JP2013143362A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子の発熱量が変わっても、発熱量の影響を受けることなく、確実にスイッチング素子を保護できる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】直流電源回路22の直流電力をスイッチング素子25により高周波電力に変換し、加熱コイル26aに出力するインバータ回路24と、交流電源から直流電源回路22に入力する入力電流を検出する入力電流検出回路23と、インバータ回路24のスイッチング素子25を冷却する放熱フィンと、放熱フィンの温度を検出するサーミスタ29と、入力電流検出回路23により検出された入力電流に応じて、スイッチング素子の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度が制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の駆動を制限する制御回路28とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、トッププレートに載置された鍋を加熱コイルにより誘導加熱する誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器として、何らかの原因でスイッチング素子が発熱すると、放熱フィンの厚さの温度勾配でサーミスタが動作し、その動作信号が制御回路基板に伝わり、スイッチング素子への通電を停止させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−77730号公報(第2頁、第3図)
前述した従来の誘導加熱調理器は、スイッチング素子のジャンクション温度を測る際、放熱フィンの表面をサーミスタで測定し、スイッチング素子の定格温度になったときに火力の制限や停止を行っている。しかし、前述の技術では、スイッチング素子の発熱量により測定点の温度とジャンクション温度の差が変わるため、放熱フィンの表面温度からでは、ジャンクション温度で火力の制限や停止ができていない可能性があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、スイッチング素子の発熱量が変わっても、発熱量の影響を受けることなく、確実にスイッチング素子を保護できる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、交流電源の交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、直流電源回路の直流電力をスイッチング素子により高周波電力に変換し、加熱コイルに出力するインバータ回路と、交流電源から直流電源回路に入力する入力電流を検出する入力電流検出手段と、インバータ回路のスイッチング素子が取り付けられ、スイッチング素子を冷却する放熱フィンと、放熱フィンあるいはスイッチング素子の温度を検出する温度センサーと、入力電流検出手段により検出された入力電流に応じて、スイッチング素子の定格温度に対応する温度センサーの制限温度を設定し、温度センサーの検出温度が制限温度を超えたときに、スイッチング素子の駆動を制限する制御手段とを備えたものである。
本発明においては、入力電流検出手段により検出された入力電流に応じて、スイッチング素子の定格温度に対応する温度センサーの制限温度を設定し、温度センサーの検出温度が制限温度を超えたときに、スイッチング素子の駆動を制限するようにしている。これにより、確実にスイッチング素子を保護できる。
実施の形態1における誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。 実施の形態1における誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。 図2のスイッチング素子およびサーミスタを放熱フィンに取り付けた状態を示す側面図である。 スイッチング素子の発熱量とジャンクション温度とサーミスタの検出温度との温度差の関係を示す図である。 実施の形態1における入力電流とサーミスタの制限温度の関係を示す図である。 実施の形態2におけるコイル電流とサーミスタの制限温度の関係を示す図である。 実施の形態3における設定電力とサーミスタの制限温度の関係を示す図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1における誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。
図1において、誘導加熱調理器100の本体ケース1の上部には、枠体3を介して本体ケース1に取り付けられたトッププレート2が設けられている。トッププレート2は、耐熱強化ガラスより構成され、その裏面には内部が見えないように印刷が施されている。トッププレート2の表面には、鍋14の載置位置を示す例えば3つの円形状の加熱口HL、HR、HCが印刷等の方法で表示されている。本体ケース1内には、各加熱口HL、HR、HCに対応して3つの加熱コイルが配置されている。
前述したトッププレート2の前部側には、各加熱口HL、HRの火力を表示する火力表示部4、5および各加熱口HL、HR、HCの動作状態を表示する液晶表示部7、8、9が設けられている。さらに、トッププレート2の後部中央には、加熱口HCの火力を表示する火力表示部6が設けられている。
