JP2013146770A - ロール成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数の切刃を積層することにより構成した一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間のクリアランスの管理を容易に行うことができ、前記クリアランスを適正に保持することができるロール成形装置を提供する。
【解決手段】
第1ロール20及び第2ロール40に積層した複数の切刃22,122に対し切刃とは異なる部材で形成されるとともに剪断クリアランスを管理する複数のリテーナ21及び複数のリテーナ121をそれぞれ付設する。複数の切刃を積層することにより構成した一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間のクリアランスの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持する。リテーナ毎に切刃の厚み公差のばらつき分をキャンセルする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロール成形装置に関する。
固体高分子型の燃料電池は、水素用の流路を形成するセパレータ、燃料極、固体高分子膜、空気極、空気用の流路を有するセパレータを積層して形成された単セルを、複数積層したスタックにより構成されている。前記セパレータは、導電性や機械強度などが必要とされ、材質として例えば金属等の導電性の板材を使用するとともに凹凸形状を形成して、前記凹凸形状を水素用の流路、或いは空気用の流路としている。
このような金属製等の板材に凹凸形状を形成するロール成形装置は、特許文献1で公知である。特許文献1の金型ロールでは、上ロールと下ロールにそれぞれ凹凸形状の溝を全周にわたり設け、上ロールの突形状又は凹凸形状の間に下ロールの突形状又は凹凸形状を嵌合するようにしている。そして、特許文献1では、上ロール又は下ロールのいずれか一方又は双方の片側又は両側のロールの軸受部のスラスト方向に空気ばねや、ゴム等の弾性体を設けて、両ロールの位置決めを行うことにより、両ロールの凹凸の中心を一致させて両ロールのずれを生じないようにしている。
特許文献2では、展伸メッシュシートを製造する装置としてロール成形装置が用いられている。特許文献2では、上ロール及び下ロールの各ロールが、円板状カッターを所定間隔で複数枚重ね合わせられることにより構成されている。前記円板状カッターの周縁部には突部が所定ピッチで配設されている。
なお、特許文献3では、ロール成形装置ではないが、断面U字状又は断面コ字状のワークに対し、ラック歯金型(上金型)を前記ワークの上面に配置するとともに前記ワークの下面に裏側凹凸金型(下金型)を配置して、両金型でワークを挟んだ状態にし、この状態で両金型で押圧成形して、中空のラック軸を形成する技術が開示されている。前記ラック歯金型と裏側凹凸金型は、それぞれ各歯単位に分割された複数のセグメントにより構成されている。
特開2006−75900号公報 特許第2568285号公報 特許第3832186号公報
ところで、ロール成形装置において、特許文献2のようにロールを円板状カッター(以下、切刃という)を重ね合わせて構成する場合、切刃の積層数が多くなるに従い、切刃の厚み公差が積み上げされて、上ロールと下ロールの各切刃の刃部間のそれぞれのクリアランス(剪断クリアランスともいう)の管理が難しくなる。この場合、切刃の厚み公差を小さくするように切刃の加工精度を上げると、切刃コストが高額になる問題がある。
なお、前記クリアランスの管理が適正に行われていない場合には下記の問題がある。
図20は、上ロール100及び下ロール200の全長の長さの比較図である。同図において、上ロール100は、複数の上切刃110で積層されるとともに、下ロール200は複数の下切刃210で積層されている。同図に示すように、上ロール100の上切刃110の厚みをxとし、下ロール200の下切刃210の厚みをx+δとしたとき、上ロール100の全長L1及び下ロール200の全長L2は、下記の通りである。
L1=x × n
L2=(x+δ) × n
となる。なお、nは上切刃の個数である。
このため、上ロール100と下ロール200とのロール長の長さでは、nδの差が発生する。この結果、nδの差の大小に応じて、上下切刃の刃部間のクリアランスが過大となる場合、クリアランスが過小となる場合及びクリアランスがなくなる場合がある。
ここで上下切刃の刃部間のクリアランスが過大となる場合は、当該ロール成形装置で製造された製品にはバリが生ずる問題がある。上下切刃の刃部間のクリアランスが過小となる場合は、当該ロール成形装置は摩耗により型寿命が低下する問題が生ずる。また、上下切刃の刃部間のクリアランスがなくなる場合は、上切刃110と下切刃210の刃部同士が干渉して型破損に至る問題がある。なお、図20では、上切刃110及び下切刃210の周縁部には、それぞれ図示しないが、刃部が設けられている。
なお、特許文献1は、上下の各ロールのずれ自体を、ロールの軸受部のスラスト方向に空気ばねや、ゴム等の弾性体を配置することにより解決するものであるが、ロール自体の精度等の向上の手段については開示されていない。
特許文献3では、ラック歯のピッチと等しい厚みの複数のセグメント素材からなる金型素材をラック歯成形用金型と同じように組み立てた状態で、且つ、油系の放電加工液中に浸漬した状態で、成形されるラック歯の互いに対向する歯面の相補形状を各セグメント素材のそれぞれにワイーヤーカット放電加工によって付与することにより、ラック歯金型(上金型、下金型)全体の精度の向上が行われている。しかしながら、各セグメントを積層することによる公差の問題については触れられていない。
本発明の目的は、複数の切刃を積層することにより構成した一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間のクリアランスの管理を容易に行うことができ、前記クリアランスを適正に保持することができるロール成形装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1の発明は、複数の切刃同士を積層した第1ロール及び第2ロールを、一対の第1軸受にて支持された第1回転軸及び一対の第2軸受にて支持された第2回転軸に対してそれぞれ固定支持して対向配置し、前記第1回転軸及び第2回転軸の回転により両ロールを回転してワークをロール成形するロール成形装置において、前記第1ロール及び第2ロールには、それぞれ前記第1ロール及び第2ロールに積層した前記複数の切刃に対して、該切刃とは異なる部材又は切刃とは異なる材質で形成されるとともに剪断クリアランスを管理する第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部を付設したことを特徴とするロール成形装置を要旨としている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部が、それぞれ前記複数の切刃を群毎に積層して該群毎の切刃の厚みをそれぞれ管理する複数の管理部材からなり、又は前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する単一の管理部材によりそれぞれ構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、第1ロールの複数の管理部材は、群毎に積層された切刃をそれぞれ固定するとともに第1回転軸に固定されて相互に第1回転軸の軸長方向に配置された複数の第1管理部材であり、第1管理部材毎に積層された切刃群の積層方向の厚みは当該第1管理部材の軸長方向の長さ以内に管理されており、第2ロールの複数の管理部材は、群毎に積層された切刃をそれぞれ固定するとともに第2回転軸に固定されて相互に第2回転軸の軸長方向に配置された複数の第2管理部材であり、第2管理部材毎に積層された切刃の積層方向の厚みは当該第2管理部材の軸長方向の長さ以内に管理されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、第1管理部材が第1回転軸に対して貫通固定された第1リテーナであり、第2管理部材が第2回転軸に対して貫通固定された第2リテーナであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3において、前記第1回転軸は前記一対の第1軸受に対して支持された一対の第1支持軸であり、前記第1管理部材は両第1支持軸間に連結固定された複数の第1軸部材であり、前記第2回転軸は前記一対の第2軸受に対して支持された一対の第2支持軸であり、前記第2管理部材は両第1支持軸間に連結固定された複数の第2軸部材であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2において、前記第1クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第1ロールに対して平行にかつ回転自在に配置された第1バックアップ軸であり、第1バックアップ軸には、前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第1分画管理部が複数設けられ、前記第2クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第2ロールに対して平行にかつ回転自在に配置された第2バックアップ軸であり、第2バックアップ軸には、前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第2分画管理部が複数設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2において、前記第1クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第1回転軸に形成された第1キー溝に対して嵌合して第1ロールに