JP2011048980A - 燃料電池のガス流路メタルプレート - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のエキスパンドメタルを用いたガス流路構成部材よりも圧力損失の少ない燃料電池セルのガス流路構成部材を提供する。
【解決手段】本発明の実施の形態に係るガス流路メタルプレート50は、(a)、(b)に示されるように、セル状態で隣接するセル構成部材と面接触する一定形状の平坦面52,54が、表裏両側に規則的に突出し、表側の平坦面52と裏側の平坦面54とが、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面56によって連結され、かつ、同一面上に隣接する平坦面52あるいは54同士が連結されている。よって、(c)、(d)に示されるエキスパンドメタル20を用いたガス流路形成部材のごとく、ガス流路16を流れるガス流GFを阻害する面(傾斜面)が存在せず、ガス流路16を流れるガス流GFの圧力損失の発生を軽減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、セパレータを含むセル構成部材間に配置されたメタルプレートによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池に関するものである。
燃料電池は、図4に示されるように、複数種類のセル構成部材が積層されることによって、セル(単セル)10が構成され、なおかつ、セル10が複数枚積層された燃料電池スタック11を構成することで、必要な電圧が確保されるものである。セル10の構造例としては、図5に示されるように、膜電極接合体12(Membrane Electrode Assembly:以下、「MEA」という。)がセル10の厚み方向の中心部に配置され、その両面に、ガス拡散層14(アノード側/カソード側のガス拡散層14A、14C)、ガス流路16(アノード側/カソード側のガス流路16A、16C)、セパレータ18が夫々配置された構造となっている。なお、MEA12とガス拡散層14とが一体となった形態を、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode &Gas Diffusion Layer Assembly)と称することもある。
そして、図5のようにガス流路16がセパレータ18と別体構造をなすセル構造においては、ガス流路16を形成する構造物として、従来からエキスパンドメタルが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、セル10のガス流路16を形成する構造物として用いられるエキスパンドメタル20は、一般的には、既に説明した亀甲形のメッシュ22(図6、図8(c)参照)や、図8(a)に示されるような、菱形のメッシュ26が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。このエキスパンドメタル20は、平板を送りながら金型によって一段づつ切れ込みを入れることによってメッシュ22が形成されるという製造手順(後述する)に起因して、各メッシュ22が、材料送り方向〔(Materials)Forwarding Direction:以下、本説明において「FD方向」ともいう。〕に、階段状に連なった構造となっている。
メッシュ22、26は、図8に示されるように、その交差部をボンド部BO、メッシュのボンド部BO間をつなぐ部分をストランド部STという。又、ボンド部BOのTD方向の長さをボンド長さBOl、ストランド部STの厚みを刻み幅(送り幅)Wという。図中、符号tは素材の板厚、符号Dはエキスパンドメタルの全厚であり、この全厚Dが、セル構成部材間に配置された状態における、エキスパンドメタルの厚みとなる。なお、図6には、併せてFD方向(材料送り方向)、TD方向(ツール送り方向)及びWD方向(メッシュの刻み幅方向)を示している。
各部名称から明らかなように、亀甲形のメッシュ22は、ボンド部BOのボンド長さBOlの長いメッシュ形状であり、菱形のメッシュ26は、ボンド部BOのボンド長さBOlの短いメッシュ形状である。そして、菱形のメッシュ26のFD方向断面形状(A−A断面形状)と、亀甲形のメッシュ22のFD方向断面形状(A’−A’断面図)とは同一であることから、図8(b)に両者のFD方向断面形状を示している。
このエキスパンドメタル20の製造装置は、図9に示されるように、下刃38及び上刃40を含む逐次成形金型を備えている。下刃38、上刃40は、いずれもFD方向と直交する方向〔Transverse Direction又はTool Direction:以下、本説明において「ツール送り方向」又は「TD方向」ともいう。〕にシフトし、かつ上刃40はWD方向(上下方向)に昇降するものである。又、上刃40の下面には、図示の例では台形状の凸部40aがTD方向に一定間隔を空けて形成され、下刃38の上面には、上刃40の台形状の凸部40aと噛合うように一定間隔を空けて、台形状の凹部38aが形成されている。なお、図9の例は亀甲形のメッシュ22を成形するものであるが、菱形のメッシュ26(図8(a))を成形する場合には、下刃38の凹部38a及び、上刃40の凸部40aを三角形に構成する。
そして、平板42は、ローラ等を備えた材料送り手段によって、所定の刻み幅Wで金型へと送り込まれ、この平板42の送り込みのタイミングに合わせて、上刃40及び下刃38が開閉する。この際、上刃40の台形状の凸部40aと、下刃38の台形状の凹部38aとによって、平板42は一定間隔に部分的にせん断され、下方向に突出する台形状の切り起しが形成される。
