JP2016206547A - パンチルト装置、カメラユニット、搭乗者監視システムおよび乗物 - Google Patents

パンチルト装置、カメラユニット、搭乗者監視システムおよび乗物 Download PDF

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Abstract

【課題】パンチルト装置、カメラユニット、搭乗者監視システムおよび乗物において小型化を図る。【解決手段】パンチルト装置1は、第1ベース板61と、第1ベース板61に対面して位置し、第1ベース板61に対して回転する第2ベース板62と、撮影対象範囲からの入射光を反射させた反射光を、第2ベース板62に設置されるカメラ10に撮影可能に照射するミラー部材20と、撮影対象範囲が反射光の光軸を中心に回転するようにミラー部材20を回転駆動させるチルト駆動機構40と、第1ベース板61を第2ベース板62に対してパン回転軸Jpを中心に回転駆動させるパン駆動機構50と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、パンチルト装置、カメラユニット、搭乗者監視システムおよび乗物に関する。
従来から、カメラの撮影範囲を移動させるためにカメラを駆動するパンチルト装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載のパンチルト装置は、パン方向およびチルト方向に回転可能にカメラを支持するカメラユニットと、カメラをチルト方向に回転させるチルトモータと、カメラをパン方向に回転させるパンモータとを備える。
特許文献1に記載のパンモータは、カメラユニットに固定されるとともに、ギア機構(パン用ギア)を介して設置面に固定される固定ギアに噛み合う。パンモータが駆動することにより、カメラユニットは、パン回転軸を中心として回転する。また、チルトモータは、カメラユニットに固定されるとともに、ギア機構(チルト用ギア)を介して、カメラユニット内のカメラをチルト回転軸を中心に回転させる。
特開2012−32636号公報
特許文献1に記載のパンチルト装置において、チルトモータは、ギア機構を介してカメラ自体を動かすため、チルトモータの負荷が大きい。そのため、出力の大きいモータをチルトモータとして採用する必要があり、パンチルト装置の大型化の一因になっていた。
また、特許文献1に記載のパンチルト装置では、カメラをチルト方向に回転可能に支持する構成も必要であり、この構成もパンチルト装置の大型化の一因になっていた。
さらに、例えば、一般的にパンチルト装置は、車載用の追尾カメラ装置、より具体的には、運転者の顔または眼を追尾して撮影し、解析することで運転者の居眠りを検知する居眠り検知用カメラシステムに適用される場合がある。居眠り検知用カメラシステムに、特許文献1に記載のパンチルト装置を適用する場合、乗物の搭載スペースは通常限られているため、パンチルト装置の小型化への要求は特に高い。また、特に乗物(例えば自動車)の走行中は乗物自体の振動に伴いカメラが振動する。このため、撮影対象がずれやすく、パンチルト装置により精密な追尾が求められる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化を図ったパンチルト装置、カメラユニット、搭乗者監視システムおよび乗物を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るパンチルト装置は、第1ベース板と、前記第1ベース板に対面して位置し、前記第1ベース板に対して回転する第2ベース板と、撮影対象範囲からの入射光を反射させた反射光を、前記第2ベース板に設置されるカメラに撮影可能に照射するミラー部材と、前記撮影対象範囲が前記反射光の光軸を中心に回転するように前記ミラー部材を回転駆動させるチルト駆動機構と、前記第1ベース板を前記第2ベース板に対して回転駆動させるパン駆動機構と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るカメラユニットは、上記第1の観点に係るパンチルト装置と、前記カメラと、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係る搭乗者監視システムは、上記第1の観点に係るパンチルト装置と、前記カメラと、前記カメラが撮影した画像信号に基づき搭乗者の行動を判断する制御部と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係る乗物は、上記第2の観点に係るカメラユニットを備える。
