JP2013128439A5 - - Google Patents
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本発明は、釣り用リール、特に、釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールに関する。
キャスティングコントロール機構の制動操作のための回動操作つまみがハンドル装着側と逆側に配置された両軸受リールが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の両軸受リールでは、回動操作つまみは、スプール軸と同芯に配置される。回動操作つまみは、つまみ部材とねじ部材とを有している。ねじ部材は、つまみ部材に一体回転可能かつ軸方向移動自在に装着されている。これにより、つまみ部材を回すとねじ部材が進退し、制動プレートを押圧してスプール軸を制動する。つまみ部材は、回動によっても進退せず、ハンドル装着側でリール本体に対して軸方向に移動しない。これにより、リール本体とつまみ部材との隙間が一定になり、つまみ部材の内部への異物の侵入を防止できる。このような両軸受リールでは、ハンドル装着側と逆側でリール本体を握る、パーミングしながらスプールまたは釣り竿の操作を行うことがある。パーミング時は、ハンドルを持つ手と反対の手(右ハンドルの両軸受リールの場合は左手)でリール本体を釣り竿とともに握る。このようにスプール軸と同芯に回動操作つまみを設けることにより、リール本体内部の空間を有効に利用できる。
従来の両軸受リールでは、回動操作つまみがリール本体のハンドル装着側と逆側から突出している。このようにつまみの少なくとも一部がハンドル装着側と逆側から突出すると、パーミングを行うとき、回動操作つまみが握った手の掌に当たって掌に違和感を与える。また、回動操作つまみが掌に触れると、回動操作つまみが回動して設定状態が意に反して変化することがある。
本発明の課題は、ハンドル装着側と逆側に回動操作つまみを有する両軸受リールにおいて、パーミング時の違和感を生じにくくするとともに、回動操作つまみの回動位置が意に反して変化しにくくすることにある。
発明1に係る両軸受リールは、釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールである。両軸受リールは、リール本体と、ハンドルと、スプール軸と、スプールと、回動操作つまみと、を備える。リール本体は、フレームと、第1カバーと、第2カバーと、軸支持部と、を有する。第1カバーは、凹部と凹部に設けられる円形の開口とを有し外側面が三次元曲面で構成される。第1カバーは、フレームの第1側を覆う。第2カバーは、フレームの第2側を覆う。軸支持部は、第1カバーに相対回転可能に設けられ、フレームに装着される装着位置と装着解除される解除位置とに回動可能であり、開口を跨ぐように配置される把手部を有する。ハンドルは、第2カバー側でリール本体に回転自在に装着される。スプール軸は、軸支持部に一端が支持される。スプールは、スプール軸に装着されハンドルの回転により回転する。回動操作つまみは、第1カバーの開口から突出し、把手部が軸方向外側を跨ぐ位置でスプール軸と同芯に配置される。
この両軸受リールでは、フレームに対して装着及び装着解除可能な軸支持部が有する把手部が開口を跨いで配置される。また、開口から突出する回動操作つまみは、把手部が軸方向外側を跨ぐ位置でスプール軸と同芯に配置される。これにより、回動操作つまみが把手部の軸方向内側に配置され、回動操作つまみを把手部がカバーするようになる。このため、パーミング時に把手部に掌が接触してパーミング時の違和感が生じにくくなる。また、把手部が回動操作つまみをカバーするため、回動操作つまみの回動位置が意に反して変化しにくくなる。
発明2に係る両軸受リールは、発明1に記載の両軸受リールにおいて、把手部は、回動操作つまみの一部を覆うように回動操作つまみを跨いで配置される。この場合には、把手部が回動操作つまみの一部を覆うように回動操作つまみを跨いで配置される。このため、把手部が回動操作つまみをカバーしても回動操作つまみを操作しやすくなる。
発明3に係る両軸受リールは、発明1又は2に記載の両軸受リールにおいて、把手部は、装着位置にあるとき、第1カバーの外側面に沿うように形成される曲面状の外側面を有する。この場合には、パーミング時の違和感をさらに低減できる。
発明4に係る両軸受リールは、発明1から3のいずれかに記載の両軸受リールにおいて、回動操作つまみの回動を規制する規制部材をさらに備える。この場合には、回動操作つまみの回転が規制されるので、回動操作つまみの回動位置がさらに意に反して変化しにくくなる。
発明5に係る両軸受リールは、発明1から4のいずれかに記載の両軸受リールにおいて、第1カバーは、装着位置にある把手部に沿って配置される形状変化部を有する。この場合には、形状変化部が装着位置にある把手部に沿って配置される。このため、軸支持部が解除位置にあると、把手部が形状変化部に沿わなくなり、形状変化部と把手部との間に変化が生じる。このため、軸支持部が解除位置にあることを触感により容易に認識できる。
発明6に係る両軸受リールは、発明5に記載の両軸受リールにおいて、形状変化部は、装着位置において把手部に沿って配置される段差部を有する。この場合には形状変化部が段差部で構成されるので、溝等により形成する場合に比べて異物が溜まりにくくなる。
