JP2010165717A - 電力用半導体モジュールの安全装置 - Google Patents

電力用半導体モジュールの安全装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力用半導体モジュールの各部位に温度センサを設けることなく、電力用半導体モジュールの余寿命を正確に推定する。
【解決手段】電力用半導体モジュール1の安全装置2は、温度センサ3が検出した代表部位の温度に基づいて電力用半導体モジュール1の各部位における温度を推定する各部位温度推定部11と、代表部位または各部位の少なくとも2つ以上の部位において推定された温度に基づいて電力用半導体モジュール1の各部位における余寿命を推定する各部位余寿命推定部12と、推定された電力用半導体モジュール1の各部位の余寿命に基づいて電力用半導体モジュール1としての余寿命を判定する余寿命判定部13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力用半導体モジュールの余寿命を正確に推定することができる電力用半導体モジュールの安全装置に関する。
半導体整流素子や半導体スイッチング素子の寿命を判定する方法として、放熱器の温度と入力電流に基づいてジャンクション温度を推定し、ジャンクション温度の変動幅から素子の疲労度を推定し、疲労度が所定値に達した場合に素子の寿命と判定する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平3−261877号公報
しかしながら、電力用半導体モジュールの破壊は半導体チップのみではなく、端子のはんだ付け部やケースへのワイヤーボンディング部など、多岐に亘るので、熱疲労のメカニズムや寿命特性も各部位で異なる。また例え、最終的なモジュール故障が半導体チップ破壊であったとしても、その真の原因は半導体チップの疲労ではなく、半導体チップの放熱経路に存在する絶縁基板下ハンダ接合部やベース下グリス接着部の熱疲労による急激な熱抵抗増大が、最終的にチップ破壊を引き起こす場合も多々考えられる。
このように上記従来例は、半導体チップのみの疲労度については管理できても、その他の部位の疲労度を考慮していないために、電力用半導体モジュール全体としての正確な余寿命管理ができないという問題点があった。
以上の問題点に鑑み本発明は、電力用半導体モジュールの各部位の温度を測定する温度測定手段の増加による体積増加、製造コストの増大、誤検出といった問題を抑制しつつ、電力用半導体モジュールの余寿命を正確に推定することができる電力用半導体モジュールの安全装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、電力用半導体モジュールの少なくとも1つの代表部位における温度を検出し、検出された温度に基づいて電力用半導体モジュールの各部位における温度を推定し、代表部位または各部位において推定された温度に基づいて電力用半導体モジュールの各部位における余寿命を推定し、各部位の余寿命に基づいて電力用半導体モジュールとしての余寿命を判定する。
本発明によれば、電力用半導体モジュールの各部位の温度を測定する温度測定手段の増加による体積増加、製造コストの増大、誤検出といった問題を抑制しつつ、電力用半導体モジュールの余寿命を正確に判定することができるという効果がある。
本発明に係る電力用半導体モジュールの安全装置の実施例を説明するシステム構成図である。 電力用半導体モジュールの例を示す模式断面図である。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置における動作を説明する概略フローチャートである。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置における温度検出及び温度推定を説明する詳細フローチャートである。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置における各部位の余寿命推定を説明する詳細フローチャートである。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置におけるモジュールの余寿命判定を説明する詳細フローチャートである。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置におけるモジュールの延命処置を説明する詳細フローチャートである。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置におけるモジュールの延命処置制御Eを説明する詳細フローチャートである。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置におけるモジュールの延命処置制御Dを説明する詳細フローチャートである。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置における(a)温度差ΔT(i)の求め方、(b)電力用半導体モジュールの寿命特性を説明する図である。 実施例の電力用半導体モジュールの安全装置における延命処置の例として、(a)出力制御による温度Tbの振幅抑制、(b)冷却水流量増加による温度Tcの振幅抑制を説明する図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る電力用半導体モジュールの安全装置の実施例を含む車両の電力制御システムの要部構成図である。本実施例は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に本発明を適用した例を示しているが、定置型の電力変換装置、例えば、家庭用及び業務用の空気調和装置のインバータ等にも本発明を適用することが可能である。
図1において、車両の電力制御システムは、電力用半導体モジュール1(以下、単にモジュールと略すこともある)と、電力用半導体モジュールの安全装置(以下、単に安全装置と略す)2と、電力用半導体モジュール1の代表部位の温度を検出する温度センサ3と、電力用半導体モジュール1を冷却する放熱器4と、冷却水ポンプ5と、ラジエータ6と、ファン7と冷却水温度センサ8と、冷却水路9と、インバータ制御部10とを備えている。