本発明によれば、パンチルト装置、カメラユニット、搭乗者監視システムおよび乗物は、小型化等を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る居眠り運転検出システムのブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカメラユニットの正面図である。 本発明の一実施形態に係るカメラユニットの背面図である。 本発明の一実施形態に係るカメラユニットの上面図である。 本発明の一実施形態に係るカメラユニットの側面図である。 本発明の一実施形態に係るカメラユニットの下面図である。 本発明の一実施形態に係る第1ベース板を省略して示されるカメラユニットの下面図である。 本発明の一実施形態に係るミラー部材が第1位置に位置する際のカメラユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るミラー部材が第1位置から45°回転した際のカメラユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るミラー部材が第2位置に位置する際のカメラユニットの斜視図である。 本発明の一変形例に係るカメラユニットの正面図である。 本発明の一変形例に係るカメラユニットの正面図である。 本発明の一実施形態に係るパンチルト装置の正面図である。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図11を参照して説明する。
(構成)
本発明の一実施形態に係る居眠り運転検出システム100(搭乗者監視システムの一例)は、図1に示すように、右目用カメラユニット111Rと、左目用カメラユニット111Lと、を備える。右目用カメラユニット111Rおよび左目用カメラユニット111Lは、それぞれ同一の構成を備える。
詳細には、右目用カメラユニット111Rおよび左目用カメラユニット111Lは、映像を撮影するカメラ10と、カメラ10が撮影する撮影範囲を移動させるパンチルト装置1と、カメラ10からの画像信号を取得するとともに、撮影範囲を移動させるためにパンチルト装置1を制御する制御部110と、を備える。
カメラ10はレンズ部10aを備える。レンズ部10aは、被写体に応じた撮影範囲の映像を、カメラ10に内蔵される撮像素子(図示略)の撮像面に結像する。この撮像素子は、撮像面に結像した映像を含む撮像情報を制御部110へ出力する。これによって、カメラ10は、映像を撮影する。制御部110は、右目用カメラユニット111Rのパンチルト装置1を制御することによってカメラ10の撮影範囲を運転者の右目に移動させ、撮影された画像に基づき右目の状態を検出する。同様に、制御部110は、左目用カメラユニット111Lのパンチルト装置1を通じて、そのカメラ10の撮影範囲を運転者の左目に移動させ、撮影された画像に基づき左目の状態を検出する。この画像は動画および静止画のいずれであってもよい。制御部110は、検出した両目の瞼の開き具合、または瞬きの回数などから運転者が居眠りをしているか否かを判断する。制御部110は、瞼の開き具合、または瞬きの回数が閾値より小さい場合、運転者が居眠りをしていると判断して、運転者が感覚で認識可能に、例えば、聴覚、触覚または嗅覚を通じて運転者に警告する。例えば、ハンドルの振動、シートの振動またはシートベルトの締め付けを通じて、運転者に触覚を通じた警告を行ってもよい。また、例えば、警告音を鳴らすことで、運転者に聴覚を通じた警告を行ってもよい。さらに、複数種類の警告を組み合わせてもよい。なお、カメラ10は、撮像情報をメモリ(図示略)に出力しても良い。この場合、制御部110は、メモリに記憶された撮像情報に基づいて、運転者が居眠りをしているか否かを判断してもよい。
カメラユニット111R(111L)は、図2および図3に示すように、カメラ10が固定される装置であって、例えば車内にて予め定められる設置面5に固定されて、カメラ10の撮影範囲を移動させる。パンチルト装置1は、例えば図14に示すように、設置面5に固定される第1ベース板61と、第1ベース板61に対面した状態で回転可能に設けられる第2ベース板62と、カメラ10の撮影方向に設置されるミラー部材20と、ミラー部材20を回転させるチルト駆動機構40と、第2ベース板62を回転させるパン駆動機構50と、を備える。
