JP2013142606A - 衛星信号捕捉方法及び衛星信号捕捉装置 - Google Patents

衛星信号捕捉方法及び衛星信号捕捉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】受信信号とレプリカコードとの相関演算を少ない演算量で実現する全く新しい手法の提案。
【解決手段】GPS衛星からの受信信号をサンプリングした時系列なサンプリング値をk個(k≧2)ずつ選択し、選択されたk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。そして、加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの加減算結果を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。そして、当該相関値を用いてGPS衛星の衛星信号を捕捉する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衛星信号を捕捉する方法等に関する。
衛星信号を利用した測位システムとしては、GPS(Global Positioning System)が広く知られており、携帯型電話機やカーナビゲーション装置等に内蔵された位置算出装置に利用されている。GPSでは、複数のGPS衛星の位置や各GPS衛星から位置算出装置までの擬似距離等の情報に基づいて位置算出装置の位置座標と時計誤差とを求める位置算出計算を行う。
GPS衛星から送出されるGPS衛星信号は、C/A(Coarse and Acquisition)コードと呼ばれるGPS衛星毎に異なる拡散符号で変調されている。位置算出装置は、微弱なGPS衛星信号を捕捉するために、受信したC/Aコードの信号(受信信号)と、C/Aコードを模擬したレプリカコードの信号(レプリカコード)との相関演算を行ってGPS衛星信号を捕捉する。
具体的には、レプリカコードの位相をずらしつつ相関演算を行い、最も高い相関値が得られた位相がいわゆるコード位相とされて、GPS衛星信号が捕捉される。例えば特許文献1には、弱電界環境等において、GPS衛星信号の捕捉を高速化するための技術が開示されている。
米国特許出願公開第2006/0056497号明細書
しかしながら、従来の相関演算の場合には、受信信号のサンプリング値とレプリカコードのサンプリング値とを1つ1つ乗算し、積算する処理を、位相のずらし回数分実行する必要があった。そのため、回路規模が大きくならざるを得なかった。この問題は、消費電力が増大する要因の1つでもあった。
本発明は上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、受信信号とレプリカコードとの相関演算を少ない演算量で実現する全く新しい手法を提案することにある。
以上の課題を解決するための第1の形態は、衛星からの受信信号をサンプリングした時系列のサンプリング値をk個(k≧2)ずつ選択することと、前記選択されたk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算することと、前記加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの前記加減算結果を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出することと、前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉することと、を含む衛星信号捕捉方法である。
また、他の形態として、衛星からの受信信号をサンプリングした時系列のサンプリング値をk個(k≧2)ずつ選択する制御を行う選択制御部と、前記選択されたk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する加減算部と、前記加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの前記加減算結果を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出する相関値算出部と、前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉する捕捉部と、を備えた衛星信号捕捉装置を構成することとしてもよい。
この第1の形態等によれば、衛星からの受信信号をサンプリングした時系列のサンプリング値をk個(k≧2)ずつ選択する。そして、選択したk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。そして、加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの加減算結果を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。
これにより、受信信号のサンプリング値とレプリカコードのコード値との乗算を行うことなく、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出することができる。ソフトウェア処理として実現する場合でも、電子回路として構成する場合でも、乗算は、加減算に比べて極めて多大な処理ステップないし回路が必要となる。このため、乗算が不要となる効果は極めて大きい。なお、これにより、消費電力が削減されるのは勿論である。
また、第2の形態として、第1の形態の衛星信号捕捉方法において、前記相関値を算出することは、前記レプリカコードのコード値の相関計算位置を変更することを含み、前記レプリカコードのコード値の前記相関計算位置からの時系列変化に対応する組み合わせの前記加減算結果を用いて前記相関値を算出することであり、前記衛星信号を捕捉することは、前記相関計算位置を変更して算出した複数の相関値のうちの最大の相関値に対応する前記相関計算位置に基づいてコード位相を判定することを含む、衛星信号捕捉方法を構成することとしてもよい。
この第2の形態によれば、レプリカコードのコード値の相関計算位置を変更し、レプリカコードのコード値の相関計算位置からの時系列変化に対応する組み合わせの加減算結果を用いて相関値を算出する。これにより、レプリカコードの位相を変えて相関演算を行って相関値を算出した場合と同様の演算結果を得ることができる。そして、相関計算位置を変更して算出した複数の相関値のうちの最大の相関値に対応する相関計算位置に基づいてコード位相を判定することで、受信信号のコード位相を判定することができる。
また、第3の形態として、第1又は第2の形態の衛星信号捕捉方法において、kは4以上であり、前記加減算することは、k個のサンプリング値を2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて第1の加減算を行うことと、前記グループ間で、前記第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行うことと、を含み、前記第2の加減算の結果をk個のサンプリング値の加減算結果とする、衛星信号捕捉方法を構成することとしてもよい。
この第3の形態によれば、k個(kは4以上)のサンプリング値を2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて第1の加減算を行う。そして、グループ間で、第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行う。これにより、k個のサンプリング値を加減算の組み合わせを変えて加減算する場合と同じ効果を得ることができる。
