JP2013131062A - 画像処理装置および画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定情報の表示領域を拡大するに際して操作性の低下を抑制することが可能な画像処理装置およびそれに関連する技術を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、そのタッチパネル25における特定情報の拡大表示指示(ページ画像の表示領域の拡大指示)が受け付けられると、タッチパネル25におけるページ画像の表示領域を拡大するとともに、タッチパネル25における操作ボタンの表示数を低減する。さらに、画像処理装置10は携帯端末50に対して操作ボタン情報を送信し、画像処理装置に関する操作ボタンを携帯端末50のタッチパネル75に表示させる。
【選択図】図20

Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像処理装置およびそれに関連する技術に関する。
MFPなどの画像処理装置においては、タッチスクリーン(タッチパネル)を有する操作パネル(操作手段)が設けられ、当該操作パネルを用いて操作入力が行われる。詳細には、当該操作パネル内の表示部に表示された操作ボタンを用いて各種の操作入力が受け付けられる(特許文献1等参照)。
また、特許文献1においては、このような操作パネル内に印刷対象画像のプレビュー画像を表示する表示領域を設けることが記載されている。
特開2010−34844号公報
ところで、上記のような操作パネルにおいて特定情報の表示領域を拡大して表示させたいという要望が存在する。たとえば、操作パネル内におけるプレビュー画像の表示領域自体を拡大すること(操作パネル内における当該プレビュー画像表示領域の占有割合を増大すること)が望まれる。
しかしながら、操作パネル内のプレビュー画像(特定情報とも表現される)の表示領域が拡大されると、逆に、操作パネル内における、プレビュー画像の表示領域以外の領域(操作パネル内のボタン表示領域等)が縮小する。そのため、拡大表示時においては、プレビュー画像の周囲に配置可能な操作ボタン数が低減され、本来表示したい比較的多数の操作ボタンは操作パネル内には表示しきれなくなる。その結果、操作ボタンの表示数が低減され、低減された数の操作ボタンのみを用いて操作することを余儀なくされるという問題が発生する。
また、このような問題は、プレビュー画像の表示領域を拡大する際のみならず、その他の情報の表示領域を拡大する際においても発生し得る。
そこで、この発明は、特定情報の表示領域を拡大するに際して操作性の低下を抑制することが可能な画像処理装置およびそれに関連する技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像処理装置であって、第1の表示手段を有するとともに、前記第1の表示手段に表示された操作ボタンを用いて前記画像処理装置に関する操作入力を受け付ける操作手段と、第2の表示手段を有する携帯端末との間で、各種データを送受信する通信手段と、前記操作手段によって前記第1の表示手段における特定情報の拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減する表示制御手段と、を備え、前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記画像処理装置に関する操作ボタンを前記第2の表示手段に表示させるための情報である操作ボタン情報を、前記携帯端末に送信して、前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段には表示されていない操作ボタンを含む操作ボタン群を前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記特定情報の拡大表示指示は、プレビュー画像の拡大表示指示を含み、前記表示制御手段は、前記第1の表示手段における前記プレビュー画像の拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記プレビュー画像の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像処理装置において、前記特定情報は、前記携帯端末内に格納されたデータに関するプレビュー画像を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2の発明に係る画像処理装置において、前記特定情報は、前記画像処理装置内に格納されたデータに関するプレビュー画像を含むことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記特定情報の拡大表示指示は、前記画像処理装置に関する操作メニュー画面内の複数の操作ボタンのうちの一部の操作ボタンを選択的に拡大表示した簡易メニュー画面を表示する指示を含み、前記表示制御手段は、前記第1の表示手段における前記簡易メニュー画面の表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記一部の操作ボタンの表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記操作ボタン情報は、前記画像処理装置と前記携帯端末との通信接続状態を解除するための接続解除ボタンの情報を含み、前記表示制御部は、前記特定情報の拡大表示指示に応じて、前記接続解除ボタンをも含む前記操作ボタン群を前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記表示制御手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段には操作ボタンを表示せず、前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信し、前記拡大表示前に前記第1の表示手段に表示されていた少なくとも1つの操作ボタンを含む前記操作ボタン群を、前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記表示制御手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段において低減された数の操作ボタンを表示し、前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信し、前記拡大表示後の前記第1の表示手段に表示されていない操作ボタンを含む前記操作ボタン群を、前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記画像処理装置に関する複数の操作ボタンを含む前記操作ボタン群を前記第2の表示手段に集約して表示させることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明に係る画像処理装置において、前記操作ボタン群は、前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段にも表示されている操作ボタンと前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段には表示されていない操作ボタンとの双方を含むことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項9の発明に係る画像処理装置において、前記表示制御手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記拡大表示後の前記第1の表示手段には操作ボタンを表示せず、前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信し、前記画像処理装置に関する前記複数の操作ボタンを含む前記操作ボタン群を、前記第2の表示手段に集約して表示させることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記操作手段は、無線通信の通信範囲内に存在することが通信手段によって検出された複数の携帯端末の中から接続対象の携帯端末を選択する選択操作を受け付け、前記通信手段は、前記選択操作によって選択された前記接続対象の携帯端末との通信接続を確立することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記通信手段は、無線通信の通信範囲内に存在する複数の携帯端末を検出し、検出された複数の携帯端末の中から最も近い位置に存在する携帯端末を接続対象の携帯端末として決定し、前記接続対象の携帯端末との通信接続を確立することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記表示制御手段は、接続対象の携帯端末が無線通信の通信範囲内に存在しなくなったことが前記通信手段により検出されると、前記第1の表示手段における表示内容を前記拡大表示指示時点での表示内容に復帰させることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記携帯端末との通信接続を確立して前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項15の発明に係る画像処理装置において、前記通信手段は、前記拡大表示指示前の表示画面への復帰指示を前記携帯端末から受信すると、前記携帯端末との通信接続を解除することを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項1の発明に係る画像処理装置において、前記通信手段は、前記拡大表示指示前に前記第1の表示手段に表示されていた第1の表示画面から前記拡大表示指示後に前記第1の表示手段に表示される第2の表示画面への拡大表示指示時点において前記携帯端末との通信接続が既に確立されている場合には、前記第2の表示画面から前記第1の表示画面への復帰指示が受け付けられたときであっても、前記携帯端末との通信接続を解除することなく当該通信接続を維持することを特徴とする。