発明7に係る両軸受リールは、発明1から6のいずれかに記載の両軸受リールにおいて、把手部は、装着位置にあるとき、前下がりに配置される。この場合には、ハンドルを持つ手と逆の手の掌で人差し指等を前下がりにしてパーミングするとき、把手部が人差し指等に接触しても違和感が生じない。また、パーミングする指が把手部に沿うため、回動操作つまみに指が接触しにくくなり、回動操作つまみの回動位置がさらに意に反して変化しにくくなる。
発明8に係る両軸受リールは、発明7に記載の両軸受リールにおいて、把手部は、解除位置にあるとき、装着位置よりさらに前下がりに配置される。この場合には、解除位置にあるとき、さらに前下がりになるため、パーミングする指に把手部が沿わなくなり解除位置にあることを確実に認識できる。
本発明によれば、回動操作つまみが把手部の軸方向内側に配置され、回動操作つまみを把手部がカバーするようになる。このため、パーミング時に把手部に掌が接触してパーミング時の違和感が生じにくくなる。また、把手部が回動操作つまみをカバーするため、回動操作つまみの回動位置が意に反して変化しにくくなる。
<両軸受リールの構成>
図1において、本発明の第1実施形態による両軸受リールは、ロープロフィール型のリールである。両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方(たとえば左方)に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、リール本体1の内部に回転自在かつ着脱自在に装着された糸巻用のスプール12とを備えている。ハンドル組立体2のリール本体1から離れる側には、ドラグ調整用のドラグ調整部材3が設けられている。
図1において、本発明の第1実施形態による両軸受リールは、ロープロフィール型のリールである。両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方(たとえば左方)に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、リール本体1の内部に回転自在かつ着脱自在に装着された糸巻用のスプール12とを備えている。ハンドル組立体2のリール本体1から離れる側には、ドラグ調整用のドラグ調整部材3が設けられている。
<ハンドル組立体の構成>
ハンドル組立体2は、たとえば金属製の板状のハンドルアーム2aと、ハンドルアーム2aの両端に回転自在に装着された2つのハンドル把手2bとを有するダブルハンドル形のものである。ハンドルアーム2aは、図1、図2及び図3に示すように、装着部14aと、2つのアーム部14bと、複数(例えば4つ)の突起部14cと、複数(例えば6つ)の連結部14dと、を有している。ハンドルアーム2aは、図4に示すように長手方向において両端部が装着部14aよりリール本体1に近づくように僅かに湾曲している。
ハンドル組立体2は、たとえば金属製の板状のハンドルアーム2aと、ハンドルアーム2aの両端に回転自在に装着された2つのハンドル把手2bとを有するダブルハンドル形のものである。ハンドルアーム2aは、図1、図2及び図3に示すように、装着部14aと、2つのアーム部14bと、複数(例えば4つ)の突起部14cと、複数(例えば6つ)の連結部14dと、を有している。ハンドルアーム2aは、図4に示すように長手方向において両端部が装着部14aよりリール本体1に近づくように僅かに湾曲している。
装着部14aは、ドラグ調整部材3よりリール本体1に近い側で後述するハンドル軸30に装着可能である。装着部14aは、ハンドルアーム2aの長手方向の中心に位置する。装着部14aは、貫通孔14eと、一対の第1係合凹部14fと、一対のネジ挿通孔14gと、を有している。貫通孔14eは、ハンドルアーム2aの長手方向の中心に位置し、後述するハンドル軸30が通過可能な丸孔である。一対の第1係合凹部14fは、ハンドルアーム2aの長手方向と直交する方向において、貫通孔14eの内周面から径方向外方に凹んで形成されている。一対のネジ挿通孔14gは、貫通孔14eを挟んでハンドルアーム2aの長手方向に一対配置されている。ネジ挿通孔14gのハンドルアーム2aの表面側には、後述する装着ボルト48の頭部48aを収容可能な頭部収容部14hがコーン形状に凹んで形成されている。
2つのアーム部14bは、装着部14aから径方向外方に先細りにそれぞれ延びている。2つのアーム部14bの先端には、ハンドル把手2bを取り付けるための取付孔14iがそれぞれ形成されている。2つのアーム部14bには、ハンドルアーム2aの軽量化を図るための第1開口14jがそれぞれ形成されている。
複数の突起部14cは、装着部14aの周囲に配置されている。突起部14cは、径方向外方に突出し周方向に間隔を隔てて配置されている。突起部14c及び連結部14dと装着部14aとの間にはハンドルアーム2aを軽量化するための第2開口14kが形成される。これにより、装着部14aと突起部14c及び連結部14dとの間には空間が形成される。突起部14cは、図3に示すように、リール本体1の釣り竿装着側から径方向外方に突出可能である。