電力用半導体モジュール1は、後述する図2で説明するように、少なくとも一つの半導体チップを含む電力用半導体モジュール1であり、本実施例においては、インバータ制御部10から駆動される半導体素子を集積した電力用半導体モジュール1である。また電力用半導体モジュール1には、その代表部位の温度を検出する温度センサ3が設けられている。温度センサ3で検出された代表部位の温度検出値は、安全装置2へ取り込まれる。さらに電力用半導体モジュール1は、放熱器4に取り付けられ、動作時の発熱を冷却可能となっている。
放熱器4は、冷却水ポンプ5及びラジエータ6と冷却水路9により接続されている。冷却水ポンプ5は、放熱器4から排出される高温の冷却水をラジエータ6で熱交換させて再び放熱器4へ戻すように、冷却水を循環させる。また、ラジエータ6に送風するファン7が設けられ、車両の走行風ではラジエータ6からの放熱が不十分な場合に、ファン7が駆動される。放熱器4の冷却水出口付近には、冷却水温度センサ8が設けられ、冷却水温度の検出値は、安全装置2へ送られる。
安全装置2は、電力用半導体モジュール1の余寿命を判定する装置である。安全装置2は、温度センサ3が検出した代表部位の温度に基づいて電力用半導体モジュール1の各部位における温度を推定する各部位温度推定部11と、代表部位または各部位の少なくとも2つ以上の部位において推定された温度に基づいて電力用半導体モジュール1の各部位における余寿命を推定する各部位余寿命推定部12と、推定された電力用半導体モジュール1の各部位の余寿命に基づいて電力用半導体モジュール1としての余寿命を判定する余寿命判定部13と、を備えている。
これにより、電力用半導体モジュールの各部位の温度を測定する温度測定手段の増加による体積増加、製造コストの増大、誤検出といった問題を抑制しつつ、電力用半導体モジュールの余寿命を正確に推定することができるという効果がある。
特に限定されないが本実施例では、安全装置2は、CPUと、プログラムROMと、作業用RAMと、温度及び寿命推定の履歴データ(後述するデータA及びデータB)を記憶する不揮発性メモリと、入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサで構成され、その機能はCPUがプログラムROMに格納されたプログラムを実行することにより達成されている。
また、安全装置2は、余寿命判定部13が判定した電力用半導体モジュール1の余寿命に基づき、電力用半導体モジュール1の特定の部位における疲労パラメータを低減させる制御を行う延命制御部14を備える。
この延命制御部14により、特に余寿命が短くなった部位に加わる熱負荷を低減できるので、電力用半導体モジュール1としての余寿命を延ばすことができるという効果がある。
ここで、「疲労パラメータ」と余寿命を推定する「寿命特性式」は、例えば、部位がはんだ接合層の場合、疲労パラメータは、はんだ接合層を挟む2つの部材間の熱膨張係数の相違に由来する温度変化による非線形ひずみ振幅である。寿命特性式は、はんだに非線形ひずみ振幅が繰返し加わった場合に、何回で寿命に達するかを示す式であり、例えば、後述する式(5)のマンソン・コフィン則が適用可能である。
延命制御部14は、冷却水ポンプ5及びファン7を制御して放熱器4の温度変化幅を抑制する冷却制御部15と、半導体素子のスイッチング周波数を変更するスイッチング周波数制御部(以下、SW周波数制御部と略す)16と、半導体素子の電流を制御することにより電力用半導体モジュール1の温度変化を抑える制御を行う電流制御部17と、最高出力電力を下げて半導体素子の最高温度を抑える電力制御部18とを備える。
SW周波数制御部16と、電流制御部17と、電力制御部18とは、インバータ制御部10を制御することにより、電力用半導体モジュール1の温度変化を低減し、電力用半導体モジュール1の熱疲労パラメータを低減させるものである。
図2は、電力用半導体モジュール1の内部構成例を示す模式断面図である。電力用半導体モジュール1は、少なくとも1つの半導体チップ51と、熱伝導性セラミックなどを用いた絶縁基板52と、銅または銅−モリブデン(Cu−Mo)合金等の高熱伝導性の放熱ベース53と、バスバー54,55と、制御配線56と、絶縁性の樹脂等によるモールド成型されたケース61とを備える。
絶縁基板52の上面と下面には銅箔58が接着されている。半導体チップ51は、絶縁基板52の上面の銅箔58に比較的高融点のチップ下はんだ59によりはんだ付けされている。また絶縁基板52の下面の銅箔58は、比較的低融点の基板下はんだ60により放熱ベース53の上面にはんだ付けされている。放熱ベースの下面は、グリス62を介して放熱器4を接触している。
バスバー54は、半導体チップ51の上面の形成された図示しない主電極(例えばドレイン)用ボンディングパッドとワイヤ57によりワイヤボンディング接続されている。バスバー55は、絶縁基板52の上面の銅箔58とワイヤ57によりワイヤボンディング接続されている。制御配線56は、半導体チップ51の上面に形成された図示しない制御電極(例えばゲート)用ボンディングパッドとワイヤ57によりワイヤボンディング接続されている。またケース61内の空間は、図示しない熱伝導性且つ絶縁性のゲルにより充填されている。
本実施例では、電力用半導体モジュール1の熱疲労をモニタする部位を、半導体チップ51上のワイヤーボンディング部、チップ下ハンダ59による接合部、基板下ハンダ60による接合部とし、それぞれ部位A,B、Cとする。また図示しないが半導体チップ51の横の絶縁基板52には温度センサ3としてのサーミスタが搭載されており、任意の時間間隔(例えば1秒毎)に温度を測定することが可能である。この温度センサ3が設けられた半導体チップ51の横の部位を代表部位と呼ぶ。尚、半導体チップ51の内部に温度センサ3が内蔵されていてもよい。
