JP2013139856A - 配管固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管の周方向への回動、および配管の軸線方向への移動を防止できる配管固定構造を提供すること。
【解決手段】第1配管クランプ片18が、第1直線部15bの径方向への変位を拘束し、第2配管クランプ片19が、第2直線部15fの径方向への変位を拘束し、回動防止片22が、第1直線部15bおよび第2直線部15fを中心とした中間直線部15dの変位を拘束し、空気抜きパイプ15の周方向への回動を防止する。また、第1移動防止片23と第2移動防止片24が、第1屈折部15cおよび第2屈折部15eの空気抜きパイプ15の長手方向への変位を制限し、空気抜きパイプ15の軸線方向への移動を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に適用される配管固定構造に関する。
従来、この種の配管固定構造として、保持部と、配管と、爪部とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
保持部は、半円形断面を有する樋状の部材であり、この保持部は、車両幅方向に延びている。さらに保持部は、ラジエターの構成部材であるファンシュラウドに対して一体的に形成されている。
配管は、保持部と同方向に延びており、この配管は、保持部の内部に挿通されている。
爪部は、保持部における一方の側縁部の複数個所に設けられ、隣り合う爪部は、保持部の長手方向に所定の距離を隔てている。爪部の基端部は、保持部に対して一体的に形成され、爪部の先端部は、配管の外周面に接触するようになっており、爪部によって、保持部に挿通されている配管が、保持部の外部へ抜け出すことを防止している。
特開2006−266089号公報
しかしながら、特許文献1に開示された配管固定構造では、爪部の先端部を、配管の外周面に接触させているだけであるので、配管が周方向に回動してしまうことや、あるいは、配管が軸線方向に移動してしまうことが懸念される。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、配管の周方向への回動、および配管の軸線方向への移動を防止できる配管固定構造を提供することを課題とする。
本発明に係る配管固定構造は、上記課題を解決するため、(1)配管を配管固定対象部材に保持する保持部材と、前記配管の周方向への回動を防止する回動防止部材と、前記配管の軸線方向への移動を防止する移動防止部材とを備えた配管固定構造であって、前記配管が、一端で直線状に形成された一端直線部と、他端で前記一端直線部の長手方向に延びる直線状に形成された他端直線部と、前記一端直線部と前記他端直線部との間で、前記一端直線部および他端直線部から突出するように屈曲した屈曲部とを有し、前記保持部材が、前記一端直線部を保持する一端保持片と、前記他端直線部を保持する他端保持片とを有し、前記回動防止部材が、前記屈曲部の中央部分を前記配管固定対象部材に保持する回動防止保持片を有し、前記移動防止部材が、前記屈曲部における前記一端直線部側で前記配管の軸線方向の移動を防止する一端側移動防止片と、前記屈曲部における前記他端直線部側で前記配管の軸線方向の移動を防止する他端側移動防止片と有することを特徴とする。
この構成により、本発明に係る配管固定構造においては、一端保持片が、配管における一端直線部の径方向への変位を拘束し、他端保持片が、配管における他端直線部の径方向への変位を拘束し、回動防止保持片が、配管における一端直線部および他端直線部の軸線を中心とした屈曲部の変位を拘束するので、配管の周方向への回動を防止することができる。
一端側移動防止片および他端側移動防止片が、配管における屈曲部の移動を制限するので、配管の軸線方向への移動を防止することができる。
上記(1)に記載の配管固定構造において、(2)前記一端保持片が、一対の前記一端保持部と、一端結合部とを有し、前記一端保持部は、前記配管における前記一端直線部の径方向に相対するように配置され、前記一端保持部の基端部は、前記一端結合部に一体化され、前記一端保持部は、一対の前記一端保持部の先端部の間から前記配管における前記一端直線部が径方向に嵌め込まれ得るように形成され、前記一端結合部は、前記配管固定対象部材に取り付けられ、前記他端保持片は、一対の前記他端保持部と、他端結合部とを有し、前記他端保持部は、前記配管における前記他端直線部の径方向に相対するように配置され、前記他端保持部の基端部は、前記他端結合部に一体化され、前記他端保持部は、一対の前記他端保持部の先端部の間から前記配管における前記他端直線部が径方向に嵌め込まれ得るように形成され、前記他端結合部は、前記配管固定対象部材に取り付けられていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係る配管固定構造においては、一端保持片における一対の一端保持部が、配管における一端直線部の径方向への変位を拘束し、他端保持片における一対の他端保持部が、配管における他端直線部の径方向への変位を拘束し、回動防止保持片が、配管における一端直線部および他端直線部の軸線を中心とした屈曲部の変位を拘束するので、配管の周方向への回動を防止することができる。
