JP2013133958A - 電子レンジ発熱体 - Google Patents

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勲 甲〆
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【課題】調理する際に食品から発生する油を、除去せずに保持して、再度、食品表面に油を滲出させて、調理することのできる、また、表面が凹凸形状になっている食品に使用しても、食品の表面に密着して、焦げ目を面で付けることのできる電子レンジ発熱体を提供する。
【解決手段】表面が凹凸形状になっている食品に使用するための電子レンジ発熱体であって、耐熱性プラスチックフィルムの片面に、導電性金属を蒸着した、マイクロ波吸収により発熱する金属層を設け、金属層面に多孔質層を設け、少なくとも、耐熱性プラスチックフィルムから金属層に達する微細孔を多数設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子レンジ発熱体に関するものである。
近年、電子レンジ発熱体は、さまざまに用いられている。例えば、カップ形状の包装容器内にポップコーン原料を入れて販売し、消費者が家庭の電子レンジを使用してコーンを膨化させてポップコーンを作ることに用いられている(特許文献1)。
また、半調理の焼きおにぎり、お好み焼き、ピザなどの食品を電子レンジで再加熱するときに、表面に焼き目をつけ、クリスピーな食感を得るのに用いられている(特許文献2)。
電子レンジ発熱体は、いろいろな構造からなるものがあるが、そのひとつに、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミニウムを薄く蒸着し、その蒸着面に接着剤を介し、紙と貼り合わせた電子レンジ発熱体が知られている。また、この電子レンジ発熱体を用いた、底面と側壁を備えた容器が知られており、これに蓋をすることも知られている(特許文献3)。
このような電子レンジ発熱体を用いて、食品の表面に焼き目をつけ、クリスピーな食感を得ようとした時、加熱調理時の水蒸気が電子レンジ発熱体で包んだなかに籠もり、発熱効果が低下して焼け具合が悪くなったり、また、被加熱物によってはクリスピー感を損ねたりすることがあった。
それを防ぐために、蒸着フィルムに微細孔を開けて、蒸着面側に不織布と薄紙を接着して、調理する際に発生する水蒸気や油分を不織布や薄紙で吸収すると共に、金属層と不織布との間や、不織布と薄紙との間に閉じ込めようにした、電子レンジ発熱体もある(特許文献4)。
公知文献を以下に示す。
実開平7−44733号公報 特開2008−289692号公報 特公昭60−15548号公報 特開2001−348075号公報
特許文献4においては、食品から発生する油分を電子レンジ発熱体に吸収したりしてとり除いているが、食品によっては、油が残っているほうが良いものがある。油を取り除かれては食味に悪影響を与えてしまう食品もある。また、従来の孔の開いていない電子レンジ発熱体では、電子レンジ発熱体の表面に調理する際に発生した油が結露した後、表面を伝って流れ落ちてしまう。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、調理する際に食品から発生する油を、除去せずに保持して、再度、食品表面に油を滲出させて、調理することのできる、また、
表面が凹凸形状になっている食品に使用しても、食品の表面に密着して、焦げ目を面で付けることのできる電子レンジ発熱体を提供することを課題としている。
本発明の請求項1に係る発明は、表面が凹凸形状になっている食品に使用するための電子レンジ発熱体であって、
耐熱性プラスチックフィルムの片面に、導電性金属を蒸着した、マイクロ波吸収により発熱する金属層を設け、該金属層面に多孔質層を設け、少なくとも、前記耐熱性プラスチックフィルムから前記金属層に達する微細孔を多数設けたことを特徴とする電子レンジ発熱体である。
本発明の電子レンジ発熱体は、調理する際に食品から発生する油を、除去せずに微細孔などに保持して、再度、食品表面に油を滲出させて、調理することができる。そのため、調理した食品がパサパサせずに、食品の表面に油を付けて焼いたような食感にすることができる。
また、微細孔を多数設けてあるので、腰がなくなり柔軟になるので、調理する肉や魚、野菜などの表面が凹凸形状になっている食品に対しても、密着して、焦げ目などを面で付けることができる。
そして、電子レンジ発熱体が油を吸収して更に柔軟になるので、食品により密着して、広く焼き目をつけることができる。また、調味油を用いた場合には、表面に調味油を行きわたらせることができるのでムラなく味付けをすることができる。
