JP2013144746A - 熱放射性塗料及び放熱部材 - Google Patents

熱放射性塗料及び放熱部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2013144746A
JP2013144746A JP2012005540A JP2012005540A JP2013144746A JP 2013144746 A JP2013144746 A JP 2013144746A JP 2012005540 A JP2012005540 A JP 2012005540A JP 2012005540 A JP2012005540 A JP 2012005540A JP 2013144746 A JP2013144746 A JP 2013144746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
particles
thermal radiation
ceramic particles
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012005540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6334839B2 (ja
Inventor
Takeshi Morimoto
剛 森本
Akira Nagai
永井  晃
Yuichiro Sakamoto
雄一郎 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2012005540A priority Critical patent/JP6334839B2/ja
Publication of JP2013144746A publication Critical patent/JP2013144746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6334839B2 publication Critical patent/JP6334839B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】赤外領域における熱放射率が高く、効率よく放熱することが可能で、被塗布物に対する密着性に優れる塗膜を形成し得る塗膜を形成し得る熱放射性塗料及びその塗膜を有する放熱部材を提供する。
【解決手段】平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子を含む二次粒子であるセラミックス粒子と、バインダーとを含む熱放射性塗料。前記二次粒子の体積平均粒子径が0.4μm〜50μmである熱放射性塗料。前記セラミックス粒子の含有率が総固形分中に15質量%〜40質量%であり、前記バインダー100質量部に対する前記セラミックス粒子の含有量が25質量部〜100質量部である請求項1又は請求項2に記載の熱放射性塗料。
【選択図】なし

Description

本発明は、熱放射性塗料及び放熱部材に関する。
近年の照明器具や電子部品は熱を多量に発生させるため、この発生した熱の蓄積を防止することが望まれている。この蓄熱防止技術の一つとして、放熱性組成物や熱放射性塗料が検討されている。
なお「熱放射」とは、黒体放射で知られているように、物体から電磁波、特に赤外線として熱エネルギーが放出される現象のことである。これに対して熱源から放射された電磁波によって物体の温度が上昇する現象を熱吸収という。熱放射と熱吸収とではエネルギー変換の方向が逆であり、その方向は熱力学第2法則に従う。従って物体の熱放射を有利に進行させる方法としては、物体の表面を広領域の波長で電磁波を放出可能にすること、及び物体の表面積を大きくすることが挙げられる。
ここでLED(発光ダイオード)照明装置や電子部品等の発熱体における発熱温度は、一般に70℃〜200℃程度であり、このような温度領域では、熱は赤外領域で放射される。赤外領域で選択的に熱放射するものとして各種のセラミックス粒子が知られている。これを利用してセラミックス粒子を含む塗料で発熱体の表面に塗膜を形成する放熱方法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。さらに熱伝導性粒子粉末を含む硬化性樹脂組成物を用いて、表面に凹凸を有する放熱性硬化塗膜を形成する方法が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開平3−136807号公報 特開平10−279845号公報 特開2004−43612号公報 国際公開第2009/142036号パンフレット
しかしながら、従来技術のセラミックス粒子含有塗料では、熱放射性と塗膜密着性とを両立させることが困難である場合があった。
本発明は、赤外領域における熱放射率が高く、効率よく放熱することが可能で、被塗布物に対する密着性に優れる塗膜を形成し得る熱放射性塗料及びその塗膜を有する放熱部材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記問題点を解決すべく検討した結果、特定のセラミックス粒子を使用することにより、塗膜の熱放射性と塗膜密着性が高められることを見出した。すなわち前記課題を解決するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子を含む二次粒子であるセラミックス粒子と、バインダーとを含む熱放射性塗料である。
<2> 前記二次粒子の体積平均粒子径が、0.4μm〜50μmである前記<1>に記載の熱放射性塗料である。
<3> 前記セラミックス粒子の含有率が、総固形分中に20質量%〜50質量%であり、前記バインダー100質量部に対する前記セラミックス粒子の含有量が25質量部〜100質量部である前記<1>又は<2>に記載の熱放射性塗料である。
<4> 水と、アルキレングリコール及びアルキレングリコールモノアルキルエーテルからなる群より選ばれる少なくとも1種の有機溶剤とを含み、前記有機溶剤の含有率が総質量中に20質量%以下である前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載の熱放射性塗料である。
<5> 前記セラミックス粒子が酸化亜鉛粒子である前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の熱放射性塗料である。
<6> 体積平均粒子径が0.1μm〜1.0μmである酸化亜鉛粒子を更に含む前記<5>に記載の熱放射性塗料である。
<7> スプレー塗布にて塗膜を形成した場合に、波長域2μm〜22μmにおける前記塗膜の熱放射率が0.93以上である前記<1>〜<6>のいずれか1項に記載の熱放射性塗料である。
<8> 基材と、前記基材上に設けられた前記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の熱放射塗料の塗膜とを有する放熱部材である。
本発明によれば、赤外領域における熱放射率が高く、効率よく放熱することが可能で、被塗布物に対する密着性に優れる塗膜を形成し得る塗膜を形成し得る熱放射性塗料及びその塗膜を有する放熱部材を提供することができる。
本実施形態にかかるセラミックス粒子の一例を示すSEM写真である。 本実施形態にかかる熱放射性塗料を塗装したヒートシンクの一例を示す模式図である。 本実施形態にかかる熱放射性塗料を塗装した太陽電池モジュール用バックシートの一例を示す展開図である。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。また本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。さらに本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
<熱放射性塗料>
本発明の熱放射性塗料は、平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子を含む二次粒子であるセラミックス粒子の少なくとも1種と、バインダーの少なくとも1種とを含む。前記熱放射性塗料は、必要に応じてその他の成分を更に含んでいてもよい。
