JP2013142607A - 衛星信号捕捉方法及び衛星信号捕捉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信信号とレプリカコードとの相関演算を少ない演算量で実現する全く新しい手法の提案。
【解決手段】GPS衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値を、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器のうち、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。そして、相関値を用いてGPS衛星の衛星信号を捕捉する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衛星信号を捕捉する方法等に関する。
衛星信号を利用した測位システムとしては、GPS(Global Positioning System)が広く知られており、携帯型電話機やカーナビゲーション装置等に内蔵された位置算出装置に利用されている。GPSでは、複数のGPS衛星の位置や各GPS衛星から位置算出装置までの擬似距離等の情報に基づいて位置算出装置の位置座標と時計誤差とを求める位置算出計算を行う。
GPS衛星から送出されるGPS衛星信号は、C/A(Coarse and Acquisition)コードと呼ばれるGPS衛星毎に異なる拡散符号で変調されている。位置算出装置は、微弱なGPS衛星信号を捕捉するために、受信したC/Aコードの信号(受信信号)と、C/Aコードを模擬したレプリカコードの信号(レプリカコード)との相関演算を行ってGPS衛星信号を捕捉する。
具体的には、レプリカコードの位相をずらしつつ相関演算を行い、最も高い相関値が得られた位相がいわゆるコード位相とされて、GPS衛星信号が捕捉される。例えば特許文献1には、弱電界環境等において、GPS衛星信号の捕捉を高速化するための技術が開示されている。
米国特許出願公開第2006/0056497号明細書
しかしながら、従来の相関演算の場合には、受信信号のサンプリング値とレプリカコードのサンプリング値とを1つ1つ乗算し、積算する処理を、位相のずらし回数分実行する必要があった。そのため、回路規模が大きくならざるを得なかった。この問題は、消費電力が増大する要因の1つでもあった。
本発明は上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、受信信号とレプリカコードとの相関演算を少ない演算量で実現する全く新しい手法を提案することにある。
以上の課題を解決するための第1の形態は、衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値を、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器のうち、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出することと、前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉することと、を含む衛星信号捕捉方法である。
また、第3の形態として、衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値を、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器と、前記複数の加減算器のうち、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出する相関値算出部と、前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉する捕捉部と、を備えた衛星信号捕捉装置を構成することとしてもよい。
この第1の形態等によれば、衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値を、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器のうち、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。そして、算出した相関値を用いて衛星の衛星信号を捕捉する。
これにより、受信信号のサンプリング値とレプリカコードのコード値との乗算を行うことなく、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出することができる。演算器を回路で構成する場合、乗算を行う回路は、加減算に比べて多くの回路素子が必要となる。また、プログラムで演算する場合も、乗算のステップ数は加減算のステップ数に比べて格段に多くのステップ数を必要とする。このため、乗算が不要となる効果は極めて大きい。なお、これにより消費電力が削減されるのは勿論である。
第2の形態は、第1の形態の衛星信号捕捉方法において、前記複数の加減算器は、k個(k≧2)のサンプリング値のうちの一のサンプリング値の加減算符号が所定符号と仮定した場合における、異なる加減算の組み合わせで加減算する回路で構成され、前記相関値を算出することは、k個のコード値のうち、前記一のサンプリング値に対応する一のコード値以外のコード値の組み合わせに基づいて、前記一の加減算器を選択することと、前記一の加減算器の出力値の符号を前記一のコード値に基づき変更することと、を含む衛星信号捕捉方法である。
また、第4の形態として、第3の形態の衛星信号捕捉方法において、前記複数の加減算器は、k個(k≧2)のサンプリング値のうちの一のサンプリング値の加減算符号が所定符号と仮定した場合における、異なる加減算の組み合わせで加減算する回路で構成され、前記相関値算出部は、k個のコード値のうち、前記一のサンプリング値に対応する一のコード値以外のコード値の組み合わせに基づいて、前記一の加減算器を選択し、前記一の加減算器の出力値の符号を前記一のコード値に基づき変更した値を用いて、前記相関値を算出する、衛星信号捕捉装置を構成することとしてもよい。
この第2の形態等によれば、複数の加減算器は、k個(k≧2)のサンプリング値のうちの一のサンプリング値の加減算符号が所定符号と仮定した場合における、異なる加減算の組み合わせで加減算する回路で構成される。従って、k個のサンプリング値を異なる加減算の組み合わせで加減算する回路を構成する場合と比べて、回路構成を簡素化することができる。このとき、k個のコード値のうち、一のサンプリング値に対応する一のコード値以外のコード値の組み合わせに基づいて、一の加減算器を選択する。そして、この一の加減算器の出力値の符号を一のコード値に基づき変更した値を用いることで、相関値を簡単に算出することができる。
また、第5の形態として、第4の形態の衛星信号捕捉方法において、kは4以上であり、k個のサンプリング値を2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて加減算を行う加減算部と、前記加減算部の加減算結果を記憶する記憶部と、を更に備え、前記複数の加減算器は、前記記憶部に記憶されたグループ内の加減算結果を、グループ間での加減算の組み合わせを変えて演算する、衛星信号捕捉装置を構成することとしてもよい。
この第5の形態によれば、加減算部は、k個のサンプリング値を2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて加減算を行う。当該加減算部の加減算結果は記憶部が記憶する。そして、複数の加減算器は、記憶部に記憶されたグループ内の加減算結果を、グループ間での加減算の組み合わせを変えて演算する。これにより、k個のサンプリング値を加減算の組み合わせを変えて加減算した場合と同様の結果を得ることができる。
また、第6の形態として、第3〜第5の何れかの形態の衛星信号捕捉装置において、前記受信信号は、N[Hz]でBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調された信号を含み、前記サンプリングの周波数は、M(>2N)[Hz]であり、前記複数の加減算器は、前記レプリカコードをM[Hz]でサンプリングした場合に生じ得るコード値の時系列変化に対応する加減算符号の組み合わせを加減算する回路で構成される、衛星信号捕捉装置を構成することとしてもよい。
