JP2014000346A - 超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置 - Google Patents

超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014000346A
JP2014000346A JP2012139387A JP2012139387A JP2014000346A JP 2014000346 A JP2014000346 A JP 2014000346A JP 2012139387 A JP2012139387 A JP 2012139387A JP 2012139387 A JP2012139387 A JP 2012139387A JP 2014000346 A JP2014000346 A JP 2014000346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconducting
diode
coil
heat transfer
superconducting coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012139387A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Murata
幸弘 村田
Tsutomu Yamamoto
勉 山本
Yasunori Koga
康則 古閑
Manabu Aoki
学 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2012139387A priority Critical patent/JP2014000346A/ja
Publication of JP2014000346A publication Critical patent/JP2014000346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】蓄積された磁気エネルギを迅速に消費できる超伝導電磁石装置を提供する。
【解決手段】超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bと、超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bに直列に接続して第1閉回路C1を構成し超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bに永久電流Ipを流す永久電流スイッチ6と、第1閉回路C1とは別に超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bに直列に接続して第2閉回路C21〜C23を構成するダイオードD1〜D6と、第2閉回路C21〜C23とは別にダイオードD1〜D6で発生した熱を超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bに伝導する伝熱パス9とを有する。伝熱パス9は、一端がダイオードD1に熱的に接続し、他端が超伝導コイル4aに熱的に接続する伝熱部材と、伝熱部材の側面に設けられる断熱部材とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、超伝導電磁石装置と、それを搭載した磁気共鳴画像装置に関する。
磁気共鳴画像装置(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置と称する。)は、生体の大部分を構成する水素原子核の核磁気共鳴(NMR(Nuclear Magnetic Resonance))現象が組織によって異なることを利用して、生体組織を画像化するものであり、共鳴の強さや、共鳴の時間的変化の速さが画像のコントラストとして現われるようになっている。このようなMRI装置では、高画質の画像を得るために、撮像領域に磁場強度が高く時間的空間的に高い均一度を有する静磁場(均一磁場空間)を生成する必要がある。そのため、この静磁場(均一磁場空間)を発生させるために、超伝導電磁石装置が用いられている。
超伝導電磁石装置では、それに用いられる超伝導コイルの超伝導線材の一部が超伝導状態から常電導状態へと転移(常電導転移)し磁場が消滅するクエンチが、発生する場合がある。このクエンチ発生時には、常電導転移により生じた超伝導コイルの電気抵抗にコイル電流が流れてジュール発熱し、コイル電流を迅速に減衰させ、超伝導コイルに蓄積された磁気エネルギを迅速に消費する。ただし、コイル電流の減衰に時間がかかると、超伝導コイルのクエンチした箇所が焼損したり、超伝導コイルに不均一な電磁力が作用することで損傷したりする恐れがある。このため、超伝導電磁石装置には、クエンチ発生時に、超伝導コイルのクエンチの発生していない箇所にもクエンチを発生させて蓄積された磁気エネルギを迅速に消費するためのクエンチ保護回路が設けられている(特許文献1等参照)。特許文献1等に記載のクエンチ保護回路によれば、最初にクエンチしたコイル群の電流減衰が相互インダクタンスによって結合された他のコイル群の電流増加を誘起し、その他のコイル群に連鎖的にクエンチを誘発させることができる。
特開2007−234689号公報(図7参照)
特許文献1のクエンチ保護回路によれば、励磁中の電源遮断やクエンチ発生時に、超伝導コイルのクエンチの発生していない箇所にもクエンチを発生でき、蓄積された磁気エネルギを迅速に消費できる。ただ、1つコイル群と他のすべてのコイル群を、大きな相互インダクタンスで結合することはできないので、複数のコイル群は連鎖的にクエンチを誘発することになり、蓄積された磁気エネルギの消費に時間がかかる場合があると考えられた。このクエンチの連鎖経路の他に、他の箇所にもクエンチを発生させる別の手段があれば、一層、容易にクエンチを広げることができ、蓄積された磁気エネルギを迅速に消費できる
そこで、本発明が解決しようとする課題は、蓄積された磁気エネルギを迅速に消費できる超伝導電磁石装置と、それを搭載した磁気共鳴画像装置を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は、
超伝導コイルと、前記超伝導コイルに直列に接続して第1閉回路を構成し前記超伝導コイルに永久電流を流す永久電流スイッチと、前記第1閉回路とは別に前記超伝導コイルに直列に接続して第2閉回路を構成するダイオードと、前記第2閉回路とは別に前記ダイオードで発生した熱を前記超伝導コイルに伝導する伝熱パスとを有する超伝導電磁石装置であることを特徴としている。
また、本発明は、この超伝導電磁石装置と、被検体を載置するベッドと、前記ベッドを移動させ前記被検体を前記超伝導電磁石装置が生成する均一磁場空間へ搬送する搬送手段と、前記均一磁場空間に置かれた前記被検体からの核磁気共鳴信号を解析する解析手段と、を備える磁気共鳴画像装置であることを特徴としている。
