JP2013135812A - ガイドワイヤ - Google Patents

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豊 田野
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Abstract

【課題】画像上で適正に視認することができるガイドワイヤを提供すること。
【解決手段】ガイドワイヤ1は、可撓性を有し、長尺状をなすワイヤ本体2と、ワイヤ本体2の少なくとも先端側の部分(テーパ部21)にワイヤ本体2の中心軸方向に沿って配置された、リング状をなす複数の造影マーカ3と備えている。各造影マーカ3は、それぞれ、その一部が欠損したスリット31を有し、スリット31と、スリット31以外の非欠損部32とでは、造影性が異なっている。そして、非欠損部32が造影性が高い高造影部34となり、スリット31が造影性が低い低造影部33なる。また、互いに隣接する造影マーカ3は、スリット31の形状または位置が異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
ガイドワイヤは、外科的手術が困難な部位の治療、または人体への低侵襲を目的とした治療や、心臓血管造影などの検査に用いられるカテーテルを誘導するのに使用される。例えばPCI(Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠状動脈インターベンション)を行なう際、X線透視下で、ガイドワイヤの先端をバルーンカテーテルの先端より突出させた状態で、バルーンカテーテルと共に目的部位である冠状動脈の狭窄部付近まで挿入され、バルーンカテーテルの先端部を血管狭窄部付近まで誘導する。
このような治療に用いられるガイドワイヤとしては、可撓性を有するワイヤ本体(芯線)と、ワイヤ本体の先端部に装着され、造影性を有する金属製の筒体で構成された1つの造影用チップと、ワイヤ本体を造影用チップごと被覆する被覆層とを有するガイドワイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、治療中にX線透視下で、たった1つの造影用チップを手掛かりとして、例えば、血管内でのガイドワイヤの姿勢を確認しよう(視認しよう)としても、すなわち、血管内でガイドワイヤがどちらの方向を向いているかを確認しようとしても、その確認を正確に行なうことができないという問題があった。
特開平7−275367号公報
本発明の目的は、画像上で適正に視認することができるガイドワイヤを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。
(1) 可撓性を有し、長尺状をなすワイヤ本体と、
前記ワイヤ本体の少なくとも先端側の部分に該ワイヤ本体の中心軸方向に沿って配置された、リング状をなす複数のリング部とを備え、
前記各リング部は、それぞれ、その一部が欠損した欠損部を有し、前記欠損部と、該欠損部以外の非欠損部とでは、造影性が異なっており、一方が造影性が高い高造影部となり、他方が造影性が低い低造影部となり、
互いに隣接する前記リング部同士は、前記欠損部の形状または位置が異なることを特徴とするガイドワイヤ。
(2) 前記欠損部は、前記中心軸方向に沿って形成されたスリットで構成されている上記(1)に記載のガイドワイヤ。
(3) 互いに隣接する前記リング部同士は、前記スリットの幅が異なる上記(2)に記載のガイドワイヤ。
(4) 互いに隣接する前記リング部同士のうちの先端側に位置する前記リング部の前記スリットの幅は、基端側に位置する前記リング部の前記スリットの幅よりも小さい上記(3)に記載のガイドワイヤ。
(5) 互いに隣接する前記リング部同士は、前記スリットの前記中心軸回りの位置が異なる上記(2)に記載のガイドワイヤ。
(6) 互いに隣接する前記リング部同士は、前記スリットの幅が同じ上記(3)に記載のガイドワイヤ。
(7)前記スリットは、その幅が前記中心軸方向に沿って一定である上記(2)ないし(6)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記高造影部は、金属材料で構成されているのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記低造影部は、樹脂材料で構成されていのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記非欠損部は、樹脂材料で構成されており、前記欠損部には、金属材料が充填されているのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、互いに隣接する前記リング部同士は、外径が同じものであるのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記各リング部は、それぞれ、その外径が前記中心軸方向に沿って一定のものであるのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、互いに隣接する前記リング部同士は、前記中心軸方向に沿った長さが同じものであるのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記リング状部材は、互いに離間して少なくとも3つ配置されており、
