジック回路120は、ANDゲート122、Dフリップフロップ124、ORゲート126を備える。
ORゲート126は、ゲート信号G1と比較信号S1の論理積を生成することにより、ゲート信号G1によって比較信号S1をマスクする。ORゲート126の出力信号S4は、ゲート信号G1がハイレベルの期間、言い換えればスイッチングトランジスタM1のオフの期間において常にハイレベルとなり、比較信号S1がマスクされる。出力信号S4は、ゲート信号G1がローレベルの期間、つまりスイッチングトランジスタM1のオン期間において、比較信号S1と同じレベルをとる。ORゲート126を設けることにより、スイッチングトランジスタM1のオフ期間において、信号S4がローレベルに遷移し、Dフリップフロップ124がクリアされるのを防止できる。
ORゲート126は、ゲート信号G1と比較信号S1の論理積を生成することにより、ゲート信号G1によって比較信号S1をマスクする。ORゲート126の出力信号S4は、ゲート信号G1がハイレベルの期間、言い換えればスイッチングトランジスタM1のオフの期間において常にハイレベルとなり、比較信号S1がマスクされる。出力信号S4は、ゲート信号G1がローレベルの期間、つまりスイッチングトランジスタM1のオン期間において、比較信号S1と同じレベルをとる。ORゲート126を設けることにより、スイッチングトランジスタM1のオフ期間において、信号S4がローレベルに遷移し、Dフリップフロップ124がクリアされるのを防止できる。
ANDゲート122は、ORゲート126を通過した比較信号S1とピーク電流検出信号S2の論理積を生成する。
Dフリップフロップ124の入力端子(D)には所定のハイレベル電圧VHが入力され、そのクロック端子には比較信号S1が入力され、クリア端子(反転論理)には、ANDゲート122の出力S5が入力される。ANDゲート122の出力信号S5は、ピーク電流検出信号S2のアサートと、比較信号S1のネゲートの早い方のタイミングにおいて、アサート(ローレベル)される。
Dフリップフロップ124の入力端子(D)には所定のハイレベル電圧VHが入力され、そのクロック端子には比較信号S1が入力され、クリア端子(反転論理)には、ANDゲート122の出力S5が入力される。ANDゲート122の出力信号S5は、ピーク電流検出信号S2のアサートと、比較信号S1のネゲートの早い方のタイミングにおいて、アサート(ローレベル)される。
Dフリップフロップ124の出力であるパルス信号SPFMは、比較信号S1がアサート(ハイレベル)されるとハイレベルに遷移し、ANDゲート122の出力信号S5がアサート(ローレベル)されるとローレベルに遷移する。Dフリップフロップ124は、セット端子に入力される信号がアサートされるとその出力がハイレベルとなり、クリア端子に入力される信号がアサートされるとその出力がローレベルとなるRSフリップフロップとして把握することもできる。
ドライバ110は、パルス信号SPWMに応じてスイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2をスイッチングする。具体的には、パルス信号SPFMがオンレベル(ハイレベル)のとき、スイッチングトランジスタM1のゲート信号G1をローレベル、同期整流トランジスタM2のゲート信号G2をローレベルとし、スイッチングトランジスタM1をオン、同期整流トランジスタM2をオフする。反対にパルス信号SPFMがオフレベル(ローレベル)のとき、ゲート信号G1、G2をハイレベルとし、スイッチングトランジスタM1をオフ、同期整流トランジスタM2をオンする。貫通電流を防止するために、ドライバ110は、スイッチングトランジスタM1のオン期間と、同期整流トランジスタM2のオン期間の間に、スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2が両方オフするデッドタイムを挿入してもよい。
軽負荷検出コンパレータ106は、同期整流トランジスタM2のオン期間において、同期整流トランジスタM2に流れる電流IM2を検出し、この電流IM2がゼロ付近のしきい値まで低下するとアサートされる軽負荷検出信号S3を生成する。たとえば軽負荷検出コンパレータ106は、LX端子の電圧VLXを、ゼロ以下の負のしきい値電圧と比較するコンパレータで構成できる。なお軽負荷検出コンパレータ106の構成は特に限定されず、公知の回路を用いればよい。
ドライバ110は、軽負荷検出信号S3がアサートされると、スイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2を両方オフし、スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2の接続点であるスイッチングノードLXをハイインピーダンスとする。これにより、軽負荷時において、出力キャパシタC1の電荷が、同期整流トランジスタM2を介して接地ラインに流出するのを防止できる。
以上がスイッチングレギュレータ10の構成である。続いてその動作を説明する。
はじめに重負荷時の動作を説明する。