本発明によれば、蓄積された磁気エネルギを迅速に消費できる超伝導電磁石装置と、それを搭載した磁気共鳴画像装置を提供できる。なお、前記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係るMRI装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る超伝導電磁石装置のz軸より下側部分の断面図である。 互いに逆極性に並列接続される一対のダイオードユニットとその周辺の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る超伝導電磁石装置の回路図である。 超伝導電磁石装置で用いる超伝導コイルの超伝導線材における分流開始温度と磁束密度の関係を示すグラフである。 伝熱パスとその周辺装置の斜視図である。 ダイオードへの通電開始からの評価点e1とe2の温度変化を示す時間発展図である。 ダイオードへの通電開始からの評価点e3の温度変化を示す時間発展図である。 本発明の第2の実施形態に係る超伝導電磁石装置のz軸より上側部分の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る超伝導電磁石装置のz軸より下側部分の断面図である。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る超伝導電磁石装置のz軸より下側部分の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る超伝導電磁石装置の伝熱パスとその周辺装置の正面図である。 本発明の第5の実施形態に係る超伝導電磁石装置の伝熱パスとその周辺装置の正面図である。 本発明の第6の実施形態に係る超伝導電磁石装置の伝熱パスとその周辺装置の正面図である。 本発明の第7の実施形態に係る超伝導電磁石装置の回路図である。 本発明の第7の実施形態に係る超伝導電磁石装置のz軸より下側部分の断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。また、後記では、水平磁場方式のMRI装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、垂直磁場方式のMRI装置にも適用でき、さらに、MRI装置以外の超伝導電磁石装置を搭載する装置にも適用することができる。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係るMRI装置10の斜視図を示す。MRI装置10は、核磁気共鳴(NMR(Nuclear Magnetic Resonance))現象を利用して被検体(図示せず、以下同じ)の断層画像を得るものである。MRI装置10は、被検体にNMR現象を誘起してNMR信号を受信するための各種装置を収容する筒状のガントリ11と、被検体を載置するベッド12と、このベッド12を移動させ被検体をガントリ11の筒状の内部に挿入する搬送手段13とを有する。ガントリ11には、超伝導電磁石装置1が設置されている。超伝導電磁石装置1は、ガントリ11の筒の内部に均一磁場空間(撮像領域)Fを生成し、そこがMRI装置10の撮像領域になる。搬送手段13は、被検体を均一磁場空間(撮像領域)Fまで搬送する。また、MRI装置10は、ガントリ11内の各種装置(超伝導電磁石装置1を含む)を制御する電源や各種制御装置を収納した制御装置14と、制御装置14によって検出された被検体からの核磁気共鳴信号を解析するコンピュータ等の処理装置(解析手段)15と、解析された核磁気共鳴信号に基づき作成された断層画像を表示する表示装置16と、ガントリ11と制御装置14と処理装置15等を接続する電源・信号線17を有している。ガントリ11とベッド12と搬送手段13は、高周波電磁波と静磁場を遮蔽する図示しないシールドルーム内に配置され、制御装置14と処理装置15と表示装置16は、シールドルームの外に配置される。
図2に、本発明の第1の実施形態に係る超伝導電磁石装置1のz軸より下側部分の断面図を示す。z軸は、超伝導電磁石装置1(ガントリ11)の円筒形状の外形の中心軸に略一致している。その円筒形状の両端面の中央のz軸上の付近に、撮像領域(均一磁場空間)Fが存在する。超伝導電磁石装置1は、撮像領域Fに均一磁場空間を生成するための超伝導主コイル(超伝導コイル)2a、2b、3a、3bと、超伝導主コイル(超伝導コイル)2a、2b、3a、3bが撮像領域F以外に生成した磁場が装置外へ漏洩することを抑制するための超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4a、4bとを有している。超伝導主コイル2a、2b、3a、3bと超伝導シールドコイル4a、4bは、中心軸Zを軸として同軸に配置されている。超伝導主コイル(超伝導コイル)2aと2bは、球形状の撮像領域Fの中心を通りかつz軸を法線とする対称面(図示せず)に対して対称に配置されている。同様に、超伝導主コイル(超伝導コイル)3aと3bは、球形状の撮像領域Fの中心を通りかつz軸を法線とする対称面(図示せず)に対して対称に配置されている。また、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aと4bは、球形状の撮像領域Fの中心を通りかつz軸を法線とする対称面(図示せず)に対して対称に配置されている。超伝導主コイル2a、2b、3a、3bには、一定の電流(永久電流)が流され、超伝導シールドコイル4a、4bには、超伝導主コイル2a、2b、3a、3bとは逆方向の前記一定の電流(永久電流)が流される。なお、これらの超伝導主コイル2a、2b、3a、3bと超伝導シールドコイル4a、4bは、電磁力、漏洩磁場、最大経験磁場、磁場均一度、および磁場強度を許容範囲内に抑えるように、位置、形状、および設置個数の変更が可能である。すなわち、図2の例では、超伝導主コイル2a、2b、3a、3bの総数を4個としているが、この限りではない。
また、超伝導電磁石装置1は、超伝導主コイル2a、2b、3a、3bと、超伝導シールドコイル4a、4bとを、冷媒24と共に収納し、冷却する円筒形状の冷却容器21と、この冷却容器21を覆うように形成された円筒形状の輻射シールド22と、冷却容器21と輻射シールド22を囲繞し、内部を真空にした真空容器23とを有している。冷媒24としては、例えば、液体ヘリウム等の液化した冷媒を用いることができ、冷却容器21内の超伝導主コイル2a、2b、3a、3bと超伝導シールドコイル4a、4bとを、4.2K程度に保ち、超伝導状態に維持することができる。なお、この冷媒24と輻射シールド22とを冷却するために図示しない冷凍機を設けてもよい。また、真空容器23が、ガントリ11を兼ねていると考えることができる。
また、超伝導電磁石装置1は、冷却容器21内に、一対のダイオードユニット5aと5bを有している。一対の内の一方のダイオードユニット5aは、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに近接して配置されている。ダイオードユニット5aは、ダイオードD1と、そのダイオードD1で発生した熱を放熱させダイオードD1を冷却するためのダイオード冷却用銅板7aとを有している。ダイオード冷却用銅板7aは、ダイオードD1に圧接している。そして、超伝導電磁石装置1は、ダイオードD1で発生した熱を超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに伝導する伝熱パス9を有している。伝熱パス9は、ダイオード冷却用銅板7a(ダイオードD1)が、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに近接して配置されることによって構成してもよい。また、伝熱パス9は、一端がダイオード冷却用銅板7a(ダイオードD1)に熱的に接続し、他端が超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに熱的に接続する伝熱部材9a(図3参照)を有していてもよい。ダイオード冷却用銅板7a(ダイオードD1)と超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aとを近接して配置し、かつ、それらの間に前記伝熱部材9a(図3参照)を設けてもよい。なお、図2の例では、伝熱パス9は、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに熱的に接続しているが、これに限らない。伝熱パス9は、超伝導主コイル2a、2b、3a、3bと超伝導シールドコイル4a、4bとのどれに熱的に接続してよい。
