JPWO2020250445A1 - 電力変換装置、半導体チップの寿命診断装置、及び半導体チップの寿命診断方法 - Google Patents

電力変換装置、半導体チップの寿命診断装置、及び半導体チップの寿命診断方法 Download PDF

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Abstract

電力変換装置(1)は、はんだ付けにより構成部材に実装される半導体チップを複数個備え、複数個の半導体チップのうちの第1の半導体チップ(IGBT(P))と、第2の半導体チップ(IGBT(P))とが電気的に互いに直列に接続された直列回路部を少なくとも1つ含むブリッジ回路の動作を制御する。電力変換装置(1)は、第1及び第2の半導体チップ(IGBT(P),IGBT(N))が実機に搭載された状態で第1及び第2の半導体チップ(IGBT(P),IGBT(N))の電気的特性を測定し、測定した電気的特性に基づいて構成部材を含む放熱構造の熱抵抗を算出する。電力変換装置(1)は、算出した熱抵抗を初期値と比較することにより、第1及び第2の半導体チップ(IGBT(P),IGBT(N))の劣化による異常又は寿命を診断する。

Description

本発明は、電力変換用の半導体スイッチング素子(以下、「半導体素子」と略す)が搭載された半導体チップの寿命診断を行う電力変換装置、半導体チップの寿命診断装置、及び半導体チップの寿命診断方法に関する。
下記特許文献1には、複数の半導体チップが実装された電力変換装置において、半導体チップのサーマルサイクル寿命及びパワーサイクル寿命といった寿命を診断するために、電力変換装置の出力電流最大値の繰り返しの回数を計測し、その計測値を予め定められた基準値と比較する技術が開示されている。
特開2008−206217号公報
しかしながら、半導体チップの寿命は、電力変換装置の出力電流最大値の繰り返しの回数だけに左右されるものではなく、電力変換装置に実装される複数の半導体チップの各々の温度変化の度合いなどによっても影響されるものである。このため、従来技術では、精度の良い寿命診断ができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、半導体チップの寿命診断をより精度良く行うことができる電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る電力変換装置は、接合材により放熱部材に実装された第1の半導体チップと第2の半導体チップとを有する実装部と、第1の半導体チップと第2の半導体チップが電気的に互いに直列に接続された直列回路部を含むブリッジ回路の動作を制御する制御部と、を備える。制御部は、第1の半導体チップの電気的特性に基づいて算出した熱抵抗により、第1の半導体チップの寿命を診断する。
本発明に係る電力変換装置によれば、半導体チップの寿命診断をより正確に行うことができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示すブロック図 図1に示すインバータ回路の詳細な構成を示す回路図 一般的な半導体チップの放熱構造を模式的に示す図 図3に示す放熱構造部のはんだ層に生じた亀裂の例を示す図 実施の形態1における寿命診断手法の説明に供する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)の出力特性の例を示す図 実施の形態1における寿命診断手法の説明に供するIGBTの温度特性の例を示す図 実施の形態1における寿命診断手法の説明に供する要部の回路図 実施の形態1における寿命診断手法の説明に供するタイムチャート 実施の形態1における寿命診断手法の適用対象として示す3レベルインバータの1相分の回路図 実施の形態1に係る寿命診断方法による処理手順を示すフローチャート 実施の形態2における寿命診断手法の説明に供するタイムチャート 実施の形態2に係る寿命診断方法による処理手順を示すフローチャート 実施の形態3における寿命診断手法の説明に供する熱抵抗の特性の例を示す図
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態に係る電力変換装置、半導体チップの寿命診断装置、及び半導体チップの寿命診断方法について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置1の構成を示すブロック図である。電力変換装置1は、図1に示すように、整流回路10と、インバータ回路11と、平滑コンデンサ13と、制御部14と、ゲート駆動回路15とを備えている。電力変換装置1は、負荷である電動機3に駆動電力である交流電力18を供給する装置である。
整流回路10は、交流電源2から印加される交流電圧を整流して直流電圧に変換する。整流回路10の一例は、フルブリッジ接続される6つのダイオードを備えた全波整流回路である。整流回路10の出力端には、複数の半導体チップ12を有するインバータ回路11が接続される。整流回路10とインバータ回路11とは、高電位側の直流母線16と低電位側の直流母線17とによって接続される。直流母線16と直流母線17との間には、平滑コンデンサ13が配置される。直流母線16と直流母線17との間の電圧は、「母線電圧」と呼ばれる。平滑コンデンサ13は、母線電圧を平滑して、母線電圧を安定化する役目を担う。
インバータ回路11は、平滑コンデンサ13によって平滑された直流電圧を交流電圧に変換して電動機3に印加する。電動機3は、インバータ回路11から供給される交流電力18によって駆動される。
制御部14は、プロセッサ14aと、メモリ14bとを備える。プロセッサ14aは、インバータ回路11の半導体チップ12を制御するための駆動信号19を生成する。駆動信号19の例は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)信号である。詳細は後述するが、制御部14は、半導体チップ12の寿命診断を行う。半導体チップ12の内部には、半導体素子が実装されている。半導体素子の一例は、図示のIGBTである。半導体素子には、逆並列に接続されるダイオードが備えられていてもよい。
ゲート駆動回路15は、駆動信号19に基づいて駆動電圧20を発生する。駆動電圧20は、インバータ回路11の半導体チップ12を駆動するためのゲート駆動電圧である。
プロセッサ14aは、マイクロプロセッサ、マイコン、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)と称されるものでもよい。