はじめに重負荷時の動作を説明する。
図4は、図3のスイッチングレギュレータ10の軽負荷時の動作を示す波形図である。
実線が、図3のスイッチングレギュレータ10の動作を、一点鎖線は図1のスイッチングレギュレータ10rの動作を示す。本発明の効果をより明確とするため、はじめに一点鎖線を参照して、図1の動作を再度説明する。
実線が、図3のスイッチングレギュレータ10の動作を、一点鎖線は図1のスイッチングレギュレータ10rの動作を示す。本発明の効果をより明確とするため、はじめに一点鎖線を参照して、図1の動作を再度説明する。
時刻t0以前に、スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2は両方オフであり、出力キャパシタC1が負荷電流によって放電されることにより、出力電圧VOUTが時間ともに低下していく。
時刻t0にフィードバック電圧VFBが基準電圧VREFと交差する。コンパレータ102の応答速度は有限であるから、時刻t0から遅延時間τ1遅れた時刻t1に、比較信号S1がアサートされる。比較信号S1がアサートされると、パルス信号SPFMがハイレベルとなり、スイッチングトランジスタM1がオンする。これによりスイッチングトランジスタM1を経由したコイル電流ILが増大し始める。時刻t2にコイル電流IM1がピーク電流IPEAKに達すると、ピーク電流検出信号S2がアサートされ、パルス信号SPFMがローレベルに遷移し、スイッチングトランジスタM1がオフする。
この場合、パルス信号SPFMのハイレベルの期間、つまりスイッチングトランジスタM1のオン時間が長いため、出力電圧VOUTの上昇幅が大きくなり、リップルが大きくなる。
続いて実線を参照し、図3の制御回路100の動作を説明する。時刻t3にフィードバック電圧VFBが基準電圧VREFと交差する。コンパレータ102の遅延によって、時刻t3から遅延時間τ2遅れた時刻t4に、比較信号S1がネゲートされる。時刻t4の比較信号S1のネゲートによって、パルス信号SPFMはローレベルに遷移し、スイッチングトランジスタM1がオフする。
このように図3の制御回路100によれば、軽負荷状態において、コイル電流ILがピーク電流IPEAKに達するのを待つことなく、スイッチングトランジスタM1をオフでき、その結果、出力電圧VOUTのリップルを低減することができる。
反対に負荷が重くなると、比較信号S1がネゲートされるタイミングが遅くなっていく。この理由は以下のように説明される。図5は、異なる負荷状態において、比較信号S1がネゲートされる様子を示す波形図である。実線は軽負荷時の、一点鎖線は重負荷時の動作を示す。
負荷電流IOUTが大きいほど、フィードバック電圧VFB(出力電圧VOUT)の低下する速度が速くなる。つまりコンパレータ102の遅延時間τ1におけるフィードバック電圧VFBの低下量が大きくなる。その結果、負荷電流IOUTが大きいと、フィードバック電圧VFBが基準電圧VREFと交差する時刻t3が遅くなり、比較信号S1がネゲートされるタイミングが遅くなっていく。
したがって負荷電流があるしきい値レベルより大きな領域では、パルス信号SPFMは、ピーク電流検出信号S2に応答してオフレベルに遷移する。反対に負荷電流がしきい値レベルより小さな領域では、パルス信号SPFMは、比較信号S1のネゲートに応答してオフレベルに遷移し、さらにそのタイミングは負荷電流が小さいほど速まるため、負荷電流がきわめて小さい場合でもリップル量を抑制できる。
図6(a)、(b)はそれぞれ、図3のスイッチングレギュレータ10および図1のスイッチングレギュレータ10rそれぞれの、負荷電流IOUTを時間とともに増大させたときの動作波形図である。
負荷電流IOUTがあるレベルI1を超えた領域では、図6(a)と図6(b)のフィードバック電圧VFB(出力電圧VOUT)は同じ波形を示す。一方、負荷電流IOUTがあるレベルI1より低い領域では、図1のスイッチングレギュレータ10rでは負荷電流IOUTが小さいほどリップルが大きくなるのに対して、図3のスイッチングレギュレータ10では、負荷電流IOUTが小さいほど、リップルが小さくなる。このように、実施の形態に係るスイッチングレギュレータ10によれば、従来よりも出力電圧VOUTのリップルを低減でき、ロードレギュレーションを改善することができる。
負荷電流IOUTがあるレベルI1を超えた領域では、図6(a)と図6(b)のフィードバック電圧VFB(出力電圧VOUT)は同じ波形を示す。一方、負荷電流IOUTがあるレベルI1より低い領域では、図1のスイッチングレギュレータ10rでは負荷電流IOUTが小さいほどリップルが大きくなるのに対して、図3のスイッチングレギュレータ10では、負荷電流IOUTが小さいほど、リップルが小さくなる。このように、実施の形態に係るスイッチングレギュレータ10によれば、従来よりも出力電圧VOUTのリップルを低減でき、ロードレギュレーションを改善することができる。