互いに隣接する前記リング部同士の間隔は、同じであるのが好ましい。
また、本発明のガイドワイヤでは、前記ワイヤ本体は、その先端部に外径が先端方向に向かって漸減するテーパ部を有し、
前記各リング部は、それぞれ、前記テーパ部に配置されているのが好ましい。
本発明によれば、各リング部でそれぞれ低造影部の形状や位置が異なることにより、ガイドワイヤでは、当該ガイドワイヤを生体内に挿入する際、画像上で複数のリング部の高造影部を手掛かりとしてガイドワイヤの先端部の位置を確認することができる。その際、複数のリング部では、それぞれ、低造影部の画像上での見え方が異なる。これにより、ガイドワイヤの操作者は、画像上で複数のリング部が全て見えていなくとも、これらリング部のうちのいずれのリング部を見ているのかが分かる。そして、例えばガイドワイヤの複数のリング部が配置されている部分が変形した際にその変形方向を適正に把握することができたり、画像上で見えている複数のリング部が血管のどこに位置しているのかを把握することができる。このように、本発明によれば、画像上で適正かつ確実にガイドワイヤの姿勢や状態を視認することができる。
本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す部分縦断面側面図である。 図1に示すガイドワイヤが備えるリング部材(造影マーカ)の縦断面図である。 図1中のA−A線断面図である。 本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す部分縦断面側面図である。 図4中の矢印B方向から見た図である。 本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す横断面図である。
以下、本発明のガイドワイヤを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す部分縦断面側面図、図2は、図1に示すガイドワイヤが備えるリング部材(造影マーカ)の縦断面図、図3は、図1中のA−A線断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1および図2中(図4についても同様)の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。また、図1および図2中(図4についても同様)では、理解を容易にするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、ガイドワイヤの太さ方向を誇張して模式的に図示しており、長さ方向と太さ方向の比率は実際とは異なる。
図1に示すガイドワイヤ1は、例えばカテーテル(内視鏡も含む)の内腔に挿入して用いられるカテーテル用ガイドワイヤである。このガイドワイヤ1は、長尺状をなすワイヤ本体2と、ワイヤ本体2の先端部(先端側の部分)に設置された複数(図1に示す構成では4つ)の造影マーカ3と、ワイヤ本体2全体を各造影マーカ3ごと覆う被覆層4とを備えている。ガイドワイヤ1の全長は、特に限定されないが、200〜5000mm程度であるのが好ましい。
ワイヤ本体2は、可撓性を有する、すなわち、柔軟性または弾性を有する1本の線材で構成されている。ワイヤ本体2は、その先端部に設けられたテーパ部21と、テーパ部21よりも基端側に設けられた外径一定部22とで構成されている。
テーパ部21は、その外径φd21が先端方向に向かって漸減した部分である。なお、テーパ部21のテーパ角度(外径d21の減少率)は、図1に示す構成ではワイヤ長手方向(ワイヤ本体2の中心軸方向)に沿って一定であるが、これに限定されず、例えば、ワイヤ長手方向に沿って変化する部位があってもよい。この場合、例えば、テーパ角度が比較的大きい箇所と比較的小さい箇所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。
外径一定部22は、その外径φd22がワイヤ長手方向に沿って一定となっている。外径一定部22の外径φd22は、テーパ部21の最大外径とほぼ同等である。なお、外径一定部22の基端部には、面取りを施した面取り部221が設けられている。
ワイヤ本体2にテーパ部21と外径一定部22とが設けられていることにより、ワイヤ本体2は、全体として先細り形状をなすものとなる。これにより、ワイヤ本体2の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1は、先端部に良好な狭窄部の通過性および柔軟性を得て、血管等への追従性、安全性が向上するとともに、折れ曲がり等も防止することができる。また、ワイヤ本体2は、その先端側の部分では柔軟性に富み、基端側の部分では比較的剛性が高いものとなるので、先端部の柔軟性と優れた操作性(押し込み性、トルク伝達性等)とを両立することができる。
ワイヤ本体2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等SUSの全品種)、ピアノ線、コバルト系合金、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む)などの各種金属材料を使用することができるが、そのなかでも特に、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む)が好ましく、より好ましくは超弾性合金である。