配置された複数の切刃を固定する第1キーであり、第1キーには前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第1分画部が複数設けられ、前記第2クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第2回転軸に形成された第2キー溝に対して嵌合して第2ロールに配置された複数の切刃を固定する第2キーであり、第2キーには前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第2分画部が複数設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1において、切刃とは異なる部材である第1クリアランス管理部が第1回転軸の各切刃毎に取付けられて第1回転軸と前記切刃間に介在して設けられた複数の第1シムであり、切刃とは異なる部材である第2クリアランス管理部が第2回転軸の各切刃毎に取付けられて第2回転軸と前記切刃間に介在して設けられた複数の第2シムであり、前記第1シムと前記第2シムの厚みで前記剪断クリアランスが管理されていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1において、前記切刃間には充填剤が介在され、該充填剤には固形粒子が含まれていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1において、前記第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部は、切刃の側面に被膜処理により形成された薄膜層であることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1において、切刃とは異なる第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部は、切刃間に配置された弾性体であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複数の切刃を積層することにより構成した一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間の剪断クリアランス(すなわち、クリアランス)の管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持することができる。
請求項2及び請求項3の発明によれば、第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部が、それぞれ複数の切刃を群毎に積層して該群毎の切刃の厚みをそれぞれ管理する複数の管理部材からなり、又は複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する単一の管理部材によりそれぞれ構成されていることにより、剪断クリアランスが過小又は過大とならないように群毎の切刃の積層方向の厚みを管理すればよくなる。すなわち、ロールの全長の管理は、切刃の数より少ない管理部材に収まる切刃群を管理するだけで良くなる。また、切刃群毎に剪断クリアランスの管理を行えばよくなる。このため、一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間の剪断クリアランスの管理を容易に行うことができ、前記剪断クリアランスを適正に保持することができる。
また、請求項3の発明によれば、相互に第1回転軸の軸長方向に配置された複数の第1管理部材を第1ロールの複数の管理部材として設けて、第1管理部材毎に積層された切刃の積層方向の厚みを当該第1管理部材の軸長方向の長さ以内に管理し、相互に第2回転軸の軸長方向に配置された複数の第2管理部材を第2ロールの複数の管理部材として設けて、第2管理部材毎に積層された切刃の積層方向の厚みを当該第2管理部材の軸長方向の長さ以内に管理することにより、請求項1に記載の効果を容易に実現できる。
請求項4の発明によれば、第1管理部材を第1回転軸に対して貫通固定された第1リテーナとし、第2管理部材を第2回転軸に対して貫通固定された第2リテーナとすることにより、請求項1に記載の効果を容易に実現できる。
請求項5の発明によれば、第1軸部材毎及び第2軸部材毎に切刃の厚み公差のばらつき分をキャンセルでき、請求項1に記載の効果を容易に実現できる。
請求項6の発明によれば、第1バックアップ軸の第1分画管理部により複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画するとともに、第2バックアップ軸の第2分画管理部により複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画するため、切刃厚み公差の積み上げによる第1ロールと第2ロールの剪断クリアランスが過小又は過大とならないように切刃群毎に積層方向の厚みを管理できる。この結果、第1分画管理部及び第2分画管理部が管理する切刃群毎に切刃の厚み公差のばらつき分がキャンセルでき、請求項1に記載の効果を容易に実現できる。
請求項7の発明によれば、第1ロールの複数の切刃は、第1キーの複数の第1分画部により複数の切刃群が形成され、第2ロールの複数の切刃は、第2キーの複数の第2分画部により複数の切刃群が形成されため、切刃厚み公差の積み上げによる第1ロールと第2ロールの剪断クリアランスが過小又は過大とならないように切刃群毎に積層方向の厚みを管理できる。この結果、第1区分管理部及び第2区分管理部が管理する切刃群毎に切刃の厚み公差のばらつき分がキャンセルできる。
請求項8の発明によれば、第1ロールの切刃毎に取り付けられた第1シムと第2ロールの切刃毎に取り付けられた第2シムにより、低コストで、第1ロールと第2ロールの剪断クリアランスが過小又は過大とならないように積層方向の厚みを容易に管理を行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持することができる。
請求項9の発明によれば、各切刃間に、固形粒子を含む充填剤が介在することにより、切刃の積層後に、圧縮することで切刃の積層方向の厚みを管理することができ、剪断クリアランスを適切に保持することができる。
請求項10の発明によれば、切刃の側面に皮膜処理を行うことにより、第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部を形成することで、積層方向の厚みを管理することができ、剪断クリアランスを適切に保持することができる。
請求項11の発明によれば、切刃間に弾性体を介在させることにより、積層方向の厚みを管理することができ、剪断クリアランスを適切に保持することができる。
本発明を具体化した第1実施形態のロール成形装置の概略図。 第1実施形態の第1ロール(第2ロール)の縦断面図。 第1実施形態のロール成形装置の板材の成形の説明図。 (a)は第1実施形態のロール成形装置の概略断面図、(b)は第1実施形態のロール成形装置の剪断クリアランスの説明図。 (a)〜(c)は第1実施形態の変形例の第1ロール(第2ロール)の縦断面図。 (a)〜(d)は第1実施形態の変形例の第1ロール(第2ロール)の横断面図。 第2実施形態のロール成形装置の概略図。 (a)は第2実施形態の要部拡大図、(b)は第2実施形態の要部断面図。 (a)は第3実施形態の第1ロール(第2ロール)の分解縦断面図、(b)及び(c)は第3実施形態の変形例の第1ロール(第2ロール)の縦断面図。 (a)〜(d)は第3実施形態の変形例の第1ロール(第2ロール)の横断面図。 第4実施形態の第1ロール(第2ロール)の縦断面図。 (a)は第4実施形態の第1ロール(第2ロール)の横断面図、(b)はキーの斜視図。 (a)、(b)は第4実施形態の変形の第1ロール(第2ロール)の横断面図。 (a)は第5実施形態の切刃の側面図、(b)は切刃の縦断面図、(c)は第5実施形態の第1ロール(第2ロール)の縦断面図。 (a)は第5実施形態の変形例の切刃の側面図、(b)は同じく切刃の縦断面図。 第6実施形態の第1ロール(第2ロール)の縦断面図。 (a)、(b)は第6実施形態のロールの要部説明図。 (a)は第7実施形態の切刃の正面図、(b)は同じく切刃の側面図、(c)は第1ロール(第2ロール)の正面図。 (a)は第8実施形態の切刃の正面図、(b)は同じく切刃の側面図、(c)は第1ロール(第2ロール)の正面図。 従来のロールの説明図。
(第1実施形態:請求項1〜請求項4のサポート)
以下、本発明を具体化した第1実施形態のロール成形装置を図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すようにロール成形装置は、ベース10と、ベース10に立設された一対の側壁12、13と、側壁12、13に対してそれぞれ一対の軸受14、15にて回動自在支持されるとともに相互に平行に配置された一対の第1回転軸16及び第2回転軸18と、第1回転軸16固定された第1ロール20と第1ロール20に対向配置するように第2回転軸18に固定した第2ロール40を備えている。軸受14は第1軸受に相当し、軸受15は第2軸受に相当する。
第1回転軸16及び第2回転軸18の一端は、相互に噛合したギヤ16a,18aが固定されるとともに、第2回転軸18の一端にスプロケット18bが固定されている。
このスプロケット18bは、該スプロケット18bに巻回された図示しない無端状のチェーンを介して図示しない電動モータにより回転駆動される。スプロケット18bの回転及びギヤ16a,18aにより、第1回転軸16は、第2回転軸18と同一回転速度で同期回転する。
第1ロール20及び第2ロール40は、同一構成のため、第1ロール20について説明し、第2ロール40の構成及びその周辺部材については、第1ロール20の各構成及びその周辺部材に付した番号に「100」を加算した番号を付す。