請求項18の発明は、画像処理システムであって、画像処理装置と、前記画像処理装置と通信可能な携帯端末と、を備え、前記画像処理装置は、第1の表示手段を有するとともに、前記第1の表示手段に表示された操作ボタンを用いて操作入力を受け付ける第1の操作手段と、前記第1の操作手段によって前記第1の表示手段における特定情報の拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減する第1の表示制御手段と、前記携帯端末に対してデータを送信する第1の通信手段と、を有し、前記携帯端末は、第2の表示手段と、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記画像処理装置に関する操作ボタンを前記第2の表示手段に表示させるための情報である操作ボタン情報を、前記画像処理装置から受信する第2の通信手段と、前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段には表示されていない操作ボタンを含む操作ボタン群を、前記操作ボタン情報に基づいて前記第2の表示手段に表示させる第2の表示制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1ないし請求項18に記載の発明によれば、第1の表示手段における特定情報の表示領域の拡大に伴って操作ボタンの表示数が低減しても、第1の表示手段に表示されていない操作ボタンを含む操作ボタン群が第2の表示手段に表示される。したがって、第2の表示手段に表示された操作ボタンを用いて画像処理装置に関する操作を行うことが可能である。すなわち、特定情報の表示領域を拡大するに際して、操作性の低下を抑制することが可能である。
特に、請求項13に記載の発明によれば、無線通信の通信範囲内に存在する複数の携帯端末のうち最も近い位置に存在する携帯端末との通信接続が自動的に確立されるので、高い操作性を得ることができる。
また特に、請求項14に記載の発明によれば、接続対象の携帯端末が無線通信の通信範囲内に存在しなくなったときには、第1の表示手段における表示内容が拡大表示指示時点での表示内容に自動的に復帰する。したがって、高い操作性を得ることができる。
また特に、請求項16に記載の発明によれば、拡大表示指示前の表示画面への復帰指示が受信されると、操作者の特別の接続解除動作を要することなく、携帯端末との通信接続が自動的に解除されるので、高い操作性を得ることが可能である。
また特に、請求項17に記載の発明によれば、拡大表示指示時点で既に確立していた通信接続がむやみに解除されないので、有用である。
第1実施形態に係る画像処理システムを示す図である。 画像処理装置の機能ブロック図である。 携帯端末の機能ブロック図である。 画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 携帯端末の動作を示すフローチャートである。 画像処理装置のタッチパネルにおけるメインメニュー画面を示す図である。 ボックス操作におけるファイルリスト画面を示す図である。 拡大前の操作画面を示す図である。 近傍に存在する携帯端末のリストを示す図である。 外部端末内のファイルが列挙されたリスト画面を示す図である。 拡大前の操作画面を示す図である。 拡大表示画面を示す図である。 携帯端末のタッチパネルを示す図である。 変形例に係る携帯端末の表示例を示す図である。 別の変形例に係る携帯端末の表示画面を示す図である。 第2実施形態に係る拡大操作前の表示画面を示す図である。 第2実施形態に係る拡大操作後の表示画面(MFP側)を示す図である。 第2実施形態に係る拡大操作後の表示画面(携帯端末側)を示す図である。 第2実施形態における拡大表示指示後の操作状態を示す図である。 第2実施形態の変形例に係る拡大操作後の表示画面(MFP側)を示す図である。 第3実施形態に係る拡大操作前の表示画面(通常メニュー画面)を示す図である。 第3実施形態に係る拡大操作後の表示画面(簡易メニュー画面)を示す図である。 第3実施形態に係る拡大操作後の表示画面(携帯端末側)を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、第1実施形態に係る画像処理システム1(1Aとも称する)を示す図である。図1に示すように、画像処理システム1Aは、画像処理装置10(10Aとも称する)と携帯端末50とを備える。
画像処理装置10と携帯端末50とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。たとえば、画像処理装置10と携帯端末50とはネットワークNW(無線LAN等を含む)を介して無線接続される。なお、これに限定されず、画像処理装置10と携帯端末50とは、近距離通信(たとえば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標)))等によって互いに接続されるようにしてもよい。
携帯端末50は、画像処理装置10とは独立して動作する装置としても機能する。ただし、ここでは、携帯端末50は、画像処理装置10を操作(遠隔操作)する装置(操作装置)として用いられる。画像処理システム1Aにおけるユーザは、画像処理装置10に対する各種の操作を携帯端末50を用いて行うことが可能である。
<1−2.画像処理装置10の構成>
図2は、画像処理装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像処理装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。図2においては、MFP10の機能ブロックが示されている。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6、およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像なしいスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークNWを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(たとえば、携帯端末50)との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。格納部5は、印刷ジョブに係るデータ等を記憶する。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。このMFP10においては、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル(タッチスクリーンとも称する)25(図1参照)が設けられている。このタッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PG1を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)PG1は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいはネットワークNW等を介してMFP10にインストールされてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、プログラムPG1の実行により、通信制御部11と表示制御部15と動作制御部17とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(携帯端末50等)との間の通信動作を制御する処理部である。通信制御部11は、他の装置(携帯端末50等)との通信接続の開始動作(接続動作)および終了動作(接続解除動作(切断動作))等をも制御する。
