JP2013148446A - レーザレーダの製造方法及びレーザレーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的安価なレーザ光源を選別の手間なく用いることでコストを抑えながらも、高精度に対象物までの距離を測定できる小型のレーザレーダの製造方法及びそれにより製造されるレーザレーダを提供する。
【解決手段】波長測定工程で測定された波長を基準に決定される所望の透過帯域のバンドパスフィルタ104を選択して、測定に供した半導体レーザ101とセットで組み込むことができるので、半導体レーザ101の発振波長の個体バラツキに合わせてバンドパスフィルタ104の透過帯域を決めることができる。それにより、低コストでありながら、良好な不要光排除機能を有し、高精度に対象物までの距離を測定できるレーザレーダ100を製造することができる。
【選択図】図3
【解決手段】波長測定工程で測定された波長を基準に決定される所望の透過帯域のバンドパスフィルタ104を選択して、測定に供した半導体レーザ101とセットで組み込むことができるので、半導体レーザ101の発振波長の個体バラツキに合わせてバンドパスフィルタ104の透過帯域を決めることができる。それにより、低コストでありながら、良好な不要光排除機能を有し、高精度に対象物までの距離を測定できるレーザレーダ100を製造することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、レーザレーダの製造方法及びレーザレーダに関する。
対象物までの距離を測定する装置として、対象物に向かってレーザ光を出射するレーザ光源を含む投光光学系と、対象物に当たって反射したレーザ光の反射光を受光する受光光学系を用いたレーザレーダが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなレーザレーダにおいて、レーザ光源を非常に短い時間、例えば10ns程度だけパルス状に発光させ、投光光学系を介して対象物に向けてレーザ光を出射すると、出射されたレーザ光は即座に対象物で反射され、受光光学系を介して受光素子で受光される。ここで、レーザ光の出射と受光の時間差は、レーザ光が対象物までの距離を往復する時間であるから、この時間差に光速を乗じ、2で除すれば対象物までの距離が得られることとなる。
ところで、レーザレーダの場合、対象物から反射したレーザ光以外の外乱光がフォトダイオードなどの受光素子に入射すると、それに起因したノイズが生じるため、対象物までの正確な距離を測れなくなる恐れがある。そこで、受光素子に入射する光の波長帯域を制限し、ノイズの原因になる外乱光の影響を低減させることが行われている。一つの方法としては、受光光学系に、透過光の帯域を制限したバンドパスフィルタを組み込むことが考えられる。かかる方法によれば、バンドパスフィルタの透過帯域とレーザの波長帯域とを略一致させることで、帯域外波長である外乱光の受光素子への侵入を阻止し、これに関わるノイズを低減できるのである。
しかるに、使用するレーザ光源においては個体バラツキが或る程度存在するので、ばらついた発振波長でも必ず含まれるようにバンドパスフィルタの透過帯域を広く取ると、外乱光の受光素子への侵入が増加し、受光信号のS/N比を悪化させる原因となる。これに対し、外乱光の侵入を抑制すべく、バンドパスフィルタの透過帯域を狭めると、それに合わせてレーザ光源の発振波長を絞り込む必要が生じ、規格外品を排除すべくレーザ光源の選別が必要になるが、それにより歩留まりが低下してコストが上昇するという問題がある。よって、安価なレーザ光源を用いてコストを抑えながらも、高精度に対象物までの距離を測定できるレーザレーダが望まれている。
一方、多層膜で作成されたバンドパスフィルタは、入射光の入射角が変化すると、透過帯域がシフトすることが知られている。これを利用して、入射光に対してバンドパスフィルタを積極的に傾けることにより入射角を変化させ、透過帯域をシフトさせることにより、個々のレーザの波長帯域ズレや温度特性による波長帯域の変化を打ち消す技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
そこで、かかる技術を利用して、レーザ光源の発振波長の個体バラツキに応じて、バンドパスフィルタを傾けてレーザレーダに組み付けることで、発振波長のバラツキに応じた透過帯域を設定するという方策も考えられる。しかしながら、例えばアクティブセーフティを確保すべくレーザレーダを車両に搭載する場合など、このような方策では不十分である。その理由について説明する。