図2に示すように、第1ロール20は、所定枚数の切刃22が積層されてなる切刃群23が複数個それぞれリテーナ21を介して第1回転軸16に対して取付けられている。切刃22は、硬質の金属、例えば合金工具鋼(SKD)や高速度工具鋼(SKH)或いは超硬合金よりなり、略リング状をなす。本実施形態では、切刃群23の数は3個としている2個以上あれば限定されるものではない。
各リテーナ21は、円筒状の金属製から形成され、第1回転軸16に対してその同軸となるように中心が貫通されてキー24により回動不能に固定されるとともに、図2に示すように相互に密接して配置されている。軸長方向のリテーナ21の長さは、所定の公差範囲内に収まるように形成されている。なお、軸長方向とは、第1回転軸16又は第2回転軸18の軸長方向のことをいう。なお、両回転軸は前述したように平行に配置されている。
図1に示すように第1回転軸16には、軸受14に近位に位置する一対のリテーナ21の端部当接する一対のカラー29が固定されている。カラー29は金属製で円筒状をなし、第1回転軸16に対して貫通されて図示しないネジ等により固定されている。カラー29により、リテーナ21の第1回転軸16に対する位置決めがされている。なお、図2ではカラー29は、二点鎖線で一部が図示されている。
又、カラー129により、第2ロール40のリテーナ121の位置決めがされている。前記位置決めは、第1ロール20と第2ロール40間の相対する切刃群23、123毎の後述する剪断クリアランスLが適正な範囲に収まるようにするための前提としている。なお、このようなリテーナの回転軸に対する位置決めは、上記方法に限定するものではなく、軸に対する部材の取付けを確固に行う場合に行われる公知の方法で行うようにしてもよい。
リテーナ21の外周には、図4(a)に示すように切刃群23を構成する前記切刃22が嵌合されてキー25により回動不能に連結されるとともに、軸長方向に移動可能になっている。リテーナ21の軸長方向の一端には、当該リテーナにおいて大部分の切刃22が取りけられた周部よりも外形が拡径した円状のリブ30が形成されている。リブ30の厚み(軸方向の長さ)は、本実施形態では一枚分の切刃22の厚みと同じとしているが、リブ30の厚みは切刃22の一枚分に限定するものではなく、複数枚の厚みであってもよい。そして、リブ30により、隣接する他のリテーナ21の切刃22の移動を規制可能である。また、リブ30の外周にも切刃22が前記キー25により回動不能に貫通されて取り付けられるとともに軸長方向に移動可能になっている。また、第1ロール20の各リテーナ21に取り付けられた切刃22において、各軸受14に最近位の切刃22は、各カラー29によりそれぞれ最近位側の軸受14への移動が規制されている。
なお、カラー29、129及びリブ30、130は、軸長方向の切刃の移動を規制する規制手段(規制部材)に相当する。
各リテーナ21では、切刃群23の切刃22の数は、リテーナ21の軸長方向の長さに収まるように設定されている。具体的には、切刃群23における切刃22の厚み公差分の最大合計値を含んだ切刃22の厚みの合計値が、リテーナ21の軸長と同一かわずかに小さい値となるように、切刃22が選択されて組み付けられている。なお、厚み公差分の最大合計値とは、切刃群23を構成する切刃22はそれぞれ厚み公差αをそれぞれ±として有するが、仮に切刃群23を構成する切刃22の厚み公差αが全てプラス値である場合において、それらの値を全て合計したときの値のことである。
なお、各リテーナ21の軸長は、相互に同一であってもよく、或いは、互いに異なっていても良い。本実施形態では、各リテーナ21の軸長は同一としている。
なお、各リテーナ21の軸長を、相互に同一としない場合は、第2ロール40の各リテーナ121は、相対するリテーナ21に軸長を合わせたものにすることが当該相対するリテーナの切刃群23における切刃22と切刃122間の剪断クリアランスLを適正な範囲内にそれぞれ納める場合に、調整がしやすいため好ましい。
切刃22の周部には、図4(a)に示すように外周に突部からなる刃部26が所定ピッチで複数個形成されている。また、刃部26間には凹部27が形成されている。図4(a)に示すように、軸長方向において隣接する切刃22同士は、互いに刃部26が前記所定ピッチの1/2分ずれるようにして配置されている。
また、図4(a)に示すように、金属板(ワーク)をプレス成形(ロール成形)する際に、第1ロール20の切刃22の刃部26は、第2ロール40の切刃122の凹部127に入るように配置されている。
また、図4(a)、及び図4(b)に示すように、第1ロール20の切刃22と、第2ロール40の切刃122とは、刃部26、126が相互に相対する他のロールの凹部127、27にそれぞれ入った際に、他のロールの該凹部に隣接した刃部とは剪断クリアランスLが設けられている。具体的には、剪断クリアランスLを形成するために、切刃22、122には、それぞれボス状、すなわち、円筒状のクリアランス形成部28,128が形成されている。本実施形態では、クリアランス形成部28,128は切刃122の製造時に、研削により形成されている。なお、剪断クリアランスLは、ワーク(金属板)の材質、板厚に応じて設定すればよい。
剪断クリアランスLが設けられていることにより、剪断時のバリ発生が抑制されるとともに、加工精度を安定させることができる。
なお、図4(b)では、説明の便宜上、クリアランス形成部28,128を明示するために第1回転軸16の軸長方向を実際の長さよりも誇張して図示するとともに、第1ロール20の切刃22を交互に断面視及び側面視で示している。
本実施形態では、第1ロール20のリテーナ21が第1クリアランス管理部、管理部材、第1管理部材、及び第1リテーナに相当し、第2ロール40のリテーナ121が第2クリアランス管理部、管理部材、第2管理部材及び第2リテーナに相当する。
本実施形態では、このロール成形装置の第1ロール20と第2ロール40間にワーク(金属板)を送出してプレス成形すると、金属板Wは、図4(a)に示すように、第1ロール20の各切刃22の各刃部26と第2ロール40の各切刃122の各凹部127により、図3に示すように列状をなした複数の凹凸形状が連続して形成される。
なお、図3では、第1ロール20及び第2ロール40の外形を、説明の便宜上刃部26、126の最外周の軌跡で図示している。
(第1実施形態の作用)
さて、上記のように構成されたロール成形装置の作用を説明する。
本実施形態のロール成形装置では、第1ロール20及び第2ロール40に設けられたリテーナ21,121毎に、切刃22,122を積層して切刃群23、123を形成する。各リテーナ21、121では、切刃群23、123の切刃22、122の数は、リテーナ21,121の軸長方向の長さに収まるように設定されている。すなわち、切刃群23,123における切刃22,122の厚み公差分の最大合計値を含んだ切刃22,122の厚みの合計値が、リテーナ21,121の軸長と同一かわずかに小さい値となるように、切刃22,122が選択されて組み付けられて管理されている。すなわち、このようにして、第1ロール20及び第2ロール40では、リテーナ21,121毎に相対する切刃22,122の剪断クリアランスを管理している。このため、複数の切刃22,122を積層することにより構成した第1ロール20、第2ロール40の全長(全軸長)及び各ロールの切刃22,122の刃部26,126間の剪断クリアランスの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持することができる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1) 本実施形態のロール成形装置では、第1ロール20及び第2ロール40に積層した複数の切刃22,122に対して、該切刃とは異なる部材で形成されるとともに剪断クリアランスLを管理する複数のリテーナ21(第1クリアランス管理部)及び複数のリテーナ121(第2クリアランス管理部)をそれぞれ付設した。このため、複数の切刃を積層することにより構成した一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間のクリアランスの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持することができる。また、リテーナ毎に切刃の厚み公差のばらつき分をキャンセルできる。
(2) 本実施形態のロール成形装置では、複数のリテーナ21及び複数のリテーナ121を、それぞれ複数の切刃22,122を群毎に積層して該群毎の切刃の厚みをそれぞれ管理する複数の管理部材としている。
このため、本実施形態によれば、剪断クリアランスLが過小又は過大とならないように群毎の切刃22,122の積層方向の厚みを管理すればよくなる。なお、積層方向は軸長方向と同じ方向である。すなわち、第1ロール20及び第2ロール40の全長の管理は、切刃22の数より少ないリテーナ21,121(管理部材)の軸長方向の長さ内に収まる切刃群を管理するだけで良くなる。従って、切刃22そのものの公差の管理を緩めることも可能となる。さらに、切刃厚み公差が緩和されるため、切刃コストの低減が可能となる。また、切刃群23,123毎に剪断クリアランスLの管理を行えばよくなる。このため、一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間の剪断クリアランスLの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスLを適正に保持することができる。
さらに、第1ロール及び第2ロールの全体の積層状態の切刃のセット管理を行う必要がなく、その管理の煩雑性から開放されるとともに、ロール成形装置の切刃の公差を考慮した組み付け工数及びそのコストの低減ができる。
(3) 本実施形態のロール成形装置では、第1ロール20の複数のリテーナ21(管理部材)は、第1管理部材として、群毎に積層された切刃22をそれぞれ固定するとともに第1回転軸16に固定されて相互に第1回転軸16の軸長方向に配置される。そして、リテーナ21毎に積層された切刃群23の積層方向の厚みはリテーナ21の軸長方向の長さ以内に管理されている。