本発明の電子レンジ発熱体の一例を模式的に断面で示した説明図である。 (A)(B)本発明の電子レンジ発熱体に設けた微細孔の配列の例を模式的に平面で示した説明図である。 本発明の電子レンジ発熱体を用いて食品を調理するときの使い方を模式的に示した説明図である。 本発明の電子レンジ発熱体を用いて食品を電子レンジで調理するときの様子を模式的に示した説明図である。 本発明の電子レンジ発熱体を用いて、電子レンジで調理した食品を模式的に示した説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の電子レンジ発熱体の一例を模式的に断面で示した説明図である。
図2は、本発明の電子レンジ発熱体に設けた微細孔の配列の例を模式的に平面で示した説明図である。
本例の電子レンジ発熱体100は、図1の断面図のように、耐熱性プラスチックフィルム1の片面に、導電性金属を蒸着した、マイクロ波吸収により発熱する金属層2を設け、該金属層面に多孔質層3を設けた積層体からなり、少なくとも、耐熱性プラスチックフィルム1から金属層2に達する微細孔4を多数設けてある。
耐熱性プラスチックフィルム1としては、耐熱性の高い樹脂フィルムが使用される。耐熱性の高い樹脂としては、熱硬化性の樹脂があり、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、ポリウレタン、熱硬化性ポリ
イミド、などが使用できる。
また、熱可塑性樹脂としては、耐熱性のおおむね250℃以上の融点を有する樹脂が好ましい。ポリエステル系としては、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂があり、ポリアミド系としては、ナイロン66がある。また、ポリカーボネート、ポリサルフォンなどが使用可能で、これらの2軸延伸フィルムが好ましく使用できる。
この中では、ポリエチレンテレフタレートが、汎用性があり、安価で入手が容易である。2軸延伸のポリエチレンテレフタレートを用いれば、比較的熱による寸法安定性もよく、表面が平滑であり、特に適している。厚みとしては、入手が容易な6μmから50μmの耐熱性プラスチックフィルム1が使用可能である。
金属層2としては、導電性金属の薄膜が用いられる。薄膜の製造方法は、耐熱性プラスチックフィルム1に真空蒸着法によって積層させるのがよい。導電性金属としては、アルミニウムのほかにステンレスが使用できるが、アルミニウムが使い勝手がよい。
より具体的には、金属アルミニウムを蒸着源として、真空中で、加熱、蒸発させ、2軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルム面に凝集させて薄膜を形成させる。厚みは5から15nmが好ましい。
厚みによって電子レンジ加熱したとき、特定の温度に達するまでの時間に影響される。また、食品に沿って変形しやすく、食品表面の加熱がむらになりにくい。蒸着薄膜の厚みの制御は、この程度の厚みでは、アルミニウム蒸着層は半透明であるので、光線透過量を測定することによって厚さを制御することができる。
多孔質層3としては、微多孔シートや不織布、合成紙などが使用できるが、紙がもっと使用に最適である。紙の種類としては、ボール紙、マニラボール、カップ原紙、カード紙などの厚紙も使用できるが、本用途においては、坪量が10から60g/mの薄紙が好適に使用できる。そして、蒸着された薄い金属層2に貼り合わされるので、金属を腐食しないように中性紙を用いることが好ましい。
薄紙を使用することによって、電子レンジ発熱体100の腰をやわらかくして、電子レンジ調理する食品に巻きつけるときに、より密着することができる。この多孔質層3を金属層2の面に積層するには、2液硬化型のウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法にて行うことができる。
このようにして得られた、電子レンジ発熱体100は、マイクロ波を照射したときに、マイクロ波の一部が透過し、一部が金属層2の金属薄膜層で渦電流に変わる。渦電流が流れると、金属薄膜層の電気抵抗によって、ジュール熱が発生し金属薄膜層の金属層2が発熱する。
微細孔4を形成させる方法としては、例えば、表面に合成ダイヤモンド粒子が電着されたロールと、平滑なロールの間を通過させることにより、金属層2が蒸着された耐熱プラスチックフィルム1に微細孔4を穿設させることができる。また、加熱した針で孔を開ける方法でも良い。さらには、炭酸ガスレーザーなどのレーザーで微細孔4を形成することもできる。
微細孔4は、食品から出てきた油が、微細孔4を塞ぐように保持して、落ちても通過しても行かない大きさにする。これは油の粘度や油と耐熱性プラスチックフィルム1との親
和性によって変わる。
図2(A)(B)は、本発明の電子レンジ発熱体に設けた微細孔の配列の例を模式的に平面で示した説明図である。