また、第4の形態として、第3の形態の衛星信号捕捉方法において、前記グループ毎の前記第1の加減算の結果を第1の記憶部に記憶することを更に含み、前記第2の加減算を行うことは、前記第1の記憶部に記憶された前記第1の加減算の結果を用いて前記第2の加減算を行うことを含む、衛星信号捕捉方法を構成することとしてもよい。
この第4の形態によれば、グループ毎の第1の加減算の結果を第1の記憶部に記憶する。そして、第1の記憶部に記憶された第1の加減算の結果を用いて第2の加減算を行う。これにより、第1の加減算の結果が第1の記憶部に記憶されるため、同じ演算結果となる第1の加減算を何回も実行する必要がなくなり、相関演算を一層少ない演算量で実現することができる。
また、第5の形態として、第4の形態の衛星信号捕捉方法において、前記第2の加減算を行うことは、前記相関値を算出する際に、加減算部が、前記第1の記憶部に記憶された前記第1の加減算の結果を用いて前記第2の加減算を行うことであり、前記相関値を算出することは、前記レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を前記加減算部の加減算結果の中から選択して前記相関値を算出することである、衛星信号捕捉方法を構成することとしてもよい。
この第5の形態によれば、相関値を算出する際に、加減算部が、第1の記憶部に記憶された第1の加減算の結果を用いて第2の加減算を行う。そして、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を加減算部の加減算結果の中から選択することで、受信信号とレプリカコードとの相関演算を行った場合と同様の相関値を算出することができる。
また、第6の形態として、第4の形態の衛星信号捕捉方法において、前記第2の加減算の結果を第2の記憶部に記憶することを更に含み、前記相関値を算出することは、前記レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を前記第2の記憶部から読み出して前記相関値を算出することである、衛星信号捕捉方法を構成することとしてもよい。
この第6の形態によれば、第2の加減算の結果を第2の記憶部に記憶する。そして、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を第2の記憶部から読み出して相関値を算出する。これにより、第2の加減算の結果が第2の記憶部に記憶されるため、同じ演算結果となる第2の加減算を何回も実行する必要がなくなり、相関演算を一層少ない演算量で実現することができる。
原理説明における相関値の算出方法の説明図。 原理説明における相関値の算出方法の説明図。 携帯型電話機の機能構成の一例を示すブロック図。 ベースバンド処理回路部の回路構成の一例を示すブロック図。 第1実施例における相関値の算出方法の説明図。 衛星信号捕捉用データのデータ構成図。 衛星信号捕捉処理の流れを示すフローチャート。 第2実施例における相関値の算出方法の説明図。 第2の衛星信号捕捉処理の流れを示すフローチャート。
以下、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。本実施形態は、衛星測位システムの一種であるGPS(Global Positioning System)に本発明を適用した実施形態である。
1.原理
本実施形態における衛星信号捕捉方法について説明する。GPSにおいて、測位用衛星の一種であるGPS衛星は、アルマナックやエフェメリス等の衛星軌道データを含む航法メッセージを、測位用衛星信号の一種であるGPS衛星信号に乗せて発信している。
GPS衛星信号は、拡散符号の一種であるC/A(Coarse and Acquisition)コードによって、スペクトラム拡散方式として知られるCDMA(Code Division Multiple Access)方式によってBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調で変調された1.57542[GHz]の通信信号である。C/Aコードは、コード長1023チップを1PNフレームとする繰返し周期1msの擬似ランダム雑音符号であり、衛星毎に異なる。
GPS衛星がGPS衛星信号を発信する際の周波数(規定搬送波周波数)は、1.57542[GHz]と予め規定されているが、GPS衛星やGPS受信装置の移動により生ずるドップラーの影響等により、GPS受信装置がGPS衛星信号を受信する際の周波数は、必ずしも規定搬送波周波数とは一致しない。そのため、受信した電波の中からGPS衛星信号を捕捉するために、いわゆる周波数サーチを行う。また、受信したGPS衛星信号(C/Aコード)の位相、すなわちコード位相を特定するために、いわゆる位相サーチを行う。
この2つのサーチによって、GPS衛星信号を捕捉する。但し、周波数が既知であれば、位相サーチのみを行ってGPS衛星信号を捕捉することも可能である。本実施形態は、この周波数サーチ及び位相サーチにおいて行われる相関演算、すなわち相関値の算出方法に関して特徴を有している。
図1は、本実施形態における相関値の算出方法の説明図である。図1において、サンプルメモリには、受信信号をサンプリングした値(以下、「サンプリング値」と称す。)が1ミリ秒分格納されている。本実施形態では、1ミリ秒の間に2112回サンプリングする。そのため、サンプルメモリには、1ミリ秒分のサンプリング値として、「d1」〜「d2112」の2112個のサンプリング値が格納されている。なお、GPS衛星信号の搬送波(キャリア)の除去は、受信信号をサンプリングする前に行ってもよいし、サンプリングした後に行ってもよい。
次に、処理部が、加減算部に出力させるk個のサンプリング値を選択する。つまり、処理部は、受信信号をサンプリングした時系列なサンプリング値をk個ずつ選択する制御を行う選択制御部に相当する。本実施形態では、kの値を2以上とする(k≧2)。
kの値は適宜選択可能であるが、原理説明として、最も簡単な例である「k=2」とする場合を例に挙げて説明する。この場合、受信信号のサンプリング値「d1」〜「d2112」を2個ずつ選択するため、1056組の受信データ組が得られる。この1056組の受信データ組を「S(i)=S1〜S1056」と表記する。但し、「i=1〜1056」は受信データ組の番号を示す。具体的に書き表すと、「S1=(d1,d2)」、「S2=(d3,d4)」、・・・、「S1056=(d2111,d2112)」となる。
受信データ組「S1」〜「S1056」のそれぞれが選択されて加減算部に出力されると、加減算部が、当該受信データ組に含まれる2個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。換言すると、加減算部は、各受信データ組それぞれについて、当該受信データ組に含まれるk個のサンプリング値を、正負の符号の組み合わせを異ならせて加算する。
例えば、図1に示されている受信データ組「S1」に着目して説明すると、受信データ組「S1」に含まれるサンプリング値「d1」及び「d2」を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。その結果、「d1+d2」、「d1−d2」、「−d1+d2」及び「−d1−d2」の4個の加減算結果が得られる。この加減算を、全ての受信データ組「S1」〜「S1056」を対象として行う。
