JP2017123571A - 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017123571A
JP2017123571A JP2016001823A JP2016001823A JP2017123571A JP 2017123571 A JP2017123571 A JP 2017123571A JP 2016001823 A JP2016001823 A JP 2016001823A JP 2016001823 A JP2016001823 A JP 2016001823A JP 2017123571 A JP2017123571 A JP 2017123571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming apparatus
mfp
user
proxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016001823A
Other languages
English (en)
Inventor
高濱 英一
Hidekazu Takahama
英一 高濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2016001823A priority Critical patent/JP2017123571A/ja
Publication of JP2017123571A publication Critical patent/JP2017123571A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】画像形成装置が他の画像形成装置の処理を代行している場合において、当該画像形成装置に対する直接的なリモート操作を実行したいユーザの利便性を向上させることが可能な技術を提供する。【解決手段】ユーザU1によるMFP(画像形成装置)10aの使用中において、MFP10aに対するユーザU2によるリモート操作依頼がMFP10bによって受け付けられると、MFP10bは、MFP10aに対するユーザU2によるリモート操作に関してMFP10aにて実行すべき被操作装置側処理の代行処理を実行する。その後、MFP10bは、MFP10aのリモート操作に関する当該代行処理中にユーザU3の外部端末50bからMFP10bのリモート操作依頼を受け付けると、当該代行処理を停止し、ユーザU3によるMFP10bに対するリモート操作に関する被操作装置側処理を実行する。【選択図】図8

Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置およびそれに関連する技術に関する。
外部端末を用いて画像形成装置を遠隔操作する技術が存在する。
たとえば、特許文献1,2においては、画像形成装置から外部端末へと操作画面データ自体(ビットマップ画像データ等)をそのまま送信して当該操作画面を外部端末の表示部に表示するとともに、当該操作画面内での操作位置情報(押下位置情報等)を送受信して操作画面内における操作入力を受け付ける技術が示されている。いわゆるリモート接続による遠隔操作技術である。
特開平05−122424号公報 特開2013−157653号公報
ところで、図4に示すように、或るユーザU1が或るMFP10aを使用している際(ローカル操作あるいはリモート操作による使用中)に、別のユーザU2が外部端末(50a)を用いて当該MFP10aをリモート操作したいことがある。しかしながら、MFP10は、一度に1種類の操作画面しか生成できないなどの制約を有しており、二人のユーザU1,U2による同時操作を受け付けることができない。そのため、ユーザU2は、ユーザU1の使用が終了するまで待機することを求められる。
これに対して、別ユーザU2によるリモート操作に関するMFP10aの処理(本来はMFP10aで行うべき被操作装置側処理)を、MFP10aではなく別のMFP10bが代行する技術が考えられる(図5参照)。具体的には、MFP10bは、MFP10aからの代行依頼に基づき、被操作装置側処理を代行し、当該被操作装置側処理の代行処理(リモート操作画面の画像データの生成処理等を含む)を実行する。より具体的には、MFP10bは、MFP10aの装置構成情報等をMFP10aから取得するとともに、ユーザU2による操作用のリモート操作画面の画像データを生成し、ユーザU2の操作端末(外部端末)に対して当該画像データを送信し当該外部端末にユーザU2向けのリモート操作画面を表示させる。そして、ユーザU2は当該リモート操作画面を用いて操作指示を付与し、当該操作指示はMFP10bを介してMFP10aに送信される。
これによれば、ユーザU2は、ユーザU1の使用終了を待機することを要さず、ユーザU1と同時並列的にMFP10aを操作することが可能である。
しかしながら、更に別のユーザU3が当該MFP10b(ユーザU2向けの当該代行処理実行中のMFP)に対する直接的なリモート操作を望む場合には次のような問題が生じ得る(図6参照)。具体的には、MFP10bは、ユーザU2向けのリモート操作画面の画面データの生成中(MFP10aで行うべき被操作装置側処理の代行処理中)であるため、更に別のユーザU3向けのリモート操作画面の画面データを同時に生成することができない。そのため、MFP10bを(代行処理ではなく)直接的に利用したかったユーザU3は、本来は(代行処理を行っていなければ)空いていたはずのMFP10bを使用することができない、という問題が生じる。その結果、たとえば、ユーザU3は、当該代行処理の終了を待機することを求められる。
このように、ユーザU3のリモート操作対象のMFP10bが他のMFP10aの処理を代行している場合、当該ユーザU3は、本来は空いていたはずのMFP10bを使用することができない、という問題が生じる。
そこで、この発明は、画像形成装置が他の画像形成装置の処理を代行している場合において、当該画像形成装置に対する直接的なリモート操作を実行したいユーザの利便性を向上させることが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成システムであって、第1のユーザによって使用される第1の画像形成装置と、前記第1のユーザによる前記第1の画像形成装置の使用中において、第2のユーザによる前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する被操作装置側処理の代行処理を実行する第2の画像形成装置と、前記第2のユーザによる操作端末であって、前記第2の画像形成装置による前記代行処理を伴って前記第1の画像形成装置をリモート操作する第1の外部端末と、第3のユーザによる操作端末であって、前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する前記第2の画像形成装置による前記代行処理中に、前記第2の画像形成装置のリモート操作依頼を前記第2の画像形成装置に対して送信する第2の外部端末と、を備え、前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する前記第2の画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザによる前記第2の画像形成装置のリモート操作依頼を前記第2の外部端末から受け付けた場合、前記第2の画像形成装置による前記代行処理を停止し、前記第3のユーザによる前記第2の画像形成装置のリモート操作に関する被操作装置側処理を実行することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成システムにおいて、第3の画像形成装置、をさらに備え、前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する前記第2の画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザによる前記第2の画像形成装置のリモート操作依頼を前記第2の外部端末から受け付けた場合、前記第2の画像形成装置による前記代行処理を停止するとともに、前記代行処理を前記第3の画像形成装置に移管することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像形成システムにおいて、前記第2の画像形成装置は、前記画像形成システム内の複数の画像形成装置と通信して前記複数の画像形成装置に関する情報を取得するとともに、所定の条件を充足する画像形成装置を前記複数の画像形成装置の中から特定し、当該特定された画像形成装置を前記第3の画像形成装置として決定することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、前記第1の画像形成装置に最も近いハードウエア構成を有する装置である旨の条件であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、前記第1の画像形成装置に最も近い位置に存在する装置である旨の条件であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、最新の使用日時が最も古い装置である旨の条件であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項3の発明に係る画像形成システムにおいて、前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、単位時間あたりのジョブ数が最も少ない装置である旨の条件であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2から請求項7のいずれかの発明に係る画像形成システムにおいて、前記第2の画像形成装置は、前記第3の画像形成装置への移管に際して、前記第2の画像形成装置による代行処理中に設定された設定内容と現在使用中の操作画面と前記第1の画像形成装置の装置構成と前記第1の画像形成装置の装置状態とに関する情報を、前記第3の画像形成装置に送信することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項2から請求項7のいずれかの発明に係る画像形成システムにおいて、前記第2の画像形成装置は、前記第3の画像形成装置への移管に際して、前記第2の画像形成装置による代行処理にて設定された設定内容と現在使用中の操作画面とに関する情報を、前記第3の画像形成装置に送信し、前記第1の画像形成装置は、前記第3の画像形成装置への移管に際して、前記第1の画像形成装置の装置構成と前記第1の画像形成装置の装置状態とに関する情報を前記第3の画像形成装置に送信することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項8または請求項9の発明に係る画像形成システムにおいて、前記現在使用中の操作画面に関する情報は、前記操作画面の識別情報を含むことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係る画像形成システムにおいて、前記現在使用中の操作画面に関する情報は、スクロール可能な前記操作画面全体のうちの現在の表示対象範囲を示す情報を含むことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10の発明に係る画像形成システムにおいて、前記操作画面が、ユーザごとにカスタマイズ可能なカスタマイズ画面である場合、前記現在使用中の操作画面に関する情報は、前記操作画面のカスタマイズデータを含むことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項8から請求項12のいずれかの発明に係る画像形成システムにおいて、前記第3の画像形成装置は、前記第2の画像形成装置からの前記代行処理の移管に際して、前記第3の画像形成装置と前記第1の画像形成装置との間の通信速度と、前記第3の画像形成装置と前記第2の画像形成装置との間の通信速度とを比較し、比較的早い方の通信速度に対応する相手方装置から、前記第1の画像形成装置の前記装置構成に関する情報と前記第1の画像形成装置の前記装置状態に関する情報とを取得することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項2から請求項13のいずれかの発明に係る画像形成システムにおいて、前記第2の画像形成装置は、複数の選択肢を有する操作画面を用いた前記第2のユーザによるリモート操作中において前記代行処理を前記第3の画像形成装置に移管する旨が決定された場合、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了するまでは、前記第2のユーザによるリモート操作を受け付けるとともに前記第2の画像形成装置による前記代行処理を継続し、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に、前記代行処理を前記第3の画像形成装置に移管することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14の発明に係る画像形成システムにおいて、前記第2の画像形成装置は、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に、前記第2の画像形成装置による前記代行処理中の設定内容に関する情報を前記第3の画像形成装置に送信することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項2から請求項15のいずれかの発明に係る画像形成システムにおいて、前記第3の画像形成装置は、前記代行処理を前記第2の画像形成装置から引き継いだ後において前記第1の画像形成装置と通信して前記第1の画像形成装置の使用状況を取得し、当該使用状況に基づき前記第1の画像形成装置に対するリモート操作が使用可能である旨を判定すると、前記第3の画像形成装置による代行処理にて設定された設定内容を前記第1の画像形成装置に送信することを特徴とする。
