JP2013138057A - 超電導マグネット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単でコンパクトな構成で、非常時に極短時間で消磁できる超電導マグネット装置を提供することである。
【解決手段】超電導コイル2の励磁回路11に開閉器13を設け、低温領域の輻射シールド1内でダイオード14を超電導コイル2と並列に励磁回路11に接続し、ダイオード14と超電導コイル2とを、絶縁体15で電気的に絶縁した状態で熱良導体16によって接続することにより、非常時に開閉器13を開けるのみで、超電導コイル2とダイオード14とで形成される閉回路に流れる電流によってダイオード14に発生する熱を熱良導体16で超電導コイル2に伝熱して加熱するようにし、簡単でコンパクトな構成で、非常時に極短時間で消磁できるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷媒を用いずに冷凍機の冷却端で超電導コイルを冷却する無冷媒型の超電導マグネット装置に関する。
MRIや磁場中熱処理装置等に用いられる超電導マグネット装置には、超電導コイルを液体ヘリウム等の冷媒に浸漬して冷却する冷媒型のものと、冷媒を用いずに冷凍機の冷却端で超電導コイルを冷却する無冷媒型のものとがある。冷媒の浸漬槽を必要としない無冷媒型の超電導マグネット装置は、クリーンルームに設置される磁場中熱処理装置に適しているが、停電等によって冷凍機が停止すると、冷媒に浸漬されない超電導コイルの温度が短時間で上昇し、超電導臨界温度を超えてクエンチする。このようなクエンチが生じると、超電導コイルを再冷却するのに多大の時間を要したり、再度トレーニングを必要としたりする問題がある。
このようなクエンチを防止する手段としては、冷凍機に無停電電源等の補助電源を設けることが一般的に行われており、冷凍機を冷却する冷媒容器を補助冷却装置として配置することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、励磁用電源に超電導コイルと並列にダイオードを低温領域で接続するとともに、励磁用電源に室温領域で開閉器を設けて、クエンチが生じたときに開閉器を開け、超電導コイルとダイオードで形成される閉回路に流れる電流によって、超電導コイルに蓄積されたエネルギを放出し、超電導コイルのクエンチによる停止時間を回避させるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載されたものでは、室温領域でもダイオードを超電導コイルと並列に接続し、停電時に励磁用電源からの給電が遮断されたときに、超電導コイルと室温領域のダイオードで形成される閉回路に緩やかな変化速度の電流を流し、超電導コイルに蓄積されたエネルギを放出して、クエンチを生じさせないように消磁するようにしている。
さらに、超電導コイルを消磁する手段としては、励磁用電源の電流を徐々に減少させ、超電導コイルに蓄積されたエネルギを励磁用電源で消費することが行われている。停電時に超電導コイルを消磁する手段としては、超電導コイルを加熱して強制的にクエンチさせる強制クエンチヒータと強制クエンチヒータ電源を設け、停電時にクエンチを検出したときに、無停電電源で強制クエンチヒータ電源を作動させて、超電導コイルを消磁する方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−208511号公報 特開2003−109816号公報 特開平7−235412号公報
上述した無冷媒型の超電導マグネット装置では、マグネットの強力な磁界で人等が吸着される磁性体にはさまれる等、非常事態が発生する恐れがあり、このような非常事態が発生したときに、超電導コイルを1分程度の極短時間で消磁できる技術が望まれている。特許文献2に記載された、超電導コイルと室温領域のダイオードで形成される閉回路に緩やかな変化速度の電流を流す消磁方法や、励磁用電源の電流を徐々に減少させる消磁方法は、消磁に要する時間が長くなり、一般的な停電時等には対応できるが、緊急を要する非常時に極短時間で消磁することはできない。
一方、特許文献3に記載された消磁方法は、強制クエンチヒータで超電導コイルを加熱して強制的にクエンチすることにより短時間で消磁することができるが、別途の強制クエンチヒータと強制クエンチヒータ電源を設ける必要があり、装置が複雑で大きなものとなる問題がある。
