JP2013147150A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用トレイを用いることなく、安定した状態で保管することができる電動車両を提供することを課題とする。
【解決手段】(b)において、車両10の左側方に、車両10を横倒したときに設置面に接する接地部40、50、60が3つ備えられ、車両側面視で、接地部40、50、60を結ぶ線61、62、63の内側に、車両10の重心点64が配置される。
【効果】線61、62、63の内側に、車両10の重心点64を配置したため、車両10を横倒したときに車両10の姿勢が安定する。車両10を安定した状態で保管することができるので、保管時に用いる専用トレイが不要となる。保管の際に専用トレイを用いることなく、安定した状態で保管することができる電動車両10を提供できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、車輪と電動モータとバッテリとを備える電動車両に関する。
電動車両において、車両を収納場所に効率よく収納するために、車両の各部を折り畳むことができる構造が提案されている(例えば、特許文献1(図1、図3、図4、図6)参照。)。
特許文献1の図1に示されるように、電動車両(10)(括弧付き番号は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ)は、前輪(11)と、後輪(12)と、この後輪(12)に内蔵される電動モータと、この電動モータに電気エネルギーを供給するバッテリ(41)とを備える二輪電動車両である。
特許文献1の図3に示されるように、前輪(11)、後輪(12)、ステップ(15)、ハンドルポスト(23)及びハンドル(17)を折り畳み、シート(13)を車両前方へ移動させることで、電動車両を折り畳み状態にする。
折り畳み状態の電動車両を、特許文献1の図4に示されるように、四輪車両(70)のサイドボデー(71)に取付けたドア(72)内に収納する。
加えて、電動車両を安定した状態で収納するため、特許文献1の図6(b)に示されるように、電動車両(10)をスライド板(以下、専用トレイと記す。)(84)に載せ、専用トレイ(84)に備えるマグネット(85a)で電動車両(10)の後端を吸着する。
しかし、特許文献1では、電動車両(10)を安定した状態で収納するため、専用トレイ(84)が必須となる。
仮にドア(72)以外の保管場所に、電動車両(10)を保管するとき、専用トレイ(84)がないこともあるから、電動車両(10)の保管場所が専用トレイ(84)が設置される場所に限定され、保管が煩わしくなる。
そこで、電動車両において、保管の際に専用トレイを用いなくとも、安定した状態で保管できることが求められる。
特許第4726361号公報
本発明は、専用トレイを用いることなく、安定した状態で保管することができる電動車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両に、複数の車輪と、これらの車輪の少なくとも一つを駆動する電動モータと、この電動モータに電気エネルギーを供給するバッテリとが備えられている電動車両において、前記車両の左右側方のいずれか一方に、前記車両を横倒したときに設置面に接する接地部が少なくとも3つ備えられ、前記車両側面視で、前記3つの接地部を結ぶ線の内側に、前記車両の重心点が配置されることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、3つの接地部は、車両の上部に配置される上側接地部と、前記車両前部の下部に配置される前側接地部と、前記車両後部の下部に配置される後側接地部とからなり、前記前側接地部の近傍及び前記後側接地部の近傍に、前記車両のバンク角より前記車両内側、且つ前記車両横倒し時に設置面より上方へ位置するようにローラが各々装備されることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、電動車両は、前部に前輪を備え、後部に後輪を備える二輪車であり、上側接地部は、前記前輪の上端と前記後輪の上端に接する接線より車両上方に位置し、前側接地部は、ホイールベースの中間から前記前輪の中心軸までの間に位置し、後側接地部は、前記後輪の外周より径内方に位置することを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ローラは、車両側部に設けられ車両前後方