複数の連結部14dは、図1、図2及び図3に示すように、複数の突起部14cを連結する。また第1実施形態では、アーム部14bと突起部14cと、を連結する。突起部14cは、鋸歯形状となるように連結部14dにより連結される。すなわち、1組の突起部14cと連結部14dが鋸歯形状に形成される。なお、突起部14cの鋸歯の角度が急な部分14m及びアーム部14bが、ハンドル組立体2を操作する手と反対の手でハンドル軸30を糸巻取方向に回転させるときに用いられる。したがって、4つの突起部14cと2つのアーム部14bとの6箇所のいずれかでハンドル軸30を糸巻取方向に回転させる時には径方向の操作長さが長くなるので、糸巻き取り方向への回転操作が容易になる。また、鋸歯の角度が緩やかな部分14nは突起部14cと連結部14dとの径方向の段差がない。このため、ハンドル組立体2を操作する際に突起部14cから別の突起部14cに指をかけかえる動作を妨げない。
<リール本体の構成>
リール本体1は、図3、図4、図5及び図6に示すように、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着されフレーム5の両側方を覆う第1カバー6a及び第2カバー6bと、フレーム5の側部に着脱自在に装着された軸支持部7と、フレーム5の前方を覆う前カバー6cを有している。第1カバー6aはハンドル組立体2と逆側に配置され、第2カバー6bはハンドル組立体2の装着側に配置されている。
リール本体1は、図3、図4、図5及び図6に示すように、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着されフレーム5の両側方を覆う第1カバー6a及び第2カバー6bと、フレーム5の側部に着脱自在に装着された軸支持部7と、フレーム5の前方を覆う前カバー6cを有している。第1カバー6aはハンドル組立体2と逆側に配置され、第2カバー6bはハンドル組立体2の装着側に配置されている。
フレーム5は、たとえば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽金属製の部材であり、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された第1側板5a及び第2側板5bと、第1側板5a及び第2側板5bをつなぐ複数のつなぎ部5cと、を有している。このハンドル装着側と逆側の第1側板5aに軸支持部7が着脱自在に装着されている。第1側板5aには、スプール12が通過可能な円形の開口5dが形成されている。開口5dに、スプール12を開口5d側から取り出すための軸支持部7が、たとえばバヨネット機構23により着脱自在に装着されている。下側の2つのつなぎ部5cには、リールを釣り竿に装着するための前後に長い竿装着部4が一体形成されている。
第1カバー6aは、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽金属製の部材であり、第1側板5aの外方を覆っている。第1カバー6aは、外側面が軸方向外方に凸に湾曲した三次元曲面で形成される。第1カバー6aは、円形の凹部6dと開口6eとを中心部に有している。また、第1カバー6aは、外表面に線状に延びる段差部6f(図5及び図6参照)を有する。段差部6fは、形状変化部の一例である。開口6eは、例えば円形であり、凹部6dの中心部に形成されている。第1カバー6aには、軸支持部7が回動自在に装着される。第1カバー6aは、軸支持部7とともにフレーム5に対して着脱自在である。軸支持部7の周囲において、第1カバー6aの開口6eの内周部には、軸支持部7の非操作時の回り止めと、軸支持部7の操作時の位置決めと、を行うための位置決め機構60(図4参照)が配置されている。段差部6fは、図6に示すようにリール本体1の前下部側から斜め上方に傾いて形成される。すなわち、段差部6fは、前下がりに形成されている。段差部6fは、第1カバー6aの上部分が下部分より外側に突出するように形成される。段差部6fは、軸支持部7の後述する把手部34aの位置に関連付けて形成される。
第2カバー6bは、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽金属製の部材であり、フレーム5の第2側板5bにねじ止め固定されている。第2カバー6bには、スプール軸16の配置部分にかしめ固定されたボス部8と、ボス部8に螺合してボス部8の開口を塞ぐ蓋部材9と、が設けられる。ボス部8は、第2カバー6bに、例えばかしめ固定されている。蓋部材9は、ボス部8にねじ込み固定されている。
軸支持部7は、第1カバー6aを挟持した状態で第1カバー6aに回動自在に支持されている。したがって、軸支持部7は、第1カバー6aに対して抜け止めされている。また、図4に示すように、軸支持部7は、バヨネット機構23により第1側板5aに着脱自在に装着されている。バヨネット機構23は、軸支持部7の外周部に周方向に間隔を隔てて配置され径方向外方に突出する板状の複数(たとえば3つ)のバヨネット突起23aと、バヨネット突起23aに係合するように第1側板5aの開口5dの外側面に形成された複数(たとえば3つ)のバヨネット溝部23bと、を有している。軸支持部7を回してバヨネット機構23により第1側板5aに軸支持部7を装着することにより、第1カバー6aも第1側板5aに装着される。