セラミックス粒子が、平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子を含んで構成されることで、塗膜を形成した場合に優れた熱放射性及び塗膜密着性を両立することができる。これは例えば、以下のように考えることができる。すなわち、セラミックス粒子がナノ粒子の凝集体であることで、セラミックス粒子自体の表面積が大きくなる。さらに塗膜を形成した場合に塗膜の表面近傍に偏在しやすくなるため、塗膜自体の表面積も大きくなる。そのため熱放射が起きる面積が大きくなって優れた熱放射性を発現し、また塗膜の被塗布物に対する密着性が向上すると考えることができる。
(セラミックス粒子)
前記セラミックス粒子は、平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子を含む二次粒子であればよい。前記セラミックス粒子が、平均粒子径が50nm未満である一次粒子からなる場合、形成される二次粒子であるセラミックス粒子の強度が不十分で塗膜を形成した際にセラミックス粒子が崩壊してしまい充分な熱放射性が得られない場合がある。また前記セラミックス粒子が、平均粒子径が300nmを超える一次粒子からなる場合、一次粒子間の凝集力が不十分で形成されるセラミックス粒子の熱放射性が不十分になる場合がある。
前記セラミックス粒子を構成する一次粒子の平均粒子径は、熱放射性の観点から、50nm〜300nmであり、70nm〜250nmであることが好ましく、100nm〜200nmであることがより好ましい。
ここで一次粒子とは、セラミックス粒子を構成する個々の粒子を意味する。具体的には、TEM写真(透過型電子顕微鏡写真、倍率:10万〜100万倍)を観察した場合に、個別の粒子として識別され、最も小さな輪郭を有する粒子を意味する。前記一次粒子は、単結晶の粒子であっても、多結晶の粒子であってもよい。また本明細書で一次粒子の平均粒子径とは、前記TEM写真において、個別の粒子として識別される一次粒子の長径を10個の一次粒子について測定し、その算術平均値として求められる。なお、一次粒子の長径は、前記TEM写真で観察される一次粒子の外周に接する互いに平行な2直線間の距離の最大値として求められる。
前記一次粒子の形状は特に制限されない。一次粒子の形状としては例えば、略球状、扁平状、ブロック状、板状、鱗片状等が挙げられる。熱放射性と凝集性の観点から略球状、扁平状、またはブロック状であることが望ましい。なお、一次粒子の形状は前記TEM写真の観察により識別することができる。
上記のような一次粒子が2以上凝集した状態の粒子を二次粒子とする。二次粒子を構成する一次粒子の平均数は、2以上であれば特に制限されない。また二次粒子の形状は特に制限されず、略球状、ブロック状等のいずれであってもよい。
前記二次粒子であるセラミックス粒子の体積平均粒子径は特に制限されない。セラミックス粒子の平均粒子径は、熱放射性と塗膜密着性の観点から、0.4μm〜50μmであることが好ましく、1μm〜45μmであることがより好ましく、1μm〜30μmであることが更に好ましい。セラミックス粒子の平均粒子径が0.4μm以上であると、高熱放射性のために塗膜を50μm程度の薄膜に形成した場合でも、塗膜の強度や被塗装体との接着強度又は密着力がより向上する傾向にある。一方、セラミックス粒子の平均粒子径が50μm以下であると、塗膜を形成した場合にセラミックス粒子がバインダーに完全に覆われてしまうことが抑制され、塗膜表面の熱放射率がより向上する傾向にある。また塗膜表面のタックの上昇を抑制できる傾向がある。
なお、セラミックス粒子の平均粒子径は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による体積累積の粒度分布曲線において、小粒子径側からの累積が50%となる粒子径(D50)として求められる。レーザー回折散乱式粒度分布測定法は、凝集した粉粒を一個の粒子(凝集粒子、二次粒子)として捉えて粒子径を算出する測定方法であるため、二次粒子の粒子径の値を反映したものとなる。但し、測定対象に凝集を起こしていない孤立した一次粒子が含まれ、粒度分布の測定対象に含まれる場合、この一次粒子も含めて二次粒子の平均粒子径が測定される。
前記セラミックス粒子は、空孔を有していてもよい。また一次粒子が凝集することにより空隙が形成されていてもよい。空孔又は空隙を有するセラミックス粒子を含むことで熱放射率が向上する傾向がある。これは例えば、セラミックス粒子が空孔又は空隙を有していることで塗膜を形成する際に、セラミックス粒子が塗膜表面近傍に浮き上がって、熱放射性塗料の塗膜の表面積を拡大できることで熱放射率が向上すると考えることができる。また、表面近傍に存在するセラミックス粒子の割合が増加し、これに対するバインダーの割合が相対的に減少することで、セラミックス粒子本来の熱放射率がより効果的に発現されるため、と考えることができる。
図1に前記セラミックス粒子のSEM写真の一例を示す。図1には、ナノ粒子である一次粒子が多数凝集して、10μm程度の二次粒子を形成している様子が示されている。また該二次粒子には空隙が存在することが示されている。
前記セラミックス粒子の化学組成は、無機化合物である限り特に制限されない。例えば、金属酸化物、金属炭化物、金属窒化物、及び金属硫化物を挙げることができる。前記金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化銅、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化アルミニウム等を挙げることができる。また前記金属炭化物としては、炭化ホウ素、炭化珪素、炭化タングステン等を挙げることができる。さらに金属窒化物としては、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等を挙げることができる。さらに金属硫化物としては、硫化鉄、硫化亜鉛、硫化カドミウム等を挙げることができる。
前記セラミックス粒子は、熱放射性の観点から、金属酸化物、及び金属窒化物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、金属酸化物の少なくとも1種であることがより好ましい。さらに金属酸化物の中でも、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化鉄、及び酸化スズからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、酸化亜鉛、酸化チタン、及び酸化鉄からなる群より選ばれる少なくとも1種であることがより好ましく、酸化亜鉛又は酸化鉄であることがさらに好ましい。
前記セラミックス粒子は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記セラミックス粒子は、塗膜の熱放射性の観点から、平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子が凝集した体積平均粒子径0.4μm〜50μmの二次粒子を含むことが好ましく、平均粒子径が100nm〜300nmの一次粒子が凝集した体積平均粒子径1μm〜30μmの二次粒子を含むことがより好ましい。
前記熱放射性塗料に含まれる前記セラミックス粒子の含有率は、特に制限されない。前記セラミックス粒子の含有率は、熱放射性と密着性と隠蔽性の観点から、総固形分中に20質量%〜50質量%であることが好ましく、25質量%〜45質量%であることがより好ましい。
ここで熱放射性塗料の総固形分とは、熱放射性塗料の構成成分のうち揮発性成分を除去した残分を意味する。
前記セラミックス粒子は、酸化亜鉛粒子の少なくとも1種を含むことが好ましい。酸化亜鉛粒子を含むことで、波長域2μm〜22μmにおける熱放射率がより効果的に向上する傾向がある。さらに形成される塗膜の白色度が向上する。前記酸化亜鉛粒子は市販品等から適宜選択して用いることができる。市販品として具体的には、23−K(ハクスイテック株式会社製)、Pazet CK(ハクスイテック株式会社)、酸化亜鉛2種(ハクスイテック株式会社)、酸化亜鉛(和光純薬製)等を挙げることができる。
前記酸化亜鉛粒子の純度は特に制限されない。酸化亜鉛粒子の純度は塗膜の白色度等に応じて適宜選択することができる。また前記酸化亜鉛粒子は、必要に応じて亜鉛以外のその他の金属原子をさらに含むものであってもよい。その他の金属原子を含むことで、例えば電気伝導性等の所望の性質を酸化亜鉛粒子に付与することができる。前記その他の金属原子としては、例えば、アルミニウム、ガリウム等の13族原子などを挙げることができる。その他の金属原子の含有率は特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができる。