次に、安全装置2の延命制御部14の詳細を説明する。延命制御部14の冷却制御部15は、次に記載する(1)〜(3)のいずれか1つ以上の制御を行うことで、放熱器4周辺の部位における疲労パラメータを低減させる。(1)各部位温度推定部11が推定した放熱器4周辺の部位の温度または冷却水温度センサ8が検出した温度が上限しきい値を上回った場合に、ファン7を駆動することにより冷却性能を上げて放熱器4周辺の部位の温度上昇を抑える。(2)放熱器4周辺の部位の温度が下限しきい値を下回った場合に、ファン7の回転数を低下または回転停止させて冷却性能を低下させ放熱器4周辺の部位の温度下降を抑える。(3)電力用半導体モジュール1が稼働していない状態であっても温度センサ3と共に独立して作動し、温度センサ3が検出した代表部位の温度が上限しきい値を上回った場合に、冷却水ポンプ5を稼動させて電力用半導体モジュール1全体の温度上昇を抑える。
延命制御部14のSW周波数制御部16は、(1)電力の立上り時に半導体チップに形成された半導体素子のスイッチング周波数を下げて該半導体素子の急激な発熱を抑える、または(2)電力の立下り時にスイッチング周波数を上げて半導体素子の急激な冷却を抑える、といういずれか一方または両方の制御を行う。
延命制御部14の電流制御部17は、(1)電力の立上り時に電流の立上り速度を下げて該半導体素子の急激な発熱を抑える、(2)電力の立下り時に無効電流を流して該半導体素子の急激な冷却を抑える、(3)代表部位温度が下限しきい値を下回った場合に、前記半導体チップに形成された半導体素子に無効電流を流して電力用半導体モジュール全体の温度下降を抑える、という(1)〜(3)のいずれか1つ以上の制御を行う。延命制御部14の電力制御部18は、最高出力電力を下げて半導体素子の最高温度を抑える制御を行う。
次に、フローチャートを参照して、本実施例における安全装置2の動作を説明する。図3は、本実施例の安全装置2の動作の概略を説明する概略フローチャートであり、図4〜図9は、詳細フローチャートである。
まず図3のステップ(以下、ステップをSと略す)10において、安全装置2は、温度センサ3が検出した代表部位の温度測定値を取り込む。次いでS12で安全装置2は、代表部位の温度に基づいて、各部位A,B,Cの温度を推定する。次いでS14で安全装置2は、推定した各部位の温度に基づいて各部位の余寿命を推定する。次いでS16で安全装置2は、各部位の余寿命に基づいて電力用半導体モジュール1(以下、単にモジュールと略す)の余寿命を判定する。次いでS18で安全装置2は、モジュールの余寿命が所定値以下となった場合に、モジュールの延命処置を行う。この延命処置の中には、S10及びS12の温度の検出及び各部位の温度の推定が含まれ、延命処置の後には、S14の各部位の余寿命の推定へ進む。
<代表部位の温度検出及び各部位の温度推定>
次に、図4の詳細フローチャートを参照して、安全装置2による代表部位の温度検出及び各部位の温度推定(図3のS10,S12に対応)について詳細に説明する。図4のフローチャートは、温度センサ3による温度検出毎に実行される。
まずS20において、安全装置2は、インバータ制御部10からの信号に基づいて、電力用半導体モジュール1が稼働中か否かを判定する。稼働中であれば、安全装置2は、S21へ進み、基準温度T0と、温度センサ3による代表部位の温度Tを検出する。本実施例では、冷却水温度センサ8が検出した冷却水温度を基準温度T0としている。しかし、冷却水温度センサ8を設けない場合には、温度検出の1回目に温度センサ3で検出した温度を基準温度T0として、次回から温度センサ3で検出する温度を代表部位の温度とする方法もある。
次いでS22で安全装置2は、電力用半導体モジュール1が稼動中の各部位の温度を推定する。ここで、部位Aの温度をTa、部位Bの温度をTb、部位Cの温度をTcとし、代表部位から冷却水までの熱抵抗と部位Aから冷却水までの熱抵抗との比をKa、代表部位から冷却水までの熱抵抗と部位Bから冷却水までの熱抵抗との比をKb、代表部位から冷却水までの熱抵抗と部位Cから冷却水までの熱抵抗との比をKcとすると、各部位の温度は、次の式(1)〜(3)で求められる。
部位Aの温度:Ta=Ka(T−T0)+T0 …(1)
部位Bの温度:Tb=Kb(T−T0)+T0 …(2)
部位Cの温度:Tc=Kc(T−T0)+T0 …(3)
この時、部位Aと部位Bは代表部位とほぼ同じ温度と考えKa=Kb=1とすることでTa=Tb=Tとする。部位Cの温度Tcは、例えば、温度センサ3(サーミスタ)と冷却水間の熱抵抗を分母に、基板下はんだ60と冷却水間の熱抵抗を分子においたものをKcとして求めることができる。
尚、各熱抵抗値は、電力用半導体モジュール1を供給する部品メーカから数値が提供されているものを用いてもよく、更には各部位に温度センサを設けた実験装置により、実際に温度勾配を加えて熱抵抗値を求めてもよい。
このように、温度センサ3によって検出された代表部位の温度と電力用半導体モジュール1が設置されている周囲の温度から、代表部位と周囲との温度差を求め、代表部位と周囲との間の熱抵抗と各部位と周囲との間の熱抵抗の比を用いることによって、各部位における温度を推定しているので、正確に各部位の温度を推定することができるという効果がある。
尚、式(1)〜(3)に変えて、温度依存性を考慮した多次元の式を用いた温度推定であっても、またシミュレーションを用いたマップ等を使った温度推定であっても構わない。
S20の判定で、モジュールが停止している場合は、S23で安全装置2は、冷却水温度センサ8による基準温度T0と、温度センサ3による代表部位の温度Tを検出する。モジュールが停止している場合は、置かれた環境温度の変化が電力用半導体モジュール全体の温度になるので、代表部位の温度Tが全ての部位の温度になると推定できる。従ってS24において、式(4)により、各部位の温度を推定する。
Ta=Tb=Tc=T …(4)
なお、この時の温度検出は、例えば温度センサ3のようなモジュール内の部位ではなく、その他の装置で測定している外気温等や、冷却水温度センサ8の検出値T0で代替することも可能である。