請求項17の発明は、画像形成装置であって、第1のユーザによる別の画像形成装置の使用中において、前記別の画像形成装置に対する第2のユーザによるリモート操作に関して前記別の画像形成装置にて実行すべき被操作装置側処理の代行処理を実行する代行制御手段と、第3のユーザによる前記画像形成装置のリモート操作依頼を前記第3のユーザの外部端末から受け付ける受付手段と、を備え、前記代行制御手段は、前記別の画像形成装置のリモート操作に関する前記画像形成装置による前記代行処理中に前記第3のユーザの前記外部端末から前記画像形成装置のリモート操作依頼が受け付けられる場合、前記画像形成装置による前記代行処理を停止し、前記第3のユーザによる前記画像形成装置に対するリモート操作に関する被操作装置側処理を実行することを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17の発明に係る画像形成装置において、前記代行制御手段は、前記別の画像形成装置のリモート操作に関する前記画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザの外部端末から前記画像形成装置のリモート操作依頼が受け付けられる場合、前記代行処理を停止するとともに、前記画像形成装置とも前記別の画像形成装置とも異なる画像形成装置である移管先装置に前記代行処理を移管することを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18の発明に係る画像形成装置において、前記画像形成装置を含む画像形成システム内の複数の画像形成装置と通信して前記複数の画像形成装置に関する情報を取得するとともに、所定の条件を充足する画像形成装置を前記複数の画像形成装置の中から特定し、当該特定された画像形成装置を前記移管先装置として決定する決定手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項18または請求項19の発明に係る画像形成装置において、前記移管先装置への前記代行処理の移管に際して、前記画像形成装置による前記代行処理中の設定内容と現在使用中の操作画面と前記別の画像形成装置の装置構成と前記別の画像形成装置の装置状態とに関する情報を、前記移管先装置に送信する通信制御手段、をさらに備えることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項20の発明に係る画像形成装置において、前記代行制御手段は、複数の選択肢を有する操作画面を用いた前記第2のユーザによるリモート操作中において前記代行処理を前記移管先装置に移管する旨が決定される場合、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了するまでは、前記第2のユーザによるリモート操作を受け付けるとともに前記代行処理を継続し、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に前記代行処理を前記移管先装置に移管し、前記通信制御手段は、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に、前記画像形成装置による前記代行処理中の設定内容に関する情報を前記移管先装置に送信することを特徴とする。
請求項22の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)第1のユーザによる別の画像形成装置の使用中において、前記別の画像形成装置に対する第2のユーザによるリモート操作に関して前記別の画像形成装置にて実行すべき被操作装置側処理の代行処理を実行するステップと、b)第3のユーザによる前記画像形成装置のリモート操作依頼を前記第3のユーザの外部端末から受け付けるステップと、c)前記別の画像形成装置のリモート操作に関する前記画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザの前記外部端末から前記画像形成装置のリモート操作依頼が受け付けられる場合、前記画像形成装置による前記代行処理を停止し、前記第3のユーザによる前記画像形成装置に対するリモート操作に関する被操作装置側処理を実行するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項1から請求項22に記載の発明によれば、画像形成装置が他の画像形成装置の処理を代行している場合において、当該画像形成装置に対する直接的なリモート操作を実行したいユーザの利便性を向上させることが可能である。
画像形成システムを示す図である。 MFPの概略構成を示す機能ブロック図である。 外部端末の概略構成を示す機能ブロック図である。 或るMFPがユーザによって使用中である様子を示す図である。 代行処理の開始に関する処理等を示す図である。 ユーザのリモート操作対象のMFPが他のMFPの処理を代行している場合に生じ得る問題を示す図である。 MFPが他のMFP用の代行処理を停止する様子等を示す図である。 MFPによる代行処理が更に別のMFPに移管される様子等を示す図である。 他のMFPの使用終了に伴い、間接的なリモート操作から直接的なリモート操作へと切り換えられる様子を示す図である。 システムの動作例を示すタイミングチャートである。 或るMFPにおける動作を示すフローチャートである。 別のMFPにおける動作(特に代行処理実行中の動作等)を示すフローチャートである。 さらに別のMFPにおける動作(特に再代行処理に関する動作等)を示すフローチャートである。 外部端末の動作を示すフローチャートである。 他の外部端末の動作を示すフローチャートである。 各MFPの装置構成(一部)に関する情報を示す図である。 MFP相互間の各距離等を示す図である。 最新の使用日時に関する情報が送信される様子を示す図である。 ジョブ実行頻度に関する情報が送信される様子を示す図である。 スクロール可能な操作画面における表示対象範囲等を示す図である。 カスタマイズされた操作画面(カスタマイズ画面)を示す図である。 カスタマイズデータを示す図である。 複数の選択肢を有するポップアップ画面を用いたリモート操作中が行われている様子を示す図である。 比較例を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.システム概要>
図1は、本発明に係る画像形成システム1を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、複数の画像形成装置10(10a,10b,...)と複数の外部端末50(50a,50b,...)とを備える。
画像形成装置10と外部端末50とは、ネットワーク108を介して互いに接続される。ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、ネットワーク108に対する接続態様は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。たとえば、画像形成装置10はネットワーク108に対して有線接続され、外部端末50はネットワーク108に対して無線接続される。
画像形成システム1においては、各画像形成装置10に対する各種の操作が外部端末50を用いて行われ得る。すなわち、外部端末50は、各画像形成装置10を個別に遠隔操作(リモート操作)することが可能である。
なお、画像形成システム1は、外部端末50が画像形成装置10を遠隔操作するシステムであることから、遠隔操作システムであるとも表現される。また、外部端末50は、遠隔操作装置などとも表現される。
<1−2.MFPの構成>
ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))が例示される。なお、複数の画像形成装置(MFP)10(10a,10b,...)は、それぞれ、同様の構成を備えており、以下では、そのうちの一の画像形成装置(MFP)10(たとえば、10b)について説明する。
図2は、MFP10の概略構成を示す機能ブロック図である。MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像ないしスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。なお、印刷出力部3は、各種の媒体上に画像を形成する画像形成部とも称される。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワーク108を介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(たとえば、外部端末50および他のMFP10等)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者(ユーザ)からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
たとえば、タッチパネル25においては、メニュー画像(ボタン画像等を含む)が表示される。操作者は、タッチパネル25の操作画面内に仮想的に配置されるボタン(ボタン画像で表現されるボタン)を押下(タッチ)することによって、MFP10の各種動作内容を設定することなどが可能である。
なお、後述するように、外部端末50のタッチパネル75(図1参照)の操作画面においては、MFP10のタッチパネル25に表示される操作画面と同様の画面が表示される。外部端末50のタッチパネル75に表示された操作画面を用いることにより、MFP10のタッチパネル25に表示された操作画面を用いる操作と同様の操作が実現される。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、上記のプログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と代行処理制御部14と代行先決定部15とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(外部端末50等)との間の通信動作を制御する処理部である。たとえば、通信制御部11は、通信部4等と協働して、外部端末50におけるタッチパネル75の表示用画像(たとえば、その画像データ)等を外部端末50に送信する。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する操作入力動作を制御する制御部である。たとえば、入力制御部12は、タッチパネル25に表示された操作画面に対する操作入力を受け付ける動作を制御する。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。表示制御部13は、MFP10を操作するための操作画面等をタッチパネル25に表示させる。
代行処理制御部14は、他のMFP10(たとえば10a)に対するリモート操作に関する被操作装置側処理(本来は当該他のMFP10aで行うべき被操作装置側処理)を代行して実行する処理部である。本MFP10(たとえば、10b)の代行処理制御部14は、他のMFP10aからの代行依頼に基づき、MFP10aの被操作装置側処理を代行し、当該被操作装置側処理の代行処理を実行する。
