JP2013132466A - 遊技球用設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】たとえ球用流路の破損等が予測できないタイミングに生じたとしても、球用流路としての役割を維持でき、さらに、破損等に起因した球用流路の破損部の取り替えを行ったとしても、コストが嵩むことがない遊技球用設備を提供することを課題とする。
【解決手段】遊技球用設備1は、遊技機島の内部において、高位置搬送路と下部島タンクとを繋ぐ球用の流路形成部材を構成するものであって、単位流路形成部材2とカバー部材3とを有する。単位流路形成部材2はカバー部材3の内部に挿着され、二重構造の単位複合体5を形成している。そして、そのように形成された二重構造の単位複合体5を直列状に複数連結して、単位複合体5同士の間で屈曲可能な搬送用流路を形成している。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機島内部に備えられた遊技球を下方に搬送する遊技球用設備に関するものである。
ぱちんこ機やスロット機等の遊技機が設置された遊技場は、一般的に、複数の遊技機が群を形成した遊技機島を備えた構成とされている(以下、ぱちんこ機に注目して説明する)。そして、各遊技機島は、内部に遊技球(以下、単に球ともいう)を流す搬送路や球が貯留される島タンクを設けることで、必要に応じて球をぱちんこ機に供給したり、単に球を遊技機島内で循環させることを可能とし、遊技の円滑化を図っている。
例えば、特許文献1には、複数のぱちんこ機によって構成された遊技機島に関する技術が開示されている。
特開2006−006856号公報
ところで、一般的な遊技機島の内部の搬送路には、ぱちんこ機の設置位置よりも高位置に、ぱちんこ機の並設方向に沿って設けられた、搬送目的が異なる流路がある。具体的には、ぱちんこ機に球を供給する供給用水平流路と、遊技機島内で球を循環させるオーバーフロー用水平流路が設けられている。そして、この供給用水平流路とオーバーフロー用水平流路は、遊技機島の端部近傍で、下方に延びた球用ホースと接続されている。詳細には、球用ホースは、上端が供給用水平流路及びオーバーフロー用水平流路における、遊技機島の端部側のホース上端取付部に接続され、下端が遊技機島の島下に設置された下部島タンクの上部のホース下端取付部に接続されている。これにより、供給用水平流路やオーバーフロー用水平流路を流れる球は、遊技機島の端部側に到達すると、各水平流路に接続された球用ホースを介して、下部島タンク内に導入される。
ここで、球用ホースとは、前記したように、ホース上端取付部とホース下端取付部とを結ぶように配されて、球を下方に向けて流す流路である。すなわち、球を効率的に下方に流すという観点からすれば、この球用ホースはホース上端取付部から真っ直ぐ垂れ下がるように配することが好ましい。しかしながら、ホース上端取付部とホース下端取付部とは、遊技機島内部の構造や各機器とのスペースの取り合いの関係上、鉛直方向に延伸した同一の仮想線上に存在しないことが多い。そのため、球用ホースは、通常、可撓性を備えた樹脂製のものが採用されており、当該ホースを所望の位置で屈曲させることで、ホース上端取付部とホース下端取付部とを接続している。
ところが、屈曲形状の球用ホースに球を通過させると、屈曲部において頻繁に球が衝突するため、当該ホースの内壁が極度な摩耗や損傷等を生じてしまう。そのため、球用ホースは、長期間使用すると、特に屈曲部にあたる箇所が破れて(以下、破損等という)、流路としての役割を果たさなくなるという問題が発生していた。そこで、遊技場では、そのような問題を解決するべく、球用ホースを定期的に取り替えることで対応している。
しかしながら、その取り替えのタイミングは、経験則であり、おおよその時間的範囲でしか予測できない。このような事情により、予測より早くに球用ホースが磨耗等して、破損してしまうと、球用ホースを通過する球が、流路から逸脱し、所定の場所に球を搬送できないという問題があった。そのため、遊技場では、通常、球用ホースは、予測時期よりも若干早期に取り替えられている。
さらに、この球用ホースの取り替えに関して付言すると、この種の球用ホースは、一般的に1つの長尺状部材によって形成されたものが採用されているため、一部分でも破損等してしまうと、その部材全てを取り替えなければならない。
このように、遊技場では、球用ホースを定期的に取り替えることで、球の正常な流れを確保しているが、早期に取り替えられる事情等を考慮すれば、球用ホースを最大限に活用することはできないため、コストが嵩むという不満を抱えていた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、たとえ球用流路の破損等が予測できないタイミングに生じたとしても、球用流路としての役割を維持でき、さらに、破損等に起因した球用流路の破損部の取り替えを行ったとしても、コストが嵩むことがない遊技球用設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するべく提供される請求項1に記載の発明は、遊技球を用いて遊技する複数の弾球遊技機が並設された遊技機群の内部に配され、遊技球を下方に向けて搬送する遊技球用設備であって、複数の単位流路形成部材と、当該単位流路形成部材の外壁に当接するように配されるカバー部材を有し、複数の単位流路形成部材は、直列状に並べられて遊技球用の搬送路を形成し、当該遊技球用の搬送路は、単位流路形成部材同士の間で屈曲可能な構造であり、カバー部材は、前記遊技球用の搬送路の少なくとも屈曲部に配されていることを特徴とする遊技球用設備である。
本発明の遊技球用設備は、搬送路破損時における部材交換によるコストの増加を軽減するべく、複数の単位流路形成部材を直列状に並べて遊技球用の搬送路を形成している。すなわち、本発明では、遊技球用の搬送路のいずれかの箇所が破損等した場合、その破損が生じた単位流路形成部材のみを交換すれば足りる。これにより、本発明の遊技球用設備では、遊技球用の搬送路のいずれか一部が破損等した場合に、従来技術のように、遊技球用の搬送路全体を交換する必要性がなくなるため、部材交換を行ったとしてもコストが著しく嵩んでしまうというおそれがない。