この第6の形態によれば、受信信号は、N[Hz]でBPSK変調された信号を含み、サンプリングの周波数は、M(>2N)[Hz]である。そして、複数の加減算器は、レプリカコードをM[Hz]でサンプリングした場合に生じ得るコード値の時系列変化に対応する加減算符号の組み合わせを加減算する回路で構成される。これにより、全てのコード値の時系列変化に対応する加減算符号の組み合わせを加減算する回路を構成する場合と比べて、回路規模を縮小化することができる。
原理説明における相関値の算出方法の説明図。 原理説明における相関値の算出方法の説明図。 携帯型電話機の機能構成の一例を示すブロック図。 ベースバンド処理回路部の回路構成の一例を示すブロック図。 第1実施例における相関値の算出方法の説明図。 第1実施例における相関値算出部の回路構成の一例を示す図。 衛星信号捕捉用データのデータ構成図。 衛星信号捕捉処理の流れを示すフローチャート。 第2実施例の原理の説明図。 第2実施例における第2の加減算部の構成の一例を示す図。 第2実施例における相関値算出部の回路構成の一例を示す図。 変形例における第2の加減算部の構成の一例を示す図。
1.原理
本実施形態における衛星信号捕捉方法について説明する。
GPS衛星を利用した位置算出システムにおいて、測位用衛星の一種であるGPS衛星は、アルマナックやエフェメリス等の衛星軌道データを含む航法メッセージデータを、測位用衛星信号の一種であるGPS衛星信号に乗せて発信している。
GPS衛星信号は、拡散符号の一種であるC/A(Coarse and Acquisition)コードを用いたCDMA(Code Division Multiple Access)方式でスペクトラム拡散されており、航法メッセージデータはC/Aコードを20PNフレーム単位でBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調することで搬送されている。C/Aコードは、コード長1023チップを1PNフレームとする繰返し周期1msの擬似ランダム雑音符号であり、衛星毎に異なる。
GPS衛星がGPS衛星信号を発信する際の周波数(規定搬送波周波数)は、1.57542[GHz]と予め規定されているが、GPS衛星やGPS受信装置の移動により生ずるドップラーの影響等により、GPS受信装置がGPS衛星信号を受信する際の周波数は、必ずしも規定搬送波周波数とは一致しない。そのため、受信した電波の中からGPS衛星信号を捕捉するために、いわゆる周波数サーチを行う。また、受信したGPS衛星信号(C/Aコード)の位相、すなわちコード位相を特定するために、いわゆる位相サーチを行う。
この2つのサーチによって、GPS衛星信号を捕捉する。但し、周波数が既知であれば、位相サーチのみを行ってGPS衛星信号を捕捉することも可能である。本実施形態は、この周波数サーチ及び位相サーチにおいて行われる相関演算、すなわち相関値の算出方法に関して特徴を有している。
図1は、本実施形態における相関値の算出方法の説明図である。図1において、サンプルメモリには、受信信号をサンプリングした値(以下、「サンプリング値」と称す。)が1ミリ秒分格納されている。本実施形態では、1ミリ秒の間に2112回サンプリングする。そのため、サンプルメモリには、1ミリ秒分のサンプリング値として、「d1」〜「d2112」の2112個のサンプリング値が格納されている。なお、GPS衛星信号の搬送波(キャリア)の除去は、受信信号をサンプリングする前に行ってもよいし、サンプリングした後に行ってもよい。
C/Aコードは、コード長1023チップであり、これを2112回サンプリングすることで、「d1」〜「d2112」の2112個のサンプリング値を得る。C/Aコードのチップレートは1.023[MHz]であり、その2倍よりも高い周波数でC/Aコードをサンプリングすることになる。これは、N[Hz]でBPSK変調された信号の受信信号を、サンプリングの周波数をM(>2N)[Hz]としてサンプリングすることに相当する。
次に、処理部が、加減算部に出力させるk個のサンプリング値を選択する。つまり、処理部は、受信信号をサンプリングした時系列のサンプリング値をk個ずつ選択する制御を行う選択制御部であるとも言える。本実施形態では、kの値を2以上とする(k≧2)。
kの値は適宜選択可能であるが、原理説明として、最も簡単な例である「k=2」とする場合を例に挙げて説明する。この場合、受信信号のサンプリング値「d1」〜「d2112」を2個ずつ選択するため、1056組の受信データ組が得られるが、それぞれを符号「S」を用いて「S1」〜「S1056」として説明する。
受信データ組「S1」〜「S1056」のそれぞれが選択されて加減算部に出力されると、加減算部が、当該受信データ組に含まれる2個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。換言すると、加減算部は、各受信データ組それぞれについて、当該受信データ組に含まれるk個のサンプリング値を、正負の符号の組み合わせを異ならせて加算する。加減算部は、複数の加減算器を有してなり、図1の例では、4通りの加減算を行う4個の加減算器を有してなる。なお、本実施形態では「加減算器」と称して説明するが、実際の回路素子としては「加算器」を用いて回路構成可能であることは言うまでもない。
例えば、図1に示されている受信データ組「S1」に着目して説明すると、加減算部に設けられた4個の加減算器は、受信データ組「S1」に含まれるサンプリング値「d1」及び「d2」を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。その結果、「d1+d2」、「d1−d2」、「−d1+d2」及び「−d1−d2」の4個の加減算結果が得られる。この加減算を、全ての受信データ組「S1」〜「S1056」を対象として行う。
上記の加減算の結果は、相関値算出部に出力される。相関値算出部は、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する回路部である。相関値算出部によって算出される相関値は、受信信号とレプリカコードとを相関演算した値に相当する相関値と言うこともできる。相関値算出部は、選択部E及び合算部Gを有する選択合算部Cを、複数組備えて構成される。相関値算出部に設ける選択合算部Cの個数は設計事項であるが、本実施形態では、22組の選択合算部C−1〜C−22を設ける場合を一例として説明する。
加減算部による4通りの加減算の結果は、第1の選択合算部C−1〜第22の選択合算部C−22に設けられた第1の選択部E−1〜第22の選択部E−22に並列に入力される。つまり、第1の選択部E−1〜第22の選択部E−22には、「d1+d2」、「d1−d2」、「−d1+d2」及び「−d1−d2」の4通りの加減算結果が並列に入力される。選択部Eは、加減算部から出力される加減算結果を択一的に選択するセレクターである。
一方、レプリカコードは、相関演算のために、受信信号と同じサンプリング時間間隔でサンプリングされている。本実施形態では、コード長1023チップでなるレプリカコードは2112回サンプリングされることとなる。サンプリングされたレプリカコードの値(以下、「コード値」と称す。)を、符号「r」を用いて「r1」〜「r2112」として説明する。
2112個のコード値は、処理部によって受信信号と同様にk個ずつ選択される。ここでは「k=2」の場合を考えているため、1056組のレプリカデータ組が得られる。それぞれのレプリカデータ組を、符号「R」を用いて「R1」〜「R1056」として説明する。
さて、本実施形態では、GPS衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値を、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器のうち、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。