代行先決定部15は、代行処理の実行先を決定する処理である。たとえば、MFP10aの代行先決定部15は、MFP10aで行うべき被操作装置側処理の代行先として、MFP10bを決定する。あるいは、後述するように、MFP10bの代行先決定部15は、MFP10aで行うべき被操作装置側処理の代行先として、さらに別のMFP10cを決定する。また、代行先決定部15は、被操作装置側処理の代行先装置の決定に際して、代行元のMFP10(たとえば、10a)に関する情報を当該代行元のMFP10から取得する。たとえば、代行先決定部15は、代行元装置(10a)の装置構成および装置状態に関する情報、ならびに当該代行元装置の使用状況に関する情報等を取得する。
<1−3.外部端末の構成>
つぎに、外部端末(遠隔操作装置とも称する)50の構成について説明する。なお、複数の外部端末50は、それぞれ、同様の構成を備えており、以下では、そのうちの一の外部端末50について説明する。
外部端末50は、他の装置との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置(情報処理装置)である。ここでは、外部端末50として、携帯式の装置(携帯端末)、より詳細には、タブレット型端末を例示する。ただし、これに限定されず、外部端末50は、スマートフォンであってもよく、パーソナルコンピュータなどであってもよい。また、外部端末50は、携帯式の装置であってもよく、据置型の装置であってもよい。
図3は、外部端末50の概略構成を示す機能ブロック図である。
外部端末50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、操作部56およびコントローラ59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、ネットワーク108を介したネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、外部端末50は、所望の相手先(MFP10等)との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部54は、各種データを送信する送信部54aと各種データを受信する受信部54bとを有する。たとえば、受信部54bは、タッチパネル75の表示用データ(ビットマップ画像データ等)をMFP10から受信し、送信部54aは、外部端末50のタッチパネル75に表示された操作画面に対する操作入力の情報(操作入力情報)等をMFP10に送信する。
格納部55は、不揮発性の半導体メモリ等の記憶装置で構成される。格納部55には、たとえば、MFP10から送信されてきた各種の画像データ(操作画面の表示用データ等)が一時的に格納される。
操作部56は、外部端末50に対する入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報の表示出力を行う表示部56bとを備えている。この外部端末50においては、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されたタッチパネル75(図1参照)が設けられている。詳細には、略板状の外部端末50の正面側において、その周縁部(枠部)を除くほぼ全面にわたってタッチパネル75が設けられている。このタッチパネル75は、操作入力部56aの一部としても機能するとともに、表示部56bの一部としても機能する。タッチパネル75においては操作画面が表示され、当該操作画面に対する操作者(ユーザ)からの操作入力が受け付けられる。
コントローラ59は、外部端末50に内蔵され、外部端末50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されて外部端末50にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされて外部端末50にインストールされるようにしてもよい。
当該プログラムは、MFP10を遠隔操作するアプリケーションソフトウエアプログラム(「遠隔操作用アプリケーション」とも称する)であり、遠隔操作に関する諸機能等を実現する。
具体的には、コントローラ59は、このプログラムの実行により、通信制御部61と入力制御部62と表示制御部63と座標変換部64とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部61は、通信部54等と協働して、MFP10等との通信動作を制御する処理部である。
入力制御部62は、操作入力部56a(タッチパネル75等)に対する操作入力動作を制御する処理部である。たとえば、入力制御部62は、操作画面等に対する操作入力を受け付ける動作を制御する。
表示制御部63は、表示部56b(タッチパネル75等)における表示動作を制御する処理部である。表示制御部63は、MFP10を遠隔操作するための操作画面等をタッチパネル75に表示させる。
座標変換部64は、タッチパネル75への操作者による操作入力の座標値を、外部端末50のタッチパネル75における座標系の値から、MFP10のタッチパネル25における座標系の値へと変換する処理部である。たとえば、座標変換部64による変換後の座標値が、操作入力の操作位置を示す位置情報(座標情報とも称する)として、通信制御部61等によってMFP10に送信される。
<1−4.動作>
たとえば、図4に示すように、或るユーザU1がMFP10aを使用している際(ローカル操作あるいはリモート操作による使用中)に、別のユーザU2が外部端末50aを用いて当該MFP10aをリモート操作したいことがある。なお、「ローカル操作」は、MFP10a自身の操作部6(タッチパネル25等)を用いたユーザ操作であり、「リモート操作」は、MFP10とは異なる装置(外部端末50)の操作部56を用いたユーザ操作である。MFP10に対する「リモート操作」は、外部端末50とMFP10との通信を利用して実現される。
しかしながら、MFP10aは、一度に1種類の操作画面しか生成できないなどの制約を有している。より詳細には、MFP10aは、ローカル操作用画面の生成とリモート操作用画面の生成とを同時並列的に処理することができない(ローカル操作用画面の表示中にリモート操作用画面を生成することができない)などの制約を有している。そのため、MFP10aは、二人のユーザU1,U2による同時操作を受け付けることができない。
これに対して、この実施形態では、ユーザU1(MFP10aの使用中ユーザ)とは別のユーザU2によるリモート操作に関するMFP10aの処理(本来はMFP10aで行うべき被操作装置側処理(リモート操作用画面の生成処理等))を、MFP10aではなく別のMFP10bが代行する(図5参照)。具体的には、MFP10aは、当該被操作装置側処理の代行依頼をMFP10bに送信する。MFP10bは、MFP10aからの代行依頼に基づき、リモートパネル操作に関する被操作装置側処理を代行する。換言すれば、MFP10bは、当該被操作装置側処理の代行処理(リモート操作画面の画像データの生成処理等)を実行する。なお、当該代行処理は、たとえば、リモート操作画面の画像生成処理および送信処理(MFP10bへの画像送信処理)、ならびに指示受付処理(外部端末からの指示受信、およびMFP10aへの設定内容転送処理等)を含む。
より具体的には、MFP10bは、MFP10aの装置構成情報(「給紙トレイの数」、「両面印刷機構の有無」等)をMFP10aから取得するとともに、装置構成情報等に基づきMFP10a用のリモート操作画面の画像データを生成する。そして、MFP10bは、ユーザU2の操作端末(外部端末)50aに対して当該画像データを送信し当該外部端末50aにMFP10a用のリモート操作画面を表示させる。ユーザU2は当該リモート操作画面を用いて操作指示を付与し、当該操作指示は、外部端末50aからMFP10bへと送信される。MFP10bは、当該操作指示に基づく設定内容を一旦保持する。このようにして、MFP10aで実行されるべきジョブに関する設定操作は、MFP10b(代行先装置)を介したリモート操作(間接的なリモート操作(間接リモート操作)とも称される)によって実行される。当該ジョブに関する複数の設定項目が存在する場合には、同様の設定操作が繰り返し実行され、複数の設定項目に関する設定内容がMFP10bにて一旦保持される。
なお、その後、ユーザU1によるMFP10aの使用が終了し、MFP10aの使用許可がMFP10bに送信されると、1又は複数の設定項目に関する設定内容がMFP10b(代行先装置)からMFP10a(代行元装置)へと送信される。外部端末50aは、MFP10aと通信し、MFP10aに対する直接的なリモート操作(直接リモート操作とも称される)によって設定操作を継続することが可能である。そして、外部端末50aのリモート操作(ジョブの実行指示)に応じて、MFP10aは、当該設定内容に基づき当該ジョブ(コピージョブあるいはスキャンジョブ等)を実行する。
このような動作によれば、ユーザU2は、MFP10aが別のユーザU1によって使用されている途中であっても、MFP10bによる代行処理によってMFP10aでのジョブに関する設定操作を実行することが可能である。すなわち、ユーザU2は、ユーザU1の使用終了を待機することを要さず、ユーザU1と同時並列的にMFP10aを操作することが可能である。
しかしながら、図6に示すように、MFP10bによる代行処理の実行中において、更に別のユーザU3が当該MFP10b(ユーザU2向けの代行処理実行中のMFP)に対する直接的なリモート操作(直接リモート操作)を望む場合には次のような問題が生じ得る。なお、図6は、ユーザU3のリモート操作対象のMFP10bが他のMFP10aの処理を代行している場合に生じ得る問題を示す図である。
具体的には、MFP10bは、ユーザU2向け(外部端末50a用)のリモート操作画面の画面データの生成中には、上述のような制約に起因して、更に別のユーザU3向け(外部端末50b用)のリモート操作画面の画面データを生成することができない。そのため、MFP10bを(代行処理ではなく)直接的に利用したかったユーザU3は、本来は(代行処理が行われていなければ)空いていたはずのMFP10bを使用することができない、という問題が生じ得る。端的に言えば、ユーザU3のリモート操作対象のMFP10bが他のMFP10aの処理を代行している場合、当該ユーザU3は、本来は空いていたはずのMFP10bを使用することができない、という問題が生じる。
そこで、この実施形態では、MFP10aのリモート操作に関するMFP10bによる代行処理中に、MFP10bのリモート操作依頼がユーザU3による操作端末(外部端末)50bからMFP10bに対して送信されると、次のような動作が実行される。
具体的には、MFP10bは、MFP10bのリモート操作依頼を外部端末50bから受け付けると、MFP10bによる代行処理(外部端末50aからのリモート操作に基づくMFP10a用の代行処理)を停止(ここでは、一時停止(保留状態))する(図7参照)。代わりに、MFP10bは、MFP10bに対するユーザU3(外部端末50b)によるリモート操作に応じて当該リモート操作に関する被操作装置側処理を実行する。詳細には、MFP10bは、リモート操作画面(画像データ)の生成処理および送信処理等を実行する。なお、図7は、MFP10bが他のMFP10a用の代行処理を停止するとともに、MFP10bが自装置向けのリモート操作に関する被操作装置側処理を実行する様子を示す図である。
その後、ユーザU3によるリモート操作が完了すると、MFP10bは、ユーザU2(外部端末50a)によるMFP10aのリモート操作に関する被操作装置側処理の代行処理を再開する(図5参照)。
以上の動作によれば、MFP10bが他のMFP10aの処理を代行している場合において、MFP10bに対するリモート操作依頼がユーザU3(外部端末50b)から受け付けられると、MFP10bは、MFP10aに関する代行処理を停止(一時停止)する(図7参照)。したがって、MFP10bは、ユーザU3によるリモート操作依頼に基づく当該リモート操作に関する被操作装置側処理(リモート操作画面の生成処理等)を実行することが可能である。それ故、MFP10bが他のMFP10aの処理を代行している場合において、MFP10bに対する直接的なリモート操作を実行したいユーザU3の利便性を向上させることが可能である。
<2.第2実施形態>
<2−1.概要>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態においては、MFP10bは、代行処理実行中にMFP10bのリモート操作依頼を外部端末50bから受け付けると、MFP10bによる代行処理を一時停止する。また、ユーザU2はユーザU3のMFP10bの使用終了まで待った後、MFP10bの代行処理が再開され当該ユーザU2によるリモート操作が再び行われる。