超弾性合金は、比較的柔軟であるとともに、復元性があり、曲がり癖が付き難いので、ワイヤ本体2を超弾性合金で構成することにより、ガイドワイヤ1は、特に、その先端側の部分に十分な柔軟性と曲げに対する復元性が得られ、複雑に湾曲・屈曲する血管等に対する追従性が向上し、より優れた操作性が得られるとともに、ワイヤ本体2が湾曲・屈曲変形を繰り返しても、ワイヤ本体2に備わる復元性により曲がり癖が付かないので、ガイドワイヤ1の使用中にワイヤ本体2に曲がり癖が付くことによる操作性の低下を防止することができる。
超弾性合金には、引張りによる応力−ひずみ曲線のいずれの形状も含み、As、Af、Ms、Mf等の変態点が顕著に測定できるものも、できないものも含み、応力により大きく変形(歪)し、応力の除去により元の形状にほぼ戻るものは全て含まれる。
超弾性合金の好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。なお、Ni−Ti系合金に代表される超弾性合金は、被覆層4の密着性にも優れている。
図1に示すように、ガイドワイヤ1の外表面には、その全体を外径φdがワイヤ長手方向に沿って一定となるように覆う被覆層4が設けられている。この被覆層4は、種々の目的で形成することができるが、その一例として、ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)を低減し、摺動性を向上させることによってガイドワイヤ1の操作性を向上させることがある。
ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)の低減を図るためには、被覆層4は、以下に述べるような摩擦を低減し得る材料で構成されているのが好ましい。これにより、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルの内壁との摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減されて摺動性が向上し、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性がより良好なものとなる。また、ガイドワイヤ1の摺動抵抗が低くなることで、ガイドワイヤ1をカテーテル内で移動させたり、回転させたりした際に、ガイドワイヤ1のキンク(折れ曲がり)やねじれを確実に防止することができる。
このような摩擦を低減し得る材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE等)、またはこれらの複合材料が挙げられる。
また、被覆層4は、ガイドワイヤ1を血管等に挿入する際の安全性の向上を目的として設けることもできる。この目的のためには、被覆層4は柔軟性に富む材料(軟質材料、弾性材料)で構成されているのが好ましい。
このような柔軟性に富む材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、シリコーン樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー等の熱可塑性エラストマー、ラテックスゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料、またはこれらのうちに2以上を組み合わせた複合材料が挙げられる。
また、被覆層4は、先端41および基端42は、それぞれ、丸みを帯びている。これにより、ガイドワイヤ1を血管等に押し込んで挿入した際に、先端41で血管を傷つけるのを確実に防止することができたり、基端42で指等を傷つけるのを確実に防止したりする
ことができる。
また、被覆層4は、単層のものであってもよいし、2層以上の積層体でもよい。
また、ガイドワイヤ1の少なくとも先端部の外面には、親水性材料がコーティングされているのが好ましい。これにより、親水性材料が湿潤して潤滑性を生じ、ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)が低減し、摺動性が向上する。従って、ガイドワイヤ1の操作性が向上する。
親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
このような親水性材料は、多くの場合、湿潤(吸水)により潤滑性を発揮し、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルの内壁との摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減する。これにより、ガイドワイヤ1の摺動性が向上し、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性がより良好なものとなる。
ワイヤ本体2のテーパ部21には、4つの造影マーカ3がワイヤ長手方向に沿って配置され、固定されている。これら4つの造影マーカ3を、最も先端側のものから順に「造影マーカ(第1の造影マーカ)3a」、「造影マーカ(第2の造影マーカ)3b」、「造影マーカ(第3の造影マーカ)3c」、「造影マーカ(第4の造影マーカ)3d」と言う。また、造影マーカ3aは、ワイヤ本体2の先端23から基端側に所定距離離間している。また、造影マーカ3a〜3dの固定方法としては、特に限定されず、例えば、嵌合、かしめ、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)、接着(接着剤や溶媒による接着)、めっき等を用いることができる。