向に沿って延びる支軸で回転自在に支持されることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、電動車両は、前部に前輪を備え、後部に後輪を備えると共に、走行時に互いに離れている前記前輪と前記後輪を、互いに近づけることにより折り畳みが可能となる二輪車であり、3つの接地部の全ては、前記車両側部に設ける支軸で回転自在に支持されるローラであり、前記支軸は、前記走行時には全て同じ向きに揃うことがなく、前記折り畳み時には全て同一の向きになるように配置されることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、車両上端に、前記車両内部に収納したバッテリを脱着するために開閉するバッテリリッドが設けられると共に、前記車両を収納するときに作業者が握るグリップが設けられることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、ローラと車幅方向反対側の車両側部に、他の車両に備えるローラが嵌合する凹み部が設けられることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、車両の左右両側部に、互いに前記車両前後方向の位置をずらすようにして、左右のローラが並べられると共に、前記左のローラの近傍及び前記右のローラの近傍に、他の車両に備えるローラが嵌合する左右の凹み部が各々設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車両の左右側方のいずれか一方に、車両横倒時に設置面に接する接地部が少なくとも3つ備えられ、3つの接地部を結ぶ線の内側に、車両の重心点が配置される。
3つの接地部を結ぶ線の内側に、車両の重心点を配置したため、車両を横倒したときに車両の姿勢が安定する。車両を安定した状態で保管することができるので、保管時に用いる専用トレイが不要となる。保管の際に専用トレイを用いることなく、安定した状態で保管することができる電動車両を提供できる。
請求項2に係る発明では、前側接地部の近傍及び後側接地部の近傍に、車両のバンク角より車両内側、且つ車両横倒時に設置面より上方へ位置するようにローラが各々装備される。
前側接地部の近傍及び後側接地部の近傍にローラが各々装備されるため、この2つのローラを設置面に接触させ、上側接地部を設置面から離した状態で、車両を動かすことにより、2つのローラが設置面上を転動する。車両を保管場所までの容易に移動できる。
請求項3に係る発明では、電動車両は二輪車であり、上側接地部は、前輪上端と後輪上端に接する接線より車両上方に位置し、前側接地部は、ホイールベース中間から前輪中心軸までの間に位置し、後側接地部は、後輪外周より径内方に位置する。
電動車両が二輪車であり、前側接地部の位置及び後側接地部の位置に該当する車両下部の側部には、車体が設けられるため、取付対象が車体であれば前側接地部及び後側接地部を容易に設けることができる。
請求項4に係る発明では、ローラは、車両側部に設けられ車両前後方向に沿って延びる支軸で回転自在に支持される。
支軸が車両前後方向に沿って延ばされるため、ローラを車両上下方向に沿って転動させることができ、上側接地部を設置面から離した状態で、車両を車両上下方向に沿って移動させることができる。
請求項5に係る発明では、電動車両は折り畳みが可能となる二輪車であり、3つの接地部の全てはローラであり、支軸は、折り畳み時には全て同一の向きになるように配置される。
支軸が、折り畳み時には全て同一の向きになるように配置されるため、全てのローラの転動方向が同じ向きに揃い、車両を保管場所まで容易に移動させることができる。
請求項6に係る発明では、車両上端に、車両内部に収納したバッテリを脱着するために開閉するバッテリリッドが設けられると共に、車両を収納するときに作業者が握るグリップが設けられる。
車両上端にグリップが設けられるため、保管場所に横倒されている車両を簡単に引出すことができる。加えて、車両上端に、グリップと共にバッテリリッドが設けられるので、横倒状態でバッテリリッドを開け、車両内部からバッテリを円滑に取出すことができる。
請求項7に係る発明では、ローラと車幅方向反対側の車両側部に、他の車両に備えるローラが嵌合する凹み部が設けられる。
ローラと反対側の車両側部に、他の車両のローラが嵌合する凹み部を設けたので、設置面に横倒された車両に、他の車両を積み重ねることができ、車両以外に棚等の保管設備を用いる必要がない。