図1では、受信データ組に含まれる2個のサンプリング値を加減算する場合の正負の符号の組み合わせを、順番にコンマで区切って括弧書きで表記している。具体的には、正の符号同士の加減算は(+,+)と表記し、正と負の符号の加減算は(+,−)と表記している。また、負と正の符号の加減算は(−,+)と表記し、負の符号同士の加減算は(−,−)と表記している。
上記の加減算の結果はバッファ(記憶部)に格納される。図1のバッファにおいて、横欄は、上述した正負の符号の組合せ{(+,+)、(+,−)、(−,+)、(−,−)}を示し、縦欄は、受信データ組「S1」〜「S1056」を示す。各受信データ組「S1」〜「S1056」それぞれについて、4通りの正負の符号の組み合わせでサンプリング値を加減算した結果が、バッファの対応する領域に格納される。
一方、レプリカコードは、相関演算のために、受信信号と同じサンプリング時間間隔でサンプリングされている。本実施形態では、コード長1023チップでなるレプリカコードは2112回サンプリングされることとなる。サンプリングされたレプリカコードの値(以下、「コード値」と称す。)を、符号「r」を用いて「r1」〜「r2112」として説明する。
処理部は、選択開始位置を1コード値ずつずらしながら、2112個のコード値をk個ずつ選択する。ここでは「k=2」の場合を考えているため、第1番目に(r1,r2)を選択し、第2番目に(r2,r3)を選択し、第3番目に(r3,r4)を選択し、・・・、第2112番目に(r2112,r1)を選択する。
その結果、全部で2112組のレプリカデータ組が得られる。この2112組のレプリカデータ組を「R(h)=R1〜R2112」と表記する。但し、「h=1〜2112」はレプリカデータ組の番号を示す。具体的に書き表すと、「R1=(r1,r2)」、「R2=(r2,r3)」、「R3=(r3,r4)」、「R4=(r4,r5)」、・・・、「R2111=(r2111,r2112)」、「R2112=(r2112,r1)」となる。
さて、本実施形態では、各受信データ組それぞれについて、加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの加減算結果を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。本実施形態の手法で算出される相関値は、受信信号とレプリカコードとを相関演算した値に相当する相関値と言うこともできる。但し、説明を簡単にするために、先ずは、レプリカコードの位相をずらさずに算出する場合を説明する。
例えば、受信データ組「S1=(d1,d2)」に着目した場合、受信データ組「S1」に対応するレプリカデータ組は、位相をずらしていないため、レプリカデータ組「R1=(r1,r2)」となる。例えば、このレプリカデータ組「R1」に含まれる2個のコード値が「+1,−1」であるとすると、処理部は、バッファに格納されている受信データ組「S1」に係る4個の加減算結果のうち、「(+,−)」の正負の符号の組み合わせで加減算された加減算結果「S1(+,−)」を選択する。
このとき、選択された加減算結果「S1(+,−)」は、受信データ組「S1=(d1,d2)」とレプリカデータ組「R1=(r1,r2)」との相関を計算した結果となる。すなわち、「d1×r1+d2×r2」の計算結果が、この加減算結果「S1(+,−)」となるのである。つまり、「d1×r1+d2×r2」の計算結果を、乗算を行わずに算出できることになる。これが本願実施形態の特徴の1つである。
以下、この選択された加減算結果であって、1つの受信データ組と1つのレプリカデータ組との相関の計算結果に相当する値のことを「積和値」と称す。
同様に、例えば、受信データ組「S2=(d3,d4)」に着目した場合、受信データ組「S2」に対応するレプリカデータ組は、位相をずらしていないため、レプリカデータ組「R3=(r3,r4)」となる。例えば、このレプリカデータ組「R3」に含まれる2個のコード値が「−1,−1」であるとすると、処理部は、バッファに格納されている受信データ組「S2」に係る4個の加減算結果のうち、「(−,−)」の正負の符号の組み合わせで加減算された加減算結果「S2(−,−)」を選択する。
このとき、選択された加減算結果「S2(−,−)」は、受信データ組「S2=(d3,d4)」とレプリカデータ組「R3=(r3,r4)」との相関を計算した結果となる。すなわち、「d3×r3+d4×r4」の計算結果が、この加減算結果「S2(−,−)」となる。
このようにして、処理部は、全ての受信データ組「S1」〜「S1056」について、上記の手順に従ってバッファから加減算結果を選択して積和値を決定(算出)する。そして、処理部は、これらの積和値を合算することで、C/Aコード1周期分の受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。このようにして算出された相関値は、受信信号とレプリカコードとを相関演算した値に相当する。従って、処理部は、相関値算出部の機能を有すると言える。
ここで、積和値の合算も加算のみである。従って、本実施形態の手法では、乗算を一切行わずに相関値が算出できることになる。これは、電子回路の回路規模を縮小させる作用効果を生む。また、ソフトウェアによる算出計算で相関値を算出する場合には演算ステップ数を大幅に削減することが可能となる。
以上、位相をずらさずに相関値を算出する場合について説明したが、GPSにおける相関演算では、レプリカコードの位相をずらしながら、受信信号とレプリカコードとの相関演算を実行する。位相のずらし量に応じて、受信データ組に対応するレプリカデータ組を変更して相関値を算出することになる。ずらし量を「レプリカオフセット」と称して説明する。
例えば、レプリカオフセットを「j」とし、「j=1」の場合にずらし量をゼロ、「j=2」の場合に1サンプリング位置分位相をずらす、と考える。このとき、受信データ組「S(i)」に対応するレプリカデータ組を「R(2i+j−2)」として、上述の相関値の算出を行う。
具体的には、レプリカオフセットが「1」であれば(j=1)、受信データ組「S1=(d1,d2)」に対応するレプリカデータ組を「R1=(r1,r2)」とし、受信データ組「S2=(d3,d4)」に対応するレプリカデータ組を「R3=(r3,r4)」とし、・・・、受信データ組「S1056=(d2111,d2112)」に対応するレプリカデータ組を「R2111=(r2111,r2112)」とする。
また、例えば、レプリカオフセットが「2」であれば(j=2)、受信データ組「S1=(d1,d2)」に対応するレプリカデータ組を「R2=(r2,r3)」とし、受信データ組「S2=(d3,d4)」に対応するレプリカデータ組を「R4=(r4,r5)」とし、・・・、受信データ組「S1056=(d2111,d2112)」に対応するレプリカデータ組を「R2112=(r2112,r1)」とする。
「j」を「1」〜「2112」まで変化させることで、C/Aコード1周期分、位相をずらすこととなる。レプリカオフセットは、レプリカコードのコード値の相関計算位置に相当する。
図2は、C/Aコード1周期分位相をずらして求めた積和値及び相関値をテーブル形式で表わした図である。m番目(m=1〜1056)の受信データ組「Sm」について、レプリカオフセットを「n」(n=1〜2112)とした場合に得られる積和値を「p(m,n)」と表記する。例えば、レプリカオフセットを「1」とした場合について、受信データ組「S1」〜「S1056」それぞれについて得られる積和値を「p(1,1)」〜「p(1056,1)」と表記する。同様に、レプリカオフセットを「2」とした場合について、受信データ組「S1」〜「S1056」それぞれについて得られる積和値を「p(1,2)」〜「p(1056,2)」と表記する。