一方、第2ロール40の複数のリテーナ121(管理部材)は、第2管理部材として、群毎に積層された切刃122をそれぞれ固定するとともに第2回転軸18に固定されて相互に第2回転軸18の軸長方向に配置される。そして、リテーナ121毎に積層された切刃群123の積層方向の厚みはリテーナ121の軸長方向の長さ以内に管理されている。この結果、上記(1)の効果を容易に実現できる。
(4) 本実施形態のロール成形装置では、リテーナ21を第1回転軸16に対して貫通固定された第1リテーナとし、リテーナ121を第2回転軸18に対して貫通固定された第2リテーナとしている。この結果、上記(1)の効果を容易に実現できる。
(第1実施形態の変形態様)
次に、第1実施形態の変形態様について図5(a)〜図5(c)及び図6(a)〜図6(d)を参照して説明する。なお、図5(a)〜図5(c)及び図6(a)〜図6(d)で示す態様は、第1実施形態の構成中、第1ロール20、及び第2ロール40のリテーナ21,121の形状が異なるだけで、他の構成は同一であるため、同一構成については、第1実施形態と同一番号を付し、異なる構成を以下に説明する。また、本変形態様では、切刃22の刃部26,126、凹部27,127は、説明の便宜上簡略化して省略し、図(a)〜図5(c)では、全ての切刃22の外径を同じ円形として表示するとともに図6(a)〜図6(d)上では切刃22の外形を単に円形として図示している。なお、本変形態様も含めた以下で説明する各実施形態、或いは変形態様においても、断りのない限り同様に切刃22の刃部26,126、凹部27,127は、説明の便宜上、簡略化して省略するとともに全ての切刃22の外径を同じ円形で図示する。
(図5(a)の変形態様)
第1実施形態のリテーナ21,121ではリブ30,130を設けたが、図5(a)の変形態様ではリブ30,130が省略され、リテーナ21,121の外径がリテーナ21,121間において大小関係を有するように形成されている。図5(a)では説明の便宜上、2つのリテーナ21,121のそれぞれの外径に大小関係を示すため、さらに、a,bの符号を付加する。すなわち、リテーナ21a,21b,121a,121bの外径の大小関係は、「リテーナ21a,121aの外径>リテーナ21b,121bの外径」としている。なお、リテーナの数は2個以上であって、それらの外径の大小関係があれば数を限定するものではない。なお、リテーナ数は下記で述べる態様でも上記と同様に限定するものではない。
上記のようにリテーナ21a,121aの外径が、リテーナ21b,121bの外径よりも大きいことにより、その外径の差分の部位により、リテーナ21b,121b側に配置された切刃22,122のリテーナ21a,121a側への移動を規制する。この長さの差分の部位は切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段に相当する。
(図5(b)の変形態様)
図5(b)の変形態様では、第1実施形態のリブ30、130が省略されてリテーナ21、121よりも外径が長い円形状のリング31、131が設けられている。本態様では、リング31,131の厚みは2枚分の切刃22の厚みとしており、その外周に2枚の切刃が図示しないキー連結されていることにより、リング31,131に対して回動不能にされるとともに、軸長方向に移動可能になっている。なお、リング31,131の厚みは切刃22の2枚分に限定するものではなく、1枚分或いは3枚分以上の厚みであってもよい。本態様では、リング31,131が切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段に相当する。
(図5(c)の変形態様)
本態様では、図5(c)、図6(a)、(b)に示すようにリテーナは円筒状に形成されているとともに第1回転軸16及び第2回転軸18に対しては偏心して貫通固定されている。図5(c)では説明の便宜上、2つのリテーナ21,121の偏心方向を区別するため、さらにリテーナ21の番号にc,dの符号を付加する。すなわち、リテーナ21c,121cとリテーナ21d,121dは相互に180度反対方向に偏心して第1回転軸16及び第2回転軸18に対してキー24,124によりキー連結されている。
なお、本態様では、リテーナは180度反対方向に偏心したが、偏心方向は隣接するリテーナ相互に異なる方向であればよい。この偏心により、図5(c)に示すように隣接するリテーナ間に一方が他方より軸長方向とは直交する方向に偏位した段差部32,132が形成されている。この段差部32,132が切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段に相当する。
なお、この変形態様のさらなる変形としては、図6(c)、(d)に示すように、円筒状のリテーナの代わりに、四角筒状のリテーナ21c,21dとしてもよい。この場合、キー25(125)を省略してもよい。又、リテーナの断面形状は、円筒状、四角筒状以外の形状、例えば断面多角形をなす筒状、断面楕円形をなす筒状等があり限定されるものではない。また、リテーナの断面形状を互いに異なる形状とし、当該リテーナ同士を第1回転軸16或いは第2回転軸18に貫通固定した際、当該両リテーナ端面の一部の部分は相互に当接するが、いずれか一方、または両方の端面には当接していない段差部を形成する形状としてもよい。この場合、この段差部が切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段となる。
(第2実施形態:請求項6のサポート)
次に第2実施形態のロール成形装置を図7、図8(a)及び図8(b)を参照して説明する。本実施形態において、第1実施形態の構成と同一構成又は相当する構成については、第1実施形態の構成と同一番号を付し、異なる構成を以下に説明する。なお、図8(a)では、切刃22のクリアランス形成部28は、厚みが薄いため、説明の便宜上省略して図示しているが、あるものと理解されたい。また、本実施形態を含めて、以下で説明する各実施形態及びその変形態様についても同様にして以前に説明した構成については同一構成又は相当する構成については同一符号を付す。
本実施形態では第1実施形態の構成中、リテーナ21,121が省略され、その代わりに第1回転軸16、第2回転軸18に対して相互に積層された複数の切刃22、122がキー33により回動不能に連結されるとともに、軸長方向に移動可能になっている。
また、図7に示すように第1回転軸16の上方において側壁12、13間には第1回転軸16と平行に配置された第1バックアップ軸42が軸受47を介して回動自在に支持されている。第1バックアップ軸42には、金属製等からなる耐摩擦性を有する複数の分画板43が等間隔で、或いは不等間隔を有するように固定されている。分画板43の周面には、図8(a)、及び図8(b)に示すように、下方に位置する第1ロール20の切刃22の各凹部27内に係入する突部44が所定ピッチで複数個形成されている。そして、分画板43の各突部44は、相対する第1ロール20の切刃22の突部44と噛合するように形成されている。そして、分画板43は、第1ロール20が回転した際には突部44が切刃22の刃部26に係合されて第1バックアップ軸42とともに回転する。
なお、分画板43を切刃22と噛合する関係に形成する代わりに、第1バックアップ軸42をギヤ機構(図示しない)を介して第1回転軸16と同期回転するようにしてもよい。
分画板43は、図8(a)に示すように、凹部27内に係入した際には、当該凹部27を有する切刃22に隣接した切刃22(図8では、切刃22p.22qで示す)の軸長方向の移動を規制する。そして、各分画板43間には、切刃22が積層された切刃群23が配置されている。なお、図8(a)では、説明の便宜上、分画板43間には、3枚の切刃22により切刃群23を形成しているが、切刃群23の切刃22の数は3枚に限定するものではなく、2枚以上であればよい。
また、図7に示すように第2回転軸18の下方において側壁12、13間には第2回転軸18と平行に配置された第2バックアップ軸45が回動自在に支持されている。第2バックアップ軸45には、金属製等からなる耐摩擦性を有する複数の分画板46が等間隔で、或いは不等間隔を有するように固定されている。なお、分画板46同士の間隔は、分画板43同士の間隔と合わせることが好ましい。
この分画板46と第2ロール40の切刃122の関係は、分画板43と第1ロール20の切刃22との位置関係と上下反転しているところが相違するだけであって、機能としては、第1ロール20の切刃22に対する機能と同様である。そして、前記説明文中の「第1ロール20」を「第2ロール40」に、「分画板43」を「分画板46」に、「切刃22」を「切刃122」に、「切刃群23」を「切刃群123」に、「凹部27」を「凹部127」に、「第1バックアップ軸42」を「第2バックアップ軸45」に、及び「突部44」を「突部(図示しない)」に読み替えれば説明できるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、第1バックアップ軸42は、第1クリアランス管理部及び単一の管理部材に相当する。分画板43は、第1分画管理部に相当する。また、本実施形態では、第2バックアップ軸45は、第2クリアランス管理部、及び単一の管理部材に相当する。分画板46は、第2分画管理部に相当する。
(第2実施形態の作用)
次に、本実施形態のロール成形装置における剪断クリアランスLの管理について説明する。なお、ここでは予め第1バックアップ軸42と第2バックアップ軸45のそれぞれについて、各分画板43と各分画板46がそれぞれ相対する間隔で固定しておくものとする。また、側壁12、13に対して、各分画板43及び各分画板46とが精確に相対するように第1バックアップ軸42と第2バックアップ軸45が取付けられるものとする。