請求項8に係る発明では、車両の左右両側部に、互いに車両前後方向の位置をずらすようにして、左右のローラが並べられる。
車両の左右両側部にローラを設けたので、車両の左右両側部のどちらを下にして車両を設置面に置いても、車両の移動が可能となる。
本発明に係る電動車両の左側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4矢視図である。 電動車両を保管場所に横倒しするまでの作用を説明する図である。 横倒し状態での電動車両の重心位置を示す図である。 電動車両の保管形式に関する実施例と比較例の対比図である。 別の電動車両の左側面を説明する斜視図である。 別の電動車両の左側面図及び折り畳み状態を説明する図である。 別の電動車両の右側面を説明する斜視図である。 別の電動車両の右側面図及び折り畳み状態を説明する図である。 別の電動車両の走行状態での作用及び折り畳み状態での作用を説明する図である。 別の電動車両を積み上げて保管する方法を説明する図である。 図9の変更例を示す図である。 図11の変更例を示す図である。 図14及び図15に示す電動車両の横倒し状態を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。以下の説明で用いる前後、左右、上下は乗員シートに座った乗員を基準に定める。
本発明に係る電動車両を電動二輪車を例に図面に基づいて説明する。
図1に示すように、電動二輪車10は、前輪11と、下端に前輪11を備えるフロントフォーク12と、このフロントフォーク12に連結され前輪11を操舵するステアリングハンドル13と、後輪14と、後輪14を駆動する電動モータ15を有するリアスイングアーム16と、後輪14に作用する荷重を吸収するリアクッション17と、後輪14の上方に配置され運転者及び同乗者が座るシート18と、ヘルメット19を収納する収納ボックス21とを備える。
電動二輪車10の車体フレーム22は、フロントフォーク12を回転自在に支持するヘッドパイプ23と、このヘッドパイプ23から後下方へ延ばされるメインパイプ24と、このメインパイプ24の下端から後方へ延ばされるロアフレーム25と、このロアフレーム25の後端から後上方へ延ばされるリアフレーム26とからなる。収納ボックス21とリアフレーム26の左側方は、サイドカバー27で覆われる。
車体フレーム22の下部に位置するロアフレーム25の上方は、運転者が足を載せるステップフロア28(詳細後述)で覆われる。加えて、ロアフレーム25の側方は、ステップサイドカバー29(詳細後述)で覆われる。ステップサイドカバー29の後部上面には、ステップフロア28の車両後方に位置し同乗者が足を載せるピリオンステップ31(詳細後述)が設けられる。このようなステップサイドカバー29の内側に、電動モータ15に電気エネルギーを供給するバッテリ32が配置される。
電動二輪車10の左側方に、車両10を横倒したときに設置面83に接する3つの接地部が備えられる。3つの接地部は、車両10の上部に配置されステアリングハンドル13の左端部である上側接地部40(詳細後述)と、車両10前部の下部に配置されステップサイドカバー29の前端部に設けられる前側接地部50(詳細後述)と、車両10後部の下部に配置されステップサイドカバー29の後端部に設けられる後側接地部60(詳細後述)とからなる。
車両側面視で、上側接地部40と前側接地部50を結ぶ線61と、前側接地部50と後側接地部60を結ぶ線62と、後側接地部60と上側接地部40を結ぶ線63との内側に、車両10の重心点64が配置される。
上側接地部40は、前輪11の上端65と後輪14の上端66に接する接線67より車両上方に位置する。前側接地部50は、ホイールベースL1の中間線68から前輪11の中心軸69までの間に位置する。後側接地部60は、後輪14の外周71より径内方に位置する。
ステップフロア28とステップサイドカバー29の支持構造及び前側接地部50の構造を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、ステップフロア28は、車幅方向に延びる部材であると共に、ロアフレーム25の上端72で支持される。一方、ロアフレーム25の下端73には、底板74が固定される。
加えて、ステップフロア28の左端部75と底板74の左端部76とに、ステップサイドカバー29が取付けられる。
このステップサイドカバー29の前側上端部には、カバー外面77から車幅方向へ寸法W1だけ膨出した前側接地部50が設けられ、前側接地部50の接地面51で設置面83接地する。
