JP2013130718A - クロージャ用クリップ、クロージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】クロージャから延出するケーブルが通された熱収縮スリーブの先端部を、ホットメルト接着剤の加熱溶融によって封止する作業を、スキルが低い作業者でも容易に行えるようにする技術の開発。
【解決手段】基部11から突出され互いに平行に延在する一対の外側脚部13の間に、基部11から突出する芯部に棒状のホットメルト接着剤15が一体化された中央脚部14を有し、前記中央脚部14先端側に、加熱溶融させた前記ホットメルト接着剤15の流出を防ぐ流出防止カバー16を有するクロージャ用クリップ10、該クリップが熱収縮スリーブ先端部に取り付けられているクロージャを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタルケーブル、光ファイバケーブルといったケーブルの分岐部又は接続部を収容するクロージャから延出するケーブルが複数本通された熱収縮スリーブの内側をホットメルト接着剤を用いて封止する作業に用いられるクロージャ用クリップ、クロージャに関する。
プラスチック製外被付きのメタルケーブル、光ファイバケーブルといったケーブルの分岐部又は接続部を外装ケース内に収容するクロージャとしては、外装ケースを貫通するケーブル孔として、ケーブルが複数本通されるケーブル孔(以下、多条挿通用ケーブル孔)を有するものがある。このクロージャの組み立て作業にあっては、多条挿通用ケーブル孔を、該多条挿通用ケーブル孔からクロージャ外側へ延出する複数本のケーブルを内側に通した熱収縮スリーブによって覆って封止する封止処理(以下、スリーブ封止処理とも言う)が採られる場合がある。
多条挿通用ケーブル孔に通してクロージャ外側へ延出させるケーブルは通常2本である。スリーブ封止処理は、クロージャの外装ケースを組み立てる際に、多条挿通用ケーブル孔からクロージャ外側へ延出させた2本のケーブルを熱収縮スリーブ内側に通した状態とする。そして、熱収縮スリーブを加熱収縮して、前記多条挿通用ケーブル孔の口縁部からクロージャ外側に突設された突筒部に外挿した熱収縮スリーブの軸方向一端部を突筒部に密着させる。熱収縮スリーブの軸方向他端部(以下、先端部)は、クリップを用いて2本のケーブルの間に位置する部分を互いに接近させた状態で加熱収縮によりケーブル外周に密着させる。また、熱収縮チューブ先端部の加熱収縮前に、クリップに突設状態に設けられたホットメルト接着剤を2本のケーブル間に配置しておき、このホットメルト接着剤を熱収縮チューブ外側からの加熱によって溶融後、固化させてケーブル間を封止する。なお、「接着剤」は「接着材」と表記される場合もあるが、ここでは「接着剤」に表記を統一する。ホットメルト接着剤は、加熱溶融によって、2本のケーブルの間の領域、すなわち2本のケーブルと熱収縮スリーブ先端部とで取り囲まれた内側の領域(以下、先端部封止領域とも言う)を埋め込んで、気密に封止するために設けられる。
前記クリップとしては、基部から3本の脚部が互いに平行に突出し、中央脚部が、前記基部から突出する芯部を埋め込んで棒状に形成されたホットメルト接着剤を有する構成となっているものが知られている(例えば特許文献1、2)。
このクリップは、中央脚部と、その両側の外側脚部との間に確保されたスリットに、それぞれ、熱収縮スリーブ先端部の前記先端部封止領域に臨んでその両側に位置する部分を収容して、該部分同士を互いに接近させた状態とすることができる。
特表平4−505844号公報 特開昭60−179226号公報
従来のスリーブ封止処理では、ホットメルト接着剤の加熱溶融がスキルを要する作業となっていた。このため、ホットメルト接着剤の加熱溶融を、スキルが低い作業者でも適切に行えるようにすることが求められていた。
すなわち、熱収縮スリーブ内部のホットメルト接着剤の加熱溶融状態は熱収縮スリーブ外側から見ることが出来ない。このため、スキル不足の場合、加熱しすぎによって、溶融状態のホットメルト接着剤が熱収縮スリーブ先端部内側の前記先端部封止領域から流出し、ケーブル間の隙間(先端部封止領域)を埋めきれなくなることがある。ケーブル間のホットメルト接着剤の量が不足して先端部封止領域を埋めきれなくなると、熱収縮スリーブ先端部の気密封止を実現出来ないため、熱収縮スリーブを交換してスリーブ封止処理をやり直す必要がある。また、クロージャの外装ケースや、ケーブルに付着したホットメルト接着剤の除去、清掃が必要であり、時間のロスが大きいといった問題があった。