メモリ14bには、プロセッサ14aによって読みとられるプログラム、プロセッサ14aによって参照されるパラメータ、プロセッサ14aの処理によって得られるデータなどが保存される。メモリ14bは、プロセッサ14aが演算処理を行う際の作業領域としても使用される。メモリ14bは、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)といった不揮発性又は揮発性の半導体メモリが一般的である。
なお、図1では、交流電源2を三相電源としているが、これに限定されない。交流電源2は、単相電源でもよい。交流電源2が単相電源である場合、整流回路10は、単相電源に合わせた構成とされる。電動機3の一例は、三相モータである。電動機3が三相電動機である場合、インバータ回路11も、三相の回路構成となる。
図2は、図1に示すインバータ回路11の詳細な構成を示す回路図である。インバータ回路11は、図2に示されるように、レグ12A、レグ12B及びレグ12Cを有する。レグ12A、レグ12B及びレグ12Cは、直流母線16と直流母線17との間において、互いに並列に接続されている。レグ12Aは、U相の上アームの半導体チップ12UPと下アームの半導体チップ12UNとが電気的に互いに直列に接続された直列回路部である。レグ12Bは、V相の上アームの半導体チップ12VPと下アームの半導体チップ12VNとが電気的に互いに直列に接続された直列回路部である。レグ12Cは、W相の上アームの半導体チップ12WPと下アームの半導体チップ12WNとが電気的に互いに直列に接続された直列回路部である。即ち、インバータ回路11は、直列回路部であるレグを3つ含むブリッジ回路である。
半導体チップ12UPは、ゲート端子12a、第1端子12b及び第2端子12cを有する。ゲート端子12aは、IGBTのゲート電極に電気的に接続される端子であり、IGBTの導通を制御するためのゲート電圧が印加される端子である。第1端子12bは、IGBTのソース電極に電気的に接続される端子であり、IGBTに流れる電流が流出する側の端子である。第2端子12cは、IGBTのドレイン電極に電気的に接続される端子であり、IGBTに流れる電流が流入する側の端子である。なお、図2では、図示を省略しているが、他の半導体チップ12UN,12VP,12VN,12WP,12WNのそれぞれも、ゲート端子12a、第1端子12b及び第2端子12cを有することは言うまでもない。
また、図1及び図2では、負荷である電動機3を三相電動機としているが、これに限定されない。電動機3は、単相電動機でもよい。電動機3が単相電動機である場合、単相インバータ回路が使用される。単相インバータ回路は、直列回路部であるレグを2つ含むブリッジ回路である。
また、図1及び図2では、負荷を電動機としているが、これに限定されない。負荷は充電可能な蓄電池であってもよい。負荷が蓄電池である場合、インバータ回路11に代えてDCDC(Direct Current to Direct Current)コンバータが用いられる。DCDCコンバータの最小構成は、1つのレグを備えたハーフブリッジ回路である。
次に、寿命診断を行う必要性について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、一般的な半導体チップの放熱構造を模式的に示す図である。図4は、図3に示す放熱構造部のはんだ層に生じた亀裂の例を示す図である。なお、図4では、図3において符号22で示している部位の図示を省略している。
半導体チップ12が発熱量の大きい電力用の半導体部品である場合、半導体チップ12は、図3に示すように、金属ベース上に搭載される構造が一般的である。図3に示す例では、半導体チップ12は、絶縁基板21に搭載され、絶縁基板21の表面にある配線パターン22にはんだ付けされることで固定される。半導体チップ12からは金属のワイヤ23が引き出され、絶縁基板21上の別の配線パターン24に接続される。半導体チップ12を搭載した絶縁基板21は、金属ベース25に搭載され、絶縁基板21の裏面にある配線パターン26にはんだ付けされることで固定される。これにより、半導体チップ12の放熱構造は、絶縁基板21の表面にあるはんだ層27と、絶縁基板21の裏面にあるはんだ層28とを介して金属ベース25に電気的に接続される構造となる。実施の形態1において、絶縁基板21及び金属ベース25は、半導体チップ12を実装するための構成部材であり、半導体チップ12の温度を冷却するための放熱部材でもある。なお、半導体チップ12がはんだ層27により放熱部材に接合された構造を実装部と呼ぶ。
前述の通り、半導体チップ12は、はんだ付けにより、半導体チップ12及び絶縁基板21といった構成部材に取り付けられている。このため、半導体チップ12への通電が繰り返されると、構成部材との間において発生する熱応力によって、はんだ層27には、図4に示されるような亀裂29が生じ得る。亀裂29が発生すると、熱伝導率が低下し、放熱性能が劣化する。放熱性能が劣化した状態で半導体チップ12を使用し続けると、半導体チップ12の温度上昇率が高くなり、突発的に破損に至るおそれがある。半導体チップ12の突発的な破損を防止するために、半導体チップ12の寿命診断を正確に行うことが望まれている。
なお、本実施の形態における半導体チップの寿命診断とは、上述の様に、はんだ等の接合部の劣化により影響される半導体チップの寿命診断のことを言う。
次に、実施の形態1における寿命診断の要点及びその手法(以下、「寿命診断手法」と略す)について、図5から図8の図面を参照して説明する。図5は、実施の形態1における寿命診断手法の説明に供するIGBTの出力特性の例を示す図である。図6は、実施の形態1における寿命診断手法の説明に供するIGBTの温度特性の例を示す図である。図7は、実施の形態1における寿命診断手法の説明に供する要部の回路図である。図8は、実施の形態1における寿命診断手法の説明に供するタイムチャートである。
まず、前提条件について説明する。図5には、IGBT単体の出力特性が示されている。横軸はコレクタ・エミッタ間電圧であり、縦軸はコレクタ電流を定格電流の%値で示している。以下、コレクタ・エミッタ間電圧を「VCE」と表記し、コレクタ電流を「IC」と表記する。図示のように、IGBTにおけるICは、IGBTのエミッタとゲートとの間に印加されるゲート電圧であるVGEによって、その大きさが変化する。図5の特性から理解できるように、ICの大きさは、VGEによって制御することが可能である。また、ICの上限値は、VGEによって制御することが可能である。