このように、電力用半導体モジュール1が稼動していない場合には、代表部位と各部位とが全て同一温度と推定することにより、特に環境温度変化が激しい車載用の用途においても、各部位の温度を測定する温度測定手段の増加による体積増加、製造コストの増大、誤検出といった問題を抑制しつつ、電力用半導体モジュールの余寿命を正確に推定することができるという効果を奏することができる。
なお、今回の説明では温度を推定する部位は3つにしたが、本発明においては前記のような事前に熱抵抗比が分かっている部位であればいくつあっても構わない。
<各部位の余寿命の推定>
次に、各部位の余寿命の推定の詳細を説明する。最初に、余寿命推定方法について説明する。例えば、ある部位の温度推定値の履歴を図10(a)に示したような期間経過を辿ったとする。
このような各部位の温度推定値の履歴(時系列)からピーク値(極大値及び極小値)を求める。次いで、極大値と極小値との差の絶対値を温度差(温度振幅)ΔT(1)、ΔT(2),ΔT(3),ΔT(4),…,とする。ここで、i番目の温度差ΔT(i)が加えられた回数N(i)は、通常往復1サイクルで1回と数えるため、N(i)=1/2とする。次いで温度差ΔT(i)から各部位の疲労パラメータとして熱歪みΔε(i)を算出する。
図10(b)は、熱歪みのΔεの大きさと、この熱歪みΔεの繰り返しが破断に至る寿命回数Nとの関係を示す寿命特性図である。熱歪みΔεが大きいほど、寿命回数Nは小さくなる。ここで、例えば、実際の熱歪みの分布より大きい代表熱歪みとしてΔεfの振幅により、加熱と冷却とを繰り返す熱疲労加速寿命試験の結果として、寿命回数Nf回(サイクル)が得られたとする。
また、弾性変形限界値Δε0より大きい塑性変形の歪みと、これを繰り返した場合の寿命に達する負荷回数には、式(5)のマンソン・コフィン則が成り立つものとする。
Δε×N^β=C …(5)
ここで、Δε:変形の振幅、N:破断に至るまでのサイクル数(疲労寿命)、^:べき乗符号、β:約0.4〜0.7の定数、C:定数である。
式(5)から、塑性変形範囲のある任意の熱歪みΔεxによる寿命回数がNxすると、式(6)が成り立つ。
Nf/Nx=(Δεx/Δεf)^(1/β) …(6)
式(6)より、熱歪みの振幅が単一ではなく分布する場合には、熱歪みΔε1の回数がn1、熱歪みΔε2の回数がn2,…,とすると、式(7)の累積損傷則が成り立つと寿命に達して破断する。この式(7)は、それぞれ異なる熱ひずみ振幅Δεiによる疲労回数niを代表熱ひずみ振幅Δεfの回数に換算して総和をとったものが、代表熱ひずみ振幅Δεfにおける寿命回数Nf以上となったときに破断することを示している。
n1(Δε1/Δεf)^(1/β)+n1(Δε1/Δεf)^(1/β)
+…≧Nf …(7)
次に、図5の詳細フローチャートを参照して、安全装置2による各部位の余寿命の推定について説明する。図5のフローチャートは、図4の温度検出及び温度推定が終了すると起動され、各部位A,B,C毎に行われる。尚、図5及びその説明において、測定温度は、推定温度も含む当該部位の温度である。
まずS30において、安全装置2は、例えば、部位Aでは、現時点の測定温度Ta(0)から前回の測定温度Ta(−1)を引いた値と、前回の測定温度Ta(−1)から前々回の測定温度Ta(−2)を引いた値とが異符号か否かを判定する。異符号でなければ、当該部位の温度が極大または極小のピークに達していないとして、当該部位の余寿命推定は省略し、前回の余寿命推定値を使用する。
S30の判定で異符号のとき、ピーク温度を示しいると判断でき、S31へ進む。S31では、安全装置2は、現時点の測定温度Ta(0)から前回の測定温度Ta(−1)を引いた値が負か否かを判定する。負の場合には、S32で、安全装置2は、前回の測定温度Ta(−1)を極大温度Tmaxとして、S34へ進む。S31の判定で負でない場合には、S33において、安全装置2は、前回の測定温度Ta(−1)を極小温度Tminとして、S34へ進む。S34では、安全装置2は、極大温度Tmaxまたは極小温度TminをデータAに記憶するとともに、直近の極大温度Tmax及び極小温度Tminを読み出す。部位Bおよび部位Cにおいても同様に行う。
次いで、S35で、安全装置2は、直近の極大温度Tmax及び極小温度Tminから温度差(温度振幅)ΔT(i)と回数N(i)を式(8),(9)により決定する。
ΔT(i)=|Tmax(i)−Tmin(i)| …(8)
N(i)=1/2 …(9)
次いで、S36で安全装置2は、温度差ΔT(i)から、熱疲労パラメータΔε(i)を式(10)により算出する。
Δε(i)=αΔT(i) …(10)
例えば、部位Bに与える熱疲労のメカニズムが事前に分かっていれば、温度差ΔTbによって固有の部位における固有の材料に与える疲労成分を推定することが可能になる。即ち、半導体チップ51の発熱によって部位Bには温度差ΔTb(i)が加わる。その結果、熱膨張係数の異なる半導体チップ51と絶縁基板52の間に変位が生じるために、チップ下はんだ59が歪むことが知られている。その熱ひずみが蓄積して最終的にチップ下はんだ59にクラックが入り、それが半導体チップ51の放熱経路における熱抵抗の増大につながり、最終的には半導体チップ51で発生する熱を放熱しきれずに、半導体チップ51が破壊して半導体モジュール1の故障となる。
これが部位Bのチップ下はんだ59接合層の疲労破壊に基づくモジュールの故障メカニズムである。従って、部位B固有の半導体チップ51と絶縁基板52の熱膨張係数差に関係した温度差−熱ひずみ振幅換算式を確定することができる。例えば、Δεb(i)=αΔTb(i)となる。このαは、はんだ接合層を挟む2つの部材、半導体チップ51と絶縁基板52の熱膨張係数差と、はんだ接合層の面積および厚さに関係する係数である。なお、チップ下はんだ59の機械的特性や温度依存性を考慮した多次元式を用いても構わない。この式を用いて部位Bに加わった温度差ΔTb(i)から疲労パラメータとしてのチップ下はんだ59の熱ひずみ振幅Δεb(i)が求まる。