そこで、本発明の課題は、簡単でコンパクトな構成で、非常時に極短時間で消磁できる超電導マグネット装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、低温領域に配置される超電導コイルを冷凍機の冷却端で冷却し、前記超電導コイルを室温領域に配置した励磁用電源に励磁回路で接続した超電導マグネット装置において、前記励磁回路に開閉器を設け、前記低温領域でダイオードまたはダイオードと抵抗を前記超電導コイルと並列に前記励磁回路に接続し、前記ダイオードまたはダイオードおよび抵抗と前記超電導コイルとを、電気的に絶縁した状態で熱良導体によって接続した構成を採用した。
すなわち、励磁回路に開閉器を設け、低温領域でダイオードまたはダイオードと抵抗を超電導コイルと並列に励磁回路に接続し、ダイオードまたはダイオードおよび抵抗と超電導コイルとを、電気的に絶縁した状態で熱良導体によって接続することにより、非常時に開閉器を開けるのみで、超電導コイルとダイオードまたはダイオードおよび抵抗とで形成される閉回路に流れる電流によってダイオードまたはダイオードおよび抵抗に発生する熱を熱良導体で超電導コイルに伝熱して加熱するようにし、簡単でコンパクトな構成で、非常時に極短時間で消磁できるようにした。また、この超電導マグネット装置は、停電時にも開閉器を開けて、短時間でコイルをクエンチさせ、それにより消磁することができる。なお、前記低温領域は、超電導コイルが配置される領域と温度が同じ約4Kとなる領域を意味する。
前記励磁回路に並列に接続されるダイオードを、複数のダイオードを互いに逆向き並列に接続したものとすることにより、超電導コイルがいずれの方向に励磁されている場合も、超電導コイルとダイオードまたはダイオードおよび抵抗とで形成される閉回路に電流が流れるようにすることができる。
上述した各超電導マグネット装置は、磁場中熱処理装置に用いられるものに好適である。
本発明に係る超電導マグネット装置は、励磁回路に開閉器を設け、低温領域でダイオードまたはダイオードと抵抗を超電導コイルと並列に励磁回路に接続し、ダイオードまたはダイオードおよび抵抗と超電導コイルとを、電気的に絶縁した状態で熱伝導体によって接続することにより、非常時に開閉器を開けるのみで、超電導コイルとダイオードまたはダイオードおよび抵抗とで形成される閉回路に流れる電流によってダイオードまたはダイオードおよび抵抗に発生する熱を熱伝導体で超電導コイルに伝熱して加熱するようにしたので、簡単でコンパクトな構成で、非常時に極短時間で消磁することができる。
超電導マグネット装置の実施形態を示す縦断面図 図1の超電導コイルの励磁回路を示す構成図 図2の変形例を示す構成図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この超電導マグネット装置は、磁場中熱処理装置に用いられるものであり、図1に示すように、低温領域となる横向き円筒形で中心孔1aを有する輻射シールド1の中に横向きソレノイド型の超電導コイル2が配置され、輻射シールド1が横向きの貫通孔3aを有する筒状の真空断熱容器3に、中心孔1aに貫通孔3a部を通して収納されている。熱処理される被処理物Mを収納した筒状真空の炉容器21は、真空断熱容器3の貫通孔3aに横向きに配置されており、後述する励磁回路11で励磁される超電導コイル2によって、炉容器21内の筒軸方向に均一な平行磁場が形成される。炉容器21には被処理物Mを周囲から加熱するヒータ22が設けられ、図示は省略するが、外周側が水冷されるようになっている。
前記真空断熱容器3の上部には、超電導コイル2の外周側で2段式冷凍機4が鉛直下向きに取り付けられ、その1段冷却端4aが輻射シールド1に接続され、2段冷却端4bが超電導コイル2に接続されている。1段冷却端4aは輻射シールド1を約40Kに冷却し、2段冷却端4bは超電導コイル2を約4Kに冷却する。また、真空断熱容器3と輻射シールド1の間は真空空間とされ、この真空空間に、輻射シールド1への外部からの輻射熱エネルギの侵入を抑制する反射断熱材5が複数層に設けられている。