この第2実施形態においては、MFP10bは、代行処理実行中にMFP10bのリモート操作依頼を外部端末50bから受け付けると、MFP10aに関する代行処理を停止(中止)するとともに、当該代行処理を更に別のMFP10cに移管する(図8)。
より具体的には、MFP10bは、MFP10aに関する代行処理実行中(図5参照)にMFP10bのリモート操作依頼を外部端末50bから受け付ける(図7参照)と、MFP10aに関する代行処理を停止する(図7参照)とともに、図8に示すような処理を実行する。詳細には、MFP10bは、「再代行依頼」(代行処理を(更に)代行して欲しい旨の依頼)を更に別のMFP10cに送信し、当該代行処理を当該MFP10cに移管する。
そして、MFP10cは、当該再代行依頼を受諾すると、MFP10bに代わって新たな代行装置(代行先装置(再代行先装置))として動作する。具体的には、MFP10cは、リモート操作に関する被操作装置側処理の代行処理(MFP10a用のリモート操作画面の画像データの生成処理等)を実行する。MFP10cは、MFP10a用のリモート操作画面の画像データを生成し、ユーザU2の操作端末(外部端末)50aに対して当該画像データを送信し当該外部端末50aにMFP10a用のリモート操作画面を表示させる。
ユーザU2は当該リモート操作画面を用いて操作指示を付与し、当該操作指示は、外部端末50aからMFP10cへと送信される。MFP10cは、当該操作指示に基づく設定内容を一旦保持する。
このようにして、MFP10aで実行されるべきジョブに関する設定操作は、MFP10c(代行先装置(再代行先装置))を介したリモート操作(間接リモート操作)によって実行される。当該ジョブに関する複数の設定項目が存在する場合には、同様の設定操作が繰り返し実行され、複数の設定項目に関する設定内容がMFP10cにて一旦保持される。なお、新たな代行装置(再代行先装置)であるMFP10cは、代行処理の移管先の装置であることから、移管先装置とも称される。
その後、図9に示すように、ユーザU1によるMFP10aの使用が終了し、MFP10aの使用許可通知(使用終了通知)がMFP10cに送信されると、1又は複数の設定項目に関する設定内容(設定済みの設定内容)がMFP10c(代行先装置)からMFP10a(代行元装置)へと送信される。外部端末50aは、MFP10aと通信し、MFP10aに対する直接的なリモート操作(直接リモート操作とも称される)によって設定操作を継続することが可能である。そして、外部端末50aのリモート操作(ジョブの実行指示)に応じて、MFP10aは、当該設定内容に基づき当該ジョブ(コピージョブあるいはスキャンジョブ等)を実行する。なお、図9は、MFP10aのユーザU1による使用終了に伴い、外部端末50aのリモート操作が、MFP10cによる再代行処理を伴うリモート操作(間接的なリモート操作)から、MFP10a自身による被操作装置側処理を伴うリモート操作(直接的なリモート操作)へと切り換えられる様子を示す図である。
<2−2.動作詳細>
図10は、上述のような動作例を示すタイミングチャートである。また、図11は、MFP10aにおける動作を示すフローチャートである。図12は、MFP10bにおける動作(特に代行処理実行中の動作等)を示すフローチャートであり、図13は、MFP10cにおける動作(特に再代行処理に関する動作等)を示すフローチャートである。さらに、図14は、外部端末50aの動作を示すフローチャートであり、図15は、外部端末50bの動作を示すフローチャートである。これらの図を参照しながら、上述の動作について更に詳細に説明する。
<MFP10bによる代行処理>
上述のように外部端末50(50a等)には遠隔操作用アプリケーションがインストールされている。
そして、外部端末50a(ユーザU2)は当該遠隔操作用アプリケーションを利用して所望のMFP10に対してリモートアクセスを行う。より具体的には、ユーザU2は、自らの外部端末50aにて遠隔操作用アプリケーションを用い、所望のMFP10(たとえば10a)を使用対象のMFPとして選択する。このような選択操作に応じて、外部端末50aは、使用対象装置(使用対象のMFP)を設定する(図14のステップS81)。そして、遠隔操作用アプリケーションにおける接続開始ボタン(不図示)の押下に応じて、外部端末50aは、当該所望のMFP10との無線接続(たとえば無線LAN通信による無線通信接続)を確立し、MFP10aに対してリモート操作依頼を送信する(図14のステップS82)。
一方、MFP10aは、ユーザU2からの外部端末50(ここでは50a)からのアクセス(リモート操作依頼)を受信すると、図11の処理を実行する。
図11に示すように、まずステップS21において、MFP10aは、外部端末50からのアクセス元ユーザ(たとえば、ユーザU2)とは別のユーザ(たとえばユーザU1)によって当該MFP10aが現在使用されている(使用中)か否か、を判定する。
MFP10aが現在使用中ではないと判定される場合には、ステップS32に進む。ステップS32では、MFP10aは、外部端末50aと通信して、外部端末50aを利用したユーザU2によるリモート操作を受け付け、ユーザU2の所望のジョブに関する各種の設定処理を実行する。その後、当該設定内容に基づき当該各種のジョブ(コピージョブ、あるいはスキャンジョブ等)を実行する(ステップS32(図11))。
一方、MFP10aが別のユーザ(U1等)によって現在使用中であると判定される場合(図4参照)には、ステップS22に進む。ここでは、MFP10aがユーザU1による使用中であると判定され、ステップS22に進むものとする。なお、図4は、MFP10aがユーザU1によって使用中である様子を示す図である。
ステップS22では、MFP10aは、当該MFP10aにて本来行うべき処理(リモート操作に関する被操作装置側処理)を代行するMFP(「代行先MFP」(代行先装置)とも称する)を、複数のMFP10の中から検索する。換言すれば、MFP10aは、代行先MFPを決定する。たとえば、MFP10aは、MFP10bを代行先MFPとして決定する。
次に、ステップS23において、MFP10aは、代行先MFP(10b)に対して、「代行依頼」を送信する。当該代行依頼は、外部端末50からのリモート操作に応じて本来はMFP10aで実行すべき被操作装置側処理(リモート操作画面の画像データの生成処理等を含む)を代行すべき旨の処理依頼である。また、MFP10aは、MFP10aの装置構成情報(「両面印刷機構の有無」、「給紙トレイ数」等)をも代行先MFP(10b)に送信する。また、MFP10aは、外部端末50aに対して、リモート操作に関する代行処理がMFP10a以外のMFP(具体的には、代行先装置10b)によって実行される旨を通知する。換言すれば、MFP10aは、代行処理を別装置(別MFP)に依頼した旨と当該代行処理に関する代行先装置とを含む代行通知を外部端末50aに通知する(図5および図10も参照)。なお、図5は、MFP10bによる代行処理の開始に関する処理等を示す図である。
外部端末50aは、当該代行通知(換言すれば、接続先変更通知)をMFP10aから受信(受領)すると、ステップS83(図14)からステップS84に進み、接続先装置の変更処理を実行する。たとえば、外部端末50aは、MFP10aからの代行通知に基づき、外部端末50aの接続先を元のMFP10aから新たな10b(代行先装置)へと自動的に(あるいはユーザU2の操作に応じて)変更する。これに伴い、MFP10aは、外部端末50aとの無線通信を終了する。
その後、外部端末50aは、ユーザU2(外部端末50a)からのリモート操作(リモートパネル設定操作とも称する)を受け付け、使用対象装置に関する各種の設定操作を実行する(ステップS85)。外部端末50aからのリモート操作に応じてMFP10aで実行されるべき被操作装置側処理(リモート操作画面の画像データの生成処理等を含む)は、MFP10bにて実行される。換言すれば、MFP10bは、MFP10aからの代行依頼に基づき、外部端末50a(ユーザU2)からのリモート操作に対してMFP10aで行うべき処理を代行する(図5参照)。
具体的には、外部端末50aは、代行先装置(MFP10b)からリモート操作画面の画像データを受信し、当該画像データに基づくリモート操作画面を外部端末50aのタッチパネル75に表示する。ユーザU2は、当該リモート操作画面を操作すると、その操作内容(タッチ位置等)が外部端末50aから代行先装置(MFP10b)に送信される。
なお、次のステップS86にて、設定が未だ完了していない旨が判定されると、ステップS83に戻る。ステップS83〜ステップS86の処理は、全ての設定が完了するまで繰り返し実行される。
一方、MFP10aは、ステップS23の後、ステップS24〜S28のループ処理を繰り返し実行する。MFP10aは、当該ループ処理において、当該MFP10a(代行元装置)の装置状態情報(「各給紙トレイの用紙サイズ」、「各給紙トレイ内の用紙の有無」)および当該MFP10aの使用状況に関する情報(「(他のユーザによる)使用中であるか否か」等)を、代行先MFP10bに対して随時送信する(ステップS24(図11))。MFP10b(代行先装置)は、MFP10a(代行元装置)の装置状態情報を受信することによって、MFP10a(代行元装置)の装置状態を反映した操作画面(たとえば、MFP10aの各給紙トレイ内に格納されている用紙の用紙サイス(正しい用紙サイズ)が反映された操作画面)をステップS85にて生成することが可能である。
また、MFP10aは、代行先MFPが変更される旨(詳細には、MFP10bからMFP10cに変更される旨)の代行先変更通知(「移行指令」とも称する)(ステップS55(図12参照))を、現在の代行先MFP(たとえば、10b)から受信したか否かを判定する(ステップS26)。当該代行先変更通知(移行指令)が受信されない場合には、ステップS28に進む。ステップS28においては、ユーザU1によるMFP10aの使用が終了したか否かが判定される。ユーザU1によるMFP10aの使用が未だ終了していない場合には、再びステップS24に戻る。そして、ステップS24〜S28のループ処理が繰り返される。なお、このような繰り返し処理(ループ処理)中に代行先変更通知が受信された場合には、ステップS26からステップS27に進む。ステップS27においては、MFP10aは、代行先MFPをMFP10bからMFP10cに変更するとともに、MFP10c(変更後の代行先MFP)に対して、MFP10aの装置構成情報(および装置状態情報)を送信する。
このようにして、MFP10aからMFP10bへの代行依頼等が送信され、MFP10bによる代行処理が開始される。外部端末50a(ユーザU2)は、MFP10bによる代行処理を利用してMFP10aに関する設定処理を実行することが可能である。
また、MFP10aによる設定操作(図5参照)は、ユーザU2が所望する全ての設定操作が完了するまで実行される。なお、新たな接続先変更通知がステップS83(図14)にて受信されると、ステップS84に進み、接続先装置の変更処理が再び実行される。また、ステップS28においてユーザU1によるMFP10aの使用が終了した旨が判定されると、ステップS29以降に進む。ステップS29以降の処理については後述する
<ユーザU3からのアクセスに対するMFP10bの処理等>
つぎに、MFP10bによる代行処理中(MFP10aで本来行われるべき被操作装置側処理の代行処理中)に、ユーザU3による操作端末(外部端末)50bからMFP10bに対してMFP10bのリモート操作依頼が送信される場合の動作について、図12および図15等を参照しながら説明する。
なお、図12は、MFP10bの動作、より詳細には、他装置(MFP10a)向けの代行処理の実行中にリモート操作依頼が外部端末50(たとえば50b)から受け付けられた場合の動作を示すフローチャートである。また、図15は、外部端末50bの動作を示すフローチャートである。図15のステップS91〜S96においては、ステップS81〜S86とそれぞれ同様の処理が行われる。
まず、ユーザU3の外部端末50bは、遠隔操作用アプリケーションを利用して所望のMFP10(ここでは10b)との間で無線接続(たとえば無線LAN通信による無線通信接続)を確立し、MFP10bに対してリモート操作依頼を送信する(図15のステップS91,S92および図7参照)。
一方、MFP10bは、外部端末50b(ユーザU3)からのアクセス(リモート操作依頼)を受信すると、図12の処理を実行する。