なお、各分画板43間は第1バックアップ軸42に予め固定されているため、各分画板43間の距離T(以下、分画板間規制値という)が作業者には測長することにより予め分かる。また、図7に示すカラー29と該カラー29に近位に位置する分画板43との距離T1,T2(以下、カラー・分画板間規制値T1,T2という)も測長することにより分かる。従って、これらの規制値内に収まるように積層される、公差を考慮した切刃22の最大枚数がそれぞれ得られる。
そして、一方のカラー29を第1回転軸16に対して固定し、そのカラー29から最初の分画板43に規制されるまでに許容されている最大枚数分の複数の切刃22を順々に積層する。このとき、公差の積み上げで、最大枚数を積層した場合に、カラー・分画板間規制値T1を超える場合は、積層する切刃22を他の切刃に変更してカラー・分画板規制値を超えないようにする。以後、同様に分画板間規制値Tの場合も同様にして切刃22を積層する。さらに、最後にカラー・分画板間規制値T2についても同様にして切刃22を積層する。この後、他のカラー29を第1回転軸16に対して固定して積層された切刃22の軸長方向の移動を規制する。
なお、上記では説明を省略したが積層する切刃22は、キー33により、第1回転軸16に対しては回動不能に取付けするものとする。
第2ロール40に対しても、第1ロール20の場合と同様に切刃122を積層する。
そして、側壁12、13に対して、第2バックアップ軸45、第2回転軸18、第1回転軸16、第1バックアップ軸42の順に組み付けて、第2ロール40の積層状態の切刃122を複数の分画板46により複数の切刃群に分画されるとともに、第1ロール20の積層状態の切刃22には複数の分画板43により複数の切刃群23に分画(すなわち、区分)される。第2ロール40に関しても同様である。この結果、切刃群23,123毎に、それらの厚みが管理され、ひいては剪断クリアランスが管理されて、第1ロール20と第2ロールの各切刃間の剪断クリアランスの管理を容易に行うことができる。
本実施形態では、第1実施形態の(1)、(2)の効果の他、下記の特徴を有する。
(1) 本実施形態のロール成形装置では、第1バックアップ軸42を、第1クリアランス管理部である単一の管理部材として、第1ロール20に対して平行にかつ回転自在に配置した。そして、第1バックアップ軸42には、複数の切刃22を複数の積層状態の切刃群23に分画して管理する分画板43(第1分画管理部)を複数設けている。また、第2バックアップ軸45を、第2クリアランス管理部である単一の管理部材として、第2ロール40に対して平行にかつ回転自在に配置した。そして、第2バックアップ軸45には、複数の切刃122を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する分画板46(第2分画管理部)を複数設けている。この結果、切刃厚み公差の積み上げによる第1ロール20と第2ロール40の剪断クリアランスが過小又は過大とならないように切刃群毎に積層方向の厚みを管理できる。この結果、分画板43(第1分画管理部)及び分画板46(第2分画管理部)が管理する切刃群毎に切刃の厚み公差のばらつき分がキャンセルできる。
また、本実施形態によれば、剪断クリアランスLが過小又は過大とならないように群毎の切刃22,122の積層方向の厚みを管理すればよい。すなわち、第1ロール20及び第2ロール40の全長の管理は、切刃の数より少ない分画板間、及びカラーと分画板間の距離内に存在する切刃群を管理するだけで良くなる。従って、切刃そのものの公差の管理を緩めることも可能となる。さらに、切刃厚み公差が緩和されるため、切刃コストの低減が可能となる。また、切刃群毎に剪断クリアランスLの管理を行えばよくなる。このため、一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間の剪断クリアランスLの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスLを適正に保持することができる。
さらに、第1ロール及び第2ロールの全体の積層状態の切刃のセット管理を行う必要がなく、その管理の煩雑性から開放されるとともに、ロール成形装置の切刃の公差を考慮した組み付け工数及びそのコストの低減ができる。
(第2実施形態の変形態様)
次に、図8(a)を参照して第2実施形態の変形態様を説明する。第2実施形態では、分画板43、46を第1バックアップ軸42、第2バックアップ軸45にそれぞれを固定するようにしたが、固定する代わりに、図8(a)に示すように分画板43、46を軸受47と分画板43間、及び分画板43同士間に、それぞれブッシュ48を設けて、ブッシュで分画板43,46を第1バックアップ軸42、第2バックアップ軸45にそれぞれ位置決めするようにしてもよい。この場合、分画板43は第1バックアップ軸42とはその軸心周りの回動を不能にする構成とする。例えば第1バックアップ軸42周面には軸長方向の全体に延びる単数又は複数のキー溝(図示しない)を形成し、分画板43にはそのキー溝(図示しない)に対して、軸長方向に摺動自在に係入する突部を設ける構成で行えばよい。分画板46を第2バックアップ軸45に対して回動不能にする構成も、上記と同様に構成すればよい。ブッシュ48は、分画板43、46の第1バックアップ軸42、第2バックアップ軸45に対する位置決め部材に相当する。
(本変形態様の作用)
第1バックアップ軸42、及び第2バックアップ軸45にそれぞれ取り付けられるブッシュ48の軸長方向の長さが予め作業者等により測長されて既知であるとする。第1バックアップ軸42、及び第2バックアップ軸45にそれぞれブッシュ48及び分画板43,46が取り付けられた状態で、軸受14からカラー29の取付位置までの長さ、カラー29の厚み、軸受47と分画板43間のブッシュ48の軸長方向の長さ、各分画板43間のブッシュ48の軸長方向の長さ、各分画板43の厚みも同様にして既知とする。
上記のように、各ブッシュ48の軸長方向の長さ等が既知であるため、カラー29と、カラー29に最近位の分画板43間の距離が作業者により算出できる。また、隣接する分画板43同士の距離はその間に介在するブッシュ48の長さが既知である。このため、それらの距離、長さを第2実施形態と同様に規制値とし、この規制値内に収まるように積層される、公差を考慮した切刃22の最大枚数がそれぞれ得られる。
以下、第2実施形態と同様にして、第1ロール20ではこれらの規制値内に収まるように切刃22を積層するとともに第2ロール40ではこれらの規制値内に収まるように切刃122を積層すればよい。そして、積層後は、第2実施形態と同様にして、側壁12、13に対して、第2バックアップ軸45、第2回転軸18、第1回転軸16、第1バックアップ軸42の順に組み付けて、第2ロール40の積層状態の切刃122には複数の分画板46により複数の切刃群に分画されるとともに、第1ロール20の積層状態の切刃22には複数の分画板43により複数の切刃群23に分画(すなわち、区分)される。第2ロール40に関しても同様である。この結果、切刃群23,123毎に、それらの厚みが管理され、ひいては剪断クリアランスが管理されて、第1ロール20と第2ロールの各切刃間の剪断クリアランスの管理を容易に行うことができる。
(第3実施形態:請求項5のサポート)
次に第3実施形態のロール成形装置を図1、及び図9(a)を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一番号を付して、その説明を省略し、異なる構成について説明する。
本実施形態のロール成形装置では、図9(a)に示すように、第1ロール20及び第2ロール40の構成が第1実施形態と異なっている。なお、第2ロール40の構成は、第1ロール20と同様の構成のため、第1ロール20を代表的に説明し、第2ロール40の各構成において、第1ロール20の構成に同一又は相当する構成については、第1ロール20の構成に付した番号に対して「100」を加算した番号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、第1回転軸16は、第1軸受としての軸受14に対してそれぞれ支持されて同軸上に配置された一対の支持軸50、52により構成されている。支持軸50、52は、第1支持軸に相当する。
両支持軸50、52には、複数の円柱状の分割軸54が相互に同軸となるように連結されている。分割軸54は、第1クリアランス管理部、管理部材、第1管理部材及び第1軸部材に相当する。すなわち、図9(a)に示すように、支持軸50の反軸受側端部、及び各分割軸54は、その各端面には嵌合突部50a,54aが形成されて、各分割軸54及び支持軸52の端面に形成された嵌合孔54b,52bに対してそれぞれ嵌合されて連結されるとともに、相対する端面に両端がそれぞれ圧入されたノックピン56により回り止めされている。
分割軸54の一端側の周部には第1実施形態のリテーナ21に設けられたリブ30と同様の機能を有する外形が円状のリブ55が形成されている。リブ55は軸長方向の切刃22の移動を規制する規制手段(規制部材)に相当する。各分割軸54の外周面及びリブ55の外周面には、第1実施形態のリテーナ21と同様に切刃22が図示しないキーにより、回動不能にかつ軸長方向に移動可能に取付けられている。支持軸50、52には、すなわち、第1回転軸16には図1に示すように示すようにカラー29が取付固定されて、分割軸54の端面側に位置する切刃22に軸長方向の移動を規制している。
第2ロール40において、第2回転軸18は支持軸150、152により構成されている。また、支持軸150、152は第2支持軸に相当する。また、分割軸154は、第2クリアランス管理部、管理部材、第2管理部材及び第2軸部材に相当する。リブ155は軸長方向の切刃122の移動を規制する規制手段(規制部材)に相当する。
(第3実施形態の作用)