本発明は、前記課題に鑑みて、スキルが低い作業者でも、ホットメルト接着剤の加熱溶融によってケーブル間の気密性を容易に確保できるようにするクロージャ用クリップ、クロージャの提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、基部から突出され互いに平行に延在する一対の外側脚部の間に、前記基部から突出する芯部に該芯部を覆う棒状のホットメルト接着剤が一体化された中央脚部を有し、前記中央脚部のホットメルト接着剤の先端側に、加熱溶融させた前記ホットメルト接着剤の流出を防ぐ流出防止カバーを有することを特徴とするクロージャ用クリップを提供する。
第2の発明は、前記ホットメルト接着剤と前記基部との間に、加熱溶融させた前記ホットメルト接着剤の流出を防ぐ基端側流出防止カバーを有することを特徴とする請求項1に記載のクロージャ用クリップを提供する。
第3の発明は、前記流出防止カバーは、ホットメルト接着剤の先端部の両側に張り出す張出部を有し、該張出部に、ケーブル外周を当接させる円弧状凹面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクロージャ用クリップを提供する。
第4の発明は、前記流出防止カバーは、前記ホットメルト接着剤の先端側に配置されたカバー板部と、該カバー板部の外周の全周あるいは複数箇所からカバー板部の片面側に突出され、前記ホットメルト接着剤の先端部を保持する嵌合用リブ部とを有することを特徴とする請求項3に記載のクロージャ用クリップを提供する。
第5の発明は、前記流出防止カバー及び前記基端側流出防止カバーのうち少なくとも流出防止カバーが、前記ホットメルト接着剤に比べて軟化点が高い部材であることを特徴とする請求項2に記載のクロージャ用クリップを提供する。
第6の発明は、前記基端側流出防止カバーは、カバーベース部材と、該カバーベース部材に係合して一体化されたカバー蓋部材とによって、前記芯部における前記基部と前記ホットメルト接着剤との間に位置する部分を囲繞する枠状に構成されていることを特徴とする請求項2又は5に記載のクロージャ用クリップを提供する。
第7の発明は、ケーブルの分岐部又は接続部を収容する外装ケースの外側に、前記外装ケースのケーブル孔から延出するケーブルが複数本通された熱収縮スリーブが設けられ、該熱収縮スリーブの前記外装ケースとは反対側の先端部に、請求項1〜6のいずれか1項に記載のクロージャ用クリップが取り付けられていることを特徴とするクロージャを提供する。
本発明によれば、クロージャ用クリップの中央脚部のホットメルト接着剤を、クロージャの外装ケース外側に設けられた熱収縮スリーブ内側に複数本通されたケーブル間に配置して加熱溶融したときに、流出防止カバーによって、溶融状態のホットメルト接着剤の流出を防ぐことができる。これにより、スキルが低い作業者でも、ホットメルト接着剤の加熱溶融によって熱収縮スリーブ内側のケーブル間を封止して気密性を容易に確保できる。
本発明の1実施形態のクロージャ用クリップを示す全体斜視図である。 図1のクロージャ用クリップを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図1のクロージャ用クリップの構造を説明する分解斜視図である。 図1のクロージャ用クリップの前端側流出防止カバーの構造を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は嵌合凹所側から見た構造を示す背面図である。 (a)、(b)は、図1のクロージャ用クリップの基端側流出防止カバーの構造を説明する斜視図である。 図1のクロージャ用クリップの適用対象のクロージャの一例であるポット型クロージャを示す図であって、(a)は一部破断平面図、(b)は端面板側から見た正面図、(c)は一部破断側面図、(d)は該クロージャ内の光配線の一例を説明する略解図である。 図1のクロージャ用クリップの中央脚部を熱収縮スリーブ内に挿入し、熱収縮スリーブ先端部をクロージャ用クリップの中央脚部と外側脚部との間に保持した状態を示す斜視図である。 図7の状態の後、熱収縮スリーブを加熱して収縮させた状態を示す斜視図である。 図8の状態における、熱収縮スリーブ内側に通された2本のケーブルとクロージャ用クリップとの関係を説明する斜視図である。 図8の状態における、熱収縮スリーブ内側に通された2本のケーブルとクロージャ用クリップとの関係を説明する平面図である。 図8の状態における、熱収縮スリーブ内側に通された2本のケーブルとクロージャ用クリップとの関係を説明する側面図である。 (a)は図7の状態におけるクロージャ用クリップの前端側流出防止カバーとその両側のケーブルとの関係をクロージャ用クリップ前側から見た状態、(b)は図7の状態におけるクロージャ用クリップの基端側流出防止カバーとその両側のケーブルとの関係をクロージャ用クリップ後側から見た状態、を示す図である。
以下、本発明の1実施形態について、図面を参照して説明する。
ここでは、光ファイバケーブルの分岐部または接続部を収容するポット型クロージャを例にとって説明する。