上記(2)に記載の配管固定構造において、(3)一端応力軽減溝と、他端応力軽減溝とを有し、前記一端応力軽減溝は、前記一端保持片における前記一端結合部に形成され、 前記一端応力軽減溝は、前記一端保持片における一対の前記一端保持部の間の空間に連なり、前記一端応力軽減溝は、前記配管における前記一端直線部の軸線に対して平行に延び、前記他端応力軽減溝は、前記他端保持片における前記他端結合部に形成され、前記他端応力軽減溝は、前記他端保持片における一対の前記他端保持部の間の空間に連なり、前記他端応力軽減溝は、前記配管における前記他端直線部の軸線に対して平行に延びていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係る配管固定構造においては、配管における一端直線部を、一端保持片における一対の一端保持部の間に嵌め込むときに、一端結合部が、一端応力軽減溝を中心に近接離反する方向へ弾性変形し、各一端保持部と一端結合部との境界部分に過大な応力が加わることを抑えられるので、一端保持部と一端結合部との境界部分が損傷せず、一端保持片に、配管における一端直線部を、確実に固定できる。
また、配管における他端直線部を、他端保持片における一対の他端保持部の間に嵌め込むときに、他端結合部が、他端応力軽減溝を中心に近接離反する方向へ弾性変形し、各他端保持部と他端結合部との境界部分に過大な応力が加わることを抑えられるので、他端保持部と他端結合部との境界部分が損傷せず、一端保持片に、配管における一端直線部を、確実に固定できる。
上記(2)または(3)に記載の配管固定構造において、(4)一端過押込み防止片と、他端過押込み防止片とを有し、前記一端過押込み防止片は、前記配管固定対象部材に取り付けられ、前記一端過押込み防止片は、前記配管における前記一端直線部を、一対の前記一端保持部の間に嵌め込んだ際に、前記配管における前記一端直線部が、前記一端過押込み防止片に当接し得るように形成され、前記他端過押込み防止片は、前記配管固定対象部材に取り付けられ、前記他端過押込み防止片は、前記配管における前記他端直線部を、一対の前記他端保持部の間に嵌め込んだ際に、前記配管における前記他端直線部が、前記他端過押込み防止片に当接し得るように形成されていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係る配管固定構造においては、配管における一端直線部が、一端保持片における一対の一端保持部の間に嵌まり込むと、配管における一端直線部が、一端過押込み防止片に当接し、一端結合部に一端直線部が必要以上に押圧されないので、一端結合部に形成されている一端応力軽減溝が過分に拡がらない。よって、一端結合部と配管固定対象部材との境界部分が損傷せず、配管固定対象部材に、配管における一端直線部を、確実に固定できる。
また、配管における他端直線部が、他端保持片における一対の他端保持部の間に嵌まり込むと、配管における他端直線部が、他端過押込み防止片に当接し、他端結合部に他端直線部が必要以上に押圧されないので、他端結合部に形成されている他端応力軽減溝が過分に拡がらない。よって、他端結合片と配管固定対象部材との境界部分が損傷せず、配管固定対象部材に、配管における他端直線部を、確実に固定できる。
上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の配管固定構造において、(5)前記一端保持片、前記他端保持片、および前記回動防止片が、前記配管固定対象部材に一体的に成形されていることを特徴とする。
この構成により、本発明に係る配管固定構造においては、配管固定対象部材に対しての、一端保持片、他端保持片、および回動防止片の取付工程を省くことができる。
上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の配管固定構造において、(6)前記配管固定対象部材が、ラジエターファンシュラウドであることを特徴とする。
この構成により、本発明に係る配管固定構造においては、配管における一端直線部と、他端直線部とを、ラジエターファンシュラウドに設けた一端保持片と他端保持片に確実に固定でき、しかも、回動防止保持片が、配管における屈曲部を保持するので、配管の周方向への回動を防止することができ、この結果、ラジエターの組立工程の省力化を図ることができる。
本発明によれば、配管の周方向への回動、および配管の軸線方向への移動を防止することができる。
また、配管取付時に、一端保持片、他端保持片、および配管固定対象部材に損傷が生じない。
本発明の実施の形態に係る配管固定構造を適用したクロスフロータイプのラジエターを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る配管固定構造を適用したクロスフロータイプのラジエターにおいて、ラジエターの外部から内部へ冷却液を送給するための管路と、ラジエターの内部から外部へ冷却液を送出するための管路と、冷却液中に混在している空気をラジエターの内部から外部へ排出するための管路とを取り外した状態を示す斜視図である。 図1における配管固定構造の詳細を示すもので、図3(a)は、第1配管クランプ片、および第2配管クランプ片の断面図、図3(b)は、第1過押込み防止片、および第2過押込み防止片の断面図、図3(c)は、回動防止部材の断面図である。 図1における配管固定構造の詳細を示すもので、空気抜きパイプ、第1移動防止片、第2移動防止片、および回動防止部材の平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る配管固定構造は、車両の冷却装置10に適用したものであり、以下、冷却装置10の構成を説明する。
冷却装置10は、熱交換器であるラジエター1と、図示されていないエンジンにおけるウォータジャケットとの間で、熱媒体としての冷却液を循環させるように構成されている。
この冷却装置10は、図1に示すように、車両幅方向に延びるウォータチューブを具備した、いわゆる、クロスフロータイプのラジエター1と、リザーバタンク31と、バイパスホース32と、下流側空気抜きホース33と、ラジエターホース34、35とを有している。