本実施形態のロール成形装置では、第1ロール20及び第2ロール40に設けられた分割軸54,154毎に、切刃22,122を積層して切刃群23、123を形成する。各分割軸54,154では、切刃群23、123の切刃22、122の数は、分割軸54,154の軸長方向の長さに収まるように設定されている。すなわち、切刃群23,123における切刃22,122の厚み公差分の最大合計値を含んだ切刃22,122の厚みの合計値が、分割軸54,154の軸長と同一かわずかに小さい値となるように、切刃22,122が選択されて組み付けられて切刃群23,123毎に、それらの厚みを管理し、ひいては剪断クリアランスを管理する。すなわち、このようにして、第1ロール20及び第2ロール40では、分割軸54,154毎に相対する切刃22,122の剪断クリアランスを管理している。このため、複数の切刃22,122を積層することにより構成した第1ロール20、第2ロール40の全長(全軸長)及び各ロールの切刃22,122の刃部26,126間の剪断クリアランスの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持することができる。
本実施形態では、第1実施形態の(1)〜(3)の効果の他、下記の特徴を有する。
(1) 本実施形態のロール成形装置では、第1回転軸16は一対の支持軸50,52(第1支持軸)により構成し、両支持軸50,52間に連結固定した分割軸54を第1軸部材とした。又、第2回転軸18は一対の支持軸150,152(第2支持軸)により構成し、両支持軸150,152間に連結固定した分割軸154を第2軸部材とした。この結果、本実施形態のロール成形装置によれば、分割軸54毎及び分割軸154毎に切刃22,122の厚み公差のばらつき分をキャンセルできる。
(第3実施形態の変形態様)
次に、第3実施形態の変形態様を図9(b)、図9(c)及び図10(a)〜(d)を参照して説明する。
(図9(b)の変形態様)
第3実施形態の分割軸54,154ではリブ55,155を設けたが、図9(b)の変形態様ではリブ55,155が省略され、分割軸54,154の外径が分割軸54,154間において大小関係を有するように形成されている。図9(b)では説明の便宜上、2つの分割軸54,154のそれぞれの外径に大小関係を示すため、さらに、C,Dの符号を付加する。すなわち、54C,54D,154C,154Dの外径の大小関係は、「分割軸54C,154Cの外径>分割軸54D,154Dの外径」としている。なお、分割軸の数は2個以上であって、それらの外径の大小関係があれば数を限定するものではない。なお、リテーナ数は下記の態様でも上記と同様に限定するものではない。
上記のように分割軸54C,154Cの外径が分割軸54D,154Dの外径よりも大きいことにより、その外径の差分の部位により、分割軸54D側に配置された切刃22,122の分割軸54C,154C側への移動を規制する。この外径の差分の部位は切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段に相当する。
(図9(c)の変形態様)
本態様では、図9(c)、図10(a)、(b)に示すように分割軸は第1回転軸16の支持軸50、52、及び第2回転軸18の支持軸150、152に対しては偏心して連結固定されている。図9(c)では説明の便宜上、2つの分割軸54(154)の偏心方向を区別するため、さらに分割軸54の番号にE,Fの符号を付加する。すなわち、分割軸54E,154Eと分割軸54F,154Fは相互に180度反対方向に偏心して支持軸50,52,150,152に対して第1ロール、第2ロールの回転方向とは逆方向に螺合されている。なお、支持軸同士は、ノックピン56、156により、相互に回転位相がずれないように連結固定されるとともに、分割軸54F、154Fの端面の突部54gが、分割軸54E,154Eの嵌合孔に対して嵌合されている。
なお、本態様では、分割軸は相互に180度反対方向に偏心したが、偏心方向は隣接する分割軸相互に異なる方向であればよい。この偏心により、図9(c)に示すように隣接する分割軸間に一方が他方より軸長方向とは直交する方向に偏位した段差部57,157が形成されている。この段差部57,157が切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段に相当する。
なお、この変形態様のさらなる変形としては、図10(c)、(d)に示すように、円柱状の分割軸の代わりに、断面四角状の分割軸54E,54F,154F,154Eとしてもよい。また、分割軸の断面形状は、円柱状、断面四角状以外の形状、例えば断面多角形をなす形状、断面楕円形をなす形状等があり限定されるものではない。また、分割軸の断面形状を互いに異なる形状とし、当該分割軸同士を第1回転軸16の支持軸50,52、或いは第2回転軸18の支持軸150,152に連結した際、当該両分割軸端面の一部の部分は相互に当接するが、いずれか一方、または両方の端面には当接していない段差部を形成する形状としてもよい。この場合、この段差部が切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段となる。
(第4実施形態:請求項7のサポート)
次に、第4実施形態のロール成形装置を図11、図12(a)及び図12(b)を参照して説明する。
本実施形態のロール成形装置では、図11に示すように、第1ロール20及び第2ロール40の構成が第1実施形態と異なっている。なお、第2ロール40の構成は、第1ロール20と同様の構成のため、第1ロール20を代表的に説明し、第2ロール40の各構成において、第1ロール20の構成に同一又は相当する構成については、第1ロール20の構成に付した番号に対して「100」を加算した番号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、第1実施形態の構成中、リテーナ21を省略する代わりに、複数の切刃22が第1回転軸16に対してキー連結されている。すなわち、図11に示すように第1回転軸16の周面に形成されたキー溝16cに嵌合固定された単一のキー58により、複数の切刃22が固定されている。
キー58には、軸長方向において、複数のリブ59が突出され、リブ59間に形成された複数の凹部60に複数の切刃22が積層されている。凹部60に積層される切刃22は略リング状に形成されるとともに第1回転軸16の挿通を許容する貫通孔22aを有する。同貫通孔22aは図12(a)に示すように凹部60の底面に当接する内周22bを有する。
また、図11に示すように凹部60に隣接する一方のリブ59にも単数又は複数の切刃22が積層されている。なお、本実施形態では、リブ59の厚みは単一の切刃22分の厚みとしている。リブ59に載る切刃22は、略リング状に形成されて第1回転軸16の挿通を許容する貫通孔22aを有するとともに、リブ59の外形に当接するコ字状の凹部22cを有する。なお、リブ59の数は限定するものではない。
本実施形態では、リブ59に載った切刃22と1つの凹部60に積層された切刃22とにより図11に示すように一組の切刃群23が構成されて、この切刃群23を2組有するように構成されている。また、キー58の軸長方向の両端において、第1回転軸16には一対のカラー29が固定されている。
なお、組み付け時にはキー58,158に対してそれぞれ複数の切刃22,122を積層した後、この状態で各切刃22,122を第1回転軸16、第2回転軸18に貫通させるとともにキー58,158を各キー溝16c,18cに嵌合するものとする。
なお、第2回転軸18では図12(b)のキー158はキー溝18cに嵌合固定されている。
本実施形態では、キー58が、単一の管理部材、第1クリアランス管理部、第1キーに相当する。キー溝16cが第1キー溝に相当する。また、リブ59は、第1分画部に相当する。また、第2ロール40に設けられたキー158が、単一の管理部材、第2クリアランス管理部、第2キーに相当する。キー溝18cが第2キー溝に相当する。また、リブ159は、第2分画理部に相当する。また、リブ59,159は軸長方向の切刃の移動を規制する規制手段(規制部材)に相当する。
(第4実施形態の作用)
本実施形態のロール成形装置では、第1ロール20及び第2ロール40に設けられたキー58、158の凹部60とリブ59毎に、及び凹部160とリブ159毎に、切刃22,122を積層して複数の切刃群23、123を形成する。すなわち、切刃群23,123における切刃22,122の厚み公差分の最大合計値を含んだ切刃22,122の厚みの合計値が、凹部60とリブ59,凹部160とリブ159の軸長方向の長さと同一かわずかに小さい値となるように、切刃22,122が選択されて組み付けられて管理する。このようにして、第1ロール20及び第2ロール40では、キー58,158で切刃群23の厚みを管理されて、それぞれが、第1回転軸16、第2回転軸18にそれぞれ相対して取付固定されて、第1ロール20及び第2ロール40においてそれぞれ取付けられて相対する切刃22,122の剪断クリアランスを管理している。
このため、複数の切刃22,122を積層することにより構成した第1ロール20、第2ロール40の全長(全軸長)及び各ロールの切刃22,122の刃部26,126間の剪断クリアランスの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持することができる。
本実施形態では、第1実施形態の(1)〜(3)の効果の他、下記の特徴を有する。
(1) 本実施形態のロール成形装置では、第1クリアランス管理部である単一の管理部材として、第1回転軸16に形成されたキー溝16c(第1キー溝)に対して嵌合して第1ロール20に配置された複数の切刃22を固定するキー58(第1キー)を有する。そして、キー58には複数の切刃22を複数の積層状態の切刃群23に区分可能に管理するリブ59(第1分画部)が複数設けられている。また、本実施形態のロール成形装置では、第2クリアランス管理部である単一の管理部材として、第2回転軸18に形成されたキー溝18c(第2キー溝)に対して嵌合して第2ロール40に配置された複数の切刃122を固定するキー158(第2キー)を有する。そして、キー158には複数の切刃122を複数の積層状態の切刃群123に区分可能に管理するリブ159(第2分画部)が複数設けられている。この結果、切刃厚み公差の積み上げによる第1ロールと第2ロールの剪断クリアランスが過小又は過大とならないように切刃群毎に積層方向の厚みを管理できる。この結果、第1区分管理部及び第2区分管理部が管理する切刃群毎に切刃の厚み公差のばらつき分がキャンセルできる。