表示制御部15は、画像処理装置10のタッチパネル25における表示内容を制御する処理部である。表示制御部15は、携帯端末50のタッチパネル75(図1)における表示内容をも制御する。具体的には、表示制御部15は、通信部4および通信制御部11を用いて携帯端末50と通信し、携帯端末50の表示制御部65(図3参照)等とも協働してタッチパネル75の表示内容を制御する。
動作制御部17は、画像処理装置10における印刷出力動作などの各種動作を制御する。動作制御部17は、画像処理装置10自身の操作部6(タッチパネル25等)を用いた操作入力、および携帯端末50の操作部56(タッチパネル75等)を用いた操作入力に基づいて、各種動作を制御する。
<1−3.携帯端末50の構成>
次に携帯端末50の構成について説明する。ここでは、携帯端末50として、タブレット型端末を例示する。ただし、これに限定されず、携帯端末50は、スマートフォンであってもよく、パーソナルコンピュータなどであってもよい。
図3は、携帯端末50の概略構成を示す機能ブロック図である。
携帯端末50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、操作部56およびコントローラ59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、ネットワークNWを介したネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、携帯端末50は、所望の相手先(画像処理装置10等)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部54は、画像処理装置10に関する操作情報を画像処理装置10との間で授受する。たとえば、通信部54は、画面制御用情報SCを画像処理装置10から受信する。また、通信部54は、携帯端末50の操作部56により受け付けられた操作指示入力に基づく操作指示情報MDを画像処理装置10へと送信する。
格納部55は、不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成される。格納部55は、画像データを格納する画面データ格納部55cを有する。タッチパネル75にて表示される各種の操作ボタンは、画像処理装置10から受信した画面制御用情報SCと画面データ格納部55cに予め格納されている画像データとに基づいて生成される。
操作部56は、携帯端末50に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この携帯端末50においては、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル(タッチスクリーン)75(図1参照)が設けられている。このタッチパネル75は、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。
後述するように、表示部56b(タッチパネル75)には、画像処理装置10のタッチパネル25に表示しきれなくなった操作ボタン等を含む表示画面(図14等参照)が表示される。
コントローラ59は、携帯端末50に内蔵され、携帯端末50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PG2を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラムPG2は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいはネットワークNW等を介して携帯端末50にインストールされるようにしてもよい。
プログラムPG2は、画像処理装置10を操作するアプリケーションソフトウエアであり、画像処理装置10の操作に関する諸機能を実現する。
具体的には、図3に示すように、コントローラ59は、プログラムPG2の実行により、通信制御部61と表示制御部65とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、画像処理装置10等との通信動作を制御する処理部である。
表示制御部65は、表示部56b(タッチパネル75等)における表示動作を制御する処理部である。たとえば、表示制御部65は、通信部54により受信された画面制御用情報SCに基づいて、画像処理装置10を遠隔操作するための操作用画面GSを生成し、当該操作用画面GSをタッチパネル75に表示する。なお、操作用画面GSを用いた操作指示入力に基づき、操作指示情報MDが通信部54等を介して画像処理装置10に送信される。
<1−4.画像処理装置10の操作部の構成>
図7は、画像処理装置10の操作部6(図1参照)の詳細構成を示す正面図である。図7に示すように、操作部6は、その正面側にタッチパネル25を有している。タッチパネル25においては、各種のメニュー画像(キー画像等を含む)が表示される。操作者は、タッチパネル25内に仮想的に配置されるキー(キー画像(ボタン画像とも称する)で表現されるソフトウエアキー(ソフトウエアボタンとも称する))を押下することによって、各種の操作入力を画像処理装置10に対して付与し、画像処理装置10の各種動作内容を設定することなどが可能である。なお、タッチパネル25の周囲(ここでは右側および下側)には、ハードウエアキー(ハードウエアボタンとも称する)が設けられている。操作者は、これらのハードウエアキーを押下することによっても、各種の操作入力を画像処理装置10に対して付与すること等が可能である。
<1−5.携帯端末50の操作部の構成>
図14に示すように、携帯端末50は、その正面に操作部56を備えている。具体的には、略板状の携帯端末50の正面側において、その周縁部(枠部)を除くほぼ全面にわたってタッチパネル75が設けられている。
タッチパネル75においては、自装置に関する操作を行うための画面のみならず、画像処理装置10に関する操作を行うための操作用画面GSが表示される。この操作用画面GS(図14等参照)には、複数の操作ボタン等が表示される。
操作用画面GS内の操作ボタン(ソフトウエアキー)に対する操作入力が受け付けられると、携帯端末50は、当該操作用画面GS内の操作ボタンを用いた操作入力がなされた旨を判定し、その旨を含む操作指示情報MDを画像処理装置10に送信する。画像処理装置10は、当該操作指示情報MDを受信すると、当該操作ボタンを用いた操作入力に対応する処理を実行する。
このように、携帯端末50は、自装置に関する操作入力のみならず、画像処理装置10に関する操作入力をも受け付ける。
<1−6.動作>
<概要>
ここでは、まず、初期状態の操作用の表示画面(初期画面)GA0(図7参照)が画像処理装置10のタッチパネル25に表示されている状況を想定する。
この表示画面GA0は、画像処理装置10に関する操作メニュー(トップメニュー)を示す画面である。タッチパネル25の表示画面GA0においては、4つの操作ボタンBS1〜BS4(具体的には、「コピー」ボタンBS1、「スキャン」ボタンBS2、「ボックス」ボタンBS3、「外部端末」ボタンBS4)が表示されている。以下では、「ボックス」ボタンBS3が押下された場合と「外部端末」ボタンBS4が押下された場合とについて順に説明する。
(1)まず、「ボックス」ボタンBS3が押下された場合について説明する。
「ボックス」ボタンBS3が押下されると、タッチパネル25の表示内容が表示画面GA0から表示画面GA1(図8)に変更される。表示画面GA1は、「ボックス」(画像処理装置10内のファイル格納領域(フォルダなどとも称される))内に格納された複数のデータファイルのリストを表示する画面(ファイルリスト画面)である。
さらに、リスト表示された複数のデータファイルのうちの1つが操作者の操作によって選択されると、タッチパネル25の表示内容が表示画面GA1から表示画面GA2(図9)に変更される。表示画面GA2内の左側には、選択されたファイル(例えば画像ファイル)のプレビューを表示するプレビュー表示領域PV(PV2)が設けられる。また、表示画面GA2内の右側には、複数の操作ボタンBN1〜BN8が設けられる。詳細には、プレビュー画像を操作するための複数の操作ボタンBN1〜BN5とプレビュー画像に関するジョブ指示を付与するための複数のボタン操作BN6〜BN8とが設けられる。
操作ボタンBN1はプレビュー画像の送り操作(次のプレビュー画像の表示指示)を指示するボタンであり、操作ボタンBN2は前のプレビュー画像への戻り操作(前のプレビュー画像の表示指示)を行うボタンである。また、操作ボタンBN3はプレビュー画像の表示倍率増大操作(部分拡大動作とも称する)を行うボタンであり、操作ボタンBN4はプレビュー画像の表示倍率低減操作(部分縮小動作(部分拡大動作))を行うボタンであり、操作ボタンBN5はプレビュー画像の回転操作を行うボタンである。さらに、操作ボタンBN6は印刷指示ボタンであり、操作ボタンBN7はファクシミリ送信指示ボタンであり、操作ボタンBN3はネット-ワーク送信指示ボタンである。