MFP10bは、ユーザU3による外部端末50(50b等)からのリモート操作依頼を受け付ける(図7参照)と、別のユーザU2による代行アクセス(代行リモートアクセス)が未だ実行中(代行処理実行中)であるかを判定する(ステップS51)。換言すれば、当該別ユーザU2がMFP10bを未だ使用中であるか否かが判定される。
ユーザU2によるMFP10bの使用が終了している場合には、ステップS51からステップS58に進む。
一方、ユーザU2によるMFP10bの使用が未だ継続されている旨(使用中の旨)が判定される場合には、ステップS51からステップS52に進む。ステップS52では、実行ユーザ(リモートアクセスのアクセス元ユーザ)U3からのアクセスは直接的なリモート操作に基づくアクセスであるか否か、が判定される。
ユーザU3によるアクセスは直接的なリモート操作に基づくアクセスではない旨が判定されると、ステップS52からステップS51に戻り、MFP10bはユーザU2の使用終了を待機する。すなわち、ユーザU3によるアクセスは間接的なリモート操作に基づくアクセス(代行アクセス)であると判定(ユーザU2,U3によるアクセスはいずれも代行アクセスであると判定)されると、既に開始されていたMFP10a向けの代行処理が優先され、MFP10bは待機状態に遷移する。
一方、ユーザU3によるアクセスは直接的なリモート操作に基づくアクセスである旨が判定されると、ステップS52からステップS53に進む。
ステップS53では、別ユーザU2(当該MFP10bを使用中のユーザU2)によるアクセスは、代行アクセスであるか直接アクセスであるかが判定される。換言すれば、MFP10bは、当該ユーザU2からのリモート操作に関する代行処理中であるか否かが判定される。
ユーザU2からのリモート操作に関する代行処理中でない旨が判定されると、ステップS51に戻り、MFP10bはユーザU2の使用終了を待機する。ユーザU2がMFP10bに対して直接的なリモート操作を行っている場合には、ユーザU2,U3がいずれも直接的なリモート操作を希望しているユーザであると判定される。MFP10bは、先に使用を開始したユーザU2の使用終了を待機する。
一方、ユーザU2からのリモート操作に関する代行処理中である旨が判定されると、ステップS54に進む。このように、ユーザU2向けの代行アクセスの実行中にユーザU3による直接アクセス(直接的なリモート操作依頼)が受け付けられた場合には、ステップS54に進む。
ステップS54において、MFP10bは、MFP10bによる代行処理を停止(ここでは、完全停止)する。さらに、MFP10bは、MFP10aのための代行処理をMFP10bの代わりに実行するMFP(再代行先MFP)を検索する(ステップS54)。この検索処理については後述する。
当該検索処理によって新たな代行先MFP(たとえばMFP10c)が決定されると、MFP10bは、代行処理をMFP10cへと移管する。
具体的には、MFP10bは、代行先MFPを変更すべき旨(詳細には、MFP10bからMFP10cに変更すべき旨)の再代行依頼を、当該新たな代行先MFP(再代行先MFP)10cに通知する(ステップS55)(図8も参照)。また、MFP10bは、代行先MFPが変更される旨(詳細には、MFP10bからMFP10cに変更される旨)の代行先変更通知(「移行指令」とも称する)を、外部端末50aと代行元MFP10aとに通知する(ステップS55)。さらに、MFP10bは、代行処理をMFP10cへと移管するに際して、MFP10aに関する代行処理用の情報(引継情報)を、当該新たな代行先MFP(再代行先MFP)10cに送信する(ステップS56)。詳細には、MFP10bは、MFP10bによる代行処理にて設定された設定内容に関する情報、および現在使用中の操作画面に関する情報等を、引継情報として当該新たな代行先MFP(再代行先MFP)10cに送信する(ステップS56)。
代行先変更通知(移行指令)が代行元MFP10aに通知されると、当該MFP10aは、現在の代行先MFP(たとえば、10b)から代行先変更通知を受信した旨をステップS26(図11)にて判定し、ステップS27に進む。ステップS27では、MFP10aは、代行先MFPをMFP10bからMFP10cに変更するとともに、MFP10c(変更後の代行先MFP)に対して、MFP10aの装置構成情報(および装置状態情報)を送信する。
ステップS55で送信される情報、具体的には、MFP10bによる代行処理にて設定された設定内容に関する情報としては、たとえば、MFP10bによる代行処理中に外部端末50aによるリモート操作を用いてユーザU2によって設定された用紙サイズ設定(「A4」サイズ等)の情報が含まれる。
また、現在使用中の操作画面に関する情報は、MFP10bから外部端末50aへと送信されて外部端末50aにて現在表示されている操作画面に関する情報であり、たとえば、当該操作画面の画面ID(操作画面の識別情報)を含む。
なお、現在使用中の操作画面がスクロール可能な操作画面である場合には、現在使用中の操作画面に関する情報は、当該操作画面全体のうちの現在の表示対象範囲を示す情報を含むことが好ましい。具体的には、図20に示すように、現在使用中の操作画面210がスクロール可能な操作画面(たとえば、左右方向にスクロール可能なメインメニュー画面等)である場合、操作画面210の全体のうちの現在の表示対象範囲220を示す情報が含まれればよい。たとえば、表示対象範囲220を示す情報は、操作画面210に固定された座標系における表示対象範囲(矩形領域)220の代表点(左上の点)の座標値(X,Y)、および表示対象範囲220の大きさ(幅W、高さH)で表現される。なお、図20は、スクロール可能な操作画面210における表示対象範囲220等を示す図である。
また、現在使用中の操作画面が、ユーザごとにカスタマイズ可能なカスタマイズ画面(310(図21参照)等)である場合、現在使用中の操作画面に関する情報は、当該操作画面(カスタマイズ画面)のカスタマイズデータ(カスタマイズ内容を規定するデータ)を含むことが好ましい。たとえば、当該カスタマイズデータは、カスタマイズ画面310の画面ID(画面識別子)を含むとともに、図22に示されるように、カスタマイズ画面内に配置される各部品(ボタン等)の部品ID、部品名(表示名)、位置、大きさ等を含むように構成される。図22のカスタマイズデータにおいては、カスタマイズ画面内に配置される複数の部品のそれぞれについて、部品ID(「0010」等)、部品名(「両面コピー」等)、位置(X,Y)、大きさ(W,H)が規定されている。これらのカスタマイズデータもが、現在使用中の操作画面に関する情報として、MFP10bからMFP10cに送信されることが好ましい。
なお、MFP10a(且つユーザU2)向けの複数のカスタマイズ画面が存在する場合には、複数のカスタマイズ画面のデータ(カスタマイズデータ)は、最初の代行依頼時に代行依頼(ステップS23)とともにMFP10aからMFP10bに予め送信されるものとする。そして、MFP10bは、代行処理をMFP10cへと移管するに際して、(現在使用中のカスタマイズ画面のみならず、)当該複数のカスタマイズ画面の全ての情報をMFP10bからMFP10cに送信すればよい(ステップS56)。また、当該複数のカスタマイズ画面のデータ(カスタマイズデータ)は、MFP10bからMFP10cに送信されるのではなく、MFP10aからMFP10cに直接送信されるようにしてもよい。
その後、MFP10bは、新たなユーザU3の外部端末50bとの間でリモートパネル接続を確立する(ステップS57)。
そして、MFP10bは、外部端末50bからのリモート操作に関する被操作装置側処理を実行し、ユーザU3の外部端末50bからの直接的なリモート操作を受け付ける(ステップS58)。詳細には、MFP10bは、当該リモート操作画面(画像データ)の生成処理および送信処理等を実行する。また、ユーザU3の外部端末50bからのリモート操作による設定処理に引き続いて、当該設定処理にて設定された設定内容に基づくジョブが外部端末50bからのリモート操作に応じて実行される(ステップS58)。
<MFP10cによる再代行処理>
次に、図13等を参照しながら、再代行先MFPとしてのMFP10cの動作について詳細に説明する。
まず、MFP10cは、元の代行先MFP10bによって発行された再代行依頼(ステップS55(図12および図8参照))を受信するとともに、元の代行先MFP10bで設定され且つ当該代行先MFP10bから送信されてきた引継情報(ステップS56参照)をも受信する(ステップS71)。
また、MFP10cは、図8にも示すように、ユーザU2の外部端末50aとの間でリモートパネル接続を確立する(ステップS72)。
より詳細には、外部端末50aは、MFP10bから送信されてきた代行先変更通知(ステップS55)(再代行先通知あるいは接続先変更通知とも称される)を受信する(ステップS83(図14))と、当該代行先変更通知に基づく通知画面をそのタッチパネル75に表示する。当該通知画面には、「代行処理中のMFP2号機(10b)では別ユーザからの直接的なリモート操作が優先されるため、代行処理を更に別のMFP3号機(10c)に移管します。」などの文言が含まれる。当該通知画面を見たユーザU2が確認ボタン(不図示)を押下すると、ステップS84に進む。ステップS84では、外部端末50aは、当該通知画面を消去するとともに、接続先装置の変更処理(詳細には、リモート接続先をMFP10bからMFP10cに変更する処理)を実行する。これにより、外部端末50aとMFP10cとのリモート接続が確立される。
そして、MFP10cは、外部端末50aからのリモート操作に関する被操作装置側処理の代行処理(再代行処理)を実行し、ユーザU2の外部端末50aからのリモート操作を受け付ける(ステップS73)。詳細には、MFP10cは、リモート操作画面(画像データ)の生成処理および送信処理等を実行する。このようにして、MFP10cは、MFP10aにて実行されるべきジョブに関する設定処理を代行する。
この際、MFP10cは、ステップS56にてMFP10bから送信されてきた各種情報を用いて、MFP10aにおける被操作装置側処理の代行処理(再代行処理)を実行する。具体的には、MFP10bは、MFP10bによる代行処理にて設定された設定内容に関する情報(たとえば、用紙サイズ設定)、使用中の操作画面に関する情報、およびMFP10aの装置構成および装置状態に関する情報等を利用して、当該代行処理を実行する。
MFP10aの装置構成および装置状態に関する情報を利用することによれば、MFP10cは、MFP10a向けの操作画面を適切に生成することが可能である。
また、MFP10cは、MFP10bでの代行処理中に使用されていた操作画面に関する情報を用い、当該操作画面の表示用データ(画像データ)を生成することなどによれば、それまで外部端末50aに表示されていた操作画面を引き続き外部端末50aに表示させることが可能である。
また、MFP10cは、MFP10bによる代行処理にて設定された設定内容に関する情報を用いることによれば、MFP10bによる代行処理にて設定された設定内容を引き継ぐことが可能である。これによれば、ユーザU2は、最初の代行先装置(10b)にて設定された設定情報(たとえば、用紙サイズ設定等)を引き継いで、所望のジョブ実行装置であるMFP10aに対する(間接的な)リモート操作を継続することが可能である。ユーザU2は、さらに新たな代行先装置(10c)にて設定される設定情報(たとえば、コピー枚数設定等)をも加えた上で、ジョブに関する設定操作を行うことが可能である。
その後、所望のジョブ対象実行装置(MFP10a)にてユーザU1のジョブ(コピージョブ等)が実行され元の使用中ユーザ(U1)による使用が終了すると、当該ジョブが終了した旨がステップS28(図11)にて判定され、処理はステップS29に進む。ステップS29において、MFP10aは、元の使用中ユーザ(U1)による使用が終了した旨(換言すれば、自装置(MFP10a)が使用可能状態に遷移した旨)を現在の代行先MFP(ここでは10c)と外部端末50(50a)との双方に対して通知する。
MFP10cは、ジョブ対象実行装置(MFP10a)から送信(ステップS29(図11参照))されてきた使用許可通知(復帰許可通知とも称される)を受信すると、MFP10aに対するリモート操作が使用可能である旨を判定し、処理はステップS74(図13参照)からステップ75に進む。
ステップS75では、MFP10cは、MFP10a用の代行処理(MFP10aで実行すべき被操作装置側処理の代行処理)を中止する。また、MFP10cは、当該被操作装置側処理を本来の装置(MFP10a)で行うべき指令(代行処理から本来の処理への復帰であることから「復帰指令」とも称する)をMFP10aに送信して、当該代行処理(換言すれば、当該被操作装置側処理)をMFP10aに移管する。さらに、MFP10cは、MFP10aにおける被操作装置側処理の実行のための情報、具体的には、MFP10b,10cの双方の代行先MFPで設定された設定情報等を、当該ジョブ対象実行装置(MFP10a)に送信する。