過酷な環境下での使用が前提である車載用レーザレーダは、想定される環境温度範囲が例えば、−30℃〜+80℃と非常に広範囲である。ところが、レーザ光源として用いる一般的な半導体レーザの場合、周辺環境の温度や自身の発熱の影響で発振波長が非常に大きく変動する。従って、半導体レーザの発振波長の個体バラツキに応じて、初期状態でバンドパスフィルタを傾けて組み付けるようにした場合、温度変化による発振波長の変動分に応じた帯域シフト(傾き角)の調整代に余裕がなくなってしまったり、或いはバンドパスフィルタの傾き角が大きくなりすぎ、必要光束をカバーするためにバンドパスフィルタが大型化するという問題がある。さらに、バンドパスフィルタの傾き角が大きくなると、その透過特性の劣化を引き起こし、受光効率を劣化させるという問題もある。尚、このような問題は、バンドパスフィルタを傾けて透過帯域をシフトさせる技術に限らず生じうる。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、比較的安価なレーザ光源を選別の手間なく用いることでコストを抑えながらも、高精度に対象物までの距離を測定できる小型のレーザレーダの製造方法及びそれにより製造されるレーザレーダを提供することを目的とする。
請求項1に記載のレーザレーダの製造方法は、レーザ光源と、前記レーザ光源からの発散光を平行光に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズで平行とされたレーザ光を対象領域に走査投光する第1の反射部材と、を含む投光光学系と、
走査投光された前記対象領域からの反射光を反射させる第2の反射部材と、所定の波長帯域の光を透過させるバンドパスフィルタと、前記第2の反射部材で反射された反射光のうち前記バンドパスフィルタを透過した光を受光する受光部と、を含む受光光学系と、
前記バンドパスフィルタの透過帯域が前記レーザ光源の発振波長を含むように、前記バンドパスフィルタの透過帯域を変化させる特性変更手段と、を有するレーザレーダの製造方法であって、
前記レーザ光源の発振波長を測定する波長測定工程と、
前記波長測定工程で測定された発振波長に基づいて決定される透過帯域を有するバンドパスフィルタを選択して、測定に供した前記レーザ光源とセットで組み込む組立工程と、を有することを特徴とする。
走査投光された前記対象領域からの反射光を反射させる第2の反射部材と、所定の波長帯域の光を透過させるバンドパスフィルタと、前記第2の反射部材で反射された反射光のうち前記バンドパスフィルタを透過した光を受光する受光部と、を含む受光光学系と、
前記バンドパスフィルタの透過帯域が前記レーザ光源の発振波長を含むように、前記バンドパスフィルタの透過帯域を変化させる特性変更手段と、を有するレーザレーダの製造方法であって、
前記レーザ光源の発振波長を測定する波長測定工程と、
前記波長測定工程で測定された発振波長に基づいて決定される透過帯域を有するバンドパスフィルタを選択して、測定に供した前記レーザ光源とセットで組み込む組立工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、波長測定工程で測定された発振波長に基づいて決定される透過帯域のバンドパスフィルタを選択して、測定に供したレーザ光源とセットで組み込むので、レーザ光源の発振波長の個体バラツキに合わせて、適切な透過帯域のバンドパスフィルタを使用することができる。それにより、レーザ光源を選別の手間なく用いることができるため低コストで、良好な不要光排除機能を有し、高精度に対象物までの距離を測定できるレーザレーダを製造することができる。又、レーザレーダの小型化が可能になる。
請求項2に記載のレーザレーダの製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記特性変更手段は、前記第2の反射部材からの反射光に対して、前記バンドパスフィルタの傾き角を変更する回動機構を含み、前記回動機構により前記傾き角を変更することにより、前記バンドパスフィルタの透過帯域を変更するようになっていることを特徴とする。
多層膜で作成されたバンドパスフィルタは、入射光の入射角が変化すると、透過帯域がシフトすることが知られている。本発明により製造されるレーザレーダは、対象領域からの反射光に対して、バンドパスフィルタの傾き角を変更する回動機構を含み、回動機構により傾き角を変更することにより、バンドパスフィルタの透過帯域を変更することができる。かかる場合、レーザ光源の発振波長の個体バラツキに合わせて適切な透過帯域のバンドパスフィルタを使用することと相まって、温度変化によるレーザ光源の発振波長の変動分に応じた透過帯域シフト(傾き角)の調整代を十分なものとでき、これによりバンドパスフィルタの最大傾き角を抑えて、レーザレーダの小型化を図ることができる。更に、バンドパスフィルタへのレーザ光の入射角が不要に大きくならないため、バンドパスフィルタの性能劣化を防ぐこともできる。また、透過帯域のシフト量は傾き角の変化量と対応しているため、傾き角の変更制御の刻み幅を細かくすることで透過帯域のシフト量を細かく制御することができ、透過帯域の極めて狭いバンドパスフィルタも用いることができるようになり、不要光排除をより効率的に行うことが可能となる。
請求項3に記載のレーザレーダの製造方法は、請求項1又は2に記載の発明において、前記波長測定工程に際し、測定に供されるレーザ光源がおかれた環境の温度を使用温度範囲の中間値である基準温度とすることを特徴とする。
バンドパスフィルタの組み付け前に、周辺環境の温度を使用温度範囲の中間値である基準温度に設定して前記レーザ光源の発振波長を測定することで、バンドパスフィルタの選別又は設定を正確に行うことが出来る。