その後、ハードウエアボタンHB2が押下され、プレビュー画像の拡大表示指示が付与される。ここでは、ハードウエアボタンHB2は、プレビュー画像の表示領域の拡大表示(詳細には、プレビュー画像をタッチパネル25の表示領域の全域にわたって拡大表示すること)を指示する操作ボタンとして機能する。すなわち、ハードウエアボタンHB2に、拡大表示指示機能が付与されているものとする。なお、これに限定されず、拡大表示指示を付与する操作ボタン(「全画面プレビューボタン」等)がソフトウエアキーとしてタッチパネル25内に設けられるようにしてもよい。
画像処理装置10は、この拡大表示指示を受け付けると、タッチパネル25の表示内容を表示画面(拡大前操作画面)GA2(図9)から表示画面(拡大後表示画面)GA3(図13)に変更する。具体的には、タッチパネル25の全体にわたってプレビュー画像の表示領域が拡大され、プレビュー画像が拡大表示される。なお、ここでは、プレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、タッチパネル25には操作ボタンを表示することができなくなる。すなわち、拡大後表示画面GA3における操作ボタンの表示数はゼロに低減される(操作ボタンは1つも表示されない)。
このように、タッチパネル25においては、プレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、プレビュー画像の表示領域以外の領域(操作パネル内のボタン表示領域等)が縮小し、本来表示したい比較的多数の操作ボタンが表示しきれなくなる(詳細には操作ボタンが1つも表示できない)。すなわち、画面内の領域不足に起因して、タッチパネル25内に表示できない操作ボタンが発生する。
この実施形態においては、画像処理装置10は、タッチパネル25でのプレビュー画像の表示領域の拡大に伴ってタッチパネル25に表示しきれなくなった複数の操作ボタンを、携帯端末50との通信を用いて携帯端末50のタッチパネル75に表示させる。
具体的には、タッチパネル75には、タッチパネル25でのプレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、拡大表示指示後のタッチパネル25には表示されていない複数の操作ボタンBN1〜BN8を含む操作ボタン群(BN1〜BN8,BN11,BN12)が表示される(図14参照)。特に、拡大前にタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN1〜BN8が、タッチパネル25での拡大表示に伴って今度はタッチパネル75に表示される(図14参照)。図14は、拡大表示指示後における、タッチパネル75の表示画面GS3を示す図である。また、タッチパネル75の表示画面GS3には、プレビュー拡大前の表示画面に戻るための操作ボタン(「戻る」ボタン)BN11と、画像処理装置10および携帯端末50の相互間の通信接続を切断するための操作ボタン(「切断」ボタンないし「接続解除」ボタンとも称する)BN12とがさらに設けられている。なお、操作者は、拡大操作時において、自らの携帯端末50を画像処理装置10に近傍に予め配置しておくことが好ましい。
このような態様によれば、操作者は、タッチパネル75に表示された複数の操作ボタンBN1〜BN8を利用して、拡大表示指示前と同様の各種の操作を引き続き行うことが可能である。したがって、タッチパネル25に表示しきれなくなった操作ボタンに対応する操作をも行うことが可能であり、操作性の低下を抑制することが可能である。より詳細には、プレビュー画像の拡大表示画面GA3(図13)から拡大前の表示画面GA2(図9)に一旦戻ることなく、プレビュー画像に関連する各種の操作等を行うことが可能である。また、拡大後のプレビュー画像に操作ボタンが重畳表示される場合と比較して、拡大後のプレビュー画像の視認性に悪影響を与えることも無い。
(2)つぎに、「外部端末」ボタンBS4が押下された場合について説明する。
表示画面GA0(図7)において「外部端末」ボタンBS4が押下されると、タッチパネル25の表示内容が表示画面GA0から表示画面GB1(図11)に変更される。表示画面GB1は、外部端末(ここでは携帯端末50)内のファイル格納領域(フォルダなどとも称される)に格納された複数のデータファイルのリストを表示する画面である。詳細には、「外部端末」ボタンが押下されたときには、画像処理装置10は、携帯端末50との通信接続を用いて、携帯端末50内のファイルリスト情報を取得し、表示画面GB1に表示する。このように、外部端末内のリスト表示においては、表示画面GB1の表示時点で既に通信接続が確立されている。
さらに、操作者の操作によって複数のデータファイルのうちの1つが選択されると、タッチパネル25の表示内容が表示画面GB1から表示画面GB2(図12)に変更される。表示画面GB2内の左側には、選択されたデータファイルのプレビューを表示するプレビュー表示領域PV(PV2)が設けられる。また、表示画面GB2内の右側には、図9と同様の複数の操作ボタンが設けられる。詳細には、プレビュー画像を操作するための複数の操作ボタンBN1〜BN5とプレビュー画像に関するジョブ指示を付与するための複数のボタン操作BN6〜BN8とが設けられる。
その後、ハードウエアボタンHB2が押下され、拡大表示指示が付与される。
これに応じて、タッチパネル25の表示内容が表示画面GB2(図12)から表示画面GB3(図13参照)に変更される。具体的には、タッチパネル25の全体にわたってプレビュー画像の表示領域が拡大され、プレビュー画像が拡大表示される。拡大後のプレビュー画像の表示領域PV(PV3)は、タッチパネル25の全体に拡がる領域である。そのため、タッチパネル25には余白領域(プレビュー画像表示領域以外の表示領域)が存在せず、タッチパネル25には操作ボタンを1つも表示することができない。
このように、タッチパネル25においては、プレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、プレビュー画像の表示領域以外の領域(操作パネル内のボタン表示領域等)が縮小し、本来表示したい比較的多数の操作ボタンが表示しきれなくなる。
一方、タッチパネル75には、タッチパネル25でのプレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、拡大表示指示後のタッチパネル25には表示されていない複数の操作ボタンBN1〜BN8を含む操作ボタン群(BN1〜BN8,BN11,BN12)が表示される(図14参照)。特に、拡大前にタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN1〜BN8が、タッチパネル25での拡大表示に伴って今度はタッチパネル75に表示される。これによれば、操作者は、タッチパネル75に表示された複数の操作ボタンを利用して、拡大前と同様の各種の操作を引き続き行うことが可能である。したがって、タッチパネル25に表示しきれなくなった操作ボタンに対応する操作をも行うことが可能であり、操作性の低下を抑制することが可能である。
<詳細動作>
つぎに、上記のような動作について、携帯端末50に対する接続動作等をも加えて、図4〜図6等を参照しながら詳細に説明する。図4および図5は、画像処理装置10の動作を示すフローチャートであり、図6は、携帯端末50の動作を示すフローチャートである。なお、図4および図5は、画像処理装置10の操作部6を用いて、操作者によるプレビュー画像の拡大操作が行われた後における動作を示している。換言すれば、図4および図5には、拡大表示指示が受け付けられた後における画像処理装置10の動作が示されている。
図4のステップS11に示すように、プレビュー画像の拡大直後においては、画像処理装置10がいずれかの携帯端末50と既に接続中であるか否かが判定される。
ステップS11で「接続中」であることが判定されると、ステップS17に進む。たとえば、外部端末内のファイルが表示されている場合には、携帯端末50との通信接続が表示画面GB1の表示時点で既に確立されているので、ステップS12〜ステップS15の接続処理を行うことを要さず直ちにステップS17に進む。
一方、ステップS11で未だ「接続中」ではないことが判定されると、ステップS12に進む。たとえば、ボックス内のファイルが表示されている場合には、表示画面GB2の表示時点でも携帯端末50との間の通信接続が未だ確立されておらず、ステップS12に進む。そして、ステップS12〜ステップS15において、画像処理装置10は、操作者の操作に応じて近傍の携帯端末50との間で通信接続を確立する。より詳細には、画像処理装置10の無線通信の通信範囲内に存在する1または複数の携帯端末50が検出され、検出された携帯端末50の中から、接続対象の携帯端末がユーザ操作により選択される。その選択操作(選択結果)に応じて、画像処理装置10は、選択された接続対象の携帯端末50との通信接続を確立する。