そして、上刃40の上昇の都度、上刃40及び下刃38がTD方向にシフトすることで、台形状の切起こしが千鳥状に一段づつ成形され、階段状のメッシュを有するラスカットメタル20’が形成されるものである(ラスカット成形)。
その後、階段状のメッシュを有するラスカットメタル20’が、図10に示される圧延ローラ43によって圧延されることにより、必要な全厚D(図8(b)参照)のエキスパンドメタル20が成形される。
このようにして製造されるエキスパンドメタル20は、図7に示されるように、メッシュ22がガス拡散層14とセパレータ18との間に傾斜面を構成するようにして配置されることで、千鳥配置されたメッシュ22と、ガス拡散層14表面及びセパレータ18表面との間に、空間24が千鳥状に構成される。従って、ガス流路16を流れるガスは、千鳥状に配置された空間24を順に伝ってFD方向へと流れ、この際、ガス流GFは、微視的には図6に示されるようにTD方向に揺動し、ターンを繰り返す態様の流れとなって、巨視的にはガス流路16のガス流入端GF−Inからガス流出端GF−Outへ向かって流れる(すなわち、巨視的には、図6の平面視において下から上への流れとなり、図7の断面視では右から左への流れとなる。)。
特開2008−146947号公報
ところで、セル10のガス流路16を形成する構造物として従来から用いられているエキスパンドメタル20は、ガス流路16内でメッシュ22がガス拡散層14とセパレータ18との間に傾斜面を構成するようにして配置されることから、ガス流路16を流れるガスがこの傾斜面に衝突して流れを遮られ、圧力損失を生ずることとなる。
かかる問題を解決すべく、例えば、メッシュ22により構成される傾斜面の面積を小さく、即ち、メッシュ22のピッチを小さくすることとしても、エキスパンドメタル20の全厚D(図8(b)参照)が減少することによりガス流路16自体の厚みが減少し、同一流量のガスを流してもガス流路16内のガス流速が大きくなってしまうことから、圧力損失の軽減効果は得られない。
又、従来から用いられているエキスパンドメタル20を製造するに際して、上述の如く、階段状に連なったメッシュ22を一段づつカットする逐次成形を行うことで、階段状のメッシュを有するラスカットメタル20’を成形し、このラスカットメタル20’を更に圧延されることにより、必要な全厚Dのエキスパンドメタル20を成形する手順を踏む必要があることから、生産性を向上させることが困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来のエキスパンドメタルを用いたガス流路構成部材よりも圧力損失の少ない燃料電池セルのガス流路構成部材を提供することにある。また、必要に応じその生産性を向上させることにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)燃料電池のセパレータを含む複数のセル構成部材間に配置され前記セパレータに隣接するガス流路を形成するメタルプレートであって、表裏両側に、セル状態で隣接するセル構成部材と面接触する平坦面が規則的に突出し、表側の平坦面と裏側の平坦面とが、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面によって連結され、かつ、同一面上に隣接する平坦面同士が連結されている燃料電池のガス流路メタルプレート。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、セル状態で隣接するセル構成部材と面接触する平坦面が、表裏両側に規則的に突出し、表側の平坦面と裏側の平坦面とが、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面によって連結され、かつ、同一面上に隣接する平坦面同士が連結されていることから、ガス流路を流れるガスの流れを阻害する面(傾斜面)が存在しない。よって、ガス流路を流れるガス流の圧力損失の発生を軽減するものである。
なお、本説明において、「表側」及び「裏側」の表現は、概略板状のガス流路メタルプレートの、一方の面と他方の面とを区別するために、便宜上用いるものである。
又、同一面上に隣接する平坦面同士が連結されていることから、平坦面が隣接するセル構成部材と面接触する状態での、ガス流路メタルプレートから隣接するセル構成部材への面圧を低減し、ガス流路メタルプレートの隣接するセル構成部材への食い込みを防ぐものである。
(2)上記(1)項において、前記表裏両側に突出する平坦面と、前記表側の平坦面と裏側の平坦面とを連結するガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面とが、各々、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に隣接する同士、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向に位相がずれる態様で形成されている燃料電池のガス流路メタルプレート。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、表裏両側の各平坦面と、それらを連結する面とが、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に隣接する同士、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向に位相がずれる態様で形成されることで、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と平行なガス連通路が形成され、ガス流路を流れるガス流の圧力損失の発生を軽減するものである。