ここで、先にも説明したように、通常、この種の遊技球用設備は、他の部分に比べて、屈曲部が著しく破損する。そのため、従来では、屈曲部における破損がきっかけとなって部材交換が行われている。
そこで、本発明の遊技球用設備は、特に遊技球用の搬送路の屈曲部からの遊技球の逸脱を防止するべく、少なくとも当該屈曲部に、カバー部材を配した構成とされている。すなわち、本発明では、遊技球用の搬送路における、特に破損の激しい屈曲部を、単位流路形成部材とカバー部材の二重構造とした。これにより、たとえ、屈曲部における単位流路形成部材が破損してしまったとしても、その外側を覆うように配されたカバー部材が単位流路形成部材の破損部をカバーするため、遊技球用の搬送路を流れる遊技球が破損部から外部に逸脱してしまうような不具合が起こり得ない。すなわち、本発明によれば、たとえ遊技球用の搬送路が、予測し得る時期よりも早期に破損するような状況が起こったとしても、カバー部材によって遊技球用の搬送路が維持されるため、単位流路形成部材を最大限に活用することができる。結果的に、1つの単位流路形成部材を寿命を迎えるまで使用できるため、さらなるコストの抑制を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、カバー部材は、連結部を有し、前記遊技球用の搬送路は、1つの単位流路形成部材と1つのカバー部材とが組み合わさった1つの単位複合体を、カバー部材の連結部を介して直列状に複数連結したものであり、連結された単位複合体同士は、連結部を基準に相対的に回動することを特徴とする請求項1に記載の遊技球用設備である。
かかる構成によれば、遊技球用の搬送路を、カバー部材と単位流路形成部材とが組み合わさった単位複合体を、直列状に複数連結して形成しているため、屈曲部以外の箇所に破損部が形成されたとしても、遊技球の流路からの逸脱が防止される。
また、本発明では、全ての単位流路形成部材にカバー部材を設けているが、カバー部材の連結部を基準に、単位複合体同士が相対的に回動するため、カバー部材が遊技球用の搬送路の屈曲形状を形成する際の足かせとなることがない。
請求項3に記載の発明は、単位流路形成部材は、外側面が軸線方向にテーパ状に形成された外側テーパ部を有し、カバー部材は、筒状であり、少なくとも軸線方向中途の位置から一方の端部側に向かって開口面積が狭径状に形成された狭径部を有し、単位流路形成部材の外側テーパ部をカバー部材の狭径部に当接するように組み合わせると、単位流路形成部材は大半の部分がカバー部材の内側に位置し、単位流路形成部材の残りの部分はカバー部材の狭径部側の端部から外部に露出することを特徴とする請求項2に記載の遊技球用設備である。
かかる構成によれば、単位流路形成部材が外側テーパ部を有し、カバー部材が狭径部を有しており、双方を組み合わせた際に、単位流路形成部材の大半の部分がカバー部材の内側に位置し、単位流路形成部材の残りの部分がカバー部材の狭径部から外部に露出するような配置にして合体するため、単位流路形成部材とカバー部材との組み立てが容易である。すなわち、本発明によれば、単位流路形成部材をカバー部材の内部に挿着するだけで、双方の組み立てが完了するため、作業の手間が殆ど掛からない。
請求項4に記載の発明は、カバー部材は、軸線方向一方の端部の開口径が他方の端部の開口径よりも小さく、隣接するカバー部材同士は、一方のカバー部材の内側に、他方のカバー部材を差し込むような配置にして連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球用設備である。
かかる構成によれば、単品のカバー部材が、軸線方向一方の端部の開口径が、他方の端部の開口径より小さくされているため、隣接するカバー部材同士を重なるような配置にして連結することができる。すなわち、一方のカバー部材の内側に、他方のカバー部材を差し込むように配して連結することができる。さらに、本発明によれば、カバー部材の軸線方向両端の開口径の大きさを調整することで、連結したカバー部材同士が互いに干渉しない領域を形成することができるため、連結部を基準とした回動領域を確保することができる。すなわち、本発明によれば、カバー部材を介して連結できる上、連結状態のカバー部材が、連結方向に隣接する別のカバー部材によって、回動範囲が過度に制限されることがない。
また、本発明では、連結されたカバー部材を、例えば、カバー部材の開口径の大きい側の端部を遊技球の流れ方向上流側に位置するように配置すれば、カバー部材同士を相対的に回動させたとしても、上流側のカバー部材が、下流側のカバー部材の内側に差し込まれた状態が維持されている限り、遊技球が流路から逸脱し得る隙間や、流路内に遊技球が引っ掛かる段部等が形成されることがない。すなわち、本発明によれば、遊技球用の搬送路を屈曲させたとしても、正常な流路が維持されるため、遊技球の円滑な流れを確保できる。
本発明の遊技球用設備は、前記単位流路形成部材は、所定の樹脂により成形され、前記カバー部材は、金属で形成されていることが望ましい。(請求項5)
本発明の遊技球用設備は、遊技球が下方に向かって流れる搬送路を、複数の単位流路形成部材を直列状に並べて形成しているため、破損した部分のみをピンポイントに交換することができる。これにより、コストの増加を軽減することができる。さらに、本発明では、一般的に破損が起こり易い屈曲部に、カバー部材を配しているため、たとえ予測される時期よりも早期に破損が生じたとしても、カバー部材によって破損部の孔がカバーされる。これにより、搬送路破損による、遊技球が流路から逸脱してしまう不具合を防止することができる。