図2に示すように、第1ベース板61は円板状に形成され、第2ベース板62は、第1ベース板61より小さい径の円板状に形成されている。第1ベース板61は、図3および図4に示すように、その上面中央に形成される円筒部61aを備える。円筒部61aには、第1ベース板61の厚さ方向に貫通した軸孔61bが形成されている。
第2ベース板62の下面には、第2ベース板62と同一径の有底筒状の歯車板54が設けられている。第2ベース板62および歯車板54は、第2ベース板62の厚さ方向からみて互いに重なるように配置されるとともに、例えば接着剤により接着されている。詳しくは、歯車板54は、図3、図4および図8に示すように、円環部54bと、円環部54bの内周面に形成される内歯54aと、円環部54bの第2ベース板62側を塞ぐ円板状の底部54cとを備える。
第1ベース板61の円筒部61aの上面には、歯車板54の底部54cの下面が設置されている。第2ベース板62の中央には、図3および図4に示すように、その厚さ方向に貫通した軸孔62aが形成されている。同様に、歯車板54の底部54cの中央には、その厚さ方向に貫通した軸孔54dが形成されている。第2ベース板62の軸孔62a、歯車板54の軸孔54dおよび円筒部61aの軸孔61bは、第2ベース板62の厚さ方向に沿って連通している。第2ベース板62の軸孔62a、歯車板54の軸孔54dおよび円筒部61aの軸孔61bには、円柱状の軸部63が挿通されている。これにより、第2ベース板62および歯車板54は、第1ベース板61に対して、軸部63の中心を通るパン回転軸Jpを中心に回転可能に構成されている。
第1ベース板61には、図3および図4に示すように、その外周側に、第1ベース板61の厚さ方向に貫通した軸孔61cが形成されている。また、図7に示すように、第1ベース板61の下面には、凹状の有底穴部61dが形成されている。有底穴部61dは、第1ベース板61の下面側からみて、円の一部が欠けた形状をなす。有底穴部61dの下面には、有底穴部61dと同様の形状をなす基板70が複数のねじ71を通じて固定されている。この基板70には、上述した制御部110が実装されている。
第1ベース板61および第2ベース板62の間には、図3および図4に示すように、パン駆動機構50が設けられている。パン駆動機構50は、図8に示すように、上述した第2ベース板62と一体回転する歯車板54と、歯車板54に噛み合う歯車ユニット53と、歯車ユニット53に噛み合うねじ歯車52と、ねじ歯車52を軸回転させるモータ51と、を備える。図8は、第1ベース板61を省略して図示したカメラユニット111R(111L)の下面図である。
歯車ユニット53は、円柱状のはす歯歯車53aと、はす歯歯車53aより小径の円柱状の平歯車53bとが一体となって構成される。平歯車53bは、はす歯歯車53aと中心軸が一致するように、はす歯歯車53aの上面中央に設けられている。平歯車53bの外周面には、この中心軸に延びる歯が、平歯車53bの外周方向に沿って配列されている。はす歯歯車53aの外周面には、この中心軸に対して傾斜した歯が、はす歯歯車53aの外周方向に沿って配列されている。また、歯車ユニット53には、図8に示すように、はす歯歯車53aおよび平歯車53bの中心軸に沿って貫通する軸孔53cが形成されている。この軸孔53cが上述した第1ベース板61の軸孔61cに連通するように、歯車ユニット53は第1ベース板61の上面に設置される。これら軸孔53c,61cには、円柱状の軸部64が挿通される。これにより、歯車ユニット53は、パン回転軸Jpと平行に延びる軸部64を回転中心として第1ベース板61に対して回転可能に構成される。
モータ51は、図3および図4に示すように、略円柱状をなし、第1ベース板61の上面に固定されている。モータ51は、図示しない接続線を介して基板70に接続されている。例えば、この接続線は、第1ベース板61の厚さ方向に貫通した図示しない貫通孔を通って基板70に接続される。例えば、基板70に実装される制御部110は、この接続線を介してモータ51を駆動制御する。
モータ51の出力ピン51bは、図3および図8に示すように、円柱状に形成されるとともに、第1ベース板61の上面に沿って延出する。
