JP2013147218A - スイングアーム - Google Patents
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- B62K25/28—Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with pivoted chain-stay
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Abstract
【解決手段】左の後アーム部33Lは、外壁部37Lと、上フランジ部38Lと、下フランジ部39Lとからなり、車幅中心40側へ開口するコ字断面形状を呈する。同様に、右の後アーム部33Rは、外壁部37Rと、上フランジ部38Rと、下フランジ部39Rと、からなり、車幅中心40側へ開口するコ字断面形状を呈する。
【効果】堆積物42は、外壁部37L、37Rと上フランジ部38L、38Rで遮蔽されるため、外側からは見えない。
【選択図】図2
Description
一方、スイングアームは、路面から跳ねた土砂に晒される。大半の土砂は重力作用で落下するが、内壁部と下フランジ部との内隅、及び下フランジ部の上面には、土砂が堆積したままとなる。この堆積物が汚れの要因となる。
前記左右一対の前アーム部と前記クロス部によって構成されるスイングアーム前部が中空構造とされ、
前記左右の後アーム部は、外壁部と、この外壁部の上端から車幅中心へ延びる上フランジ部と、外壁部の下端から車幅中心へ延びる下フランジ部と、からなり、前記左右の後アーム部は、車幅中心側へ開口するコ字断面形状を呈することを特徴とする。
左右の後アーム部の一方には、キャリパブラケットの回転を抑える回転止め片が、外壁部から車幅中心へ延びるようにして、一体形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、軽量化を図りつつ外側から汚れなどを見え難くすることができるスイングアームが提供される。
仕切り壁とスイングアーム前部の外壁との角度(図3、α1参照)が大きくでき、スイングアーム前部の中子の排砂性が高められる。
また、スイングアームを鋳造で製造する場合、左右の後アーム部は車幅中心からスライドさせるスライド型を鋳型に備えることが推奨される。仕切り壁が斜めであれば、スライド型を離型の際にスライド型をスイングアーム前部から徐々に離すことができる。すなわち、スライド型がスイングアーム前部に干渉し難くなるので、離型が容易になり、鋳造の生産性を高めることができる。
別途準備した回転止め片を左右の後アーム部の一方に設けるよりは、本発明のように一体形成することにより、部品点数の削減が図れると共に製造コストの低減が図れる。
加えて、回転止め片は、外壁部から車幅中心へ延びるため、外壁部と上フランジ部で遮蔽され、外側から見え難くなる。すなわち、回転止め片を設けても意匠性に影響しない。
別途準備したチェーン受け片を左右の後アーム部の他方に設けるよりは、本発明のように一体形成することにより、部品点数の削減が図れると共に製造コストの低減が図れる。
加えて、チェーンの脱落対策としてのチェーン受け片を、一体形成により容易に設けることができ、チェーンの脱落対策を促すことができる。
スイングアーム前部が中空の場合は、砂中子の使用が推奨される。しかし、砂中子を掻き出す砂出し穴が必須となる。砂出し穴が小径であると掻きだしに時間が掛かる。一方、砂出し穴が大径であると、目立つ。
本発明では、砂出し穴をクロス部の前壁と後壁に設けた。この位置であれば、側方から見え難く、意匠性の向上が図れる。
本発明では、左の後アーム部33Lから車幅中心40へチェーン受け片35を延ばし、このチェーン受け片35でドライブチェーン22を受けるようにした。これにより、ドライブチェーン22が左の後アーム部33Lと後輪13との間の隙間へ落ちて挟まる心配がなくなる。
内壁が無いため、左右の後アーム部33L、33Rは軽くなる。
仮に、別途準備した回転止め片34を右の後アーム部33Rに後付けすると、部品が多くなると共に取付工数が発生する。この点、本例では一体形成することにより、部品点数の削減が図れると共に製造コストの低減が図れる。
加えて、回転止め片34は、外壁部37Rから車幅中心40へ延びるため、外壁部37Rと上フランジ部38Rで遮蔽され、外側から見え難くなる。すなわち、回転止め片34を設けても意匠性に影響しない。
仮に、別途準備したチェーン受け片35を左の後アーム部33Lに後付けすると、部品が多くなると共に取付工数が発生する。この点、本例では一体形成することにより、部品点数の削減が図れると共に製造コストの低減が図れる。
加えて、チェーンの脱落対策としてのチェーン受け片35を、一体形成により左の後アーム部33Lに容易に設けることができ、チェーンの脱落対策を促すことができる。
よって、本発明によれば、外側から汚れなどを見え難くすることができるスイングアーム30が提供される。
図3はスイングアームの平面断面図であり、スイングアーム30は、ピボット部31とスイングアーム前部32と左右の後アーム部33L、33Rとからなる。