続いて、スイッチングレギュレータ10の用途を説明する。図7は、実施の形態に係るスイッチングレギュレータ10を用いた電子機器の一例を示す図である。電子機器700は、たとえば、携帯電話端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルオーディオプレイヤなどの電池駆動型デバイスである。電子機器700は、筐体702、電池704、マイクロプロセッサ706およびスイッチングレギュレータ10を備える。スイッチングレギュレータ10は、その入力端子INに電池704からの電池電圧VBATを受け、出力ラインLOUTに接続されるマイクロプロセッサ706に、出力電圧VOUTを供給する。
この電子機器700によれば、スイッチングレギュレータ10の負荷であるマイクロプロセッサ706の動作電流がダイナミックに変動しても、出力電圧VOUTの変動、つまり電源ノイズを抑制できるため、電子機器700の動作を安定化できる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1の変形例)
図8は、第1の変形例に係るスイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。スイッチングレギュレータ10aは、図3のスイッチングレギュレータ10のピーク電流検出回路104に変えてオン時間設定回路130を備える。オン時間設定回路130は、スイッチングトランジスタM1のゲート信号G1、あるいはパルス信号SPFMを受け、スイッチングトランジスタM1がオンしてから、所定のオン時間TON経過後にアサート(ローレベル)されるピーク電流検出信号S2を生成する。オン時間設定回路130は、アナログあるいはデジタルのタイマー回路あるいは遅延回路で構成でき、公知の技術を用いればよい。
図8は、第1の変形例に係るスイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。スイッチングレギュレータ10aは、図3のスイッチングレギュレータ10のピーク電流検出回路104に変えてオン時間設定回路130を備える。オン時間設定回路130は、スイッチングトランジスタM1のゲート信号G1、あるいはパルス信号SPFMを受け、スイッチングトランジスタM1がオンしてから、所定のオン時間TON経過後にアサート(ローレベル)されるピーク電流検出信号S2を生成する。オン時間設定回路130は、アナログあるいはデジタルのタイマー回路あるいは遅延回路で構成でき、公知の技術を用いればよい。
このようなボトム検出、オン時間固定方式のスイッチングレギュレータにおいても、図1の回路に、軽負荷時において出力電圧のリップルが大きくなるという問題が生ずる。この変形例では、負荷電流IOUTが大きな状態では、スイッチングトランジスタM1のオン時間は、オン時間設定回路130により設定されるオン時間TONと等しくなる。反対に、負荷電流IOUTが小さくなると、ピーク電流検出信号S2のアサートよりも先に、比較信号S1のネゲートが発生するため、軽負荷時の出力電圧VOUTのリップルを低減できる。
(第2の変形例)
図9は、第2の変形例に係るスイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。スイッチングレギュレータ10bは、図3の同期整流トランジスタM2に変えて整流ダイオードD1を有するダイオード整流型のスイッチングレギュレータである。
ダイオード整流型のスイッチングレギュレータ10bにおいても、図3のスイッチングレギュレータ10と同様の効果を得ることができる。
図9は、第2の変形例に係るスイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。スイッチングレギュレータ10bは、図3の同期整流トランジスタM2に変えて整流ダイオードD1を有するダイオード整流型のスイッチングレギュレータである。
ダイオード整流型のスイッチングレギュレータ10bにおいても、図3のスイッチングレギュレータ10と同様の効果を得ることができる。
(第3の変形例)
第3の変形例は、図9のピーク電流検出回路104をオン時間設定回路130に置換した回路であり、この変形例においても、図3のスイッチングレギュレータ10と同様の効果が得られる。
第3の変形例は、図9のピーク電流検出回路104をオン時間設定回路130に置換した回路であり、この変形例においても、図3のスイッチングレギュレータ10と同様の効果が得られる。
(その他の変形例)
スイッチングレギュレータ10の負荷は、マイクロプロセッサの他、液晶ドライバ、別の電源回路、その他アナログ回路、デジタル回路であってもよい。またスイッチングレギュレータ10は、電池を充電する充電回路に利用することもできる。
スイッチングレギュレータ10の負荷は、マイクロプロセッサの他、液晶ドライバ、別の電源回路、その他アナログ回路、デジタル回路であってもよい。またスイッチングレギュレータ10は、電池を充電する充電回路に利用することもできる。
実施の形態で説明した、各信号のアサート、ネゲートと、ハイレベル、ローレベルの対応関係は一例であり、当業者であれば任意の組み合わせで設計することができる。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