造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、例えば、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金等のような金属材料で構成されている。このような金属材料は、X線不透過材料であり、造影マーカ3a〜3dがそれぞれX線造影性を有するものとなる。これにより、X線透視下でガイドワイヤ1の先端部(テーパ部21)の位置を確認しつつ生体内に挿入することができる。
図1〜図3に示すように、造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、リング状をなすリング部材(リング部)で構成されている。造影マーカ3a〜3d(互いに隣接する造影マーカ3同士)の外径φdは、同じであり、かつ、ワイヤ長手方向に沿って一定である。これにより、例えば、造影マーカ3a〜3dを得る際に、造影マーカ3a〜3dの母材となる1本の管状体を切断して、造影マーカ3a〜3dを得ることができる。なお、外径φdは、ワイヤ本体2の外径一定部22の外径φd22よりも大きい。
造影マーカ3a〜3dの内周部は、それぞれ、その内径φd’が先端方向に向かって漸減したテーパ状をなし、そのテーパ角度は、ワイヤ本体2のテーパ部21のテーパ角度を同じである。これにより、造影マーカ3a〜3dをそれぞれテーパ部21に安定して確実に装着することができる。
なお、造影マーカ3a〜3dの内周部とテーパ部21の外周部との双方には、粗面加工が施されているのが好ましい。これにより、造影マーカ3a〜3dをテーパ部21に装着した際、造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、その内周部とテーパ部21とが摩擦係合して、テーパ部21に対する位置ズレが生じるのを確実に防止することができる。
また、造影マーカ3a〜3dの内周部とテーパ部21の外周部とうちの一方には、凸部が突出形成され、他方には、凸部が係合する凹部が形成されていてもよい。この凸部と凹部との係合により、造影マーカ3a〜3dをテーパ部21に装着した際、造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、テーパ部21に対する位置ズレが生じるのを確実に防止することができる。
また、造影マーカ3a〜3dの内周部の内径が、テーパ部21の外周部の外径よりも若干小さいのが好ましい。これにより、造影マーカ3a〜3dをテーパ部21に装着した際、造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、テーパ部21に強固に嵌合することとなり、よって、当該テーパ部21に対する位置ズレが生じるのを確実に防止することができる。
造影マーカ3a〜3dのワイヤ長手方向に沿った長さLは、同じである。これにより、例えば、造影マーカ3a〜3dの母材となる1本の管状体を切断して、造影マーカ3a〜3dを得る際に、管状体に対する切断箇所をその長手方向に沿って均等に割り振ることができ、その切断が容易となる。
また、造影マーカ3a〜3dは、互いに離間しており、互いに隣接する造影マーカ3a、3b同士の間隔Lと、互いに隣接する造影マーカ3b、3c同士の間隔Lと、互いに隣接する造影マーカ3c、3d同士の間隔Lも、同じである。これにより、造影マーカ3a〜3dが互いに当接している場合に比べて、変形し易いテーパ部21に対し、造影マーカ3a〜3dがその変形を阻害するのを確実に防止することができる。
図1、図3に示すように、造影マーカ3a〜3dには、それぞれ、その一部がワイヤ長手方向に沿って欠損したスリット(欠損部)31が形成されている。すなわち、図3に示すように、造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、その横断面形状が「C」字状をなす部材で構成されている。スリット31が形成されていることにより、造影マーカ3a〜3dをそれぞれワイヤ本体2に装着する際に、スリット31を若干広げつつ、ワイヤ本体2の側方から装着することができ、よって、その装着操作を容易に行なうことができる。また、各スリット31は、同じ方向(側方)に向かって開口している。
また、造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、スリット31と、スリット31以外の非欠損部32とに分けることができる。そして、スリット31と非欠損部32とでは、造影性が異なる、すなわち、造影性に差が生じることとなる。これにより、スリット31が、造影性が低い低造影部33として機能し、非欠損部32が、造影性が高い高造影部34として機能する。