これらのラジエター1、リザーバタンク31、バイパスホース32、下流側空気抜きホース33、およびラジエターホース34、35は、車両のエンジンルームの内部に配置されている。
ラジエター1は、エンジンルームの内部における前端部分に位置している。
ラジエター1は、図1および図2に示すように、他の構成部品に遮られて図示されないラジエターコアと、出側タンク11と、入側タンク12と、ファンシュラウド13と、ファン駆動用モータ14と、空気抜きパイプ15と、上流側空気抜きホース16と、分岐ホース17と、第1配管クランプ片18と、第2配管クランプ片19と、第1過押込み防止片20と、第2過押込み防止片21と、回動防止片22と、第1移動防止片23と、第2移動防止片24とを備えている。
実施の形態におけるファンシュラウド13は、本発明における配管固定対象部材を構成するものであり、実施の形態における空気抜きパイプ15は、本発明における配管を構成するものである。
さらに、実施の形態における第1配管クランプ片18、第2配管クランプ片19は、本発明における一端保持片、他端保持片を構成するものであり、実施の形態における第1過押込み防止片20、第2過押込み防止片21は、本発明における一端過押込み防止片、他端過押込み防止片を構成するものであり、実施の形態における第1移動防止片23、第2移動防止片24は、本発明における一側移動防止片、他側移動防止片を構成するのである。
ラジエターコアの構造を簡単に説明すると、ラジエターコアは、図示されていないコアサポートと、複数のウォータチューブと、多数のフィンとを含んで構成されている。
コアサポートは、枠状に形成されている。
ウォータチューブは、車両幅方向に延びる部材であって、偏平した断面形状を有している。このウォータチューブは、コアサポートの内部に、上下方向に間隔を置いて平行に配置されている。ウォータチューブの内部には、冷却液が流通し得るようになっている。
フィンは、上下方向に延びる部材であって、このフィンは、上下に隣接しているウォータチューブの間のそれぞれに、車両幅方向に間隔を置いて多数配置されている。フィンの下端部は、フィンの直下に位置しているウォータチューブの上面に固定されている。
出側タンク11は、図1および図2に示すように、ラジエターコアに沿って上下方向に延びている。そして、出側タンク11の内部が、ラジエターコアの構成要素である各ウォータチューブの一端内部に、連通し得るように構成されている。
また、出側タンク11は、図2に示すように、ラジエターホース取付座11aと、バイパスホース取付座11bとを有している。ラジエターホース取付座11a、およびバイパスホース取付座11bは、いずれも、軸線方向の寸法か短い筒状部材であり、ラジエターホース取付座11aの内外径は、バイパスホース取付座11bの内外径に比べて大きく設定されている。
ラジエターホース取付座11aは、車両後方側へ向けて突出するように、出側タンク11の下端部に設けられている。このラジエターホース取付座11aにより、出側タンク11内の空間下部が出側タンク11の外部に連通するようになっている。
バイパスホース取付座11bは、車両後方側へ向けて突出するように、出側タンク11の上端部に設けられている。このバイパスホース取付座11bにより、出側タンク11の内の空間上部が出側タンク11の外部に連通するようになっている。
入側タンク12は、図1および図2に示すように、ラジエターコアに沿って上下方向に延びている。そして、入側タンク12の内部が、ラジエターコアの構成要素である各ウォータチューブの他端内部に、連通し得るように構成されている。
また、入側タンク12は、図2に示すように、ラジエターホース取付座12aと、空気抜きホース取付座12bとを有している。ラジエターホース取付座12a、および空気抜きホース取付座12bは、いずれも、軸線方向の寸法か短い筒状部材であり、ラジエターホース取付座12aの内外径は、空気抜きホース取付座12bの内外径に比べて大きく設定されている。
ラジエターホース取付座12aは、車両後方側へ向けて突出するように、入側タンク12の下端部に設けられている。このラジエターホース取付座12aによって、入側タンク12内の空間下部が入側タンク12の外部に連通するようになっている。
空気抜きホース取付座12bは、車両後方側へ向けて突出するように、入側タンク12の上端部に設けられている。この空気抜きホース取付座12bによって、入側タンク12内の空間上部が入側タンク12の外部に連通するようになっている。
ファンシュラウド13は、ラジエターコアに対して車両後方側から被さるように配置されており、ファンシュラウド13は、合成樹脂を材料に用いている。
ファンシュラウド13は、図1および図2に示すように、ファンリング13aと、連結部13bと、ファン取付座13cと、ステー13dとを含んで構成されている。
ファンリング13aは、車両幅方向に2つ並んでいる。この2つのファンリング13aは、車両幅方向右側のファンリング13aは、車両幅方向左側のファンリング13aに比べて上方に位置するように設計されている。
連結部13bは、2つのファンリング13aの上側に位置しており、この連結部13bを介して、左右のファンリング13aが一体的に成形されている。
ファン取付座13cは、各ファンリング13aの中心部に位置している。
ステー13dは、ファン取付座13cとファンリング13aとの間において、ファンリング13aの径方向に放射状に位置しており、ファン取付座13cとファンリング13aが一体的に成形されている。
ファン駆動用モータ14は、ファンシュラウド13の構成要素であるファン取付座13cに取り付けられており、このファン駆動用モータ14によって、図示されていない冷却ファンが回転するようになっている。