本発明の第一実施形態に係る遊技球用設備を備えた遊技機島を示す正面図である。 図1の遊技機島の内部における搬送路に注目した概念図である。 遊技球用設備を拡大した正面図である。 単位複合体を示す分解斜視図である。 カバー部材を示す縦断面図である。 (a)〜(d)は、遊技球用設備の組み立て工程を示す説明図である。 第二実施形態に係る遊技球用設備の単位複合体を示す斜視図である。 図7のカバー部材の連結孔を示す断面図である。 図7のカバー部材の回動用ピンを示す断面図である。 脱落防止リングを示す斜視図である。 (a)〜(d)は、遊技球用設備の組み立て工程を示す説明図である。 (a)〜(d)は、第二工程を段階別にして示す説明図である。 (a)〜(b)は、単位流路形成部材同士が連結する状況を示す説明図である。 第三実施形態に係る遊技球用設備の単位複合体を示す斜視図である。 図14のカバー部材を下から見た平面図である。 図14のカバー部材を示す縦断面図である。 図14の単位複合体を連結した状態を概念的に示す縦断面図である。 第四実施形態に係る遊技球用設備の単位複合体を示す斜視図である。 図18のカバー部材を示す縦断面図である。 図19の単位複合体を連結した状態を概念的に示す縦断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る遊技球用設備1について説明する。
本実施形態の遊技球用設備1は、複数の弾球遊技機(以下、ぱちんこ機という)30を1つの群とした遊技機群(以下、遊技機島という)31に適した構成であり、その遊技機島31の内部に配された、遊技球(以下、単に球という)が搬送される搬送路32(図2)に関するものである。
以下の説明においては、理解を容易にするために、遊技球用設備1を備えた1つの遊技機島31に注目して説明する。
まず、遊技機島31を構成する主要な機器等について説明する。
遊技機島31は、図1に示すように、島の外郭を形成する島構造部28に複数の枠状の遊技機取付部33が並列的に設けられており、ぱちんこ機30はその遊技機取付部33に設置されている。具体的には、本実施形態における遊技機島31では、1つの遊技機島31に並設されたぱちんこ機30が2列(1列のみ図示)備えられている。
また、島構造部28で形成された内部空間においては、図2に示すように、ぱちんこ機30の設置位置よりも高さ方向上方に上部島タンク23が設置され、ぱちんこ機30の設置位置よりも高さ方向下方に2つの下部島タンク25、26と、球研磨装置27と、球揚送装置29が設置されている。
上部島タンク23は、後述する球揚送装置29から送られた球を一時的に貯留する貯留手段であり、必要に応じて球をぱちんこ機30に送り出す機能や隣接する他の遊技機島に向けて送り出す機能、さらには一定量以上の球が流入した場合に強制的に球を排出することを可能とする機能が備えられている。
下部島タンク25、26は、遊技機島31の端部(ぱちんこ機30の並設方向端部)にそれぞれ1つずつ配され、上部島タンク23において強制的に排出された球や、球を計数する図示しない計数装置等から送られた球を一時的に貯留する貯留手段である。そして、下部島タンク25、26には、必要に応じてタンク内の球を後述する球研磨装置27に送り出すことを可能とする機能が備えられている。
球研磨装置27は、公知のそれと同様のものであり、遊技機島31の中央近傍(ぱちんこ機30の並設方向の中間)に配されて、下部島タンク25、26及びぱちんこ機30から排出された球を研磨する装置である。
球揚送装置29は、遊技機島31の中央近傍(ぱちんこ機30の並設方向の中間)で、球研磨装置27に隣接した位置に配されており、球研磨装置27から送り出された球を上方に向けて揚送する装置である。
続いて、遊技機島31における搬送路32について説明する。
搬送路32は、図2に示すように、前記した各機器を繋いだ流路であり、大別して、ぱちんこ機30の並設方向に延伸した横搬送路11と、高さ方向に延伸した縦搬送路12により構成されている。
横搬送路11には、ぱちんこ機30の設置位置よりも高さ方向下方に位置する低位置搬送路たるアウトレール4と、ぱちんこ機30の設置位置よりも高さ方向上方に位置する高位置搬送路たる補給レール35及びオーバーフローレール40がある。
アウトレール4は、ぱちんこ機30から排出された球(アウト球)や下部島タンク25、26から排出された球を搬送する流路で、遊技機島31の各端部a、b側から球研磨装置27に向けて下り勾配となるように設置されたレールである。即ち、アウトレール4は、流入した球を遊技機島31のほぼ中央の位置にある球研磨装置27に向けて、球を自然搬送する流路である。
補給レール35は、図2に示すように、各ぱちんこ機30に向けて球を搬送する流路で、上部島タンク23から遊技機島31の端部a、bに向けて下り勾配となるように設置された流路である。すなわち、補給レール35は、遊技機島31のほぼ中央から遊技機島31の各端部a、bに向けて、球を自然搬送する流路である。
オーバーフローレール40は、上部島タンク23において一定量を超えた球を下部島タンク25、26に向けて搬送するという点と、補給レール35より若干低い位置に設置されているという点以外は、補給レール35とほぼ同様の構成であるため、説明を省略する。
一方、縦搬送路12は、前記した横搬送路11と接続された流路であり、各ぱちんこ機30に対応する位置に配された補給シュート(図示しない)と、各ぱちんこ機30から排出されるアウト球をアウトレール4に排出する排出流路(図示しない)と、下部島タンク25、26に球を導入する球抜き流路41及びオーバーフロー流路42と、球を上方に向けて搬送する揚送流路43とがある。
したがって、遊技機島31の内部において、補給シュートは、補給レール35を通過した球が各ぱちんこ機30に向けて下方に流される位置に配され、排出流路は、各ぱちんこ機30から排出された球がアウトレール4に向けて下方に流される位置に配され、球抜き流路41は、補給レール35において所望のぱちんこ機30を通り過ぎて遊技機島31の端部a、b側に到達した球が下部島タンク25、26に向けて下方に流される位置に配され、オーバーフロー流路42は、オーバーフローレール40を通過した球が下部島タンク25、26に向けて下方に流される位置に配され、さらに揚送流路43は、アウトレール4を通過した球が上部島タンク23に向けて上方に流される位置に配されている。