各レプリカオフセットそれぞれについて、受信データ組「S1」〜「S1056」に係る積和値を合算することで、相関値「Corr」が算出される。例えば、レプリカオフセット「1」について、受信データ組「S1」〜「S1056」に係る積和値「p(1,1)」〜「p(1056,1)」を合算することで、レプリカオフセット「1」に係る相関値「Corr1」が算出される。全てのレプリカオフセットについて同様の演算を行うことで、レプリカオフセット「1」〜「2112」に係る相関値「Corr1」〜「Corr2112」が算出される。
処理部は、レプリカオフセットを変更しながら相関値を算出することで、最終的に図2に示したテーブルの各値を算出することとなる。そして、算出した相関値のうちの最大の相関値に対応するレプリカオフセットに基づいてコード位相を判定する。これは、相関計算位置(レプリカオフセット)を変更して算出した複数の相関値のうちの最大の相関値に対応する相関計算位置に基づいてコード位相を判定することに相当する。
2.実施例
次に、上記の衛星信号捕捉方法を用いて衛星信号を捕捉する衛星信号捕捉装置の実施例について説明する。ここでは、衛星信号捕捉装置を備えた電子機器の一例として、携帯型電話機の実施例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施例が以下説明する実施例に限定されるわけではないことは勿論である。
2−1.第1実施例
2−1−1.携帯型電話機の構成
図3は、本実施例における携帯型電話機1の機能構成の一例を示すブロック図である。携帯型電話機1は、GPSアンテナ5と、GPS受信部10と、ホスト処理部30と、操作部40と、表示部50と、音出力部55と、携帯電話用アンテナ60と、携帯電話用無線通信回路部70と、記憶部80と、時計部90とを備えて構成される。
GPSアンテナ5は、GPS衛星から発信されているGPS衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナであり、受信信号をGPS受信部10に出力する。
GPS受信部10は、GPSアンテナ5から出力された信号に基づいて携帯型電話機1の位置を算出する回路或いは装置であり、いわゆるGPS受信機に相当する。本実施形態では、GPS受信部10が衛星信号捕捉装置に相当する。
GPS受信部10は、RF受信回路部11と、ベースバンド処理回路部20とを備えて構成される。なお、RF受信回路部11と、ベースバンド処理回路部20とは、それぞれ別のLSI(Large Scale Integration)として製造することも、1チップとして製造することも可能である。
RF受信回路部11は、RF信号の受信回路部である。回路構成としては、例えば、GPSアンテナ5から出力されたRF信号をA/D変換器でデジタル信号に変換し、デジタル信号を処理する受信回路を構成してもよい。また、GPSアンテナ5から出力されたRF信号をアナログ信号のまま信号処理し、最終的にA/D変換することでデジタル信号をベースバンド処理回路部20に出力する構成としてもよい。
後者の場合には、例えば、次のようにRF受信回路部11を構成することができる。すなわち、所定の発振信号を分周或いは逓倍することで、RF信号乗算用の発振信号を生成する。そして、生成した発振信号を、GPSアンテナ5から出力されたRF信号に乗算することで、RF信号を中間周波数の信号(以下、「IF(Intermediate Frequency)信号」と称す。)にダウンコンバートし、IF信号を増幅等した後、A/D変換器でデジタル信号に変換して、ベースバンド処理回路部20に出力する。
ベースバンド処理回路部20は、RF受信回路部11から出力された受信信号に対して、搬送波(キャリア)の除去や相関値の算出等を行ってGPS衛星信号を捕捉する。そして、捕捉したGPS衛星信号から抽出した時刻情報や衛星軌道情報等を利用して、携帯型電話機1の位置及び時計誤差を算出する。
ホスト処理部30は、記憶部80に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って携帯型電話機1の各部を統括的に制御するプロセッサーであり、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを有して構成される。ホスト処理部30は、ベースバンド処理回路部20から取得した位置座標を元に、表示部50に現在位置を指し示した地図を表示させたり、その位置座標を各種のアプリケーション処理に利用する。
操作部40は、例えばタッチパネルやボタンスイッチ等を有して構成される入力装置であり、押下されたキーやボタンの信号をホスト処理部30に出力する。この操作部40の操作により、通話要求やメール送受信要求、各種アプリケーション実行要求、位置算出要求等の各種指示入力がなされる。
表示部50は、LCD(Liquid Crystal Display)等を有して構成される表示装置であり、ホスト処理部30から出力される表示信号に基づいた各種表示を行う。表示部50には、位置表示画面や時刻情報等が表示される。
音出力部55は、スピーカー等を有して構成される音出力装置であり、ホスト処理部30から出力される音出力信号に基づいた各種音出力を行う。音出力部55からは、通話中の音声や、各種アプリケーションに係る音声ガイダンス等が音出力される。
携帯電話用アンテナ60は、携帯型電話機1の通信サービス事業者が設置した無線基地局との間で携帯電話用無線信号の送受信を行うアンテナである。
携帯電話用無線通信回路部70は、RF変換回路、ベースバンド処理回路等によって構成される携帯電話の通信回路部であり、携帯電話用無線信号の変調・復調等を行うことで、通話やメールの送受信等を実現する。
記憶部80は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を有して構成され、ホスト処理部30が携帯型電話機1を制御するためのシステムプログラムや、各種アプリケーション処理を実行するための各種プログラムやデータ等を記憶する。
時計部90は、携帯型電話機1の内部時計であり、水晶振動子及び発振回路でなる水晶発振器等を有して構成される。時計部90の計時時刻は、ベースバンド処理回路部20及びホスト処理部30に随時出力される。時計部90の計時時刻は、ベースバンド処理回路部20によって算出された時計誤差に基づき補正される。
2−1−2.ベースバンド処理回路部の回路構成
図4は、ベースバンド処理回路部20の回路構成の一例を示す図であり、本実施例に係わる回路ブロックを中心に記載した図である。ベースバンド処理回路部20は、主要な構成として、サンプルメモリ210と、キャリア除去部220と、第1の加減算部230と、バッファ240と、第2の加減算部250と、処理部270と、記憶部290とを備える。
サンプルメモリ210は、RF受信回路部11から出力される受信信号のサンプリング値が格納されるメモリである。サンプルメモリ210は、処理部270から出力されるデータの出力制御信号に従ってサンプリング値を選択して、キャリア除去部220に出力する。
キャリア除去部220は、サンプルメモリ210から出力される受信信号(受信信号のサンプリング値)に対して、デジタル化されたキャリア除去用の信号(キャリア除去用信号のサンプリング値)を乗算することで、受信信号を検波する。