ロアフレーム25に、車幅方向外方へ延びるステー78が取付けられ、このステー78の外端部に前側ローラ79が前側支軸81で止められている。すなわち、前側接地部50の近傍に、線82で示される車両のバンク角θ1より車両内側、且つ車両横倒し時に設置面83より上方へ位置するように前側ローラ79が装備される。
加えて、前側ローラ79は、車両左側部に設けられ車両前後方向に沿って延びる前側支軸81で回転自在に支持される。
なお、ステップサイドカバー29の前側中間部には、前側ローラ79の回転を可能にする前側開口84が形成される。
ピリオンステップ31の支持構造及び後側接地部60の構造を図3に基づいて説明する。
図3に示すように、ピリオンステップ31は、ロアフレーム25から車幅方向外方へ延びるステー89で支持される。
加えて、ピリオンステップ31の左端部91と底板74の左端部76とに、ステップサイドカバー29が取付けられる。このステップサイドカバー29の後側上端部には、カバー外面92から車幅方向へ寸法W2だけ膨出した後側接地部60が設けられ、この後側接地部60の接地面93で設置面83に接する。
ステー89の外端部には、後側ローラ94が後側支軸95で止められている。すなわち、後側接地部60の近傍に、線82で示される車両のバンク角θ1より車両内側、且つ車両横倒し時に設置面83より上方へ位置するように後側ローラ94が装備される。
加えて、後側ローラ94は、車両左側部に設けられ車両前後方向に沿って延びる後側支軸95で回転自在に支持される。
なお、ステップサイドカバー29の後側中間部には、後側ローラ94の回転を可能にする後側開口96が形成される。
上側接地部40と前側接地部50と後側接地部60の平面視での位置関係を図4に基づいて説明する。
図4において、電動二輪車10の上側接地部40と前側接地部50と後側接地部60は、ステアリングハンドル13を想像線で表されるように右へ限界まで転舵させたとき、一直線101上に配置される。すなわち、電動二輪車10を設置面(図1、符号83)に横倒させたとき、上側接地部40と前側接地部50と後側接地部60が設置面に接地する。
なお、実施例では、上側接地部40、前側接地部50、後側接地部60、前側ローラ79、後側ローラ94を車両左側部に設けたが、車両右側部に設けてもよい。
以上に述べた電動二輪車10の作用を次に述べる。
図5(a)に示すように、運転者102が電動二輪車10を斜め姿勢にして、電動二輪車10を矢印(1)のように台103の下の空間104へ移動させる。
(b)は(a)のb部拡大図であり、設置面83に電動二輪車10のローラ79、94が接地し、電動二輪車10を矢印(2)のように押すと、ローラ79、94が矢印(3)のように設置面83上を転動する。
(c)に示すように、ローラ79、94を転動させつつ、電動二輪車10を移動させる。電動二輪車10を移動させる際、2つのローラ79、94が設置面83上を転動するため、電動二輪車10の体勢を安定させることができ、電動二輪車10を円滑に移動させることができる。
(d)に示すように、電動二輪車10が台103下の空間104に横倒される。
(e)に示すように、上側接地部40、前側接地部50、後側接地部60が設置面83に接する。
図6(a)に示すように、電動二輪車10が設置面83に横倒状態で置かれている。
(b)は(a)のb矢視図であり、線61と線62と線63との内側に、電動二輪車10の重心点64が配置される。なお、実施例では、電動二輪車10に3つの接地部40、50、60を設けたが、接地部を3つを超えて設けてもよい。
次に電動二輪車の保管形式に関する実施例と比較例の対比を図7に基づいて説明する。
図7において、(a)は比較例を示し、(b)は実施例を示す。(a)に示すように、電動二輪車200を保管場所201に保管すると、保管に必要な長さはL2となる。
その点、(b)では、電動二輪車10を横倒にして、保管場所105に保管するため、保管に必要な長さはL3となる。(a)に比べて長さL4だけ小さくなるから、電動二輪車10はより省スペースな場所に保管できる車両である。
これまでに説明した電動二輪車10は、車両を走行状態のまま横倒にして保管するようにした。ところで、電動二輪車には、保管時に車両寸法を小さくするために折り畳むことができる車両がある。この折り畳み可能な電動二輪車を横倒で保管する例を次に説明する。