(3)上記(1)、(2)項のガス流路メタルプレートが、ラスカット成形された多孔体である燃料電池のガス流路メタルプレート(請求項1)。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、逐次成形を行う製造装置を用いてラスカット成形することが可能であり、既存の製造装置の適用範囲を広げることとなる。
(4)上記(1)から(3)項において、前記表裏両側に突出する平坦面の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法が、表側の平坦面と裏側の平坦面とで異なるように形成されている燃料電池のガス流路メタルプレート(請求項2)。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、表裏両側に突出する平坦面の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法が、表側の平坦面と裏側の平坦面とで異なるように形成されることで、セル状態で両側に隣接するセル構成部材と、当該ガス流路メタルプレートとの接触面積に両側で差を与える。そして、セル状態で両側に隣接するセル構成部材に沿って流れるガス流量に差を与え、ガス交換効率やセル内で発生する生成水の排出効率を適切に調整するものである。
(5)上記(4)項において、前記表裏両側に突出する平坦面のうち、セル状態で前記セパレータと隣接する平坦面の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法が、もう一側の平坦面に対し大きく形成されている燃料電池のガス流路メタルプレート(請求項3)。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、セル状態で前記セパレータと隣接する平坦面の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法が、もう一側の平坦面に対し大きく形成されていることで、当該ガス流路メタルプレートのセパレータに対する接触面積を、セパレータとは反対側に位置するセル構成部材に対するものよりも大きくする。そして、セパレータとは反対側に位置するセル構成部材に沿って流れるガス流量を、セパレータに沿って流れるガス流量よりも多くして、当該ガス流路メタルプレートとセパレータとが接触する側へと生成水を集め、セパレータを介する生成水の排出効率を高めるものである。
(6)燃料電池のセパレータを含む複数のセル構成部材間に配置され前記セパレータに隣接するガス流路を形成するメタルプレートであって、平面視で直線状をなし、表裏両側にクランク状に湾曲して平坦面が交互に突出する複数の帯板が、表裏同一方向に突出する平坦面同士、同一平面上で連続面を構成するように隣接配置され、かつ、同一平面上の平坦面同士が連結され一体に形成されている燃料電池のガス流路メタルプレート。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、平面視で直線状をなし、表裏両側にクランク状に湾曲して平坦面が交互に突出する複数の帯板が、表裏同一方向に突出する平坦面同士、同一平面上で連続面を構成するように隣接配置され、かつ、同一平面上の平坦面同士が連結され一体に形成されていることから、帯板の長手方向が、セル状態でガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し直交する方向に配置されることにより、ガス流路を流れるガスの流れを阻害する面(傾斜面)が存在しなくなる。よって、ガス流路を流れるガス流の圧力損失の発生が回避されるものである。
又、平坦面同士、同一平面上で連続面を構成することから、平坦面が隣接するセル構成部材と面接触する状態での、ガス流路メタルプレートから隣接するセル構成部材への面圧を低減し、ガス流路メタルプレートの隣接するセル構成部材への食い込みを防ぐものである。
(7)上記(6)項において、前記帯板の表裏同一方向に突出する平坦面同士の位相が、前記帯板の長手方向にずれる態様で隣接配置されている燃料電池のガス流路メタルプレート。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、帯板の表裏同一方向に突出する平坦面同士の位相が、前記帯板の長手方向にずれる態様で隣接配置されていることから、帯板の長手方向が、セル状態でガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し直交する方向に配置されることで、ガス流路を流れるガスの流れを阻害する面(傾斜面)が存在することなく、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と平行なガス連通路が形成される。よって、ガス流路を流れるガス流の圧力損失の発生が回避されるものである。