より具体的には、各捕捉対象衛星それぞれについて、キャリア周波数をIF周波数にダウンコンバートした周波数に、当該捕捉対象衛星から受信したGPS衛星信号のドップラー周波数を加味した周波数のキャリア除去用信号を生成する。そして、生成したキャリア除去用信号を受信信号に乗算する。これにより、受信信号の検波が行われ、キャリアが除去された受信信号のデータが第1の加減算部230に出力される。
第1の加減算部230は、例えば論理回路によって構成され、キャリア除去部220から出力される受信信号のサンプリング値に対して、加減算の組み合わせを変えて、第1の加減算を行う。第1の加減算部230の演算結果は、バッファ240に出力される。
バッファ240は、第1の加減算部230の演算結果を一時的に記憶する記憶部(第1の記憶部)である。バッファ240は、処理部270から出力されるデータの書込制御信号に従って、第1の加減算部230の演算結果を書き込む。また、処理部270から出力されるデータの出力制御信号に従って、書き込んだデータを選択して、第2の加減算部250に出力する。
第2の加減算部250は、例えば論理回路によって構成され、バッファ240から出力される第1の加減算の結果に対して、加減算の組み合わせを変えて、第2の加減算を行う。第2の加減算部250の演算結果は、処理部270に出力される。
処理部270は、ベースバンド処理回路部20の各機能部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサーを有して構成される。処理部270は、主要な機能部として、衛星信号捕捉部271と、位置算出部273とを有する。
衛星信号捕捉部271は、GPS衛星信号の捕捉を行う機能部である。具体的には、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を、第2の加減算部250の加減算結果の中から選択して、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。そして、算出した相関値を用いてGPS衛星のGPS衛星信号を捕捉する。
位置算出部273は、衛星信号捕捉部271によって捕捉されたGPS衛星信号を利用して、所定の位置算出処理を行って、携帯型電話機1の位置(位置座標)及び時計誤差(クロックバイアス)を算出する。位置算出処理は、例えば、最小二乗法やカルマンフィルター等の手法を適用した処理として実現可能である。
記憶部290は、ベースバンド処理回路部20のシステムプログラムや、衛星信号捕捉機能、位置算出機能といった各種機能を実現するための各種プログラム、データ等を記憶する。また、各種処理の処理中データ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを有する。
2−1−3.相関値の算出方法
図5は、第1実施例における相関値の算出方法の説明図である。この第1実施例では、kを4以上(k≧4)として相関値を算出する。ここでは、最も簡単な例として「k=4」とする場合を説明する。また、説明の簡明化のために、図5ではキャリア除去部220の図示を省略している。
最初に、サンプルメモリ210に格納された受信信号のサンプリング値「d1」〜「d2112」を4個ずつ選択して、受信データ組「S1」〜「S528」を生成する。次に、第1の加減算部230が、各受信データ組「S1」〜「S528」のそれぞれについて、当該受信データ組に含まれる4個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。この際、4個のサンプリング値を2個ずつの2つのグループに分け、各グループそれぞれについて、2個のサンプリング値を加減算の組み合わせを変えて加減算する。
受信データ組「S1」に着目して説明すると、受信データ組「S1」に含まれるサンプリング値「d1」〜「d4」を、「d1」及び「d2」の第1グループと、「d3」及び「d4」の第2グループとに分ける。そして、第1グループ及び第2グループのそれぞれについて、2個のサンプリング値を加減算の組み合わせを変えて加減算する。
加減算を行う際の正負の符号の組合せとしては、{(+,+)、(+,−)、(−,+)、(−,−)}の4通りが考えられる。しかし、{(+,+)と(−,−)}、{(+,−)と(−,+)}は、正負の符号を逆転させた組み合わせであるため、符号を逆転させた組み合わせは省略する。以下では、{(+,+)、(+,−)}の2通りの組み合わせで加減算を行う例を説明する。
第1グループについて、上記の2通りの符号の組み合わせで加減算を行うと「X1=d1+d2」及び「X2=d1−d2」が得られる。また、第2グループについて、上記の2通りの符号の組み合わせで加減算を行うと「X3=d3+d4」、「X4=d3−d4」が得られる。
全ての受信データ組「S1」〜「S528」それぞれについて上記の演算を行って、第1の加減算結果「X1」〜「X4」を取得する。そして、各受信データ組それぞれに係る第1の加減算の結果をバッファ240(第1の記憶部)に記憶する。図5に、受信データ組「S1」〜「S528」それぞれの第1の加減算の結果「X1」〜「X4」を格納するバッファ240のデータ構造の一例を示す。
次いで、第2の加減算部250が、バッファ240に格納された第1の加減算の結果を用いて第2の加減算を行う。すなわち、受信データ組「S1」〜「S528」のそれぞれについて、第1のグループ及び第2のグループの2つのグループ間で、第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行う。
具体的には、「X1」及び「X3」の組み合わせと、「X1」及び「X4」の組み合わせと、「X2」及び「X3」の組み合わせと、「X2」及び「X4」の組み合わせとのそれぞれについて、加減算の組み合わせを変えて加減算する。その結果、図5に示すような16通りの加減算結果が得られる。このようにして得られた第2の加減算の結果を、4個(=k個)のサンプリング値の加減算結果とする。
以上のサンプルメモリ210〜第2の加減算部250までは、電子回路によって構成されている。従って、サンプルメモリ210からの読み出し、バッファ240への書き込み、バッファ240からの読み出しを、処理部270が指示するだけで、第1の加減算部230及び第2の加減算部250の回路動作によって演算が行われることとなる。
処理部270は、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を、第2の加減算部250の加減算結果の中から選択して相関値を算出する。具体的には、原理で説明したように、選択開始位置を1コード値ずつずらしながら、2112個のコード値を4個ずつ選択して、レプリカデータ組「R1」〜「R2112」を生成する。そして、レプリカオフセットに基づいて、受信データ組に対応するレプリカデータ組を選定し、当該レプリカデータ組に含まれる4個のコード値の正負の符号の組み合わせと同じ組み合わせで加減算された第2の加減算結果を選択する。このようにして選択した値が、当該受信データ組に係る積和値となる。
例えば、レプリカオフセットが「1(ずらし量ゼロ)」の場合(j=1)、受信データ組「S1」に対応するレプリカデータ組はレプリカデータ組「R1」となる。例えば、レプリカデータ組「R1」に含まれるコード値が「+1,+1,−1,−1」である場合は、第2の加減算部250によって演算された16個の第2の加減算結果のうち、「+d1+d2−d3−d4=X1−X3」を選択する。そして、選択した値を受信データ組「S1」に係る積和値とする。
他の受信データ組についても同様である。そして、レプリカオフセット毎に全ての受信データ組に係る積和値を合算することで、各レプリカオフセットに係る相関値を算出する。各レプリカオフセットに対する受信データ組それぞれの積和値と、相関値とは、衛星別に衛星信号捕捉用データ294に格納される(図6参照)。