図3に、互いに逆極性に並列接続される一対のダイオードユニット5a、5bとその周辺の模式図を示す。ダイオードユニット5aは、複数(図3の例では3個)のダイオードD1、D2、D3と、複数(図3の例では4枚)のダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dと、これらを挟み込む加圧装置8とを有している。ダイオードD1、D2、D3それぞれを、ダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dで挟むように、ダイオードD1、D2、D3とダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dとが交互に積層(スタック)されている。これらは、加圧装置8によって積層方向に加圧され、隣接するダイオードD1、D2、D3とダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dとは圧接している。これにより、ダイオードD1、D2、D3は、ダイオード冷却用銅板7b、7cを介して、電気的に同じ方向に直列に接続している。また、ダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dは、ダイオードD1、D2、D3の電極として機能し、ダイオードD1、D2、D3を流れる電流は、ダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dから流れ込んだり、流れ出たりする。ダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dは、ダイオードD1、D2、D3に熱的に接続している。ダイオードD1、D2、D3に電流が流れ、ダイオードD1、D2、D3が発熱すると、その熱は、ダイオードD1、D2、D3からダイオード冷却用銅板7a、7b、7c、7dを伝導して除熱される。
伝熱パス9は、伝熱部材9aと、断熱部材9bを有している。伝熱部材9aの一端は、ダイオード冷却用銅板7aを介してダイオードD1に熱的に接続し、他端は、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに熱的に接続している。断熱部材9bは、伝熱部材9aの側面に設けられている。断熱部材9bとしては、繊維強化プラスチック(FRP)等を用いることができる。
ダイオードユニット5bは、複数(図3の例では3個)のダイオードD4、D5、D6と、複数(図3の例では4枚)のダイオード冷却用銅板7e、7f、7g、7hと、これらを挟み込む加圧装置8とを有している。ダイオードD4、D5、D6それぞれを、ダイオード冷却用銅板7e、7f、7g、7hで挟むように、ダイオードD4、D5、D6とダイオード冷却用銅板7e、7f、7g、7hとが交互に積層(スタック)されている。これらは、加圧装置8によって積層方向に加圧され、隣接するダイオードD4、D5、D6とダイオード冷却用銅板7e、7f、7g、7hとは圧接している。これにより、ダイオードD4、D5、D6は、ダイオード冷却用銅板7f、7gを介して、電気的に同じ方向に直列に接続している。また、ダイオード冷却用銅板7e、7f、7g、7hは、ダイオードD4、D5、D6の電極として機能し、ダイオードD4、D5、D6を流れる電流は、ダイオード冷却用銅板7e、7f、7g、7hから流れ込んだり、流れ出たりする。
そして、ダイオード冷却用銅板7aと7eが、ノードn4において接続されている。ダイオード冷却用銅板7bと7fが、ノードn3において接続されている。ダイオード冷却用銅板7cと7gが、ノードn2において接続されている。ダイオード冷却用銅板7dと7hが、ノードn1において接続されている。これにより、ダイオードD1とD4は互いに逆極性に並列接続されている。ダイオードD2とD5は互いに逆極性に並列接続されている。ダイオードD3とD6は互いに逆極性に並列接続されている。そして、ダイオードD1とD4の並列接続と、ダイオードD2とD5の並列接続と、ダイオードD3とD6の並列接続とが、直列接続されている。
図4に、本発明の第1の実施形態に係る超伝導電磁石装置1の回路図を示す。超伝導電磁石装置1では、ダイオードD1とD4の互いに逆極性の並列接続と、ダイオードD2とD5の互いに逆極性の並列接続と、ダイオードD3とD6の互いに逆極性の並列接続とが、直列接続されている。また、超伝導主コイル(超伝導コイル)2aと2bと3aと3bと、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aと4bとが、直列接続されている。超伝導主コイル(超伝導コイル)2aと2bと3aと3bと、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aと4bの直列接続に、永久電流スイッチ6は直列接続して、第1閉回路C1を構成している。この第1閉回路C1に、永久電流Ipを流すことができる。超伝導主コイル(超伝導コイル)2aと2bと3aと3bと、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aと4bの直列接続に対して、ダイオードD1とD4の並列接続とダイオードD2とD5の並列接続とダイオードD3とD6の並列接続との直列接続が、並列接続されている。永久電流スイッチ6の両端には、電流源18と、スイッチ19の直列接続を、着脱可能に接続することができる。超伝導主コイル(超伝導コイル)2aと2bと3aと3bと、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aと4bと、ダイオードD1〜D6と、永久電流スイッチ6とが、前記冷却容器21(図2参照)内に配置され、冷却されている。電流源18とスイッチ19は、前記冷却容器21(真空容器23、図2参照)の外に配置されている。
超伝導主コイル2bと、超伝導シールドコイル4aとが、直列接続されている。超伝導主コイル2bと、超伝導シールドコイル4aとは、図2に示すように、撮像領域Fの中心を通りかつz軸を法線とする前記対称面を挟むようにその両側に配置され位置的に離れている。このため、超伝導主コイル2bと超伝導シールドコイル4aの間の相互インダクタンスは小さくなっている。図4に示すように、超伝導主コイル2bと超伝導シールドコイル4aの直列接続に、ダイオードD1とD4の互いに逆極性の並列接続が、直列接続して、第2閉回路C21が構成されている。ダイオードD1とD4の互いに逆極性の並列接続の両端のノードn3とn4に、超伝導主コイル2bと超伝導シールドコイル4aの直列接続が接続している。超伝導主コイル2bと超伝導シールドコイル4aの間の相互インダクタンスが小さいので、クエンチ時の磁場変化を互いに伝達し難いが、クエンチ時における電流Ipの変化を第2閉回路C21において互いに伝達できクエンチを拡散させることができる。位置的に離れた超伝導主コイル2bと超伝導シールドコイル4aの間で、クエンチを拡散できるので、迅速に電流Ipを減衰でき、クエンチ時の漏洩磁場の広がりを抑制することができる。なお、図2に示すように、超伝導シールドコイル4aは、超伝導主コイル2a、3aと対向して配置され、超伝導シールドコイル4aと、超伝導主コイル2a、3aの間の相互インダクタンスは、大きくなっている。クエンチ時の磁場変化を互いに伝達し合うことで、クエンチを拡散させることができる。すなわち、図4に示すように、超伝導シールドコイル4aでクエンチが発生すれば、それによる磁場変化により、超伝導主コイル2a、3aへクエンチを拡散させることができる。
電流Ipは、正常時には、第1閉回路C1を流れるが、クエンチが超伝導主コイル2b又は超伝導シールドコイル4aで発生すると、電流Ipの一部は、第2閉回路C21を流れ、ダイオードD1とD4の互いに逆極性の並列接続に流れ込む。この並列接続に流れ込む電流Ipの流れの方向に対して、ダイオードD1は順方向に接続され、ダイオードD4は逆方向に接続されている。すなわち、クエンチ時に、電流Ipの一部は、ノードn4から、ダイオードD1(とD4の互いに逆極性の並列接続)を経由して、ノードn3へ流れ、その流れの方向に対して、ダイオードD1は順方向に接続され、ダイオードD4は逆方向に接続されている。そして、その順方向に接続されているダイオードD1と、超伝導シールドコイル4aとの間に、伝熱パス9が設けられている。伝熱パス9は、第2閉回路C21とは別の経路で、ダイオードD1で発生した熱を超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに伝導する。