図1〜図3に示すように、この実施形態のクロージャ用クリップ10(以下、単にクリップとも言う)は、棒状の芯部12に該芯部12を覆うホットメルト接着剤15が一体化され全体として棒状に形成された中央脚部14を有する。また、このクリップ10は、前記芯部12が突設された基部11と、この基部11の両側から突出され、前記中央脚部14の両側に該中央脚部14に沿って互いに平行に延在配置された一対の外側脚部13とを有する。
図7、図8に示すように、クリップ10は、前記ホットメルト接着剤15を、クロージャ30の外側に設けられた熱収縮スリーブ33のクロージャ30とは反対の先端部33a内側に挿入し、加熱溶融したホットメルト接着剤15によって、熱収縮スリーブ33内側に通されているケーブル41、42間の領域を埋め込んで気密に封止する作業に用いる。
熱収縮スリーブ先端部33a内側におけるケーブル41、42間の領域を、以下、先端部封止領域33R(図9、図10参照)とも言う。クリップ10のホットメルト接着剤15は、先端部封止領域33Rを埋め込んで気密に封止するために用いる。
前記クリップ10は、前記基部11と、前記芯部12と、前記一対の外側脚部13とが一体に形成されたクリップ本体10Aを有する。
図3に示すように、このクリップ10の前記中央脚部14は、クリップ本体10Aの前記芯部12の基部11側の基端部12aよりも先端側の部分全体に該部分全体を覆うホットメルト接着剤15を一体化した構成となっている。
また、中央脚部14は、その先端に設けられた流出防止カバー16(以下、前端側流出防止カバーとも言う)、及び棒状のホットメルト接着剤15と前記基部11との間に設けられた基端側流出防止カバー17も有している。
前記ホットメルト接着剤15は、前記芯部12に比べて太い棒状に形成されている。芯部12に一体的に設けられた棒状のホットメルト接着剤15を、以下、棒状ホットメルト接着剤とも言う。棒状ホットメルト接着剤15は、その長手方向を芯部12長手方向に揃えて前記芯部12に一体化され、芯部12の基端部12aよりも先端側の部分全体を覆っている。
ホットメルト接着剤15は、例えば軟化点(軟化点温度)が70−120℃、より好ましくは80−110℃、160℃において40−110pa・s、より好ましくは50−80pa・sの粘度を有するものである。このホットメルト接着剤15としては、ポリアミド系接着剤等を挙げることができる。但し、ホットメルト接着剤15としてはポリアミド系接着剤に限定されず、クロージャ用クリップ10に使用される周知のものを採用できる。
棒状ホットメルト接着剤15は、例えば、前記芯部12を挿入、嵌合するための芯部挿入孔を穿設した棒状に形成し、前記芯部挿入孔に前記クリップ本体10Aの芯部12を挿入、嵌合して、前記芯部12に設けることができる。また、棒状ホットメルト接着剤15は、この他、例えばインサートモールド成形等によって、芯部12の周囲に棒状に形成しても良い。
芯部12に一体的に設けられた棒状ホットメルト接着剤15の形成方法は特には限定は無い。
前記クリップ本体10Aは、その全体が、例えば金属等の、ホットメルト接着剤15に比べて軟化点が高い材料によって形成されている。クリップ本体10Aを形成する金属材料として例えばアルミニウム等を採用できる。このクリップ本体10Aの形成材料としては、金属に限定されず、例えば、ホットメルト接着剤15に比べて軟化点(軟化点温度)が高いプラスチックも採用可能である。
図示例のクリップ本体10Aは、基部11と、芯部12と、一対の外側脚部13とが形成された板状の部材である。
本明細書においては、クリップ10について、中央脚部14の延在方向において、基部11側を後、その反対側を前として説明する。また、クリップ10について、一対の外側脚部13の中央脚部14に沿って延在する部分(後述の外側脚部本体13a)の間隔方向を幅方向、クリップ本体10Aの板厚方向(図2(a)紙面奥行き方向、図2(b)上下方向)を厚み方向として説明する。
一対の外側脚部13は、板状の前記基部11のクリップ幅方向両側から突出され、中央脚部14に沿って延在形成されている。
各外側脚部13は、基部11からクリップ幅方向へ突出する外側脚部基端部13bと、この外側脚部基端部13bからクリップ前側へ延び、中央脚部14に沿って延在する外側脚部本体13aとを有する。
図1〜図3に示すように、この実施形態のクリップ10は、既述の前端側流出防止カバー16、及び基端側流出防止カバー17も有している。
これら前端側、基端側の流出防止カバー16、17は、図7、図8に示すように、クリップ10の棒状ホットメルト接着剤15を、クロージャ30外側に設けられた熱収縮スリーブ33の先端部33a内側の先端部封止領域33R内にて加熱溶融したときに、溶融状態のホットメルト接着剤が先端部封止領域33Rから流出することを防止する機能を果たす。
図4(a)〜(c)は、前端側流出防止カバー16の構造を示す。