軸支持部7は、図5に示すように、第1軸受24aが装着される軸受装着部33と、軸受装着部33とで第1カバー6aを相対回動自在に挟持する着脱操作部34と、を有している。軸受装着部33は、皿状の部材であり、外周部33aが第1側板5aの開口5dに嵌合している。また、外周部33aには、外周部33aから径方向外方に突出する、前述したバヨネット機構23の複数のバヨネット突起23aがスプール12の軸芯を中心に周方向に間隔を隔てて形成されている。軸受装着部33の中心部には、第1軸受24aを収納する筒状の軸受収納部33bがスプール12に向けて筒状に突出して形成されている。軸受収納部33bには、第1軸受24aが内周面に装着される段付き筒状の装着空間33cが形成されている。装着空間33cの底部33dには、後述するキャスティングコントロール機構22を構成する円板状の第1プレート41aが装着されている。底部33dには、キャスティングコントロール機構22の後述する制動つまみ42が螺合する雌ネジ部33eが形成されている。制動つまみ42は、回動操作つまみの一例である。着脱操作部34は、軸受装着部33に位置決めされた状態で第1カバー6aに対して軸受装着部33と一体で回動可能である。
着脱操作部34は、段付き円筒形状の部材であり、図示しないネジ部材により軸受装着部33に固定されている。着脱操作部34は、第1カバー6aをフレーム5に対して着脱操作するためのものである。図6に示すように、着脱操作部34は、制動つまみ42を跨いで直径上に配置される着脱操作用の把手部34aを有する。把手部34aは、制動つまみ42より軸方向外側に配置され、制動つまみ42の一部を覆うように制動つまみ42を跨いで配置される。把手部34aは、第1カバー6aの三次元曲面に沿うことができるように僅かに凸に湾曲している。把手部34aは、図6に実線で示す装着位置と二点鎖線で示す解除位置とに回動操作可能である。装着位置では、第1カバー6aがフレーム5に装着され、解除位置では、第1カバー6aのフレーム5への装着が解除される。把手部34aが装着位置にあるとき、把手部34aは前下がりに配置され、第1カバー6aの段差部6fに沿って配置される。すなわち、把手部34aは、装着位置にあるとき、把手部34aの前端部が後端部より竿装着部4に近い位置に配置される。把手部34aが装着位置にあるとき、把手部34aは、第1カバー6aの三次元曲面の外側面に沿うように形成されている。把手部34aは、解除位置にあるとき、把手部34aは装着位置よりさらに前下がりに配置される。すなわち、解除位置にあるとき、装着位置より前下がりの角度がきつくなっている。また、着脱操作部34は、制動つまみ42を外部に露出させるための開口34b(図5及び図6参照)を有する。
把手部34aが制動つまみ42を跨ぐように形成されているので、制動つまみ42の脱落を防止できる。
<両軸受リールのその他の構成>
フレーム5内には、図4に示すように、釣り竿と食い違う方向に配置可能な糸巻用のスプール12と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとなる、クラッチ操作部材17とが配置されている。また、図5に示すように、フレーム5と第2カバー6bとの間には、ハンドル組立体2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、クラッチ機構13をオンオフ制御するためのクラッチ制御機構19と、スプール12の糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構21と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構22とが配置されている。
フレーム5内には、図4に示すように、釣り竿と食い違う方向に配置可能な糸巻用のスプール12と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構15と、サミングを行う場合の親指の当てとなる、クラッチ操作部材17とが配置されている。また、図5に示すように、フレーム5と第2カバー6bとの間には、ハンドル組立体2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構15に伝えるためのギア機構18と、クラッチ機構13と、クラッチ機構13をオンオフ制御するためのクラッチ制御機構19と、スプール12の糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構21と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構22とが配置されている。
スプール12は、図4に示すように、両側部に皿状のフランジ部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状の糸巻胴部12bを有している。また、スプール12は、糸巻胴部12bの内周側の軸方向の実質的に中央部に一体で形成された筒状のボス部12cを有しており、ボス部12cを貫通するスプール軸16に、たとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。この固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることができる。
