JP2011034778A - 燃料電池エキスパンドメタルの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平板材料にメッシュを成型する金型の磨耗が生じた場合であっても、その修復を容易とし、金型のメンテナンスコストを削減して、燃料電池用エキスパンドメタルの製造コストの上昇を抑える
【解決手段】下受刃38Dを可動ダイ34Mから取り外し、下受刃38D又は可動ダイ34Mの磨耗部分を研磨し、両者を再度組み付けることで、下受刃38D及び可動ダイ34Mを、研磨が可能な範囲内で繰り返し再生させる。この、下受刃38D又は可動ダイ34Mの磨耗部分を研磨するにあたり、可動ダイに対し、FD方向下流側から下受刃の着脱を行う。従って、下受刃38Dやダイ34に磨耗が生じた場合に、これらを新たに製作する場合と比較して、金型のメンテナンスコストが大幅に削減されるものとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池のセル構成部材間に配置され、ガス流路を形成する燃料電池エキスパンドメタルの製造装置に関するものである。
燃料電池は、複数種類のセル構成部材が積層されることによって、最小単位であるセル(単セル)が構成され、なおかつ、セルが複数枚積層されたスタック構造となることで、必要な電圧が確保されるものである。かかるスタック構造において、各セルの最外層に位置してスタック内の各セルを区分けする部材として、板状の部品であるセパレータが用いられている。又、セパレータは、アノード側に燃料ガスをカソード側に酸化剤を各々供給する機能、セルで発電された電気の導電機能、セル内で発生する生成水の排出を行う機能等、様々な役目を担っている。
さて、図9には、固体高分子型燃料電池のセル構造の一例が示されている。このセル10は、膜・電極接合体12(Membrane Electrode Assembly:以下、「MEA」という。)がセル10の厚み方向の中心部に配置され、その両面に、ガス拡散層14(アノード側/カソード側のガス拡散層14A、14C)、ガス流路16(アノード側/カソード側のガス流路16A、16C)、セパレータ18(アノード側/カソード側のセパレータ18A、18C)が夫々配置された構造となっている。なお、MEA12とガス拡散層14とが一体となった構造を、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode &Gas Diffusion Layer Assembly)と称することもある。
そして、図9のようにガス流路16がセパレータ18と別体構造をなすセル10構造においては、ガス流路16を形成する構造物として、例えばエキスパンドメタルが用いられることで、上述の如きセパレータの機能を分担、保持している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−287955号公報
セル10のガス流路16を形成する構造物として用いられるエキスパンドメタル20は、例えば、図10に示されるような亀甲形のメッシュ22が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。このエキスパンドメタル20は、平板材料を送りながら金型によって一段づつ切れ込みを入れることによってメッシュ22が成形されるという製造手順(後述する)に起因して、各メッシュ22が、材料送り方向〔(Materials)Forwarding Direction:以下、本説明において「FD方向」ともいう。〕に、階段状に連なった構造となっている。
そして、図9に示されたセル10において、エキスパンドメタル20は、図11に示されるようにメッシュ22がガス拡散層14とセパレータ18との間に傾斜面を構成するようにして配置されることで、千鳥配置されたメッシュ22と、ガス拡散層14表面及びセパレータ18表面との間に、図11に斜線部で示される三角形状の空間24が、千鳥状に構成される。従って、ガス流路16を流れるガスは、千鳥状に配置された三角形状の空間24を順に伝ってFD方向へと流れ、この際、ガス流GFは図10に示されるように、FD方向と直交する方向〔Transverse Direction又はTool Direction:以下、本説明において「ツール送り方向」又は「TD方向」ともいう。〕に揺動し、ターンを繰り返す態様の流れが形成される。