2−1−4.データ構成
記憶部290には、プログラムとして、処理部270により読み出され、ベースバンド処理として実行されるベースバンド処理プログラム291が記憶されている。ベースバンド処理プログラム291は、衛星信号捕捉処理(図7参照)として実行される衛星信号捕捉プログラム2911と、位置算出処理として実行される位置算出プログラム2913とをサブルーチンとして含む。なお、位置算出処理については従来と同様の処理を適用可能であるため、フローチャートを用いた説明を省略する。
また、記憶部290には、主要なデータとして、衛星軌道データ292と、レプリカコードデータ293と、衛星信号捕捉用データ294と、メジャメントデータ295と、算出位置データ296とが記憶される。
衛星軌道データ292は、アルマナックや、各GPS衛星のエフェメリス等のデータである。衛星軌道データ292は、GPS衛星から受信したGPS衛星信号をデコードすることで取得する他、例えば携帯型電話機1の基地局やアシストサーバーからアシストデータとして取得する。
レプリカコードデータ293は、各GPS衛星それぞれについて、C/Aコードを模擬したレプリカコードのコード値が記憶されたデータである。受信信号のサンプリング値と同様に、例えば2112個にサンプリングされたコード値のデータが記憶される。
衛星信号捕捉用データ294は、各GPS衛星それぞれの衛星信号を捕捉するために用いられるデータであり、そのデータ構成の一例を図6に示す。衛星信号捕捉用データ294には、GPS衛星の番号である衛星No294Aと、受信データ組及びレプリカオフセット別の積和値データ294Bと、レプリカオフセット別の相関値データ294Cとが記憶される。
メジャメントデータ295は、コード位相やドップラー周波数、擬似距離、擬似距離変化率といった、捕捉したGPS衛星信号に係る各種の諸量であるメジャメント情報がGPS衛星別に記憶されたデータである。
算出位置データ296は、位置算出部273が位置算出処理を行うことで取得した算出結果のデータであり、算出した携帯型電話機1の位置(位置座標)や時計誤差(クロックバイアス)がこれに含まれる。
2−1−5.処理の流れ
図7は、処理部270が、記憶部290に記憶されている衛星信号捕捉プログラム2911に従って実行する衛星信号捕捉処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、衛星信号捕捉部271は、捕捉対象衛星選定処理を行う(ステップA1)。具体的には、時計部90で計時されている現在時刻において、所与の基準位置の天空に位置するGPS衛星を、記憶部290の衛星軌道データ292を用いて判定して、捕捉対象衛星に選定する。基準位置は、例えば、電源投入後の初回の位置算出の場合は、いわゆるサーバーアシストによってサーバーから取得した位置とし、2回目以降の位置算出の場合は、最新の算出位置とする等の方法で設定できる。
次いで、衛星信号捕捉部271は、ステップA1で選定した各捕捉対象衛星それぞれについて、ループAの処理を実行する(ステップA3〜A35)。ループAの処理では、衛星信号捕捉部271は、各受信データ組それぞれについて、ループBの処理を行う(ステップA5〜A13)。
ループBの処理では、衛星信号捕捉部271は、データの出力制御信号をサンプルメモリ210に出力する(ステップA7)。出力制御信号とは、データの読出位置の指示信号である。サンプルメモリ210は、衛星信号捕捉部271からの出力制御信号に従って、指示された読出位置に格納されている当該受信データ組のサンプリング値をキャリア除去部220に出力する。
次いで、衛星信号捕捉部271は、キャリア除去部220にキャリア除去を指示する(ステップA9)。具体的には、当該捕捉対象衛星に係るドップラー周波数をキャリア除去部220に出力して、キャリア除去用信号を生成させる。キャリア除去部220は、衛星信号捕捉部271からの指示に従ってキャリア除去用信号を生成し、サンプルメモリ210から出力されているサンプリング値に、キャリア除去用信号のサンプリング値を乗算する。
次いで、第1の加減算部230が、キャリア除去部220から出力されるk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて第1の加減算を行う(ステップA10)。
次いで、衛星信号捕捉部271は、データの書込制御信号をバッファ240に出力する(ステップA11)。書込制御信号とは、データの書込位置の指示信号である。バッファ240は、衛星信号捕捉部271からの書込制御信号に従って、指示された書込位置に、第1の加減算部230から出力されている当該受信データ組に係る加減算結果を書き込む。衛星信号捕捉部271は、全ての受信データ組について以上のステップA7〜A11の処理を行う(ステップA13)。
その後、衛星信号捕捉部271は、記憶部290に記憶されているレプリカコードデータ293のうち、当該捕捉対象衛星のレプリカコードのコード値のレプリカオフセットそれぞれについて、ループCの処理を実行する(ステップA15〜A31)。ループCの処理では、衛星信号捕捉部271は、各受信データ組それぞれについて、ループDの処理を実行する(ステップA17〜A27)。
ループDの処理では、衛星信号捕捉部271は、データの出力制御信号をバッファ240に出力する(ステップA19)。バッファ240は、出力制御信号によって指示された読出位置に格納されている当該受信データ組の第1の加減算の結果を第2の加減算部250に出力する。
次いで、第2の加減算部250が、バッファ240から出力される当該受信データ組に係る第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行う(ステップA20)。
次いで、衛星信号捕捉部271は、当該受信データ組に対応するレプリカデータ組のコード値の正負の符号の組合せを判定する(ステップA21)。衛星信号捕捉部271は、判定した正負の符号の組み合わせと同じ組み合わせの第2の加減算の結果を、第2の加減算部250の加減算結果から選択する(ステップA23)。そして、衛星信号捕捉部271は、選択した加減算結果を当該レプリカオフセットの当該受信データ組に係る積和値として衛星信号捕捉用データ294の積和値データ294Bに記憶させた後(ステップA25)、次の受信データ組へと処理を移行する。
全ての受信データ組についてステップA19〜A25の処理を行った後、衛星信号捕捉部271は、ループDの処理を終了する(ステップA27)。その後、衛星信号捕捉部271は、衛星信号捕捉用データ294の積和値データ294Bに記憶された当該レプリカオフセットの全ての受信データ組に係る積和値を合算して相関値を算出し、相関値データ294Cに記憶させる(ステップA29)。そして、衛星信号捕捉部271は、次のレプリカオフセットへと処理を移行する。
全てのレプリカオフセットについてステップA17〜A29の処理を行った後、衛星信号捕捉部271は、ループCの処理を終了する(ステップA31)。その後、衛星信号捕捉部271は、相関値データ294Cに記憶されている複数の相関値のうちの最大の相関値に対応するレプリカオフセットに基づいてコード位相を判定し、記憶部290のメジャメントデータ295に記憶させる(ステップA33)。そして、衛星信号捕捉部271は、次の捕捉対象衛星へと処理を移行する。
全ての捕捉対象衛星についてステップA5〜A33の処理を行った後、衛星信号捕捉部271は、ループAの処理を終了する(ステップA35)。そして、衛星信号捕捉部271は、衛星信号捕捉処理を終了する。
2−1−6.作用効果
本実施例によれば、ベースバンド処理回路部20において、サンプルメモリ210に格納されたGPS衛星からの受信信号をサンプリングした時系列なサンプリング値が4個ずつ選択される。そして、選択された4個のサンプリング値が、第1の加減算部230において、加減算の組み合わせを変えて加減算される。この際、4個のサンプリング値を2個ずつの2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて第1の加減算が行われる。第1の加減算部230の演算結果はバッファ240に格納される。そして、バッファ240に格納されたグループ毎の第1の加減算の結果について、第2の加減算部250において、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算が行われる。そして、第2の加減算の結果が4個のサンプリング値の加減算結果とされる。
このようにして4個のサンプリング値の加減算結果が求まったならば、処理部270は、その加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの加減算結果を用いて、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出する。以上の相関値の算出までを、レプリカコードのコード値の相関計算位置(レプリカオフセット)を変更しながら行い、算出した複数の相関値のうちの最大の相関値に対応する相関計算位置に基づいて、受信信号のコード位相を判定する。
本実施例の手法によれば、4個ずつ選択した受信信号のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する。そして、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの加減算結果を選択するといった簡易な手法により、受信信号とレプリカコードとの相関値を算出することができる。すなわち、乗算を行わずに相関値を算出できるため、回路規模を大幅に縮小できる。また、ソフトウェアによる演算量も大幅に減少させることができる。これら回路規模の縮小や演算量の減少は、消費電力の削減にもなる。
また、本実施例の手法では、第1の加減算部230の演算結果がバッファ240に格納されるため、同じ演算結果となる第1の加減算を何回も実行する必要がなくなり、相関演算を一層少ない演算量で実現することができる。
2−2.第2実施例
第2実施例は、上記の携帯型電話機1の実施例において、第2の加減算部250による加減算の結果を第2のバッファ(第2の記憶部)260に記憶することとし、処理部270が、第2のバッファ260から第2の加減算の結果を読み出して相関値を算出する実施例である。なお、携帯型電話機1の構成は第1実施例と同一であるため、再度の説明を省略する。
2−2−1.相関値の算出方法
図8は、第2実施例における相関値の算出方法の説明図である。図5と同様に、受信信号のサンプリング値を4個ずつ選択して受信データ組を生成する場合を例示する。第1の加減算部230による演算結果(第1の加減算結果)は、第1のバッファ(第1の記憶部)240に格納される。つまり、各受信データ組それぞれについて、2つのグループに分けて加減算を行った結果「X1〜X4」が第1のバッファ240に格納される。
次いで、第1のバッファ240から出力される第1の加減算の結果に基づいて、第2の加減算部250が第2の加減算を行う。第2の加減算部250の第2の加減算によって、各受信データ組それぞれについて、16個の加減算結果が得られる。そして、この16個の加減算の結果が、第2のバッファ(第2の記憶部)260に格納される。処理部270は、4個のレプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を第2のバッファ260から読み出して相関値を算出する。
2−2−2.処理の流れ
図9は、上記の実施例のベースバンド処理回路部の処理部270が、図7の衛星信号捕捉処理に代えて実行する第2の衛星信号捕捉処理の流れを示すフローチャートである。なお、衛星信号捕捉処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
各受信データ組について行うループBの処理において、ステップA9でキャリア除去の指示を行った後、第1の加減算部230が、キャリア除去部220から出力されたk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて第1の加減算を行う(ステップA10)。
その後、衛星信号捕捉部271は、データの書込制御信号を第1のバッファ240に出力する(ステップB11)。第1のバッファ240は、書込制御信号によって指示された書込位置に、当該受信データ組に係る第1の加減算の結果を書き込む。
その後、衛星信号捕捉部271は、データの出力制御信号を第1のバッファ240に出力する(ステップB12)。第1のバッファ240は、出力制御信号によって指示された読出位置から、当該受信データ組に係る第1の加減算の結果を読み出して第2の加減算部250に出力する。
次いで、第2の加減算部250が、第1のバッファ240から出力された当該受信データ組に係る第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行う(ステップA20)。
その後、衛星信号捕捉部271は、データの書込制御信号を第2のバッファ260に出力する(ステップB13)。第2のバッファ260は、書込制御信号によって指示された書込位置に、当該受信データ組に係る第2の加減算の結果を書き込む。これにより、当該受信データ組について、16個の加減算の結果が第2のバッファ260に書き込まれることになる。
ステップA7〜B13の処理を全ての受信データ組について行うことで、各受信データ組それぞれについて、第2のバッファ260に16個の加減算の結果が書き込まれる。
衛星信号捕捉部271は、各レプリカオフセット及び各受信データ組について行うループC及びループDの処理において、当該受信データ組に対応するレプリカデータ組のコード値の正負の符号の組み合わせを判定する(ステップA21)。そして、判定した正負の符号の組み合わせと同じ組み合わせの第2の加減算結果を第2のバッファ260から読み出す(ステップB23)。そして、読み出した加減算結果を積和値として衛星信号捕捉用データ294の積和値データ294Bに記憶させる(ステップB25)。
第2実施例の手法では、第2の加減算部250の演算結果が第2のバッファ260に格納されるため、同じ演算結果となる第2の加減算を何回も実行する必要がなくなり、相関演算を一層少ない演算量で実現することができる。
3.変形例
本発明を適用可能な実施例は、上記の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。以下、変形例について説明する。
3−1.kの値
上記の原理説明では、受信信号のサンプリング値を2個ずつ選択して受信データ組を生成する場合を例に挙げて説明した。また、上記の実施例では、受信信号のサンプリング値を4個ずつ選択して受信データ組を生成する場合を例に挙げて説明した。しかし、受信信号のサンプリング値をk個ずつ選択する場合のkの値は、何もこれらに限られるわけではなく、適宜選択可能であることは勿論である。
また、kを4以上とし、k個ずつのサンプリング値を2つのグループに分けて加減算を行う場合において、第1のグループと第2のグループとでサンプリング値を同数として演算を行ってもよいし、第1のグループと第2のグループとでサンプリング値を異なる数として演算を行ってもよい。例えば、「k=5」とした場合において、第1のグループに含まれるサンプリング値を「2個」とし、第2のグループに含まれるサンプリング値を「3個」としてもよい。
3−2.受信信号の積算
上記の実施形態では、サンプルメモリに記憶された1ミリ秒分のサンプリング値を対象として加減算を行うものとして説明したが、サンプルメモリに記憶されるサンプリング値は1ミリ秒分以上でもよい。
例えば、サンプルメモリに10ミリ秒分の受信信号のサンプリング値を記憶する。1ミリ秒分のデータを2112個にサンプリングするため、2112×10個分のサンプリング値がサンプルメモリに蓄積記憶されることになる。1ミリ秒は、C/Aコードの1周期に相当する。そこで、位相(サンプルタイミング)が同一のサンプリング値を積算する。
つまり、最初の1ミリ秒分、次の1ミリ秒分、その次の1ミリ秒分といった、10個の1ミリ秒分のサンプリング値のうち、同一のサンプルタイミングの10個分のサンプリング値を積算する。その結果、積算値は、位相(サンプルタイミング)を変えた2112個の値となる。この積算値を、上述した実施形態のサンプリング値として利用する。この手法は、感度が向上するため、弱電界環境において有用である。
3−3.バッファの有無
第1実施例では、第1の加減算部230の演算結果をバッファ240に格納するように構成したが、バッファ240はなくてもよい。すなわち、第1の加減算部230の演算を相関処理の度に行うようにしてもよい。また、第2実施例では、第2の加減算部250の演算結果を第2のバッファ260に格納するように構成したが、前述のバッファ240と同様に第2のバッファ260はなくてもよい。
3−4.データの出力制御信号及び書込制御信号の有無
第1実施例では、サンプルメモリ210にデータの出力制御信号を出力し、バッファ240にデータの書込制御信号及び出力制御信号を出力するように構成したが、これらのデータの出力制御信号及び書込制御信号はなくてもよい。また、第2実施例では、サンプルメモリ210にデータの出力制御信号を出力し、第1のバッファ240にデータの書込制御信号及び出力制御信号を出力し、第2のバッファ260にデータの書込制御信号を出力するように構成したが、前述の第1の実施例と同様に、これらのデータの出力制御信号及び書込制御信号はなくてもよい。
3−5.電子機器
上記の実施例では、電子機器の一種である携帯型電話機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明を適用可能な電子機器はこれに限られるわけではない。例えば、カーナビゲーション装置や携帯型ナビゲーション装置、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、腕時計といった他の電子機器についても同様に適用することが可能である。
3−6.衛星測位システム
また、上記の実施形態では、衛星測位システムとしてGPSを例に挙げて説明したが、WAAS(Wide Area Augmentation System)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO等の他の衛星測位システムを適用してもよい。
1 携帯型電話機、 10 GPS受信部、 11 RF受信回路部、 20 ベースバンド処理回路部、 30 ホスト処理部、 40 操作部、 50 表示部、 55 音出力部、 60 携帯電話用アンテナ、 70 携帯電話用無線通信回路部、 80 記憶部、 90 時計部、 210 サンプルメモリ、 220 キャリア除去部、 230 第1の加減算部、 240 バッファ、 250 第2の加減算部、 270 処理部、 290 記憶部

Claims (7)

  1. 衛星からの受信信号をサンプリングした時系列のサンプリング値をk個(k≧2)ずつ選択することと、
    前記選択されたk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算することと、
    前記加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの前記加減算結果を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出することと、
    前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉することと、
    を含む衛星信号捕捉方法。
  2. 前記相関値を算出することは、前記レプリカコードのコード値の相関計算位置を変更することを含み、前記レプリカコードのコード値の前記相関計算位置からの時系列変化に対応する組み合わせの前記加減算結果を用いて前記相関値を算出することであり、
    前記衛星信号を捕捉することは、前記相関計算位置を変更して算出した複数の相関値のうちの最大の相関値に対応する前記相関計算位置に基づいてコード位相を判定することを含む、
    請求項1に記載の衛星信号捕捉方法。
  3. kは4以上であり、
    前記加減算することは、
    k個のサンプリング値を2つのグループに分けた各グループ内で、サンプリング値の加減算の組み合わせを変えて第1の加減算を行うことと、
    前記グループ間で、前記第1の加減算の結果を、加減算の組み合わせを変えて第2の加減算を行うことと、
    を含み、前記第2の加減算の結果をk個のサンプリング値の加減算結果とする、
    請求項1又は2に記載の衛星信号捕捉方法。
  4. 前記グループ毎の前記第1の加減算の結果を第1の記憶部に記憶することを更に含み、
    前記第2の加減算を行うことは、前記第1の記憶部に記憶された前記第1の加減算の結果を用いて前記第2の加減算を行うことを含む、
    請求項3に記載の衛星信号捕捉方法。
  5. 前記第2の加減算を行うことは、前記相関値を算出する際に、加減算部が、前記第1の記憶部に記憶された前記第1の加減算の結果を用いて前記第2の加減算を行うことであり、
    前記相関値を算出することは、前記レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を前記加減算部の加減算結果の中から選択して前記相関値を算出することである、
    請求項4に記載の衛星信号捕捉方法。
  6. 前記第2の加減算の結果を第2の記憶部に記憶することを更に含み、
    前記相関値を算出することは、前記レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する加減算結果を前記第2の記憶部から読み出して前記相関値を算出することである、
    請求項4に記載の衛星信号捕捉方法。
  7. 衛星からの受信信号をサンプリングした時系列のサンプリング値をk個(k≧2)ずつ選択する制御を行う選択制御部と、
    前記選択されたk個のサンプリング値を、加減算の組み合わせを変えて加減算する加減算部と、
    前記加減算の組み合わせのうちの、レプリカコードのコード値の時系列変化に対応する組み合わせの前記加減算結果を用いて、前記受信信号と前記レプリカコードとの相関値を算出する相関値算出部と、
    前記相関値を用いて前記衛星の衛星信号を捕捉する捕捉部と、
    を備えた衛星信号捕捉装置。
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