この手順について詳細に説明する。受信データ組とレプリカデータ組とを、同じ番号同士で対応付ける。そして、ある受信データ組について、当該受信データ組に対応付けられたレプリカデータ組に含まれるk個のコード値の組み合わせでなるコードパターンを、第1の選択部E−1に入力する。以下の説明では、各選択部Eに入力するk個のコード値の組み合わせのことを「コードパターン」と称する。
第2の選択部E−2には、第1の選択部E−1に入力するコードパターンに対してコード値を1個分ずらしたk個のコード値でなるコードパターンを入力する。同様に、第3の選択部E−3には、第2の選択部E−2に入力するコードパターンに対してコード値を1個分ずらしたk個のコード値でなるコードパターンを入力する。つまり、第n番目の選択部E−nには、第1の選択部E−1に入力するコードパターンに対してコード値をn−1個分ずらしたk個のコード値でなるコードパターンを入力する。
「k=2」の場合について具体的に説明する。最初に、受信データ組「S1=(d1,d2)」を処理対象とする場合を考える。受信データ組「S1」に対応するレプリカデータ組は、レプリカデータ組「R1=(r1,r2)」となる。この場合、第1の選択部E−1には、レプリカデータ組「R1」に含まれる2個のコード値でなるコードパターン{r1,r2}が入力される。第2の選択部E−2には、コードパターン{r1,r2}に対してコード値を1個分ずらしたコードパターン{r2,r3}が入力される。以下同様にして、第22の選択部E−22には、コードパターン{r1,r2}に対してコード値を21個分ずらしたコードパターン{r22,r23}が入力される。
このとき、各選択部Eは、加減算部から入力した受信データ組「S1」に係る4個の加減算結果のうち、処理部から入力したコードパターンに含まれるコード値の正負の符号の組み合わせで加減算された加減算結果(加減算器)を選択する。例えば、第1の選択部E−1に入力されたコードパターンが{r1=+1,r2=−1}={+,−}であったとする。このとき、第1の選択部E−1は、受信データ組「S1」に係る「d1+d2」、「d1−d2」、「−d1+d2」及び「−d1−d2」の4個の加減算結果のうち、{+,−}の正負の符号の組み合わせで加減算された加減算結果「d1−d2」を選択する。そして、「d1−d2」を第1の合算部G−1に出力する。
同様に、例えば、第2の選択部E−2に入力されたコードパターンが{r2=−1,r3=−1}={−,−}であったとする。この場合、第2の選択部E−2は、受信データ組「S1」に係る「d1+d2」、「d1−d2」、「−d1+d2」及び「−d1−d2」の4個の加減算結果のうち、{−,−}の正負の符号の組み合わせで加減算された加減算結果「−d1−d2」を選択する。そして、「−d1−d2」を第2の合算部G−2に出力する。
このようにして選択部Eによって選択された加減算結果は、受信データ組「S1=(d1,d2)」に含まれる2個のサンプリング値と、当該選択部Eに入力されたコードパターンに含まれる2個のコード値との相関を計算した結果となる。より具体的には、第n番目の選択部E−nによって選択された加減算結果は、「d1×rn+d2×r(n+1)」の計算結果となる。
例えば、第1の選択部E−1によって選択された加減算結果は「d1×r1+d2×r2」の計算結果となり、第2の選択部E−2によって選択された加減算結果は「d1×r2+d2×r3」の計算結果となる。つまり、受信データ組に含まれるk個のサンプリング値と、各選択部Eに入力されたコードパターンに含まれるk個のコード値との相関を計算した結果を、乗算を行わずに算出できることになる。これが本実施形態の特徴の1つである。
以下、選択部Eによって選択された加減算結果であって、1つの受信データ組と1つのレプリカデータ組との相関の計算結果に相当する値のことを「積和値」と称する。
ここまで、受信データ組「S1」に着目して説明を行ってきたが、上記の一連の手順による積和値の算出(決定)を、全ての受信データ組「S1」〜「S1056」を対象として行う。
例えば、受信データ組「S2=(d3,d4)」に着目した場合、受信データ組「S2」に対応するレプリカデータ組はレプリカデータ組「R2=(r3,r4)」となる。この場合、第1の選択部E−1には、レプリカデータ組「R2」に含まれる2個のコード値でなるコードパターン{r3,r4}が入力される。第2の選択部E−2には、コードパターン{r3,r4}に対してコード値を1個分ずらしたコードパターン{r4,r5}が入力される。以下同様にして、第22の選択部E−22には、コードパターン{r3,r4}に対してコード値を21個分ずらしたコードパターン{r24,r25}が入力される。
そして、各選択部Eは、加減算部から入力した受信データ組「S2」に係る4個の加減算結果のうち、処理部から入力したコードパターンに含まれるコード値の正負の符号の組み合わせで加減算された加減算結果(加減算器)を選択する。そして、選択部Eは、選択した加減算結果を積和値として合算部Gに出力する。
合算部Gは、選択部Eから入力した受信データ組「S1」〜「S1056」に係る積和値を、従前の値に合算することで、C/Aコード1周期分の受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。このようにして算出された相関値は、受信信号とレプリカコードとを相関演算した値に相当する。
ここで、積和値の合算も加算のみである。従って、本実施形態の回路構成では、乗算を行わずに相関値が算出できることになる。これは、電子回路の回路規模を縮小させる作用効果を生む。
また、GPSにおける相関演算では、レプリカコードの位相をずらしながら、受信信号とレプリカコードとの相関演算を実行する。位相のずらし量に応じて、受信データ組に対応するレプリカデータ組を変更して相関値を算出することになる。ずらし量を「レプリカオフセット」と称して説明する。
例えば、レプリカオフセットを「j」とし、「j=1」の場合にずらし量をゼロ、「j=2」の場合に1サンプリング位置分位相をずらす、と考える。このとき、受信データ組「S1」〜「S1056」のそれぞれについて、第n番目の選択部E−nには、レプリカオフセットを「j=n」とするk個のコード値でなるコードパターンが入力される。従って、各選択部Eは、レプリカコードの位相をずらしながら、受信信号のサンプリング値とレプリカコードのコード値との積和値を演算していることになる。
但し、本実施形態では、選択合算部Cを22組としている。そのため、1回の演算で求めることができるのは、22個分のレプリカオフセットに係る相関値である。しかし、C/Aコード1周期分位相をずらそうとすると、2112個分のレプリカオフセットに係る相関値を算出する必要が生ずる。そこで、22組の選択合算部C−1〜C−22を用いて「W=2112/22=96回」の演算を行うことで、レプリカオフセット「1」〜「2112」に係る相関値を算出する。
図2は、C/Aコード1周期分位相をずらして求めた積和値及び相関値をテーブル形式で表わした図である。m番目(m=1〜1056)の受信データ組「Sm」について、レプリカオフセットを「n」(n=1〜2112)とした場合に得られる積和値を「p(m,n)」と表記する。例えば、レプリカオフセットを「1」とした場合について、受信データ組「S1」〜「S1056」それぞれについて得られる積和値を「p(1,1)」〜「p(1056,1)」と表記する。同様に、レプリカオフセットを「2」とした場合について、受信データ組「S1」〜「S1056」それぞれについて得られる積和値を「p(1,2)」〜「p(1056,2)」と表記する。
各レプリカオフセットそれぞれについて、受信データ組「S1」〜「S1056」に係る積和値を合算部Gが合算することで、相関値「Corr」を算出する。具体的には、第w回目の演算では、第n番目の合算部G−nが、受信データ組「S1」〜「S1056」に係る積和値「p(1,n+22×(w−1))」〜「p(1056,n+22×(w−1))」を合算することで、レプリカオフセット「n+22×(w−1)」に係る相関値「Corr(n+22×(w−1))」を算出する。