具体的には、まず、画像処理装置10は、近傍の携帯端末50を検索する。携帯端末50が画像処理装置10の近傍に存在するときには、ステップS13からステップS14に進む。なお、携帯端末50が画像処理装置10の近傍に存在しないときには、本処理を終了する。
次のステップS14においては、画像処理装置10による検索結果を示す画面MN1がタッチパネル25に表示される。図10は、画面MN1を示す図である。画面MN1(リスト画面とも称される)においては、ステップS13にて検索された1または複数(ここでは5つ)の携帯端末50がリストアップされている。操作者は、リストアップされた5つの携帯端末50a〜50eの中から、所望の携帯端末50(たとえば、自らが所持する携帯端末50)を選択し、タッチパネル25内の対応表示部分を押下する。たとえば、リスト画面MN1内の携帯端末50aに対応する欄を押下することによって、携帯端末50aが選択される。
いずれかの携帯端末50が選択されると、ステップS15からステップS16に進み、選択された携帯端末50(たとえば50a)との通信接続処理が実行され、当該携帯端末50と画像処理装置10との通信接続が確立される。なお、いずれの携帯端末も選択されずキャンセルボタンCS(図10)が押下された場合には、本処理を終了する。
ステップS16においては画像処理装置10と携帯端末50との通信接続が確立される。具体的には、接続対象である携帯端末50に対して画像処理装置10から接続要求を送信する。携帯端末50は当該接続要求を受信すると、画像処理装置10との通信接続の確立処理を行う(ステップS31,S32(図6))。
なお、図6に示すように、携帯端末50は、ステップS31,S33,S34,S36における分岐処理に応じた各処理を実行する。詳細には、携帯端末50は、接続要求を受信した旨をステップS31で判定すると、ステップS32に進み、接続処理を実行する。また、携帯端末50は、切断要求(接続解除要求)を受信した旨をステップS33で判定すると、ステップS38に進み、切断処理を実行する。また、携帯端末50は、操作ボタン表示用の情報(操作ボタン情報MPとも称する)を受信した旨をステップS34で判定すると、ステップS35に進み、操作ボタン情報MPに基づき操作ボタンをタッチパネル75に表示する。さらに、携帯端末50は、タッチパネル75の操作ボタンを用いた操作者からの操作指示入力を受け付けた旨をステップS36で判定すると、ステップS37に進み、当該操作指示入力に基づく操作指示情報MDを画像処理装置10に送信する。
さて、ステップS16において画像処理装置10と携帯端末50との通信接続が確立されると、ステップS17に進む。
ステップS17においては、タッチパネル75における操作ボタン表示用の情報(操作ボタン情報)MPが画像処理装置10から携帯端末50へと送信される。携帯端末50は、操作ボタン情報MPを受信すると、操作ボタン情報MPに基づき、操作ボタンをタッチパネル75に表示する(ステップS34,S35(図6))。なお、操作ボタン情報MPは、画像処理装置10に関する操作ボタンをタッチパネル75に表示させるための情報であるとも表現される。
たとえば、タッチパネル25におけるプレビュー画像の拡大表示指示に伴って、タッチパネル25の表示内容が表示画面GA2(図9)から表示画面GA3(図13)に変更される。このときには、拡大直前にはタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN1〜BN8が、今度はタッチパネル75に表示される(図14参照)。
また、タッチパネル25におけるプレビュー画像の拡大表示指示に伴って、タッチパネル25の表示内容が表示画面GB2(図12)から表示画面GB3(図13)に変更される。このときにも、拡大直前にはタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN1〜BN8が、今度はタッチパネル75に表示される(図14参照)。
その後、タッチパネル75の表示画面GA2(あるいはGA3)を用いた操作が操作者により行われ得る。
操作者がタッチパネル75の操作ボタンを用いて各種の操作指示入力を行うと、携帯端末50は、操作者からの当該操作指示入力を受け付け、当該操作指示入力に基づく操作指示情報MDを生成し、当該操作指示情報MDを画像処理装置10に送信する(ステップS36,S37(図6))。
画像処理装置10は、ステップS21(図5)で操作指示情報MDを受信した旨を判定するとステップS22に進む。ステップS22では、受信された操作指示情報MDの種類に応じた分岐処理が実行される。
具体的には、受信された操作指示情報MDが「接続解除指示」である場合には、ステップS22からステップS27に進む。たとえば、「切断」ボタンBN12による操作指示入力に基づく操作指示情報MDが受信された場合には、ステップS27に進む。ステップS27においては、画像処理装置10は携帯端末50との通信接続を解除する。
一方、受信された操作指示情報MDが「接続解除指示」以外の操作指示である場合には、ステップS22からステップS23に進み、画像処理装置10は当該操作指示情報MDに基づく指示処理を実行する。当該指示処理は、タッチパネル75内の操作ボタンBN1〜BN8に対応する指示処理と、「戻る」ボタンBN11に対応する指示処理とを含む。たとえば、「回転」ボタンBN5による操作指示入力に基づく操作指示情報MDが受信された場合には、プレビュー画像の回転処理が行われる。「印刷」ボタンBN6による操作指示入力に基づく操作指示情報MDが受信された場合には、プレビュー対象画像に関する印刷処理が行われる。あるいは、「戻る」ボタンBN11による操作指示入力に基づく操作指示情報MDが受信された場合には、タッチパネル25での表示内容を拡大表示指示前への表示画面GA2(あるいはGA3)へと復帰させる処理が行われる。
なお、タッチパネル75内の操作ボタンBN1〜BN5に対応する指示処理が行われた場合には、タッチパネル25内の拡大プレビュー表示は解除されない。一方、タッチパネル75内の操作ボタンBN6〜BN8,BN11(,BN12)に対応する指示処理が行われた場合には、タッチパネル25内の拡大プレビュー表示は解除される。
ステップS23の次のステップS24,S25においては、さらなる分岐処理が行われる。
ステップS24で、指示処理の実行に応じて拡大プレビュー表示が解除されない場合には、再びステップS21に戻り、操作指示情報の受信を待機する。一方、ステップS24で、指示処理の実行に応じて拡大プレビュー表示が解除された場合には、ステップS25に進む。
ステップS25では、拡大プレビュー表示の開始直前時点(換言すれば、拡大前の表示画面GA2(,GB2)の表示時点)TP2で、画像処理装置10と携帯端末50との接続が既に確立されていたか否かに応じた分岐処理が行われる。なお、この時点TP2は、拡大表示指示前にタッチパネル25に表示されていた表示画面GA2(GB2)から、拡大表示指示後にタッチパネル25に表示される表示画面GA3(GB3)への遷移時点、であるとも表現される。
当該点TP2では携帯端末50との接続が未だ確立されていなかったと判定される場合には、ステップS27に進み、接続が切断される。
たとえば、「(画像処理装置10の)ボックス内ファイルリスト表示」に関しては、表示画面GA2の表示時点では未だ通信接続が確立されていない。したがって、ボックス内ファイルリスト表示に関しては、携帯端末50との接続は時点TP2では未だ確立されていなかった旨がステップS25で判定され、ステップS27に進む。そして、画像処理装置10と携帯端末50との間の通信接続が切断される。詳細には、画像処理装置10から携帯端末50へと切断要求が送信され、携帯端末50は、受信した切断要求(接続解除要求)に基づき切断処理(接続解除処理)を実行する(ステップS33,S38(図6))。
より具体的には、「戻る」ボタンBN11の押下(拡大表示指示前の表示画面への復帰指示)に応じて、タッチパネル25の表示内容が表示画面GA3から表示画面GA2に復帰する際において、ステップS25からステップS27に進み、画像処理装置10と携帯端末50との通信接続が自動的に解除される。また、タッチパネル75においては表示画面GS3が表示されなくなる。これによれば、拡大表示指示に応じてタッチパネル75での操作ボタン表示用に確立された通信接続を、拡大表示指示前の表示画面への復帰指示に応答して自動的に解除することができる。操作者の特別の接続解除動作を要しないので、高い操作性を得ることが可能である。
一方、当該時点TP2で携帯端末50との接続が既に確立されていたと判定される場合には、ステップS26に進み、接続を継続する旨が判定される。
たとえば、「外部端末内ファイルリスト表示」に関しては、表示画面GB1の表示時点で既に通信接続が確立されており、表示画面GB2の表示時点TP2においても通信接続状態が維持されている。したがって、外部端末内ファイルリスト表示に関しては、携帯端末50との接続が時点TP2で既に確立されていた旨がステップS25で判定され、通信接続が継続される(ステップS26)。