前記セラミックス粒子が酸化亜鉛粒子を含む場合、体積平均粒子径が1μm以上45μm以下の二次粒子であるセラミックス粒子Aと、体積平均粒子径が0.1μm以上1μm未満の二次粒子であるセラミックス粒子Bとを含むことが好ましく、体積平均粒子径が1μm以上30μm以下の二次粒子であるセラミックス粒子Aと、体積平均粒子径が0.2μm以上0.7μm以下の二次粒子であるセラミックス粒子Bとを含むことがより好ましい。体積平均粒子径が異なる少なくとも2種の二次粒子を含むことで、塗膜を形成した場合の隠蔽性がより向上する傾向がある。
前記熱放射性塗料が、前記セラミックス粒子A及びセラミックス粒子Bを含む場合、セラミックス粒子A及びセラミックス粒子Bの含有率は、目的に応じて適宜選択することができる。中でも熱放射性、塗膜密着性及び隠蔽性の観点から、熱放射性塗料の全固形分中におけるセラミックス粒子Aの含有率が10質量%〜50質量%であり、セラミックス粒子Bの含有率が10質量%〜35質量%であることが好ましく、セラミックス粒子Aの含有率が20質量%〜40質量%であり、セラミックス粒子Bの含有率が10質量%〜20質量%であることがより好ましい。
前記セラミックス粒子Aとセラミックス粒子Bの含有比率は特に制限されない。形成される塗膜の熱放射性と隠蔽性の観点から、セラミックス粒子Bの含有量に対するセラミックス粒子Aの含有量の比(セラミックス粒子A/セラミックス粒子B)が0.45〜3.30であることが好ましく、1.30〜3.00であることがより好ましい。
さらに前記セラミックス粒子は、塗膜の熱放射性と隠蔽性の観点から、平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子が凝集した体積平均粒子径1μm以上45μm以下の二次粒子である酸化亜鉛粒子と、体積平均粒子径0.1μm以上1μm未満の二次粒子である酸化亜鉛粒子とを含むことが好ましく、平均粒子径が100nm〜300nmの一次粒子が凝集した体積平均粒子径1μm以上45μm以下の二次粒子である酸化亜鉛粒子と、体積平均粒子径0.1μm以上0.7μm以下の二次粒子である酸化亜鉛粒子とを含むことがより好ましく、平均粒子径が100nm〜300nmの一次粒子が凝集した体積平均粒子径1μm以上30μm以下の二次粒子である酸化亜鉛粒子と、体積平均粒子径0.1μm以上1μm未満の二次粒子である酸化亜鉛粒子とを0.45:1〜3.30:1の比率で含むことがさらに好ましい。
前記熱放射性塗料は、平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子を含む二次粒子であるセラミックス粒子に加えて、必要に応じてその他のセラミックス粒子をさらに含んでいてもよい。その他のセラミックス粒子としては、二酸化チタン、シリカ粒子、シリケート粒子等を挙げることができる。
前記熱放射性塗料がその他のセラミックス粒子を含む場合、白色度、隠蔽性の観点から、その含有率はセラミックス粒子の総質量中に20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
(バインダー)
前記熱放射性塗料は、バインダーの少なくとも1種を含む。バインダーとしては、前記セラミックス粒子と共に塗膜を形成可能であれば特に制限されず、公知のバインダーから適宜選択して用いることができる。バインダーとしては、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂であってもよい。熱可塑性樹脂としては例えば、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、シリコンアクリル樹脂、ウレタンアクリル樹脂等を挙げることができる。
前記バインダーは、成膜性と密着性の観点から、熱可塑性樹脂の少なくとも1種であることが好ましく、アクリル樹脂、シリコンアクリル樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることがより好ましく、アクリル樹脂及びシリコンアクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることがさらに好ましい。
前記バインダーは、環境低負荷の観点から、水系エマルション樹脂として用いることが好ましい。水系エマルション樹脂としては例えば、シリコンアクリルエマルション樹脂、アクリルエマルション樹脂、ウレタンエマルション樹脂、ウレタンアクリルエマルション樹脂等を挙げることができる。中でも分散性、耐熱性の観点からシリコンアクリルエマルション樹脂が好ましい。
前記バインダーとして使用される樹脂のガラス転移温度(以下、「Tg」と略することがある)は特に制限されない。中でも機械的安定性と塗膜形成性の観点から、0℃〜100℃であることが好ましく、10℃〜70℃であることがより好ましい。ガラス転移温度が0℃以上であると、耐摩耗性、耐汚染性、乾燥性、塗膜強度等が良好になる傾向がある。またガラス転移温度が100℃以下であると、塗料粘度の上昇や形成された塗膜におけるクラックの発生を抑制することができる傾向にある。
また、バインダーとして使用される樹脂の平均分子量は特に制限されない。中でも、塗膜形成性の観点から、100,000〜200,000が好ましく、130,000〜170,000であることがより好ましい。平均分子量が100,000以上であると、塗膜強度が十分に得られ、塗膜の剥離が抑制され、密着性に優れる傾向がある。また耐汚染性が良好になる傾向がある。一方、平均分子量が200,000以下であると、良好な塗膜強度、耐汚染性が得られ、塗料粘度の上昇を抑制できる傾向がある。
なお、平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる標準ポリスチレン換算の重量平均分子量として測定される。
バインダーとしてエマルション樹脂を用いる場合、その固形分濃度は特に制限されない。例えば、固形分濃度(以下、「NV」と略することがある)は、43質量%〜62質量%であることが好ましく、48質量%〜55質量%であることがより好ましい。固形分濃度が43質量%上であると、塗料中の固形分濃度を十分に高くすることができ、乾燥性が良好になる傾向がある。一方、固形分濃度が62質量%以下であると塗料粘度の上昇が抑制されたり、耐クラック性が向上したりする傾向がある。
前記熱放射性塗料がバインダーとして熱可塑性樹脂を含む場合、その含有量は特に制限されず、必要に応じて適宜選択することができる。例えば熱可塑性樹脂の含有率は、熱放射性塗料の全固形分中に、10質量%〜70質量%であることが好ましく、20質量%〜60質量%であることがより好ましく、30質量%〜50質量%であることがさらに好ましい。含有率が10質量%以上であると、塗料粘度の上昇が抑制され作業性が良好になる傾向にある。一方含有率が70質量%以下であると、乾燥性、汚染性が良好になる傾向にある。
前記バインダーは、熱硬化性樹脂の少なくとも1種を含むこともまた好ましい。熱硬化性樹脂を含むことで、200℃を超える高温部位に適用可能な耐熱性を付与することができる。さらに、形成された塗膜の温度上昇に伴う塗膜表面のタック上昇を抑制できる。また熱履歴に対する耐久性が向上する。熱硬化性樹脂としては特に限定されない。熱硬化性樹脂としては例えば、水酸基等の架橋性官能基を有するアクリル樹脂、水酸基等の架橋性官能基を有するポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等を挙げることができる。これらは市販品から適宜選択して用いてもよいし、常法により製造したものを用いてもよい。
架橋性基を有するアクリル樹脂は、硬化剤と組み合わせて用いることが好ましい。硬化剤としては、イソシアネート基を有する化合物を挙げることができる。例えば市販されている架橋性基を有するアクリル樹脂としては、ゼムラックW3108F(株式会社カネカ製)、バーノックWE−306(DIC株式会社製)などが挙げられる。硬化剤としてはバーノックDNW−5500(DIC株式会社製);バイヒジュール3100、VP2319、VPLS2336(以上、住友バイエルウレタン(株)製);デュラネートWE50−100、WB40−100、WT30−100、T20−100(以上、旭化成ケミカルズ(株)製);タケラックWD−720、WD−723、WD−725、WD−730、WB−700、WB−820、WB−920(以上、三井化学ポリウレタン(株)製);AQ−130D(日本ポリウレタン(株)製)等が挙げられる。