例えば、第1回目の演算では、第n番目の合算部G−nが、受信データ組「S1」〜「S1056」に係る積和値「p(1,n)」〜「p(1056,n)」を合算することで、レプリカオフセット「n」に係る相関値「Corr(n)」を算出する。同様に、第2回目の演算では、第n番目の合算部G−nが、受信データ組「S1」〜「S1056」に係る積和値「p(1,n+22)」〜「p(1056,n+22)」を合算することで、レプリカオフセット「n+22」に係る相関値「Corr(n+22)」を算出する。
相関値算出部は、上記のように相関値を算出することで、最終的に図2に示したテーブルの各値を算出することとなる。そして、処理部は、相関値算出部によって算出された相関値のうちの最大の相関値に対応するレプリカオフセットに基づいてコード位相を判定する。これは、相関計算位置(レプリカオフセット)を変更して算出された複数の相関値のうちの最大の相関値に対応する相関計算位置に基づいてコード位相を判定することに相当する。
2.実施例
次に、上記の衛星信号捕捉方法を用いて衛星信号を捕捉する衛星信号捕捉装置の実施例について説明する。ここでは、衛星信号捕捉装置を備えた電子機器の一例として、携帯型電話機の実施例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施例が以下説明する実施例に限定されるわけではないことは勿論である。
2−1.第1実施例
2−1−1.携帯型電話機の構成
図3は、本実施例における携帯型電話機1の機能構成の一例を示すブロック図である。携帯型電話機1は、GPSアンテナ5と、GPS受信部10と、ホスト処理部30と、操作部40と、表示部50と、音出力部55と、携帯電話用アンテナ60と、携帯電話用無線通信回路部70と、記憶部80と、時計部90とを備えて構成される。
GPSアンテナ5は、GPS衛星から発信されているGPS衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナであり、受信信号をGPS受信部10に出力する。
GPS受信部10は、GPSアンテナ5から出力された信号に基づいて携帯型電話機1の位置を算出する回路或いは装置であり、いわゆるGPS受信機に相当する。本実施形態では、GPS受信部10が衛星信号捕捉装置に相当する。
GPS受信部10は、RF受信回路部11と、ベースバンド処理回路部20とを備えて構成される。なお、RF受信回路部11と、ベースバンド処理回路部20とは、それぞれ別のLSI(Large Scale Integration)として製造することも、1チップとして製造することも可能である。
RF受信回路部11は、RF信号の受信回路部である。回路構成としては、例えば、GPSアンテナ5から出力されたRF信号をA/D変換器でデジタル信号に変換し、デジタル信号を処理する受信回路を構成してもよい。また、GPSアンテナ5から出力されたRF信号をアナログ信号のまま信号処理し、最終的にA/D変換することでデジタル信号をベースバンド処理回路部20に出力する構成としてもよい。
後者の場合には、例えば、次のようにRF受信回路部11を構成することができる。すなわち、所定の発振信号を分周或いは逓倍することで、RF信号乗算用の発振信号を生成する。そして、生成した発振信号を、GPSアンテナ5から出力されたRF信号に乗算することで、RF信号を中間周波数の信号(以下、「IF(Intermediate Frequency)信号」と称す。)にダウンコンバートし、IF信号を増幅等した後、A/D変換器でデジタル信号に変換して、ベースバンド処理回路部20に出力する。
ベースバンド処理回路部20は、RF受信回路部11から出力された受信信号に対して、搬送波(キャリア)の除去や相関値の算出等を行ってGPS衛星信号を捕捉する。そして、捕捉したGPS衛星信号から抽出した時刻情報や衛星軌道情報等を利用して、携帯型電話機1の位置及び時計誤差を算出する。
ホスト処理部30は、記憶部80に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って携帯型電話機1の各部を統括的に制御するプロセッサーであり、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを有して構成される。ホスト処理部30は、ベースバンド処理回路部20から取得した位置座標を元に、表示部50に現在位置を指し示した地図を表示させたり、その位置座標を各種のアプリケーション処理に利用する。
操作部40は、例えばタッチパネルやボタンスイッチ等を有して構成される入力装置であり、押下されたキーやボタンの信号をホスト処理部30に出力する。この操作部40の操作により、通話要求やメール送受信要求、各種アプリケーション実行要求、位置算出要求等の各種指示入力がなされる。
表示部50は、LCD(Liquid Crystal Display)等を有して構成される表示装置であり、ホスト処理部30から出力される表示信号に基づいた各種表示を行う。表示部50には、位置表示画面や時刻情報等が表示される。
音出力部55は、スピーカー等を有して構成される音出力装置であり、ホスト処理部30から出力される音出力信号に基づいた各種音出力を行う。音出力部55からは、通話中の音声や、各種アプリケーションに係る音声ガイダンス等が音出力される。
携帯電話用アンテナ60は、携帯型電話機1の通信サービス事業者が設置した無線基地局との間で携帯電話用無線信号の送受信を行うアンテナである。
携帯電話用無線通信回路部70は、RF変換回路、ベースバンド処理回路等によって構成される携帯電話の通信回路部であり、携帯電話用無線信号の変調・復調等を行うことで、通話やメールの送受信等を実現する。
記憶部80は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を有して構成され、ホスト処理部30が携帯型電話機1を制御するためのシステムプログラムや、各種アプリケーション処理を実行するための各種プログラムやデータ等を記憶する。
時計部90は、携帯型電話機1の内部時計であり、水晶振動子及び発振回路でなる水晶発振器等を有して構成される。時計部90の計時時刻は、ベースバンド処理回路部20及びホスト処理部30に随時出力される。時計部90の計時時刻は、ベースバンド処理回路部20によって算出された時計誤差に基づき補正される。
2−1−2.ベースバンド処理回路部の回路構成
図4は、ベースバンド処理回路部20の回路構成の一例を示す図であり、本実施例に係わる回路ブロックを中心に記載した図である。ベースバンド処理回路部20は、主要な構成として、サンプルメモリ210と、キャリア除去部220と、第1の加減算部230と、バッファ240と、第2の加減算部250と、相関値算出部260と、処理部270と、記憶部290とを備える。
サンプルメモリ210は、RF受信回路部11から出力される受信信号のサンプリング値が格納されるメモリである。サンプルメモリ210は、処理部270から出力されるデータの出力制御信号に従ってサンプリング値を選択して、キャリア除去部220に出力する。
キャリア除去部220は、サンプルメモリ210から出力される受信信号(受信信号のサンプリング値)に対して、デジタル化されたキャリア除去用の信号(キャリア除去用信号のサンプリング値)を乗算することで、受信信号を検波する。
より具体的には、各捕捉対象衛星それぞれについて、キャリア周波数をIF周波数にダウンコンバートした周波数に、当該捕捉対象衛星から受信したGPS衛星信号のドップラー周波数を加味した周波数のキャリア除去用信号を生成する。そして、生成したキャリア除去用信号を受信信号に乗算する。これにより、受信信号の検波が行われ、キャリアが除去された受信信号のデータが第1の加減算部230に出力される。
第1の加減算部230は、例えば論理回路によって構成され、キャリア除去部220から出力される受信信号のサンプリング値に対して、加減算の組み合わせを変えて、第1の加減算を行う。第1の加減算部230の演算結果は、バッファ240に出力される。
バッファ240は、第1の加減算部230の演算結果を一時的に記憶する記憶部(第1の記憶部)である。バッファ240は、処理部270から出力されるデータの書込制御信号に従って、第1の加減算部230の演算結果を書き込む。また、処理部270から出力されるデータの出力制御信号に従って、書き込んだデータを選択して、第2の加減算部250に出力する。