従って、メッシュ22の形状の精度は、ガス流路24の圧損の増大等の不具合と関係するものであり、燃料電池セルの発電性能にも影響を与えるものである。しかしながら、平板材料にメッシュ22を成型する金型の磨耗が進行すると、メッシュ22の形状が崩れ、又は、メッシュ22の端部にバリが生じるといった不具合が生じる。その結果、ガス流路16を流れるガスの圧損上昇や、セル内で電気化学反応が生じる際にカソード側電極に発生する生成水の滞留が生じ、排水性が悪化し(その結果、流路断面積の減少とそれに伴うガス圧損の上昇を来す。)、燃料電池の性能低下を招くこととなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、平板材料にメッシュを成型する金型の磨耗が生じた場合であっても、その修復を容易とし、金型によって成型されるメッシュの形状精度を安定させることで、燃料電池の性能の安定化を図るものである。又、金型のメンテナンスコストを削減して、燃料電池用エキスパンドメタルの製造コストの上昇を抑えることにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)燃料電池のセル構成部材間に配置されセル内部にガス流路を形成するエキスパンドメタルの製造装置であって、材料送り手段と、該材料送り手段により送り込まれる平板材料に対し切込みを複数成形し、各切込みを押し広げて所定形状の切り起しを成形するための金型とを含み、該金型は、ダイと、該ダイに対しFD方向下流側に配置された下受刃と、該下受刃と対をなす上刃とを備え、該上刃の下面には、TD方向に一定間隔を空けて所定形状の突起が形成され、前記下受刃の上面にも、前記上刃の所定形状の突起と噛合うように一定間隔を空けて、所定形状の突起が形成されており、前記ダイは、固定部と該固定部に対しFD方向下流に隣接する可動ダイとを含み、該可動ダイに対し前記下受刃が着脱自在に固定されている燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置(請求項1)。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、上刃が可動ダイのFD方向下流側面に沿って下受刃に対し昇降し、上刃の所定形状の突起と可動ダイとによって、平板材料は一定間隔に部分的にせん断され、かつ、下方向に突出する所定形状の切り起しが成形される。この際、せん断されずに残る部分は、下受刃の所定形状の突起に支えられ、不要な変形が抑えられることで、平板材料は必要な形状に成形されるものである。
かかる成形時には金型に摩擦が生じるが、ダイが固定部と可動ダイとからなり、可動ダイに対して着脱自在な下受刃を、可動ダイから取り外した状態で、下受刃又は可動ダイの磨耗部分を研磨し、両者を再度組み付けることで、下受刃及び可動ダイを、研磨が可能な範囲内で繰り返し再生させるものである。
(2)上記(1)項において、前記下受刃は、前記可動ダイに対し、前記FD方向下流側から着脱自在に固定されている燃料電池エキスパンドメタルの製造装置(請求項2)。
本項に記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、下受刃又は可動ダイの磨耗部分を研磨するにあたり、可動ダイに対し、FD方向下流側から下受刃の着脱を行うものである。
(3)上記(2)項において、前記可動ダイの、前記FD方向下流側面に、前記下受刃が部分的に前記FD方向下流側へと突出した状態で嵌り込むための凹部が形成されている燃料電池エキスパンドメタルの製造装置。
本項に記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、可動ダイのFD方向下流側面に形成された凹部に嵌り込むことにより、可動ダイに対し下受刃が位置決めされる。しかも、下受刃が部分的にFD方向下流側へと突出した状態で凹部に嵌り込むことで、下受刃と、該下受刃と対をなす上刃とが対向し、上刃が可動ダイのFD方向下流側面に沿って下受刃に対し昇降し、上刃の所定形状の突起と可動ダイとによって、平板材料は一定間隔に部分的にせん断され、かつ、下方向に突出する所定形状の切り起しが成形されるものである。
(4)上記(3)項において、前記凹部と可動ダイの上面との間の部分が部分的に貫通するように、前記FD方向と平行かつ等間隔に櫛状の切欠きが形成され、前記下受刃の上面には、前記可動ダイの櫛状の切り欠きに対して前記FD方向に部分的に係合する櫛歯状の突起が形成され、該櫛歯状の突起の前記可動ダイから前記FD方向下流側へと突出した部分により、前記下受刃の所定形状の突起が構成される燃料電池エキスパンドメタルの製造装置(請求項3)。