図2は、前記超電導コイル2を励磁する励磁回路11を示す。この励磁回路11は、励磁用電源12が開閉器13を介して超電導コイル2に接続され、直列とした複数組のダイオード14を、温度が約4Kとなる輻射シールド1内の低温領域で超電導コイル2と並列に接続したものであり、各組のダイオード14は、2つのダイオードを互いに逆向き並列に接続したものとされている。また、各組のダイオード14は絶縁体15で電気的に絶縁された状態で、超電導コイル2と熱良導体16によって接続されている。なお、ダイオード14の組数は超電導コイル2のサイズに応じて適宜決めることができ、小さい超電導コイル2の場合は1組としてもよい。
前記各ダイオード14と熱良導体16は、超電導コイル2と一緒に低温領域の輻射シールド1内に配置され、励磁用電源12と開閉器13は、真空断熱容器3の外の室温領域に配置されている。なお、絶縁体15は樹脂やセラミック等で形成され、熱良導体16は銅等の金属で形成される。
超電導マグネットの強力な磁界で人等が吸着される磁性体に挟まれる等の非常事態が発生したときは、開閉器13が開けられ、超電導コイル2と複数組のダイオード14で形成される閉回路に流れる電流によって各ダイオード14に発生する熱を、電気的に絶縁した熱良導体16で超電導コイル2に伝熱して加熱し、極短時間で超電導マグネットを消磁する。各組のダイオード14は2つのダイオードが互いに逆向き並列に接続されているので、超電導マグネットが非常時にいずれの方向に励磁されていても、逆向き並列のいずれかのダイオードを通して閉回路に電流が流れる。
図3は、前記励磁回路11の変形例を示す。この変形例では、前記複数組の各ダイオード14にそれぞれ抵抗17が直列に接続されている点が異なる。その他の部分は実施形態のものと同じであり、各組のダイオード14と抵抗17は、絶縁体15で電気的に絶縁された状態で、超電導コイル2と熱良導体16によって接続されている。この変形例では、閉回路に流れる電流によって各ダイオード14と各抵抗17に発生する熱を超電導コイル2に伝熱することができ、より短時間で超電導コイル2を加熱して消磁することができる。
上述した実施形態では、超電導コイルを横向きソレノイド型のものとし、輻射シールドを横向き円筒形のものとしたが、超電導コイルと輻射シールドは縦向きのものとすることもできる。また、超電導コイルはヘルムホルツ型のものとすることもできる。
上述した実施形態では、超電導マグネット装置を磁場中熱処理装置用のものとしたが、本発明に係る超電導マグネット装置は、MRI等の他の装置用のものとすることもできる。
1 輻射シールド
1a 中心孔
2 超電導コイル
3 真空断熱容器
3a 貫通孔
4 冷凍機
4a 1段冷却端
4b 2段冷却端
5 反射断熱材
11 励磁回路
12 励磁用電源
13 開閉器
14 ダイオード
15 絶縁体
16 熱良導体
17 抵抗
21 炉容器
22 ヒータ

Claims (3)

  1. 低温領域に配置される超電導コイルを冷凍機の冷却端で冷却し、前記超電導コイルを室温領域に配置した励磁用電源に励磁回路で接続した超電導マグネット装置において、前記励磁回路に開閉器を設け、前記低温領域でダイオードまたはダイオードと抵抗を前記超電導コイルと並列に前記励磁回路に接続し、前記ダイオードまたはダイオードおよび抵抗と前記超電導コイルとを、電気的に絶縁した状態で熱良導体によって接続したことを特徴とする超電導マグネット装置。
  2. 前記励磁回路に並列に接続されるダイオードを、複数のダイオードを互いに逆向き並列に接続したものとした請求項1に記載の超電導マグネット装置。
  3. 前記超電導マグネット装置が磁場中熱処理装置に用いられるものである請求項1または2に記載の超電導マグネット装置。
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JP2014000346A (ja) * 2012-06-21 2014-01-09 Hitachi Medical Corp 超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置
KR101969593B1 (ko) * 2018-12-10 2019-08-13 케이. 에이. 티. (주) 무냉매 전자석 장치
CN112509780A (zh) * 2021-02-05 2021-03-16 华中科技大学 一种超导磁体系统及其失超保护电路

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