JP4790752B2 - 超電導マグネット - Google Patents

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Description

本発明は、超伝導マグネットに関するものである。
超電導マグネットの運転方法としては、常に電源から電流を流す方法と超電導特有の現象である電気抵抗がゼロになる特徴を活かして電源からの電流供給がなくても超電導ループ内を永久的に電流が流れるようにした永久電流モードと呼ばれる二種類の方法がある。
図6は永久電流モードを備えた超電導マグネットの構成を示す電気回路図である。
図6において、超電導マグネット99と永久電流スイッチ100は電源101に対して並列に設置される。超電導マグネット99と永久電流スイッチ100との間を連結する線は超電導材料で製作されている。
超電導マグネット99に電流を流す場合、永久電流スイッチ100はOFFの状態にする。永久電流スイッチ100がOFFの状態では永久電流スイッチ100は十数オーム程度の電気抵抗を持つように設計されている。この時、超電導マグネット99の電気抵抗はゼロであり、電源101から供給された電流は電気抵抗の小さい超電導マグネット99に流れるため、超電導マグネット99に流れる電流値を外部に設置した電源101から操作することができる。
超電導マグネット99への供給電流が設計値に達した後、永久電流スイッチ100をONの状態にする。永久電流スイッチ100がONの状態では、永久電流スイッチ100は超電導状態となり、電気抵抗はゼロである。この時、超電導マグネット99および永久電流スイッチ100は超電導材料で構成されて閉回路(超電導ループ)を形成する。超電導ループ内に流れる電流は減衰することなく永久的に流れ続けるため、外部に設置した電源101から電流を供給する必要がなくなり、電源101を超電導ループから切り離すことができる。このようなプロセスを経て、超電導マグネット99を永久電流モードで運転している。
磁場強度の高いマグネットを実現するためには、数百アンペア規模の大電流が必要となり、外部電源からの供給を続けるには相当のランニングコストが必要となる。一方、永久電流モードで運転する場合には1回の励磁で原理的には永久的に超電導マグネットを運転し続けることができるため、立ち上げ初期のコスト以外にランニングコストが発生しない利点がある。このような背景から、永久電流スイッチは超電導マグネットに広く使用されている。
特許文献1記載の特許には、永久電流スイッチに必要な特性を次のように指摘している。
(1)ON時の電気抵抗がゼロであるか磁場減衰を許容できる範囲に収まること
(2)OFF時の電気抵抗が大きいこと
(3)コイルへの供給電流を流すことができること
(4)超電導状態が安定していること
超電導体材料は、超電導状態におけ電気抵抗はゼロであるが常電導状態では電気抵抗が発生する。すなわち、超電導状態と常電導状態とを外部から切り替えることによって永久電流スイッチのON/OFFを制御することができる。
様々な超電導材料が存在するが、一般的にはニオブチタン(NbTi)を用いた永久電流スイッチが使用されている。NbTiは超電導臨界温度が約9Kであり、9K以上の温度では常電導状態となる。永久電流スイッチは沸点が4.2Kの液体ヘリウムに浸漬された状態で使用されるため、4.2Kで冷却された状態である。永久電流スイッチをOFFにするためには、永久電流スイッチを超電導臨界温度(NbTi:約9K)以上に温度上昇させる必要がある。ヒータを加熱して無誘導巻線部を超電導臨界温度以上にまで温度上昇させ、永久電流スイッチがOFFの状態を実現している。
永久電流スイッチがOFFの状態からONの状態に切り替えるには、永久電流スイッチに内蔵されたヒータを切るだけでよい。周囲の液体ヘリウムによって永久電流スイッチは冷却され、一定時間の後に周囲の液体ヘリウムと同じ温度まで冷却される。特許文献2記載の特許には温度上昇を促進するためのヒータ配置および永久電流スイッチの周囲に蒸発したヘリウムガスを貯蔵して加熱効率を高めた永久電流スイッチ構造が提案されている。
NbTiを用いた永久電流スイッチには一つの問題がある。すなわち、超電導臨界温度が約9Kと低いため、周囲の液体ヘリウム(沸点4.2K)との温度差が小さく、わずかな発熱によって温度上昇しただけで、超電導状態から常電導状態に遷移してしまう事である。物体の比熱は一般的に低温になるほど小さくなるため、低温になるほど発熱による温度上昇幅が大きくなる。超電導マグネットのように大電流が流れるシステムでは、一部の発熱で常電導化した部分の電気抵抗により更に発熱が増大し最終的にはクエンチに至る。