図2(A)では、電子レンジ発熱体100に丸い微細孔4を格子状に配列して設けた例を模式的に表している。この格子状に配列した丸い微細孔4は、加熱した針が外側に向け取り付けられたロールに、電子レンジ発熱体100を抱かせるようにして、開孔することができる。
図2(B)では、電子レンジ発熱体100に切れ込みの微細孔4を千鳥状に配列して設けた例を模式的に表している。この千鳥状に配列した切れ込みの微細孔4は、刃が取り付けられたロールと受ロールの間に電子レンジ発熱体100を通すことによって、開孔することができる。
本発明の電子レンジ発熱体100は、以上のような構成であるので、表面が凹凸形状になっている食品に使用するに当たって、その食品に巻きつけるのに、微細孔を多数設けてあるので、柔軟性があり、密着させて巻きつけることができる。
そして、電子レンジで加熱調理すると、食品からでた油が、微細孔4に保持されて、再度、食品表面に油を滲出させて、調理することができる。そして、食品がパサパサせずに、食品の表面に油を付けて焼いたような食感にすることができる。また、電子レンジ発熱体100は油を吸収してさらに、柔軟になるので、食品により密着して広く面で焼き目を付けることができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
耐熱性プラスチックフィルム1として12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用意し、その片面に金属層2としてアルミニウムを真空蒸着によって6nmの厚さになるように設け、その金属層2の面に、接着剤を介し、ドライラミネーションにより、多孔質層3の坪量50g/mの中性紙を積層した。
この積層体に加熱した針が外側に向け取り付けられたロールで、図2(A)のように格子状に配列した微細孔4を設け、所定の形状に断裁し、実施例1の電子レンジ発熱体100を作成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
実施例1の積層体に微細孔4を設けない以外は、実施例1と同様にして、比較例1の電子レンジ発熱体100を得た。
<調理>
食品5としてボイルした半調理品の鶏肉を用意し、実施例1の電子レンジ発熱体を、図3のように、食品5に巻きつけて包み込み、図4のように電子レンジ6で加熱調理した。また、比較例1の電子レンジ発熱体でも同様にボイルした半調理品の鶏肉を電子レンジ6で加熱調理した。
<比較結果>
電子レンジ6で加熱調理中、実施例1の電子レンジ発熱体100は、鶏肉からでた油が微細孔4に保持されて腰が柔らかくなり、鶏肉に沿って変形しより密着した。調理後取り出した鶏肉は、図5のように、電子レンジ発熱体100で包んでいた部分の表面が広く変色し、きれいな焦げ目7が付いていた。
一方、比較例1の電子レンジ発熱体を用いた場合は、電子レンジ6で加熱調理中、電子レンジ発熱体は、鶏肉に沿って変形して密着することがなかった。また、調理後取り出した鶏肉は、部分的に焦げ目のついたところもあったが、電子レンジ発熱体で包んでいた部分の表面が広く変色してはいなかった。
以上のように、本発明の電子レンジ発熱体100は、調理する際に食品から発生する油を、除去せずに微細孔などに保持して、再度、食品表面に油を滲出させて、調理することができるので、食品がパサパサせずに、食品の表面に油を付けて焼いたような食感にすることができる。
また、微細孔を多数設けてあるので、腰がなくなり柔軟になるので、調理する肉や魚、野菜などの表面が凹凸形状になっている食品に対しても、密着して、焦げ目などを面で付けることができる。
そして、電子レンジ発熱体100が油を吸収して更に柔軟になるので、食品により密着して、広く焼き目をつけることができる。また、調味油を用いた場合には、表面に調味油を行きわたらせることができるのでムラなく味付けをすることができる。
100・・・電子レンジ発熱体
1・・・耐熱性プラスチックフィルム
2・・・金属層
3・・・多孔質層
4・・・微細孔
5・・・食品
6・・・電子レンジ
7・・・焦げ目

Claims (1)

  1. 表面が凹凸形状になっている食品に使用するための電子レンジ発熱体であって、
    耐熱性プラスチックフィルムの片面に、導電性金属を蒸着した、マイクロ波吸収により発熱する金属層を設け、該金属層面に多孔質層を設け、少なくとも、前記耐熱性プラスチックフィルムから前記金属層に達する微細孔を多数設けたことを特徴とする電子レンジ発熱体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103672990A (zh) * 2013-12-25 2014-03-26 南京研正微波设备厂 一种可防滑微波炉
CN108477972A (zh) * 2018-04-11 2018-09-04 西安电子科技大学 基于微波超材料的微波炉饭煲

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