本項に記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、可動ダイの凹部と上面との間の部分が部分的に貫通するように、FD方向と平行かつ等間隔に櫛状の切欠きが形成され、この切り欠きに対し、下受刃の上面に形成された櫛歯状の突起がFD方向に部分的に係合することで、下受刃が部分的に可動ダイからFD方向下流側へと突出した状態で凹部に嵌り込んだ状態で、可動ダイに対し下受刃がより正確に位置決めされるものである。
(5)上記(3)、(4)項において、前記可動ダイの凹部及び櫛状の切欠きと、前記下受刃とは、何れも、前記TD方向の断面形状が、前記FD方向に一定に形成されている燃料電池エキスパンドメタルの製造装置(請求項4)。
本項に記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、可動ダイの凹部及び櫛状の切欠きと、下受刃とが、何れも、TD方向の断面形状がFD方向に一定となるように形成されていることで、可動ダイ及び下受刃の磨耗部分を研磨してFD方向の厚みが減少しても、TD方向の断面形状に変化は生じない。よって、両者を再度組み付ける際に、可動ダイの凹部に対する下受刃の嵌り込み深さを適宜調整することで、下受刃及び可動ダイを再生させるものとなる。
(6)上記(3)から(5)項において、前記可動ダイの凹部に対する前記下受刃の嵌り込み深さの調整手段を備える燃料電池エキスパンドメタルの製造装置。(請求項5)。
本項に記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、下受刃の櫛歯状の突起、又は、可動ダイの磨耗部分を研磨した後、両者を再度組み付ける際に、可動ダイの凹部に対する下受刃の嵌り込み深さの調整手段によって、可動ダイに対する下受刃のFD方向下流側への突出量を適切に調整するものである。
本発明はこのように構成したので、平板材料にメッシュを成型する金型の磨耗が生じた場合であっても、その修復が容易となり、金型によって成型されるメッシュの形状精度を安定させることで、燃料電池の性能の安定化を図ることができる。又、金型のメンテナンスコストを削減して、燃料電池用エキスパンドメタルの製造コストの上昇を抑えることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置を、概略的に示す正面図及びB−B線における断面図である。 図1に示されるガス流路メタルプレートの製造装置を構成する金型の立体模式図である。 図2に示される金型において、(a)は、下受刃の角部が磨耗した場合において、下受刃を再生させるための、下受刃のFD方向下流側面の研磨領域を示す部分拡大図であり、(b)は、可動ダイの角部が磨耗した場合において、可動ダイを再生させるための、下受刃及び可動双方のFD方向下流側面の研磨領域を示す部分拡大図である。 図2に示される金型の、可動ダイの凹部に対する下受刃の嵌り込み深さの調整手段を例示するものであり、(a)はスペーサを用いる場合を、(b)は調整ねじを用いる場合を示すものである。 本発明の実施の形態に係るエキスパンドメタルの製造装置と、基本構成を同じくする従来の製造装置を概略的に示す正面図及びA−A線における断面図である。 本発明の実施の形態に係るエキスパンドメタルの製造装置を構成する金型の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るエキスパンドメタルの製造装置圧延ローラを概略的に示したTD方向視図である。 エキスパンドメタルの各部名称の説明図であり、(a)は菱形のメッシュの平面図、(b)はA−AおよびA’−A’線における断面図、(c)は亀甲形のメッシュの平面図である。 従来の固体高分子型燃料電池のセル構造の一例を示す断面図である。 図9に示されるセルのガス流路を形成する、亀甲形のメッシュを備えるエキスパンドメタルの立体図である。 図10に示されたエキスパンドメタルを用いた、セルのガス流路の断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