クエンチの発生は超電導マグネットの運転が停止するだけでなく、高磁場マグネットのように莫大な蓄積エネルギーを有するタイプでは装置に致命的な損傷を与える可能性もある。
特許文献3記載の特許では、超電導材料の安定性を高めるためには超電導臨界温度の高い材料を使用することが有効であり、MgB2(超電導臨界温度:39K)を利用したより安定な永久電流スイッチを実現することを提案している。
特開2003−37303号公報 特開平9−298320号公報 特開2006−174546号公報
超電導臨界温度が高い超電導材料、例えばMgB2(超電導臨界温度39K)を使用することにより超電導状態が安定した永久電流スイッチを実現することができることは前述の通りである。しかし、超電導臨界温度が上昇することにより液体ヘリウム温度に維持された状態から超電導臨界温度以上に永久電流スイッチを温度上昇させるためのヒータ加熱量が増大し、液体ヘリウム蒸発量が増大するという問題があった。
図7は従来の永久電流スイッチの構造を説明する断面図である。
図7において、永久電流スイッチは大別すると巻線部20と引き出し部21とで構成されている。巻線部20は線10をボビン12に巻きつけたものである。ここで、線10は超電導材料である。
引き出し部21は永久電流スイッチ側の線10とマグネット側のNbTi線11を超電導接続部15で連結したものである。これにより超電導のループを形成している。
巻線部20では常電導状態での電気抵抗を得るために、一定長さの線10が必要となる。ボビン12に線10を巻きつけることによって小型化しているが、この時単純にボビン12に線10を巻きつけると線10に電流が流れた時にボビン12の軸方向に主軸を持つ誘導磁場が形成されることになる。これを回避するために中央で折り返した2本の線10を巻き付ける、いわゆる無誘導巻きを実施している。
巻線加熱用のヒータ5はボビン12の周囲に無誘導巻きした線10と熱的に接触するように固定されている。この時、巻線加熱用ヒータ5と線10の間には電気絶縁体を挿入し、短絡を防止している。
線10は超電導材料である二ホウ化マグネシウム(MgB2)を使用した。MgB2は、超電導臨界温度が39Kと高いことを特徴としており、Nature410,63−64(2001)で報告された比較的新しい超電導材料である。金属系の超電導材料としてはニオブ3スズ(Nb3Sn)がよく知られているが、Nb3Snの超電導臨界温度は約23Kであり、これよりも15Kほど高い臨界温度を有する。冷却源である液体ヘリウム温度(4.2K)よりも超電導臨界温度が高いほど安定性が向上する。
製作した永久電流スイッチを液体ヘリウム容器に挿入し、永久電流スイッチとしてON/OFFを切り替えるのに必要な熱量を計測した。その結果、従来構造の永久電流スイッチでは、約60Wの加熱量が必要であった。
液体ヘリウムの蒸発潜熱は20.7[kJ/kg]である。また、液体ヘリウムの密度は124.9[kg/m3]である。これらから液体ヘリウムの消費量を換算すると、1時間当り80リットル以上の液体ヘリウムが蒸発することになる。液体ヘリウムは高価な冷媒であり、ヘリウム消費量の増大は運転コストの増大に直結する。
永久電流スイッチは、超電導コイルに流れる磁場を調整する際にはOFFの状態、すなわちヒータをONにした状態に維持する必要があるため、液体ヘリウムの消費量が莫大なモノになってしまう。
従来のNbTiを用いた永久電流スイッチでは、超電導臨界温度が低いため、大きなヒータ入力は必要なく、約5W程度のヒータでON/OFFの切り替えが可能であった。
このように、MgB2のような超電導臨界温度の高い材料を永久電流スイッチに適用する場合に、液体ヘリウムコストが10倍以上に達するという問題があった。
MgB2のような超電導臨界温度の高い材料を用いた永久電流スイッチを実用化するためには、永久電流スイッチを切り替えるために必要なヒータ熱負荷を小さくするような構造が必要である。
本発明の目的は、超電導臨界温度が高い超電導材料で製作した永久電流スイッチであっても、永久電流スイッチをOFFにするために必要なヒータ加熱量を低く抑えることができる永久電流スイッチである超伝導マグネットを提供することにある。