図8に示すように、電動二輪車110Aは、前輪111と、この前輪111を回転自在に支持するフロントスイングアーム112と、後輪113と、この後輪113を回転可能に支持するリアスイングアーム114と、フロントスイングアーム112及びリアスイングアーム114を折り畳み可能に支持する車体115と、この車体115に折り畳み可能に取付けられるハンドルポスト116と、このハンドルポスト116に折り畳み可能に取付けられる左右のハンドル117L、R(Lは左を示す添え字、Rは右を示す添え字。以下同様)と、このハンドル117L、Rの各々に折り畳み可能に取付けられるバックミラー118L、Rと、車体115の下部に折り畳み可能に取付けられ運転者が足を載せるステップ119Lと、車体115の上端に設けられ車両を収納するときに作業者が握るグリップ121と、車体115の上端に車両前後方向に移動可能に設けられ運転者が座るシート122と、後輪113のホイール123内部に設けられ後輪113を駆動する電動モータ124と、車体115内に設けられ電動モータ124に電気エネルギーを供給するバッテリ135とを備える。
加えて、電動二輪車110Aの左側部には、車両を横倒したときに設置面(後述)に接する3つの接地部が設けられる。この3つの接地部は、車体115の取付部125Lに上側支軸126Lで回転自在に支持される上側ローラ127Lと、フロントスイングアーム112の取付部128Lに前側支軸129Lで回転自在に支持される前側ローラ131Lと、リアスイングアーム114の取付部132Lに後側支軸133Lで回転自在に支持される後側ローラ134Lとからなる。
上側支軸126L、前側支軸129L、後側支軸133Lの走行時の向きと折り畳み時の向きを図9に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、電動二輪車110Aが走行状態のとき、上側支軸126Lの軸方向は車両前後方向と一致し、前側支軸129Lの軸方向及び後側支軸133Lの軸方向は上下方向と一致する。この状態で、前輪111を矢印(4)のように折り畳み、後輪113を矢印(5)のように折り畳み、ステップ119Lを矢印(6)のように折り畳み、ハンドルポスト116やハンドル117L等を矢印(7)のように折り畳み、シート122を矢印(8)のように移動させる。
結果(b)に示すように、電動二輪車110Aが折り畳み状態になる。上側支軸126Lの軸方向、前側支軸129Lの軸方向、後側支軸133Lの軸方向は、車両前後方向と一致する。すなわち、上側支軸126L、前側支軸129L、後側支軸133Lは、走行時には(a)に示されるように全て同じ向きに揃うことがなく、折り畳み時には(b)に示されるように全て同一の向きになるように配置される。
加えて、車両側面視で、上側ローラ127Lと前側ローラ131Lを結ぶ線136と、前側ローラ131Lと後側ローラ134Lを結ぶ線137と、後側ローラ134Lと上側ローラ127Lを結ぶ線138の内側に、車両の重心点139が配置される。
シート122は、矢印(9)のように90°開閉することが可能である。つまり、シート122は、車両内部に収納したバッテリ135を脱着するために開閉するバッテリリッドを兼ねる。
次に電動二輪車110Aの右側部の構造を図10に基づいて説明する。
図10に示すように、車体115は、上側ローラ(図8、符号127L)と車幅方向反対側の右側部に、他の車両に備えるローラが嵌合する上側凹み部141Rが設けられる。加えて、フロントスイングアーム112の右側部に、他の車両に備えるローラが嵌合する前側凹み部142Rが設けられる。さらに、リアスイングアーム114の右側部に、他の車両に備えるローラが嵌合する後側凹み部143Rが設けられる。
加えて、上側凹み部141Rには、ローラの外周面が接する上側円弧面144が形成され、前側凹み部142Rには、ローラの外周面が接する前側円弧面145が形成され、後側凹み部143Rには、ローラの外周面が接する後側円弧面146が形成される。
上側凹み部141R、前側凹み部142R、後側凹み部143Rの走行時の向きと折り畳み時の向きを図11に基づいて説明する。
図11に示すように、電動二輪車110Aが走行状態のとき、上側凹み部141Rの長手方向は上下方向と一致し、前側凹み部142Rの長手方向及び後側凹み部143Rの長手方向は車両前後方向と一致する。この状態で、電動二輪車110Aを折り畳む。