まず、本発明を実施するための最良の形態を説明するにあたり、予め、図8を参照しながらエキスパンドメタルの各部名称を明らかにする。エキスパンドメタルは、一般的には、既に説明した亀甲形のメッシュ22(図10、図8(c)参照)や、図8(a)に示されるような、菱形のメッシュ26が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。そして、メッシュの交差部をボンド部BO、メッシュのボンド部BO間をつなぐ部分をストランド部STという。又、ボンド部BOのTD方向の長さをボンド長さBOl、ストランド部STの厚みを刻み幅(送り幅)Wという。図中、符号tは素材の板厚、符号Dはエキスパンドメタルの全厚であり、この全厚Dが、セル構成部材間に配置された状態における、エキスパンドメタルの厚みとなる。なお、図8には、併せてFD方向(材料送り方向)、TD方向(ツール送り方向)及びWD方向(メッシュの刻み幅方向)を示している。
各部名称から明らかなように、亀甲形のメッシュ22は、ボンド部BOのボンド長さBOlの長いメッシュ形状であり、菱形のメッシュ26は、ボンド部BOのボンド長さBOlの短いメッシュ形状である。そして、菱形のメッシュ26のFD方向断面形状(A−A断面形状)と、亀甲形のメッシュ22のFD方向断面形状(A’−A’断面図)とは同一であることから、図8(b)に両者のFD方向断面形状を示している。
続いて、図1〜図7を参照しながら、エキスパンドメタル28の製造装置及び製造手順を説明する。
エキスパンドメタル28を製造するための金型50は、従来からの基本構造として、図5、図6に示されるダイ34、パッド36、下受刃38及び上刃40を含む金型50を備えている。ここで、下受刃38及び上刃40は、いずれもTD方向(FD方向と直交する方向)にシフトし、かつ、上刃40のみWD方向(上下方向)に昇降するように駆動されるものである。又、上刃40の下面には、所定形状の突起40aがTD方向に一定間隔を空けて形成され、下受刃38の上面にも、上刃40の所定形状の突起40aと噛合うように一定間隔を空けて、台形状突起38aが形成されている。本例では、亀甲形のメッシュ22(図10、図8(c)参照)を成形する金型を例示していることから、少なくとも上刃40の所定形状の突起40aは台形状の突起である必要があるが、下受刃38の所定形状の突起38aは、必ずしも台形状である必要は無く、例えば、単純化された矩形の突起であっても良い。
又、平板材料42は、図5に示されるように、ローラ39を備えた材料送り手段によって、所定の刻み幅W(図8(b)参照)で金型へと送り込まれ、この平板材料42の送り込みのタイミングに合わせて、パッド36は、平板材料42が通過可能となるようWD方向に昇降する。そして、図6に示されるように、ダイ34とパッド36により平板材料42が挟持された状態で、上刃40がダイ34のFD方向下流側面に沿って下受刃38に対し昇降し、上刃40の所定形状の突起40aとダイ34とによって、平板材料42は一定間隔に部分的にせん断され、かつ、下方向に突出する所定形状(台形状)の切り起しが成形される。この際、せん断されずに残る部分は、下受刃38aの所定形状の突起38aに支えられ、不要な変形が抑えられる。
そして、上刃40の上昇の都度、上刃40及び下受刃38がTD方向にシフトすることで、台形状の切り起し42aが千鳥状に一段づつ成形され、階段状のメッシュ22を有するラスカットメタル28’が成形されるものである。
その後、階段状のメッシュを有するラスカットメタル28’が、図7に示される圧延ローラ43によって圧延されることにより、必要な全厚D(図8(b)参照)のエキスパンドメタル28が成形される。
なお、図5は、説明の便宜上、型開き状態でかつ平板材料42が各金型構成要素から離間した状態で図示されているが、実際には、平板材料42は型締め状態で、上記所定の成形がなされるものである(図1も同様)。
更に、本発明の実施の形態に係る燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置の金型50は、図1、図2に示されるような特徴を備えている。すなわち、ダイ34は、固定部34Fと、固定部34Fに対しFD方向下流に隣接する可動ダイ34Mとに分割されている。固定部34Fと可動ダイ34Mとの分割面は、TD方向の鉛直面であり、固定部34Fはラスカットメタル28’の成形工程においてその位置が固定されている。一方、可動ダイ34Mは、固定部34Fに対しTD方向にシフトするように作動するものである。そして、可動ダイ34Mに対し、下受刃38DがFD方向下流側から着脱自在に固定されている。