また、図5の出力特性において、VCEの増加に従ってICが増加する領域は「飽和領域」と呼ばれる。これに対し、VCEが増加しても、ICが飽和して殆ど増加しない領域は「活性領域」と呼ばれる。簡単に言うと、VCEの変化に対してICが飽和しない領域が「飽和領域」であり、VCEの変化に対してICが飽和する領域が「活性領域」である。なお、詳細は後述するが、実施の形態1では、飽和領域と活性領域の双方を使用して寿命診断を行う。
また、IGBTは、図6に示すような温度特性を有している。横軸は、半導体チップの温度である。縦軸は、コレクタ・エミッタ間飽和電圧及びゲート・エミッタ間しきい値電圧を示している。以下、半導体チップの温度を「チップ温度」と呼ぶ。また、コレクタ・エミッタ間の飽和電圧を「VCE(sat)」と表記し、ゲート・エミッタ間のしきい値電圧を「VGE(th)」と表記する。
図6において、実線で表す直線はVCE(sat)を表し、一点鎖線の直線はVGE(th)を表している。図示のように、VCE(sat)及びVGE(th)は共に、チップ温度の増加に従って減少する特性である。VCE(sat)の傾きを「m1」、VGE(th)の傾きを「m2」で表すと、m1の絶対値は、m2の絶対値よりも小さいのが一般的な特性である。IGBTの種類によっても異なり、個体差によるばらつきもあるが、一例を示すと、m1=−2mV/℃、m2=−8mV/℃程度である。
図7には、実施の形態1における寿命診断手法を説明するための要部の構成として、インバータ回路11における1相分のレグが示されている。図7では、上アームのIGBTを「IGBT(P)」、下アームのIGBTを「IGBT(N)」と表記している。ゲート駆動回路15は、電圧が可変できる駆動回路電源15aと、駆動回路15bとを備えている。駆動回路電源15a及び駆動回路15bの組は、1つのIGBTに対して1つずつ設けられている。駆動回路15bは、IGBTにゲート電圧を印加する。ゲート電圧の大きさは、駆動回路電源15aによって変更することができる。なお、図7では、それぞれのIGBTにおける物理量をアルファベットで表記しているが、それぞれの表記の意味は、以下の通りである。
VGE(P):IGBT(P)に印加するゲート電圧
VGE(N):IGBT(N)に印加するゲート電圧
VCE(P):IGBT(P)のエミッタとコレクタとの間に生じる電圧
VCE(N):IGBT(N)のエミッタとコレクタとの間に生じる電圧
IC(P):IGBT(P)に流れる電流(コレクタ電流)
IC(N):IGBT(N)に流れる電流(コレクタ電流)
VPN:IGBT(P)とIGBT(N)の直列回路部に印加される直流電圧
なお、以下の説明において、VPNは、実効値220Vの交流電圧を整流して得られる311Vであるとする。
次に、具体的な動作及び制御の流れについて、図8のタイムチャートを用いて説明する。図8には、IGBT(P)の熱抵抗を算出する処理の流れが示されている。図8に示す各処理は、実機に搭載された状態で行われる。
(i)VCE(sat)1の測定
IGBT(P)をVGE(P1)で、IGBT(N)をVGE(N1)でオンする。ここで、VGE(P1)とVGE(N1)との間には、VGE(P1)>VGE(N1)の関係がある。また、VGE(P1)は、VPNの電圧でIC(P)が飽和しない図5の飽和領域で使用できる電圧とする。図5に示されるように、ICは、VGEで制御可能である。なお、一般的にVGE(P1)は、15V程度である。また、VGE(N1)は、所望のIC(N1)=IC(P1)が得られる電圧とする。VGE(N1)の一例は、10Vである。また、IC(N1)(=IC(P1))の一例は、定格電流の40%値である。制御部14は、IGBT(P)にIC(P1)が流れているときのIGBT(P)におけるVCE(P)を測定し、測定した値をVCE(sat)1とする。VCE(P)の測定は、図示を省略した電圧検出器を用いて行う。なお、一般的にインバータ回路11に既設されている電圧検出器を用いてもよい。以降の説明においても同様である。
測定されたVCE(sat)1の値は、制御部14のメモリ14bに記憶される。VCE(sat)1としては、2V程度を想定しているが、これに限定されるものではない。なお、VCE(sat)1が2Vであるとき、VCE(N1)、即ちIGBT(N)のコレクタ・エミッタ間電圧は、309Vになる。
(ii)パワー印加
次に、IGBT(P)をVGE(P2)でオンし、IGBT(N)をVGE(N2)でオンする。このとき、VGE(P2)とVGE(N2)と間には、VGE(P2)<VGE(N2)の関係がある。また、VGE(N2)は、VPNの電圧でICが飽和しない図5の飽和領域で使用できる電圧とする。図5に示されるように、ICはVGEで制御可能である。なお、一般的にVGE(N2)は、15V程度である。また、VGE(P2)は、所望のIC(P2)が得られる電圧とする。VGE(P2)の一例は、9Vである。また、IC(P2)(=IC(N2))の一例は、定格電流の70%値である。また、このパワー印加フェーズにおいて、IGBT(P)に印加される電力は、IC(P2)×VCE(P2)で求められる。
(iii)VCE(sat)2の測定
この測定フェーズは、(ii)のフェーズにおいてIGBT(P)に電力を印加して電力を消費させ、その後に(i)の測定フェーズと同じ条件でIGBT(P)におけるVCE(P)を測定することを意図している。なお、測定の条件は、(i)と同じであり、ここでの説明は割愛する。測定値はVCE(sat)2とされる。VCE(sat)2の値は、制御部14のメモリ14bに記憶される。なお、IGBTの特性上、VCE(sat)1とVCE(sat)2との間には、VCE(sat)1>VCE(sat)2の関係がある。
(iv)熱抵抗(Rth)の算出
このフェーズでは、次式を用いて、IGBT(P)の熱抵抗Rthが算出される。
Rth=[(VCE(sat)2−VCE(sat)1)/m1]/(IC(P2)×VCE(P2))…(1)
なお、m1は、前述したVCE(sat)カーブの傾きである。
(v)診断
この診断フェーズでは、上記(1)式で算出された熱抵抗が初期値の熱抵抗と比較される。制御部14は、熱抵抗の算出値が、第1の設定値よりも大きくなった場合に、IGBT(P)が寿命に達したと診断する。また、制御部14は、熱抵抗の算出値が、第2の設定値よりも大きくなった場合に、IGBT(P)は異常レベルにあると診断する。第2の設定値は、第1の設定値よりも小さな値である。また、制御部14は、第1の設定値と熱抵抗の算出値との差分に基づいて、IGBT(P)の寿命を予測する。第1の設定値と熱抵抗の算出値との差分は、劣化の度合いを表すものである。このため、差分の推移を把握することにより、寿命の予測が可能になる。