(b)に示すように、電動二輪車110Aが折り畳まれると、上側凹み部141Rの長手方向、前側凹み部142Rの長手方向、後側凹み部143Rの長手方向は、上下方向と一致する。すなわち、上側凹み部141R、前側凹み部142R、後側凹み部143Rは、走行時には(a)に示されるように全て同じ向きに揃うことがなく、折り畳み時には(b)に示されるように全て同一の向きになるように配置される。
次に横倒状態での電動二輪車110Aの移動について図12に基づいて説明する。
図12(a)に示すように、走行状態の電動二輪車110Aが横倒されると、上側支軸126Lの向きと、前側支軸129L及び後側支軸133Lの向きとが異なるため、電動二輪車110Aは移動不可となる。
(b)に示すように、折り畳み状態の電動二輪車110Aが横倒されると、上側支軸126Lの向き、前側支軸129Lの向き、後側支軸133Lの向きが一致する。電動二輪車110Aを白抜き矢印のように押すと、ローラ127が矢印(10)のように設置面147上を転動し、ローラ131、134が矢印(11)のように設置面147上を転動する。つまり、電動二輪車110Aの移動が可能となる。
次に電動二輪車110Aの積み上げ保管を図13に基づいて説明する。
図13(a)に示すように、設置面147上に折り畳み状態の電動二輪車110Aが横倒されている。この電動二輪車110Aの上に、他の電動二輪車110Aを矢印(12)のように載せる。
結果(b)に示すように、電動二輪車110Aの上側凹み部141Rに他の電動二輪車110Aの上側ローラ127Lが嵌り、電動二輪車110Aの後側凹み部143Rに他の電動二輪車110Aの後側ローラ134Lが嵌る。
これまで説明した電動二輪車110Aは、車両両側部の一方にローラを設け、車両両側部のもう一方に凹み部を設けた。ところで、電動二輪車を保管する際には、車両両側部のどちらを下にしても、車両を移動できるとより好ましい。車両両側部のどちらを下にしても車両を移動できる例を次に説明する。
図14において、図9と共通する構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。
主たる変更点は、車両左側部に、ローラと凹み部の両方を設けたことである。
(a)に示すように、電動二輪車110Bの上側ローラ127Lの車両後方近傍に、上側凹み部141Lが設けられる。加えて、前側ローラ131Lの車両上方近傍に、前側凹み部142Lが設けられる。さらに、後側ローラ134Lの車両上方近傍に、後側凹み部143Lが設けられる。
電動二輪車110Bは、走行状態では、上側ローラ127L及び上側凹み部141Lの向きと前側ローラ131L及び前側凹み部142Lの向きが異なり、且つ上側ローラ127L及び上側凹み部141Lの向きと後側ローラ134L及び後側ローラ134Lの向きが異なる。
電動二輪車110Bを折り畳み状態にすると、(b)に示すように、上側ローラ127L及び上側凹み部141Lの向きと、前側ローラ131L及び前側凹み部142Lの向きと、後側ローラ134L及び後側ローラ134Lの向きとが一致する。
次に電動二輪車110Bの右側部の構造を図15に基づいて説明する。
図15において、図11と共通する構造は符号を流用して詳細な説明を省略する。
主たる変更点は、車両右側部に、ローラと凹み部の両方を設けたことである。
(a)に示すように、電動二輪車110Bの上側凹み部141Rの車両後方近傍に、上側ローラ127Rが設けられる。加えて、前側凹み部142Rの車両上方近傍に、前側ローラ131Rが設けられる。さらに、後側凹み部143Rの車両上方近傍に、後側ローラ134Rが設けられる。
電動二輪車110Bは、走行状態では、上側ローラ127R及び上側凹み部141Rの向きと前側ローラ131R及び前側凹み部142Rの向きが異なり、且つ上側ローラ127R及び上側凹み部141Rの向きと後側ローラ134R及び後側ローラ134Rの向きが異なる。
電動二輪車110Bを折り畳み状態にすると、(b)に示すように、上側ローラ127R及び上側凹み部141Rの向きと、前側ローラ131R及び前側凹み部142Rの向きと、後側ローラ134R及び後側ローラ134Rの向きとが一致する。
次に電動二輪車110Bの構造を纏めて説明する。
図16(a)に示すように、電動二輪車110Bの左側部を下にして、電動二輪車110Bが設置面147に横倒されている。
電動二輪車110Bのローラと凹み部について纏める。
車両110Bの左右両側部に、互いに車両前後方向の位置をずらすようにして、ローラ131L、R、127L、R、134L、Rが並べられると共に、ローラ131L、127L、134Lの近傍に、他の車両に備えるローラが嵌合する凹み部142L、141L、143Lが設けられ、ローラ131R、127R、134Rの近傍に、凹み部142R、141R、143Rが設けられる。