シリコーン樹脂としては、例えば市販品として、TSR116、TSR106、TSR117、TSR144(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ合同会社製);804RESIN、805RESIN(以上、東レダウコーニング株式会社製)などが挙げられる。
エポキシ樹脂としては、例えば市販品として、YDCN−700−10、YSLV−80XY(以上、東都化成株式会社製)などが挙げられる。エポキシ樹脂は硬化剤と組み合わせて用いることが好ましい。硬化剤としては、通常用いられている公知の硬化剤を特に制限なく使用することができる。例えば、アミン化合物;ポリアミド;酸無水物;ポリスルフィド;三フッ化ホウ素;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のフェノール性水酸基を1分子中に2個以上有するビスフェノール化合物;フェノールノボラック樹脂;ビスフェノールAノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のフェノール樹脂などが挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。硬化剤としてのフェノール樹脂は、市販のものであっても、常法により合成したものであってもよい。市販のフェノール樹脂としては、例えば、ミレックスXLCシリーズ及びミレックスXLシリーズ(以上、三井化学株式会社製)、HE−200C−10(日本エアウォーター株式会社製、フェノール樹脂)などが挙げられる。
また、コロイダルシリカ等をバインダーとして用いてもよい。コロイダルシリカ等をゾルゲル法により焼結して形成される塗膜は、塗膜全てがセラミックスとなり高い熱放射性と高い耐熱性を有することができる。
前記熱放射性塗料がバインダーとして熱硬化性樹脂を含む場合、その含有量は特に制限されず、必要に応じて適宜選択することができる。例えば熱硬化性樹脂の含有率は、熱放射性塗料の全固形分中に、10質量%〜70質量%であることが好ましく、20質量%〜60質量%であることがより好ましく、30質量%〜50質量%であることがさらに好ましい。含有率が10質量%以上であると、塗料粘度の上昇が抑制され作業性が良好になる傾向にある。一方含有率が70質量%以下であると、乾燥性、汚染性が良好になる傾向にある。
前記熱放射性塗料におけるセラミックス粒子とバインダーの含有比率は特に制限されず、必要に応じて適宜選択することができる。セラミックス粒子とバインダーの含有比率は、熱放射性と塗膜密着性の観点から、バインダーの含有量100質量部に対してセラミックス粒子の含有量が25質量部〜100質量部であることが好ましく、30質量部〜80質量部であることが好ましい。
前記熱放射性塗料は、熱放射性、塗膜密着性及び隠蔽性の観点から、平均粒子径が50nm〜300nmである酸化亜鉛の一次粒子を含み、体積平均粒子径が1μm以上45μm以下の二次粒子であるセラミックス粒子Aを15質量%〜50質量%と、平均粒子径が50nm〜300nmである酸化亜鉛の一次粒子を含み、体積平均粒子径が0.1μm以上1μm未満の二次粒子であるセラミックス粒子Bを5質量%〜30質量%と、バインダーとを含み、前記バインダーの含有量100質量%に対する、前記セラミックス粒子A及びセラミックス粒子Bの総含有率が25質量%〜100質量%であることが好ましい。より好ましくは平均粒子径が50nm〜300nmである酸化亜鉛の一次粒子を含み、体積平均粒子径が1μm以上30μm以下の二次粒子であるセラミックス粒子Aを15質量%〜50質量%と、平均粒子径が50nm〜300nmである酸化亜鉛の一次粒子を含み、体積平均粒子径が0.2μm以上0.7μm以下の二次粒子であるセラミックス粒子Bを10質量%〜20質量%と、バインダーとを含み、前記バインダーの含有量100質量%に対する、前記セラミックス粒子A及びセラミックス粒子Bの総含有率が25質量%〜100質量%であることが好ましい。
前記熱放射性塗料は、溶媒として水を含むことが好ましい。水を含むことで塗膜形成時の作業性が向上する。水の含有量は特に制限されず、塗料としての物性等に応じて適宜選択することができる。例えば30質量%〜60質量%とすることができ、40質量%〜55質量%であることが好ましい。
前記熱放射性塗料は、上記成分に加えて必要に応じて、その他の成分をさらに含んでいてもよい。このような成分としては、造膜助剤、可塑剤、顔料、シランカップリング剤、分散剤、消泡剤、粘度調整剤等が挙げられる。
造膜助剤としては、(ポリ)アルキレングリコール、(ポリ)アルキレングリコールアルキルエーテル、(ポリ)アルキレングリコールエステル、(ポリ)アルキレングリコールモノエーテルエステル、アリールアルキルエステル等の有機溶剤を挙げることができる。ここで(ポリ)アルキレングリコールは、アルキレングリコール及びポリアルキレングリコールの少なくとも1種を意味し、アルキレングリコール及びジアルキレングリコールの少なくとも1種であることが好ましい。
前記有機溶剤として具体的には、ブチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、ベンジルアセテート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール−2−エチルヘキサノエート−イソブチレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール−ジ−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルグリコール、プロピレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。これらの中でも、アルキレングリコール、アルキレングリコールモノアルキルエーテル及びアルキレングリコールエステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の有機溶剤であることが好ましく、アルキレングリコール及びアルキレングリコールエステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の有機溶剤であることがより好ましい。
前記造膜助剤の含有率は特に制限されず、造膜助剤の種類等に応じて適宜選択することができる。前記熱放射性塗料が造膜助剤を含む場合、その含有率は熱放射性塗料中に0.1質量%〜20質量%であることが好ましく、0.5質量%〜10質量%であることがより好ましく、1質量%〜5質量%であることがさらに好ましい。造膜助剤の含有率が0.1質量%以上であると、塗装時に良好な成膜性が得られる傾向がある。また20質量%以下であると、塗膜の乾燥性が向上する傾向がある。
可塑剤としては、ジオクチルフタレート(DOP)等のフタル酸エステル、トリエチルホスフェート(TEP)、トリブチルホスフェート(TBP)等のリン酸エステル、フェニルグリシジルエーテル(PGE)、ベンジルアルコール、アセチルクエン酸系可塑剤、エポキシ系可塑剤、トリメット系可塑剤等が挙げられる。
前記熱放射性塗料が可塑剤を含む場合、その含有率は熱放射性塗料中、0.5質量%〜5質量%が好ましく、1質量%〜4質量%がより好ましく、1.5質量%〜2.5質量%がさらに好ましい。可塑剤の含有率が0.5質量%以上であると、低温時の可とう性がより向上する傾向がある。一方5質量%以下であると、乾燥性及び汚染性がより向上する傾向がある。
シランカップリング剤としては、エポキシ基、スチリル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、アミノ基、ウレイド基、クロロプロピル基、メルカプト基、イソシアネート基、スルフィド基等の官能基を持つ化合物が挙げられる。中でもエポキシ基を有する化合物が好ましい。
前記熱放射性塗料がシランカップリング剤を含む場合、その含有率は熱放射性塗料の全固形分中に、0.01質量%〜5質量%であることが好ましく、0.02質量%〜4質量%であることがより好ましく、0.03質量%〜3質量%であることがさらに好ましい。シランカップリング剤の含有率が0.01質量%以上であると、塗膜強度及び耐水性がより向上する傾向がある。一方、5質量%以下であると、塗料バランスが良好で、接着力、耐クラック性等の低下や経日増粘が抑制される傾向がある。