(第4実施形態の変形態様)
次に、第4実施形態の変形態様を図13(a)及び図13(b)を参照して説明する。
(図13(a)の変形態様)
第4実施形態では、単一のキー58,158により、それぞれ第1ロール20及び第2ロール40の切刃22,122を切刃群23,123に区分して切刃群23,123毎に、それらの厚みを管理し、ひいては剪断クリアランスを管理するようにしたが、図13(a)の変形態様では、キー58を同じ大きさのキーとなるように2つ分割にしたものである。この態様では、キー58の軸長方向の同じ一端部側にリブ59,159が設けられている。これらの複数のキー58,158により切刃群23,123毎に、それらの厚みを管理し、ひいては剪断クリアランスを管理する。なお、三つ以上にキー58、158を分割してもよい。
(図13(b)の変形態様)
第4実施形態では、単一のキー58,158により、それぞれ第1ロール20及び第2ロール40の切刃22,122を切刃群23,123に区分して切刃群23,123毎に、それらの厚みを管理し、ひいては剪断クリアランスを管理するようにしたが、図13(b)の変形態様では、キー58を2つ分割にして、外径の大なるキー58aと外径の小なるキー58bが設けられるとともに、リブ59、159が省略されている。
上記のようにキー58a,158aの外径が、キー58b,158bの外径よりも大きいことにより、その外径の差分の部位により、キー58b,158b側に配置された切刃22,122のキー58a,158a側への移動を規制する。この外径の差分の部位61,161は切刃の軸長方向の移動を規制する規制手段に相当する。
(第5実施形態:請求項8のサポート)
次に、第5実施形態を図14(a)〜図14(c)を参照して説明する。第5実施形態は第1実施形態の構成中、図14(c)に示すように、第1ロール20及び第2ロール40の複数の切刃22,122は、それぞれ円形リング状のシム64,164を介して第1実施形態の第1回転軸16,第2回転軸18に対しリテーナ21,121を介して積層した状態で取付けられている。シム64,164は、リテーナ21,121のキー溝21e,121e及びシム64,164に設けられた溝64a,164aに嵌合されたキー24a,124aにより回動不能に取り付けられている。また、積層状態の切刃22,122(シム64,164)群の全体は、第1回転軸16,第2回転軸18に固定された一対のカラー29,129により挟着されている。
シム64,164は、金属製からなり、図14(a)に示すように、切刃22,122よりも厚みが厚く形成されている。このシム64,164は、例えば、市販のシムが採用可能である。
本実施形態では、切刃22,122は、第1実施形態と異なり、クリアランス形成部28,128が形成されておらず、クリアランス形成部28,128の代わりにシム64の厚みから切刃22,122の厚みの差分をクリアランス形成部としている。このため、切刃22,122自体にクリアランス形成部28,128を研削等により形成する必要がない。クリアランス形成部分を除いて厚みが薄く形成されている。そして、本実施形態のクリアランス形成部を前述したようにシム64の厚みから切刃22,122の厚みの差分としているため、シム64の厚み管理を行うだけでよくなる。シム64,164は切刃22,122に対して、焼き嵌め等により公知の方法により固定されている。また、切刃22,122が摩耗により交換の必要があるときには、加熱処理等の公知の処理によりシム64,164から分離して交換が可能である。
シム64は、第1シム、第1クリアランス管理部に相当する。シム164は、第2シム、第2クリアランス管理部に相当する。
(第5実施形態の作用)
本実施形態では、切刃22,122毎に、厚みが管理されたシム64,164が固定されている。そして、第1ロール20及び第2ロール40では、それらの切刃22,122が積層されて第1回転軸16、第2回転軸18のリテーナ21,121にそれぞれ相対して取付固定されて、相対する切刃22,122の剪断クリアランスが管理される。
本実施形態では、第1実施形態の(1)の効果の他、下記の特徴を有する。
(1) 本実施形態のロール成形装置では、シム64は、切刃22とは異なる部材である第1クリアランス管理部として第1回転軸16の切刃毎に取付けられて第1回転軸16と切刃22間に介在して設けられている。また、シム164は、切刃122とは異なる部材である第2クリアランス管理部として第2回転軸18の切刃122毎に取付けられて第2回転軸18と切刃122間に介在して設けられている。そして、シム64とシム164の厚みで剪断クリアランスが管理されている。
この結果、本実施形態によれば、第1ロール20の切刃22毎に取り付けられたシム64と第2ロール40の切刃122毎に取り付けられたシム164により、低コストで、第1ロール20と第2ロール40の剪断クリアランスが過小又は過大とならないように積層方向の厚みについて容易に管理を行うことができ、剪断クリアランスを適正に保持することができる。また、切刃22そのものの公差の管理を緩めることも可能となる。さらに、切刃厚み公差が緩和されるため、切刃コストの低減が可能となる。また、切刃群23,123毎に剪断クリアランスLの管理を行えばよくなる。このため、一対のロールの全長及び各ロールの切刃の刃部間の剪断クリアランスLの管理を容易に行うことができ、剪断クリアランスLを適正に保持することができる。さらに、第1ロール及び第2ロールの全体の積層状態の切刃のセット管理を行う必要がなく、その管理の煩雑性から開放されるとともに、ロール成形装置の切刃の公差を考慮した組み付け工数及びそのコストの低減ができる。
(第5実施形態の変形態様)
図15(a)、(b)は、第5実施形態の変形態様である。前記第5実施形態では円形リング状に形成された単一のシム64,164が、切刃22、122に連結されていたのに対して、本変形態様では、切刃22,122のリテーナ21、121に嵌合する貫通孔22a,122aに対して、複数のシム65,165が取付けられている。具体的には、貫通孔22a,122aの周部に複数の凹部22d,122dが凹設され、凹部22d,122d内にシム65,165が嵌合されている。シム65,165の配置は、貫通孔22a,122aの中心から放射方向に延びるようにかつ、等ピッチで配置することが好ましい。
そして、切刃22,122は、第5実施形態と同様に、クリアランス形成部28,128が形成されておらず、クリアランス形成部28,128の代わりにシム65の厚みと切刃22,122の厚みの差分をクリアランス形成部としている。
なお、図15(a)、(b)において、貫通孔22a,122aの凹部22d,122dの1つは、シム65,165の長さが他のシム65,165よりも短くされて、キー24a,124aが嵌合する溝22e,122eが設けられている。
各シム65,165の厚み方向に位置する両側面は、それぞれ相互に同一平面であって互いに平行になるように形成されている。この変形態様においても、第5実施形態と同様の効果を奏することが可能である。なお、シムの平面形状は、限定するものではない。
(第6実施形態:請求項9のサポート)
第6実施形態を図16、図17(a)、(b)を参照して説明する。第6実施形態では、第1実施形態の構成において、切刃22、122のクリアランス形成部28,128を研削加工により形成する代わりに、切刃22、122のクリアランス形成部28,128を、固形粒子68及び流動剤69を含む充填剤70を塗布して形成しているところが異なっている。
流動剤69は、粘性のあるものであれば限定するものではないが、例えば、接着剤、粘着剤、ゲル状体等を挙げることができる。なお、粘着剤やゲル状体は、組み付け後の積層状態の切刃22,122の分解可能が容易となるとともにメンテナンス性に優れるため好ましい。
固形粒子68は粒子径の均一な、例えば数ミクロンから数百ミクロン単位のセラミック粉末、ガラスビーズ等が挙げられる。このような固形粒子68は、その径以上の剪断クリアランスを確保することができる。
本実施形態のクリアランス形成部28,128の形成方法について説明する。
図17(a)に示すように、切刃22,122の側面にリテーナ21,121に載せる複数の切刃22,122の側面にそれぞれ充填剤70を塗布した後、加圧してこれらの切刃22,122をリブ30側に積層する。この結果、図17(b)に示すように、切刃群23を形成する。
なお、本実施形態では、第1実施形態と異なり、各切刃22,122には研削によりクリアランス形成部28,128は形成されていないため、予めリテーナ21,121に積層する枚数は、上記した後に加圧されて充填剤70により形成されるクリアランス形成部28分を見込んで、切刃22、122の枚数を設定しておくものとする。
本実施形態では、第1実施形態の(1)の効果の他、下記の特徴を有する。
(1) 本実施形態では、切刃22,122間には充填剤70が介在され、該充填剤70には固形粒子68が含まれていることにより、切刃22,122の積層後に、圧縮することで切刃22,122の積層方向の厚みを管理できる。剪断クリアランスLの管理を容易にできる。また、積層の積層誤差を加圧と、固形粒子68により管理できるため、積層誤差を低減でき、かつ、剪断クリアランスL確保のための切刃の研削加工コストを低減できる。
(第7実施形態:請求項10のサポート)
第7実施形態を図18(a)〜(c)を参照して説明する。
第7実施形態では、第1実施形態の構成において、切刃22、122のクリアランス形成部28,128を研削加工により形成する代わりに、皮膜処理としての表面処理により薄膜層としてのクリアランス形成部28、128が得られていることが異なっている。薄膜層からなるクリアランス形成部28,128は、第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部に相当する。