枠体3の前部側には上面操作部10が設けられている。上面操作部10は、例えば、加熱口HL、HR、HCにそれぞれ対応して設けられた火力設定操作部と、グリルの加熱を操作するグリル操作部からなっている。トッププレート2の後ろ側の枠体3には、本体ケース1内に設けられた吸気口と排気口を覆う吸排気用カバー11が着脱自在に設けられている。本体ケース1の前面には、前後に移動可能なグリル扉12および前面操作部13が設けられている。その前面操作部13は、各加熱口HL、HR、HCの火力調節用の操作部である。
図2は実施の形態1における誘導加熱調理器の回路構成を示す図である。
図2において、例えば商用交流電源21から供給される電力は直流電源回路22で直流電力に変換される。直流電源回路22は、交流電力を整流する整流ダイオードブリッジ22a、リアクトル22bおよび平滑コンデンサ22cより構成されている。そして、直流電源回路22へ入力される入力電流は入力電流検出回路23によって検出される。直流電源回路22により変換された直流電力はインバータ回路24に供給される。
インバータ回路24は、直流電源回路22の正極と負極の母線間に直列に接続された上スイッチ25aおよび下スイッチ25bと、各スイッチ25a、25bにそれぞれ逆並列に接続されたダイオード25c、25dとで構成されたスイッチング素子25を備えている。インバータ回路24は、制御回路28からの駆動信号により、上スイッチ25aと下スイッチ25bが交互にオン・オフし、加熱コイル26aと共振コンデンサ26bにより構成された共振回路26に高周波電流を供給する。加熱コイル26aに流れる高周波電流は、コイル電流検出回路27により検出される。
制御回路28は、例えばマイコンより構成され、入力電流検出回路23により検出された入力電流と商用交流電源21の電圧とから得られる入力電力が上面操作部10や前面操作部13により設定された火力(電力)になるように、駆動信号の周波数およびオン・オフ時間を制御する。また、制御回路28は、電力のフィードバック制御を行っているときに、定期的に温度センサー29の検出温度が制限温度を超えたかどうかを監視しており、検出温度が制限温度を超えたときには、スイッチング素子25の定格温度を超えたと判定して、スイッチング素子25の駆動を制限する。
スイッチング素子25の駆動を制限する方法として、例えば、インバータ回路24の出力電力が低くなるように、駆動信号の周波数およびオン・オフ時間を制御したり、あるいは駆動信号の出力を停止する方法がある。なお、制限温度については後述する。前述した温度センサー29は、例えばサーミスタより構成され、インバータ回路24のスイッチング素子25の温度を検出し、制御回路28に入力する。なお、これ以降、温度センサー29をサーミスタとして説明する。
次に、スイッチング素子25を冷却する放熱フィンについて図3を用いて説明する。
図3は図2のスイッチング素子およびサーミスタを放熱フィンに取り付けた状態を示す側面図である。
放熱フィン30には、ビス等の固着具31により、スイッチング素子25とサーミスタ29が取り付けられている。そのサーミスタ29は、リード線29aを介して制御回路28に接続されている。放熱フィン30は、スイッチング素子25の駆動中に発生する熱をフィンにより放熱している。
続いて、サーミスタ29によってスイッチング素子25の温度を検出する方法について図3を参照しながら説明する。
ジャンクション40は、スイッチング素子25を構成する半導体の接合面であり、その接合部の温度をジャンクション温度Tjと呼ぶ。部品メーカーでは、ジャンクション温度Tjの値がスイッチング素子25の定格温度を超えないように設定されている。また、ケース41は、スイッチング素子25と放熱フィン30が接している箇所であり、そのケース41の表面温度をケース温度Tcと呼ぶ。ケース温度Tcをサーミスタ29が検出する。
スイッチング素子25を駆動させた場合、ジャンクション温度Tjが高くなる。そのジャンクション温度Tjが高くなると、そこからの熱伝導、熱伝達によりケース41を介してサーミスタ29へと熱が伝わる。この時、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の検出温度は、比例関係にはならず、スイッチング素子25の発熱量により、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の検出温度は、スイッチング素子25の発熱量により、必ずしもイコールとはならず、温度差が生じている。
スイッチング素子25の発熱量により、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の検出温度との間に温度差が生じて、必ずしもイコールとはならない理由は次の通りである。
図3に示すように、ジャンクション温度Tjとケース温度Tcの間には熱抵抗Rthが存在する。この熱抵抗Rthは、スイッチング素子25の種類や定格容量によって決まっている固定値である。この熱抵抗Rth、ジャンクション温度Tj、ケース温度Tc、発熱量Wの関係は、次式で表すことができる。
Tj=Tc+W・Rth ・・・(1)
前記の(1)式より、ケース温度Tcが同じ値であっても発熱量Wが大きくなると、ジャンクション温度Tjが大きくなることがわかる。よって、サーミスタ29の検出温度の値が同一でも発熱量Wが変わると、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の検出温度との間に温度差が生じる。この温度差は、発熱量Wが高くなるに従って大きくなる。
ここで、一例として温度差の変化について図4を用いて説明する。
図4はスイッチング素子の発熱量とジャンクション温度およびサーミスタの検出温度の温度差との関係を示す図である。