空気抜きパイプ15は、ファンシュラウド13の車両後方側に配置されている。
空気抜きパイプ15は、図1および図4に示すように、車両幅方向左側から右側へ向けて順に、上流側連結部15aと、第1直線部15bと、第1屈折部15cと、中間直線部15dと、第2屈折部15eと、第2直線部15fと、下流側連結部15gを有している。
これらの上流側連結部15a、第1直線部15b、第1屈折部15c、中間直線部15d、第2屈折部15e、第2直線部15f、および下流側連結部15gは、相互に連通し得るように一体化されている。
実施の形態における第1直線部15bは、本発明における一端直線部を構成するものであり、実施の形態における第2直線部15fは、本発明における他端直線部を構成するものあり、さらに、実施の形態における第1屈折部15c、中間直線部15d、および第2屈折部15eは、これらを併せて、本発明における屈曲部を構成するものである。
空気抜きパイプ15は、図4に示すように、第1直線部15bの軸線Lbと第2直線部15fの軸線Lfが、同軸になるように形成されている。
また、空気抜きパイプ15は、図4に示すように、中間直線部15dの軸線Ldが、第1直線部15bの軸線Lbと第2直線部15fの軸線Lfに対して平行になるように形成されている。この中間直線部15dの軸線Ldは、第1直線部15bの軸線Lbおよび第2直線部15fの軸線Lfに比べると、ファンシュラウド13から離れた位置を通っている。
さらに、空気抜きパイプ15は、図4に示すように、第1屈折部15cの軸線Lcと第2屈折部15eの軸線Leが、第1直線部15bの軸線Lb、第2直線部15fの軸線Lf、および中間直線部15dの軸線Ldに対して交差するように形成されている。
空気抜きパイプ15の上流側連結部15aは、図1に示すように、車両幅方向左側に向けて、ファンシュラウド13から離れるように屈折している。
空気抜きパイプ15の下流側連結部15gは、図1に示すように、車両後方側に向けてファンシュラウド13から離れるように湾曲している。
空気抜きパイプ15の中間直線部15dの軸線Ldが、第1直線部15bの軸線Lbおよび第2直線部15fの軸線Lfよりもファンシュラウド13から離れた位置を通るようにしている理由は、車両幅方向右側のファンシュラウド13におけるファンリング13aに、空気抜きパイプ15の中間直線部15dが干渉することを回避するためである。
これに対して、車両幅方向左側のファンリング13aは、車両幅方向右側のファンリング13aに比べて下方に位置しているので、車両幅方向左側のファンシュラウド13におけるファンリング13aに、空気抜きパイプ15の第1直線部15bは干渉しない。
上流側空気抜きホース16は、図1に示すように、空気抜きパイプ15の上流側連結部15aと入側タンク12との間に配置されている。
上流側空気抜きホース16の一端部は、入側タンク12の空気抜きホース取付座12bに接続され、上流側空気抜きホース16の他端部は、空気抜きパイプ15の上流側連結部15aに接続されている。
これにより、上流側空気抜きホース16を介して、入側タンク12内の空間上部と空気抜きパイプ15とが連通するようになっている。
分岐ホース17は、図1に示すように、空気抜きパイプ15の第1直線部15bに対して交差する方向に延びている。
分岐ホース17の一端部は、空気抜きパイプ15の第1直線部15bに接続されている。
これにより、分岐ホース17と空気抜きパイプ15とが連通するようになっている。
第1配管クランプ片18は、図1および図2に示すように、ファンシュラウド13の車両後方側に位置しており、第1配管クランプ片18は、ファンシュラウド13と同一の合成樹脂を材料に用いている。
第1配管クランプ片18は、図3(a)に示すように、一対の第1保持部18aと、第1結合部18bと、第1応力軽減溝18cとを有している。
この第1配管クランプ片18は、空気抜きパイプ15における第1直線部15bに向き合っている。
第1保持部18aは、空気抜きパイプ15における第1直線部15bの径方向上下に相対するように位置し、これら第1保持部18aの基端部は、第1結合部18bに一体化されている。また、第1結合部18bは、ファンシュラウド13に一体化されている。
つまり、第1配管クランプ片18は、ファンシュラウド13に一体的に成形されている。
第1保持部18aは、一対の第1保持部18aの先端部の間から、空気抜きパイプ15における第1直線部15bが、車両後方側から前方側に向けて嵌め込まれ得るように形成されており、一対の第1保持部18aが、空気抜きパイプ15における第1直線部15bの径方向への変位を拘束するようなっている。
第1応力軽減溝18cは、一対の第1保持部18aの間の空間に連なるように、第1結合部18bに形成されている。第1応力軽減溝18cは、空気抜きパイプ15における第1直線部15bの軸線に対して平行に延びている。
そして、第1応力軽減溝18cは、空気抜きパイプ15における第1直線部15bの軸線方向に見ると、ファンシュラウド13へ向かって窪む凹湾曲面をなしている。
この第1応力軽減溝18cを第1結合部18bに設けることによって、空気抜きパイプ15における第1直線部15bを、一対の第1保持部18aの間に嵌め込むときに、第1結合部18bが、第1応力軽減溝18cを中心に上下方向へ弾性変形するようになっている。
第2配管クランプ片19は、第1配管クランプ片18と同様に形成されており、図1および図2に示すように、ファンシュラウド13の車両後方側に位置している。第2配管クランプ片19は、ファンシュラウド13と同一の合成樹脂を材料に用いている。