図4(a)〜(c)に示す前端側流出防止カバー16はプラスチック製の一体成形品である。前端側流出防止カバー16を形成するプラスチックとしては、例えばポリプロピレン等を好適に用いることができる。この前端側流出防止カバー16の形成材料としては、ホットメルト接着剤15に比べて軟化点が高いものを用いる。前端側流出防止カバー16の形成材料としては、プラスチックに限定されず、例えば金属も採用可能である。
図4(a)〜(c)に示すように、前端側流出防止カバー16は、棒状ホットメルト接着剤15の先端側に配置されるカバー板部16aの外周全周から該カバー板部16aの片面側にリブ状に突出する嵌合用リブ部16bが形成された構成になっている。カバー板部16aは、嵌合用リブ部16bの内側に位置する。
そして、図2(a)、(b)、図3等に示すように、前端側流出防止カバー16は、前記嵌合用リブ部16bを、棒状ホットメルト接着剤15の先端部に嵌合(外嵌め)して、棒状ホットメルト接着剤15に取り付けられている。前端側流出防止カバー16のカバー板部16aは棒状ホットメルト接着剤15の先端面を覆う。
図4(a)〜(c)に示すように、図示例の前端側流出防止カバー16の嵌合用リブ部16bは、具体的には、互いに平行に形成された上壁部16c及び下壁部16dと、上壁部16c及び下壁部16dの間を橋絡する一対の側壁部16e、16fの、計4つの壁部によって枠状に構成されている。
図3に示すように、図示例のクリップ10の棒状ホットメルト接着剤15は角柱状に形成されている。前端側流出防止カバー16は、嵌合用リブ部16bの内側が、棒状ホットメルト接着剤15の先端部に嵌合する、概ね角穴状の凹所(嵌合凹所16g)となっている。
図3、図4(a)〜(c)に示すように、図示例の前端側流出防止カバー16の一対の側壁部16e、16fは、棒状ホットメルト接着剤15の先端部の両側に張り出す張出部として機能する。この一対の側壁部16e、16fには、クリップ10の中央脚部14を図7、図8に示す熱収縮スリーブ先端部33a内側のケーブル41、42間に挿入したときに、ケーブル41、42の外周を当接させる円弧状凹面16hが形成されている。この円弧状凹面16hは、クリップ10の前後方向(中央脚部14の長手方向)の軸線を以て湾曲する湾曲面となっている。
図1、図3、図4(a)、(c)に示すように、前端側流出防止カバー16の両側の側壁部16e、16fには、円弧状凹面16hを溝内面とする凹溝16iが形成されている。この凹溝16iは、側壁部16e、16fのクリップ10前後方向全体に延在形成され、側壁部16e、16fのクリップ10前後方向両端に開口している。
なお、前端側流出防止カバー16の嵌合用リブ部16bは、棒状ホットメルト接着剤15先端部に対して嵌合(外嵌め)可能とする点では、必ずしも、カバー板部16aの外周部全周に突設した構成を採る必要は無い。前端側流出防止カバー16としては、例えば、嵌合用リブ部16bが、棒状ホットメルト接着剤15の先端部をその両側から把持するべく、カバー板部16aの片面側中央部を介して両側の2カ所のみに突設された構成も採用可能である。また、前端側流出防止カバー16としては、例えば、カバー板部16a外周部の4カ所にそれぞれ独立した把持片として突設された嵌合用リブ部16bによって棒状ホットメルト接着剤15先端部を4方向から把持する構成等も採用可能である。
また、棒状ホットメルト接着剤15は角柱状に限定されない。棒状ホットメルト接着剤15は、その断面形状に限定が無い。前端側流出防止カバー16としては、嵌合用リブ部16bが棒状ホットメルト接着剤15先端部を把持することによって、棒状ホットメルト接着剤15先端部に取り付けられる構成であれば良く、棒状ホットメルト接着剤15先端部の断面形状に応じて、嵌合用リブ部16bがカバー板部16a外周部の適宜位置に設定した複数箇所に突設された構成を採用できる。
次に、基端側流出防止カバー17について説明する。
図1、図3に示すように、基端側流出防止カバー17は、クリップ本体10Aの芯部12における、基部11と棒状ホットメルト接着剤15との間に位置する基端部12aに取り付けられている。
図3、図5(a)、(b)に示すように、この基端側流出防止カバー17は、カバーベース部材17aと、該カバーベース部材17aに係合して一体化され、カバーベース部材17aとの間に前記芯部12(具体的には基端部12a)を挟み込んで保持するカバー蓋部材17bとを有する。そして、この基端側流出防止カバー17は、カバーベース部材17aとカバー蓋部材17bとによって、前記芯部12を囲繞する枠状に構成されている。
図示例の基端側流出防止カバー17は、プラスチック製の一体成形品である。以下、この基端側流出防止カバー17の、カバーベース部材17aをカバーベース部、カバー蓋部材17bをカバー蓋部とも言う。
この基端側流出防止カバー17は、軟化点がホットメルト接着剤15に比べて高いプラスチックによって形成されている。