より具体的には、可動ダイ34Mの、FD方向下流側面に、下受刃38が部分的にFD方向下流側へと突出した状態で嵌り込むための凹部34aが形成されている。そして、凹部34aと可動ダイ34Mの上面との間の部分が部分的に貫通するように、FD方向と平行かつ等間隔に櫛状の切欠き34bが形成されている。又、下受刃38Dの上面には、可動ダイ34Mの櫛状の切り欠き34bに対してFD方向に部分的に係合する櫛歯状の突起38aが形成されている。ここで、可動ダイ34Mの凹部34a及び櫛状の切欠き34bと、下受刃38Dとは、何れも、TD方向の断面形状が、FD方向に一定となるように形成されている。そして、可動ダイ34MからFD方向下流側へと突出する部分に係る櫛歯状の突起38aが、そのまま下受刃38Dの所定形状の突起38aとなる(図3参照)。
なお、可動ダイ34Mの凹部34aに対する下受刃38Dの固定方法は、ねじ止め等適宜必要な固定方法を採用することができる。
又、本発明の実施の形態では、可動ダイ34Mの凹部34aに対する下受刃38Dの嵌り込み深さの調整手段を備えている。具体的には、図4(a)に示されるように、可動ダイ34Mの凹部34aのFD方向上流側の壁面と、下受刃38DのFD方向上流側の壁面との間に、必要な厚みXの板状のスペーサ44(斜線部分)を介在させるものである。
あるいは、図4(b)に示されるように、可動ダイ34Mの凹部34aのFD方向上流側の壁面と、下受刃38DのFD方向上流側の壁面との間に、必要な寸法Xの間隙を与えるため、可動ダイ34MのFD方向上流側壁面から可動ダイ34Mを貫通するように調整ねじ46をねじ込んで、ねじ46の先端を下受刃38DのFD方向下流側壁面に当接させ、又は、下受刃38DのFD方向下流側壁面から下受刃38Dを貫通するように調整ねじ48をねじ込んで、可動ダイ34Mの凹部34aのFD方向上流側壁面に当接させることとしても良い。その他、可動ダイ34Mの凹部34aのFD方向上流側の壁面と、下受刃38DのFD方向上流側の壁面との間に必要な距離Xを確保することが可能な調整手段を採用することが可能である。
さて、上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。まず、本発明の実施の形態に係る燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、成形時における金型50と平板材料42との摩擦により、図3(a)に符号Cで示される下受刃38Dの角部や、図3(b)に符号Cで示される可動ダイ34Mの角部が磨耗するが、下受刃38Dを可動ダイ34Mから取り外した状態で、下受刃38D又は可動ダイ34Mの磨耗部分C、Cを研磨し、両者を再度組み付けることで、下受刃38D及び可動ダイ34Mを、研磨が可能な範囲内で繰り返し再生させることができる。この、下受刃38D又は可動ダイ34Mの磨耗部分C、Cを研磨するにあたり、可動ダイに対し、FD方向下流側から下受刃の着脱を行うものである。
従って、下受刃38Dやダイ34に磨耗が生じた場合に、これらを新たに製作する場合と比較して、金型のメンテナンスコストが大幅に削減されるものとなる。
なお、下受刃38Dの角部Cが磨耗した場合には、図3(a)に示されるように、下受刃38DのFD方向下流側面を、磨耗部分が完全に除去される厚み分(斜線で示す)だけ研磨する。また、可動ダイ34Mの角部Cが磨耗した場合には、図3(b)に示されるように、可動ダイ34MのFD方向下流側面を、磨耗部分が完全に除去される厚み分(斜線で示す)だけ研磨すると共に、下受刃38Dの可動ダイ34Mからの突出量を調整するために、可動ダイ34Mと同量だけ下受刃38Dも研磨する。このため、研磨作業による目標再生回数を考慮して、可動ダイ34MのFD方向の厚み凹部34aの深さと、下受刃38DのFD方向の厚みとが決定されるものである。
又、本発明の実施の形態に係る燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、下受刃38Dが可動ダイ34MのFD方向下流側面に形成された凹部34aに嵌り込むことにより、可動ダイ34Mに対し下受刃38Dが位置決めされる。しかも、下受刃38Dが部分的にFD方向下流側へと突出した状態で可動ダイ34Mの凹部34aに嵌り込むことで、下受刃38Dと、下受刃38Dと対をなす上刃40(図1)とが対向し、上刃40が可動ダイ34MのFD方向下流側面に沿って下受刃38Dに対し昇降し、上刃40の所定形状の突起40a(図1)と可動ダイ34Mとによって、平板材料42は一定間隔に部分的にせん断され、かつ、下方向に突出する所定形状の切り起しが成形されるものである。