ここで、縦搬送路12である球抜き流路41及びオーバーフロー流路42について詳述すると、これらの流路は、高位置搬送路と下部島タンク25、26とを結ぶ球用流路である。より具体的には、図3に示すように、高位置搬送路に設けられた上部側接続口45、46と、下部島タンク25、26に設けられた下部側接続口47、48との間の流路を形成する流路である。そのため、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42の流路形状は、上部側接続口45、46と下部側接続口47、48との位置関係に依存する。そして、一般的に、上部側接続口45、46と下部側接続口47、48とは、遊技機島内部の構造や各機器とのスペースの取り合いの関係上、鉛直方向に延伸した同一の仮想線上に存在しないことが多い。そのため、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42は、上部側接続口45、46と下部側接続口47、48とのずれに対応させるため、屈曲した形状にさせざるを得ないという現状がある。
しかしながら、従来技術では、このような方策を採用することで、流路の内壁における球の衝突等が激しくなり、流路部材を破損させる時期を加速させる場合がある。そしてこれにより、従来においては、球抜き流路及びオーバーフロー流路の機能が損なわれたり、新たな流路部材に取り替える際のコストが嵩むという問題を抱えていた。
そこで、本実施形態では、そのような問題を解決するべく、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42を屈曲状に変形させたとしても、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42の機能が損なわれたり、新たな流路部材に取り替える際のコストが嵩むことがない構成とされている。
以下に、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42の流路を構成する本実施形態の遊技球用設備1について詳細に説明する。
本実施形態の遊技球用設備1は、図3、4に示すように、1つの単位流路形成部材2と、1つのカバー部材3とが組み合わさった単位複合体5を備え、その単位複合体5を複数連結して形成されている。
単位流路形成部材2は、ウレタン樹脂によって成形された円筒状の部材である。より具体的には、単位流路形成部材2は、図4に示すように、軸線方向に向かってほぼ一様な部材厚の側壁21を有し、その側壁21によって軸線方向に貫通した流路形成空間9が形成されている。また、側壁21は、軸線方向一方の端部から他方の端部に向けて、徐々に流路形成空間9の開口面積が小さくなるような構成とされている。すなわち、単位流路形成部材2は、側壁21全体が軸線方向にテーパ状に傾斜した形状である。
カバー部材3は、単位流路形成部材2よりもほぼ一回り大きいサイズに設定された、金属製の円筒部材である。より具体的には、カバー部材3は、図4に示すように、軸線方向に向かってほぼ一様な部材厚の側壁22を有し、図4に示すように、その側壁22によって軸線方向に貫通した部材配置空間8が形成されている。また、側壁22は、軸線方向他方の端部側に、他の部分よりも外側に拡がった拡径部13と、その拡径部13の基端側から軸線方向一方の端部に向けて、徐々に部材配置空間8の開口面積が小さくされたカバー側テーパー部24とで構成とされている。
そして、カバー部材3は、前記軸線方向一方の端部側(カバー側テーパ部24の先端側)が最も狭小の開口径とされている。換言すれば、カバー側テーパ部24の前記先端側の開口径は、拡径部13の先端側の開口径よりも小さく設定されている。また、そのカバー側テーパ部24の開口径は、単位流路形成部材2の軸線方向中途の外径と同一の大きさに設定されている。
なお、本実施形態では、このカバー側テーパ部24の傾斜角度は、単位流路形成部材2の側壁21の傾斜角度とほぼ同一にされているが、適宜にその傾斜角度は変更しても構わない。
また、カバー部材3は、図4、5に示すように、側壁22の軸線方向他方の端部側(拡径部13の先端側)に2つの連結孔15設けられ、さらに側壁22の外周側であって軸線方向他方の端部側に周方向に沿った外周溝16が設けられている。
より具体的には、連結孔15a、15bは、側壁22の部材厚方向に貫通した孔であり、拡径部13の先端側(軸線方向他方の端部側)に設けられている。そして、この2つの連結孔15a、15bは、図5に示すように、拡径部13における開口の直径上に位置するように設けられている。すなわち、連結孔15a、15bは、拡径部13の開口を直径方向に挟んで、互いに向き合った関係の孔である。また、連結孔15a、15bの開口径は、ネジやピン等の公知の締結要素が挿通できる程度の大きさに設定されている。
外周溝16は、側壁22の外側表面から部材厚方向に形成された凹状の断面形状を呈した部分で、溝幅が連結孔15の開口径とほぼ同一あるいはそれより若干大きく設定されている。
続いて、本実施形態の遊技球用設備1の組み立て方法について説明する。
本実施形態の遊技球用設備1は、上記したように、複数の単位複合体5を連結して形成されている。そこで、複数の工程に分けて、順を追って説明する。
まず、第一工程として、単位複合体5を組み立てる。
すなわち、図6(a)に示すように、単位流路形成部材2を、カバー部材3の拡径部13側(以下、被挿入側端部という)から挿入する。より具体的には、単位流路形成部材2の開口径の小さい側端部を挿入方向先端とし、その状態でカバー部材3の被挿入側端部から軸線方向に沿って挿入する。すると、図6(b)に示すように、単位流路形成部材2が、カバー部材3のカバー側テーパ部24の傾斜に沿って部材配置空間8内に挿着される。このとき、単位流路形成部材2は、カバー部材3の挿入側に対向する端部(以下、挿着側端部という)から、挿入方向先端側が外部に露出(以下、この部分を露出部という)すると共に、残りの部分がカバー側テーパ部24と当接する。すなわち、本実施形態では、単に単位流路形成部材2をカバー部材3に挿入することで、単位流路形成部材2がカバー部材3に挿着されて単位複合体5が完成する。