第2配管クランプ片19は、図3(a)に示すように、一対の第2保持部19aと、第2結合部19bと、第2応力軽減溝19cとを有している。
この第2配管クランプ片19は、空気抜きパイプ15における第2直線部15fに向き合っている。
第2保持部19aは、空気抜きパイプ15における第2直線部15fの径方向上下に相対するように位置し、これら第2保持部19aの基端部は、第2結合部19bに一体化されている。また、第2結合部19bは、ファンシュラウド13に一体化されている。
つまり、第2配管クランプ片19は、ファンシュラウド13に一体的に成形されている。
第2保持部19aは、一対の第2保持部19aの先端部の間から、空気抜きパイプ15における第2直線部15fが、車両後方側から前方側に向けて嵌め込まれ得るように形成されており、一対の第2保持部19aが、空気抜きパイプ15における第2直線部15fの径方向への変位を拘束するようなっている。
第2応力軽減溝19cは、一対の第2保持部19aの間の空間に連なるように、第2結合部19bに形成されている。第2応力軽減溝19cは、空気抜きパイプ15における第2直線部15fの軸線に対して平行に延びている。
そして、第2応力軽減溝19cは、空気抜きパイプ15における第2直線部15fの軸線方向に見ると、ファンシュラウド13へ向かって窪む凹湾曲面をなしている。
この第2応力軽減溝19cを第2結合部19bに設けることによって、空気抜きパイプ15における第2直線部15fを、一対の第2保持部19aの間に嵌め込むときに、第2結合部19bが、第2応力軽減溝19cを中心に上下方向へ弾性変形するようになっている。
第1過押込み防止片20は、図1および図2に示すように、ファンシュラウド13の車両後方側において、第1配管クランプ片18に隣接する位置に設けられている。
第1過押込み防止片20は、ファンシュラウド13と同一の合成樹脂を材料に用いており、第1過押込み防止片20は、図3(b)に示すように、ファンシュラウド13に一体的に成形されている。
そして、空気抜きパイプ15における第1直線部15bを、一対の第1保持部18aの間に嵌め込んだ際には、空気抜きパイプ15における第1直線部15bが、第1過押込み防止片20に当接するようになっている。
第2過押込み防止片21は、図1および図2に示すように、ファンシュラウド13の車両後方側において、第2配管クランプ片19に隣接する位置に設けられている。
第2過押込み防止片21は、ファンシュラウド13と同一の合成樹脂を材料に用いており、第2過押込み防止片21は、図3(b)に示すように、ファンシュラウド13に一体的に成形されている。
そして、空気抜きパイプ15における第2直線部15fを、一対の第2保持部19aの間に嵌め込んだ際には、空気抜きパイプ15における第2直線部15fが、第2過押込み防止片21に当接するようになっている。
回動防止片22は、図1および図2に示すように、ファンシュラウド13の車両後方側に位置しており、回動防止片22は、ファンシュラウド13と同一の合成樹脂を材料に用いている。
回動防止片22は、図3(c)および図4に示すように、一対の支持部22aと、連結部22bと、深溝22cとを有している。
この回動防止片22は、空気抜きパイプ15における中間直線部15dに向き合っている。
支持部22aは、空気抜きパイプ15における中間直線部15dの径方向上下に相対するように配置され、これら支持部22aの基端部は、連結部22bに一体化されている。また、連結部22bは、ファンシュラウド13のファンリング13aに一体化されている。
つまり、回動防止片22は、ファンシュラウド13に一体的に成形されている。
深溝22cは、一対の支持部22aの間に形成される空間であり、この深溝22cは、車両後方側から前方側へ向けて延びている。
深溝22cの上下方向の寸法は、空気抜きパイプ15における中間直線部15dの外径と等しく設定されており、また、深溝22cの奥行方向の寸法(一対の支持部22aの間において、支持部22aの先端から連結部22bまでの距離)は、空気抜きパイプ15における中間直線部15dの外径に比べて大きく設定されている。
これにより、回動防止片22の深溝22cに、空気抜きパイプ15における中間直線部15dが径方向に入り込み得るようになっている。
回動防止片22の深溝22cに、中間直線部15dが入り込んだ際には、一対の支持部22aが、空気抜きパイプ15における中間直線部15dの上下方向への変位を拘束するようになっている。
第1移動防止片23は、図1および図2に示すように、ファンシュラウド13の車両後方側に位置しており、第1移動防止片23は、ファンシュラウド13と同一の合成樹脂を材料に用いている。
第1移動防止片23は、図4に示すように、空気抜きパイプ15における第1直線部15bの軸線Lbと中間直線部15dの軸線Ldとの間に配置され、さらに、第1移動防止片23は、ファンシュラウド13のファンリング13aに一体的に成形されている。
第1移動防止片23は、第1制止面23aを有しており、第1制止面23aは、空気抜きパイプ15における第1屈折部15cの軸線Lcに沿って延びている。
第1移動防止片23の第1制止面23aは、空気抜きパイプ15における第1屈折部15cに当接し、空気抜きパイプ15の車両幅方向右側への移動を防止するようになっている。
第2移動防止片24は、図1および図2に示すように、ファンシュラウド13の車両後方側に位置しており、第2移動防止片24は、ファンシュラウド13と同一の合成樹脂を材料に用いている。
第2移動防止片24は、図4に示すように、空気抜きパイプ15における中間直線部15dの軸線Ldと第2直線部15fの軸線Lfとの間に配置され、さらに、第2移動防止片24は、ファンシュラウド13のファンリング13aに一体的に成形されている。