第2の加減算部250は、例えば論理回路によって構成され、バッファ240から出力される第1の加減算の結果に対して、加減算の組み合わせを変えて、第2の加減算を行う。第2の加減算部250の演算結果は、相関値算出部260に出力される。
相関値算出部260は、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する回路部である。相関値算出部260は、複数の選択合算部を有して構成される。
処理部270は、ベースバンド処理回路部20の各機能部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサーを有して構成される。処理部270は、主要な機能部として、衛星信号捕捉部271と、位置算出部273とを有する。
衛星信号捕捉部271は、GPS衛星信号の捕捉を行う機能部である。衛星信号捕捉部271が相関値算出部260を制御することで、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を、第2の加減算部250の加減算結果の中から選択して、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出することとなる。衛星信号捕捉部271は、算出された相関値を用いてGPS衛星のGPS衛星信号を捕捉する。
位置算出部273は、衛星信号捕捉部271によって捕捉されたGPS衛星信号を利用して、所定の位置算出処理を行って、携帯型電話機1の位置(位置座標)及び時計誤差(クロックバイアス)を算出する。位置算出処理は、例えば、最小二乗法やカルマンフィルター等の手法を適用した処理として実現可能である。
記憶部290は、ベースバンド処理回路部20のシステムプログラムや、衛星信号捕捉機能、位置算出機能といった各種機能を実現するための各種プログラム、データ等を記憶する。また、各種処理の処理中データ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを有する。
2−1−3.相関値の算出方法
図5は、第1実施例における相関値の算出方法の説明図である。この第1実施例では、kを4以上(k≧4)として相関値を算出する。ここでは、最も簡単な例として「k=4」とする場合を説明する。また、説明の簡明化のために、図5ではキャリア除去部220の図示を省略している。
最初に、サンプルメモリ210に格納された受信信号のサンプリング値「d1」〜「d2112」を4個ずつ選択して、受信データ組「S1」〜「S528」を生成する。次に、第1の加減算部230が、各受信データ組「S1」〜「S528」のそれぞれについて、当該受信データ組に含まれる4個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。この際、4個のサンプリング値を2個ずつの2つのグループに分け、各グループそれぞれについて、2個のサンプリング値を加減算の組み合わせを変えて加減算する。
受信データ組「S1」に着目して説明すると、受信データ組「S1」に含まれるサンプリング値「d1」〜「d4」を、「d1」及び「d2」の第1グループと、「d3」及び「d4」の第2グループとに分ける。そして、第1グループ及び第2グループのそれぞれについて、2個のサンプリング値を加減算の組み合わせを変えて加減算する。
加減算を行う際の正負の符号の組合せとしては、{(+,+)、(+,−)、(−,+)、(−,−)}の4通りが考えられる。しかし、{(+,+)と(−,−)}、{(+,−)と(−,+)}は、正負の符号を逆転させた組み合わせであるため、符号を逆転させた組み合わせは省略する。以下では、{(+,+)、(+,−)}の2通りの組み合わせで加減算を行う例を説明する。
第1グループについて、上記の2通りの符号の組み合わせで加減算を行うと「X1=d1+d2」及び「X2=d1−d2」が得られる。また、第2グループについて、上記の2通りの符号の組み合わせで加減算を行うと「X3=d3+d4」、「X4=d3−d4」が得られる。
全ての受信データ組「S1」〜「S528」それぞれについて上記の演算を行って、第1の加減算結果「X1」〜「X4」を取得する。そして、各受信データ組それぞれに係る第1の加減算の結果をバッファ240に記憶する。バッファ240は、受信データ組「S1」〜「S528」それぞれの第1の加減算の結果「X1」〜「X4」を格納する。
次いで、第2の加減算部250が、バッファ240に格納された第1の加減算の結果を用いて第2の加減算を行う。すなわち、受信データ組「S1」〜「S528」のそれぞれについて、第1のグループ及び第2のグループの2つのグループ間で、第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行う。
具体的には、「X1」及び「X3」の組み合わせと、「X1」及び「X4」の組み合わせと、「X2」及び「X3」の組み合わせと、「X2」及び「X4」の組み合わせとのそれぞれについて、加減算の組み合わせを変えて加減算する。その結果、図5に示すような16通りの加減算結果が得られる。
すなわち、「X1」及び「X2」を正として加減算を行う組み合わせとして、「Y1=X1+X3」と、「Y2=X1−X3」と、「Y3=X1+X4」と、「Y4=X1−X4」と、「Y5=X2+X3」と、「Y6=X2−X3」と、「Y7=X2+X4」と、「Y8=X2−X4」との8通りの演算結果が得られる。
また、「X1」及び「X2」を負として加減算を行う組み合わせとして、「Z1=−(X1+X3)」と、「Z2=−(X1−X3)」と、「Z3=−(X1+X4)」と、「Z4=−(X1−X4)」と、「Z5=−(X2+X3)」と、「Z6=−(X2−X3)」と、「Z7=−(X2+X4)」と、「Z8=−(X2−X4)」との8通りの演算結果が得られる。
このようにして得られた16個の第2の加減算の結果を、4個(=k個)のサンプリング値の加減算結果とする。そして、この16個の第2の加減算の結果を、相関値算出部260に出力する。
図6は、相関値算出部260の回路構成の一例を示す図である。相関値算出部260は、第1の選択合算部C−1〜第22の選択合算部C−22を有して構成される。第2の加減算部250から出力される16個の第2の加減算結果は、第1の選択部E−1〜第22の選択部E−22に並列に入力される。
第1の選択部E−1〜第22の選択部E−22には、それぞれ処理部270からコードパターンが入力される。「k=4」であるため、各選択部に入力されるコードパターンは、4個のコード値の組み合わせでなるパターンとなる。そして、第1の選択部E−1〜第22の選択部E−22は、処理部270から入力したコードパターンに含まれる4個のコード値の正負の符号の組み合わせで加減算された加減算結果(加減算器)を選択して、第1の合算部G−1〜第22の合算部G−22にそれぞれ出力する。
第1の合算部G−1〜第22の合算部G−22は、第1の選択部E−1〜第22の選択部E−22からそれぞれ出力される受信データ組「S1」〜「S528」に係る積和値を合算する。そして、その合算値を相関値として処理部270に出力する。
2−1−4.データ構成
記憶部290には、プログラムとして、処理部270により読み出され、ベースバンド処理として実行されるベースバンド処理プログラム291が記憶されている。ベースバンド処理プログラム291は、衛星信号捕捉処理(図8参照)として実行される衛星信号捕捉プログラム2911と、位置算出処理として実行される位置算出プログラム2913とをサブルーチンとして含む。なお、位置算出処理については従来と同様の処理を適用可能であるため、フローチャートを用いた説明を省略する。
また、記憶部290には、主要なデータとして、衛星軌道データ292と、レプリカコードデータ293と、衛星信号捕捉用データ294と、メジャメントデータ295と、算出位置データ296とが記憶される。