(8)上記(6)、(7)項のガス流路メタルプレートが、ラスカット成形された多孔体である燃料電池のガス流路メタルプレート(請求項4)。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、逐次成形を行う製造装置を用いてラスカット成形することが可能であり、既存の製造装置の適用範囲を広げることとなる。
(9)上記(6)から(8)項において、前記表裏両側に突出する平坦面の寸法が、表側と裏側とで異なるように形成されている燃料電池のガス流路メタルプレート(請求項5)。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、表裏両側に突出する平坦面の寸法が、表側と裏側とで異なるように形成されることで、セル状態で両側に隣接するセル構成部材と、当該ガス流路メタルプレートとの接触面積に両側で差を与える。そして、セル状態で両側に隣接するセル構成部材に沿って流れるガス流量に差を与え、ガス交換効率やセル内で発生する生成水の排出効率を適切に調整するものである。
(10)上記(9)項において、前記表裏両側に突出する平坦面のうち、セル状態で前記セパレータと隣接する平坦面の寸法が、もう一側の平坦面に対し大きく形成されている燃料電池のガス流路メタルプレート(請求項6)。
本項に記載のガス流路メタルプレートは、セル状態で前記セパレータと隣接する平坦面の寸法が、もう一側の平坦面に対し大きく形成されていることで、当該ガス流路メタルプレートのセパレータに対する接触面積を、セパレータとは反対側に位置するセル構成部材に対するものよりも大きくする。そして、セパレータとは反対側に位置するセル構成部材に沿って流れるガス流量を、セパレータに沿って流れるガス流量よりも多くして、当該ガス流路メタルプレートとセパレータとが接触する側へと生成水を集め、セパレータを介する生成水の排出効率を高めるものである。
(11)上記(1)から(10)項記載のガス流路メタルプレートの製造装置であって、一定形状の突起が一定間隔に突出する、直線状の複数の切刃ないし円盤状の複数の切刃が、材料送り方向に前記突起の位相をずらして、隣接配置されてなる順送金型又はロール金型を備えるガス流路メタルプレートの製造装置。
本項に記載のガス流路メタルプレートの製造装置は、逐次成形を行う製造装置に換えて、順送金型又はロール金型により、上記(1)から(10)項記載のガス流路メタルプレートを成形することで、逐次成形を行う製造装置(図9参照)と比較して、動作が簡単で構造も単純化され、設備コスト、メンテナンスコストを削減するものとなる。
本発明はこのように構成したので、従来のエキスパンドメタルを用いたガス流路構成部材よりも圧力損失の少ない燃料電池セルのガス流路構成部材を提供することが可能となる。また、必要に応じその生産性を向上させることも可能となる。
(a)は本発明の実施の形態に係る燃料電池のガス流路メタルプレートの立体模式図であり、(b)は(a)のE−E断面図であり、(c)は比較例としての従来のエキスパンドメタルを用いたガス流路形成部材の立体模式図であり、(d)は(c)のF−F断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る燃料電池のガス流路メタルプレートの応用例を示す断面図であり、(b)は(a)に示される応用例の立体模式図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池のガス流路メタルプレートを成形するための、ロール成形金型を模式的に示す平面図及び側面図である。 従来の燃料電池スタックの立体模式図である。 図4に示される燃料電池スタックを構成するセルの、構成部材を示す模式図である。 図6に示されるセルのガス流路を形成するエキスパンドメタルの平面図である。 図6に示されるエキスパンドメタルを用いたガス流路のTD方向視断面図である。 エキスパンドメタルの各部名称の説明図であり、(a)は菱形のメッシュの平面図、(b)はA−AおよびA’−A’線における断面図、(c)は亀甲形のメッシュの平面図である。 燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置を構成する逐次成形金型の立体模式図である。 燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置を構成する、圧延ローラの模式図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係る燃料電池のガス流路メタルプレート50は、図1(a)、(b)に示されるように、表裏両側に、セル状態で隣接するセル構成部材と面接触する一定形状の平坦面52、54が規則的に突出し、表側の平坦面52と裏側の平坦面54とが、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面56によって連結されている。しかも、同一面上に隣接する平坦面52同士、平坦面54同士が、各々連結されている。図示の例では、平坦面52、54及び両平坦面を連結する面56は、何れも長方形である。そして同一面上に隣接する符号A、Cが付された平坦面52同士は連結され、連続平面となっている。
加えて、表裏両側に突出する一定形状の平坦面52、54と、両平坦面を連結する面56とが、各々、ガス流路の巨視的なガス流れ方向(図1(a)の上下方向及び図1(b)の左右方向)に隣接する同士、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向に位相がずれる態様で形成されている。