スプール軸16は、第2側板5bを貫通して第2カバー6bに延びている。スプール軸16は第1軸受24a及び第2軸受24bによりリール本体1に回転自在に支持されている。第1軸受24aは軸支持部7に装着され、第2軸受24bは、第2側板5bに固定されたボス部8に装着されている。スプール軸16の第1端16aおよび第2端16bは、山形又は円弧状に突出して形成されている。スプール軸16の第1端16a及び第2端16bがキャスティングコントロール機構22に接触可能である。
図5に示すように、スプール軸16の第2側板5bの貫通部部分にはクラッチ機構13を構成する係合ピン13aが固定されている。係合ピン13aは、直径に沿ってスプール軸16を貫通しており、その両端が径方向に突出している。この両端の突出部分に後述するピニオンギア32の先端(図5右端)が係合可能である。
レベルワインド機構15は、図4に示すように、後述するギア機構18の第1ギア28に噛み合う第2ギア25と、トラバースカム軸26と、釣り糸ガイド27と、を有している。トラバースカム軸26は、交差する螺旋状溝26aが外周面に形成された軸部材である。釣り糸ガイド27は、螺旋状溝26aに係合し、トラバースカム軸26の回転により、スプール12の前方でスプール12と平行に往復移動する。
ギア機構18は、図5に示すように、ハンドル軸30と、ハンドル軸30に回転自在に装着されるドライブギア31と、ドライブギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32と、ハンドル軸30に装着され、第2ギア25に噛み合う第1ギア28とを有している。ハンドル軸30は、ローラ型のワンウェイクラッチ40により糸繰り出し方向の回転か禁止され、糸巻取方向だけに回転可能である。ワンウェイクラッチ40は、第2カバー6bに装着される。
ハンドル軸30は、基端が第2側板5bに軸受20により回転自在に支持されている。ドライブギア31の奥側(図5右側)にはラチェットホイール36がハンドル軸30に一体回転可能に装着されている。ラチェットホイール36の奥側に第1ギア28が配置される。図7に示すように、ハンドル軸30のラチェットホイール36装着部と第1ギア28装着部の間には、大径の当接部30aが形成されている。ハンドル軸30の先端外周面には、雄ネジ部30bが形成されている。ハンドル軸30の先端面には、雌ネジ部30cが形成されている。ハンドル軸30の外周面には、ワンウェイクラッチ40の内輪40a及び後述する押圧プレート38を一体回転可能に連結するための対向する平行な面で構成される回転連結部30dが形成されている。また、ハンドル軸30の中間部は軽量化のために肉盗みされている。
ドライブギア31には、図5に示すように、ワンウェイクラッチ40の内輪40a及びドラグ機構21を介してハンドル軸30の回転が伝達される。
ピニオンギア32は、図4に示すように、第2側板5bから軸方向外方に延びている。ピニオンギア32は、中心にスプール軸16が貫通する筒状部材である。ピニオンギア32は、スプール軸16に軸方向に移動自在に装着されている。ピニオンギア32は、基端に形成されたギア部32aと、先端に形成され係合ピン13aに係合可能な噛み合い部32bと、ギア部32aと噛み合い部32bとの間に配置されたくびれ部32cと、を有している。ギア部32aにはドライブギア31が噛み合う。噛み合い部32bには、係合ピン13aが係合する。くびれ部32cには、クラッチ制御機構19のクラッチヨーク35が係合する。ピニオンギア32は、クラッチオン位置と、クラッチオン位置より図5左側に配置されるクラックオフ位置とに、クラッチ操作部材17の操作またはハンドル組立体2の糸巻取方向の回転により移動する。ピニオンギア32は、軸受29により第2側板5bに回転自在かつ軸方向移動自在に支持されている。
第1ギア28は、図5に示すように、トルクリミッタ39を介してハンドル軸30に連結される。第1ギア28は、図4に示すように、レベルワインド機構15のトラバースカム軸26に装着された第2ギア25に噛み合う。トルクリミッタ39は、図5に示すように、所定以上のトルクが作用すると、ハンドル軸30の回転を第1ギア28に伝達しないようにするために設けられる。トルクリミッタ39は、ハンドル軸30に径方向に進退自在に配置される図示しないピン部材と、ピン部材を径方向外方に付勢する付勢部材と、第1ギア28の内周面に形成されピン部材に係合する凹部と、を有する。
クラッチ機構13は、係合ピン13aと、ピニオンギア32の噛み合い部32bとで構成される。クラッチ機構13は、クラッチ操作部材17の操作により、クラッチオン状態と、クラッチオフ状態とをとり得る。クラッチオン状態でハンドル組立体2の回転がスプール12に伝達される。クラッチオフ状態では、スプール12が自由回転可能な状態になる。
クラッチ操作部材17は、図1及び図4に示すように、第1側板5aと第2側板5bの間の後部でスプール12の後方に配置されている。フレーム5の第1側板5a及び第2側板5bには長孔(図示せず)が形成されており、クラッチ操作部材17がこの長孔に回転自在に支持されている。このため、クラッチ操作部材17は長孔に沿って上下方向にスライド可能である。