伝熱パス9が設けられている第2閉回路C21の、超伝導主コイル2b又は超伝導シールドコイル4aにおいて、クエンチが発生した場合には、それによる電圧上昇のために、第2閉回路C21内に大きな電流が流れてダイオードD1で発熱し、その熱を伝熱パス9を介して、超伝導シールドコイル4aに伝熱することができる。超伝導シールドコイル4aにおけるまだクエンチの発生していない箇所を加熱し、クエンチを拡散させることができるので、迅速に電流Ipを減衰できる。なお、減衰した電流Ipは、オーバーシュートして逆方向に流れようとするので、この逆方向の電流は、ダイオードD4を流れる。このときダイオードD4は発熱するが、この発熱のタイミングは、ダイオードD1の発熱のタイミングより当然遅れる。このため、できるだけ早いタイミングで熱を超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに伝導するために、ダイオードD1側に伝熱パス9を設け、ダイオードD1で発生した熱を超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに伝導させている。
また、超伝導主コイル2aと、超伝導シールドコイル4bとが、直列接続されている。超伝導主コイル2aと、超伝導シールドコイル4bとは、図2に示すように、撮像領域Fの中心を通りかつz軸を法線とする前記対称面を挟むようにその両側に配置され位置的に離れている。このため、超伝導主コイル2aと超伝導シールドコイル4bの間の相互インダクタンスは小さくなっている。図4に示すように、超伝導主コイル2aと超伝導シールドコイル4bの直列接続に、ダイオードD3とD6の互いに逆極性の並列接続が、直列接続して、第2閉回路C23が構成されている。ダイオードD3とD6の互いに逆極性の並列接続の両端のノードn1とn2に、超伝導主コイル2aと超伝導シールドコイル4bの直列接続が接続している。超伝導主コイル2aと超伝導シールドコイル4bの間の相互インダクタンスが小さいので、クエンチ時の磁場変化を互いに伝達し難いが、クエンチ時における電流Ipの変化を第2閉回路C23において互いに伝達できクエンチを拡散させることができる。位置的に離れた超伝導主コイル2aと超伝導シールドコイル4bの間で、クエンチを拡散できるので、迅速に電流Ipを減衰でき、クエンチ時の漏洩磁場の広がりを抑制することができる。電流Ipは、正常時には、第1閉回路C1を流れるが、クエンチが超伝導主コイル2a又は超伝導シールドコイル4bで発生すると、電流Ipの一部は、第2閉回路C23を流れ、ダイオードD3(とD6の互いに逆極性の並列接続)に流れ込む。この並列接続に流れ込む電流Ipの流れの方向に対して、ダイオードD3は順方向に接続され、ダイオードD6は逆方向に接続されている。なお、ダイオードD6には、電流Ipが減衰して逆方向にオーバーシュートした電流が流れる。
また、超伝導主コイル3aと3bとが、直列接続されている。超伝導主コイル3aと3bとは、図2に示すように、撮像領域Fの中心を通りかつz軸を法線とする前記対称面を挟むようにその両側に配置され位置的に近接している。このため、超伝導主コイル3aと3bの間の相互インダクタンスは大きくなっている。超伝導主コイル3aと3bの直列接続に、ダイオードD2とD5の互いに逆極性の並列接続が、直列接続して、第2閉回路C22が構成されている。ダイオードD2とD5の互いに逆極性の並列接続の両端のノードn2とn3に、超伝導主コイル3aと3bの直列接続が接続している。超伝導主コイル3aと3bの間の相互インダクタンスが大きいので、クエンチ時の磁場変化を互いに伝達することができ、クエンチを拡散させることができる。また、クエンチ時における電流Ipの変化を第2閉回路C22において超伝導主コイル3aと3bとで互いに伝達できクエンチを拡散させることができる。超伝導主コイル3aと3bの間で、クエンチを拡散できるので、迅速に電流Ipを減衰させることができる。電流Ipは、正常時には、第1閉回路C1を流れるが、クエンチが超伝導主コイル3a又は3bで発生すると、電流Ipの一部は、第2閉回路C22を流れ、ダイオードD2(とD5の互いに逆極性の並列接続)に流れ込む。この並列接続に流れ込む電流Ipの流れの方向に対して、ダイオードD2は順方向に接続され、ダイオードD5は逆方向に接続されている。なお、ダイオードD5には、電流Ipが減衰して逆方向にオーバーシュートした電流が流れる。
そして、伝熱パス9が設けられていない第2閉回路C22又はC23の、超伝導主コイル2a、3a、3b又は超伝導シールドコイル4bにおいて、クエンチが発生した場合には、それによる磁束変化を妨げる向きの磁束を生成するために、第2閉回路C21内に更に大きな電流が流れてダイオードD1の発熱量が増大し、より高い熱量を超伝導シールドコイル4aに伝熱することができる。
図5のグラフに、超伝導電磁石装置1で用いる超伝導コイル(超伝導主コイル2a、2b、3a、3b、超伝導シールドコイル4a、4b)の超伝導線材26(図6参照)における分流開始温度と磁束密度の関係を示す。以下では、伝熱パス9による伝熱の伝熱解析結果について説明する。まず、超伝導コイル(超伝導主コイル2a、2b、3a、3b、超伝導シールドコイル4a、4b)を、どの程度にまで昇温させることで、クエンチを誘発できるかを見積る。電流の座標軸と磁場の座標軸と温度の座標軸からなる3次元空間において、臨界電流と臨界磁場と臨界温度とからなる座標点(状態)の集合としての臨界曲面が決定できる。超伝導状態とは、その臨界曲面より原点寄りの座標点(状態)のことである。逆に、その臨界曲面より原点から離れている座標点(状態)を意図的に作り出せば、超伝導コイル(超伝導主コイル2a、2b、3a、3b、超伝導シールドコイル4a、4b)をクエンチさせることが可能である。図5に、超伝導線材26(図6参照)をニオブチタン(NbTi)と仮定して、それに電流値700A(アンペア)を通電した場合の、超伝導線材26(図6参照)の経験磁場(磁束密度)と、超伝導状態から常電導状態への遷移が始まる分流開始温度との関係をグラフに示す。例えば、伝熱パス9の設置位置での超伝導線材26(図6参照)の経験磁場が、4T(テスラ)であるとすると、分流開始温度は6.7K(ケルビン)である。つまり、超伝導コイル(超伝導主コイル2a、2b、3a、3b、超伝導シールドコイル4a、4b)の伝熱パス9との熱接触部分の温度が6.7K(ケルビン)以上となるように、伝熱パス9等の伝熱設計をすれば、その熱接触部分にクエンチを発生させることができると考えられる。
図6に、伝熱解析のシミュレーションに用いた伝熱パス9とその周辺装置の解析モデルの斜視図を示す。伝熱解析には、有限要素法を用いた。ダイオード冷却用銅板7aには、縦100mm、横60mm、厚さ10mmの長方形の板材を用いた。そのダイオード冷却用銅板7aの表面の長方形の中央に、ダイオードD1を配置した。超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aのコイル線25は、複数本の超伝導線材26と、超伝導線材26を埋め込む銅部材27と、その銅部材27を覆う絶縁部材28とを有している。絶縁部材28は、FRP製とし、その厚みは0.5mmとした。伝熱パス9の伝熱部材9aは、8mm角銅線(RRR=150)とし、その熱伝導率には、温度に依存した熱伝導率を設定した。伝熱部材9aの長さは、100mmとした。伝熱部材9aの側面には、FRP製の断熱厚み5mmの断熱部材9bを設けた。なお、図6では、伝熱パス9の伝熱部材9aの側面を断熱部材9bが囲んでいる様子が容易に理解できるように、断熱部材9bの一部記載を省き伝熱部材9aを露出させているが、解析モデルでは、伝熱部材9aの側面の全面を、断熱部材9bで覆っている。