そして、同様の方法を用いて、所望の数だけ単位複合体5を組み立て(図6(c))、第二工程に移行する。そして、第二工程では、そのようにして組み立てられた単位複合体5を直列状に連結していく。すなわち、図6(d)に示すように、1つの単位複合体5におけるカバー部材3の挿着側端部を、別の1つの単位複合体5におけるカバー部材3の被挿入側端部に挿入し、前記1つの挿着側端部近傍に位置する外周溝16と、前記別の単位複合体5の被挿入側端部近傍に位置する連結孔15との位置を合わせ、ネジ等の締結要素を介して、2つの単位複合体5を連結する。より具体的には、連結する2つの単位複合体5のうち、外側に位置する単位複合体5の連結孔15にネジ等を挿入し、当該ネジ等の先端側を、内側に位置する単位複合体5の外周溝16に係合させて、2点支持構造で連結する。換言すれば、本実施形態では、直列的に並べられた隣接する単位複合体5同士を、2つのネジ等を用いて、1本の軸で接続されるように連結する。これにより、単位複合体5同士は、連結しつつ、相対的にネジ等の周方向に回動する。なお、単位複合体5の回動角度は、隣接する単位複合体5に対して、相対的に20〜30度程度である。
また、同時に、カバー部材3の部材配置空間8に挿着された単位流路形成部材2同士は、他方の単位流路形成部材2の露出部が、一方の単位流路形成部材2の露出部と反対側の端部側に挿着されて連結される。なお、この単位流路形成部材2同士の連結関係は、単に端部同士が挿着されるだけであるため、隣接する単位流路形成部材2同士は相対的に回動し得る関係である。すなわち、単位流路形成部材2同士は、カバー部材3の回動に追従するように、相対的に回動する。
そして、同様の工程を繰り返して、取り付け場所における、高位置搬送路に設けられた上部側接続口45、46と、下部島タンク25、26に設けられた下部側接続口47、48との距離に合わせるように、所定の数の単位複合体5を連結して、遊技球用設備1を完成させる。
なお、本実施形態の遊技球用設備1の遊技機島31への取り付けに関しては、従来と同様、接続部45、46、47、48への差し込み等で対応できるため、説明を省略する。
このようにして、組み立てられた遊技球用設備1は、単位複合体5同士の間であれば、いずれの箇所においても相対的に回動可能である。すなわち、本実施形態の遊技球用設備1は、各単位複合体5がネジ等を基準に、ネジ等の周方向に回動するため、従来の可撓性のホースと同様、上部側接続口45、46と下部側接続口47、48とのずれに関わらず、屈曲した形状にして、そのずれに対応させることができる。
また、本実施形態では、連結した単位複合体5同士を、カバー部材3の周方向に相対的に回転させることが可能である。すなわち、連結した単位複合体5同士は、ネジ等を介して連結されており、そのネジ等は先端が外周溝16に係合しているだけであるため、ネジ等を外周溝16に沿って移動させることで、単位複合体5同士を周方向に相対的に回転させることができる。これにより、上部側接続口45、46と下部側接続口47、48とが、2方向(具体的には図3の左右前後方向)以上ずれていても、容易に対応することができる。
本実施形態では、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42の流路を、複数の単位流路形成部材2を直列状に並べて形成したため、流路のいずれかの部分が破損等した場合は、該当する単位流路形成部材2のみを交換すれば足り、従来のように、流路部材の交換によって、コストが嵩むことがない。
本実施形態では、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42の流路を、単位流路形成部材2とその外部を覆うカバー部材3とで構成して、二重構造にしたため、たとえ単位流路形成部材2が破損等して、その状態が改善されない状況があったとしても、その流路を通過する球が流路から逸脱するような不具合が発生し得ない。さらに、本実施形態では、ウレタン樹脂製の単位流路形成部材2に対して、金属製のカバー部材3を採用しているため、カバー部材3が破損等するようなおそれはない。
また、本実施形態では、カバー部材3の拡径部13内に、カバー部材3のカバー側テーパ部24が位置するようにして連結したため、これらのカバー部材3同士を相対的に回動させたとしても、互いに干渉しない不干渉回動領域(相対的角度が20〜30度程度)を確保することができる。これにより、単位複合体5を連結して形成された流路形状を容易に屈曲させることが可能となる。
上記第一実施形態では、ネジ等の締結要素を用いて、単位複合体5同士を回動可能に連結する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、そのような締結要素を用いることなく単位複合体同士を回動可能に連結する構成としても構わない(第二実施形態)。以下に具体的に説明する。
なお、以下に説明する第二実施形態では、一部の構成部材として、第一実施形態を構成する部材と同様の部材等を採用しており、それらの部材等に関しては同一の番号を付して、説明を省略する。
第二実施形態の遊技球用設備51は、図7に示すように、1つの単位流路形成部材2と、1つのカバー部材53とが組み合わさった単位複合体55を備え、その単位複合体55をカバー部材53に設けられた回動用ピン56を介して、連結されたものである。
カバー部材53は、上記した第一実施形態におけるカバー部材3と大方同じであるが、連結孔57の数と、回動用ピン56を備えている点が異なるため、その異なる点に注目して説明する。
すなわち、カバー部材53は、図7、8に示すように、側壁62の軸線方向他方の端部側に4つの連結孔57が設けられ、さらに図7、9に示すように、側壁62の外周側であって軸線方向他方の端部側に外側に向けて突出した2つの回動用ピン56が設けられている。
より具体的には、連結孔57a〜57dは、側壁62の部材厚方向に貫通した孔であり、拡径部13の先端側(軸線方向一方の端部側)に設けられている。そして、この2つの連結孔57a〜57dは、図8に示すように、拡径部13における開口の直径上に位置するように設けられている。詳細には、連結孔57a、57bは、拡径部13の開口を直径方向に挟んで、互いに向き合った関係の孔であり、さらに連結孔57c、57dは、前記連結孔57a、57bとを結ぶ仮想線をほぼ直交するような配置であって、拡径部13の開口を直径方向に挟んで、互いに向き合った関係の孔である。すなわち、各連結孔57a〜57dは、カバー部材53の周方向にほぼ等間隔(90度ずつ回転した位置関係)に設けられている。また、連結孔57a、57bの開口径は、回動用ピン56が挿通できる程度の大きさに設定されている。