又、本発明の実施の形態に係る燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、可動ダイ34Mの凹部34aと上面との間の部分が部分的に貫通するように、FD方向と平行かつ等間隔に櫛状の切欠き34bが形成され、この切り欠き34bに対し、下受刃38Dの上面に形成された櫛歯状の突起38aがFD方向に部分的に係合することで、下受刃38Dが部分的に可動ダイ34MからFD方向下流側へと突出した状態で凹部34aに嵌り込んだ状態で、可動ダイ34Mに対し下受刃38Dがより正確に位置決めされるものである。
又、可動ダイ34Mの凹部34a及び櫛状の切欠き34bと、下受刃38Dとが、何れも、TD方向の断面形状がFD方向に一定となるように形成されていることから、可動ダイ34M及び下受刃38Dの磨耗部分を研磨してFD方向の寸法が減少しても、TD方向の断面形状に変化は生じない。よって、両者を再度組み付ける際に、可動ダイ34Mの凹部34aに対する下受刃38Dの嵌り込み深さを適宜調整することで、下受刃38D及び可動ダイ34Mを容易に再生させることができる。
更に、本発明の実施の形態に係る燃料電池エキスパンドメタルの製造装置は、下受刃38D、又は、可動ダイ34Mの磨耗部分C、C(図3)を研磨した後、両者を再度組み付ける際に、可動ダイ34Mの凹部3aに対する下受刃の嵌り込み深さの調整手段44、46、48によって、可動ダイ34Mの凹部34aのFD方向上流側の壁面と、下受刃38DのFD方向下流側の壁面と距離を正確に定め、可動ダイに対する下受刃のFD方向下流側への突出量を、正確かつ容易に調整することができる。
34:ダイ、34F:固定部、34M:可動ダイ、 34a:凹部、34b:櫛状の切り欠き、36:パッド、 38、38D:下受刃、38a:突起、40:上刃、40a:突起、42:平板材料、44:スペーサ、 46、48:調整ねじ、50:金型

Claims (5)

  1. 燃料電池のセル構成部材間に配置されセル内部にガス流路を形成するエキスパンドメタルの製造装置であって、
    材料送り手段と、該材料送り手段により送り込まれる平板材料に対し切込みを複数成形し、各切込みを押し広げて所定形状の切り起しを成形するための金型とを含み、
    該金型は、ダイと、該ダイに対し平板材料の送り方向下流側に配置された下受刃と、該下受刃と対をなす上刃とを備え、該上刃の下面には、前記平板材料の送り方向と直交する方向に一定間隔を空けて所定形状の突起が形成され、前記下受刃の上面にも、前記上刃の所定形状の突起と噛合うように一定間隔を空けて、所定形状の突起が形成されており、
    前記ダイは、固定部と該固定部に対し平板材料の送り方向下流に隣接する可動ダイとを含み、該可動ダイに対し前記下受刃が着脱自在に固定されていることを特徴とする燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置。
  2. 前記下受刃は、前記可動ダイに対し、前記平板材料の送り方向下流側から着脱自在に固定されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置。
  3. 前記可動ダイの、前記平板材料の送り方向下流側面に、前記下受刃が部分的に前記平板材料の送り方向下流側へと突出した状態で嵌り込むための凹部が形成され、
    該凹部と可動ダイの上面との間の部分が部分的に貫通するように、前記平板材料の送り方向と平行かつ等間隔に櫛状の切欠きが形成され、
    前記下受刃の上面には、前記可動ダイの櫛状の切り欠きに対して前記平板材料の送り方向に部分的に係合する櫛歯状の突起が形成され、該櫛歯状の突起の前記可動ダイから前記平板材料の送り方向下流側へと突出した部分により、前記下受刃の所定形状の突起が構成されることを特徴とする請求項2記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置。
  4. 前記可動ダイの凹部及び櫛状の切欠きと、前記下受刃とは、何れも、前記平板材料の送り方向と直交する方向の断面形状が、前記平板材料の送り方向で一定に形成されていることを特徴とする請求項3記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置。
  5. 前記可動ダイの凹部に対する前記下受刃の嵌り込み深さの調整手段を備えることを特徴とする請求項3又は4記載の燃料電池エキスパンドメタルの製造装置。
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