皮膜処理としての表面処理では、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長法)やPVD(Physical Vaper Deposition:物理気相成長法)等を挙げることができ、皮膜種として、TiC(チタンカーバイド),TiN(窒化チタン),DLC(ダイヤモンドライクカーボン),CrN(窒化クロム)等が適用できる。
なお、図18(a)〜(c)では切刃22,122の片方の側面にのみクリアランス形成部28,128を形成しているが、両側面に形成してもよい。このように、第1ロール20と第2ロール40間の剪断クリアランスLを、切刃22,122の相互に接触する接触部以外の部分において、表面処理によって薄膜を形成して得る。
第7実施形態では下記の特徴がある。
(1) 本実施形態では、第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部として切刃の側面に被膜処理により形成されたクリアランス形成部28,128(薄膜層)を形成している。この結果、切刃の側面に対して皮膜処理を行うことにより、剪断クリアランスを確保して管理できる。
また、切刃22,122に対して研削でクリアランス形成部28,128を形成する場合は、1枚ずつの加工になるため、切刃数量が多い場合、多くの加工研削が必要となるが、本実施形態によれば、CVD等により実施することにより、1度に多くの処理が可能となる。
(第8実施形態:請求項11のサポート)
第8実施形態を図19(a)〜(c)を参照して説明する。
第8実施形態では、第1実施形態の構成において、切刃22、122のクリアランス形成部28,128を研削加工により形成する代わりに、切刃22,122の側面にクリアランス形成部28、128として弾性体としての弾性層を形成したり、或いは切刃22,122とは独立して弾性体を挟み込むようにしたところが第1実施形態と異なっている。なお、弾性体の配置は、切刃の片面のみ、或いは両面でもよい。弾性体は、例えば、SBR(スチレンブタジエンゴム)、シリコーンゴム、天然ゴム、発泡体、PETフィルム等が適用できる。また、弾性体は、その片面あるいは両面に粘着剤を設けたものでもよく、例えば、市販の弾性体基材に粘着層を設けた両面テープ等が適用できる。
クリアランス形成部28,128は、第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部に相当する。
(第8実施形態の作用)
このようにクリアランス形成部28,128を切刃22,122間に挟み込み、カラー29,129により強圧して挟み込むことにより、弾性体(クリアランス形成部28,128)は切刃22,122の公差分を吸収する。
第8実施形態では下記の特徴がある。
(1) 本実施形態のロール成形装置は、切刃22,122とは異なる材質の第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部として、切刃22,122間に配置された弾性体としている。この結果、切刃間に弾性体を介在させることにより、剪断クリアランスを確保して管理できる。また、切刃間に弾性体を挟むことにより、切刃の厚みのばらつき(公差分)が吸収できる。また、剪断クリアランスの形成ができ、切刃厚みの公差の緩和ができるため、旋削によるクリアランス形成部の形成を行う必要がないため、切刃のコスト低減ができる。又、全体の積層状態の切刃のセット管理を行う必要がなく、その管理の煩雑性から開放されるとともに、ロール成形装置の切刃の公差を考慮した組み付け工数及びそのコストの低減ができる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・ 第1実施形態、第1実施形態の変形態様のリテーナをそれぞれ組み合わせて使用してもよい。
・ 第6実施形態の充填剤70の使用によるクリアランス形成部28,128の形成は第5実施形態、第5実施形態の変形態様、第7実施形態、第8実施形態を除いて、適用可能してもよい。
L…剪断クリアランス、16…第1回転軸、18…第2回転軸、
20…第1ロール、22,122…切刃、23,123…切刃群、
40…第2ロール、42…第1バックアップ軸、45…第2バックアップ軸、
68…固形粒子、70…充填剤。

Claims (11)

  1. 複数の切刃同士を積層した第1ロール及び第2ロールを、一対の第1軸受にて支持された第1回転軸及び一対の第2軸受にて支持された第2回転軸に対してそれぞれ固定支持して対向配置し、前記第1回転軸及び第2回転軸の回転により両ロールを回転してワークをロール成形するロール成形装置において、
    前記第1ロール及び第2ロールには、それぞれ前記第1ロール及び第2ロールに積層した前記複数の切刃に対して、該切刃とは異なる部材又は切刃とは異なる材質で形成されるとともに剪断クリアランスを管理する第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部を付設したことを特徴とするロール成形装置。
  2. 前記第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部が、それぞれ前記複数の切刃を群毎に積層して該群毎の切刃の厚みをそれぞれ管理する複数の管理部材からなり、又は前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する単一の管理部材によりそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロール成形装置。
  3. 第1ロールの複数の管理部材は、群毎に積層された切刃をそれぞれ固定するとともに第1回転軸に固定されて相互に第1回転軸の軸長方向に配置された複数の第1管理部材であり、第1管理部材毎に積層された切刃の積層方向の厚みは当該第1管理部材の軸長方向の長さ以内に管理されており、
    第2ロールの複数の管理部材は、群毎に積層された切刃をそれぞれ固定するとともに第2回転軸に固定されて相互に第2回転軸の軸長方向に配置された複数の第2管理部材であり、第2管理部材毎に積層された切刃の積層方向の厚みは当該第2管理部材の軸長方向の長さ以内に管理されていることを特徴とする請求項2に記載のロール成形装置。
  4. 第1管理部材が第1回転軸に対して貫通固定された第1リテーナであり、第2管理部材が第2回転軸に対して貫通固定された第2リテーナであることを特徴とする請求項3に記載のロール成形装置。
  5. 前記第1回転軸は前記一対の第1軸受に対して支持された一対の第1支持軸であり、
    前記第1管理部材は両第1支持軸間に連結固定された複数の第1軸部材であり、
    前記第2回転軸は前記一対の第2軸受に対して支持された一対の第2支持軸であり、
    前記第2管理部材は両第1支持軸間に連結固定された複数の第2軸部材であることを特徴とする請求項3に記載のロール成形装置。
  6. 前記第1クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第1ロールに対して平行にかつ回転自在に配置された第1バックアップ軸であり、
    第1バックアップ軸には、前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第1分画管理部が複数設けられ、
    前記第2クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第2ロールに対して平行にかつ回転自在に配置された第2バックアップ軸であり、
    第2バックアップ軸には、前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第2分画管理部が複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロール成形装置。
  7. 前記第1クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第1回転軸に形成された第1キー溝に対して嵌合して第1ロールに配置された複数の切刃を固定する第1キーであり、
    第1キーには前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第1分画部が複数設けられ、
    前記第2クリアランス管理部である前記単一の管理部材は、第2回転軸に形成された第2キー溝に対して嵌合して第2ロールに配置された複数の切刃を固定する第2キーであり、
    第2キーには前記複数の切刃を複数の積層状態の切刃群に分画して管理する第2分画部が複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロール成形装置。
  8. 前記切刃とは異なる部材である第1クリアランス管理部が第1回転軸の各切刃毎に取付けられて第1回転軸と前記切刃間に介在して設けられた複数の第1シムであり、切刃とは異なる部材である第2クリアランス管理部が第2回転軸の各切刃毎に取付けられて第2回転軸と前記切刃間に介在して設けられた複数の第2シムであり、前記第1シムと前記第2シムの厚みで前記剪断クリアランスが管理されていることを特徴とする請求項1に記載のロール成形装置。
  9. 前記切刃間には充填剤が介在され、該充填剤には固形粒子が含まれていることを特徴とする請求項1に記載のロール成形装置。
  10. 前記第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部は、切刃の側面に被膜処理により形成された薄膜層であることを特徴とする請求項1に記載のロール成形装置。
  11. 切刃とは異なる材質の第1クリアランス管理部及び第2クリアランス管理部は、切刃間に配置された弾性体であることを特徴とする請求項1に記載のロール成形装置。
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