又、燃料電池のガス流路メタルプレート50の構成は、換言すれば次のようにもなる。すなわち、平面視で直線状をなし、表裏両側にクランク状に湾曲して一定形状の平坦面52、54が交互に突出する複数の帯板58が、表裏同一方向に突出する平坦面52あるいは54同士、同一平面上で連続面を構成するように隣接配置され、かつ、同一平面上の平坦面同士が連結され一体に形成されたものである。
しかも、帯板58の表裏同一方向に突出する平坦面52あるいは54同士の位相が、帯板58の長手方向(図1(a)の左右方向)にずれる態様で隣接配置されている。
ところで、表裏両側に突出する一定形状の平坦面52、54の寸法が、表側と裏側とで異なるように形成されていることとしてもよく、例えば、図2に示される例では、表裏両側に突出する一定形状の平坦面のうち、セル状態でセパレータ16と隣接する平坦面52の寸法が、もう一側の平坦面54に対し大きく形成されている。
図2に示された例では、セル状態でセパレータ18と隣接する平坦面52の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向(図2(a)の左右方向)の寸法Lgが、もう一側の平坦面、即ちガス拡散層14と隣接する平坦面54の同寸法Lsに対し大きく形成されている。なお、図2(a)、(b)の符号G、Hは、ガス流路メタルプレート50を構成する帯板58の端面を指し示している。
図3には、ガス流路メタルプレート50の製造装置を構成する金型が示されている。図示の金型は一対のロール金型60、62により構成されている。ロール金型60は、一定形状の突起60aが一定間隔に突出する、円盤状の複数の切刃601、602、‥‥60nが、FD方向に突起60aの位相をずらして、隣接配置されてなるものである。切刃601、602、‥‥60nの数は、ガス流路メタルプレート50の必要なサイズに応じて適宜設定されるものである。なお、ロール金型60と対をなすロール金型62についても、ロール金型60と同様に、一定形状の突起62aが一定間隔に突出する、円盤状の複数の切刃によって形成されている。又、一対のロール金型60、62に換えて、一対の順送金型とすることも可能であり、この場合には、一定形状の突起が一定間隔に突出する直線状の複数の切刃が、FD方向に突起の位相をずらして、隣接配置されて構成されるものである。
又、従来の逐次成形を行う製造装置を用いて成形することも可能であり、この場合には、下刃38及び上刃40(図9参照)による刻み幅(送り幅)等を適宜調整してラスカット成形を行うにより、従来のラスカットメタル20’のごとき階段状のメッシュを有しないメタルプレート50が得られるものであり、既存の製造装置の適用範囲を広げることとなる。
上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。まず、本発明の実施の形態に係るガス流路メタルプレート50は、図1(a)、(b)に示されるように、セル状態で隣接するセル構成部材14、18と面接触する一定形状の平坦面52,54が、表裏両側に規則的に突出し、表側の平坦面52と裏側の平坦面54とが、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面56によって連結され、かつ、同一面上に隣接する平坦面52あるいは54同士が連結されている。よって、図1(c)、(d)に示されるエキスパンドメタル20を用いたガス流路形成部材のごとく、ガス流路16を流れるガス流GFを阻害する面(傾斜面)が存在せず、ガス流路16を流れるガス流GFの圧力損失の発生を軽減することができる。
又、表裏両側の各平坦面52、54と、それらを連結する面56とが、ガス流路16の巨視的なガス流れ方向に隣接する同士、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向に位相がずれる態様で形成されることで、ガス流路16の巨視的なガス流れ方向と平行なガス連通路64(図1(a)、図2(a)参照)が形成され、ガス流路16を流れるガス流の圧力損失の発生を軽減することができる。
なお、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向への位相のずれ量は、必要に応じ適宜設定されるものであり、又、かかる位相のずれ量を、ガス流路メタルプレート50の一部について変えることも可能である。
又、図2に示されるように、表裏両側に突出する一定形状の平坦面52、54の、ガス流路16の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法が、表側Lgと裏側Lsとで異なるように形成されることで、セル状態で両側に隣接するセル構成部材14、18と、ガス流路メタルプレート50との接触面積に両側で差を与え、ガス流路16の巨視的なガス流れ方向と平行なガス連通路64(64W、64N)の断面積に差を設けている。その結果として、セル状態で両側に隣接するセル構成部材14、18に沿って流れるガス流量に差を与え、ガス交換効率や、セル内で発生する生成水の排出効率を、適切に調整することができる。
例えば、セル状態でセパレータ18と隣接する平坦面52の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法Lgが、もう一側の平坦面54の同寸法Lsに対し大きく形成されていることで、ガス流路メタルプレート50のセパレータ18に対する接触面積を、セパレータ18とは反対側に位置するガス拡散層14に対するものよりも大きくする。そして、ガス流路16の巨視的なガス流れ方向と平行なガス連通路64の断面積を、ガス拡散層14に隣接する連通路64Wの方が、セパレータ18に隣接する連通路64Nよりも大きくする。その結果として、ガス拡散層14に沿って流れるガス流量を、セパレータ18に沿って流れるガス流量よりも多くして、ガス流路メタルプレート50とセパレータ18とが接触する側の連通路64Nへと生成水を集め、セパレータ18を介する生成水の排出効率を高めることが可能となる。