より具体的には、「戻る」ボタンBN11の押下(拡大表示指示前の表示画面への復帰指示)に応じて、タッチパネル25の表示内容が表示画面GB3から表示画面GB2に復帰する際において、タッチパネル75においては表示画面GS3が表示されなくなる。ただし、このときには、ステップS25からステップS26に進み、画像処理装置10と携帯端末50との通信接続が維持される。このように、画像処理装置10と携帯端末50との通信接続が拡大表示指示時点TP2において既に確立されている場合には、表示画面GB3から表示画面GB2への復帰指示が受け付けられるときであっても、携帯端末との通信接続は、解除されることなく維持される。これによれば、拡大表示指示時点TP2で既に確立していた通信接続がむやみに解除されないので、有用である。
以上のような態様によれば、拡大表示指示が受け付けられてタッチパネル25における特定情報の表示領域(プレビュー画像の表示領域)の拡大に伴って、タッチパネル25内のボタン表示領域が低減しタッチパネル25内の操作ボタンの表示数が低減しても、タッチパネル25に表示できなくなった操作ボタンが今度はタッチパネル75に表示される。そのため、操作者は、拡大表示指示後においても、タッチパネル75に表示される複数の操作ボタンBN1〜BN8を利用して、拡大表示指示前と同様の各種の操作を引き続き行うことが可能である。したがって、タッチパネル25に表示しきれなくなった操作ボタンに対応する操作をも行うことが可能であり、操作性の低下を抑制することが可能である。特に、タッチパネル25における全画面拡大表示によりタッチパネル25内のボタン表示領域が存在しなくなりタッチパネル25に操作ボタンが表示されなくなっても、タッチパネル75に表示された操作ボタンを用いて、画像処理装置10に関する操作を行うことが可能である。このように、画像処理装置10とその近傍の携帯端末50とが連携することによって、画像処理装置10に関する操作性の低下を抑制することが可能である。
また特に、拡大表示指示後においては、タッチパネル25には操作ボタンが表示されず、タッチパネル75に全ての操作ボタンBN1〜BN8が集約して表示されている。これによれば、タッチパネル25とタッチパネル75との間を往来しつつ操作することを要しないので、操作性の低下を抑制することが可能である。
なお、上記実施形態においては、タッチパネル25内のプレビュー画像の拡大表示に伴ってタッチパネル25に表示しきれなくなった全ての操作ボタンBN1〜BN8がタッチパネル75に表示される態様が例示されているが、これに限定されない。
たとえば、タッチパネル25内のプレビュー画像の拡大表示に伴ってタッチパネル25に表示しきれなくなった全操作ボタンBN1〜BN8のうち、一部の操作ボタンBN1〜BN5(換言すれば、プレビュー画像を操作するための操作ボタン)が、タッチパネル75に表示されるようにしてもよい(図15参照)。あるいは、タッチパネル25内のプレビュー画像の拡大表示に伴ってタッチパネル25に表示しきれなくなった全操作ボタンBN1〜BN8のうち、一部の操作ボタンBN6〜BN8(プレビュー画像に関するジョブ指示を付与するための操作ボタン)がタッチパネル75に表示されるようにしてもよい(図16参照)。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態においては、プレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、拡大後のプレビュー画像がタッチパネル25内の全域にわたって表示され操作ボタンはタッチパネル25には表示されず、且つ、タッチパネル75に複数の操作ボタンが表示される態様が例示されている。
この第2実施形態においては、プレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、拡大後のプレビュー画像とともに一部の操作ボタンがタッチパネル25に表示され、且つ、タッチパネル75に他の操作ボタンが表示される態様を例示する。端的に言えば、プレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、タッチパネル25とタッチパネル75との双方に操作ボタンが表示される態様を例示する。この第2実施形態においては、プレビュー画像の表示領域の拡大後において、タッチパネル25の操作ボタンを用いた操作が可能であるとともに、タッチパネル75の操作ボタンを用いた操作も可能である。
図17は、第2実施形態に係る表示画面GA2(GA22とも称する)を示す図である。この表示画面GA22は、表示画面GA0(図7)の「ボックス」ボタン押下に応じてタッチパネル25に表示される画面である。表示画面GA22においては、拡大表示前のプレビュー画像の表示領域PV(PV22)と複数の操作ボタンBN1〜BN8とが表示されている。なお、この第2実施形態では、「ボックス」ボタンが押下される場合について主に説明するが、「外部端末」ボタンが押下された場合にも同様の表示動作が行われる。
その後、ハードウエアボタンHB2が押下され、拡大表示指示が付与される。ここでは、ハードウエアボタンHB2に、拡大表示指示機能が付与されているものとする。すなわち、ハードウエアボタンHB2は、プレビュー画像の拡大表示(ここでは、プレビュー画像をタッチパネル25の表示領域のうちの比較的大きな領域に表示すること)を指示する操作ボタンとして機能する。なお、これに限定されず、拡大表示指示を付与する操作ボタン(「拡大プレビューボタン」等)がソフトウエアキーとしてタッチパネル25内に設けられるようにしてもよい。
この拡大表示指示が画像処理装置10に対して付与されると、タッチパネル25の表示内容が表示画面GA22(図17)から表示画面GA23(図18)に変更される。具体的には、タッチパネル25内においてプレビュー画像の表示領域が比較的大きな領域へと拡大され、プレビュー画像が拡大表示される。拡大後のプレビュー画像の表示領域PV(PV23)は、タッチパネル25の全部ではないが、タッチパネル25の半分以上を占める比較的大きな領域である。このとき、タッチパネル25に表示できる操作ボタンの数は低減される。ここでは、操作ボタンの表示数が10個から5個へと低減されるものとする。具体的には、5個の操作ボタンBN1〜BN5のみがタッチパネル25に表示される。
このように、タッチパネル25においては、プレビュー画像の表示領域の拡大に伴って、プレビュー画像の表示領域以外の領域(操作パネル内のボタン表示領域等)が縮小し、本来表示したい比較的多数の操作ボタンが表示しきれなくなる。
そこで、この実施形態においては、画像処理装置10は、タッチパネル25でのプレビュー画像の表示領域の拡大に伴ってタッチパネル25に表示しきれなくなった複数の操作ボタンを、携帯端末50との通信を用いて携帯端末50のタッチパネル75に表示させる。具体的には、拡大前にタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN6〜BN8を含む表示画面GS23が、タッチパネル25での拡大表示に伴って今度はタッチパネル75に表示される(図19)。また、タッチパネル75の表示画面GS23には、プレビュー拡大前の表示画面に戻るための操作ボタン(「戻る」ボタン)BN11と、画像処理装置10および携帯端末50の相互間の通信接続を切断するための操作ボタン(切断ボタン)BN12とがさらに設けられている。
図20は、第2実施形態における拡大表示指示後における操作の様子を示す図である。図20に示すように、操作者は、タッチパネル25内に表示される複数の操作ボタンBN1〜BN5と、タッチパネル25の近傍に配置されたタッチパネル75内に表示される複数の操作ボタンBN6〜BN8とを用いて、画像処理装置10に関する操作を行うことが可能である。
このような態様によれば、操作者は、タッチパネル75に表示された複数の操作ボタンBN6〜BN8を利用して、拡大前と同様の各種の操作を引き続き行うことが可能である。詳細には、タッチパネル25における拡大表示によりタッチパネル25内の操作ボタンの表示数が8個から5個に低減する場合においても、拡大後にタッチパネル75に表示された操作ボタン(より詳細には残りの3個の操作ボタン)BN6〜BN8を用いて、画像処理装置10に関する操作を行うことが可能である。したがって、タッチパネル25に表示しきれなくなった操作ボタンに対応する操作をも行うことが可能であり、操作性の低下を抑制することが可能である。
なお、上記第2実施形態においては、拡大後のプレビュー画像(表示領域PV23)とともに一部の操作ボタンBN1〜BN5がタッチパネル25に表示され、且つ、タッチパネル75に他の操作ボタンBN6〜BN8,BN11,BN12が表示される態様が例示されている。ただし、これに限定されず、たとえば、図21および図15に示すように、タッチパネル25に表示されるボタンとタッチパネル75に表示されるボタンとの間で一部(または全部)が入れ替わって配置されるようにしてもよい。詳細には、拡大後のプレビュー画像(表示領域PV24)とともに一部の操作ボタンBN6〜BN8がタッチパネル25に表示され(図21参照)、且つ、タッチパネル75に他の操作ボタンBN1〜BN5等が表示される(図15参照)ようにしてもよい。