第2移動防止片24は、第2制止面24aを有しており、第2制止面24aは、空気抜きパイプ15における第2屈折部15eの軸線Lcに沿って延びている。
第2移動防止片24の第2制止面24aは、空気抜きパイプ15における第2屈折部15eに当接し、空気抜きパイプ15の車両幅方向左側への移動を防止するようになっている。
すなわち、本発明の実施の形態では、前述したファンシュラウド13、空気抜きパイプ15、第1配管クランプ片18、第2配管クランプ片19、第1過押込み防止片20、第2過押込み防止片21、回動防止片22と、第1移動防止片23、および第2移動防止片24によって、配管固定構造を構成している。
以上で、ラジエター1の構造についての説明を終え、再び、図1および図2に基づき、冷却装置10に関する説明を行う。
リザーバタンク31は、ラジエター1の車両後方側において、車両幅方向右側に位置している。
バイパスホース32の一端部は、ラジエター1における出側タンク11のバイパスホース取付座11bに接続され、また、バイパスホース32の他端部は、リザーバタンク31に接続されている。
これにより、バイパスホース32を介して、ラジエター1における出側タンク11内の空間上部とリザーバタンク31の内部とが連通するようになっている。
下流側空気抜きホース33の一端部は、空気抜きパイプ15における下流側連結部15gに接続され、下流側空気抜きホース33の他端部は、リザーバタンク31に接続されている。
これにより、上流側空気抜きホース16、空気抜きパイプ15、および下流側空気抜きホース33を介して、ラジエター1における出側タンク11内の空間上部とリザーバタンク31の内部とが連通するようになっている。
ラジエターホース34の一端部は、ラジエター1における出側タンク11のラジエターホース取付座11aに接続されている。ラジエターホース34の他端部は、サーモスタットを介してエンジンにおけるウォータインレットに接続されている。このウォータインレットには、ウォータポンプが内装されている。
これにより、ラジエターホース34を介して、ラジエター1における出側タンク11とエンジンにおけるウォータアウトレットとが連通し得るようになっている。
ラジエターホース35の一端部は、エンジンにおけるウォータアウトレットに接続され、ラジエターホース35の他端部は、ラジエター1における入側タンク12のラジエターホース取付座12aに接続されている。
これにより、ラジエターホース35を介して、エンジンにおけるウォータインレットとラジエター1における入側タンク12とが連通するようになっている。
また、ラジエターホース35の中間部には、分岐ホース17の他端部が接続されており、分岐ホース17を介して、ラジエターホース35と空気抜きパイプ15とが連通するようになっている。
冷却装置10の作動について説明すると、エンジンの始動直後、冷却液が設定温度を下回っていると、サーモスタットによって、ラジエター1における入側タンク12とエンジンにおけるウォータインレットとの連通が遮断された状態になるため、エンジンからラジエター1へ冷却液は送給されない。
冷却液が設定温度を上回ると、サーモスタットが作動し、ラジエター1における入側タンク12とエンジンにおけるウォータインレットとが連通する状態になる。
そして、ウォータポンプが送出する冷却液は、エンジン内のウォータジャケット、エンジンにおけるウォータアウトレット、およびラジエターホース35を経てラジエター1における入側タンク12に流入する。
入側タンクに12流入した冷却液は、ラジエターコアの構成要素である各ウォータチューブの内部を流通し、各ウォータチューブの内部を流通する冷却液の熱が、ウォータチューブ、および多数のフィンを介して外気に放出される。
外気に熱を放出した冷却液は、ラジエター1における出側タンク12、およびラジエターホース34を経てエンジンにおけるウォータインレットに戻る。
冷却液の温度上昇によりラジエター1の内部圧力が上昇した場合には、冷却液が、出側タンク11、およびバイパスホース32を経てリザーバタンク31へ流入する。この後、冷却液の温度低下によりラジエター1の内部圧力が低下すると、リザーバタンク31から冷却液が、バイパスホース32を経て出側タンク11へ流入する。
図1および図2に示すラジエター1では、エンジンにおけるウォータアウトレットから送出される冷却液を、入側タンク12内の空間下部に流入させる、という構造を採用しているので、ラジエターコア内の上部に冷却液が完全に満たされず、ラジエターコアの上部に空気が溜まりやすい。
ラジエターコア内の上部に溜まった空気は、冷却液のミストとともに、入側タンク12、上流側空気抜きホース16、空気抜きパイプ15、および下流側空気抜きホース33を経てリザーバタンク31へ導かれ、リザーバタンク31において、空気と冷却液との気液分離が図られる。
また、エンジンにおけるウォータアウトレットからラジエターホース35へ流入する冷却液中に、空気が気泡として含まれている。
この空気を含んだ冷却液は、分岐ホース17、空気抜きパイプ15、および下流側空気抜きホース33を経てリザーバタンク31へ導かれ、リザーバタンク31において、空気と冷却液との気液分離が図られる。
次に、ラジエター1に空気抜きパイプ15を組み付ける工程について説明する。
ラジエター1に空気抜きパイプ15を組み付ける際には、組立作業者が、手で空気抜きパイプ15を持ち、ファンシュラウド13に成形された第1配管クランプ片18、第1移動防止片23、回動防止片22、第2移動防止片24、および第2配管クランプ片19に対して、空気抜きパイプ15における第1直線部15b、第1屈折部15c、中間直線部15d、第2屈折部15e、および第2直線部15fを相対させる。