上記目的は、永久電流モードで運転するための永久電流スイッチを備えた超電導マグネットにおいて、前記永久電流スイッチは超電導線を無誘導巻きした巻線部と、この巻線部と熱的に接触して前記巻線部の温度を超電導臨界温度以上まで加熱するために設置された加熱用ヒータと、前記巻線部および前記加熱用ヒータの周囲に設置されて前記巻線部および前記加熱用ヒータとの間に隙間を設けた容器と、前記巻線部および前記加熱用ヒータと前記容器との間の隙間に対流防止体を備え、前記永久電流スイッチは、前記容器上面と前記巻線部および加熱用ヒータとの間にガス貯蔵部を設け、該ガス貯蔵部に冷媒加熱用ヒータを設置し、前記巻線部の下面よりも下方に前記容器を貫通する孔があり、前記永久電流スイッチの昇温時には、まず前記冷媒加熱用ヒータに通電し、前記容器の内部上面に存在する液体ヘリウムを蒸発させ、ヘリウムガスによって、前記容器の内部に貯蔵されていた液体ヘリウムを前記孔から前記容器の外に押し出した後、前記巻線部に設置した加熱用ヒータに通電を開始することにより達成される。
また上記目的は、前記永久電流スイッチは前記容器の前記巻線部よりも上方に前記容器を貫通する孔を備え、この孔の断面積は前記巻線部の下面よりも下方に設置した前記容器を貫通する孔の断面積よりも小さい永久電流スイッチであることにより達成される。
また上記目的は、前記永久電流スイッチの前記対流防止体は多孔質材料で構成された永久電流スイッチであることにより達成される。
また上記目的は、前記永久電流スイッチはニオブチタンよりも超電導臨界温度の高い超電導材料を前記巻線部の前記線に使った永久電流スイッチであることにより達成される。
本発明によれば、超電導臨界温度が高い超電導材料で製作した永久電流スイッチであっても、永久電流スイッチをOFFにするために必要なヒータ加熱量を低く抑えることができる永久電流スイッチである超伝導マグネットを提供できる。
本発明における永久電流スイッチでは、巻線部の構造は図7に示した従来の装置から変更していないので巻線部20のおよび引き出し部21の構造は図2でも同様である。したがって、実施例の説明では巻線部20と引き出し部21の説明はあるが、図1〜図5中には巻線部20と引き出し部21の記載は省略している。
また、超電導の線10は従来通り無誘導巻きされ、ボビン12に対して固定されている。引き出し部21は永久電流スイッチ側の線10とマグネット側のNbTi線11を超電導接続部15で連結したものである。これにより超電導のループを形成している。巻線加熱用ヒータ5は巻線部20の周囲に設置されている。
ここで、巻線加熱用ヒータ5は超電導線10の外側にだけでなく、超電導線10とボビン12との間にも挿入することによって加熱効率を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1に示す一実施例で説明する。
図1は本発明における永久電流スイッチの構造を示す断面図である。
図1において、巻線部20(図示せず)は容器3の中に格納されている。容器3の内壁側面と巻線部20の側面との間には隙間があるように設計している。今回の実施例では容器3の内径が58mmに対して、巻線部20の外径は50mmとなっている。容器3は巻線部20の下面よりも下方の位置に貫通孔31を設けている。貫通孔31の大きさ、個数は液体ヘリウム液面高さと永久電流スイッチの取り付け位置により調整する必要がある。
すなわち、容器3の内部にヘリウムガス2(図2に示す)が充実した状態での容器3内部の圧力が、貫通孔31が液面の高さから受ける圧力よりも高くなるような大きさにしなければならない。例えば、貫通孔31の孔径が大きかったり、孔数が多かったりすると貫通孔31から液体ヘリウム1へ流出するヘリウムガス2の流量が多くなり、容器3の内部の圧力が低下する。永久電流スイッチ下部に形成された気液界面は、容器3の内部の圧力が周囲の圧力と同じ状態では、液体ヘリウム1の液面高さまで上昇するような力を受ける。これは、容器3の内部の圧力が周囲の圧力よりも高い状態に維持しない場合、容器3の内部に周囲の液体ヘリウム1が侵入するからである。
巻線部20と容器3は容器3の上部の内面に支持体7で固定されている。この時、巻線部20の上端と巻線部20の周囲に設置した容器3の内面最上部との間には30mmの距離を確保し、冷媒加熱用ヒータ4を設置している。冷媒加熱用ヒータ4は、容器3の内部に貯蔵した冷媒を加熱するために使用するものであるが、巻線部20を加熱する巻線加熱用ヒータ5と同じものであっても構わない。その場合は、巻線部20の上面と巻線部20の周囲に設置された容器3の内面最上部との間に設けられた空間まで、巻線部20の巻線加熱用ヒータ5が延長されることになる。