前記カバーベース部17aは、断面コ字形で延在形成されている。このカバーベース部17aは、底板部17cの両側に該底板部17cの片面側に突出する側壁部17d、17eが互いに平行に形成された概略構成になっている。このカバーベース部17aの内側は、芯部基端部12aを収容する芯部収容溝17fとされている。
前記カバー蓋部17bは、平板状に形成されている。このカバー蓋部17bは、ヒンジ部として機能する薄肉部17gを介して、カバーベース部17aの一対の側壁部17d、17eの片方(図3、図5(a)、(b)では符号17dの側壁部)の底板部17cとは反対の突端に繋がっている。
カバーベース部17aの一対の側壁部17d、17eのうち、薄肉部17gを介してカバー蓋部17bと繋がっている側壁部17dを、以下、第1側壁部、反対側の側壁部17eを、以下、第2側壁部とも言う。
前記カバー蓋部17bは、薄肉部17gを介して、カバーベース部17aに対して、芯部収容溝17fの軸線方向に沿う回転軸線を以て回転可能である。カバー蓋部17bは、この回転によって、カバーベース部17aの一対の側壁部17d、17eの底板部17cとは反対の突端間における芯部収容溝17fの開口部を開閉できる。
また、この基端側流出防止カバー17は、カバー蓋部17bに突設された係止片部17kを有している。この係止片部17kは、カバー蓋部17bをカバーベース部17aに対して閉じたときに、カバーベース部17aの第2側壁部17eの芯部収容溝17fとは反対の外面に突設された係止爪17hと係合して、カバー蓋部17bをカバーベース部17aに対する閉じ状態を維持するものである。
係止片部17kは、カバー蓋部17bの前記薄肉部17gとは反対側の端部における、カバー蓋部17bのカバーベース部17aに対する閉じ合わせ面17i側に突設されている。
基端側流出防止カバー17をクリップ本体10Aに組み付けるには、まず、カバー蓋部17bを前記カバーベース部17aに対して開いた状態で、クリップ本体10Aの芯部基端部12aを芯部収容溝17f内に収容する。次いで、カバー蓋部17bをカバーベース部17aに対して閉じ、カバー蓋部17bの係止片部17kに形成されている係止窓17jに、カバーベース部17aの第2側壁部17e外面の係止爪17hを入り込ませて係止片部17kを係止する。これにより、カバー蓋部17bのカバーベース部17aに対する閉じ状態を維持する。その結果、基端側流出防止カバー17は、前記芯部基端部12aを囲繞する四角枠状に組み立てられる。
四角枠状に組み立てられた基端側流出防止カバー17は、芯部基端部12a外周に概ね対応する内周面を有する。クリップ本体10Aの基部11と、棒状ホットメルト接着剤15とは、芯部基端部12aからの基端側流出防止カバー17の脱落を防止するストッパ部材として機能する。
次に、前記クリップ10を用いて、図7、図8に例示した熱収縮スリーブ33の先端部33aを封止する作業を説明する。
ここでは、図6(a)〜(c)に例示したクロージャ30に設けた熱収縮スリーブ33の先端部33aを封止する作業を説明する。
図6(a)〜(c)に例示したクロージャ30は、光ファイバケーブル用クロージャである。このクロージャ30には、ケーブル41、42として光ファイバケーブルが導入される。ケーブル41、42を、以下、光ファイバケーブルとも言う。
図6(a)〜(c)に例示したクロージャ30は、いわゆるポット型のクロージャである。このクロージャ30は、円筒状側壁部の軸線方向片端のみに底部を有する片端有底円筒状のケース本体31aと、このケース本体31aの開口部に、半割りリング状の締め付け具31bによって締め付け固定された円盤状の端面板31cとで構成された外装ケース31を有する。端面板31cは、締め付け具31bの締め付けを解除することで、ケース本体31a開口部から取り外し可能である。
このクロージャ30の外装ケース31の端面板31cには、2本分の光ファイバケーブル41、42を通すためのケーブル孔31d(多条挿通用ケーブル孔)と、1本の光ファイバケーブル43を通すためのケーブル孔31e(1条挿通用ケーブル孔)とが開口されている。
図示例のクロージャ30は、具体的には、端面板31cにその外装ケース31外側へ突出する突筒部31f、31gを形成した突筒部付き端面板31hを有する。突筒部付き端面板31hにおいて、ケーブル孔31d、31eは、突筒部31f、31gの内側を貫通する内側孔を端面板31cにも貫通させたものである。
1条挿通用ケーブル孔31eが貫通する突筒部31gは円筒状に形成されている。この1条挿通用の突筒部31gは端面板31cに複数突設されている。突筒部付き端面板31hには1条挿通用ケーブル孔31eが1条挿通用突筒部31gと同数の複数確保されている。
一方、多条挿通用ケーブル孔31dが貫通する突筒部31fは、突筒部付き端面板31hにひとつだけ設けられている。多条挿通用の突筒部31fは、断面扁平に形成されている。多条挿通用ケーブル孔31dは2本の光ファイバケーブル41、42を通すべく、断面扁平に形成されている。