伝熱パス9の伝熱部材9aの一端は、ダイオード冷却用銅板7aの側面に接し、他端は、コイル線25(絶縁部材28)の側面に接している。コイル線25(絶縁部材28)に接している伝熱部材9aのコイル線25(超伝導線材26)の延在方向の長さは、伝熱によって発生した超伝導線材26の常電導部が拡大する最小の常電導部長さ(最小伝播領域、MZP)以上となるように設定した。伝熱解析で用いる熱伝達係数(熱伝導率)については、ダイオード冷却用銅板7aが液体ヘリウムの膜沸騰条件で冷却され、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aのコイル線25と、伝熱パス9とが液体ヘリウムの核沸騰条件で冷却されると仮定した。コイル線25内の熱伝導率については、超伝導線材26が超伝導角線材の巻線であるとした熱伝導率の異方性を考慮した。なお、伝熱部材9aの熱収縮率は、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aのコイル線25の熱収縮率に略等しいことが好ましい。これによれば、伝熱部材9aと、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aのコイル線25とを、同じ比率で収縮・膨張できるので、互いに作用するストレスの増大を抑制することができる。
ダイオードD1に流れる電流を700A(アンペア)とし、ダイオードD1の順方向降下電圧を0.9V(ボルト)と仮定した。つまり、ダイオードD1での発熱量は、電流と順方向降下電圧の双方の積で表され630W(ワット)である。
温度評価点は、評価点e1、e2、e3の3点を設定した。評価点e1とe2は、ダイオード冷却用銅板7aの端部に設けた。評価点e2は、ダイオード冷却用銅板7aの、伝熱パス9の伝熱部材9aが接する箇所の近傍に設定した。評価点e1は、ダイオードD1を挟んで評価点e2の反対側に設定した。評価点e3は、超伝導コイル4a(コイル線25)の銅部材27上に設定した。評価点e3は、絶縁部材28を挟んで伝熱部材9aと対向する箇所の銅部材27に設定した。
図7Aに、ダイオードD1への通電開始(クエンチ発生に伴い電流Ipの一部がダイオードD1に流れ込んだとき)からの評価点e1とe2の温度変化を示し、図7Bに、ダイオードD1への通電開始からの評価点e3の温度変化を示す。ダイオード冷却用銅板7a上の評価点e1とe2の温度は、通電開始から100秒後に、それぞれ141Kと118Kに達している。そして、超伝導コイル4a(コイル線25)の銅部材27上にある評価点e3の温度は、通電開始から100秒後に、13.2Kに達している。この13.2Kは、図5で示したクエンチ誘発に必要な温度6.7Kより高くなっており、伝熱解析したこの伝熱によれば、超伝導コイル4a(コイル線25)にクエンチを発生させることができる。また、図7Bより、評価点e3の温度が、通電開始から6.7Kに到達するまでの時間は、約0.5秒であり、迅速にクエンチを誘発させられることがわかる。
前記より、第1の実施形態によれば、ダイオードD1と超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aとを、熱伝導が可能な伝熱パス9(伝熱部材9a)を介して熱的に接続(接触)させることで、励磁中に電源遮断が発生した場合や、超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bの一部がクエンチした場合に、その他の超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bをすみやかにクエンチさせて、常電導転移したコイルで電流Ipを迅速に減衰させることができる。そして、超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bに蓄積された磁気エネルギを迅速に消費することができる。このため、超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bの焼損等を防止することができる。
伝熱パス9は、その伝熱部材9aの体積を大きくすることで、総伝熱量が大きくなるため、その体積を大きく(調整)することで(具体的には、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aと熱的に接触する部分の接触面積を調整(大きく)することで)、クエンチを誘発するために必要な熱流束を確保できる。一方、伝熱パス9(伝熱部材9a)の体積の上限値はないため、設計裕度が高く熱設計を簡素化できる。なお、発熱源としてダイオードD1を用いたが、これに限らず、ダイオードを含む半導体素子や、抵抗体等を用いることができる。これらによっても、ダイオードD1を用いた場合と同様の効果を得ることができる。なお、ダイオードD1の発熱量は、順方向降下電圧値(ほぼ一定値)と電流値の積で表されるのに対し、抵抗体の発熱量(ジュール発熱量)は、抵抗値と電流値の二乗の積で表される。そのため、ダイオードD1の発熱量は、抵抗体のジュール発熱量に比べて、電流値変化に対する発熱量変化が小さい。このため、励磁中の低電流時での電源遮断時には、幅広い電流域に対して変化幅は小さいが大きな発熱量が得られるので、抵抗体を用いる方法に比べて、より幅広い電流域で、必要な発熱量を確保することができる。
(第2の実施形態)
図8に、本発明の第2の実施形態に係る超伝導電磁石装置1のz軸より上側部分の断面図を示す。第2の実施形態が、第1の実施形態と異なっている点は、ダイオードユニット5a、5bと伝熱パス9とがz軸より上方に設けられている点である。これにより、ダイオードユニット5a、5bと伝熱パス9を、冷媒24の液面24aに近づけることができる。ダイオードユニット5a、5bと伝熱パス9を、液面24aから出したり、出しやすくしたりすることができる。クエンチ時には、超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bやダイオードD1〜D6での発熱により、冷媒24が蒸発し、冷媒24の液面24aは下方に下がっていき、ダイオードユニット5a、5bと伝熱パス9が液面24aより上に露出する。液化した冷媒24中にダイオードユニット5a、5bと伝熱パス9がある場合に比べて、冷媒24の液面24aからダイオードユニット5a、5bと伝熱パス9が露出した場合は、それらの温度上昇はより顕著になるため、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aでもより迅速に温度上昇し、すみやかにクエンチを誘発できる。
(第3の実施形態)
図9Aに、本発明の第3の実施形態に係る超伝導電磁石装置1のz軸より下側部分の断面図を示す。第3の実施形態が、第1の実施形態と異なっている点は、超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bが冷却されて超伝導状態にあるときに、伝熱パス9(伝熱部材9a)と超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aとの間には間隙S1が生じている点である。その間隙S1は、伝熱パス9(伝熱部材9a)の超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに熱的に接続する端部と、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aの円環形状の外周面との間に生じている。超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aは、クエンチすると温度が上昇して熱膨張する。例えば、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aの外径を1m程度とし、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aの温度がクエンチ時に平均で約120K程度に上昇すると仮定するとし、その超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aは、熱膨張によって、径方向に約1mm大きくなる。よって、超伝導状態になるように冷却されているときに生じる間隙S1を設け、その間隙S1の大きさを約1mmとすることで、クエンチ時における伝熱パス9(伝熱部材9a)と超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aの物理的な接触を回避することができる。