クラッチ制御機構19は、クラッチヨーク35を有している。クラッチヨーク35は、スプール軸16の外周側に配置されており、2本のピン(図示せず)によってスプール軸16の軸心と平行に移動可能に支持されている。なお、スプール軸16はクラッチヨーク35に対して相対回転が可能である。すなわち、スプール軸16が回転してもクラッチヨーク35は回転しないようになっている。またクラッチヨーク35はその中央部がピニオンギア32のくびれ部32cに係合して図5左右に移動可能である。クラッチヨーク35は図示しないスプリングによって常に内方(図5右側)のクラッチオン方向に付勢されている。
このような構成では、通常状態では、ピニオンギア32は内方のクラッチオン位置に位置しており、ピニオンギア32とスプール軸16の係合ピン13aとが係合してクラッチオン状態となっている。一方、クラッチヨーク35によってピニオンギア32が外方に移動した場合には、ピニオンギア32と係合ピン13aとの係合が外れクラッチオフ状態となる。
ドラグ機構21は、図5および図7に示すように、ドラグ力を調整操作するためのドラグ調整部材3と、ハンドル軸30に一体回転可能に装着された押圧プレート38と、ハンドル軸30の周囲で第2カバー6b装着されたワンウェイクラッチ40と、を有している。ドラグ調整部材3は、ナット3aと、ナット3aを一体回転可能かつ軸方向移動自在に連結する操作部材3bと、付勢部材3cと、を有する。
ナット3aは、ハンドル軸30先端部に形成された雄ネジ部30bに螺合する。操作部材3bは、図7に示すように、周方向に間隔を隔てて配置された3つの操作突起3dを有し、ナット3aを回転させるために設けられる。操作部材3bは、固定ボルト44によりハンドル軸30に抜け止めされる。この固定ボルト44によりハンドルアーム2aも操作部材3bを介してハンドル軸30に抜け止めされる。固定ボルト44は、ハンドル軸30の先端面に形成された雌ネジ部30cに螺合する。固定ボルト44と操作部材3bとの間には、固定ボルト44の回り止め用のバネ座金47が装着されている。
付勢部材3cは、ハンドルアーム2aとナット3aとの間に配置される。ナット3aの軸方向の移動により付勢部材3cの付勢力が変化する。付勢部材3cは、例えば2枚の皿バネ50を有する。付勢部材3cは、ハンドルアーム2a及び内輪40aを介して押圧プレート38を押圧する。この付勢部材3cの付勢力によりドラグ力が調整される。押圧プレート38は、ハンドル軸30に一体回転可能に連結されている。また、押圧プレート38は、ワンウェイクラッチ40の内輪40aに一体回転可能に連結されている。
ワンウェイクラッチ40の内輪40aは、ハンドルアーム2aの第1係合凹部14fに一体回転可能に連結されている。内輪40aは、ハンドルアーム2aに2本の装着ボルト48により固定された規制部材56により抜け止めされる。内輪40aは、第1係合凹部14fに係合する第1係合突起40bを一端部に有している。これにより、ハンドルアーム2aの回転が内輪40aに伝達される。また、内輪40aは、押圧プレート38に係合する第2係合突起40cを他端部に有している。したがって、ハンドル組立体2の回転は、内輪40a及び押圧プレート38を介してハンドル軸30に伝達される。
また、ドラグ機構21は、ドラグ調整部材3の操作により発音するドラグ操作発音機構49をさらに有する。ドラグ操作発音機構49は、ハンドル軸30に一体回転可能に装着された音出し部材49aと、音出し部材49aに向けて付勢される打撃部材49bと、を有する。打撃部材49bは、操作部材3bの内部に音出し部材49aに向けて進退自在に収納される。
このような構成のドラグ機構21では、ドラグ調整部材3の回転操作によって押圧プレート38をドライブギア31に向けて押圧することにより、押圧プレート38とドライブギア31との間で滑りを生じさせることにより、ドラグ機構21がスプール12を制動する。ワンウェイクラッチ40は、ドラグ機構21を作動させるために、ハンドル軸30の糸繰り出し方向の回転を禁止する。
キャスティングコントロール機構22は、図4及び図5に示すように、スプール軸16の両端を挟むように配置された第1プレート41a及び第2プレート41bと、第1プレート41a及び第2プレート41bによるスプール軸16の挟持力を調節するための制動つまみ42と、を有している。制動つまみ42は、回動操作つまみの一例である。
図4左側の第1プレート41aは、前述したように、軸受装着部33の装着空間33cの底部33dに装着され、スプール軸16の第1端16aに接触可能である。第2プレート41bは、第2カバー6bの蓋部材9内に装着されている。
制動つまみ42は、図5に示すように、第1カバー6aの開口6eから突出し、把手部34aが軸方向外側を跨ぐ位置でスプール軸16と同芯に配置される。制動つまみ42は、円形の操作部42aと、操作部42aより小径の雄ネジ部42bと、を有している。操作部42aは、この実施形態では、円錐台形状である。操作部42aの外周側は、着脱操作部34と操作用の隙間を開けて配置されている。制動つまみ42は、着脱操作部34の把手部34aの内側に配置されている。雄ネジ部42bは、軸受装着部33の雌ネジ部33eに螺合する。雄ネジ部42bは、第1プレート41aに接触可能である。