なお、上記(i)から(v)では、IGBT(P)の熱抵抗を算出して診断する処理について説明したが、IGBT(N)も同じ処理で熱抵抗の算出及び診断を行うことができる。具体的には、IGBT(P)とIGBT(N)との関係を入れ替えて上記の処理を行えばよい。
また、上記(i)から(v)の処理は、負荷である電動機3を駆動する直前に行うことが一般的であるが、これに限定されない。アプリケーションによっては、電動機3の運転中において、電動機3の駆動停止期間中に行ってもよい。
また、インバータ回路11が三相インバータ回路である場合、一度に全ての相、即ち3つの相の診断を行ってもよい。或いは、一度に1つの相の診断を行い、3回の診断で全ての相の診断を行うようにしてもよい。
また、図2に示すインバータ回路11は、負荷である電動機3に印加する電圧が2レベルの構成であるが、この構成に限定されない。電動機3に印加する電圧が3レベルのインバータ回路に用いることもできる。図9は、実施の形態1における寿命診断手法の適用対象として示す3レベルインバータの1相分の回路図である。
3レベルの構成の場合、1つのレグは、4つの半導体チップ12UP1,12UP2,12UN1,12UN2が電気的に直列に接続される構成となる。このため、1つのレグを2つの直列回路部12P,12Nに区分し、2つの直列回路部12P,12Nのそれぞれに対して、上述した(i)から(v)の処理を行えばよい。これにより、2つの直列回路部12P,12Nにおけるそれぞれの半導体チップの寿命診断を行うことができる。
なお、上述したように、2つの半導体チップが直列に接続される直列回路部が最小構成となるが、3つ以上の半導体チップが直列に接続される直列回路部に対して上述した(i)から(v)の処理を行ってもよい。例えば、第1、第2及び第3の半導体チップが直列に接続されるものを直列回路部とした場合、第1の半導体チップをIGBT(P)とし、第2及び第3の半導体チップをIGBT(N)とすることで第1の半導体チップの寿命診断を行うことができる。そして、第1、第2及び第3の半導体チップの役割を順次入れ替えることで、第2及び第3の半導体チップの寿命診断を行うことができる。
また、上記では、半導体チップ12の半導体素子がIGBTである場合を例示したが、これに限定されない。半導体チップ12の半導体素子が金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:MOSFET)である場合にも、上記の手法は適用可能である。MOSFETは、IGBTと同様に、ゲート端子に印加する電圧によって制御される電圧駆動素子であるため、MOSFETにおける、図5に示される出力特性、及び図6に示される温度特性を考慮した制御とすることで、寿命診断を行うことができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る電力変換装置は、第1及び第2の半導体チップが実機に搭載された状態で、互いに直列に接続された第1及び第2の半導体チップの電気的特性の1つであるコレクタ・エミッタ間飽和電圧を測定する。また、測定したコレクタ・エミッタ間飽和電圧に基づいて放熱部材の熱抵抗を算出する。そして、算出した熱抵抗を初期値と比較することにより、第1及び第2の半導体チップの劣化による異常又は寿命を診断する。即ち、実施の形態1に係る電力変換装置は、半導体素子の電気的特性の変化から半導体チップの異常診断又は寿命診断を行う。これにより、従来技術に比してより高精度な異常診断又は寿命診断を行うことができる。
また、上記特許文献1に代表される従来技術は、寿命カーブで予測する手法であり、機台ばらつきが考慮できないという欠点がある。機台ばらつきが考慮できない場合、リスクを考慮して、寿命が短くなる方向の寿命診断が行われるので、精度が低下する。また、従来技術は、1つの条件で寿命診断を行う手法であり、電力変換装置の使用法によるばらつきが考慮できないという欠点がある。これに対し、実施の形態1における寿命診断は、実機に搭載された状態で行われ、且つ、半導体チップの電気的特性がダイレクトに測定される。このため、機台ばらつき及び電力変換装置の使用法によるばらつきを包含できる。これにより、従来技術よりも精度の良い異常診断又は寿命診断を行うことができる。
なお、互いに直列に接続された第1及び第2の半導体チップを含むレグが複数ある場合、電気的特性を測定するレグを変更すれば、異常診断又は寿命診断の対象を変更することができる。
また、半導体チップのうちの少なくとも1つが異常レベルにあると判定された場合、前記半導体チップをスイッチング制御するPWM信号の周波数を小さくすることが好ましい。PWM信号の周波数を小さくすることで、電動機3の意図しない停止を防止することができる。或いは、運転中の電動機3を安全に停止することができる。
また、半導体チップのうちの少なくとも1つが異常レベルにある、又は寿命に達したと判定された場合にはアラームを出力することが好ましい。アラームを出力することで、運用者又は管理者に電力変換装置の状態を報知することができる。
また、半導体チップのうちの少なくとも1つが寿命に達したと判定された場合には、半導体チップに対する制御を停止することが好ましい。半導体チップに対する制御を停止することにより、電動機3の意図しない停止を防止することができる。或いは、運転中の電動機3を安全に停止することができる。或いは、半導体チップの故障が他の部位に及ぶのを防止することができる。
次に、実施の形態1に係る寿命診断方法におけるより一般化した処理手順について説明する。図10は、実施の形態1に係る寿命診断方法による処理手順を示すフローチャートである。以下の各ステップの処理は、制御部14の制御下で行われる。
ステップS11では、第1の半導体チップのゲート端子に第1の値のゲート電圧を印加すると共に、第2の半導体チップのゲート端子に第2の値のゲート電圧を印加して直列回路部に第1の電流値の電流を流す処理が行われる。
上記のステップS11の処理において、直列回路部は、第1の半導体チップと、第2の半導体チップとが電気的に互いに直列に接続された回路部を意味し、図7の構成で言えば、IGBT(P)及びIGBT(N)がこれに対応する。第1の値のゲート電圧は、図8のタイムチャートにおけるVGE(P1)に対応する。第2の値のゲート電圧は、図8のタイムチャートにおけるVGE(N1)に対応する。第1の電流値は、図8のタイムチャートのVCE(sat)1の測定フェーズにおけるIC(P1),IC(N1)に対応する。