なお、必要に応じ、セル状態でセパレータ18と隣接する平坦面52の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法Lgと、もう一側の平坦面54の同寸法Lsとの大小関係を逆にすることで、適切な燃料電池特性を得ることも可能である。
又、本発明の実施の形態に係るガス流路メタルプレート50は、図1(a)、(b)に示されるように、平面視で直線状をなし、表裏両側にクランク状に湾曲して一定形状の平坦面52、54が交互に突出する複数の帯板58が、表裏同一方向に突出する平坦面52あるいは54同士、同一平面上で連続面を構成するように隣接配置され、かつ、同一平面上の平坦面52あるいは54同士が連結され一体に形成されていることから、帯板58の長手方向が、セル状態でガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し直交する方向に配置された状態で、図1(c)、(d)に示されるエキスパンドメタル20を用いたガス流路形成部材のごとく、ガス流路16を流れるガス流GFを阻害する面(傾斜面)が存在しなくなる。よって、ガス流路16を流れるガス流の圧力損失の発生が軽減されるものである。
又、帯板58の表裏同一方向に突出する平坦面52あるいは54同士の位相が、帯板58の長手方向にずれる態様で隣接配置されていることから、帯板58の長手方向が、セル状態でガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し直交する方向に配置された状態で、ガス流路を流れるガスの流れを阻害する面(傾斜面)が存在することなく、ガス流路16の巨視的なガス流れ方向と平行なガス連通路64(図1(a)、図2(a)参照)が形成される。よって、ガス流路16を流れるガス流の圧力損失の発生が軽減されるものである。
なお、必要に応じ、帯板58のガス流路の巨視的なガス流れ方向と平行な方向の寸法についても、各帯板58毎に変更することで、適切な燃料電池特性を得ることも可能である。
42:平板、50:ガス流路メタルプレート、 52、54:平坦面、56:表側の平坦面と裏側の平坦面とを連結する面、58:帯板

Claims (6)

  1. 燃料電池のセパレータを含む複数のセル構成部材間に配置され前記セパレータに隣接するガス流路を形成するメタルプレートであって、
    表裏両側に、セル状態で隣接するセル構成部材と面接触する平坦面が規則的に突出し、表側の平坦面と裏側の平坦面とが、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面によって連結され、かつ、同一面上に隣接する平坦面同士が連結され、
    前記表裏両側に突出する平坦面と、前記表側の平坦面と裏側の平坦面とを連結するガス流路の巨視的なガス流れ方向に対し平行な面とが、各々、ガス流路の巨視的なガス流れ方向に隣接する同士、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向に位相がずれる態様で、ラスカット成形された多孔体であることを特徴とする燃料電池のガス流路メタルプレート。
  2. 前記表裏両側に突出する平坦面の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法が、表側の平坦面と裏側の平坦面とで異なるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池のガス流路メタルプレート。
  3. 前記表裏両側に突出する平坦面のうち、セル状態で前記セパレータと隣接する平坦面の、ガス流路の巨視的なガス流れ方向と直交する方向の寸法が、もう一側の平坦面に対し大きく形成されていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池のガス流路メタルプレート。
  4. 燃料電池のセパレータを含む複数のセル構成部材間に配置され前記セパレータに隣接するガス流路を形成するメタルプレートであって、
    平面視で直線状をなし、表裏両側にクランク状に湾曲して平坦面が交互に突出する複数の帯板が、表裏同一方向に突出する平坦面同士、同一平面上で連続面を構成するように隣接配置され、かつ、同一平面上の平坦面同士が連結され一体に形成され、
    前記帯板の表裏同一方向に突出する平坦面同士の位相が、前記帯板の長手方向にずれ、隣接配置される態様でラスカット成形された多孔体であることを特徴とする燃料電池のガス流路メタルプレート。
  5. 前記表裏両側に突出する平坦面の寸法が、表側と裏側とで異なるように形成されていることを特徴とする請求項4記載の燃料電池のガス流路メタルプレート。
  6. 前記表裏両側に突出する平坦面のうち、セル状態で前記セパレータと隣接する平坦面の寸法が、もう一側の平坦面に対し大きく形成されていることを特徴とする請求項5記載の燃料電池のガス流路メタルプレート。
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