回動用ピンは、56a、56bは、側壁62の外側面から外方向に立設した突起部であり、ケース側テーパ部24の先端側(カバー部材53の軸線方向一方の端部側)に設けられている。そして、この2つの回動用ピン56a、56bは、図9に示すように、その端部側における開口の直径上に位置するように設けられている。すなわち、回動用ピン56a、56bは、前記ケース側テーパ部24の先端側の開口を直径方向に挟んで、互いに向き合った関係であり、さらに互いに離反する方向に突出した突起部である。
なお、本実施形態では、ピンの軸線方向に伸縮しない回動用ピン56を採用したが、ピンの軸線方向に伸縮する回動用ピンを採用しても構わない。
また、回動用ピン56a、56bの突出長さは、双方の回動用ピン56a、56bが、連結孔57a、57b又は連結孔57c、57dに同時に保持される程度の長さである。より詳細には、回動用ピン56a、56bの突出長さは、1つの回動用ピン56aが1つの連結孔57aに挿通されて保持され、その状態で、別の1つの回動用ピン56bが前記連結孔57aと対向する位置の別の1つの連結孔57bに挿通されて保持できる長さである。
なお、回動用ピン56a、56bの先端側には、後述する脱落防止リング54(図10)を装着するべく、周方向に沿って溝59が形成されている。
続いて、本実施形態の遊技球用設備51の組み立て方法について説明する。
本実施形態の遊技球用設備51は、上記したように、複数の単位複合体55を連結して形成されている。そこで、複数の工程に分けて、順を追って説明する。なお、一部の工程は、上記実施形態と同様であるため、異なる工程を重点的に説明する。
まず、第一工程として、単位複合体55を組み立てる。
すなわち、図11(a)に示すように、単位流路形成部材2を、カバー部材53の拡径部13側(以下、被挿入側端部という)から挿入して、単位複合体55を完成させる(図11(b))。そして、同様の方法を用いて、所望の数だけ単位複合体55を組み立て(図11(c))、第二工程に移行する。
第二工程では、前記のように組み立てられた単位複合体55を直列状に連結していく。すなわち、図11(d)に示すように、1つの単位複合体55におけるカバー部材53の挿入側に対向する端部(以下、挿着側端部という)を、別の1つの単位複合体55におけるカバー部材53の被挿入側端部に挿入し、前記1つの単位複合体55の挿着側端部近傍に位置する回動用ピン56を、被挿入側端部近傍に位置する4つの連結孔57a〜57dのうちのいずれか2つの連結孔57に保持させて、2つの単位複合体55を連結する。
より具体的に説明すると、この第二工程では、2つの単位複合体55を連結する第一段階として、図12(a)に示すように、一方の単位複合体55aを、他方の単位複合体55bに対して傾倒させた状態にして、当該一方の単位複合体(以下、挿入側複合体という)55aを当該他方の単位複合体(以下、被挿入側複合体という)55bのカバー部材53bの挿入側端部に対して挿入していく。すなわち、第一段階では、回動用ピン56が鉛直成分を含む向きに傾倒された挿入側複合体55aが、被挿入側複合体55bに挿入される。そして、挿入側複合体55aが所定の位置に到達すれば、第二段階として、図12(b)に示すように、その挿入側複合体55aの回動用ピン56aを、被挿入側複合体55bの連結孔57a(最初に挿通する連通孔57は他の連結孔57b〜57dであっても構わない。)に挿通する。
そして、第三段階に移行して、図12(c)に示すように、挿入側複合体55aの回動用ピン56aを、被挿入側複合体55bの連結孔57aに対して、さらに差し込むと同時に、挿入側複合体55aの姿勢を起こしていく。すなわち、第三段階では、挿入側複合体55aを、回動用ピン56aを軸として、被挿入側複合体55bの連結孔57aを基準に、傾倒姿勢から元の姿勢に戻すように回動させる。これにより、挿入側複合体55aの2つの回動用ピン56a、56bがほぼ水平な状態となる。そして、その状態を維持して、第四段階に移行する。すなわち、第四段階では、図12(d)に示すように、挿入側複合体55aの回動用ピン56bを、被挿入側複合体55bの連結孔57b(この時は、最初に回動用ピン56aを挿入した連通孔57に対応する連通孔となる。)に挿通する。これにより、挿入側複合体55aの回動用ピン56a、56bが、他方の単位複合体55bの連結孔57a、57bに同時に保持された状態となり、2つの単位複合体55a、55bが連結された状態となる。また、このとき、挿入側複合体55aにおけるカバー部材53aのカバー側テーパ部24の端部(挿着側端部)が、被挿入側複合体55bにおけるカバー部材53bの拡径部13内に位置する。
また、第四段階では、これと同時に、挿入側複合体55aの単位流路形成部材2aと、被挿入側複合体55bの単位流路形成部材2bとが直列状に連結した状態となる。すなわち、図13に示すように、挿入側複合体55a側であって、単位流路形成部材2aにおける挿入方向先端側がカバー部材53aの外部に露出した部分(露出部)が、被挿入側複合体55b側であって、単位流路形成部材2bにおけるカバー部材53b内部に位置する端部側に挿着されて連結される。
そしてその後、第五段階に移行して、連結孔57a、57bに挿通された回動用ピン56の脱落を防止するべく、脱落防止リング54が取り付けられる。すなわち、第五段階では、回動用ピン56の溝59に沿って、脱落防止リング54が装着される。
なお、この脱落防止リング54は、図10に示すように、円の一部が欠落した円弧状のリングであり、内周側に内側に向けて突出した内側突起60が3つ設けられており、この3つの内側突起60は、ほぼ等間隔に配置(約120度ずつ離間した配置)されている。
そして、同様の工程を繰り返して、取り付け場所における、高位置搬送路に設けられた上部側接続口45、46と、下部島タンク25、26に設けられた下部側接続口47、48との距離に合わせるように、所定の数の単位複合体55を連結して、遊技球用設備51を完成させる。
このようにして、組み立てられた遊技球用設備51も、第一実施形態と同様、単位複合体55同士の間で、相対的に回動可能であり、ほぼ同様の作用効果を期待することができる。なお、本実施形態では、連結した単位複合体55同士を、周方向に回転させることはできないが、連結時に、回動用ピン56の位置を考慮した配置にして単位複合体55同士を連結することで、流路全体形状を2方向以上に屈曲にさせることができる。