図6(d)は、クロージャ30の多条挿通用ケーブル孔31dに通された光ファイバケーブル41、42の光ファイバ40aと、1条挿通用ケーブル孔31eに通された光ファイバケーブル43の光ファイバ43aとの光接続状態を略解的に説明する図である。
図6(d)に示すように、クロージャ30内(外装ケース31内)には、1本の光ファイバケーブル40の長手方向途中部の外被を除去して光ファイバ40aを露出させた部分をU字状に湾曲させたU字状湾曲部40bが引き込まれている。多条挿通用ケーブル孔31dに通した光ファイバケーブル41、42は、前記光ファイバケーブル40のU字状湾曲部40bから延在する両側部分を多条挿通用ケーブル孔31dに通したものである。
図6(d)に示すように、クロージャ30内(外装ケース31内)には、1条挿通用ケーブル孔31eに通した光ファイバケーブル43の端末から延出させた光ファイバ43aと、光ファイバケーブル40から取り出した光ファイバ40aとを光接続した接続部44を収容している。
図6(d)では、光ファイバケーブル40のU字状湾曲部40bを介して両側の光ファイバケーブル41、42の片方(図示例では符号41の第1光ファイバケーブル)の光ファイバ41aと、1条挿通用ケーブル孔31eに通した第3光ファイバケーブル43の光ファイバ43aとの接続(光接続)によって、光ファイバケーブル41、43同士を接続している。第1光ファイバケーブル41には、クロージャ30に複数本引き込まれた第3光ファイバケーブル43の1又は複数本が接続されている。
但し、クロージャ30にあっては、第1光ファイバケーブル41のみならず、光ファイバケーブル40のU字状湾曲部40bを介して第1光ファイバケーブル41とは反対側の第2光ファイバケーブル42にも、その光ファイバと、第3光ファイバケーブル43の光ファイバ43aとの接続によって、1又は複数本の第3光ファイバケーブル43を接続しても良い。
また、図示例の第1、第2光ファイバケーブル41、42は、U字状湾曲部40bを介して第1光ファイバケーブル41と第2の光ファイバケーブル42とに引き通された引き通し光ファイバ40cを収容している。
また、このクロージャ30は、外装ケース31内に複数本引き込まれた第3光ファイバケーブル43の光ファイバ43a同士の接続部を収容しても良い。
このクロージャ30は、外装ケース31内に、光ファイバケーブル同士の接続部又は分岐部を収容する。
図6(a)〜(c)に示すように、クロージャ30の外装ケース31内には余長収納トレイ32が収容されている。光ファイバ40a、43a同士の接続部44は、余長とともに余長収納トレイ32に収容される。
図7、図8に示すように、前記熱収縮スリーブ33は、その軸方向一端部(基端部)を多条挿通用突筒部31fに外挿してクロージャ30の外装ケース31に取り付けられる。
図7、図8において、熱収縮スリーブ33の内側には、2本の光ファイバケーブル、すなわち、第1、第2光ファイバケーブル41、42が通されている。これら光ファイバケーブル41、42は、熱収縮スリーブ33の基端部とは反対の先端から延出されている。
図7、図8に示すように、クリップ10を用いて前記熱収縮スリーブ33の先端部33aを封止する作業は、まず、光ファイバケーブル41、42の、その長手方向において、熱収縮スリーブ先端部33a内側に収容される部分及びその周囲を、アルミテープ34を巻き付けて覆う。ここでアルミテープ34としては、帯状に形成したアルミ箔の片面側に粘着剤を設けたものを用い、粘着剤によって光ファイバケーブル41、42外周に貼り付ける。
アルミ箔は、加熱溶融したホットメルト接着剤が付着しても除去しやすい。また、アルミ箔は、遮熱性に優れるため、熱収縮スリーブ33をバーナー35(図8参照)を用いて形成した火炎35aで炙って加熱収縮させる際に、光ファイバケーブル41、42を保護する機能を果たす。
次に、図7に示すように、クリップ10の中央脚部14を熱収縮スリーブ33内側にその先端側から挿入し、熱収縮スリーブ先端部33aの光ファイバケーブル41、42間に架け渡すように延在する部分(ケーブル間延在部33b)を、クリップ10の中央脚部14とその両側の外側脚部13の外側脚部本体13aとの間のスリット状のクリアランスに挿入する。クリップ10は、中央脚部14の基端側流出防止カバー17が、熱収縮スリーブ先端部33a内側に配置されるように、熱収縮スリーブ33に対して挿入する。
外側脚部本体13aの前端部は、その後端から前端(先端)側に行くに従い中央脚部14からの距離が増大するテーパ状に形成されている。このため、クリップ10の中央脚部14と外側脚部13の外側脚部本体13aとの間のスリット状のクリアランスに熱収縮スリーブ先端部33aを挿入する作業を円滑に行える。