ねじ歯車52は円柱状に形成され、ねじ歯車52の外周面には螺旋状にねじが切られている。ねじ歯車52の中心には、モータ51の出力ピン51bが挿通され、ねじ歯車52は、モータ51の出力ピン51bと一体で回転する。
歯車ユニット53の平歯車53bは、図3に示すように、円環部54bの内部にあって、円環部54bの内周に形成される内歯54aの一部に噛み合うように位置する。また、歯車ユニット53のはす歯歯車53aは、その円筒部61a側の外歯の一部がねじ歯車52に噛み合う。ねじ歯車52の回転軸と、歯車ユニット53の回転軸とは互いに直交している。
第2ベース板62の上面には、図2に示すように、チルト駆動機構40が設けられている。チルト駆動機構40は、ミラー部材20と一体回転するはす歯歯車43と、はす歯歯車43に噛み合うねじ歯車42と、ねじ歯車42を軸回転させるモータ41と、を備える。
モータ41は、円柱状をなし、第2ベース板62の上面に固定具68を介して複数のねじにより固定されている。モータ41は、図示しない接続線を介して基板70に接続されている。例えば、この接続線は、第2ベース板62、歯車板54および第1ベース板61のそれぞれの厚さ方向に貫通した図示しない貫通孔を通って基板70に接続される。例えば、基板70に実装される制御部110は、この接続線を介してモータ41を駆動制御する。
モータ41の出力ピン41bは、図4に示すように、円柱状に形成されるとともに、第2ベース板62の上面に沿って延出する。
ねじ歯車42は円柱状に形成され、ねじ歯車42の外周面には螺旋状にねじが切られている。ねじ歯車42の中心には、モータ41の出力ピン41bが挿通されている。ねじ歯車42は、モータ41の出力ピン41bと一体で回転する。
また、第2ベース板62の上面には、図2に示すように、略長方板状の支持部46が形成されている。支持部46は、第2ベース板62の上面に対して垂直方向の上側に延出している。また、支持部46は、ねじ歯車42とカメラ10との間において、ねじ歯車42の回転軸に沿う向きに設けられる。
支持部46には、図4に示すように、その厚さ方向に貫通した円柱状の軸孔46aが形成されている。この軸孔46aは、ねじ歯車42よりも高い位置(第2ベース板62の上面から離間した位置)に形成される。支持部46の軸孔46aには、円柱状の軸部47(回転軸)が挿通されている。
円柱状のはす歯歯車43には、図6に示すように、その中心軸に沿って貫通した軸孔43aが形成されている。はす歯歯車43の外周面には、図2に示すように、この中心軸に対して傾斜した歯が、はす歯歯車43の外周方向に沿って配列されている。はす歯歯車43の軸孔43aには、軸部47におけるねじ歯車42の上方に位置する部分がしまり嵌めにより嵌め合わされている。はす歯歯車43の下部は、ねじ歯車42の上部に噛み合うように、ねじ歯車42の上側に位置する。ねじ歯車42の回転軸と、はす歯歯車43の回転軸とは互いに直交している。
ミラー部材20は、図2および図5に示すように、互いに直交する第1垂直面20aおよび第2垂直面20bと、第1垂直面20aおよび第2垂直面20bを連結する斜面20cとを備えた直角二等辺三角柱状をなす。さらに、ミラー部材20は、その斜面20cに固定される正方形板状のミラー21を備える。ミラー21は、その表面が可視光線を反射するガラス等の材質で形成されており、斜面20cの略全域を覆う。
ミラー部材20の第2垂直面20bには、図3および図4に示すように、円柱状の軸穴20dが形成されている。この軸穴20dには、軸部47におけるカメラ10側の端部がしまり嵌めにより嵌め合わされる。このとき、ミラー部材20の第2垂直面20bは、軸部47の延出方向に直交する向きに設けられる。また、軸部47の中心線は、その中心線に対して傾斜したミラー21の中央を通過する。
カメラ10は、図2に示すように、第2ベース板62の上面に設置されるとともに、軸部47の延出方向に沿って延出する正方形柱状に形成される。カメラ10には、図示しない接続線が接続されている。例えば、この接続線は、第2ベース板62、歯車板54および第1ベース板61のそれぞれの厚さ方向に貫通した図示しない貫通孔を通って基板70に接続される。カメラ10のミラー21側の端面には、レンズ部10aが設けられている。レンズ部10aの表面は、軸部47に対して垂直に交わる方向に設けられるとともに、ミラー21側に露出する。