組立作業者の手作業で、第1配管クランプ片18における一対の第1保持部18aの先端部の間に、空気抜きパイプ15における第1直線部15bを、ファンシュラウド13に向けて押し込み、第1直線部15bを一対の第1保持部18aの間に嵌め込む動作と、回動防止片22における一対の支持部22aの間の深溝22cに、空気抜きパイプ15における中間直線部15dを挿入させる動作と、第2配管クランプ片19における一対の第2保持部19aの先端部の間に、空気抜きパイプ15における第2直線部15fを、ファンシュラウド13に向けて押し込み、第2直線部15fを一対の第2保持部19aの間に嵌め込む動作を同時に実行する。
上記の動作を実行すると、第1配管クランプ片18における一対の第1保持部18aが、空気抜きパイプ15における第1直線部15bの径方向への変位を拘束し、第2配管クランプ片19における一対の第2保持部19aが、空気抜きパイプ15における第2直線部15fの径方向への変位を拘束し、回動防止片22における一対の支持部22aが、空気抜きパイプ15における中間直線部15dの上下方向への変位を拘束する。
空気抜きパイプ15における中間直線部15dの軸線Ldは、同じ空気抜きパイプ15における第1直線部15bの軸線Lbおよび第2直線部15fに対して平行に位置しているので、空気抜きパイプ15における中間直線部15dの上下方向への変位が拘束されると、空気抜きパイプ15における第1直線部15bおよび第2直線部15fが周方向へ回動しなくなる。
また、第1直線部15bの軸線Lbと第2直線部15fの軸線Lfに対する中間直線部15dの軸線Ldの位置が、公差内で製品の寸法に誤差が発生したとしても、回動防止片22における深溝22cに中間直線部15dを収める構造を採用しているので、第1直線部15bの軸線Lbと第2直線部15fの軸線Lfに対する中間直線部15dの軸線Ldの位置の誤差を許容することができる。
空気抜きパイプ15における第1直線部15bを、第1配管クランプ片18における一対の第1保持部18aの間に嵌め込むときには、第1結合部18bが、第1応力軽減溝18cを中心に上下方向へ弾性変形し、各第1保持部18aと第1結合部18bとの境界部分に過大な応力が加わらないため、第1保持部18aと第1結合部18bとの境界部分が損傷しない。よって、第1配管クランプ片18に、空気抜きパイプ15における第1直線部15bを確実に固定できる。
また、空気抜きパイプ15における第1直線部15bを、一対の第1保持部18aの間に嵌め込むと、空気抜きパイプ15における第1直線部15bが、第1過押込み防止片20に当接するので、第1結合部18bに第1直線部15bが必要以上に押圧されない。このため、第1結合部18bに形成されている第1応力軽減溝18cが過分に拡がらず、第1結合部18bとファンシュラウド13との境界部分が損傷しない。よって、ファンシュラウド13に、空気抜きパイプ15における第1直線部15bを確実に固定できる。
空気抜きパイプ15における第2直線部15fを、第2配管クランプ片19における一対の第2保持部19aの間に嵌め込むときには、第2結合部19bが、第2応力軽減溝19cを中心に上下方向へ弾性変形し、各第2保持部19aと第2結合部19bとの境界部分に過大な応力が加わらないため、第2保持部19aと第2結合部19bとの境界部分が損傷しない。よって、第2配管クランプ片19に、空気抜きパイプ15における第2直線部15fを確実に固定できる。
また、空気抜きパイプ15における第2直線部15fを、一対の第2保持部19aの間に嵌め込むと、空気抜きパイプ15における第2直線部15fが、第2過押込み防止片21に当接するので、第2結合部19bに第2直線部15fが必要以上に押圧されない。このため、第2結合部19bに形成されている第2応力軽減溝19cが過分に拡がらず、第2結合部19bとファンシュラウド13との境界部分が損傷しない。よって、ファンシュラウド13に、空気抜きパイプ15における第2直線部15fを確実に固定できる。
空気抜きパイプ15における第1直線部15bが、第1配管クランプ片18に拘束され、空気抜きパイプ15における中間直線部15dが、回動防止片22の深溝22cに収まり、空気抜きパイプ15における第2直線部15fが、第2配管クランプ片19に拘束されると、空気抜きパイプ15における第1屈折部15cが、第1移動防止片23の第1制止面23aに当接するとともに、空気抜きパイプ15における第2屈折部15eが、第2移動防止片24の第2制止面24aに当接する。
第1移動防止片23の第1制止面23aは、第1屈折部15cの車両幅方向右側への変位を制限し、第2移動防止片24の第2制止面24aは、第2屈折部15eの車両幅方向左側への変位を制限するので、空気抜きパイプ15は軸線方向へ移動しなくなる。
なお、たとえば、空気抜きパイプ15における第1直線部15bと第2直線部15fとが同軸でない場合でも、第2直線部15fが第1直線部15bの長手方向に延びていれば、第2配管クランプ片19の姿勢を第2直線部15fに合わせて設定すれば、実施の形態と同様に、空気抜きパイプ15をファンシュラウド13に固定できる。
また、空気抜きパイプ15を、第1配管クランプ片18および第2配管クランプ片19によりファンシュラウド13に固定した後に、第1移動防止片23および第2移動防止片24をファンシュラウド13に別途に取り付ける、というような構造を採用するのであれば、第1移動防止片23を、図4に示す第1屈折部15cの軸線Lcを中心に反転した位置に設け、第2移動防止片24を、図4に示す第2屈折部15eの軸線Leを中心に反転した位置に設けることも可能である。