スイングアーム前部32の底45に支持ピン(図4、符号63)が抜かれた跡としての鋳抜き穴46(この例では4個)が残る。
さらに、スイングアーム前部32と左右の後アーム部33L、33Rとが仕切り壁53L、53Rで仕切られ、これらの仕切り壁53L、53Rは、車幅中心40に近いほど車両後方に位置するように、傾斜して設けられている。すなわち、仕切り壁33L、33Rとスイングアーム前部32の外壁との角度α1は鈍角(90°を超える角度)であり、この角度α1が大きくでき、スイングアーム前部32からの排砂性が高められる。
図4に示すように、鋳造金型60の下型61に、左右スライドロッド62L、62Rが移動自在に差し込まれ、下から複数(この例では4本)の支持ピン63が上下(図面表裏方向へ)移動自在に差し込まれ、左右スライド型64L、64Rがセットされ、これらの左右スライド型64L、64Rを駆動するリンク65L、65R及びドライバー66がセットされる。
仕切り壁53L、53Rが傾斜しているため、ドライバー66を車両後方へ引くだけで、左右スライド型64L、64Rを中央へ寄せることができる。
この状態で、キャビティ78へ溶湯が充填されるが、砂中子67が溶湯でずれる心配はない。
そこで、図6に示すように、砂出し穴48、52から砂中子67を掻き出す。なお、前壁47は、ピボット部31と左右の前アーム部43L、43Rとの間にできる前方空間(図3、開口部55)に臨み、この前方空間へ砂が掻き出せる。
同様に、後壁51は、左右の後アーム部33L、33Rの間にできる後方空間に臨み、この後方空間へ砂が掻き出せるため、砂中子67を容易に掻き出せる。
結果、スイングアーム前部32を容易に中空にすることができる。
加えて、右側の鋳抜き穴82の周囲等に、締結用ピン(図5、符号84)による締結部取付部88と、凹部用ピン(図5、符号85)による突起収納凹部89とが一体形成される。
したがって、スイングアーム鋳造品79に鋳抜き穴81、82が残っていることは差し支えない。
鋳抜き穴81、82が機能部材としてのチェーンスライダ23やホースガイド24で覆われているため、外部から鋳抜き穴81、82が視認でき難くなり、外観性を高めることができる。
さらに加えて、鋳抜き穴81、82が機能部材で覆われているため、スイングアーム内(スイングアーム前部の中空部)で共鳴した音が、漏れにくくなり、共鳴音を実質的に低減することができる。
Claims (5)
- 車体フレーム(11)にピボット軸(12)で連結されるピボット部(31)と、このピボット部(31)から車両後方へ延びる左右一対の前アーム部(43L、43R)と、この左右一対の前アーム部(43L、43R)の後部同士を繋ぐクロス部(44)と、このクロス部(44)から後輪(13)を挟むように車両後方へ延びて前記後輪(13)を回転自在に支持する左右の後アーム部(33L、33R)とからなるスイングアーム(30)であって、
前記左右一対の前アーム部(43L、43R)と前記クロス部(44)によって構成されるスイングアーム前部(32)が中空構造とされ、
前記左右の後アーム部(33L、33R)は、外壁部(37L、37R)と、この外壁部(37L、37R)の上端から車幅中心(40)へ延びる上フランジ部(38L、38R)と、外壁部(37L、37R)の下端から車幅中心(40)へ延びる下フランジ部(39L、39R)と、からなり、前記左右の後アーム部(33L、33R)は、車幅中心(40)側へ開口するコ字断面形状を呈することを特徴とするスイングアーム。 - 前記スイングアーム前部(32)と前記左右の後アーム部(33L、33R)とが仕切り壁(53L、53R)で仕切られ、この仕切り壁(53L、53R)は、車幅中心(40)ほど車両後方に位置するように、傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1記載のスイングアーム。
- 前記左右一対の前アーム部(43L、43R)の車幅方向外面と、前記左右の後アーム部(33L、33R)の車幅方向外面は、連続した面で形成され、
前記左右の後アーム部(33L、33R)の一方には、キャリパブラケット(17)の回転を抑える回転止め片(34)が、前記外壁部(37L、37R)から車幅中心(40)へ延びるようにして、一体形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスイングアーム。 - 前記左右の後アーム部(33L、33R)の他方には、スプロケット(21)から外れたチェーン(22)を受けるチェーン受け片(35)が、前記上フランジ部(38L、38R)から車幅中心(40)へ延びるようにして、一体形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のスイングアーム。
- 前記クロス部(44)には、その前壁(47)と後壁(51)に、砂中子(67)を用いて実施する鋳造後に前記砂中子(67)を掻き出す砂出し穴(48、52)が、設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のスイングアーム。
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