請求項4に記載のレーザレーダは、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザレーダの製造方法により製造され、前記レーザ光源の環境温度と前記レーザ光源の発振波長のうち少なくとも一方を測定する測定部を有し、前記測定部で測定された環境温度と前記レーザ光源の発振波長のうち少なくとも一方に基づいて、前記回動機構により前記第2の反射部材からの反射光に対し前記バンドパスフィルタの透過帯域を変化させることを特徴とする。
なお、本願においては「レーザ光源の環境温度」とは、レーザ光源そのものの温度又はレーザ光源周辺のレーザ光源と略同温の周辺領域の温度をいう。
測定部が、レーザ光源から出射されたレーザ光の波長を測定するものである場合、レーザ光の波長を観測することで、環境温度変化に起因して発振波長がシフトしたときに、バンドパスフィルタを適切な角度に傾けることで、シフトした波長が含まれるように、その透過帯域を調整することができる。また、レーザ光源の経時変化に起因した特性の変化や不具合にも対応することができる。例えば、車載などで使われるレーザレーダでは、視界に影響を与えないように、レーザ光源の発振波長は可視光帯域でなく赤外帯域が使われることが多いため、レーザ光源が実際に発光しているかどうか視認することができない。これに対し本発明によれば、測定部によりレーザ光源の発光を常に監視することができるため、例えばレーザ光源が発光しないことを検知して、利用者(運転手)にレーザレーダが不作動であることを警告することなどが可能になる。
一方、測定部が、レーザ光源の環境温度を測定するものである場合、レーザ光源の環境温度を観測することで、組み立て時に測定した基準温度時の発振波長とレーザ光源の温度特性とから、各温度時における発振波長を推測することができ、これに応じてバンドパスフィルタを適切な角度に傾けることができる。また、レーザ光源の発振波長を直接測定するためには、投光光学系の光路中にレーザ光を分岐するミラーを配置する必要があり、かかるミラーを透過することでレーザ光に少なからず光量損失が起こり、投光効率が低下するのであるが、測定部がレーザ光源の環境温度を測定するものであれば、レーザ光源の環境温度から発振波長を推測することができるから、ミラー等の分岐手段が不要になり投光時の損失を少なくすることが可能になる。
請求項5に記載のレーザレーダは、請求項4に記載の発明において、前記受光光学系は、前記対象領域から、前記第2の反射部材、前記バンドパスフィルタ、前記受光部に前記反射光を集光する受光レンズ、前記受光部の順に配置されていることを特徴とする。
レーザレーダは対象物の一点測距でなく、レーザ光を所定範囲の走査領域内で走査させるものであるため、反射光は走査領域内の対象物の存在する方向から戻ってくる。よって、第2の反射部材、バンドパスフィルタ、受光レンズ、受光部の順に配置し、バンドパスフィルタを受光レンズと第2の反射部材の間に配置することで、走査方向に関わらずバンドパスフィルタを透過する反射光の入射角を一定にでき、レーザ光の波長に対して異なる不要光を適切に分離排除することができ、走査方向に関わらずバンドパスフィルタの透過効率を一定にすることができる。
請求項6に記載のレーザレーダは、請求項4又は5に記載の発明において、以下の条件式を満足することを特徴とする。
0<(h/2−s・θ) (1)
h:前記バンドパスフィルタの半値全幅(nm)
s:前記バンドパスフィルタの傾き角に対する透過帯域の中心波長の変動量(nm/度)
θ:最も測定距離が遠い時の光軸に対する周辺光線角度(度)
0<(h/2−s・θ) (1)
h:前記バンドパスフィルタの半値全幅(nm)
s:前記バンドパスフィルタの傾き角に対する透過帯域の中心波長の変動量(nm/度)
θ:最も測定距離が遠い時の光軸に対する周辺光線角度(度)
対象物の反射条件が同じ場合、対象物からの反射光は、レーザレーダから対象物までの測定距離が長くなるほど少量になる。そのときS/N比を劣化させないためには、受光光学系で損失することなく、受光素子まで効率よく反射光を導くことが求められる。しかし、バンドパスフィルタの透過帯域は入射角により変動するため、この入射角が不適切であると、実際に照射されたレーザ光の波長が透過帯域から外れてしまう恐れがある。そのため、バンドパスフィルタに入射する光束は、レーザレーダからの出射光と略平行であることが求められる。レーザレーダの測距限界において、条件式(1)の下限を上回ることによりレーザ光の波長に対して異なる不要光を適切に分離排除することができる。
尚、「バンドパスフィルタの半値全幅」とは、バンドパスフィルタの透過領域における最大透過率に対して透過率が1/2となる帯域の幅をいい、実際にバンドパスフィルタの透過率を測定したグラフにおいて高周波成分が重畳されるときは、ローパスフィルタをかけるなどして、その前後で平均化した値を用いて、半値全幅を測定することとする。
請求項7に記載のレーザレーダは、請求項4〜6のいずれかに記載の発明において、前記第1の反射部材と前記第2の反射部材は異なる部材であり、前記第1の反射部材と前記第2の反射部材が、同期して回動することを特徴とする。