分散剤としては、ポリカルボン酸のアルキルアミン塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルロールアミノアマイド、ポリカルボン酸ポリアミノアマイド、アクリル系共重合物のアンモニウム塩、ポリカルボン酸ナトリウム塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アミノアルコール塩、ポリアミノアマイド系カルボン酸塩、ポリアミノアマイド系の極性酸エステル塩等が挙げられる。
前記熱放射性塗料が分散剤を含む場合、その含有率は熱放射性塗料の全固形分中に、0.1質量%〜5質量%が好ましく、0.3質量%〜4質量%がより好ましく、0.5質量%〜3質量%がさらに好ましい。分散剤の含有率が0.1質量%以上であると、塗料におけるセラミックス粒子の分散性、消泡性がより向上する傾向がある。一方5質量%以下であると、塗装時における塗膜表面にはじきや柚子肌現象の発生をより抑制できる傾向がある。
消泡剤としては、変性シリコーン系消泡剤、特殊シリコーン系消泡剤、シリコーン系消泡剤、シリカ系消泡剤、シリカシリコーン系消泡剤、疎水性シリカ、疎水性シリコーン、ワックス、特殊ワックス、ポリシロキサン等が挙げられる。
前記熱放射性塗料が消泡剤を含む場合、その含有率は熱放射性塗料の全固形分中に、0.1質量%〜5質量%が好ましく、0.3質量%〜4質量%がより好ましく、0.5質量%〜3質量%がさらに好ましい。消泡剤の含有率が0.1質量%以上であると、塗料におけるセラミックス粒子の分散性、消泡性がより向上する傾向がある。一方5質量%以下であると、塗装時における塗膜表面にはじきや柚子肌現象の発生をより抑制できる傾向がある。
粘度調整剤としては、含水ナトリウム−リチウム−珪酸マグネシウム、プロピレングリコール、メタノール、水等が挙げられる。
熱放射性塗料が粘度調整剤を含有する場合、前記粘度調整剤の含有率は、塗布方法や被塗布物の形状などに応じて適宜調節することが好ましい。具体的な含有率としては、例えば、熱放射性塗料の全質量中、1質量%〜10質量%とすることが好ましく、1質量%〜5質量%とすることがより好ましく、1質量%〜3質量%含有されることがさらに好ましい。
前記熱放射性塗料の粘度は特に制限されず、使用目的等に応じて適宜調製することが好ましい。具体的には、岩田粘度カップ(NK−2)によって測定したときに、10秒〜30秒であることが好ましく、15秒〜25秒であることがより好ましく、17秒〜23秒であることがさらに好ましい。上記粘度範囲であると、高アスペクト比のヒートシンクなどの塗布し難い形状の部品であっても、適切な塗膜で塗り溜まりを抑えて塗布することができる。
前記熱放射性塗料の製造方法は特に制限されず、通常用いられる方法から適宜選択することができる。例えば、セラミックス粒子をバインダー中に分散することで製造することができる。このとき必要に応じて含有されるその他の成分を添加してもよい。セラミックス粒子をバインダー中に分散する方法としては、バインダー及びセラミックス粒子を水、有機溶剤等の溶媒と混合し、この混合物を三本ロール、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ニーダー等の各種分散、混錬装置を用いて分散、混練する方法を挙げることができる。バインダーがエマルション樹脂である場合には、水又は有機溶剤は必ずしも必要ではなく、必要に応じて適宜使用することができる。
また、セラミックス粒子の分散時に上記した分散剤を用いると、セラミックス粒子の分散性や分散安定性がより良好になり、好ましい。
分散剤は、セラミックス粒子の分散時に、セラミックス粒子100質量部に対して50質量部以下で用いることが好ましく、10質量部以下で用いることがより好ましい。
また前記熱放射性塗料が、その他の成分を含む場合や、セラミックス粒子が、二酸化チタン、シリカ粒子、シリケート粒子等のその他のセラミックス粒子を含む場合、前記セラミックス粒子の分散時に加えてもよく、分散後に加えてもよい。同様に水、有機溶剤等の溶媒もセラミックス粒子の分散時に全量用いてもよく、それらの一部を分散後に加えてもよい。ただし、水や有機溶剤等の溶媒は、分散時のバインダー及びセラミックス粉末の全量100質量部に対して、分散時に少なくとも50質量部以上用いることが好ましい。溶媒の使用量が50質量部以上であると、分散時の粘度が高くなりすぎることを抑制し、特にボールミル、サンドミル、ビーズミル等で分散する場合に、容易に分散することができる。
分散時に用いる水及び有機溶剤等の溶媒としては特に制限はない。有機溶剤としては、例えば、ケトン溶剤、アルコール溶剤、芳香族溶剤、エステル溶剤等が挙げられる。具体的には、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、エチレングリコール、プロピレングリコール、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン、乳酸エチル、酢酸エチル等が挙げられる。これらは1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
前記熱放射性塗料の塗布方法としては特に制限されず、通常用いられる塗布方法から、目的に応じて適宜選択することができる。具体的には、ハケ塗り、スプレー塗布、ロールコータ塗布、静電塗装、カーテン塗装、浸漬方法、電着塗装等を挙げることができる。中でも、ハケ塗り、スプレー塗布、ロールコータ塗布が好ましい。また塗布する対象物により、静電塗装、カーテン塗装、浸漬方法、電着塗装等も適用可能である。
さらに塗布後、乾燥させて塗膜を形成させる方法としては、自然乾燥、熱時乾燥、焼き付け等の方法を用いることができ、塗料性状等によって適宜選択される。
前記熱放射性塗料から形成される塗膜の平均膜厚に関して特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。例えば50μm以下であることが好ましく、1μm〜50μmであることがより好ましい。形成される塗膜の平均膜厚が50μm以下であると、塗膜内の熱抵抗の影響をほぼ無視することができ、塗膜表面まで熱が十分に伝わって優れた放熱効率を達成することができる。また、平均膜厚は1μm以上であると、放熱効果が十分に発揮される。

前記塗膜の表面に、セラミックス粒子に起因する凸部が観察されることが好ましい。これにより塗膜の熱放射性がより向上する。前記塗膜の表面にセラミックス粒子に起因する凸部が観察される場合、凸部の最大径の大きさは特に制限されない。凸部の最大径の大きさは、熱放射性の観点から、スプレー塗布により塗膜を形成した場合に1μm〜50μmであることが好ましく、10μm〜30μmであることがより好ましい。ここで凸部の最大径の大きさは以下のようにして測定される。前記熱放射性塗料を基材上に乾燥後の膜厚が30μmとなるようにスプレー塗布し、80℃で30分、次いで150℃で1時間乾燥後に放冷して塗膜を形成する。得られた塗膜について、走査型電子顕微鏡を用いて、凸部の外周に外接する二本の平行線群のうち、その距離が最大となる平行線間の距離を凸部の最大径とする。塗膜表面の凸部10箇所について最大径を測定し、その算術平均として凸部の最大径の平均値が算出される。
前記塗膜の熱放射率は特に制限されない。塗膜の波長域2μm〜22μmにおける熱放射率は、熱放射性の観点から、スプレー塗布により塗膜を形成した場合に0.90を超えることが好ましく、0.93以上であることがより好ましい。ここで塗膜の波長域2μm〜22μmにおける熱放射率は以下のようにして測定される。前記熱放射性塗料を基材上に乾燥後の膜厚が30μmとなるようにスプレー塗布し、80℃で30分、次いで150℃で1時間乾燥後に放冷して塗膜を形成する。得られた塗膜について、放射率測定器TSS−5X(ジャパンセンサー株式会社製、波長域2μm〜22μm)を使用し、25℃の環境下、アクリルケース内で行う。
前記熱放射性塗料を塗布する被塗布物は特に限定されない。被塗布物としては、LED電球(LED照明)のヒートシンク、パワー半導体用等のヒートシンク、液晶テレビのバックシャーシ、電池用金属筐体、太陽電池のバックシート等を挙げることができる。
また一般のヒートシンクとしては、例えば図2に示すようなアルミニウム製ヒートシンク2が挙げられる。塗装方法は上記した方法、例えばスプレー塗布で行なわれる。塗膜3は、図2に示すように熱源4と接しない部分に形成することが好ましい。一般的に金属は熱放射率が非常に低く、熱放射による放熱は期待できない。従って前記熱放射性塗料による金属表面へのコーティングは放熱に有用である。