このように、MFP10cは、MFP10aに関する代行処理がMFP10bから移管されてきた後(換言すれば、当該代行処理をMFP10bから引き継いだ後)において、MFP10aと通信してMFP10aの使用状況を取得する。そして、MFP10cは、当該使用状況に基づきMFP10aに対するリモート操作が使用可能である旨(ユーザU1による使用が終了した旨等)を判定すると、MFP10aに関する被操作装置側処理をMFP10aに移管する(戻す)。また、MFP10cは、MFP10cによる代行処理にて設定された設定内容等をMFP10aに送信する。
一方、MFP10aは、復帰指令、ならびに、それまでに1又は複数の代行先MFP(ここでは、MFP10b,10c)にて設定された設定内容を含む設定情報等を、代行先MFP10cから受信する(ステップS30(図11))。そして、ステップS31において、MFP10aは、外部端末50aとのリモートパネル接続を再び確立する。その後、ステップS32において、MFP10aは、外部端末50aによる(代行リモート操作(謂わば間接的なリモート操作)ではなく)直接的なリモート操作に基づき、各種の設定処理を実行する。そして、所望のジョブ(コピージョブ等)に関する各種の設定処理が終了すると、当該ジョブがMFP10aにて実行される。より詳細には、当該ジョブは、MFP10b,10cを利用した間接的なリモート操作に基づく設定内容、および/または、MFP10aを利用した直接的なリモート操作に基づく設定内容に基づいて、実行される。
<2−3.代行先決定処理>
つぎに、代行先決定処理(ステップS22(図11),S54(図12))の詳細について説明する。ここでは、ステップS54での代行先決定処理(詳細には、再代行先決定処理)について主に説明する。なお、ステップS22での代行先決定処理(最初の代行先決定処理)においても、決定主体が(MFP10bではなく)MFP10aである点等を除き、同様の処理が行われる。
ステップS54においては、MFP10bは、画像形成システム1に属する複数のMFP10(10a,10c〜10e)と通信し、当該複数のMFP10がそれぞれ現在使用中であるか否かに関する情報と当該複数のMFPのそれぞれに関する情報(装置構成情報および装置状態情報等)とを取得する。そして、MFP10bは、所定の条件を充足するMFPを当該複数のMFP10の中から特定し、当該特定されたMFPを再代行先MFPとして決定する。
図16は、各MFP10の装置構成等(一部)に関する情報を示す図である。MFP10bは他のMFP10a,10c〜10eと通信することによって、図16に示すような情報を取得することができる。
そして、MFP10bは、所定の条件を充足するMFPを複数のMFP10の中から特定する。
ここにおいて、所定の条件は、たとえば、現在使用されていない1又は2以上のMFPのうち、リモート操作対象装置(ジョブ実行対象装置)(具体的には、MFP10a)に最も近いハードウエア構成を有する装置である旨の条件である。
図16に示すように、MFP10aは、「ADF」を有し且つ「両面印刷(機構)」を有する。また、MFP10aの用紙トレイ内の「用紙サイズ」は「A3」である。
一方、MFP10cは、「ADF」を有し且つ「両面印刷(機構)」を有する。また、MFP10aの用紙トレイ内の「用紙サイズ」は「A3」である。
MFP10dは、「ADF」を有するものの、「両面印刷(機構)」を有しない。また、MFP10aの用紙トレイ内の「用紙サイズ」は「A3」である。
MFP10eは、「ADF」を有さず、「両面印刷(機構)」を有する。また、MFP10aの用紙トレイ内の「用紙サイズ」は「A4」である(「A3ではない」)。
図16に示すような情報に基づいて、「現在使用されていない3台のMFP10c〜10eのうち、MFP10aのハードウエア構成に最も近いハードウエア構成を有するMFPは、MFP10cである」旨が、MFP10bによって判定される。MFP10cは、3つの特定構成(「ADF」、「両面印刷」、「用紙サイズ」)に関してMFP10aのハードウエア構成と同一のハードウエア構成を有するMFPであり、MFP10bは、所定の条件を充足するMFPとして、複数のMFP10の中からMFP10cを特定する。
そして、MFP10bは、特定されたMFP10cを再代行先MFPとして決定する。
このようにして、再代行先MFPが決定されればよい。
このような動作によれば、MFP10aに最も近いハードウエア構成を有するMFP(ここでは、MFP10c)が再代行先MFPとして決定される。そのため、代行元MFP10aの電源切断時あるいは通信切断時において、MFP10aの代わりに当該MFP10cをジョブ実行装置として使用することも可能である。換言すれば、MFP10cは、再代行装置からジョブ実行装置に変更されて、MFP10cの使用が継続され得る。
より詳細には、MFP10cは、再代行処理の実行中において、MFP10aと通信し、MFP10aの状態情報を定期的に取得しておく。そして、MFP10cは、取得された状態情報に基づきMFP10aの電源切断(あるいはMFP10aとの通信切断)が判定される場合には、MFP10cは確認画面の画像データを外部端末50aに送信して、確認画面を表示させる。当該確認画面には、「代行先装置(MFP10c)での操作を、代行操作から本操作に切り換えますか?(MFP1号機(10a)の電源が切断されました。代わりに、MFP3号機(10c)でジョブを実行しますか?)」などの文言が表示される。そして、当該確認画面内の「はい」ボタンがユーザU2によって押下されると、MFP10cは、代行先装置からジョブ実行装置に変更される。具体的には、MFP10cは、MFP10a向けに設定された設定内容をMFP10c向けの設定内容として引き継ぐ。そして、MFP10cは、MFP10aのリモート操作に関する被操作装置側処理の代行処理(MFP10a用のリモート操作画面の生成動作等)に代えて、MFP10cのリモート操作に関する被操作装置側処理(MFP10c自身用のリモート操作画面の生成動作等)を実行する。
たとえば、ユーザU1がMFP10aの使用終了直後に電源切断操作を行いMFP10aの電源が切断されてしまうことがある。一方のユーザU2は、比較的高速なMFP10aを本来は利用したかったものの、MFP10aの電源を再投入するよりも、MFP10aに最も近いハードウエア構成を有するMFP10cをそのまま利用してジョブを実行することが好ましい、と考えることもある。このような状況等において、MFP10cが代行先装置からジョブ実行装置に変更されることによれば、ユーザU2は、非常に高い利便性を得ることが可能である。
ここにおいて、「所定の条件」は、上述のような条件(現在使用されていない1又は2以上のMFPのうち、リモート操作対象装置に最も近いハードウエア構成を有する装置である旨の条件)に限定されない。たとえば、当該所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上のMFP10のうち、MFP10aに最も近い位置に存在するMFPである旨の条件であってもよい。
より詳細には、まず、ステップS54において、MFP10b(再代行先を決定する代行先装置)は、MFP10a(ジョブ実行装置(代行元装置))とシステム1内の他の各MFP10との相互間距離をそれぞれ取得する。具体的には、MFP10(MFP10b等)は、システム1に属する複数のMFPの相互間距離をそれぞれ規定したデータテーブルを自装置内の格納部5に予め格納しておく。当該データテーブルには、たとえば、MFP10aとMFP10cとの距離D1(図17参照)は2メートルであり、MFP10aとMFP10dとの距離D2は10メートルであり、MFP10aとMFP10eとの距離D3は30メートルであること等が規定されている。距離D1,D2,D3(図17参照)のうち最も短い距離は、距離D1である。なお、図17は、MFP10aと各MFP10c〜10eとの間の各距離D1,D2,D3等を示す図である。
そして、MFP10bは、現在使用されていない1又は2以上のMFP(たとえば3台のMFP10c〜10e)の中から、当該データテーブルに基づき、MFP10aに最も近い位置に存在するMFPを特定する。図17においては、3台のMFP10c〜10eのうち、MFP10aとの距離が最も短いMFP(最短距離D1に対応するMFP10c)が、MFP10aに最も近い位置に存在するMFPとして特定される。さらに、MFP10bは、当該特定されたMFP(MFP10c等)を再代行先MFPとして決定する(ステップS54)。
このようにして再代行先MFPが決定されてもよい。
これによれば、元のMFP10aに最も近い位置に存在するMFP10cが再代行先MFPとして決定される。したがって、代行元MFP10aの電源切断時あるいは通信切断時においてMFP10aの代わりに当該MFP10cをジョブ実行装置として使用する場合に、ユーザU2の移動距離の変動を最小限に止めることが可能である。
あるいは、上述の所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、最新の使用日時が最も古い装置である旨の条件であってもよい。
より詳細には、MFP10b(再代行先を決定する代行先装置)は、ステップS54において、他の各MFPと通信し、各MFPが現在使用中であるか否かに関する情報と、各MFPの最新の使用日時に関する情報とを取得する。たとえば、MFP10c,10d,10eが現在使用中ではない旨の情報、ならびに、MFP10cの最新の使用日時は2015年12月1日10時10分であり、MFP10dの最新の使用日時は2015年12月2日12時10分であり、MFP10eの最新の使用日時は2015年12月3日13時10分である旨の情報が取得される(図18参照)。なお、図18は、最新の使用日時に関する情報が各MFP10c〜10eからMFP10bへとそれぞれ送信される様子を示す図である。
そして、MFP10bは、現在使用されていない1又は2以上のMFP(たとえば3台の10c〜10eの)中から、最新の使用日時が最も古いMFP10cを特定し、当該MFP10cを再代行先MFPとして決定する。
このようにして再代行先MFPが決定されてもよい。
これによれば、最新の使用日時が最も古いMFP、換言すれば、使用頻度が比較的低いMFPが再代行先MFPとして決定されるので、他のユーザによる使用場面と重なってしまう可能性を低減することが可能である。
あるいは、上述の所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、単位時間あたりのジョブ数が最も少ない装置である旨の条件であってもよい。
より詳細には、MFP10b(再代行先を決定する代行先装置)は、ステップS54において、他の各MFPと通信し、各MFPが現在使用中であるか否かに関する情報と、各MFPの単位時間あたりのジョブ数に関する情報(ジョブ実行頻度)とを取得する。たとえば、MFP10c,10d,10eが現在使用中ではない旨の情報が取得されるとともに、MFP10c,10d,10eの単位時間(たとえば1時間)あたりのジョブ数は、それぞれ、「1」、「5」、「10」(ジョブ数/時間)である旨の情報が取得される(図19参照)。なお、図19は、ジョブ実行頻度に関する情報が各MFP10c〜10eからMFP10bへとそれぞれ送信される様子を示す図である。
そして、MFP10bは、現在使用されていない1又は2以上のMFP(たとえば3台の10c〜10eの)中から、単位時間あたりのジョブ数が最も少ない装置(MFP10c)を特定し、当該MFP10cを再代行先MFPとして決定する。
このようにして再代行先MFPが決定されてもよい。
これによれば、単位時間あたりのジョブ数が最も少ない装置、換言すれば、使用頻度が比較的低いMFPが再代行先MFPとして決定されるので、他のユーザによる使用場面と重なってしまう可能性を低減することが可能である。
<2−4.第2実施形態の効果>
上述のような第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、第2実施形態によれば、MFP10aのリモート操作に関するMFP10bによる代行処理中に、ユーザU3(外部端末50b)によるMFP10bのリモート操作依頼が受け付けられると、MFP10bは、当該代行処理を停止するとともに、当該代行処理をMFP10cに移管する。これによれば、ユーザU2は、ユーザU3にMFP10bの使用を移譲した後、他のMFP10cを利用してリモート操作を継続することが可能である。したがって、ユーザU2の利便性の低下を回避ないし抑制することが可能である。