また、上記第2実施形態においては、拡大表示指示前にタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN1〜BN8のうち、一部の操作ボタンがタッチパネル25に表示されるとともに残りの操作ボタンがタッチパネル75に表示される態様が例示されているが、これに限定されない。
たとえば、タッチパネル25に全ての操作ボタンが表示しきれない場合において、(タッチパネル25に一部のボタンが表示されているか否かにかかわらず、)タッチパネル75に全ての操作ボタンが表示されるようにしてもよい。すなわち、拡大表示指示前にタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN1〜BN8が、拡大表示指示後にはタッチパネル75に表示されるようにしてもよい。
より詳細には、たとえば、第2実施形態における表示画面GA23(図18)がタッチパネル25に表示されるとともに、第1実施形態における表示画面GS3(図14)がタッチパネル75に表示されるようにしてもよい。このように、タッチパネル75に全ての操作ボタンを集約して表示することによれば、タッチパネル25とタッチパネル75との間を往来しつつ操作することを要しないので、操作性の低下を抑制することが可能である。
なお、このように、拡大表示指示後のタッチパネル75においては、拡大表示指示後のタッチパネル25に表示されていない操作ボタンBN6〜BN8のみならず、拡大表示指示後のタッチパネル25に表示されている操作ボタンBN1〜BN5をも含む操作ボタン群が表示されるようにしてもよい。換言すれば、拡大表示指示後のタッチパネル75においては、拡大表示指示後のタッチパネル25にも表示されている操作ボタンBN1〜BN5と拡大表示指示後のタッチパネル25には表示されていない操作ボタンBN6〜BN8との双方を含む操作ボタン群が表示されるようにしてもよい。
<3.第3実施形態>
上記第1および第2実施形態においては、プレビュー画像が拡大される態様が例示されているが、これに限定されない。第3実施形態においては、メニュー画面GA31(図22)に代わって簡易メニュー画面GA32(図23)が表示される際に本発明の思想が適用される態様について説明する。具体的には、簡易メニュー画面GA32への切換指示(特定情報の拡大表示指示)に応じて、タッチパネル75にも操作ボタンが表示される態様を例示する。
この第3実施形態においては、第1実施形態とは異なり、まず、メニュー画面として図22に示す表示画面GA31(操作メニュー画面とも称する)が表示されるものとする。この表示画面GA31には、多数の操作ボタンBN31〜BN42が表示されている。このメニュー画面GA31は、コピーに関する各種の設定を行うためのメニュー画面である。
この第3実施形態においては、ハードウエアボタンHB2に通常メニュー表示から簡易メニュー表示への切替機能が付与されており、当該ハードウエアボタンHB2が押下されると、図22の操作メニュー画面GA31は簡易メニュー画面GA32(図23)へと切り換えられる。すなわち、簡易メニュー画面GA32の表示指示が時点TP2にて受け付けられると、簡易メニュー画面GA32がタッチパネル25に表示される。
簡易メニュー画面GA32は、画像処理装置に関する操作メニュー画面GA31内の複数(ここでは12個)の操作ボタンBN31〜BN42のうちの一部の操作ボタンBN31〜BN34を選択的に拡大表示した画面である。換言すれば、簡易メニュー画面GA32は、タッチパネル25において、一部の(4個の)操作ボタンBN31〜BN34の表示領域を拡大するとともに、操作ボタンの表示数を12個から4個に低減した画面である。また、ハードウエアボタンHB2の押下操作は、簡易メニュー画面GA32をタッチパネル25に表示する表示指示である。ハードウエアボタンHB2の押下操作は、操作メニュー画面GA31内の一部の操作ボタンBN31〜BN34を拡大して表示する拡大表示指示であるとも表現される。
ここにおいて、簡易メニュー画面GA32における4つの操作ボタンBN31〜BN34(BN51〜BN54とも表現する)は、タッチパネル25内において比較的大きく表示されている。そのため、タッチパネル25における余白領域(操作ボタン画像の表示領域以外の表示領域)が存在せず、その他の操作ボタンを表示することが困難である。
そこで、この第3実施形態においては、ハードウエアボタンHB2の押下処理に応答して、さらに、タッチパネル75に、タッチパネル25での一部の操作ボタンの表示領域の拡大に伴ってタッチパネル25に表示しきれなくなった他の操作ボタン等を含む表示画面GS32(図24)が表示される。具体的には、拡大前にタッチパネル25に表示されていた複数の操作ボタンBN35〜BN42が、タッチパネル25での拡大表示に伴って今度はタッチパネル75の表示画面GS32に表示される。換言すれば、拡大前の操作メニュー画面GA31内に表示されていた操作ボタンであって拡大後の簡易メニュー画面GA32には表示されていない操作ボタンBN35〜BN42が、タッチパネル25とは別のタッチパネル75に表示される。これによれば、操作者は、タッチパネル75に表示された複数の操作ボタンBN35〜BN42を利用して、拡大前と同様の各種の操作を引き続き行うことが可能である。したがって、タッチパネル25に表示しきれなくなった操作ボタンに対応する操作をも行うことが可能であり、操作性の低下を抑制することが可能である。
<4.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、リスト画面MN1(図10)内から所望の携帯端末50(たとえば50a)が接続対象装置として選択される態様が例示されているが、これに限定されない。具体的には、無線通信の通信範囲内に存在する複数の携帯端末50が画像処理装置10によって検出され、検出された複数の携帯端末50の中から、画像処理装置10に最も近い位置に存在する携帯端末(詳細には、その電波強度が最も大きな携帯端末)50nが、画像処理装置10の接続対象装置(接続対象の携帯端末)として決定されるようにしてもよい。そして、画像処理装置10が、決定された接続対象装置の携帯端末50nとの通信接続を確立するようにすればよい。なお、このような動作は、画像処理装置10の通信部4および通信制御部11などによって行わればよい。
これによれば、画像処理装置10の最も近くに存在する携帯端末50との接続が自動的に確立されるので、高い操作性を得ることができる。
同様に、画像処理装置10と携帯端末50との通信接続解除(通信切断)およびそれに伴う表示状態の変更に関しても、自動的に行われるようにしてもよい。詳細には、画像処理装置10の通信部4は、接続対象の携帯端末が無線通信の通信範囲内に存在しなくなったことを検出すると、表示制御部15は、タッチパネル25における表示内容を拡大表示指示時点TP2での表示内容に復帰させる。より詳細には、一定間隔(たとえば5秒に1回)で携帯端末50との接続状態を確認し、携帯端末50との接続状態が確認されないことが数回連続したときに、当該携帯端末50が無線通信の通信範囲内に存在しなくなった旨を判定する。
これによれば、接続対象の携帯端末が無線通信の通信範囲内に存在しなくなったときには、画像処理装置10と携帯端末50との接続が自動的に切断されるとともに、タッチパネル25における表示画面が拡大表示指示時点TP2での表示画面に自動的に復帰する。したがって、高い操作性を得ることができる。
また、上記各実施形態において、タッチパネル25およびタッチパネル75に表示された操作ボタンを用いた操作入力は、操作者の手指で当該操作ボタンを直接的に押下する操作入力のみならず、ハードウエアカーソルキーおよびハードウエア決定キーを用いて当該操作ボタンを間接的に押下する操作入力であってもよい。具体的には、ハードウエアカーソルキーを用いて画面上のカーソル位置を変更し、カーソルが操作ボタン上に重畳表示されている状態で、ハードウエア決定キーが押下されることによって、当該操作ボタンが間接的に押下されるようにしてもよい。
1 画像処理システム
6 (画像処理装置の)操作部
10 画像処理装置
25 (画像処理装置の)タッチパネル
50 携帯端末
56 (携帯端末の)操作部
75 (携帯端末の)タッチパネル
BN1〜BN8,BN11,BN12、BN31〜BN42 操作ボタン
GA2,GB2,GA31 (拡大表示指示前における画像処理装置での)表示画面
GA3,GB3,GA32 (拡大表示指示後における画像処理装置での)表示画面
GS3,GS32 (拡大表示指示後における携帯端末での)表示画面

Claims (18)

  1. 画像処理装置であって、
    第1の表示手段を有するとともに、前記第1の表示手段に表示された操作ボタンを用いて前記画像処理装置に関する操作入力を受け付ける操作手段と、