カメラ10は、図9に示すように、ミラー21によって反射されて映し出される撮影対象範囲Aの映像を撮影可能である。具体的には、ミラー21は、撮影対象範囲Aからの入射光Bを反射し、その反射光Cをカメラ10のレンズ部10bに照射する。ミラー部材20の回転位置に関わらず、ミラー21は、反射光Cをカメラ10のレンズ部10bに照射可能である。
(動作)
チルト駆動機構40を駆動させたときのパンチルト装置1の動作について図9〜図11を参照しつつ説明する。
図9に示すように、チルト駆動機構40のモータ41が駆動されたとき、ねじ歯車42がその軸を中心として回転する。これにより、ねじ歯車42に噛み合うはす歯歯車43が軸部47と一体で回転する。これにより、ミラー部材20は、図9〜図10に示すように、軸部47と一体でその軸部47を中心に回転する。本実施形態では、この軸部47の回転軸が、チルト回転軸Jtと一致する。
図9においては、ミラー部材20は第2ベース板62の上面に直交する方向を向く第1位置にある。ミラー部材20が第1位置にあるとき、撮影対象範囲Aは、第2ベース板62の上面の延出方向に位置する。
ミラー部材20が第1位置から軸部47を中心に回転するにつれて、図10に示すように、撮影対象範囲Aは、チルト回転軸Jt(反射光Cの光軸)を回転中心として、チルト方向βに回転する。本例では、ミラー21がパンチルト装置1の上方を向くようにミラー部材20が回転している。
ミラー部材20が第1位置から軸部47を中心に90°回転して第2位置に到達したとき、図11に示すように、撮影対象範囲Aは、第2ベース板62の上面中央に対向する。このように、ミラー部材20は、第1位置から360°に亘って回転可能である。この回転に伴い、撮影対象範囲Aは、第1ベース板61および第2ベース板62が入射光Bを妨害する角度範囲を除き、チルト回転軸Jt(反射光Cの光軸)を中心に360°に亘って回転可能である。
パン駆動機構50を駆動させたときのパンチルト装置1の動作について説明する。
図8に示すように、パン駆動機構50のモータ51が駆動されたとき、ねじ歯車52が自身の軸を中心として回転する。これにより、ねじ歯車52に噛み合うはす歯歯車53aを有する歯車ユニット53が軸部64を中心に回転する。この回転により、図3および図4に示すように、歯車ユニット53の平歯車53bに噛み合う歯車板54が第2ベース板62と一体で軸部63(パン回転軸Jp)を中心に回転する。図9に示すように、この第2ベース板62の回転により、パン回転軸Jpを中心にミラー部材20のミラー21の向きが変化する。このため、撮影対象範囲Aは、図5に示すように、パン回転軸Jpを中心に、360°に亘ってパン方向αに回転可能となる。
なお、本明細書における上および下の用語は、設置面5を基準とした上および下を示すものであって、必ずしも地面に対する上および下と一致しない。
(効果)
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)チルト駆動機構40は、第2ベース板62の上面に設置されるとともに、撮影対象範囲Aが反射光Cに沿うチルト回転軸Jtを中心に回転するように、ミラー部材20を回転駆動させる。これにより、例えば、特許文献1に記載のパンチルト装置のようにカメラを直接にチルト方向に駆動させることなく、カメラ10よりも軽量であるミラー部材20を回転させるだけで撮影対象範囲Aをチルト方向βに移動させることができる。このため、モータ41の駆動負荷を低減することができ、ひいては、出力の小さい小型のモータを採用することができる。よって、パンチルト装置1の小型化を図ることができる。また、特許文献1に記載のパンチルト装置のようにカメラをチルト方向βに回転可能に支持する構成を省略することができ、これによっても、パンチルト装置1の小型化を図ることができる。この小型化は、パンチルト装置1を乗物等の限られたスペースに設置する場合に、特に有効である。さらに、パンチルト装置1の小型化に伴ってその意匠性が向上する。
また、乗物(例えば、自動車)には、エンジン駆動に伴う振動や地面からタイヤを介して伝わる振動等の様々な振動が加わる。このため、例えば、MEMS(micro electro mechanical system)ミラーを採用した場合では、乗物に加わる振動によりミラーを精度良く移動させることができない。その点、上記実施形態では、振動が加わる状況であっても、精度良くミラー21を移動させることができる。