図4に示すように、例えば、発熱量Wが10Wと低いときには温度差も小さくなり、一方、発熱量Wが40Wと大きくなると温度差も大きくなることがわかる。そこで、本実施の形態における制御回路28は、入力電流検出回路23により検出された入力電流に応じて、スイッチング素子25の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定する。この制限温度は、入力電流検出回路23により検出された入力電流が大きくなる毎に、低く設定される。つまり、制御回路28は、サーミスタの29の検出温度が制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の定格温度(所定温度)を超えたと判定して、スイッチング素子25の駆動を制限する。
次に、スイッチング素子の保護動作について図5を参照しながら説明する。
図5は実施の形態1における入力電流とサーミスタの制限温度の関係を示す図である。
使用者によって、鍋14がトッププレート2上に載置された後、電源が投入され、例えば上面操作部10にて火力(電力)が設定されると、制御回路手段28は、駆動信号をインバータ回路24に出力してスイッチング素子25を駆動し、共振回路26に高周波電流を供給させる。この時、制御回路28は、例えば入力電流検出回路23により検出された入力電流に基づいて入力電力を算出し、その入力電流が上面操作部10で設定された電力となるように、フィードバック制御を行う。
制御回路28は、電力のフィードバック制御を行っているときに、入力電流検出回路23により検出された入力電流に応じて、サーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度がその制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の温度が定格温度を超えたと判定して、例えばスイッチング素子25の駆動を停止する。
例えば図5に示すように、入力電流検出回路23により検出された入力電流が2.5Aの場合、スイッチング素子25の発熱量は低くなり、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の温度差は小さくなるので、サーミスタ29の制限温度を111℃と高めに設定する。また、入力電流検出回路23により検出された入力電流が15Aの場合、スイッチング素子25の発熱量は高くなり、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の温度差は大きくなるので、サーミスタ29の制限温度を84℃と低めに設定する。
以上のように実施の形態1においては、入力電流検出回路23により検出された入力電流に応じて、スイッチング素子25の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度が制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の駆動を制限する。つまり、入力電流が大きい場合、スイッチング素子25の発熱量が大きくなるため、サーミスタ29の制限温度を低く設定し、入力電流が小さい場合、スイッチング素子25の発熱量が小さくなるため、サーミスタ29の制限温度を高く設定するようにしている。これにより、スイッチング素子25のケース温度Tcとスイッチング素子25の定格温度とを比較する従来技術と比べ、確実にスイッチング素子25を保護でき、スイッチング素子25の長寿命化を図ることができる。
また、スイッチング素子25の発熱量によりサーミスタ29の制限温度を変えることで、サーミスタ29の検出温度が高くなってもスイッチング素子25のジャンクション温度Tjが低い場合は、スイッチング素子25の駆動を制限することはないので、誤判定による不具合がなく、使い勝手のよい誘導加熱調理器100を提供できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、入力電流検出回路23により検出された入力電流に応じて、スイッチング素子25の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定するようにしたが、実施の形態2は、コイル電流検出回路27により検出されたコイル電流に応じて、スイッチング素子25の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定するようにしたものである。なお、本実施の形態においては、誘導加熱調理器100の構成要素は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態における制御回路28は、前述したように、スイッチング素子25の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度がその制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の温度が定格温度を超えたと判定して、スイッチング素子25の駆動を制限する。
なお、スイッチング素子25の駆動を制限する方法として、前述したように、インバータ回路24の出力電力が低くなるように、駆動信号の周波数およびオン・オフ時間を制御したり、あるいは駆動信号の出力を停止する方法がある。
次に、スイッチング素子の保護動作について図6を参照しながら説明する。
図6は実施の形態2におけるコイル電流とサーミスタの制限温度の関係を示す図である。
