JP2013147905A - 鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造 - Google Patents
鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】非構造壁2に設けられている開口部1の側部に縦筋3および横筋4を配筋するとともに、開口部の側部に上端部および下端部がそれぞれ開口部の上方および下方に達する補強材6をX状に交差状態で配設する。補強材として鉄筋を用いることが好ましく、その場合には径寸法の異なる複数本の鉄筋を併用したり、鉄筋の両端部に定着部を形成することが好ましい。開口部の周囲に形成されているひび割れ誘発目地と鉄筋との交差部には絶縁材を装着することが好ましい。補強材として鉄筋に代えて格子状の補強金網を用いることもできる。
【選択図】図1
Description
これは、図8に示したように複数の窓用の開口部1の間に方立壁の形態で設置される非構造壁2への適用例であって、その非構造壁2に対して従来と同様に縦筋3および横筋4を配筋することに加えて、補強材6をX状に交差状態で配設したことを主眼とする。
この場合、X状の補強材6としては通常の鉄筋を用いれば良いが、各補強材6の上端部および下端部がそれぞれ開口部1の上部および下部まで達するようにそれぞれの長さを設定しておく。
勿論、図示例のように補強材6としての鉄筋を複数本(図示例では4本)を1組として用いることに限ることはなく、後述の実施形態のように鉄筋を3本ないし2本を1組として用いたり、さらに多数本としたり、もしくは1本のみとすることでも良い(このことは後述する他の実施形態においても同様である)。
なお、図示例では3本の鉄筋のうち両側の鉄筋に比べて中側の鉄筋の径を相対的に太いものとしているが、それに限ることはなく、逆に中側を細くして両側を太くしても良いし、3本全ての径を異なるものとしても良い。勿論、上述したようにこの場合においても鉄筋を3本とすることに限ることはなく、要は複数の補強材6を並設してそれらの一部あるいは全ての径を異なるようにすれば良い。
この場合、定着部7としては鉄筋の端部自体をコブ状に膨出加工することにより形成することでも良いし、あるいは定着プレート等の適宜の部材を鉄筋に対して溶接等により固着したりボルト締結することで形成することでも良い。また、定着部分の損傷防止のために定着部分をメッシュ筋などで補強することも好ましい。
この場合、各鉄筋の中間部に形成されている定着部7の位置を揃えることでも差し支えないが、それよりも図示例のように各鉄筋に形成されている各定着部7を上下方向にずれた位置に形成しておくことが好ましく、それによれば特定の定着部7の位置にひび割れが集中してしまうことをより効果的に防止することができる。
これによれば、非構造壁2にひび割れが発生する状況では、微細なひび割れがひび割れ誘発目地8の位置に限定的に発生するだけで他の位置に大きなひび割れが発生することが有効に防止できるし、ひび割れ誘発目地8の位置に微細なひび割れが発生して補修が必要となった場合にも、その作業を容易にかつ効率的に実施することができる。
この場合は補強材10の幅寸法が大きくなるので、仮にひび割れが生じたとしても微細なひび割れが補強材10の幅の範囲内に分散してしまって大きなひび割れが発生することを有効に防止することができる。
その場合、短い補強材を適宜の継手を介して連結することでも良いが、図7に示すように補強材6としての鉄筋を連結して用いる場合には単なる重ね継手(ラップジョイント)により構造的に連結することでも良い。但し、その場合において、図示しているように開口部1の周囲にコンクリート打ち継ぎ部11がある場合には、重ね継手の位置はコンクリート打ち継ぎ部11を避けた位置に設定することが好ましい。
2 非構造壁
3 縦筋
4 横筋
5 斜め補強筋
6 補強材(鉄筋)
7 定着部
8 ひび割れ誘発目地
9 絶縁材
10 補強材(補強金網)
11 コンクリート打ち継ぎ部
Claims (6)
- 鉄筋コンクリート造により形成される非構造壁の配筋構造であって、
当該非構造壁に設けられている開口部の側部に縦筋および横筋を配筋するとともに、
前記開口部の側部に、上端部および下端部がそれぞれ前記開口部の上方および下方に達する補強材をX状に交差状態で配設してなることを特徴とする鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造。 - 請求項1記載の鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造であって、
前記補強材は鉄筋であることを特徴とする鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造。 - 請求項2記載の鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造であって、
前記鉄筋として径寸法の異なる複数本の鉄筋が併用されていることを特徴とする鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造。 - 請求項2または3記載の鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造であって、
前記鉄筋の両端部には前記非構造壁に対する定着部が形成されていることを特徴とする鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造。 - 請求項2,3または4記載の鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造であって、
前記開口部の周囲に形成されているひび割れ誘発目地と前記鉄筋との交差部には、該鉄筋を前記非構造壁に対して非付着状態とするための絶縁材が装着されていることを特徴とする鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造。 - 請求項1記載の鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造であって、
前記補強材は格子状の補強金網であることを特徴とする鉄筋コンクリート造の非構造壁の配筋構造。
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