(2)パン駆動機構50は、第1ベース板61および第2ベース板62の間に設けられる。このため、パンチルト装置1の小型化を図ることができる。また、第1ベース板61および第2ベース板62の間には、異物等が侵入しづらいため、異物等によりパン駆動機構50の動作が妨げられることが抑制される。さらに、パン駆動機構50が外観から視認されづらくなるため、パンチルト装置1の意匠性が向上する。
(3)パン駆動機構50のモータ51は、設置面5に固定される第1ベース板61の上面に設けられている。このため、モータ51から延びる図示しない接続線が第2ベース板62およびミラー部材20の移動を妨げることが抑制される。
(4)パンチルト装置1は、カメラ10に照射される反射光Cの光軸と、ミラー部材20の回転軸とが一致するように構成されている。ミラー21は、ミラー部材20の回転位置に関わらず、反射光Cをカメラ10に照射するように、ミラー部材20の回転軸に対して傾斜している。この構成においては、ミラー部材20を回転させることで、広い角度範囲に亘って、チルト回転軸Jtを中心に撮影対象範囲Aを回転させることができる。また、ミラー部材20をモータ41により360°に亘って回転可能に構成することで、電磁ガルバノミラーを用いてミラーのチルト動作を可能にした構成に比べて、より精度高くミラー部材20の角度調整を行うことができる。
また、撮影対象範囲Aからの光を2つのミラーで2回反射させ、2枚のミラーをそれぞれ異なる回転軸を中心に回転させることで、撮影対象範囲Aのパン方向およびチルト方向への移動を可能とする構成が知られている。しかし、この構成に比べても、ミラーは1つで済むため、パンチルト装置1の小型化を図ることができる。また、2つのミラーが設けられた構成では、2つのミラーは、常に、一方のミラーが反射した光を他方のミラーが受けるように配置する必要があるため、撮影対象範囲Aの移動範囲は制限される。それに比べて、上記実施形態では、撮影対象範囲Aの移動範囲を大きく設定することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態に係る居眠り運転検出システム100は、両目に対応したカメラユニット111R,111Lを備えていたが、顔全体を認識する一つのカメラユニットを備えていてもよい。また、上記実施形態に係るパンチルト装置1は、居眠り運転検出システム100に適応させたが、その他、例えば、TV電話、監視カメラ装置等の追尾カメラに適している。
上記実施形態では、第2ベース板62の上面には、カメラ10が設置されていたが、カメラ10に限らず、例えば、発光装置の一例であるプロジェクタマッピング用のレーザスキャナが設置されてもよい。この場合、レーザスキャナは、自身が発した照射光を、ミラー部材20のミラー21に照射する。ミラー21は、その照射光を反射し、その反射光を光照射対象範囲に照射する。照射光は、反射光Cと同一の経路にて反射光Cと反対方向へ向かう。照射光は、入射光Bと同一の経路にて入射光Bと反対方向へ向かう。また、光照射対象範囲は、撮影対象範囲Aに対応する。よって、上記実施形態と同様に、チルト駆動機構40およびパン駆動機構50の駆動により、光照射対象範囲はパン方向αおよびチルト方向βに移動する。
上記実施形態では、パン駆動機構50は、歯車板54、歯車ユニット53、ねじ歯車52およびモータ51を備えていたが、この構成に限らない。例えば、ねじ歯車52を省略して、モータ51は、直接、歯車ユニット53を回転させてもよい。
同様に、チルト駆動機構40においても、ねじ歯車42を省略し、モータ41により直接、はす歯歯車43を回転させる構成であってもよい。
上記実施形態では、パン駆動機構50は、第1ベース板61および第2ベース板62の間に設けられていた。しかし、パン駆動機構50の設置位置はこれに限定されない。
例えば、図12に示すように、パン駆動機構80は、第2ベース板162の側周面に固定されるモータ81と、モータ81の出力ピン81aが中心に挿通される平歯車82とを備えてもよい。平歯車82は、第1ベース板161の側周面に形成される歯と噛み合う。平歯車82は、モータ81の駆動により、出力ピン81aを中心に回転する。この回転に伴い、平歯車82は、モータ81とともに第1ベース板161の側周面に沿って回転する。これにより、モータ81に連結される第2ベース板162は、上記実施形態と同様に回転する。