使用者によって、鍋14がトッププレート2上に載置された後、電源が投入され、例えば上面操作部10にて火力(電力)が設定されると、制御回路手段28は、駆動信号をインバータ回路24に出力してスイッチング素子25を駆動し、共振回路26に高周波電流を供給させる。この時、制御回路28は、例えば入力電流検出回路23により検出された入力電流に基づいて入力電力を算出し、その入力電流が上面操作部10で設定された電力となるように、フィードバック制御を行う。
制御回路28は、電力のフィードバック制御を行っているときに、コイル電流検出回路27により検出されたコイル電流に応じて、サーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度がその制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の温度が定格温度を超えたと判定して、例えばスイッチング素子25の駆動を停止する。
例えば図6に示すように、コイル電流検出回路27により検出されたコイル電流が10Aの場合、スイッチング素子25の発熱量は低くなり、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の温度差は小さくなるので、サーミスタ29の制限温度を105℃と高めに設定する。また、コイル電流検出回路27により検出されたコイル電流が40Aの場合、スイッチング素子25の発熱量は高くなり、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の温度差は大きくなるので、サーミスタ29の制限温度を90℃と低めに設定する。
以上のように実施の形態2においては、コイル電流検出回路27により検出されたコイル電流に応じて、サーミスタ29の制限温度を設定するようにしている。つまり、コイル電流が大きい場合、スイッチング素子25の発熱量が大きくなるため、サーミスタ29の制限温度を低く設定し、コイル電流が小さい場合、スイッチング素子25の発熱量が小さくなるため、サーミスタ29の制限温度を高く設定するようにしている。これにより、スイッチング素子25のケース温度Tcとスイッチング素子25の定格温度とを比較する従来技術と比べ、確実にスイッチング素子25を保護でき、スイッチング素子25の長寿命化を図ることができる。
また、スイッチング素子25の発熱量によりサーミスタ29の制限温度を変えることで、サーミスタ29の検出温度が高くなってもスイッチング素子25のジャンクション温度Tjが低い場合は、スイッチング素子25の駆動を制限することはないので、誤判定による不具合がなく、使い勝手のよい誘導加熱調理器100を提供できる。
実施の形態3.
実施の形態3は、上面操作部10あるいは前面操作部13の設定火力(電力)に応じて、スイッチング素子25の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度が制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の駆動を制限するようにしたものである。なお、本実施の形態においては、誘導加熱調理器100の構成要素は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態における制御回路28は、前述したように、例えば上面操作部10に応じて、スイッチング素子25の定格温度に対応するサーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度がその制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の温度が定格温度を超えたと判定して、スイッチング素子25の駆動を制限する。なお、スイッチング素子25の駆動を制限する方法については、実施の形態1と同様である。
次に、スイッチング素子の保護動作について図7を参照しながら説明する。
図7は実施の形態3における設定電力とサーミスタの制限温度の関係を示す図である。
使用者によって、鍋14がトッププレート2上に載置された後、電源が投入され、例えば上面操作部10にて火力(電力)が設定されると、制御回路手段28は、駆動信号をインバータ回路24に出力してスイッチング素子25を駆動し、共振回路26に高周波電流を供給させる。この時、制御回路28は、例えば入力電流検出回路23により検出された入力電流に基づいて入力電力を算出し、その入力電流が上面操作部10で設定された電力となるように、フィードバック制御を行う。
制御回路28は、電力のフィードバック制御を行っているときに、上面操作部10により設定された電力(火力)に応じて、サーミスタ29の制限温度を設定し、サーミスタ29の検出温度がその制限温度を超えたときに、スイッチング素子25の温度が定格温度を超えたと判定して、例えばスイッチング素子25の駆動を停止する。
例えば図7に示すように、上面操作部10により設定された火力が「2」の場合、つまり電力が300Wの場合、スイッチング素子25の発熱量は低くなり、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の温度差は小さくなるので、サーミスタ29の制限温度を100℃と高めに設定する。また、上面操作部10により設定された火力が「9」の場合、つまり電力が3kWの場合、スイッチング素子25の発熱量は高くなり、ジャンクション温度Tjとサーミスタ29の温度差は大きくなるので、サーミスタ29の制限温度を80℃と低めに設定する。