ステップS12では、直列回路部に第1の電流値の電流が流れたときに第1の半導体チップに印加される第1電圧が測定される。即ち、第1電圧は、第1の半導体チップの第1端子と第2端子との間に発生する電圧であり、第1の半導体チップの電気的特性である。なお、この電気的特性を「第1の特性」と呼ぶ場合がある。
上記のステップS12の処理において、第1電圧は、図8のタイムチャートにおけるVCE(sat)1に対応する。
ステップS13では、ステップS12の後に、第1の半導体チップのゲート端子に第3の値のゲート電圧を印加すると共に、第2の半導体チップのゲート端子に第4の値のゲート電圧を印加して直列回路部に第2の電流値の電流を流す処理が行われる。
上記のステップS13の処理において、第3の値のゲート電圧は、図8のタイムチャートにおけるVGE(P2)に対応する。第4の値のゲート電圧は、図8のタイムチャートにおけるVGE(N2)に対応する。第2の電流値は、図8のタイムチャートにおけるIC(P2),IC(N2)に対応する。
ステップS14では、ステップS13の後に、第1の半導体チップのゲート端子に第1の値のゲート電圧を印加すると共に、第2の半導体チップのゲート端子に第2の値のゲート電圧を印加して直列回路部に第3の電流値の電流を流す処理が行われる。
上記のステップS14の処理において、第1の値のゲート電圧は、前述したVGE(P1)であり、第2の値のゲート電圧は、前述したVGE(N1)である。第3の電流値は、図8のタイムチャートのVCE(sat)2測定フェーズにおけるIC(P1),IC(N1)に対応する。
ステップS15では、直列回路部に第3の電流値の電流が流れたときに第1端子と第2端子との間に発生する第2電圧が測定される。なお、第2電圧は、第1の半導体チップの電気的特性であり、「第2の特性」と呼ぶ場合がある。
上記のステップS15の処理において、第2電圧は、図8のタイムチャートにおけるVCE(sat)2に対応する。
ステップS16では、第1及び第2の半導体チップの温度特性、第1電圧の測定値、第2電圧の測定値、第2の電流値、及び第1の半導体チップに第2の電流値を流したときに第1の半導体チップの第1端子と第2端子との間に発生する電圧に基づいて第1の半導体チップの熱抵抗が算出される。
上記のステップS16の処理において、第1及び第2の半導体チップの温度特性は、図6におけるIGBTのコレクタ・エミッタ間飽和電圧に対応する。第1の半導体チップの第1端子と第2端子との間に発生する電圧は、図8のタイムチャートにおけるVCE(P2)に対応する。
ステップS17では、ステップS16で算出した熱抵抗を初期値と比較することで第1及び第2の半導体チップの異常又は寿命が診断される。
以上のように、制御部14は、直列回路部に第2の電流値の電流が流れたことによる熱抵抗の変化に基づいて第1及び第2の半導体チップの寿命診断及び異常診断を行う。上記のステップS11からステップS17までの処理は、プログラムという形式で具現され、制御部14に実装することができる。このプログラムは、前述したようにメモリ14bに保存され、プロセッサ14aによって読みとられる。そして、このプログラムによる処理は、プロセッサ14aの制御下において実行され、上述した寿命診断及び異常診断が実現される。
なお、制御部14における寿命診断及び異常診断の機能は、電力変換装置1における電力変換の機能とは別個に半導体チップの寿命診断装置として構成されてもよい。半導体チップの寿命診断装置は、電力変換装置1の内部に構成されていてもよいし、電力変換装置1の外部に別個の装置として構成されていてもよい。
なお、本実施の形態では寿命診断および異常診断を例として説明したが、寿命のレベルを複数段階的に設け、異常が発生した時点を第1段階の寿命としてもよい。複数段階の寿命を診断することで、ユーザが寿命のレベルに応じた使用条件、あるいは使用終了判断を適宜決めることができる。
本実施の形態では、接合材としてはんだの場合を説明したが、Ag、Cu等を含む他の接合材を用いてもよいことは言うまでもない。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1及び第2の半導体チップの温度特性がIGBTのコレクタ・エミッタ間飽和電圧である場合について説明した。これに対し、実施の形態2では、第1及び第2の半導体チップの温度特性がIGBTのゲート・エミッタ間しきい値電圧である場合について説明する。
図11は、実施の形態2における寿命診断手法の説明に供するタイムチャートである。図11には、IGBT(P)の熱抵抗を算出する処理の流れが示されている。なお、図8と同様に、図11に示す各処理は、実機に搭載された状態で行われる。
(i)VGE(th)1の測定
IGBT(N)をVGE(N1)でオンすると共に、IGBT(P)に印加するVGEを増加させてIGBT(P)にIC(P)を流し、IC(P)がIC(P1)になるときのVGE(P)を測定する。なお、IC(P)が、設定値であるIC(P1)になるか否かの確認は、図示を省略した電流検出器を用いて行う。なお、一般的にインバータ回路11に既設されている電流検出器を用いてもよい。以降の説明においても同様である。なお、電流検出器は、図7の回路図において、高電位側の直流母線16又は低電位側の直流母線17に配置されていてもよい。或いは、図7のIGBT(P)とIGBT(N)とからなるレグにおいて、高電位側の直流母線16とIGBT(P)のコレクタとの間、又はIGBT(P)のエミッタと、IGBT(P)における駆動回路15bの低電位側の接続点との間に配置されていてもよい。或いは、IGBT(P)における駆動回路15bの低電位側の接続点と、IGBT(N)のコレクタとの間、又はIGBT(N)のエミッタと、IGBT(N)における駆動回路15bの低電位側の接続点との間に配置されていてもよい。或いは、IGBT(N)における駆動回路15bの低電位側の接続点と、低電位側の直流母線17との間に配置されていてもよい。
制御部14は、測定したVGE(P)の値をVGE(th)1とする。測定されたVGE(th)1の値は、制御部14のメモリ14bに記憶される。ここで、IC(P)がIC(P1)になるときのVGE(P)をVGE(P1)とすると、VGE(P1)とVGE(N1)との間には、VGE(P1)<VGE(N1)の関係がある。VGE(N1)は、VPNの電圧でIC(N)が飽和しない図5の飽和領域で使用できる電圧とする。一般的にVGE(N1)は、15V程度である。IC(P1)は、規定の電流であり、1[A]以下の電流を想定しているが、これに限定されるものではない。また、VCE(N1)は、2V程度を想定しているが、これに限定されるものではない。なお、VCE(N1)が2Vであるとき、IGBT(P)のコレクタ・エミッタ間電圧であるVCE(P2)は、309Vになる。