また、非金属であっても塗膜の熱放射率より低い熱放射率である被塗装体であれば本発明の効果を期待することができる。例えば、図3に示すような太陽電池モジュール用バックシート9が挙げられる。太陽電池モジュールは例えば、タブ線8が設けられた太陽電子素子7の受光面側に充填樹脂6を介して、カバーガラスが配置され、受光面とは反対側の面に充填樹脂6を介して、塗膜3が設けられたバックシート9を配置して構成される。なお、塗膜3の形成部位は図3に示すとおり、バックシートの裏側面が好ましい。
また、LED照明、ヒートシンク、電池用ステンレス筐体等の適当な部位に、前記熱放射性塗料を塗布して形成される塗膜の平均膜厚は、熱放射性の観点から、1μm〜50μmであることが好ましく、10μm〜30μmであることがより好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明についてより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
(実施例1〜10、比較例1〜2)
表1〜表3に示すよう配合量となるように、各成分を混合し、均一になるまで攪拌脱泡機(ARE−250、株式会社シンキー製)で攪拌して熱放射性塗料をそれぞれ得た。なお、表中の数値の単位は、質量部であり、「−」は未配合であることを示す。
以下に、表1〜表3に記載の成分の詳細を示す。
セラミックス粒子
・23−K(商品名):ハクスイテック株式会社製、酸化亜鉛、平均一次粒子径:120nm、体積平均粒子径5.5μm
・酸化亜鉛2種(商品名):ハクスイテック株式会社製、酸化亜鉛、平均一次粒子径:400nm、体積平均粒子径0.7μm
・TIG R−900(商品名):デュポン株式会社製、酸化チタン、平均一次粒子径:200nm、体積平均粒子径0.2μm
・JR−1000(商品名):テイカ株式会社製、酸化チタン、平均一次粒子径:1000nm、体積平均粒子径1.0μm
バインダー
・プライマルAC−3001(商品名):ローム・アンド・ハースジャパン株式会社製、アクリルエマルション樹脂、固形分50%、水分散物
・リパクリル4182(商品名):ローム・アンド・ハースジャパン株式会社製、アクリルエマルション、固形分50%、水分散物
・ゼムラックYC−3623(商品名):株式会社カネカ製、アルコキシシラン変性アクリル樹脂、固形分50%、水分散物
その他の成分
・VESTANAT T1890(デグサ株式会社製、IPDIイソシアヌレート3量体、75質量%酢酸エチル溶液)
・CS16(商品名):チッソ石油化学株式会社製、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールイソブチレート
・プロピレングリコール:和光純薬株式会社、和光一級
・ノプコ8034(商品名):サンノプコ株式会社製、疎水性シリカポリエチレングリコール
・アクアレン8021N(商品名):共栄社化学株式会社製、変性シリーコーン/シリカ
・アデカサイザーNRS−602(商品名):株式会社アデカ製、二酸化チタン
・オロタン681(商品名):ウィルバー・エリス株式会社製、ポリカルボン酸アンモニウム塩
・SNディスパーサント5029(商品名):サンノプコ株式会社製、ポリカルボン酸アンモニウム
・8032ADDITIVE(商品名):東レダウコーニング株式会社製、ポリエーテル変性シリコーン
・BYK−346(商品名):ビックケミー・ジャパン株式会社製、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン
・KBM−403(商品名):信越化学工業株式会社製、3―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
・ラポナイドRD(商品名):ウィルバー・エリス株式会社製、含水ナトリウム−リチウム−珪酸マグネシウム
・ROZONE2000(商品名):ローム・アンド・ハースジャパン株式会社製
・SP−200(商品名):ダイセル化学株式会社製、ヒドロキシメチルセルロース
(評価)
実施例1〜10及び比較例1〜2で得られた熱放射性塗料を用いて以下に示す評価項目について評価を行った。評価結果を表4〜表6に示した。
[熱放射率]
(熱放射率の測定サンプル板の作製)
大きさ40mm×40mm、厚さ1mmのアルミニウム板に、上記で得られた熱放射性塗料を、乾燥後の膜厚が40μmとなるように卓上コーターで塗布し、80℃で30分加熱乾燥後、さらに150℃で1時間乾燥させた。これにより、熱放射率の測定サンプル板をそれぞれ作製した。
熱放射率とは、熱エネルギーの放出能力を完全黒体と比較して表した値である。また、キルヒホフの法則より熱放射と熱吸収は等価であり、熱放射率=熱吸収率の関係が成り立つ。また、不透明な物質に入射されたエネルギーは反射と吸収を同時に行うため、熱反射率+熱吸収率(熱放射率)=1の関係が成り立つ。そのため、熱反射率を測定すれば間接的に熱放射率を求めることができる。
上記のような原理で熱放射率を求めるために、放射率測定器TSS−5X(ジャパンセンサー株式会社製、波長域2μm〜22μm)を使用した。また、測定は25℃の環境下、アクリルケース内で行った。
[タック強度測定]
上記で得られた熱放射性塗料について、卓上コーターでPETフィルム(帝人(株)製ピューレックスA−31)の離型処理されていない面にアプリケータで、乾燥後の膜厚が25μmとなるように塗工し、80℃で30分加熱乾燥後、150℃で1時間乾燥させた。
この塗膜のエアー面について、タッキング試験機(レスカ(株)製、TAC−II)を用いて、JIS Z3284に準ずる方法(プローブ径5.1mmφ、引き剥がし速度10mm/s、接触荷重1N、接触時間1s)でタック強度を、40℃と80℃において測定した。
このとき、タック強度が試験条件下40℃のとき0.1N以下であり、80℃のとき1.0N以下であるものを合格とする。
[クロスカット試験]
上記で得られた熱放射性塗料について、大きさ40mm×40mm、厚さ1mmのアルミニウム板に熱放射性塗料を卓上コーターで塗装し、80℃で30分加熱乾燥後、150℃で1時間乾燥して塗膜を形成し、評価用サンプルをそれぞれ作製した。尚、塗膜の厚さは乾燥後に40μmとなるよう調整した。
JIS K5600に準じて、得られた評価用サンプルの塗膜部分のみを1mmの間隔で縦横方向ともに平行にカットし、10×10の計100マスの切り込みを付けた。この格子パターン部にセロハンテープ(ニチバン株式会社製、「ニチバン」は登録商標。)を強く圧着させてから引き剥がし、塗膜における格子パターンの剥離の有無を観察し、下記評価基準に従って評価した。
(評価基準)
A:剥離がなかった
B:1〜10マスの剥離があった。
C:11マス以上の剥離があった。
[Al板塗装表面温度測定]
上記で得られた塗料について、大きさ40mm×40mm、厚さ1mmのアルミニウム板に熱放射性塗料を卓上コーターで塗装し、80℃で30分加熱乾燥後、150℃で1時間乾燥して塗膜を形成して、評価用の塗装済みAl板をそれぞれ作製した。尚、塗膜の厚さは乾燥後に40μmとなるよう調整した。
この塗装済みAl板を10mm×10mmのサイズに切り取り、10mm×10mmサイズのヒーター(120℃に到達するよう調整済み)上にTIM材(αGEL(タイカ(株)製、COH−6000LVC)を介して密着させた。またAl板塗装表面上の中心に熱電対を接着剤(LOCTITE443、硬化剤LOCTITE7452)で固定した。温度測定は、室温状態でヒーターの電源を入れ、その1時間後に、熱電対で測定された温度を
読み取った。
このときヒーターの温度120℃から10℃以上の温度低減できたものを合格とする。
[白色度]
Al板塗装表面温度測定で作製した、評価用の塗装済みAl板について、分光式色差計(日本電色製、SE2000)を用いて、光線波長400nm〜700nm、測定角度45度の条件で白色度を測定した。
以上の結果より、本発明の熱放射性塗料を用いて形成した塗膜においては、熱放射率として0.93以上が達成され、放熱性に優れることが判明した。セラミックス粒子が平均粒子径50nm〜300nmの一次粒子を含む二次粒子を含まない塗料は熱放射率が0.93以上を発揮することはなかった。
2:ヒートシンク、3:塗膜、4:熱源、5:カバーガラス、6:充填樹脂、7:太陽電池素子、8:タブ線、9:バックシート。