部位Aにおいては一般的にアルミニウム材を使用したワイヤ57の疲労破壊が支配的なので、アルミニウムの機械的強度特性と、アルミニウムと半導体チップ51との熱膨張係数差に関係した温度差−熱ひずみ振幅換算式が用いられる。部位Cにおいては一般的に基板下はんだ60の疲労破壊が支配的なので、基板下はんだ60の機械的強度特性と、はんだ層を挟む2つの部材、絶縁基板52と放熱ベース53との熱膨張係数差に関係した温度差−熱ひずみ振幅換算式が用いられる。この結果、各部位に加わる温度差ΔT(i)がそこで疲労する材料の熱ひずみ振幅Δε(i)に換算される。
次いでS37で、安全装置2は、この熱ひずみ振幅Δε(i)がその部位における疲労する材料にとって、疲労パラメータとなりえるかどうかを判断するために、しきい値Δε0より大きいか否かを判定する(図10(b)参照)。しきい値Δε0以下の場合、当該部位の余寿命の推定は打ち切り、前回の余寿命を今回の余寿命とする。しきい値Δε0より大きい場合、38へ進む。
一般的にはんだの場合、弾性域での熱ひずみによる耐破断寿命は、塑性域でのそれに比べて、桁違いに高いことが知られている。従って、モジュールにおける疲労を議論する上では弾性域での熱ひずみ分は無視することができる。即ち、弾性域から塑性域に移る熱ひずみをしきい値Δε0とすることが可能である。部位Cにおいても同様である。
次いでS38で、疲労パラメータΔε(i)とその回数N(i)から、代表疲労パラメータΔεfにおける累積疲労損傷回数Nf(n0)を更新する。まず式(5)のマンソン・コフィン則から導かれる式(11)により、疲労パラメータΔε(i)の回数N(i)を疲労パラメータの代表値Δεfにおける回数Nf(i)に換算する。
Nf(i)=N(i)×(Δε(i)/Δεf)^(1/β) …(11)
次いで回数Nf(i)を、代表疲労パラメータΔεfにおける前回までの累積疲労損傷回数Nf(n−1)に加算して、今回の累積疲労損傷回数Nf(n0)を得る。
Nf(n0)=Nf(i)+Nf(n−1) …(12)
この時の熱ひずみ−代表熱ひずみ換算式である式(11)は、疲労する材料固有の疲労寿命特性に基づくものを用いる。即ち、それぞれの熱ひずみ振幅Δε(i)における疲労損傷回数N(i)を疲労寿命特性の式に基づき代表熱ひずみ振幅Δεfの疲労損傷回数Nf(i)に換算する。そして、全ての熱ひずみ振幅Δε(i)を積算して累積疲労損傷回数Nf(n0)=ΣNf(i)を求め、それを代表熱ひずみ振幅Δεfの寿命回数Nfで割った値が疲労損傷率Nf(n0)/Nfとなる。これを1から引くことで余寿命率η(n0)が求まる。例えば部位Bにおいて、チップ下はんだ59の疲労寿命特性に基づく熱ひずみ−代表熱ひずみ換算式は、式(11)に添字bを付加して、式(13)で示せる。
Nbf(i)=Nb(i)×(Δεb(i)/Δεbf)^(1/β) …(13)
ここで、βはチップ下はんだ59の疲労延性指数から求まる材料固有の値であり、式(5)のマンソン・コフィン則で用いたβの値である。Nb(i)とΔεb(i)は先にS37で選別されたデータであり、Δεbfは電力用半導体モジュール1の設計時に換算式と同時に代表値として任意に決定しておく値であり、必ずしも熱疲労加速寿命試験に用いた値でなくてもよい。
なお、この式(13)においてもβは定数のみならず、温度依存性や熱ひずみ振幅の範囲に応じた多次元式や多項式を用いても構わない。このNbf(i)から、累積疲労損傷回数Nbf(n0)=ΣNbf(i)が求まり、疲労損傷率Nbf(n0)/Nbfが求まる。即ち、部位Bの余寿命率ηb(n0)=1−Nbf(n0)/Nbfを求めることが可能である。
実際の計算では、計算の都度、ΣNf(i)を求めることはせずに、式(12)に示したように、回数Nf(i)を、代表疲労パラメータΔεfにおける前回までの累積疲労損傷回数Nf(n−1)に加算して、今回の累積疲労損傷回数Nf(n0)を得るほうが計算量の削減になる。他の部位A,Cの余寿命の推定も同様である。
このように、各部位を構成する材料に応じた疲労パラメータの演算式を用いて各部位の疲労パラメータを演算し、各部位に応じた寿命特性式を用いて各部位の余寿命を推定しているので、各部位の余寿命を正確に予測することができるという効果がある。
<電力用半導体モジュールの余寿命の判定>
次に、図6の詳細フローチャートを参照して、電力用半導体モジュールとしての余寿命の判定について説明する。図6のフローチャートは、図5の各部位の余寿命推定が終了すると起動される。
まずS40において、安全装置2は、各部位の余寿命率ηa(n0),ηb(n0),ηc(n0)から最小値を求めて、これを電力用半導体モジュール1の余寿命率η(n0)とする。即ち、各部位の余寿命率が求まれば、その中で最も余寿命率が小さい値となった部位が、最も早く破壊に至ると考えられるため、各部位の余寿命率中の最小値をモジュールの余寿命率としている。
このように電力用半導体モジュールの余寿命判定においては、推定した各部位の余寿命から最小値を求めて、この最小値を電力用半導体モジュールの余寿命とすることにより、正確に電力用半導体モジュールの余寿命を判定することができるという効果がある。
更に、モジュールの余寿命率を車両側に出力して表示することで電力用半導体モジュールの疲労程度を把握したり、あるしきい値を設けてそれを切った時点でアラームを表示することにしてモジュールの故障を未然に防いだり、また、その出力信号に基づいて車両の運動制御に変更を加えて寿命を延ばすことも可能になるという効果がある。延命処理については後述する。
次いで、S41で安全装置2は、余寿命率を算出した時刻t(n0)と、モジュールの余寿命率η(n0)と、各部位の余寿命率ηa(n0),ηb(n0),ηc(n0)とデータBに追加記録して、S42へ進む。
<各部位の余寿命の推定(余寿命時間の応用)>
ここで、余寿命率に代わって余寿命時間を用いる方法を説明する。データBとして記憶した余寿命率を算出した時刻t(n0)と、モジュールの余寿命率η(n0)と、各部位の余寿命率ηa(n0),ηb(n0),ηc(n0)とを読み出し、各部位毎の余寿命率の時間変化率から今後も正常に機能すると予想される余寿命時間を求めることが可能である。