衛星軌道データ292は、アルマナックや、各GPS衛星のエフェメリス等のデータである。衛星軌道データ292は、GPS衛星から受信したGPS衛星信号をデコードすることで取得する他、例えば携帯型電話機1の基地局やアシストサーバーからアシストデータとして取得する。
レプリカコードデータ293は、各GPS衛星それぞれについて、C/Aコードを模擬したレプリカコードのコード値が記憶されたデータである。受信信号のサンプリング値と同様に、例えば2112個にサンプリングされたコード値のデータが記憶される。
衛星信号捕捉用データ294は、各GPS衛星それぞれの衛星信号を捕捉するために用いられるデータであり、そのデータ構成の一例を図7に示す。衛星信号捕捉用データ294には、GPS衛星の番号である衛星No294Aと、レプリカオフセット別の相関値データ294Cとが記憶される。
メジャメントデータ295は、コード位相やドップラー周波数、擬似距離、擬似距離変化率といった、捕捉したGPS衛星信号に係る各種の諸量であるメジャメント情報がGPS衛星別に記憶されたデータである。
算出位置データ296は、位置算出部273が位置算出処理を行うことで取得した算出結果のデータであり、算出した携帯型電話機1の位置(位置座標)や時計誤差(クロックバイアス)がこれに含まれる。
2−1−5.処理の流れ
図8は、処理部270が、記憶部290に記憶されている衛星信号捕捉プログラム2911に従って実行する衛星信号捕捉処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、衛星信号捕捉部271は、捕捉対象衛星選定処理を行う(ステップA1)。具体的には、時計部90で計時されている現在時刻において、所与の基準位置の天空に位置するGPS衛星を、記憶部290の衛星軌道データ292を用いて判定して、捕捉対象衛星に選定する。基準位置は、例えば、電源投入後の初回の位置算出の場合は、いわゆるサーバーアシストによってサーバーから取得した位置とし、2回目以降の位置算出の場合は、最新の算出位置とする等の方法で設定できる。
次いで、衛星信号捕捉部271は、ステップA1で選定した各捕捉対象衛星それぞれについて、ループAの処理を実行する(ステップA3〜A33)。ループAの処理では、衛星信号捕捉部271は、各受信データ組それぞれについて、ループBの処理を行う(ステップA5〜A13)。
ループBの処理では、衛星信号捕捉部271は、データの出力制御信号をサンプルメモリ210に出力する(ステップA7)。出力制御信号とは、データの読出位置の指示信号である。サンプルメモリ210は、衛星信号捕捉部271からの出力制御信号に従って、指示された読出位置に格納されている当該受信データ組のサンプリング値をキャリア除去部220に出力する。
次いで、衛星信号捕捉部271は、キャリア除去部220にキャリア除去を指示する(ステップA9)。具体的には、当該捕捉対象衛星に係るドップラー周波数をキャリア除去部220に出力して、キャリア除去用信号を生成させる。キャリア除去部220は、衛星信号捕捉部271からの指示に従ってキャリア除去用信号を生成し、サンプルメモリ210から出力されているサンプリング値に、キャリア除去用信号のサンプリング値を乗算する。
次いで、第1の加減算部230が、キャリア除去部220から出力されるk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて第1の加減算を行う(ステップA10)。
次いで、衛星信号捕捉部271は、データの書込制御信号をバッファ240に出力する(ステップA11)。書込制御信号とは、データの書込位置の指示信号である。バッファ240は、衛星信号捕捉部271からの書込制御信号に従って、指示された書込位置に、第1の加減算部230から出力されている当該受信データ組に係る加減算結果を書き込む。衛星信号捕捉部271は、全ての受信データ組について以上のステップA7〜A11の処理を行う(ステップA13)。
その後、衛星信号捕捉部271は、相関値を算出するためにW回のループCの処理を実行する(ステップA15〜A29)。ループCの処理では、衛星信号捕捉部271は、相関値算出部260の合算部Gの合算結果をリセットする(ステップA17)。
次いで、衛星信号捕捉部271は、各受信データ組それぞれについて、ループDの処理を実行する(ステップA19〜A25)。ループDの処理では、衛星信号捕捉部271は、データの出力制御信号をバッファ240に出力する(ステップA21)。バッファ240は、出力制御信号によって指示された読出位置に格納されている当該受信データ組の第1の加減算の結果を第2の加減算部250に出力する。
次いで、第2の加減算部250が、バッファ240から出力される当該受信データ組に係る第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行う(ステップA22)。
次いで、衛星信号捕捉部271は、第1の選択部E−1〜第22の選択部E−22の各選択部Eに、コードパターンをそれぞれ出力する(ステップA23)。各選択部Eは、衛星信号捕捉部271から入力したコードパターンに従って、第2の加減算部250から出力される第2の加減算結果を選択する。そして、衛星信号捕捉部271は、次の受信データ組へと処理を移行する。
全ての受信データ組についてステップA21〜A23の処理を行った後、衛星信号捕捉部271は、ループDの処理を終了する(ステップA25)。その後、衛星信号捕捉部271は、各合算部Gの合算値を各レプリカオフセットに係る相関値として、衛星信号捕捉用データ294の相関値データ294Cに記憶させる(ステップA27)。そして、衛星信号捕捉部271は、次の回へと処理を移行する。
W回の全てについてステップA17〜A27の処理を行った後、衛星信号捕捉部271は、ループCの処理を終了する(ステップA29)。その後、衛星信号捕捉部271は、衛星信号捕捉用データ294の相関値データ294Cに記憶されている複数の相関値のうちの最大の相関値に対応するレプリカオフセットに基づいてコード位相を判定し、記憶部290のメジャメントデータ295に記憶させる(ステップA31)。そして、衛星信号捕捉部271は、次の捕捉対象衛星へと処理を移行する。
全ての捕捉対象衛星についてステップA5〜A31の処理を行った後、衛星信号捕捉部271は、ループAの処理を終了する(ステップA33)。そして、衛星信号捕捉部271は、衛星信号捕捉処理を終了する。
2−1−6.作用効果
第1実施例によれば、ベースバンド処理回路部20において、サンプルメモリ210に格納されたGPS衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値が、第1の加減算部230において、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器によって加減算される。そして、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値が、相関値算出部260によって算出される。
具体的には、サンプルメモリ210に格納されたGPS衛星からの受信信号をサンプリングした時系列のサンプリング値が4個ずつ選択される。そして、選択された4個のサンプリング値が、第1の加減算部230において、加減算の組み合わせを変えて加減算される。この際、4個のサンプリング値を2個ずつの2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて第1の加減算が行われる。第1の加減算部230の演算結果はバッファ240に格納される。そして、バッファ240に格納されたグループ毎の第1の加減算の結果について、第2の加減算部250において、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算が行われる。そして、第2の加減算の結果が相関値算出部260に出力される。
相関値算出部260は、選択部Eと合算部Gを有する選択合算部Cを複数有して構成される。そして、各選択合算部Cの選択部Eは、第2の加減算部250の演算結果のうち、処理部270から入力したレプリカコードのk個のコード値でなるコードパターンに応じた加減算結果を選択する。そして、各選択合算部Cの合算部Gが、選択部Eからの出力値(積和値)を合算することで、相関値を算出する。