Claims (8)

  1. 平均粒子径が50nm〜300nmの一次粒子を含む二次粒子であるセラミックス粒子と、バインダーとを含む熱放射性塗料。
  2. 前記二次粒子の体積平均粒子径が0.4μm〜50μmである請求項1に記載の熱放射性塗料。
  3. 前記セラミックス粒子の含有率が総固形分中に15質量%〜40質量%であり、前記バインダー100質量部に対する前記セラミックス粒子の含有量が25質量部〜100質量部である請求項1又は請求項2に記載の熱放射性塗料。
  4. 水と、(ポリ)アルキレングリコール、(ポリ)アルキレングリコールアルキルエーテル、及び(ポリ)アルキレングリコールエステルからなる群より選ばれる少なくとも1種の有機溶剤とを含み、前記有機溶剤の含有率が総質量中に20質量%以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱放射性塗料。
  5. 前記セラミックス粒子が酸化亜鉛粒子である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の熱放射性塗料。
  6. 体積平均粒子径が0.1μm〜1.0μmである酸化亜鉛粒子を更に含む請求項5に記載の熱放射性塗料。
  7. スプレー塗布にて塗膜を形成した場合に、波長域2μm〜22μmにおける前記塗膜の熱放射率が0.93以上である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱放射性塗料。
  8. 基材と、前記基材上に設けられた請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱放射塗料の塗膜とを有する放熱部材。
JP2012005540A 2012-01-13 2012-01-13 熱放射用塗料及び放熱部材 Expired - Fee Related JP6334839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005540A JP6334839B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 熱放射用塗料及び放熱部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005540A JP6334839B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 熱放射用塗料及び放熱部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013144746A true JP2013144746A (ja) 2013-07-25
JP6334839B2 JP6334839B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=49040729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012005540A Expired - Fee Related JP6334839B2 (ja) 2012-01-13 2012-01-13 熱放射用塗料及び放熱部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6334839B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016121472A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載制御装置
KR101689693B1 (ko) * 2016-04-05 2016-12-26 주식회사 젬 방열기능이 향상된 조명등
KR101861622B1 (ko) * 2016-11-15 2018-05-29 주식회사 젬 살균이 가능한 엘이디 조명 시스템
US10448498B2 (en) 2014-09-29 2019-10-15 Hitachi Automotive Systems, Ltd. In-vehicle controller
KR20200121793A (ko) * 2018-02-16 2020-10-26 베나토 저머니 게엠베하 열전도성 필러 입자 및 이를 포함하는 고분자 조성물
KR20220074170A (ko) * 2020-11-27 2022-06-03 한미르 주식회사 세라믹 나노방열 코팅을 이용한 고효율 방열시스템의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 고효율 방열시스템
CN115677348A (zh) * 2022-09-29 2023-02-03 包头市安德窑炉科技有限公司 利用失效铈锆催化剂制备的红外辐射材料及其制备方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10279885A (ja) * 1997-04-08 1998-10-20 Nitsupan Kenkyusho:Kk 機能性コーティング用組成物
JPH11106216A (ja) * 1997-10-01 1999-04-20 Kao Corp 酸化亜鉛分散液及びこれを配合してなる化粧料
JP2001072932A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Hakusui Tech Co Ltd 帯電防止用塗料の製法
JP2004091521A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Toyobo Co Ltd コーティング剤、およびそれを用いた被覆フィルム
JP2006131547A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Hitachi Maxell Ltd 金属酸化物微粒子分散体および化粧料
JP2007031216A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Nippon Shokubai Co Ltd 金属酸化物粒子およびその用途
JP2008266445A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Hakusui Tech Co Ltd 粒子分散組成物
WO2010050139A1 (ja) * 2008-10-28 2010-05-06 堺化学工業株式会社 酸化亜鉛粒子、その製造方法、放熱性フィラー、樹脂組成物、放熱性グリース及び放熱性塗料組成物
WO2011043207A1 (ja) * 2009-10-07 2011-04-14 堺化学工業株式会社 酸化亜鉛粒子、その製造方法、放熱性フィラー、放熱性樹脂組成物、放熱性グリース及び放熱性塗料組成物
JP2011219898A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Toyobo Specialties Trading Co Ltd 消臭性セルロース繊維構造物およびその製造方法、並びにこの消臭性セルロース繊維構造物を用いた消臭性セルロース繊維製品
WO2012004849A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 リケンテクノス株式会社 コーティング組成物および積層体

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10279885A (ja) * 1997-04-08 1998-10-20 Nitsupan Kenkyusho:Kk 機能性コーティング用組成物
JPH11106216A (ja) * 1997-10-01 1999-04-20 Kao Corp 酸化亜鉛分散液及びこれを配合してなる化粧料
JP2001072932A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Hakusui Tech Co Ltd 帯電防止用塗料の製法
JP2004091521A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Toyobo Co Ltd コーティング剤、およびそれを用いた被覆フィルム