(第3の実施形態の変形例)
図9Bに、本発明の第3の実施形態の変形例に係る超伝導電磁石装置1のz軸より下側部分の断面図を示す。第3の実施形態の変形例が、第3の実施形態と異なっている点は、伝熱パス9(伝熱部材9a)と超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aとの間に生じる間隙S2(S1)が、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aの円環形状の外周面上ではなく、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aの円環形状の側面上又は内周面上(図9Bの例では側面上)に設けられている点である。これによれば、間隙S2(S1)の大きさを小さくすることができる(S2<S1)。これは、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aの熱膨張では、その側面や内周面は、その外周面より移動量が小さいからである。間隙S2の大きさを間隙S1より小さくできる(S2<S1)ので、熱的により強く接続することができる。
(第4の実施形態)
図10に、本発明の第4の実施形態に係る超伝導電磁石装置の伝熱パス9とその周辺装置の正面図を示す。第4の実施形態が、第3の実施形態及びその変形例と異なっている点は、前記間隙S1(S2)に伸縮可能な伸縮部材9cが設けられている点である。伸縮部材9cは、少なくとも、伝熱部材9aに接続するか、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aのコイル線25に接続するか、している。伸縮部材9cは、間隙S1(S2)の大きさの変動に追従してその長さを変えることができる。伸縮部材9cによれば、この伸縮部材9cを介して、伝熱部材9aからコイル線25へ熱を伝導することができるので、間隙S1(S2)の大きさに関わらず、効率よく熱を伝導することができる。また、伸縮部材9cによれば、間隙S1(S2)内で冷媒24が加熱されて、間隙S1(S2)内が気化した冷媒24で満たされている場合に、間隙S1(S2)からの気体の冷媒24の流出を抑制し、間隙S1(S2)への液体の冷媒24の流入を抑制することで、伝熱パス9(伝熱部材9a)からコイル線25へ、効率よく熱を伝導することができる。伸縮部材9cとしては、具体的に、バネなどの弾性部材や、蛇腹の管やシートを用いることができる。また、伸縮部材9cとしては、複数のバネを線材(糸)として織られた織布や、複数のバネの線材(糸)を互いに絡めた不織布(綿状部材)を用いることができる。
(第5の実施形態)
図11に、本発明の第5の実施形態に係る超伝導電磁石装置の伝熱パス9とその周辺装置の正面図を示す。第5の実施形態が、第3の実施形態及びその変形例と異なっている点は、前記間隙S1(S2)を構成する空間を覆う覆い9dが設けられている点である。覆い9dは、伝熱部材9a又は断熱部材9bに設けられている。覆い9dは、詰襟やスカートのような形状をしており、間隙S1(S2)を構成する空間とその周囲の空間とを分離している。覆い9dによれば、間隙S1(S2)内で冷媒24が加熱されて、間隙S1(S2)内が気化した冷媒24で満たされている場合に、間隙S1(S2)からの気体の冷媒24の流出を抑制し、間隙S1(S2)への液体の冷媒24の流入を抑制することで、伝熱パス9(伝熱部材9a)からコイル線25へ、効率よく熱を伝導することができる。なお、覆い9dには、極低温においても絶縁性等の電気的特性に優れ、硬化せず形状変化の少ないカプトン(登録商標)などのポリイミドフィルムを用いることができる。覆い9dは、伝熱パス9からコイル線25への方向に広がるラッパや漏斗のような形状をしていることが好ましい。これによれば、間隙S1(S2)が狭くなって、覆い9dがコイル線25に当ったり押したりしても、覆い9dのコイル線25側が押し広げられるように変形して、覆い9dがコイル線25を押す押圧の上昇を抑制することができる。
(第6の実施形態)
図12に、本発明の第6の実施形態に係る超伝導電磁石装置の伝熱パス9とその周辺装置の正面図を示す。第6の実施形態が、第1の実施形態と異なっている点は、ダイオードD1(ダイオード冷却用銅板7a、ダイオードユニット5a)を変位可能に支持するバネ29を有している点である。これにより、ダイオードD1は、ダイオード冷却用銅板7aと伝熱部材9aを介して、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aのコイル線25に圧接している。バネ29の一端は、冷却容器21等に支持させることができる。たとえば、ダイオードD1の発熱時、もしくは超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aのクエンチ時には、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aおよびそれを支持する構造物と、ダイオード冷却用銅板7aと伝熱パス9(伝熱部材9a)がそれぞれ加熱されて、それぞれの熱収縮率で大きさが変化(膨張)する。それぞれの熱収縮率が異なれば、伝熱パス9と超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aとの接触状況が変化することとなるが、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに対して伝熱パス9を、バネ29により相対的に移動させることで、前記接触状況を維持することができ高い伝熱特性を確保できる。
(第7の実施形態)
図13に、本発明の第7の実施形態に係る超伝導電磁石装置1の回路図を示し、図14に、その超伝導電磁石装置1のz軸より下側部分の断面図を示す。第7の実施形態が、第1の実施形態と異なっている点は、伝熱パス9が対で(2つ)も受けられている点である。図14に示すように、球形状の撮像領域Fの中心を通りかつz軸を法線とする対称面(図示せず)に対して、対称位置にある一対の超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aと4bに、それぞれ、伝熱パス9が設けられている。超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aに設けられる伝熱パス9は、第1の実施形態と同様の構成になっている。一方、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4bに設けられる伝熱パス9は、第1の実施形態には無く新たに加えられたものである。
ダイオードユニット5aは、ダイオードD3と、そのダイオードD3で発生した熱を放熱させダイオードD3を冷却するためのダイオード冷却用銅板7dとを有している。そして、超伝導電磁石装置1は、ダイオードD3で発生した熱を超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4bに伝導する伝熱パス9を有している。この伝熱パス9は、ダイオード冷却用銅板7d(ダイオードD3)が、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4bに近接して配置されることによって構成してもよい。また、この伝熱パス9は、一端がダイオード冷却用銅板7d(ダイオードD3)に熱的に接続し、他端が超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4bに熱的に接続する伝熱部材9a(図3参照)を有していてもよい。ダイオード冷却用銅板7d(ダイオードD3)と超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4bとを近接して配置し、かつ、それらの間に前記伝熱部材9a(図3参照)を設けてもよい。