これにより、投光光学系と受光光学系とを任意の位置に配置でき、レーザレーダのレイアウトの自由度が高まる。又、第1の反射部材と第2の反射部材を同じ部材とすると、レーザ光源の内部反射によるノイズが測距に悪影響を及ぼす恐れがあり、ノイズ対策が必要になる場合があるが、第1の反射部材と第2の反射部材を異なる部材にすることで、ノイズ対策が容易になる。
請求項8に記載のレーザレーダは、請求項4〜6のいずれかに記載の発明において、前記第1の反射部材と前記第2の反射部材が、同一の反射部材であることを特徴とする。
第1の反射部材と第2の反射部材が、同一の反射部材であると、別部材にした際の回転同期をとる必要がなくなり、またレーザレーダの小型化を図れる。
請求項9に記載のレーザレーダは、請求項7又は8に記載の発明において、前記第1の反射部材と前記第2の反射部材がポリゴンミラーであることを特徴とする。これにより高精度な走査が可能になる。
請求項10に記載のレーザレーダは、請求項4〜9のいずれかに記載の発明において、前記レーザレーダが車載用であることを特徴とする。本発明のレーザレーダは、車載用として好適である。
本発明によれば、比較的安価なレーザ光源を選別の手間なく用いることでコストを抑えながらも、高精度に対象物までの距離を測定できる小型のレーザレーダの製造方法及びそれにより製造されるレーザレーダを提供することができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施の形態にかかるレーザレーダを車両に搭載した状態を示す概略図である。本実施の形態のレーザレーダ100は、車両1のフロントウィンドウ1aの背後、もしくはフロントグリル1bの背後に設けられている。
図2は、第1の実施の形態にかかるレーザレーダ100の概略構成図である。レーザレーダ100は、例えば、使用温度領域で最長となる波長が900nm程度の光束を出射する半導体レーザ101と、半導体レーザ101からの発散光を平行光に変換するコリメートレンズ102と、コリメートレンズ102で平行とされたレーザ光を、回転する反射面により対象物2側(図1)に向かって走査投光すると共に、走査投光された対象物2からの反射光を反射させるポリゴンミラー(ここでは第1の反射部材及び第2の反射部材)103と、垂直入射又はその近傍の入射角のとき透過帯域の中心波長が900nm程度のバンドパスフィルタ104と、ポリゴンミラー103で反射された対象物2からの反射光を集光する受光レンズ105と、受光レンズ105で集光された反射光を受光する受光部106と、バンドパスフィルタ104を回動駆動する駆動部(回動機構)111と、駆動部111を駆動制御する駆動ドライバ107と、バンドパスフィルタ104の回動角を検出する角度検知部108と、半導体レーザ101の環境温度(半導体レーザ101の温度又は半導体レーザ101周辺の略同温となる周辺領域の温度)を測定する温度検知部109と、これらの制御を司ると共に、受光部106からの信号に基づいて対象物2までの距離を測定する制御部110と、を有する。尚、制御部110は、半導体レーザ101の温度変化時の発振波長の変化量(温度特性)と、バンドパスフィルタの傾き角と透過帯域特性との関係を記憶しているものとする。ここで、半導体レーザ101と、コリメートレンズ102と、ポリゴンミラー103とで投光光学系を構成し、ポリゴンミラー103と、バンドパスフィルタ104と、受光レンズ105と、受光部106とで受光光学系を構成する。又、駆動部111と、駆動ドライバ107とで特性変更手段を構成する。
なお、走査投光を行うための反射面としてはポリゴンミラーに限るものでなく、往復揺動するガルバノミラー、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー、DMD(Digital Mirror Device)等を用いてもよい。
また、バンドパスフィルタの半値全幅をh(nm)、バンドパスフィルタの傾き角に対する透過帯域の中心波長の変動量をs(nm/度)、最も測定距離が遠い時の光軸に対する周辺光線角度をθ(度)としたとき、
0<(h/2−s・θ) (1)
を満たすように設定されていることが望ましい。
0<(h/2−s・θ) (1)
を満たすように設定されていることが望ましい。
以下、レーザレーダ100の製造方法について説明する。図3は、レーザレーダ100の製造方法を説明するためのフローチャートである。まず、ステップS101で、透過波長帯域が異なるバンドパスフィルタ104を複数個製作する。より具体的には、垂直入射での透過帯域の中心波長(以下、透過中心波長という場合がある)が、半導体レーザ101の使用温度領域で最長となる波長を基準として、その前後に例えば10nm毎にシフトするように設定することが望ましい。
次に、ステップS102において、製作したバンドパスフィルタ104の各々について、入射光の入射角を変化させて、各入射角における透過中心波長を測定し記録しておく。