JP2006131547A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Hitachi Maxell Ltd 金属酸化物微粒子分散体および化粧料
JP2007031216A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Nippon Shokubai Co Ltd 金属酸化物粒子およびその用途
JP2008266445A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Hakusui Tech Co Ltd 粒子分散組成物
WO2010050139A1 (ja) * 2008-10-28 2010-05-06 堺化学工業株式会社 酸化亜鉛粒子、その製造方法、放熱性フィラー、樹脂組成物、放熱性グリース及び放熱性塗料組成物
WO2011043207A1 (ja) * 2009-10-07 2011-04-14 堺化学工業株式会社 酸化亜鉛粒子、その製造方法、放熱性フィラー、放熱性樹脂組成物、放熱性グリース及び放熱性塗料組成物
JP2011219898A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Toyobo Specialties Trading Co Ltd 消臭性セルロース繊維構造物およびその製造方法、並びにこの消臭性セルロース繊維構造物を用いた消臭性セルロース繊維製品
WO2012004849A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 リケンテクノス株式会社 コーティング組成物および積層体

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10448498B2 (en) 2014-09-29 2019-10-15 Hitachi Automotive Systems, Ltd. In-vehicle controller
WO2016121472A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載制御装置
JP2016141174A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 車載制御装置
KR101689693B1 (ko) * 2016-04-05 2016-12-26 주식회사 젬 방열기능이 향상된 조명등
KR101861622B1 (ko) * 2016-11-15 2018-05-29 주식회사 젬 살균이 가능한 엘이디 조명 시스템
KR20200121793A (ko) * 2018-02-16 2020-10-26 베나토 저머니 게엠베하 열전도성 필러 입자 및 이를 포함하는 고분자 조성물
JP2021519830A (ja) * 2018-02-16 2021-08-12 ベネター ジャーマニー ゲ−エムベーハー 熱伝導性充填粒子及びそれを含んだポリマー組成物
KR102655975B1 (ko) 2018-02-16 2024-04-11 베나토 저머니 게엠베하 열전도성 필러 입자 및 이를 포함하는 고분자 조성물
KR20220074170A (ko) * 2020-11-27 2022-06-03 한미르 주식회사 세라믹 나노방열 코팅을 이용한 고효율 방열시스템의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 고효율 방열시스템
KR102456808B1 (ko) * 2020-11-27 2022-10-21 한미르 주식회사 세라믹 나노방열 코팅을 이용한 고효율 방열시스템의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 고효율 방열시스템
CN115677348A (zh) * 2022-09-29 2023-02-03 包头市安德窑炉科技有限公司 利用失效铈锆催化剂制备的红外辐射材料及其制备方法
CN115677348B (zh) * 2022-09-29 2023-06-09 包头市安德窑炉科技有限公司 利用失效铈锆催化剂制备的红外辐射材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6334839B2 (ja) 2018-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6437702B2 (ja) 熱放射性塗料、塗膜及び塗膜付き被塗布物の製造方法
JP6334839B2 (ja) 熱放射用塗料及び放熱部材
JP2012246365A (ja) 熱放射性塗料、及びそれを塗布した発光ダイオード(led)照明、ヒートシンク、太陽電池モジュール用バックシート
CN102471637B (zh) 散热涂布剂及利用此散热涂布剂的散热板
JP5996085B2 (ja) 白色反射膜用インク、白色反射膜用粉体塗料及び白色反射膜の製造方法
KR101260492B1 (ko) 방열 도료 조성물 및 이를 이용한 방열시트
CN104610864B (zh) 一种适用于多种基材的绝缘高辐射散热涂层的制备方法
JP6517086B2 (ja) 熱放射性塗膜、及びそれを有する発光ダイオード(led)照明、ヒートシンク、太陽電池モジュール用バックシート
TWI615449B (zh) 水性塗料、散熱構件、金屬組件、電子裝置
TWI538943B (zh) Coated magnesium oxide particles, a method for producing the same, a heat-dissipating filler, and a resin composition
JP6359841B2 (ja) 放熱性粉体塗料組成物、放熱性塗膜、及び被塗装物
US20180112459A1 (en) Heat ray reflective material, window, and method for manufacturing heat ray reflective material
JP2009152536A (ja) 高効率放熱電子機器基板およびそれを含んだ電子制御機器、コンピュータシステム、家庭電化製品および産業機器製品
JP2009152537A (ja) 高効率放熱ヒートシンクおよびそれを用いた産業機器、電子機器、コンピューター製品および自動車
KR101495052B1 (ko) 탄소나노튜브를 포함하여 우수한 방열 특성을 가지는 엘이디(led) 조명등기구
JP2017208505A (ja) 構造体、その構造体を含む電子部品および電子機器
JP2014227530A (ja) 温度抑制塗料組成物
KR20150039185A (ko) 세라믹 조성물, 그 제조방법 및 이를 이용한 방열부재
KR20210021447A (ko) 무기 산화물 미립자 분산액
KR101483758B1 (ko) 탄소나노튜브를 포함하여 우수한 방열 특성을 가지는 엘이디(led) 조명등기구
JP2018188647A (ja) 熱放射性塗料、及びそれを塗布した発光ダイオード(led)照明、ヒートシンク、太陽電池モジュール用バックシート
JP6502183B2 (ja) 熱放射用塗膜、及びその塗膜を有する発光ダイオード(led)照明、ヒートシンク、太陽電池モジュール用バックシート
JP2015081275A (ja) 光半導体用シリコーン樹脂組成物およびその硬化物
JP2018062667A (ja) 光半導体用シリコーン樹脂組成物の製造方法およびその硬化物の製造方法
JP2007277073A (ja) 酸化物微粒子分散体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20130426

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20161102

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20170127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6334839

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees