JP2002530974A - 電力低減整合フィルタ - Google Patents

電力低減整合フィルタ

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Abstract

(57)【要約】 符号分割多元接続(CDMA)信号を受信する無線電話受信機に使用する整合フィルタ。整合フィルタは入力値の予組合せを作り出して相関値を作り出すのに必要な乗算および加算演算数を、従来の整合フィルタに従って、著しく低減する。CDMA信号を逆拡散するのに必要な遅延素子数の低減と共に、この所要演算数の低減により整合フィルタの全体消費電力が著しく低減する。このような整合フィルタを、例えば、セルラー電話機等の装置内で使用するとバッテリ寿命が長くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景) 本発明は一般的に無線電話通信システムの受信機に関し、特に符号分割多元接
続(CDMA)信号を受信する無線受信機に関する。
【0002】 セルラー電話機産業は米国において世界の他の国と同様に商業的運用において
驚くべき進展を遂げている。主要都市エリアにおける発展は予想を遥かに越えて
システム容量を越えつつある。この傾向が続けば、高速な成長の影響はまもなく
最も小さい市場にさえ及ぶであろう。高品質サービスを維持し価格上昇を回避す
るだけでなく、このような増大する容量を満たすための革新的解決策が必要とさ
れている。
【0003】 世界中で、セルラーシステムにおける1つの重要なステップはアナログ伝送か
らデジタル伝送への変化である。同等に重要なことは次世代セルラー技術を実現
するための有効なデジタル伝送方式の選択である。さらに、快適に携行して家庭
、事務所、街路、車等で発呼および受呼することができる低コスト、ポケットサ
イズ、コードレス電話機を利用する第1世代パーソナル通信網(PCN)が次世
代デジタルセルラーシステムインフラストラクチュアおよびセルラー周波数を使
用するセルラーキャリアにより提供されるものと広く信じられている。これらの
新しいシステムに要求される重要な特徴はトラフィック容量の増大である。
【0004】 現在、チャネルアクセスは周波数分割多元接続(FDMA)、時数分割多元接
続(TDMA)および符号分割多元接続(CDMA)方法により達成されている
。FDMAシステムでは、通信チャネルは単一無線周波数帯であり、その中に信
号の送信電力が集中される。隣接チャネルとの干渉はフィルタの指定された周波
数帯内の信号エネルギしか通さないバンドパスフィルタを使用して制限される。
したがって、各チャネルに異なる周波数が割り当てられると、システム容量はチ
ャネル再利用により課される制限だけでなく利用可能な周波数によっても制限さ
れる。
【0005】 TDMAシステムでは、チャネルは同じ周波数にわたる周期的な時間間隔列内
のタイムスロットにより構成される。タイムスロットの各周期はフレームと呼ば
れる。所与の信号のエネルギはこれらのタイムスロットの1つに閉じ込められる
。隣接チャネル干渉はタイムゲートや適切な時間に受信された信号エネルギしか
通さない他の同期化素子を使用して制限される。このようにして、異なる相対信
号強度レベルによる干渉問題が低減される。
【0006】 TDMAシステムの容量は送信信号をより短いタイムスロット内へ圧縮して増
大される。その結果、情報も高速バーストレートで送信しなければならず、スペ
クトル占有量が比例的に増大する。
【0007】 FDMAもしくはTDMAシステムもしくはハイブリッドFDMA/TDMA
システムでは、2つの潜在的な干渉信号が同じ周波数を同時に占有しないことが
目的である。それに対して、CDMAシステムでは時間と周波数の両方で信号は
重なり合うことができる。したがって、全てのCDMA信号が同じ周波数スペク
トルを共用する。周波数および時間の両方のドメインにおいて、多元接続信号が
重なり合う。CDMA通信のさまざまな特徴が、例えば、IEEE Trans. on Vehic ular Technology , May 1991のギルハウセン、ヤコブ、ビタビ、ウィーバおよび
ホイートリの論文“On the Capacity of a Cellular CDMA System”に記載され
ている。
【0008】 典型的なCDMAシステムでは、送信される情報データストリームは擬似ラン
ダムノイズ符号(PNcode)発生器により発生される遥かに高ビットレートのデータ
ストリーム上に印加される。情報データストリームおよび高ビットレートデータ
ストリームは典型的に一緒に乗算される。高ビットレート信号と低ビットレート
データストリームのこの結合は情報データストリーム信号の符号化すなわち拡散
と呼ばれる。各情報データストリームすなわちチャネルに一意的な拡散符号が割
り当てられる。複数の符号化情報信号が無線周波数キャリアにより送信され、受
信機においてコンポジット信号として一緒に受信される。各符号化信号は周波数
と時間の両方において、ノイズ関連信号だけでなく、他の全ての符号化信号と重
なり合う。コンポジット信号を一意的な拡散符号の1つと相関させることにより
、対応する情報信号が分離され復号される。
【0009】 CDMA通信技術に関連するいくつかの利点がある。CDMAベースセルラー
システムの容量限界は、改善された符号化利得/変調密度、音声アクティビティ
ゲーティング、各セル内での同じスペクトルのセクター化および再利用等のワイ
ドバンドCDMAシステムの特性により、既存のアナログ技術のそれの20倍ま
でにも突出している。CDMAは実質的にマルチパス干渉を受けず、フェージン
グおよび空電を解消して都市エリアにおける性能を改善する。高ビットレートエ
ンコーダによるCDMA音声送信は優れた実際的な音声品質を保証する。また、
CDMAは可変データレートを提供し多くの異なる等級の音声品質を提供するこ
とができる。CDMAのスクランブル信号フォーマットによりクロストークが解
消されかつ盗聴や呼の追跡が非常に困難で費用のかかるものとなり、発呼者に対
する優れたプライバシーおよびair time fraudに対する優れた免疫性が保証され
る。CDMAすなわち“スペクトル拡散”概念に従った通信システムでは、情報
データストリームの周波数スペクトルはデータ信号のそれとは非相関の符号を使
用して拡散される。符号は各ユーザに対しても一意的である。それが所期の送信
機の符号に関する知識をもつ受信機が所望の信号を選択できる理由である。
【0010】 いくつかの異なる信号拡散技術がある。最も普及している2つの方法はDirect
-Sequence(DS)およびFrequency-Hopping(FH)であり、両方共従来技術でよく知ら
れている。DS技術に従って、データ信号には擬似ランダムノイズ符号(PNcode)
と呼ばれる非相関符号が乗じられる。PNcodeは−1または1(有極)あるいは0
または1(無極)の値をとりノイズ状特性を有する一連のチップ(ビット)であ
る。PNcodeの1つの生成方法は少なくとも1つのシフトレジスタによるものであ
る。このようなシフトレジスタの長さがNであれば、周期NDSは等式NDS=2n
−1で与えられる。
【0011】 CDMAシステムの受信機では、受信信号に再度同じ(同期化された)PNcode
が乗じられる。符号は+1および−1により構成されるため、この操作により信
号から符号が除去されてオリジナルデータ信号が残される。すなわち、逆拡散操
作は拡散操作と同じである。
【0012】 図1は従来の相関器のブロック図であり、それは受信した最終M信号サンプル
とM−ビット符号語間の相関を計算するのに使用される。M−素子遅延線10が
受信信号サンプルを格納し、M段の各々を介してそれらを逐次シフトする。した
がって、遅延線メモリ素子は受信した最終M信号サンプル値を含んでいる。新し
い各サンプルがシフトインされ1つの古いサンプルがシフトアウトされた後で、
Mサンプル値は遅延線からM符号変更器12へ読み出され、そこで相関が計算さ
れる所定符号のビットb...bに従ってMサンプル値に+1もしくは−1が乗
じられる。符号変更された値は次に加算器13により加算されて相関結果が得ら
れる。
【0013】 一般的に、64素子ベクトル=(a1,a2,...a64)をもう1つの
64素子ベクトル=(c1,c2,...c64)と相関させるプロセスには
内積 * =a1*c1+a2*c2+...a64*c64の形成が含まれる。一
方のベクトル(例えば、)の素子が2進値(数学的に+1または−1)しか含
まない場合には、a1*c1等の積は±a1に単純化されるが、64の値の加算
プロセス±a1±a2...±a64は、受信した各新しい値“a”に対して実
施しなければならない場合にはまだ相当な計算量である。前例では、ベクトル長
(64)は単なる説明の目的で使用されるにすぎない。当業者ならば任意長のベ
クトルを使用できることがお判りであろう。
【0014】 従来技術は図1に示す相関器の多くのバリエーションを含んでいる。例えば、
信号サンプルはマルチビット量ではなくシングルビットすなわち+1または−1
だけの“ハードリミテッド”量とすることができる。そこで使用される符号変更
器は典型的には単純なXORゲートである。その場合、加算器13はM/2の2
ビット値を得るシングルビット値の第1の加算対とすることができ、M/4の2
ビット加算器が2ビット値を加算してM/4の3ビット値を得、以下同様である
。“加算器ツリー”として知られるこのような構造は入力値がマルチビット値で
あるときよりもシングルビット値である時のほうが単純となる。
【0015】 シングルビット値信号サンプルに対して、加算器ツリーはM値を走査し、+1
に遭遇すればカウントアップし−1に遭遇すればカウントダウンするアップダウ
ンカウンタにより置換することができる。同様に、マルチビット信号サンプルに
対して、並列加算器ツリーは遅延線メモリから順次M値の各々を抽出してアキュ
ムレータに加算するシーケンシャル加算器により置換することができる。後者の
場合、利用される論理は並列加算器の場合のM倍の速さで動作できなければなら
ない。したがって、相関器の全体速度と論理の複雑さとの間にトレードオフがあ
る。それにもかかわらず、前記した従来技術の相関器の各バリエーションにおい
て、新しい各信号サンプルが受信された後でM値を新たに結合する必要がある。
【0016】 従来の整合フィルタすなわち相関器のもう1つの例を図2に示す。受信信号は
Fcサンプル/秒のレートでサンプルされ、サンプルはXで示す乗算器の入力へ
逐次入る。図2に(64の長さを有する整合フィルタに対して)C1,C2,C
3...C64として示すように、64の乗算器の各々がPNcodeの1ビットをそ
の第2の入力値として有する。この従来の整合フィルタでは、最左乗算器内で電
流入力サンプルa(i)にC1が乗じられ、乗算器出力C1・a(i)が1サン
プル遅延素子D1へ与えられる。この値は全ての乗算器にa(i+1)が入力さ
れる次のサンプル周期において遅延素子D1から生じる。遅延素子D1から生じ
る値C1・a(i)が第1の加算器の第1の入力へ入ると、C2が入力サンプル
a(i+1)に乗じられて値C2・a(i+1)が得られ、この積は第1の加算
器の第2の入力へ加えられる。第1の加算器の出力はC1・a(i)+C2・a
(i+1)となり遅延素子D2へ入る。この値はa(i+2)が乗算器へ入力さ
れる次のサンプル周期にD2から生じる。したがって、D2からの出力はC3・
a(i+2)へ加えられその結果が遅延素子D4へ入力され、以下同様である。
したがって、64サンプルが入力された後で最右加算器から下記の値が生じ、 C1・a(i)+C2・a(i+1)+C3・a(i+2)+... +C64・a(i+63) それは値C1...C64と信号サンプルa(i)...a(i+63)間の64サンプル相関であるこ
とがお判りであろう。
【0017】 連続する各信号サンプルが入力されると、新しい64ポイント相関が信号サン
プル間で連続的に計算される。 a(i+1)...a(i+64) a(i+2)...a(i+65) 得られる相関は係数C1...C64とスライディングウィンドウ64サンプル幅に従っ
て選択された64信号サンプルとの組合せに見える。したがって、この整合フィ
ルタに対するもう1つの用語は“スライディング相関器”である。
【0018】 図1の装置は各サンプルクロック周期において64の乗算および64の加算を
実施する。それは、特に電源がバッテリ等の可般型電源である場合に、大量の電
力を消費する。したがって、計算を最小限に抑えて消費電力を低減する整合フィ
ルタが必要とされている。
【0019】 (概要) 連続する各相関値を得るために実施される乗算および/もしくは加算数を減少
することが本発明の目的である。乗算および加算数を減少することにより電源か
らの消費電力が低減され、CDMA信号を受信するセルラー電話機等のスライデ
ィング相関器すなわち整合フィルタを使用するバッテリ操作装置のバッテリ寿命
が延びる。
【0020】 典型的な実施例では、整合フィルタはその入力に信号サンプルのストリームを
受信し、サンプルレートクロックの連続する各周期に1つの新しいサンプルが受
信される。新しい各サンプル入力に対して、完全な相関値が出力され、この値は
最終N入力サンプルとNデジタルシンボルを含むPNcode間の相関である。相関器
は、所与のPNcodeとは独立した限定数の連続入力サンプルの予組合せを形成する
ことにより、相関値当たりN乗算およびN加算演算よりも著しく少数の演算しか
必要としないように新しい各サンプルクロック周期において連続的な相関を計算
する。
【0021】 (詳細な説明) 典型的な実施例では、DS CDMAシステムに使用する整合フィルタはある
サンプルクロックレートで入力サンプル信号を受信しその予組合せを形成する。
整合フィルタは、所与のPNcodeと共に、予組合せを使用して受信入力サンプル信
号を復号しそのサンプルクロックレートで1つの相関値出力を作り出す。整合フ
ィルタはより少ない論理演算を使用して従来の整合フィルタと同じ出力を生じ、
したがってより非常に省電力とされてバッテリ寿命が延びる。
【0022】 図3は、受信信号サンプルと相関させることができる、15ビット符号の重な
り合う連続シフトの構成を示す図表である。図3について、複数の受信信号サン
プルには1からIまで16進の番号が付される(横方向に)。信号サンプル番号
の下に15の受信サンプルが相関される15ビット符号語の異なるシフトが示さ
れている。最左縦方向番号は実施される相関数を示す。例えば、第1相関は第1
行の符号語を第1,2,3...F信号サンプルと相関させなければならない。
【0023】 図3は第Fサンプルが受信される直前の構成を示す。未受信サンプルは太字印
刷で強調され既受信サンプルの右に配置される。未受信サンプル値と相関される
符号語のビット間に分割線2が示されており、受信サンプルと既に相関されてい
るビットは分割線の左に示されている。メモリ素子1からEは、それぞれ、1か
らE行との未完相関と比較した部分結果を含んでいる。図3は第1相関を完了で
きる前に第Fサンプルを受信しなければならないことを示している。第F,G,
H,Iサンプルの受信により第1,2,3および4相関を完了することができ、
F,G,HおよびI行との相関を少なくとも開始させることができる。4つの新
しいサンプルとメモリ素子5からEに含まれる部分相関との異なる組合せを累算
することにより、第F,G,H,Iサンプルの受信後に既に開始した第5からE
相関を右へさらに4位置だけ継続することができる。
【0024】 第4相関を完了するのに必要な4つの新しいサンプルS(F),S(G),S
(H),S(I)の組合せは−S(F)+S(G)−S(H)+S(I)である
ことをお判り願いたい。この組合せの符号は4行の4つの残りのビット1010
に対応する。“1”はマイナス符号を示し、“0”はプラス符号を示す。5から
E行に対する相関の累算を継続するために他の符号パターンを使用する他の組合
せが必要であり、4行および5からE行に対して合計11の組合せが必要である
【0025】 グレイ符号順に16の組合せ全てを計算するのに効率的方法を使用できるため
、必要な組合せが16よりも少ない場合であっても、合計16のS(F),S(
G),S(H)およびS(I)の可能な全ての組合せを計算する方法が使用され
る。さらに、ビットパターン1100で示される符号を有する組合せは0011
で示される符号を有する組合せのちょうど負数である。したがって、16の結合
の半分しか形成する必要がなく、他方の半分は形成した半分の負である。そのた
め、8つの組合せが符号パターンのグレイ符号順で計算される場合には、第1の
値の形成後新しい各値に対して1つの加算もしくは減算を使用するだけで計算さ
れる8つの組合せを形成することができる。後述するように、この順序では連続
するパターン間で1つの符号変更しか生じない。
【0026】 例えば、4つの新しい値(4つの演算としてカウントされる)の和を必要とす
るパターン0000で開始して、組合せCに対するグレイ符号順計算は次のよう
に進められる。 このプロセスは、第1の値を形成するための4つの演算および前記したグレイ符
号順で後続組合せを形成するための1つの演算(前の組合せから受信したサンプ
ルの2回の加算もしくは減算)を使用して、8つの組合せ全ての計算を完了する
。1位置の右シフトが2の乗算と同等である2進算術の使用が想定されるため、
サンプル値を2でスケーリングすることはここでは演算としてカウントされない
【0027】 前記した実施例は4つの値よりも多い全ての組合せの形成に拡張することがで
きる。任意数の値に対する計算のグレイ符号順序付けは、前記したように、1ビ
ット位置しか違わない連続2進符号を特徴とする。
【0028】 合計11の演算を使用して形成された前記組合せは次のように信号サンプル4
からEを表わす格納された値と結合され、C(5)が格納された値4から減算さ
れて第4相関を完了し、C(2)が格納された値5から減算され、C(6)が格
納された値6に加算され、C(3)が格納された値7に加算され、C(6)が格
納された値8から減算され、C(4)が格納された値9に加算され、C(2)が
格納された値Aに加算され、C(1)が格納された値Bに加算され、C(7)が
格納された値Cに加算され、C(3)が格納された値Dから減算され、C(1)
が格納された値Eから減算され、C(0)が格納された値Fから減算される。前
記したように、このプロセスには12の演算が付加されている。
【0029】 次に、第1行に対応する相関を完了するために信号サンプルS(F)が格納さ
れた値1から減算される。同様に、信号サンプルS(F)は格納された値2に加
算され、信号サンプルS(G)が格納された値2から減算されて第2相関を完了
する。また、−S(F)+S(G)−S(H)の信号サンプル組合せが格納され
た値3と結合されて第3相関を完了する。この点において、このプロセスはさら
に1+2+3=6演算を行っている。しかしながら、組合せ−S(F)+S(G
)−S(H)±S(I)は既に計算されており、寄与±S(I)を除去するのに
1演算しか必要としないことに注目すれば、この数を減少することができる。し
たがって、第3相関は3演算ではなく2演算で完了することができる。
【0030】 さらによいことに、下記の組合せの形成で開始することにより、任意の点にお
いてグレイ符号順で組合せ計算を開始することができる。 -S(F)+S(G); -S(F)+S(G)-S(H);および -S(F)+S(G)-S(H)+S(I) 第3相関を完了するのに必要な3つの値の組合せが第2のステップで形成される
ことをお判り願いたい。第3ステップの後で、他方の組合せがグレイ符号順で形
成される。 1010(前記第3ステップで形成された) 1011 1001 1000 1100 1101 1111 1110 それは僅か7つの付加加算演算しか行わない。この点において、次式に従って拡
張された総計算量に対して4つの相関が完了されていることをお判り願いたい(
前例ではN=4かつM=15)。 (1)N値の可能な2Nの符号組合せ全てを形成するN+(2(n-1))−1); (2)第1から(N−1)相関を完了する1+2+3...(N−1)=0.5
N(N−1)演算;および (3)第N相関を完了してM−Nの他の相関を継続するM−N+1演算。さらに
3,2および1の値(信号サンプル1,2および3の値)の組合せを形成しそれ
らを完了した相関1,2および3により空にされた格納位置へ加算して、同じメ
モリ位置を巡回的に再使用することにより第G,HおよびI相関が開始される。
このプロセスも0.5N(N−1)演算を必要とする。
【0031】 これらの演算を全て加算して、新しいN信号サンプルの各受信後に下記の演算
を使用してNの完了した相関が形成されることが確認される。 0.5N(N-1)+M-N+1+0.5N(N-1)+N+2(N-1)-1 M+2(n-1)+N(N-1)相関当たり演算、もしくは (M+2(N-1)+N(N-1))/N相関当たり演算。
【0032】 N/2値よりも大きい組合せはN値全部の既に形成された組合せの1つからN
/2値よりも小さい組合せを減算することにより形成できることに注目して、開
始および終了三角フィレット(fillet)をより効率的に計算することによりこのプ
ロセスを幾分簡約することができる。したがって、フィレットの計算はN(N−
1)演算ではなくおよそ0.5N(N−1)演算で済む。
【0033】 次の例は前記した相関方法を使用して得られる計算量の節減を示す。この例は
受信信号の前シフトとM=1024ビット符号語間の相関の計算を示す。新しい
サンプルNの異なる値により得られる(1024ポイント)相関当たり演算の総
数は次のように表わすことができる。 N= 4 5 6 7 8 9 10 261 212 181 162 151 151 161 N=8もしくは9の値により1024ポイント相関を実施するのに必要な演算数
は最適に減少され(およそ151演算)、その結果従来技術に比べて1/7の節
減となる。前記した方法を使用すれば、従来技術の151ビット相関器と同じく
らい魅力的な速度/電力/コストトレードオフを有する1024ビット相関器を
作り出すことができ、速度、電力もしくはコストに関して同等なコストでより長
い相関計算を達成することができる。このトレードオフはより高い通信装置性能
と解釈される。
【0034】 さらに、受信データサンプルの夥しいシフトを2つ以上の符号語と相関させな
ければならない場合には、さらなる節減を実現することができる。前記したよう
に、Nデータサンプルの全ての組合せの計算にはそれらをグレイ符号順で実施し
て2(N-1)+N−1演算を必要とする。次に、これらの組合せのM−N+1が第
1の符号語と相関させるために第1セットの記憶位置へ加算され、かつ第2の符
号語と相関させるために第2セットの記憶位置へ加算される。前記したように、
各符号語とのN相関を開始して完了するために加算しなければならない値の三角
フィレットの計算には符号語当たりせいぜいN(N−1)演算しか必要とせず、
L符号語とのN相関を完了するための総計算量は L(M-N+1)+2(N-1)+N-1+LN(N-1)=LM+L(N-1)2+2(N-1)+(N-1) 演算となる。したがって、相関当たり総演算は次式で表わすことができる。 (LM+L(N-1)2+2(N-1)+(N-1))/LM
【0035】 例えば、スライディング1024信号−サンプルセグメントを6つの異なる1
024ビット符号と相関させるのに下記の計算量が必要である。 N= 9 10 11 12 126 120 118 125 それはN=11が最も効率的な選択であることを示している。
【0036】 前記した方法は任意の符号語に対してうまく使用することができる。特定の符
号語との相関については、前記した原理に従ってより効率的な相関器を考案する
ことができる。例えば、Nがlog2(M)よりも大きく選択されるものとすると、必
要とするものよりも多くのN信号サンプル値の組合せが計算される。しかしなが
ら、それらは信号サンプル値当たり1演算しか必要としない効率的なグレイ符号
順で計算される。ある組合せの計算を省くことにより、必要な組合せしか計算し
ないことが望ましいが、組合せ当たり1つの追加演算だけで必要な全ての組合せ
が得られるか確かではなくなる。実際上、ある組合せの計算を省くとばらばらに
分離した組合せ群が作り出される。したがって、いずれの場合にも必要な組合せ
セットの各構成要素の配置を調べてもう1つの構成要素からそこへ達成するのに
どれだけ多くの演算が必要であるかを確認する必要がある。演算数は信号サンプ
ルを組み合わせるのに使用すべき符号(プラスもしくはマイナス)を示す対応す
るビットパターン間のハミング距離に等しい。計算されるセット内の各Nビット
部分符号から他の各Nビット部分符号までの全ハミング距離のセットである距離
構造が与えられると、最小計算量に対してそれら全てを計算するための最適順序
は可能な全てのパスをテストするビタビアルゴリズムを使用して決定することが
できる。特定の符号についてN信号サンプルの必要な組合せを計算するための演
算数は、任意の符号の一般的ケースに対して想定された、値2(N-1)+N−1よ
りも小さいと判ることがある。そうであれば、前記した原理に従って、これら特
定の符号に対してより効率的な相関器を作り出すことができる。
【0037】 あるいは、効率的な相関器を使用できるように符号を特別に定式化することが
できる。例えば、このような符号は第1の組合せの後の付加組合せ当たり1つの
演算しか使わずに信号組合せを計算できるように、Nビットの全ての重なり合う
シフトが隣接Nビット符号の隣接セットを形成する(ハミング距離感覚で)特性
を有する任意のMビット符号とすることができる。さらに、隣接セット内の符号
の半分は他方の半分の補数でなければならず、補組合せは他方の負数であるため
、その計算を不要とされる。
【0038】 図4は典型的な相関器18の略ブロック図である。典型的な相関器18はタイ
ミングコントローラ20を含み、それは信号サンプルクロックを発生することに
より新しい信号サンプルの入力を制御する。タイミングコントローラ20により
制御される演算のシーケンスはNサンプルクロックサイクルごとに繰返す。Nサ
ンプルクロックサイクルごとに、タイミングコントローラ20は新しいNサンプ
ル値(本例ではN=4)の入力および加減算器(モディファイア(modifier))2
4を使用したメモリ21内のN位置からのそれらの加減算を制御する。このよう
な各加減算は、メモリ位置に格納された値が予め加減算された値の累算を表わす
ように、メモリリード、モディファイおよびリライトサイクルを含む。N入力サ
ンプルの1つが加減算されるか否かは信号が相関される符号語の最初もしくは最
後のNビットの1つによって決まる。必要な符号パターンが論理回路23をマッ
ピングすることにより発生され、それは符号に従ってタイミングコントローラ2
0の制御下で異なる時間にモディファイア24へ正しい加減算コマンドを発生す
るように構成される。メモリ21はMの部分完了相関を保持する巡回バァッファ
として利用される。
【0039】 完了すべき次の相関はメモリ位置“k”におけるものであり、そこでは“k”
に対するアドレスがアドレスオフセットレジスタ22内に維持される。アドレス
“k”における部分相関はN素子ラッチ26内に維持されたNの予め入力したサ
ンプルのNサンプル組合せを加算して完了される。セレクタ25は、メモリ位置
“k−N”に予め格納されているNサンプル組合せで開始して、ラッチ26内に
維持されたNの予め入力したサンプルの2(N-1)(すなわち、N=4であれば8
)組合せを計算してグレイ符号順で格納するように機能する論理を含んでいる。
セレクタ25は、マッピング論理23からのN−1選択線の制御下で、相関“k
”を完了するのに必要なこれらの組合せの中の選択された1つを出力する。同時
に、マッピング論理23は組合せが加算されるか減算されるか(すなわち、加算
の前に符号が反転されたか否か)に応じて加減算コマンドをモディファイア24
へ出力する。
【0040】 次に、タイミングコントローラ20は、出力ゲート28が完了したばかりの相
関“k”値を出力に接続できるようにすることにより、完了したばかりの相関“
k”を出力しメモリ位置“k”にゼロ値が書き込まれるように置換して、メモリ
位置“k”をゼロにクリアする。次に、タイミングコントローラ20は加減算器
24へ通される最終入力サンプルを入力シフトレジスタ27から選択するように
セレクタ25を制御し、同時に新しい入力サンプルを加減算することにより変更
されるメモリ位置k,k+1,k+2,...k+1−Nを逐次選択するように
マッピング論理回路23を制御する。マッピング論理回路23も、符号語ビット
によって決まる予め格納された符号パターンに従って、Nメモリ位置の各々に対
する加減算を制御する。
【0041】 例えば、符号語の最初の4ビットが1101であり、最後の4ビットが1010であれ
ば、マッピング論理23によりレジスタ27への4つの新しいサンプル入力の内
の第1のサンプルの減算(第1のビット位置に“1”(=’-‘)を有する符号語に
対応する)、位置k+1への加算(“0”(=’+’)である最終符号語に対応する
)、位置k+2からの減算(“1”である最後から2番目の符号語に対応する)
、および位置k+3への加算(“0”である最後から3番目の符号語ビットに対
応する)が行われる。次の4つのサンプルの中の第2のサンプルがレジスタ27
へ入力されると、マッピング論理23はメモリ位置“k”に対する“-“符号(
“1”である符号語の第2ビットに対応する)、位置k+1に対する“-”符号
(“1”である第1の符号語ビットに対応する)、位置k+2に対する“+”符
号(“0”である符号語の最終ビットに対応する)、および位置k+3に対する
“-”符号(“1”である符号語の最後から2番目のビットに対応する)を発生
し、以下同様である。下記の図表は前記したパターンを理解するのを助ける。 k 1101 k+1 0110 k+2 1011 k+3 0101 前記したアンダーラインビットは新しい相関を開始するためのサンプルの符号を
決定する符号語の第1ビットであり、それは非アンダーラインビット(相関され
る符号語の最終ビット)を符号として使用して完了した相関により空とされた同
じメモリ位置内に形成される。相関メモリ位置は相関を完了する最終非アンダー
ラインビットおよび同じ位置内で新しい相関を開始する第1のアンダーラインビ
ットを使用する間にゼロへクリアされ、それは前記したように適切な時間に出力
ゲート28をイネーブルするタイミングコントローラ20により実施される。
【0042】 Nの新しいサンプルを処理してNの相関を完了しNの新しい相関を開始するこ
ととインターレースして、タイミングコントローラはセレクターに格納された前
のNサンプル組合せのメモリ21他のM−N位置に対する加減算を制御する。サ
ンプル周期当たり(M−N)/N=M/N−1位置を更新することにり、この計
算はNの新しいサンプル周期にわたって多少とも均一に拡散することができる。
i=Nで開始してM−N位置が更新されるまでi=M−1を1だけ増加すること
により、タイミングコントローラ20はアドレスレジスタ22に格納されたベー
スアドレス“k”への増分“i”をマッピング論理23に与える。マッピング論
理23モジュロ−Mは増分“i”をベースアドレス“k”へ加えて更新すべきメ
モリアドレス位置を得る。
【0043】 タイミングコントローラ20により与えられる増分“i”は、マッピング論理
23がセレクター25により選択されるNサンプル組合せを決定して、その組合
せを反転すべきか否かを決定する(モディファイア24に“+”もしくは“−”
符号を与える事によって)のにも使用される。特定メモリ位置の内容と結合すべ
き組合せの指標(“i”の値)は、例としてN=4の値が使用されている図3を
見れば容易に判るように、符号語ビットによって決まる。4ビットセグメントの
括弧付き列は各行の部分相関を更新するために加算すべき組合せを示す。組合せ
がこれらのビットパターンの補数に対応するセレクター25内に格納される場合
には、モディファイア24へマイナス符号が与えられるのと同時に補組合せが選
択され、そうでなければ、正しい組合せ(利用できれば)が“+”符号で使用さ
れる。
【0044】 セレクター25のN−1選択制御線入力への増分“i”のマッピング、および
モディファイア24に対する+/-の選択は、例えば、メモリエリア内にM−N,
N−ビット制御信号を格納して達成することができる。相関符号語が選択された
り変更した場合には、このメモリエリア内に適切な値がロードされる。また、メ
モリエリアは開始および終了三角フィレットの情報を制御するのに必要なN×N
符号ビットを含むように拡張することができ、合計M×Nビットのメモリとなる
【0045】 あるいは、固定相関符号に対して、リードオンリーメモリ(ROM)にこの情
報をプログラムすることができ、場合によっては、ハードワイヤード論理を有す
る増分“i”のビットをモディファイア24およびセレクター25へのNの選択
および選択信号へ変換するほうが効率的である。前記したものだけでなく、これ
ら全ての可能性がここで考慮される。
【0046】 次に、図5にN=4の値に対するステップの典型的なタイミングシーケンスを
示す。シーケンスのステップ1aにおいて、アドレス“k”における予め完了し
た相関がメモリ位置から出力され、その位置がゼロとされる。ステップ1bにお
いて、最初の4つの新しい信号サンプルが入力され、アドレス“k”を含むアド
レスオフセットレジスタ22により決定される、メモリアドレスk,k+1,k
+2およびk+3に対して加減算される。加算するか減算するかはマッピング論
理23の内容によって決まる。
【0047】 ステップ2aにおいて、完了した相関がメモリ位置k+Iから出力され、メモ
リ位置k+1はゼロとされる。ステップ2bにおいて、第2の信号サンプルがメ
モリ位置k,k+1,k+2およびk+3に対して加減算される。
【0048】 ステップ3aにおいて、完了した相関がメモリ位置k+2から出力され、メモ
リ位置k+2はゼロとされる。ステップ3bにおいて、第3の信号サンプルがメ
モリ位置k,k+1,k+2およびk+3に対して加減算される。
【0049】 ステップ4aにおいて、完了した相関がメモリ位置k+3から出力され、メモ
リ位置k+3はゼロとされる。ステップ4bにおいて、第4の信号サンプルがメ
モリ位置k,k+1,k+2およびk+3に対して加減算される。ステップ4c
において、メモリアドレス“k”内の4サンプル組合せで開始して、他の2(N-1 ) −1(すなわち、N=4であるここでは7)の4サンプル組合せがグレイ符号
順で計算される。ステップ4dにおいて、ステップ4cで計算された組合せの中
の選択された1つが残りのメモリ位置k+4,k+6,...k+M−1の各々
の内容に加算される。このような各メモリ位置に対して、その位置に加算すべく
選択される組合せは符号語の特定の選択に対して予め定められている。ステップ
4eにおいて、アドレスkが4だけ増分され(モジュロ−M)、シーケンスはス
テップ1aから繰り返される。
【0050】 ステップ4bの完了後、メモリ位置“k”は符号語の最初の4ビットに対応す
る符号を有する4つの信号値の組合せを含む。この組合せは、各負数と共に4つ
の信号サンプルの16の可能な符号組合せを含む、合計8つの組合せの中の他の
7つをステップ4cにおいて結合するための開始点として使用される。これらの
組合せの中の1つはそれをメモリ位置k+4の内容へ加算することにより相関k
+4を完了させる必要がある。一般的に、この値が計算される順序は信号が相関
される符号によって決まり、計算すべき最終値とすることができる。したがって
、相関k+4(すなわち、kの増分値)を完了するのに必要な組合せを時間内に
確実に得るために、ステップ4a−4eは1サンプル周期内に完了する必要があ
る。このように完了した相関は次のサイクルのステップ1aにおける出力である
。ステップ4eおよび4dは逆にすることができる(すなわち、ステップ4bに
おいて最初にkを4だけ増分することができる)が、アドレスk+4,k+5.
..k+M−1はステップ4eに対するk,k+1,k+2...k+M−5と
して新しいk値で換算しなければならない。
【0051】 ステップ4cで計算された4つのサンプル組合せの他のM−5のメモリ位置k
+5,k+6,...,M−1,0,1,...,k−1への累算はステップ1
−4の次の実行サイクル中に行わなければならない。したがって、全体として、
計算された組合せの中の選択された組合せを、次のサイクルのステップ4dおよ
び4cの実行中に、メモリ位置k+4を含むM−4メモリ位置の内容M−4へ加
算しなければならない。それ自体、ステップ4cは1サンプルクロック周期以内
に7つの演算を完了する必要があるが、これらの演算はステップ4bの4つの演
算と並列に実行することができる。他方のM−4演算は4つのサンプル周期の残
りプラス他方の3演算中に完了しなければならず、それは4サンプルクロック周
期以内に達成しなければならない合計M−4+7演算である。それはサンプルク
ロック周期当たり少なくとも(M+3)/4演算の計算速度を提供して達成する
ことができる。
【0052】 例えば、M=64であれば、ステップ1−4dの並列実行に加えてサンプルク
ロック周期当たり少なくとも17演算の計算速度が必要である。各ステップ1−
4dがサンプルクロック周期当たりさらに4算術演算を消化するため、タイミン
グコントローラ21がサンプルクロック周波数の少なくとも21倍の高速クロッ
クを利用できる場合には、全演算に対処することができメモリ21に対するサン
プルクロック周期当たり21のリード−モディファイ−リライトサイクルが許さ
れる。これは長さ64の従来技術のスライディング相関器の1/3である。
【0053】 必要な高速サンプルクロック周波数は前の7つの値が使用される間に新しい7
つの4サンプル組合せが同時に生じる計算をできるようにして低減することがで
きる。それは7つのメモリ位置の2つの代替セットが与えられば生じることがで
きる。次に、新しい7つの組合せを計算するのに必要な7つの演算がM−4メモ
リ位置への前の組合せの加算と並列に生じ、メモリ21に対するリード−モディ
ファイ−リライトサイクルの速度はM=64相関器に対してサンプルクロック周
期当たり4+(M−4)/4すなわち19サイクルまで低減される。もちろん、
より高速に対する一層の並列処理の提供もしくは処理素子当たり低減された計算
速度のトレードオフが可能である。例えば、メモリ21は2つのバンクへ分割す
ることができ、2つのリード−モディファイ−リライトサイクルが高速クロック
周期ごとに並列に実施できるように2つの加減算器を設けることができる。
【0054】 究極のパラレリズムはメモリ21を、各々がM/N加減算器の中の対応するも
のと接続された、N素子のM/Nバンクへ分割することである。必要な全てのメ
モリリード−モディファイ−リライトサイクルが並列に生じるように他方の(M
−N)/Nメモリ位置を格納できるように、新しいサンプルクロック周期ごとに
更新される4つの連続するメモリ位置を異なるバンクに格納することができる。
このような速度に整合するために、セレクター25が必要とするNサンプルの2 (N-1) 組合せを2(N-1)−1カスケード加算器のチェーンを使用してグレイ符号順
に計算することができ、加算器は先行する加算器の出力に対してサンプル値を2
回加減算して全組合せを論理のリップルスルー遅延だけと並列に得る。このよう
な構成はハードウェアの複雑さがM−1並列加算器を必要とする完全並列相関器
を有する従来技術のおよそ僅か1/Nである。
【0055】 このようにして、前記した方法は従来技術の方法に比べてより長い相関長さ、
より低いハードウェア複雑さ、より高い速度、より低い消費電力、もしくはこれ
らの利点を任意に組み合わせた相関器を形成するのに使用することができる。改
善された相関器は1セットの受信信号サンプルの全シフトを相関するのに利用す
ることができ、前記セットは信号の連続セットである必要はなく、例えば、バー
スト(例えば、時分割多元接続(TDMA)システムの場合、あるいは周波数ホ
ッピングシステムにおける“ホップ”)で受信することができる。この方法に対
する必要性は、例えば、受信信号のタイミングについて不確実性がある時はいつ
でも生じる。このような必要性は、信号サンプルの異なる遅延セットを逆拡散符
号で逆拡散して異なる“RAKEタップ”を形成することにより、“RAKE”
受信機が異なる遅延パスに沿って受信された信号を結合するように構成される場
合には符号分割多元接続(CDMA)システムでも生じる。相関器は複数の多く
のRAKEタップを同時に逆拡散するように効率的に使用することができる。
【0056】 さらに、この方法はMの連続する信号サンプルの連続シフトと2進値には制約
されず、例えば、+1,−1および0の3進値を含むことができるMの格納され
たサンプル値の信号パターン間の相関を計算するのに使用することができる。N
信号値の3**Nの可能な全ての組合せをグレイ符号順で効率的に計算することが
でき、一時に1デジットだけがその許された値のセットを介して変更され、した
がって前記した発明原理に従ってより高速の相関アルゴリズムを考案することが
できる。
【0057】 この方法は、例えば、複数(例えば、4つ以上)の全地球測位システム(GP
S)衛星から受信したCDMA信号を処理するナビゲーション受信機におけるい
くつかの異なるCDMA符号のいくつかのシフトにより相関を行わなければなら
ない時にも有用である。
【0058】 図4に示す相関器は従来の相関器よりも複雑ではなくしかも高速である。同等
な利点を提供するさまざまな代替構成がある。そのような構成の一例を図6a−
6cに示す。
【0059】 図6aにおいて、長さ64の整合フィルタは32の長さ2の整合フィルタ1,
2,...32により置換される。第1の整合フィルタは入力サンプルを遅延要
素D1で遅延させ、遅延した出力を をかけた次のサンプルに加える。ここで演算子 は係数値がブール記法における1または0(代数記法における+1または−1)
の1ビット2進値である時には“排他的OR”演算と同じである。したがって、
+1または−1の乗算演算は入力値(−1に対する)もしくは否定(+1に対す
る)の符号変更と等価である。入力信号サンプルa(i)からa(i+63)を
使用して、図6aの第1の加算器の出力は次のようになる。 これに再度C1を乗じると(符号変更) C1・a(i)+C12・C2・a(i+1) となり、C12=1であるため、それは、 C1・a(i)+C2・a(i+1) に等しく、それは2サンプル整合フィルタ出力に等
しい。
【0060】 次に、この値は図6aの第1の2サンプル遅延要素により遅延され、2サンプ
ル遅延後に第2の2サンプル整合フィルタの出力C3・a(i+2)+C4・a(i+3)に加算
されて次のようになる。 C1・a(i)+C2・a(i+1)+ C3・a(i+2)+C4・a(i+3)
【0061】 これは4サンプル整合フィルタの出力と考えられる。次に、この出力は遅延さ
れて第3の2サンプル整合フィルタの出力に加算され、64素子整合フィルタに
対応する出力が得られるまで続けられる。あるいは、一方を4サンプル周期だけ
遅延させた後で2つの4サンプル整合フィルタの出力を結合して8サンプル整合
フィルタ値を得、以下同様にして、整合フィルタ長を連続的に2倍とする2進ツ
リーを形成することができる。しかしながら、これらいずれのバリエーションに
おいても、加算および乗算(符号変更)の総数は図2の従来の装置におけるもの
とほぼ同じである。
【0062】 図6aの32の2サンプル整合フィルタの各々が最終2入力サンプル(もしく
はその負数)の和もしくは差を計算する。したがって、形成する必要があるのは
32の値ではなく、和および差の2つの異なる値だけである。
【0063】 図6bは遅延Dにおいてサンプルを遅延しバタフライ回路内の先行するサンプ
ルと結合する、2つの連続するサンプルの和および差の予計算を示す。“バタフ
ライ回路”という用語は、多くの同時和および差を計算するのにも必要である、
高速フーリエ変換の理論から借りたものである。2つのマルチビット2進値の同
時和および差は単一加減算回路の2倍よりも少なく単一加算回路よりも僅か40
%程度しか多くない複雑さの論理構造を使用して計算することができる。したが
って、バタフライ回路を使用して一対のサンプル組合せを形成することは複雑さ
をおよそ40%節減し消費電力は同等数の独立した加算器および減算器に匹敵す
ることを表わす。
【0064】 図6bにおいて、和および差値a(i)+a(i+1)およびa(i+1)-a(i)はいくつかの2
方向スイッチすなわちセレクターへ与えられる。第1のセレクターはC1および
C2間の排他的ORに依存して和もしくは差を選択する。C1=C2であれば、図
6bの装置においてa(i)およびa(i+1)に同じ符号が乗じられて、それらの和もし
くは負の和を発生する。したがって、C1=C2(すなわち、C1.XOR.C
2=0)であれば、第1のセレクター回路は和を選択する。逆に、C1.XOR
.C2=1であれば、差が選択される。次に、選択された和もしくは差はさらに
C1を乗じることにより符号変更されて第1段(2サンプル整合フィルタ)から
所望の値C1.a(i)+C2.a(i+1)が得られる。
【0065】 図6aと同様に、第1段からのこの値は遅延素子2Dにより2サンプル周期遅
延された後でX2の第2段出力へ加えられる。 値C3.a(i+2)+C4.a(i+3)
【0066】 したがって、64段整合フィルタ出力値の形成が前と同様に進行する。しかし
ながら、この実施例ではバタフライ回路を使用した2つの連続する入力サンプル
の予組合せにより加算および乗算(すなわち、符号変更)は63−64から31
へ低減されている。それにより積和演算の消費電力は半減される。
【0067】 しかしながら、相当な量の電力が遅延素子により消費される。図6a,6bお
よび6cにおいて、遅延素子数にその動作周波数を乗じたものはほぼ同じである
。総消費電力を半減するためには、遅延素子数もしくはそのクロック周波数を低
減しなければならない。
【0068】 図6cは図6bの31の2素子遅延(その62素子の全てが同じレートFcで
クロックされる)を、各々がFc/2でクロックされる、31の単素子遅延の2
バンクへどのように仕切ることができるかを示す。したがって、消費電力は62
.Fc単位から2×31.Fc/2単位、すなわち31.Fc単位、へ低減され
遅延素子内の消費電力は半減される。したがって、図6cの本発明の整合フィル
タは図2の従来技術の整合フィルタのほぼ半分の消費電力で作動する。
【0069】 第1の実施例では、入力サンプルはデジタル記憶素子、レジスタもしくはラッ
チ等の遅延素子Dを使用して1サンプルだけ遅延され、新しいサンプルおよび前
のサンプルに対するアクセスを同時に提供する。バタフライ回路は現在および前
の値の和および差を形成する。2つの連続する入力サンプルのこれら2つの予組
合せが次にN/2のセレクター回路へ与えられる。セレクター回路は所与のNビ
ット語の連続する2進ビットの各対が同じであるか異なるかに従って和もしくは
差を選択する。次に、選択された値は各ビット対の最初のビットに従って符号変
更され、2進ビットの関連する対が、それぞれ、00,01,10または11の
値を有するかに従って符号変更した値が和、差、負和もしくは負差の1つに等し
くなるようにされる。次に、符号変更され選択された値がN/2加算器回路へ与
えられその出力がN/2の2サンプル周期遅延素子の各々へ与えられる。各加算
器の第2の入力は先行する遅延素子から引出され、したがってチェーンを形成す
る。カスケードしないのであれば、チェーンの始めの加算器は省くことができ、
最終加算器の後の遅延素子も省くことができる。カスケードが使用されない場合
には、第1の2サンプル整合フィルタの出力は直接第1の遅延素子へ行き、最終
加算器の出力は最終出力すなわち相関値である。したがって、各サンプルクロッ
ク周期において実施される加算数はバタフライ演算(2つの加算演算と等価)プ
ラス、従来の整合フィルタに必要なN加算から、N/2−1加算へ低減される。
【0070】 図6cに戻って、第1の実施例をさらに改良したものを示し、N/2−1の2
サンプル遅延素子の各々がN/2−1の1サンプル遅延素子の2つのチェーンに
より置換されている。第1のチェーンは偶数サンプル周期で使用されるように選
択され、第2のチェーンは奇数サンプル周期で使用されるように選択される。そ
れにより、各サンプル周期においてクロックしなければならない遅延素子数は従
来技術のN−1からN/2−1へ低減される。加算数の半減とサンプル周期ごと
にクロックされる遅延素子数の半減とを結合することにより整合フィルタの消費
電力は有用に半減される。
【0071】 図7はもう1つの実施例に従った整合フィルタ構成を示し、2つの連続する入
力サンプルの4つの組合せSUM,DIFFERENCE,−SUMおよび−D
IFFERENCEの全てを形成するのにバタフライ回路が使用される。32の
4方向セレクター回路が(C1,C2),(C3,C4)等の2進係数対に依存
して4つの組合せの中の1つを選択する。選択された組合せは偶数サンプル周期
については31の遅延素子D1eからD31eの第1のバンクで、奇数サンプル
周期については31の遅延素子D1oからD31oの第2のバンクで遅延され、
遅延された各値は予め遅延された和に加算される。セレクタースイッチS1,S
2,...S32が偶数サンプル周期について偶数遅延バンクの遅延素子から、
あるいは奇数サンプル周期について奇数バンク遅延素子から、予め遅延された和
を選択する。したがって、4つの予組合せを全て形成すれば2方向セレクタース
イッチを4方向セレクタースイッチと置換することにより32の符号変更が解消
される。この選択は詳細なトレードオフの後で特定の集積回路技術のパラメータ
を使用して最善の実現を決定するように行うことができる。このトレードオフを
図8に詳細に示し、それは2つの予組合せしか形成せず、2方向セレクタースイ
ッチを使用することにより4つの組合せを形成し4方向セレクタースイッチを使
用することに替わるものであるが、C1の値に従って選択後符号変更を行う必要
がある。
【0072】 図9は4つの信号サンプルの予組合せを形成することにより本発明をさらに拡
張したものを示す。3つの遅延回路Dを使用して、4つの連続するサンプル値a
,b,cおよびdがプリコンバイナーへ与えられる。可能な予組合せ符号パター
ンは2の4乗、すなわち16となる。符号が違うだけの組合せの形成は回避する
のが有利であるため、プリコンバイナーはサンプル値‘a’について‘+’符号
を有する8つの組合せしか形成しない。したがって、16のセレクタースイッチ
が16方向スイッチではなく8方向スイッチしか必要としないことはハードウェ
アの節減となる。8方向スイッチは下記のような3つの2進ビットに従って8つ
の予組合せの中の1つを選択する。 B1=C1.XOR.C2 B2=C1.XOR.C3 B3=C1.XOR.C4 C1をXORすることにより、サンプル値‘a’に適用される符号は無視される
。この全体符号はC1を使用する乗算器(符号変更器)において後選択に適用さ
れる。
【0073】 第1の符号変更器からの出力は15遅延素子の4バンクの1つで4サンプル周
期遅延されている4サンプル整合フィルタに一致する。各遅延素子はクロック周
波数Fc/4で駆動され、各バンクはクロックFcの4クロックパルスごとに使
用される。したがって、クロックFcは4分割されて4つの遅延素子バンクをそ
れぞれクロックするジグザグタイミング位相の4つの1/4周波数クロックを生
じる。図9において、64サンプル整合フィルタは15の遅延および加算段しか
使わずに形成され、遅延素子の消費電力は図2の装置の63.Fcから4×15
.Fc/4、すなわち15.Fcへ低減されることがお判りであろう。したがっ
て、消費電力は図2に示す装置の1/4に低減されている。
【0074】 親出願で説明されるように、前記原理は2つの連続する値の和および差だけで
なくより多くの入力サンプルの予組合せの計算に拡張することができる。例えば
、図9において、入力サンプルは3つの遅延素子のチェーンを介して供給して4
つの連続するサンプル、すなわち現在サンプルプラス最後の3つ、に対する並列
アクセスを提供することができる。プリコンバイナーが可能な全ての4ビット符
号パターンを使用して4つの入力サンプルの可能な16の加法的組合せを全て計
算する。典型的な実施例では、他方の8つは一方の単なる負数にすぎないためこ
れらの8つだけを計算すればよい。また、8つの組合せは形成された連続する各
予組合せ間で1つの符号しか変更されないグレイ符号順で計算され、したがって
加算数は8×3=24から3+7=10へ低減される。2つの加算よりも少ない
複雑さで和および差を同時に形成することができるバタフライ回路の使用を開発
する等の、他の技術を使用して予組合せを形成する複雑さを低減することができ
る。
【0075】 各セレクター回路、S1−S16、は次に所与のNビット語の4つの2進ビッ
トの極性に従って16の予組合せの中の1つを選択することができる。図9に示
すように、それは8つの予組合せの中の1つを選択し次にそれを否定することを
含むことができる。次に、選択された予組合せは加算器回路を介して4サンプル
遅延素子へ与えられる。セレクター回路数はN/4へ低減されており、加算器回
路数はN/4−1となるように低減されて使用する4サンプル遅延素子数はN/
4−1となる。やはり図9に示すように、N/4−1の4サンプル遅延素子は各
々が1/4サンプルレートクロックの4つの位相の中の異なる1つによりクロッ
クされるN/4−1の1サンプル遅延素子の4つのチェーンで置換することがで
きる。したがって、クロックされた遅延段数および各サンプルクロック周期にお
いて実施される加算数はおよそN/4へ低減され、消費電力は3/4低減される
【0076】 前記した原理を4つよりも多い連続する入力サンプルを使用する16よりも多
い予組合せの形成に拡張しても相関器の消費電力はある点までしか低減されず、
その後で多数の予組合せを形成してセレクター回路へ分配すると消費電力はもう
一度上昇することがある。それは予組合せを運ぶワード線数が指数関数的に、す
なわち2の結合する入力サンプル数乗で、増加するがシフトおよび加算数は比例
的にしか減少しないためである。したがって、相関長Nの任意所与の値に対する
消費電力を最小限に抑える設計が必要とされる。
【0077】 図10に示すもう1つの実施例では、予組合せを新しい入力サンプルが入力さ
れるたびではなく、例えば4つの新しいサンプルの、グループが入力されるたび
に形成することにより消費電力をさらに改善することができる。したがって、予
組合せのワード線のトグルレートのように、予組合せの形成レートが低減される
。この実施例では、ブロックΦ1内でN/4の4サンプル予組合せが加算されて
第1のNサンプル相関値を形成する。次に、ブロックΦ2内でN/4−1の予組
合せが前の入力値の3サンプル組合せおよび現在サンプルに加算されて第2の相
関値を形成する。ブロックΦ3内でもう1つのN/4−1の予組合せが前の入力
値の2サンプル組合せと現在および前のサンプルの組合せに加算されて第3の相
関値を形成する。最後に、ブロックΦ4内でさらにN/4−1の予組合せが選択
され前の入力サンプル値および3つの最も最近の入力サンプル値の組合せと結合
されて第4の相関値を形成する。このようにして、相関値当たりおよそN/4の
加算−シフト演算により4つのサンプルクロック周期当たり4つの相関が発生さ
れ、予組合せの形成レートは4サンプルクロック周期当たり1回低減される。
【0078】 消費電力の低減は指数関数的に増加する形成すべき予組合せ数、およびセレク
タースイッチの複雑さの増大、等により挫折することがある。したがって、消費
電力が最小となる最適予組合せ形成数がある。
【0079】 図9の整合フィルタと図4のスライディング相関器の違いは、図9ではクロッ
クFcの各サイクルにおいて8つの予組合せが形成されるが、図4では4つのサ
ンプルの予組合せは4サンプルクロックごとにしか計算されないことである。1
つの理由は、図4では1つの奇数サンプルの三角フィレット、2つのサンプルの
和および4つの相関の各グループの第2、第3および第4の相関の始めと終りの
3つのサンプルの和をそれぞれ加算して4つの相関の完全なグループが計算され
ることである。
【0080】 図10は図4のスライディング相関器が別の実施例に従ってどのように実現で
きるかを示す。レートFcで到来する入力サンプルは4方向コミュテータ10に
よりa,b,c,dで示す4つのメモリ素子へ分配される。それは入力サンプル
が4つのグループへ分けられ第4サンプルクロックごとにプリコンバイナーP1
の入力へラッチされるようなシリアル/4サンプル並列コンバータを形成する。
入力ラッチからの4つのサンプルはプリコンバイナーP1においてFc/4の低
減されたレートで結合され、したがって8本の出力線はFc/4のレートでしか
変化しない。それによりプリコンバイナーP1の消費電力が低減される。S1で
示す第1のセレクタースイッチは前と同様にC1×C2,C1×C3およびC1
×C4に依存して予組合せの1つを選択し、次に選択は全体符号C1に従って符
号変更されクロック位相1に対する4サンプル整合フィルタ値であるaC1+b
C2+cC3+dC4を得る。
【0081】 クロック位相2に対して、プリコンバイナーP2はbC1+cC2+dC3を
形成し、 クロック位相3に対して、プリコンバイナーP1はcC1+dC2を形成し、 クロック位相4に対して、プリコンバイナーP1はdC1を形成する。 各クロック位相に対して形成された値は4つの遅延素子バンクの各々において遅
延され、その第1の素子はD11,D12,D13およびD14で示されている
【0082】 第1の遅延バンク素子D11,D12,D13およびD14からの遅延された
出力はセレクターS2により選択されたもう1つの予組合せに加算される。しか
しながら、図9とは対照的に、S2は第1のクロック位相に対してサンプルの異
なるセットeC5+fC6+gC7+hC8を選択し、e,f,g,hはa,b
,c,dの後の4つの入力サンプルである。加算後、下記の8サンプル整合フィ
ルタ値が得られる。 aC1+bC2+cC3+dC4+eC5+fC6+gC7+hC8 第2のクロック位相に対して、セレクターS2は、 eC6+fC7+gC8+hC9 を選択しなければならなず、P2からの、 bC1+cC2+dC3 に加算して7サンプル整合フィルタ値、 bC1+cC2+dC3+eC6+fC7+gC8+hC9 を得、以下同様である。セレクタースイッチS2を制御するのに使用されるビッ
ト組合せはZiで示され、i=2から16である。符号スケジューラ100が3
つのセレクタースイッチ制御ビットのグループを予計算して格納する。
【0083】 さらに、図10について、S16の機能は第1のクロック位相の64サンプル
相関を完了するのに必要な最後の4サンプル組合せを選択することである。第2
のクロック位相に対しては異なる組合せが選択され、それは第2の相関の最後か
ら2番目の4つのサンプル値に対応し、最後の値aC64は第3のプリコンバイ
ナーP3により与えられる。同様に、P3は第3のFc/4クロック位相で相関
を完了する組合せaC63+bC64および第4の相関を完了するaC62+b
C63+cC64を供給する。したがって、4つの相関が1つのFc/4クロッ
ク周期内で完了する。それは相関当たり僅か16の遅延と16の加算演算により
達成される。唯一の付加演算はサンプルレートクロックFcの第4クロックサイ
クルごとにP1,P2およびP3により実施される予組合せ演算である。したが
って、形成される予組合せの合計数はクロックFcの4サイクル当たり8(P1
)+3(P2)+3(P3)=14、すなわち16の遅延および加算演算に加え
て計算した相関当たり3.5組合せとなる。したがって、予組合せを形成する電
力コストは図9の方式に比べて低減される。
【0084】 もちろん、この原理を拡張して予組合せをグレイ符号順で形成することにより
その電力コストをさらに低減することができ、また一時に5つ以上の入力サンプ
ルの予結合に応用することができる。さらに、選択−遅延−加算素子を重複する
ことにより、予結合回路P1を重複することなく、一時に64ビット2進符号よ
りも多くの相関を実施することができる。図9の三角開始および終了フィレット
のない方式もしくは開始および終了フィレットを実施する図10の方式を使用し
て予結合する最適サンプル数は、共通予結合計算量の総電力予算における重要度
が低くなるため、2つ以上の符号との同時相関が使用される場合には大きくなる
【0085】 本発明は複素符号が実符号および虚符号を有する実部および虚部を有する複素
サンプルのストリームの相関にも応用することができる。このような相関器は本
開示の一部としてここに組み入れられている同一譲受人のボトムリー等の米国特
許出願第08/748,755号に従って構成することができる。
【0086】 また、省かれる相関に従って回路の異なる部分および遅延素子へのクロックパ
ルスを適切に禁止することにより、所与の応用において形成する必要のないサン
プルシフトとの相関を省くこともできる。したがって、全てのスライディング相
関を計算する必要がない場合には消費電力をさらに低減することができる。
【0087】 当業者ならば、本発明はその本質的な特性から逸脱することなく他の特定の形
式で実施できることがお判りであろう。したがって、前記した実施例はあらゆる
点において説明用であって制約的意味合いはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の相関器を示す図である。
【図2】 従来の相関器を示すもう1つの図である。
【図3】 受信信号サンプルと相関させることができる15ビット符号の重畳する連続的
シフトの構成を示す図である。
【図4】 典型的な相関器の略ブロック図である。
【図5】 図4の相関器を実現するのに使用することができるステップのシーケンスを示
す図である。
【図6a】 本発明のさまざまな第1の実施例に従った整合フィルタ構成を示す図である。
【図6b】 本発明のさまざまな第1の実施例に従った整合フィルタ構成を示す図である。
【図6c】 本発明のさまざまな第1の実施例に従った整合フィルタ構成を示す図である。
【図7】 本発明のさまざまな第1の実施例に従った整合フィルタ構成を示す図である。
【図8】 本発明のさまざまな第1の実施例に従った整合フィルタ構成を示す図である。
【図9】 本発明のさまざまな第1の実施例に従った整合フィルタ構成を示す図である。
【図10】 本発明のさまざまな第1の実施例に従った整合フィルタ構成を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月1日(2000.12.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW Fターム(参考) 5B056 AA08 BB21 BB28 BB71 FF02 FF07 5K022 EE02 EE33

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルレートクロックにより決定されたレートで与えられ
    る信号サンプルのストリームと複数の2進ビットを有する所与の2進符号間の相
    関を形成する整合フィルタであって、 −入力サンプル群の予組合せを形成する予結合手段と、 −各々が2進ビット群に制御されそれに依存して予組合せの中の1つを選択する
    複数の選択手段と、 −選択された予組合せを遅延された和と結合して非遅延和を得る加算手段と、 −非遅延和を遅延させて遅延和を作り出す遅延手段と、 を含む整合フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の整合フィルタであって、遅延手段は遅延素子
    のいくつかのバンクに分割され、各バンクはサンプルレートクロックの周波数を
    バンク数で除して引出される多相クロックの各相によりクロックされる整合フィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の整合フィルタであって、バンク数は入力サン
    プル群内のサンプル数に等しい整合フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の整合フィルタであって、形成される前記予組
    合せ数は2の入力サンプル群内のサンプル数乗に等しい整合フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の整合フィルタであって、形成される前記予組
    合せ数は2の2で除した入力サンプル群内のサンプル数乗に等しい整合フィルタ
  6. 【請求項6】 サンプルレートクロックにより決定されたレートで与えられ
    る信号サンプルのストリームと複数の2進ビットを有する所与の2進符号間の相
    関を形成する方法であって、 −入力サンプル群を予結合してその予組合せを形成する予結合ステップと、 −2進ビット群に制御されて、複数の予組合せを選択するステップと、 −選択された予組合せを遅延された部分和と加算して非遅延部分和を得るステッ
    プと、 −非遅延部分和を遅延させて遅延部分和を作り出すステップと、 を含む方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法であって、遅延ステップは遅延素子のい
    くつかのバンクにより実施され、各バンクはサンプルレートクロックの周波数を
    バンク数で除して引出される多相クロックの各相によりクロックされる方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法であって、遅延素子のバンク数は入力サ
    ンプル群内のサンプル数に等しい方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の方法であって、形成される前記予組合せ数は
    2の入力サンプル群内のサンプル数乗に等しい方法。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の方法であって、形成される前記予組合せ数
    は2の2で除した入力サンプル群内のサンプル数乗に等しい方法。
  11. 【請求項11】 数値サンプルシーケンスの連続するシフトと複数の2進ビ
    ットを含む少なくとも1つの所与の2進符号間の相関を作り出す方法であって、
    −連続する数値サンプルのいくつかの予組合せを形成するステップであって、形
    成される予組合せ数は数値サンプルシーケンス内のサンプル数よりも少ないステ
    ップと、 −選択された予組合せに符号反転の異なるパターンを適用するステップと、 −選択された予組合せを遅延させ加算することにより相関を作り出すステップと
    、 を含む方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の方法であって、予組合せは対応する異な
    る符号パターンのグレイ符号順で形成される方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の方法であって、符号反転パターンにおけ
    る少なくとも1つの符号反転は複数の2進ビットの少なくとも1つに基づいてい
    る方法。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の方法であって、遅延して加算するステッ
    プは、 −遅延素子のいくつかのバンク内の選択された予組合せを遅延させるステップを
    含み、各バンクはサンプルレートクロックの周波数をバンク数で除して引出され
    る多相クロックの各相によりクロックされる方法。
  15. 【請求項15】 数値サンプルシーケンスの連続するシフトと複数の2進ビ
    ットを含む少なくとも1つの所与の2進符号間の相関を作り出す装置であって、 −連続する数値サンプルのいくつかの予組合せを形成する第1の回路であって、
    形成される予組合せ数は数値サンプルシーケンス内のサンプル数よりも少ない回
    路と、 −選択された予組合せに符号反転の異なるパターンを適用する第2の回路と、 −選択された予組合せを遅延させ加算して相関を作り出す遅延手段および加算手
    段と、 を含む装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の装置であって、予組合せは符号反転の対
    応する異なるパターンのグレイ符号順で形成される装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の装置であって、符号反転パターンにおけ
    る少なくとも1つの符号反転は複数の2進ビットの少なくとも1つに基づいてい
    る装置。
  18. 【請求項18】 請求項15記載の装置であって、遅延手段は、 −選択された予組合せを遅延させる遅延素子の少なくとも1バンクを含み、各バ
    ンクはサンプルレートクロックの周波数を遅延素子のバンク数で除して引出され
    る多相クロックの各相によりクロックされる装置。
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