更に、ステップS103(波長測定工程)で、基準温度(例えば20℃)で、実際に組み込む半導体レーザ101の発振波長を測定すると共に、基準温度での発振波長から、例えば−30〜80℃の範囲の環境温度変化に対する半導体レーザ101の発振波長の変化量の関係を制御部110に記憶させる。また、ステップS104で、バンドパスフィルタ104以外のレーザレーダ各部(測定に供した半導体レーザ101を含む)を組み立てる。なお、各温度における半導体レーザ101の発振波長の値は、実際に各温度にした状態で直接的に測定して記憶させてもよい。
その後、ステップS105では、ステップS103で想定した半導体レーザ101の発振波長の最大値が、バンドパスフィルタ104が入射光に対して直交もしくはその近傍で透過中心波長となるような透過帯域特性を有するバンドパスフィルタ104を選択する。これは、バンドパスフィルタ104が、入射光に対して直交する位置から入射角が変化するよう傾けていくと、短波長側にのみ透過帯域がシフトするからである。
ステップS106(組立工程)において、このようにして選択されたバンドパスフィルタ104をレーザレーダ100内の駆動部111に取り付ける。このとき、ステップS105で選択されたバンドパスフィルタ104への入射角を変化させた場合の各入射角における透過中心波長の値を入射角と関連づけて制御部110に記憶させる。すなわち、制御部110には、バンドパスフィルタ104の選択に使用した半導体レーザ101の各温度時の発振波長のデータと、選択されたバンドパスフィルタ104の各入射角時の透過中心波長のデータとが記憶される。以上で、レーザレーダ100の製造工程が完了する。
次に、図2に示すレーザレーダ100の測距動作について説明する。半導体レーザ101からパルス状に間欠的に出射された発散光は、コリメートレンズ102で平行光束に変換され、回転するポリゴンミラー103を介して対象物2側に走査投光される。図示のポリゴンミラー103は4つの側面反射面を有している。また、半導体レーザ101からの発散光は、ポリゴンミラー103の一つの反射面がコリメートされた平行光束に対して所定の角度範囲内のとき同期して出射され、反射面の切り替わり時には出射されない。
走査投光された光束のうち対象物2に当たって反射したレーザ光は、再びポリゴンミラー103に入射して反射され、バンドパスフィルタ104を通過して、不要光が排除された後、受光レンズ105により集光されて、受光部106の受光面で検知されることとなる。バンドパスフィルタ104は、透過中心波長が温度検知部109で検知した温度のときのレーザ光源の発振波長に略一致するような入射角度に傾けて設定されるので、半導体レーザ101の固体バラツキがあっても不要光を確実に排除できる。制御部110は、レーザ光の出射と受光の時間差を求め、この時間差に光速を乗じ、2で除することで対象物2までの距離を求めることができる。
本実施の形態によれば、レーザレーダは特定の方向にある対象物の距離を測定する一点測距でなく、レーザ光を所定範囲の走査領域内で走査させるものであるため、対象物2からの反射光は走査領域内の対象物2の存在する方向から戻ってくる。しかし、バンドパスフィルタ104を受光レンズ105とポリゴンミラー103の間に配置することで、走査方向内の対象物2の存在する方向に関わらず、バンドパスフィルタ104に入射する反射光の入射角は一定となり、レーザ光の波長に対して異なる不要光を適切に分離排除することができ、走査方向に関わらずバンドパスフィルタ104の透過効率を一定にすることができる。
次に、光源である半導体レーザの環境温度に変化が生じた場合におけるバンドパスフィルタへの反射光の入射角変更制御動作について説明する、図4は、第1の実施の形態にかかるレーザレーダ100におけるバンドパスフィルタ104への反射光の入射角変更制御についてのフローチャートである。以下、図4のフローに従い説明する。
レーザレーダ100の動作スイッチがONされると、ステップS201で温度検知部109が半導体レーザ101の環境温度(具体的には、半導体レーザ101近傍又は半導体レーザ101の本体外装の温度)を測定する。この温度検知は半導体レーザ101そのものの温度が検知できるため、本体外装の温度を測定することがより好ましい。このとき測定される温度は、半導体レーザ101を駆動していないときの温度であるので、レーザレーダ100の配置されている環境の温度と略一致する。
次いでステップS202で、制御部110は記憶されたデータに基づいて、選択されたバンドパスフィルタ104の透過中心波長が、ステップS201で測定された温度での半導体レーザ101の発振波長と略一致する入射角となる傾き角にバンドパスフィルタを回動させ、初期設定をおこなう。
更にステップS203で、レーザレーダ100は、上述の走査測距動作を開始し、以降走査測距動作を継続的に行う。次いで、ステップS204において、制御部110は、動作開始より所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間とは温度測定のサンプリング間隔であり、予め半導体レーザ101の駆動開始及び駆動中の時間と温度上昇の関係についての実験を行い、関連する発振波長の変化とを勘案して適宜決められている。