(ii)パワー印加
次に、IGBT(N)のゲート端子に印加されているVGE(N1)を維持してIGBT(N)をオンし続けると共に、IGBT(P)のゲート端子にVGE(P2)を印加してIGBT(P)にIC(P2)(=IC(N2))の電流を流す。このとき、VGE(P2)とVGE(N1)と間には、VGE(P2)<VGE(N1)の関係がある。VGE(P2)は、所望のIC(P2)が得られる電圧とする。VGE(P2)の一例は、9[V]程度である。また、IC(P2)(=IC(N2))は、5〜10A程度の範囲の電流である。このパワー印加期間において、IGBT(P)に印加される電力は、IC(P2)×VCE(P2)で求められる。なお、図11では、IC(P1)とIC(P2)との間に、IC(P1)<IC(P2)の関係がある場合を例示しているが、この例に限定されず、IC(P1)≧IC(P2)の関係であってもよい。即ち、IC(P1)とIC(P2)との大小関係は、不問である。また、図11では、VGE(P2)と、(i)のフェーズで測定したVGE(th)1との間に、VGE(P2)>VGE(th)1の関係がある場合を例示しているが、この例に限定されず、VGE(P2)≦VGE(th)1の関係であってもよい。即ち、VGE(P2)とVGE(th)1との大小関係は、不問である。
(iii)VGE(th)2の測定
この測定フェーズは、(ii)のフェーズにおいてIGBT(P)に電力を印加して電力を消費させ、その後に(i)の測定フェーズと同じ条件でIGBT(P)におけるVGE(P)を測定することを意図している。なお、測定の条件は、(i)と同じであり、ここでの説明は割愛する。測定値はVGE(th)2とされ、VGE(th)2の値は、制御部14のメモリ14bに記憶される。なお、IGBTの特性上、VGE(th)1とVGE(th)2との間には、VGE(th)1>VGE(th)2の関係がある。また、図11では、VGE(P2)と、(i)のフェーズで測定したVGE(th)2との間に、VGE(P2)>VGE(th)2の関係がある場合を例示しているが、この例に限定されず、VGE(P2)≦VGE(th)2の関係であってもよい。即ち、VGE(P2)とVGE(th)2との大小関係は、不問である。
(iv)熱抵抗(Rth)の算出
このフェーズでは、次式を用いて、IGBT(P)の熱抵抗Rthが算出される。
Rth=[(VGE(th)2−VGE(th)1)/m2]/(IC(P2)×VCE(P2))…(2)
なお、m2は、前述したVGE(th)カーブの傾きである。
(v)診断
この診断フェーズでは、上記(2)式で算出された熱抵抗が初期値の熱抵抗と比較される。制御部14は、熱抵抗の算出値が、第3の設定値よりも大きくなった場合に、IGBT(P)が寿命に達したと診断する。また、制御部14は、熱抵抗の算出値が、第4の設定値よりも大きくなった場合に、IGBT(P)は異常レベルにあると診断する。第4の設定値は、第3の設定値よりも小さな値である。また、制御部14は、第3の設定値と熱抵抗の算出値との差分に基づいて、IGBT(P)の寿命を予測する。なお、第3の設定値に代えて、実施の形態1で用いた第1の設定値を使用してもよい。また、第4の設定値に代えて、実施の形態1で用いた第2の設定値を使用してもよい。
なお、上記(i)から(v)では、IGBT(P)の熱抵抗を算出して診断する処理について説明したが、IGBT(N)も同じ処理で熱抵抗の算出及び診断を行うことができる。具体的には、IGBT(P)とIGBT(N)との関係を入れ替えて上記の処理を行えばよい。
また、上記(i)から(v)の処理は、負荷である電動機3を駆動する直前に行うことが一般的であるが、これに限定されない。アプリケーションによっては、電動機3の運転中において、電動機3の駆動停止期間中に行ってもよい。
また、インバータ回路11が三相インバータ回路である場合、一度に全ての相、即ち3つの相の診断を行ってもよい。或いは、一度に1つの相の診断を行い、3回の診断で全ての相の診断を行うようにしてもよい。
なお、実施の形態2の手法は、実施の形態1と同様に、3レベルのインバータ回路に用いることもできる。また、実施の形態2の手法は、実施の形態1と同様に、半導体チップ12の半導体素子がMOSFETである場合にも適用可能である。
以上説明したように、実施の形態2に係る電力変換装置は、第1及び第2の半導体チップが実機に搭載された状態で第1及び第2の半導体チップの電気的特性の1つであるゲート・エミッタ間しきい値電圧を測定する。また、測定したゲート・エミッタ間しきい値電圧に基づいて構成部材を含む放熱構造の熱抵抗を算出する。そして、算出した熱抵抗を初期値と比較することにより、第1及び第2の半導体チップの劣化による異常又は寿命を診断する。即ち、実施の形態2に係る電力変換装置は、半導体素子の電気的特性の変化から半導体チップの異常診断又は寿命診断を行う。これにより、従来技術に比してより高精度な異常診断又は寿命診断を行うことができる。
また、実施の形態2における寿命診断は、実機に搭載された状態で行われ、且つ、半導体チップの電気的特性がダイレクトに測定される。このため、機台ばらつき及び電力変換装置の使用法によるばらつきを包含できる。これにより、従来技術よりも精度の良い異常診断又は寿命診断を行うことができる。
次に、実施の形態2に係る寿命診断方法におけるより一般化した処理手順について説明する。図12は、実施の形態2に係る寿命診断方法による処理手順を示すフローチャートである。以下の各ステップの処理は、制御部14の制御下で行われる。
ステップS21では、第2の半導体チップのゲート端子に第2の半導体チップを導通させるための第1の値のゲート電圧を印加すると共に、第1の半導体チップのゲート端子に印加するゲート電圧を増加させて直列回路部に電流を流し、直列回路部に流れる電流が第1の電流値になるときの第1の半導体チップのゲート端子に印加された第1電圧を測定する処理が行われる。
上記のステップS21の処理において、直列回路部は、第1の半導体チップと、第2の半導体チップとが電気的に互いに直列に接続された回路部を意味し、図7の構成で言えば、IGBT(P)及びIGBT(N)がこれに対応する。第1の値のゲート電圧は、図11のタイムチャートにおけるVGE(N1)に対応する。第1の電流値は、図11のタイムチャートのVGE(th)1の測定フェーズにおけるIC(P1)に対応する。