これにより、受信信号のサンプリング値とレプリカコードのコード値との乗算を行うことなく、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出することができる。乗算を回路で構成する場合、乗算器は、加減算器に比べて多くの回路素子が必要となる。また、プログラムで構成する場合であっても、乗算に要する演算ステップ数は、加減算の演算ステップ数に比べて格段に多い。このため、乗算が不要となる効果は極めて大きい。なお、これにより消費電力が削減されるのは勿論である。
2−2.第2実施例
第2実施例は、第1実施例における第2の加減算部が異なる。具体的には、16通りの加減算の組み合わせの一部を省略した加減算器で第2の加減算部を構成する。
加減算の組み合わせの一部を省略できる原理を、図9を参照して説明する。1023チップのレプリカコードを2112回サンプリングすると、1チップについて、2個或いは3個のサンプリング値(コード値)が含まれることになる。ここで、4個の連続するコード値のパターンを考えると、図9の下段に示すようなパターンA〜Pの16通りが考えられる。しかし、パターンI〜Pは、パターンA〜Hの正負の符号を逆転させたパターンである。従って、パターンI〜Pは省略できる。
更に、1チップに含まれるコードが1個のみとなることはない。すなわち、1個の「+1」が「−1」に挟まれるコードパターンや、1個の「−1」が「+1」に挟まれるコードパターンは生じ得ない。従って、パターンA〜Hのうち、{+1,+1,−1,+1}の組み合わせであるパターンDと、{+1,−1,+1,+1}の組み合わせであるパターンEと、{+1,−1,+1,−1}の組み合わせであるパターンGとは、生じ得ない。同様に、これらのパターンの正負の符号を逆転させたパターンL、M、Oも生じ得ない。最終的に、パターンA,B,C,F,Hの5通りの加減算符号の組み合わせに対応する加減算器で済む。
なお、パターンA,B,C,F,Hの5通りの加減算符号の組み合わせに対応する加減算器ではなく、その正負の符号を逆転させたパターンであるパターンI,J,K,N,Pの5通りの加減算符号の組み合わせに対応する加減算器を設ける構成としてもよいことは勿論である。
2−2−1.第2の加減算部の構成
図10は、第2実施例における第2の加減算部250の構成例を示す図である。上記のように、第2の加減算部250に設ける加減算器は、5通りの加減算符号の組み合わせに対応する加減算器だけで済む。そのため、図10に示す通り、第2の加減算部250は、パターンA,B,C,F,Hに対応するY1,Y2,Y3,Y6,Y8の加減算器を有して構成される。これは、4個(=k個)のサンプリング値のうちの先頭のサンプリング値の加減算符号を正(+)とし、残余のサンプリング値を異なる加減算の組み合わせで加減算する回路に相当する。
2−2−2.相関値算出部の構成
図11は、第2実施例における相関値算出部260の回路構成例を示す図である。相関値算出部260は、第1実施例と同様に、第1の選択合算部C−1〜第22の選択合算部C−22を有する。第1実施例と異なるのは、各選択合算部Cにおいて、選択部Eと合算部Gとの間に乗算部Fが設けられている点である。
各選択部Eには、「Y1」、「Y2」、「Y3」、「Y6」及び「Y8」の5個の加減算結果が、第2の加減算部250から並列に入力される。また、各選択部Eには、処理部270から、4個のコード値でなるコードパターンのうちの先頭のコード値を除外した3個のコード値の組み合わせが入力される。
例えば、受信データ組「S1」を処理対象とする場合において、第1の選択部E−1には{r2,r3,r4}の組み合わせが入力され、第2の選択部E−2には{r3,r4,r5}の組み合わせが入力され、・・・、第22の選択部E−22には{r23,r24,r25}の組み合わせが入力される。
同様に、例えば、受信データ組「S2」を処理対象とする場合において、第1の選択部E−1には{r6,r7,r8}の組み合わせが入力され、第2の選択部E−2には{r7,r8,r9}の組み合わせが入力され、・・・、第22の選択部E−22には{r27,r28,r29}の組み合わせが入力される。
各選択部Eは、処理部270から入力した3個のコード値の組み合わせに従って、第2の加減算部250から入力した加減算結果(加減算器)を選択する。「Y1」、「Y2」、「Y3」、「Y6」及び「Y8」は、4個のサンプリング値のうちの先頭のサンプリング値の加減算符号が正(+)と仮定した場合における演算結果である。従って、先頭のサンプリング値を除外した3個のサンプリング値の加減算符号の組み合わせと、処理部270から入力した3個のコード値の符号の組み合わせとが一致する加減算結果を選択する。
各選択部Eからの出力結果は乗算部Fに出力され、4個のコード値でなるコードパターンのうちの先頭のコード値と乗算される。例えば、第1の乗算部F−1では、第1の選択部E−1からの出力値と、コード値「r1」とが乗算され、その乗算結果が第1の合算部G−1に出力される。先頭のコード値が「+1」であれば、選択部Eからの出力値が、そのまま合算部Gに出力される。先頭のコード値が「−1」であれば、選択部Eからの出力値の符号が当該コード値に基づき変更されて、合算部Gに出力される。
なお、上記の説明では、16通りの加減算のうちの5通りの加減算を行う場合の第2の加減算部250及び相関値算出部260の構成を例に挙げて説明したが、例えば、図9のパターンA〜H、或いは、パターンI〜Pの8通りの加減算を行う構成とすることも可能である。
図12は、この場合における相関値算出部260の回路構成図である。図11の回路構成図と異なるのは、第2の加減算部250から「Y1」、「Y2」、「Y3」、「Y6」及び「Y8」の5個の演算結果が入力されるのではなく、「Y1」〜「Y8」の8個の演算結果が入力される点である。
図11や図12の構成は、相関値算出部において、選択部が、k個のコード値のうち、一のサンプリング値に対応する一のコード値以外のコード値の組み合わせに基づいて、一の加減算器を選択する構成に相当する。また、乗算部が、選択部によって選択された一の加減算器の出力値の符号を一のコード値に基づき変更した値を用いて、合算部が相関値を算出する構成に相当する。
なお、図11や図12においては、「一のサンプリング値」を受信データ組の先頭のサンプリング値としたため、「一のコード値」をレプリカデータ組の先頭のコード値とした。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、「一のサンプリング値」を受信データ組の最後のサンプリング値とし、「一のコード値」をレプリカデータ組の最後のコード値として構成してもよい。その場合には、省略する加減算の組み合わせが異なるが、結局、図11や図12の構成と同数の組み合わせとなることに変わりはない。
2−2−3.作用効果
第2実施例によれば、第2の加減算部250において、複数の加減算器は、4個(=k個)のサンプリング値のうちの先頭の(一の)サンプリング値の加減算符号が正(所定符号)と仮定した場合における、異なる加減算の組み合わせで加減算する回路で構成される。複数の加減算器は、レプリカコードを2112個にサンプリングした場合に生じ得るコード値の時系列変化に対応する加減算符号の組み合わせを加減算する回路で構成される。かかる構成により、4個のサンプリング値全ての加減算の組み合わせに対する回路を用意する必要が無くなり、回路構成を簡素化することができる。これは、消費電力の削減にも繋がる。
3.変形例
本発明を適用可能な実施例は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。以下、変形例について説明する。
3−1.kの値
上記の原理説明では、受信信号のサンプリング値を2個ずつ選択して受信データ組を生成する場合を例に挙げて説明した。また、上記の実施例では、受信信号のサンプリング値を4個ずつ選択して受信データ組を生成する場合を例に挙げて説明した。しかし、受信信号のサンプリング値をk個ずつ選択する場合のkの値は、何もこれらに限られるわけではなく、適宜選択可能であることは勿論である。