図1に示すように、造影マーカ3aのスリット31の幅wと、造影マーカ3bのスリット31の幅wと、造影マーカ3cのスリット31の幅wと、造影マーカ3dのスリット31の幅wとは、それぞれ、ワイヤ長手方向に沿って一定であるが、その大きさが互いに異なっている、すなわち、各スリット31の形状が異なっている。互いに隣接する造影マーカ3a、3b同士では、先端側に位置する造影マーカ3aのスリット31の幅wは、基端側に位置する造影マーカ3bのスリット31の幅wよりも小さい。また、互いに隣接する造影マーカ3b、3c同士では、先端側に位置する造影マーカ3bのスリット31の幅wは、基端側に位置する造影マーカ3cのスリット31の幅wよりも小さい。また、互いに隣接する造影マーカ3c、3d同士では、先端側に位置する造影マーカ3cのスリット31の幅wは、基端側に位置する造影マーカ3dのスリット31の幅w43よりも小さい。このように本実施形態では、スリット幅は、全体として、先端方向に向かって段階的に減少している。
以上のような構成のスリット31が形成されていることにより、ガイドワイヤ1の操作者は、当該ガイドワイヤ1を生体内に挿入する際、画像上で造影マーカ3a〜3dの高造影部34(非欠損部32)を手掛かりとしてガイドワイヤ1の先端部の位置を確認することができる。その際、造影マーカ3a〜3dでは、それぞれ、低造影部33(スリット31)の画像上での見え方が異なる(図1参照)。これにより、操作者は、画像上で造影マーカ3a〜3dが全て見えていなくとも、これら造影マーカ3a〜3dのうちのいずれの造影マーカ3を見ているのか、すなわち、先端側から何番目の造影マーカ3を見ているのかが分かる。そして、例えばテーパ部21が変形した際にその変形方向を適正に把握することができたり、画像上で見えている造影マーカ3が血管のどこに位置しているのかを把握することができる等、画像上で適正かつ確実にガイドワイヤ1の姿勢や状態を視認することができる。
また、造影マーカ3a〜3dは、それぞれ、血管内に生じた病変部の長さを測る測長マーカとして用いることができたり、血管内にガイドワイヤの先端部を挿入したときの挿入深さを測る深度マーカとしても用いることができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す部分縦断面側面図、図5は、図4中の矢印B方向から見た図である。
以下、これらの図を参照して本発明のガイドワイヤの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、リング部材のワイヤ本体に対する配置状態が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4、図5に示すように、互いに隣接する造影マーカ3同士は、スリット31のワイヤ本体2の中心軸O回りの位置が異なっている、すなわち、各スリット31は、それぞれ、異なる方向に向かって開口している。なお、スリット31の幅w〜wは、それぞれ、本実施形態では同じであるが(図5参照)、これに限定されず、異なっていてもよい。
図5に示す構成では、互いに隣接する造影マーカ3a、3b同士では、造影マーカ3aのスリット31に対し、造影マーカ3bのスリット31が図5中時計回りに角度θ分だけズレている。また、互いに隣接する造影マーカ3b、3c同士では、造影マーカ3bのスリット31に対し、造影マーカ3cのスリット31が図5中時計回りに角度θ分だけズレている。また、互いに隣接する造影マーカ3c、3d同士では、造影マーカ3cのスリット31に対し、造影マーカ3dのスリット31が図5中時計回りに角度θ分だけズレている。
以上のような構成のスリット31が形成されていることにより、ガイドワイヤ1では、当該ガイドワイヤ1を生体内に挿入した際、各低造影部33の画像上での見え方が異なる(図4参照)。これにより、操作者は、画像上で造影マーカ3a〜3dのうちのいずれの造影マーカ3を見ているのかが分かり、前述したように、前記第1実施形態と同様、画像上で適正かつ確実にガイドワイヤ1の姿勢や状態を視認することができる。
<第3実施形態>
図6は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す横断面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、リング部材の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すガイドワイヤ1では、各造影マーカ3は、それぞれ、樹脂材料で構成されている。この樹脂材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール等のビニル系樹脂や、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン6・12等のポリアミド、その他の熱可塑性樹脂のような樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、各造影マーカ3には、それぞれ、スリット31に充填材35として金属材料が充填されている。この金属材料としては、例えば、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金等が挙げられる。このような金属材料は、前述したように、X線不透過材料である。
そして、このような構成の造影マーカ3では、樹脂材料で構成された非欠損部32が低造影部33として機能し、スリット31に充填され、金属材料で構成された充填材35が高造影部34として機能する。