ステップS22では、ステップS21の後に、第2の半導体チップのゲート端子に印加されている第1の値のゲート電圧を維持すると共に、第1の半導体チップのゲート端子に第2の値のゲート電圧を印加して直列回路部に第2の電流値の電流を流す処理が行われる。
上記のステップS22の処理において、第1の値のゲート電圧は、前述したVGE(N1)であり、第2の値のゲート電圧は、図11のタイムチャートにおけるVGE(P2)に対応する。第2の電流値は、図11のタイムチャートにおけるIC(P2),IC(N2)に対応する。
ステップS23では、ステップS22の後に、第2の半導体チップのゲート端子に印加されている第1の値のゲート電圧を維持すると共に、第1の半導体チップのゲート端子へのゲート電圧の印加を遮断する処理が行われる。
上記のステップS23の処理において、第1の値のゲート電圧は、前述したVGE(N1)である。
ステップS24では、ステップS23の後に、第2の半導体チップのゲート端子に印加されている第1の値のゲート電圧を維持すると共に、第1の半導体チップのゲート端子に印加するゲート電圧を増加させて直列回路部に電流を流し、直列回路部に流れる電流が第1の電流値になるときの第1の半導体チップのゲート端子に印加された第2電圧が測定される。
上記のステップS24の処理において、第1の値のゲート電圧は、前述したVGE(N1)であり、第2の値のゲート電圧は、前述したVGE(P2)である。第1の電流値は、前述したIC(P1)である。
ステップS25では、第1及び第2の半導体チップの温度特性、第1電圧の測定値、第2電圧の測定値、第2の電流値、及び第1の半導体チップに第2の電流値の電流を流したときに第1の半導体チップの第1端子と第2端子との間に発生する電圧に基づいて第1の半導体チップの熱抵抗が算出される。
上記のステップS25の処理において、第1及び第2の半導体チップの温度特性は、図6におけるIGBTのゲート・エミッタ間しきい値電圧に対応する。第1端子は、第1電流が流出する側の端子であり、図2の半導体チップ12UPにおける12bに対応する。第2端子は、第1電流が流入する側の端子であり、図2の半導体チップ12UPにおける12cに対応する。第1の半導体チップの第1端子と第2端子との間に発生する電圧は、図11のタイムチャートにおけるVCE(P2)に対応する。
ステップS26では、ステップS25で算出した熱抵抗を初期値と比較することで第1及び第2の半導体チップの異常又は寿命が診断される。
上記のステップS21からステップS26までの処理は、プログラムという形式で具現され、制御部14に実装することができる。このプログラムは、前述したようにメモリ14bに保存され、プロセッサ14aによって読みとられる。そして、このプログラムによる処理は、プロセッサ14aの制御下において実行され、上述した寿命診断及び異常診断が実現される。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3における寿命診断手法の説明に供する熱抵抗の特性の例を示す図である。具体的に、図13には、図3に示す放熱構造における熱抵抗特性の例が示されている。横軸は時間であり、縦軸は図3に示す放熱構造部における金属ベースを含む部位の熱抵抗を示している。熱抵抗は、温度の伝えにくさを表す物理量である。熱抵抗の単位としては、一般的に“℃/W”が用いられる。図13に示す熱抵抗は、図3に示す放熱構造部において、半導体チップ12が1Wの電力を消費したときの温度差を示している。ここで言う温度差は、半導体チップ12の温度と周囲温度との差である。
図3の放熱構造において、半導体チップ12によって発生した熱は、時間をかけて伝導して行く。このため、熱抵抗の値は、図13に示されるように時間の関数となる。図13の例によれば、約0.3sまでは、時間と共に増加し、0.3s以降では、フラットな特性となる。図13におけるフラットな特性部分は、図3の放熱構造において、半導体チップ12によって発生した熱の影響が絶縁基板21の裏面にあるはんだ層28を超えて、金属ベース25まで達していると考えられる。一方、図13において、リニアに増加する特性部分は、半導体チップ12によって発生した熱の影響がはんだ層28に達していないと考えられる。これらの特性を考慮すると、図8及び図11に示されるパワー印加フェーズにおける印加時間(以下、「パワー印加時間」と呼ぶ)を制御することで、半導体チップ12の寿命に影響をもたらす放熱部材の構造上の診断部位を変更することができる。
以上の点を踏まえ、実施の形態3に係る寿命診断では、半導体チップ12に電力消費を行わせるパワー印加時間を制御する。具体的には、図10のフローチャートにおいて、ステップS13におけるパワー印加時間を第1の時間よりも短くする。図12のフローチャートであれば、ステップS22におけるパワー印加時間を第1の時間よりも短くする。言い替えると、第1の時間が経過する前にパワー印加を停止する。パワー印加時間を第1の時間よりも短くすることで、絶縁基板21の表面にあるはんだ層27の亀裂を診断することができる。なお、図13に示される熱抵抗の例の場合、第1の時間としては、0.03s程度が設定される。
また、図10のフローチャートにおいて、ステップS13におけるパワー印加時間を第2の時間よりも長くする。図12のフローチャートであれば、ステップS22におけるパワー印加時間を第2の時間よりも長くする。言い替えると、第2の時間が経過した後にパワー印加を停止する。第2の時間は、第1の時間よりも長い時間である。図13に示される熱抵抗の例の場合、第2の時間としては、0.4s程度が設定される。
パワー印加時間を第2の時間よりも長くする第2の診断処理は、パワー印加時間を第1の時間よりも短くする第1の診断処理と併用する。第1の診断処理によって得た第1の診断結果により、絶縁基板21の表面にあるはんだ層27の状態を診断することができる。また、この第1の診断結果と、第2の診断処理によって得た第2の診断結果とに基づいて、絶縁基板21の裏面にあるはんだ層28の状態を診断することができる。