制御部110が、動作開始より所定時間経過したと判断したときは、ステップS205に進み、温度検知部109からの信号を受信して、半導体レーザ101の環境温度を測定する。更にステップS206で、制御部110は、記憶している半導体レーザ101の温度変化時の発振波長の変化量から、現在の環境温度における半導体レーザ101から出射されるレーザ光の波長を推定し、現在のバンドパスフィルタ104の傾き角での透過中心波長とのズレ量が、許容範囲内であるか否かを判断する。
かかるズレ量が許容範囲外であると判断した場合(ステップS206;No)、制御部110は、更にステップS208で、前回測定の温度より今回測定の温度が高くなったか否かを判断する。温度が高くなった場合(ステップS208;Yes)には、半導体レーザ101の発振波長は長波長側にシフトするので、制御部110は、ステップS209で、記憶しているバンドパスフィルタ104の傾き角と透過帯域特性との関係に基づいて、推定した発振波長が、バンドパスフィルタ104の透過中心波長と略一致するように、入射角が小さくなる方向に駆動部111を動作させ、バンドパスフィルタ104を傾ける。なお、「入射角」とは、バンドパスフィルタの透過面の垂線とバンドパスフィルタへ入射する入射光とのなす角である。
一方、ステップS208で、前回測定の温度より今回測定の温度が低くなったと判断した場合(ステップS208;No)には、半導体レーザ101の発振波長は短波長側にシフトするので、制御部110は、ステップS210で、記憶しているバンドパスフィルタ104の傾き角と透過帯域特性との関係に基づいて、推定した発振波長が、バンドパスフィルタ104の透過帯域の中心と略一致するように、入射角が大きくなる方向に駆動部111を動作させ、バンドパスフィルタ104を傾ける。
これに対し、ステップS206で推定したレーザ光の発振波長と、現在のバンドパスフィルタ104の傾き角での透過帯域の中心とのズレ量が、許容範囲内であると判断した場合(ステップS206;Yes)、バンドパスフィルタ104の不要光排除機能は十分であるとして、制御部110は駆動部111を動作させない(ステップS207)。その後、ステップS211で、レーザレーダ100の動作の完了を求められていない場合(ステップS211;No)には、制御部110は、ステップS203へと戻って繰り返し制御を実行し、レーザレーダ100の動作の完了を求められた場合(ステップS211;Yes)には、ステップS212で動作を停止する。
図5は、第2の実施の形態にかかるレーザレーダ100’の概略構成図である。図5に示すレーザレーダ100’は、上述の実施の形態に対して、コリメートレンズ102と、ポリゴンミラー103との間の光路内に、レーザ光の一部を反射するハーフミラー112を挿入すると共に、ハーフミラー112で反射したレーザ光の一部を受光して、その波長を検出する波長検知部113を、温度検知部の代わりに設けている。それ以外の構成及び測距動作は、上述した実施の形態と同様であるため、符号を共通として説明を省略する。尚、本実施の形態では、制御部110は、半導体レーザ101の温度変化時の発振波長の変化量を記憶する必要はないが、選択されたバンドパスフィルタ104の各入射角時の透過中心波長のデータは記憶している。なお、ハーフミラー112を用いずに、レーザ光束の発散光束のうち測距に使用されない光束を用いて波長を検出してもよい。
次に、レーザレーダ100’における、光源である半導体レーザに温度変化すなわち波長変化が生じた場合におけるバンドパスフィルタへの反射光の入射角制御動作について説明する、図6は、第2の実施の形態にかかるレーザレーダ100’のバンドパスフィルタへの反射光の入射角変更制御についてのフローチャートである。以下、図6のフローに従い説明する。
レーザレーダ100’の動作スイッチがONされると、ステップS301で波長検知部113が半導体レーザ101から出射されるレーザ光の発振波長を測定する。
次いでステップS302で、制御部110は記憶されたデータに基づいて、選択されたバンドパスフィルタ104の透過中心波長が、測定された半導体レーザ101の発振波長と略一致する入射角となる傾き角にバンドパスフィルタを回動させ、初期設定をおこなう。更にステップS303で、レーザレーダ100’は、上述の走査測距動作を開始し、以降走査測距動作を継続的に行う。次いで、ステップS304において、制御部110は、動作開始より所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間とは波長のサンプリング間隔であり、予め半導体レーザ101の駆動開始及び駆動中の時間と温度上昇による波長変化の関係についての実験を行い、時間と発振波長の変化量とを勘案して適宜決められている。
制御部110が、動作開始より所定時間経過したと判断したときは、ステップS305に進み、波長検知部113が、レーザ光の波長を測定する。更にステップS306で、制御部110は、測定したレーザ光の波長と、現在のバンドパスフィルタ104の傾き角での透過帯域の中心とのズレ量が、許容範囲内であるか否かを判断する。