巻線部20の側面と巻線部20の周囲に設置された容器3の内面側面との間には隙間がある。この隙間には対流防止体6を設置し、容器3の周囲の液体ヘリウム1(図2に示す)によって液体ヘリウム温度まで冷却された容器3の壁と、常電導状態への遷移のために超電導臨界温度以上まで加熱される巻線部20との間で発生する冷媒の対流を抑制している。
対流防止体6は多孔質体で製作されており、多孔質体の隙間に液体ヘリウム1が入り込むことにより液体ヘリウム1と巻線部20との接触部が確保され、巻線部が液体ヘリウム1で直接冷却できるようにしている。多孔質体には空気清浄機などで使用されているフィルタを使用した。極低温で使用するため多孔質体の材質はテフロン(登録商標),ポリエチレン,ポリスチレン,ガラスなどが望ましい。
多孔質体を製作する別の方法として、例えば熱伝導率の小さいガラス球を充填してもよい。容器3は外壁を液体ヘリウムと接し、容器3の内壁は加熱されたヘリウムガスと接している。したがって、容器3の内壁から容器3の外壁への熱伝導が発生することになり、容器3の内部で加熱されたヘリウムガスの熱が容器3を伝わって液体ヘリウムに伝わって液体ヘリウムが蒸発する。このような状態では巻線部の加熱が容器3内部のヘリウムガスではなく、容器3周囲の液体ヘリウムを蒸発する形となるため、巻線部の加熱効率が低下する。これを回避するためには容器3の熱伝導の低い材料で製作し、容器3の内壁から容器3の外壁への熱移動を小さく抑制する必要がある。ここでは、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)を用いて製作した。
図2は本発明における昇温時の永久電流スイッチの状態を示す断面図である。
図2において、永久電流スイッチをOFFにするためには、巻線部20を超電導臨界温度以上まで上昇させる必要がある。本発明における永久電流スイッチでは、まず冷媒加熱用ヒータ4に通電し、容器3の内部上面に存在する液体ヘリウム1を蒸発させる。蒸発したヘリウムガス2は容器3の上部に貯蔵される。冷媒加熱用ヒータ4は容器3の上部に貯蔵されたヘリウムガス2を更に加熱するため、加熱されたヘリウムガス2の体積が膨張する。膨張したヘリウムガス2によって、容器3の内部に貯蔵されていた液体ヘリウム1が容器3の下部に存在する貫通孔31から容器3の外に押し出される。この時点で巻線部20の周囲には液体ヘリウム1がなくなり、ヘリウムガス2のみが存在する形となる。ここで、巻線部20に設置した巻線加熱用ヒータ5に通電を開始する。巻線加熱用ヒータ5を加熱すると周囲に液体ヘリウム1が存在しないため、効率よく巻線部20の温度を上昇させることができる。
ここで、超電導臨界温度以上に加熱される巻線部20と液体ヘリウム1に接触している容器3との間には温度差が生じることになる。4.2Kのヘリウムガスの密度が16[kg/m3]に対して、40Kのヘリウムガスの密度は1.6[kg/m3]であり、同じガス状態ではあるが密度が10倍異なる。巻線部20の周辺で加熱されたヘリウムガス2は密度が小さくなり、周囲との密度差から浮力が発生するため上昇する。一方、液体ヘリウム1と接触した容器3の近傍ではヘリウムガス2は冷却され、密度が大きくなり、下降する。
このように、巻線部20と容器3との隙間では自然対流が発生する。自然対流が発生すると、ヘリウムガスの流れによって巻線部20から容器3への熱移動が生じることとなり、巻線部20の温度が低下し、容器3の温度が上昇する。すなわち、巻線部20に加えた熱量が容器3に伝わってしまい、加熱効率が低下する。自然対流を抑制することによって、巻線部20と容器3との間での熱移動を抑制し、巻線部20の加熱効率を高くすることができる。
これを実現するために、巻線部20と容器3との隙間に対流防止体6を取り付けた。この対流防止体6は多孔質材料で形成され、今回の試験ではガラス球(直径5mm)を巻線部20と容器3との隙間に充填した。ガラス球を充填しても、球同士の間には必ず隙間ができるため、液体ヘリウム1もしくはヘリウムガス2は対流防止体6を容易にすり抜けることができる。一方、自然対流に対しては対流防止体6が流体抵抗となり、その発生を抑制する。