図13に示すように、第1の実施形態と同様に、クエンチがどこかのコイル等で発生すると、ダイオードD1が発熱し、伝熱パス9を介して、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4aが加熱され、クエンチが発生する。このクエンチに伴う磁場変化により、超伝導主コイル(超伝導コイル)2a、3aでもクエンチが発生する。これと同様に、クエンチがどこかのコイル等で発生すると、ダイオードD3が発熱し、伝熱パス9を介して、超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4bが加熱され、クエンチが発生する。このクエンチに伴う磁場変化により、超伝導主コイル(超伝導コイル)2b、3bでもクエンチが発生する。これらにより、前記対称面に対して対称位置にある超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bのクエンチのタイミングが略同等となるために、コイル電流値を略同等とすることができ、超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bやその周囲に誘導する渦電流も略同等となるために、それによる電磁力は前記対称面に対して対称に作用しバランスされ、超伝導電磁石装置1の支持構造体系を簡素化できる。
なお、クエンチを誘発する対象となる超伝導コイル2a、2b、3a、3b、4a、4bとしては、磁気エネルギのより大きな超伝導シールドコイル(超伝導コイル)4a、4bや、超伝導主コイル(超伝導コイル)2a、2bを選択することが好ましい。その理由は、磁気エネルギの小さな超伝導主コイル(超伝導コイル)3a、3bでクエンチが発生したのちに、磁気エネルギの大きな超伝導コイル2a、2b、4a、4bがクエンチしなかった場合でも、フェイルセーフの考えのもと、全磁気エネルギを磁気エネルギの小さな超伝導主コイル(超伝導コイル)3a、3bで消費することとなるのを避けるためである。
なお、本発明は、前記した第1〜第7の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した第1〜第7の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1 超伝導電磁石装置
2a、2b、3a、3b 超伝導主コイル(超伝導コイル)
4a、4b 超伝導シールドコイル(超伝導コイル)
5a、5b ダイオードユニット
6 永久電流スイッチ
7a〜7h ダイオード冷却用銅板
8 加圧装置
9 伝熱パス
9a 伝熱部材
9b 断熱部材
9c 伸縮部材
9d 覆い
10 磁気共鳴画像(MRI)装置
11 ガントリ
12 ベッド
13 搬送手段
14 制御装置
15 解析手段(処理装置)
16 表示装置
17 電源・信号線
18 電流源
19 スイッチ
21 冷却容器
22 輻射シールド
23 真空容器
24 冷媒
25 超伝導コイルのコイル線
26 超伝導線材
27 銅部材
28 絶縁部材
29 バネ
C1 第1閉回路
C21、C22、C23 第2閉回路
D1、D2、D3、D4、D5、D6 ダイオード
e1、e2、e3 評価点
F 均一磁場空間(撮像領域)
S1、S2 間隙

Claims (9)

  1. 超伝導コイルと、
    前記超伝導コイルに直列に接続して第1閉回路を構成し前記超伝導コイルに永久電流を流す永久電流スイッチと、
    前記第1閉回路とは別に前記超伝導コイルに直列に接続して第2閉回路を構成するダイオードと、
    前記第2閉回路とは別に前記ダイオードで発生した熱を前記超伝導コイルに伝導する伝熱パスとを有することを特徴とする超伝導電磁石装置。
  2. 前記超伝導コイルと前記ダイオードを冷媒と共に収納し冷却する冷却容器を有し、
    前記伝熱パスは、
    一端が前記ダイオードに熱的に接続し、他端が前記超伝導コイルに熱的に接続する伝熱部材と、
    前記伝熱部材の側面に設けられる断熱部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の超伝導電磁石装置。
  3. 前記超伝導コイルと前記ダイオードを冷媒と共に収納し冷却する冷却容器を有し、
    前記ダイオードは、前記超伝導コイルに近接して配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超伝導電磁石装置。
  4. 前記伝熱パスは、
    一端が前記ダイオードに熱的に接続し、他端が前記超伝導コイルに熱的に接続する伝熱部材を有し、
    前記伝熱部材の熱収縮率は、前記超伝導コイルの熱収縮率に略等しいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の超伝導電磁石装置。
  5. 前記超伝導コイルと前記ダイオードを冷媒と共に収納し冷却する冷却容器を有し、
    前記伝熱パスは、
    一端が前記ダイオードに熱的に接続し、他端が前記超伝導コイルに熱的に接続する伝熱部材を有し、
    前記超伝導コイルが冷却されて超伝導状態にあるときに、前記伝熱部材と前記超伝導コイルとの間には間隙が生じていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の超伝導電磁石装置。
  6. 前記間隙に設けられ、前記伝熱部材と前記超伝導コイルとに接続し、伸縮可能な伸縮部材とを有することを特徴とする請求項5に記載の超伝導電磁石装置。
  7. 前記伝熱部材に設けられ、前記間隙を構成する空間を覆う覆いを有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の超伝導電磁石装置。
  8. 前記ダイオードを変位可能に支持するバネを有し、
    前記ダイオード又は前記ダイオードに熱的に接続する伝熱部材は、前記超伝導コイルに圧接することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の超伝導電磁石装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の超伝導電磁石装置と、
    被検体を載置するベッドと、
    前記ベッドを移動させ、前記被検体を前記超伝導電磁石装置が生成する均一磁場空間へ搬送する搬送手段と、
    前記均一磁場空間に置かれた前記被検体からの核磁気共鳴信号を解析する解析手段と、
    を備えることを特徴とする磁気共鳴画像装置。
JP2012139387A 2012-06-21 2012-06-21 超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置 Pending JP2014000346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012139387A JP2014000346A (ja) 2012-06-21 2012-06-21 超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012139387A JP2014000346A (ja) 2012-06-21 2012-06-21 超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014000346A true JP2014000346A (ja) 2014-01-09

Family