また、図13に示すように、パン駆動機構90は、第1ベース板261の側周面に固定されるモータ91と、モータ91の出力ピン91aが中心に挿通される平歯車92とを備えてもよい。平歯車92は、第2ベース板262の側周面に形成される歯と噛み合う。平歯車92は、モータ91の駆動により、出力ピン91aを中心に回転する。この回転に伴い、平歯車92は、第2ベース板262を上記実施形態と同様に回転させる。
上記実施形態では、カメラ10に照射される反射光Cの光軸と、ミラー部材20の回転軸とが一致するように構成されていたが、反射光Cの光軸と、ミラー部材20の回転軸とが交差するように構成されてもよい。
パンチルト装置1は、例えば、半球体ドーム状の図示しないカバーで覆われていてもよい。
上記実施形態では、基板70は、第1ベース板61,161に設置されていたが、第2ベース板62,162に設置されてもよい。また、基板70は、パンチルト装置1の外部に設けられてもよい。
上記実施形態では、搭乗者監視システムの一例として居眠り運転検出システム100が具体化されていたが、搭乗者監視システムであればこれに限らず、例えば、運転者の発作、よそ見を監視するシステムなどであってもよい。
また、実施の形態では、乗物が自動車である場合を例に説明したが、乗物は、自動車に限定されず、例えば地上を走行するもの(オートバイ、電車など)、飛行機、船などであってもよい
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1 パンチルト装置
10 カメラ
20 ミラー部材
30 モータ
40 チルト駆動機構
41 モータ
42 ねじ歯車
43 はす歯歯車
46 支持部
50 パン駆動機構
51 モータ
52 ねじ歯車
53 歯車ユニット
54 歯車板
61 第1ベース板
62 第2ベース板
63 軸部
100 居眠り運転検出システム
111R 右目用カメラユニット
111L 左目用カメラユニット

Claims (7)

  1. 第1ベース板と、
    前記第1ベース板に対面して位置し、前記第1ベース板に対して回転する第2ベース板と、
    撮影対象範囲からの入射光を反射させた反射光を、前記第2ベース板に設置されるカメラに撮影可能に照射するミラー部材と、
    前記撮影対象範囲が前記反射光の光軸を中心に回転するように前記ミラー部材を回転駆動させるチルト駆動機構と、
    前記第1ベース板を前記第2ベース板に対して回転駆動させるパン駆動機構と、を備えるパンチルト装置。
  2. 前記チルト駆動機構は、前記反射光の光軸と同軸上に位置する回転軸を中心に前記ミラー部材を回転駆動させ、
    前記ミラー部材は、前記反射光の光軸に対して傾斜したミラーを備える
    請求項1に記載のパンチルト装置。
  3. 前記パン駆動機構は、前記第1ベース板と前記第2ベース板との間に設けられる、請求項1または2に記載のパンチルト装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のパンチルト装置と、
    前記カメラと、を備えたカメラユニット。
  5. 請求項4に記載のカメラユニットを備える乗物。
  6. 請求項1から3のいずれか一項に記載のパンチルト装置と、
    前記カメラと、
    前記カメラが撮影した画像信号に基づき搭乗者の行動を判断する制御部と、を備える搭乗者監視システム。
  7. 第1ベース板と、
    前記第1ベース板に対面して位置し、前記第1ベース板に対して回転する第2ベース板と、
    前記第2ベース板に設置される発光装置からの照射光を反射させた反射光を光照射対象範囲に照射するミラー部材と、
    前記光照射対象範囲が前記照射光の光軸を中心に回転するように前記ミラー部材を回転駆動させるチルト駆動機構と、
    前記第1ベース板を前記第2ベース板に対して回転駆動させるパン駆動機構と、を備えるパンチルト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020061849A1 (zh) * 2018-09-26 2020-04-02 深圳市大疆创新科技有限公司 拍摄装置、云台相机和无人机
CN111985353A (zh) * 2020-07-31 2020-11-24 同济大学 一种大范围监测装置

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