このような電動二輪車110Bの右側部を下にして、設置面147に横倒された電動二輪車110Bが(b)に示される。つまり、電動二輪車110Bは、左右側部のどちらを下にして設置面147に置いても、車両の移動が可能である。
以上に述べた電動車両10、110A、110Bの作用効果を以下に記載する。
図6(b)に示す構成により、3つの接地部40、50、60を結ぶ線61、62、63の内側に、車両10の重心点64を配置したため、車両10を横倒したときに車両10の姿勢が安定する。車両10を安定した状態で保管することができるので、保管時に用いる専用トレイが不要となる。保管の際に専用トレイを用いることなく、安定した状態で保管することができる電動車両10を提供できる。
図5(b)に示す構成により、前側接地部50の近傍及び後側接地部60の近傍にローラ79、89が各々装備されるため、この2つのローラ79、89を設置面83に接触させ、上側接地部40を設置面83から離した状態で、車両10を動かすことにより、2つのローラ79、89が設置面83上を転動する。車両10を保管場所までの容易に移動できる。
図1に示す構成により、電動車両10が二輪車であり、前側接地部50の位置及び後側接地部60の位置に該当する車両下部の側部には、車体25が設けられるため、取付対象が車体25であれば前側接地部50及び後側接地部60を容易に設けることができる。
図5(b)に示す構成により、支軸81、95が車両前後方向に沿って延ばされるため、ローラ79、94を車両上下方向に沿って転動させることができ、上側接地部40を設置面から離した状態で、車両10を車両上下方向に沿って移動させることができる。
図12(b)に示す構成により、支軸126L、131L、134Lが、折り畳み時には全て同一の向きになるように配置されるため、全てのローラ127L、131L、134Lの転動方向が同じ向きに揃い、車両110Aを保管場所まで容易に移動させることができる。
図12(b)に示す構成により、車両110A上端にグリップ121が設けられるため、保管場所に横倒されている車両110Aを簡単に引出すことができる。
加えて、図9(b)に示す構成により、車両110A上端に、グリップ121と共にバッテリリッドを兼ねるシート122が設けられるので、横倒状態でバッテリリッド122を開け、車両110A内部からバッテリ135を円滑に取出すことができる。
図13(a)に示す構成により、ローラ127L、134Lと反対側の車両側部に、他の車両110Aのローラ127L、134Lが嵌合する凹み部141R、143Rを設けたので、設置面147に横倒された車両110Aに、他の車両110Aを積み重ねることができ、車両以外に棚等の保管設備を用いる必要がない。
図16(a)に示す構成により、車両110Bの左右両側部にローラ131L、R、127L、R、134L、Rを設けたので、車両110Bの左右両側部にローラ131L、R、127L、R、134L、Rを設けたので、車両110Bの左右両側部のどちらを下にして車両110Bを設置面147に置いても、車両110Bの移動が可能となる。
なお、図1において、上側接地部40はステアリングハンドル13の左端部とし、前側接地部50はステップサイドカバー29の前端部とし、後側接地部60はステップサイドカバー29の後端部としたが、上側接地部40を他の車体上部に設け、前側接地部50を他の車体下部前端に設け、後側接地部60を他の車体下部後端に設けてもよい。
尚、本発明に係る電動車両は、実施の形態では二輪車に適用したが、鞍乗り型の三輪車及び四輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明の電動車両は、電動二輪車に好適である。
10、110A、110B…電動車両、11、111…車輪(前輪)、14、113…車輪(後輪)、15、124…電動モータ、32、135…バッテリ、40…接地部(上側接地部)、50…接地部(前側接地部)、60…接地部(後側接地部)、64、139…重心点、65、66…上端、67…接線、68…中間、69…中心軸、71…外周、79、94、127L、R、131L、R、134L、R…ローラ、81、95、126L、129L、133L…支軸、83…設置面、121…グリップ、122…バッテリリッド(シート)、141L、R、142L、R、143L、R…凹み部、θ1…バンク角、L1…ホイールベース。