ID=50034136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012139387A Pending JP2014000346A (ja) 2012-06-21 2012-06-21 超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014000346A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035306A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 東芝メディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置
US11171479B2 (en) 2015-10-16 2021-11-09 Riken Superconducting magnet device and method for limiting current decrease in case of abnormality therein

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6174308A (ja) * 1984-09-19 1986-04-16 Toshiba Corp 超電導装置
JPH10256029A (ja) * 1997-03-12 1998-09-25 Tokin Corp 超電導マグネット装置
JP2005353777A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Hitachi Ltd 超伝導コイルの保護装置
JP2007234689A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 多コイル系超伝導マグネット
JP2008091803A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Hitachi Ltd 超伝導磁石
JP2013138057A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Japan Superconductor Technology Inc 超電導マグネット装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6174308A (ja) * 1984-09-19 1986-04-16 Toshiba Corp 超電導装置
JPH10256029A (ja) * 1997-03-12 1998-09-25 Tokin Corp 超電導マグネット装置
JP2005353777A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Hitachi Ltd 超伝導コイルの保護装置
JP2007234689A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 多コイル系超伝導マグネット
JP2008091803A (ja) * 2006-10-05 2008-04-17 Hitachi Ltd 超伝導磁石
JP2013138057A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Japan Superconductor Technology Inc 超電導マグネット装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035306A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 東芝メディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置
US11171479B2 (en) 2015-10-16 2021-11-09 Riken Superconducting magnet device and method for limiting current decrease in case of abnormality therein

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10107879B2 (en) Low-loss persistent current switch with heat transfer arrangement
JP6181127B2 (ja) 無冷媒型磁石のための管状の熱スイッチ
JP4934067B2 (ja) 超伝導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置
JPH04287903A (ja) 磁石組立体
US9274188B2 (en) System and apparatus for compensating for magnetic field distortion in an MRI system
EP3207549A2 (en) Quench protection apparatus for superconducting magnet system
GB2381388A (en) Balanced quench protection circuit
JP2009039183A (ja) アクティブシールド型の超電導電磁石装置および磁気共鳴イメージング装置
US20200003855A1 (en) System and method for maintaining vacuum in superconducting magnet system in event of loss of cooling
JPWO2015092910A1 (ja) 超電導磁石、mriおよびnmr
WO2013145933A1 (ja) 超電導磁石装置、超電導コイルの保護方法、および、磁気共鳴画像装置
JP6266225B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及び磁気共鳴イメージング装置用の磁石
JP2015079846A (ja) 超電導磁石装置
US5701075A (en) Magnetic resonance imaging shimming by superconducting gradient shield
JP2014000346A (ja) 超伝導電磁石装置及び磁気共鳴画像装置
US10317013B2 (en) Dynamic boil-off reduction with improved cryogenic vessel
US20090103217A1 (en) System and apparatus for limiting current in a superconducting coil
JP2015043358A (ja) 超電導磁石装置、磁気共鳴画像装置および超電導コイルの保護方法
US9671479B2 (en) Method and apparatus for shimming a superconducting magnet
Wang et al. Development of conduction-cooled superconducting magnet for baby imaging
JP2017045866A (ja) 超電導磁石装置
JP2016051833A (ja) 超電導電磁石装置
Wang et al. The helium cooling system and cold mass support system for the MICE coupling solenoid
WO2024127780A1 (ja) 超伝導磁石装置
JP2014161427A (ja) 超電導磁石装置及び磁気共鳴イメージング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160517