以上のように実施の形態3においては、上面操作部10により設定された電力(火力)に応じて、サーミスタ29の制限温度を設定するようにしている。つまり、設定電力が大きい場合、スイッチング素子25の発熱量が大きくなるため、サーミスタ29の制限温度を低く設定し、設定電力が小さい場合、スイッチング素子25の発熱量が小さくなるため、サーミスタ29の制限温度を高く設定するようにしている。これにより、スイッチング素子25のケース温度Tcとスイッチング素子25の定格温度とを比較する従来技術と比べ、確実にスイッチング素子25を保護でき、スイッチング素子25の長寿命化を図ることができる。
また、スイッチング素子25の発熱量によりサーミスタ29の制限温度を変えることで、サーミスタ29の検出温度が高くなってもスイッチング素子25のジャンクション温度Tjが低い場合は、スイッチング素子25の駆動を制限することはないので、誤判定による不具合がなく、使い勝手のよい誘導加熱調理器100を提供できる。
なお、実施の形態1〜3では、ハーフブリッジ型のインバータ回路であるが、フルブリッジ型などのインバータ回路であっても効果が得られる。また、図3はサーミスタ29を放熱フィン30に取り付けて説明したが、サーミスタ29をスイッチング素子25の表面に取り付けても同様の効果が得られる。
1 本体ケース、2 トッププレート、3 枠体、4、5、6 火力表示部、7、8、9 液晶表示部、10 上面操作部、11 吸排気カバー、12 グリル扉、13 前面操作部、14 鍋、HL、HR、HC 加熱口、21 商用交流電源、22 直流電源回路、22a 整流ダイオードブリッジ、22b リアクトル、22c 平滑コンデンサ、23 入力電流検出回路、24 インバータ回路、25 スイッチング素子、25a 上スイッチ、25b 下スイッチ、25c、25d ダイオード、26 共振回路、26a 加熱コイル、26b 共振コンデンサ、27 コイル電流検出回路、28 制御回路、29 温度センサー(サーミスタ)、 29a リード線、30 放熱フィン、31 固着具、40 ジャンクション、41 ケース、100 誘導加熱調理器。

Claims (6)

  1. 交流電源の交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路の直流電力をスイッチング素子により高周波電力に変換し、加熱コイルに出力するインバータ回路と、
    交流電源から前記直流電源回路に入力する入力電流を検出する入力電流検出手段と、
    前記インバータ回路のスイッチング素子が取り付けられ、該スイッチング素子を冷却する放熱フィンと、
    前記放熱フィンあるいは前記スイッチング素子の温度を検出する温度センサーと、
    前記入力電流検出手段により検出された入力電流に応じて、前記スイッチング素子の定格温度に対応する前記温度センサーの制限温度を設定し、当該温度センサーの検出温度が前記制限温度を超えたときに、前記スイッチング素子の駆動を制限する制御手段と
    を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記入力電流検出手段により検出された入力電流が大きくなる毎に、前記温度センサーの制限温度を低く設定することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 交流電源の交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路の直流電力をスイッチング素子により高周波電力に変換し、加熱コイルに出力するインバータ回路と、
    前記加熱コイルに流れるコイル電流を検出するコイル電流検出手段と、
    前記インバータ回路のスイッチング素子が取り付けられ、該スイッチング素子を冷却する放熱フィンと、
    前記放熱フィンあるいは前記スイッチング素子の温度を検出する温度センサーと、
    前記コイル電流検出手段により検出されたコイル電流に応じて、前記スイッチング素子の定格温度に対応する前記温度センサーの制限温度を設定し、当該温度センサーの検出温度が前記制限温度を超えたときに、前記スイッチング素子の駆動を制限する制御手段と
    を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、前記コイル電流検出手段により検出されたコイル電流が大きくなる毎に、前記温度センサーの制限温度を低く設定することを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
  5. 交流電源の交流電力を整流して直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路の直流電力をスイッチング素子により高周波電力に変換し、加熱コイルに出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路のスイッチング素子が取り付けられ、該スイッチング素子を冷却する放熱フィンと、
    前記放熱フィンあるいは前記スイッチング素子の温度を検出する温度センサーと、
    前記加熱コイルの出力の火力を設定するための操作部と、
    前記操作部の設定火力に応じて、前記スイッチング素子の定格温度に対応する前記温度センサーの制限温度を設定し、当該温度センサーの検出温度が前記制限温度を超えたときに、前記スイッチング素子の駆動を制限する制御手段と
    を備えたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  6. 前記制御手段は、前記操作部の設定火力が大きくなる毎に、前記温度センサーの制限温度を低く設定することを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
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