図11に示すように、図示例のクリップ10の幅方向両側の外側脚部本体13a間の距離,特に外側脚部本体13a後端間の距離は、光ファイバケーブル41、42外径と同等か、それよりも小さい。但し、クリップ10の幅方向両側の外側脚部本体13a間の距離の最小値は、外側脚部本体13aと中央脚部14との間に熱収縮スリーブ先端部33aのケーブル間延在部33bを挿入可能とするクリアランスを確保できる大きさとする。
一方、図7に示すように、熱収縮スリーブ33は、クロージャ30の突筒部付き端面板31hの多条挿通用突筒部31f外周と同等あるいはそれよりも内周が大きいスリーブ状である。熱収縮スリーブ33は、断面細長のスリーブ状であり、一対のケーブル間延在部33bは、熱収縮スリーブ33の断面長手方向に直交する断面短手方向の両側に位置する。クリップ10の中央脚部14と外側脚部13の外側脚部本体13aとの間に収容する前の一対のケーブル間延在部33b間の距離は光ファイバケーブル41、42外径よりも大きい。
なお、2本の光ファイバケーブル41、42は、熱収縮スリーブ33内側において、その断面長手方向両側に配置される。
このため、クリップ10の外側脚部本体13aと中央脚部14との間に熱収縮スリーブ先端部33aのケーブル間延在部33bを挿入したときには、熱収縮スリーブ33は、その先端部33a、特に一対のケーブル間延在部33b間が、熱収縮スリーブ33の他の部分に比べて、断面短手方向の寸法が小さく絞り込まれた形状となる(図7、図12(a)参照)。
なお、図12(b)に示すように、熱収縮スリーブ33の断面長手方向寸法は、クリップ10の基部11を介して両側の2本の光ファイバケーブル41、42に、クリップ10の基部11に対して熱収縮スリーブ33断面長手方向への遊動を可能にする大きさに確保されている。つまり、熱収縮スリーブ33は、その先端部33a内側に中央脚部14を挿入したクリップ10の基部11を光ファイバケーブル41、42の間に挟み込んで拘束せず、前記基部11に対して光ファイバケーブル41、42の遊動を可能にする断面長手方向寸法を有する。
このため、クリップ10の外側脚部本体13aと中央脚部14との間に熱収縮スリーブ先端部33aのケーブル間延在部33bを収容する作業に光ファイバケーブル41、42が障害とならず、該作業を円滑に行えるようになっている。
次に、図8に示すように、熱収縮スリーブ33をその外側から、例えばバーナーを用いて形成した火炎によって炙ること等により加熱して収縮させる、スリーブ熱収縮工程を行なう。これにより、熱収縮スリーブ33の基端部を、クロージャ30の突筒部付き端面板31hの多条挿通用突筒部31f外周に密着固定する。また、熱収縮スリーブ先端部33aを、その内側の光ファイバケーブル41、42外周(但し、クリップ10の中央脚部14に対面する部分を除く)に密着固定する。
この結果、熱収縮スリーブ33の熱収縮によって、クリップ10の中央脚部14に、その両側から熱収縮スリーブ33内側の光ファイバケーブル41、42が押し付けられ、図9,図10に示す状態となる。
熱収縮スリーブ33内側の光ファイバケーブル41、42は、熱収縮スリーブ先端部33a内側にて、クリップ10の中央脚部14の前端側流出防止カバー16両側の円弧状凹面16hに押し付けられる。
図12(a)に示すように、クリップ10は、円弧状凹面16hの湾曲半径が光ファイバケーブル41、42半径と同等あるいはそれよりも若干大きい前端側流出防止カバー16を用いる。このため、スリーブ熱収縮工程を完了したときには、クリップ10の中央脚部14の前端側流出防止カバー16両側の円弧状凹面16hに光ファイバケーブル41、42が当接した状態を容易に得ることができる。
また、前端側流出防止カバー16両側の円弧状凹面16hに光ファイバケーブル41、42が当接することで、前端側流出防止カバー16を2本の光ファイバケーブル41、42の間に確実に配置でき、前端側流出防止カバー16の2本の光ファイバケーブル41、42の間からの脱落を防ぐことができる。
クリップ10を用いた熱収縮スリーブ先端部33aの封止作業は、熱収縮スリーブ33の加熱収縮完了後も、熱収縮スリーブ33のその外側からの加熱を継続して、クリップ10の棒状ホットメルト接着剤15を加熱溶融させる(接着剤溶融工程)。
熱収縮スリーブ33の加熱収縮が完了すると、熱収縮スリーブ先端部33a内側の、2本の光ファイバケーブル41、42と、一対のケーブル間延在部33bとで取り囲まれた内側の先端部封止領域33Rの熱収縮スリーブ33軸線方向両側が、クリップ10の前端側流出防止カバー16及び基端側流出防止カバー17によって塞がれた状態となる。
このため、ホットメルト接着剤15が加熱しすぎで流動性が高い状態となっても、溶融状態のホットメルト接着剤を先端部封止領域33R内に留めることができる。その結果、先端部封止領域33R内を埋め込んで気密に封止することを容易に実現できる。