以上説明したように、実施の形態3に係る寿命診断では、半導体チップに電力消費を行わせるパワー印加時間を制御する。これにより、半導体チップが実装される構成部材を含む放熱構造における構造上の診断部位の変更が可能となる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 電力変換装置、2 交流電源、3 電動機、10 整流回路、11 インバータ回路、12,12UN,12UN1,12UN2,12UP,12UP1,12UP2,12VN,12VP,12WN,12WP 半導体チップ、12A,12B,12C レグ、12N,12P 直列回路部、12a ゲート端子、12b 第1端子、12c 第2端子、13 平滑コンデンサ、14 制御部、14a プロセッサ、14b メモリ、15 ゲート駆動回路、15a 駆動回路電源、15b 駆動回路、16,17 直流母線、18 交流電力、19 駆動信号、20 駆動電圧、21 絶縁基板、22,24,26 配線パターン、23 ワイヤ、25 金属ベース、27,28 はんだ層、29 亀裂。

Claims (13)

  1. 接合材により放熱部材に実装された第1の半導体チップと第2の半導体チップとを有する実装部と、
    前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップが電気的に互いに直列に接続された直列回路部を含むブリッジ回路の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の半導体チップの電気的特性に基づいて算出した熱抵抗により、前記第1の半導体チップの寿命を診断する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電気的特性は、前記直列回路部に第1の電流値の電流が流れたときに前記第1の半導体チップに発生する第1電圧であり、
    前記制御部は、前記直列回路部に第2の電流値の電流が流れたことによる前記熱抵抗の変化に基づいて前記第1の半導体チップの寿命を診断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記電気的特性は、前記直列回路部に流れる電流が第1の電流値になるときの前記第1の半導体チップのゲート端子に印加されたゲート電圧である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記第2の電流値の電流を流す時間を制御することで、前記第1の半導体チップの寿命に影響をもたらす前記放熱部材の構造上の診断部位を変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記ブリッジ回路は、3つのレグを備えた三相インバータ回路である
    請求項1から4の何れか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1の半導体チップの寿命が異常レベルにあると判定された場合、前記第1の半導体チップを制御するパルス幅変調信号の周波数をより小さくする
    請求項1から5の何れか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1の半導体チップが寿命に達したと判定された場合には、前記第1の半導体チップに対する制御を停止する
    請求項1から6の何れか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1の半導体チップが異常レベルにある、又は寿命に達したと判定された場合にはアラームを出力する
    請求項1から7の何れか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記第1の半導体チップの劣化の推移により、前記第1の半導体チップの寿命を予測する
    請求項1から8の何れか1項に記載の電力変換装置。
  10. 第1の半導体チップと、第2の半導体チップとが電気的に互いに直列に接続された直列回路部を少なくとも1つ含むブリッジ回路に対し、前記第1及び第2の半導体チップが電気的に接続された状態で前記第1の半導体チップの寿命を診断する半導体チップの寿命診断装置であって、
    前記直列回路部に第1の電流値の電流を流し、前記直列回路部に前記第1の電流値の電流が流れたときの前記第1の半導体チップの電気的特性である第1の特性を測定し、前記第1の特性の測定後に、前記直列回路部に第2の電流値の電流を流し、その後に前記直列回路部に第3の電流値の電流を流し、前記直列回路部に前記第3の電流値の電流が流れたときの前記第1の半導体チップの電気的特性である第2の特性を測定し、前記第1の特性と、前記第2の特性と、に基づいて前記第1の半導体チップの熱抵抗を算出し、算出した前記熱抵抗を初期値と比較することで前記第1の半導体チップの異常又は寿命を診断する
    ことを特徴とする半導体チップの寿命診断装置。
  11. 第1の半導体チップと、第2の半導体チップとが電気的に互いに直列に接続された直列回路部を少なくとも1つ含むブリッジ回路に適用され、前記第1及び第2の半導体チップが電気的に接続された状態で前記第1の半導体チップの寿命を診断する半導体チップの寿命診断方法であって、
    前記直列回路部に第1の電流値の電流を流す第1ステップと、
    前記直列回路部に前記第1の電流値の電流が流れたときの前記第1の半導体チップの電気的特性を測定する第2ステップと、
    前記第2ステップの後に、前記直列回路部に第2の電流値の電流を流す第3ステップと、
    前記第3ステップの後に、前記直列回路部に第3の電流値の電流を流す第4ステップと、
    前記直列回路部に前記第3の電流値の電流が流れたときの前記第1の半導体チップの電気的特性を測定する第5ステップと、
    前記第2ステップにおいて測定された前記第1の半導体チップの電気的特性と、前記第5ステップにおいて測定された前記第1の半導体チップの電気的特性と、に基づいて前記第1の半導体チップの熱抵抗を算出する第6ステップと、
    前記第6ステップで算出した前記熱抵抗を初期値と比較することで前記第1の半導体チップの異常又は寿命を診断する第7ステップと、
    を含む半導体チップの寿命診断方法。
  12. 前記第2の電流値は、前記第1の電流値及び前記第3の電流値よりも大きい
    ことを特徴とする請求項11に記載の半導体チップの寿命診断方法。
  13. 前記第3ステップには、前記直列回路部に前記第2の電流値の電流を流す時間を制御する処理が含まれる
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の半導体チップの寿命診断方法。
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