以上のような構成の高造影部34が設けられていることにより、ガイドワイヤ1では、当該ガイドワイヤ1を生体内に挿入した際、各高造影部34の画像上での見え方が異なる。これにより、操作者は、画像上で複数の造影マーカ3のうちのいずれの造影マーカ3を見ているのかが分かり、前述したように、前記第1実施形態と同様、画像上で適正かつ確実にガイドワイヤ1の姿勢や状態を視認することができる。
以上、本発明のガイドワイヤを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガイドワイヤを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のガイドワイヤは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、ワイヤ本体は、前記各実施形態では1本の線材で構成されているが、先端側に配置された第1ワイヤと、第1ワイヤの基端側に配置された第2ワイヤとの2本の線材で構成され、これら線材同士が溶接により接合(連結)してなるものであってもよい。この場合、第1ワイヤは、超弾性合金で構成されているのが好ましく、第2ワイヤは、ステンレス鋼で構成されているのが好ましい。
また、造影マーカ(リング部材)の配置数は、前記各実施形態では4つであるが、これに限定されず、例えば、2つ、3つまたは5つ以上であってもよい。
また、スリットを有する造影マーカの他に、スリットが省略された造影マーカが配置されていてもよい。
また、複数の造影マーカは、前記各実施形態ではワイヤ本体のテーパ部(先端側の部分)に配置されているが、これに限定されず、例えば、以下の配置態様も可能である。
・態様1:ワイヤ本体の先端部に外径一定部が設けられている場合、当該外径一定部に複数の造影マーカを配置することができる。
・態様2:ワイヤ本体の先端部にテーパ部と外径一定部とが交互に設けられている場合、各テーパ部にそれぞれ1つの造影マーカを配置することができる。
・態様3:ワイヤ本体の先端部にテーパ部と外径一定部とが交互に設けられている場合、各外径一定部にそれぞれ1つの造影マーカを配置することができる。
・態様4:ワイヤ本体の先端部にテーパ部と外径一定部とが交互に設けられている場合、テーパ部、外径一定部に順に1つずつ造影マーカを配置することができる。
また、各造影マーカの外径φdは、前記各実施形態では同じであるが、これに限定されず、互いに異なっていてもよい。
また、各造影マーカの外径φdは、前記各実施形態ではワイヤ長手方向に沿って一定であるが、これに限定されず、例えば、先端方向に向かって漸減していてもよいし、基端方向に向かって漸減していていてもよい。
また、各造影マーカの長さLは、前記各実施形態では同じであるが、これに限定されず、互いに異なっていてもよい。
また、隣接する造影マーカ同士の間隔Lは、前記各実施形態では同じであるが、これに限定されず、異なっていてもよい。
また、造影マーカのスリットの幅w〜wは、前記各実施形態ではワイヤ長手方向に沿って一定であるが、これに限定されず、ワイヤ長手方向に沿って変化する部位があってもよい。
また、各造影マーカに形成された欠損部は、前記各実施形態ではスリットであるが、これに限定されず、例えば、側面視で円形をなす貫通孔であってもよい。
1 ガイドワイヤ
2 ワイヤ本体
21 テーパ部
22 外径一定部
221 面取り部
23 先端
3 造影マーカ
3a 造影マーカ(第1の造影マーカ)
3b 造影マーカ(第2の造影マーカ)
3c 造影マーカ(第3の造影マーカ)
3d 造影マーカ(第4の造影マーカ)
31 スリット(欠損部)
32 非欠損部
33 低造影部
34 高造影部
35 充填材
4 被覆層
41 先端
42 基端
長さ
間隔
φd、φd21、φd22、φd 外径
φd’ 内径
、w、w、w
θ 角度

Claims (7)

  1. 可撓性を有し、長尺状をなすワイヤ本体と、
    前記ワイヤ本体の少なくとも先端側の部分に該ワイヤ本体の中心軸方向に沿って配置された、リング状をなす複数のリング部とを備え、
    前記各リング部は、それぞれ、その一部が欠損した欠損部を有し、前記欠損部と、該欠損部以外の非欠損部とでは、造影性が異なっており、一方が造影性が高い高造影部となり、他方が造影性が低い低造影部となり、
    互いに隣接する前記リング部同士は、前記欠損部の形状または位置が異なることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記欠損部は、前記中心軸方向に沿って形成されたスリットで構成されている請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 互いに隣接する前記リング部同士は、前記スリットの幅が異なる請求項2に記載のガイドワイヤ。
  4. 互いに隣接する前記リング部同士のうちの先端側に位置する前記リング部の前記スリットの幅は、基端側に位置する前記リング部の前記スリットの幅よりも小さい請求項3に記載のガイドワイヤ。
  5. 互いに隣接する前記リング部同士は、前記スリットの前記中心軸回りの位置が異なる請求項2に記載のガイドワイヤ。
  6. 互いに隣接する前記リング部同士は、前記スリットの幅が同じ請求項3に記載のガイドワイヤ。
  7. 前記スリットは、その幅が前記中心軸方向に沿って一定である請求項2ないし6のいずれかに記載のガイドワイヤ。
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