また、次述するような比較例と比較して、パフォーマンスの低下等を抑制することも可能である。
図24は、当該比較例を示す概念図である。図24においても、MFP10bがMFP10aの代行処理を実行している際(図5等参照)に、ユーザU3からのリモート操作依頼がMFP10bに送信される。ここまでは、上記第2実施形態と同様である。ただし、当該比較例においては、MFP10bは、引き続き、ユーザU2のための代行処理を継続する。すなわち、ユーザU2は、MFP10bを介してリモート操作を継続する。一方、ユーザU3は、MFP10cと通信して、MFP10b向けの代行処理をMFP10cに行わせる。このように、当該比較例においては、MFP10bは、MFP10a向け(ユーザU2)向けの代行処理を実行し、MFP10cは、MFP10b向け(ユーザU3)向けの代行処理を実行する。
また、当該比較例においては、2つの代行処理が実行されるとともに、各代行処理に関して代行元装置の情報(代行用情報)が代行元装置から代行先装置へと随時送信される。たとえば、MFP10aは、MFP10aの使用状況および装置状態情報等をMFP10bへと随時送信し、MFP10bは、MFP10bの使用状況および装置状態情報等をMFP10cへと随時送信する。そのため、MFP10bは、MFP10aからの情報受信動作とMFP10cへの情報送信動作との双方を行うこととなり、通信量が増大するとともにMFP10bの処理負荷が比較的高くなる。その結果、MFP10bから操作画面の表示用データを受信して当該操作画面を表示する外部端末50aにおいて、当該操作画面の操作(表示等)に関する応答性が悪化するなどの弊害が生じ得る。
一方、上記第2実施形態によれば、図8に示すように、ユーザU3に関するリモート操作に関する被操作装置側処理がMFP10b(リモート操作対象装置自身)によって実行され、ユーザU2に関するリモート操作に関する被操作装置側処理に関してのみ代行処理が実行される。すなわち、代行処理は、MFP10cで実行される代行処理の1つのみである。したがって、上記比較例のような弊害、具体的には、代行処理を多用することによる弊害(操作画面の表示等に関する応答性悪化等)を回避ないし抑制することが可能である。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、MFP10cは、MFP10bからの代行処理の移管に際して、MFP10aの装置構成情報等をMFP10aから受信している(ステップS27(図11),S71(図13)参照)が、これに限定されない。たとえば、MFP10aの装置構成情報等をMFP10bから受信するようにしてもよい。この場合、MFP10aの装置構成情報等としては、ステップS23,S24(図11)にてMFP10aからMFP10bに送信されていた情報(装置構成情報および/または装置状態情報)が用いられればよい。換言すれば、MFP10bは、MFP10aからステップS23,S24にて予め受信していた装置構成情報等を、ステップS56(ステップS71)等にてMFP10cへと転送してもよい。
このように、MFP10aの当該装置構成情報等は、MFP10aからMFP10cへ送信されるのではなく、MFP10bからMFP10cへ送信されるようにしてもよい。すなわち、MFP10cへの送信元MFPは、MFP10aではなくMFP10bであってもよい。
あるいは、これに限定されず、たとえば、MFP10aとMFP10bとのうち、MFP10cとの通信速度が速い方のMFPが装置構成情報等に関する送信元装置として決定されるようにしてもよい。
より詳細には、MFP10cは、MFP10bから再代行依頼を受信すると、MFP10cとMFP10aとの間の通信速度V1と、MFP10cとMFP10bとの間の通信速度V2とを比較する。たとえば、MFP10cは、比較的少量のテストデータを各MFP10a,10bにそれぞれ送信して、各通信速度V1,V2を算出する。そして、MFP10cは、比較的早い方の通信速度に対応する相手方装置をMFP10aの装置構成情報等の送信元装置として決定する。たとえば、通信速度V2が通信速度V1よりも速い場合には、MFP10bが送信元装置として決定される。そして、当該送信元装置であるMFP10bから、MFP10aの装置構成情報および/または装置状態情報がMFP10cへと送信される。すなわち、MFP10cは当該装置構成情報等をMFP10bから受信(取得)する。
このように、MFP10cは、MFP10a,10bのうち比較的通信速度が速いMFPから、MFP10aの装置構成情報等を取得するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、現在使用中の操作画面に関する情報等がMFP10bからMFP10cへと送信されている(ステップS56(図12))が、これに限定されない。たとえば、現在使用中の操作画面に関する情報のうちの一部(カスタマイズ画面のカスタマイズデータ等)は、ステップS27(図11)等にてMFP10aからMFP10cへと送信されてもよい。
また、上記各実施形態では、MFP10bが他のMFP10aの処理を代行している場合において、MFP10bに対するリモート操作依頼がユーザU3(外部端末50b)から受け付けられると、MFP10bは、MFP10aに関する代行処理を直ちに停止する態様が例示されているが、これに限定されない。具体的には、MFP10bは、現在設定中の設定操作が完了するまでMFP10aに関する代行処理を継続し、現在設定中の設定操作が完了した後に、当該代行処理を停止(および移管)するようにしてもよい。
たとえば、当該代行処理を移管先装置(MFP10c)に移管する旨が決定される場合であっても、現在操作中の操作画面321(図23参照)にて複数の選択肢352〜356のいずれかに対する選択操作が完了するまでは、MFP10bは、MFP10aに関する代行処理を継続するようにしてもよい。図23においては、複数の選択肢352〜356を有するポップアップ画面321を用いたリモート操作が行われている様子が示されている。ポップアップ画面321は、設定画面(親画面)350に対して重畳表示されているポップアップ式の操作画面(子画面)である。
このようなポップアップ画面321を用いたユーザU2によるリモート操作中において、当該複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了するまでは、MFP10bは、MFP10aに関する代行処理を継続し、ユーザU2によるリモート操作を受け付ける。そして、MFP10bは、当該複数の選択肢のいずれかに対する選択操作(「カラー」に関する設定操作)が完了した時点(たとえば、フルカラーボタン353が押下された時点、あるいは、フルカラーボタン353が押下され且つ閉じるボタン359が押下された時点)の後に、当該代行処理を停止する。その後、たとえば、MFP10bは、当該代行処理をMFP10cに移管する。なお、移管に際しては、MFP10bによる代行処理中の設定内容に関する情報(「フルカラー」等を含む)がMFP10bからMFP10cに送信される。
このように、MFP10bが他のMFP10aの処理を代行している場合において、MFP10bに対するリモート操作依頼がユーザU3(外部端末50b)から受け付けられたときであっても、MFP10bは、MFP10aに関する代行処理を直ちに停止しなくてもよい。具体的には、現在設定中の設定操作が完了するまでMFP10aに関する代行処理を継続し、現在設定中の設定操作が完了した後に、当該代行処理を停止(および移管)するようにしてもよい。
1 画像形成システム
10 MFP(画像形成装置)
50 外部端末
108 ネットワーク
210 操作画面(スクロール画面)
220 表示対象範囲
310 カスタマイズ画面
321 ポップアップ画面

Claims (22)

  1. 画像形成システムであって、
    第1のユーザによって使用される第1の画像形成装置と、
    前記第1のユーザによる前記第1の画像形成装置の使用中において、第2のユーザによる前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する被操作装置側処理の代行処理を実行する第2の画像形成装置と、
    前記第2のユーザによる操作端末であって、前記第2の画像形成装置による前記代行処理を伴って前記第1の画像形成装置をリモート操作する第1の外部端末と、
    第3のユーザによる操作端末であって、前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する前記第2の画像形成装置による前記代行処理中に、前記第2の画像形成装置のリモート操作依頼を前記第2の画像形成装置に対して送信する第2の外部端末と、
    を備え、
    前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する前記第2の画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザによる前記第2の画像形成装置のリモート操作依頼を前記第2の外部端末から受け付けた場合、前記第2の画像形成装置による前記代行処理を停止し、前記第3のユーザによる前記第2の画像形成装置のリモート操作に関する被操作装置側処理を実行することを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
    第3の画像形成装置、
    をさらに備え、
    前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置のリモート操作に関する前記第2の画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザによる前記第2の画像形成装置のリモート操作依頼を前記第2の外部端末から受け付けた場合、前記第2の画像形成装置による前記代行処理を停止するとともに、前記代行処理を前記第3の画像形成装置に移管することを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    前記第2の画像形成装置は、前記画像形成システム内の複数の画像形成装置と通信して前記複数の画像形成装置に関する情報を取得するとともに、所定の条件を充足する画像形成装置を前記複数の画像形成装置の中から特定し、当該特定された画像形成装置を前記第3の画像形成装置として決定することを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、前記第1の画像形成装置に最も近いハードウエア構成を有する装置である旨の条件であることを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、前記第1の画像形成装置に最も近い位置に存在する装置である旨の条件であることを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、最新の使用日時が最も古い装置である旨の条件であることを特徴とする画像形成システム。
  7. 請求項3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記所定の条件は、現在使用されていない1又は2以上の画像形成装置のうち、単位時間あたりのジョブ数が最も少ない装置である旨の条件であることを特徴とする画像形成システム。
  8. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記第2の画像形成装置は、前記第3の画像形成装置への移管に際して、前記第2の画像形成装置による代行処理中に設定された設定内容と現在使用中の操作画面と前記第1の画像形成装置の装置構成と前記第1の画像形成装置の装置状態とに関する情報を、前記第3の画像形成装置に送信することを特徴とする画像形成システム。
  9. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記第2の画像形成装置は、前記第3の画像形成装置への移管に際して、前記第2の画像形成装置による代行処理にて設定された設定内容と現在使用中の操作画面とに関する情報を、前記第3の画像形成装置に送信し、
    前記第1の画像形成装置は、前記第3の画像形成装置への移管に際して、前記第1の画像形成装置の装置構成と前記第1の画像形成装置の装置状態とに関する情報を前記第3の画像形成装置に送信することを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項8または請求項9に記載の画像形成システムにおいて、