10…スイッチングレギュレータ、100…制御回路、M1…スイッチングトランジスタ、M2…同期整流トランジスタ、D1…整流ダイオード、L1…インダクタ、C1…出力キャパシタ、R1…第1抵抗、R2…第2抵抗、102…コンパレータ、104…ピーク電流検出回路、106…軽負荷検出コンパレータ、108…ロジック回路、110…ドライバ、LX…スイッチングノード、S1…比較信号、S2…ピーク電流検出信号、S3…軽負荷検出信号、SPFM…パルス信号、120…ロジック回路、122…ANDゲート、124…Dフリップフロップ、126…ORゲート、G1,G2…ゲート信号、130…オン時間設定回路、700…電子機器、702…筐体、704…電池、706…マイクロプロセッサ。
Claims (13)
- 入力電圧を降圧し、目標レベルに安定化された出力電圧を生成する降圧スイッチングレギュレータの制御回路であって、
前記出力電圧に応じたフィードバック電圧を所定の基準電圧と比較し、前記フィードバック電圧が前記基準電圧より低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号を生成するコンパレータと、
前記降圧スイッチングレギュレータのスイッチングトランジスタに流れる電流が所定のピーク電流に達するとアサートされるピーク電流検出信号を生成するピーク電流検出回路と、
前記比較信号および前記ピーク電流検出信号に応じてレベルが遷移するパルス信号を生成するロジック回路であって、(1)前記比較信号がアサートされると、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオンに対応するオンレベルに遷移させ、(2)前記ピーク電流検出信号のアサートと、前記比較信号のネゲートの早い方のタイミングにおいて、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオフに対応するオフレベルに遷移させるロジック回路と、
前記パルス信号に応じて前記スイッチングトランジスタをスイッチングするドライバと、
を備えることを特徴とする制御回路。 - 入力電圧を降圧し、目標レベルに安定化された出力電圧を生成する降圧スイッチングレギュレータの制御回路であって、
前記出力電圧に応じたフィードバック電圧を所定の基準電圧と比較し、前記フィードバック電圧が前記基準電圧より低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号を生成するコンパレータと、
前記降圧スイッチングレギュレータのスイッチングトランジスタをオンしてから所定のオン時間経過後にアサートされるピーク電流検出信号を生成するオン時間設定回路と、
前記比較信号および前記ピーク電流検出信号に応じてレベルが遷移するパルス信号を生成するロジック回路であって、(1)前記比較信号がアサートされると、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオンに対応するオンレベルに遷移させ、(2)前記ピーク電流検出信号のアサートと、前記比較信号のネゲートの早い方のタイミングにおいて、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオフに対応するオフレベルに遷移させるロジック回路と、
前記パルス信号に応じて前記スイッチングトランジスタをスイッチングするドライバと、
を備えることを特徴とする制御回路。 - 前記比較信号は、アサートがハイレベル、ネゲートがローレベルに割り当てられ、
前記ピーク電流検出信号は、アサートがローレベルに割り当てられ、
前記ロジック回路は、
前記比較信号と前記ピーク電流検出信号の論理積を生成するANDゲートと、
入力端子に所定のハイレベル電圧を受け、そのクロック端子に前記比較信号を受け、反転論理のクリア端子に前記ANDゲートの出力を受けるDフリップフロップと、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の制御回路。 - 前記ロジック回路はさらに、
前記スイッチングトランジスタのオン期間においてローレベルとなるスイッチング信号と、前記比較信号の論理和を生成するORゲートをさらに含み、
前記ANDゲートは、前記ORゲートの出力と前記ピーク電流検出信号の論理積を生成することを特徴とする請求項3に記載の制御回路。 - 前記降圧スイッチングレギュレータは、前記スイッチングトランジスタと直列に接続された同期整流トランジスタを有する同期整流型であり、
前記ドライバは、前記パルス信号に応じて前記スイッチングトランジスタおよび前記同期整流トランジスタを相補的にスイッチングすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制御回路。 - 前記同期整流トランジスタがオンの期間において、前記同期整流トランジスタの両端間の検出電圧を所定のしきい値電圧と比較し、前記検出電圧が前記しきい値電圧より小さくなるとアサートされる軽負荷検出信号を生成する軽負荷検出コンパレータをさらに備え、