制動つまみ42は、例えば、Oリングの形態のシール部材43によりシールされるとともに、回動操作が規制される。シール部材43は、制動つまみ42の回動操作を規制する規制部材の一例である。シール部材43は、制動つまみ42と軸受装着部33との間に配置される。これにより、制動つまみ42を操作すると、その位置で制動つまみ42の回動が規制され、制動つまみ42の回動位置が意に反してさらに変化しにくくなる。
<両軸受リールの操作方法>
通常の状態では、クラッチヨーク35は内方(図5右方)に押されており、これによりピニオンギア32は、係合位置に移動させられている。この状態ではピニオンギア32とスプール軸16の係合ピン13aとが噛み合ってクラッチオン状態となっており、ハンドル組立体2からの回転力は、ハンドル軸30、ドライブギア31、ピニオンギア32及びスプール軸16を介してスプール12に伝達され、スプール12が糸巻き取り方向に回転する。
通常の状態では、クラッチヨーク35は内方(図5右方)に押されており、これによりピニオンギア32は、係合位置に移動させられている。この状態ではピニオンギア32とスプール軸16の係合ピン13aとが噛み合ってクラッチオン状態となっており、ハンドル組立体2からの回転力は、ハンドル軸30、ドライブギア31、ピニオンギア32及びスプール軸16を介してスプール12に伝達され、スプール12が糸巻き取り方向に回転する。
釣りを行う場合には、バックラッシュを抑えるためにキャスティングコントロール機構22で制動力を調整する。キャスティングコントロール機構22で制動力を調整する際には、制動つまみ42を、例えば時計回りに回転させる。すると、制動つまみ42が図5右側に前進し、第1プレート41aと第2プレート41bの間隔が狭くなりスプール軸16への制動力が強くなる。また、逆に制動つまみ42を反時計回りに回転させると制動力が弱くなる。
制動力の調整を終わると、クラッチ操作部材17を下方に押す。ここでは、クラッチ操作部材17は、下方の離脱位置に移動する。そしてクラッチ操作部材17の移動により、クラッチヨーク35が外方に移動し、クラッチヨーク35に係合したピニオンギア32も同方向に移動させられる。この結果、ピニオンギア32とスプール軸16の係合ピン13aとの噛み合いが外れ、クラッチオフ状態となる。このクラッチオフ状態では、ハンドル軸30からの回転はスプール12及びスプール軸16に伝達されず、スプール12は自由回転状態になる。クラッチオフ状態にして、第1カバー6aを握ってパーミングした手の親指でスプール12をサミングしながらスプール軸16が鉛直面に沿うようにリールを傾けて釣り糸を垂らす。すると、仕掛けの重さにより、スプール12が糸繰り出し方向に回転し、釣り糸が繰り出される。
このとき、例えば仕掛けが海底に到達して釣り糸がたるむ糸ふけが生じると、釣り糸のたるみを取るために、ハンドルアーム2aを糸巻取方向に回転させる操作を行う。この操作を行うときは、第1カバー6aを握ってパーミングして釣り竿を持つ手の例えば中指を延ばす。そして、ハンドルアーム2aに設けられた突起部14c又はアーム部14bを延ばした中指により糸巻取方向に押圧する。これにより、ハンドルアーム2aが糸巻取方向に回転してスプール12に釣り糸を巻き取ることができ、釣り糸のたるみを解消できる。このため、ハンドルアーム2aのハンドル把手2bを操作することなく、釣り糸をスプール12に巻き取ることができる。
すなわち、ハンドル組立体2を操作する手と逆の手の親指をクラッチ操作部材17に当てながら残る指でリール本体1の下部を覆うように釣り竿を把持すると、指の根元は把手部34aに沿いつつ、指先はハンドル組立体2の突起部14c及び連結部14dの近傍に到達する。これにより、釣り竿を把持した手の指先でハンドル組立体2の巻上げ操作をすることが可能になる。
また、スプール12をリール本体1から取り出す場合、着脱操作部34を操作して第1カバー6aを第1側板5aから外す。このとき、把手部34aを摘んで、着脱操作部34を図6に実線で示す装着位置から二点鎖線で示す解除位置に回すと、バヨネット機構23によるフレーム5との係合が解除され、第1カバー6aを外すことができる。これにより、スプール12が開口5dを通して取り出すことができる。
スプール12を取り付ける際には、開口5dを通してスプール12をフレーム5の内部に挿入する。そして、第1カバー6aを第1側板5aに装着して把手部34aを摘んで着脱操作部34を解除位置から装着位置に回す。このとき、第1カバー6aに形成された段差部6fを触ることにより装着位置に着脱操作部34が配置されていることを識別できる。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)両軸受リールは、釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールである。両軸受リールは、リール本体1と、ハンドル組立体2と、スプール軸16と、スプール12と、制動つまみ42と、を備える。リール本体1は、フレーム5と、第1カバー6aと、第2カバー6bと、軸支持部7と、を有する。第1カバー6aは、凹部6dと凹部6dに設けられる円形の開口6eとを有し外側面が三次元曲面で構成される。第1カバー6aは、フレーム5のハンドル組立体2装着側と逆側(第1側の一例)を覆う。第2カバー6bは、フレーム5のハンドル装着側(第2側の一例)を覆う。軸支持部7は、第1カバー6aに相対回転可能に設けられ、フレーム5に装着される装着位置と装着解除される解除位置とに回動可能であり、開口6eを跨ぐように配置される把手部34aを有する。ハンドル組立体2は、第2カバー側でリール本体1に回転自在に装着される。スプール軸16は、軸支持部7に一端が支持される。スプール12は、スプール軸16に装着されハンドル組立体2の回転により回転する。制動つまみ42は、第1カバー6aの開口から突出し、把手部34aの軸方向内側にスプール軸16と同芯に配置される。