例えば、部位Bにおいては、現時点での余寿命率と時刻をηb(n0)、t(n0)とし、前回測定時の余寿命率と時刻をηb(n−1)、t(n−1)とした場合、部位Bの余寿命時間ηtb(n0)は、余寿命をその低下速度で除算する式(14)として求めることができる。
ηtb(n0)
=ηb(n0)×{t(n0)−t(n−1)}/{ηb(n−1)−ηb(n0)}
…(14)
これを各部位毎に算出し比較することによってモジュールの余寿命時間ηt(n0)が求まる。即ち、余寿命率の比較と同様、最も余寿命時間が小さい値となった部位が、最も早く破壊に至る部位であると特定できる。従って、各部位の余寿命とその低下速度から求めた各部位の余寿命時間の最小値をモジュールの余寿命時間とする。
これにより、電力用半導体モジュールの余寿命を時間として正確に把握することができるという効果がある。
S42において、安全装置2は、現在の余寿命率η(n0)と前回測定時の余寿命率η(n−1)と、その間の経過時間から各部位での疲労速度dη/dtを次の式(15)で算出する。
dη/dt=−{η(n0)−η(n−1)}/{t(n0)−t(n−1)}
…(15)
次いでS43で、安全装置2は、各部位の余寿命率ηを各部位の疲労速度dη/dtで寿山することにより、各部位の余寿命時間ηt(n0)を式(16)により算出する。
ηt(n0)=−η(n0)/(dη/dt)
=η(n0)×{t(n0)−t(n−1)}/{η(n−1)−η(n0)} …(16)
式(16)に例えば部位Bを示す添字bを付ければ、式(14)と同じとなる。部位A,部位Cも同様に計算する。
次いでS44で、安全装置2は、各部位の余寿命時間ηta(n0)、ηtb(n0)、ηtc(n0)から最小値を求めて、これをモジュールの余寿命時間ηt(n0)とする。
このように。ある時刻における余寿命(瞬時余寿命率)だけではなく、熱疲労の進行速度を示す余寿命の低下速度を把握して余寿命時間を求めることにより、真に最初に寿命に達する部位を確実に特定するとともにその部位の余寿命時間をモジュールの余寿命時間として判定することにより、余寿命判定精度を更に高めることができるという効果がある。
次いでS44で、安全装置2は、各部位の余寿命時間ηta(n0)、ηtb(n0)、ηtc(n0)と、モジュールの余寿命時間ηt(n0)とをデータBに追加記録してデータB+として、モジュール余寿命の判定を終了する。
<延命処置制御>
次に、モジュールの延命処置制御について述べる。特に本発明では、疲労破壊する可能性のある全ての部位における疲労を把握できる特徴から、どこが最も累積疲労損傷度が高いかを判定し、必ずしも延命処理として半導体チップ51自身の温度を下げる必要の無い場合も考えられる。即ち、本発明に従えば、延命制御手段は必ずしも電力用半導体モジュール1に求められる機能である出力値を下げたりその立上げ速度を落とすことだけではなく、モジュール停止中の加熱や冷却によって、またはモジュール稼働中の冷却システムの制御変更等によってモジュールの機能を下げることなくモジュールの延命を図ることも可能になる。
<延命処置制御(部位の特定と方策)>
次に、図7の詳細フローチャートを参照して延命処置を施す部位の特定と延命の方策について説明する。図7のフローチャートは、定期的(例えば1日毎)或いは安全装置2の起動毎に起動される。まずS50で、安全装置2は、データBを読み込む。次いでS51で安全装置2は、モジュールの余寿命率η(n0)または余寿命時間ηt(n0)(以下、余寿命と記載)があるしきい値Xより小さいかどうかを判定する。余寿命がしきい値X以上であれば、延命処置は不要なので本フローを終了する。
S51の判定で、余寿命がしきい値Xを下回った場合は、モジュールの寿命に近いと判断して、延命処置を実施する。次いでS52で安全装置2は、余寿命が部位Cの余寿命に等しいか否かを判定する。これは、モジュールの余寿命が部位A、B、Cのいずれの余寿命に規定されるかを再度確認するためである。部位AやBの余寿命がモジュールの余寿命である場合は、半導体チップ51近傍での温度差がモジュール破壊に導く主原因であることを示し、部位Cの余寿命がモジュールの余寿命である場合は、放熱器4近傍での温度差がモジュール破壊に導く主原因であることを示している。
従って、S52の判定結果がYesの場合(モジュールの余寿命が部位Cの余寿命である場合)、放熱器4近傍における温度制御が必要となるので、安全装置2は、S53へ進み、制御フラグDをオンして、放熱器4近傍の電力用半導体モジュール1の接合部における温度制御を行う。この温度制御は、冷却制御部15から、冷却水ポンプ5,ファン7を制御することにより達成される。
S52の判定結果がNoの場合(モジュールの余寿命が部位Aまたは部位Bの余寿命である場合)、半導体チップ51近傍における温度制御または発熱源である半導体チップ51に流れる電流や電圧の制御が必要となるので、安全装置2は、S54へ進み、制御フラグEをオンして、半導体チップ51近傍の接合部における温度制御を行う。この温度制御は、SW周波数制御部16,電流制御部17及び電力制御部18からインバータ制御部10を制御することにより達成される。
例えば、電力制御部18は、電力用半導体モジュール1の出力側につながる電動機のトルク立上り時に、トルク立ち上がり速度を制限することで、急激な半導体チップ51の温度上昇を抑えることができる。またSW周波数制御部16は、半導体チップ51のスイッチング周波数を下げることでも同様な効果が得られる。逆に、トルクを下げる際には半導体チップ51のスイッチング周波数を上げることで急激なチップの温度低下を抑えることができる。また電流制御部17は、半導体チップ51に無効電流を流すことでも同様な効果が得られる。その結果、急峻な温度上昇や温度下降が少なくなり、材料に疲労を与える主要因である温度差の繰返し回数が減少するため、モジュールとしての余寿命は延期させることが可能となる。
<延命処置制御E(チップ近傍の延命処置)>