また、上記第一実施形態及び第二実施形態では、単位複合体5、55同士を連結する部分に、別部材(ネジ等の締結要素や脱落防止リング54)を要する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、そのような別部材を要することがない構成であっても構わない。すなわち、単位複合体同士をワンタッチ式に連結できる構成である(第三実施形態並びに第四実施形態)。以下に具体的に説明する。
まず、第三実施形態の遊技球用設備65について説明する。
第三実施形態の遊技球用設備65は、図14に示すように、1つの単位流路形成部材2と、1つのカバー部材66とが組み合わさった単位複合体67を備え、その単位複合体67をカバー部材66に形成された係合部によって、連結されたものである。
本実施形態においては、カバー部材66は、外観が上記した第一、第二実施形態におけるカバー部材3、53と大方同じであるが、連結孔15、57を備えず、連結構造が異なる上、可撓性及び弾性を備えた樹脂によって形成されているため、その異なる点に注目して説明する。
カバー部材66は、指の押圧力で変形する程度の可撓性と、その押圧力を解放すれば直ぐさま元の形状に戻ろうとする弾性を備えた樹脂によって成形されており、図14、15に示すように、側壁72の外側に係合部の一方を担う、2つの係合突起70が設けられ、さらに、側壁72の内側に係合部の他方を担う、内周に沿って部材厚方向に凹んだ係合段部71が設けられた構成とされている。
より具体的には、係合突起70a、70bは、側壁72の外側に位置し、表面から突出した部分であり、カバー部材66におけるカバー側テーパ部24の先端側(カバー部材66の軸線方向一方の端部側)に設けられている。そして、この2つの係合突起70a、70bは、図15に示すように、前記軸線方向一方の端部において、開口の直径上に位置するように設けられている。また、図16に示すように、係合突起70の上部側(拡径部13側)の面上には、凸状の突起90が設けられている。
係合段部71は、図16に示すように、拡径部13の内側表面であって、拡径部13の先端側(カバー部材66の軸線方向他方の端部側)よりも若干カバー側テーパ部24寄りに設けられており、当該内側表面が部材厚方向に広がった段形状の部分である。すなわち、本実施形態では、係合段部71を境に、拡径部13の内径が、拡径部13の先端よりも基端側の方が一段階広くなるような構成とされている。
続いて、本実施形態の遊技球用設備65の組み立て方法について説明する。
本実施形態の遊技球用設備65は、上記したように、複数の単位複合体67を連結して形成されている。そこで、複数の工程に分けて、順を追って説明する。なお、一部の工程は、上記第一及び第二実施形態と同様であるため、異なる工程を重点的に説明する。
第一工程における単位複合体67の組み立てに関しては、上記工程と同様であるため、説明を省略する。
第二工程では、前記のように組み立てられた単位複合体67を直列状に連結していくわけだが、本実施形態では、単位複合体67自体が可撓性及び弾性を備えているため、その特性を活かしてワンタッチ式に連結していく。
すなわち、第二工程では、1つの単位複合体67におけるカバー部材66の挿着側端部側を、人力で内側に凹んだ形状に変形させて、別の1つの単位複合体67におけるカバー部材66の被挿入側端部に挿入し、係合突起70と係合段部71とを係合させる。より詳細には、前記1つの単位複合体67の装着側端部であって、係合突起70同士が近接する方向に凹ませて、前記別の1つの単位複合体67に挿入し、係合突起70が係合段部71を通過したあたりで、前記単位複合体67に加えた外力を解放して、図17に示すように、係合突起70と係合段部71とを係合させて、2つの単位複合体67を連結する。すなわち、単位複合体67同士は、係合突起70の突起90を介して、2点支持構造となる。そして、本実施形態においては、連結した単位複合体67同士は、突起90を基準に、相対的に回動する。
以上により、本実施形態における単位複合体67同士は、係合部たる係合突起70及び係合段部71によって、相対的に回動可能に連結されるため、上記実施形態と同様の作用効果を期待することができる。
次に、第四実施形態の遊技球用設備75について説明する。
第四実施形態の遊技球用設備75は、第三実施形態と同様、1つの単位流路形成部材2と、1つのカバー部材76とが組み合わさった単位複合体77を備え、その単位複合体77をカバー部材76に形成された係合部によって、連結されたものである(図18)。
本実施形態においては、カバー部材76は、外観が上記した第一実施形態におけるカバー部材3と大方同じであるが、連結孔15を備えず、連結構造が異なるため、その異なる点に注目して説明する。
カバー部材76は、図18、19に示すように、側壁82の軸線方向一方の端部側に、係合部の一方を担う2つの内側突起80が設けられ、さらに側壁82の外側であって軸線方向他方の端部側に、係合部の他方を担う周方向に沿った外周溝81が設けられている。
より具体的には、内側突起80a、80bは、側壁82の内側であって、カバー部材76における拡径部13が位置する側(カバー部材76の軸線方向他方の端部側)に設けられ、表面から互いに近接する方向に突出した部分である。そして、この2つの内側突起80a、80bは、図19に示すように、前記軸線方向他方の端部において、開口の直径上に位置するように設けられている。
外周溝81は、上記した外周溝16とほぼ同一のものであって、側壁82の外側表面であって、カバー側テーパ部24の先端側(軸線方向一方の端部側)に設けられた、カバー部材76の外周に沿って形成された溝である。また、本実施形態では、側壁82の外側であって、外周溝81に連通するガイド溝83が設けられている。このガイド溝83は、前記軸線方向一方の端部から外周溝81にほぼ直交する方向に延びた溝である。換言すれば、ガイド溝83は、前記軸線方向一方の端部と外周溝81とを繋ぐ、軸線方向に沿って延びた溝である。
続いて、本実施形態の遊技球用設備75の組み立て方法について説明する。