また、kを4以上とし、k個ずつのサンプリング値を2つのグループに分けて加減算を行う場合において、第1のグループと第2のグループとでサンプリング値を同数として演算を行ってもよいし、第1のグループと第2のグループとでサンプリング値を異なる数として演算を行ってもよい。例えば、「k=5」とした場合において、第1のグループに含まれるサンプリング値を「2個」とし、第2のグループに含まれるサンプリング値を「3個」としてもよい。
3−2.受信信号の合算
上記の実施形態では、サンプルメモリに記憶された1ミリ秒分のサンプリング値を対象として加減算を行うものとして説明したが、サンプルメモリに記憶されるサンプリング値は1ミリ秒分以上でもよい。
例えば、サンプルメモリに10ミリ秒分の受信信号のサンプリング値を記憶する。1ミリ秒分のデータを2112個にサンプリングするため、2112×10個分のサンプリング値がサンプルメモリに蓄積記憶されることになる。1ミリ秒は、C/Aコードの1周期に相当する。そこで、位相(サンプルタイミング)が同一のサンプリング値を合算する。
つまり、最初の1ミリ秒分、次の1ミリ秒分、その次の1ミリ秒分といった、10個の1ミリ秒分のサンプリング値のうち、同一のサンプルタイミングの10個分のサンプリング値を合算する。その結果、合算値は、位相(サンプルタイミング)を変えた2112個の値となる。この合算値を、上述した実施形態のサンプリング値として利用する。この手法は、感度が向上するため、弱電界環境において有効である。
3−3.第2の加減算
第2実施例では、16通りの加減算のうち10通りの加減算を省略し、5通りの加減算を行う場合を例に挙げて説明した。しかし、正負の符号を逆転させたコードパターンに係る加減算符号の組み合わせで加減算を行う加減算器を省略せずに、第2の加減算部が10通りの加減算を行う構成とすることも可能である。
つまり、第2の加減算部が、「Y1」、「Y2」、「Y3」、「Y6」及び「Y8」の5個と、「Z1」、「Z2」、「Z3」、「Z6」及び「Z8」の5個との計10個の加減算を行う加減算器を有する構成とし、これら10個の加減算結果が相関値算出部に入力されるように回路を構成してもよい。
3−4.選択合算部
上記の実施形態では、相関値算出部に設ける選択合算部の組数を22組として説明したが、選択合算部の組数として選択可能な値がこれに限られないことは勿論である。上記の実施形態では、1ミリ秒分の受信信号を2112回サンプリングするため、これを整数で割ったときに割り切れる数を、選択合算部の組数として選択すればよい。例えば、44組(=2112÷48)や88組(=2112÷24)などとしてもよい。
3−5.バッファの有無
上記の実施例では、第1の加減算部230の演算結果をバッファ240に格納するように構成したが、バッファ240はなくてもよい。すなわち、第1の加減算部230の演算を相関処理の度に行うようにしてもよい。
3−6.データの出力制御信号及び書込制御信号の有無
上記の実施例では、サンプルメモリ210にデータの出力制御信号を出力し、バッファ240にデータの書込制御信号及び出力制御信号を出力するように構成したが、これらのデータの出力制御信号及び書込制御信号はなくてもよい。
3−7.電子機器
上述した実施例では、電子機器の一種である携帯型電話機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明を適用可能な電子機器はこれに限られるわけではない。例えば、カーナビゲーション装置や携帯型ナビゲーション装置、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、腕時計といった他の電子機器についても同様に適用することが可能である。
3−8.位置算出システム
また、上述した実施形態では、位置算出システムとしてGPSを例に挙げて説明したが、WAAS(Wide Area Augmentation System)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO等の他の衛星測位システムを利用した位置算出システムであってもよい。
1 携帯型電話機、 10 GPS受信部、 11 RF受信回路部、 20 ベースバンド処理回路部、 30 ホスト処理部、 40 操作部、 50 表示部、 55 音出力部、 60 携帯電話用アンテナ、 70 携帯電話用無線通信回路部、 80 記憶部、 90 時計部、 210 サンプルメモリ、 220 キャリア除去部、 230 第1の加減算部、 240 バッファ、 250 第2の加減算部、 260 相関値算出部、 270 処理部、 290 記憶部

Claims (6)

  1. 衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値を、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器のうち、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出することと、
    前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉することと、
    を含む衛星信号捕捉方法。
  2. 前記複数の加減算器は、k個(k≧2)のサンプリング値のうちの一のサンプリング値の加減算符号が所定符号と仮定した場合における、異なる加減算の組み合わせで加減算する回路で構成され、
    前記相関値を算出することは、
    k個のコード値のうち、前記一のサンプリング値に対応する一のコード値以外のコード値の組み合わせに基づいて、前記一の加減算器を選択することと、
    前記一の加減算器の出力値の符号を前記一のコード値に基づき変更することと、
    を含む請求項1に記載の衛星信号捕捉方法。
  3. 衛星からの受信信号を時系列にサンプリングしたサンプリング値を、異なる加減算の組み合わせで加減算する複数の加減算器と、
    前記複数の加減算器のうち、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算の組み合わせを行う一の加減算器の出力値を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出する相関値算出部と、
    前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉する捕捉部と、
    を備えた衛星信号捕捉装置。
  4. 前記複数の加減算器は、k個(k≧2)のサンプリング値のうちの一のサンプリング値の加減算符号が所定符号と仮定した場合における、異なる加減算の組み合わせで加減算する回路で構成され、
    前記相関値算出部は、k個のコード値のうち、前記一のサンプリング値に対応する一のコード値以外のコード値の組み合わせに基づいて、前記一の加減算器を選択し、前記一の加減算器の出力値の符号を前記一のコード値に基づき変更した値を用いて、前記相関値を算出する、
    請求項3に記載の衛星信号捕捉装置。
  5. kは4以上であり、
    k個のサンプリング値を2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて加減算を行う加減算部と、
    前記加減算部の加減算結果を記憶する記憶部と、
    を更に備え、
    前記複数の加減算器は、前記記憶部に記憶されたグループ内の加減算結果を、グループ間での加減算の組み合わせを変えて演算する、
    請求項4に記載の衛星信号捕捉装置。
  6. 前記受信信号は、N[Hz]でBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調された信号を含み、
    前記サンプリングの周波数は、M(>2N)[Hz]であり、
    前記複数の加減算器は、前記レプリカコードをM[Hz]でサンプリングした場合に生じ得るコード値の時系列変化に対応する加減算符号の組み合わせを加減算する回路で構成される、
    請求項3〜5の何れか一項に記載の衛星信号捕捉装置。
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