    前記現在使用中の操作画面に関する情報は、前記操作画面の識別情報を含むことを特徴とする画像形成システム。
  11. 請求項10に記載の画像形成システムにおいて、
    前記現在使用中の操作画面に関する情報は、スクロール可能な前記操作画面全体のうちの現在の表示対象範囲を示す情報を含むことを特徴とする画像形成システム。
  12. 請求項10に記載の画像形成システムにおいて、
    前記操作画面が、ユーザごとにカスタマイズ可能なカスタマイズ画面である場合、前記現在使用中の操作画面に関する情報は、前記操作画面のカスタマイズデータを含むことを特徴とする画像形成システム。
  13. 請求項8から請求項12のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記第3の画像形成装置は、前記第2の画像形成装置からの前記代行処理の移管に際して、前記第3の画像形成装置と前記第1の画像形成装置との間の通信速度と、前記第3の画像形成装置と前記第2の画像形成装置との間の通信速度とを比較し、比較的早い方の通信速度に対応する相手方装置から、前記第1の画像形成装置の前記装置構成に関する情報と前記第1の画像形成装置の前記装置状態に関する情報とを取得することを特徴とする画像形成システム。
  14. 請求項2から請求項13のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記第2の画像形成装置は、複数の選択肢を有する操作画面を用いた前記第2のユーザによるリモート操作中において前記代行処理を前記第3の画像形成装置に移管する旨が決定された場合、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了するまでは、前記第2のユーザによるリモート操作を受け付けるとともに前記第2の画像形成装置による前記代行処理を継続し、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に、前記代行処理を前記第3の画像形成装置に移管することを特徴とする画像形成システム。
  15. 請求項14に記載の画像形成システムにおいて、
    前記第2の画像形成装置は、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に、前記第2の画像形成装置による前記代行処理中の設定内容に関する情報を前記第3の画像形成装置に送信することを特徴とする画像形成システム。
  16. 請求項2から請求項15のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記第3の画像形成装置は、前記代行処理を前記第2の画像形成装置から引き継いだ後において前記第1の画像形成装置と通信して前記第1の画像形成装置の使用状況を取得し、当該使用状況に基づき前記第1の画像形成装置に対するリモート操作が使用可能である旨を判定すると、前記第3の画像形成装置による代行処理にて設定された設定内容を前記第1の画像形成装置に送信することを特徴とする画像形成システム。
  17. 画像形成装置であって、
    第1のユーザによる別の画像形成装置の使用中において、前記別の画像形成装置に対する第2のユーザによるリモート操作に関して前記別の画像形成装置にて実行すべき被操作装置側処理の代行処理を実行する代行制御手段と、
    第3のユーザによる前記画像形成装置のリモート操作依頼を前記第3のユーザの外部端末から受け付ける受付手段と、
    を備え、
    前記代行制御手段は、前記別の画像形成装置のリモート操作に関する前記画像形成装置による前記代行処理中に前記第3のユーザの前記外部端末から前記画像形成装置のリモート操作依頼が受け付けられる場合、前記画像形成装置による前記代行処理を停止し、前記第3のユーザによる前記画像形成装置に対するリモート操作に関する被操作装置側処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項17に記載の画像形成装置において、
    前記代行制御手段は、前記別の画像形成装置のリモート操作に関する前記画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザの外部端末から前記画像形成装置のリモート操作依頼が受け付けられる場合、前記代行処理を停止するとともに、前記画像形成装置とも前記別の画像形成装置とも異なる画像形成装置である移管先装置に前記代行処理を移管することを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項18に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置を含む画像形成システム内の複数の画像形成装置と通信して前記複数の画像形成装置に関する情報を取得するとともに、所定の条件を充足する画像形成装置を前記複数の画像形成装置の中から特定し、当該特定された画像形成装置を前記移管先装置として決定する決定手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項18または請求項19に記載の画像形成装置において、
    前記移管先装置への前記代行処理の移管に際して、前記画像形成装置による前記代行処理中の設定内容と現在使用中の操作画面と前記別の画像形成装置の装置構成と前記別の画像形成装置の装置状態とに関する情報を、前記移管先装置に送信する通信制御手段、
    をさらに備えることを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記代行制御手段は、複数の選択肢を有する操作画面を用いた前記第2のユーザによるリモート操作中において前記代行処理を前記移管先装置に移管する旨が決定される場合、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了するまでは、前記第2のユーザによるリモート操作を受け付けるとともに前記代行処理を継続し、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に前記代行処理を前記移管先装置に移管し、
    前記通信制御手段は、前記複数の選択肢のいずれかに対する選択操作が完了した後に、前記画像形成装置による前記代行処理中の設定内容に関する情報を前記移管先装置に送信することを特徴とする画像形成装置。
  22. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)第1のユーザによる別の画像形成装置の使用中において、前記別の画像形成装置に対する第2のユーザによるリモート操作に関して前記別の画像形成装置にて実行すべき被操作装置側処理の代行処理を実行するステップと、
    b)第3のユーザによる前記画像形成装置のリモート操作依頼を前記第3のユーザの外部端末から受け付けるステップと、
    c)前記別の画像形成装置のリモート操作に関する前記画像形成装置による前記代行処理中に、前記第3のユーザの前記外部端末から前記画像形成装置のリモート操作依頼が受け付けられる場合、前記画像形成装置による前記代行処理を停止し、前記第3のユーザによる前記画像形成装置に対するリモート操作に関する被操作装置側処理を実行するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
JP2016001823A 2016-01-07 2016-01-07 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム Pending JP2017123571A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001823A JP2017123571A (ja) 2016-01-07 2016-01-07 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016001823A JP2017123571A (ja) 2016-01-07 2016-01-07 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017123571A true JP2017123571A (ja) 2017-07-13

Family

ID=59305803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016001823A Pending JP2017123571A (ja) 2016-01-07 2016-01-07 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017123571A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200153981A1 (en) Image processing device and image processing system
US9467590B2 (en) Image processing system, device, and method that deletes or prohibits reading of destination information
JP5708017B2 (ja) 情報処理システム、情報処理機器、プログラム
JP5720666B2 (ja) 遠隔操作システム、被遠隔操作装置およびプログラム
US8638461B2 (en) Image forming apparatus and method for providing user interface screen of image forming apparatus
US8970887B2 (en) Image forming system, image forming apparatus, and recording medium
JP2010141593A (ja) 画像表示システム、画像形成装置、ジョブ実行制御方法、ジョブ実行制御プログラムおよびプリンタドライバ
JP5609909B2 (ja) 画像形成システム、画像形成装置、外部端末およびプログラム
KR20160026574A (ko) 웨어러블 디바이스를 이용하여 화상 형성 장치의 동작을 제어하는 방법 및 시스템.
US9307104B2 (en) Information processing apparatus, method for controlling the same, and storage medium
JP6648588B2 (ja) 画像形成システム、画像形成装置及びプログラム
US9749481B2 (en) Image processing apparatus capable of transmitting image data, control method therefor, and storage medium storing control program therefor
JP2017123571A (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム
JP6089621B2 (ja) 操作端末、操作端末を用いた情報処理システム、情報処理方法、プログラム
JP2012252235A (ja) 画像形成システム及び画像形成装置
JP2011242967A (ja) 印刷制御プログラム、情報処理装置、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、印刷システム及び印刷装置
JP2011233106A (ja) 画像処理装置、機器連携システム、電力復帰制御方法、プログラム
JP2023000785A (ja) 印刷システムおよび印刷システムの制御方法
JP6322970B2 (ja) 遠隔操作システム、画像形成装置およびプログラム
JP2022112880A (ja) 情報処理装置及び画像処理装置とその制御方法並びにプログラム
JP2015177503A (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよびプログラム
JP5972246B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成方法
JP2023054582A (ja) 画像形成装置
JP2005286695A (ja) 複合機、イメージデータ転送システム
JP2019193026A (ja) 画像形成システム