本実施形態の遊技球用設備75は、上記実施形態と同様、複数の単位複合体77を連結して形成されている。そこで、複数の工程に分けて、順を追って説明する。なお、一部の工程は、上記第三実施形態と同様であるため、異なる工程に注目して説明する。
すなわち、第三実施形態と異なる第二工程について説明する。
第二工程では、組み立てられた単位複合体77を直列状に連結していくわけだが、本実施形態では、カバー部材76にガイド溝83が設けられているため、その構成を活かしてワンタッチ式に連結していく。
すなわち、第二工程では、まず、第三実施形態と同様、1つの単位複合体77におけるカバー部材76の挿着側端部側を、別の1つの単位複合体77におけるカバー部材76の被挿入側端部から挿入するわけだが、このとき、前記1つの単位複合体77の装着側端部近傍に位置するガイド溝83を、前記別の1つの単位複合体77の被挿入側端部近傍に位置する内側突起80に位置合わせてから挿入する。すると、前記別の単位複合体77の内側突起80が、前記1つの単位複合体77のガイド溝83に沿って相対的に移動するため、次第に、内側突起80は外周溝81に至る。そして、内側突起80が外周溝81に至れば、その内側突起80を外周溝81に沿って相対的に移動させる。これにより、単位複合体77同士の軸線方向の移動が阻止された状態となり、単位複合体77同士が連結状態となる。すなわち、単位複合体77同士は、内側突起80を介して、2点支持構造となる。そして、本実施形態においては、連結した単位複合体77同士は、内側突起80を基準に相対的に回動する。
以上により、本実施形態における単位複合体77同士は、係合部たるガイド溝83及び外周溝81によって、相対的に回動可能に連結されるため、上記実施形態と同様の作用効果を期待することができる。
上記したいずれの実施形態でも、球抜き流路41及びオーバーフロー流路42の流路全体に、カバー部材3、53、66、76が位置するような構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、流路の屈曲部のみにカバー部材を配する構成であっても構わない。ただし、この構成を採用する場合、カバー部材による連結構造は期待できないため、単位流路形成部材側に単位流路形成部材同士が連結できる構成を付加する必要がある。例えば、この構成としては、上記実施形態で示した、各カバー部材3、53、66、76の連結構造等が挙げられる。
上記実施形態では、球抜き流路41とオーバーフロー流路42の双方に遊技球用設備1を採用した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、いずれか1つの流路に限定して採用した構成であっても構わない。ただし、いずれか一方の流路のみに限定する場合は、球の通過頻度等の観点から、オーバーフロー流路42に採用する構成が好ましい。
また、上記第一、第二、第四実施形態では、単位流路形成部材2にウレタン樹脂を用い、カバー部材3、53、76に金属を用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、単位流路形成部材及びカバー部材を共に金属又は上記実施形態と同様の樹脂あるいは別の樹脂で形成した構成であっても構わない。
上記第三実施形態では、係合突起70の上面に突起90を設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、突起90を設けない構成であっても構わない。
1、51、65、75 遊技球用設備
2 単位流路形成部材
3、53、66、76 カバー部材
5、55、67、77 単位複合体
9 流路形成空間
12 縦搬送路
13 拡径部
16、81 外周溝(連結部)
15、57 連結孔(連結部)
56 回動用ピン(連結部)
30 ぱちんこ機
31 遊技機島
32 搬送路
41 球抜き流路
42 オーバーフロー流路
70 係合突起(連結部)
71 係合段部(連結部)
80 内側突起(連結部)

Claims (5)

  1. 遊技球を用いて遊技する複数の弾球遊技機が並設された遊技機群の内部に配され、遊技球を下方に向けて搬送する遊技球用設備であって、
    複数の単位流路形成部材と、当該単位流路形成部材の外壁に当接するように配されるカバー部材を有し、
    複数の単位流路形成部材は、直列状に並べられて遊技球用の搬送路を形成し、当該遊技球用の搬送路は、単位流路形成部材同士の間で屈曲可能な構造であり、
    カバー部材は、前記遊技球用の搬送路の少なくとも屈曲部に配されていることを特徴とする遊技球用設備。
  2. カバー部材は、連結部を有し、
    前記遊技球用の搬送路は、1つの単位流路形成部材と1つのカバー部材とが組み合わさった1つの単位複合体を、カバー部材の連結部を介して直列状に複数連結したものであり、
    連結された単位複合体同士は、連結部を基準に相対的に回動することを特徴とする請求項1に記載の遊技球用設備。
  3. 単位流路形成部材は、外側面が軸線方向にテーパ状に形成された外側テーパ部を有し、
    カバー部材は、筒状であり、少なくとも軸線方向中途の位置から一方の端部側に向かって開口面積が狭径状に形成された狭径部を有し、
    単位流路形成部材の外側テーパ部をカバー部材の狭径部に当接するように組み合わせると、単位流路形成部材は大半の部分がカバー部材の内側に位置し、単位流路形成部材の残りの部分はカバー部材の狭径部側の端部から外部に露出することを特徴とする請求項2に記載の遊技球用設備。
  4. カバー部材は、軸線方向一方の端部の開口径が他方の端部の開口径よりも小さく、
    隣接するカバー部材同士は、一方のカバー部材の内側に、他方のカバー部材を差し込むような配置にして連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球用設備。
  5. 前記単位流路形成部材は、所定の樹脂により成形され、前記カバー部材は、金属で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球用設備。
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