次に、図8の詳細フローチャートを参照して、半導体チップ51近傍の延命処置である延命処置制御Eについて説明する。図8のフローチャートは、半導体チップ51近傍における温度制御を行う必要があることを示す制御フラグEがオンされている場合に、温度測定のタイミング(例えば1秒)毎に起動される。
まずS60において、安全装置2は、インバータ制御部10からの信号に基づいて、電力用半導体モジュール1が稼働中か否かを判定する。モジュールが稼働中でなければ、延命処置制御Eを終了して、図4の温度検出及び温度推定へ移る。
S60の判定で、モジュールが稼働中であれば、安全装置2は、S61へ進み、基準温度T0と、温度センサ3による代表部位の温度Tを検出する。本実施例では、冷却水温度センサ8が検出した冷却水温度を基準温度T0としている。
次いでS62で、安全装置2は、モジュールが稼動中の各部位の温度を推定する。この温度推定は、図4のS22と同じであるので詳細は省略する。次いでS63で、部位Bにおける推定温度Tbが予め決められた上限しきい値Ybを超えているか否かを判定する。
部位Bの温度Tbが上限しきい値Ybを超えている場合、即ち想定されている部位Bの最高温度を超えた場合には、S64へ進み、安全装置2は、電力用半導体モジュール1の最高出力電力を低下させることで、部位Bの疲労を抑制でき、モジュールとしての寿命を延ばすことが可能である。
S63の判定で、部位Bの温度Tbが上限しきい値Yb以下の場合は、S65へ進み、安全装置2は、Tb(0)−Tb(−1)が負か否かを判定する。Tb(0)−Tb(−1)が負の場合には、温度Tbが下降傾向にあるので、S66へ進み、安全装置2は、SW周波数制御部16からインバータ制御部10でスイッチング周波数を上げる指示を行って、温度Tbの急激な下降を抑える、または電流制御部17によりモジュール1に無効電流を流す指示を行って、温度Tbの急激な下降を抑える。
S65の判定で、Tb(0)−Tb(−1)が0以上の場合には、温度Tbが上昇傾向にあるので、S67へ進み、安全装置2は、SW周波数制御部16からインバータ制御部10へスイッチング周波数を下げる指示を行って、スイッチング周波数を下げて温度Tbの急激な上昇を抑えたり、電流制御部17からインバータ制御部10へ電流立ち上がりを抑制する指示を行って、温度Tbの急激な上昇を抑える。
S64,S66,S67による温度Tbの振幅抑制の様子を図11(a)に示す。これによって、部位Bに加わる温度差またはその回数が低減し、電力用半導体モジュール1の寿命を延ばすことができるという効果がある。
<延命処置制御D(放熱器近傍の延命処置)>
次に、図9の詳細フローチャートを参照して、放熱器4近傍の延命処置について説明する。図9のフローチャートは、放熱器4近傍における温度制御を行う必要があることを示す制御フラグDがオンされている場合に、温度測定のタイミング(例えば1秒)毎に起動される。
まず70において、安全装置2は、インバータ制御部10からの信号に基づいて、電力用半導体モジュール1が稼働中か否かを判定する。モジュールが稼働中であれば、安全装置2は、S71へ進み、冷却水温度センサ8が検出した冷却水温度である基準温度T0と、温度センサ3による代表部位の温度Tを検出する。
次いでS72で、安全装置2は、モジュールが稼動中の各部位の温度を推定する。この温度推定は、図4のS22と同じであるので詳細は省略する。次いでS73で、安全装置2は、部位Cにおける温度Tcが予め決められた上限しきい値Ycを超えているか否かを判定する。
部位Cの温度Tcが上限しきい値Ycを超えている場合、即ち想定されている部位Cの最高温度を超えた場合には、S74へ進み、安全装置2は、冷却制御部15により、冷却水ポンプ5による流速を増加させたり、ファン7を駆動、または駆動回転数を増加させる。これにより放熱器4の冷却能力を高めて、部位Cの温度Tcの急激な上昇を抑制することで、部位Cの疲労を抑制でき、電力用半導体モジュール1としての寿命を延ばすことが可能である。この場合の温度Tcの制御の様子を図11(b)に示す。
S73の判定で、部位Cの温度Tcが上限しきい値Yc以下の場合には、安全装置2はS75へ進み、部位Cの温度Tcがある下限しきい値Zcを下回っているか否かを判定する。部位Cの温度Tcがある下限しきい値Zcを下回った場合、即ち想定されている部位Cの最低温度を下回った場合には、安全装置2は、S76へ進み、冷却制御部15により、冷却水ポンプ5による流速を低下させたり、ファン7の駆動を停止、または駆動回転数を低下させる。これにより放熱器4の冷却能力を低下させて、温度Tcの急激な下降を抑制できる。これによって、部位Cに加わる温度差またはその回数が低減する。S75の判定で部位Cの温度Tcがある下限しきい値Zc以上である場合には、適温であるので何もせずに、次のステップである各部位の余寿命の推定へ移る。
また、S70の判定で、モジュールが稼動していない場合には、安全装置2はS77へ進み、図4のS23と同様に、冷却水温度センサ8による基準温度T0と、温度センサ3による代表部位の温度Tを検出する。次いでS78で、安全装置2は、図4のS24と同様に、代表部位の温度Tが全ての部位の温度になると推定する。
次いでS79で、安全装置2は、部位Cにおける温度Tcがある上限しきい値Ycを超えているか否かを判定する。温度Tcがある上限しきい値Ycを超えている場合、S80へ進み、安全装置2は、電力用半導体モジュール1が稼動していないにも関わらず、冷却制御部15により、冷却水ポンプ5及び必要に応じてファン7を稼動させることで、半導体モジュール1全体を一定の温度以上にすることを防止できる。従って部位Cに加わる温度差またはその回数が低減する。
S79の判定で、部位Cにおける温度Tcが上限しきい値Yc以下の場合には、S81へ進み、安全装置2は、部位Cにおける温度Tcがある下限しきい値Zcを下回っているか否かを判定する。部位Cにおける温度Tcがある下限しきい値Zcを下回った場合は、逆に加熱する必要があり、安全装置2は、S81へ進み、電流制御部17からインバータ制御部10へ指示して、半導体チップ51に無効電流を流したり、または図示しない発熱体を設置しておき、それをオンすることでモジュール全体を一定の温度以下にすることを防止できる。従って、部位Cに加わる温度差またはその回数が低減し、電力用半導体モジュール1の寿命を延ばすことができるという効果がある。