かかるズレ量が許容範囲外であると判断した場合(ステップS306;No)、制御部110は、更にステップS308で、前回測定の波長より今回測定の波長が長くなったか否かを判断する。波長が長くなった場合(ステップS308;Yes)には、制御部110は、ステップS309で、記憶しているバンドパスフィルタ104の傾き角と透過帯域特性との関係に基づいて、測定した波長が、バンドパスフィルタ104の透過中心波長と略一致するように、入射角が小さくなる方向に駆動部111を動作させ、バンドパスフィルタ104を傾ける。
一方、ステップS308で、前回測定の波長より今回測定の波長が短くなったと判断した場合(ステップS308;No)には、制御部110は、ステップS310で、記憶していたバンドパスフィルタ104の傾き角と透過帯域特性との関係に基づいて、測定した波長が、バンドパスフィルタ104の透過中心波長と略一致するように、入射角が大きくなる方向に駆動部111を動作させ、バンドパスフィルタ104を傾ける。
これに対し、ステップS305で測定したレーザ光の波長と、現在のバンドパスフィルタ104の傾き角での透過帯域の中心とのズレ量が、許容範囲内であると判断した場合(ステップS306;Yes)、バンドパスフィルタ104の不要光排除機能は十分であるとして、制御部110は駆動部111を動作させない(ステップS307)。その後、ステップS311で、レーザレーダ100’の動作の完了を求められていない場合(ステップS311;No)には、制御部110は、ステップS303へと戻って繰り返し制御を実行し、レーザレーダ100’の動作の完了を求められた場合(ステップS311;Yes)には、ステップS312で動作を停止する。
図7は、第3の実施の形態にかかるレーザレーダ100”の概略構成図である。図7に示すレーザレーダ100”は、第1の実施の形態に対して、投光光学系用のポリゴンミラー(第1反射部材)103Aと、受光光学系用のポリゴンミラー(第2反射部材)103Bとを分けた点が異なっている。ポリゴンミラー103A、103Bは、不図示のベルトや歯車によって同期して回転するようになっている。それ以外の構成及び測距動作は、上述した実施の形態と同様であるため、符号を共通として説明を省略する。
本実施の形態によれば、投光光学系用のポリゴンミラー103Aと、受光光学系用のポリゴンミラー103Bとを分けたので、受光部106が半導体レーザ101のノイズの影響を受けにくいという利点がある。尚、第2の実施の形態に対しても同様に、ポリゴンミラーを2つに分けるようにしても良い。
図8は、本実施の形態に用いられるバンドパスフィルタの帯域特性の一例を示す図であり、縦軸に透過率をとり、横軸に波長をとっている。更に図8では、入射光の入射角を0゜(光軸に直交)、10゜、20゜、30゜、40゜と変更したときの、透過帯域のシフト状態をそれぞれ示している。バンドパスフィルタは、入射光に対して直交する位置から、入射角が変化するよう傾けていくと短波長側に透過帯域がシフトすることがわかる。
図8に示す半値全幅h=50nm、傾き角に対する透過帯域の中心波長の変動量s=2nm/度のバンドパスフィルタを用いた場合、上記(1)式を満たすように、最も測定距離が遠い時の光軸に対する周辺光線角度がθ<12.5度となるように、視野角すなわち受光レンズ105の焦点距離と受光部106の大きさの関係を設定することが好ましい。(1)式を満足するように上記h、s、θを設定することにより、最遠測定距離にある対象物2からの光量の少ない反射光であっても、バンドパスフィルタによるレーザ光の波長と異なる不要光の分離排除を効果的に行うことができる。
図9は、特性変更手段の変形例を示す斜視図である。図9において、4枚の扇状のバンドパスフィルタ104a〜104dを組み合わせて円板104eとしている。バンドパスフィルタ104a〜104dは、例えば図8の入射角10゜毎のように、互いに透過帯域をシフトさせている。
ここで、透過帯域が異なる扇状のバンドパスフィルタを各種準備しておき、組立時に測定した基準状態でのレーザ光源の発振波長に近い透過帯域中心を有するものをまず選択すると共に、その前後の透過帯域を有するものを組み合わせて、使用するバンドパスフィルタ104a〜104dとして選択することができる。円板104eを構成するバンドパスフィルタの数は任意である。円板104eは、アクチュエータ104fにより回転位相を変更可能となっている。アクチュエータ104fは、その回転位相を検知できるタイプであり、制御部110により制御される。
本変形例によれば、制御部110が、上述の実施の形態と同様にして推定もしくは測定したレーザ光の波長に対して、アクチュエータ104fにより円板104eの回転位相を制御するようになっている。これにより温度に起因してレーザ光の波長が変化した場合でも、ポリゴンミラーからの反射光の波長に透過中心波長が最も近いバンドパスフィルタ104a〜104dを透過させて受光レンズ104に入射させることができる。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。明細書の記載及び実施例は、あくまでも例証を目的としており、本発明の範囲は後述するクレームによって示されている。例えば、ポリゴンミラーは四角柱でなく、六角柱や八角柱であっても良い。又、ポリゴンミラーの反射面は、回転軸線に対して平行のみならず、側面毎に例えば1゜ずつ傾くようにしても良い。これにより2次元方向だけでなく、3次元方向の走査も可能になる。