前記クリップ10は、熱収縮スリーブ先端部33a内側に、2本の光ファイバケーブル41、42と、一対のケーブル間延在部33bと、クリップ10の前端側流出防止カバー16及び基端側流出防止カバー17とで取り囲まれた構成の先端部封止領域33Rを画成できる。このため、前記クリップ10は、スキルが低い作業者でも、ホットメルト接着剤によって先端部封止領域33Rを埋め込んで気密に封止することを容易に実現できる。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、クリップとしては、該クリップ自体に、棒状ホットメルト接着剤を加熱溶融するための加熱手段を設けた構成も採用可能である。このクリップの構成としては、例えば、外部からの通電によって発熱する電熱線を加熱手段として棒状ホットメルト接着剤に埋め込んだ構成、金属製のクリップ本体に外部からの通電によって発熱する発熱体を加熱手段として取り付け、クリップ本体自体を熱伝導体として棒状ホットメルト接着剤を加熱溶融する構成等を採用可能である。
本発明に係る実施形態のクリップとしては、前端側流出防止カバー、基端側流出防止カバーのうち、基端側流出防止カバーを省略した構成も採用可能である。
前端側流出防止カバーを有するクリップは、熱収縮スリーブ内部でのホットメルト接着剤の溶融状態を熱収縮スリーブ外側から目視確認出来なくても、先端部封止領域から熱収縮スリーブ内側へのホットメルト接着剤の流出を防ぐ点で、有効に寄与する。
前端側流出防止カバー、基端側流出防止カバーの具体的構成は、図示例のものに限定されない。
例えば、基端側流出防止カバーは、クリップ本体自体に基部から突設形成した突部を基端側流出防止カバーとして機能させた構成も採用可能である。
熱収縮スリーブを設けるクロージャ、本発明に係る実施形態のクロージャとしては、ポット型クロージャに限定されない。クロージャとしては、ケーブル孔が形成された外挿ケースを有するクロージャを広く採用可能である。
ケーブルとしては、光ファイバケーブルに限定されず、シース付きのメタルケーブルも採用可能である。本発明に係る実施形態のクロージャ用クリップを適用するクロージャとしては、光ファイバケーブル用のクロージャに限定されず、メタルケーブルの分岐部又は接続部を収容するクロージャであっても良い。
10…クロージャ用クリップ、10A…クリップ本体、11…(クリップ本体の)基部、12…芯部、13…外側脚部、13a…外側脚部本体、14…中央脚部、15…ホットメルト接着剤、16…前端側流出防止カバー、17…基端側流出防止カバー、
30…クロージャ、31…外装ケース、31d…ケーブル孔(多条挿通用ケーブル孔)、32…余長収納トレイ、33…熱収縮スリーブ、33a…(熱収縮スリーブの)先端部、33b…ケーブル間延在部、33R…先端部封止領域、41、42…ケーブル(光ファイバケーブル)。

Claims (7)

  1. 基部から突出され互いに平行に延在する一対の外側脚部の間に、前記基部から突出する芯部に該芯部を覆う棒状のホットメルト接着剤が一体化された中央脚部を有し、前記中央脚部のホットメルト接着剤の先端側に、加熱溶融させた前記ホットメルト接着剤の流出を防ぐ流出防止カバーを有することを特徴とするクロージャ用クリップ。
  2. 前記ホットメルト接着剤と前記基部との間に、加熱溶融させた前記ホットメルト接着剤の流出を防ぐ基端側流出防止カバーを有することを特徴とする請求項1に記載のクロージャ用クリップ。
  3. 前記流出防止カバーは、ホットメルト接着剤の先端部の両側に張り出す張出部を有し、該張出部に、ケーブル外周を当接させる円弧状凹面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクロージャ用クリップ。
  4. 前記流出防止カバーは、前記ホットメルト接着剤の先端側に配置されたカバー板部と、該カバー板部の外周の全周あるいは複数箇所からカバー板部の片面側に突出され、前記ホットメルト接着剤の先端部を保持する嵌合用リブ部とを有することを特徴とする請求項3に記載のクロージャ用クリップ。
  5. 前記流出防止カバー及び前記基端側流出防止カバーのうち少なくとも流出防止カバーが、前記ホットメルト接着剤に比べて軟化点が高い部材であることを特徴とする請求項2に記載のクロージャ用クリップ。
  6. 前記基端側流出防止カバーは、カバーベース部材と、該カバーベース部材に係合して一体化されたカバー蓋部材とによって、前記芯部における前記基部と前記ホットメルト接着剤との間に位置する部分を囲繞する枠状に構成されていることを特徴とする請求項2又は5に記載のクロージャ用クリップ。
  7. ケーブルの分岐部又は接続部を収容する外装ケースの外側に、前記外装ケースのケーブル孔から延出するケーブルが複数本通された熱収縮スリーブが設けられ、該熱収縮スリーブの前記外装ケースとは反対側の先端部に、請求項1〜6のいずれか1項に記載のクロージャ用クリップが取り付けられていることを特徴とするクロージャ。
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