<まとめ>
以上説明した本実施の形態によれば、電力用半導体モジュール1における各部位の余寿命を管理することによって、より確実なモジュールの故障を防止できモジュールの信頼性向上に寄与する。また、モジュール起動中でなくても温度検出を行うことによって、従来チップ周辺の疲労の支配要因であった発熱以外の負荷となる環境の温度変化も把握でき、より疲労検知の精度が上がる。特に放熱器近傍における疲労箇所として上げられる基板下ハンダ接合部においては重要な情報であり、正しい余寿命管理が可能となる。また、各部位で異なる疲労パラメータ演算式や寿命特性式を用いることで、より正確な余寿命を予測できる。また各部位での余寿命を比較することでモジュールとしての余寿命を把握できる。また、部位毎に余寿命を推定しているため、疲労要因である温度差を特定の部位で低減することによって、極力機能を落すことなく寿命を延ばすことも可能になり、モジュールとしての信頼性向上が図れる。
1 電力用半導体モジュール
2 安全装置
3 温度センサ
4 放熱器
5 冷却水ポンプ
6 ラジエータ
7 ファン
8 冷却水温度センサ
9 冷却水路
10 インバータ制御装置
11 各部位温度推定部
12 各部位余寿命推定部
13 余寿命判定部
14 延命制御部

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの半導体チップを含む電力用半導体モジュールの少なくとも1つの代表部位における温度を検出する温度検出手段と、
    検出された温度に基づいて電力用半導体モジュールの各部位における温度を推定する各部位温度推定手段と、
    代表部位または各部位の少なくとも2つ以上の部位において推定された温度に基づいて電力用半導体モジュールの各部位における余寿命を推定する各部位余寿命推定手段と、
    推定された電力用半導体モジュールの各部位の余寿命に基づいて電力用半導体モジュールとしての余寿命を判定する余寿命判定手段と、
    を備えたことを特徴とする電力用半導体モジュールの安全装置。
  2. 前記各部位温度推定手段は、前記温度検出手段によって検出された代表部位の温度と電力用半導体モジュールが設置されている周囲の温度から、代表部位と周囲との温度差を求め、代表部位と周囲との間の熱抵抗と各部位と周囲との間の熱抵抗の比を用いることによって、各部位における温度を推定することを特徴とする請求項1に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
  3. 前記温度検出手段と前記各部位温度推定手段とは、電力用半導体モジュールが稼働していない状態であっても作動し、前記各部位温度推定手段は、電力用半導体モジュールが稼働していない状態において代表部位と各部位とが全て同一温度であると推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
  4. 前記各部位余寿命推定手段は、各部位を構成する材料に応じた疲労パラメータの演算式を用いて各部位の疲労パラメータを演算し、各部位に応じた寿命特性式を用いて各部位の余寿命を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
  5. 前記余寿命判定手段は、前記各部位余寿命推定手段が推定した各部位の余寿命から最小値を求めて、この最小値を電力用半導体モジュールの余寿命とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
  6. 前記余寿命判定手段は、各部位の余寿命の時間変化から求まる余寿命の低下速度を用いて各部位の余寿命時間を演算し、各部位の余寿命時間を比較し、その比較結果に基づきモジュールの余寿命を判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
  7. 前記余寿命判定手段が判定した電力用半導体モジュールの余寿命に基づき、特定の部位における疲労パラメータを低減させる制御を行う延命制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
  8. 前記延命制御手段は、電力の立上り時に前記半導体チップに形成された半導体素子のスイッチング周波数を下げて該半導体素子の急激な発熱を抑える、または電力の立上り時に電流の立上り速度を下げて該半導体素子の急激な発熱を抑える、または最高出力電力を下げて該半導体素子の最高温度を抑える、または電力の立下り時にスイッチング周波数を上げて該半導体素子の急激な冷却を抑える、または電力の立下り時に無効電流を流して該半導体素子の急激な冷却を抑える、のいずれか1つ以上を行うことで前記半導体チップ周辺の部位における疲労回数を低減させることを特徴とする請求項7に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
  9. 前記延命制御手段は、前記各部位温度推定手段が推定した放熱器周辺の部位の温度が上限しきい値を上回った場合に、冷却性能を上げて放熱器周辺の部位の温度上昇を抑える、または前記温度が下限しきい値を下回った場合に、冷却性能を下げて放熱器周辺の部位の温度下降を抑える、または前記延命制御手段は電力用半導体モジュールが稼働していない状態であっても前記温度検出手段と共に独立して作動し、前記温度検出手段が検出した代表部位の温度が上限しきい値を上回った場合に、放熱器を稼動させて電力用半導体モジュール全体の温度上昇を抑える、または代表部位温度が下限しきい値を下回った場合に、前記半導体チップに形成された半導体素子に無効電流を流して電力用半導体モジュール全体の温度下降を抑える、のいずれか1つ以上を行うことで放熱器周辺の部位における疲労パラメータを低減させることを特徴とする請求項7に記載の電力用半導体モジュールの安全装置。
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