1 車両
1a フロントウィンドウ
1b フロントグリル
2 対象物
100、100’、100” レーザレーダ
101 半導体レーザ
102 コリメートレンズ
103 ポリゴンミラー
103A ポリゴンミラー
103B ポリゴンミラー
104 バンドパスフィルタ
104a〜104d バンドパスフィルタ
104e 円板
104f アクチュエータ
105 受光レンズ
106 受光部
107 駆動ドライバ
108 角度検知部
109 温度検知部
110 制御部
111 駆動部
112 ハーフミラー
113 波長検知部
1a フロントウィンドウ
1b フロントグリル
2 対象物
100、100’、100” レーザレーダ
101 半導体レーザ
102 コリメートレンズ
103 ポリゴンミラー
103A ポリゴンミラー
103B ポリゴンミラー
104 バンドパスフィルタ
104a〜104d バンドパスフィルタ
104e 円板
104f アクチュエータ
105 受光レンズ
106 受光部
107 駆動ドライバ
108 角度検知部
109 温度検知部
110 制御部
111 駆動部
112 ハーフミラー
113 波長検知部
Claims (10)
- レーザ光源と、前記レーザ光源からの発散光を平行光に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズで平行とされたレーザ光を対象領域に走査投光する第1の反射部材と、を含む投光光学系と、
走査投光された前記対象領域からの反射光を反射させる第2の反射部材と、所定の波長帯域の光を透過させるバンドパスフィルタと、前記第2の反射部材で反射された反射光のうち前記バンドパスフィルタを透過した光を受光する受光部と、を含む受光光学系と、
前記バンドパスフィルタの透過帯域が前記レーザ光源の発振波長を含むように、前記バンドパスフィルタの透過帯域を変化させる特性変更手段と、を有するレーザレーダの製造方法であって、
前記レーザ光源の発振波長を測定する波長測定工程と、
前記波長測定工程で測定された発振波長に基づいて決定される透過帯域を有するバンドパスフィルタを選択して、測定に供した前記レーザ光源とセットで組み込む組立工程と、を有することを特徴とするレーザレーダの製造方法。 - 前記特性変更手段は、前記第2の反射部材からの反射光に対して、前記バンドパスフィルタの傾き角を変更する回動機構を含み、前記回動機構により前記傾き角を変更することにより、前記バンドパスフィルタの透過帯域を変更するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のレーザレーダの製造方法。
- 前記波長測定工程に際し、測定に供されるレーザ光源がおかれた環境の温度を使用温度範囲の中間値である基準温度とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザレーダの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザレーダの製造方法により製造され、前記レーザ光源の環境温度と前記レーザ光源の発振波長のうち少なくとも一方を測定する測定部を有し、前記測定部で測定された環境温度と前記レーザ光源の発振波長のうち少なくとも一方に基づいて、前記回動機構により前記第2の反射部材からの反射光に対し前記バンドパスフィルタの傾き角を変化させ透過帯域を変更することを特徴とするレーザレーダ。
- 前記受光光学系は、前記対象領域から、前記第2の反射部材、前記バンドパスフィルタ、前記反射光を集光する受光レンズ、前記受光部の順に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のレーザレーダ。
- 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項4又は5に記載のレーザレーダ。
0<(h/2−s・θ) (1)
h:前記バンドパスフィルタの半値全幅(nm)
s:前記バンドパスフィルタの傾き角に対する透過帯域の中心波長の変動量(nm/度)
θ:最も測定距離が遠い時の光軸に対する周辺光線角度(度) - 前記第1の反射部材と前記第2の反射部材は異なる部材であり、前記第1の反射部材と前記第2の反射部材が、同期して回動することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のレーザレーダ。
- 前記第1の反射部材と前記第2の反射部材が、同一の反射部材であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のレーザレーダ。
- 前記第1の反射部材と前記第2の反射部材がポリゴンミラーであることを特徴とする請求項7又は8に記載のレーザレーダ。
- 前記レーザレーダが車載用であることを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項に記載のレーザレーダ。
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