ここで、ガラス球の大きさは1種類に限定するものではない。サイズの異なるガラス球を用いることによって、空隙率を調整することもできる。対流防止体6を取り付ける効果として、容器3の内部で冷媒が占める空間を小さくすることができる。容器3の内部で冷媒が占める空間が小さくなることで、容器3の内部から容器3の外部に押し出す液体ヘリウム1もしくはヘリウムガス2の量が少なくなる。
実際に永久電流スイッチを製作してスイッチの切り替えに必要な加熱量を計測すると、従来の完全浸漬方式で60Wの加熱量が必要だったシステムが本発明の構造のうち容器3を加えることによって7Wまで低下した。更に多孔質体で形成した対流防止体6と冷媒加熱用ヒータ4を取り付けると5Wまで低下した。
図3は本発明における加熱停止時の永久電流スイッチの状態を示す断面図である。
図3において、冷媒加熱用ヒータ4および巻線部20に設置した巻線加熱用ヒータ5による加熱を停止することにより、容器3の内部に貯蔵されたヘリウムガス2(図2に示す)は周囲から冷却されることになる。周囲から冷却されたヘリウムガス2は密度が増大し、体積が収縮していく。40Kのヘリウムガスの密度と4.2Kのヘリウムガスの密度が約1:10であることから、ヘリウムガスの体積は加熱時の1/10まで低下することになる。
更に、液体ヘリウム1の液面高さから受ける圧力によって、容器3内部の気液界面は上方に押し上げられる。容器3内部のヘリウムガス2は圧縮されて圧力が上昇する。圧力が上昇したヘリウムガス2によって容器3内部の飽和蒸気圧が決まる。容器3内部の圧力が上昇したことにより容器3内部のヘリウムガス2の沸点が上昇する。周囲の液体ヘリウム1の沸点よりも、容器3内部の沸点が上昇するため容器3内部のヘリウムガス2は次第に凝縮する。
一定時間後、容器3内部のヘリウムガス2は全て凝縮し、完全に液体ヘリウム1で満たされた状態となる。加熱停止後に容器3内部のヘリウムガス2が飽和温度(4.2K)まで冷却された時点で巻線部20の上端まで液体ヘリウム1が上昇するように、容器3の内側上部にはヘリウムガス溜部50を設けている。容器3上部にはヘリウムガス2を放出するための微小な貫通孔51を加工しても良い。この時、微小な貫通孔51の口径は、その断面積が巻線部20最下面より下方に加工された貫通孔31の断面積よりも小さくなければならない。
本発明では巻線の超電導材料としてMgB2を想定しているが、これに限定するものではない。従来使用されているNbTi(超電導臨界温度:約9K)やNb3Sn(超電導臨界温度:約23K)を利用した永久電流スイッチに本構造を適用した場合でも、冷媒の蒸発量を抑制することができる。
本発明における永久電流スイッチを備えた超電導マグネットは、永久電流スイッチを切るための温度が従来のNbTiを使った永久電流スイッチよりも高く、液体ヘリウム温度と超電導臨界温度との間の温度差が大きくなるため、クエンチに対する信頼性が向上する。クエンチに対する高い信頼性を有する超電導マグネットは、人間を高速で輸送する磁気浮上列車や、人体を検査する磁気共鳴イメージング装置(MRI)へ適用することで、より安全なシステムが実現できる。
図4は本発明の第2の形体である永久電流スイッチの構造を示す断面図である。
図4において、ここでは高さ方向の制限などにより永久電流スイッチを横向きに設置する場合を想定している。超電導線を巻きつけた巻線部20は、巻線部20の周囲に設置した容器3の内面に支持体7で固定されている。図4では容器3の側面から取り付けた形になっているが、容器3の上面や下面から取り付ける形になっても問題ない。
容器3も横向きになっている。容器3には容器3の内部に取り付けられた巻線部20の最下部よりも下方に貫通孔31が加工されている。容器3の上面にガス溜部50を用意し、冷媒加熱用ヒータ4をガス溜部50に設置する。巻線部から外部に引き出した引き出し線21が容器3を貫通する場合には、引き出し線21が貫通した孔を接着剤などで充填し、容器3内部に貯蔵したヘリウムガス2が漏れないようにする。
引き出し線21が容器3を貫通する部分が、巻線部20の最下部よりも下方である場合には、引き出し線21の貫通孔をガス抜き用の貫通孔31として使用してもよい。ただし、貫通孔31の断面積は、容器3内部の圧力を液面高さから生じる圧力よりも高く維持することができる範囲に抑制する必要がある。
図5は本発明の第3の形体である永久電流スイッチの構造を示す断面図である。