Claims (8)

  1. 車両に、複数の車輪(11、14、111、113)と、これらの車輪(11、14、111、113)の少なくとも一つを駆動する電動モータ(15、124)と、この電動モータ(15、124)に電気エネルギーを供給するバッテリ(32、135)とが備えられている電動車両(10、110A、110B)において、
    前記車両の左右側方のいずれか一方に、前記車両を横倒したときに設置面に接する接地部(40、50、60、127L、131L、134L)が少なくとも3つ備えられ、前記車両側面視で、前記3つの接地部(40、50、60、127L、131L、134L)を結ぶ線の内側に、前記車両の重心点(64、139)が配置されることを特徴とする電動車両。
  2. 前記3つの接地部(40、50、60)は、前記車両の上部に配置される上側接地部(40)と、前記車両前部の下部に配置される前側接地部(50)と、前記車両後部の下部に配置される後側接地部(60)とからなり、
    前記前側接地部(50)の近傍及び前記後側接地部(60)の近傍に、前記車両のバンク角(θ1)より前記車両内側、且つ前記車両横倒し時に前記設置面(83)より上方へ位置するようにローラ(79、94)が各々装備されることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
  3. 前記電動車両(10)は、前部に前輪(11)を備え、後部に後輪(14)を備える二輪車であり、
    前記上側接地部(40)は、前記前輪(11)の上端(65)と前記後輪(14)の上端(66)に接する接線(67)より前記車両上方に位置し、前記前側接地部(50)は、ホイールベース(L1)の中間(68)から前記前輪(11)の中心軸(69)までの間に位置し、前記後側接地部(60)は、前記後輪(14)の外周(71)より径内方に位置することを特徴とする請求項2記載の電動車両。
  4. 前記ローラ(79、94)は、前記車両側部に設けられ前記車両前後方向に沿って延びる支軸(81、95)で回転自在に支持されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電動車両。
  5. 前記電動車両(110A、110B)は、前部に前輪(111)を備え、後部に後輪(113)を備えると共に、走行時に互いに離れている前記前輪(111)と前記後輪(113)を、互いに近づけることにより折り畳みが可能となる二輪車であり、
    前記3つの接地部(127L、131L、134L)の全ては、前記車両側部に設ける支軸(126L、129L、133L)で回転自在に支持されるローラ(127L、131L、134L)であり、
    前記支軸(126L、129L、133L)は、前記走行時には全て同じ向きに揃うことがなく、前記折り畳み時には全て同一の向きになるように配置されることを特徴とする請求項1記載の電動車両。
  6. 前記車両上端に、前記車両内部に収納した前記バッテリ(135)を脱着するために開閉するバッテリリッド(122)が設けられると共に、前記車両を収納するときに作業者が握るグリップ(121)が設けられることを特徴とする請求項5記載の電動車両。
  7. 前記ローラ(127L、131L、134L)と車幅方向反対側の車両側部に、他の車両に備えるローラが嵌合する凹み部(141R、142R、143R)が設けられることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の電動車両。
  8. 前記車両の左右両側部に、互いに前記車両前後方向の位置をずらすようにして、左右のローラ(131L、R、134L、R、141L、R)が並べられると共に、前記左のローラ(131L、134L、141L)の近傍及び前記右のローラ(131R、134R、141R)の近傍に、他の車両に備えるローラが嵌合する左右の凹み部(141L、R、142L、R、143L、R)が各々設けられることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の電動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022156020A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

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