    第2の表示手段を有する携帯端末との間で、各種データを送受信する通信手段と、
    前記操作手段によって前記第1の表示手段における特定情報の拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減する表示制御手段と、
    を備え、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記画像処理装置に関する操作ボタンを前記第2の表示手段に表示させるための情報である操作ボタン情報を、前記携帯端末に送信して、前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段には表示されていない操作ボタンを含む操作ボタン群を前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記特定情報の拡大表示指示は、プレビュー画像の拡大表示指示を含み、
    前記表示制御手段は、前記第1の表示手段における前記プレビュー画像の拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記プレビュー画像の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記特定情報は、前記携帯端末内に格納されたデータに関するプレビュー画像を含むことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記特定情報は、前記画像処理装置内に格納されたデータに関するプレビュー画像を含むことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記特定情報の拡大表示指示は、前記画像処理装置に関する操作メニュー画面内の複数の操作ボタンのうちの一部の操作ボタンを選択的に拡大表示した簡易メニュー画面を表示する指示を含み、
    前記表示制御手段は、前記第1の表示手段における前記簡易メニュー画面の表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記一部の操作ボタンの表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記操作ボタン情報は、前記画像処理装置と前記携帯端末との通信接続状態を解除するための接続解除ボタンの情報を含み、
    前記表示制御部は、前記特定情報の拡大表示指示に応じて、前記接続解除ボタンをも含む前記操作ボタン群を前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記表示制御手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段には操作ボタンを表示せず、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信し、前記拡大表示前に前記第1の表示手段に表示されていた少なくとも1つの操作ボタンを含む前記操作ボタン群を、前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記表示制御手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段において低減された数の操作ボタンを表示し、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信し、前記拡大表示後の前記第1の表示手段に表示されていない操作ボタンを含む前記操作ボタン群を、前記第2の表示手段に表示させることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記画像処理装置に関する複数の操作ボタンを含む前記操作ボタン群を前記第2の表示手段に集約して表示させることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置において、
    前記操作ボタン群は、前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段にも表示されている操作ボタンと前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段には表示されていない操作ボタンとの双方を含むことを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項9に記載の画像処理装置において、
    前記表示制御手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記拡大表示後の前記第1の表示手段には操作ボタンを表示せず、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信し、前記画像処理装置に関する前記複数の操作ボタンを含む前記操作ボタン群を、前記第2の表示手段に集約して表示させることを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記操作手段は、無線通信の通信範囲内に存在することが通信手段によって検出された複数の携帯端末の中から接続対象の携帯端末を選択する選択操作を受け付け、
    前記通信手段は、前記選択操作によって選択された前記接続対象の携帯端末との通信接続を確立することを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記通信手段は、無線通信の通信範囲内に存在する複数の携帯端末を検出し、検出された複数の携帯端末の中から最も近い位置に存在する携帯端末を接続対象の携帯端末として決定し、前記接続対象の携帯端末との通信接続を確立することを特徴とする画像処理装置。
  14. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記表示制御手段は、接続対象の携帯端末が無線通信の通信範囲内に存在しなくなったことが前記通信手段により検出されると、前記第1の表示手段における表示内容を前記拡大表示指示時点での表示内容に復帰させることを特徴とする画像処理装置。
  15. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示が受け付けられると、前記携帯端末との通信接続を確立して前記操作ボタン情報を前記携帯端末に送信することを特徴とする画像処理装置。
  16. 請求項15に記載の画像処理装置において、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示前の表示画面への復帰指示を前記携帯端末から受信すると、前記携帯端末との通信接続を解除することを特徴とする画像処理装置。
  17. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記通信手段は、前記拡大表示指示前に前記第1の表示手段に表示されていた第1の表示画面から前記拡大表示指示後に前記第1の表示手段に表示される第2の表示画面への拡大表示指示時点において前記携帯端末との通信接続が既に確立されている場合には、前記第2の表示画面から前記第1の表示画面への復帰指示が受け付けられたときであっても、前記携帯端末との通信接続を解除することなく当該通信接続を維持することを特徴とする画像処理装置。
  18. 画像処理システムであって、
    画像処理装置と、
    前記画像処理装置と通信可能な携帯端末と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    第1の表示手段を有するとともに、前記第1の表示手段に表示された操作ボタンを用いて操作入力を受け付ける第1の操作手段と、
    前記第1の操作手段によって前記第1の表示手段における特定情報の拡大表示指示が受け付けられると、前記第1の表示手段における前記特定情報の表示領域を拡大するとともに、前記第1の表示手段における操作ボタンの表示数を低減する第1の表示制御手段と、
    前記携帯端末に対してデータを送信する第1の通信手段と、
    を有し、
    前記携帯端末は、
    第2の表示手段と、
    前記拡大表示指示が受け付けられると、前記画像処理装置に関する操作ボタンを前記第2の表示手段に表示させるための情報である操作ボタン情報を、前記画像処理装置から受信する第2の通信手段と、
    前記拡大表示指示後の前記第1の表示手段には表示されていない操作ボタンを含む操作ボタン群を、前記操作ボタン情報に基づいて前記第2の表示手段に表示させる第2の表示制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理システム。
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