さらに、実施の形態では、第1屈折部15c、中間直線部15d、および第2屈折部15eを併せて、本発明における屈曲部を構成しているが、たとえば、全体的に湾曲した形状で、空気抜きパイプ15における第1直線部15bの軸線に平行な部位がない屈曲部を採用してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、配管の周方向への回動、および配管の軸線方向への移動を防止することができ、また、配管取付時に、一端配管保持部材、他端配管保持部材、および配管固定対象部材に損傷が生じないという効果を奏し、配管固定構造全般に有用である。
13 ファンシュラウド(配管固定対象部材)
15 空気抜きパイプ(配管)
15b 第1直線部(一端直線部)
15c 第1屈折部(屈曲部)
15d 中間直線部(屈曲部)
15e 第2屈折部(屈曲部)
15f 第2直線部(他端直線部)
18 第1配管クランプ片(一端保持部材)
18a 第1保持部(一端保持片)
18b 第1結合部(一端結合片)
18c 第1応力軽減溝(一端応力軽減溝)
19 第2配管クランプ片(他端保持部材)
19a 第2保持部(他端保持片)
19b 第2結合部(他端結合片)
19c 第2応力軽減溝(他端応力軽減溝)
20 第1過押込み防止片(一端過押込み防止片)
21 第2過押込み防止片(他端過押込み防止片)
22 回動防止片
22a 支持部
22b 連結部
22c 深溝
23 第1移動防止片(一端側移動防止片)
24 第2移動防止片(他端側移動防止片)
Lb 軸線
Lc 軸線
Ld 軸線
Le 軸線
Lf 軸線

Claims (6)

  1. 配管を配管固定対象部材に保持する保持部材と、前記配管の周方向への回動を防止する回動防止部材と、前記配管の軸線方向への移動を防止する移動防止部材とを備えた配管固定構造であって、
    前記配管が、一端で直線状に形成された一端直線部と、他端で前記一端直線部の長手方向に延びる直線状に形成された他端直線部と、前記一端直線部と前記他端直線部との間で、前記一端直線部および他端直線部から突出するように屈曲した屈曲部とを有し、
    前記保持部材が、前記一端直線部を保持する一端保持片と、前記他端直線部を保持する他端保持片とを有し、
    前記回動防止部材が、前記屈曲部の中央部分を前記配管固定対象部材に保持する回動防止保持片を有し、
    前記移動防止部材が、前記屈曲部における前記一端直線部側で前記配管の軸線方向の移動を防止する一端側移動防止片と、前記屈曲部における前記他端直線部側で前記配管の軸線方向の移動を防止する他端側移動防止片と有することを特徴とする配管固定構造。
  2. 前記一端保持片が、一対の前記一端保持部と、一端結合部とを有し、
    前記一端保持部は、前記配管における前記一端直線部の径方向に相対するように配置され、
    前記一端保持部の基端部は、前記一端結合部に一体化され、
    前記一端保持部は、一対の前記一端保持部の先端部の間から前記配管における前記一端直線部が径方向に嵌め込まれ得るように形成され、
    前記一端結合部は、前記配管固定対象部材に取り付けられ、
    前記他端保持片は、一対の前記他端保持部と、他端結合部とを有し、
    前記他端保持部は、前記配管における前記他端直線部の径方向に相対するように配置され、
    前記他端保持部の基端部は、前記他端結合部に一体化され、
    前記他端保持部は、一対の前記他端保持部の先端部の間から前記配管における前記他端直線部が径方向に嵌め込まれ得るように形成され、
    前記他端結合部は、前記配管固定対象部材に取り付けられていることを特徴する請求項1に記載の配管固定構造。
  3. 一端応力軽減溝と、他端応力軽減溝とを有し、
    前記一端応力軽減溝は、前記一端保持片における前記一端結合部に形成され、
    前記一端応力軽減溝は、前記一端保持片における一対の前記一端保持部の間の空間に連なり、
    前記一端応力軽減溝は、前記配管における前記一端直線部の軸線に対して平行に延び、
    前記他端応力軽減溝は、前記他端保持片における前記他端結合部に形成され、
    前記他端応力軽減溝は、前記他端保持片における一対の前記他端保持部の間の空間に連なり、
    前記他端応力軽減溝は、前記配管における前記他端直線部の軸線に対して平行に延びていることを特徴とする請求項2に記載の配管固定装置。
  4. 一端過押込み防止片と、他端過押込み防止片とを有し、
    前記一端過押込み防止片は、前記配管固定対象部材に取り付けられ、
    前記一端過押込み防止片は、前記配管における前記一端直線部を、一対の前記一端保持部の間に嵌め込んだ際に、前記配管における前記一端直線部が、前記一端過押込み防止片に当接し得るように形成され、
    前記他端過押込み防止片は、前記配管固定対象部材に取り付けられ、
    前記他端過押込み防止片は、前記配管における前記他端直線部を、一対の前記他端保持部の間に嵌め込んだ際に、前記配管における前記他端直線部が、前記他端過押込み防止片に当接し得るように形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の配管固定構造。
  5. 前記一端保持片、前記他端保持片、および前記回動防止片が、前記配管固定対象部材に一体的に成形されていることを特徴する請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の配管固定構造。
  6. 前記配管固定対象部材が、ラジエターファンシュラウドであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の配管固定構造。
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