前記ドライバは、前記同期整流トランジスタのオン期間において前記軽負荷検出信号がアサートされると、前記同期整流トランジスタをオフすることを特徴とする請求項5に記載の制御回路。 - 前記降圧スイッチングレギュレータは、前記スイッチングトランジスタと直列に接続された整流ダイオードを有する同期整流型であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制御回路。
- ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の制御回路。
- 入力電圧が印加される入力ラインと接地ラインの間に順に直列に設けられるスイッチングトランジスタおよび同期整流トランジスタと、
前記スイッチングトランジスタと前記同期整流トランジスタの接続点であるスイッチングノードと、出力ラインの間に設けられたインダクタと、
前記出力ラインと前記接地ラインの間に設けられた出力キャパシタと、
前記出力ラインに生ずる出力電圧に応じたフィードバック電圧を受け、前記スイッチングトランジスタおよび前記同期整流トランジスタをスイッチングする請求項5に記載の制御回路と、
を備えることを特徴とする降圧スイッチングレギュレータ。 - 入力電圧が印加される入力ラインと接地ラインの間に順に直列に設けられるスイッチングトランジスタおよび整流ダイオードと、
前記スイッチングトランジスタと前記整流ダイオードの接続点であるスイッチングノードと、出力ラインの間に設けられたインダクタと、
前記出力ラインと前記接地ラインの間に設けられた出力キャパシタと、
前記出力ラインに生ずる出力電圧に応じたフィードバック電圧を受け、前記スイッチングトランジスタをスイッチングする請求項7に記載の制御回路と、
を備えることを特徴とする降圧スイッチングレギュレータ。 - 電池と、
その入力ラインに前記電池の電圧を受ける請求項9または10に記載の降圧スイッチングレギュレータと、
前記降圧スイッチングレギュレータの出力ラインに接続されるプロセッサと、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 入力電圧を降圧し、目標レベルに安定化された出力電圧を生成する降圧スイッチングレギュレータの制御方法であって、
前記出力電圧に応じたフィードバック電圧を所定の基準電圧と比較し、前記フィードバック電圧が前記基準電圧より低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号を生成するステップと、
前記降圧スイッチングレギュレータのスイッチングトランジスタに流れる電流が所定のピーク電流に達するとアサートされるピーク電流検出信号を生成するステップと、
前記比較信号および前記ピーク電流検出信号に応じてレベルが遷移するパルス信号を生成するステップであって、(1)前記比較信号がアサートされると、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオンに対応するオンレベルに遷移させ、(2)前記ピーク電流検出信号のアサートと、前記比較信号のネゲートの早い方のタイミングにおいて、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオフに対応するオフレベルに遷移させるステップと、
前記パルス信号に応じて前記スイッチングトランジスタをスイッチングするステップと、
を備えることを特徴とする制御方法。 - 入力電圧を降圧し、目標レベルに安定化された出力電圧を生成する降圧スイッチングレギュレータの制御方法であって、
前記出力電圧に応じたフィードバック電圧を所定の基準電圧と比較し、前記フィードバック電圧が前記基準電圧より低くなるとアサートされ、高くなるとネゲートされる比較信号を生成するステップと、
前記降圧スイッチングレギュレータのスイッチングトランジスタをオンしてから所定のオン時間経過後にアサートされるピーク電流検出信号を生成するステップと、
前記比較信号および前記ピーク電流検出信号に応じてレベルが遷移するパルス信号を生成するステップであって、(1)前記比較信号がアサートされると、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオンに対応するオンレベルに遷移させ、(2)前記ピーク電流検出信号のアサートと、前記比較信号のネゲートの早い方のタイミングにおいて、前記パルス信号を前記スイッチングトランジスタのオフに対応するオフレベルに遷移させるステップと、
前記パルス信号に応じて前記スイッチングトランジスタをスイッチングするステップと、
を備えることを特徴とする制御方法。
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- 2012-01-23 JP JP2012011302A patent/JP2013150515A/ja active Pending
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