図5において、ここでは、引き出し線21の方向に制限を受けるなどの理由により、実施例1で記載した永久電流スイッチを上下逆さまにして取り付ける場合を想定している。超電導線を巻きつけた巻線部20は、巻線部20の周囲に設置した容器3の内面に支持体7で固定されている。図7では容器3の底面から固定した形になっているが、容器3の上面もしくは側面から固定してもよい。
容器3の内部に取り付けられた巻線部20の最下部よりも下方に貫通孔31が加工されている。容器3の上面にガス溜部50を用意し、冷媒加熱用ヒータ4をガス溜部50に設置する。冷媒加熱用ヒータ4は容器3もしくは巻線部20を利用してガス溜部50内に固定している。引き出し線20が容器3を貫通するため、引き出し線20が容器3を貫通した周囲を接着剤などで充填し、容器3内部に貯蔵したヘリウムガス2が漏れないようにする。
引き出し線21が容器3を貫通する部分が、巻線部20の最下部よりも下方である場合には、引き出し線21の隙間を貫通穴31として使用してもよい。ただし、貫通孔31と引き出し線21との間にできる隙間の断面積は、容器3内部の圧力を液面高さから生じる圧力よりも高く維持することができる範囲に抑制する必要がある。
本発明は超電導を利用した永久電流スイッチの構造及び操作に関するものであり、核磁気共鳴分析装置,医療用磁気共鳴イメージング装置,超電導電力貯蔵装置または磁気浮上列車など超電導磁石を利用した機器へ適用されることは言うまでもない。
本発明における永久電流スイッチの構造を示す断面図である。 本発明における昇温時の永久電流スイッチの状態を示す断面図である。 本発明における加熱停止時の永久電流スイッチの状態を示す断面図である。 本発明の第2の形体である永久電流スイッチの構造を示す断面図である。 本発明の第3の形体である永久電流スイッチの構造を示す断面図である。 永久電流モードを備えた超電導マグネットの構成を示す電気回路図である。 従来の永久電流スイッチの構造を説明する断面図である。
符号の説明
1 液体ヘリウム
2 ヘリウムガス
3 容器
4 冷媒加熱用ヒータ
5 巻線加熱用ヒータ
6 対流防止体
7 支持体
10 線
11 NbTi線
12 ボビン
15 超電導接続部
31,51 貫通孔
50 ガス溜部
99 直流電源
100 永久電流スイッチ
101 超電導マグネット

Claims (4)

  1. 永久電流モードで運転するための永久電流スイッチを備えた超電導マグネットにおいて、
    前記永久電流スイッチは超電導線を無誘導巻きした巻線部と、この巻線部と熱的に接触して前記巻線部の温度を超電導臨界温度以上まで加熱するために設置された加熱用ヒータと、前記巻線部および前記加熱用ヒータの周囲に設置されて前記巻線部および前記加熱用ヒータとの間に隙間を設けた容器と、前記巻線部および前記加熱用ヒータと前記容器との間の隙間に対流防止体を備え
    前記永久電流スイッチは、前記容器上面と前記巻線部および加熱用ヒータとの間にガス貯蔵部を設け、該ガス貯蔵部に冷媒加熱用ヒータを設置し、前記巻線部の下面よりも下方に前記容器を貫通する孔があり、
    前記永久電流スイッチの昇温時には、まず前記冷媒加熱用ヒータに通電し、前記容器の内部上面に存在する液体ヘリウムを蒸発させ、ヘリウムガスによって、前記容器の内部に貯蔵されていた液体ヘリウムを前記孔から前記容器の外に押し出した後、前記巻線部に設置した加熱用ヒータに通電を開始することを特徴とする超電導マグネット。
  2. 請求項1記載の超電導マグネットにおいて、
    前記永久電流スイッチは前記容器の前記巻線部よりも上方に前記容器を貫通する孔を備え、この孔の断面積は前記巻線部の下面よりも下方に設置した前記容器を貫通する孔の断面積よりも小さい永久電流スイッチであることを特徴とする超電導マグネット。
  3. 請求項1記載の超電導マグネットにおいて、
    前記永久電流スイッチの前記対流防止体は多孔質材料で構成された永久電流スイッチであることを特徴とする超電導マグネット。
  4. 請求項1記載の超電導マグネットにおいて、
    前記永久電流スイッチはニオブチタンよりも超電導臨界温度の高い超電導材料を前記巻線部の前記線に使った永久電流スイッチであることを特徴とする超電導マグネット。
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