この両軸受リールでは、フレーム5に対して装着及び装着解除可能な軸支持部7が有する把手部34aが開口6eを跨いで配置される。また、開口6eから突出する制動つまみ42は、把手部34aが軸方向外側を跨ぐ位置でスプール軸16と同芯に配置される。これにより、制動つまみ42が把手部34aの軸方向内側に配置され、制動つまみ42を把手部34aがカバーするようになる。このため、パーミング時に把手部34aに掌が接触してパーミング時の違和感が証でにくくなる。また、把手部34aが制動つまみ42をカバーするため、制動つまみ42の回動位置が意に反して変化しにくくなる。
(B)両軸受リールにおいて、把手部34aは、制動つまみ42の一部を覆うように制動つまみ42を跨いで配置される。この場合には、把手部34aが制動つまみの一部を覆うように制動つまみ42を跨いで配置される。このため、把手部34aが制動つまみ42をカバーしても制動つまみ42を操作しやすくなる。
(C)両軸受リールにおいて、把手部34aは、装着位置にあるとき、第1カバー6aの外側面に沿うように形成される曲面状の外側面を有する。この場合には、パーミング時の違和感をさらに低減できる。
(D)両軸受リールにおいて、制動つまみ42の回動を規制するシール部材43をさらに備える。この場合には、制動つまみ42の回転が規制されるので、制動つまみ42の回動位置がさらに意に反して変化しにくくなる。
(E)両軸受リールにおいて、第1カバー6aは、装着位置にある把手部34aに沿って配置される形状変化部としての段差部6fを有する。この場合には、段差部6fが装着位置にある把手部34aに沿って配置される。このため、軸支持部7が解除位置にあると、段差部6fが把手部34aに沿わなくなり、段差部6fと把手部34aとの間に変化が生じる。このため、軸支持部7が解除位置にあることを触感により容易に認識できる。
(F)両軸受リールにおいて、形状変化部は、装着位置において把手部34aに沿って配置される段差部6fを有する。この場合には形状変化部が段差部6fで構成されるので、溝等により形成する場合に比べて異物が溜まりにくくなる。
(G)両軸受リールにおいて、把手部34aは、装着位置にあるとき、前下がりに配置される。この場合には、ハンドル組立体2を持つ手と逆の手の掌で人差し指等の指を前下がりにしてパーミングするとき、把手部34aが人差し指等に接触しても違和感が生じない。また、パーミングする指が把手部34aに沿うため、制動つまみ42に指が接触しにくくなり、制動つまみ42の回動位置がさらに意に反して変化しにくくなる。
(H)両軸受リールにおいて、把手部34aは、解除位置にあるとき、装着位置よりさらに前下がりに配置される。この場合には、解除位置にあるとき、さらに前下がりになるため、パーミングする指に把手部34aが沿わなくなり解除位置にあることを確実に認識できる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記実施形態では、手動の両軸受リールを例に説明したが、電動の両軸受リールにも本発明を適用できる。また、ハンドルが糸繰り出し方向に回転する両軸受リールにも本発明を適用できる。さらに、右ハンドルの両軸受リールを例に説明したが、左ハンドルの両軸受リールにも本発明を適用できる。
(b)前記実施形態では、回動操作つまみとしてキャスティングコントロール機構22の制動つまみ42を例に本発明は説明したが、回動操作つまみは、制動つまみ42に限定されない。例えば、スプール発音機構の発音のオンオフを切り換えるオンオフつまみ及び電気制御可能なスプール制動装置の制動調整つまみ等の、第1カバー側に露出して回動操作される全ての回動操作つまみに適用できる。
(c)前記実施形態では、形状変化部として段差部6fを例示したが、形状変化部は段差部6fに限定されない。例えば、線状の突起、溝、線状に配置される凹凸等の形状の変化により回動操作つまみの装着位置に触感で認識できるものであればどのようなものでも良い。
(d)前記実施形態では、スタードラグ型のドラグ機構を有する両軸受リールを例に本発明を説明したが、レバードラグ型のドラグ機構を有する両軸受リールにも本発明を適用できる。
1 リール本体
2 ハンドル組立体
6a 第1カバー
6b 第2カバー
6e 開口
6f 段差部(形状変化部の一例)
7 軸支持部
12 スプール
16 スプール軸
34a 把手部
42 制動つまみ(回動操作つまみの一例)
43 シール部材(規制部材の一例)
2 ハンドル組立体
6a 第1カバー
6b 第2カバー
6e 開口
6f 段差部(形状変化部の一例)
7 軸支持部
12 スプール
16 スプール軸
34a 把手部
42 制動つまみ(回動操作つまみの一例)
43 シール部材(規制部材の一例)
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